説明

点火パルスを分配するための手段、かかる点火パルスを分配するための手段を有する電力制御装置の制御のための回路配置、およびかかる回路配置で実施するための、電力制御装置による制御のための方法

【課題】 上述のタイプの回路配置、かかる回路配置のための構成要素、およびかかる構成要素、特に、点火パルス発生手段のよりよい利用とより高い分解能を実現する、回路配置を駆動するための方法を提供することを課題とする。
【解決手段】 本発明は、点火パルスを分配するための手段(13)、かかる点火パルスを分配するための手段(13)を有する電力制御装置の制御のための回路配置(10)、およびかかる回路配置(10)で実施するための、電力制御装置(20)による制御のための方法に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、点火パルスを分配するための手段、かかる点火パルスを分配するための手段を有する電力制御装置の制御のための回路配置、およびかかる回路配置で実施するための、電力制御装置による制御のための方法に関する。
【背景技術】
【0002】
AEG Power Solutions B.V., AEG Power Solutions GmbH, AEG Power Supply Systems GmbHなどの実用新案公報および特許出願公開公報において、電力制御装置を有する給電装置であって、電圧制御としても記載される順次制御によって駆動される給電装置が知られる。非特許文献1にはこのような給電装置が記載されている。
【0003】
順次制御によって駆動される電力制御装置を有する給電装置の場合、二次側に複数のタップを備えた変圧器が通常設けられる。これらのタップのそれぞれは、電力制御装置の入力部と結合される。電力制御装置の出力部は、バスバーに共に集められる。バスバーは、給電装置の出力部と結合される。給電装置の出力部と基準電位との間では電圧が低下し、少なくとも1つの、多くの場合、2つの電力制御装置によって有効値が調整される。
【0004】
1つの位相断面を通して、電圧の実効値は各電力制御装置の出力部において調整される。電力制御装置の入力部と変圧器の種々の二次側タップと結合に基づき、電力制御装置の出力部で予め準備可能な最大電圧の有効値が区別される。変圧器の、最大電圧が供給される変圧器のタップと入力部が結合される電力制御装置によって、0Vから最大電圧の全電圧範囲において電圧を調整することが理論的には可能である。実際にはいずれにせよ難題にぶつかる。強い調波につながる高い電圧上昇が維持され、これが給電装置の力率を低下させる。このような理由から、変圧器の2つのタップの電圧レベル間の1つの電圧を調整するための順次制御の場合、一方の電力制御装置は、配電網電圧が完全半波長の間は結合され、制御角に対応して他方の電力制御装置は位相制御によって駆動される。したがって、このような電力供給では、2つの電力制御装置を稼働させることがしばしばである。
【0005】
これまでに知られる給電装置の場合、各電力制御装置には、点火パルス発生手段が設けられている。各点火パルス発生手段は、制御および/または調整手段と結合されている。制御および/または調整手段では、給電装置の出力部における所望の電圧に応じて、電圧を調整するためには、電力制御装置のどれを駆動させねばならないかを算出する。この場合、より高い電位と入力側で結合される電力制御装置が調整せねばならない制御角も算出される。
【0006】
順次制御において駆動される電力制御装置であって、通常は2つだけが駆動される電力制御装置を有する給電装置の場合、このような給電装置の運転中は、多くの構成要素、特に、多くの点火パルス発生手段は利用されない。
【0007】
制御および/または調整手段と点火パルス発生手段との間の結合は、バスを介して行われる。よく使用されるバスは、16ビットのバンド幅を有する、すなわち、16ビットの幅でデータエレメントを伝送することが可能である。バスを介して送られるデータエレメントによって、216の種々の状態を示すこと、または、よく言われるように、アドレスすることが可能である。これは、過去においては、給電装置の各電力制御装置に、アドレス可能な空間のセクションが割り当てられるように利用された。アドレス可能な空間の1つのセクションにおける各状態に、さらに制御角が割り当てられた。データエレメントが、制御および/または調整手段からバスに与えられると、同時に、全電力制御装置のために、それらにおいて調整されるべき制御角がバスに与えられた。各点火パルス発生手段においては、それよりもあとにオンとなる電力制御装置の制御角に対する情報を有するデータエレメントのセクションが有効に利用された。
【0008】
このような制御角情報の伝送方法は、たとえば、16ビットのエレメント幅の場合、総計65536の状態を示すことが可能となる。4つの電力制御装置を有する給電装置において、各電力制御装置には4ビットのセクションが割り当てられる。各電力制御装置には、2=16の状態を配分することが可能である。調整可能な制御角が、0〜180°の間にある場合、181°:16=11.313°の分解能が可能である。この分解能は、より大きくより現実的なエレメント幅の場合もっと良くなる。例は、この分解能をどのように算出することが可能であるかを示している。
【0009】
給電装置がもっと多くの電力制御装置を有している場合には、分解能はもっと悪くなる。大きな電圧上昇を調整すべき場合、多数の電力制御装置を必要とすることがあり得る。また多数の電力制御装置は、力率を増加させるべき場合には利点がある。個々の電力制御装置から生じる電圧上昇は、多数の電力制御装置を介して低下させることが可能である。各電力制御装置にカバーされない電圧範囲が小さくなればなるほど、調和振動の割合が小さくなる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0010】
【非特許文献1】G. K. Dubey, S. R. Doradla, A. Joshi, R. M. K. Sinha, “Thyristorized Power Controllers”, ISBN 978-0-85226-190-3
【発明の概要】
【0011】
ここで、本発明が提供される。
本発明は、上述のタイプの回路配置、かかる回路配置のための構成要素、およびかかる構成要素、特に、点火パルス発生手段のよりよい利用とより高い分解能を実現する、回路配置を駆動するための方法を提供することを課題とする。
【0012】
本発明が基礎とする課題は、まず、回路配置のための新しい構成によって達成される。発明に従えば、点火パルスを分配するための手段が提案される。点火パルス分配手段は、少なくとも1つの点火パルス発生手段によって発生される点火パルスを給電装置の電力制御装置に分配するという機能を有する。このために、発明に従った点火パルス分配手段は、
少なくとも1つの点火パルス発生手段との結合のための少なくとも2つの入力部と、
制御および/または調整手段との結合のための結合ポイントと、
電力制御装置との結合のための少なくとも3つの出力部とを含み、
点火パルス分配手段は、結合ポイントにある少なくとも1つの選択情報に依存して、3つの出力部の内の1つと、前記少なくとも2つの入力部のそれぞれとを結合するための制御可能な要素を有している。
【0013】
発明に従った点火パルス分配手段は、電力制御装置の順次制御のための発明に従った回路配置に組み込まれ、
発明に従った回路配置は制御および/または調整手段を有し、制御および/または調整手段は少なくとも1つの結合ポイントを有し、該結合ポイントにおいて選択情報と制御角情報とは予め準備可能であって、電力制御装置のうちの1つがどの制御角によって駆動されるべきであるかを制御角情報は示し、選択情報は、どの電力制御装置がその制御角で駆動されるべきであるかを示し、
少なくとも1つの点火パルス発生手段が設けられ、該点火パルス発生手段は、結合ポイントを有し、その結合ポイントを介して、制御角情報の少なくとも1つが点火パルス発生手段内に読み取り可能であって、および該点火パルス発生手段は少なくとも1つの出力部を有し、該出力部において、該少なくとも1つの制御角情報に対応して点火パルスを予め準備することが可能である。
【0014】
発明に従った回路配置の場合、回路配置を越えて制御可能な電力制御装置には、点火パルス発生手段は設けられていない。点火パルス発生手段の数は、回路配置に接続され得る電力制御装置の数よりも少ない。少しの点火パルス発生手段によって発生された点火パルスは、発明に従った点火パルス分配手段によって電力制御装置に分配される。どの電力制御装置に、点火パルス発生手段によって発生された点火パルスが与えられるかは、点火パルス分配手段の結合ポイントにある、制御および/または調整手段によって作成される選択情報から示される。
【0015】
発明に従った回路配置は、発明に従えば、一方では点火パルス分配手段に、および他方では少なくとも1つの点火パルス発生手段に与えられる選択情報および制御情報がデータエレメントがコード化されるように駆動されることが可能である。選択情報のコード化のためには、非常にわずかの幅を有するデータエレメントのセクションが必要である。4つの電力制御装置との結合のために発明に従った1つの回路配置が設けられる場合、選択情報がコード化されるセクションは、2ビットの幅を有する。16ビットのデータエレメントの内、制御角情報用14ビットはそのままである。通常は電力制御装置は2つだけが同時に駆動されるので、制御角情報は2つだけは伝送されねばならない。2つの制御角情報のそれぞれの伝送のために、7ビットが残っている。この7ビットで、128の状態を示すことが可能である。これは181°:128=1.414の分解能につながる。伝送されるべきデータエレメントのエレメント長が同じで、電力制御装置の数が同じである場合、明らかにより大きな分解能、すなわち明らかにより微細な電力制御装置の調整が達成される。
【0016】
発明に従った点火パルス分配手段の制御可能な要素は、結合のために、制御可能なスイッチ、特にトランジスタを有してもよい。発明に従った、点火パルス分配手段は、スイッチ回路を有し、該スイッチ回路は、結合ポイントと結合用要素の制御端子とに結合される。1つの統合されたスイッチ回路であってもよいスイッチ回路は、制御されるスイッチ要素の制御のための信号に選択情報を変換するためであってもよい。
【0017】
発明に従ったスイッチ回路の制御および/または調整手段によって、多くとも2つの電力制御装置の選択が可能であって、その選択は、選択情報として結合ポイントで予め準備可能である。さらにまた、制御および/または調整手段によって、多くとも2つの制御角を定めることが可能であり、それらの制御角は、制御角情報として結合ポイントにおいて予め準備される。点火パルス発生手段は少なくとも2つの出力部を有し、該出力部において、双方の制御角情報に応じて、点火パルスが予め準備される。それぞれ1つの出力部を有する2つの点火パルス発生手段を設けてもよい。
【0018】
発明に従った回路配置の、制御および/または調整手段、点火パルス発生手段、および点火パルス分配手段の結合ポイントは、バスを介して互いに結合してもよい。バスはIEC 61158 ないしは IEC 61784に従ったバスとすればよい(PROFIBUS:プロセスフィールドバス)。
【0019】
さらに詳しくは、本発明は、少なくとも1つの点火パルス発生手段(12)によって発生される点火パルスを分配するための手段(13)であって、
少なくとも1つの点火パルス発生手段(12)との結合のための少なくとも2つの入力部(131)と、
制御および/または調整手段(11)との結合のための結合ポイント(133)と、
電力制御装置(20)との結合のための少なくとも3つの出力部(132)とを含み、
点火パルス分配手段(13)は、結合ポイント(133)にある少なくとも1つの選択情報に依存して、3つの出力部(132)の内の1つと、前記少なくとも2つの入力部(131)のそれぞれとを結合するための制御可能な要素を有していることを特徴とする、点火パルス分配手段(13)である。
【0020】
また本発明において、前記結合するための制御可能な要素は、制御可能なスイッチ、特にトランジスタであることを特徴とする。
【0021】
また本発明において、前記点火パルス分配手段(13)は、スイッチ回路を有し、該スイッチ回路は、結合ポイント(133)と結合用要素の制御端子とに結合されることを特徴とする。
【0022】
また本発明は、電力制御装置(20)の順次制御のための回路配置(10)であって、
制御および/または調整手段(11)を有し、制御および/または調整手段(11)は少なくとも1つの結合ポイント(111)を有し、該結合ポイントにおいて選択情報と制御角情報とは予め準備可能であって、電力制御装置(20)のうちの1つがどの制御角によって駆動されるべきであるかを制御角情報は示し、選択情報は、どの電力制御装置(20)がその制御角で駆動されるべきであるかを示し、
少なくとも1つの点火パルス発生手段(12)が設けられ、該点火パルス発生手段(12)は、結合ポイント(121)を有し、その結合ポイントを介して、制御角情報の少なくとも1つが点火パルス発生手段(12)内に読み取り可能であって、および該点火パルス発生手段は少なくとも1つの出力部(122)を有し、該出力部において、該少なくとも1つの制御角情報に対応して点火パルスを予め準備することが可能である、回路配置(10)において、
前記回路配置(10)は、上述の点火パルス分配手段(13)を有することを特徴とする、回路配置(10)である。
【0023】
また本発明において、制御および/または調整手段(11)によって、多くとも2つの電力制御装置を選択することが可能であって、該選択は、選択情報として結合ポイント(111)に予め準備可能であることを特徴とする。
【0024】
また本発明において、制御および/または調整手段(11)によって、多くとも2つの制御角を定めることが可能であって、該角は、制御角情報として結合ポイント(111)に予め準備可能であることを特徴とする。
【0025】
また本発明において、点火パルス発生手段(12)が2つの出力部(122)を有し、該出力部にて2つの制御情報に対応して点火パルスが予め準備されることを特徴とする。
【0026】
また本発明において、制御および/または調整手段(11)、少なくとも1つの点火パルス発生手段(12)、点火パルス分配手段(13)の結合ポイント(111,121,133)がバス(14)を介して互いに結合されることを特徴とする。
【0027】
また本発明は、上述の回路配置(10)によって行われる方法であることを特徴とする、電力制御装置(20)の順次制御方法である。
【0028】
また本発明において、制御および/または調整手段(11)からの選択情報と制御角情報とは、1つのデータエレメントで、結合ポイント(111)を経て、バス(14)に付与され、かかるデータエレメントは、選択情報のための第1のセクションと、制御情報のための第2のセクションを有することを特徴とする。
【0029】
発明に従った回路配置のさらなる特徴と利点は、発明の実施形態の説明から明らかになるであろう。実施形態は図に示されている。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】発明に従った回路配置を有する給電装置の概略回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
図1に示された発明に従った給電装置は、発明に従った回路配置10に加えて、一連の電力制御装置20を含み、これらの電力制御装置20は、回路配置10によってガイドされる。電力制御装置20は、変圧器30の2次側タップと結合される入力部22を有する。変圧器30の1次側は、交流配電網と結合されている。電力制御装置20は、さらにまた、バスバー40に共に導かれる。バスバー40は、給電装置の出力部50の端子51と結合される。給電装置の出力部50の第2の端子52は、変圧器30の2次側タップと結合され、この2次側タップは、給電装置の基準電位にある。
【0032】
電力制御装置20は、知られた方法で順次制御において駆動される。発明に従った回路配置10は、順次制御の電力制御装置20を駆動するために設けられる。各電力制御装置は、制御端子21を有し、該ゲート端末21は発明に従った回路配置21と結合される。制御端子21を介して点火パルスが電力制御装置20に付与される。
【0033】
点火パルスは発明に従った回路配置10において発生される。点火パルスが出力される時点と、点火パルスが付与される電力制御装置20とは、発明に従った回路配置10の制御および/または調整手段11を介して設定される。点火パルスが出力される時点は、制御角を介して決定され、制御角は、制御および/または調整手段11において測定される。順次制御の場合、通常、最大2つの電力制御装置20が稼働されるので、同時に2つの制御角を決定することだけが必要である。この2つの制御角が、制御角情報にコード化される。点火パルスが付与される電力制御装置20は、制御および/または調整手段11を介して選択され、選択情報にコード化される。選択情報と制御角情報とは、1つのデータエレメントにまとめられる。データエレメントの第1のセクションは、選択情報を含み、データエレメントの第2のセクションは制御角情報を含む。制御および/または調整手段11は、結合ポイント111を介してバス14と結合される。データエレメントはバス14を介して送信される。
【0034】
制御および/または調整手段11の結合ポイント111に対する結合部に加えて、バス14は、2つの点火パルス発生手段12の結合ポイント121に対する結合部と、1つの点火パルス分配手段13の結合ポイント133に対する結合部とを有している。
【0035】
点火パルス発生手段12において、バス14を介して伝送されるデータエレメントに含まれる両制御角情報が復号化され、制御および/または調整手段11によって選択される電力制御装置20の点火のために用意される点火パルスに変換される。この点火パルスは、点火パルス発生手段12の出力部122にて予め準備され、ライン15を介して、入力部131を経て点火パルス分配手段13に付与される。
【0036】
点火パルス分配手段13は、入力部131に加えて、さらに、電力制御装置20の制御端子21に、制御ライン16によって結合される出力部を有する。入力部131の出力部132の1つとの結合を介して、入力部131にある点火パルスが出力部132に導かれ、次いでこの出力部132と結合される制御ライン16によって、この制御ライン16と結合される電力制御装置20に導かれる。
【0037】
点火パルス分配手段13においては、点火パルス分配素子(図示せず)が設けられる。これは制御可能なスイッチ手段、たとえばトランジスタによって準備される。制御される点火パルス分配素子が点火パルスを出力部132に分配するように、点火パルス分配手段13が、バス14と結合される結合ポイント133を介して、バス14に伝送されたデータエレメントから除去することが可能な選択情報から生じる。点火パルス分配手段13は、データエレメントにコード化された選択情報を復号化することが可能であり、選択情報に応じて、入力部131は、出力部132と結合することが可能である。そこに設けられるスイッチ要素は、閉、または開に合わせて制御され、それによって、入力部131と出力部132との間の結合がオン・オフされる。各入力部131は、制御可能なスイッチ要素を介して、各出力部と結合可能である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの点火パルス発生手段(12)によって発生される点火パルスを分配するための手段(13)であって、
少なくとも1つの点火パルス発生手段(12)との結合のための少なくとも2つの入力部(131)と、
制御および/または調整手段(11)との結合のための結合ポイント(133)と、
電力制御装置(20)との結合のための少なくとも3つの出力部(132)とを含み、
点火パルス分配手段(13)は、結合ポイント(133)にある少なくとも1つの選択情報に依存して、3つの出力部(132)の内の1つと、前記少なくとも2つの入力部(131)のそれぞれとを結合するための制御可能な要素を有していることを特徴とする、点火パルス分配手段(13)。
【請求項2】
前記結合するための制御可能な要素は、制御可能なスイッチ、特にトランジスタであることを特徴とする、請求項1に記載の点火パルス分配手段(13)。
【請求項3】
前記点火パルス分配手段(13)は、スイッチ回路を有し、該スイッチ回路は、結合ポイント(133)と結合用要素の制御端子とに結合されることを特徴とする、請求項1または2に記載の点火パルス分配手段(13)。
【請求項4】
電力制御装置(20)の順次制御のための回路配置(10)であって、
制御および/または調整手段(11)を有し、制御および/または調整手段(11)は少なくとも1つの結合ポイント(111)を有し、該結合ポイントにおいて選択情報と制御角情報とは予め準備可能であって、電力制御装置(20)のうちの1つがどの制御角によって駆動されるべきであるかを制御角情報は示し、選択情報は、どの電力制御装置(20)がその制御角で駆動されるべきであるかを示し、
少なくとも1つの点火パルス発生手段(12)が設けられ、該点火パルス発生手段(12)は、結合ポイント(121)を有し、その結合ポイントを介して、制御角情報の少なくとも1つが点火パルス発生手段(12)内に読み取り可能であって、および該点火パルス発生手段は少なくとも1つの出力部(122)を有し、該出力部において、該少なくとも1つの制御角情報に対応して点火パルスを予め準備することが可能である、回路配置(10)において、
前記回路配置(10)は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の点火パルス分配手段(13)を有することを特徴とする、回路配置(10)。
【請求項5】
制御および/または調整手段(11)によって、多くとも2つの電力制御装置を選択することが可能であって、該選択は、選択情報として結合ポイント(111)に予め準備可能であることを特徴とする、請求項4に記載の回路配置(10)。
【請求項6】
制御および/または調整手段(11)によって、多くとも2つの制御角を定めることが可能であって、該角は、制御角情報として結合ポイント(111)に予め準備可能であることを特徴とする、請求項5に記載の回路配置(10)。
【請求項7】
点火パルス発生手段(12)が2つの出力部(122)を有し、該出力部にて2つの制御情報に対応して点火パルスが予め準備されることを特徴とする、請求項6に記載の回路配置(10)。
【請求項8】
制御および/または調整手段(11)、少なくとも1つの点火パルス発生手段(12)、点火パルス分配手段(13)の結合ポイント(111,121,133)がバス(14)を介して互いに結合されることを特徴とする、請求項4〜7のいずれか1項に記載の回路配置(10)。
【請求項9】
請求項4〜8のいずれか1項に記載の回路配置(10)によって行われる方法であることを特徴とする、電力制御装置(20)の順次制御方法。
【請求項10】
制御および/または調整手段(11)からの選択情報と制御角情報とは、1つのデータエレメントで、結合ポイント(111)を経て、バス(14)に付与され、かかるデータエレメントは、選択情報のための第1のセクションと、制御情報のための第2のセクションを有することを特徴とする、請求項9に記載の方法。

【図1】
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【公開番号】特開2011−250679(P2011−250679A)
【公開日】平成23年12月8日(2011.12.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−115279(P2011−115279)
【出願日】平成23年5月23日(2011.5.23)
【出願人】(511011861)
【氏名又は名称原語表記】AEG Power Solutions B.V.
【住所又は居所原語表記】Weerenweg 29 Zwanenburg The Netherlands
【Fターム(参考)】