説明

照明器具

【課題】発光部を光源とする照明器具において、天井等の被設置部へ確実に設置することができると共に、施工性を容易にすることが可能な照明器具を提供する。
【解決手段】発光素子11を配設し平板状で矩形状をなす発光部Aを有する器具本体Dと器具本体に支持され、点灯回路が配設されたケース部材の両端部に、側板から上面板にわたり、吊りボルトのナットを挿入する案内孔およびボルトを挿入できるがナット挿入できない長孔からなる支持孔を形成し、ケース部材が吊りボルトに支持される点灯装置17とを具備する照明器具10を構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発光ダイオード等の発光素子を光源とした照明器具に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、発光ダイオードは、その発光効率の向上により、オフィスや一般照明用などの比較的大きな照明装置の光源として採用され商品化されてきている。例えば、特許文献1には、発光ダイオードを設けた正方形のLED照明パネルを用い、天井面に市松模様に配置させた照明装置が示されている。また、特許文献2には、天井面に埋め込んで取付けられる本体部と、本体部の下面開口の一側縁に軸により支持され本体部に対して開閉可能にされ、多数の白色発光ダイオードを有するパネル状の光源部とを備えた照明器具が示されている。
【特許文献1】特開2008−257903号公報
【特許文献2】特開2002−117705号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
一方、この種、照明器具において、光源にLEDを採用することにより本体を薄いパネル状に構成し軽量化を図っているが、天井面などへの設置作業は、高所での施工となるために施工が難しく作業を如何に簡易化するかが重要な課題となっている。しかし、特許文献1に示される照明装置は、段落番号[0011]に「・・・各LED照明パネルは、下地材の天井面の所定の位置に例えば冶具(図示省略)などの個着手段によって着脱可能に取付けられている。」と記載されているように、ネジ等の固着手段でパネル個々を天井面に設置し、またメンテナンスの際には、個々にネジを外して行っている。このため、面倒な細かい作業となり、確実に設置されない虞が生じる。
【0004】
また、特許文献2に示されるものは、段落番号[0007]に「天井には本体部を埋め込むための開口が形成されている。本体部の側面によく知られている係止具を備え、係止具を開口の他側縁に突き出すことにより、本体部が天井に埋め込み取り付けされる。」と記載され、また、段落番号[0008]に「パネル状の光源部を、軸を中心として回動し押し上げると、本体部の雄ねじが光源部の取付片に貫通され、さらにつまみねじを螺合すると光源部は本体部に対して閉じられる。」と記載されている。
【0005】
したがって、本体部は、一般的には、バネ材の弾性力によって天井の開口縁に支持されることになる。このため、点灯装置を備えた本体部の重さによっては、確実に支持されない虞がある。特に器具が大型化した場合には、十分な強度で支持されない虞がある。
【0006】
また、天井面への設置作業は、本体部にパネル状の光源部が予め取付けられた状態で、天井の開口縁に設置される。このため、点灯装置など比較的重いものを支えながらの作業となり、施工がし難い問題が生じる。この問題は、特に、光源としてLEDを採用し、軽量化を図ったにもかかわらず、施工性の面での改善が行われていないことから、一層の施工の簡易化が要求されている。
【0007】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、発光部を光源とする照明器具において、天井等の被設置部へ確実に設置することができると共に、施工性を容易にすることが可能な照明器具を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に記載の照明器具の発明は、発光素子を配設した発光部を有する器具本体と;器具本体に支持され、点灯回路が配設されたケース部材が吊りボルトに支持される点灯装置と;を具備していることを特徴とする。
【0009】
本発明によれば、器具本体に支持され、点灯回路が配設されたケース部材が吊りボルトに支持される点灯装置により、天井等の被設置部へ確実に設置することができる。
【0010】
本発明において、照明器具は、天井から全般照明を行う一般家庭やオフィス等、施設・業務用などの比較的大きな照明器具に適用されることが好適であるが、小型の照明器具に適用されてもよい。また、本発明は、天井などの被設置面に埋め込まれて設置される照明器具に適用されることが好ましいが、天井に直付けされて設置される照明器具であってもよい。
【0011】
発光素子は、発光ダイオード、有機ELや半導体レーザなど、半導体を発光源とした発光素子が好適であるが、ここでは、パネル状に光源体を構成できるものであれば、小型のハロゲンランプ等の白熱電球や冷陰極形の小型の蛍光ランプ等であってもよい。発光素子は、白色で発光するように構成することが好ましいが、照明器具の用途に応じ、赤色、青色、緑色等でも、さらには各種の色を組み合わせて構成してもよい。
【0012】
発光部は、必要な個数の発光素子が選択されて基板上に配設され、正方形または長方形等の平板状で矩形状をなす面状光源をなすように構成されることが好ましいが、矩形状の長尺なライン状をなす発光パネルを構成してもよい。発光部は、例えば、発光素子の光を反射させる反射体を有していてもよい。さらに発光部の前面に、発光素子を覆う透光性を有する乳白色等の半透明な合成樹脂、または、強化ガラス等で構成された透光板を設けてもよい。また、格子状の制光体を設けるようにしてもよい。
【0013】
器具本体は、発光部を内包する本体枠、本体枠を内包する支持枠で構成されることが好ましいが、ここでは、本体枠や支持枠に分離した構成ではなく、単品で構成した本体ケースなどで構成されたものであってもよい。
【0014】
点灯装置は、例えば、交流電圧100Vを直流電圧24Vに変換して発光ダイオード等に供給する点灯回路で構成され、この点灯回路が配設されたケース部材で構成され、器具本体に支持されることが許容される。
【0015】
請求項2に記載の照明器具の発明は、発光素子を配設した発光部を有する器具本体と;器具本体に支持され、点灯回路が配設されたケース部材の両端部に、側板から上面板にわたり、吊りボルトのナットを挿入する案内孔およびボルトを挿入できるがナット挿入できない長孔からなる支持孔を形成し、ケース部材が吊りボルトに支持される点灯装置と;を具備していることを特徴とする。
【0016】

本発明によれば、ケース部材の両端部に、側板から上面板にわたり、吊りボルトのナットを挿入する案内孔およびボルトを挿入できるがナット挿入できない長孔からなる支持孔を形成し、ケース部材が吊りボルトに支持される点灯装置により、天井等の被設置部へ確実に設置することができると共に、施工性を容易にすることが可能となる。
【0017】
請求項3に記載の照明器具の発明は、請求項1または2記載の照明器具において、前記器具本体は、発光素子を配設し平板状で矩形状をなす発光部と;発光部を内包して支持すると共に、矩形状をなす一辺に鉤状に突出する係止片部を形成した本体枠と;本体枠を内包して支持すると共に、矩形状をなす辺に本体枠の係止片部を嵌合する溝状の係止受部を形成した支持枠と;を有し、点灯装置のケース部材が支持枠に跨って支持されることを特徴とする。
【0018】
本発明によれば、矩形状をなす一辺に鉤状に突出する係止片部を形成した本体枠と;本体枠を内包して支持すると共に、矩形状をなす辺に本体枠の係止片部を嵌合する溝状の係止受部を形成した支持枠により、天井等の被設置部へ確実に設置することができると共に、施工性を容易にすることが可能となる。
【0019】
本発明において、本体枠は、枠内に発光パネルを内包して支持し、発光パネルと共に、矩形状の本体を構成するもので、材質は耐熱性、耐候性で電気絶縁性を有する合成樹脂、例えば、PBT(ポリブチレンテレフタレート)などが好適であるが、放熱性を考慮して熱伝導性の良好な鋼板、ステンレス若しくは軽量なアルミニウム等の金属で構成してもよい。
【0020】
係止片部は、矩形状をなす本体枠の一辺に鉤状に突出させて形成するもので、例えば、合成樹脂製の本体枠と一体に形成することが好ましいが、金属等で鉤状に成した別体の係止片部を本体枠の一辺に取付けたものであってもよい。
【0021】
支持枠は、枠内に本体枠を内包して支持し、発光パネルおよび本体枠と共に、矩形状の照明器具を構成するもので、本体枠と同様に、材質は耐熱性、耐候性で電気絶縁性を有する合成樹脂、例えば、PBT(ポリブチレンテレフタレート)などが好適であるが、放熱性を考慮して熱伝導性の良好な鋼板、ステンレス若しくは軽量なアルミニウム等の金属で構成してもよい。
【0022】
係止受部は、矩形状をなす支持枠の各辺、すなわち、四辺に溝状に形成することが好ましいが、ここでは、四辺に限らず一辺にのみ形成するものであってもよい。また、例えば、合成樹脂製の支持枠に一体に形成することが好ましいが、金属等で溝状に形成した別体の係止受部を支持枠の各辺等に取付けたものであってもよい。
【0023】
請求項4に記載の発明は、請求項3記載の照明器具において、前記点灯装置のケース部材は、支持枠に沿ってその支持位置が選択できるように構成されたことを特徴とする。
【0024】
本発明によれば、点灯装置のケース部材は、支持枠に沿ってその支持位置が選択できるので、より施工性に優れた照明器具を構成することができる。
【発明の効果】
【0025】
請求項1記載の発明によれば、器具本体に支持され、点灯回路が配設されたケース部材が吊りボルトに支持される点灯装置により、天井等の被設置部へ確実に設置することができる。
【0026】
請求項2記載の発明によれば、ケース部材の両端部に、側板から上面板にわたり、吊りボルトのナットを挿入する案内孔およびボルトを挿入できるがナット挿入できない長孔からなる支持孔を形成し、ケース部材が吊りボルトに支持される点灯装置により、天井等の被設置部へ確実に設置することができると共に、施工性を容易にすることが可能な照明器具を提供することができる。
【0027】
請求項3記載の発明によれば、矩形状をなす一辺に鉤状に突出する係止片部を形成した本体枠と;本体枠を内包して支持すると共に、矩形状をなす辺に本体枠の係止片部を嵌合する溝状の係止受部を形成した支持枠により、発光パネルを光源とする照明器具において、天井等の被設置部への施工性を容易にすることが可能な照明器具を提供することができる。
【0028】
請求項4記載の発明によれば、点灯装置のケース部材は、支持枠に沿ってその支持位置が選択できるので、より施工性に優れた照明器具を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
以下、本発明に係る照明器具の実施形態について、図に従い説明する。
【実施例1】
【0030】
図1に示すように、本実施例の照明器具は天井埋込形の平板状で矩形状をなすパネル形の照明器具を構成したものであり、照明器具10は、発光素子11を配設した発光部を構成する発光パネルA、発光パネルを内包して支持する本体枠14、本体枠を内包して支持する支持枠16、発光素子を点灯する点灯装置17で構成する。器具本体Dは、発光パネルA、本体枠14および支持枠16で構成する。
【0031】
発光素子11は、図2に示すように、発光ダイオード(以下「LED」と称す)と蛍光体で構成する。本実施例では青色のLEDチップとこのLEDチップにより励起される黄色蛍光体で構成されて高輝度、高出力の白色の光を発光する。
【0032】
上記に構成されたLED11は、正方形をなす基体11a上に、縦に4個、横に4個、計16個がマトリックス状に配設されている。基体11aは、耐熱性、耐候性で電気絶縁性を有する合成樹脂、実施例では、白色のPBT(ポリブチレンテレフタレート)で正方形をなす平板状に構成する。各LED11は、基体の裏面側でそれぞれが直列に配線接続される。
【0033】
上記に構成された基体11aには、その表面のLED11を配設した側に反射体11cを設ける。すなわち、反射体は、耐熱性および電気絶縁性を有する合成樹脂、本実施例では、白色のPBT(ポリブチレンテレフタレート)により、外観がピラミッド形をなし、横断面が矩形状をなす「すり鉢状」の凹部11dを形成し、その底部の開口11eの中心に、上記に配列された各LED11が位置しLEDチップを囲むようにして配設される。反射体11cには、LED11からの光を外方へ放射するための矩形状の開口部11fが形成される。
【0034】
反射体11cは上記のように、PBTにより各LED11に対応した16個の個別の反射体が一体に形成され、内部の断面が略三角形状をなす空洞11gにした正方形の部材として構成される。また、反射体の矩形状をなす「すり鉢状」の凹部11dの傾斜した内面は、反射面11hとして構成される。この反射面にはアルミニウムや銀などを蒸着して鏡面加工を施してもよい。
【0035】
上記に構成された反射体11cは、凹部11dの中心に各LED11が配置されるように位置決めされて、反射体の底部が基体11aの表面に密着するように、後述する放熱板11jにネジ等で固定される。なお、シリコーン樹脂やエポキシ樹脂からなる耐熱性および電気絶縁性を有する接着剤で基体の表面側に固定してもよい。
【0036】
上記に構成された16個のLED11を配設した正方形の基体11aおよび各LEDに対向したピラミッド形の16個の反射面11hを有する正方形の反射体11cは、4組が使用されて発光パネルAが構成される。すなわち、16個のLED11を配設した正方形の基板11aおよび反射体11cが、縦に2個、横に2個、計4個が、放熱板11jに配置される。放熱板は熱伝導性の良好な鋼板やアルミニウム等の金属、本実施例では正方形の鋼板からなり、対向する各辺に立上り片11kを一体に形成する。
【0037】
上記に構成した放熱板11jに、LED11を配設した基体11aを立上り片11kを位置決めにしながら載置し、さらにその上に反射体11cを載置して放熱板11jの裏面から、基体11aと共にネジ等で固定する。これにより、光源としてLEDを配設し平板状で矩形状をなす発光パネルAが構成される。
【0038】
器具本体Dを構成する本体枠14は、図1、図3に示すように、耐熱性、耐候性で電気絶縁性を有する合成樹脂、本実施例では、白色のPBTで正方形の枠体14aを一体に構成する。枠体の寸法は、枠内に上記構成の正方形の発光パネルAが内包できる大きさに構成し、発光パネルAをその枠内に挿入することによって発光パネルAと共に矩形状をなす照明器具の本体Bを構成する。本体枠14には、枠体14aの外周に、外方に向けて突出する飾り縁となる鍔部14bを、四辺全てに一体に形成する。この鍔部14bの内、一辺の鍔部に鉤状に突出する係止片部14dを、枠体14aの一辺に沿って長く一体に形成する。
【0039】
また、上記に構成された本体枠14には、前記係止片部14dを形成した辺と対向する辺に、後述する支持枠16に本体枠14を係合させて支持する係合部14eを形成する。係合部は図1(b)(c)に示すように、止め具14e1と軸受部14e2からなり、止め具は、一端にマイナス溝を形成したネジ頭14e3と、軸部の中間部に軸方向と直交する方向に突出させた短い凸部14e4と長いストッパー片14e5を一体に形成した金属棒で構成する。軸受け部14e2は、本体枠14の側板14kに円筒状の軸受部14e2を一体に形成し、この軸受け部を構成する円筒部に止め具の凸部14e4が嵌合する小孔14e6を形成する。
【0040】
上記に構成された止め具14eの金属棒を本体枠14の鍔部14bに形成された貫通孔14mを介して軸受け部14e2に回動ができるように挿入する。これにより、ネジ頭14e3を回動することにより、ストッパー片14e5が本体枠14の側面14kから突出して、後述する支持枠16の内方の鍔部16bに内面から係合させることができる。このとき、ストッパー片14e5が突出して係合した状態で止め具14e1の凸部14e4が、樹脂の弾性を利用して同時に回動して円筒部の小孔14e6に嵌合して金属棒のそれ以上の回動が阻止される。
【0041】
また、本体枠14には、枠体14aの内周に、内方に向けて突出する飾り縁となる鍔部14nが一体に形成される。この鍔部は発光パネルAを本体枠14内に挿入した際に発光パネルが本体枠から外れないように係止させる。また、発光パネルが本体枠内に挿入された状態で、発光パネルを本体枠の鍔部14nの内面に押さえ付けるように、例えば、4箇所程度が、板バネ等の押さえ部材(図示せず)で支持される。
【0042】
なお、図中18は、発光パネルAの前面に、LED11や反射体11cを覆うように設けられた透光性を有する乳白色の半透明な合成樹脂からなる薄い正方形をなす透光板、19は格子状に構成された正方形の制光体である。これら透光板18および制光体19は、発光パネルAと共に、本体枠14の枠体14a内に挿入され本体枠の鍔部14nの内面に、制光体19、透光板18、さらに発光パネルAを順に重ねて、押さえ部材により押さ付けて支持する。
【0043】
器具本体Dを構成する支持枠16は、耐熱性、耐候性で電気絶縁性を有する合成樹脂、本実施例では、本体枠14と同様に、白色のPBTで正方形の枠体16aを一体に構成する。枠体16aの寸法は、枠内に上記構成の正方形の本体枠14が内包できる大きさに構成し、本体枠14をその枠内に挿入することによって、発光パネルAと本体枠14で構成された矩形状の照明器具の本体Bを支持する。
【0044】
支持枠16には、枠体16aの内周に、内方に向けて突出する鍔部16bが一体に形成され、この鍔部16bの先端部に段部16c(図4(a))を一体に形成して、図中上方に向かう略U字状の溝からなる係止受部16dを、枠体16aの辺に沿って長く一体に形成する。この係止受部16dは、矩形状をなす支持枠16の各辺、すなわち、四辺に全体に形成する。さらに、枠体16aの外方に向けて突出する飾り縁となる鍔部16eを一体に形成する。
【0045】
上記係止受部16dの溝には、上述した本体枠14の係止片部14dが嵌合され、この係止片部14dと係止受部16dにより本体枠14が支持枠16の一辺に対し回動、すなわち、開閉がなされるときのヒンジ部Cとしての作用(図4(a))と、本体枠14が開放されたときに支持枠16から外れないようにする係止する外れ防止の作用(図4(b))を行う。なお、係止受部16dは正方形をなす支持枠16の四辺に形成されているので、どの辺の係止受部に対しても正方形の本体枠14の係止片部14dを係止させることができる。また、支持枠16の対向する辺に位置する側板16fに、鋼板からなる受片16gを固着し、この受片の中央部にネジ孔16hを形成する(図5(b))。
【0046】
点灯装置17は、例えば、交流電圧100Vを直流電圧24Vに変換して発光ダイオードチップ等に供給する点灯回路(図示せず)で構成され、図5(a)に示すように、鋼板で構成された長い直方体からなるケース部材17aに点灯回路が内蔵されて構成される。
【0047】
ケース部材17aは、吊りボルト20に支持される。すなわち、ケース部材17aは、の両端部に、側板17cから上面板17dにわたって支持孔が形成される。この支持孔は側板17cに大きな案内孔17eが形成され、この案内孔に連続して上面板17dに長孔17fが形成されている。この案内孔17eは後述する吊りボルト20のナット21が挿入でき、長孔17fはボルト20を挿入できるがナット21は挿入できない寸法に形成する。また、ケース部材17aの両側板17cには、案内孔17eの下方に位置して取り付け用のネジ孔17gを形成する。
【0048】
点灯回路を内蔵し配設されたケース部材17aは支持枠16に支持できるように構成される。すなわち、ケース部材17aを支持枠16の対向する辺に位置する側板16fに跨らせるようにして配置し、側板16fに固着された受片16gのネジ孔16hに、ケース部材17aの両側板17cのネジ孔17gを合致させてネジで固着できるように構成する。
【0049】
また、ケース部材17aの一方の側板17cからは、点灯回路の出力端に接続された端子部17jが引き出され、発光パネルAの入力端子に接続されたパネル側リード線wの先端に取付けられたコネクタ12cが接続される(図6(b))。この場合、ケース部材17aは支持枠16へ取り付ける際に、端子部17jが引き出された側板17cが、支持枠16の溝状の係止受部16dに面するように位置させて取り付ける。
【0050】
上記に構成された器具本体D、すなわち、発光パネルA、本体枠14、支持枠16および点灯装置17からなる照明器具10は、次のようにして、被設置部である天井面Xに設置されて使用される(図6)。
【0051】
なお、天井Xには、予め支持枠16が挿入できる大きさの正方形の開口hを形成し、天井裏の支持材30に2本の吊りボルト20を設置しておく。2本の吊りボルトは、点灯装置17のケース部材17aの両端部に形成した支持孔の間隔寸法に大体合わせた間隔で設置し、それぞれに2個ずつのナット21、21を装着しておく(図5(a))。
【0052】
先ず、支持枠16に点灯装置17を、図5(a)に示すように予め支持しておく。次に、図6(a)に示すように、点灯装置のケース部材17aを支持した支持枠16を、ケース部材17aを上方にして天井Xの開口hから天井内に挿入し、ケース部材17aの片方の支持孔、本実施例では図5(a)中左方の支持孔の案内孔17eに、左方の吊りボルト20のナット21を挿入する。この際2個のナット21の内、下方のナット21を案内孔17eに挿入し、ボルト20を長孔17fに挿通させる。上方のナット21はケース部材17aの上面板17dに面するようにしておく。同様に、右方の吊りボルト20を撓ませて、下のナット21を案内孔17e内に挿入し、さらにボルト20を長孔17fに挿通させる。
【0053】
この状態で、支持枠16を開口hに合致させる。この際、ボルト20をケース部材17aの長孔17f内で左右にスライドさせて支持枠16の飾り縁となる鍔部16eで開口hの周囲のギザギザ面が隠れるようにする。この状態で支持枠16の天井Xに対する取付位置が決まる。この状態のまま、各吊りボルト20の2個のナット21をそれぞれ締め付けて、ケース部材17aを2本の吊りボルト20に固着する。これにより、支持枠16が点灯装置のケース部材17aを介して天井裏の支持材30に固定される(図6(a))。
【0054】
この際、点灯装置17は、支持枠16に跨った状態に固定されるので、点灯装置に両側には開口部aが形成され(図5(a))、この開口部から天井裏の状況および吊りボルト20やナット21などの状態を見ながら行う。また、天井面Xへの設置作業は、支持枠16には発光パネルAと本体枠14が一体化された照明器具の本体Bは取り付けられていない状態で、合成樹脂からなる軽い支持枠16のみを持ち上げて設置する。
【0055】
次に、本体枠14を持ち上げて本体枠14の係止片部14dを支持枠16の内周に形成された係止受部16dの溝に嵌合する。この際、係止受部16dは正方形をなす支持枠16の四辺に形成されているので、どの辺の係止受部16dに対しても本体枠14の係止片部14dを係止させることができるので、天井近辺の障害物等の状況をみて、どの辺の係止受部に係止させるかを選定して決める。上記により、本体枠14が支持枠16の一辺に吊り下げられた状態で支持される(図6(b))。
【0056】
次に、吊り下げられた状態の本体枠14の枠体14aに対して、内方の鍔部14nの内面に制光体19、透光板18、さらに発光パネルAを順に重ねて挿入し、押さえ部材により押さえつけて支持し、本体枠14と発光パネルAを一体化させる(図6(b))。
【0057】
次に、点灯装置17のケース部材17aの一方の側板17cに引き出された端子部17jに発光パネルA側のリード線wのコネクタ12cを接続する。なお、この際、点灯装置17と発光パネルAとの配線接続がヒンジC側で行えるため発光パネル側リード線wは短いものでよい。これら作業は、本体枠14が、支持枠16から出され垂下された状態で行うことができ、せこうせいがよくなる。
【0058】
上記により、係止片部14dを係止受部16dに係止した状態でヒンジ部Cが構成されるので、本体枠14の係止片部14dを、係止受部16dを軸心として回動させる。すなわち、発光パネルAと一体化された本体枠14を、支持枠16の一辺に係止した状態で、支持枠16の中に本体枠14を挿入するようにして、換言すれば、発光パネルAで支持枠16の開口を閉じるようにして回動させる(図6(b)の矢印方向)。
【0059】
これにより、本体枠14に係止された側と反対側の辺に設けられた係合部14eが、支持枠16の鍔部16bに当接する。この状態で、図1(b)(c)に示すように、本体枠14の表面に露出している止め具14e1のネジ頭14e3を、マイナスドライバを使って左右どちらかへ回動させストッパー片14e5を本体枠14の側面14kから突出させ、支持枠16の鍔部16bに内面から係合させる。これにより、本体枠14の一辺が係止片部14dと支持枠16の係止受部16dの嵌合により、他の辺が係合部14eで係合されて支持される。
【0060】
この際、止め具14e1の凸部14e4が、円筒部の小孔14e6に嵌合して金属棒のそれ以上の回動が阻止され、振動や長期間の使用などでストッパー片14e5が緩んで回り、支持枠16の鍔部16b内面との係合が外れることがなく、発光パネルAを確実に支持枠16に係合させることができ、落下等の虞に対する安全性を保持している。
【0061】
上記により、発光パネルA、本体枠14、支持枠16および点灯装置17からなる照明器具10が天井Xに設置される。天井の開口hは、支持枠16の飾り縁となる鍔部16eで覆われ、この鍔部16eと本体枠14の鍔部14bが面一となって天井面Xにフラットな状態で綺麗に設置され外観上もよくなる。
【0062】
上記に設置された照明器具10を点灯すると、発光パネルAのLED11が白色に発光する。LEDから放射される光は下方および側方に向かって放射され反射体11cの反射面11hで反射され器具直下を含む周辺一帯を照射する広い略円形状の配光をもった照明を行う。同時に、反射面11hで反射された光の一部が器具の側方に向けて放射され、天井面Xをより広範囲にわたって照射する。
【0063】
また、点灯時に各LED11から発生する熱は、基体11aから鋼板製の放熱板11jを介して外部に放熱される。また、点灯装置17の熱も鋼板からなるケース部材17aを介して放熱される。これにより、LEDの発光効率の低下を防止することができ、温度上昇に伴う光束の低下を防止することができると共に、LEDの長寿命化を図ることが可能となる。また点灯装置17の回路部品の信頼性も高めることができる。
【0064】
次に、光源となるLED等のメンテナンスなど発光パネルAを取り出す場合には、次のようにして取り外す。先ず、図1(b)(c)に示すように、本体枠14の表面に露出している止め具14e1のネジ頭14e3を、マイナスドライバを使って左右どちらかへ回動させストッパー片14e5と支持枠16の鍔部16b内面との係合を解除する。この際、止め具14e1の凸部14e4が樹脂の弾性を利用して回動し、円筒部の小孔14e6から外れる。
【0065】
この状態で、本体枠14の係止片部14dを、支持枠16の係止受部16を軸心として回動させ、支持枠16の開口から本体枠14を開くようにして回動させる(図4(a)→(b))。これにより、係止受部16dの溝に本体枠14の鉤状の係止片部14dが係止する。これにより、本体枠14が開放された状態で支持枠16から外れないように係止され吊り下げられた状態になる。
【0066】
この状態で、発光パネルAを本体枠14に押え付けている押さえ部材を取り外し、発光パネルAを本体枠14から引き出せばよい。また、本体枠14と一緒に発光パネルAを取り外す場合には、図4(c)に示すように、係止受部16dの溝と本体枠14の鉤状の係止片部14dとが係止した状態から、さらに開く方向に回動させて鉤状の係止片部14dと係止受部16dの溝との係止状態を解除すれば、本体枠14を発光パネルAと共に支持枠16から取り外すことができる。
【0067】
また、照明器具10を交換するときなどにおいて、器具本体を天井から取り外す場合には、上述のように本体枠14を支持枠16から取り外し、支持枠16と点灯装置17が天井に残った状態から、さらに、吊りボルト20のナット21を緩め、一方のボルト20を傾けてケース部材17aの長孔17fからずらし、案内孔17eから外す。さらにケース部材17aをずらして長孔17fと他方のボルト20との係合を解除し、案内孔17eから引き出せば、支持枠16に点灯装置17が支持された状態で一緒に取り外すことができる。この場合も支持枠の開口部aからボルト20、ナット21などの状態を見ながら取り外し操作を行う。
【0068】
以上、本実施例によれば、器具本体Dに支持され、点灯回路を内蔵し配設されたケース部材17aを、吊りボルト20に支持することにより、照明器具10を天井等の被設置部Xに支持するようにしたので、従来のバネ材の弾性力による支持構成に比し、強固で、かつ確実に支持することができる。
【0069】
特に、その支持構成は、ケース部材17aの両端部に、側板から上面板にわたり、吊りボルトのナット21を挿入する案内孔17eおよびボルト20を挿入できるがナット21挿入できない長孔17fからなる支持孔を形成したので、吊りボルト20にナット21を取り付けたまま、そのナット21を案内孔17eから長孔17fに挿入する単純なスライド操作で、吊りボルト20とケース部材17aを係合して支持することができ、施工性が著しく向上する。しかも、ケース部材17aは支持枠16に跨って支持されており、点灯装置17の両側に開口部aが形成され、開口部から手を差し入れ、ボルト20やナット21などの状態を見ながら行えるので一層施工がし易くなる。
【0070】
また、支持孔は、ケース部材17aの両端部に、側板17cから上面板17dにわたり、案内孔17eおよび長孔17fを形成したので、強度の強い角に位置して支持孔が形成されるので、強度に強い孔が構成され、一層強固で、確実に支持することができる。同時にケース部材17aの変形なども防ぐことができる。
【0071】
さらに、本実施例においては、一辺に鉤状に突出する係止片部14dを形成した本体枠14と、正方形をなす各辺に本体枠14の係止片部14dを嵌合する溝状の係止受部16dを形成した支持枠16を構成したので、軽い支持枠16のみを天井Xに先ず設置することができ、枠体16aをなし開放した支持枠16から天井裏の状況や吊りボルト20やナット21などの状態を見ながら行うことができ施工がし易くなる。
【0072】
また、支持枠16を先に天井Xに設置し、本体枠14の係止片部14dを、既に設置された支持枠16の係止受部16dに嵌合し本体枠14を支持枠16に取り付け、その状態で本体枠14に発光パネルAを取り付けるようにすることができ、天井面Xへの設置作業は、支持枠16には発光パネルAと本体枠14が一体化された照明器具の本体Bは取り付けられていない状態で、合成樹脂からなる軽い支持枠16のみを持ち上げて設置すればよく、従来のように、点灯装置など比較的重いものを支えながらの作業となることがなく施工が一層し易くなり、これら作用により、発光パネルを光源とする照明器具において、天井等の被設置部への施工性を容易にすることができる。特に、光源としてLEDを採用し、軽量化を図った照明器具において、本体の軽量化と合わせて、施工性に一層優れた照明器具を提供することができる。
【0073】
また、支持枠16の係止受部16dは正方形をなす支持枠16の四辺に形成されているので、どの辺の係止受部に対しても正方形の本体枠14の係止片部14dを係止させることができるので、天井近辺の障害物等の状況をみて、本体枠14が支持枠16に対して開閉ができるかなどを判断しながら、どの辺の係止受部16dに本体枠14の係止片部14dを嵌合させるかを選定して決めることができ、さらに、施工性に富んだ照明器具を提供することができる。同時に設置後のメンテナンス等で本体枠14が、すなわち、発光パネルAが天井面Xの障害物などに当たり取り外せなくなるようなことを防ぐことができる。また、係止片部14dおよび係止受部16dは、一辺に沿って長く形成されており、両者を確実に嵌合させることができるので、確実なヒンジ部Cを構成することができ、本体枠14の開閉の際の操作性もよく、またガタツキ等が生じない。また、長い係止片部14dおよび係止受部16dにより本体枠14と支持枠との隙間を隠すことができ外観的にも良好になる。
【0074】
また、点灯装置17の端子部17jが支持枠16の溝状の係止受部16d、すなわち、ヒンジ側Cに面して設けられるので、点灯装置17と発光パネルAとを配線接続するリード線wが短くて済み、リード線が発光パネルAの板面等に不要に長く配設されないため、設置作業やメンテナンス作業の際にリード線が邪魔にならず、一層施工がし易くなると共に断線等の発生が防止される。同時に材料費も削減でき、コスト的に有利な照明器具を提供することができる。
【0075】
以上、本実施例において、支持枠16の係止受部16dは、支持枠16の四辺全てに形成したが、係合部14eである止め具14e1と対向する辺にのみ形成するようにしてもよい。係止受部16dおよび係止片部14dを、辺に沿って長く形成したが、いずれか一方、若しくは両方を辺の長さより短く形成するようにしてもよい。
【0076】
また、図7(a)に示すように、支持枠16の対向する辺に位置する側板16fに固着された受片16gのネジ孔16hを複数個、本実施例では、3個のネジ孔16hを略等間隔に形成し、この3個のネジ孔を選択することによって、ケース部材17aを支持枠16に沿って、その支持位置が選べるようにしてもよい。
【0077】
例えば、天井裏にCチャンなどの部材が存在し、点灯装置などと干渉するような場合には、Cチャンを避けてネジ孔16hを選び、図7(a)に点線で示すような位置にケース部材17aを支持するようにする。3個のネジ孔でなく、連続して任意の位置を選択できるように構成してもよい。
【0078】
また、図7(b)に示すように、傾斜天井Xに設置するようにしてもよい。すなわち、ケース部材17aの側板17cを、支持枠16の受片16gに回動が可能になるように支持する。これにより、図7(b)に示すように、傾斜天井Xの支持材30の吊りボルト20に点灯装置のケース部材17aを水平な状態にして支持し、器具本体Dを天井Xの傾斜に沿って取り付けることができる。
【0079】
この場合、器具本体Dの支持枠16に対して、本体枠14を回動可能に支持するヒンジ部Cは、天井の傾斜に沿った上方または下方、(図7(b))において左方または右方に設置する。これにより、傾斜面の左右方向にヒンジ部Cを設けた場合、本体枠14が半開き状態となって施工が難くなることを防止できる。この天井の傾斜に沿った上方または下方におけるヒンジ部の設置位置を選択することは、支持枠16の係止受部16dが枠体16aの四辺全てに設けられているので、簡単に対応することができる。
【0080】
以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、本発明は上述の各実施例に限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々の設計変更を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0081】
【図1】本発明の第1実施形態に係る照明器具を示し、(a)は縦断面図、(b)は係合部の縦断面図、(c)は(b)のA−A線に沿う断面図。
【図2】同じく照明器具の発光パネルを示し、(a)は正面図、(b)は(a)のA−A線に沿う断面図、(c)は(b)の要部を拡大して示す断面図。
【図3】同じく照明器具の組立手順を示す斜視図。
【図4】同じく照明器具の係止片部および係止受部を拡大して示し、(a)は嵌合した状態を示す断面図、(b)は係止して吊り下げた状態を示す断面図、(c)は取り外す状態を示す断面図。
【図5】同じく照明器具の点灯装置と支持枠を示し、(a)は組立状態を示す斜視図、(b)は支持枠の側板部分を示す斜視図。
【図6】同じく照明器具を天井に設置する場合の施工手順を示し、(a)は支持枠を天井に設置した状態を示す断面図、(b)は吊り下げられた本体枠に発光パネルを支持した状態を示す断面図、(c)は発光パネルを一体化した本体枠を支持枠に支持した状態を示す断面図。
【図7】同じく照明器具の変形例を示し、(a)は第1の変形例を示す斜視図、(b)は第2の変形例の天井への設置状態を側方から見た断面図。
【符号の説明】
【0082】
10 照明器具
D 器具本体
11 発光素子
A 発光部
17 点灯装置
17a ケース部材
20 吊りボルト



【特許請求の範囲】
【請求項1】
発光素子を配設した発光部を有する器具本体と;
器具本体に支持され、点灯回路が配設されたケース部材が吊りボルトに支持される点灯装置と;
を具備していることを特徴とする照明器具。
【請求項2】
発光素子を配設した発光部を有する器具本体と;
器具本体に支持され、点灯回路が配設されたケース部材の両端部に、側板から上面板にわたり、吊りボルトのナットを挿入する案内孔およびボルトを挿入できるがナット挿入できない長孔からなる支持孔を形成し、ケース部材が吊りボルトに支持される点灯装置と;
を具備していることを特徴とする照明器具。
【請求項3】
前記器具本体は、
発光素子を配設し平板状で矩形状をなす発光部と;
発光部を内包して支持すると共に、矩形状をなす一辺に鉤状に突出する係止片部を形成した本体枠と;
本体枠を内包して支持すると共に、矩形状をなす辺に本体枠の係止片部を嵌合する溝状の係止受部を形成した支持枠と;
を有し、点灯装置のケース部材が支持枠に跨って支持されることを特徴とする請求項1または2記載の照明器具。
【請求項4】
前記点灯装置のケース部材は、支持枠に沿ってその支持位置が選択できるように構成されたことを特徴とする請求項3記載の照明器具。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−135233(P2010−135233A)
【公開日】平成22年6月17日(2010.6.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−311418(P2008−311418)
【出願日】平成20年12月5日(2008.12.5)
【出願人】(000003757)東芝ライテック株式会社 (2,710)
【Fターム(参考)】