説明

無線多重記録装置システム

本発明は、少なくとも2つの記録装置を用いてターゲットをキャプチャする方法に関し、この方法では、記録装置に対して共通の1つのターゲットを、または、記録装置に対して別個のいくつかのターゲットをほぼ同時にキャプチャするように、無線接続を介して少なくとも2つの記録装置の制御が行われる。記録装置を共通基準クロックと同期させ、少なくともタイムスタンプを含むトリガ・メッセージを無線接続を介して記録装置へ送信して、共通基準クロックと関連してタイムスタンプが定めた時点にキャプチャを行うように記録装置の制御が行われる。本発明はまた、多重記録装置システム、端末装置及びコンピュータプログラム製品にも関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は独立請求項1の前文に記載のようなキャプチャ方法に関する。さらに、本発明は、独立請求項9の前文に記載の方法を実現する多重記録装置システム、並びに、独立請求項18の前文に記載の端末装置に関する。さらに、本発明は独立請求項22の前文に記載の記録装置ユニット、並びに、独立請求項26の前文に記載のコンピュータソフトウェア製品と独立請求項28の前文に記載のコンピュータソフトウェア製品とに関する。
【背景技術】
【0002】
カメラを用いてターゲットをキャプチャすることは、この100年以上にわたってずっと可能なことであり、ポピュラーなことである。カメラの基本原理、機能並びに部品はこの数10年の間ずっと変っていない。周知のように、カメラの本体以外にカメラが具備するものとして、少なくとも以下のものがある:結像ターゲットによって反射光を集束し、さらにフィルム上にこのターゲットの像を映す対物レンズ;カメラの的を絞る装置であるファインダ。このファインダによって示される画像が対物レンズによってカメラの焦点ガラスへ映される;トリガ、このトリガを押すことによってシャッタを開き光がフィルムに放出されるような方法で写真撮影が行われる;さらにフィルムの露光時間を制御するシャッタ。通常のフィルム式カメラとは別に、デジタルカメラが市場に出現し、カメラ市場では感光性画像センサがフィルムにとって替わりつつある。このセンサには、いくつかの感光性ダイオードすなわち画素が含まれている。デジタルカメラの画像センサは通常CCD(電荷結合素子)またはCMOS(相補型金属酸化膜半導体)センサである。電気信号の流れがセンサの中を通って進み、ソフトウェアによって変えられるこの流れは、カメラの中に配置されている頻繁に変更可能なメモリユニットに格納される。格納はデジタル形式で行われ、この格納は別の装置を用いてさらに処理することが可能である。
【0003】
カメラの利用は、画像化に対する強い興味を持続するために新たな機能を絶えず必要とすることになる。カメラは次第に新たな利用状況で利用されるようになっている。そしてこれが、作動方法の更新に対する圧力をさらに生みだすことになっている。ユーザが、カメラの利用方法を自由に調整するためにカメラの新たな可能性を示す例が提供される必要がある。
【0004】
カメラに追加された新たな特性の1例として自動タイマがあるが、これはカメラの基本機能のうちの1つとなっている。この自動タイマによって、写真撮影者は自身を画像化のターゲットとすることが可能となっている。自動タイマの作動はトリガとシャッタとの作動間に生じる遅延時間に基づくものである。この遅延時間は、写真撮影者が自身を画像化の対象としてセットするのに十分な長い時間として決められる。自動タイマの利用は、写真撮影者が画像の外側に切り取られないように、画像化のターゲットの幅を広げることになる。
【0005】
一体型装置か、分離型装置かのいずれかとして、コンピュータ(WebCam)や移動電話のような別の電子装置にカメラ装置を接続することが写真の発展における次のステップとなっている。この発展によって画像化の新たな種類の利用方法が生みだされることにもなっている。移動電話がユーザと共にそしてユーザを通して絶えず移動しているため、ユーザと共に絶えず移動しているカメラによって画像化が行われる状況は、より日常的で、自然で、自発的なものとなっている。このことによって、カメラ機能に対する新たなニーズと期待とが生まれることになる。
【0006】
本願出願人は、従来技術によるカメラ装置と親しんでいたとき、複数の格納手段を可能なかぎり努力することなくかつ正確に利用して、いくつかの写真撮影を行うことが可能となり、それによって時間的にほぼ同時の写真撮影を行い、空間的に少なくとも一部が異なる画像を形成するようなカメラ構成については知らなかった。
【0007】
いくつかのカメラによって形成される画像の解決策については、例えば映画製作によって知られている。典型的には数台のカメラによって1つのターゲットの同時撮影が行われる。監督が撮影のテークを決定し、同期をとるために撮影用カチンコボードすなわちカチンコでカチンと音を立てることができる。コンピュータにカメラを接続することも可能であり、これによってカメラの向きを実現する。しかし、この種のシステムは大きなシステムとなり、かつ、複雑な解決策となるため、通常、映画の撮影のような専門的状況でしか利用されないことに留意されたい。さらに、ビデオ撮影が連続するフローとして行われることに留意されたい。この場合、撮影時刻が他のカメラに依存しないようにすることが可能となる。これは、撮影開始時刻と終了時刻とが、別のカメラの対応する撮影開始時刻および終了時刻に必ずしもマッチする必要がないことを意味することになる。ビデオ撮影時に最も重要な点として、ある時点から同時に撮影が行われるということが挙げられる。
【0008】
1つの特定イベントの撮影時に、静止画像と短いビデオシーケンスとに関連して、撮影開始時点がかなり重要な役割を有し、上記開始時点はこのタイプのカメラ構成を非常に挑戦的な構成にすることになる。極端な例として、馬術競技会での状況について説明すると、馬がフェンスをジャンプするシーンをいくつかのカメラで撮影したスナップショットを求められる場合がある。すべてのカメラが完全なタイミングを有するためには、そして、すべてのカメラが同時に写真撮影ができるようにするためには、写真撮影者のうちの一人が“ゴー”と大声で叫ぶことが望ましい。それによって、他の写真撮影者たちは撮影者自身の反応遅延時間で馬の写真を撮影することになる。この例から容易にわかるように、異なるカメラ間で画像化を行う状況を適切に移すことが可能となる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の目的は、カメラのような記録装置を利用するような新たな方法を提供することであり、このような記録装置を用いてほとんどの写真撮影者がほぼ同時に1つの同じターゲットをキャプチャできるような画像化に到達することが可能となる。本発明は、数人の写真撮影者たちがほぼ同じ時点に異なる1つのターゲットをキャプチャできるような画像化を利用可能にするものである。さらに正確に述べれば、本発明に準拠する方法は、記録装置を共通基準クロックに同期させ、少なくともタイムスタンプを含むトリガ・メッセージを無線接続を介して記録装置へ送信して、共通基準クロックと関連して上記タイムスタンプが定めた時点にキャプチャを行うことができるように記録装置の制御を行うことを主たる特徴とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に準拠する多重記録システムは、該システムが、記録装置を共通基準クロックに同期させる同期手段と、少なくともタイムスタンプを含むトリガ・メッセージを無線接続を介して記録装置へ送信し、共通基準クロックと関連してタイムスタンプが定めた時点にキャプチャを行うことができるように、記録装置を制御する制御手段とを少なくとも具備することを主たる特徴とするものである。
【0011】
本発明に準拠する端末装置は、該端末装置が、記録装置によって共用される共通基準クロックに該端末装置を同期させる同期手段と、少なくともタイムスタンプを含むトリガ・メッセージを無線接続を介して記録装置へ送信し、共通基準クロックと関連してタイムスタンプが定めた時点にキャプチャを行うように、記録装置を制御する制御手段とを少なくとも具備することを主たる特徴とするものである。
【0012】
本発明に準拠する記録装置ユニットは、前記ユニットが、少なくとも1つの別の装置と共用する共通基準クロックにそのユニットを同期させる同期手段と、少なくともタイムスタンプを含むトリガ・メッセージを無線接続を介して受信する受信手段と、共通基準クロックと関連して、トリガ・メッセージに含まれたタイムスタンプが定めた時点にターゲットをキャプチャするトリガ手段と、を少なくとも具備することを主たる特徴とするものである。
【0013】
本発明に準拠するコンピュータソフトウェア製品は、前記ソフトウェアが少なくともタイムスタンプを含むトリガ・メッセージを無線接続を介して記録装置に受信して、記録装置を同期させた共通基準クロックと関連して前記タイムスタンプが定めた時点にキャプチャを行うように、記録装置を制御するコマンドを少なくとも具備することを主たる特徴とするものである。
【0014】
本発明に準拠するコンピュータソフトウェア製品は、前記ソフトウェアが少なくともタイムスタンプを含むトリガ・メッセージを無線接続を介して記録装置へ送信して、記録装置を同期させた共通基準クロックと関連して前記タイムスタンプが定めた時点にキャプチャを行うように、記録装置を制御するコマンドを少なくとも具備することを主たる特徴とするものである。
【0015】
マルチ画像化に関与する個々の装置は、何らかの公知の方法で接続する通信時に構成される。これは、タイムスタンプの送受信を行うように、並びに、画像を受信し、画像を他の装置へ送信するように装置を構成することを意味するものである。
【0016】
マルチ画像化に関与する個々の装置はトリガとして利用することが可能である。但し、マルチ画像化に関与する装置のうちの少なくとも1つの装置はトリガ装置である必要がある。ランダムな選択によってあるいは必要に応じてトリガの選択を行うことが可能である。ユーザまたは本システムが定めたある時刻にトリガを行うことが可能である。その場合、装置は画像化時点を知らせるタイムスタンプを形成し、このタイムスタンプはマルチ画像化に関与する装置へ送信されることになる。
【0017】
マルチ画像化に関与する、カメラセンサを設けた1以上の装置の各々によって、画像化時点を示すタイムスタンプのモニタが行われる。装置内にセットされたこのタイムスタンプが時間切れになると、カメラセンサは機能するように構成されている。
【0018】
少なくとも画像化データの収集を行うように構成された装置によって、受信画像にタイムスタンプをつけてすべての受信画像の格納が行われる。同じタイムスタンプがつけられた画像は一緒のグループに属するものとなり、これらの画像はアプリケーションエリアに依存して、さらに処理されることになる。
【0019】
本発明によって、時間的に互いに十分に近接して、すなわちほぼ同時に画像が撮影されるようにいくつかの記録装置の同期が行われる。同期を行うために、既存のネットワークベースの同期方法を利用することができるが、その方法を選択する際に、画像間の時間が可能なかぎり最短となるような方法を優先することが望ましい。このタイプの方法のお蔭で品質の改善が可能となる。
【0020】
以下、図面を参照しながら本発明についてさらに詳細に説明する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
本マルチカメラシステムは、本発明に準拠するソフトウェアを備えた少なくとも2つの装置を具備し、このソフトウェアは本発明に準拠するマルチ画像化を実現するものである。本発明に準拠するマルチ画像化について検討する場合、カメラセンサを備えた少なくとも2つの装置が本システムに属することになる。しかし、状況によって、カメラセンサを備えた唯一の記録装置をシステムと接続できるようにしたものや、カメラセンサを備えず、記録装置を制御する(トリガによって)ように構成された別の装置もあることは明らかである。上記装置の例として、カメラセンサを備えた移動電話や、PDA装置(個人用情報機器)あるいは通信手段と接続されたデジタルカメラのような、通信能力を備えた携帯用端末装置がある。したがって、少なくとも1つの装置、但し、例えばシステムに属している2または3以上の装置にカメラセンサを設けることは自明のことになっているし、あるいは、これらの装置をカメラセンサと接続できる必要がある。一例として、移動通信手段と一体型デジタルカメラとを具備するカメラ付き電話がある。相互の無線データ転送での構成が可能な別の記録装置と接続して本発明を適用することも可能であることは言うまでもない。一例としてブルートゥースや別の対応するネットワーク技術を備えたデジタルカメラがある。他のネットワーク技術の例として、SMS(ショートメッセージサービス)、WAP(無線アプリケーション用プロトコル)、GPRS、GSM、WDCMA、UMTSのような移動通信ネットワーク、並びに、無線ローカルエリアネットワークWLANのようなローカルエリアネットワークを挙げることができる。ネットワーク技術の選択時に、最も重要な問題として、マルチカメラシステムに属している2つの記録装置間においては、データ通信時に形成する遅延時間を高い信頼性で常に測定できるようにしておかなければならないという点、および、これらの記録装置に対して同じタイマのセットが可能であるという点に留意されたい。
【0022】
言い換えれば、少なくとも2つのこのような装置がシステムに属している必要がある。これらの装置はメッセージ送信が行われる可能性を有し、さらにこれらの装置のうちの少なくとも1つの装置にカメラセンサが設けられている。したがって、例えば1つのPDA装置と、少なくとも1つのカメラ付き電話とが存在するようなシステムや、少なくとも2つのカメラ付き電話が存在するシステムが本発明を利用する好適な例となる。
【0023】
これらの装置は、上述したデータ転送接続のうちの1つを使用することによってマルチカメラシステムと接続する。接続は、ネットワーク接続を開放させと、マルチ画像化ソフトウェアを実行させる装置が、ネットワーク接続を介してシグナリングを行い、対応する状況の中で別の記録装置を検索するような方法で行われる。この種の記録装置は、検出されると、一体としてマルチカメラシステムを形成し、マルチ画像化の実行に関与することになる。すべての記録装置が必ずしもその他すべての装置と直接接続状態になる必要はないが、1つの記録装置から第3の記録装置を介して別の記録装置へメッセージの送信が可能であることに留意されたい。一例として、個々の記録装置が2つの隣接する記録装置のみと接続状態にあるデータネットワークについて説明したが、この場合リング状ネットワーク構成が形成されることになる。この場合、伝送構成に従ってデータを個々の装置へ送信することが可能となる。言い換えれば、1つの記録装置は、1以上の別の記録装置へメッセージを送信できるものでなければならないし、さらに、1以上の記録装置からメッセージを受信できるものでなければならない。
【0024】
個々のユーザは自分の装置へ別の装置の接続情報を入力することによって接続を行うことも可能であり、その場合、これら個々のユーザは、彼らが認知している他の装置と接続したり、彼らが認知している別の装置に関する情報を交換したりする。或る装置がそれ自身の装置に接続情報を追加する度に、システムは、自分が認知している他の装置へも同じ情報を送信する。
【0025】
さらに、情報が送信される接続時に分離型サーバが使用される可能性もある。階層的に編成された1以上のグループの保守管理をサーバによって行うことが可能である。このタイプの解決策は単純であり、包括的な画像化(後で説明する例3b)を行う場合にはこれで十分である。装置のうちの1つは分離型サーバとしても機能することができる。
【0026】
マルチカメラシステムに属している装置のうち少なくとも1つの装置はトリガとして構成する必要がある。しかし、システムに属しているすべての装置がトリガとして機能する場合も時にはある。カメラセンサを備えていないこのような装置が、例えばトリガとして機能することも可能である。一般に、システムに属している装置のうちのいずれの装置でもトリガとして選択することが可能であり、必要に応じてアプリケーション向けに、あるいは、抽選などを行って、任意に上記選択を行うことが可能である。ユーザが使用している選択された装置において、あるいは、アプリケーション向けの特定時点に本システムがセットしている装置においてトリガ機能が生じるようにしてもよい。トリガの結果として、タイムスタンプが当該装置内に形成される。このタイムスタンプもまた同期要求を考慮に入れたものである。この後、上記選択装置には、システムの別の装置へ送信する新たなタイムスタンプが含まれることになる。
【0027】
システムに関与している個々の装置は別の装置と通信を行う手段を具備している。したがって、個々の装置はデータの送受信を行うように構成されることになる。新たなタイムスタンプXを受信すると、受信装置は受信されたタイムスタンプXをさらに先へ転送するだけの価値があるかどうかのチェックを行う必要がある。このチェックを行うために装置は予備用タイムスタンプEを格納している。予備用タイムスタンプEがセットされていなければ、受信されたタイムスタンプXに従ってE=Xにセットされる。予備用タイムスタンプEがセットされていれば、その時刻が受信されたタイムスタンプXと関連してチェックされる。受信されたタイムスタンプXの方が予備用タイムスタンプEよりも早い時刻であれば、タイムスタンプXは破棄される。受信されたタイムスタンプXの方が予備用タイムスタンプEよりも遅い時刻であれば、予備用タイムスタンプEは、受信されたタイムスタンプXに従ってE=Xにセットされ、次いで、この新たなタイムスタンプが別の装置へ送信される。
【0028】
装置がタイムスタンプを受信すると、本発明に準拠するマルチ画像化の実行が可能となる。時刻と関連して相互に同期した記録装置は該記録装置自体がターゲットとする写真をほぼ同時に撮影する(このターゲットは数人のまたはすべての写真撮影者によって共有することができる)。個々の記録装置のシャッタは、1つの装置から受信したタイムスタンプによって表示される情報をトリガした結果として機能するように構成される。カメラセンサを備えた記録装置によって画像化時点を示すタイムスタンプのモニタが行われる。装置にセットされたタイムスタンプが時間切れになると、装置はカメラセンサを用いて写真撮影を行う。言い換えれば、1つの装置をトリガした結果として、システム内にカメラセンサを備えた個々の記録装置により写真撮影が行われることになる。画像化によって、画像化を行った個々の記録装置は、新たな画像と、画像化時点を示すタイムスタンプとを有することになる。
【0029】
これらの画像はタイムスタンプをつけられて、データ収集装置として定められている1以上の該当装置へさらに送信される。この装置は、カメラセンサを備えた記録装置であってもよいし、あるいは、カメラセンサを備えていない記録装置であってもよい。個々の画像化装置によって、それの画像タイムスタンプをつけられたそれ自体の画像が、収集装置に最も近い隣接装置へ、または、受信装置として予め定められた隣接装置へ送信される。さらに、個々の画像化装置が前記他の装置と収集装置との間に存在するとき、前記画像化装置は、他の装置が撮影したタイムスタンプを有する画像を近くの収集装置へ送信する。画像データ収集装置は、受信した、タイムスタンプを有するすべての画像を格納する。同じタイムスタンプがつけられた画像は一緒のグループに属する画像となり、アプリケーション専用画像として処理されることになる。この処理を行った後、システムは上記撮影された画像に対して状況特有の画像化を行う。
【0030】
図1に示すさらに別の例示の画像化の状況によって本発明を説明する。この状況では、4つの記録装置C1、C2、C3、C4によってターゲットTの画像化が行われる。これらの記録装置C1、C2、C3、C4は本例ではカメラ付き電話である。これらの記録装置はまた、通信能力を備えた移動電話や別の何らかの装置と接続されて構成される分離型カメラ装置であってもよい。たとえ個々の記録装置が、同期中、本発明に準拠するマルチカメラシステムに属しているものであっても、記録装置の各々は、システム全体の作動時には個々の機能ユニットとなる。個々のユニット、すなわち個々の記録装置は、これらのユニットから1つのマルチカメラシステムが形成されるように別のユニットとデータ転送を行う接続状態になる。画像化が行われる前にマルチカメラシステム全体が、並びに、画像化を通じて個々のユニットがターゲット化モード状態で、かつ、画像化可能状態になる。
【0031】
本発明の動作を示す実施例の1例が図2のブロック図に示されている。記録装置C1、C2、C3、C4は焦点を合わせたいターゲットTの検索を行う。記録装置用のタイムスタンプがセットされていなければ、記録装置のトリガを行うことができる。本例では、記録装置C1のユーザによってトリガが押される。トリガの結果、最長遅延時間、すなわち同期に従ってすべての記録装置へメッセージを送信するのにかかる最長時間、並びに、安全性のマージン(最長遅延時間の推定値の中に含むことができる)を示す、トリガ時点における基準タイムのタイムスタンプを含むメッセージが形成される。トリガ・メッセージに加えて、画像化の実行に関する別の情報を記録装置へ送信することも可能である。トリガ・メッセージと一緒に、あるいは、テキストメッセージ(SMS)等のような別個のメッセージとして前記別の情報の送信が可能である。この情報の目的は、画像化の状況に関する追加情報を写真撮影者へ提供することであり、例えば、フットボールの試合でゲーム中に或るプレイヤを追跡して撮影を行って欲しい旨の希望を1人の写真撮影者へ送信することが可能となる。
【0032】
2以上の装置がトリガを実行する場合、2以上のトリガ・メッセージがシステム用として残ることになる。この結果、1以上のトリガ・メッセージが異なる時刻に個々の装置に着信することになり、これらのメッセージの各々は、相互の基準タイマに従ってカメラのトリガを行うためのタイムスタンプを含む。記録装置は、この記録装置自身か、別の或る記録装置からかのいずれかの記録装置からタイムスタンプを受信すると、トリガ時刻としてタイムスタンプをセットし、タイムスタンプの時間が切れるまで待機し、写真撮影を行うことになる。受信されたタイムスタンプが時間切れでなく、かつ、別の或る記録装置が新たなタイムスタンプを送信してくれれば、セットされたタイムスタンプEと新たなタイムスタンプXとが比較され、これらのスタンプのうちの早い時刻の方が選択されて、トリガ時刻としてセットされることになる。同期が正しく形成されたとき、早い時刻のタイムスタンプEはまだ時間切れになっていない。記録装置は、別の或る記録装置から新たなタイムスタンプXを受信したときはいつでも、その新たなタイムスタンプXを他の記録装置へ送信する。受信されたタイムスタンプXが既にセットされたタイムスタンプEと同じであれば、この送信は行われない。タイムスタンプの転送の結果、たとえ2以上のトリガが実行されても、すべての記録装置は正しいタイムスタンプを有することになる。タイムスタンプを含む記録装置はすべてトリガとしての機能を有する。通信量を減らすために、第1のトリガを行う装置のうちの1つの装置のみを選択する方が妥当であり、その場合、オーバーラップするいくつかのタイムスタンプが避けられることは言うまでもない。いくつかの異なる方法で、上記選択の実現が可能であるが、一例として、抽選を挙げることができる(抽選の結果は“勝者”へ報告される)。これは、システムを開いた最初の人を直接選択し、投票で決め、カメラ付きでない分離型装置によって、上記装置により偶数分毎に写真撮影コマンドが出され、その場合、前記サーバはトリガ時点の指定子としても形成される。
【0033】
トリガ・メッセージを別の記録装置へ送信する前に、記録装置は相互に同期状態になっている必要がある。それによってほぼ同時の画像化の実行が可能となる。この場合、同期とは装置間の共通の時刻と待ち時間との形成を意味するものとする。この同期の実行は、画像化が始まる前に、例えばマルチカメラシステムを開始した結果として可能となるものである。次いで、使用中の分離型サーバがあれば、サーバは記録装置と共にネットワーク遅延時間の測定を行う必要がある。この遅延時間は、記録装置がフェッチできるようにサーバによってメモリ内に格納される。本発明の好適な実施例に示すようなマルチカメラシステムでは、記録装置が、分離型サーバなしで相互にシグナリングを行う場合、したがって、形成されたデータネットワークの一部となる場合、記録装置は相互の間で遅延時間を測定し、記録装置間を伝送するネットワーク部分の値としてこの遅延時間をセットすることになる。データネットワークからの最長の重み付き経路(記録装置間での)を検索することにより、あるいは、それの適正な上限値を検索することにより、可能なかぎり最も早い時刻および生じる可能性のある最長のネットワーク遅延時間を個々の装置へ送信することによって同期は行われる。最長経路に対する特定の値が発見されなければ、これに関してはこの接続時に評価を利用することも可能である。評価はネットワーク遅延時間を損なうものではない。というのは、最も重要な点はすべての記録装置について推定値が同じであるということである。
【0034】
同期は第1の装置C1がトリガされた直後に行うことも可能であり、これによって、ボタンの押圧と写真撮影との間の遅延時間が大きくなる。同期が行われると、共通の時刻と、共通の待ち時間とがすべての記録装置C1、C2、C3、C4に与えられる。
【0035】
装置内のタイムスタンプが時間切れになると、すべての記録装置によって実行される画像化がほぼ同時に行われる。これは、個々の記録装置のカメラセンサが独立に画像化を行い、個々の記録装置のターゲットがそれら自体のメモリ内に直接格納されることを意味するものである。
【0036】
マルチカメラシステムMCの結果、時刻に関しては“同じ”となる1グループの画像I1、I2、I3、I4が与えられる。タイムスタンプを持つこれらの画像はデータ収集装置として決定されている1以上の当該装置へさらに送信される。この収集装置はトリガとして機能している装置であってもよいし、カメラセンサを備えた若しくはカメラセンサを備えていない別の何らかの装置であってもよい。個々の記録装置は、収集装置に最も近い隣接装置へ、あるいは、受信装置として予め定めた該当装置へ、記録装置が撮影した、それのタイムスタンプを有する画像を送信する。さらに、画像化を行った記録装置と収集装置との間に他の装置が存在する場合、個々の画像化装置は、他の装置が撮影した、タイムスタンプを有する画像を近くの収集装置へ送信する。画像データ収集装置は、受信した、タイムスタンプを有するすべての画像の格納を行う。同じタイムスタンプを持つ画像は一緒のグループに属する画像となり、アプリケーション専用画像として処理されることになる。この後、システムによって撮影された画像に対する状況特有の画像処理が行われる。
【0037】
以下、本発明に準拠するいくつかの異なる実施例並びにシステムに対する適用例を示すことにする。以下の状況が、本発明のいくつかの適用例にすぎないこと、並びに、ユーザの必要性と着想とに応じて変わるものであることは言うまでもない。
【0038】
1.個々のターゲット、ターゲットの同じ側にいる数人の写真撮影者
図4aによれば、すべての記録装置C1、C2、C3、C4がターゲットTに焦点を合わせている。写真撮影者たちはターゲットTの同じ側に位置している。この場合、キャプチャされるターゲット画像は、ほぼ同じ角度から、かつ、同じ外観で、共同のトリガを用いて個々の記録装置に形成されることになる。所望の場合、さらに大きなかつさらに焦点を絞った画像IMを形成するために画像I1、I2、I3、I4の合成を行うことが可能である。
【0039】
2.3次元画像化、個々のターゲットの周りの写真撮影者たち
図4bによれば、いくつかの記録装置C1、C2、C3、C4がターゲットTを取り囲む。共同の画像化と共に、個々の記録装置は画像I1、I2、I3、I4を撮影するが、その場合、これらの画像から合成された画像IMは3次元モデルとして形成されることになる。
【0040】
3.いくつかの可能なターゲット、いくつかの記録装置
a)同じ空間内の記録装置
共同の画像化と共に、遠近法によって変化するターゲットのスナップショットを提供することは簡単である。一例としてフットボールの試合があり、その場合観客およびコーチの顔の画像と共にいくつかの異なる角度から得点時点の画像化が可能となる。
b)相互に遠く離れている記録装置
共同の画像化と共に、個々の写真撮影者が或る時点にどこにいたかに関する画像情報を共有することは簡単である。一例として、異なる記録装置と異なる位置とからの画像を1つのページに収集するグローバルなネットワークサービスがある。このサービスは、異なる端末装置へ画像化要求を送信するものであり、その場合、或る時点にいくつかの位置から画像を受信し、簡単に走査が可能な世界が直ちに形成される。
【0041】
これら例のそれぞれで上記のような本発明による方法を利用することができる。別の例では他の例よりもさらに多くの画像処理を必要とするものもあるが、それは本発明とは無関係のものである。
【0042】
ビデオ(短いビデオクリップ)およびオーディオ(空間的な、広帯域のオーディオ)のような他の媒体とも関連して本方法の適用が可能であることに留意されたい。さらに本方法は、レーダー走査、赤外線、超音波、X線画像(可視波長以上の画像)あるいはターゲットの探査を行うその他の測定値のような電気的(デジタル)形式の別の媒体との接続時にも適用可能である。或る公知の測位方法と関連する本発明に準拠する方法が本発明の適用分野をさらに拡大するものであることにも留意されたい。例えば、上記測位方法を用いて記録装置により同じターゲットの画像化が行われるが、記録装置が互いにかなりの距離の範囲内に位置するときなどに画像化ターゲットのモデル化を容易に行うことが可能となる。このようにして記録装置の位置がさらに認知されることになる。
【0043】
グローバルな画像化時に、測位を利用して画像を或る位置に正確に結びつけることも可能である。測位方法を用いないで、位置が移動電話ネットワークによって、あるいは位置データなしのままほぼ断定される。すべての装置は測位システムから共通のタイマを受信するが、その場合これらの装置は、トリガ・メッセージをすべての装置へ送信するのにどのくらいの時間を要するかについてだけは認知しておく必要がある。基準タイマはその段階で既に認知されており、基準タイマに対して同期を行う必要はない。それでもメッセージの送信遅延時間のみは認知しておく必要がある。これによって、測位によるシステムの動作及び使いやすさの大幅な改善、および、スピードアップが図られることになる。位置情報、並びに、画像に関連する画像化の状況についてのその他の必要な追加情報の格納が可能であり、その場合、例えば、あまり努力せずにモデル化の実行が可能である。
【0044】
カメラ内等における電子装置の一部として本発明に準拠するマルチカメラシステムの実現が可能である。典型的には、電子装置は、ユーザへ画像情報を表示する手段のような別の機能、および、電子装置を制御するプロセッサも具備する。本発明に準拠するカメラユニットを備えたデジタルカメラは、分離型ユニットか、装置の中へ組み込まれる一体型ユニットかのいずれかのユニットとして携帯端末装置と関連して実装できることが有益である。この携帯端末装置には通信手段のような別の機能も存在する。この種の例が図3に示されている。この場合デジタルカメラが移動電話の中へ組み込まれている。移動電話の背部にはファインダーがあり、移動電話によって探索された画像が移動電話のディスプレイDに示される。さらに、WebCamのような本発明に準拠するカメラユニットを備えたデジタルカメラを通信ネットワーク(インターネットなどの)と接続することも可能である。
【0045】
本発明は前記実施例のみに限定されるものではなく、本発明の着想−1つの記録装置から出された無線コマンドの結果としてもたらされるいくつかの記録装置の動作−は変らないまま残るようにして、特許請求の範囲内で変更が可能であることは明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】画像化の状況の1例を示す図である。
【図2】本方法の実施例を示す1例をブロック図として視覚化した図である。
【図3】本発明に準拠する装置の1例を単純化した図面として示す図である。
【図4a】ある画像化の状況の例を示す図である。
【図4b】ある画像化の状況の例を示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも2つの記録装置を制御するキャプチャ方法であって、前記記録装置に対して共通の1つのターゲットあるいは別個のいくつかのターゲットをほぼ同時にキャプチャするように無線接続を介して前記記録装置を制御するキャプチャ方法において、
前記記録装置を共通基準クロックと同期させ、
少なくともタイムスタンプを含むトリガ・メッセージを前記無線接続を介して前記記録装置へ送信し、前記共通基準クロックと関連して前記タイムスタンプが定めた時点にキャプチャを行うように前記記録装置の制御を行うことを特徴とするキャプチャ方法。
【請求項2】
前記少なくとも2つの記録装置のうちの一方の記録装置において前記トリガ・メッセージを形成することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記トリガ・メッセージが、前記記録装置間の無線データ転送によって、および、該記録装置の機能性によって生じた最大遅延時間に関する情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
無線ローカルエリアネットワークまたは無線移動通信ネットワークを利用することによって前記トリガ・メッセージを前記記録装置へ送信することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
さらなる処理を行うために前記記録装置を用いて前記方法に従ってキャプチャした前記情報を一括して収集することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
少なくとも1つの記録装置の物理的位置を測位システムによって決定することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記のキャプチャ時に形成された記録と関連して該キャプチャ状況に関する追加情報を格納することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記キャプチャ時に形成された前記記録が、以下の記録、すなわち静止画像、動画、音響のうちの1つ、または、これらの組み合わせであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項9】
少なくとも2つの記録装置を具備する多重記録装置システムであって、前記記録装置に対して共通の1つのターゲットあるいは、別個のいくつかのターゲットをほぼ同時にキャプチャするように無線接続を介して前記記録装置が制御されるように構成されている多重記録装置システムにおいて、
前記記録装置を共通基準クロックに同期させる同期手段と、
少なくともタイムスタンプを含むトリガ・メッセージを前記無線接続を介して前記記録装置へ送信して、前記共通基準クロックと関連して前記タイムスタンプが定めた時点にキャプチャを行うように前記記録装置を制御する制御手段と、を少なくとも具備することを特徴とする多重記録装置システム。
【請求項10】
前記トリガ・メッセージは前記少なくとも2つの記録装置のうちの一方の記録装置において形成されるように構成されていることを特徴とする請求項9に記載の多重記録装置システム。
【請求項11】
前記トリガ・メッセージは、前記記録装置間のデータ転送によって、および、前記記録装置の機能性によって生じた最大遅延時間に関する情報を含むように構成されていることを特徴とする請求項9に記載の多重記録装置システム。
【請求項12】
前記トリガ・メッセージは、無線ローカルエリアネットワークまたは無線移動通信ネットワークを利用することによって前記記録装置へ送信するように構成されていることを特徴とする請求項9に記載の多重記録装置システム。
【請求項13】
さらなる処理を行うために前記記録装置を用いてキャプチャした前記情報を一括して収集する手段をさらに具備することを特徴とする請求項9に記載の多重記録装置システム。
【請求項14】
少なくとも1つの記録装置の物理的位置を測位システムによって決定する手段を具備することを特徴とする請求項9に記載のシステム。
【請求項15】
前記キャプチャ状況に関する追加情報をキャプチャする手段と、その記録と関連して前記の情報を格納する手段をさらに具備することを特徴とする請求項9に記載の多重記録装置システム。
【請求項16】
前記キャプチャ時に形成された前記記録が、以下の記録、すなわち静止画像、動画、音響のうちの1つの記録、または、これらの組み合わせであることを特徴とする請求項9に記載の多重記録装置システム。
【請求項17】
前記システムがマルチカメラシステムであることを特徴とする請求項9に記載の多重記録装置システム。
【請求項18】
1以上記録装置を制御する端末装置であって、前記記録装置に対して共通の1つのターゲット、あるいは、別個のいくつかのターゲットをほぼ同時にキャプチャするように無線接続を介して前記記録装置を制御する端末装置において、
前記記録装置が共用する共通基準クロックに前記端末装置を同期させる同期手段と、
少なくともタイムスタンプを含むトリガ・メッセージを前記無線接続を介して前記記録装置へ送信して、前記共通基準クロックと関連して前記タイムスタンプが定めた時点にキャプチャを行うように前記記録装置を制御する制御手段と、を少なくとも具備することを特徴とする端末装置。
【請求項19】
カメラセンサをさらに具備し、前記記録装置のうちの1つの記録装置としてそれ自身が動作するように構成されていることを特徴とする請求項18に記載の端末装置。
【請求項20】
前記記録装置を用いて前記相互のデータ転送によって、および、前記記録装置の機能性によって生じた、前記端末装置と前記記録装置との間の最長遅延時間を考慮に入れることによって前記トリガ・メッセージを形成するように構成されていることを特徴とする請求項18に記載の端末装置。
【請求項21】
前記端末装置が移動通信装置であることを特徴とする請求項18に記載の端末装置。
【請求項22】
記録装置ユニットであって、無線接続を介して前記のユニットが受信したトリガ・メッセージに基づいてターゲットをキャプチャする手段を具備する記録装置ユニットにおいて、
少なくとも1つの別の装置と共用する共通基準クロックに前記ユニットを同期させる同期手段と、
少なくともタイムスタンプを含むトリガ・メッセージを前記無線接続を介して受信する受信手段と、
前記共通基準クロックと関連して前記トリガ・メッセージに含まれた前記タイムスタンプが定めた時点に前記ターゲットをキャプチャするトリガ手段と、を少なくとも具備することを特徴とする記録装置ユニット。
【請求項23】
移動通信装置の中に構成されていることを特徴とする請求項22に記載のユニット。
【請求項24】
以下の記録、すなわち静止画像、動画、音響のうちの1つ、または、これらの組み合わせをキャプチャするように構成されていることを特徴とする請求項23に記載の記録装置ユニット。
【請求項25】
カメラ付き電話の中に構成されていることを特徴とする請求項24に記載の記録装置ユニット。
【請求項26】
記憶媒体に記録されたコンピュータ可読コマンドを具備するコンピュータソフトウェア製品であって、少なくとも2つの記録装置に対して共通の1つのターゲット、あるいは、別個のいくつかのターゲットをほぼ同時にキャプチャするように、無線接続を介して前記記録装置を制御するキャプチャ方法を前記のコマンドが実行するように構成されているコンピュータソフトウェア製品において、
少なくともタイムスタンプを含むトリガ・メッセージを前記無線接続を介して記録装置へ受信して、前記記録装置を同期させている共通基準クロックと関連して前記タイムスタンプが定めた時点にキャプチャを行うように、前記記録装置を制御するコマンドを少なくとも具備することを特徴とするコンピュータソフトウェア製品。
【請求項27】
記録装置として構成された移動通信装置において実行するように構成されていることを特徴とする請求項26に記載のコンピュータソフトウェア製品。
【請求項28】
記憶媒体に記録されたコンピュータ可読コマンドを具備するコンピュータソフトウェア製品であって、少なくとも2つの記録装置に対して共通の1つのターゲット、あるいは、別個のいくつかのターゲットをほぼ同時にキャプチャするように、無線接続を介して前記記録装置を制御するキャプチャ方法を前記のコマンドが実行するように構成されているコンピュータソフトウェア製品において、
少なくともタイムスタンプを含むトリガ・メッセージを前記無線接続を介して1つの記録装置へ送信して、前記記録装置を同期させている共通基準クロックと関連して前記タイムスタンプが定めた時点にキャプチャを行うように、前記記録装置を制御するコマンドを少なくとも具備することを特徴とするコンピュータソフトウェア製品。
【請求項29】
トリガ装置として構成された移動通信装置において実行するように構成されていることを特徴とする請求項27に記載のコンピュータソフトウェア製品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4a】
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【図4b】
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【公表番号】特表2007−511944(P2007−511944A)
【公表日】平成19年5月10日(2007.5.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−538880(P2006−538880)
【出願日】平成16年11月11日(2004.11.11)
【国際出願番号】PCT/FI2004/050160
【国際公開番号】WO2005/048584
【国際公開日】平成17年5月26日(2005.5.26)
【出願人】(398012616)ノキア コーポレイション (1,359)
【Fターム(参考)】