無線リモコンシステム
【課題】無線リモコンシステム全体の消費電力を低減する。
【解決手段】無線リモコン、第1無線機器及び第2無線機器からなる無線リモコンシステムであって、第1無線機器は、無線リモコンからの無線信号を受信し、第1状態データを生成する無線通信部と、第2無線機器と有線通信する有線通信部と、第1状態データと順序情報を記憶する記憶部と、無線信号に含まれる制御対象情報に応じて制御コードを実行し、かつ順序情報を記憶させる制御部とを備え、制御部は、有線通信部が受信した無線信号に含まれる順序情報と記憶部の順序情報を比較し、有線通信部が受信した無線信号に含まれる順序情報が大きい場合にのみ対応する制御コードを実行する。制御部は、有線通信部が第2無線機器の状態データを受信した場合であって、状態データが第1状態データより無線通信状態が良好であることを示す場合は、第2無線通信部に対する電源供給を停止させる。
【解決手段】無線リモコン、第1無線機器及び第2無線機器からなる無線リモコンシステムであって、第1無線機器は、無線リモコンからの無線信号を受信し、第1状態データを生成する無線通信部と、第2無線機器と有線通信する有線通信部と、第1状態データと順序情報を記憶する記憶部と、無線信号に含まれる制御対象情報に応じて制御コードを実行し、かつ順序情報を記憶させる制御部とを備え、制御部は、有線通信部が受信した無線信号に含まれる順序情報と記憶部の順序情報を比較し、有線通信部が受信した無線信号に含まれる順序情報が大きい場合にのみ対応する制御コードを実行する。制御部は、有線通信部が第2無線機器の状態データを受信した場合であって、状態データが第1状態データより無線通信状態が良好であることを示す場合は、第2無線通信部に対する電源供給を停止させる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線リモコンシステムに関し、更に詳しくは、無線リモコンが、有線通信で相互接続された無線テレビと無線外部機器を無線通信により制御する無線リモコンシステムにおいて、無線リモコンシステム全体の消費電力を低減することが可能な無線リモコンシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、無線リモコンシステムでは、無線リモコンは、ユーザーの操作によって発生された操作信号を無線通信により無線テレビや無線外部機器へ送信し、無線テレビや無線外部機器は、受信した操作信号に基づきユーザーの操作を実施している(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平06−245275号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来の無線テレビや無線外部機器は、無線リモコンと無線通信を行うための無線通信機能を個々に有しているため、個々の機器でスタンバイ時及び無線リモコンオン時に全ての無線通信機能に電力供給する必要がある。そのため、例えば、無線テレビと無線外部機器が有線通信で相互接続されている場合であって、かつ無線リモコンから無線外部機器を制御する場合、無線テレビを経由した有線通信で制御可能な場合であっても、無線外部機器の無線通信機能に電力供給しなければならず、消費電力の観点で問題があった。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、第2無線外部機器(他の機器)と無線リモコンとの通信特性及び第1無線外部機器(自機器)と無線リモコンとの通信特性から判断して、第1無線外部機器または第2無線外部機器の無線通信機能への電源供給を制御することが可能な無線通信システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の請求項1にかかる無線リモコンシステムは、無線リモコンと、無線リモコンと無線接続される第1無線外部機器及び第2無線外部機器とを備えた無線リモコンシステムであって、無線リモコンは、制御データ、制御対象機器情報及び順序情報を無線信号として送信する第1無線通信部と、を備え、第1無線外部機器は、無線信号を受信するとともに、第1無線通信部との無線通信状態を示す第1無線通信状態データを生成する第2無線通信部と、第2無線外部機器と有線通信する有線通信部と、第1無線通信状態データ及び順序情報を記憶する記憶部と、第2無線通信部が受信した無線信号に含まれる制御対象機器情報に応じて制御コードを実行し、実行した制御コードに対応する順序情報を記憶部に記憶させる制御部と、を備え、制御部は、有線通信部が受信した無線信号に含まれる順序情報と記憶部が記憶した順序情報とを比較し、有線通信部が受信した無線信号に含まれる順序情報が、記憶部が記憶した順序情報より大きい場合は、有線通信部が受信した無線信号に含まれる制御コードを実行する、ことを特徴とする。
【0007】
また、本発明の請求項2にかかる無線リモコンシステムは、本発明の請求項1にかかる無線リモコンシステムの構成において、第2無線通信部及び有線通信部への電源制御を行う電源制御部と、を更に備え、制御部は、有線通信部が第2無線外部機器の無線通信状態データを受信した場合に、電源制御部に第1無線通信状態データ及び無線通信状態データを比較させ、無線通信状態データが第1無線通信状態データより無線通信状態が良好であることを示す場合は第2無線通信部に対する電源供給を停止させる、ことを特徴とする。
【0008】
また、本発明の請求項3にかかる無線リモコンシステムは、本発明の請求項1にかかる無線リモコンシステムの構成において、制御部は、第2無線通信部が受信した無線信号に含まれる制御対象機器情報が第2無線外部機器を示す場合、無線信号を前記有線通信部を介して第2無線外部機器へ送信させる、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明の無線リモコンシステムによれば、スタンバイ時及び無線リモコンオン時に、無線リモコンと無線テレビ、無線外部機器との操作信号授受において最小限の無線通信機能を使用して消費電力を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の実施の形態1に係る無線リモコンシステムの構成を示すブロック図
【図2】同実施の形態1に係る無線リモコンの制御部102で生成される操作信号の例を示す図
【図3】同発明の実施の形態に係る無線通信状態データの例を示す図
【図4】同発明の実施の形態1に係る電源制御情報の例を示す図
【図5】同発明の実施の形態1に係る無線テレビ110が無線リモコン100から操作信号を受信した場合の処理を示すフローチャート
【図6】同発明の実施の形態1に係る無線テレビ110が無線外部機器200から操作信号を受信した場合の処理を示すフローチャート
【図7】同発明の実施の形態1に係る無線テレビ110が無線外部機器200に無線通信状態を要求し併せて無線外部機器200に無線通信状態を通知する処理を示すフローチャート
【図8】同発明の実施の形態1に係る無線テレビ110が無線外部機器200から無線通信状態を要求された場合の処理を示すフローチャート
【図9】同発明の実施の形態1に係る無線テレビ110の電源制御処理を示すフローチャート
【図10】同発明の実施の形態1に係る無線外部機器200が無線リモコン100から操作信号を受信した場合の処理を示すフローチャート
【図11】同発明の実施の形態1に係る無線外部機器200が無線テレビ110から操作信号を受信した場合の処理を示すフローチャート
【図12】同発明の実施の形態1に係る無線外部機器200が無線テレビ110に無線通信状態を要求し併せて無線テレビ110に無線通信状態を通知する処理を示すフローチャート
【図13】同発明の実施の形態1に係る無線外部機器200が無線テレビ110から無線通信状態を要求された場合の処理を示すフローチャート
【図14】同発明の実施の形態1に係る無線外部機器200の電源制御処理を示すフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら説明する。
【0012】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る無線リモコンシステムの構成を示すブロック図である。無線リモコンシステムは、無線リモコン100と、無線テレビ110と、無線外部機器200とから構成される。
【0013】
最初に、無線リモコン100について説明する。無線リモコン100は、無線通信部101、制御部102、記憶部103から構成される。無線通信部101は、制御部102から出力された操作信号を無線信号に変換して送信する。また、無線テレビ110や無線外部機器200から無線通信状態確認信号を受信した場合は、無線通信状態応答信号を生成して出力する。制御部102は、図示されていないリモコンキー押下に対応して図2に示す操作信号を生成する。記憶部103は、制御部102で生成された番号を記録する。
【0014】
ここで、図2に示す操作信号について説明する。操作信号は、機器識別子、操作情報、番号、連続押し時間から構成される。機器識別子は、操作情報を実行する機器を識別するための情報である。操作情報は、リモコンキーに対応付けられた処理を示す。番号は、操作信号を多重処理されるのを防止するために使用されるものであって、初期値は0であり、操作信号が生成されるたびに更新される。連続押し時間は、リモコンキーの長押し動作の判定に使用する。リモコンキーを長押ししている途中で一時的に無線通信が途絶した場合、無線リモコン100側の長押し状態と状態が一致しなくなる。この対策のため、無線リモコン100側が連続押し時間を操作信号として送信し、受信した無線テレビ110及び無線外部機器200が無線通信途絶にかかわらず長押し判定を行えるようにする。
【0015】
次に、無線テレビ110について説明する。無線テレビ110は、無線通信部111、制御部112、電源制御部113、有線通信部114、記憶部115から構成される。
【0016】
無線通信部111は、無線通信部101から受信された無線信号を操作信号に変換して制御部112へ出力する。また、制御部112の指示に応じて無線通信部101に無線通信状態確認信号を送信し、無線通信部101から無線通信状態応答信号を受信して図3に示す無線通信状態データを生成し、無線テレビ110の無線通信状態データとして制御部112へ出力する。無線通信状態データは、交信結果、BERビットエラー率、RSSI受信電力から構成される。交信結果は無線通信ができた場合「可」であり、無線通信ができなかった場合「不可」となる情報である。BERビットエラー率は、無線通信のエラー率を示す。エラー率が低いほど無線通信には有利である。RSSI受信電力は、無線通信を受信した時点での電力を示す。電力が高いほど無線通信には有利である。
【0017】
有線通信部114は、常時、無線外部機器200との通信が可能か否かを所定のコマンド送受信により確認している。無線外部機器200との通信ができる場合は、制御部112から入力された操作信号を無線外部機器200へ有線送信する。また、有線通信部114は、無線外部機器200から受信された操作信号を制御部112へ出力する。更に、制御部112から入力された無線通信状態確認要求を無線外部機器200へ有線送信し、無線外部機器200から受信された無線外部機器200の無線通信状態データを制御部112へ出力する。更に、無線外部機器200から受信された無線通信状態確認要求を制御部112へ出力し、制御部112から入力された無線テレビ110の無線通信状態データを無線外部機器200へ有線送信する。
【0018】
記憶部115は、操作信号を多重に処理するのを防止するため、操作信号の処理済み番号を記録する。また、制御部112から入力された無線テレビ110及び無線外部機器200の無線通信状態データを記憶する。ここで、夫々の無線通信状態データの初期値は無効データとなっている。
【0019】
制御部112は、無線通信部111から操作信号が入力された場合、無線テレビ110が処理するか否かを機器コードで判断する。そして、無線テレビ110で処理すると判断した場合は、操作信号に含まれる番号と記憶部115から取り出した処理済み番号を比較して操作信号の番号が大きければ、操作信号に含まれる操作情報に基づき処理を実行する。無線テレビ110で処理しないと判断した場合は、有線通信部114に操作信号を出力させる。処理実行の際、操作信号に含まれる連続押し時間が所定の長押し時間を越えている場合は連続押し処理を行う。処理実行後は、操作信号に含まれる番号を記憶部115に出力して、記憶部115に記憶された番号を更新させる。本処理については、図5に示すフローチャートを用いて詳述する。
【0020】
一方、処理実行の際、操作信号に含まれる連続押し時間が所定の時間を越えていない場合は、無線リモコン100と無線外部機器200との無線通信状態を確認するために、無線通信状態確認要求を有線通信部114へ出力するとともに、無線通信部111が生成した無線通信状態データを有線通信部114へ出力する。本処理については、図7に示すフローチャートを用いて詳述する。また、無線テレビ110が無線外部機器200から無線通信状態確認要求を受信した場合の処理については、図8に示すフローチャートを用いて詳述する。
【0021】
また、無線外部機器200から有線通信部114を経由して操作信号を受信した場合は、無線テレビ110が処理する操作信号か否かを機器コードで判断し、無線テレビ110が処理すべき操作信号である場合は、上記処理を実行する。本処理については、図6に示すフローチャートを用いて詳述する。
【0022】
制御部112は、無線テレビ110の電源がオンされたら、電源制御部113に対し無線通信部111への電源供給を行う指示を出す。ここで、有線通信部114が有線通信不可であると判断した場合は、常時、無線通信部111への電源供給を行う。
【0023】
制御部112は、無線テレビ110の無線通信部111から無線通信状態データが入力された場合であって、記憶部115に無線通信部111の有効な無線通信状態データがある場合は、対応する無線通信状態データの値を更新する。一方、有効な無線通信状態データがない場合は、入力された無線通信状態データをそのまま記憶部115に記憶させる。ここで、無線通信部111から入力された無線通信状態データの交信結果が「不可」であれば、電源制御部113に無線通信部111への電源供給を停止させ、記憶部115に記憶している対応する無線通信状態データを無効にする。
【0024】
一方、無線外部機器200の有線通信部204から無線通信状態データが送信されてきた場合、記憶部115に無線外部機器200の有効な無線通信状態データがあれば比較して更新する。そして有効な無線通信状態データが無ければ、受信した無線通信状態データをそのまま無線外部機器200の無線通信状態データとして記憶部115に記憶させる。
【0025】
次に、無線外部機器200について説明する。無線外部機器200は、無線通信部201、制御部202、電源制御部203、有線通信部204、記憶部205から構成される。これらの各構成は、上述した無線テレビ110の同文言の構成要素と同処理を行うので説明を省略する。
【0026】
次に、無線テレビ110及び無線外部機器200が無線リモコン100から操作信号を受信した場合の処理について説明する。本実施の形態では、無線テレビ110に1台の無線外部機器200が接続された場合を想定する。
【0027】
図5は、本発明の実施の形態1に係る無線テレビ110が無線リモコン100から操作信号を受信した場合の処理を示すフローチャートである。
【0028】
まず、無線リモコン100において、制御部102は、リモコンキーが押されたことを検出して図2に示すような操作信号を生成する(ステップS501)。無線通信部101は、制御部102が生成した操作信号を無線信号として無線テレビ110へ送信する(ステップS502)。
【0029】
無線テレビ110の無線通信部111は、無線リモコン100から送信された無線信号を受信する(ステップS503)。そして、受信した無線信号を操作信号に変換して出力するとともに、無線信号を受信した時点の無線通信状態データを生成して制御部112へ出力する(ステップS504)。制御部112は、入力された無線通信状態データを記憶部115に記憶させるとともに、無線通信部111から入力された操作信号に含まれる機器コードを参照して、無線テレビ110が処理するか否かを判断する(ステップS505)。無線テレビ110で処理しないと判断した場合は(ステップS505で「NO」)、入力された操作信号を、有線通信部114経由で無線外部機器200へ送信させる(ステップS506)。
【0030】
一方、制御部112は、無線テレビ110で処理すると判断した場合は(ステップS505で「YES」)、入力された操作信号に含まれる番号と記憶部115に記憶された処理済み番号を比較して操作信号の番号が大きい場合のみ操作情報に基づき処理を実行する(ステップS507)。また、入力された操作信号に含まれる連続押し時間が所定の長押し時間を越えている場合は、連続押し処理を行う(ステップS508)。前記処理実行後、制御部112は、入力された操作信号に含まれる番号を記憶部115に記憶させて処理済み番号を更新し(ステップS509)、処理を終了する。
【0031】
図6は本発明の実施の形態1に係る無線テレビ110が無線外部機器200から操作信号を受信した場合の処理を示すフローチャートである。無線リモコン100からの無線信号は無線テレビ110のみならず、無線外部機器200でも受信可能であり、無線外部機器200において無線外部機器200が処理しないと判断された操作信号は有線通信で無線テレビ110に送信される。
【0032】
無線テレビ110の有線通信部114は、無線外部機器200から操作信号を受信する(ステップS601)。制御部112は、受信した操作信号に含まれる機器識別子に基づいて無線テレビ110で処理すると判断した場合に、受信した操作信号に含まれる番号と記憶部115に記憶された処理済み番号を比較して操作信号の番号が大きい場合にのみ操作情報に基づき処理を実行する(ステップS602)。また、入力された操作信号に含まれる連続押し時間が所定の長押し時間を越えている場合は、連続押し処理を行う(ステップS603)。前記処理実行後、制御部112は、受信された操作信号に含まれる番号を記憶部115に記憶させて処理済み番組を更新し(ステップS604)、処理を終了する。
【0033】
図7は、本発明の実施の形態1に係る無線テレビ110が無線外部機器200に無線リモコン100との無線通信状態を要求し、併せて無線テレビ110と無線リモコン100との無線通信状態を通知する処理を示すフローチャートである。
【0034】
制御部112は、図5のステップS503において無線信号を受信した場合、図5のステップS508において連続押し時間が所定の時間を越えていなければ、有線通信部114を介して、無線通信状態確認要求を無線外部機器200に送信する(ステップS701)。併せて、制御部112は、図5のステップS504で生成した無線通通信状態データを、有線通信部114を介して無線外部機器200に出力する(ステップS702)。
【0035】
図8は、本発明の実施の形態1に係る無線テレビ110が無線外部機器200から無線通信状態を要求された場合の処理を示すフローチャートである。制御部112は有線通信部114を介して無線外部機器200から無線通信状態確認要求を受信する(ステップS801)。併せて、制御部112は有線通信部114を介して無線外部機器200から受信した無線通信状態データを、記憶部115に無線外部機器200の無線通信状態データとして記憶させる(ステップS802)。
【0036】
上記処理後、制御部112は電源制御部113に無線通信部111に対する電源オンを指示し(ステップS803)、無線通信部111に対して、無線通信状態を確認するための信号である無線通信状態確認信号の生成を指示して送信させる(ステップS804)。無線通信部111は、無線通信部101と無線交信を行い、無線通信状態応答信号を受信して、図3に示す無線通信状態データを生成する(ステップS805)。そして、生成した無線通信状態データを制御部112へ出力し、制御部112は無線通信状態データを、有線通信部114を介して無線外部機器200へ送信する(ステップS806)。そして、ステップS802で記憶部115に記憶させた無線外部機器200の無線通信状態データと、ステップS805で生成した無線テレビ110の無線通信状態データとを比較し(ステップS807)、無線外部機器200の無線通信状態データより無線テレビ110の無線通信状態データがよくない場合は(ステップS807で「YES」)、電源制御部113に対して無線通信部111の電源オフを指示する(ステップS808)。一方、無線外部機器200の無線通信状態データより無線テレビ110の無線通信状態データがよい場合は(ステップS807で「NO」)、そのまま無線通信部111への電源供給を継続させる。
【0037】
図9は、本発明の実施の形態1に係る無線テレビ110の電源制御部113の電源制御処理を示すフローチャートである。電源制御部113は、図4に示す電源制御情報に応じて無線通信部111への電源供給有無を判断する。
【0038】
電源制御部113は、制御部112から有線通信可が入力されたか否かを判断し(ステップS901)、有効な無線テレビ110及び無線外部機器200の無線通信状態データがあるか否かを判断する(ステップS902)。無線テレビ110の無線通信状態データを入力1、無線外部機器200の無線通信状態データを入力2として図4の電源制御情報で判断する。(ステップS903)。ここで、図4の電源制御情報を説明する。例えば、入力1のビットエラー値が入力2未満であれば入力1が優位と判断し、入力2より大きければ入力2優位と判断する。更に入力1と入力2のビットエラー値が等しい場合、入力1の受信電力が入力2以上であれば入力1優位と判断し、入力2未満であれば入力2優位と判断する。
【0039】
そして、ステップS903において、無線外部機器200の無線通信状態が優位であると判断した場合は(ステップS904で「YES」)、無線テレビ110の電源制御部113は、無線通信部111への電源供給を停止して処理を終わる(ステップS905)。
【0040】
図10は、本発明の実施の形態1に係る無線外部機器200が無線リモコン100から操作信号を受信した場合の処理を示すフローチャートである。
【0041】
まず、無線リモコン100において、制御部102は、リモコンキーが押されたことを検出して図2に示すような操作信号を生成する(ステップS1001)。無線通信部101は、制御部102が生成した操作信号を無線信号として無線外部機器200へ送信する(ステップS1002)。
【0042】
無線外部機器200の無線通信部201は、無線リモコン100から送信された無線信号を受信する(ステップS1003)。そして、受信した無線信号を操作信号に変換して出力するとともに、無線信号を受信した時点の無線通信状態データを生成して制御部202へ出力する(ステップS1004)。制御部202は、入力された無線通信状態データを記憶部205に記憶させるとともに、無線通信部201から入力された操作信号に含まれる機器コードを参照して、無線外部機器200が処理するか否かを判断する(ステップS1005)。無線外部機器200で処理しないと判断した場合は(ステップS1005で「NO」)、入力された操作信号を、有線通信部204経由で無線テレビ110へ送信させる(ステップS1006)。
【0043】
一方、制御部202は、無線外部機器200で処理すると判断した場合は(ステップS1005で「YES」)、入力された操作信号に含まれる番号と記憶部205に記憶された処理済み番号を比較して操作信号の番号が大きい場合のみ操作情報に基づき処理を実行する(ステップS1007)。また、入力された操作信号に含まれる連続押し時間が所定の長押し時間を越えている場合は、連続押し処理を行う(ステップS1008)。前記処理実行後、制御部202は、入力された操作信号に含まれる番号を記憶部205に記憶させて処理済み番号を更新し(ステップS1009)、処理を終了する。
【0044】
図11は、本発明の実施の形態1に係る無線外部機器200が無線テレビ110から操作信号を受信した場合の処理を示すフローチャートである。無線リモコン100からの無線信号は無線外部機器200のみならず、無線テレビ110でも受信可能であり、無線テレビ110において無線テレビ110が処理しないと判断された操作信号は有線通信で無線外部機器200に送信される。
【0045】
無線外部機器200の有線通信部204は、無線テレビ110から操作信号を受信する(ステップS1101)。制御部202は、受信した操作信号に含まれる機器識別子に基づいて無線外部機器200で処理すると判断した場合に、受信した操作信号に含まれる番号と記憶部205に記憶された処理済み番号を比較して操作信号の番号が大きい場合にのみ操作情報に基づき処理を実行する(ステップS1102)。また、入力された操作信号に含まれる連続押し時間が所定の長押し時間を越えている場合は、連続押し処理を行う(ステップS1103)。前記処理実行後、制御部202は、受信された操作信号に含まれる番号を記憶部205に記憶させて処理済み番組を更新し(ステップS1104)、処理を終了する。
【0046】
図12は、本発明の実施の形態1に係る無線外部機器200が無線テレビ110に無線リモコン100との無線通信状態を要求し、併せて無線外部機器200と無線リモコン100との無線通信状態を通知する処理を示すフローチャートである。
【0047】
制御部202は、図10のステップS1003において無線信号を受信した場合、図10のステップS1008において連続押し時間が所定の時間を越えていなければ、有線通信部204を介して、無線通信状態確認要求を無線テレビ110に送信する(ステップS1201)。併せて、制御部202は、図10のステップS1004で生成した無線通信状態データを、有線通信部204を介して無線テレビ110に出力する(ステップS1202)。
【0048】
図13は、本発明の実施の形態1に係る無線外部機器200が無線テレビ110から無線通信状態を要求された場合の処理を示すフローチャートである。制御部202は有線通信部204を介して無線テレビ110から無線通信状態確認要求を受信する(ステップS1301)。併せて、制御部202は有線通信部204を介して無線テレビ110から受信した無線通信状態データを、記憶部205に無線テレビ110の無線通信状態データとして記憶させる(ステップS1302)。
【0049】
上記処理後、制御部202は電源制御部203に無線通信部201に対する電源オンを指示し(ステップS1303)、無線通信部201に対して、無線通信状態を確認するための信号である無線通信状態確認信号の生成を指示して送信させる(ステップS1304)。無線通信部201は、無線通信部101と無線交信を行い、無線通信状態応答信号を受信して、図3に示す無線通信状態データを生成する(ステップS1305)。そして、生成した無線通信状態データを制御部202へ出力し、制御部202は無線通信状態データを、有線通信部204を介して無線テレビ110へ送信する(ステップS1306)。そして、ステップS1302で記憶部205に記憶させた無線テレビ110の無線通信状態データと、ステップS1305で生成した無線外部機器200の無線通信状態データとを比較し(ステップS1307)、無線テレビ110の無線通信状態データより無線外部機器200の無線通信状態データがよくない場合は(ステップS1307で「YES」)、電源制御部203に対して無線通信部201の電源オフを指示する(ステップS1308)。一方、無線テレビ110の無線通信状態データより無線外部機器200の無線通信状態データがよい場合は(ステップS1307で「NO」)、そのまま無線通信部201への電源供給を継続させる。
【0050】
最後に、本発明の実施の形態1に係る無線外部機器200の電源制御部203の電源制御処理について、図14のフローチャートを用いて説明する。電源制御部203は、図4に示す電源制御情報に応じて無線通信部201への電源供給有無を判断する。
【0051】
電源制御部203は、制御部202から有線通信可が入力されたか否かを判断し(ステップS1401)、有効な無線テレビ110及び無線外部機器200の無線通信状態データがあるか否かを判断する(ステップS1402)。無線外部機器200の無線通信状態データを入力1、無線テレビ110の無線通信状態データを入力2として図4の電源制御情報で判断する。(ステップS1403)。そして、ステップS1403において、無線テレビ110の無線通信状態が優位であると判断した場合は(ステップS1404で「YES」、無線外部機器200の電源制御部203、は無線通信部201への電源供給を停止して処理を終わる(ステップS1405)。
【0052】
なお、本実施の形態において、無線テレビ110と無線外部機器200とで電源制御を行っているが無線外部機器200が複数台あってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0053】
本発明によれば、スタンバイ時及び無線リモコンオン時に、無線リモコンと無線テレビ、無線外部機器との操作信号授受において最小限の無線通信機能を使用して消費電力を抑えることができるので、複数台の無線機器が無線接続及び有線接続された状況において有用である。
【符号の説明】
【0054】
100 無線リモコン
101,111,201 無線通信部
102,112,202 制御部
103,115,205 記憶部
110 無線テレビ
113,203 電源制御部
114,204 有線通信部
200 無線外部機器
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線リモコンシステムに関し、更に詳しくは、無線リモコンが、有線通信で相互接続された無線テレビと無線外部機器を無線通信により制御する無線リモコンシステムにおいて、無線リモコンシステム全体の消費電力を低減することが可能な無線リモコンシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、無線リモコンシステムでは、無線リモコンは、ユーザーの操作によって発生された操作信号を無線通信により無線テレビや無線外部機器へ送信し、無線テレビや無線外部機器は、受信した操作信号に基づきユーザーの操作を実施している(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平06−245275号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来の無線テレビや無線外部機器は、無線リモコンと無線通信を行うための無線通信機能を個々に有しているため、個々の機器でスタンバイ時及び無線リモコンオン時に全ての無線通信機能に電力供給する必要がある。そのため、例えば、無線テレビと無線外部機器が有線通信で相互接続されている場合であって、かつ無線リモコンから無線外部機器を制御する場合、無線テレビを経由した有線通信で制御可能な場合であっても、無線外部機器の無線通信機能に電力供給しなければならず、消費電力の観点で問題があった。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、第2無線外部機器(他の機器)と無線リモコンとの通信特性及び第1無線外部機器(自機器)と無線リモコンとの通信特性から判断して、第1無線外部機器または第2無線外部機器の無線通信機能への電源供給を制御することが可能な無線通信システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の請求項1にかかる無線リモコンシステムは、無線リモコンと、無線リモコンと無線接続される第1無線外部機器及び第2無線外部機器とを備えた無線リモコンシステムであって、無線リモコンは、制御データ、制御対象機器情報及び順序情報を無線信号として送信する第1無線通信部と、を備え、第1無線外部機器は、無線信号を受信するとともに、第1無線通信部との無線通信状態を示す第1無線通信状態データを生成する第2無線通信部と、第2無線外部機器と有線通信する有線通信部と、第1無線通信状態データ及び順序情報を記憶する記憶部と、第2無線通信部が受信した無線信号に含まれる制御対象機器情報に応じて制御コードを実行し、実行した制御コードに対応する順序情報を記憶部に記憶させる制御部と、を備え、制御部は、有線通信部が受信した無線信号に含まれる順序情報と記憶部が記憶した順序情報とを比較し、有線通信部が受信した無線信号に含まれる順序情報が、記憶部が記憶した順序情報より大きい場合は、有線通信部が受信した無線信号に含まれる制御コードを実行する、ことを特徴とする。
【0007】
また、本発明の請求項2にかかる無線リモコンシステムは、本発明の請求項1にかかる無線リモコンシステムの構成において、第2無線通信部及び有線通信部への電源制御を行う電源制御部と、を更に備え、制御部は、有線通信部が第2無線外部機器の無線通信状態データを受信した場合に、電源制御部に第1無線通信状態データ及び無線通信状態データを比較させ、無線通信状態データが第1無線通信状態データより無線通信状態が良好であることを示す場合は第2無線通信部に対する電源供給を停止させる、ことを特徴とする。
【0008】
また、本発明の請求項3にかかる無線リモコンシステムは、本発明の請求項1にかかる無線リモコンシステムの構成において、制御部は、第2無線通信部が受信した無線信号に含まれる制御対象機器情報が第2無線外部機器を示す場合、無線信号を前記有線通信部を介して第2無線外部機器へ送信させる、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明の無線リモコンシステムによれば、スタンバイ時及び無線リモコンオン時に、無線リモコンと無線テレビ、無線外部機器との操作信号授受において最小限の無線通信機能を使用して消費電力を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の実施の形態1に係る無線リモコンシステムの構成を示すブロック図
【図2】同実施の形態1に係る無線リモコンの制御部102で生成される操作信号の例を示す図
【図3】同発明の実施の形態に係る無線通信状態データの例を示す図
【図4】同発明の実施の形態1に係る電源制御情報の例を示す図
【図5】同発明の実施の形態1に係る無線テレビ110が無線リモコン100から操作信号を受信した場合の処理を示すフローチャート
【図6】同発明の実施の形態1に係る無線テレビ110が無線外部機器200から操作信号を受信した場合の処理を示すフローチャート
【図7】同発明の実施の形態1に係る無線テレビ110が無線外部機器200に無線通信状態を要求し併せて無線外部機器200に無線通信状態を通知する処理を示すフローチャート
【図8】同発明の実施の形態1に係る無線テレビ110が無線外部機器200から無線通信状態を要求された場合の処理を示すフローチャート
【図9】同発明の実施の形態1に係る無線テレビ110の電源制御処理を示すフローチャート
【図10】同発明の実施の形態1に係る無線外部機器200が無線リモコン100から操作信号を受信した場合の処理を示すフローチャート
【図11】同発明の実施の形態1に係る無線外部機器200が無線テレビ110から操作信号を受信した場合の処理を示すフローチャート
【図12】同発明の実施の形態1に係る無線外部機器200が無線テレビ110に無線通信状態を要求し併せて無線テレビ110に無線通信状態を通知する処理を示すフローチャート
【図13】同発明の実施の形態1に係る無線外部機器200が無線テレビ110から無線通信状態を要求された場合の処理を示すフローチャート
【図14】同発明の実施の形態1に係る無線外部機器200の電源制御処理を示すフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら説明する。
【0012】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る無線リモコンシステムの構成を示すブロック図である。無線リモコンシステムは、無線リモコン100と、無線テレビ110と、無線外部機器200とから構成される。
【0013】
最初に、無線リモコン100について説明する。無線リモコン100は、無線通信部101、制御部102、記憶部103から構成される。無線通信部101は、制御部102から出力された操作信号を無線信号に変換して送信する。また、無線テレビ110や無線外部機器200から無線通信状態確認信号を受信した場合は、無線通信状態応答信号を生成して出力する。制御部102は、図示されていないリモコンキー押下に対応して図2に示す操作信号を生成する。記憶部103は、制御部102で生成された番号を記録する。
【0014】
ここで、図2に示す操作信号について説明する。操作信号は、機器識別子、操作情報、番号、連続押し時間から構成される。機器識別子は、操作情報を実行する機器を識別するための情報である。操作情報は、リモコンキーに対応付けられた処理を示す。番号は、操作信号を多重処理されるのを防止するために使用されるものであって、初期値は0であり、操作信号が生成されるたびに更新される。連続押し時間は、リモコンキーの長押し動作の判定に使用する。リモコンキーを長押ししている途中で一時的に無線通信が途絶した場合、無線リモコン100側の長押し状態と状態が一致しなくなる。この対策のため、無線リモコン100側が連続押し時間を操作信号として送信し、受信した無線テレビ110及び無線外部機器200が無線通信途絶にかかわらず長押し判定を行えるようにする。
【0015】
次に、無線テレビ110について説明する。無線テレビ110は、無線通信部111、制御部112、電源制御部113、有線通信部114、記憶部115から構成される。
【0016】
無線通信部111は、無線通信部101から受信された無線信号を操作信号に変換して制御部112へ出力する。また、制御部112の指示に応じて無線通信部101に無線通信状態確認信号を送信し、無線通信部101から無線通信状態応答信号を受信して図3に示す無線通信状態データを生成し、無線テレビ110の無線通信状態データとして制御部112へ出力する。無線通信状態データは、交信結果、BERビットエラー率、RSSI受信電力から構成される。交信結果は無線通信ができた場合「可」であり、無線通信ができなかった場合「不可」となる情報である。BERビットエラー率は、無線通信のエラー率を示す。エラー率が低いほど無線通信には有利である。RSSI受信電力は、無線通信を受信した時点での電力を示す。電力が高いほど無線通信には有利である。
【0017】
有線通信部114は、常時、無線外部機器200との通信が可能か否かを所定のコマンド送受信により確認している。無線外部機器200との通信ができる場合は、制御部112から入力された操作信号を無線外部機器200へ有線送信する。また、有線通信部114は、無線外部機器200から受信された操作信号を制御部112へ出力する。更に、制御部112から入力された無線通信状態確認要求を無線外部機器200へ有線送信し、無線外部機器200から受信された無線外部機器200の無線通信状態データを制御部112へ出力する。更に、無線外部機器200から受信された無線通信状態確認要求を制御部112へ出力し、制御部112から入力された無線テレビ110の無線通信状態データを無線外部機器200へ有線送信する。
【0018】
記憶部115は、操作信号を多重に処理するのを防止するため、操作信号の処理済み番号を記録する。また、制御部112から入力された無線テレビ110及び無線外部機器200の無線通信状態データを記憶する。ここで、夫々の無線通信状態データの初期値は無効データとなっている。
【0019】
制御部112は、無線通信部111から操作信号が入力された場合、無線テレビ110が処理するか否かを機器コードで判断する。そして、無線テレビ110で処理すると判断した場合は、操作信号に含まれる番号と記憶部115から取り出した処理済み番号を比較して操作信号の番号が大きければ、操作信号に含まれる操作情報に基づき処理を実行する。無線テレビ110で処理しないと判断した場合は、有線通信部114に操作信号を出力させる。処理実行の際、操作信号に含まれる連続押し時間が所定の長押し時間を越えている場合は連続押し処理を行う。処理実行後は、操作信号に含まれる番号を記憶部115に出力して、記憶部115に記憶された番号を更新させる。本処理については、図5に示すフローチャートを用いて詳述する。
【0020】
一方、処理実行の際、操作信号に含まれる連続押し時間が所定の時間を越えていない場合は、無線リモコン100と無線外部機器200との無線通信状態を確認するために、無線通信状態確認要求を有線通信部114へ出力するとともに、無線通信部111が生成した無線通信状態データを有線通信部114へ出力する。本処理については、図7に示すフローチャートを用いて詳述する。また、無線テレビ110が無線外部機器200から無線通信状態確認要求を受信した場合の処理については、図8に示すフローチャートを用いて詳述する。
【0021】
また、無線外部機器200から有線通信部114を経由して操作信号を受信した場合は、無線テレビ110が処理する操作信号か否かを機器コードで判断し、無線テレビ110が処理すべき操作信号である場合は、上記処理を実行する。本処理については、図6に示すフローチャートを用いて詳述する。
【0022】
制御部112は、無線テレビ110の電源がオンされたら、電源制御部113に対し無線通信部111への電源供給を行う指示を出す。ここで、有線通信部114が有線通信不可であると判断した場合は、常時、無線通信部111への電源供給を行う。
【0023】
制御部112は、無線テレビ110の無線通信部111から無線通信状態データが入力された場合であって、記憶部115に無線通信部111の有効な無線通信状態データがある場合は、対応する無線通信状態データの値を更新する。一方、有効な無線通信状態データがない場合は、入力された無線通信状態データをそのまま記憶部115に記憶させる。ここで、無線通信部111から入力された無線通信状態データの交信結果が「不可」であれば、電源制御部113に無線通信部111への電源供給を停止させ、記憶部115に記憶している対応する無線通信状態データを無効にする。
【0024】
一方、無線外部機器200の有線通信部204から無線通信状態データが送信されてきた場合、記憶部115に無線外部機器200の有効な無線通信状態データがあれば比較して更新する。そして有効な無線通信状態データが無ければ、受信した無線通信状態データをそのまま無線外部機器200の無線通信状態データとして記憶部115に記憶させる。
【0025】
次に、無線外部機器200について説明する。無線外部機器200は、無線通信部201、制御部202、電源制御部203、有線通信部204、記憶部205から構成される。これらの各構成は、上述した無線テレビ110の同文言の構成要素と同処理を行うので説明を省略する。
【0026】
次に、無線テレビ110及び無線外部機器200が無線リモコン100から操作信号を受信した場合の処理について説明する。本実施の形態では、無線テレビ110に1台の無線外部機器200が接続された場合を想定する。
【0027】
図5は、本発明の実施の形態1に係る無線テレビ110が無線リモコン100から操作信号を受信した場合の処理を示すフローチャートである。
【0028】
まず、無線リモコン100において、制御部102は、リモコンキーが押されたことを検出して図2に示すような操作信号を生成する(ステップS501)。無線通信部101は、制御部102が生成した操作信号を無線信号として無線テレビ110へ送信する(ステップS502)。
【0029】
無線テレビ110の無線通信部111は、無線リモコン100から送信された無線信号を受信する(ステップS503)。そして、受信した無線信号を操作信号に変換して出力するとともに、無線信号を受信した時点の無線通信状態データを生成して制御部112へ出力する(ステップS504)。制御部112は、入力された無線通信状態データを記憶部115に記憶させるとともに、無線通信部111から入力された操作信号に含まれる機器コードを参照して、無線テレビ110が処理するか否かを判断する(ステップS505)。無線テレビ110で処理しないと判断した場合は(ステップS505で「NO」)、入力された操作信号を、有線通信部114経由で無線外部機器200へ送信させる(ステップS506)。
【0030】
一方、制御部112は、無線テレビ110で処理すると判断した場合は(ステップS505で「YES」)、入力された操作信号に含まれる番号と記憶部115に記憶された処理済み番号を比較して操作信号の番号が大きい場合のみ操作情報に基づき処理を実行する(ステップS507)。また、入力された操作信号に含まれる連続押し時間が所定の長押し時間を越えている場合は、連続押し処理を行う(ステップS508)。前記処理実行後、制御部112は、入力された操作信号に含まれる番号を記憶部115に記憶させて処理済み番号を更新し(ステップS509)、処理を終了する。
【0031】
図6は本発明の実施の形態1に係る無線テレビ110が無線外部機器200から操作信号を受信した場合の処理を示すフローチャートである。無線リモコン100からの無線信号は無線テレビ110のみならず、無線外部機器200でも受信可能であり、無線外部機器200において無線外部機器200が処理しないと判断された操作信号は有線通信で無線テレビ110に送信される。
【0032】
無線テレビ110の有線通信部114は、無線外部機器200から操作信号を受信する(ステップS601)。制御部112は、受信した操作信号に含まれる機器識別子に基づいて無線テレビ110で処理すると判断した場合に、受信した操作信号に含まれる番号と記憶部115に記憶された処理済み番号を比較して操作信号の番号が大きい場合にのみ操作情報に基づき処理を実行する(ステップS602)。また、入力された操作信号に含まれる連続押し時間が所定の長押し時間を越えている場合は、連続押し処理を行う(ステップS603)。前記処理実行後、制御部112は、受信された操作信号に含まれる番号を記憶部115に記憶させて処理済み番組を更新し(ステップS604)、処理を終了する。
【0033】
図7は、本発明の実施の形態1に係る無線テレビ110が無線外部機器200に無線リモコン100との無線通信状態を要求し、併せて無線テレビ110と無線リモコン100との無線通信状態を通知する処理を示すフローチャートである。
【0034】
制御部112は、図5のステップS503において無線信号を受信した場合、図5のステップS508において連続押し時間が所定の時間を越えていなければ、有線通信部114を介して、無線通信状態確認要求を無線外部機器200に送信する(ステップS701)。併せて、制御部112は、図5のステップS504で生成した無線通通信状態データを、有線通信部114を介して無線外部機器200に出力する(ステップS702)。
【0035】
図8は、本発明の実施の形態1に係る無線テレビ110が無線外部機器200から無線通信状態を要求された場合の処理を示すフローチャートである。制御部112は有線通信部114を介して無線外部機器200から無線通信状態確認要求を受信する(ステップS801)。併せて、制御部112は有線通信部114を介して無線外部機器200から受信した無線通信状態データを、記憶部115に無線外部機器200の無線通信状態データとして記憶させる(ステップS802)。
【0036】
上記処理後、制御部112は電源制御部113に無線通信部111に対する電源オンを指示し(ステップS803)、無線通信部111に対して、無線通信状態を確認するための信号である無線通信状態確認信号の生成を指示して送信させる(ステップS804)。無線通信部111は、無線通信部101と無線交信を行い、無線通信状態応答信号を受信して、図3に示す無線通信状態データを生成する(ステップS805)。そして、生成した無線通信状態データを制御部112へ出力し、制御部112は無線通信状態データを、有線通信部114を介して無線外部機器200へ送信する(ステップS806)。そして、ステップS802で記憶部115に記憶させた無線外部機器200の無線通信状態データと、ステップS805で生成した無線テレビ110の無線通信状態データとを比較し(ステップS807)、無線外部機器200の無線通信状態データより無線テレビ110の無線通信状態データがよくない場合は(ステップS807で「YES」)、電源制御部113に対して無線通信部111の電源オフを指示する(ステップS808)。一方、無線外部機器200の無線通信状態データより無線テレビ110の無線通信状態データがよい場合は(ステップS807で「NO」)、そのまま無線通信部111への電源供給を継続させる。
【0037】
図9は、本発明の実施の形態1に係る無線テレビ110の電源制御部113の電源制御処理を示すフローチャートである。電源制御部113は、図4に示す電源制御情報に応じて無線通信部111への電源供給有無を判断する。
【0038】
電源制御部113は、制御部112から有線通信可が入力されたか否かを判断し(ステップS901)、有効な無線テレビ110及び無線外部機器200の無線通信状態データがあるか否かを判断する(ステップS902)。無線テレビ110の無線通信状態データを入力1、無線外部機器200の無線通信状態データを入力2として図4の電源制御情報で判断する。(ステップS903)。ここで、図4の電源制御情報を説明する。例えば、入力1のビットエラー値が入力2未満であれば入力1が優位と判断し、入力2より大きければ入力2優位と判断する。更に入力1と入力2のビットエラー値が等しい場合、入力1の受信電力が入力2以上であれば入力1優位と判断し、入力2未満であれば入力2優位と判断する。
【0039】
そして、ステップS903において、無線外部機器200の無線通信状態が優位であると判断した場合は(ステップS904で「YES」)、無線テレビ110の電源制御部113は、無線通信部111への電源供給を停止して処理を終わる(ステップS905)。
【0040】
図10は、本発明の実施の形態1に係る無線外部機器200が無線リモコン100から操作信号を受信した場合の処理を示すフローチャートである。
【0041】
まず、無線リモコン100において、制御部102は、リモコンキーが押されたことを検出して図2に示すような操作信号を生成する(ステップS1001)。無線通信部101は、制御部102が生成した操作信号を無線信号として無線外部機器200へ送信する(ステップS1002)。
【0042】
無線外部機器200の無線通信部201は、無線リモコン100から送信された無線信号を受信する(ステップS1003)。そして、受信した無線信号を操作信号に変換して出力するとともに、無線信号を受信した時点の無線通信状態データを生成して制御部202へ出力する(ステップS1004)。制御部202は、入力された無線通信状態データを記憶部205に記憶させるとともに、無線通信部201から入力された操作信号に含まれる機器コードを参照して、無線外部機器200が処理するか否かを判断する(ステップS1005)。無線外部機器200で処理しないと判断した場合は(ステップS1005で「NO」)、入力された操作信号を、有線通信部204経由で無線テレビ110へ送信させる(ステップS1006)。
【0043】
一方、制御部202は、無線外部機器200で処理すると判断した場合は(ステップS1005で「YES」)、入力された操作信号に含まれる番号と記憶部205に記憶された処理済み番号を比較して操作信号の番号が大きい場合のみ操作情報に基づき処理を実行する(ステップS1007)。また、入力された操作信号に含まれる連続押し時間が所定の長押し時間を越えている場合は、連続押し処理を行う(ステップS1008)。前記処理実行後、制御部202は、入力された操作信号に含まれる番号を記憶部205に記憶させて処理済み番号を更新し(ステップS1009)、処理を終了する。
【0044】
図11は、本発明の実施の形態1に係る無線外部機器200が無線テレビ110から操作信号を受信した場合の処理を示すフローチャートである。無線リモコン100からの無線信号は無線外部機器200のみならず、無線テレビ110でも受信可能であり、無線テレビ110において無線テレビ110が処理しないと判断された操作信号は有線通信で無線外部機器200に送信される。
【0045】
無線外部機器200の有線通信部204は、無線テレビ110から操作信号を受信する(ステップS1101)。制御部202は、受信した操作信号に含まれる機器識別子に基づいて無線外部機器200で処理すると判断した場合に、受信した操作信号に含まれる番号と記憶部205に記憶された処理済み番号を比較して操作信号の番号が大きい場合にのみ操作情報に基づき処理を実行する(ステップS1102)。また、入力された操作信号に含まれる連続押し時間が所定の長押し時間を越えている場合は、連続押し処理を行う(ステップS1103)。前記処理実行後、制御部202は、受信された操作信号に含まれる番号を記憶部205に記憶させて処理済み番組を更新し(ステップS1104)、処理を終了する。
【0046】
図12は、本発明の実施の形態1に係る無線外部機器200が無線テレビ110に無線リモコン100との無線通信状態を要求し、併せて無線外部機器200と無線リモコン100との無線通信状態を通知する処理を示すフローチャートである。
【0047】
制御部202は、図10のステップS1003において無線信号を受信した場合、図10のステップS1008において連続押し時間が所定の時間を越えていなければ、有線通信部204を介して、無線通信状態確認要求を無線テレビ110に送信する(ステップS1201)。併せて、制御部202は、図10のステップS1004で生成した無線通信状態データを、有線通信部204を介して無線テレビ110に出力する(ステップS1202)。
【0048】
図13は、本発明の実施の形態1に係る無線外部機器200が無線テレビ110から無線通信状態を要求された場合の処理を示すフローチャートである。制御部202は有線通信部204を介して無線テレビ110から無線通信状態確認要求を受信する(ステップS1301)。併せて、制御部202は有線通信部204を介して無線テレビ110から受信した無線通信状態データを、記憶部205に無線テレビ110の無線通信状態データとして記憶させる(ステップS1302)。
【0049】
上記処理後、制御部202は電源制御部203に無線通信部201に対する電源オンを指示し(ステップS1303)、無線通信部201に対して、無線通信状態を確認するための信号である無線通信状態確認信号の生成を指示して送信させる(ステップS1304)。無線通信部201は、無線通信部101と無線交信を行い、無線通信状態応答信号を受信して、図3に示す無線通信状態データを生成する(ステップS1305)。そして、生成した無線通信状態データを制御部202へ出力し、制御部202は無線通信状態データを、有線通信部204を介して無線テレビ110へ送信する(ステップS1306)。そして、ステップS1302で記憶部205に記憶させた無線テレビ110の無線通信状態データと、ステップS1305で生成した無線外部機器200の無線通信状態データとを比較し(ステップS1307)、無線テレビ110の無線通信状態データより無線外部機器200の無線通信状態データがよくない場合は(ステップS1307で「YES」)、電源制御部203に対して無線通信部201の電源オフを指示する(ステップS1308)。一方、無線テレビ110の無線通信状態データより無線外部機器200の無線通信状態データがよい場合は(ステップS1307で「NO」)、そのまま無線通信部201への電源供給を継続させる。
【0050】
最後に、本発明の実施の形態1に係る無線外部機器200の電源制御部203の電源制御処理について、図14のフローチャートを用いて説明する。電源制御部203は、図4に示す電源制御情報に応じて無線通信部201への電源供給有無を判断する。
【0051】
電源制御部203は、制御部202から有線通信可が入力されたか否かを判断し(ステップS1401)、有効な無線テレビ110及び無線外部機器200の無線通信状態データがあるか否かを判断する(ステップS1402)。無線外部機器200の無線通信状態データを入力1、無線テレビ110の無線通信状態データを入力2として図4の電源制御情報で判断する。(ステップS1403)。そして、ステップS1403において、無線テレビ110の無線通信状態が優位であると判断した場合は(ステップS1404で「YES」、無線外部機器200の電源制御部203、は無線通信部201への電源供給を停止して処理を終わる(ステップS1405)。
【0052】
なお、本実施の形態において、無線テレビ110と無線外部機器200とで電源制御を行っているが無線外部機器200が複数台あってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0053】
本発明によれば、スタンバイ時及び無線リモコンオン時に、無線リモコンと無線テレビ、無線外部機器との操作信号授受において最小限の無線通信機能を使用して消費電力を抑えることができるので、複数台の無線機器が無線接続及び有線接続された状況において有用である。
【符号の説明】
【0054】
100 無線リモコン
101,111,201 無線通信部
102,112,202 制御部
103,115,205 記憶部
110 無線テレビ
113,203 電源制御部
114,204 有線通信部
200 無線外部機器
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線リモコンと、前記無線リモコンと無線接続される第1無線外部機器及び第2無線外部機器とを備えた無線リモコンシステムであって、
前記無線リモコンは、
制御データ、制御対象機器情報及び順序情報を無線信号として送信する第1無線通信部と、を備え、
前記第1無線外部機器は、
前記無線信号を受信するとともに、前記第1無線通信部との無線通信状態を示す第1無線通信状態データを生成する第2無線通信部と、
前記第2無線外部機器と有線通信する有線通信部と
前記第1無線通信状態データ及び前記順序情報を記憶する記憶部と、
前記第2無線通信部が受信した前記無線信号に含まれる前記制御対象機器情報に応じて制御コードを実行し、前記実行した制御コードに対応する順序情報を前記記憶部に記憶させる制御部と、を備え、
前記制御部は、前記有線通信部が受信した無線信号に含まれる順序情報と前記記憶部が記憶した順序情報とを比較し、前記有線通信部が受信した無線信号に含まれる順序情報が、前記記憶部が記憶した順序情報より大きい場合は、前記有線通信部が受信した無線信号に含まれる制御コードを実行する、ことを特徴とする無線リモコンシステム。
【請求項2】
前記第2無線通信部及び前記有線通信部への電源制御を行う電源制御部と、を更に備え、
前記制御部は、前記有線通信部が前記第2無線外部機器の無線通信状態データを受信した場合に、前記電源制御部に前記第1無線通信状態データ及び前記無線通信状態データを比較させ、前記無線通信状態データが前記第1無線通信状態データより無線通信状態が良好であることを示す場合は前記第2無線通信部に対する電源供給を停止させる、ことを特徴とする請求項1に記載の無線リモコンシステム。
【請求項3】
前記制御部は、前記第2無線通信部が受信した前記無線信号に含まれる前記制御対象機器情報が前記第2無線外部機器を示す場合、前記無線信号を前記有線通信部を介して前記第2無線外部機器へ送信させる、ことを特徴とする請求項1に記載の無線リモコンシステム。
【請求項1】
無線リモコンと、前記無線リモコンと無線接続される第1無線外部機器及び第2無線外部機器とを備えた無線リモコンシステムであって、
前記無線リモコンは、
制御データ、制御対象機器情報及び順序情報を無線信号として送信する第1無線通信部と、を備え、
前記第1無線外部機器は、
前記無線信号を受信するとともに、前記第1無線通信部との無線通信状態を示す第1無線通信状態データを生成する第2無線通信部と、
前記第2無線外部機器と有線通信する有線通信部と
前記第1無線通信状態データ及び前記順序情報を記憶する記憶部と、
前記第2無線通信部が受信した前記無線信号に含まれる前記制御対象機器情報に応じて制御コードを実行し、前記実行した制御コードに対応する順序情報を前記記憶部に記憶させる制御部と、を備え、
前記制御部は、前記有線通信部が受信した無線信号に含まれる順序情報と前記記憶部が記憶した順序情報とを比較し、前記有線通信部が受信した無線信号に含まれる順序情報が、前記記憶部が記憶した順序情報より大きい場合は、前記有線通信部が受信した無線信号に含まれる制御コードを実行する、ことを特徴とする無線リモコンシステム。
【請求項2】
前記第2無線通信部及び前記有線通信部への電源制御を行う電源制御部と、を更に備え、
前記制御部は、前記有線通信部が前記第2無線外部機器の無線通信状態データを受信した場合に、前記電源制御部に前記第1無線通信状態データ及び前記無線通信状態データを比較させ、前記無線通信状態データが前記第1無線通信状態データより無線通信状態が良好であることを示す場合は前記第2無線通信部に対する電源供給を停止させる、ことを特徴とする請求項1に記載の無線リモコンシステム。
【請求項3】
前記制御部は、前記第2無線通信部が受信した前記無線信号に含まれる前記制御対象機器情報が前記第2無線外部機器を示す場合、前記無線信号を前記有線通信部を介して前記第2無線外部機器へ送信させる、ことを特徴とする請求項1に記載の無線リモコンシステム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2013−85125(P2013−85125A)
【公開日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−223729(P2011−223729)
【出願日】平成23年10月11日(2011.10.11)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年10月11日(2011.10.11)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】
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