説明

無電極放電ランプ装置、及びそれを用いた照明器具

【課題】始動補助光源の短寿命化を招くことなく、暗所に長時間置いた後でも短時間で点灯始動し、長期間の使用において確実に暗所でのバルブの点灯始動を確保できる無電極放電ランプ装置と、それを用いた照明器具を提供する。
【解決手段】内部に放電ガスを封入したバルブ200と、バルブ200を保持するカプラ300と、カプラ300の誘導コイル330に点灯電力を供給する点灯回路400と、バルブ200の始動時にバルブ200に光を照射する始動補助光源510を備えた始動補助回路500とからなる無電極放電ランプ装置100において、始動補助回路500にバルブ200の光及びバルブ200に照射される光を検知するCdSセル521を設け、始動補助光源510を、明所でのバルブ200の点灯始動時には点灯せず、暗所でのバルブ200の点灯後には消灯することにより、始動補助光源510の寿命を長くする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無電極放電ランプ装置、及びこの無電極放電ランプ装置を用いた照明器具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、放電ガスを封入したバルブ(気密容器)に近接された誘導コイルに対して高周波電流を流し、バルブ内の放電ガスに高周波電磁界を作用させてバルブを点灯させる、無電極放電ランプ装置が提供されている。
【0003】
この種の無電極ランプ装置は、図10に示すようなものが提供されている。図10の無電極放電ランプ装置900は、ガラスなどの透光性材料からなるバルブ910と、バルブ910を保持するカプラ920と、外部からの電力から高周波電流を発生してカプラ920に高周波電流を供給する点灯回路930とで構成されている。
【0004】
バルブ910は、内側に金属蒸気と希ガスとの混合気体である放電ガスが封入された気密容器であり、内面には全面に蛍光体膜912や保護膜913が塗布されている。また、バルブ910には、内側に落ち窪んだ凹状のキャビティ911が形成されており、キャビティ911の底部914から開口部917に向かって、内部に水銀蒸気の供給源である水銀化合物916を封入した排気細管915が溶着されている。
【0005】
カプラ920は、円筒状のボビン921と、高周波磁気特性の良好な軟磁性材料からなる略円筒状に形成されたコア922と、そのコア922の外周に巻装される誘導コイル923とを備えており、ボビン921にコア922と誘導コイル923とが取り付けられる。
【0006】
そして、ボビン921が、バルブ910のキャビティ911の内部に挿入されて、バルブ910はカプラ920に保持される。この無電極放電ランプ装置900は、点灯回路930から高周波電流をカプラ920の誘導コイル923に流して、高周波電磁界を発生させて放電ガスを励起し、このときに放射された紫外線をバルブ910の蛍光体膜912によって可視光に変換する。
【0007】
このような無電極放電ランプ装置は、道路灯や高天井灯、街路灯などの様々な場所に使用されている。このため、様々な環境下での使用に対応させるために、様々な改良が行われている。
【0008】
例えば、無電極放電ランプの周囲温度が変化しても、広い温度範囲で高い光出力が得られるようにするために、水銀蒸気の供給源である水銀化合物に、ビスマス−インジウム−水銀アマルガムを使用したものがある。しかし、このビスマス−インジウム−水銀アマルガムは、高い光出力を実現するには、高い水銀蒸気圧を確保する必要があり、必要な温度に達するまでの時間がかかってしまう。つまり、点灯始動時間が長いという短所があり、ビスマス−インジウム−水銀アマルガムを使用した無電極放電ランプ装置では、安定点灯時の光出力に対して60%の光出力を確保するのには1分程度の時間がかかるという結果が得られている。
【0009】
そこで、無電極放電ランプ装置の点灯始動時間を短縮するために、水銀蒸気の供給源として純粋な水銀滴を使用した無電極放電ランプが提供されている。この水銀滴は、上述のビスマス−インジウム−水銀アマルガムに比べて、低い温度でも高い水銀蒸気圧を得ることができることから、必要な温度に達するまでの時間が短く、無電極放電ランプが始動した後、2〜3秒以内に最大出力の50%に達するため、ランプの点灯始動時間を短縮することができる。
【0010】
しかし、バルブの体積に対して入力電力が大きい高負荷のランプである場合や、周囲温度が高い場合には、バルブの温度が高くなるために内部の水銀蒸気圧が高くなりすぎて、逆に光出力が低下してしまう。したがって、水銀滴を使用する場合には、水銀の蒸気圧を制御するために、最冷点を確保する必要がある。最冷点とは、バルブの表面の中で最も温度が低くなる部位であり、その温度は35〜45℃程度とすることが好ましい。そしてこの最冷点を確保については、バルブの表面から外側に向かって突出する突出部を設け、この突出部を最冷点とする手段が知られている。
【0011】
このような無電極放電ランプ装置では、周囲温度が極端に低下した場合にも、バルブ内に確実に水銀を放出することが可能であり、ランプへの入力電力が低下した場合にも有効である。このような無電極放電ランプでは、調光方式として、点灯のON−OFFを繰り返すPWM調光を採用している。
【0012】
ところで、蛍光灯などの放電ランプでは、その点灯始動時に放電空間の初期電子を利用して放電を開始している。無電極放電ランプでは、熱電極のような初期電子発生源を有していないため、バルブ内に偶然存在する電子によって放電を開始する。この際、明所では、外部からの紫外線や可視光によってバルブ内の放電ガスがある程度電離し、初期電子が比較的多く存在しているため、バルブの発光までの時間が比較的短い。これに対して、未動作の状態で暗所に長時間放置した後などでは、バルブ内の放電ガスがほとんど電離しておらず、初期電子が少ないため、バルブの発光までの時間が長くなるという問題があった。
【0013】
そこで、従来の無電極放電ランプ装置などでは、暗所での点灯始動時間を短縮するために、セシウムなどの金属単体、またはその酸化物などの仕事関数の小さい物質をガラスのメッシュ線材に担持させ、バルブの内壁に取り付けて暗所始動補助材を使用することが行われていた。しかし、このような無電極放電ランプ装置では、セシウムの取り扱いが難しく、取り扱いが不適切な場合には無電極放電ランプ装置の短寿命化を招くという問題があった。
【0014】
また、他の従来の無電極放電ランプ装置では、暗所での点灯始動時間を短縮するために、無電極放電ランプ装置の近傍に始動補助光源を配置し、バルブの点灯始動時に始動補助光源からバルブに光を照射してバルブ内の初期電子を増加させることが行われていた。この始動補助光源は、例えば、無電極放電ランプ装置の誘導コイルと磁気的に結合する補助コイルに接続されており、無電極放電ランプ装置の点灯時に誘導コイルに流れる高周波電流による誘導起電力により点灯させる(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2005−56803号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
ところで、始動補助光源を用いた無電極放電ランプ装置では、バルブの点灯始動から一定時間経過後に始動補助光源を消灯させたり、バルブの点灯前後での電磁界の変化を利用して始動補助光源を消灯させたりすることで、バルブの発光後に始動補助光源が不必要に点灯し続けることを防いでいた。
【0016】
しかしながら、上記の方法では、例えば、バルブの周囲が明るく、バルブ内の放電ガスがすでに電離しており、初期電子が存在する場合においても、無電極放電ランプ装置を始動させた際には始動補助光源を点灯させてしまうため、始動補助光源が短寿命化してしまう。また、無電極放電ランプ装置をPWM調光により点灯すると、始動補助光源は早い周期で点灯と消灯を繰り返してしまい、点灯の際にかかる高い電圧によって、始動補助光源が短寿命化してしまう。これらにより、始動補助光源の不動作が発生し、無電極放電ランプ装置の暗所での点灯始動不良が発生してしまう。
【0017】
本発明は、上記事由に鑑みてなされたものであり、その目的は、始動補助光源の短寿命化を招くことなく、長期間の使用において確実に暗所での点灯始動を確保し、さらに、暗所でも短時間で点灯始動する無電極放電ランプ装置と、それを用いた照明器具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0018】
請求項1の発明は、内部に放電ガスを封入されて、内面に蛍光体が塗布されたバルブと、バルブの内側に窪んだ凹状のキャビティと、キャビティに挿入されて、高周波電流が供給されることにより高周波電磁界を発生して放電ガスを励起し、発光させる誘導コイルと、誘導コイルに高周波電流を供給する点灯回路と、バルブに光を照射する始動補助光源と、点灯回路によるバルブの点灯始動時に、始動補助光源に点灯電力を供給して点灯させる始動補助回路とを備え、始動補助回路は、バルブの発光及びバルブに照射される光に応じた明るさを検知して、当該検知した明るさが増大すると、始動補助光源への点灯電力を低減して消灯させる第1の始動補助光源消灯手段を設けていることを特徴とする。
【0019】
この発明によれば、明所での無電極放電ランプ装置の点灯始動時には、始動補助回路の第1の始動補助光源消灯手段が、始動補助光源への点灯電力の供給を低減した状態であり、無電極放電ランプ装置の点灯始動時には、始動補助光源の点灯電力が供給されず、消灯したままとなる。したがって、始動補助光源を不必要に発光させることが無いので、始動補助光源の寿命を長くすることができ、長期間の使用において確実に暗所での点灯始動を確保することができる。
【0020】
また、暗所での無電極放電ランプ装置の点灯始動時には、バルブを始動補助光源で照射しながら高周波電磁界によってバルブの内部の放電ガスを励起させてバルブを発光させる。したがって、暗所でも短時間で点灯させることができる。
【0021】
さらに、暗所での無電極放電ランプ装置の点灯始動後には、バルブの発光による明るさが増大するにつれて、第1の始動補助光源消灯手段が始動補助光源への点灯電力の供給を低減して消灯する。したがって、バルブの発光後に始動補助光源を点灯し続けることがないため、始動補助光源の寿命を一層長くすることができ、長期間の使用においても確実に暗所での点灯始動を確保することができる。
【0022】
請求項2の発明は、請求項1において、始動補助光源は、半波整流素子が直列接続されていることを特徴とする。
【0023】
この発明によれば、半波整流素子により、始動補助光源に半波整流電圧が印加されるため、通電時間が短くなる。これにより、始動補助光源の短寿命化を招くことなく、長期間の使用において確実に暗所での点灯始動を確保することができる。
【0024】
請求項3の発明は、請求項1または2において、始動補助回路は、バルブの発熱に応じた温度を検知して、当該検知した温度が上昇すると、始動補助光源への点灯電力を低減して消灯させる第2の始動補助光源消灯手段を設けていることを特徴とする。
【0025】
この発明によれば、無電極放電ランプ装置を消灯した直後に、誘導コイルに高周波電流を供給する場合、つまり、バルブが直前まで発光しており、バルブ内部の放電ガスの励起を補助するエネルギーがまだ維持されている場合には、始動補助回路の第2の始動補助光源消灯手段の温度が高いため、始動補助光源への点灯電力の供給が低減された状態であり、点灯始動時には、始動補助光源が消灯したままとなる。したがって、始動補助光源を不必要に発光させることがなく、始動補助光源の寿命をさらに長くすることができ、長期間の使用において確実に暗所での点灯始動を確保することができる。
【0026】
請求項4の発明は、請求項1乃至3いずれかに記載の無電極放電ランプ装置と、無電極放電ランプ装置を搭載した本体とを備えることを特徴とする照明器具である。
【0027】
この発明によれば、明所での無電極放電ランプ装置の点灯始動時には、始動補助光源を不必要に発光させることが無いため、始動補助光源の寿命が長く、長期間の使用において確実に暗所での点灯始動を確保した照明器具を得ることができる。
【0028】
また、暗所での無電極放電ランプの点灯始動時には、バルブを始動補助光源で照射しながら高周波電磁界によってバルブの内部の放電ガスを励起させてバルブを発光させる。したがって、暗所に長時間置いた後でも短時間で点灯させることができる。
【0029】
さらに、暗所での無電極放電ランプ装置の点灯始動後には、バルブの光が増大すると、第1の始動補助光源消灯手段が始動補助光源への点灯電力の供給を低減して消灯するため、始動補助光源の寿命を一層長くすることができ、長期間の使用において確実に暗所での点灯始動を確保した照明器具を得ることができる。
【発明の効果】
【0030】
以上説明したように、本発明では、始動補助光源の短寿命化を招くことなく、長期間の使用において確実に暗所での点灯始動を確保し、さらに、暗所でも短時間で点灯始動する無電極放電ランプ装置及び、それを用いた照明器具が得られるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0032】
(実施形態1)
本実施形態の無電極放電ランプ装置を、図1〜図4を用いて説明する。本実施形態の無電極放電ランプ装置100は、図1に示すように、気密容器であるバルブ200と、バルブ200を装着させるカプラ300と、カプラ300に高周波電流を供給する点灯回路400と、バルブ200に光を照射する始動補助回路500とからなる。
【0033】
バルブ200は、図3に示すように、略球状の球状部210と、球状部210から外側に突出したネック部220からなり、内径110mmの略電球形状に形成されている。このバルブ200の内部には、放電ガスとして、ネオン・アルゴンの混合ガスが30Paの圧力で封入されており、バルブ200の内面には、全面に蛍光体膜240及び保護膜250が塗布されている(尚、図1では、バルブ200の内部の蛍光体膜240及び保護膜250を、一部のみ図示している)。
【0034】
バルブ200のネック部220は、先端の外周には溝部221が形成されており、先端から球状部210の内側に窪んだ有底筒状のキャビティ230が形成されている。そして、キャビティ230の底部231には、キャビティ230の開口部232に向かって設けられた排気細管233が溶着されている。
【0035】
バルブ200のキャビティ230に形成された排気細管233は、ガラスにより管状に形成されており、先端238は封止されて、管内の略中央には突部235が形成されている。そして、排気細管233の先端238と突部235との間には、先端238の側からガラスロッド237、金属容器234、ガラスロッド236の順で封入されている。
【0036】
金属容器234は、鉄−ニッケル合金からなり、総量が略20mg、重量比で50:50のZn−Hg(亜鉛−水銀)化合物が収納されている。これは、バルブ200の中に水銀を放出させるためのものである。
【0037】
ガラスロッド236は、水銀蒸発抑制のために設けられており、水銀が過剰にバルブ200の中に拡散することを防ぎ、バルブ200の黒化を抑制するものである。また、ガラスロッド236は、ガラスロッド237とともに、排気細管234中における金属容器234の位置決めをしている。
【0038】
この排気細管233は、バルブ200に所望の最冷点を設けるとともに、内部にZn−Hg化合物を収納した金属容器234を封入することで、無電極放電ランプ装置100の光束立ち上がりを早めるものである。
【0039】
カプラ300は、図4に示すように、バルブ200を保持する基台310と、基台310に装着される、Mn−Znフェライトなどの軟磁性体からなる円筒状のコア320と、コア320に巻回して取り付けられる誘導コイル330とで構成されている。
【0040】
基台310は、基底部340と、一端を基底部340の略中央に固定された円筒状のボビン313と、一端を基底部340に固定された円筒状の口金312を備える。ボビン313は、絶縁性の樹脂などからなり、外周に沿ってコア320及び誘導コイル330が装着されている。口金312は、バルブ200のネック部220が挿入されて嵌合する開口部を他端に形成しており、この開口部から、ボビン313が突出している。さらに、口金312の内側面には、内側に突出した突片315が形成されている。
【0041】
そして、バルブ200はカプラ300に対して、次のようにして取り付けられる。まず、バルブ200のキャビティ230に形成された排気細管233を、その先端238から、円筒状のボビン313の内部に挿入する。その後、バルブ200のネック部220に形成された溝部221に、カプラ300の口金312の内側面に形成された突片315を係止させる。これにより、バルブ200はカプラ300に取り付けられる。また、カプラ300のコア320及び誘導コイル330は、バルブ200のキャビティ230内に配置される。
【0042】
点灯回路400は、図1に示すように、プラグ420,電力線410を介して商用電源を入力されて、数百kHzの高周波電流に変換して、その高周波電流を、電力線430を介してカプラ300の誘導コイル330に供給する。
【0043】
始動補助回路500は、口金312に設けられており、図2に示すように、バルブ200に光を照射することで発光の始動を補助する始動補助光源510と、始動補助光源510の点灯や消灯を制御する第1の始動補助光源消灯手段であるCdSセル521と、電流制御抵抗530とで構成されている。
【0044】
始動補助光源510は、白熱電球などであり、図1に示すようにカプラ300の口金312の内側に設置されており、CdSセル521は口金312の外側の基底部340に設置されている。そして、始動補助光源510と電流制御抵抗530との直列回路は、カプラ300の誘導コイル330に対して並列接続されており、CdSセル521は、始動補助光源510に対して並列接続されている。
【0045】
CdSセル521は、硫化カドミウムを主成分とした光導電素子であり、光が照射されていない場合には電気抵抗が高く、照射される光が増大するにつれて電気抵抗が低下する特性を有している。そして、このCdSセル521は、バルブの発光及びバルブに照射される光を受けることができるように、カプラ300の口金312の外側の基底部340に設置されており、始動補助光源510に対して並列接続されていることから、CdSセル521に光が照射されていない場合には電気抵抗が高く、CdSセル521に高周波電流が流れないため、始動補助光源510に高周波電流が流れて点灯する。また、CdSセル521に照射される光が増大するにつれて電気抵抗が低下し、CdSセル521に高周波電流がバイパスされるため、始動補助光源510に流れる高周波電流が低減されて消灯する。
【0046】
次に、本実施形態の無電極放電ランプ装置100の動作について説明する。
【0047】
まず、始動時に点灯回路400に商用電源から電力が供給されると、点灯回路400では、供給された電力から高周波電流を発生し、電力線430を介してカプラ300の誘導コイル330及び始動補助回路500に高周波電流を供給する。カプラ300の誘導コイル330は、高周波電流が供給されることにより、誘導コイル330の周りに高周波電磁界が発生し、バルブ200の内部の放電ガスの励起が始まる。
【0048】
ここで、無電極放電ランプ装置100が明所に設置されている場合では、バルブ200の内部の放電ガスは、外光などの周囲の光の照射を受けているため、電離して初期電子が存在しており、バルブ200の内部の放電ガスが高周波電磁界によって励起しやすい状態となっている。そして、カプラ300の誘導コイル330が発生する高周波電磁界により、バルブ200の内部の放電ガスが直ちに励起して紫外線が放出され、この紫外線を、蛍光体膜240を介して可視光に変換することでバルブ200が発光する。
【0049】
一方、始動補助光源500は、CdSセル521に外光が照射されており、電気抵抗が低いため、CdSセル521に電流がバイパスされ、始動補助光源510への高周波電流の供給が低減されて消灯されたままの状態となる。
【0050】
このように、本実施形態の無電極放電ランプ装置100は、明所での点灯始動では、第1の始動補助光源消灯手段であるCdSセル521の電気抵抗が高く、始動補助光源510への高周波電流の供給を低減した状態であり、始動補助光源510が消灯したままである。したがって、始動補助光源510を不必要に発光させることがなく、始動補助光源510の寿命を長くすることができ、無電極放電ランプ装置100の長期間の使用において確実に暗所での点灯始動を確保することができる。
【0051】
次に、無電極放電ランプ装置100が暗所に設置されている場合では、暗所での始動のため、バルブ200の内部の放電ガスがほとんど電離しておらず、初期電子が少ないため、バルブ200は直ちに発光しない。
【0052】
一方、始動補助回路500は、CdSセル521に外光が照射されておらず、電気抵抗が高いため、CdSセル521には電流が流れず、高周波電流は始動補助光源510に流れる。そして、始動補助光源510は、白熱電球などからなるため、直ちに点灯し、バルブ200に光を照射する。
【0053】
まだ発光していないバルブ200の内部の放電ガスは、始動補助光源510からの光の照射を受けることにより電離し、初期電子が増加する。これにより、バルブ200の内部の放電ガスが高周波電磁界によって励起しやすい状態となる。そして、カプラ300の誘導コイル330が発生する高周波電磁界により、バルブ200の内部の放電ガスが励起し、紫外線が放射され、この紫外線を、蛍光体膜240を介して可視光に変換し、バルブ200が発光する。
【0054】
このような本実施形態の無電極放電ランプ装置100は、暗所での点灯始動の際に、始動補助回路500の始動補助光源510に高周波電流を供給して点灯させ、始動補助光源510の光をバルブ200に照射しているため、バルブ200の点灯が早い。したがって、無電極放電ランプ装置100を消灯後、暗所に長時間おいた後でも短時間で点灯させることができる。
【0055】
また、本実施形態の無電極放電ランプ装置100は、始動補助回路500の始動補助光源510を口金312の内部に設けており、CdSセル521は口金312の外部に設けているため、始動補助光源510の光がCdSセル521に直接照射されることがない。このように、始動補助光源500の光が直接照射されない位置に第1の始動補助光源消灯手段であるCdSセル521を設けることにより、無電極放電ランプ装置100を暗所で始動する際、始動補助光源500の光がCdSセル521に照射されて、始動補助光源500に供給される高周波電流を低減して消灯してしまうことを防ぐことができ、暗所でも短時間で点灯させることができる。
【0056】
その後、バルブ200の発光により、始動補助回路500のCdSセル521に照射される光が増大し、これに伴って、CdSセル521の電気抵抗が低下する。そして、CdSセル521に高周波電流がバイパスされることにより、始動補助光源510への高周波電流の供給が低減されて消灯する。
【0057】
このような本実施形態の無電極放電ランプ装置100は、バルブ200の発光を第1の始動補助光源消灯手段であるCdSセル521で検知し、CdSセル521に照射される光が増大すると、始動補助光源510への高周波電流を低減して消灯させるため、始動補助光源510を点灯し続けることがない。これにより、始動補助光源510の寿命を長くすることができ、無電極放電ランプ装置100の長期間の使用において確実に暗所での点灯始動を確保することができる。
【0058】
また、このような本実施形態の無電極放電ランプ装置100は、第1の始動補助光源消灯手段にCdSセル521を使用しているため、始動補助光源510の点灯と消灯との切り替えの際の接点を用いることがない。これにより、始動補助光源510の点灯と消灯との切り替えを確実に行うことができるため、第1の始動補助光源消灯手段の信頼性が高い。
【0059】
尚、図5は、本実施形態の無電極放電ランプ装置100の始動補助回路500を、補助コイル526を用いて、カプラ300の誘導コイル330に対して磁気的に結合させた場合の回路図を示したものである。この場合、始動補助回路500は、カプラ300の誘導コイル330に流れる高周波電流による誘導起電力によって、上記の実施形態と同様に動作し、同様の効果を奏する。
【0060】
また、本実施形態の無電極放電ランプ装置100では、第1の始動補助光源消灯手段としてCdSセル521を使用したが、CdSセル521に代えてCdSeセルやPbSセルなどの光導電素子を使用することにより同様の効果を得ることができる。
【0061】
(実施形態2)
本実施形態の無電極放電ランプ装置を、図6(a)を用いて説明する。本実施形態の無電極放電ランプ装置100は、上記実施形態1に加えて、始動補助回路500の始動補助光源510にダイオード525を直列接続しており、これによって始動補助光源510に半波整流電圧を印加したことに特徴がある。尚、その他の構成は実施形態1と同様であるため、同一の構成には同一の符号を付し、説明を省略する。
【0062】
始動補助回路500は、図6(a)に示すように、バルブ200の発光の始動を補助する始動補助光源510と、始動補助光源510の点灯や消灯を制御するCdSセル521と、電流制御抵抗530と、始動補助光源510に供給される高周波電流を半波整流するダイオード525とで構成されている。そして、始動補助光源510と電流制御抵抗530とダイオード525との直列回路はカプラ300の誘導コイル330に並列接続され、CdSセル521は、始動補助光源510に対して並列接続されている。
【0063】
このような本実施形態の無電極放電ランプ装置100は、ダイオード525が始動補助光源510に対して直列接続されているため、始動補助光源510に半波整流電圧が印加され、通電時間が短くなる。したがって、始動補助光源510の寿命を長くすることができ、無電極放電ランプ装置100の長期間の使用において確実に暗所での点灯始動を確保することができる。
【0064】
また、図6(b)に示すように、本実施形態の無電極放電ランプ装置100の始動補助回路500を、補助コイル526を用いて、カプラ300の誘導コイル330に対して磁気的に結合させた場合でも、上記の実施形態と同様の効果を奏する。
【0065】
(実施形態3)
本実施形態の無電極放電ランプ装置を、図7を用いて説明する。本実施形態の無電極放電ランプ装置100は、上記実施形態1と比べて、始動補助回路500の始動補助光源510の設置場所が異なっており、これにより、無電極放電ランプ装置100を灯具に取り付けて、照明器具として使用した場合においても、バルブ200に照射される外光を確実に検知し、始動補助光源510の点灯と消灯との制御を行うことに特徴がある。尚、その他の構成は実施形態1と同様であるため、同一の構成には同一の符号を付し、説明を省略する。
【0066】
本実施形態の始動補助回路500は、図7に示すように、口金312に設けられており、始動補助光源510と、第1の始動補助光源消灯手段であるCdSセル521と、電流制御抵抗530とで構成されている。始動補助光源510はカプラ300の口金312の内側に設置されており、CdSセル521は口金312の開口部近傍の外側面に設けられている。そして、始動補助光源510と電流制御抵抗530との直列回路は、補助コイル526によって、カプラ300の誘導コイル330に対して磁気的に結合し、CdSセル521は、始動補助光源510に対して並列接続されている。
【0067】
そして、バルブ200がカプラ300に取り付けられることにより、始動補助回路500のCdSセル521はバルブ200の近傍に配置される。また、この無電極放電ランプ装置100は、バルブ200が発した光を配光制御する略半球状の反射板650に、図示しない取付手段によってカプラ300の基底部340が取り付けられて、照明器具として使用される。
【0068】
このような本実施形態の無電極放電ランプ装置100は、CdSセル521がカプラ300の口金312の開口部近傍の外側面に設けられており、バルブ200の近傍に配置されているため、反射板650の開口部から外光などが入射して、バルブ200に光が照射されるときにはCdSセル521にも略同様に照射される。したがって、反射板650に取り付けられて使用された場合においても、外光などがバルブ200に照射されているときには始動補助光源510を点灯させず、照射されていないときのみ始動補助光源510を点灯させるという制御をより確実に行うことができる。これにより、始動補助光源510を不必要に発光させることが無く、始動補助光源510の寿命を長くすることができ、長期間の使用において確実に暗所での点灯始動を確保することができる。
【0069】
(実施形態4)
本実施形態の無電極放電ランプ装置を、図8(a)を用いて説明する。本実施形態の無電極放電ランプ装置100は、上記実施形態1に加えて、始動補助回路500にPTC(Positive Temperature Coefficient)サーミスタ523を備えており、これにより、バルブ200の点灯始動時にバルブ200が高温である場合には、始動補助回路500の始動補助光源510への高周波電流の供給を低減し消灯することに特徴がある。尚、その他の構成は実施形態1と同様であるため、同一の構成には同一の符号を付し、説明を省略する。
【0070】
本実施形態の始動補助回路500は、図8(a)に示すように、始動補助光源510と、第1の始動補助光源消灯手段であるCdSセル521と、電流制御抵抗530と、第2の始動補助光源消灯手段であるPTCサーミスタ523とで構成されている。そして、始動補助光源510と、電流制御抵抗530と、PTCサーミスタ523との直列回路はカプラ300の誘導コイル330に並列接続されており、CdSセル521は、始動補助光源510に対して並列接続されている。
【0071】
PTCサーミスタ523は、その温度が低い場合には電気抵抗が低く、温度が上昇するにつれて電気抵抗が増大する特性を持っている。そして、このPTCサーミスタ523は、始動補助光源510に対して直列接続されているため、PTCサーミスタ523の温度が低く、電気抵抗が低い場合には、PTCサーミスタ523に高周波電流が流れるとともに始動補助光源510にも高周波電流が流れて点灯する。そして、バルブ200の発熱に応じ、PTCサーミスタ523の温度が上昇し、電気抵抗が高くなった場合にはPTCサーミスタ523に電流が流れないため、始動補助光源510にも高周波電流が流れずに消灯したままとなる。
【0072】
本実施形態の無電極放電ランプ装置100は、カプラ300の誘導コイル330は、高周波電流が供給されることにより、誘導コイル330の周りに高周波電磁界が発生し、バルブ200の内部の放電ガスの励起が始まり発光する。しかし、暗所での始動では、バルブ200の内部の放電ガスがほとんど電離しておらず、初期電子が少ないため、バルブ200は直ちには発光しない。
【0073】
一方、始動補助回路500は、CdSセル521には光が照射されておらず、電気抵抗が高いため、CdSセル521には電流が流れない。また、PTCサーミスタ523の温度が低く、電気抵抗が低いため、PTCサーミスタ523には電流が流れ、高周波電流は始動補助光源510に供給される。そして、始動補助光源510は、白熱電球などからなるため、直ちに点灯し、バルブ200に光を照射する。
【0074】
まだ発光していないバルブ200の内部の放電ガスは、始動補助光源510から光の照射を受けることにより電離し、初期電子が増加する。これにより、バルブ200の内部の放電ガスが高周波電磁界によって励起しやすい状態となる。そして、カプラ300の誘導コイル330が発生する高周波電磁界により、バルブ200の内部の放電ガスが励起し、紫外線が放射され、この紫外線を、蛍光体膜240を介して可視光に変換し、バルブ200が発光する。
【0075】
そして、バルブ200の発光により、始動補助回路500のCdSセル521に光が照射され、これに伴って、CdSセル521の電気抵抗が低下し、CdSセル521に高周波電流がバイパスされることにより、始動補助光源510への高周波電流の供給が低減されて消灯する。
【0076】
その後、バルブ200は、内部の励起した放電ガスの放電や、放電ガスの励起により放射された紫外線が蛍光体膜240を介して発光することによって発熱する。この発熱により、始動補助回路500のPTCサーミスタ523の温度が上昇し、これに伴ってPTCサーミスタ523の電気抵抗が増大して、始動補助回路500の始動補助光源510と点灯回路400とが電気的に絶縁状態となる。
【0077】
このような本実施形態の無電極放電ランプ装置100は、バルブ200の発光を第1の始動補助光源消灯手段であるCdSセル521で検知し、CdSセル521に照射される光が増大すると電気抵抗が低下し、始動補助光源510への高周波電流の供給を低減して消灯させるため、始動補助光源510を点灯し続けることがない。
【0078】
また、バルブ200の発熱に応じた温度を、第2の始動補助光源消灯手段であるPTCサーミスタ523で検知し、PTCサーミスタ523の温度が上昇すると、電気抵抗が増大し、始動補助回路500の始動補助光源510と点灯回路とが電気的に絶縁状態となる。これにより、CdSセル521に劣化や異常が発生し、電気抵抗が低下せず、始動補助光源510への高周波電流の供給が低減されなくなった場合においても、PTCサーミスタ523の電気抵抗が高いため始動補助光源510への高周波電流の供給を低減して消灯させるため、始動補助光源510を点灯し続けることが無い。
【0079】
このように、CdSセル521とPTCサーミスタ523とを用いることで、バルブ200の発光後の始動補助光源510の消灯を確実に行うことができるため、始動補助光源500を消灯する信頼性が高まり、始動補助光源510の寿命を長くすることができ、無電極放電ランプ装置100の長期間の使用において確実に暗所での点灯始動を確保することができる。
【0080】
次に、無電極放電ランプ装置100を消灯し、すぐにカプラ300の誘導コイル330に高周波電流を供給すると、バルブ200は直前まで発光していたため、バルブ200の内部の放電ガスの励起を補助するエネルギーが維持されている。そのため、誘導コイル330に高周波電磁界を発生させることによって直ちにバルブ200の内部の放電ガスが励起し、バルブ200が点灯始動する。
【0081】
一方、始動補助回路500は、バルブ200の消灯直後であり、PTCサーミスタ523の温度がまだ高く、電気抵抗が高いため、PTCサーミスタ523に高周波電流が流れない。したがって、始動補助光源510にも高周波電流が流れず、消灯したままとなる。
【0082】
このような本実施形態の無電極放電ランプ装置100は、バルブ200の消灯直後において、バルブ200の内に放電ガスの励起を補助するエネルギーがあるときには、始動補助光源510が消灯したままである。したがって、始動補助光源510を不必要に発光させることがなく、始動補助光源510の寿命を長くすることができ、無電極放電ランプ装置100の長期間の使用において確実に暗所での点灯始動を確保することができる。
【0083】
また、このような本実施形態の無電極放電ランプ装置100は、第2の始動補助光源消灯手段にPTCサーミスタ523を使用しているため、始動補助光源510の点灯と消灯との切り替えの際の接点を用いることがない。これにより、始動補助光源510の点灯と消灯との切り替えを確実に行うことができ、第2の始動補助光源消灯手段の信頼性を高めることができる。
【0084】
尚、本実施形態の無電極放電ランプ装置100では、始動補助光源510に対するPTCサーミスタ523の直列接続に代えて、NTC(Negative Temperature Coefficient)サーミスタを並列接続としても、上記の実施形態と同様の効果を奏する。また、本実施形態の無電極放電ランプ装置100のPTCサーミスタ523に代えて、バイメタルを用いてもよい。この場合、第2の始動補助光源消灯手段に接点を持つが、その他の構成は同様であり、本実施形態と同様の効果を奏する。
【0085】
また、図8(b)に示すように、本実施形態の無電極放電ランプ装置100の始動補助回路500を、補助コイル526を用いて、カプラ300の誘導コイル330に対して磁気的に結合させた場合でも、上記実施形態と同様の効果を奏する。
【0086】
(実施形態5)
本実施形態の照明器具を、図9を用いて説明する。
【0087】
本実施形態の照明器具は、実施形態1乃至4いずれかで示した無電極放電ランプ装置100と、灯具600とからなる。
【0088】
灯具600は、略半球状で一面に開口部610を有した反射板620と、反射板620の開口部610に覆設される透光性のパネル630とからなる。この反射板620は、例えば金属材料や樹脂などで、断面円弧状に形成されており、内部にカプラ300の基底部340を取り付けるための図示しない固定部が設けられ、灯具600の内部にバルブ200とカプラ300とが収納される。
【0089】
このような本実施形態の照明器具は、実施形態1乃至4のいずれかの無電極放電ランプ装置100を備えており、明所での始動時には、始動補助光源510を不必要に発光させることが無いため、始動補助光源510の寿命が長く、長期間の使用において確実に暗所での点灯始動を確保した照明器具が得られる。
【0090】
また、バルブ200の点灯始動の際には、始動補助光源510の光をバルブ200に照射しているため、暗所でのバルブ200の点灯が早い。したがって、無電極放電ランプ装置100を消灯後、長時間置いた後でも短時間で点灯させることができる照明器具が得られる。
【0091】
さらに、バルブ200の発光を第1の始動補助光源消灯手段であるCdSセル521で検知し、バルブ200の光が増大すると始動補助光源510を消灯させるため、始動補助光源510の寿命が長く、長期間の使用において確実に暗所での点灯始動を確保することができる照明器具が得られる。
【0092】
また、第1の始動補助光源消灯手段にCdSセル521を使用しており、始動補助光源510の点灯と消灯との切り替えの際の接点を用いることがないため、始動補助光源510の点灯と消灯との切り替えを確実に行うことができ、第1の始動補助光源消灯手段の信頼性が高い。
【図面の簡単な説明】
【0093】
【図1】実施形態1の無電極放電ランプ装置の側面断面図である。
【図2】同上の始動補助回路の回路図である。
【図3】同上のバルブの断面図である。
【図4】同上のカプラ、点灯回路及び始動補助回路の側面断面図である。
【図5】同上の始動補助回路の別の形態を示す回路図である。
【図6】(a)(b)実施形態2の無電極放電ランプの始動補助回路の回路図である。
【図7】実施形態3の無電極放電ランプ装置の側面断面図である。
【図8】(a)(b)実施形態4の無電極放電ランプ装置の始動補助回路の回路図である。
【図9】実施形態5の照明器具を示した図である。
【図10】従来の無電極放電ランプ装置の側面断面図である。
【符号の説明】
【0094】
100 無電極放電ランプ装置
200 バルブ
300 カプラ
330 誘導コイル
400 点灯回路
500 始動補助回路
510 始動補助光源
521 CdSセル(第1の始動補助光源消灯手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に放電ガスを封入されて、内面に蛍光体が塗布されたバルブと、
バルブの内側に窪んだ凹状のキャビティと、
キャビティに挿入されて、高周波電流が供給されることにより高周波電磁界を発生して放電ガスを励起し、発光させる誘導コイルと、
誘導コイルに高周波電流を供給する点灯回路と、
バルブに光を照射する始動補助光源と、
点灯回路によるバルブの点灯始動時に、始動補助光源に点灯電力を供給して点灯させる始動補助回路とを備え、
始動補助回路は、バルブの発光及びバルブに照射される光に応じた明るさを検知して、当該検知した明るさが増大すると、始動補助光源への点灯電力を低減して消灯させる第1の始動補助光源消灯手段を設けていることを特徴とする無電極放電ランプ装置。
【請求項2】
前記始動補助光源は、半波整流素子が直列接続されていることを特徴とする請求項1に記載の無電極放電ランプ装置。
【請求項3】
前記始動補助回路は、バルブの発熱に応じた温度を検知して、当該検知した温度が上昇すると、始動補助光源への点灯電力を低減して消灯させる第2の始動補助光源消灯手段を設けていることを特徴とする請求項1または2に記載の無電極放電ランプ装置。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれかに記載の無電極放電ランプ装置と、無電極放電ランプ装置を搭載した本体とを備えることを特徴とする照明器具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2009−158184(P2009−158184A)
【公開日】平成21年7月16日(2009.7.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−332820(P2007−332820)
【出願日】平成19年12月25日(2007.12.25)
【出願人】(000005832)パナソニック電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】