説明

無線通信装置、通信システムおよび無線通信装置の制御方法

【課題】複数の無線通信装置間においてネットワークに接続するための権利を容易に共有し、その共有に係る安全性を維持する。
【解決手段】第3の無線通信装置410は、MCIMを共有する複数の無線通信装置により構成されるグループABに追加登録するための操作入力を受け付ける。そして、第3の無線通信装置410は、グループABに追加登録することを要求する追加要求を情報処理装置200に送信する。制御部210は、第3の無線通信装置410から追加要求を受信した場合に、グループABを構成する他の無線通信装置に、その追加要求に対する承認操作を行わせるための追加承認要求を送信する。また、制御部210は、その追加承認要求を送信した無線通信装置から、追加要求に対する承認操作が行われた旨の追加承認結果を受信したことを条件に、第3の無線通信装置410をグループABに追加登録する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本技術は、無線通信装置に関する。詳しくは、ネットワークに接続する無線通信装置、これを備える通信システムおよび無線通信装置の制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、公衆無線通信ネットワークの技術仕様を策定している3GPP(3rd Generation Partnership Project)において機能拡張が検討されている(例えば、非特許文献1参照。)。
【0003】
この機能拡張(Machine to Machine Equipmentと称される)によれば、サービス利用可能であることを示す情報について柔軟な使い方が可能になる。このサービス利用可能であることを示す情報は、MCIM(Machine Communication Identity Module)である。例えば、MCIMをネットワークからダウンロードしたり、一時的に停止したり、再開することができるようになる。
【0004】
また、現在、このMCIMに相当する情報は、SIM(Subscriber Identity Module)カードと呼ばれる物理デバイスに保存する必要がある。しかしながら、MCIMをソフトウェアとして扱うことにより、保存方法も柔軟にすることができるようになる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】3GPP TR 33.812 V9.2.0(2010-06)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述の機能拡張を利用することにより、従来とは異なるMCIMの使用方法が考えられるようになる。
【0007】
例えば、複数の無線通信装置間においてMCIMを共有することが想定される。この場合には、その共有に係る操作等を容易に行うとともに、その共有に係る安全性を維持することが重要である。
【0008】
本技術はこのような状況に鑑みてなされたものであり、複数の無線通信装置間においてネットワークに接続するための権利を容易に共有し、その共有に係る安全性を維持することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本技術は、上述の問題点を解消するためになされたものであり、その第1の側面は、無線回線を介して所定のネットワークに接続するためのネットワーク接続権を共有する複数の無線通信装置により構成されるグループに追加登録するための操作入力として上記グループを特定するためのグループ情報を受け付ける受付部と、上記グループ情報が受け付けられた場合に、上記グループを構成する何れかの無線通信装置において承認操作が行われたことを条件に上記グループに追加登録することを要求する追加要求を上記グループを管理する管理システムに無線回線を介して送信する制御部とを具備する無線通信装置およびその制御方法ならびに当該方法をコンピュータに実行させるプログラムである。これにより、グループ情報が受け付けられた場合に、追加要求を管理システムに無線回線を介して送信するという作用をもたらす。
【0010】
また、この第1の側面において、上記管理システムは、上記追加要求を受信した場合には上記承認操作が行われたことを条件に上記追加要求を送信した無線通信装置を上記グループに追加登録するようにしてもよい。これにより、追加要求を受信した場合には、承認操作が行われたことを条件に、その追加要求を送信した無線通信装置をグループに追加登録するという作用をもたらす。
【0011】
また、この第1の側面において、上記受付部は、上記承認操作を行う無線通信装置を特定するための無線通信装置情報を受け付け、上記制御部は、上記無線通信装置情報を上記追加要求に含めて送信し、上記管理システムは、上記追加要求を受信した場合には上記追加要求に含まれる上記無線通信装置情報に係る無線通信装置において上記承認操作が行われたことを条件に上記追加要求を送信した無線通信装置を上記グループに追加登録するようにしてもよい。これにより、追加要求を受信した場合には、その追加要求に含まれる無線通信装置情報に係る無線通信装置において承認操作が行われたことを条件に、その追加要求を送信した無線通信装置をグループに追加登録するという作用をもたらす。
【0012】
また、この第1の側面において、上記受付部は、上記承認操作を行う際における承認方法を特定するための承認方法情報を受け付け、上記制御部は、上記承認方法情報を上記追加要求に含めて送信し、上記管理システムは、上記追加要求を受信した場合には上記追加要求に含まれる上記承認方法情報に係る承認方法により上記承認操作が行われたことを条件に上記追加要求を送信した無線通信装置を上記グループに追加登録するようにしてもよい。これにより、追加要求を受信した場合には、その追加要求に含まれる承認方法情報に係る承認方法により承認操作が行われたことを条件に、その追加要求を送信した無線通信装置をグループに追加登録するという作用をもたらす。
【0013】
また、この第1の側面において、上記受付部は、上記追加要求に対する承認を選択操作により行う承認方法と、上記追加要求に対する承認を識別情報の入力操作により行う承認方法と、上記追加要求に対する承認を操作部材の操作により行う承認方法との何れかを特定する上記承認方法情報を受け付けるようにしてもよい。これにより、複数の承認方法の何れかを特定する承認方法情報を受け付けるという作用をもたらす。
【0014】
また、この第1の側面において、上記管理システムは、上記承認操作が行われる無線通信装置が上記ネットワーク接続権を保持する場合には上記承認操作を行うことを要求する追加承認要求を上記ネットワーク接続権に基づく接続により当該無線通信装置に送信するようにしてもよい。これにより、承認操作が行われる無線通信装置がネットワーク接続権を保持する場合には、その承認操作を行うことを要求する追加承認要求を、そのネットワーク接続権に基づく接続によりその無線通信装置に送信するという作用をもたらす。
【0015】
また、この第1の側面において、上記制御部は、上記追加要求に応じて上記グループに追加登録された旨の通知を上記管理システムから受信した場合に上記グループに追加登録された旨を表示部に表示させるようにしてもよい。これにより、追加要求に応じてグループに追加登録された旨の通知を受信すると、グループに追加登録された旨を表示させるという作用をもたらす。
【0016】
また、この第1の側面において、上記受付部は、上記グループを構成する何れかの無線通信装置を上記グループから削除するための操作入力を受け付け、上記制御部は、上記削除するための操作入力が受け付けられた場合に当該削除対象となる無線通信装置を上記グループから削除するための削除要求を上記管理システムに送信し、上記管理システムは、上記削除対象となる無線通信装置を上記グループから削除処理するようにしてもよい。これにより、削除するための操作入力が受け付けられた場合にその削除要求を管理システムに送信し、管理システムは、削除対象となる無線通信装置をグループから削除処理するという作用をもたらす。
【0017】
また、この第1の側面において、上記受付部は、上記グループに付与されている識別情報およびパスワードを上記グループ情報として受け付けるようにしてもよい。これにより、グループに付与されている識別情報およびパスワードをグループ情報として受け付けるという作用をもたらす。
【0018】
また、この第1の側面において、上記ネットワーク接続権を、通信事業者が運営する基地局に接続するための契約認証情報に基づいて上記基地局に接続する権利とするようにしてもよい。これにより、その契約認証情報に基づいて基地局に接続する権利を共有するという作用をもたらす。
【0019】
また、この第1の側面において、上記管理システムをRO(Registration Operator)とするようにしてもよい。これにより、グループ情報が受け付けられた場合に、追加要求をROに無線回線を介して送信するという作用をもたらす。
【0020】
また、この第1の側面において、上記グループを構成する複数の無線通信装置のうち上記ネットワーク接続権を保持する無線通信装置は、上記ネットワーク接続権に基づいてSHO(Selected Home Operator)に接続可能とし、上記グループを構成する複数の無線通信装置のうち上記ネットワーク接続権を保持する無線通信装置以外の無線通信装置は、ROにのみ接続可能とするようにしてもよい。これにより、ネットワーク接続権を保持する無線通信装置は、ネットワーク接続権に基づいてSHOに接続し、ネットワーク接続権を保持する無線通信装置以外の無線通信装置は、ROにのみ接続するという作用をもたらす。
【0021】
また、本技術の第2の側面は、無線回線を介して所定のネットワークに接続するためのネットワーク接続権を共有する複数の無線通信装置により構成されるグループに追加登録するための操作入力として上記グループを特定するためのグループ情報を受け付けると、上記グループを構成する何れかの無線通信装置において承認操作が行われたことを条件に上記グループに追加登録することを要求する追加要求を上記グループを管理する情報処理装置に無線回線を介して送信する制御部を備える無線通信装置と、上記グループを構成する複数の無線通信装置以外の他の無線通信装置から上記追加要求を受信した場合に上記グループを構成する何れかの無線通信装置に上記追加要求に対する承認操作を行わせるための追加承認要求を無線回線を介して送信し、上記追加承認要求を送信した無線通信装置から上記追加要求に対する承認操作が行われた旨の追加承認結果を受信したことを条件に上記追加要求を送信した無線通信装置を上記グループに追加登録する制御部を備える情報処理装置とを具備する通信システムおよびこれにおける制御方法ならびに当該方法をコンピュータに実行させるプログラムである。これにより、無線通信装置は、グループ情報が受け付けられた場合に、追加要求を情報処理装置に無線回線を介して送信し、情報処理装置は、グループを構成する複数の無線通信装置以外の他の無線通信装置から追加要求を受信した場合に、追加承認要求を無線回線を介して送信し、追加承認要求を送信した無線通信装置から承認操作が行われた旨の追加承認結果を受信したことを条件に、その追加要求を送信した無線通信装置をそのグループに追加登録するようにしてもよい。
【発明の効果】
【0022】
本技術によれば、複数の無線通信装置間においてネットワークに接続するための権利を容易に共有し、その共有に係る安全性を維持することができるという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本技術の第1の実施の形態における複数の無線通信装置(デバイス)の使用例を簡略化して示す図である。
【図2】本技術の第1の実施の形態における複数の無線通信装置によりMCIMを共有する場合におけるグループ例を簡略化して示す図である。
【図3】本技術の第1の実施の形態における通信システム100のシステム構成例を示すブロック図である。
【図4】本技術の第1の実施の形態におけるグループ管理データベース220を模式的に示す図である。
【図5】本技術の第1の実施の形態における第1の無線通信装置300の内部構成例を示すブロック図である。
【図6】本技術の第1の実施の形態における各無線通信装置のユーザインターフェース例を示す図である。
【図7】本技術の第1の実施の形態における各無線通信装置のユーザインターフェース例を示す図である。
【図8】本技術の第1の実施の形態における各無線通信装置のユーザインターフェース例を示す図である。
【図9】本技術の第1の実施の形態における各無線通信装置のユーザインターフェース例を示す図である。
【図10】本技術の第1の実施の形態における各無線通信装置のユーザインターフェース例を示す図である。
【図11】本技術の第1の実施の形態における通信システム100を構成する各装置間における通信処理例を示すシーケンスチャートである。
【図12】本技術の第1の実施の形態における通信システム100を構成する各装置間における通信処理例を示すシーケンスチャートである。
【図13】本技術の第1の実施の形態における第3の無線通信装置410による通信処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図14】本技術の第1の実施の形態における第1の無線通信装置300による通信処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図15】本技術の第1の実施の形態における情報処理装置(RO)200による通信処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図16】本技術の第1の実施の形態における情報処理装置(RO)200による通信処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図17】本技術の第1の実施の形態における各無線通信装置に表示される表示画面例を示す図である。
【図18】本技術の第1の実施の形態における各無線通信装置に表示される表示画面例を示す図である。
【図19】本技術の第1の実施の形態における通信システム100を構成する各装置間における通信処理例を示すシーケンスチャートである。
【図20】本技術の第1の実施の形態における通信システム100を構成する各装置間における通信処理例を示すシーケンスチャートである。
【図21】本技術の第1の実施の形態における通信システム100を構成する各装置間における通信処理例を示すシーケンスチャートである。
【図22】本技術の第1の実施の形態における通信システム100を構成する各装置間における通信処理例を示すシーケンスチャートである。
【図23】本技術の第1の実施の形態における通信システム100を構成する各装置間における通信処理例を示すシーケンスチャートである。
【図24】本技術の第1の実施の形態における通信システム100を構成する各装置間における通信処理例を示すシーケンスチャートである。
【図25】本技術の第1の実施の形態における通信システム100を構成する各装置間における通信処理例を示すシーケンスチャートである。
【図26】本技術の第1の実施の形態における通信システム100を構成する各装置間における通信処理例を示すシーケンスチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本技術を実施するための形態(以下、実施の形態と称する)について説明する。説明は以下の順序により行う。
1.第1の実施の形態(グループ追加削除制御:MCIMを共有するグループに新たなデバイスを追加する例、および、そのグループからデバイスを削除する例)
【0025】
<1.第1の実施の形態>
[無線通信装置の使用例]
図1は、本技術の第1の実施の形態における複数の無線通信装置(デバイス)の使用例を簡略化して示す図である。
【0026】
図1(a)には、複数の無線通信装置(第1の無線通信装置300および第2の無線通信装置400)をユーザ10が使用する状態を示す。第1の無線通信装置300は、例えば、携帯電話装置(例えば、スマートフォン)であり、第2の無線通信装置400は、例えば、無線通信機能を備える電子書籍表示装置である。
【0027】
図1(b)および(c)には、複数の無線通信装置においてMCIM(Machine Communication Identity Module)を共有する場合におけるMCIMの使用権の遷移例を示す。このように、本技術の第1の実施の形態では、SHO(Selected Home Operator)150およびRO(Registration Operator)200から構成されるネットワーク構成例を示す(例えば、非特許文献1参照。)。
【0028】
ここで、SHO150は、インターネット・サービス等を提供するものであり、例えば、無線接続サービスを提供する無線事業者(例えば、携帯電話事業者)に対応する。また、RO200は、初期接続登録等のサービスを提供するものであり、例えば、SHO150と接続される。
【0029】
なお、RO、SHOは、論理的な役割を示すものであり、異なる事業者により運営されることが想定されるが、同一の事業者により運営されることも想定される。また、RO、SHOは、それぞれ複数存在することも想定される。また、RO、SHOは、情報処理装置として一体として構成されるようにしてもよく、複数の装置により構成されるようにしてもよい。
【0030】
ここで、図1(b)および(c)には、有効なMCIMを保持する無線通信装置を太線で示す。すなわち、図1(b)には、第1の無線通信装置300が有効なMCIMを保持する場合を示し、図1(c)には、第2の無線通信装置400が有効なMCIMを保持する場合を示す。また、図1(b)および(c)に示すように、第1の無線通信装置300および第2の無線通信装置400は、有効なMCIMを保持する場合にのみ、SHO150と接続することが可能となる(301、402)。これに対して、有効なMCIMを保持していない無線通信装置は、PCID(Provisional Connectivity Identity)に基づいて、RO200と接続することが可能となる(401、302)。
【0031】
ここで、MCIMは、契約認証情報の一例であり、契約認証情報は、電話の加入者(Subscriber)情報と、認証鍵(Authentication)の情報とを含む情報である。MCIMは、例えば、デバイス購入時には特定の通信事業者(例えば、携帯電話事業者)に限定されず、購入後に柔軟に通信事業者を設定することができる契約認証情報(いわゆる、ソフトSIM(Subscriber Identity Module))である。また、有効なMCIMを保持していない場合は、例えば、MCIM自体を保持していない場合、または、MCIMの無効化処理により無効とされたMCIMのみを保持している場合を意味する。
【0032】
また、PCIDは、端末固有の識別子(例えば、図4に示す端末識別情報225)であり、全ての無線通信装置(デバイス)に付与される。
【0033】
このように、複数の無線通信装置によりMCIMの使用権を共有する場合には、この共有に係る複数の無線通信装置を1つのグループとして設定することができる。このグループ例を図2に示す。
【0034】
[MCIMを共有するグループ例]
図2は、本技術の第1の実施の形態における複数の無線通信装置によりMCIMを共有する場合におけるグループ例を簡略化して示す図である。
【0035】
図2(a)には、第1の無線通信装置300および第2の無線通信装置400により構成されるグループAB(点線の矩形161で示す)に、第3の無線通信装置410を追加する例を示す。なお、「グループAB」は、グループに付与された名称(例えば、図4に示すグループ名称221)である。第3の無線通信装置410は、例えば、無線通信機能を備える情報処理装置(例えば、ノート型パーソナルコンピュータ)である。
【0036】
図2(b)には、図2(a)に示すグループAB(点線の矩形161で示す)に第3の無線通信装置410が追加されて、3つのデバイスによりグループAB(点線の矩形162で示す)が構成される場合を示す。
【0037】
また、ユーザ10は、図2(b)に示すグループAB(点線の矩形162で示す)を構成する3つのデバイスのうち、所望のデバイスをグループABから削除させることができる。
【0038】
ここで、新たなデバイスをグループに追加登録する場合には、その追加操作を容易に行えることが好ましい。また、その追加操作を容易とするとともに、意図しないデバイスが追加されないように、安全性を維持することが重要である。そこで、IDやパスワードを用いて、その追加操作を行うことが考えられる。しかしながら、IDやパスワードが第三者に知られたような場合には、その追加操作の安全性を維持することが困難となることが想定される。そこで、本技術の第1の実施の形態では、IDやパスワードを用いて追加操作を行うとともに、グループに属する他のデバイスにおいてその追加承認を得たことを条件に、そのグループへの追加登録をする。
【0039】
[通信システムの構成例]
図3は、本技術の第1の実施の形態における通信システム100のシステム構成例を示すブロック図である。
【0040】
通信システム100は、公衆回線網110と、ネットワーク制御装置120と、情報処理装置(RO)200と、基地局121、122と、第1の無線通信装置300と、第2の無線通信装置400と、第3の無線通信装置410とを備える。
【0041】
公衆回線網110は、電話網、インターネット等の公衆回線網である。また、公衆回線網110とネットワーク制御装置120とは、ゲートウェイ(図示せず)を介して接続される。
【0042】
ネットワーク制御装置120は、無線接続サービスを提供する無線事業者により管理される通信制御装置であり、認証制御部(図示せず)を備える。この認証制御部は、基地局121、122を介して接続される無線通信装置の認証制御を行うものである。ここで、ネットワーク制御装置120の認証制御部は、基地局121、122を介して接続される無線通信装置のうち、特定の場合を除き、有効なMCIM(契約認証情報)を保持する無線通信装置を認証する。そして、ネットワーク制御装置120は、認証された無線通信装置をゲートウェイ(図示せず)を介して公衆回線網110に接続する。
【0043】
また、ネットワーク制御装置120は、情報処理装置(RO)200と接続され、情報処理装置(RO)200との間で各種情報のやり取りを行う。ここで、有効なMCIM(契約認証情報)を保持していない無線通信装置は、その無線通信装置のPCIDに基づいて、ネットワーク制御装置120を介した情報処理装置(RO)200との接続(限定接続)が可能である。
【0044】
基地局121、122は、第1の無線通信装置300、第2の無線通信装置400、第3の無線通信装置410と、ネットワーク制御装置120とを無線回線123乃至126を介して接続する移動体通信基地局(NodeB)である。
【0045】
例えば、通信システム100において、各無線通信装置は、無線回線123乃至126を介して基地局121、122と接続され、基地局121、122を介してネットワーク制御装置120と接続される。また、各無線通信装置は、ネットワーク制御装置120を介して情報処理装置(RO)200と接続される。なお、第1の無線通信装置300、第2の無線通信装置400および第3の無線通信装置410のそれぞれは、使用されている位置に応じて、基地局121、122の何れについても接続が可能である。また、通信システム100において、ネットワーク制御装置120、基地局121、122は、SHOに相当するものである。
【0046】
また、情報処理装置(RO)200は、初期接続登録等のサービスを提供するものであり、制御部210およびグループ管理データベース220を備える。なお、情報処理装置(RO)200は、特許請求の範囲に記載の情報処理装置および管理システムの一例である。
【0047】
制御部210は、ネットワーク制御装置120を介して接続される無線通信装置に関する各種制御を行うものである。例えば、制御部210は、ネットワーク接続権を共有する複数の無線通信装置により構成されるグループに追加登録することを要求するグループ追加要求を、そのグループを構成する複数の無線通信装置以外の他の無線通信装置から受信する。このように、グループ追加要求を受信した場合には、制御部210は、そのグループを構成する何れかの無線通信装置に、そのグループ追加要求に対する承認操作を行わせるためのグループ追加承認要求を無線回線を介して送信する。ここで、ネットワーク接続権は、無線回線を介して所定のネットワーク(例えば、公衆回線網110)に接続するための権利であり、例えば、MCIMの使用権に対応する。すなわち、ネットワーク接続権は、通信事業者が運営する基地局に接続するためのMCIM(契約認証情報)に基づいて、その基地局に接続するための権利である。また、例えば、ネットワーク接続権の有無は、MCIMの使用権の有無により決定することができる。
【0048】
また、例えば、制御部210は、グループ追加承認要求を送信した無線通信装置から、グループ追加要求に対する承認操作が行われた旨のグループ追加承認結果を受信したことを条件に、そのグループの追加要求を送信した無線通信装置をグループに追加登録する。すなわち、制御部210は、そのグループ追加要求を送信した無線通信装置をグループに追加登録するための更新をグループ管理データベース220に行う。
【0049】
グループ管理データベース220は、MCIMを共有する複数の無線通信装置により構成されるグループを管理するためのデータベースである。なお、グループ管理データベース220については、図4を参照して詳細に説明する。
【0050】
ここで、通信システム100において、MCIMの使用権を移転する例について説明する。例えば、各無線通信装置にMCIMを保持させておく。そして、制御部210の制御に基づいて、各無線通信装置におけるMCIMの有効化/無効化を行うことにより、MCIMの使用権を移転することができる。
【0051】
また、各無線通信装置にMCIMを保持させる代わりに、MCIMそのものを転送することにより、MCIMの使用権を移転するようにしてもよい。例えば、第1の無線通信装置300から第2の無線通信装置400にMCIMの使用権を移転する場合を想定する。例えば、MCIM移転要求が、第1の無線通信装置300から制御部210に送信される。この場合には、制御部210の制御に基づいて、第1の無線通信装置300に保持されているMCIMが無効(消去)とされ、制御部210を介してネットワーク制御装置120から第2の無線通信装置400に移転情報(MCIMを含む設定情報)が送信される。この移転情報に含まれるMCIMを第2の無線通信装置400に保持させることにより、第2の無線通信装置400に有効なMCIMが設定される。
【0052】
[グループ管理データベースの構成例]
図4は、本技術の第1の実施の形態におけるグループ管理データベース220を模式的に示す図である。なお、図4(a)には、グループABに、第1の無線通信装置300および第2の無線通信装置400が登録されている場合を示す。また、図4(b)には、図4(a)に示すグループABに、第3の無線通信装置410が追加登録された場合を示す。
【0053】
グループ管理データベース220には、グループ名称221と、グループID222と、グループパスワード223と、デバイスネーム224と、端末識別情報225と、有効無効情報226とがグループ単位で関連付けて記録されている。これらの情報は、例えば、各無線通信装置からの各要求(グループ追加要求、グループ削除要求)に基づいて、制御部210により順次更新される。
【0054】
グループ名称221には、グループに付与されている名称が格納される。この名称は、例えば、グループの作成時に格納される。
【0055】
グループID222には、グループに付与されているIDが格納される。また、グループパスワード223には、グループに付与されているパスワードが格納される。これらのIDおよびパスワードを用いてグループ追加要求が行われる。
【0056】
デバイスネーム224には、デバイスに付与されている名称が格納される。この名称は、例えば、グループへの追加登録時に格納される。
【0057】
端末識別情報225には、無線通信装置(デバイス)の端末識別番号が格納される。この端末識別情報は、無線通信装置を識別するための識別情報であり、例えば、PCIDが格納される。また、図4では、端末識別情報225の「PCID#1」が第1の無線通信装置300に対応するものとする。同様に、端末識別情報225の「PCID#2」が第2の無線通信装置400に対応し、端末識別情報225の「PCID#3」が第3の無線通信装置410に対応するものとする。
【0058】
有効無効情報226には、無線通信装置におけるMCIMが有効であるか、無効(または、MCIMを未保持)であるかを示す情報が格納される。なお、図4では、説明の容易のため、MCIMが有効である無線通信装置には「有効」を示し、MCIMが無効である無線通信装置には「無効」を示す。
【0059】
[無線通信装置の構成例]
図5は、本技術の第1の実施の形態における第1の無線通信装置300の内部構成例を示すブロック図である。なお、第2の無線通信装置400および第3の無線通信装置410の内部構成については、第1の無線通信装置300と同様であるため、ここでの説明を省略する。
【0060】
第1の無線通信装置300は、アンテナ311と、アンテナ共用部312と、変調部321と、復調部322と、制御部330と、メモリ340と、MCIM情報記憶部350とを備える。また、第1の無線通信装置300は、操作部360と、表示部370と、位置情報取得部380と、マイクロフォン391と、スピーカ392とを備える。また、各部がバス331により接続される。第1の無線通信装置300は、例えば、通話およびデータ通信が可能な携帯電話装置により実現される。
【0061】
例えば、受信処理が行われる場合には、アンテナ311により受信された電波が、アンテナ共用部312を経由して復調部322により復調され、この復調された受信データが制御部330に供給される。その受信処理が受話処理である場合には、その復調された受信データ(音声データ)が制御部330を経由してスピーカ392から音声として出力される。
【0062】
また、例えば、送信処理が行われる場合には、制御部330により出力された送信データが変調部321により変調され、変調された送信データがアンテナ共用部312を経由してアンテナ311から送信される。その送信処理が送話処理である場合には、マイクロフォン391から入力された音声データが制御部330を経由して変調部321により変調され、変調された送信データ(音声データ)がアンテナ共用部312を経由してアンテナ311から送信される。
【0063】
制御部330は、メモリ340に格納されている制御プログラムに基づいて各種の制御を行うものである。制御部330は、例えば、マイクロプロセッサにより構成される。例えば、制御部330は、変調部321および復調部322と接続され、基地局121、122を介して接続されるネットワーク制御装置120との間で行われる各種データの送受信を行う。また、制御部330は、例えば、MCIMを用いずにPCIDに基づく限定接続により無線回線を介してRO200と接続する接続処理を行う。
【0064】
メモリ340は、制御部330が各種制御を行うための制御プログラム、送信データ、受信データ等を格納するメモリである。メモリ340は、例えば、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)により構成される。また、メモリ340には、第1の無線通信装置300を特定するための端末識別情報(PCID#1)が記録されている。
【0065】
MCIM情報記憶部350は、MCIM(契約認証情報)を保持するメモリである。MCIM情報記憶部350として、例えば、UICC(Universal Integrated Circuit)カードを用いるようにしてもよく、MCIMをセキュアに保つための専用メモリを用いるようにしてもよい。なお、MCIM情報記憶部350としてUICCカードを用いる場合には、MCIMが固定的に書き込まれているものではなく、MCIMの有効化処理および無効化処理が可能なものを用いる。すなわち、アンテナ311から受信して復調された移転情報に基づいて制御部330がMCIMの有効化処理および無効化処理が可能なものを用いる。また、MCIMの書換処理が可能なものを用いる。なお、MCIMの有効化処理および無効化処理については、3GPP(Third Generation Partnership Project)に規定されている有効化処理および無効化処理により行うことができる。
【0066】
ここで、制御部330は、例えば、グループに追加登録するための操作入力が操作部360において受け付けられた場合に、そのグループ追加要求をRO200に無線回線を介して送信する。このグループ追加要求は、例えば、そのグループを構成する何れかの無線通信装置において承認操作が行われたことを条件に、そのグループに第1の無線通信装置300を追加登録することを要求するものである。
【0067】
また、RO200は、グループ追加要求を受信した場合には、そのグループ追加要求に係るグループを構成する何れかの無線通信装置において承認操作が行われたことを条件に、そのグループ追加要求を送信した無線通信装置をそのグループに追加登録する。
【0068】
また、RO200は、グループ追加要求に含まれる無線通信装置情報(承認デバイス情報)に係る無線通信装置において承認操作が行われたことを条件に、そのグループ追加要求を送信した無線通信装置をそのグループに追加登録する。
【0069】
また、RO200は、グループ追加要求に含まれる承認方法情報に係る承認方法により承認操作が行われたことを条件に、そのグループ追加要求を送信した無線通信装置をそのグループに追加登録する。
【0070】
また、制御部330は、例えば、グループを構成する何れかの無線通信装置をそのグループから削除するための操作入力が受け付けられた場合に、その削除対象となる無線通信装置をそのグループから削除するためのグループ削除要求をRO200に送信する。そして、RO200は、その削除対象となる無線通信装置をそのグループから削除処理する。
【0071】
操作部360は、ユーザにより操作された操作入力を受け付ける操作受付部であり、受け付けられた操作入力に応じた信号を制御部330に出力する。操作部360は、例えば、数字キーやアルファベットキー等の各種キーを備え、グループ追加要求を指示するユーザによる指示操作(所定操作)を受け付ける。なお、操作部360は、特許請求の範囲に記載の受付部の一例である。
【0072】
表示部370は、制御部330の制御に基づいて、各種情報(文字情報や時刻情報等)を表示する表示部である。表示部370は、例えば、グループ追加要求に関する各情報(例えば、図6乃至図8、図10に示す表示画面)を表示する。なお、表示部370として、例えば、有機EL(Electro Luminescence)パネル、LCD(Liquid Crystal Display)パネル等の表示パネルを用いることができる。なお、操作部360および表示部370については、使用者がその指を表示面に接触または近接することにより操作入力を行うことが可能なタッチパネルを用いて一体で構成することができる。
【0073】
位置情報取得部380は、第1の無線通信装置300が存在する位置を示す位置情報を取得するものであり、この取得された位置情報を制御部330に出力する。位置情報取得部380は、例えば、GPS(Global Positioning System)信号受信アンテナ(図示せず)により受信されたGPS信号に基づいて位置情報を算出するGPSユニットにより実現することができる。この算出された位置情報には、GPS信号の受信時における緯度、経度、高度等の位置に関する各データが含まれる。また、他の位置情報の取得方法により位置情報を取得する位置情報取得装置を用いるようにしてもよい。例えば、周囲に存在する無線LAN(Local Area Network)によるアクセスポイント情報を用いて位置情報を導き出し、この位置情報を取得する位置情報取得装置を用いるようにしてもよい。
【0074】
[有効なMCIMを保持するデバイスに追加承認を求める場合における通信例]
図6乃至図10は、本技術の第1の実施の形態における各無線通信装置のユーザインターフェース例を示す図である。これらのユーザインターフェースについては、図11に示すシーケンスチャートを参照して詳細に説明する。
【0075】
図11は、本技術の第1の実施の形態における通信システム100を構成する各装置間における通信処理例を示すシーケンスチャートである。
【0076】
図11では、第1の無線通信装置300および第2の無線通信装置400により「グループAB」が構成されている場合において、第1の無線通信装置300が有効なMCIMを保持している場合を想定して説明する。また、図11では、「グループAB」に未加入の第3の無線通信装置410を操作することにより、第3の無線通信装置410を「グループAB」に追加登録する場合における通信処理を例にして説明する。この場合に、有効なMCIMを保持している第1の無線通信装置300にグループ追加承認を要求する例について説明する。なお、図11では、第1の無線通信装置300がSHO150と接続状態(601)とされ、第2の無線通信装置400および第3の無線通信装置410がRO200と接続状態(602、603)とされているものとする。
【0077】
最初に、第3の無線通信装置410を「グループAB」に追加するための表示画面が第3の無線通信装置410の表示部370に表示される。
【0078】
図6および図7には、追加操作を行うための表示画面の一例(表示画面500、510、513)を示す。
【0079】
図6に示す表示画面500は、第3の無線通信装置410を「グループAB」に追加するための追加操作を行うための表示画面である。表示画面500には、グループのID入力欄501と、グループのパスワード入力欄502と、デバイスネーム入力欄503と、承認するデバイス指定領域504と、承認方法選択領域505と、確定ボタン506と、戻るボタン507とが設けられている。
【0080】
グループのID入力欄501は、第3の無線通信装置410を追加するグループのIDを入力するための領域である。
【0081】
グループのパスワード入力欄502は、第3の無線通信装置410を追加するグループのパスワードを入力するための領域である。
【0082】
デバイスネーム入力欄503は、グループ管理データベース220のデバイスネーム224に格納するデバイスネームを入力するための領域である。なお、デバイスネームの登録が不要な場合には、その入力を省略することができる。
【0083】
承認するデバイス指定領域504は、グループ追加要求に対する承認を行うデバイスを指定するための領域である。例えば、プルダウンボタン(▼)が押下されると、「デバイスを手動で指定」、「デバイスを自動で指定」が一覧表示される。そして、一覧表示されている「デバイスを手動で指定」、「デバイスを自動で指定」の何れかを選択することができる。例えば、「デバイスを手動で指定」が選択された場合には、図7(a)に示す表示画面510が表示され、表示画面510において、ユーザが所望するデバイスを指定することができる。また、「デバイスを自動で指定」が選択された場合には、グループ追加要求に対する承認を行うデバイスがRO200により自動で指定される。
【0084】
承認方法選択領域505は、グループ追加要求に対する承認方法を選択するための領域である。例えば、プルダウンボタン(▼)が押下されると、「承認デバイスでの選択操作で追加承認」、「承認デバイスでの番号入力操作で追加承認」、「承認デバイスでのボタン押下操作で追加承認」が一覧表示される。そして、一覧表示されている「承認デバイスでの選択操作で追加承認」、「承認デバイスでの番号入力操作で追加承認」、「承認デバイスでのボタン押下操作で追加承認」の何れかを選択することができる。例えば、「承認デバイスでの選択操作で追加承認」が選択された場合における承認方法の一例については図8(a)に示す。また、「承認デバイスでの番号入力操作で追加承認」が選択された場合には、図7(b)に示す表示画面513が表示され、表示画面513において、ユーザが所望する番号を入力することができる。また、「承認デバイスでの番号入力操作で追加承認」が選択された場合における承認方法の一例については図8(b)に示す。また、「承認デバイスでのボタン押下操作で追加承認」が選択された場合における承認方法の一例については図9に示す。
【0085】
確定ボタン506は、上述した各操作(入力操作、選択操作)がされた後に、その操作内容を確定する際に押下されるボタンである。
【0086】
戻るボタン507は、例えば、直前に表示されていた表示画面に戻る場合に押下されるボタンである。なお、図7、図8等に示す確定ボタン506および戻るボタン507についても略同様であるため、図7、図8等では、これらと同一の符号を付してこれらの説明を省略する。
【0087】
図7(a)に示す表示画面510は、図6に示す承認するデバイス指定領域504において、「デバイスを手動で指定」が選択された場合に表示される表示画面であり、グループ追加要求に対する承認を行うデバイスを指定するための表示画面である。具体的には、表示画面510には、デバイス識別情報入力欄511およびデバイスネーム入力欄512が設けられている。
【0088】
表示画面510において、デバイス識別情報入力欄511およびデバイスネーム入力欄512の少なくとも1つに、ユーザが所望するデバイスを特定するための情報を入力することにより、ユーザが所望するデバイスを指定することができる。
【0089】
図7(b)に示す表示画面513は、図6に示す承認方法選択領域505において、「承認デバイスでの番号入力操作で追加承認」が選択された場合に表示される表示画面である。表示画面513における番号入力欄514において、ユーザが所望する番号(識別情報)を入力することができる。
【0090】
ここで、図6に示す表示画面500において、グループのID入力欄501およびグループのパスワード入力欄502には、「グループAB」のIDおよびパスワードが入力される(604)。「グループAB」のIDおよびパスワードは、「グループAB」に関するグループ情報の一例である。また、デバイスネーム入力欄503には「パソコン君」が入力され、承認するデバイス指定領域504および承認方法選択領域505において、ユーザが所望する指定操作が行われる(604)。これらの入力操作および指定操作が行われた後に、確定ボタン506が押下される(604)。
【0091】
このようにグループABへの追加操作が受け付けられた場合には(604)、その追加操作に対応するグループ追加要求が第3の無線通信装置410からRO200に送信される(605、606)。上述したように、第3の無線通信装置410がRO200と接続状態(603)とされているため、グループ追加要求は、第3の無線通信装置410からRO200に直接送信される(605、606)。
【0092】
ここで、グループ追加要求には、表示画面500において入力された各情報と、グループ追加要求を行ったデバイスの識別情報(メモリ340に記録されている端末識別情報(PCID#3))とが含まれる。表示画面500において入力された各情報は、例えば、グループのIDおよびパスワードと、デバイスネームと、グループ追加要求に対して承認するデバイスに関する情報(承認デバイス情報)と、その承認の方法に関する情報(承認方法情報)とである。
【0093】
グループ追加要求をRO200が受信すると(606)、制御部210は、グループ管理データベース220の内容に基づいて、受信したグループ追加要求について認証処理を行う(607)。具体的には、受信したグループ追加要求に含まれるグループのIDおよびパスワードが、グループ管理データベース220に記憶されているグループのIDおよびパスワードと一致するか否かが判断される。そして、IDおよびパスワードが一致するグループが存在する場合には、受信したグループ追加要求に含まれる承認デバイス情報に対応するデバイスがそのグループに存在するが否かが判断される。
【0094】
また、図6に示す承認するデバイス指定領域504において、「デバイスを自動で指定」が選択された場合には、グループ追加要求に対する承認を行うデバイスを制御部210がグループ管理データベース220の内容に基づいて自動で選択する。このため、承認デバイス情報に対応するデバイスが存在するが否かを判断する代わりに、グループ追加要求に含まれるIDおよびパスワードが一致するグループに属するデバイスのうち、所定条件を満たすデバイスが、その承認を行うデバイスとして選択される。所定条件を満たすデバイスは、例えば、グループ追加要求の受信時において、有効なMCIMを保持するデバイスとすることができる。また、そのグループに属するデバイスのうちからランダムに選択するようにしてもよい。
【0095】
ここで、受信したグループ追加要求に関する認証処理により認証がされなかった場合には(607)、そのグループ追加要求に係るグループに追加できない旨が第3の無線通信装置410に送信され、第3の無線通信装置410に表示される。認証がされない場合は、例えば、受信したグループ追加要求に含まれるグループのIDおよびパスワードが、グループ管理データベース220のものと一致しない場合である。または、受信したグループ追加要求に含まれる承認デバイス情報に対応するデバイスがそのグループに存在しない場合である。
【0096】
受信したグループ追加要求に関する認証処理により認証された場合には(607)、そのグループ追加要求に対する承認を行うデバイスに、グループ追加承認要求が送信される(608乃至611)。図11に示す例では、受信したグループ追加要求に含まれる承認デバイス情報に対応するデバイス(または、RO200により自動で選択されたデバイス)は、第1の無線通信装置300であるものとする。また、上述したように、第1の無線通信装置300はSHO150と接続状態(601)とされている。このため、グループ追加承認要求は、SHO150を介して、RO200から第1の無線通信装置300に送信される(608乃至611)。ここで、グループ追加承認要求には、グループ追加要求に含まれていた各情報(グループ追加要求を行ったデバイスの識別情報、グループのIDおよびパスワード、デバイスネーム、承認デバイス情報、承認方法情報)が含まれる。
【0097】
第1の無線通信装置300がグループ追加承認要求を受信すると(611)、グループ追加承認を行うための表示画面が第1の無線通信装置300の表示部370に表示される(612)。
【0098】
図8には、追加承認操作を行うための表示画面の一例(表示画面515、520)を示す。
【0099】
図8(a)には、選択操作により追加承認を行う表示画面515を示す。具体的には、表示画面515には、追加要求デバイス表示領域516と、追加承認ボタン517と、追加未承認ボタン518と、確定ボタン506と、戻るボタン507とが設けられている。
【0100】
追加要求デバイス表示領域516は、グループ追加要求を行ったデバイスに関する情報(追加要求デバイス情報)を表示する領域である。例えば、追加要求デバイス情報として、デバイスネーム(グループ追加要求に含まれている場合)および端末識別情報が表示される。また、図8(b)に示す表示画面520における追加要求デバイス表示領域516についても同様である。
【0101】
追加承認ボタン517は、グループ追加要求を行ったデバイスを、そのグループ追加要求に係るグループに追加することを承認する場合に押下されるボタンである。
【0102】
追加未承認ボタン518は、グループ追加要求を行ったデバイスを、そのグループ追加要求に係るグループに追加することを承認しない場合に押下されるボタンである。
【0103】
このように、表示画面515において、「YES」ボタン(追加承認ボタン517)または「NO」ボタン(追加未承認ボタン518)の押下操作により追加承認を行うことができる。
【0104】
図8(b)には、番号の入力操作により追加承認を行う表示画面520を示す。具体的には、表示画面520には、追加要求デバイス表示領域516と、番号入力欄521と、確定ボタン506と、戻るボタン507とが設けられている。
【0105】
番号入力欄521は、グループ追加要求を行ったデバイスにおいて入力された番号(図7(b)に示す番号入力欄514において入力された番号)と同一の番号を入力するための表示領域である。例えば、図7(b)に示す番号入力欄514において入力された番号がグループ追加承認要求に含まれる。そして、グループ追加承認要求に含まれる番号と、第1の無線通信装置300において入力された番号とが一致するか否かを、第1の無線通信装置300の制御部330が判断する。この判断の結果、これらの番号が一致した場合には、そのグループ追加承認要求に係るグループに追加することを承認したものと判断する。一方、これらの番号が一致しない場合には、そのグループ追加承認要求に係るグループに追加することを承認しないものと判断する。
【0106】
このように、表示画面520において、番号の入力操作により追加承認を行うことができる。
【0107】
このように、表現力が比較的豊かなユーザインターフェース(表示部)を備える無線通信装置において追加承認を行う場合には、その表示部に追加承認画面(表示画面515、520)を表示させ、この追加承認画面を用いて、追加承認操作を行うことができる。しかしながら、表現力が限定されているユーザインターフェースのみを備える無線通信装置において追加承認を行う場合には、上述した追加承認画面を表示させることができないことも想定される。そこで、図9では、表現力が限定されているユーザインターフェースのみを備える無線通信装置において追加承認を行う例を示す。
【0108】
図9には、表現力が限定されているユーザインターフェースのみを備える無線通信装置において、追加承認操作を行う際に用いられる操作部材の一例(発光部526、操作部527)を示す。図9には、表現力が限定されているユーザインターフェースのみを備える無線通信装置として、スピーカ525を示す。
【0109】
図9(a)には、スピーカ525の正面側の斜視図を示し、図9(b)には、スピーカ525の裏面側の斜視図を示す。また、スピーカ525は、発光部526および操作部527を備える。また、スピーカ525の通信に関する内部構成については、図5に示す第1の無線通信装置300と略同様であるものとする。例えば、発光部526は、表示部370に対応し、操作部527は、操作部360に対応する。
【0110】
発光部526は、スピーカ525の外装面に設けられる発光部であり、例えば、LED(Light Emitting Diode)により構成される。また、発光部526は、制御部からの制御信号に基づいて点灯または消灯する。
【0111】
例えば、スピーカ525がグループ追加承認要求を受信した場合には、発光部526が所定の点滅動作(例えば、一定間隔で5回点滅)を行うことにより、追加承認要求を受信した旨をユーザに通知することができる。また、例えば、発光部526として複数のLEDを備え、これらのLEDの組合せによる点灯パターンにより、グループ追加承認要求を受信した旨をユーザに通知することができる。
【0112】
操作部527は、スピーカ525の外装面に設けられる1または複数の操作部材により構成される。例えば、発光部526によりグループ追加承認要求を受信した旨が通知された場合に、所定時間内に、ユーザが所定の操作部材の操作(例えば、決定ボタンの5回の連続押下操作)を行うことにより、追加承認操作を行うことができる。なお、発光部526によりグループ追加承認要求を受信した旨が通知された場合において、所定時間内に、所定の操作部材の操作が行われない場合には、追加承認操作が行われなかったものと判断される。
【0113】
このように、本技術の第1の実施の形態によれば、UI(ユーザインターフェース)が十分でないデバイスであっても、承認操作を行うことができる。このため、各種の無線通信装置において承認操作を行うことができる。
【0114】
ここで、第1の無線通信装置300がグループ追加承認要求を受信した場合に(611)、図8(a)に示す表示画面515が表示される場合を例にして説明する。例えば、表示画面515において、追加承認ボタン517が押下されたものとする(612)。このようにグループ追加承認を行ったデバイスの確認後に追加承認ボタン517が押下された場合には(612)、グループ追加承認結果が第1の無線通信装置300からRO200に送信される(613乃至616)。この場合についても、第1の無線通信装置300はSHO150と接続状態(601)とされていため、グループ追加承認結果は、SHO150を介して、第1の無線通信装置300からRO200に送信される(613乃至616)。
【0115】
グループ追加を承認する旨のグループ追加承認結果を受信した場合には(616)、RO200は、グループ管理データベース220の内容を更新する(617)。すなわち、グループ管理データベース220において、グループABに第3の無線通信装置410が追加登録される(図4(a)に示す状態から図4(b)に示す状態に更新される(点線の矩形227))。なお、グループ追加を承認しない旨のグループ追加承認結果を受信した場合には(616)、RO200は、グループ管理データベース220の内容を更新せずに、その旨を第3の無線通信装置410に送信する。
【0116】
続いて、RO200は、グループ追加を承認する旨のグループ追加承認結果を第3の無線通信装置410に送信する(618、619)。グループ追加を承認する旨のグループ追加承認結果を受信すると(619)、その旨が第3の無線通信装置410の表示部370に表示される(620)。この表示例を図10に示す。
【0117】
図10には、グループ追加が承認された旨を示す表示画面の一例(表示画面530)を示す。具体的には、表示画面530には、グループ追加が承認された旨を示すメッセージが表示され、さらに、MCIMが有効なデバイス表示領域531と、MCIMの移転操作画面へボタン532と、確認ボタン533とが設けられている。
【0118】
MCIMが有効なデバイス表示領域531は、追加が承認されたグループに属するデバイスのうち、MCIMが有効なデバイスに関する情報(デバイス情報)を表示する領域である。例えば、グループ管理データベース220の内容がグループ追加承認結果に含まれ、その内容に基づいてそのデバイス情報が表示される。
【0119】
MCIMの移転操作画面へボタン532は、追加が承認されたグループに属するデバイス間においてMCIMの移転を行うための操作を行う表示画面に遷移する際に押下されるボタンである。
【0120】
確認ボタン533は、グループ追加が承認された旨と、MCIMが有効なデバイスとの確認後に、ユーザにより押下されるボタンである。この確認ボタン533が押下された場合には、所定の表示画面(例えば、初期画面)が表示される。
【0121】
このように、第3の無線通信装置410において追加操作を行うことにより、第3の無線通信装置410をグループABに追加することができる。この場合に、グループABに属する他のデバイスによる追加承認を得た後に、第3の無線通信装置410をグループABに追加するため、意図しないデバイスがグループABに追加されることを防止することができる。例えば、グループABのグループIDやグループパスワードが第三者に漏れた場合でも、その第三者のデバイスがグループABに追加されることを防止することができる。
【0122】
[有効なMCIMを保持しないデバイスに追加承認を求める場合における通信例]
図12は、本技術の第1の実施の形態における通信システム100を構成する各装置間における通信処理例を示すシーケンスチャートである。なお、図12に示すシーケンスチャートは、図11の変形例であるため、図11と共通する部分については、同一の符号を付して、これらの説明の一部を省略する。また、図12では、有効なMCIMを保持していない第2の無線通信装置400にグループ追加承認を要求する例について説明する。このように、有効なMCIMを保持していない第2の無線通信装置400は、PCIDに基づくRO200との限定接続しかできない。このため、図12に示す例では、RO200から第2の無線通信装置400にグループ追加承認要求が直接送信され、第2の無線通信装置400からRO200にグループ追加承認結果が直接送信される。
【0123】
図12に示す各処理(621乃至624)は、図11に示す各処理(604乃至607)に対応する。ただし、グループABへの追加操作として、第2の無線通信装置400にグループ追加承認を要求する操作が行われている点が異なる。
【0124】
また、図12に示す各処理(625乃至630)は、図11に示す各処理(608乃至617)に対応する。ただし、上述したように、第2の無線通信装置400はRO200と接続状態(602)とされているため、グループ追加承認要求は、SHO150を介さずに、RO200から第2の無線通信装置400に直接送信される点が異なる(625、626)。また、グループ追加承認結果についても同様に、SHO150を介さずに、第2の無線通信装置400からRO200に直接送信される点が異なる(628、629)。
【0125】
また、図12に示す各処理(631乃至633)は、図11に示す各処理(618乃至620)に対応する。
【0126】
[通信システムの動作例]
次に、本技術の第1の実施の形態における通信システム100の動作について図面を参照して説明する。なお、図13および図14では、第3の無線通信装置410における動作例のみを示すが、他の無線通信装置における動作についても同様に適用することができる。
【0127】
[無線通信装置(グループ追加要求の送信元)の動作例]
図13は、本技術の第1の実施の形態における第3の無線通信装置410による通信処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。図13では、第3の無線通信装置410がグループ追加要求を行う場合を例にして説明する。
【0128】
最初に、制御部330が、MCIMを共有するグループへの追加操作が行われたか否かを判断し(ステップS901)、その追加操作が行われていない場合には、監視を継続して行う。
【0129】
その追加操作が行われた場合には(ステップS901)、制御部330が、MCIMを共有するグループへの追加操作を行うための表示画面((グループ追加操作画面(例えば、図6に示す表示画面500))を表示部370に表示させる(ステップS902)。続いて、制御部330が、その表示画面において、グループ追加要求の送信操作(例えば、図6に示す表示画面500における必要事項の操作後の確定ボタン506の押下操作)が行われたか否かを判断する(ステップS903)。そして、その送信操作が行われていない場合には(ステップS903)、監視を継続して行う。
【0130】
続いて、グループ追加要求の送信操作(追加操作)が行われた場合には(ステップS903)、制御部330が、その追加操作に対応するグループ追加要求をRO200に送信する(ステップS904)。なお、ステップS903は、特許請求の範囲に記載の受付手順の一例である。また、ステップS904は、特許請求の範囲に記載の送信手順の一例である。
【0131】
続いて、グループ追加を承認する旨のグループ追加承認結果を受信したか否かが判断され(ステップS905)、グループ追加承認結果を受信していない場合には、監視を継続して行う。一方、グループ追加承認結果を受信した場合には(ステップS905)、制御部330は、グループ追加を承認する旨(例えば、図10に示す表示画面530)を表示部370に表示させる(ステップS906)。
【0132】
なお、グループ追加要求に係るグループに追加できない旨を受信した場合には、制御部330は、その旨を表示部370に表示させる。
【0133】
[無線通信装置(グループ追加承認要求の送信先)の動作例]
図14は、本技術の第1の実施の形態における第1の無線通信装置300による通信処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。図14では、第1の無線通信装置300がグループ追加承認要求を受ける場合を例にして説明する。
【0134】
最初に、制御部330が、グループ追加承認要求を受信したか否かを判断し(ステップS911)、グループ追加承認要求を受信していない場合には、監視を継続して行う。
【0135】
グループ追加承認要求を受信した場合には(ステップS911)、制御部330が、グループ追加承認を行うための表示画面(グループ追加承認画面(例えば、図8に示す表示画面515、520))を表示部370に表示させる(ステップS912)。ここで、グループ追加承認画面は、グループ追加要求を行ったデバイスにおいて選択された承認方法に応じて表示される。
【0136】
続いて、制御部330が、グループ追加承認画面において、操作入力が受け付けられたか否かを判断する(ステップS913)。グループ追加承認画面において、操作入力が受け付けられた場合には(ステップS913)、制御部330が、その操作入力は、追加承認を行う旨の操作入力であるか否かを判断する(ステップS914)。
【0137】
追加承認する旨の操作入力が受け付けられた場合には(ステップS914)、制御部330が、その旨のグループ追加承認結果をSHO150を介してRO200に送信する(ステップS915)。一方、追加承認しない旨の操作入力が受け付けられた場合には(ステップS914)、制御部330が、その旨のグループ追加承認結果をSHO150を介してRO200に送信する(ステップS917)。なお、有効なMCIMを保持しない無線通信装置の場合には、グループ追加承認結果がRO200に直接送信される(ステップS915、S917)。
【0138】
また、グループ追加承認画面において、操作入力が受け付けられていない場合には(ステップS913)、制御部330が、グループ追加承認画面が表示されてから一定時間が経過したか否かを判断する(ステップS916)。グループ追加承認画面が表示されてから一定時間を経過していない場合には(ステップS916)、ステップS913に戻り、グループ追加承認画面が表示されてから一定時間が経過した場合には(ステップS916)、ステップS917に進む。すなわち、一定時間内に承認が得られない場合には、制御部330が、追加承認しない旨のグループ追加承認結果をSHO150を介してRO200に送信する(ステップS917)。なお、有効なMCIMを保持していない無線通信装置の場合には、グループ追加承認結果がRO200に直接送信される。
【0139】
[情報処理装置(RO)の動作例]
図15および図16は、本技術の第1の実施の形態における情報処理装置(RO)200による通信処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【0140】
最初に、制御部210が、グループ追加要求を受信したか否かを判断し(ステップS921)、グループ追加要求を受信していない場合には、監視を継続して行う。
【0141】
グループ追加要求を受信した場合には(ステップS921)、制御部210が、グループ管理データベース220の内容に基づいて、受信したグループ追加要求について認証処理を行う(ステップS922乃至S925)。具体的には、受信したグループ追加要求に含まれるグループのIDおよびパスワードが、グループ管理データベース220に記憶されているグループのIDおよびパスワードと一致するか否かが判断される(ステップS922)。すなわち、受信したグループ追加要求に含まれるグループのIDおよびパスワードに一致するグループが存在するか否かが判断される(ステップS922)。それらに一致するグループが存在しない場合には(ステップS922)、制御部210は、そのグループ追加要求に係るグループに追加できない旨を、グループ追加要求を送信した無線通信装置に送信する(ステップS929)。この場合には、グループ追加要求に係るグループに追加できない旨が、グループ追加要求を送信した無線通信装置に表示される。
【0142】
受信したグループ追加要求に含まれるグループのIDおよびパスワードに一致するグループが存在する場合には(ステップS922)、制御部210が、受信したグループ追加要求に承認デバイス情報が含まれるか否かを判断する(ステップS923)。受信したグループ追加要求に承認デバイス情報が含まれない場合には(ステップS923)、制御部210が、受信したグループ追加要求に係るグループに属するデバイスのうちから1つのデバイス(承認デバイス)を選択する(ステップS924)。例えば、図6に示す承認するデバイス指定領域504において「デバイスを自動で指定」が選択された場合には、グループ追加要求に承認デバイス情報が含まれない。
【0143】
また、グループ追加要求に承認デバイス情報が含まれる場合には(ステップS923)、制御部210が、受信したグループ追加要求に係るグループに、その承認デバイス情報に係るデバイス(承認デバイス)が存在するか否かを判断する(ステップS925)。受信したグループ追加要求に係るグループに承認デバイスが存在しない場合には(ステップS925)、ステップS929に進む。
【0144】
また、受信したグループ追加要求に係るグループに承認デバイスが存在する場合には(ステップS925)、制御部210は、その承認デバイスは、有効なMCIMを保持するデバイスであるか否かを判断する(ステップS926)。例えば、グループ管理データベース220の有効無効情報226(図4に示す)に基づいて判断される。
【0145】
その承認デバイスが有効なMCIMを保持するデバイスである場合には(ステップS926)、制御部210は、SHO150を介してその承認デバイスにグループ追加承認要求を送信する(ステップS927)。一方、その承認デバイスが有効なMCIMを保持しないデバイスである場合には(ステップS926)、制御部210は、SHO150を介さずにその承認デバイスにグループ追加承認要求を直接送信する(ステップS928)。
【0146】
続いて、制御部210が、グループ追加承認結果を受信したか否かを判断し(ステップS930)、グループ追加承認結果を受信していない場合には、グループ追加承認要求を送信してから一定時間が経過したか否かを判断する(ステップS934)。グループ追加承認要求を送信してから一定時間を経過していない場合には(ステップS934)、ステップS930に戻り、グループ追加承認要求を送信してから一定時間が経過した場合には(ステップS934)、ステップS929に戻る。
【0147】
グループ追加承認結果を受信した場合には(ステップS930)、制御部210が、受信したグループ追加承認結果が、追加承認する旨のグループ追加承認結果であるか否かを判断する(ステップS931)。受信したグループ追加承認結果が、追加承認する旨のグループ追加承認結果でない場合(すなわち、追加承認しない旨のグループ追加承認結果である場合)には(ステップS931)、ステップS929に戻る。
【0148】
また、受信したグループ追加承認結果が、追加承認する旨のグループ追加承認結果である場合には(ステップS931)、制御部210が、グループ管理データベース220の内容を更新する(ステップS932)。続いて、制御部210が、追加承認する旨のグループ追加承認結果を、グループ追加要求を送信した無線通信装置に送信する(ステップS933)。
【0149】
[グループからの削除例]
以上では、MCIMを共有するグループに新たなデバイスを追加登録する場合を例にして説明した。以下では、MCIMを共有するグループからデバイスを削除する場合を例にして説明する。ここで、MCIMを共有するグループからデバイスを削除する場合として、主に次の(A)乃至(D)が想定される。
(A)削除操作を行うデバイスのMCIMが有効であり、かつ、そのデバイスをグループから削除する場合。
(B)削除操作を行うデバイスのMCIMが有効であり、かつ、そのデバイス以外のデバイスをグループから削除する場合(図22に示す)。
(C)削除操作を行うデバイスのMCIMが無効であり、かつ、そのデバイスをグループから削除する場合(図23に示す)。
(D)削除操作を行うデバイスのMCIMが無効であり、かつ、そのデバイス以外のデバイスをグループから削除する場合。
【0150】
また、(A)については、デバイスをグループから削除した後のMCIMの取り扱いについて、次の2つに分類することができる。
(A−1)グループに残る他のデバイスにMCIM(または、その使用権)を移転させる場合(図19および図20に示す)。
(A−2)MCIMを保持した状態でグループから抜ける場合(図21に示す)。
【0151】
また、(D)については、削除対象となるデバイスが有効なMCIMを保持するか否かに応じて、次の2つに分類することができる。
(D−1)削除対象となるデバイスのMCIMが無効である場合(図24に示す)。
(D−2)削除対象となるデバイスのMCIMが有効である場合(図25および図26に示す)。
【0152】
[各装置間における通信例(A−1)]
図17および図18は、本技術の第1の実施の形態における各無線通信装置に表示される表示画面例を示す図である。これらの表示画面については、図19および図20に示すシーケンスチャートを参照して詳細に説明する。
【0153】
図19および図20は、本技術の第1の実施の形態における通信システム100を構成する各装置間における通信処理例を示すシーケンスチャートである。
【0154】
図19および図20では、第1の無線通信装置300を操作することにより、第1の無線通信装置300を「グループAB」から削除する場合における通信処理を例にして説明する。すなわち、図19および図20では、上述した(A−1)に対応するシーケンスチャートを示す。なお、図19乃至図26では、第1の無線通信装置300、第2の無線通信装置400および第3の無線通信装置410により「グループAB」が構成されている場合において、第1の無線通信装置300が有効なMCIMを保持している場合を想定して説明する。また、図19乃至図26では、図11と同様に、第1の無線通信装置300がSHO150と接続状態(601)とされ、第2の無線通信装置400および第3の無線通信装置410がRO200と接続状態(602、603)とされているものとする。
【0155】
最初に、所望の無線通信装置を「グループAB」から削除するための表示画面が第1の無線通信装置300の表示部370に表示される。
【0156】
図17には、削除操作を行うための表示画面の一例(表示画面550、555)を示す。図17(a)には、削除対象となるデバイスを選択するための表示画面550を示す。具体的には、表示画面550には、削除対象のデバイス選択領域551と、確定ボタン506と、戻るボタン507とが設けられている。
【0157】
削除対象のデバイス選択領域551は、「グループAB」に属するデバイスのうちから、削除対象となるデバイスを選択するための領域である。例えば、プルダウンボタン(▼)が押下されると、「グループAB」に属するデバイスに関するデバイス情報(例えば、デバイスネーム、端末識別情報)が一覧表示される。そして、一覧表示されているデバイスのうちから削除対象となるデバイスをユーザが選択する。
【0158】
ここで、削除対象のデバイス選択領域551に一覧表示されるデバイスに関する情報(デバイス情報)は、RO200のグループ管理データベース220に格納されている。このため、グループ管理データベース220に格納されているデバイス情報が、RO200の制御部210から定期的または不定期に各無線通信装置に送信され、各無線通信装置のメモリ340に保持しておくことができる。また、削除操作を行うための表示画面を表示させるための指示操作が行われる毎にそのデバイス情報をRO200に順次要求して取得するようにしてもよい。
【0159】
図17(b)には、図17(a)に示す表示画面550において有効なMCIMを保持するデバイスが選択された後に表示される表示画面555を示す。具体的には、表示画面555には、MCIMの取り扱い選択領域556と、確定ボタン506と、戻るボタン507とが設けられている。
【0160】
MCIMの取り扱い選択領域556は、表示画面550において有効なMCIMを保持するデバイスが選択された場合に、その有効なMCIMの取り扱いを選択するための領域である。例えば、プルダウンボタン(▼)が押下されると、その有効なMCIMの取り扱いに関する情報が一覧表示される。
【0161】
ここで、図17(a)に示す表示画面550の削除対象のデバイス選択領域551において、第1の無線通信装置300の選択操作後に確定ボタン506が押下されると、図17(b)に示す表示画面555が表示される。続いて、表示画面555のMCIMの取り扱い選択領域556において「グループに残る他のデバイスにMCIMを渡す」の選択操作後に確定ボタン506が押下されたものとする(651)。
【0162】
このようにグループABからの削除操作が受け付けられた場合には(651)、その削除操作に対応するグループ削除要求が第1の無線通信装置300からSHO150に送信される(652、653)。上述したように、第1の無線通信装置300は、SHO150と接続状態(601)とされているため、グループ削除要求は、第1の無線通信装置300からSHO150に直接送信される。
【0163】
ここで、グループ削除要求には、グループ削除要求を行ったデバイスに関する情報(削除要求デバイス情報)と、削除対象となるデバイスに関する情報(削除対象デバイス情報)とが含まれる。また、この例では、グループ削除要求に応じた削除後に有効なMCIMを保持するデバイスに関する情報(有効MCIM保持デバイス情報)が、グループ削除要求に含まれる。
【0164】
続いて、グループ削除要求を受信すると(653)、SHO150は、そのグループ削除要求に含まれる有効MCIM保持デバイス情報に基づいて、第1の無線通信装置300のMCIMの取り扱いを判断する。図19および図20に示す例では、表示画面555のMCIMの取り扱い選択領域556において「グループに残る他のデバイスにMCIMを渡す」が選択されている。このため、第1の無線通信装置300におけるMCIMについて無効化処理が行われる(654乃至661)。すなわち、SHO150は、第1の無線通信装置300のMCIMを無効化するためのMCIM無効化情報を第1の無線通信装置300に送信する(654、655)。
【0165】
MCIM無効化情報を第1の無線通信装置300が受信すると(655)、第1の無線通信装置300のMCIM情報記憶部350に記憶されているMCIMの無効化処理が行われる(656)。これにより、第1の無線通信装置300に保持されているMCIMが無効化され、第1の無線通信装置300ではMCIMに基づくSHO150への接続ができなくなる。
【0166】
MCIMの無効化処理が終了した後に(656)、MCIMの無効化処理が終了した旨を示すMCIM無効化通知が、SHO150を介して第1の無線通信装置300からRO200に送信される(657乃至660)。MCIM無効化通知をRO200が受信すると(660)、制御部210は、グループ管理データベース220の内容を書き換える(661)。すなわち、第1の無線通信装置300を無効とするように、グループ管理データベース220の内容(図4に示す有効無効情報226)が書き換えられる(661)。
【0167】
続いて、グループABに属する無線通信装置のうち、第1の無線通信装置300以外の無線通信装置のMCIMを有効とするためのMCIM有効化要求が、SHO150からRO200に送信される(662、663)。MCIM有効化要求を受信すると(663)、制御部210は、グループ管理データベース220の内容に基づいて、有効なMCIMを保持するデバイスとして、第1の無線通信装置300以外の無線通信装置を特定する。すなわち、図19および図20に示す例では、表示画面555のMCIMの取り扱い選択領域556において「グループに残る他のデバイスにMCIMを渡す」が選択されている。このため、削除後に有効なMCIMを保持するデバイスとして、第1の無線通信装置300以外の無線通信装置が特定される。例えば、表示画面555のMCIMの取り扱い選択領域556における「グループに残る他のデバイスにMCIMを渡す」の選択操作後に、ユーザ操作によりデバイスを選択し、この選択されたデバイスに関する情報をグループ削除要求に含めるようにしてもよい。また、ユーザ操作によりデバイスが選択されていない場合には、グループABに属する何れか1つの無線通信装置を、制御部210が自動で選択することができる(例えば、登録順)。この例では、有効なMCIMを保持するデバイスとして、第2の無線通信装置400が選択された場合を例にして説明する。
【0168】
すなわち、第2の無線通信装置400のMCIMを有効とするためのMCIM有効化要求が、RO200から第2の無線通信装置400に送信される(664、665)。MCIM有効化要求を受信すると(665)、MCIMを有効とすることを承認するMCIM有効化承認が、RO200を介して第2の無線通信装置400からSHO150に送信される(666乃至669)。
【0169】
MCIM有効化承認を受信すると(669)、第2の無線通信装置400におけるMCIMについて有効化処理が行われる(670乃至679)。すなわち、SHO150は、第2の無線通信装置400のMCIMを有効化するためのMCIM有効化情報を、RO200を介して第2の無線通信装置400に送信する(670乃至673)。
【0170】
MCIM有効化情報を第2の無線通信装置400が受信すると(673)、第2の無線通信装置400のMCIM情報記憶部350におけるMCIMの有効化処理が行われる(674)。これにより、第2の無線通信装置400におけるMCIMが有効化されるため、第2の無線通信装置400は、MCIMに基づいてSHO150に接続することができるようになる。
【0171】
MCIMの有効化処理が終了した後に(674)、MCIMの有効化処理が終了した旨を示すMCIM有効化通知が、第2の無線通信装置400からRO200に送信される(675、676)。MCIM有効化通知をRO200が受信すると(676)、制御部210は、グループ管理データベース220の内容を書き換える(677)。すなわち、第2の無線通信装置400を有効とするように、グループ管理データベース220の内容(図4に示す有効無効情報226)が書き換えられる(677)。
【0172】
また、グループ管理データベース220の書き換え後に、MCIM有効化通知が、RO200からSHO150に送信される(678、679)。また、グループ削除要求に応じた削除処理が終了した旨を示すグループ削除完了通知が、RO200から第1の無線通信装置300に送信される(680、681)。なお、第1の無線通信装置300におけるMCIMは無効とされているため、グループ削除完了通知が、RO200から第1の無線通信装置300に直接送信される(680、681)。
【0173】
グループ削除完了通知を受信すると(681)、第1の無線通信装置300の制御部330は、グループ削除完了通知を表示部370に表示させる(682)。この表示例を図18に示す。
【0174】
図18には、グループ削除完了通知を表示する表示画面の一例(表示画面560)を示す。具体的には、表示画面560には、グループ削除完了を通知するためのメッセージが表示され、確認ボタン561が設けられている。ユーザが表示画面560におけるメッセージを確認した後に、確認ボタン561を押下すると、他の画面が表示される。これにより、第1の無線通信装置300における一連のグループ削除処理が終了する。
【0175】
ここで、有効なMCIMをネットワーク側から無効にする手続(MCIM De−activate(654乃至658))については、3GPPに規定されている手続を適用することができる。具体的には、非特許文献(3GPP TR 23.060)で規定される手続(HLR−initiated detach procedure)を適用することができる。
【0176】
また、ネットワーク側から、MCIMをデバイスにダウンロードして有効にする手続(MCIM Provisioning and download(662乃至679))については、3GPPに規定されている手続を適用することができる。具体的には、非特許文献1で規定される手続(Remote Provisioning)を適用することができる。
【0177】
[各装置間における通信例(A−2)]
図21は、本技術の第1の実施の形態における通信システム100を構成する各装置間における通信処理例を示すシーケンスチャートである。
【0178】
図21では、第1の無線通信装置300を操作することにより、第2の無線通信装置400および第3の無線通信装置410を「グループAB」から削除する場合における通信処理を例にして説明する。すなわち、図21では、上述した(A−2)に対応するシーケンスチャートを示す。
【0179】
最初に、所望の無線通信装置を「グループAB」から削除するための表示画面が第1の無線通信装置300の表示部370に表示される。
【0180】
ここで、図17(a)に示す表示画面550の削除対象のデバイス選択領域551において、第1の無線通信装置300の選択操作後に確定ボタン506が押下されると、図17(b)に示す表示画面555が表示される。続いて、表示画面555のMCIMの取り扱い選択領域556において「MCIMを持ってグループから抜ける」の選択操作後に確定ボタン506が押下されたものとする(685)。
【0181】
このようにグループABからの削除操作が受け付けられた場合には(685)、その削除操作に対応するグループ削除要求が第1の無線通信装置300からSHO150に送信される(686、687)。
【0182】
続いて、グループ削除要求を受信すると(687)、SHO150は、そのグループ削除要求に含まれる有効MCIM保持デバイス情報に基づいて、第1の無線通信装置300のMCIMの取り扱いを判断する。図21に示す例では、表示画面555のMCIMの取り扱い選択領域556において「MCIMを持ってグループから抜ける」が選択されている。このため、第1の無線通信装置300におけるMCIMは有効の状態が維持される。また、グループABに属する他の無線通信装置(第2の無線通信装置400、第3の無線通信装置410)については、グループABから削除される。このため、SHO150は、そのグループ削除要求をRO200に送信する(688、689)。
【0183】
そのグループ削除要求をRO200が受信すると(689)、制御部210は、グループ管理データベース220の内容を書き換える(690)。すなわち、グループABに属する他の無線通信装置(第2の無線通信装置400、第3の無線通信装置410)を削除するように、グループ管理データベース220の内容が書き換えられる(690)。
【0184】
グループ管理データベース220の書き換え後に(690)、グループ削除通知が、RO200からグループABに属する他の無線通信装置(第2の無線通信装置400、第3の無線通信装置410)に送信される(691乃至694)。
【0185】
グループ削除通知を受信すると(692、694)、各無線通信装置(第2の無線通信装置400、第3の無線通信装置410)の制御部330は、グループ削除通知を表示部370に表示させる(695、696)。この表示例を図18に示す。
【0186】
[各装置間における通信例(B)]
図22は、本技術の第1の実施の形態における通信システム100を構成する各装置間における通信処理例を示すシーケンスチャートである。
【0187】
図22では、第1の無線通信装置300を操作することにより、第3の無線通信装置410を「グループAB」から削除する場合における通信処理を例にして説明する。すなわち、図22では、上述した(B)に対応するシーケンスチャートを示す。
【0188】
最初に、所望の無線通信装置を「グループAB」から削除するための表示画面が第1の無線通信装置300の表示部370に表示される。
【0189】
ここで、図17(a)に示す表示画面550の削除対象のデバイス選択領域551において、第3の無線通信装置410の選択操作後に確定ボタン506が押下されたものとする(701)。ここで、有効なMCIMを保持していない無線通信装置が選択された場合には、図17(b)に示す表示画面555が表示されない。
【0190】
このようにグループABからの削除操作が受け付けられた場合には(701)、その削除操作に対応するグループ削除要求が第1の無線通信装置300からSHO150に送信される(702、703)。
【0191】
続いて、グループ削除要求を受信すると(703)、SHO150は、そのグループ削除要求に含まれる削除対象デバイス情報に基づいて、削除対象となるデバイス(第3の無線通信装置410)を特定する。このため、SHO150は、そのグループ削除要求をRO200に送信する(704、705)。
【0192】
そのグループ削除要求をRO200が受信すると(705)、制御部210は、グループ管理データベース220の内容を書き換える(706)。すなわち、第3の無線通信装置410を削除するように、グループ管理データベース220の内容が書き換えられる(706)。
【0193】
グループ管理データベース220の書き換え後に(706)、グループ削除通知が、RO200から第3の無線通信装置410に送信される(707、708)。
【0194】
グループ削除通知を受信すると(708)、第3の無線通信装置410の制御部330は、グループ削除通知を表示部370に表示させる(709)。この表示例を図18に示す。
【0195】
[各装置間における通信例(C)]
図23は、本技術の第1の実施の形態における通信システム100を構成する各装置間における通信処理例を示すシーケンスチャートである。
【0196】
図23では、第3の無線通信装置410を操作することにより、第3の無線通信装置410を「グループAB」から削除する場合における通信処理を例にして説明する。すなわち、図23では、上述した(C)に対応するシーケンスチャートを示す。
【0197】
最初に、所望の無線通信装置を「グループAB」から削除するための表示画面が第3の無線通信装置410の表示部370に表示される。
【0198】
ここで、図17(a)に示す表示画面550の削除対象のデバイス選択領域551において、第3の無線通信装置410の選択操作後に確定ボタン506が押下されたものとする(711)。ここで、有効なMCIMを保持していない無線通信装置が選択された場合には、図17(b)に示す表示画面555が表示されない。
【0199】
このようにグループABからの削除操作が受け付けられた場合には(711)、その削除操作に対応するグループ削除要求が第3の無線通信装置410からRO200に送信される(712、713)。上述したように、第3の無線通信装置410は、RO200と接続状態(603)とされているため、グループ削除要求は、第3の無線通信装置410からRO200に直接送信される。
【0200】
続いて、グループ削除要求をRO200が受信すると(713)、制御部210は、グループ管理データベース220の内容を書き換える(714)。すなわち、第3の無線通信装置410を削除するように、グループ管理データベース220の内容が書き換えられる(714)。
【0201】
グループ管理データベース220の書き換え後に(714)、グループ削除通知が、RO200から第3の無線通信装置410に送信される(715、716)。
【0202】
グループ削除通知を受信すると(716)、第3の無線通信装置410の制御部330は、グループ削除通知を表示部370に表示させる(717)。この表示例を図18に示す。
【0203】
[各装置間における通信例(D−1)]
図24は、本技術の第1の実施の形態における通信システム100を構成する各装置間における通信処理例を示すシーケンスチャートである。
【0204】
図24では、第3の無線通信装置410を操作することにより、第2の無線通信装置400を「グループAB」から削除する場合における通信処理を例にして説明する。すなわち、図24では、上述した(D−1)に対応するシーケンスチャートを示す。
【0205】
最初に、所望の無線通信装置を「グループAB」から削除するための表示画面が第3の無線通信装置410の表示部370に表示される。
【0206】
ここで、図17(a)に示す表示画面550の削除対象のデバイス選択領域551において、第2の無線通信装置400の選択操作後に確定ボタン506が押下されたものとする(721)。ここで、有効なMCIMを保持していない無線通信装置が選択された場合には、図17(b)に示す表示画面555が表示されない。
【0207】
このようにグループABからの削除操作が受け付けられた場合には(721)、その削除操作に対応するグループ削除要求が第3の無線通信装置410からRO200に送信される(722、723)。上述したように、第3の無線通信装置410は、RO200と接続状態(603)とされているため、グループ削除要求は、第3の無線通信装置410からRO200に直接送信される。
【0208】
続いて、グループ削除要求をRO200が受信すると(723)、制御部210は、グループ管理データベース220の内容を書き換える(724)。すなわち、第2の無線通信装置400を削除するように、グループ管理データベース220の内容が書き換えられる(724)。
【0209】
グループ管理データベース220の書き換え後に(724)、グループ削除通知が、RO200から第2の無線通信装置400に送信される(725、726)。
【0210】
グループ削除通知を受信すると(726)、第2の無線通信装置400の制御部330は、グループ削除通知を表示部370に表示させる(727)。この表示例を図18に示す。
【0211】
[各装置間における通信例(D−2)]
図25および図26は、本技術の第1の実施の形態における通信システム100を構成する各装置間における通信処理例を示すシーケンスチャートである。
【0212】
図25および図26では、第3の無線通信装置410を操作することにより、第1の無線通信装置300を「グループAB」から削除する場合における通信処理を例にして説明する。すなわち、図25および図26では、上述した(D−2)に対応するシーケンスチャートを示す。
【0213】
最初に、所望の無線通信装置を「グループAB」から削除するための表示画面が第3の無線通信装置410の表示部370に表示される。
【0214】
図17(a)に示す表示画面550の削除対象のデバイス選択領域551において、第1の無線通信装置300の選択操作後に確定ボタン506が押下されると、図17(b)に示す表示画面555が表示される。続いて、表示画面555のMCIMの取り扱い選択領域556において「グループに残る他のデバイスにMCIMを渡す」の選択操作後に確定ボタン506が押下されたものとする(731)。
【0215】
このようにグループABからの削除操作が受け付けられた場合には(731)、その削除操作に対応するグループ削除要求が、RO200を介して第3の無線通信装置410からSHO150に送信される(732乃至735)。上述したように、第3の無線通信装置410は、RO200と接続状態(603)とされているため、グループ削除要求は、RO200を介してSHO150に送信される。
【0216】
続いて、グループ削除要求を受信すると(735)、SHO150は、そのグループ削除要求に含まれる有効MCIM保持デバイス情報に基づいて、第1の無線通信装置300のMCIMの取り扱いを判断する。図25および図26に示す例では、図19および図20と同様に、表示画面555のMCIMの取り扱い選択領域556において「グループに残る他のデバイスにMCIMを渡す」が選択されている。このため、第1の無線通信装置300におけるMCIMについて無効化処理が行われる(736乃至743)。この無効化処理については、図19および図20に示す無効化処理(654乃至661)と略同様であるため、ここでの説明を省略する。
【0217】
続いて、第3の無線通信装置410のMCIMを有効とするためのMCIM有効化処理が行われる(744乃至761)。この有効化処理については、有効化処理の対象が異なる点以外は、図19および図20に示す有効化処理(662乃至679)と略同様であるため、ここでの説明を省略する。
【0218】
続いて、グループ削除要求に応じた削除処理が終了した旨を示すグループ削除完了通知が、RO200から第1の無線通信装置300に送信される(762、763)。なお、第1の無線通信装置300におけるMCIMは無効とされているため、グループ削除完了通知が、RO200から第1の無線通信装置300に直接送信される(762、763)。
【0219】
グループ削除完了通知を受信すると(763)、第1の無線通信装置300の制御部330は、グループ削除完了通知を表示部370に表示させる(764)。この表示例を図18に示す。
【0220】
このように、本技術の実施の形態によれば、例えば、公衆回線網110における契約認証情報(MCIM)を、グループ内の複数のデバイスで容易に共有することができる。この場合において、そのグループに新たなデバイスを追加登録する場合には、安全性を維持しつつ、確実に追加することができる。すなわち、グループのIDおよびパスワードを用いた認証とともに、グループに属する他のデバイスの確認(追加承認)を行うことにより、さらに安全性を高め、確実に追加することができる。これにより、例えば、グループのIDやパスワードの紛失があり、IDやパスワードが漏えいしたような場合でも、第三者によるグループへの意図しない追加を防止することができる。すなわち、本技術の実施の形態によれば、複数の無線通信装置間においてネットワークに接続するための権利を容易に共有し、その共有に係る安全性を維持することができる。
【0221】
なお、本技術の実施の形態では、一体として構成される情報処理装置(RO)200を例にして説明した。ただし、これらの情報処理装置が備える各部(例えば、制御部210、グループ管理データベース220)を複数の装置により構成する情報処理システムについても本技術の実施の形態を適用することができる。また、本技術の実施の形態では、2または3の無線通信装置により構成されるグループABを例にして説明したが、4以上の無線通信装置により構成されるグループについても本技術の実施の形態を適用することができる。また、携帯型の無線通信装置(例えば、データ通信専用端末装置)や、固定型の無線通信装置(例えば、自動販売機のデータ収集を目的とする無線通信装置)に本技術の実施の形態を適用することができる。
【0222】
また、本技術の実施の形態では、ネットワーク接続権として、MCIMの使用権を例にして説明した。ただし、他の情報(例えば、USIM)に基づいて、所定のネットワークと接続するための他のネットワーク接続権についても、本技術の実施の形態を適用することができる。
【0223】
なお、上述の実施の形態は本技術を具現化するための一例を示したものであり、実施の形態における事項と、特許請求の範囲における発明特定事項とはそれぞれ対応関係を有する。同様に、特許請求の範囲における発明特定事項と、これと同一名称を付した本技術の実施の形態における事項とはそれぞれ対応関係を有する。ただし、本技術は実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において実施の形態に種々の変形を施すことにより具現化することができる。
【0224】
また、上述の実施の形態において説明した処理手順は、これら一連の手順を有する方法として捉えてもよく、また、これら一連の手順をコンピュータに実行させるためのプログラム乃至そのプログラムを記憶する記録媒体として捉えてもよい。この記録媒体として、例えば、CD(Compact Disc)、MD(MiniDisc)、DVD(Digital Versatile Disk)、メモリカード、ブルーレイディスク(Blu-ray Disc(登録商標))等を用いることができる。
【0225】
なお、本技術は以下のような構成もとることができる。
(1) 無線回線を介して所定のネットワークに接続するためのネットワーク接続権を共有する複数の無線通信装置により構成されるグループに追加登録するための操作入力として前記グループを特定するためのグループ情報を受け付ける受付部と、
前記グループ情報が受け付けられた場合に、前記グループを構成する何れかの無線通信装置において承認操作が行われたことを条件に前記グループに追加登録することを要求する追加要求を前記グループを管理する管理システムに無線回線を介して送信する制御部と
を具備する無線通信装置。
(2) 前記管理システムは、前記追加要求を受信した場合には前記承認操作が行われたことを条件に前記追加要求を送信した無線通信装置を前記グループに追加登録する
前記(1)に記載の無線通信装置。
(3) 前記受付部は、前記承認操作を行う無線通信装置を特定するための無線通信装置情報を受け付け、
前記制御部は、前記無線通信装置情報を前記追加要求に含めて送信し、
前記管理システムは、前記追加要求を受信した場合には前記追加要求に含まれる前記無線通信装置情報に係る無線通信装置において前記承認操作が行われたことを条件に前記追加要求を送信した無線通信装置を前記グループに追加登録する
前記(1)または(2)に記載の無線通信装置。
(4) 前記受付部は、前記承認操作を行う際における承認方法を特定するための承認方法情報を受け付け、
前記制御部は、前記承認方法情報を前記追加要求に含めて送信し、
前記管理システムは、前記追加要求を受信した場合には前記追加要求に含まれる前記承認方法情報に係る承認方法により前記承認操作が行われたことを条件に前記追加要求を送信した無線通信装置を前記グループに追加登録する
前記(1)から(3)のいずれかに記載の無線通信装置。
(5) 前記受付部は、前記追加要求に対する承認を選択操作により行う承認方法と、前記追加要求に対する承認を識別情報の入力操作により行う承認方法と、前記追加要求に対する承認を操作部材の操作により行う承認方法との何れかを特定する前記承認方法情報を受け付ける
前記(4)に記載の装置。
(6) 前記管理システムは、前記承認操作が行われる無線通信装置が前記ネットワーク接続権を保持する場合には前記承認操作を行うことを要求する追加承認要求を前記ネットワーク接続権に基づく接続により当該無線通信装置に送信する
前記(1)から(5)のいずれかに記載の無線通信装置。
(7) 前記制御部は、前記追加要求に応じて前記グループに追加登録された旨の通知を前記管理システムから受信した場合に前記グループに追加登録された旨を表示部に表示させる
前記(1)から(6)のいずれかに記載の無線通信装置。
(8) 前記受付部は、前記グループを構成する何れかの無線通信装置を前記グループから削除するための操作入力を受け付け、
前記制御部は、前記削除するための操作入力が受け付けられた場合に当該削除対象となる無線通信装置を前記グループから削除するための削除要求を前記管理システムに送信し、
前記管理システムは、前記削除対象となる無線通信装置を前記グループから削除処理する
前記(1)から(7)のいずれかに記載の無線通信装置。
(9) 前記受付部は、前記グループに付与されている識別情報およびパスワードを前記グループ情報として受け付ける
前記(1)から(8)のいずれかに記載の無線通信装置。
(10) 前記ネットワーク接続権は、通信事業者が運営する基地局に接続するための契約認証情報に基づいて前記基地局に接続する権利である
前記(1)から(9)のいずれかに記載の無線通信装置。
(11) 前記管理システムは、ROである前記(1)から(10)のいずれかに記載の無線通信装置。
(12) 前記グループを構成する複数の無線通信装置のうち前記ネットワーク接続権を保持する無線通信装置は、前記ネットワーク接続権に基づいてSHOに接続可能であり、
前記グループを構成する複数の無線通信装置のうち前記ネットワーク接続権を保持する無線通信装置以外の無線通信装置は、ROにのみ接続可能である
前記(1)から(11)のいずれかに記載の無線通信装置。
(13) 無線回線を介して所定のネットワークに接続するためのネットワーク接続権を共有する複数の無線通信装置により構成されるグループに追加登録するための操作入力として前記グループを特定するためのグループ情報を受け付けると、前記グループを構成する何れかの無線通信装置において承認操作が行われたことを条件に前記グループに追加登録することを要求する追加要求を前記グループを管理する情報処理装置に無線回線を介して送信する制御部を備える無線通信装置と、
前記グループを構成する複数の無線通信装置以外の他の無線通信装置から前記追加要求を受信した場合に前記グループを構成する何れかの無線通信装置に前記追加要求に対する承認操作を行わせるための追加承認要求を無線回線を介して送信し、前記追加承認要求を送信した無線通信装置から前記追加要求に対する承認操作が行われた旨の追加承認結果を受信したことを条件に前記追加要求を送信した無線通信装置を前記グループに追加登録する制御部を備える情報処理装置と
を具備する通信システム。
(14) 無線回線を介して所定のネットワークに接続するためのネットワーク接続権を共有する複数の無線通信装置により構成されるグループに追加登録するための操作入力として前記グループを特定するためのグループ情報を受け付ける受付手順と、
前記グループを構成する何れかの無線通信装置において承認操作が行われたことを条件に前記グループに追加登録することを要求する追加要求を前記グループを管理する管理システムに無線回線を介して送信する送信手順と
を具備する無線通信装置の制御方法。
(15) 無線回線を介して所定のネットワークに接続するためのネットワーク接続権を共有する複数の無線通信装置により構成されるグループに追加登録することを要求する追加要求を前記複数の無線通信装置以外の他の無線通信装置から受信した場合に前記グループを構成する何れかの無線通信装置に前記追加要求に対する承認操作を行わせるための追加承認要求を無線回線を介して送信する第1制御部と、
前記追加承認要求を送信した無線通信装置から前記追加要求に対する承認操作が行われた旨の追加承認結果を受信したことを条件に前記追加要求を送信した無線通信装置を前記グループに追加登録する第2制御部と
を具備する情報処理装置。
(16) 前記グループ情報は、前記グループに付与されている識別情報およびパスワードを含み、
前記識別情報および前記パスワードと前記グループを構成する各無線通信装置とを前記グループ毎に関連付けて記憶する記憶部をさらに具備し、
前記第1制御部は、前記追加要求を受信した場合に前記追加要求に含まれる識別情報およびパスワードが一致するグループを前記記憶部から抽出して当該一致するグループが抽出された場合に前記追加承認要求を送信する
前記(15)に記載の情報処理装置。
(17) 前記追加要求は、前記承認操作を行わせる無線通信装置に関する無線通信装置情報を含み、
前記第1制御部は、前記追加要求を受信した場合に前記追加要求に含まれる無線通信装置情報に係る無線通信装置が前記抽出されたグループに属するか否かを判断して当該無線通信装置が前記抽出されたグループに属する場合に当該無線通信装置に前記追加承認要求を送信する
前記(16)に記載の情報処理装置。
(18) 前記第1制御部は、前記追加要求に前記無線通信装置情報が含まれない場合には前記抽出されたグループを構成する何れかの無線通信装置に前記追加承認要求を送信する
前記(17)に記載の情報処理装置。
【符号の説明】
【0226】
100 通信システム
110 公衆回線網
120 ネットワーク制御装置
121、122 基地局
123〜126 無線回線
200 情報処理装置(RO)
210 制御部
220 グループ管理データベース
300 第1の無線通信装置
311 アンテナ
312 アンテナ共用部
321 変調部
322 復調部
330 制御部
331 バス
340 メモリ
350 MCIM情報記憶部
360 操作部
370 表示部
380 位置情報取得部
391 マイクロフォン
392 スピーカ
400 第2の無線通信装置
410 第3の無線通信装置
525 スピーカ
526 発光部
527 操作部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線回線を介して所定のネットワークに接続するためのネットワーク接続権を共有する複数の無線通信装置により構成されるグループに追加登録するための操作入力として前記グループを特定するためのグループ情報を受け付ける受付部と、
前記グループ情報が受け付けられた場合に、前記グループを構成する何れかの無線通信装置において承認操作が行われたことを条件に前記グループに追加登録することを要求する追加要求を前記グループを管理する管理システムに無線回線を介して送信する制御部と
を具備する無線通信装置。
【請求項2】
前記管理システムは、前記追加要求を受信した場合には前記承認操作が行われたことを条件に前記追加要求を送信した無線通信装置を前記グループに追加登録する請求項1記載の無線通信装置。
【請求項3】
前記受付部は、前記承認操作を行う無線通信装置を特定するための無線通信装置情報を受け付け、
前記制御部は、前記無線通信装置情報を前記追加要求に含めて送信し、
前記管理システムは、前記追加要求を受信した場合には前記追加要求に含まれる前記無線通信装置情報に係る無線通信装置において前記承認操作が行われたことを条件に前記追加要求を送信した無線通信装置を前記グループに追加登録する
請求項1記載の無線通信装置。
【請求項4】
前記受付部は、前記承認操作を行う際における承認方法を特定するための承認方法情報を受け付け、
前記制御部は、前記承認方法情報を前記追加要求に含めて送信し、
前記管理システムは、前記追加要求を受信した場合には前記追加要求に含まれる前記承認方法情報に係る承認方法により前記承認操作が行われたことを条件に前記追加要求を送信した無線通信装置を前記グループに追加登録する
請求項1記載の無線通信装置。
【請求項5】
前記受付部は、前記追加要求に対する承認を選択操作により行う承認方法と、前記追加要求に対する承認を識別情報の入力操作により行う承認方法と、前記追加要求に対する承認を操作部材の操作により行う承認方法との何れかを特定する前記承認方法情報を受け付ける請求項4記載の無線通信装置。
【請求項6】
前記管理システムは、前記承認操作が行われる無線通信装置が前記ネットワーク接続権を保持する場合には前記承認操作を行うことを要求する追加承認要求を前記ネットワーク接続権に基づく接続により当該無線通信装置に送信する請求項1記載の無線通信装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記追加要求に応じて前記グループに追加登録された旨の通知を前記管理システムから受信した場合に前記グループに追加登録された旨を表示部に表示させる請求項1記載の無線通信装置。
【請求項8】
前記受付部は、前記グループを構成する何れかの無線通信装置を前記グループから削除するための操作入力を受け付け、
前記制御部は、前記削除するための操作入力が受け付けられた場合に当該削除対象となる無線通信装置を前記グループから削除するための削除要求を前記管理システムに送信し、
前記管理システムは、前記削除対象となる無線通信装置を前記グループから削除処理する
請求項7記載の無線通信装置。
【請求項9】
前記受付部は、前記グループに付与されている識別情報およびパスワードを前記グループ情報として受け付ける請求項1記載の無線通信装置。
【請求項10】
前記ネットワーク接続権は、通信事業者が運営する基地局に接続するための契約認証情報に基づいて前記基地局に接続する権利である請求項1記載の無線通信装置。
【請求項11】
前記管理システムは、ROである請求項1記載の無線通信装置。
【請求項12】
前記グループを構成する複数の無線通信装置のうち前記ネットワーク接続権を保持する無線通信装置は、前記ネットワーク接続権に基づいてSHOに接続可能であり、
前記グループを構成する複数の無線通信装置のうち前記ネットワーク接続権を保持する無線通信装置以外の無線通信装置は、ROにのみ接続可能である
請求項1記載の無線通信装置。
【請求項13】
無線回線を介して所定のネットワークに接続するためのネットワーク接続権を共有する複数の無線通信装置により構成されるグループに追加登録するための操作入力として前記グループを特定するためのグループ情報を受け付けると、前記グループを構成する何れかの無線通信装置において承認操作が行われたことを条件に前記グループに追加登録することを要求する追加要求を前記グループを管理する情報処理装置に無線回線を介して送信する制御部を備える無線通信装置と、
前記グループを構成する複数の無線通信装置以外の他の無線通信装置から前記追加要求を受信した場合に前記グループを構成する何れかの無線通信装置に前記追加要求に対する承認操作を行わせるための追加承認要求を無線回線を介して送信し、前記追加承認要求を送信した無線通信装置から前記追加要求に対する承認操作が行われた旨の追加承認結果を受信したことを条件に前記追加要求を送信した無線通信装置を前記グループに追加登録する制御部を備える情報処理装置と
を具備する通信システム。
【請求項14】
無線回線を介して所定のネットワークに接続するためのネットワーク接続権を共有する複数の無線通信装置により構成されるグループに追加登録するための操作入力として前記グループを特定するためのグループ情報を受け付ける受付手順と、
前記グループを構成する何れかの無線通信装置において承認操作が行われたことを条件に前記グループに追加登録することを要求する追加要求を前記グループを管理する管理システムに無線回線を介して送信する送信手順と
を具備する無線通信装置の制御方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate

【図23】
image rotate

【図24】
image rotate

【図25】
image rotate

【図26】
image rotate