説明

無線信号送信機、3D画像用メガネ、画像表示システム、プログラム、及び、記録媒体

【課題】画像表示装置に3D映像が表示されていない場合にも3D画像用メガネにおける消費電力を低減させることのできる無線信号送信機を提供する。
【解決手段】本発明に係る無線信号送信機20は、画像表示装置に表示される映像が3D右目用画像と左目用画像とを含む3次元映像である3D映像である場合に、3D映像に含まれる右目用画像と左目用画像とが切り替わるタイミングを示す同期信号、及び、上記右目用画像及び左目用画像を交互に透過及び遮断する3D画像用メガネ30の光シャッタ308を制御する光シャッタ制御信号を3D画像用メガネ30に送信する無線信号送信部206を備えた無線信号送信機20であって、無線信号送信部206は、画像表示装置に表示される画像が3D映像でない場合、少なくとも光シャッタ制御データを含まない何らかの信号を周期的に送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像表示装置に表示される右目用画像と左目用画像との切り替え情報を画像表示装置より受信し、受信した情報を3D画像用メガネに送信する情報に変換する無線信号送信機に関する。また、本発明は、無線信号送信機から送信された信号を受信し、画像表示装置に表示される映像を立体視可能にする3D画像用メガネ、及び、画像表示システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、3D(3次元)映像に含まれる右目用画像と左目用画像とを交互に透過させる光シャッタを備える3D画像用メガネを用いて、画像表示装置に表示される3D映像、すなわち、右目用画像と左目用画像とを含む立体視可能な映像を立体視することができるようになっている。具体的に、3D画像用メガネは、右目用画像が表示されている場合は右光シャッタを開いて左光シャッタを閉じ、左目用画像が表示されている場合には右光シャッタを閉じて左光シャッタを開くことにより右目用画像と左目用画像とを交互に透過させている。
【0003】
また、右目用画像が表示されている場合に右光シャッタを開いて左光シャッタを閉じるというような、画像表示装置と3D画像用メガネとの動作の同期を図るため、無線信号送信機を用いることがしばしばである。なお、画像表示装置としては、例えば、テレビジョン受像機(TV:Television)やパーソナルコンピュータ(PC:Personal Computer)などを挙げることができる。
【0004】
ここで、従来技術における無線信号送信機、及び、3D画像用メガネについて、図9及び図10を参照して説明する。図9は、従来技術における無線信号送信機、及び、3D画像用メガネの構成を示すブロック図である。図10は、図9に示す従来の無線信号送信機における制御動作のタイミングを示すタイミングチャートである。
【0005】
図9に示すように、無線信号送信機101は、画像表示装置106から、右目用画像と左目用画像との表示を切り替えるタイミングを示す同期信号、右目用画像及び左目用画像の何れであるかを示す信号、及び、3D画像用メガネ110が備える左右の光シャッタの制御タイミングを示す光シャッタ制御データなどを受信する。無線信号送信機101は、同期信号及び光シャッタ制御データから図10(a)に示す無線送信信号を生成し、赤外線(IR)方式又は電波無線(RF)方式などの無線通信を用いて、3D画像用メガネ110に送信する。また、図10(b)は、画像表示装置106において、右目用画像及び左目用画像が表示されるタイミングを示している。
【0006】
3D画像用メガネ110は、無線信号受信部111において無線送信信号を受信すると、光シャッタ制御タイミング生成部112において光シャッタを制御する光シャッタ制御タイミングを生成する。また、光シャッタ制御部113は、生成された光シャッタ制御タイミングに基づき、右光シャッタ及び左光シャッタをそれぞれ制御するため、図10(c)及び(d)に示す右光シャッタ制御信号及び左光シャッタ制御信号を生成する。光シャッタ制御部113は、生成した右光シャッタ制御信号及び左光シャッタ制御信号に基づいて、右光シャッタ及び左光シャッタをそれぞれ制御する。
【0007】
つまり、光シャッタ制御部113は、画像表示装置106に右目用画像が表示されるときに右光シャッタを開いて左光シャッタを閉じ、左目用画像が表示されるときに右光シャッタを閉じて左光シャッタを開く。これにより、ユーザは、右目用画像を右目のみで見ることができ、左目用画像を左目のみで見ることができるため、これを交互に繰り返すことによって、3D映像を立体視することができる。
【0008】
なお、上述した従来技術において、無線信号送信機101は、画像表示装置106に表示される3D映像に含まれる右目用画像と左目用画像とが切り替わるタイミング、すなわち、フレームが切り替わるタイミングで無線信号を送信する。例えば、フレーム周波数が100Hzである場合、無線信号送信機101は10ms毎に無線信号を送信し、3D画像用メガネ110は10ms毎に無線信号を受信することになる。この結果、フレーム周波数が高くなるほど3D画像用メガネ110が備える無線信号受信部111における電力の消費量が大きくなるという傾向がある。
【0009】
また、無線信号送信機101は、常に画像表示装置から電源の供給を受けることができる場合が多いのに対し、3D画像用メガネ110は、電源として電池を使用していることが多い。つまり、フレーム周波数が高くなるほど、3D画像用メガネ110を使用できる時間が短くなってしまうという問題があった。
【0010】
そこで、この問題を回避するための3D画像用メガネの無線受信装置として、下掲の特許文献1に記載の技術が提案されている。
【0011】
特許文献1は、受信部の電源供給回路をオン・オフ切り替えするスイッチとスイッチ制御手段とを備えた3D画像用メガネに関する技術が開示されている。具体的には、3D画像用メガネは、送信装置から送られてくる無線送信信号の周期を検出し、その周期から無線送信信号の休止期間を算出して、その休止期間にスイッチをオフするようにしている。
【0012】
3D画像用メガネは、上記の構成により、例えば、前述の10msの中でも無線送信信号の休止期間はスイッチをオフにするようにして電力消費を低減するようにしている。具体的には、前述の10msの中で無線信号を受信する期間が1msである場合には、残りの9msを休止期間とすることによって、受信部における消費電力を略10分の1にすることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【特許文献1】特開平08−265863号公報(1996年10月11日公開)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
しかしながら、特許文献1に記載の3D画像用メガネは、送信装置から受信した無線送信信号の周期と、3D画像用メガネにおいて生成したパルスとを比較し、比較の結果に応じて電源供給回路のオン・オフを切り替えている。このため、3D画像用メガネは、画像表示装置において3D映像が表示されていないために送信装置から無線送信信号が送信されない場合には、無線送信信号と3D画像用メガネにおいて生成したパルスとを比較できないため、電源供給回路のオン・オフを切り替えることができず、無線信号の受信を休止することができなくなってしまう。
【0015】
このような場合には、常時、無線信号の受信を行うことができるように電源供給回路をオンにし続けなければならないため、受信部の消費電力を低減することができなくなってしまうという問題があった。
【0016】
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、画像表示装置に3D映像が表示されていない場合にも3D画像用メガネにおける消費電力を低減させることのできる無線信号送受信技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0017】
本発明に係る無線信号送信機は、上記の課題を解決するために、画像表示装置に表示される映像が右目用画像と左目用画像とを含む3次元映像である3D映像である場合に、3D映像に含まれる右目用画像と左目用画像とが切り替わるタイミングを示す第1同期信号、及び、上記右目用画像及び左目用画像を交互に透過及び遮断する3D画像用メガネの光シャッタを制御する光シャッタ制御信号を、上記3D画像用メガネに送信する無線信号送信部を備えた無線信号送信機であって、上記無線信号送信部は、上記画像表示装置に表示される画像が3D映像でない場合、少なくとも上記光シャッタ制御信号を含まない何らかの信号を周期的に送信することを特徴としている。
【0018】
上記の構成によれば、上記無線信号送信機における上記無線信号送信部は、上記画像表示装置に表示される映像が3D映像である場合に、上記第1同期信号及び上記光シャッタ制御信号を送信し、3D映像でない場合(すなわち、2次元映像である2D映像が表示されている場合、及び、上記画像表示装置に何も表示されていない場合)には、少なくとも上記光シャッタ制御信号を含まない何らかの信号を周期的に送信する。これにより、上記無線信号送信機は、上記画像表示装置に表示される映像が3D映像でない場合にも、上記3D画像用メガネに上記何らかの信号を周期的に送信することができる。
【0019】
なお、上記画像表示装置に何も表示されていない場合としては、例えば、画像表示装置に供給される2D映像又は3D映像の供給(例えば、画像表示装置がテレビジョン受像機である場合、テレビ放送)が終了している場合、及び、上記画像表示装置に電源が供給されていない場合などを挙げることができる。
【0020】
上記無線信号送信機の構成により、上記3D画像用メガネは、上記何らかの信号を受信することにより、上記画像表示装置に表示されている映像が3D映像でない場合にも、周期的に信号を受信する。これによって、3D画像用メガネは、周期的に信号を受信することにより消費電力を削減する機能を、上記画像表示装置に表示されている映像が3D映像でない場合にも、機能させることができる。従って、上記無線信号送信機は、上記画像表示装置に3D映像が表示されていない場合にも、3D画像用メガネにおける消費電力を低減させることができる。
【0021】
また、上記3D画像用メガネは、周期的に無線信号の受信(間欠受信)を行うため、上記無線信号送信機から送信される無線信号の送信期間、及び、何れの無線通信チャンネルを使用しているかを把握し続けることができる。このため、上記画像表示装置で表示される映像が2D映像から3D映像に切り替わった場合にも、素早く無線信号の受信を行い、動作を開始することができる。
【0022】
なお、2D映像及び3D映像は、動画であってもよいし、静止画であってもよいし、動画及び静止画が組み合わされた映像であってもよい。
【0023】
本発明に係る無線信号送信機において、上記何らかの信号は、上記画像表示装置に表示される映像が3D映像である場合と、3D映像でない場合とで値の変化する2値信号からなる同期信号停止信号であることが好ましい。
【0024】
上記の構成によれば、上記無線信号送信部は、上記第1同期信号が受信される場合、すなわち、上記画像表示装置に表示される映像が3D映像である場合と、上記第1同期信号が受信されない場合、すなわち、上記画像表示装置に表示される映像が2D映像である場合とで、値の変化する2値信号からなる同期信号停止信号を送信する。したがって、上記無線信号送信部は、上記画像表示装置に表示される映像の切り替わる際に、信号の値を変化させるという、最もシンプルな信号生成によって、上記同期信号停止信号を生成することができる。
【0025】
例えば、上記無線信号送信部は、上記画像表示装置に表示される映像が2D映像である場合に、ハイレベルの値を有する同期信号停止信号を生成し、3D映像である場合に、ローレベルの値を有する同期信号停止信号を生成すればよい。
【0026】
本発明に係る無線信号送信機は、上記画像表示装置に表示される映像が3D映像であるか、2次元映像である2D映像であるかを示す映像種別信号を受信する受信部をさらに備え、上記無線信号送信部は、上記受信部において上記画像表示装置に表示される映像が3D映像であることを示す映像種別信号が受信されない場合に、少なくとも上記光シャッタ制御信号を含まない何らかの信号を周期的に送信することが好ましい。
【0027】
上記の構成によれば、上記無線信号送信機における上記受信部は、上記画像表示装置に表示される映像が2D映像であるか、3D映像であるかを示す上記映像種別信号を受信する。上記映像種別信号を受信することにより、上記無線信号送信機は、上記画像表示装置に表示される映像が3D映像であるか、2D映像であるかを、より正確に認識することができる。
【0028】
また、上記無線信号送信部は、上記受信部において上記画像表示装置に表示される映像が3D映像であることを示す映像種別信号が受信されない場合、すなわち、上記画像表示装置に3D映像が表示されていない場合に、上記何らかの信号を上記3D画像メガネに送信することができる。なお、3D映像であることを示す映像種別信号が受信されない場合とは、例えば、上記映像種別信号が上記画像表示装置に表示される映像が2D映像であることを示す場合である。
【0029】
本発明に係る無線信号送信機は、上記画像表示装置に表示される映像が2次元映像である2D映像である場合に、2D映像に含まれるフレーム画像が切り替わるタイミングを示す第2同期信号を受信する受信部を備え、上記無線信号送信部は、上記受信部において上記第2同期信号が受信された場合、上記何らかの信号と共に、上記第2同期信号を送信することが好ましい。
【0030】
上記の構成によれば、上記無線信号送信部は、上記画像表示装置に表示される映像が3D映像である場合には、上記第1同期信号を送信し、上記画像表示装置に表示される映像が2D映像である場合には、上記何らかの信号、及び、上記第2同期信号を送信する。
【0031】
本発明に係る無線信号送信機は、さらに、上記第1同期信号、及び、上記画像表示装置に表示される映像が2次元映像である2D映像である場合に、2D映像に含まれるフレーム画像が切り替わるタイミングを示す第2同期信号を受信する受信部と、上記第1同期信号の周期を検出し、第1周期データを生成する第1周期検出手段と、上記第2同期信号の周期を検出し、第2周期データを生成する第2周期検出手段と、を備え、上記無線信号送信部は、上記受信部において上記第1同期信号が受信された場合、上記第1同期信号と共に、上記第1周期データを送信し、上記受信部において上記第2同期信号が受信された場合、上記何らかの信号と共に、上記第2同期信号及び上記第2周期データを送信することが好ましい。
【0032】
上記の構成によれば、上記無線信号送信部は、上記画像表示装置に表示される映像が3D映像である場合には、上記第1同期信号、及び、上記第1周期データを送信する。また、上記無線信号送信部は、上記画像表示装置に表示される映像が2D映像である場合には、上記何らかの、上記第2同期信号、及び、上記第2周期データを送信する。
【0033】
これによって、3D画像用メガネは、周期的に信号を受信することにより消費電力を削減する機能を実行するために必要な信号を、上記第2同期信号と上記第2周期データとに基づいて、容易に生成することができる。従って、上記無線信号送信機は、上記3D画像用メガネにおける信号の生成に関する処理を削減することができ、さらに消費電力を低減させることができる。
【0034】
本発明に係る無線信号送信機は、上記第1同期信号の周期を検出し、第1周期データを生成する第1周期検出手段と、上記第1周期データから周期信号を生成する周期信号生成手段と、上記周期信号を基準として、代替同期信号を生成する代替同期信号生成手段と、を備えており、上記無線信号送信部は、上記画像表示装置に表示される画像が3D映像でない場合、上記何らかの信号と共に、上記代替同期信号を送信することが好ましい。
【0035】
上記の構成によれば、上記無線信号送信部は、上記画像表示装置に表示される映像が3D映像である場合には、上記第1同期信号を送信し、上記画像表示装置に表示される映像が3D映像でない場合には、上記何らかの信号、及び、上記代替同期信号を送信する。代替同期信号を送信することによって、上記無線信号送信機は、上記画像表示装置に表示される映像が3D映像でない場合にも、同期信号を送信することができる。
【0036】
これによって、3D映像が表示される場合にのみ同期信号が送られるような赤外線方式の画像表示装置から送信される赤外線信号(IR信号)を無線信号(RF信号)に変換して送信することができる。すなわち、上記無線信号送信機を有線又は無線で接続することにより、上記画像表示装置に手を加えること無く、3D映像の同期信号が受信されない場合(すなわち、2D映像が表示されている場合、又は、画像表示装置に何も表示されていない場合)にも、同期信号を送信することができる。
【0037】
また、上記画像表示装置に表示される映像が3D映像から3D映像でない状態(例えば、2D映像)に切り替わった時点での代替同期信号を、3D画像表示時の同期信号と同じ周期及びタイミングの信号とすることにより、上記3D画像用メガネにおける間欠受信のタイミングと、上記無線信号送信機から無線信号が送られるタイミングとを一致させることができる。これによって、上記3D画像用メガネにおける間欠受信をそのままのタイミングで継続することができる。
【0038】
本発明に係る無線信号送信機は、上記第1同期信号の周期を検出し、第1周期データを生成する第1周期検出手段と、上記第1周期データから周期信号を生成する周期信号生成手段と、上記第1周期検出手段において生成された上記第1周期データを格納する第1周期データ記憶部と、をさらに備えており、上記第1周期データ記憶部には、上記第1周期データとは別に、予め定められた所定の周期を示すデータが格納されており、上記周期信号生成手段は、上記第1周期データ記憶部に格納された上記第1周期データを読み出して周期信号を生成し、上記第1周期データ記憶部に上記第1周期データが格納されていない場合には、上記所定の周期を示すデータを読み出して周期信号を生成することが好ましい。
【0039】
上記の構成によれば、上記周期信号生成手段は、上記第1周期データ記憶部に上記第1周期データが格納されている場合に、上記第1周期データから上記周期信号を生成し、上記第1周期データ記憶部に上記第1周期データが格納されていない場合に、上記所定の周期を示すデータから上記周期信号を生成する。これによって、上記第1周期データが格納されていない、すなわち、第1同期信号が受信されない場合であっても、上記周期信号生成手段において周期信号を生成することができる。
【0040】
本発明に係る無線信号送信機において、上記受信部は、上記3D画像用メガネが備える光シャッタの制御を指示する光シャッタ制御データを受信し、繰り返される上記光シャッタ制御データを解析してパターン化した光シャッタ制御パターン情報を生成する光シャッタ制御パターン解析手段をさらに備えていることが好ましい。
【0041】
本発明に係る無線信号送信機は、上記3D画像用メガネが備える光シャッタの制御を指示する光シャッタ制御データを受信する上記受信部と、繰り返される上記光シャッタ制御データを解析してパターン化した光シャッタ制御パターン情報を生成する光シャッタ制御パターン解析手段と、をさらに備えている、ことが好ましい。
【0042】
上記の構成によれば、上記光シャッタ制御パターン解析手段は、上記画像表示装置から上記光シャッタ制御データを受信すると同時に、光シャッタ制御データの繰り返しパターンを解析する。これにより、上記無線信号送信機は、上記光シャッタ制御パターン解析手段において、常に最新の上記光シャッタ制御パターン情報を生成することができる。
【0043】
本発明に係る無線信号送信機において、上記無線信号送信部は、上記第1同期信号を送信すると共に、上記光シャッタ制御パターン情報を上記光シャッタ制御信号として送信することが好ましい。
【0044】
上記の構成によれば、上記無線信号送信部は、上記第1同期信号、上記第1周期データ、及び、上記光シャッタ制御パターン情報を上記3D画像用メガネに送信する。このため、上記3D画像用メガネは、上記光シャッタ制御パターン情報を受信することができるため、自装置において光シャッタ制御パターンを解析する必要がない。したがって、上記3D画像用メガネにおいて、上記光シャッタ制御パターンの解析に関する機能を削減でき、コストを削減することができる。また、上記3D画像用メガネにおける、上記光シャッタ制御パターンの解析に関する消費電力を削減することができる。
【0045】
本発明に係る3D画像用メガネは、上記の課題を解決するため、画像表示装置に表示される映像が右目用画像と左目用画像とを含む3次元映像である3D映像である場合に、3D映像に含まれる右目用画像と左目用画像とが切り替わるタイミングを示す第1同期信号、及び、上記右目用画像及び左目用画像を交互に透過及び遮断する光シャッタを制御する光シャッタ制御信号を受信する無線信号受信部を備えた3D画像用メガネであって、上記無線信号受信部は、上記画像表示装置に表示される映像が3D映像でない場合、少なくとも上記光シャッタ制御信号を含まない何らかの信号を受信し、上記第1同期信号又は上記何らかの信号を受信すると、上記無線信号受信部における無線信号の受信動作を所定の時間だけ停止するように制御する受信間欠制御手段を備えていることを特徴としている。
【0046】
上記の構成によれば、上記無線信号受信部は、上記画像表示装置に表示される映像が3D映像である場合には上記第1同期信号及び上記光シャッタ制御信号を受信し、3D映像でない場合(すなわち、2D映像が表示されている場合、及び、上記画像表示装置に何も表示されていない場合)には上記何らかの信号を受信する。また、上記受信間欠制御手段は、上記第1同期信号又は上記何らかの信号の何れかの信号が受信された場合であっても、上記無線信号受信部における無線信号の受信動作を所定の時間だけ停止する。
【0047】
なお、上記画像表示装置に何も表示されていない場合としては、例えば、画像表示装置に供給される2D映像又は3D映像の供給(例えば、画像表示装置がテレビジョン受像機である場合、テレビ放送)が終了している場合、及び、上記画像表示装置に電源が供給されていない場合などを挙げることができる。
【0048】
これにより、上記受信間欠制御手段は、上記第1同期信号及び上記光シャッタ制御信号を受信した場合には上記無線信号受信部の動作を所定の時間だけ停止することができるが、上記画像表示装置に表示される映像が3D映像でない場合には何も信号が受信されず、上記無線信号受信部の動作を所定の時間だけ停止することができなくなる、ということを防ぐことができる。すなわち、上記受信間欠制御手段は、上記画像表示装置に表示される映像が3D映像でない場合にも上記何らかの信号を周期的に受信することにより、上記無線信号受信部の動作を所定の時間だけ停止することができる。
【0049】
したがって、上記受信間欠制御手段は、上記画像表示装置に表示される映像が3D映像でない場合にも、上記無線信号受信部の動作を所定の時間だけ間欠的に停止させることで、上記無線信号受信部における消費電力を削減することができる。
【0050】
本発明に係る3D画像用メガネにおいて、上記何らかの信号は、上記画像表示装置に表示される映像が3D映像である場合と、3D映像でない場合とで値の変化する2値信号からなる同期信号停止信号であることが好ましい。
【0051】
上記の構成によれば、上記3D画像用メガネは、上記第1同期信号が受信される場合、すなわち、上記画像表示装置に表示される映像が3D映像である場合と、上記第1同期信号が受信されない場合、すなわち、上記画像表示装置に表示される映像が2D映像である場合とで、値の変化する2値信号からなる同期信号停止信号を受信する。したがって、上記3D画像用メガネは、上記画像表示装置に表示される映像の切り替わる際に信号の値が変化する、最もシンプルな信号を受信し、受信した信号に基づいて動作することができる。
【0052】
また、上記3D画像用メガネは、周期的に無線信号の受信を行うため、上記無線信号送信機から送信される無線信号の送信期間、及び、何れの無線通信チャンネルを使用しているかを把握し続けることができる。このため、上記画像表示装置で表示される映像が2D映像から3D映像に切り替わった場合にも、素早く無線信号の受信を行い、動作を開始することができる。
【0053】
本発明に係る3D画像用メガネにおいて、上記無線信号受信部は、上記第1同期信号の周期を示す第1周期データ、及び、右目用画像及び左目用画像を透過及び遮断する光シャッタの制御を指示するデータをパターン化した光シャッタ制御パターン情報を、上記光シャッタ制御信号として受信し、上記第1同期信号を基準とし、上記第1周期データに従って周期信号を生成する周期信号生成手段と、上記光シャッタ制御パターン情報から、上記周期信号を基準として、光シャッタ制御データを生成する光シャッタ制御データ生成手段と、上記周期信号を基準として、上記光シャッタの開閉を制御する光シャッタ制御タイミングを生成する光シャッタ制御タイミング生成手段と、上記光シャッタ制御データ、及び、上記光シャッタ制御タイミングに基づいて上記光シャッタの開閉を制御する光シャッタ制御信号を生成する光シャッタ制御手段と、をさらに備えていることが好ましい。
【0054】
上記の構成によれば、上記光シャッタ制御データ生成手段、及び、上記光シャッタ制御タイミング生成手段は、上記周期信号を基準として、上記光シャッタ制御データ、及び、上記光シャッタ制御タイミングを生成する。また、上記光シャッタ制御部は、上記光シャッタ制御データ、及び、上記光シャッタ制御タイミングに基づき、上記光シャッタ制御信号を生成する。
【0055】
これにより、上記3D画像用メガネは、上記無線信号送信機から送信される情報に従って上記光シャッタ制御信号を生成することができるので、一定時間無線信号送信機からの信号を受信しなくても光シャッタを制御することができるようになる。
【0056】
本発明に係る3D画像用メガネは、上記受信間欠制御手段において上記無線信号受信部における無線信号の受信動作を停止させる所定の時間を示す停止時間データを格納しているレジスタと、上記レジスタに格納されている上記停止時間データを読み出し、上記所定の時間だけタイマーを動作させるタイマー制御手段と、をさらに備え、上記受信間欠制御手段は、上記タイマーが動作している時間だけ、上記無線信号受信部における無線信号の受信動作を停止させることが好ましい。
【0057】
上記の構成によれば、上記受信間欠制御手段は、無線信号受信部における無線受信を所定の時間だけ停止する制御を行う。これによって、3D画像用メガネは、無線信号受信部における、無線信号の受信の際に消費される電力を削減することができる。
【0058】
本発明に係る3D画像用メガネにおいて、上記何らかの信号は、上記画像表示装置に表示される映像が3D映像である場合と、3D映像でない場合とで値の変化する2値信号からなる同期信号停止信号であり、上記周期信号生成手段は、上記無線信号受信部において上記同期信号停止信号が受信されると、上記周期信号の生成を停止することが好ましい。
【0059】
上記の構成によれば、上記3D画像用メガネは、上記同期信号停止信号が受信されたとき、上記周期信号生成手段における上記周期信号の生成を停止する。これにより、上記3D画像用メガネは、上記同期信号停止信号が受信されている間は左右の光シャッタを両方開くことができる。また、ユーザは、両目で2D映像を見ることができる。
【0060】
また、上記3D画像用メガネは、上記同期信号停止信号が受信されたとき、上記周期信号生成手段における周期信号の生成を停止するので、上記3D画像用メガネは、上記同期信号停止信号が受信されている間、上記周期信号生成手段における上記周期信号の生成に関する消費電力を削減することができる。
【0061】
本発明に係る画像表示システムは、画像表示装置、上述した無線信号送信機、及び、上述した3D画像用メガネを備えていることを特徴としている。
【0062】
また、本発明に係る無線信号送信機、又は、3D画像用メガネを動作させるためのプログラムであって、コンピュータを上記の各手段として機能させることを特徴とするプログラム、及び、これらのプログラムのうち少なくとも何れかを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も本発明の範疇に含まれる。
【発明の効果】
【0063】
本発明に係る無線信号送信機は、以上のように、画像表示装置に表示される映像が右目用画像と左目用画像とを含む3次元映像である3D映像である場合に、3D映像に含まれる右目用画像と左目用画像とが切り替わるタイミングを示す第1同期信号、及び、上記右目用画像及び左目用画像を交互に透過及び遮断する3D画像用メガネの光シャッタを制御する光シャッタ制御信号を、上記3D画像用メガネに送信する無線信号送信部を備えた無線信号送信機であって、上記無線信号送信部は、上記画像表示装置に表示される画像が3D映像でない場合、少なくとも上記光シャッタ制御信号を含まない何らかの信号を周期的に送信することを特徴としている。
【0064】
上記の構成から、上記無線信号送信機は、上記画像表示装置に表示される映像が3D映像でない場合にも、上記3D画像用メガネに上記同期信号停止信号を周期的に送信することができる。これによって、3D画像用メガネは、周期的に信号を受信することにより消費電力を削減する機能を、上記画像表示装置に表示されている映像が3D映像でない場合にも、機能させることができる。従って、上記無線信号送信機は、上記画像表示装置に3D映像が表示されていない場合にも、3D画像用メガネにおける消費電力を低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】本発明の一実施形態に係る画像表示システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態における無線信号送信機の動作タイミングを示すタイミングチャートである。
【図3】本発明の一実施形態における3D画像用メガネの動作タイミングを示すタイミングチャートである。
【図4】本発明の他の実施形態に係る画像表示システムの構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の他の実施形態における無線信号送信機の動作タイミングを示すタイミングチャートである。
【図6】本発明のさらに他の実施形態に係る画像表示システムの構成を示すブロック図である。
【図7】本発明のさらに他の実施形態における無線信号送信機の動作タイミングを示すタイミングチャートである。
【図8】本発明のさらに他の実施形態における3D画像用メガネの動作タイミングを示すタイミングチャートである。
【図9】従来技術における無線信号送信機、及び、3D画像用メガネの構成を示すブロック図である。
【図10】図9に示す従来の無線信号送信機における制御動作のタイミングを示すタイミングチャートである。
【図11】本発明の比較実施形態における画像表示システムの構成を示すブロック図である。
【図12】本発明の比較実施形態における画像表示装置に3D映像が表示されている場合の、無線信号送信機の動作を示すタイミングチャートである。
【図13】本発明の比較実施形態における画像表示装置に3D映像が表示されている場合の、3D画像用メガネの動作を示すタイミングチャートである。
【図14】本発明の比較実施形態において、画像表示装置に表示される映像が2D映像から3D映像に切り替わる場合の、無線信号送信機の動作を示すタイミングチャートである。
【図15】本発明の比較実施形態において、画像表示装置に表示される映像が2D映像から3D映像に切り替わる場合の、3D画像用メガネの動作を示すタイミングチャートである。
【図16】本発明の比較実施形態において、画像表示装置に表示される映像が2D映像であるときに間欠制御タイマー部のタイマーを動作させる場合の、3D画像用メガネの動作を示すタイミングチャートである。
【図17】本発明の比較実施形態において、画像表示装置に表示される映像が2D映像であるときに、無線信号受信部において受信チャンネルを周期的に切り替えながら受信動作を行う場合の、3D画像用メガネの動作を示すタイミングチャートである。
【図18】本発明の比較実施形態において、画像表示装置に表示される映像が2D映像であるときに、無線信号受信部は受信チャンネルを複数備え、間欠制御タイマー部のタイマーを動作させる場合の、3D画像用メガネの動作を示すタイミングチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0066】
<比較実施形態>
本発明の実施形態を説明する前に、比較実施形態として、無線信号の受信部のON/OFFを切り替えて受信部を周期的に停止し、その間は自装置内において生成した同期信号に基づいて光シャッタを制御することにより、無線信号を受信する回数を低減することを目的として本発明の発明者により提案された、3D画像用メガネにおける消費電力を削減する技術について、図11から図13を参照して説明する。図11は、上記技術を用いた3D画像用メガネ51、及び、3D画像用メガネ51に画像表示装置からの信号を送信する無線信号送信機50を備えた画像表示システムの構成を示すブロック図である。
【0067】
(無線信号送信機、3D画像用メガネの構成)
図11に示すように、無線信号送信機50は、周期検出部501、周期データ記憶部502、光シャッタ制御パターン解析部503、光シャッタ制御パターン記憶部504、及び、無線信号送信部505を備えている。
【0068】
周期検出部501は、画像表示装置から受信した同期信号から周期を検出し、周期データとして周期データ記憶部502に格納する。光シャッタ制御パターン解析部503は、画像表示装置から受信した光シャッタ制御データを解析して光シャッタ制御パターン情報を生成し、光シャッタ制御パターン記憶部504に格納する。また、無線信号送信部505は、同期信号、周期データ及び光シャッタ制御パターン情報を送信する。
【0069】
また、図11に示すように、3D画像用メガネ51は、無線信号受信部511、周期データ記憶部512、周期信号生成部513、光シャッタ制御パターン記憶部514、光シャッタ制御データ生成部515、光シャッタ制御タイミング生成部516、光シャッタ制御部517、光シャッタ518、間欠制御タイマー部519、周期間欠動作時間レジスタ520、及び、周期間欠制御部521を備えている。
【0070】
無線信号受信部511は、無線信号送信機50から受信した周期データを周期データ記憶部512に格納し、光シャッタ制御パターン情報を光シャッタ制御パターン記憶部514に格納する。周期信号生成部513は、同期信号を基準とし、周期データに従って周期信号を生成する。
【0071】
光シャッタ制御データ生成部515は、周期信号及び、光シャッタ制御パターン情報から光シャッタ制御データを生成する。光シャッタ制御タイミング生成部516は、周期信号に基づき、光シャッタ制御タイミングを生成する。光シャッタ制御部517は、光シャッタ制御データ、及び、光シャッタ制御タイミングに基づいて、右光シャッタ制御信号、及び、左光シャッタ制御信号を生成し、光シャッタ518の動作を制御する。
【0072】
また、無線信号受信部511は、同期信号を受信した旨を示す受信信号(図11において、受信完了)を間欠制御タイマー部519に供給する。間欠制御タイマー部519は、受信信号が供給されると、周期間欠動作時間レジスタ520に格納されている無線受信を停止させる時間を示す所定の時間(以降、停止時間データとも呼称する)を読み出し、タイマーを動作させる。間欠制御タイマー部519は、タイマーが動作している間、タイマー動作信号を周期間欠制御部521に供給する。周期間欠制御部521は、タイマー動作信号が供給されている間、無線信号受信部511における無線信号の受信動作を停止(OFF)し、タイマー動作信号が供給されない間は、無線信号の受信動作を行う(ON)ように制御する。
【0073】
上記の構成において、例えば、100Hzの信号に対し、100ms間に1msのみ無線信号受信部511をONにして無線信号を受信し、それ以外の期間(99ms)は周期信号生成部513で生成した周期信号を用いて光シャッタの制御を行い、無線信号受信部511をOFFにして無線受信を停止するようにすれば、電力消費を100分の1に低減することができる。
【0074】
(無線信号送信機の動作)
次に、図12を参照して、無線信号送信機50の動作について説明する。図12は、画像表示装置に立体視可能な映像である3D映像が表示されている場合の、無線信号送信機50の動作を示すタイミングチャートである。
【0075】
図12(a)に示すように、3D映像が表示されているとき、画像表示装置には、(b)に示すように、右目用画像と左目用画像とが交互に表示されている。
【0076】
無線信号送信機50は、図12(c)に示すように、画像表示装置から3D映像に含まれる右目用画像と左目用画像とが切り替わるタイミングを示す同期信号、及び、3D画像用メガネ51が備える光シャッタ518の開閉タイミングを示す光シャッタ制御データを受信する。
【0077】
周期検出部501は、同期信号を受信すると、図12(d)に示す周期データ(周期データA)を生成し、周期データ記憶部502に格納する。
【0078】
光シャッタ制御パターン解析部503は、光シャッタ制御データを受信すると、図12(e)に示す光シャッタ制御パターン情報(パターンB)を生成し、光シャッタ制御パターン記憶部504に格納する。
【0079】
無線信号送信部505は、周期データ及び光シャッタ制御パターン情報を読み出し、図12(f)に示すように、周期的に3D画像用メガネ51に供給する。
【0080】
(3D画像用メガネの動作)
次に、図13を参照して、3D画像用メガネ51の動作について説明する。図13は、画像表示装置に3D映像が表示されている場合の、3D画像用メガネ51の動作を示すタイミングチャートである。
【0081】
無線信号受信部511は、同期信号(不図示)を受信し、受信した同期信号を周期信号生成部513に供給する。また、無線信号受信部511は、同期信号を受信した旨を示す受信信号を間欠制御タイマー部519に供給する。
【0082】
間欠制御タイマー部519は、受信信号を取得すると、周期間欠動作時間レジスタ520から停止時間データを読み出し、所定の時間だけタイマーを動作させる。また、間欠制御タイマー部519は、タイマーが動作している間、図13(e)に示す、タイマー動作信号を周期間欠制御部521に供給する。
【0083】
周期間欠制御部521は、図13(b)に示すように、タイマー動作信号が供給されていない場合、無線信号受信部511に対して受信部ON信号を供給する。無線信号受信部511は、受信部ON信号が供給されている間だけ、無線信号の受信動作を行う。また、無線信号受信部511は、受信部ON信号が供給されなくなると、無線信号の受信動作を停止する。
【0084】
このように、無線信号受信部511は、間欠制御タイマー部519のタイマーが動作している間は無線信号の受信動作を停止し、タイマーの動作が停止している間は無線信号の受信動作を行うという2つの動作の状態を繰り返すことになる。
【0085】
これによって、図13(c)に示すように、無線信号受信部511は、(a)に示す無線信号送信機50から送信される無線信号の一部を周期的に受信することができる。従って、無線信号を受信しない間の無線信号受信部511における消費電力を削減することができる。
【0086】
また、無線信号受信部511は、図13(d)に示す周期データを受信し、受信した周期データを周期データ記憶部512に格納する。周期信号生成部513は、同期信号を基準として、周期データ記憶部512に格納された周期データから、(f)に示す周期信号を生成し、光シャッタ制御データ生成部515、及び、光シャッタ制御タイミング生成部516に供給する。
【0087】
光シャッタ制御データ生成部515は、周期信号を基準として、光シャッタ制御パターン記憶部514に格納されている、図13(g)に示す光シャッタ制御パターン(光シャッタ制御パターン情報)から、(h)に示す光シャッタ制御データを生成し、光シャッタ制御部517に供給する。また、光シャッタ制御タイミング生成部516は、周期信号に基づいて、光シャッタ制御タイミングを生成し、光シャッタ制御部517に供給する。
【0088】
光シャッタ制御部517は、光シャッタ制御データと光シャッタ制御タイミングとに基づいて、図13(i)に示す右光シャッタ制御信号、及び、(j)に示す左光シャッタ制御信号を生成する。光シャッタ制御部517は、生成した右光シャッタ制御信号及び左光シャッタ制御信号を、光シャッタ518供給し、この信号により右光シャッタと左光シャッタを開閉する。
【0089】
但し、上述した3D画像用メガネ51で無線信号受信部511における消費電力を削減する技術は、画像表示装置に3D映像が表示されている場合に限られてしまうという問題がある。具体的には、画像表示装置に表示される映像が3D映像でない場合には、3D映像の同期信号が無線信号送信機50から送信されないため、3D画像用メガネ51は、常時、無線信号の受信を行うことができるように無線信号受信部をONにし続けなければならない。このため、画像表示装置に表示される映像が3D映像でない場合には、3D画像用メガネ51の消費電力を低減することができなくなってしまう。
【0090】
〔2D映像と3D映像とが切り替わる場合の動作〕
ここで、本比較実施形態に係る画像表示システムにおいて、画像表示装置に表示される映像が平面視用の映像である2D映像から3D映像に切り替わる場合の、無線信号送信機50及び3D画像用メガネ51の動作について、図14から図18を参照して、上述した問題を具体的に説明する。
【0091】
(無線信号送信機の動作)
まず、無線信号送信機50の動作について、図14を参照して説明する。図14は、画像表示装置に表示される映像が2D映像から3D映像に切り替わる場合の、無線信号送信機50の動作を示すタイミングチャートである。
【0092】
図14(a)に示すように、2D映像が表示されている場合、画像表示装置には、(b)に示すように、2D映像に含まれるフレーム画像が随時切り替わって表示されている。
【0093】
また、図14(a)に示すように、2D映像が表示されている場合、無線信号送信機50は、(c)に示すように、画像表示装置から同期信号及び光シャッタ制御データの何れの信号も受信しない。このため、無線信号送信機50では、(d)及び(e)に示すように、周期データ及び光シャッタ制御パターン情報の何れも生成されず、(f)に示すように、無線信号送信部505は何れの信号も送信されない。
【0094】
なお、画像表示装置に表示される映像が3D映像に切り替わった後の無線信号送信機50における動作は、上述した通りである。
【0095】
(3D画像用メガネの動作1)
次に、3D画像用メガネ51の動作について、図15を参照して説明する。図15は、画像表示装置に表示される映像が2D映像から3D映像に切り替わる場合の、3D画像用メガネ51の動作を示すタイミングチャートである。
【0096】
画像表示装置に2D映像が表示されている場合、図15(a)に示すように、無線信号送信機50から何れの信号も送信されないため、(c)に示すように無線信号受信部511において、何れの信号も受信されない。無線信号受信部511において、何れの信号も受信されないため、図15(e)に示すように、無線信号受信部511の動作を停止する期間を決定する間欠制御タイマー部519のタイマーが動作しない。このため、3D画像用メガネ51は、常時、無線信号の受信を行うことができるように無線信号受信部511をONにし続けなければならない。
【0097】
また、図15(d)及び(g)に示すように、周期データ及び光シャッタ制御パターン情報が受信されないため、(f)及び(h)に示すように、周期信号及び光シャッタ制御データも生成されず、(i)及び(j)に示すように、右光シャッタ制御信号及び左光シャッタ制御信号も生成されない。
【0098】
なお、画像表示装置に表示される映像が3D映像に切り替わった後の3D画像用メガネ51における動作は、上述した通りである。
【0099】
(3D画像用メガネの動作2)
上述した問題に対して、例えば、タイマーを用いて無線信号受信部511を一定時間毎にOFFにすることにより、消費電力の削減を図る方法が考えられる。ここで、タイマーを用いて無線信号受信部511を一定時間毎にOFFにする場合の3D画像用メガネ51の動作について、図16を参照して説明する。図16は、本比較実施形態において、画像表示装置に表示される映像が2D映像であるときに、間欠制御タイマー部519のタイマーを動作させる場合の、3D画像用メガネ51の動作を示すタイミングチャートである。
【0100】
画像表示装置に2D映像が表示されているため、図16(a)に示すように無線信号送信機50から無線信号が送信されない場合においても、(e)に示すように、間欠制御タイマー部519は、タイマーを動作させる。このとき、間欠制御タイマー部519は、タイマーを動作させるため、周期間欠動作時間レジスタ520から、無線信号受信部の受信動作を停止させる時間を設定したデータを読み出す。なお、このとき読み出されるデータは、画像表示装置に3D映像が表示されている場合に読み出される停止時間データと同じデータであってもよいし、異なるデータであってもよい。
【0101】
間欠制御タイマー部519においてタイマーが動作し、周期間欠制御部521にタイマー動作信号が供給されるため、図16(b)に示すように、無線信号受信部511の動作が、タイマーが動作している間OFFになり、タイマーが動作していない間ONになる。
【0102】
しかし、このような場合では、画像表示装置に表示される映像が2D映像から3D映像に切り替わった後に無線信号送信機50から送信される信号を受信する必要があるため、無線信号受信部511をONにする時間は、無線信号送信機50から信号が送信される周期よりも長くする必要がある。例えば、無線信号送信機50における送信の周期が100Hzである場合、無線信号受信部511を10msの間ONにし、90msの間OFFにすることはできるが、消費電力の削減の効果は、10分の1に留まる。
【0103】
また、無線信号受信部511を10msの間ONにし、990msの間OFFにすることで消費電力を100分の1に削減できる。しかし、画像表示装置に表示される映像が2D映像から3D映像に切り替わったとき、無線信号受信部511における受信動作が、最大で990ms遅延してしまうことになる。
【0104】
(3D画像用メガネの動作3)
さらに、上述した問題は、無線信号送信機50及び3D画像用メガネ51が、複数のチャンネルを切り替えて信号の送受信を行うことが可能な構成を備える場合に、特に顕著に現れる。例えば、複数のチャンネルを切り替えることができる場合、無線信号が無線信号送信機50から送信されていないのか、無線信号受信部511が現在受信しようとしているチャンネルと異なるチャンネルから送信されてきているのかを判断することができない。このため、無線信号受信部511は、受信チャンネルを周期的に切り替えながら受信動作を行う必要がある。
【0105】
受信チャンネルを周期的に切り替えながら受信動作を行う場合について、図17を参照して説明する(図17においては、チャンネルをchとして表記する)。図17は、本比較実施形態において、画像表示装置に表示される映像が2D映像であるときに、無線信号受信部511において受信チャンネルを周期的に切り替えながら受信動作を行う場合の、3D画像用メガネ51の動作を示すタイミングチャートである。
【0106】
ここでは、無線信号送信機50及び3D画像用メガネ51が、切り替え可能なチャンネルを10チャンネル備えている場合を例に挙げて説明する。なお、画像表示装置に表示される映像が2D映像から3D映像に切り替わったときに無線信号送信機50から送信される無線信号が、チャンネル7から送信される場合を例に挙げて説明している。
【0107】
図17(b)に示すように、無線信号受信部511は、受信チャンネルをチャンネル1からチャンネル10までを周期的に切り替えながら、受信動作を行う。図17(b)に示すように、受信チャンネルがチャンネル3であるタイミングで、(a)に示すように、無線信号が無線信号送信機50のチャンネル7から送信された場合、(c)に示すように、受信チャンネルがチャンネル7に切り替わるまで、無線信号を受信することができない。
【0108】
従って、複数のチャンネルを切り替えて信号の送受信を行うことが可能な構成を備える場合には、消費電力の削減効果が得られないだけでなく、無線信号の受信が遅延してしまうことになる。例えば、上述のように、受信チャンネルが10チャンネルあり、それぞれのチャンネルのON時間が10msである場合には、消費電力を削減することはできず、また、無線信号の受信が最大で90ms遅延することになる。
【0109】
(3D画像用メガネの動作4)
また、無線信号送信機50及び3D画像用メガネ51が、複数のチャンネルを切り替えて信号の送受信を行うことが可能な構成を備える場合に、各チャンネルをONにした後に一定期間OFFにすることが考えられる。ここで、無線信号受信部511が受信チャンネルを複数備えている場合に、タイマーを用いて無線信号受信部511を一定時間毎にOFFにする場合の3D画像用メガネ51の動作について、図18を参照して説明する(図18においては、チャンネルをchとして表記する)。図18は、本比較実施形態において、画像表示装置に表示される映像が2D映像であるときに、無線信号受信部511が受信チャンネルを複数備え、間欠制御タイマー部519のタイマーを動作させる場合の、3D画像用メガネ51の動作を示すタイミングチャートである。
【0110】
ここでは、無線信号送信機50及び3D画像用メガネ51が、切り替え可能なチャンネルを10チャンネル備えている場合を例に挙げて説明する。なお、画像表示装置に表示される映像が2D映像から3D映像に切り替わったときに無線信号送信機50から送信される無線信号が、チャンネル7から送信される場合を例に挙げて説明している。
【0111】
図18(e)に示すように、間欠制御タイマー部519は、周期間欠動作時間レジスタ520から、無線信号受信部の受信動作を停止させる時間を設定したデータを読み出し、タイマーを動作させる。このとき、無線信号受信部511は、図18(b)に示すように、受信チャンネルをチャンネル1からチャンネル10までを周期的に切り替えながら、受信動作を行うとともに、周期的にONとOFFとが周期間欠制御部521によって切り替えられる。
【0112】
無線信号受信部511は、図18(b)に示すように、受信チャンネルがチャンネル2であるタイミングで、(a)に示すように、無線信号が無線信号送信機50のチャンネル7から送信された場合、(c)に示すように、受信チャンネルがチャンネル7に切り替わるまで、無線信号を受信することができない。
【0113】
例えば、例えば、無線信号送信機50における送信の周期が100Hzであり、上述のように、受信チャンネルが10チャンネルあり、それぞれのチャンネルのON時間が10msであり、OFF時間が990msである場合、消費電力は100分の1となるが、無線信号の受信が最大で9990ms遅延することになる。
【0114】
上述したように、本比較実施形態に係る3D画像用メガネ及び無線信号受信器では、消費電力を削減することができず、また、削減することができる場合であっても、画像表示装置に表示される映像が2D映像から3D映像に切り替わった場合に、無線信号の受信が大幅に遅延してしまうという問題がある。
【0115】
なお、本比較実施形態では、画像表示装置に表示される映像が2D映像から3D映像に切り替わる場合を例に挙げて説明したが、3D映像から2D映像に切り替わる場合であっても同様である。つまり、画像表示装置に表示される映像が3D映像から2D映像に切り替わる場合にも、2D映像の表示期間中は同期信号が受信されなくなるため、無線信号受信部は、常時、無線信号の受信を行うことができるように無線信号受信部をONにし続けなければならない。
【0116】
そこで、本発明では、画像表示装置に表示される映像が3D映像であるか否かに係わらず、3D画像用メガネの無線信号受信部における消費電力を低減することのできる技術方案を提供する。
【0117】
<実施形態1>
本発明に係る無線信号送信機の一実施形態について、図1から図3を参照して以下に説明する。但し、この実施形態に記載されている構成は、特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
【0118】
〔画像表示システムの構成〕
まず、本実施形態に係る無線信号送信機を備える画像表示システムについて、図1を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る画像表示システムの構成を示すブロック図である。図1に示すように、本実施形態に係る画像表示システム1は、画像表示装置(不図示)に接続された無線信号送信機20、及び、3D画像用メガネ30を備えている。
【0119】
画像表示装置としては、例えば、テレビジョン受像機(TV:Television、以降、テレビとも呼称する)やパーソナルコンピュータ(PC:Personal Computer、以降、パソコンとも呼称する)などを挙げることができる。
【0120】
(無線信号送信機の構成)
まず、画像表示システム1に備えられる無線信号送信機20について説明する。図1に示すように、無線信号送信機20は、受信部201、周期検出部(第1周期検出手段、第2周期検出手段)202、周期データ記憶部(第1周期データ記憶部)203、光シャッタ制御パターン解析部(光シャッタ制御パターン解析手段)204、光シャッタ制御パターン記憶部205、及び、無線信号送信部206を備えている。
【0121】
受信部201は、画像表示装置から、同期信号(第1同期信号、第2同期信号)、光シャッタ制御データ(光シャッタ制御データ)、及び、映像種別信号などを受信する。なお、映像種別信号は、画像表示装置に表示される映像が、立体視可能な映像である、右目用画像と左目用画像とを含む3D映像(3次元映像)であるか、平面視用の映像である、フレーム画像を含む2D映像(2次元映像)であるかを示す信号である。
【0122】
また、画像表示装置に表示される映像が3D映像である場合に受信される同期信号は、画像表示装置に表示される3D映像に含まれる右目用画像と左目用画像とが切り替わるタイミングを示している。また、画像表示装置に表示される映像が2D映像である場合に受信される同期信号は、画像表示装置に表示されるフレーム画像が切り替わるタイミングを示している。なお、画像表示装置に表示される映像が3D映像である場合に受信される同期信号を3D同期信号(第1同期信号)とも呼称し、2D映像である場合に受信される同期信号を2D同期信号(第2同期信号)とも呼称する。
【0123】
なお、本実施形態における2D映像及び3D映像は、動画であってもよいし、静止画であってもよいし、動画及び静止画が組み合わされた映像であってもよい。
【0124】
なお、3D同期信号は、画像表示装置に表示される映像が3D映像である場合の同期信号であり、画像表示装置に表示される3D映像に含まれる右目用画像と左目用画像とが切り替わるタイミングを示している。また、2D同期信号は、画像表示装置に表示される映像が2D映像である場合の同期信号であり、画像表示装置に表示されるフレーム画像が切り替わるタイミングを示している。
【0125】
光シャッタ制御データは、画像表示装置に表示される映像が3D映像である場合に、3D画像用メガネ30が備える右光シャッタ及び左光シャッタの開閉タイミングを示す信号であり、右目用画像が表示される場合に、後述する3D画像用メガネ30が備える光シャッタの「右光シャッタを開く」ことを指示し、左目用画像が表示される場合に「左光シャッタを開く」ことを指示する信号である。
【0126】
周期検出部202は、受信部201において受信された同期信号の間隔から、同期信号の周期を検出し、検出した周期を周期データ(第1周期データ、第2周期データ)として周期データ記憶部203に格納する。また、周期検出部202は、同期信号の周期を検出する度に、周期データ記憶部203に格納されている周期データを最新のデータに更新する。
【0127】
光シャッタ制御パターン解析部204は、受信部201において受信された光シャッタ制御データの繰り返しパターンを解析して光シャッタ制御パターン情報を生成し、光シャッタ制御パターン記憶部205に格納する。また、光シャッタ制御パターン解析部204は、光シャッタ制御パターン情報を生成する度に、光シャッタ制御パターン記憶部205に格納されている光シャッタ制御パターン情報を最新のデータに更新する。
【0128】
無線信号送信部206は、受信部201において受信された映像種別信号が3D映像であることを示す場合、周期データ記憶部203から周期データを読み出し、光シャッタ制御パターン記憶部205から光シャッタ制御パターン情報を読み出す。無線信号送信部206は、読み出した周期データ及び光シャッタ制御パターン情報を3D画像用メガネ30に送信する。
【0129】
また、無線信号送信部206は、受信部201において受信された映像種別信号が、画像表示装置に表示される映像が3D映像でないことを示す(画像表示装置に表示される映像が2D映像である)場合、同期信号停止信号を生成する。なお、同期信号停止信号は、画像表示装置に表示される映像が3D映像でないことを示す信号である。無線信号送信部206は、生成した同期信号停止信号を送信する。
【0130】
(3D画像用メガネの構成)
次に、画像表示システム1に備えられる3D画像用メガネ30について説明する。図1に示すように、3D画像用メガネ30は、無線信号受信部301、周期データ記憶部302、周期信号生成部(周期信号生成手段)303、光シャッタ制御パターン記憶部304、光シャッタ制御データ生成部305、光シャッタ制御タイミング生成部(光シャッタ制御信号生成手段)306、光シャッタ制御部307、光シャッタ308、間欠制御タイマー部(タイマー制御手段)309、周期間欠動作時間レジスタ(レジスタ)310、周期間欠制御部(受信間欠制御手段)311、及び、同期信号停止信号記憶部312を備えている。
【0131】
無線信号受信部301は、無線信号送信機20から、光シャッタ制御パターン情報、周期データ、同期信号、同期信号停止信号などの無線信号を受信する。無線信号受信部301は、受信した周期データを周期データ記憶部302に格納し、光シャッタ制御パターン情報を光シャッタ制御パターン記憶部304に格納し、同期信号停止信号を同期信号停止信号記憶部312に格納する。また、無線信号受信部301は、受信した同期信号を、周期信号生成部303に供給する。
【0132】
周期信号生成部303は、周期データ記憶部302に格納されている周期データを読み出し、無線信号受信部301から供給される同期信号を基準として周期信号を生成する。周期信号生成部303は、生成した周期信号を、光シャッタ制御データ生成部305、及び、光シャッタ制御タイミング生成部306に供給する。また、周期信号生成部303は、同期信号停止信号記憶部312に同期信号停止信号が格納されている場合には、同期信号の生成を停止する。
【0133】
光シャッタ制御データ生成部305は、光シャッタ制御パターン記憶部304に格納されている光シャッタ制御パターン情報を読み出し、周期信号生成部303から供給される周期信号を基準として、光シャッタ制御データを生成する。光シャッタ制御データ生成部305は、生成した光シャッタ制御データを光シャッタ制御部307に供給する。
【0134】
光シャッタ制御タイミング生成部306は、周期信号生成部303から供給される周期信号を基準として、光シャッタ制御タイミングを生成し、光シャッタ制御部307に供給する。
【0135】
同期信号停止信号記憶部312には、無線信号受信部301において受信した同期信号停止信号が格納される。また、無線信号受信部301において同期信号停止信号が受信されない場合には、同期信号停止信号記憶部312に格納されている同期信号停止信号は削除される。
【0136】
同期信号停止信号記憶部312は、周期信号生成部303及び光シャッタ制御部307に対し、同期信号停止信号が格納されている場合には、格納されている旨を示す信号を供給し、格納されていない場合には、格納されていない旨を示す信号を供給する。
【0137】
光シャッタ制御部307は、同期信号停止信号記憶部312に同期信号停止信号が格納されていない場合、光シャッタ制御タイミング生成部306から供給される光シャッタ制御タイミング、及び、光シャッタ制御データ生成部305から供給される光シャッタ制御データに基づいて、光シャッタ制御タイミングを生成する。光シャッタ制御信号には、右光シャッタを制御する右光シャッタ制御信号と、左光シャッタを制御する左光シャッタ制御信号とを含んでいる。光シャッタ制御部307は、生成した光シャッタ制御信号を、光シャッタ308に供給する。また、光シャッタ制御部307は、同期信号停止信号記憶部312に同期信号停止信号が格納されている場合には、左右の光シャッタを両方とも開くことを指示する光シャッタ制御信号を光シャッタ308に供給する。
【0138】
光シャッタ308は、光シャッタ制御部307から供給された右光シャッタ制御信号及び左光シャッタ制御信号を含む光シャッタ制御信号に基づき、右光シャッタ及び左光シャッタを交互に開閉するよう動作する。画像表示装置に右目用画像が表示される場合には、右光シャッタを開いて右目用画像を透過させ、左光シャッタを閉じて右目用画像を遮断する。また、画像表示装置に左目用画像が表示される場合には、左光シャッタを開いて左目用画像を透過させ、右光シャッタを閉じて左目用画像を遮断する。また、光シャッタ308は、光シャッタ制御部307から左右の光シャッタを両方とも開くことを指示する光シャッタ制御信号を取得した場合には、左光シャッタ及び右光シャッタが両方とも開くように制御を行う。
【0139】
光シャッタ308は、例えば、液晶によって構成されており(いわゆる、液晶シャッタ)、左右の液晶シャッタを開閉することで光の透過及び遮断を行うことにより、右目用画像及び左目用画像の透過及び遮断を行うことができる。なお、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、光シャッタ308は、PLZT(チタン酸ジルコン酸鉛)によって構成されていてもよく、ブラインドなどの機械的なシャッタによって構成されていてもよい。
【0140】
間欠制御タイマー部309は、無線受信を間欠的に動作させる時間を管理するタイマーを有している。間欠制御タイマー部309は、周期間欠動作時間レジスタ310に格納されている、無線受信を停止させる時間を示す所定の時間(以降、停止時間データとも呼称する)を読み出し、読み出した所定の時間だけタイマーを動作させる。また、間欠制御タイマー部309は、周期間欠制御部311に、タイマーが動作している間、タイマーが動作していることを示すタイマー動作信号を供給する。
【0141】
周期間欠制御部311は、間欠制御タイマー部309から供給されるタイマー動作信号に基づき、無線信号受信部301の動作を制御する。具体的には、周期間欠制御部311は、タイマー動作信号が供給されている間、無線信号受信部301における無線信号の受信動作を停止させるよう、無線信号受信部301に受信部OFF信号を供給する。また、周期間欠制御部311は、タイマー動作信号が供給されない間、無線信号受信部301において無線信号が受信されるよう、無線信号受信部301に受信部ON信号を供給する。
【0142】
〔画像表示システムの動作〕
次に、本実施形態に係る画像表示システム1の動作について、図2及び図3を参照して説明する。図2は、無線信号送信機20の動作タイミングを示すタイミングチャートである。また、図3は、3D画像用メガネ30の動作タイミングを示すタイミングチャートである。
【0143】
(無線信号送信機の動作)
まず、図2を参照して、無線信号送信機20の動作について説明する。図2(a)は、画像表示装置に表示される映像が2D映像であるか、3D映像であるかを示している。(b)は、画像表示装置に表示される映像が2D映像である場合には、2D映像を構成するフレーム、画像表示装置に表示される映像が3D映像である場合には、3D映像を構成する右目用画像及び左目用画像の切り替わりを示している。(c)は、画像表示装置から送信される同期信号、及び、光シャッタ制御データを示し、(d)は、画像表示装置から送信される映像種別信号を示している。(e)は、周期検出部202において生成される周期データを示し、(f)は、光シャッタ制御パターン解析部204において生成される光シャッタ制御パターン情報を示している。また、(g)は、無線信号送信部206から無線信号が送信されるタイミングを示しており、(h)は、同期信号停止信号を示している。
【0144】
なお、図2(h)に示すように、同期信号停止信号は、ハイレベルのとき、画像表示装置に表示される映像が3D映像でないことを示している。
【0145】
(2D映像の場合)
図2(a)及び(b)に示すように画像表示装置に2D映像が表示されているときには、(c)に示すように、受信部201は、2D映像に含まれるフレーム画像が切り替わる度に同期信号を受信するが、光シャッタ制御データは受信されない。受信部201は、受信した同期信号を、周期検出部202に供給する。
【0146】
周期検出部202は、図2(e)に示すように、同期信号が供給される度に周期データA’を生成し、最新の周期データA’を周期データ記憶部203に格納する。
【0147】
無線信号送信部206は、図2(d)に示すように映像種別信号が2D映像であることを示す信号である場合、又は、画像表示装置から映像種別信号が受信されない場合、図2(h)に示すようにハイレベルの値を有する同期信号停止信号を生成する。
【0148】
無線信号送信部206は、図2(g)に示す無線信号を送信するタイミングにおいて、周期データ記憶部203から読み出した周期データA’、及び、生成した同期信号停止信号を、3D画像用メガネ30に送信する。
【0149】
(3D映像の場合)
また、図2(a)及び(b)に示すように画像表示装置に3D映像が表示されているときには、(c)に示すように、受信部201は、3D映像の右目用画像と左目用画像とが切り替わる度に同期信号を受信すると共に、光シャッタ制御データを受信する。受信部201は、受信した同期信号を周期検出部202に供給し、光シャッタ制御データを光シャッタ制御パターン解析部204に供給する。
【0150】
周期検出部202は、図2(e)に示すように、同期信号が供給される度に周期データAを生成し、最新の周期データAを周期データ記憶部203に格納する。また、光シャッタ制御パターン解析部204は、図2(f)に示すように、光シャッタ制御データが供給される度に光シャッタ制御パターン情報(図2(f)において、パターンB)を生成し、最新の光シャッタ制御パターン情報を光シャッタ制御パターン記憶部205に格納する。
【0151】
無線信号送信部206は、図2(g)に示す無線信号を送信するタイミングにおいて、受信した同期信号、周期データ記憶部203に格納された周期データA、及び、光シャッタ制御パターン記憶部205から読み出した光シャッタ制御パターン情報を、3D画像用メガネに送信する。
【0152】
(3D画像用メガネの動作)
次に、図3を参照して、3D画像用メガネ30の動作について説明する。図3(a)は、無線信号送信機20から無線信号が送信されるタイミングを示している。(b)は、周期間欠制御部311が無線信号受信部301に供給する受信部ON信号及び受信部OFF信号を示し、(c)は、無線信号受信部301にいて無線信号を受信するタイミングを示し、(d)は、無線信号受信部301において受信した周期データを示している。(e)は、間欠制御タイマーの動作状態を示し、(f)は、周期信号生成部303において生成される周期信号を示し、(g)は、光シャッタ制御パターン記憶部304に格納されている光シャッタ制御パターン(光シャッタ制御パターン情報)を示し、(h)は、無線信号受信部301において受信した同期信号停止信号を示している。また、(i)は、光シャッタ制御データ生成部305において生成された光シャッタ制御データを示し、(j)及び(k)は、光シャッタ制御部307において生成された右光シャッタ制御信号、及び、左光シャッタ制御信号を示している。
【0153】
(2D映像の場合)
画像表示装置に表示される映像が2D映像である場合、無線信号受信部301は、図3(h)に示す同期信号停止信号を受信し、受信した同期信号停止信号を同期信号停止信号記憶部312に格納する。また、無線信号受信部301は、同期信号停止信号を受信した旨を示す受信信号(図1において、受信完了)を間欠制御タイマー部309に供給する。
【0154】
間欠制御タイマー部309は、受信信号を取得すると、周期間欠動作時間レジスタ310から、無線受信を停止させる時間を示す停止時間データを読み出し、所定の時間だけタイマーを動作させる。また、間欠制御タイマー部309は、タイマーが動作している間、図3(e)に示すタイマー動作信号(図3(e)において、タイマー動作中)、を周期間欠制御部311に供給する。
【0155】
周期間欠制御部311は、図3(b)に示すように、タイマー動作信号が供給されない間、無線信号受信部301に対して受信部ON信号を供給する。無線信号受信部301は、受信部ON信号が供給されている間、無線信号の受信動作を行う。
【0156】
また、周期間欠制御部311は、図3(b)に示すように、タイマー動作信号が供給されている間、無線信号受信部301に対して受信部OFF信号を供給する。無線信号受信部301は、受信部OFF信号が供給されている間、無線信号の受信動作を停止する。
【0157】
このように、無線信号受信部301は、間欠制御タイマー部309のタイマーが動作している間は無線信号の受信動作を停止し、タイマーの動作が停止している間は無線信号の受信動作を行うという2つの動作の状態を繰り返すことになる。
【0158】
また、無線信号受信部301は、図3(d)に示す周期データA’を受信し、受信した周期データを周期データ記憶部302に格納する。周期信号生成部303は、同期信号停止信号記憶部312に、図3(h)に示す同期信号停止信号が格納されていない場合、周期データ記憶部302に格納された周期データ及び同期信号に基づいて、(f)に示す周期信号を生成し、光シャッタ制御データ生成部305、及び、光シャッタ制御タイミング生成部306に供給する。周期信号生成部303は、同期信号停止信号記憶部に、図3(h)に示す同期信号停止信号が格納されている場合、同期信号停止信号を読み出すと共に、(f)に示すように、周期信号の生成を停止する。
【0159】
周期信号生成部303から周期信号が供給されないため、光シャッタ制御タイミング生成部306において、光シャッタ制御タイミングは生成されない。また、周期信号生成部303から周期信号が供給されないため、光シャッタ制御データ生成部305において光シャッタ制御データは生成されない。
【0160】
これによって、図3(c)に示すように、無線信号受信部301は、(a)に示す無線信号送信機20から送信される無線信号の一部を周期的に受信することができる。従って、無線信号を受信しない間の無線信号受信部301における消費電力を削減することができる。
【0161】
また、光シャッタ制御タイミング生成部306は、周期信号生成部303から周期信号が供給されないため、光シャッタ制御タイミングの生成を停止する。また、光シャッタ制御タイミング生成部306は、光シャッタ制御部307に左右の光シャッタを両方とも開くことを指示する光シャッタ制御データを出力し、光シャッタ308は、左右の光シャッタが両方とも開いた状態に制御される。
【0162】
(3D映像の場合)
画像表示装置に表示される映像が3D映像である場合、無線信号受信部301は、同期信号(不図示)を受信し、受信した同期信号を周期信号生成部303に供給する。また、無線信号受信部301は、同期信号を受信した旨を示す受信信号(図1において、受信完了)を間欠制御タイマー部309に供給する。
【0163】
間欠制御タイマー部309は、受信信号を取得すると、周期間欠動作時間レジスタ310から、無線受信を停止させる時間を示す停止時間データを読み出し、所定の時間だけタイマーを動作させる。また、間欠制御タイマー部309は、タイマーが動作している間、図3(e)に示すタイマー動作信号(図3(e)において、タイマー動作中)、を周期間欠制御部311に供給する。
【0164】
周期間欠制御部311は、図3(b)に示すように、タイマー動作信号が供給されていない場合、無線信号受信部301に対して受信部ON信号を供給する。無線信号受信部301は、受信部ON信号が供給されている間だけ、無線信号の受信動作を停止する。また、無線信号受信部301は、受信部ON信号が供給されなくなると、無線信号の受信動作を行う。
【0165】
このように、無線信号受信部301は、間欠制御タイマー部309のタイマーが動作している間は無線信号の受信動作を停止し、タイマーの動作が停止している間は無線信号の受信動作を行うという2つの動作の状態を繰り返すことになる。
【0166】
これによって、図3(c)に示すように、無線信号受信部301は、(a)に示す無線信号送信機20から送信される無線信号の一部を周期的に受信することができる。従って、無線信号を受信しない間の無線信号受信部301における消費電力を削減することができる。
【0167】
また、無線信号受信部301は、図3(d)に示す周期データAを受信し、受信した周期データを周期データ記憶部302に格納する。周期信号生成部303は、周期データ記憶部302に格納された周期データ及び同期信号に基づいて、(f)に示す周期信号を生成し、光シャッタ制御データ生成部7305、及び、光シャッタ制御タイミング生成部306に供給する。
【0168】
光シャッタ制御データ生成部305は、光シャッタ制御パターン記憶部304に格納されている、図3(g)に示す光シャッタ制御パターン情報と、周期信号とに基づいて、図3(i)に示す光シャッタ制御データを生成し、光シャッタ制御部307に供給する。また、光シャッタ制御タイミング生成部306は、同期信号停止信号記憶部に格納されている、図3(h)に示す同期信号停止信号と、周期信号とに基づいて、光シャッタ制御タイミング(不図示)を生成し、光シャッタ制御部307に供給する。
【0169】
光シャッタ制御部307は、図3(i)に示す光シャッタ制御データと光シャッタ制御タイミングとに基づいて、(j)に示す右光シャッタ制御信号、及び、(k)に示す左光シャッタ制御信号を生成する。光シャッタ制御部307は、生成した右光シャッタ制御信号及び左光シャッタ制御信号を、光シャッタ308に供給し、右光シャッタ及び左光シャッタを制御する。
【0170】
以上のように、画像表示装置に表示される映像が3D映像である場合には、本実施形態に係る無線信号送信機20は、同期信号を送信する。3D画像用メガネ30における間欠制御タイマー部309は、同期信号が受信されると、周期間欠動作時間レジスタ310に格納されている停止時間データを読み出し、タイマーの動作を開始する。周期間欠制御部311は、タイマーが動作している間、無線信号受信部301をOFFにし、タイマーの動作が完了した後に、無線信号受信部301をONにする。このようにして、間欠制御タイマー部309及び周期間欠制御部311は、無線信号受信部301が間欠動作するよう制御する。
【0171】
また、3D画像用メガネ30における光シャッタ制御データ生成部305は、周期信号生成部303において同期信号を基準として生成された周期信号を基準とし、受信した光シャッタ制御パターン情報に従って光シャッタ制御データを生成する。また、光シャッタ制御タイミング生成部306は、周期信号を基準とし、光シャッタ制御信号タイミングを生成する。光シャッタ制御部307は、この2つの信号から光シャッタ制御信号を発生して、左右の光シャッタ308を駆動する。なお、周期信号生成部303は、無線信号受信部301がOFFである場合にも、周期信号の生成を続けるため、この周期信号を基準として光シャッタ制御データと光シャッタ制御信号タイミングとを生成し、光シャッタ制御信号の生成を継続することができる。
【0172】
これにより、画像表示装置に右目用画像が表示されている間には右光シャッタのみが開き、左目用画像が表示されている間には左光シャッタのみが開くという動作を行うことになる。
【0173】
さらに、本実施形態に係る無線信号送信機20は、画像表示装置に表示される映像が2D映像である場合にも、画像表示装置から受信する、2D映像であることを示す映像種別信号から同期信号停止信号を生成し、3D画像用メガネ30に送信する。3D画像用メガネ30は、同期信号停止信号を受信することにより、画像表示装置に表示される映像が3D映像でない場合にも、3D映像の同期信号を受信する場合と同様に、無線信号受信部301における無線信号の受信動作を停止することが可能となる。
【0174】
これにより、周期的に無線信号受信部301を動作させて無線信号を受信し、それ以外の間は無線信号受信部301を停止し、無線信号受信部301における消費電力を削減することができる。
【0175】
また、3D画像用メガネ30は、周期的に無線信号の受信を行うため、無線信号送信機20から送信される無線信号の送信期間、及び、何れの無線通信チャンネルを使用しているかを把握し続けることができる。このため、画像表示装置で表示される映像が2D映像から3D映像に切り替わった場合にも、素早く無線信号の受信を行い、光シャッタ308の制御を開始することができる。
【0176】
なお、本実施形態においては、画像表示装置に表示される映像が2D映像から3D映像に切り替わる場合を例に挙げて説明したが、3D映像から2D映像に切り替わる場合であっても同様である。
【0177】
また、本実施形態においては、無線信号送信機20が画像表示装置の外部に接続されている場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、画像表示装置に内蔵されていてもよい。また、無線信号送信機20と画像表示装置との接続方法は、有線接続であってもよいし、無線接続であってもよい。
【0178】
なお、本実施形態では、画像表示装置に表示される映像が3D映像でない場合に、3D画像用メガネ30において、周期信号生成部303における周期信号の生成を停止する構成を例に挙げて説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、3D画像用メガネ30において、光シャッタ制御タイミング生成部306における光シャッタ制御タイミングの生成を停止する構成を採用してもよい。
【0179】
このとき、光シャッタ制御タイミング生成部306は、同期信号停止信号記憶部312に同期信号停止信号が格納されている場合に、光シャッタ制御タイミングの生成を停止すればよい。
【0180】
また、画像表示装置に2D映像が表示されている場合、3D画像用メガネ30が備える周期信号生成部303は、周期データ記憶部302に格納された周期データ及び同期信号に基づいて、周期信号を生成し、光シャッタ制御データ生成部305、及び、光シャッタ制御タイミング生成部306に供給する。
【0181】
このとき、同期信号停止信号が同期信号停止信号記憶部312に格納されているため、光シャッタ制御タイミング生成部306において光シャッタ制御タイミングは生成されない。また、光シャッタ制御パターン情報が受信されないため、光シャッタ制御データ生成部305において光シャッタ制御データは生成されない。
【0182】
これによって、3D画像用メガネ30は、同期信号停止信号が受信されている間、光シャッタ制御タイミング生成部306における光シャッタ制御タイミングの生成に関する消費電力を削減することができる。
【0183】
<実施形態2>
本発明の他の実施形態について、図4及び図5に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、実施形態1に係る構成要素と同様の機能を有する構成要素には同一の番号を付し、その説明を省略する。本実施形態では、主に、実施形態1との相違点について説明するものとする。
【0184】
〔画像表示システムの構成〕
まず、本実施形態に係る無線信号送信機を備える画像表示システムについて、図4を参照して説明する。図4は、本実施形態に係る画像表示システム2の構成を示すブロック図である。図4に示すように、本実施形態に係る画像表示システム2は、画像表示装置(不図示)に接続された無線信号送信機21、及び、3D画像用メガネ30を備えている。
【0185】
(無線信号送信機の構成)
図4に示すように、画像表示システム2が備える無線信号送信機21は、3D周期検出部(第1周期検出手段)207、3D周期データ記憶部(第1周期データ記憶部)208、2D周期検出部(第2周期検出手段)209、2D周期データ記憶部210、及び、同期信号停止検出部211をさらに備えていること以外は、実施形態1に係る画像表示システム1が備える無線信号送信機20と同じ構成である。
【0186】
受信部201は、画像表示装置から、3D同期信号、2D同期信号、及び、光シャッタ制御データなどを受信する。
【0187】
3D周期検出部207は、受信部201において受信された3D同期信号の間隔から、3D同期信号の周期を検出し、検出した周期を3D周期データ(第1周期データ)として3D周期データ記憶部208に格納する。また、3D周期検出部207は、3D同期信号の周期を検出する度に、3D周期データ記憶部208に格納されている周期データを最新のデータに更新する。
【0188】
2D周期検出部209は、受信部201において受信された2D同期信号の間隔から、2D同期信号の周期を検出し、検出した周期を2D周期データ(第2周期データ)として2D周期データ記憶部210に格納する。また、2D周期検出部209は、2D同期信号の周期を検出する度に、2D周期データ記憶部210に格納されている周期データを最新のデータに更新する。
【0189】
同期信号停止検出部211は、画像表示装置から受信した同期信号が2D同期信号であるか3D同期信号であるかを検出することで、画像表示装置に表示される映像が3D映像であるか否かを検出し、2D同期信号である場合に同期信号停止信号を生成する。また、同期信号停止検出部211は、同期信号が3D同期信号である場合には、3D同期信号を無線信号送信部206に供給し、2D同期信号である場合には、2D同期信号と共に、生成した同期信号停止信号を無線信号送信部206に供給する。
【0190】
無線信号送信部206は、同期信号停止検出部211から3D同期信号が供給された場合、3D周期データ記憶部208から3D周期データを読み出し、光シャッタ制御パターン記憶部205から光シャッタ制御パターン情報を読み出す。無線信号送信部206は、3D同期信号、3D周期データ、及び、光シャッタ制御パターン情報を3D画像用メガネ30に送信する。
【0191】
また、無線信号送信部206は、同期信号停止検出部211から2D同期信号及び同期信号停止信号が供給された場合、2D周期データ記憶部210から2D周期データを読み出す。無線信号送信部206は、2D同期信号、2D周期データ、及び、同期信号停止信号を3D画像用メガネ30に送信する。
【0192】
(3D画像用メガネの構成)
図4に示すように、画像表示システム2が備える3D画像用メガネ30は、実施形態1に係る画像表示システム1が備える3D画像用メガネ30と同様の構成である。
【0193】
無線信号受信部301は、無線信号送信機21から、光シャッタ制御パターン情報、3D周期データ、3D同期信号、2D周期データ、2D同期信号、同期信号停止信号などの無線信号を受信する。無線信号受信部301は、受信した3D周期データ又は2D同期データを周期データ記憶部302に格納し、光シャッタ制御パターンを光シャッタ制御パターン記憶部304に格納し、同期信号停止信号を同期信号停止信号記憶部312に格納する。また、無線信号受信部301は、受信した3D同期信号又は2D同期信号を、周期信号生成部303に供給する。
【0194】
周期信号生成部303は、同期信号停止信号記憶部312に同期信号停止信号が格納されていない場合、周期データ記憶部302に格納されている2D周期データ又は3D周期データを読み出し、無線信号受信部301から供給される2D同期信号又は3D同期信号を基準として周期信号を生成する。周期信号生成部303は、生成した周期信号を、光シャッタ制御データ生成部305、及び、光シャッタ制御タイミング生成部306に供給する。なお、同期信号停止信号が受信されている場合、すなわち、画像表示装置に3D映像が表示されていない場合、周期信号の生成を停止する。
【0195】
光シャッタ制御データ生成部305は、光シャッタ制御パターン記憶部304に格納されている光シャッタ制御パターンを読み出し、周期信号生成部303から供給される周期信号を基準として、光シャッタ制御データを生成する。光シャッタ制御データ生成部305は、生成した光シャッタ制御データを光シャッタ制御部307に供給する。なお、同期信号停止信号が受信されている場合、すなわち、画像表示装置に3D映像が表示されていない場合、光シャッタ制御パターン記憶部304に光シャッタ制御パターン情報は格納されず、光シャッタ制御データは生成されない。
【0196】
光シャッタ制御タイミング生成部306は、周期信号生成部303から供給される周期信号を基準として、光シャッタ制御タイミングを生成し、光シャッタ制御部307に供給する。また、光シャッタ制御タイミング生成部306は、同期信号停止信号記憶部312に同期信号停止信号が格納されている場合には、周期信号生成部303から周期信号が供給されないため、光シャッタ制御タイミングの生成を停止する。
【0197】
〔画像表示システムの動作〕
次に、本実施形態に係る画像表示システム2の動作について、図5を参照して説明する。図5は、無線信号送信機21の動作タイミングを示すタイミングチャートである。
【0198】
(無線信号送信機の動作)
まず、図5を参照して、無線信号送信機21の動作について説明する。図5(a)は画像表示装置に表示される映像が2D映像であるか、3D映像であるかを示している。(b)は画像表示装置に表示される映像が2D映像である場合には、2D映像を構成するフレーム、画像表示装置に表示される映像が3D映像である場合には、3D映像を構成する右目用画像及び左目用画像の切り替わりを示している。(c)は画像表示装置から送信される3D同期信号、及び、光シャッタ制御データを示し、(d)は画像表示装置から送信される2D同期信号を示している。(e)は同期信号停止検出部211において生成される同期信号停止信号を示している。(f)は3D周期検出部207において生成される3D周期データを示し、(g)は2D周期検出部209において生成される2D周期データを示し、(h)は光シャッタ制御パターン解析部204において生成される光シャッタ制御パターン情報を示している。また、(i)は無線信号送信部206から無線信号が送信されるタイミングを示している。
【0199】
なお、図5(e)に示すように、同期信号停止信号は、ハイレベルのとき、画像表示装置に表示される映像が3D映像でないことを示している。
【0200】
(2D映像の場合)
図5(a)及び(b)に示すように画像表示装置に2D映像が表示されているときには、(d)に示すように、受信部201は、2D映像のフレームが切り替わる度に2D同期信号を受信する。受信部201は、受信した2D同期信号を、2D周期検出部209、及び、同期信号停止検出部211に供給する。
【0201】
2D周期検出部209は、図5(g)に示すように、2D同期信号が供給される度に周期データA’を生成し、最新の周期データA’を2D周期データ記憶部210に格納する。
【0202】
同期信号停止検出部211は、2D同期信号が供給されると、図5(e)に示すように、ハイレベルの値を有する同期信号停止信号を生成する。同期信号停止検出部211は、生成した同期信号停止信号、及び、2D同期信号を無線信号送信部206に供給する。
【0203】
無線信号送信部206は、図5(i)に示す無線信号を送信するタイミングにおいて、同期信号停止検出部211から供給された同期信号停止信号、2D同期信号、及び、2D周期データ記憶部210から読み出した周期データA’を3D画像用メガネ30に送信する。
【0204】
(3D映像の場合)
また、図5(a)及び(b)に示すように画像表示装置に3D映像が表示されているときには、(c)に示すように、受信部201は、3D映像の右目用画像と左目用画像とが切り替わる度に3D同期信号を受信すると共に、光シャッタ制御データを受信する。受信部201は、受信した3D同期信号を3D周期検出部207、及び、同期信号停止検出部211に供給し、光シャッタ制御データを光シャッタ制御パターン解析部204に供給する。
【0205】
3D周期検出部207は、図5(f)に示すように、3D同期信号が供給される度に周期データAを生成し、最新の周期データAを3D周期データ記憶部208に格納する。また、光シャッタ制御パターン解析部204は、図5(h)に示すように、光シャッタ制御データが供給される度に光シャッタ制御パターン情報(図5(h)において、パターンB)を生成し、最新の光シャッタ制御パターン情報を光シャッタ制御パターン記憶部205に格納する。
【0206】
無線信号送信部206は、図5(i)に示す無線信号を送信するタイミングにおいて、同期信号停止検出部211から供給された3D同期信号、3D周期データ記憶部208から読み出した周期データA、及び、光シャッタ制御パターン記憶部205から読み出した光シャッタ制御パターン情報を3D画像用メガネ30に送信する。
【0207】
(3D画像用メガネの動作)
本実施形態に係る画像表示システム2が備える3D画像用メガネ30の動作は、実施形態1に係る画像表示システム1が備える3D画像用メガネ30の動作と同様である。
【0208】
以上のように、画像表示装置に表示される映像が3D映像である場合、本実施形態に係る無線信号送信機21は、3D同期信号を3D画像用メガネ30に送信する。3D画像用メガネ30における間欠制御タイマー部309は、同期信号が受信されると、周期間欠動作時間レジスタ310に格納されている停止時間データを読み出し、タイマーの動作を開始する。周期間欠制御部311は、タイマーが動作している間、無線信号受信部301をOFFにし、タイマーの動作が完了した後に、無線信号受信部301をONにする。このようにして、間欠制御タイマー部309及び周期間欠制御部311は、無線信号受信部301が間欠動作するよう制御する。
【0209】
また、3D画像用メガネ30における光シャッタ制御データ生成部305は、周期信号生成部303において3D同期信号を基準として生成された周期信号を基準とし、受信した光シャッタ制御パターン情報に従って光シャッタ制御データを生成する。また、光シャッタ制御タイミング生成部306は、周期信号を基準とし、光シャッタ制御信号タイミングを生成する。光シャッタ制御部307は、この2つの信号から光シャッタ制御信号を発生して、左右の光シャッタ308を駆動する。なお、周期信号生成部303は、無線信号受信部301がOFFである場合にも、周期信号の生成を続けるため、この周期信号を基準として光シャッタ制御データと光シャッタ制御信号タイミングとを生成し、光シャッタ制御信号の生成を継続することができる。
【0210】
これにより、画像表示装置に右目用画像が表示されている間には右光シャッタのみが開き、左目用画像が表示されている間には左光シャッタのみが開くという動作を行うことになる。
【0211】
さらに、本実施形態に係る無線信号送信機21は、表示装置に表示される映像が2D映像である場合にも、画像表示装置から受信した2D同期信号に基づいて同期信号停止信号を生成し、3D画像用メガネ30に送信する。3D画像用メガネ30は、同期信号停止信号を受信することにより、画像表示装置に表示される映像が3D映像でない場合にも、3D映像の同期信号を受信する場合と同様に、無線信号受信部301における無線信号の受信動作を停止することが可能となる。
【0212】
これにより、周期的に無線信号受信部301を動作させて無線信号を受信し、それ以外の間は無線信号受信部301を停止し、無線信号受信部301における消費電力を削減することができる。
【0213】
また、3D画像用メガネ30は、周期的に無線信号の受信を行うため、無線信号送信機21から送信される無線信号の送信期間、及び、何れの無線通信チャンネルを使用しているかを把握し続けることができる。このため、画像表示装置で表示される映像が2D映像から3D映像に切り替わった場合にも、素早く無線信号の受信を行い、光シャッタ308の制御を開始することができる。
【0214】
<実施形態3>
本発明の他の実施形態について、図6から図8に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、実施形態1に係る構成要素と同様の機能を有する構成要素には同一の番号を付し、その説明を省略する。本実施形態では、主に、実施形態1との相違点について説明するものとする。
【0215】
〔画像表示システムの構成〕
まず、本実施形態に係る無線信号送信機を備える画像表示システムについて、図6を参照して説明する。図6は、本実施形態に係る画像表示システム3の構成を示すブロック図である。図6に示すように、本実施形態に係る画像表示システム3は、画像表示装置(不図示)に接続された無線信号送信機22、及び、3D画像用メガネ30を備えている。
【0216】
なお、本実施形態では、画像表示装置に3D映像が表示される場合に同期信号(3D同期信号)を受信し、3D映像が表示されない場合に同期信号を受信しない場合を例に挙げて説明する。
【0217】
なお、画像表示装置に表示される画像が3D映像でない場合としては、画像表示装置に表示されている映像が2D映像である場合、及び、画像表示装置に何も表示されていない場合が挙げられる。また、画像表示装置に何も表示されていない場合としては、例えば、画像表示装置に供給される2D映像又は3D映像の供給(例えば、画像表示装置がテレビである場合、テレビ放送)が終了している場合、及び、上記画像表示装置に電源が供給されていない場合などを挙げることができる。
【0218】
(無線信号送信機の構成)
図6に示すように、画像表示システム3が備える無線信号送信機22は、同期信号停止検出部211、周期信号生成部(周期信号生成手段)212、及び、代替同期信号生成部(代替同期信号生成手段)213をさらに備えていること以外は、実施形態1に係る画像表示システム1が備える無線信号送信機20と同じ構成である。
【0219】
周期データ記憶部203は、周期検出部202によって格納される周期データとは別に、予め定められた所定の周期を示すデフォルト周期データが格納されている。
【0220】
同期信号停止検出部211は、画像表示装置から同期信号が受信されるか否かを検出し、同期信号が受信されない(すなわち、画像表示装置に表示される画像が3D映像でない)場合に同期信号停止信号を生成する。また、同期信号停止検出部211は、同期信号が受信される場合には、同期信号を無線信号送信部206に供給し、同期信号が受信されない場合には、生成した同期信号停止信号を無線信号送信部206に供給する。
【0221】
周期信号生成部212は、周期データ記憶部203から読み出した周期データと同一の周期の周期信号を生成する。また、周期信号生成部212は、以前に同期信号が受信されていない場合、周期データ記憶部203に周期データが記憶されていないため、デフォルト周期データを読み出し、デフォルト周期データに基づいて周期信号を生成する。
【0222】
代替同期信号生成部213は、同期信号停止検出部211において同期信号停止信号が生成された場合、すなわち、画像表示装置から3D同期信号が受信されない場合、周期信号生成部212において生成された周期信号を基準として、代替同期信号を生成する。
【0223】
無線信号送信部206は、同期信号停止検出部211から3D同期信号が供給された場合、周期データ記憶部203から周期データを読み出し、光シャッタ制御パターン記憶部205から光シャッタ制御パターン情報を読み出す。無線信号送信部206は、3D同期信号、周期データ、及び、光シャッタ制御パターン情報を3D画像用メガネ30に送信する。
【0224】
また、無線信号送信部206は、同期信号停止検出部211から同期信号停止信号が供給された場合、周期データ記憶部から周期データを読み出し、代替同期信号生成部において生成された代替同期信号を取得する。無線信号送信部206は、周期データ、同期信号停止信号、及び、代替同期信号を3D画像用メガネ30に送信する。
【0225】
(3D画像用メガネの構成)
図6に示すように、画像表示システム3が備える3D画像用メガネ30は、実施形態1に係る画像表示システム1と同じ構成である。
【0226】
無線信号受信部301は、無線信号送信機22から、光シャッタ制御パターン情報、周期データ、同期信号、代替同期信号、同期信号停止信号などの無線信号を受信する。無線信号受信部301は、受信した周期データを周期データ記憶部302に格納し、光シャッタ制御パターンを光シャッタ制御パターン記憶部304に格納し、同期信号停止信号を同期信号停止信号記憶部312に格納する。また、無線信号受信部301は、受信した同期信号又は代替同期信号を、周期信号生成部303に供給する。
【0227】
周期信号生成部303は、同期信号停止信号記憶部に同期信号停止信号が格納されていない場合、周期データ記憶部302に格納されている周期データを読み出し、無線信号受信部301から供給される同期信号又は代替同期信号を基準として周期信号を生成する。周期信号生成部303は、生成した周期信号を、光シャッタ制御データ生成部305、及び、光シャッタ制御タイミング生成部306に供給する。なお、同期信号停止信号が受信されている場合、すなわち、画像表示装置に3D映像が表示されていない場合、周期信号の生成を停止する。
【0228】
〔画像表示システムの動作〕
次に、本実施形態に係る画像表示システム3の動作について、図7及び図8を参照して説明する。図7は、本実施形態に係る無線信号送信機22の動作タイミングを示すタイミングチャートである。図8は、本実施形態に係る3D画像用メガネ30の動作タイミングを示すタイミングチャートである。
【0229】
(無線信号送信機の動作)
まず、図7を参照して、無線信号送信機22の動作について説明する。図7(a)は画像表示装置に表示される映像が2D映像であるか、3D映像であるかを示している。(b)は画像表示装置に表示される映像が2D映像である場合には、2D映像を構成するフレーム、画像表示装置に表示される映像が3D映像である場合には、3D映像を構成する右目用画像及び左目用画像の切り替わりを示している。(c)は画像表示装置から送信される同期信号、及び、右目用の光シャッタ制御データを示し(d)は左目用の光シャッタ制御データを示し、(e)は同期信号停止検出部211において生成される同期信号停止信号を示している。(f)は周期検出部202において生成される周期データを示し、(g)は光シャッタ制御パターン解析部204において生成される光シャッタ制御パターン情報を示している。また、(h)は周期信号生成部212において生成される周期信号を示し、(i)は代替同期信号生成部213において生成される代替同期信号を示し、(j)は無線信号送信部206から無線信号が送信されるタイミングを示している。
【0230】
なお、図7(e)に示すように、同期信号停止信号は、ハイレベルのとき、画像表示装置に表示される映像が3D映像でないことを示している。
【0231】
また、図7(c)に示すように、本実施形態においては、右目用の光シャッタ制御データが同期信号を兼ねている場合を例に挙げて図示しているが、左目用の光シャッタ制御データが同期信号を兼ねていてもよい。
【0232】
(2D映像の場合)
図7(a)及び(b)に示すように画像表示装置に2D映像が表示されているときには、(c)に示すように同期信号は受信されない。
【0233】
同期信号停止検出部211は、同期信号が供給されない場合、図7(e)に示すように、ハイレベルの値を有する同期信号停止信号を生成する。同期信号停止検出部211は、生成した同期信号停止信号を、無線信号送信部206、及び、代替同期信号生成部213に供給する。
【0234】
代替同期信号生成部213は、同期信号停止信号が供給されると、周期データ記憶部203に格納されている、図7(f)に示す周期データC’に基づいて周期信号生成部において生成される周期信号から、(i)に示される代替同期信号を生成する。代替同期信号生成部213は、生成した代替同期信号を無線信号送信部に供給する。
【0235】
無線信号送信部206は、図7(j)に示す無線信号を送信するタイミングにおいて、同期信号停止検出部211から供給された同期信号停止信号、代替同期信号、及び、周期データ記憶部203から読み出した周期データC’を3D画像用メガネ30に送信する。
【0236】
(3D映像の場合)
また、図7(a)及び(b)に示すように画像表示装置に3D映像が表示されているときには、(c)及び(d)に示すように、受信部201は、3D映像の右目用画像と左目用画像とが切り替わる度に同期信号を受信すると共に、光シャッタ制御データを受信する。受信部201は、受信した同期信号を周期検出部202、及び、同期信号停止検出部211に供給し、光シャッタ制御データを光シャッタ制御パターン解析部204に供給する。
【0237】
周期検出部202は、図7(f)に示すように、同期信号が供給される度に周期データCを生成し、最新の周期データCを周期データ記憶部203に格納する。また、光シャッタ制御パターン解析部204は、図7(g)に示すように、光シャッタ制御データが供給される度に光シャッタ制御パターン情報(図7(g)において、パターンD)を生成し、最新の光シャッタ制御パターン情報を光シャッタ制御パターン記憶部205に格納する。
【0238】
無線信号送信部206は、図7(j)に示す無線信号を送信するタイミングにおいて、同期信号停止検出部211から供給された同期信号、周期データ記憶部203から読み出した周期データC、及び、光シャッタ制御パターン記憶部205から読み出した光シャッタ制御パターン情報を3D画像用メガネ30に送信する。
【0239】
(3D画像用メガネの動作)
次に、図8を参照して、3D画像用メガネ30の動作について説明する。図8(a)は、無線信号送信機20から無線信号が送信されるタイミングを示している。(b)は、周期間欠制御部311が無線信号受信部301に供給する受信部ON信号及び受信部OFF信号を示し、(c)は、無線信号受信部301にいて無線信号を受信するタイミングを示し、(d)は、無線信号受信部301において受信した周期データを示している。(e)は、間欠制御タイマーの動作状態を示し、(f)は、周期信号生成部303において生成される周期信号を示し、(g)は、光シャッタ制御パターン記憶部304に格納されている光シャッタ制御パターン(光シャッタ制御パターン信号)を示し、(h)は、無線信号受信部301において受信した同期信号停止信号を示している。また、(i)は、光シャッタ制御データ生成部305において生成された光シャッタ制御データを示し、(j)及び(k)は、光シャッタ制御部307において生成された右光シャッタ制御信号、及び、左光シャッタ制御信号を示している。
【0240】
本実施形態に係る画像表示システム3が備える3D画像用メガネ30の動作は、図8(d)及び(e)に示すように、受信する周期データが周期データC’及び周期データCであり、光シャッタ制御パターン記憶部304に格納されている光シャッタ制御パターンがパターンDであること以外は、図3に示す実施形態1に係る画像表示システム1が備える3D画像用メガネ30の動作と同じである。
【0241】
以上のように、画像表示装置に表示される映像が3D映像である場合、本実施形態に係る無線信号送信機22は、同期信号を3D画像用メガネ30に送信する。また、3D画像用メガネ30における間欠制御タイマー部309は、同期信号が受信されると、周期間欠動作時間レジスタ310に格納されている停止時間データを読み出し、タイマーの動作を開始する。周期間欠制御部311は、タイマーが動作している間、無線信号受信部301をOFFにし、タイマーの動作が完了した後に、無線信号受信部301をONにする。このようにして、間欠制御タイマー部309及び周期間欠制御部311は、無線信号受信部301が間欠動作するよう制御する。
【0242】
また、3D画像用メガネ30における光シャッタ制御データ生成部305は、周期信号生成部303において3D同期信号を基準として生成された周期信号を基準とし、受信した光シャッタ制御パターン情報に従って光シャッタ制御データを生成する。また、光シャッタ制御タイミング生成部306は、周期信号を基準とし、光シャッタ制御信号タイミングを生成する。光シャッタ制御部307は、この2つの信号から光シャッタ制御信号を発生して、左右の光シャッタ308を駆動する。なお、周期信号生成部303は、無線信号受信部301がOFFである場合にも、周期信号の生成を続けるため、この周期信号を基準として光シャッタ制御データと光シャッタ制御信号タイミングとを生成し、光シャッタ制御信号の生成を継続することができる。
【0243】
これにより、画像表示装置に右目用画像が表示されている間には右光シャッタのみが開き、左目用画像が表示されている間には左光シャッタのみが開くという動作を行うことになる。
【0244】
さらに、本実施形態に係る無線信号送信機22は、表示装置に表示される映像が2D映像である場合にも、同期信号停止信号、及び、代替同期信号を生成し、3D画像用メガネ30に送信する。3D画像用メガネ30は、同期信号停止信号及び代替同期信号を受信することにより、画像表示装置に表示される映像が3D映像でない場合にも、3D映像の同期信号を受信する場合と同様に、無線信号受信部301における無線信号の受信動作を停止することが可能となる。
【0245】
これにより、周期的に無線信号受信部301を動作させて無線信号を受信し、それ以外の間は無線信号受信部301を停止し、無線信号受信部301における消費電力を削減することができる。
【0246】
また、3D画像用メガネ30は、周期的に無線信号の受信を行うため、無線信号送信機22から送信される無線信号の送信期間、及び、何れの無線通信チャンネルを使用しているかを把握し続けることができる。このため、画像表示装置で表示される映像が2D映像から3D映像に切り替わった場合にも、素早く無線信号の受信を行い、光シャッタ308の制御を開始することができる。
【0247】
〔付加事項〕
なお、本発明の無線信号送信機、及び、3D画像用メガネは、以下の構成を採用してもよい。
【0248】
(構成1)
画像表示装置に表示される右目用画像と左目用画像との切り替え用の同期信号、及び該右目用画像と左目用画像との表示のための光シャッタ制御信号を画像表示装置より受けて、上記同期信号及び光シャッタ制御信号をそれぞれ3D画像用メガネに送信する無線信号送信機において、上記同期信号の間隔から該同期信号の周期を検出する周期検出部と、検出した周期を周期データとして記憶する周期データ記憶部とを備え、上記周期検出部により同期信号の周期が検出される度に、上記周期データ記憶部内の周期データが更新されるようになっており、上記右目用画像と左目用画像との切り替え用の同期信号が停止した場合は、周期的に同期信号停止情報を送信する無線信号送信部を備えていることを特徴とする無線信号送信機。
【0249】
(構成2)
画像表示装置に表示されている映像が3D映像の場合には右目用画像と左目用画像との切り替え用の同期信号を受け2D映像の場合には2D画像のフレームの切り替わりタイミングに同期した同期信号を受け、画像表示装置に表示されている映像が2D映像か3D映像か種別を表す映像種別信号を受ける無線信号送信機において、2D映像の映像種別信号を受けた場合は上記同期信号と共に同期信号停止情報を送信する無線信号送信部を備えていることを特徴とする構成1に記載の無線信号送信機。
【0250】
(構成3)
画像表示装置に表示されている映像が2D映像の場合に2D映像に同期した2D同期信号を受ける無線信号送信機において、3D映像であることを示す上記同期信号が停止していることを検出して同期信号停止信号を発生する同期信号停止検出部と、受けた上記2D同期信号の間隔から該2D同期信号の周期を検出する周期検出部2と、検出した周期を2D周期データとして記憶する周期データ記憶部2とを備え、上記周期検出部2により同期信号の周期が検出される度に、上記周期データ記憶部2内の周期データが更新されるようになっており、上記同期信号停止検出部より同期信号停止信号を受けて、上記2D同期信号を同期信号として送信し上記2D周期データを周期データとして送信すると共に同期信号停止情報を送信する無線信号送信部を備えていることを特徴とする構成1に記載の無線信号送信機。
【0251】
(構成4)
上記周期データ記憶部に記憶された周期データに基づいて周期信号を繰り返し発生する周期信号発生部と、上記同期信号が停止していることを検出して同期信号停止信号を発生する同期信号停止検出部と、上記同期信号停止検出部より同期信号停止信号を受けて上記周期信号発生部にて発生された周期信号を基準として代替同期信号を発生する代替同期信号発生部とを備えており、上記同期信号停止検出部より同期信号停止信号を受けて、上記代替同期信号発生部にて発生された代替同期信号を同期信号として送信すると共に同期信号停止情報を送信する無線信号送信部を備えていることを特徴とする構成1に記載の無線信号送信機。
【0252】
(構成5)
上記周期データ記憶部に適当な値がデフォルト値として格納されており、上記周期検出部により同期信号の周期が検出されていない場合には、上記デフォルト値に基づいて周期信号が繰り返し発生されることを特徴とする構成6に記載の無線信号送信機。
【0253】
(構成6)
繰り返される上記光シャッタ制御データを解析してパターン化する光シャッタ制御パターン解析部と、パターン化による光シャッタ制御パターン情報を記憶する光シャッタ制御パターン記憶部とをさらに備えていることを特徴とする構成1から5の何れか1つの構成に記載の無線信号送信機。
【0254】
(構成7)
上記周期データ記憶部より上記周期データを読み出し、かつ上記光シャッタ制御パターン記憶部より上記光シャッタ制御パターン情報を読み出して、該周期データ及び光シャッタ制御パターン情報を上記同期信号と共に3D画像用メガネに送信する無線信号送信部を備えていることを特徴とする構成6に記載の無線信号送信機。
【0255】
(構成8)
上述の構成を備える無線信号送信機より同期信号と周期データと同期信号停止信号を無線受信する無線信号受信部と、受信した同期信号を基準として、受信した周期データに従い周期信号を繰り返し発生する周期信号発生部と、一定時間無線受信を休止する制御を行う周期間欠制御部と、受信した同期信号停止信号を記憶する同期信号停止情報記憶部とを備え、上記無線受信を休止する期間でも周期信号の発生を継続するようになっていることを特徴とする3D画像用メガネ。
【0256】
(構成9)
上述の構成を備える無線信号送信機より光シャッタ制御パターン情報をさらに無線受信する無線信号受信部と、上記周期信号発生部により発生された周期信号を基準として、受信した光シャッタ制御パターン情報に従い光シャッタ制御データを発生する光シャッタ制御データ発生部と、光シャッタの開閉を制御する制御信号タイミングを生成する光シャッタ制御信号タイミング生成部と、上記光シャッタ制御データ発生部からの出力と光シャッタ制御信号タイミング生成部からの出力とを受けて左右光シャッタの光シャッタ制御信号を発生する光シャッタ制御部とをさらに備えていることを特徴とする構成8に記載の3D画像用メガネ。
【0257】
(構成10)
上記無線信号受信部の受信制御を行うために、間欠制御タイマー部と周期間欠動作時間レジスタ部とをさらに備え、上記周期間欠動作時間レジスタ部に格納されている時間を上記間欠制御タイマー部に伝え、上記間欠制御タイマー部の間欠制御タイマーが動作中は上記周期間欠制御部を停止するようになっていることを特徴とする構成8又は9に記載の3D画像用メガネ。
【0258】
(構成11)
上記同期信号停止情報記憶部より同期信号停止情報を読み出して同期信号停止信号が記憶されている場合には、周期信号の発生を停止することを特徴とする構成8から10の何れか1つの構成に記載の3D画像用メガネ。
【0259】
(構成12)
画像表示装置と、構成1から7の何れか1つの構成に記載の無線信号送信機と、構成8から11の何れか1つの構成に3D画像用メガネとを備えていることを特徴とする画像表示システム。
【0260】
第1の手段では、無線信号送信機は画像表示装置から3D映像及び2D映像に同期した同期信号と2D映像か3D映像か種別を表す映像種別信号を受け取る様になっており、映像種別信号が2D映像を表している場合には、同期信号と共に3D映像でなくなったことを表す同期信号停止情報を送信する。
【0261】
第2の手段では、無線信号送信機は画像表示装置から、3D映像が表示されている時には3D映像に同期した同期信号を受け、2D映像が表示されている時には2D映像に同期した2D同期信号を受け取る様になっており、同期信号が停止していることを検出した場合には、2D同期信号を同期信号として送信すると共に同期信号が停止していることを表す同期信号停止情報を送信する。
【0262】
第3の手段では、無線信号送信機は同期タイミング信号が停止していることを検出した場合には、予め適当に設定したデフォルトの周期あるいは直前に送られて来ていた同期タイミング信号の周期と同じ周期のダミー同期信号を無線信号送信機内部で発生し、そのダミー同期信号を同期信号として送信すると共に同期信号が停止していることを表す同期信号停止情報を送信する。
【0263】
〔プログラム、記録媒体〕
無線信号送信機20及び3D画像用メガネ30の各ブロックは、集積回路(ICチップ)上に形成された論理回路によってハードウェア的に実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェア的に実現してもよい。
【0264】
後者の場合、無線信号送信機20及び3D画像用メガネ30は、各機能を実現するプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムを格納したROM(Read Only Memory)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである無線信号送信機20及び3D画像用メガネ30の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、無線信号送信機20及び3D画像用メガネ30に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
【0265】
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ類、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク類、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード類、マスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ類、あるいはPLD(Programmable logic device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の論理回路類などを用いることができる。
【0266】
また、上記プログラムコードは、通信ネットワークを介して無線信号送信機20及び3D画像用メガネ30に供給してもよい。この通信ネットワークは、プログラムコードを伝送可能であればよく、特に限定されない。例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(Virtual Private Network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、この通信ネットワークを構成する伝送媒体も、プログラムコードを伝送可能な媒体であればよく、特定の構成または種類のものに限定されない。例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、IEEE802.11無線、HDR(High Data Rate)、NFC(Near Field Communication)、DLNA(Digital Living Network Alliance)、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。
【0267】
本発明は上述した実施形態および実施例に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、上記実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる他の実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0268】
本発明は、例えばテレビジョン受像機及びパーソナルコンピュータなど画像表示装置の外部に接続される、又は、内蔵される無線信号送信機、及び、3D映像を見ることのできる3D画像用メガネに適用することができる。
【符号の説明】
【0269】
1、2、3 画像表示システム
20、21、22 無線信号送信機
201 受信部
202 周期検出部(第1周期検出手段、第2周期検出手段)
203 周期データ記憶部(第1周期データ記憶部)
204 光シャッタ制御パターン解析部(シャッタ制御パターン解析手段)
205 光シャッタ制御パターン記憶部
206 無線信号送信部
207 3D周期検出部(第1周期検出手段)
208 3D周期データ記憶部(第1周期データ記憶部)
209 2D周期検出部(第2周期検出手段)
210 2D周期データ記憶部
211 同期信号停止検出部
212 周期信号生成部(周期信号生成手段)
213 代替同期信号生成部(代替同期信号生成手段)
30 3D画像用メガネ
301 無線信号受信部
302 周期データ記憶部
303 周期信号生成部(周期信号生成手段)
304 光シャッタ制御パターン記憶部
305 光シャッタ制御データ生成部(シャッタ制御データ生成手段)
306 光シャッタ制御タイミング生成部(シャッタ制御タイミング生成手段)
307 光シャッタ制御部(シャッタ制御手段)
308 光シャッタ
309 間欠制御タイマー部(タイマー制御手段)
310 周期間欠動作時間レジスタ(レジスタ)
311 周期間欠制御部(受信間欠制御手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像表示装置に表示される映像が右目用画像と左目用画像とを含む3次元映像である3D映像である場合に、3D映像に含まれる右目用画像と左目用画像とが切り替わるタイミングを示す第1同期信号、及び、上記右目用画像及び左目用画像を交互に透過及び遮断する3D画像用メガネの光シャッタを制御する光シャッタ制御信号を、上記3D画像用メガネに送信する無線信号送信部を備えた無線信号送信機であって、
上記無線信号送信部は、上記画像表示装置に表示される画像が3D映像でない場合、少なくとも上記光シャッタ制御信号を含まない何らかの信号を周期的に送信する
ことを特徴とする無線信号送信機。
【請求項2】
上記何らかの信号は、上記画像表示装置に表示される映像が3D映像である場合と、3D映像でない場合とで値の変化する2値信号からなる同期信号停止信号である
ことを特徴とする請求項1に記載の無線信号送信機。
【請求項3】
上記画像表示装置に表示される映像が3D映像であるか、2次元映像である2D映像であるかを示す映像種別信号を受信する受信部をさらに備え、
上記無線信号送信部は、上記受信部において上記画像表示装置に表示される映像が3D映像であることを示す映像種別信号が受信されない場合に、少なくとも上記光シャッタ制御信号を含まない何らかの信号を周期的に送信する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の無線信号送信機。
【請求項4】
上記画像表示装置に表示される映像が2次元映像である2D映像である場合に、2D映像に含まれるフレーム画像が切り替わるタイミングを示す第2同期信号を受信する受信部を備え、
上記無線信号送信部は、上記受信部において上記第2同期信号が受信された場合、上記何らかの信号と共に、上記第2同期信号を送信する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の無線信号送信機。
【請求項5】
上記第1同期信号、及び、上記画像表示装置に表示される映像が2次元映像である2D映像である場合に、2D映像に含まれるフレーム画像が切り替わるタイミングを示す第2同期信号を受信する受信部と、
上記第1同期信号の周期を検出し、第1周期データを生成する第1周期検出手段と、
上記第2同期信号の周期を検出し、第2周期データを生成する第2周期検出手段と、を備え、
上記無線信号送信部は、
上記受信部において上記第1同期信号が受信された場合、上記第1同期信号と共に、上記第1周期データを送信し、
上記受信部において上記第2同期信号が受信された場合、上記何らかの信号と共に、上記第2同期信号及び上記第2周期データを送信する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の無線信号送信機。
【請求項6】
上記第1同期信号の周期を検出し、第1周期データを生成する第1周期検出手段と、
上記第1周期データから周期信号を生成する周期信号生成手段と、
上記周期信号を基準として、代替同期信号を生成する代替同期信号生成手段と、を備えており、
上記無線信号送信部は、上記画像表示装置に表示される画像が3D映像でない場合、上記何らかの信号と共に、上記代替同期信号を送信する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の無線信号送信機。
【請求項7】
上記第1同期信号の周期を検出し、第1周期データを生成する第1周期検出手段と、
上記第1周期データから周期信号を生成する周期信号生成手段と、
上記第1周期検出手段において生成された上記第1周期データを格納する第1周期データ記憶部と、をさらに備えており、
上記第1周期データ記憶部には、上記第1周期データとは別に、予め定められた所定の周期を示すデータが格納されており、
上記周期信号生成手段は、上記第1周期データ記憶部に格納された上記第1周期データを読み出して周期信号を生成し、上記第1周期データ記憶部に上記第1周期データが格納されていない場合には、上記所定の周期を示すデータを読み出して周期信号を生成する
ことを特徴とする、請求項1から6の何れか1項に記載の無線信号送信機。
【請求項8】
上記受信部は、上記3D画像用メガネが備える光シャッタの制御を指示する光シャッタ制御データを受信し、
繰り返される上記光シャッタ制御データを解析してパターン化した光シャッタ制御パターン情報を生成する光シャッタ制御パターン解析手段をさらに備えている
ことを特徴とする請求項3から5の何れか1項に記載の無線信号送信機。
【請求項9】
上記3D画像用メガネが備える光シャッタの制御を指示する光シャッタ制御データを受信する受信部と、
繰り返される上記光シャッタ制御データを解析してパターン化した光シャッタ制御パターン情報を生成する光シャッタ制御パターン解析手段と、をさらに備えている、
ことを特徴とする請求項6又は7に記載の無線信号送信機。
【請求項10】
上記無線信号送信部は、上記第1同期信号を送信すると共に、上記光シャッタ制御パターン情報を上記光シャッタ制御信号として送信する
ことを特徴とする請求項8又は9に記載の無線信号送信機。
【請求項11】
画像表示装置に表示される映像が右目用画像と左目用画像とを含む3次元映像である3D映像である場合に、3D映像に含まれる右目用画像と左目用画像とが切り替わるタイミングを示す第1同期信号、及び、上記右目用画像及び左目用画像を交互に透過及び遮断する光シャッタを制御する光シャッタ制御信号を受信する無線信号受信部を備えた3D画像用メガネであって、
上記無線信号受信部は、上記画像表示装置に表示される映像が3D映像でない場合、少なくとも上記光シャッタ制御信号を含まない何らかの信号を受信し、
上記第1同期信号又は上記何らかの信号を受信すると、上記無線信号受信部における無線信号の受信動作を所定の時間だけ停止するように制御する受信間欠制御手段を備えている
ことを特徴とする3D画像用メガネ。
【請求項12】
上記何らかの信号は、上記画像表示装置に表示される映像が3D映像である場合と、3D映像でない場合とで値の変化する2値信号からなる同期信号停止信号である
ことを特徴とする請求項11に記載の3D画像用メガネ。
【請求項13】
上記無線信号受信部は、上記第1同期信号の周期を示す第1周期データ、及び、右目用画像及び左目用画像を透過及び遮断する光シャッタの制御を指示するデータをパターン化した光シャッタ制御パターン情報を上記光シャッタ制御信号として受信し、
上記第1同期信号を基準とし、上記第1周期データに従って周期信号を生成する周期信号生成手段と、
上記光シャッタ制御パターン情報から、上記周期信号を基準として、光シャッタ制御データを生成する光シャッタ制御データ生成手段と、
上記周期信号を基準として、上記光シャッタの開閉を制御する光シャッタ制御タイミングを生成する光シャッタ制御タイミング生成手段と、
上記光シャッタ制御データ、及び、上記光シャッタ制御タイミングに基づいて上記光シャッタの開閉を制御する光シャッタ制御信号を生成する光シャッタ制御手段と、をさらに備えている
ことを特徴とする請求項11に記載の3D画像用メガネ。
【請求項14】
上記受信間欠制御手段において上記無線信号受信部における無線信号の受信動作を停止させる所定の時間を示す停止時間データを格納しているレジスタと、
上記レジスタに格納されている上記停止時間データを読み出し、上記所定の時間だけタイマーを動作させるタイマー制御手段と、をさらに備え、
上記受信間欠制御手段は、上記タイマーが動作している時間だけ、上記無線信号受信部における無線信号の受信動作を停止させる
ことを特徴とする請求項11から13の何れか1項に記載の3D画像用メガネ。
【請求項15】
上記何らかの信号は、上記画像表示装置に表示される映像が3D映像である場合と、3D映像でない場合とで値の変化する2値信号からなる同期信号停止信号であり、
上記周期信号生成手段は、上記無線信号受信部において上記同期信号停止信号が受信されると、上記周期信号の生成を停止する
ことを特徴とする請求項13に記載の3D画像用メガネ。
【請求項16】
画像表示装置と、
請求項1から10の何れか1項に記載の無線信号送信機と、
請求項11から15の何れか1項に記載の3D画像用メガネと、を備えている
ことを特徴とする画像表示システム。
【請求項17】
コンピュータを請求項1から10の何れか1項に記載の無線信号送信機として動作させるためのプログラムであって、上記コンピュータを上記無線信号送信機の各手段として機能させるプログラム。
【請求項18】
コンピュータを請求項11から15の何れか1項に記載の3D画像用メガネとして動作させるためのプログラムであって、上記コンピュータを上記3D画像用メガネの各手段として機能させるプログラム。
【請求項19】
請求項17又は18に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2012−253715(P2012−253715A)
【公開日】平成24年12月20日(2012.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−127135(P2011−127135)
【出願日】平成23年6月7日(2011.6.7)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】