説明

熱交換器

【課題】冷媒管の性能が向上することにより、全体としての性能が向上する熱交換器を提供する。
【解決手段】熱交換対象が第1流体および第2流体である熱交換器22であって、第1配管22aと、第2配管22bと、第3配管22cとを備える。第1配管22aは、第1流体を流す。第2配管22bは、第2流体を流し、第1配管22aの外周空間に第1配管22aと接触して配置される。第3配管22cは、第1流体または第2流体を流し、第1配管22aの外周空間に配置され、第2配管22bと接触する。第2配管22bは、第1配管22aが延びる第1方向と直交して切断される断面視において、第1配管22aと第3配管22cとにより挟まれている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、熱交換器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、給湯用熱交換器において、1本の水管の外周に1本の冷媒管を巻き付ける熱交換器が提案されている(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2006−284009号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
特許文献1における熱交換器では、水管と冷媒管とが接触する面積を増やすことにより、性能が向上する。しかし、1本の冷媒管で水管を巻いているため、冷媒管における冷媒圧損が大きくなることも想定される。よって、冷媒管の性能の向上を考慮することが好ましい。
【0004】
そこで、本発明の課題は、冷媒管の性能が向上することにより、全体としての性能が向上する熱交換器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1発明に係る熱交換器は、熱交換対象が第1流体および第2流体である熱交換器であって、第1配管と、第2配管と、第3配管とを備える。第1配管は、第1流体を流す。第2配管は、第2流体を流し、第1配管の外周空間に第1配管と接触して配置される。第3配管は、第1流体または第2流体を流し、第1配管の外周空間に配置され、第2配管と接触する。第2配管は、第1配管が延びる第1方向と直交して切断される断面視において、第1配管と第3配管とにより挟まれている。
【0006】
ここで、例えば、第1流体は水で、第2流体はCO2冷媒である。
【0007】
第1発明に係る熱交換器では、第2配管が第1配管の外周空間に第1配管と接触して配置されることにより、また、第3配管が第2配管と接触して配置されることにより、第1流体と第2流体との熱交換効率が向上する。よって、熱交換器の性能が向上する。
【0008】
第2発明に係る熱交換器は、第1発明に係る熱交換器であって、第2配管は、第1配管の外周面に沿って螺旋状に巻かれている。
【0009】
第2発明に係る熱交換器では、第2配管が第1配管の外周面に沿って螺旋状に巻かれることで、第1配管と第2配管との接触面積が増えるので、第1流体と第2流体との熱交換効率が向上する。
【0010】
第3発明に係る熱交換器は、第1発明に係る熱交換器であって、第2配管は、第1配管の長手方向と平行に配置される。
【0011】
第3発明に係る熱交換器では、第2配管が第1配管の長手方向と平行に配置されることで、第1流体と第2流体との熱交換効率が向上する。
【0012】
第4発明に係る熱交換器は、第2発明または第3発明に係る熱交換器であって、第3配管は、第1配管および第2配管の周りに、螺旋状に巻かれている。
【0013】
第5発明に係る熱交換器は、第2発明または第3発明に係る熱交換器であって、第3配管は、第1配管および第2配管の周りに、第2配管とクロスするように螺旋状に巻かれている。
【0014】
第4発明および第5発明に係る熱交換器では、第3配管が、第1配管および第2配管の周りに螺旋状に巻かれていることによって、第2配管と第3配管との接触面積が増えるので、第1流体と第2流体の熱交換効率が向上する。
【0015】
第6発明に係る熱交換器は、第4発明または第5発明に係る熱交換器であって、第3配管は、扁平管である。
【0016】
第6発明に係る熱交換器では、扁平管が第2配管の周囲に配置されることで、第1流体と第2流体との熱交換効率が向上する。
【発明の効果】
【0017】
第1発明に係る熱交換器では、第2配管が第1配管の外周空間に第1配管と接触して配置されることにより、また、第3配管が第2配管と接触して配置されることにより、第1流体と第2流体との熱交換効率が向上する。よって、熱交換器の性能が向上する。
【0018】
第2発明に係る熱交換器では、第2配管が第1配管の外周面に沿って螺旋状に巻かれることで、第1配管と第2配管との接触面積が増えるので、第1流体と第2流体との熱交換効率が向上する。
【0019】
第3発明に係る熱交換器では、第2配管が第1配管の長手方向と平行に配置されることで、第1流体と第2流体との熱交換効率が向上する。
【0020】
第4発明および第5発明に係る熱交換器では、第3配管が、第1配管および第2配管の周りに螺旋状に巻かれていることによって、第2配管と第3配管との接触面積が増えるので、第1流体と第2流体の熱交換効率が向上する。
【0021】
第6発明に係る熱交換器では、扁平管が第2配管の周囲に配置されることで、第1流体と第2流体との熱交換効率が向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。
【0023】
なお、以下の実施形態は、本発明の具体例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0024】
<第1実施形態>
<ヒートポンプ式給湯器1の構成>
以下、本発明の一実施形態に係る水熱交換器22を含むヒートポンプ式給湯器1のシステムについて説明する。図1に示すように、ヒートポンプ式給湯器1は、冷媒にCO2冷媒を用いる冷凍装置2と、貯湯装置3とにより構成される。冷凍装置2は、圧縮機21、水熱交換器22内の第1冷媒管22bおよび第2冷媒管22c、減圧手段としての膨張弁19および空気熱交換器28が、冷媒配管25によって環状に接続される圧縮式の冷凍回路20を有する。
【0025】
冷凍回路20には、水熱交換器22から出る高温高圧の冷媒と、空気熱交換器28から出る低温低圧の冷媒との間で熱交換を行うため、液ガス熱交換器26がさらに配置されている。具体的には、水熱交換器22と膨張弁19とを連結する冷媒通路と、空気熱交換器28と圧縮機21とを連結する冷媒通路との間で熱交換が行われる。
【0026】
貯湯装置3は、貯湯タンク31、水熱交換器22内の水管22aおよび水循環ポンプ32が、水配管35によって環状に接続された水循環回路30を有する。貯湯装置3では、給水管37から貯湯タンク31に水道水が供給され、そして、出湯管38を介して、供給先に湯が供給される。
【0027】
<冷凍装置2の構成>
図2に示すように、断熱壁2cの右側区画が機械室2aであり、断熱壁2cの左側区画がファン室2bである。機械室2aには、圧縮機21、膨張弁19が配置されている。
【0028】
ファン室2bには、図2正面視において、前方にファン27が配置されている。ファン27の後方には、ファン27を駆動するモータが、モータ支持台29に固定された状態で配置されている。ファン室2bの下方には、断熱壁2dを隔てて水熱交換器22が配置されている。水熱交換器22内にて、水管22a(図1参照)を流れる水と、第1冷媒管22b(図1参照)および第2冷媒管22c(図1参照)を流れる冷媒との間で熱交換が行われる。
【0029】
また、空気熱交換器28は、ファン室2bの左側面と背面に沿って配置されており、空気熱交換器28の右端は機械室2aの中央まで延出している。
【0030】
<水熱交換器22の構成>
図4に示すように、水熱交換器22は、主として、水を流す1本の水管22aと、冷媒を流す1本の第1冷媒管22bと、冷媒を流す1本の第2冷媒管22cとを有し、水管22aおよび冷媒管22b、22cをそれぞれ流れる流体間で熱交換を行わせるものである。ここで、第2冷媒管22cは、直接に水管22aと接触していないが、第1冷媒管22bを介して、第2冷媒管22cを流れる冷媒と水管22aを流れる水との間で熱交換が行われる。
【0031】
以下、水熱交換器22の具体的な構成を説明する。
【0032】
水管22aの外周空間には、第1冷媒管22bが水管22aと接触するように配置されており、第1冷媒管22bは、水管22aの外周面に沿って螺旋状に巻きつけられている。第2冷媒管22cは、水管22aの外周空間に配置され、かつ、第1冷媒管22bと接触するように配置されており、第1冷媒管22bの巻き方向(図4に示す点線部分)と同じ方向に、第1冷媒管22bに対して螺旋状に巻かれている(図4に示す実線部分)。具体的には、図5に示すように、水管22aの長手方向(水管22aが延びる方向を示す。以下、第1方向という。)と直交して切断されるV−V断面(図4参照)において、第1冷媒管22bが、水管22aと第2冷媒管22cとにより挟まれているような配置がされている。
【0033】
ここで、水熱交換器22は、2本の冷媒管22b、22cを有する。よって、図1において、圧縮機21を出た冷媒は、2本の冷媒管22b、22cに分流される。そして、2本の冷媒管22b、22cを通過し終えたとき、分流されていた冷媒は、合流して、合流した冷媒は、1本の配管である冷媒配管25を通って、膨張弁19へと向かう。
【0034】
また、ここで、第1冷媒管22bおよび第2冷媒管22cは密に巻かれている。
【0035】
なお、図4に示す図の両端部分は、第1冷媒管22bおよび第2冷媒管22cを取り除いた場合を図示している。
【0036】
また、この水熱交換器22には、第1冷媒管22bおよび第2冷媒管22cから冷媒が漏洩していることがわかるように、密に巻いている第1冷媒管22bおよび第2冷媒管22cの巻き数を減らして隙間S(図10参照)を作る構成としている。この隙間Sは、少なくとも1箇所設けられる。
【0037】
なお、本実施形態では、水管22aの上に第1冷媒管22b、第1冷媒管22bの上に第2冷媒管22cを巻いている3層の構造をもつ水熱交換器22について説明しているが、3層以上の多層の構造をもつ水熱交換器22であってもよい。
【0038】
<制御装置5の構成>
図3は、制御装置5の制御ブロック図である。図3に示すように、制御装置5は、マイコン6、インバータ7等を搭載している。図2に示すように、制御装置5は、制御ボックス4に内蔵されている。制御ボックス4は、機械室2aの上部とファン室2bの上部を跨ぐように配置されている。
【0039】
制御装置5は、水熱交換器22で加熱された水の温度を85℃に確保するために、図3に示すように、水循環ポンプ32による水の循環量を制御する。また、制御装置5は、85℃の水を得るために必要な冷媒温度を確保するために、圧縮機21の回転数や膨張弁19の開度を制御する。
【0040】
<第1実施形態に係る水熱交換器22の特徴>
従来の水熱交換器は、1本の水管に1本の冷媒管が巻きつけられているものが多い。しかし、ヒートポンプ式給湯器のような、一過式で沸き上げるものは、冷媒管のパス数が少ないと、冷媒圧損が大きくなることが想定され、水熱交換器全体としての性能の向上が抑制されることも想定される。
【0041】
そこで、上記実施形態に係る水熱交換器22では、水管22aの外周空間に第1冷媒管22bを水管22aと接触するように巻きつけ、さらに、第2冷媒管22cを、第1冷媒管22bの外周空間に第1冷媒管22bと接触するように配置させ、冷媒を流す管の本数を増やしている。管の本数を増やすことにより、一定量で冷凍装置2内を流れる冷媒を複数の冷媒管22b、22cに分量して流すことができるので、冷媒圧損を抑制できる。これにより、第1冷媒管22bおよび第2冷媒管22cを流れる冷媒の熱交換効率が向上するので、水熱交換器22全体としての性能が向上する。
【0042】
また、第1冷媒管22bおよび第2冷媒管22cは、それぞれ密に巻かれている。これにより、水管22aと第1冷媒管22bとの接触面積および第1冷媒管22bと第2冷媒管22cとの接触面積が増える。よって、水と冷媒との熱交換効率が上昇するので、水熱交換器22全体としての性能が向上する。
【0043】
<第1実施形態に係る水熱交換器22の変形例>
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
【0044】
(A)
上記実施形態では、第1冷媒管22bは、水管22aの外周空間に、水管22aと接触するように配置されており、水管22aに螺旋状に巻きつけられていると説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、第1冷媒管22bは、第1方向に対して平行に配置され、水管22aと接触するような構成をとってもよい。この場合、図8に示すような側面図となり、図8における側面図を、第1方向と直交して切断した場合(IX−IXで切断した場合)の断面図は図9のようになる。なお、図8に示す図の両端部分は、第1冷媒管22bおよび第2冷媒管22cを取り除いた場合を図示している。
【0045】
ここで、図8正面視において、第2冷媒管22cは、右方向に向かって、第1冷媒管22bに螺旋状に巻かれているが、巻き方向は逆であってもよい。また、第2冷媒管22cは、第1冷媒管22bと同様に、螺旋状に巻くものに限定されず、第1方向に対して平行に配置され、第1冷媒管22bに接触するような構成をとってもよい。
【0046】
(B)
上記実施形態では、水管22aの周囲に第1冷媒管22bが巻かれ、さらにその上から第2冷媒管22cが巻かれると説明した。しかし、本発明はこれに限られるものではなく、冷媒管の周囲に水管を巻き、さらにその上に冷媒管を巻く構成としてもよいし、冷媒管の周囲に冷媒管を巻き、さらにその上に水管を巻く構成としてもよい。
【0047】
(C)
上記実施形態では、水管22aの上に第1冷媒管22bを、第1冷媒管22bの上に第2冷媒管22cを巻いている3層の構造をもつ水熱交換器22に限定されず、3層以上の多層の構造をもつ水熱交換器22であってもよいと説明した。この場合、多層に配置されていくのは、それぞれ水を流す水管であっても冷媒を流す冷媒管であってもよい。また、この場合、螺旋状に巻く構造をとってもよいし、平行配置をとってもよい。螺旋状に巻く構造をとる場合、巻き方向はいずれの方向でもよい。
【0048】
(D)
上記実施形態では、水管22aの上に第1冷媒管22bを巻く構成をとっているが、本発明では、水管22aの上に巻くものが管に限定されるのではなく、アルミ等の金属を曲げて水管22aの上に貼るような構成をとってもよい。また、第2冷媒管22cにおいても、同様の構成をとってもよい。また、3層以上の多層の構造の場合であっても、同様の構成をとってもよい。
【0049】
(E)
上記実施形態では、水熱交換器22は、2本の冷媒管22b、22cを有すると説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、冷媒管は2本以上であってもよい。
【0050】
(F)
上記実施形態では、水管22aの周りに巻かれる冷媒を流す管として、1つの孔を有する管である第1冷媒管22bを用いているが、複数の孔を有した扁平管を用いてもよい。扁平管を用い、複数の孔に冷媒を流すことで、冷媒が流れるパス数が増える。これにより、扁平管を流れる冷媒の熱交換効率が向上し、水熱交換器22全体としての性能が向上する。また、第2冷媒管22cについても、第1冷媒管22bと同様に、扁平管を代用してもよい。
【0051】
(G)
上記実施形態では、図4正面視において、第1冷媒管22bおよび第2冷媒管22cは、右方向に向かって、それぞれ水管22a、第1冷媒管22bに螺旋状に巻かれているが、巻き方向は逆であってもよい。
【0052】
(H)
上記実施形態では、冷媒が漏洩していることを知ることができるように、隙間が設けられた構成をした水熱交換器22であると説明した。
【0053】
しかし、本発明はこれに限られるものではなく、その隙間部分に、冷媒が漏洩していることを検出する冷媒漏洩検出センサを設けた構成としてもよい。この場合、冷媒漏洩検出センサからの検出信号が制御装置5に送られ、その検出信号により、制御装置5は、各種機器を制御するシステムを採用してもよい。
【0054】
<第2実施形態>
第2実施形態に係るヒートポンプ式給湯器1は、水熱交換器22の一部(第2冷媒管22c)の構成を除いては、第1実施形態に係る構成とほぼ同様であり、説明を省略する。
【0055】
以下、図6、図7を用いて、第1実施形態と相違する第2冷媒管22cの構成について、説明する。
【0056】
第2実施形態に係る第2冷媒管22cは、第1実施形態と同様、水管22aの外周空間に配置され、かつ、第1冷媒管22bと接触するように配置される。第2実施形態に係る第2冷媒管22cは、第1実施形態に係る第2冷媒管22cが第1冷媒管22bの巻き方向と同じ方向に、第1冷媒管22bに対して螺旋状に巻かれている(図4参照)のと異なり、第1冷媒管22b(図6に示す点線部分)とクロスするように第1冷媒管22bに対して螺旋状に巻かれている(図6に示す実線部分)。なお、図6に示す図の両端部分は、第1冷媒管22bおよび第2冷媒管22cを取り除いた場合を図示している。
【0057】
ここで、第1実施形態と同様、第2実施形態に係る水熱交換器22は、2本の冷媒管22b、22cを有する。よって、冷媒が水熱交換器22を通過する際、2本の冷媒管22b、22cに分流され、水熱交換器22を通過し終えたときは、分流されていた冷媒は、合流する。
【0058】
また、ここで、第1実施形態と同様、第2実施形態に係る第2冷媒管22cは、第1冷媒管22bに対して密に巻かれている。しかし、第2実施形態に係る水熱交換器22においても、冷媒管22b、22cからの冷媒漏洩を知ることができるように、第1冷媒管22bおよび第2冷媒管22cにおいて、密に巻かない部分を作り、隙間を設ける構成としている。
【0059】
さらに、ここで、第1実施形態と同様、第2実施形態に係る水熱交換器22においても、水管22a、第1冷媒管22bおよび第2冷媒管22cから構成される3層の構造をもつ水熱交換器22に限定されず、3層以上の多層の構造をもつ水熱交換器22であってもよい。
【0060】
なお、図6に示す側面図において、第1方向と直交して切断した場合(VII−VIIで切断した場合)の断面図は図7のようになる。
【0061】
<第2実施形態に係る水熱交換器22の特徴>
第1実施形態の水熱交換器22では、第1実施形態と同様、第1冷媒管22bの本数を複数にしているので、冷媒圧損が抑制でき、水管22aを流れる水と、第1冷媒管22bを流れる冷媒との熱交換効率が向上する。よって、水熱交換器22全体としての性能が向上する。
【0062】
<第2実施形態に係る水熱交換器22の変形例>
図6正面視において、第1冷媒管22bは、右方向に向かって水管22aに巻きついているが、巻き方向は逆であってもよい。また、第2冷媒管22cについても、左方向に向かって第1冷媒管22bに対して巻きついているが、巻き方向は、第1冷媒管22bとクロスするようになっていれば、逆であってもよい。
【0063】
なお、第2実施形態に係る水熱交換器22の他の変形例は、第1実施形態に係る水熱交換器22の変形例(A)および(G)を除いた、第1実施形態に係る水熱交換器22の変形例と同様である。
【産業上の利用可能性】
【0064】
本発明では、冷媒管の性能が向上することにより、熱交換器全体としての性能が向上するので、有用である。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】ヒートポンプ式給湯器の概略構成図。
【図2】冷凍装置の内部構造を示す断面図。
【図3】制御装置の制御ブロック図。
【図4】第1実施形態に係る水熱交換器の側面図。
【図5】図4に示す水熱交換器のV−V断面図。
【図6】第2実施形態に係る水熱交換器の側面図。
【図7】図6に示す水熱交換器のVII−VII断面図。
【図8】第1実施形態の変形例(A)に係る水熱交換器の側面図。
【図9】図8に示す水熱交換器のIX−IX断面図。
【図10】冷媒漏洩検知のための隙間Sを示す図。
【符号の説明】
【0066】
22 水熱交換器(熱交換器)
22a 水管(第1配管)
22b 第1冷媒管(第2配管)
22c 第2冷媒管(第3配管)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
熱交換対象が第1流体および第2流体である熱交換器(22)であって、
前記第1流体を流す第1配管(22a)と、
前記第2流体を流し、前記第1配管(22a)の外周空間に前記第1配管(22a)と接触して配置される第2配管(22b)と、
前記第1流体または前記第2流体を流し、前記第1配管(22a)の外周空間に配置され、前記第2配管(22b)と接触する第3配管(22c)と、
を備え、
前記第2配管(22b)は、前記第1配管(22a)が延びる第1方向と直交して切断される断面視において、前記第1配管(22a)と前記第3配管(22c)とにより挟まれている、
熱交換器(22)。
【請求項2】
前記第2配管(22b)は、前記第1配管(22a)の外周面に沿って螺旋状に巻かれている、
請求項1に記載の熱交換器(22)。
【請求項3】
前記第2配管(22b)は、前記第1配管(22a)の長手方向と平行に配置される、
請求項1に記載の熱交換器(22)。
【請求項4】
前記第3配管(22c)は、前記第1配管(22a)および前記第2配管(22b)の周りに、螺旋状に巻かれている、
請求項2または3に記載の熱交換器(22)。
【請求項5】
前記第3配管(22c)は、前記第1配管(22a)および前記第2配管(22b)の周りに、前記第2配管(22b)とクロスするように螺旋状に巻かれている、
請求項2に記載の熱交換器(22)。
【請求項6】
前記第3配管(22c)は、扁平管である、
請求項4または5に記載の熱交換器(22)。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−60254(P2010−60254A)
【公開日】平成22年3月18日(2010.3.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−229319(P2008−229319)
【出願日】平成20年9月8日(2008.9.8)
【出願人】(000002853)ダイキン工業株式会社 (7,604)
【Fターム(参考)】