説明

無線デバイスからの無線デバイス・サービスのアクティブ化

エンド・ユーザが移動デバイスからアクティブ化を開始してもよい、エンド・ユーザによる移動デバイスのアクティブ化を促進するための方法およびシステム。アクティブ化の前に、移動デバイスは、選択されたネットワーク・サービス・プロバイダに知られている恒久的識別子とともに構成される。非アクティブの移動デバイスは、最終的にサービス・プロバイダのシステムで受信されるアクセスを求める要求を送信する。要求は恒久的識別子を含む。サービス・プロバイダは移動デバイスを非アクティブのステータスを有するものとして認識する場合、恒久的識別子に基づき、システムのアクティブ化コンポーネント部分へのアクセスを移動デバイスに提供する。一旦移動デバイスがアクティブ化コンポーネントへのアクセスを有すると、移動デバイスのエンド・ユーザはアクティブ化コンポーネントにアクティブ化情報を提供することができるので、移動デバイスはアクティブ化され、システムへの高められたアクセスを有することができる。

【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
携帯電話および携帯情報端末(PDA)などの無線通信デバイスの製造業者は、典型的にはそうしたデバイスを「非アクティブ」の状態でパッケージして、卸売業者および小売業者に出荷し、つまり製造業者には、まさにパッケージからネットワーク接続能力が制限されている。一部の場合では、非アクティブの移動デバイスは周囲の無線ネットワークの様々なコンポーネントへのアクセスを要求するために、登録要求(または同様のもの)を行うことが可能であってもよい。しかしながら(911コールを除く)そうした要求は、デバイスが任意の特定のサービス・プロバイダのネットワークに「所属している」とまだ認識されていないことから、大抵は無効のままであることがよくある。例えば携帯電話の場合、携帯電話のユーザがデバイスを使用して緊急ではない電話をかけるか、または電話を受けてもよいのは、通常無線通信業者によって提供されるサービスに加入した後だけである。
【0002】
移動デバイスをアクティブ化するプロセスで、デバイスのエンド・ユーザは典型的に個人情報、支払い請求情報およびサブスクリプション(subscription)の選択物を(例えば小売店で、電話によって、またはウェブ・サイト経由でも)サービス代理業者に提供する。次いで、サービス代理業者(通常は訓練された技術者)はコードおよびその他の情報を選択された無線サービス・プロバイダのシステムに入力することによって、デバイスをアクティブ化する。これは、エンド・ユーザにとっても、サービス代理業者にとっても時間がかかり、複雑なプロセスとなる可能性がある。このようにして無線デバイスをアクティブ化するために必要とされる時間と専門技術とのせいで、アクティブ化は費用が高くつくプロセスとなる可能性があり、そのためより効率的な解決法が求められる。さらに、この種のアクティブ化は顧客を手間取らせることにもなり得る。この不便さはまた、新しいサービス・プロバイダまたはデバイスに変更するのを、たとえそうした変更が顧客にとって有益なものであっても顧客に思いとどまらせるかもしれない。その他にも問題点はある。
【特許文献1】米国特許第6,490,445号
【特許文献2】米国特許出願第11/092,199号
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0003】
移動デバイスのアクティブ化方式によって、訓練を受けていない非アクティブの移動デバイスのエンド・ユーザは、移動デバイス自体から移動デバイスをアクティブ化することができる。移動デバイスのアクティブ化は、サービス・プロバイダ・システム(例えばネットワーク・サービス・プロバイダ、無線通信業者等)に関連するアクティブ化コンポーネントと通信する移動デバイスを必要としてもよい。移動デバイスの製造業者は、選択されたサービス・プロバイダに予め関連している恒久的識別子(例えば国際的移動体加入識別子(international mobile subscriber identifier)(IMSI)か、またはその他何らかの非一時的識別コード)を用いて移動デバイスを構成する。
【0004】
移動デバイスをアクティブ化する前に、サービス・プロバイダはこの識別子に関連する情報を適切なレジストリか、または記憶場所に(例えばサービス・プロバイダのホーム・ロケーション・レジスタにおけるデータ記録または顧客記録データベースの中に)記憶する。これによってサービス・プロバイダのネットワークは、デバイスが電源を入れられた後にネットワーク上で最初に登録を試みるときに、デバイスを認識することができる。代替としてサービス・プロバイダは、アクティブ化されていないデバイスの識別子についての個々の記録を記憶しないようにしてもよい。その代わりに、サービス・プロバイダはレジストリ中に情報のない識別子のために、デフォルトまたは推論された情報のセットを使用してもよい。一般に、サービス・プロバイダはデバイスのステータス(例えばアクティブ・ステータス対非アクティブ・ステータス)に関する情報もまた記憶してよい。
【0005】
一部の実施形態において、上述のように構成された非アクティブのデバイスは、サービス・プロバイダのネットワークへの制限されたアクセスを有している。非アクティブのデバイスの移動デバイス識別子に関連する顧客記録またはデータ記録は、制限されたアクセスの程度を指定してもよい。例えば制限されたアクセスによって、デバイスのユーザはサービス・プロバイダ・ネットワークのアクティブ化ネットワークおよび/またアクティブ化コンポーネントにアクセスすることができるので、ユーザはアクティブ化の工程を実行するために移動デバイスを使用してもよい。アクティブ化工程は、サービス・プロバイダによって提供される利用可能なサービス・プログラムまたはサブスクリプションを選択することと、支払い請求情報を提供することとを含んでもよい。
【0006】
アクティブ化ネットワークとやりとりするための許可を有することに加えて、非アクティブのデバイスはショート・メッセージ・サービス(SMS)のメッセージの送受信等の許可も有しており、それによって様々な、できる限りのアクティブ化工程がさらに可能となる。デバイスが適切にアクティブ化されてもよいように、一旦ユーザが十分な情報を提供すると、ホーム・ロケーション・レジスタ(HLR)またはネットワーク・ノードのデータまたは顧客記録は、そうした変更を反映するために更新されてもよい。このようにして、デバイスが次にサービス・プロバイダのネットワークに登録を試みるか、またはそれ以外にネットワークと通信しようとするときに、デバイスには無線ネットワークへのより高いレベルのアクセスが与えられる。
【0007】
一部の実施形態において、無線サービス・プロバイダ・システムの1つまたは複数のノードは、アクティブ化の前にデバイスのステータスを追跡してもよい。次にデバイスはアクティブ化プロセスを開始するときに、その現在のステータスについての情報を要求してもよい。一部の実施形態において、移動デバイスのアクティブ化に関連するアプリケーションまたはプロセスは、アクティブ化ネットワークによって要求されるユーザ情報を得るためにユーザとやりとりすることを含めて、移動デバイスのアクティブ化を促進する中で、ステータス情報(および無線サービス・プロバイダ・システムから受信されるその他の情報)を使用してもよい。
【0008】
アクティブ化方式は、無線遠距離通信ネットワーク(GSM/GPRS、セルラー、PSTN、TDMA等)、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、Wi−Fiネットワーク、インターネット、個人用の基地局構成を含む通信ネットワーク等を含む様々なネットワークの中か、またはネットワークの組合せの中で実施されてよい。アクティブ化されるサービスは、携帯電話サービス、インターネット・サービス、セット・トップ・ボックスのアクティブ化、オンデマンドまたはペイ・パー・ビュー方式のメディア・エンタテインメント・サービス等を含んでもよい。同様に、移動デバイスは携帯電話、ラップトップ・パーソナル・コンピュータ、Wi−Fiトランシーバまたはカード、PDA、ノートブック・コンピュータ、EDGE(エンハンスト・データ・レート・フォー・グローバル・エボリューション)(enhanced data rates for global evolution)カード、携帯可能なエンターテインメント・センター等を含む、ほとんどあらゆる種類のものであることが可能である。
【0009】
ここで、本発明は様々な実施形態に関して説明される。以下の説明は、本発明のこれらの実施形態を完全に理解するため、およびそれらの説明を可能にするために、特定の細部を示す。しかしながら、本発明がこれらの細部をともなわずに実行されてもよいことは、当業者には理解されるであろう。本発明の実施形態の説明を不必要にあいまいにすることを避けるために、他の例の中で、よく知られている構造および機能は示される、または説明されることはない。
【0010】
以下に示される説明の中で使用される用語は、たとえそれが本発明のある種の特定の実施形態の詳細な説明とともに使用されている場合であっても、最も広い、合理的な方法で解釈されることが意図されている。ある種の言葉は、以下で強調される場合さえあるが、任意の限定された方法で解釈されることが意図された任意の用語は、以下の詳細な説明の節の中にあるもののように、明白かつ具体的に定義される。
【0011】
理解を容易にするため、および便宜のために、図中で同じ参照番号および同じ頭字語は同じであるか、または類似の機能を備える要素または行為を特定する。特定の要素または行為の解説を簡単に特定するために、参照番号中の最も大きい有効数字(significant digit)は、その要素が最初に示された図面番号を指す(例えば、要素304は図3に関して最初に示され、説明される)。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
システム構造
図1〜3および以下の考察は、本発明が実施されることが可能な適切なコンピューティング/ネットワーク環境の簡単な、概略の説明を示す。必要とされるわけではないが、本発明の態様は、例えばサーバ・コンピュータ、無線デバイスまたはパーソナル・コンピュータなどの汎用コンピュータによって実行されるルーチン等の、コンピュータ実行可能命令の一般的な状況の中で説明される。関連技術の当業者であれば、本発明がインターネット機器、ハンドヘルド・デバイス(PDAを含む)、装着型コンピュータ、セルラーまたは携帯電話のあらゆる方法、マルチ・プロセッサ・システム、マイクロプロセッサ・ベースかまたはプログラム可能な民生用電子機器、セット・トップ・ボックス、ネットワークPC、ミニコンピュータ、メインフレーム・コンピュータ等を含むその他の通信、データ処理またはコンピュータ・システム構成を用いて実行されることが可能であることを理解されよう。実際に「コンピュータ」、「デバイス」および「コンポーネント」という言葉は一般に広く、同じ意味で使用されており、任意のデータ・プロセッサとともに、上述のデバイスおよびシステムのうちの任意のものを指す。
【0013】
本発明の態様は、本明細書で詳細に説明されるコンピュータ実行可能命令のうちの1つまたは複数を実行するために特別にプログラムされ、構成され、組み立てられた特殊目的コンピュータまたはデータ・プロセッサにおいて具体化されることが可能である。本発明の態様はまた、タスクまたはモジュールがLAN、WANまたはインターネットなどの通信ネットワークを通じてリンクされた遠隔の処理デバイスによって実行される分散型コンピューティング環境において実行されることも可能である。分散型コンピューティング環境において、プログラム・モジュールは局所と遠隔との両方のメモリ記憶デバイスに配置されてもよい。
【0014】
本発明の態様は、磁気的または光学的読み取り可能コンピュータ・ディスク、チップ中にハードワイヤード化された(hard−wired)か、または予めプログラムされたもの(例えばEEPROM半導体チップ)、ナノテクノロジー・メモリ、フォトニック・メモリ、生物ベースのメモリ、またはその他のデータ記憶メディアを含むコンピュータ読み取り可能メディアに記憶されるか、または分散されてもよい。実際に、本発明の態様の下のコンピュータ実施命令、データ構造、スクリーン・ディスプレイおよびその他のデータは、ある期間にわたり、伝搬媒体(例えば電磁波、音波等)上で伝搬される信号でインターネットか、または(無線ネットワークを含む)その他のネットワークを介して分散されてもよく、または(パケット交換、回線交換またはその他の方式の)任意のアナログまたはデジタルネットワーク上で提供されてもよい。関連技術の当業者であれば、本発明の一部がサーバ・コンピュータ上に存在する一方で、対応する部分が移動デバイスまたは携帯型デバイスなどのクライアント・コンピュータ上に存在しており、したがって本明細書ではある種のハードウェア・プラットフォームが説明されるが、本発明の態様はネットワーク上のノードにも同じように適用可能であることが認識されよう。
【0015】
図1を参照すると、移動デバイスからの移動デバイスのアクティブ化が実施されてもよいシステム100が示されている。図1のシステムは、GSM(移動通信用グローバル・システム)に基づくGPRS(汎用パケット無線サービス)システムの一例である。しかしながら、本発明は様々なセルラー・システムを含むその他の種類のシステム上で実施されてもよい。システム100は、基地局104と通信する移動デバイス102(携帯電話、PDA、無線ラップトップ等)を含む。サービングGPRSサポート・ノード(SGSN)108と通信する基地局コントローラ106と、ゲートウェイGPRSサポート・ノード(GGSN)110とは、移動交換センター(MSC)111によって支援される回線交換のトラフィックとは別に扱われるパケット交換の処理をともに支援する。MSC11はまた、公衆交換電話網のためのアクセス・ポイントとしての役割も果たす。
【0016】
SGSN108、GGSN110、MSC111は、ホーム・ロケーション・レジスタ112(HLR)とやりとりする。一部の実施形態で、HLR112はサービス・プロバイダの移動ネットワークのための恒久的な加入者/顧客情報の主要なデータベースである。デバイスがアクティブ化されている状況において、HLR112はアドレス情報、口座状態および選択物を含む、関連のユーザ情報を含んでもよい。一部の実施形態で、在圏(visiting)ロケーション・レジスタ(VLR)114は、ホーム・システムによって対処されるエリアの外にいるエリア外加入者からの要求を管理する。
【0017】
デバイスが非アクティブである状況において、HLR112は移動デバイスの恒久的識別子の記録と、デバイスがアクティブではないという表示とを含んでもよい。一部の実施形態で、非アクティブの移動デバイス、または例えばSIM(加入者アイデンティティ・モジュール)カードなどの非アクティブの移動デバイスの中のモジュールは、製造時にこの恒久的識別子とともに構成される。このようにして、アクティブ化されていないデバイスが電源を入れられた後に登録を試みるとき、システムがデバイスを認識し、それに適切なアクセス(例えばアクティブ化ネットワーク・アクセス、SMS機能等)のレベルを与えるので、訓練を受けていないユーザは移動デバイスからアクティブ化を完了することができる。一旦デバイスがアクティブ化されると、HLR112は、デバイスが有するネットワークへのアクセスの程度に関する情報を記憶し続けることができる。一部の実施形態において、アクティブ化されたデバイスのアクセスの程度は選択されるサービス・プランに基づく。
【0018】
(アクティブ化の前の)非アクティブのデバイスに関連する恒久的識別コードのHLR112への書き込みを含む最初のデータの書き込みは、移動デバイスが製造される前か、後のいずれかで生じてもよい。例えば、製造業者は(各々が無線デバイスか、またはSIMカードなどの無線デバイスの中のモジュールに対応している)恒久的識別コードのリストを無線サービス・プロバイダに送信してもよい。次いで、無線サービス・プロバイダはHLR112の記録にコードを書き込んでもよい。代替のシナリオにおいて、無線サービス・プロバイダは恒久的識別コード番号のリストを製造業者に提供して、製造業者がそれに従ってデバイスのバッチを構成できるようにしてもよい。一旦アクティブ化が起こると、HLR112の最初の記録は、無線サービス・プロバイダのネットワーク、サービス、ノードおよびシステムへのより制限の少ないアクセスを可能にする、より完全なHLR記録に交換されるか、または更新されてもよい。
【0019】
例示される実施形態において、システム100はアクティブ化ネットワーク116、ITネットワーク118および無線サービス・ネットワーク120を含めて、3つの別個のネットワーク・コンポーネントを含む。システム100に関連してもよいその他のネットワークは、インターネット122および無線アプリケーション・プロトコル(WAP)・ネットワーク124である。アクティブ化ネットワーク116は、1つまたは複数のアクティブ化プロセスを管理するアクティブ化サーバ126に関連してもよいので、エンド・ユーザは移動デバイス自体によって移動デバイス102をアクティブ化してもよい。アクティブ化ネットワーク116およびアクティブ化サーバ126の態様は、図3に関してより詳細に説明される。
【0020】
一部の実施形態において、HLR112は、デバイスがネットワーク・コンポーネントのうちのどれに接続できて、どれに接続できないのかを示す顧客記録を有する。例えば、移動デバイスが製造業者から出荷されるとき、一部の実施形態においてデバイスが接続することができる唯一のネットワーク・コンポーネントはアクティブ化ネットワーク116である。アクティブ化プロセスを通じて一旦HLR112へのプロビジョニング(provisioning)があると、デバイスは無線サービス・ネットワーク120等のその他のネットワークへのアクセスを許されてもよい。
【0021】
ITネットワーク118は、HLR112へのデータの書き込みを促進するプロビジョニング・サーバ128を含んでよい。ITネットワーク118はまた、支払い請求機能130、および小売サービス機能132などのその他のサービスを扱ってもよい。アクティブ化サーバ126は、移動デバイス102のアクティブ化が完了されてもよいように、ITネットワーク118の態様と通信してよい。例えばプロビジョニング・サーバ128は、エンド・ユーザが移動デバイス102をアクティブ化するための情報を提供した後で、HLR112へのアクティブ化データの書き込みを促進してもよい。
【0022】
システム100は、顧客が自分の無線電話を固定のホーム・ベースのシステムに統合できるようにする1つまたは複数の随意の個人用基地局(PBS)を含んでもよい。一部の実施形態において、PBS134はユーザの自宅もしくは職場か、またはそれらの付近に配置されている。PBS134は、ユーザが自宅または職場の中にいる場合には、移動デバイスを狭い範囲の移動デバイス(例えばコードレス電話)として効果的に扱う。移動デバイスがPBS134の範囲を離れる場合、そのときには基地局104などの通常の基地局を介して通信する。移動デバイスのアクティブ化がPBS構成を使用して実施される場合、PBS134はアクティブ化サーバ126と直接やりとりするので、基地局およびHLRの検索工程は回避されてもよい。アクティブ化サーバ126とPBS134との間の通信はマシン対マシン、ウェブ・ベースまたはチャット・ベースであることが可能である。
【0023】
図2を参照すると、非アクティブのデバイスのアクティブ化はまた、例えば電気電子技術者協会(IEEE)による無線LANのための802.11a、802.11b、802.11(g)およびその他の規格に基づいて、Wi−Fiネットワーク構成200において実施されてもよい。Bluetooth、超広帯域無線、ZigBee等を含めて、数百フィートの距離を介してデータを送受信するために高周波数無線信号またはその他の手段を使用して無線ローカル・ネットワークを実施するその他の規格もまた使用されてよい。
【0024】
例示される実施形態において、Wi−Fiカード202または移動デバイス中の類似のコンポーネントは、有線のアクセス・ポイント204にリンクされた伝送アンテナから信号を送信することによって、アクセス・ポイント204と通信する。ドメイン・コントローラ206は、無線サービス・プロバイダの通信ネットワーク210およびアクティブ化コンポーネント208を含むユーザ、アカウント、グループ、コンピュータおよびその他のネットワーク資源を介してアクセス制御を提供するので、移動デバイスのユーザはデバイスを通してデバイスをアクティブ化することができる。例えば、アクティブ化コンポーネント208は、ユーザがアクティブ化情報を提供できるようにするウェブ・サイトまたはその他の機能へのアクセスを含んでよい。
【0025】
図3を参照すると、(図1のアクティブ化サーバ126、および図2のアクティブ化コンポーネント208等の)アクティブ化コンポーネント300は、移動デバイスのアクティブ化を促進する複数の機能を含んでもよい。例えば、アクティブ化コンポーネント300はアカウント・セットアップ・アプリケーション302、およびアクティブ化ネットワーク116(またはドメイン・コントローラ206)からのアクセスを可能にするアクティブ化ネットワーク・インタフェース304を含んでもよい。ユーザ・ヘルプ・アプリケーション306はユーザによるアクティブ化の促進を助けるために、移動デバイスのユーザに命令を与える。ITネットワーク・インタフェース308は、アクティブ化コンポーネント300がITネットワーク118と通信できるようにするので、例えばプロビジョニング・サーバ128は、HLR112に書き込みをして、デバイスのステータスをアクティブに更新するように指示されることが可能である。
【0026】
以下で別途説明されない限り、本発明の態様は従来のシステムを用いて実行されてもよい。したがって、図1〜3で示される様々なブロックの構造および動作は従来の構成のものであってもよく、そうしたブロックは関連技術の当業者には理解されると思われるので、本発明を作成し、使用するために本明細書でさらに詳細に説明される必要はない。関連技術の当業者であれば、本明細書で示される詳細な説明に基づいて、図1〜3(またはその他の実施形態もしくは図面)のブロックに必要な任意の変更を容易に行うことができる。
【0027】
移動デバイスの識別
上述のように、一部の実施形態において、移動デバイスまたは移動デバイス中のモジュール(例えばSIMカード)は恒久的な識別子で構成されているので、デバイスは、たとえまだアクティブ化されていない場合であっても、サービス・プロバイダ・ネットワークで認識されてもよい。一部の実施形態において、恒久的識別子はサービス・プロバイダによって提供されるネットワーク型に特有のものであってもよい。例えばGSM型のネットワークでは、識別子は国際的移動体加入者識別子(IMSI)か、または国内移動局識別子(NMSI)の形態の中にあってもよい。AMPS/TDMAネットワークでは、識別子は移動体識別番号(MIN)に関連していてもよい。本発明の範囲から逸脱することなく、多くの異なる型の移動体識別子が使用されてもよい。
【0028】
無線電話の場合、従来は公衆交換電話網の状況で使用されていた電話番号またはデバイスのモバイル・ディレクトリ番号(MDN)は、アクティブ化プロセスの中で役割を果たしても、果たさなくてもよい。一部の実施形態では、MDNはアクティブ化プロセスが起こるときにデバイスに知られることはない。したがってHLRは、一旦アクティブ化されたデバイスに提供するためにMDNを記憶してもよい。HLRはまた、デバイスのためのダミーMDNまたはデフォルトMDNを記憶してもよく、それらはプロビジョニングか、またはアクティブ化が起こるときに書き込まれても、書き込まれなくてもよい。アクティブ化サーバはまた、デバイスのためのMDNを取得するために、外部のデータベースに依存してもよい。
【0029】
MDNと同様に、デバイスのシリアル番号はアクティブ化プロセスの中で役割を果たしても、果たさなくてもよい。シリアル番号は、電子シリアル番号(ESN)と呼ばれることもあり、上述の恒久的識別子からは区別される、別のものである。
【0030】
図4に示される実施例を参照すると、コードの連続から構成される国際的移動体加入者識別子(IMSI)400は、製造業者から出荷されるときにデバイスのSIMカードの中に記憶されてもよく、またはその後移動デバイスに付け加えられてもよい。例示される実施形態において、IMSI400は最高で15桁を含み、3つの部分を含む。移動体国コード(MCC)402は、国際的なアプリケーションのためにデバイスの製造国を識別するために使用される3つの数字から構成される。移動体ネットワーク・コード(MNC)404は、加入者がアカウントを持っているネットワークおよびサービス・プロバイダを識別するために使用される2つから3つの数字から構成される。移動局識別番号(MSIN)406は、サービス・プロバイダ・ネットワークでデバイスを独自に識別するために使用される9つから10の数字から構成される。
【0031】
GSMシステムでは、非アクティブまたはアクティブの移動デバイスはスイッチを入れられ、利用可能な基地局を捜すときに、IMSIを送信する。非アクティブまたはアクティブの移動デバイスは最も適切な基地局を選択し、(IMSIのMNCを通じて知られる)サービス・プロバイダのネットワークに登録するか、または所属するために、この基地局に(IMSIを含む)メッセージを送信する。ネットワークはデバイスを非アクティブであると認識する場合、アクティブ化ネットワークへのアクセスを許可する。ネットワークはデバイスをアクティブであると認識する場合、ネットワークのさらなる部分へのアクセスを許可する。
【0032】
一部の実施形態で、一旦移動デバイスがネットワークに所属すると、ネットワークは一時的IMSI(TIMSI)を割り当て、デバイスが引き続きネットワークにアクセス可能なままである限り(例えば電源を切られていないか、または範囲外ではない場合等)、一時的なIMSIは今後のやりとりで加入者を識別するために使用される。このことは、IMSIが空中で伝送される回数を減少させるので、制限されたセキュリティまたはプライバシーを与える。
システム・フロー
【0033】
図5〜8は、一部の実施形態で使用される移動デバイスのアクティブ化プロセスを示す代表的なフロー図である。これらのフロー図は、すべての機能またはデータの交換を示すわけではないが、代わりにこれらの図はシステム下で交換されるコマンドまたはデータの理解を与える。関連技術の当業者であれば、一部の機能、またはコマンドおよびデータの交換は反復、変更、省略、または補足されてもよく、図示されていないその他の(あまり重要ではない)態様が容易に実施されてもよいことを認識されよう。
【0034】
図5を参照すると、無線サービス・プロバイダは、プロセス・アクティブ化要求ルーチン500を実行することによって、その通信ネットワークへのアクセスに対する非アクティブの移動デバイスの要求を処理する。ブロック501で、ルーチン500は非アクティブのデバイスから、ネットワークへのアクセスを求める要求を受信する。例えば要求は、図1の基地局104などの基地局から伝えられる登録または所属要求であってもよい。要求は、IMSIなどのデバイスのための恒久的識別子を含む。ブロック502で、ルーチン500は恒久的識別子に基づいて検索を実行する。例えば、ルーチン500は無線サービス・プロバイダのHLR中の記録を照合するために検索を実行してもよい。判定ブロック503で、合致する恒久的識別子がない場合、ルーチン500は移動デバイスにエラー・メッセージを送信し(ブロック505)、その後終了する。しかしながら、判定ブロック503で合致する恒久的識別子がある場合、次いでブロック504でルーチン500は無線サービス・プロバイダのアクティブ化コンポーネントへのアクセスを許可する。図1〜3に関して説明されたように、アクティブ化コンポーネントはアクティブ化ネットワークおよび/またはアクティブ化サーバを含んでもよい。図6に関してより詳細に説明されるように、無線サービス・プロバイダ・システムへのこの制限されたアクセスによって、デバイスのユーザはデバイスのアクティブ化を促進する情報を提供することができる。
【0035】
図6を参照すると、無線サービス・プロバイダ・システムのアクティブ化部分またはコンポーネントは、訓練を受けていない移動デバイスのユーザが、移動デバイスから移動デバイスをアクティブ化することができるように、アクティブ化ルーチン600を実行する。このアクティブ化ルーチン600は、移動デバイスが現時点で無線サービス・プロバイダ・システムのアクティブ化部分またはコンポーネントへのアクセスを有していると仮定する。ブロック601で、ルーチン600はアクティブ化情報を求める要求を移動デバイスに送信する。一部の実施形態で、アクティブ化情報を求める要求は、移動デバイスのディスプレイ上のテキストおよび/またはグラフィックスの中で表示されるサービス・プランまたはサブスクリプションの選択を求める要求を含んでよく、他の実施形態では、要求は音声でユーザに示されてもよい。例えば、ユーザは様々なバケット・プラン・オプションまたはサービス機能から選択することを要求されてもよい。アクティブ化情報を求める要求はまた、支払い請求情報および個人情報(例えば氏名およびアドレス、クレジット・カード番号、支払い請求先等)を求める要求を含んでもよい。様々な命令もまた、アクティブ化情報を求める要求に含められてよい。一部の実施形態では、非アクティブのデバイスはSMSメッセージを送受信する許可を有していてもよいので、アクティブ化情報に対する命令および要求はSMSメッセージの形態の中にあってもよい。
【0036】
ブロック602で、ルーチン600は移動デバイスのユーザによる入力として、要求された情報を受信する。一部の実施形態において、受信された情報はまたSMSメッセージの形態で送信されてもよい。受信された情報に基づいて、さらなる情報が必要とされる場合、ルーチン600はさらなる要求(不図示)を送信してもよい。ブロック603で、ルーチン600は必要とされるアクティブ化情報のすべてが提供されたことを確認する。ブロック604で、ルーチン600はデバイスがアクティブ化されたことを反映するためにHLRを更新する。例えば、デバイスのステータスは「非アクティブ」から「アクティブ」に更新されてもよい。その後デバイスは、無線サービス・プロバイダのネットワークへのより制限の少ないアクセスを享受することができる。
【0037】
図7を参照すると、非アクティブの移動デバイスはアクティブ化を要求するためのルーチン700を実行する。ブロック701で、移動デバイスは電源を入れられると、無線サービス・プロバイダのネットワークへの所属を求める要求の中で、デバイスの恒久的識別子を含むメッセージを送信する。しかしながら一部の実施形態では、移動デバイスは他の行為(例えばユーザがボタンを押すこと等)が起こされるまで、メッセージを送信しなくてもよい。ブロック702で、非アクティブの移動デバイスは無線サービス・プロバイダのアクティブ化コンポーネントへのアクセスを取得する。ブロック703で、移動デバイスはアクティブ化情報を求める要求を受信する。デバイスは、(例えばディスプレイ・スクリーン上、スピーカを通す等で)この要求をデバイスのユーザに示す。ブロック704で、デバイスは入力されたアクティブ化情報をアクティブ化ネットワークに送信する。ブロック705で、デバイスはアクティブ化が完了されたというメッセージを受信する。
【0038】
図8を参照すると、移動デバイスの製造業者は、デバイスをアクティブ化する訓練を受けていないユーザが移動デバイスから移動デバイスをアクティブ化してもよいように、移動デバイスを構成するためのプロセス800を実行する。ブロック801で、製造業者は選択されたサービス・プロバイダによって知られることになるか、または知られている恒久的識別子コードを受信する。選択されたサービス・プロバイダは適切なHLRか、またはその他のネットワーク・ノードで(例えばデータ記録または顧客記録の中で)、この識別子に関連する情報を記憶する。ブロック802で製造業者は、選択されたサービス・プロバイダのネットワークの少なくとも一部(例えばアクティブ化コンポーネント等)へのアクセスをデバイスが有することを可能にする恒久的識別子コードを含むように、移動デバイスを構成する。例えば、製造業者はデバイスのSIMカードの中に識別子コードをプログラムしてもよい。ブロック803で、製造業者は非アクティブの構成されたデバイスを卸売業者または小売業者に出荷するので、デバイスはエンド・ユーザから購入されて、その後移動デバイスからアクティブ化されてもよい。
【0039】
上のフロー・チャートで説明されたルーチンは特定の情報の型、供給源または宛先を説明してもよいが(例えばその情報が移動デバイスから来ることを示すこと等)、ルーチンの中で扱われる情報の型、供給源または宛先は、本発明の範囲から逸脱することなく多様であってもよい。さらに、上述の情報の供給源または宛先は(情報そのものと同様に)、組み合わせられ、変更されてもよく、または簡素化されてもよい。例えば、情報のある種の要素は、移動デバイスの代わりに(例えば図1の個人用基地局134等の)個人用基地局によって供給されてもよく、または情報のある種の要素はネットワーク中の別のコンポーネントによって直接与えられるのではなく、そこから推論されてもよい。
【0040】
結論
文脈が明らかに他の解釈を必要としない限り、説明および特許請求の範囲の全体を通して「備える」、「備えている」等の言葉は、排他的意味とは反対の包括的意味または網羅的な意味で解釈されるべきものであり、すなわち「含んでいるが、限定されるわけではない」という意味で解釈されるべきものである。さらに、本出願で使用される際「本明細書で」、「上述の」、「以下の」という言葉および類似の重要な言葉は、本出願を全体的に参照すべきでものあり、本出願の任意の特定の箇所を参照すべきものではない。請求項が2つ以上の項目のリストを参照する中で「または」と言う言葉を使用する場合、その言葉は次の言葉の解釈のすべて、すなわちリスト中の項目の任意のもの、リスト中の項目のすべて、およびリスト中の項目の任意の組合せと言う解釈を包含する。
【0041】
上述の本発明の実施形態の詳細な説明は網羅的であること、または先に開示された形態と寸分違わないものに本発明を限定することが意図されるわけではない。例示の目的で本発明の特定の実施形態および実施例が上で説明されているが、関連技術の当業者には認識されるように、本発明の範囲の中で様々な同等の変更形態が可能である。例えば、プロセスまたはブロックが所与の順序で示されているが、代替の実施形態は異なる順序で工程を有するルーチンを実行するか、またはブロックを有するシステムを利用してもよく、一部のプロセスまたはブロックは削除、移動、追加、再分割、結合および/または変更されてもよい。これらのプロセスまたはブロックのうちの各々は、様々な異なる方法で実施されてもよい。また、プロセスまたはブロックは時に連続して実行されるものとして示されているが、代わりにこれらのプロセスまたはブロックは並行して実行されるか、または異なる時間で実行されてもよい。文脈が許す場合であれば、この詳細な説明の中で単数形または複数形を使用する言葉は、それぞれ複数形または単数形も含んでよい。
【0042】
本明細書で示される本発明の教示は、必ずしも本明細書で説明されるシステムでなくても、その他のシステムに適用されることが可能である。上述の様々な実施形態の要素および行為は、さらなる実施形態を提供するために組み合わせられることが可能である。
【0043】
次の自己の特許および出願、すなわち2000年7月19日に出願した米国特許第6,490,445号「Customer Activation Systems For Cellular Network」と2004年7月15日に出願した米国特許出願第11/092,199号「Customer Service Messaging,Such as on Mobile Devices」とは参照により本明細書に援用される。必要であれば、本発明の態様は、本発明のさらに別の実施形態を提供するために上で説明された様々な言及のシステム、機能および概念を利用するために変更されることが可能である。
【0044】
上述の説明は本発明のある実施形態を詳細に述べ、考えられる最良の方式を説明しているが、上述の説明が本文中でどれだけ詳細に表されているかにかかわらず、本発明は様々な方法で実行されることが可能である。上述のように、本発明のある機能または態様を説明する場合に使用される特定の用語は、その用語が関連する本発明の任意の固有の特徴、機能または態様に限定されるように本明細書で再定義されていることを意味すると考えるべきではない。一般に、冒頭の特許請求の範囲で使用される言葉は、この詳細な説明の節でそうした言葉を明確に定義していない限り、本明細書の中で開示される固有の実施形態に本発明を限定するものと解釈されるべきではない。したがって、本発明の事実上の範囲は、開示された実施形態を包含するだけではなく、特許請求の範囲の下で本発明を実行または実施するためのすべての同等の方法もまた包含する。
【0045】
冒頭で、ある請求項形式において本発明のある態様が示されているが、発明者はいかなる番号の請求項形式においても本発明の様々な態様を意図している。したがって、発明者は本出願を出願した後にさらなる請求項を追加し、本発明の別の態様のためのさらなる請求項形式を追及する権利を保有する。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】1つの実施形態において、移動デバイスからの移動デバイスのアクティブ化が実施されてもよいシステムの一例を示すブロック図である。
【図2】1つの実施形態において、移動デバイスからの移動デバイスのアクティブ化が実施されてもよいWi−Fiシステムの一例を示すブロック図である。
【図3】図1のアクティブ化コンポーネントのより詳細な例を示すブロック図である。
【図4】例えば図1の移動デバイス、または図2のWi−Fiカード等のための識別コード化方式の一例を示すブロック図である。
【図5】移動デバイスからのアクティブ化要求を処理するための無線サービス・プロバイダ・システムにおけるルーチンの一例を示すフロー図である。
【図6】移動デバイスをアクティブ化するためのアクティブ化コンポーネントにおけるルーチンの一例を示すフロー図である。
【図7】アクティブ化を要求するための移動デバイスにおけるルーチンの一例を示すフロー図である。
【図8】訓練を受けていないユーザによって移動デバイスからアクティブ化されることが可能な移動デバイスを構成するためのプロセスの一例を示すフロー図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線サービス・プロバイダ・システムにおいて、移動局が前記無線サービス・プロバイダ・システムの通信ネットワークへのより制限の少ないアクセスを有することができるように、前記移動局のアクティブ化を促進するための方法であって、
前記移動局から、前記無線サービス・プロバイダ・システムの前記通信ネットワークへのアクセスを求める要求を受信する工程であって、前記要求が、前記移動局の中の移動局加入者識別モジュール(SIM)カードに恒久的に関連した国際的移動体加入者識別子(IMSI)に対応するコードを含む工程と、
前記国際的移動体加入者識別子(IMSI)に対応する前記コードが、前記無線サービス・プロバイダ・システムに関連したホーム・ロケーション・レジスタ(HLR)の記録に記憶されたコードに対応するかどうかを判定する工程と、
前記国際的移動体加入者識別子(IMSI)に対応する前記コードが、前記ホーム・ロケーション・レジスタ(HLR)の記録に記憶されたコードに対応する場合、前記無線サービス・プロバイダ・システムの前記通信ネットワークへの制限されたアクセスを前記移動局に提供する工程であって、前記無線サービス・プロバイダ・システムの前記ネットワークへの前記制限されたアクセスが、前記無線サービス・プロバイダ・システムのアクティブ化部分へのアクセスを含む工程と、
前記無線サービス・プロバイダ・システムの前記アクティブ化部分において、前記移動局からアクティブ化情報を受信する工程と、
受信されたアクティブ化情報に基づき、前記移動局が前記無線サービス・プロバイダ・システムの前記無線ネットワークへのより制限の少ないアクセスを有することを示すために、前記ホーム・ロケーション・レジスタ(HLR)の前記記録を更新する工程とを備える方法。
【請求項2】
一時的国際的移動体加入者識別子(TIMSI)を前記移動局に割り当てる工程であって、前記移動局が移動サービス・プロバイダのネットワークに引き続きアクセス可能である限り、前記無線サービス・プロバイダ・システムとの今後のやりとりにおいて、前記国際的移動体加入者識別子(IMSI)の代わりに一時的国際的移動体加入者識別子(TIMSI)を送信する工程をさらに備える請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記移動局にアクティブ化情報を求める要求を送信する工程であって、アクティブ化情報に対する前記要求が前記移動局のユーザに示される工程をさらに備える請求項1に記載の方法。
【請求項4】
無線サービス・プロバイダ・システムにおいて、移動デバイスが前記無線サービス・プロバイダ・システムの通信ネットワークへの高められたアクセスを有することができるように、前記移動デバイスのアクティブ化を促進するための方法であって、
前記無線サービス・プロバイダ・システムの前記通信ネットワークへのアクセスを求める要求を受信する工程であって、前記要求が前記移動デバイスか、または前記移動デバイスの中のモジュールを識別する非一時的コードを含み、前記要求が一時的識別子を含まない工程と、
非一時的識別コードに基づき、前記移動デバイスが前記無線サービス・プロバイダ・システムによって認識されるかどうかと、前記移動デバイスが非アクティブのステータスを有するかどうかとを判定するために、1つまたは複数の記録を検索する工程と、
前記移動デバイスが前記無線サービス・プロバイダ・システムによって認識され、非アクティブのステータスを有する場合、前記移動デバイスに前記無線サービス・プロバイダ・システムの前記ネットワークへの制限されたアクセスを提供する工程であって、前記ネットワークへの前記制限されたアクセスが、デバイスのアクティブ化を訓練されていない前記移動デバイスのユーザによる前記移動デバイスの無線アクティブ化を促進する前記無線サービス・プロバイダ・システムの部分へのアクセスを含む工程とを備える方法。
【請求項5】
前記移動デバイスからアクティブ化情報を受信する工程と、
受信されたアクティブ化情報に基づき、前記移動デバイスのステータスを非アクティブからアクティブに更新する工程とをさらに備える請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記移動デバイスからアクティブ化情報を受信する工程と、
前記デバイスが前記ネットワークへの高められたアクセスを有することを許可されていることを示すために、1つまたは複数の記録のうちの少なくとも1つを更新することを含めて、前記受信されたアクティブ化情報に基づき、前記移動デバイスのステータスを非アクティブからアクティブに更新する工程とをさらに備える請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記非一時的識別コードは、前記移動デバイスと前記無線サービス・プロバイダ・システムとの両方を識別する請求項4に記載の方法。
【請求項8】
前記非一時的識別コードは、国際的移動体加入者識別子(IMSI)に対応する請求項4に記載の方法。
【請求項9】
恒久的識別子は、前記移動デバイスの中の加入者識別モジュール(SIM)カードに関連する請求項4に記載の方法。
【請求項10】
前記移動デバイスにアクティブ化情報を求める要求を送信する工程であって、アクティブ化情報を求める前記要求が前記移動デバイスのユーザに提示するためのものである工程と、
送信された要求に応じて、前記移動デバイスからアクティブ化情報を受信する工程と、
受信されたアクティブ化情報に基づき、前記移動デバイスのステータスを非アクティブからアクティブに更新する工程とをさらに備える請求項4に記載の方法。
【請求項11】
前記移動デバイスからアクティブ化情報を受信する工程であって、前記アクティブ化情報が選択されたサービス・プランの表示を含む工程をさらに備える請求項4に記載の方法。
【請求項12】
前記移動デバイスからアクティブ化情報を受信する工程であって、前記アクティブ化情報が支払い請求情報を含む工程をさらに備える請求項4に記載の方法。
【請求項13】
前記通信ネットワークは、数百フィートの距離を介してデータを送受信するために高周波数無線信号を使用する少なくとも1つの無線ローカル・ネットワークを含み、無線デバイスは、少なくとも一部で前記無線ローカル・ネットワークを介して通信する請求項4に記載の方法。
【請求項14】
前記通信ネットワークはWi−Fiネットワークを含み、前記無線デバイスは少なくとも一部で前記Wi−Fiネットワークを介して通信し、前記移動デバイスのアクティブ化を促進する前記無線サービス・プロバイダ・システムの前記部分は、前記無線デバイスがアクティブ化ウェブ・サイトにアクセスすることを可能にするドメイン・コントローラを含む請求項4に記載の方法。
【請求項15】
移動局において、通信ネットワークへの高められたアクセスを前記移動局が有するように、前記移動局をアクティブ化するための方法であって、
前記移動局か、または前記移動局の中のモジュールを識別するコードを含む恒久的識別子を送信する工程であって、前記移動局か、または前記移動局の中の前記モジュールを識別する前記コードが、アクティブ化の前に前記通信ネットワークの少なくとも1つのコンポーネントに知られている工程と、
送信に基づき、前記通信ネットワークのアクティブ化コンポーネントへのアクセスを取得する工程であって、前記アクティブ化コンポーネントが訓練されていない前記移動局のエンド・ユーザによる無線アクティブ化を促進する工程と、
前記アクティブ化コンポーネントからアクティブ化情報を求める要求を受信する工程と、
前記アクティブ化コンポーネントが前記移動局のステータスを非アクティブからアクティブに更新することができるように、アクティブ化情報を前記アクティブ化コンポーネントに送信する工程とを備える方法。
【請求項16】
前記恒久的識別子は、前記移動局の中の加入者識別モジュール(SIM)カードに関連する請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記恒久的識別子は、国際的移動体加入者識別子(IMSI)に関連する請求項15に記載の方法。
【請求項18】
アクティブ化情報を求める前記要求を前記移動局のディスプレイに表示する工程をさらに備える請求項15に記載の方法。
【請求項19】
通信デバイスが通信サービス・プロバイダ・システムに関連する1つまたは複数の通信ネットワークへの高められたレベルのアクセスを有することができるように、前記通信デバイスのアクティブ化を促進するために構成された通信サービス・プロバイダ・システムであって、
前記通信デバイスから、前記通信サービス・プロバイダ・システムの通信ネットワークへのアクセスを求める要求を受信するための手段であって、前記要求が前記通信デバイスか、または前記通信デバイスの中のモジュールを識別する非一時的コードを含み、前記要求が前記通信デバイスに関連する一時的識別子を含まない手段と、
前記通信デバイスが前記通信サービス・プロバイダ・システムによって認識されるかどうかと、前記通信デバイスが非アクティブのステータスを有するかどうかとを判定するために、1つまたは複数の記録を検索するための手段と、
前記通信デバイスに前記通信サービス・プロバイダ・システムの前記ネットワークへの制限されたアクセスを提供するための手段であって、前記通信ネットワークへの前記制限されたアクセスが、前記通信デバイスのアクティブ化を促進する前記通信サービス・プロバイダ・システムの部分へのアクセスを含む手段とを備えるシステム。
【請求項20】
前記通信デバイスはパーソナル・コンピュータである請求項19に記載のシステム。
【請求項21】
前記通信デバイスはエンハンスト・データ・レート・フォー・グローバル・エボリューション(EDGE)・カードを含む請求項19に記載のシステム。
【請求項22】
前記通信デバイスは移動端局である請求項19に記載のシステム。
【請求項23】
前記通信デバイスは携帯電話である請求項19に記載のシステム。
【請求項24】
前記通信サービス・プロバイダ・システムはインターネット・サービスを提供する請求項19に記載のシステム。
【請求項25】
前記通信サービス・プロバイダ・システムはメディア・エンターテインメント・サービスを提供する請求項19に記載のシステム。
【請求項26】
アクティブ化されていない状態で顧客に提供されることができるように移動デバイスを構成するための方法であり、前記移動デバイスが無線サービス・プロバイダによって提供されるサービスへの高められたアクセスを有することができるように、後でエンド・ユーザによってアクティブ化されることができる方法であって
無線サービス・プロバイダから恒久的識別子コードを受信する工程と、
後で前記移動デバイスが、
前記無線サービス・プロバイダによってアクセス可能な局へ前記恒久的識別子コードを送信する工程と、
前記恒久的識別子コードの送信に基づき、前記無線サービス・プロバイダのアクティブ化コンポーネントへのアクセスを取得する工程と、
前記アクティブ化コンポーネントからアクティブ化情報を求める要求を受信する工程と、
前記アクティブ化コンポーネントが前記移動デバイスのステータスを非アクティブからアクティブに更新することができるように、前記アクティブ化コンポーネントにアクティブ化情報を送信する工程とを備える方法によってアクティブ化されてもよいように、前記移動デバイスに関連するメモリを、前記恒久的識別子コードを含むように構成する工程とを備える方法。
【請求項27】
個人用基地局において、移動局が無線サービス・プロバイダ・システムのネットワークへのより制限の少ないアクセスを有することができるように、前記移動局のアクティブ化を促進するための方法であり、前記個人用基地局が、アクティブ化方法の訓練を受けていない前記移動デバイスのエンド・ユーザによって、少なくとも部分的に制御される方法であって、
前記移動局から、前記無線サービス・プロバイダ・システムの前記ネットワークへのアクセスを求める要求を受信する工程であって、前記要求が前記移動局か、または前記移動局の中のモジュールを識別する非一時的コードを含み、前記要求が一時的識別子を含まない工程と、
前記移動局に前記無線サービス・プロバイダ・システムのネットワークへの制限されたアクセスを提供する工程であって、前記移動局が、
前記無線サービス・プロバイダ・システムのアクティブ化コンポーネントからアクティブ化情報を求める要求を受信する工程と、
前記アクティブ化コンポーネントが前記移動局のステータスを非アクティブからアクティブに更新することができるように、アクティブ化情報を前記アクティブ化コンポーネントに送信する工程とを備える方法によって、アクティブ化を完了することができるように、前記ネットワークへの前記制限されたアクセスが、前記移動局のアクティブ化を促進する無線サービス・プロバイダ・システムの部分へのアクセスを含む工程とを備える方法。
【請求項28】
提供される前記無線サービス・プロバイダ・システムの前記ネットワークへのアクセスは、マシン対マシン・アクセスを含む請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記提供される前記無線サービス・プロバイダ・システムの前記ネットワークへのアクセスは、ウェブ・ベースのアクセスを含む請求項27に記載の方法。
【請求項30】
前記提供される前記無線サービス・プロバイダ・システムの前記ネットワークへのアクセスは、チャット・ベースのアクセスを含む請求項27に記載の方法。
【請求項31】
移動デバイスが移動通信ネットワークへのアクセスを取得してもよいように、前記移動デバイスをアクティブ化するために訓練されていない前記移動デバイスのエンド・ユーザと通信するための手段と、
前記移動デバイスを使用して、前記訓練されていないエンド・ユーザが前記移動デバイスの無線アクティブ化のための情報を提供できるようにする命令を提供するための手段と、
前記移動通信ネットワークの顧客記録コンポーネントの中の記録の更新を促進するための手段であって、前記顧客記録コンポーネントの前記記録に記憶された情報が、デバイスがアクティブ化される前と後の両方で、前記移動通信ネットワークへのアクセスのレベルを判定する手段とを備える移動通信ネットワークのアクティブ化コンポーネント。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2008−510370(P2008−510370A)
【公表日】平成20年4月3日(2008.4.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−525618(P2007−525618)
【出願日】平成17年7月7日(2005.7.7)
【国際出願番号】PCT/US2005/024142
【国際公開番号】WO2006/019599
【国際公開日】平成18年2月23日(2006.2.23)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
2.ZIGBEE
【出願人】(507046738)シンギュラー ワイヤレス セカンド,エルエルシー (2)
【Fターム(参考)】