説明

照明機能を有する長尺物建材

【課題】曲線状の長尺物部材からなるものにおいて、その長手方向に沿って、かつ、横断面方向に均一な状態で光を照射させるようにする。
【解決手段】光伝播性を有するとともに光拡散性を有する部材にて形成される光ケーブル3と、当該光ケーブル3と同様に光伝播性及び光拡散性を有するものであって、上記光ケーブル3を包んだ状態で保持するように形成され、かつ、全体がチューブ状の一定の横断面形状を有するように形成されたベース部材12と、当該ベース部材12を保持する保持部材16と、上記光ケーブル3に光を送る発光装置33と、からなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建物のエントランスや通路等において歩行者の安全性確保のために設けられる手摺り等に用いられる長尺物建材に関するものであり、特に、このような長尺物建材からなる手摺りの、その下面側に所定の照明装置を設けるようにし、これによって安全性に優れた手摺り等を形成させるようにした技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のこの種のものとしては、例えば特開2004−303647号公報に開示されているように、照明装置が通路の天井部に設けられて通路の一部をスポット的に照らしているようなものが挙げられる。また、特開2000−34815号公報にて開示されているものの如く、透光性を有する中空状の手摺本体の内部に照明装置及び当該照明装置からの光を拡散させる光拡散装置が設けられるようになっているものが挙げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−303647号公報
【特許文献2】特開2000−34815号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記従来のもの、例えば特開2004−303647号公報に挙げられるものは、スポット的に一箇所を照らすようにしているものである。従って、長い通路等においては複数の照明装置が必要となり、設置コストが高くならざるを得ないと言う問題点を有する。また、特開2000−34815号公報記載のものは、点光源を基に、これを反射させて対応するようにしているものであり、長手方向に均一な光を照射させることは難しいと言う問題点を有する。また、これらのものにおいては、曲線上において、その長手方向に均一な明るさを得るようにすることは非常に難しいと言う問題点を有している。このような問題点を解決するために、長尺物部材を基礎に、その長手方向に均一な状態で光を照射させるようにした長尺物建材を提供しようとするのが、本発明の目的(課題)である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本発明においては次のような手段を講ずることとした。すなわち、請求項1記載の発明である第一の発明においては、照明機能を有する長尺物建材に関して、光伝播性を有するとともに光拡散性を有する部材にて形成される光ケーブルと、当該光ケーブルと同様に光伝播性及び光拡散性を有するものであって、上記光ケーブルを包んだ状態で保持するように形成され、かつ、全体が一定の横断面形状を有するように形成されたベース部材と、当該ベース部材を保持する保持部材と、上記光ケーブルに光を送る発光装置と、からなるようにした構成を採ることとした。
【0006】
また、請求項2記載の発明である第二の発明においては、照明機能を有する長尺物建材に関して、C字状の横断面形態を有するものであって所定の長さを有するように成形された型部材と、当該型部材の上記C字状横断面の開口部のところに設けられるものであって、一定の横断面形状を有するとともに上記型部材と略同等の長さを有するように形成され、更には所定の光拡散性を有するプラスチック材にて形成されるベース部材と、当該ベース部材の上記型部材の存する側とは反対の側に設けられるものであって金属製部材を初めとした不透明体からなる部材にて形成されるとともに、ベース部材と略同等の長さを有するように形成されたストリップ状部材と、上記ベース部材内に当該ベース部材の長手方向に沿うように設けられるものであって、光伝播性を有するとともに光拡散性を有する部材にて形成された光ケーブルと、当該光ケーブルに光を送る発光装置と、からなるようにした構成を採ることとした。
【0007】
また、請求項3記載の発明である第三の発明においては、請求項2記載の照明機能を有する長尺物建材に関して、上記型部材を初めとした各部材を、その側面視または平面視において円弧状の形態を有するようにした構成を採ることとした。
【0008】
また、請求項4記載の発明である第四の発明においては、請求項2記載の照明機能を有する長尺物建材に関して、上記型部材を初めとした各部材を、螺旋形状の形態を有するようにした構成を採ることとした。
【0009】
また、請求項5記載の発明である第五の発明においては、請求項2ないし請求項4記載の照明機能を有する長尺物建材に関して、上記型部材の下面側に所定のフットライトを設けるとともに、当該フットライトの作動制御及び上記発光装置の作動制御を行なうものであって光センサを主に形成される発光制御装置を設けるようにした構成を採ることとした。
【0010】
また、請求項6記載の発明である第六の発明においては、上記請求項5記載の照明機能を有する長尺物建材に関して、上記型部材の長手方向両端部のところに赤外線センサを主に形成される感知センサを設け、これによって人が近づいたときには、当該感知センサからの信号に基づき上記発光装置及びフットライトを点灯させるようにした構成を採ることとした。
【発明の効果】
【0011】
第一の発明によれば、発光装置から発せられた光は光ケーブルに沿って、その長手方向に伝播されるとともに、各断面部において光ケーブルの中心からその円周方向に向って放射されることとなる。そして、このように放射された光は周りに設けられたチューブ状のベース部材に伝播される。そして更に、このベース部材に伝播された光は、当該ベース部材の外側へと放射されることとなる。これによって、ベース部材は、その長手方向全般に渡って所定の光を放射し、輝くこととなる。
【0012】
また、第二の発明によれば、本長尺物建材を、略C字状の横断面形態を有する型部材と、当該型部材のC字状横断面部内に設けられるものであって所定のプラスチック材からなるベース部材とにて形成される複合材からなるようにしたので、手摺り等に利用される長尺物建材を安価に製造することができるようになる。また、このような長尺物建材を形成するプラスチック製のベース部材内には、光ケーブルを主に形成される発光手段(装置)が設けられるようになっていることより、当該発光装置の作動により、上記ベース部材はその全体に渡って略均一な状態で発光するようになり、優雅な外観形態を呈することとなる。また、全体が誘導灯としての機能を発揮するようになり、安全性の確保等を図ることができるようになる。
【0013】
また、第三の発明によれば、本長尺物建材を階段の側壁等に設けることによって、手摺兼用の誘導灯としても機能を発揮させることができるようになり、歩行者等の安全性の確保を図ることができるようになる。また、全体が湾曲した発光体を形成することとなり、本長尺物建材が設けられる周りの美観の向上を図ることができるようになる。
【0014】
また、第四の発明によれば、全体を螺旋状の形態からなるようにしたので、本装置を例えば螺旋階段のところに設けることによって、螺旋階段の照明装置として利用することができるようになり、安全性の向上が図られるようになる。また、見栄えにおいても優れた景観を提供することができるようになる。
【0015】
また、第五の発明によれば、光センサからの信号に基づいて発光装置の作動が制御されることとなり、日没とともにフットライトを点灯させることができるようになる。また、夜明けとともにフットライトを消灯させることができるようになり、上記フットライトを初めとした各照明装置の消し忘れ防止等を図ることができるようになる。
【0016】
また、第六の発明によれば、感知センサの作動により、人が近づいてきて利用を欲するときにのみフットライトの点灯を行なわせることができるようになり、無駄な電力の消費等を抑止することができるようになる。これによって、省エネルギー化を図ることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明にかかる第一の実施形態に関するものであり、光ケーブルを保持するベース部材を光ケーブルを包むように形成されたチューブ状の部材からなるようにしたものに関する図である。
【図2】本発明の主要部を成す長尺物建材の横断面構造並びに長尺物建材の下面側に設けられるフットライトの構造を示す断面図である。
【図3】本発明にかかる照明装置付きの長尺物建材がエントランスあるいは階段等に設けられた状態を示す外観図である。
【図4】本発明にかかる照明装置付きの長尺物建材が階段側壁等に手摺として設置された状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明を実施するための形態について、図1ないし図4を基に説明する。本発明にかかる第一の実施形態(実施例1)に関するものは、例えば図1に示す如く、光伝播性を有するとともに光拡散性を有する部材にて形成される光ケーブル3と、当該光ケーブル3と同様に光伝播性及び光拡散性を有するものであって、上記光ケーブル3を包んだ状態で保持するように形成され、かつ、全体がチューブ状の一定の横断面形状を有するように形成されたベース部材12と、当該ベース部材12を保持する保持部材16と、上記光ケーブル3に光を送る発光装置33と、からなるものであり、これらによって照明機能を有する長尺物建材が形成されるようになっているものである。また、このような基本構成からなるものが、例えば図3または図4に示す如く、アーチ状に曲げられて階段の側面部等に設けられることによって、歩行者5等が、これを掴むことができるようになり、その結果、手摺としての機能が発揮されるようになっているものである。すなわち、照明機能を有する手摺が形成されることとなる。
【0019】
次に、本発明にかかる第二の実施形態(実施例2)について、図2ないし図4を基に説明する。このものは、例えば図3または図4に示す如く、全体がアーチ状の形態からなる手摺本体1を主に形成されるようになっているものである。その内の一例として、例えばエントランスの一部等に設けられるものとしては、図3に示す如く、所定の間隔をもって設立される複数本の支柱7と、当該支柱7の先端部(上端部)71と上記手摺本体1の下面部17との間に設けられるものであって当該支柱7と上記手摺本体1との間を連結する連結装置77と、からなるものが挙げられる。このような基本構成からなるものにおいて、上記手摺本体1の下面部17のところには所定の間隔をもってフットライト2が設けられるようになっている。従って、このようなフットライト2への電力供給のための電源ケーブル(ケーブル)9が上記手摺本体1内に、または場合によっては支柱7及び連結装置77内等に配設されるようになっている。従って、上記手摺本体1の内部等にはケーブル9収納用の空間部等が設けられるようになっている。
【0020】
また、本発明にかかる他の実施例に関するものとしては、例えば図4に示す如く、階段の側壁8に取付けられる手摺等として利用される場合のものが挙げられる。このものは、手摺本体1の下面部に設けられた取付装置75等を介して本手摺装置全体が階段の側壁8の側面部等に取付けられるようになっているものである。そして、このように形成された手摺本体1を、歩行者等は、例えば図4に示す如く、自分の手で握って身体の安定を保った状態で階段の昇り降り等を行なうことができるようになっている。なお、本実施例のものにおいては、手摺本体1の下面部17のところにはフットライト2が設けられるようになっている。このフットライト2の光によって階段における歩行者の足元周りは明るく照らされることとなり、これによって歩行者の安全性が確保されることとなる。
【0021】
なお、本実施例のものにおいては、例えば図2に示す如く、手摺本体1を形成するものであってC型形状を有する金属製の型部材11内に設けられるプラスチック材からなるベース部材12内には光ケーブル3が設けられるようになっており、この光ケーブル3からの光は、上記ベース部材12を透過して、更には手摺本体1の上方部に設けられるストリップ状部材13、13間の隙間を介して横方向に照射されるようになっている。このストリップ状部材13、13間から照射される光によっても階段88周りは多少は明るくなるが、このストリップ状部材13、13間から照射される光は、淡く、柔らかな状態からなるものである。従って、この横方向へ照射された光は照明を目的としていると言うよりも、むしろライトアップによるデザイン上の効果を得ることを目的としているものである。
【0022】
次に、本実施例にかかる手摺本体1の具体的構成について説明する。このものは、図2または図4に示す如く、例えばステンレススチール製等の長尺物部材がロール成形手段を介してC字状の横断面形態を有するように成形加工されることによって形成される型部材11と、このような型部材11のC字状横断面部内に設けられるものであって、押出成形手段またはインジェクション成形手段等を介して形成されるプラスチック製の棒状部材からなるベース部材12と、このようにして形成されたベース部材12の上面部のところに接着手段等を介して設けられるものであって不透明体からなるストリップ状部材13と、からなるものである。
【0023】
そして、このような構成からなる手摺本体1を形成する型部材11の外側の面、すなわち、C字状横断面形態を有する型部材11の外側であって下面側(下面部17側)のところには、LED等にて形成されるフットライト2が設けられるようになっている(図2,図3参照)。そして、このフットライト2は、上記C字状横断面形状の型部材11の、その長手方向に等間隔状に複数個設けられるようになっているものである。このような基本構成からなる本手摺本体1の、その全体的な横断面形状は横長状の楕円形を形成するようになっているものである。このような横断面形態を有するものが、例えば図3に示す如く、長手方向に長く湾曲した形態に成形され、手摺本体1が形成されるようになっている。そして、このような長尺物からなる手摺本体1を基礎に形成される本手摺りは、歩行者等にとって掴み勝手の良いものとなり、歩行者等の安全性が確保されるようになっている。
【0024】
また、本実施例のものにおいては、上記ストリップ状部材13は、例えば図2に示すように、その横断面形態において、ほぼ左右対称形をなすように3枚設けられるようになっているが、必ずしもこのようなものに限定されるものではない。本ストリップ状部材13は、2枚あるいは4枚等からなるものであっても良い。また、必ずしも対称形をなすように設置されるものでなくとも良い。要は、横断面形態が全体的に平べったい形状の楕円形をなす本手摺本体1の一部を形成するようなものであれば良い。このような楕円形を形成させることによって、例えば、図4に示す如く、歩行者5にとって掴み勝手の良い手摺りが形成されることとなる。なお、このようなストリップ状部材13としては、本実施例においては、ステンレススチールを初めとした金属製部材が採用されるようになっているが、この外に、不透明なプラスチック製プレート等であっても良いし、場合によっては、その表面側に化粧用のシート4あるいはフィルム4等を貼り付けるようにしたものであっても良い(図2参照)。または、この外に、木製、本皮製等からなるものであっても良い。
【0025】
次に、上記構成からなるベース部材12は、所定のプラスチック材を基礎に形成されるものであって、主に押出成形手段等にて棒状に成形加工されるものである。このようにして形成された棒状のベース部材12をC字状の横断面形態を有するものであって全体が湾曲した形態からなる型部材11内へ嵌め込ませることによって一体化させることが考えられる。なお、このような構成からなるベース部材12と上記型部材11及びストリップ状部材13との係合関係は、例えば図2に示す如く、それぞれの部材11、13の横断面形状端末部を上記ベース部材12の一部に食い込ませるようにしても良い。このような構成を採ることによって、C字状の型部材11を基礎にして、その周りにストリップ状部材13を有した状態で上記空間部内へ上記ベース部材12を設置することによって、ベース部材12を中心にして周りに型部材11及びストリップ状部材13を有する長尺物からなる手摺本体1が一体的に形成されることとなる。
【0026】
なお、本ベース部材12として用いられるプラスチック材に関しては、その硬度は特に限定されるものではないが、本ベース部材12が手摺りとして利用される場合、あるいは本ベース部材12が屈曲成形されて用いられる場合等においては、掴み勝手の良さ、あるいは曲げ成形加工の容易さ等を考慮して、硬度の低い軟質プラスチック材が用いられる場合がある。更には、本ベース部材12に上記の如く軟質プラスチック材が採用された場合には、ベース部材12全体が柔かく撓み、歩行者等が手で掴んだ際に手に柔かい感じを与えるとともに、手になじむようになる。
【0027】
また、本実施例においては、上記手摺本体1を形成する上記ベース部材12を透明性のある素材にて形成させるとともに、その一部に、例えば図2に示すような空洞部15を設けるようにしたものが挙げられる。そして、このようにして形成された空洞部15内には、図2及び図4に示す如く、例えば光ファイバー等からなるものであって、LED等からなる発光装置33にて発せられた光を誘導するように形成された光ケーブル3が設置されるようになっている。これによって、照明機能を発揮する手摺が形成されることとなる。
【0028】
具体的には、例えば図2に示す如く、ベース部材12の上方部に設けられる各ストリップ状部材13、13の間には隙間19が設けられるようになっているので、この隙間19を介して、上記光ケーブル3からの光は直接上方へは照射されず、もっぱら横方向あるいは下方へと照射されることとなる(図2及び図3参照)。その結果、歩行者等にとっては、直接光が目に入らず、間接光が目に入るようになる。従って、このような長尺物部材からなる本手摺においては、補助的な照明装置として利用されるとともに、全体として淡い光を発するディスプレイ手段としての機能も発揮されるようになり、優れた美感を呈することとなる。
【0029】
次に、このような構成からなる手摺本体1の下面側に設けられるフットライト2の、その構成(構造)等について、図2及び図3等を基に説明する。このものは、例えば図3に示す如く、手摺本体1の下面側に、その長手方向に所定の間隔を有した状態で複数個設けられるようになっているものである。そして、このものは、例えば図2に示す如く、ステンレススチール製等の金属製素材からなるケース25を基礎に形成されるようになっているものである。そして更に、このような金属製のケース25の一部にはネジ部29が設けられるようになっており、このネジ部29を介して、本フットライト2は、上記手摺本体1を形成する型部材11の外面側に設けられたバーリング成形部におけるネジ部のところに取付けられるようになっているものである。
【0030】
具体的には、本フットライト2は、図2に示す如く、ボックス状のケース25を基礎にして、その内部にベース28が設けられ、このベース28のところにLED等からなる発光体21が設けられるようになっているものである。そして、この発光体(LED素子)21の前面側には透明体22が設けられるとともに、この透明体22の表面側には、本透明体22の一部を覆うように形成された遮光板23が設けられるようになっている(図2参照)。そして、この遮光板23を操作することによって、上記発光体21からの光の照射方向等を変えることができるようになっているものである。そして更に、このような透明体22及び遮光板23等はスナップリング24を介して上記ケース25の前端部のところに取付けられるようになっているものである。
【0031】
このような構成を採ることによって、本実施例のものにおいては、意匠性に優れているとともに、フットライトとしての機能を具備する手摺りが、ロール成形手段及び押出成形手段を介して効率良く形成(製造)されるようになり、安全性に優れた照明機能を有する手摺が安価に提供されることとなる。
【符号の説明】
【0032】
1 手摺本体
11 型部材
12 ベース部材
13 ストリップ状部材
15 空洞部
16 保持部材
17 下面部
19 隙間
2 フットライト
21 発光体(LED素子)
22 透明体
23 遮光板
24 スナップリング
25 ケース
28 ベース
29 ネジ部
3 光ケーブル
33 発光装置
4 化粧シート(化粧フィルム)
5 歩行者
7 支柱
71 先端部(上端部)
75 取付装置
77 連結装置
8 側壁
88 階段
9 ケーブル



























【特許請求の範囲】
【請求項1】
光伝播性を有するとともに光拡散性を有する部材にて形成される光ケーブルと、当該光ケーブルと同様に光伝播性及び光拡散性を有するものであって、上記光ケーブルを包んだ状態で保持するように形成され、かつ、全体が一定の横断面形状を有するように形成されたベース部材と、当該ベース部材を保持する保持部材と、上記光ケーブルに光を送る発光装置と、からなることを特徴とする照明機能を有する長尺物建材。
【請求項2】
C字状の横断面形態を有するものであって所定の長さを有するように成形された型部材と、当該型部材の上記C字状横断面の開口部のところに設けられるものであって、一定の横断面形状を有するとともに上記型部材と略同等の長さを有するように形成され、更には所定の光拡散性を有するプラスチック材にて形成されるベース部材と、当該ベース部材の上記型部材の存する側とは反対の側に設けられるものであって金属製部材を初めとした不透明体からなる部材にて形成されるとともに、ベース部材と略同等の長さを有するように形成されたストリップ状部材と、上記ベース部材内に当該ベース部材の長手方向に沿うように設けられるものであって、光伝播性を有するとともに光拡散性を有する部材にて形成された光ケーブルと、当該光ケーブルに光を送る発光装置と、からなることを特徴とする照明機能を有する長尺物建材。
【請求項3】
請求項2記載の照明機能を有する長尺物建材において、上記型部材を初めとした各部材を、その側面視または平面視において円弧状の形態を有するようにしたことを特徴とする照明機能を有する長尺物建材。
【請求項4】
請求項2記載の照明機能を有する長尺物建材において、上記型部材を初めとした各部材を、螺旋形状の形態を有するようにしたことを特徴とする照明機能を有する長尺物建材。
【請求項5】
請求項2ないし請求項4記載の照明機能を有する長尺物建材において、上記型部材の下面側に所定のフットライトを設けるとともに、当該フットライトの作動制御及び上記発光装置の作動制御を行なうものであって光センサを主に形成される発光制御装置を設けるようにしたことを特徴とする照明機能を有する長尺物建材。
【請求項6】
請求項5記載の照明機能を有する長尺物建材において、上記型部材の長手方向両端部のところに赤外線センサを主に形成される感知センサを設け、これによって人が近づいたときには、当該感知センサからの信号に基づき上記発光装置及びフットライトを点灯させるようにしたことを特徴とする照明機能を有する長尺物建材。























【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−229635(P2010−229635A)
【公開日】平成22年10月14日(2010.10.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−75434(P2009−75434)
【出願日】平成21年3月26日(2009.3.26)
【出願人】(000240949)片山工業株式会社 (42)
【Fターム(参考)】