説明

照明装置

【課題】表示の明るさのむらを低減できる照明装置を提供する。
【解決手段】透過型の液晶表示パネル10を照明する照明装置であって、液晶表示パネル10に向かって発光するLED装置20と、液晶表示パネル10とLED装置20との間に配置された凸レンズ30とを有し、LED装置20の発光面20aは、凸レンズ30の焦点30fよりも内側に位置している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、透過型の表示素子を照明する照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、従来のヘッドアップディスプレイが開示されている。このヘッドアップディスプレイでは、リフレクタを背後に備えたハロゲンランプが光源として用いられている。光源と透過型表示素子との間には、インテグレータレンズが配置されている。ハロゲンランプから射出した発散光は、リフレクタにより集光されてインテグレータレンズに入射し、強度むらのない光束として透過型表示素子を照明するようになっている。
【特許文献1】特開平5−104979号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところが、光源として発光ダイオード(LED)が用いられる場合、LEDの配光特性がハロゲンランプとは異なることから、上記のようなリフレクタによる集光は困難である。また、LEDは点状光源であるため、複数のLEDを用いると多点光源となる。したがって、上記のような構成で光源としてLEDを用いると、表示の明るさのむらが大きくなってしまうという問題がある。
【0004】
本発明の目的は、表示の明るさのむらを低減できる照明装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は上記目的を達成するために、以下の技術的手段を採用する。
【0006】
請求項1に記載の発明は、透過型の表示素子を照明する照明装置であって、表示素子に向かって発光する発光体と、表示素子と発光体との間に配置された第1凸レンズ部とを有し、発光体は、第1凸レンズ部の焦点よりも内側に位置していることを特徴とする照明装置である。
【0007】
これにより、発光体の虚像が第1凸レンズ部によって拡大して形成されるため、表示素子による表示を見る使用者にとっては、表示素子の背後の発光体が見かけ上拡大されることになる。したがって、表示の明るさのむらを低減できる照明装置が得られる。
【0008】
請求項2に記載の発明は、第1凸レンズ部は、アレイ状に配列する複数の第1単レンズを有していることを特徴としている。
【0009】
これにより、発光体の虚像は、複数の第1単レンズ毎に形成されて互いに重なり合うため、全体としてむらなく発光する虚像として視認される。したがって、表示の明るさのむらをさらに低減できる。
【0010】
請求項3に記載の発明は、複数の第1単レンズの焦点距離は互いに異なることを特徴としている。
【0011】
第1単レンズの焦点距離を互いに異ならせることにより、第1単レンズ毎に形成される発光体の虚像の位置を互いに異ならせることができる。したがって、表示の明るさについて所望の分布を意図的に形成することができる。
【0012】
請求項4に記載の発明は、発光体が発光ダイオードの発光面であることを特徴としている。
【0013】
発光ダイオードの発光面そのものを発光体として用いることにより、照明装置の部品点数を抑制でき、構成を簡素化できる。したがって、照明装置の製造コストを削減できる。
【0014】
請求項5に記載の発明は、第1凸レンズ部よりも反表示素子側に配置された第2凸レンズ部と、第2凸レンズ部よりも反表示素子側であって第2凸レンズ部の焦点よりも外側に発光面が配置された発光ダイオードとをさらに有し、発光体は、第2凸レンズ部により形成される発光面の実像であることを特徴としている。
【0015】
発光面の実像は、第2凸レンズ部と発光面との位置関係や第2凸レンズ部の焦点距離等を変えることにより比較的高い自由度で位置を調節できる。したがって、照明装置における各光学部品のレイアウトの自由度を向上できる。
【0016】
請求項6に記載の発明は、第1凸レンズ部よりも反表示素子側に配置された第2凸レンズ部と、第2凸レンズ部よりも反表示素子側であって第2凸レンズ部の焦点よりも外側に発光面が配置された発光ダイオードと、第2凸レンズ部により発光面の実像が形成される位置に配置され、光を拡散透過させる拡散透過部材とをさらに有し、発光体は、拡散透過部材であることを特徴としている。
【0017】
これにより、発光面の実像を形成する光が拡散透過部材によって拡散透過するため、明るさのむらの少ない発光体が得られる。
【0018】
請求項7に記載の発明は、第2凸レンズ部は、アレイ状に配列する複数の第2単レンズを有していることを特徴としている。
【0019】
これにより、発光体の実像は、複数の第2単レンズ毎に形成されて互いに重なり合うため、全体としてむらなく発光する。したがって、表示の明るさのむらをさらに低減できる。
【0020】
請求項8に記載の発明のように、上記の照明装置は、表示素子を透過した光が車両のフロントウインドシールドに投影される車両用ヘッドアップディスプレイ装置に用いることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について図1及び図2を用いて説明する。本実施形態の照明装置は、車両に搭載される車両用ヘッドアップディスプレイ装置に適用されている。図1は、本実施形態の照明装置を含むヘッドアップディスプレイ装置の概略構成を示す模式図である。図1に示すように、ヘッドアップディスプレイ装置100は、透過型の液晶表示パネル(表示素子)10と、液晶表示パネル10に向かって発光し、当該液晶表示パネル10を背後から照明する照明装置(バックライト装置)1とを有している。
【0022】
液晶表示パネル10は、互いに対向して貼り合わされた一対の透明基板と、両透明基板の間に封止された液晶層とを有している。両透明基板の対向面には、透明導電膜からなる透明電極がそれぞれ形成されている。液晶表示パネル10は、液晶層に印加される電圧を制御することによって、照明光の透過率を画素毎又はセグメント毎に制御できるようになっている。これにより、液晶表示パネル10では、車両速度等の車両情報を表す表示像が形成される。
【0023】
液晶表示パネル10で形成された表示像は、照明装置1からの照明光によりフロントウインドシールド11に投影され、車両の乗員(運転者)によって視認されるようになっている。
【0024】
照明装置1は、例えば1つのLED装置20を有している。LED装置20は、回路基板21上にはんだ実装されている。LED装置20の発光面20aからは、例えば白色光が発光されるようになっている。本実施形態において発光面20aは、液晶表示パネル10に向かって発光する発光体として機能している。光路上において発光面20aと液晶表示パネル10との間には、凸レンズ(第1凸レンズ部)30が配置されている。発光面20aは、凸レンズ30の焦点(光源側に位置する前側焦点)30fよりも内側(凸レンズ30寄り)に位置している。
【0025】
ここで、LED装置20の発光面20aの具体例について説明する。図2(a)、(b)は、2種類の表面実装型LED装置の模式的な部分断面図である。図2(a)に示すように、LED装置20は、一対のリード端子を備えたリードフレーム22と、リードフレーム22の一部を内側に収容する樹脂モールド23とを有している。樹脂モールド23の上面からは、すり鉢状に開口されたキャビティ24を介してリードフレーム22が露出している。キャビティ24内のリードフレーム22上には、電圧印加により発光するLEDチップ25が実装されている。LEDチップ25は、キャビティ24を介して露出している。このような構成においては、LEDチップ25の上面が発光していると視認されるため、LEDチップ25の上面がLED装置20の発光面20aとなる。
【0026】
一方、図2(b)に示す構成では、所定色の蛍光体やガラスビーズ等を含むフィラー26がキャビティ24内に充填されている。このような構成では、LEDチップ25の上面ではなくフィラー26の上面が発光していると視認されるため、フィラー26の上面がLED装置20の発光面20aとなる。
【0027】
次に、本実施形態の動作について説明する。LED装置20の発光面20aから発光した光は、凸レンズ30を透過して液晶表示パネル10に入射する。液晶表示パネル10に入射した光は、画素毎又はセグメント毎に所定の透過率で透過し、液晶表示パネル10から射出する。液晶表示パネル10から射出した光は、フロントウインドシールド11表面で反射して運転者の目90に入射する。これにより運転者は、液晶表示パネル10で形成された車両情報の表示像(反射虚像)を視認することができる。
【0028】
換言すれば、運転者は、液晶表示パネル10の表示像を介して発光面20aを見ていることになる。このため、液晶表示パネル10と比較して発光面20aの発光面積が小さい場合、表示像の明るさにむらが生じ易くなってしまう。本実施形態では、発光面20aは凸レンズ30の焦点30fよりも内側に配置されているため、運転者側から見ると、発光面20aより奥側に発光面20aの虚像120が形成される。虚像120は、実際の発光面20aよりも拡大されている。したがって本実施形態によれば、運転者にとって表示像の後方に位置する発光面20aの発光面積が見かけ上拡大されるため、表示像の明るさのむらを低減できる。光を拡散透過させる拡散透過部材を凸レンズ30とLED装置20の発光面20aとの間に入れ、この拡散透過部材を発光体としても良い。
【0029】
また、虚像120の輝度は実際の発光面20aの輝度とほぼ同じであり、虚像120の発光面積は実際の発光面20aの発光面積よりも大きくなる。このため、発光面20aの虚像120の光度は、実際の発光面20aの光度よりも高くなる。したがって、本実施形態によれば、LED装置20の消費電力を増加させることなく、虚像120によって実際の発光面20aよりも明るい照明装置1が得られる。
【0030】
さらに本実施形態では、LED装置20の発光面20aそのものを発光体として用いているため、照明装置1の部品点数を抑制でき、構成を簡素化できる。したがって、照明装置1の製造コストを削減できる。
【0031】
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図3を用いて説明する。図3は、本実施形態における照明装置2の概略構成を示す模式図である。図3の右側は、フロントウインドシールド11側(運転者側)を表している。図3に示すように、本実施形態は、第1実施形態と比較すると、凸レンズ30に代えてインテグレータレンズ(フライアイレンズ)40が第1凸レンズ部として用いられている点に特徴を有している。インテグレータレンズ40は、焦点距離の等しい複数の単レンズ(第1単レンズ)がアレイ状に配列した構成を有している(図3では7つの単レンズ41〜47のみを示している)。各単レンズ41〜47の焦点(前側焦点)41f〜47fは、概ね同一平面内に位置している。
【0032】
また本実施形態では、回路基板21上に、多点光源となる複数のLED装置が実装されている(図3では3つのLED装置51、52、53を示している)。複数のLED装置51、52、53の各発光面(発光体)51a、52a、53aは、いずれもインテグレータレンズ40の焦点41f〜47fよりも内側に位置している。
【0033】
本実施形態では、複数の発光面51a、52a、53aの虚像が複数の単レンズ41〜47毎に形成される。このため、運転者側から見ると、発光面51a、52a、53aの虚像同士が重なり合い、全体として均一な輝度でむらなく発光する虚像150として視認される。したがって本実施形態によれば、表示像の明るさのむらを低減できる。
【0034】
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について図4を用いて説明する。図4は、本実施形態における照明装置3の概略構成を示す模式図である。図4の右側は運転者側を表している。図4に示すように、本実施形態は、第2実施形態と比較すると、インテグレータレンズ40の各単レンズ41〜47の焦点距離が互いに異なっている点に特徴を有している。例えば、インテグレータレンズ40の中心部の単レンズ44の焦点距離は比較的短く、外周側の単レンズほど焦点距離が長くなり、最外周の単レンズ41、47の焦点距離が最も長くなっている。発光面51a、52a、53aと各単レンズ41〜47との距離が同一の場合、単レンズ41〜47の焦点距離が短いほど、発光面51a、52a、53aの虚像が遠くに大きく結像される。このため、本実施形態のように各単レンズ41〜47の焦点距離を異ならせれば、運転者側から見て外周側ほど手前に湾曲した虚像151を形成することができる。
【0035】
したがって本実施形態によれば、各単レンズ41〜47を同一平面上に配列させた状態で、中央部が比較的暗く外周側ほど明るくなる表示像の明るさの分布を意図的に形成することができる。また本実施形態によれば、単レンズ41〜47の焦点距離を適宜選択することによって、虚像151を部分的に近づけたり遠ざけたりすることができるため、表示像の明るさについて所望の分布を意図的に形成することができる。
【0036】
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態について図5を用いて説明する。図5は、本実施形態における照明装置4の概略構成を示す模式図である。図5の右側は運転者側を表している。上記第1乃至第3実施形態では、LED装置の発光面そのものを発光体として用いているのに対し、本実施形態では、凸レンズにより形成される発光面の実像を発光体として用いている。
【0037】
図5に示すように、運転者側から見て凸レンズ30よりも奥側(反液晶表示パネル側)には、凸レンズ(第2凸レンズ部)60が配置されている。凸レンズ60よりもさらに奥側には、LED装置51、52、53の発光面51a、52a、53aが配置されている。発光面51a、52a、53aは、凸レンズ60の焦点60fよりも外側に位置している。これにより、運転者側から見て凸レンズ60よりも手前側には、発光面51a、52a、53aの実像160が、例えば発光面51a、52a、53aより拡大されて形成される。実像160は、本実施形態では発光体として機能し、凸レンズ30よりも奥側であって凸レンズ30の焦点30fよりも内側に位置している。これにより、運転者側から見て実像160よりも奥側には、実像160の拡大虚像161が形成される。拡大虚像161は、元の発光面51a、52a、53aよりも拡大されている。
【0038】
したがって本実施形態によれば、発光面51a、52a、53aの発光面積が見かけ上拡大されるため、第1実施形態と同様の効果が得られる。
【0039】
また本実施形態では、凸レンズ60により形成される実像160を発光体として用いている。発光体には、凸レンズ30の焦点30aよりも内側に配置するという位置的な制約があるが、実像160は、凸レンズ60及び発光面51a、52a、53aの位置関係や凸レンズ60の焦点距離等を変えることにより比較的高い自由度で位置を調節できる。また、実像160は必ずしも元の発光面51a、52a、53aより拡大される必要はなく、元の発光面51a、52a、53aと同程度の大きさ又はそれより縮小されてもよい。したがって本実施形態によれば、照明装置4における各光学部品のレイアウトの自由度を向上できる。
【0040】
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態について図6を用いて説明する。図6は、本実施形態における照明装置5の概略構成を示す模式図である。図6の右側は運転者側を表している。図6に示すように、本実施形態は、第4実施形態と比較すると、凸レンズ60に代えてインテグレータレンズ70が第2凸レンズ部として用いられている点に特徴を有している。インテグレータレンズ70は、例えば焦点距離の等しい複数の単レンズ(第2単レンズ)がアレイ状に配列した構成を有している(図6では7つの単レンズ71〜77のみを示している)。各単レンズ71〜77の焦点71f〜77fは、概ね同一平面内に位置している。発光面51a〜53aは、いずれもインテグレータレンズ70の焦点71f〜77fよりも外側に位置している。
【0041】
本実施形態では、発光面51a、52a、53aの実像が複数の単レンズ71〜77毎に形成される。これにより、発光面51a、52a、53aの実像同士が重なり合い、全体としてほぼ均一な輝度の実像170が形成される。このため、運転者側から見ると、実像170は、全体として均一な輝度でむらなく発光する拡大虚像171として視認される。したがって本実施形態によれば、第4実施形態と同様の効果が得られるとともに、表示像の明るさのむらをさらに低減できる。
【0042】
(第6実施形態)
次に、本発明の第6実施形態について図7を用いて説明する。図7は、本実施形態における照明装置6の概略構成を示す模式図である。図7の右側は運転者側を表している。図7に示すように、本実施形態は、第5実施形態と比較すると、凸レンズ30に代えてインテグレータレンズ40が第1凸レンズ部として用いられている点に特徴を有している。
【0043】
本実施形態では、実像170の虚像が複数の単レンズ71〜77毎に形成される。このため、運転者側から見ると、実像170の虚像同士が重なり合い、全体としてさらに均一な輝度でむらなく発光する拡大虚像172として視認される。したがって本実施形態によれば、表示像の明るさのむらを第5実施形態よりもさらに低減できる。
【0044】
(第7実施形態)
次に、本発明の第7実施形態について図8を用いて説明する。図8は、本実施形態における照明装置7の概略構成を示す模式図である。図8の右側は運転者側を表している。図8に示すように、本実施形態は、図5に示した第4実施形態と比較して、光を拡散透過させる透過型のスクリーン(拡散透過部材)80を発光面51a、52a、53aの実像160が形成される位置に配置している点に特徴を有している。スクリーン80は、凸レンズ30の焦点30fよりも内側に位置する発光体として機能する。
【0045】
スクリーン80は、実像160を形成する光が拡散透過することによって、運転者側から見ると明るさのむらが少ない発光体となる。このため、運転者側から見ると、スクリーン80の発光部分は、全体として均一な輝度でむらなく発光する拡大虚像181として視認される。したがって本実施形態によれば、表示像の明るさのむらを第4実施形態よりもさらに低減できる。
【0046】
ここで、本実施形態ではスクリーン80が実像160の結像される位置に配置されているが、スクリーン80は、凸レンズ30の前側焦点30fよりも内側であれば、実像160の結像される位置から前後方向にずれていてもよい。
【0047】
(その他の実施形態)
上記実施形態ではヘッドアップディスプレイ装置を例に挙げたが、直視型の表示装置等の他の装置にも適用できる。
【0048】
また上記実施形態では、透過型の表示素子として液晶表示パネルを例に挙げたが、他の表示素子を用いることもできる。
【0049】
さらに上記実施形態では、表面実装型のLED装置を例に挙げたが、砲弾型のLED装置を用いることもできる。
【0050】
また上記実施形態では凸レンズとして球面レンズを例に挙げたが、フレネルレンズや屈折率分布レンズ等の他のレンズを用いることもできる。
【0051】
さらに上記実施形態では、複数の単レンズを有する第1凸レンズ部及び第2凸レンズ部としてインテグレータレンズを例に挙げたが、多数の微小単レンズを有するマイクロレンズアレイを第1凸レンズ部及び/又は第2凸レンズ部として用いることもできる。
【0052】
さらに上記第7実施形態では、拡散透過部材として透過型のスクリーンを用いた例を挙げたが、拡散板や拡散シートを拡散透過部材として用いることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】第1実施形態における照明装置を含むヘッドアップ装置の概略構成を示す模式図である。
【図2】2種類のLED装置の模式的な部分断面図である。
【図3】第2実施形態における照明装置の概略構成を示す模式図である。
【図4】第3実施形態における照明装置の概略構成を示す模式図である。
【図5】第4実施形態における照明装置の概略構成を示す模式図である。
【図6】第5実施形態における照明装置の概略構成を示す模式図である。
【図7】第6実施形態における照明装置の概略構成を示す模式図である。
【図8】第7実施形態における照明装置の概略構成を示す模式図である。
【符号の説明】
【0054】
1、2、3、4、5、6、7 照明装置
10 液晶表示パネル(表示素子)
20、51、52、53 LED装置
20a、51a、52a、53a 発光面
30 凸レンズ(第1凸レンズ部)
30f、41f〜47f、71f〜77f 焦点
40 インテグレータレンズ(第1凸レンズ部)
41〜47 単レンズ(第1単レンズ)
60 凸レンズ(第2凸レンズ部)
70 インテグレータレンズ(第2凸レンズ部)
71〜77 単レンズ(第2単レンズ)
80 スクリーン(拡散透過部材)
100 ヘッドアップディスプレイ装置
120、150、151、161、171、172、181 虚像
160、170 実像

【特許請求の範囲】
【請求項1】
透過型の表示素子を照明する照明装置であって、
前記表示素子に向かって発光する発光体と、
前記表示素子と前記発光体との間に配置された第1凸レンズ部とを有し、
前記発光体は、前記第1凸レンズ部の焦点よりも内側に位置していることを特徴とする照明装置。
【請求項2】
前記第1凸レンズ部は、アレイ状に配列する複数の第1単レンズを有していることを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
【請求項3】
前記複数の第1単レンズの焦点距離は互いに異なることを特徴とする請求項2に記載の照明装置。
【請求項4】
前記発光体は、発光ダイオードの発光面であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の照明装置。
【請求項5】
前記第1凸レンズ部よりも反表示素子側に配置された第2凸レンズ部と、
前記第2凸レンズ部よりも反表示素子側であって前記第2凸レンズ部の焦点よりも外側に発光面が配置された発光ダイオードとをさらに有し、
前記発光体は、前記第2凸レンズ部により形成される前記発光面の実像であることを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
【請求項6】
前記第1凸レンズ部よりも反表示素子側に配置された第2凸レンズ部と、
前記第2凸レンズ部よりも反表示素子側であって前記第2凸レンズ部の焦点よりも外側に発光面が配置された発光ダイオードと、
前記第2凸レンズ部により前記発光面の実像が形成される位置に配置され、光を拡散透過させる拡散透過部材とをさらに有し、
前記発光体は、前記拡散透過部材であることを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
【請求項7】
前記第2凸レンズ部は、アレイ状に配列する複数の第2単レンズを有していることを特徴とする請求項5又は6に記載の照明装置。
【請求項8】
前記表示素子を透過した光が車両のフロントウインドシールドに投影される車両用ヘッドアップディスプレイ装置に用いられることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の照明装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−153239(P2010−153239A)
【公開日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−330996(P2008−330996)
【出願日】平成20年12月25日(2008.12.25)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】