説明

熱交換換気装置

【課題】外装ケーシング内部の配線を短くでき、また組み立て易い構造を持つ熱交換換気装置を得ること。
【解決手段】給気送風機の運転により室外から室内へ向かう空気流を通す給気通風路と、排気送風機の運転により室内から室外へ向かう空気流を通す排気通風路と、が形成された外装ケーシング5と、給気通風路および排気通風路の途中に設けられ、給気通風路を通る空気流と排気通風路を通る空気流との間で熱交換を行わせる熱交換エレメントと、熱交換エレメントを跨ぐように配線されたリード線と、リード線の一部を挟持し外装ケーシング5に着脱可能に取り付けられるリード線用通路部品21と、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、熱交換換気装置、特に、外装ケーシング内部のリード線の配線を短くでき、また組み立て易い構造を持つ熱交換換気装置に関する。
【背景技術】
【0002】
給気と排気との間で熱交換を行いつつ換気を行う熱交換換気装置において、給気送風機や排気送風機の電動機に接続されるリード線を電源ボックスにまで通す場合に、熱交換エレメントを迂回させてリード線を配線する場合がある。リード線の配線をできるだけ短くするために、例えば特許文献1には、ビーディング加工により凹形状に形成されたリード線用通路を板上に設け、排気送風機の電動機に繋ぐリード線を挿通させる技術が提案されている。リード線用通路は、熱交換エレメントの上方または下方に設けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平9−196576号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の技術において、リード線用通路は、外装ケーシングの天板または底板に設けられる。ビーディング加工によりリード線用通路を形成するためには、天板および底板のいずれかについて大型な金型設備を用意することとなるため、設備に大きなコストがかかってしまう点が課題となる。
【0005】
特許文献1の実施例によると、リード線用通路における排気と給気との混合を防止するために、隙間を塞ぐパッキンが取り付けられる。リード線用通路を設ける場合、外装ケーシング、排気送風機、ガイドレールを組み立てた後に、配線およびパッキンを取り付ける作業を要する。この場合、外装ケーシングの狭い開口からこのような作業を行う必要があることで、組み立てが難しい点が課題となる。また、リード線を外すようなメンテナンスにおいてはリード線とともにパッキンを取り外し、メンテナンスが終了するとリード線とともにパッキンを取り付けることも必要となる。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、外装ケーシング内部の配線を短くでき、また組み立て易い構造を持つ熱交換換気装置を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、給気送風機の運転により室外から室内へ向かう空気流を通す給気通風路と、排気送風機の運転により前記室内から前記室外へ向かう空気流を通す排気通風路と、が形成された外装ケーシングと、前記給気通風路および前記排気通風路の途中に設けられ、前記給気通風路を通る空気流と前記排気通風路を通る空気流との間で熱交換を行わせる熱交換エレメントと、前記熱交換エレメントを跨ぐように配線されたリード線と、前記リード線の一部を挟持し前記外装ケーシングに着脱可能に取り付けられるリード線用通路部品と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、送風機に繋がれるリード線は、熱交換エレメントの一稜角部を跨ぐリード線用通路部品を通すことで、概ね最短距離での配線とすることができる。熱交換換気装置は、本体とは別にリード線用通路部品を設けることで、リード線や伝送線を配線し外装ケーシングを組み立てた後にリード線用通路部品を取り付けることが可能であるため、組み立て作業を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】図1は、本発明の実施の形態1にかかる熱交換換気装置を、天板を外して示す斜視図である。
【図2】図2は、図1に示す熱交換換気装置の内部の空気の流れを示す図である。
【図3】図3は、リード線用通路部品を取り付ける前の熱交換換気装置の斜視図である。
【図4】図4は、図3に示す熱交換換気装置にリード線用通路部品を取り付けた状態の斜視図である。
【図5】図5は、リード線用通路部品を天板に取り付けられる側とは反対側から見た斜視図である。
【図6】図6は、リード線用通路部品を天板に取り付けられる側から見た斜視図である。
【図7】図7は、図6に示すリード線用通路部品の保護カバーを開いた状態の斜視図である。
【図8】図8は、本発明の実施の形態2にかかる熱交換換気装置であって、リード線用通路部品を取り付ける前の熱交換換気装置の斜視図である。
【図9】図9は、切り欠き部へリード線用通路部品が差し込まれる前の状態を示す斜視図である。
【図10】図10は、本発明の実施の形態3にかかる熱交換換気装置に適用されるリード線用通路部品のうち、外装ケーシングに取り付けられる側とは反対側から見た斜視図である。
【図11】図11は、図10に示すリード線用通路部品の保護カバーを開いた状態の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本発明にかかる熱交換換気装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0011】
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1にかかる熱交換換気装置を、天板を外して示す斜視図である。本実施の形態にかかる熱交換換気装置は、天井裏の空間に取り付けられ、ダクト(図示省略)を通じた給排気により室内を換気する。
【0012】
外装ケーシング5は、天板9、底板10および四つの側面を備える六面体の箱型に構成されている。外装ケーシング5の内部には、給気通風路と排気通風路とが形成されている。給気送風機6は、給気通風路に設けられている。給気通風路は、給気送風機6の運転により室外から室内へ向かう空気流を通す。給気送風機6は、電動機と、電動機の駆動により回転する羽根部材とを、渦巻状に形成された給気用ファンケーシングで囲んで構成されている。
【0013】
排気送風機7は、排気通風路に設けられている。排気通風路は、排気送風機7の運転により室内から室外へ向かう空気流を通す。排気送風機7は、電動機と、電動機の駆動により回転する羽根部材とを、渦巻状に形成された給気用ファンケーシングで囲んで構成されている。
【0014】
熱交換エレメント8は、給気通風路および排気通風路の途中であって、外装ケーシング5の中央に設置、格納されている。熱交換エレメント8は、給気通風路を通る給気流と排気通風路を通る空気流との間で熱交換を行わせる。熱交換エレメント8は、平板紙上に接着された波板紙(コルゲートシート)による多層構造をなす給気通路と、平板紙上に接着された波板紙(コルゲートシート)による多層構造をなす排気通路とを、給気通路の方向と排気通路の方向が直交するように多数積層したものであって、給気通路を通過する給気と排気通路を通過する排気との間で熱交換を行わせる。
【0015】
ガイドレール17は、天板9と底板10とにそれぞれ設けられている。熱交換エレメント8は、上下のガイドレール17に沿って、外装ケーシング5において水平方向に出し入れ可能に組み込まれている。メンテナンスカバー11は、外装ケーシング5の側面のうち熱交換エレメント8の端面に対向する位置に設けられている。熱交換エレメント8は、メンテナンスカバー11を開くことで、外装ケーシング5から出し入れ可能とされている。
【0016】
外気吸込口1および排気吹出口2は、外装ケーシング5の一側面に設けられている。還気吸込口3および給気吹出口4は、外装ケーシング5のうち、外気吸込口1および排気吹出口2が設けられた側とは反対側の側面に設けられている。
【0017】
給気通風路は、外気吸込口1から熱交換エレメント8の給気通路および給気用ファンケーシングを経由して、給気吹出口4に至る。排気通風路は、還気吸込口3から熱交換エレメント8の排気通路および排気用ファンケーシングを経由して、排気吹出口2に至る。給気通風路および排気通風路は、熱交換換気装置内において、給気と排気との混合が無いように互いに独立して構成されている。
【0018】
電源ボックス13は、外装ケーシング5のうちメンテナンスカバー11が設けられた側面であって、給気送風機6に近い位置に設けられている。リード線14は、給気送風機6の電動機と電源ボックス13とを接続している。電源ボックス13は、リード線14を介して、給気送風機6の電動機へ電力を供給する。リード線14は、外装ケーシング5の内部のうち、熱交換エレメント8と給気送風機6との間を這わせて配線されている。
【0019】
リード線15は、排気送風機7の電動機と電源ボックス13とを接続している。電源ボックス13は、リード線15を介して、排気送風機7の電動機へ電力を供給する。リード線15は、排気送風機7から熱交換エレメント8を跨ぐようにして、電源ボックス13へと配線されている。
【0020】
開口16は、天板9および底板10のいずれかのうち、リード線15を引き出し可能な位置に形成されている。本実施の形態では、開口16は、天板9のうち熱交換エレメント8の一稜角線を跨ぐ位置であって、電源ボックス13に近い位置に設けられている。開口16は、底板10のうち熱交換エレメント8の一稜角線を跨ぐ位置であって、電源ボックス13に近い位置に設けることとしても良い。
【0021】
図2は、図1に示す熱交換換気装置の内部の空気の流れを示す図である。排気送風機7を運転することにより、室内の還気Aは、ダクトを介して還気吸込口3から排気通風路へ吸い込まれる。排気通風路へ吸い込まれた還気Aは、熱交換エレメント8の排気通路を通過した後、排気Bとして、排気吹出口2からダクトを介して室外へ吹き出される。
【0022】
給気送風機6を運転することにより、室外の外気Cは、ダクトを介して外気吸込口1から給気通風路へ吸い込まれる。給気通風路へ吸い込まれた外気Cは、熱交換エレメント8の給気通路を通過した後、給気Dとして、給気吹出口4からダクトを介して室内へ吹き出される。熱交換換気装置は、熱交換エレメント8での給気流と排気流との間の熱交換により、排気熱を回収して給気流とともに室内へ送る。これにより、室内の冷暖房負荷を軽減することが可能となる。
【0023】
図3は、リード線用通路部品を取り付ける前の熱交換換気装置の斜視図である。ここでは、熱交換換気装置からメンテナンスカバー11および熱交換エレメント8(図1参照)を取り外して、開口16から外装ケーシング5外へリード線15を引き出した状態を示している。メンテナンスカバー11は、外装ケーシング5の側面に形成された開口18に取り付けられる。
【0024】
図4は、図3に示す熱交換換気装置にリード線用通路部品を取り付けた状態の斜視図である。図5は、リード線用通路部品を天板に取り付けられる側とは反対側から見た斜視図である。図6は、リード線用通路部品を天板に取り付けられる側から見た斜視図である。図7は、図6に示すリード線用通路部品の保護カバーを開いた状態の斜視図である。
【0025】
リード線用通路部品21は、リード線15の一部を挟持し外装ケーシング5において着脱可能に取り付けられる。本実施の形態では、リード線用通路部品21は、外装ケーシング5のうち天板9の開口16に、外装ケーシング5の外側から取り付けられる。リード線用通路部品21は、例えば、プラスチック材料を使用して構成されている。
【0026】
図7に示すように、リード線用通路部品21は、リード線15の一部を保持する保持部22と、リード線15のうち保持部22で保持する部分を保護する保護カバー23とを備える。リード線用通路部品21は、図7に示す状態からセルフヒンジ26を折り曲げることで、保持部22を保護カバー23により閉蓋可能とされている。保護カバー23は、熱交換エレメント8(図1参照)側からの圧力に対してリード線15を保護するとともに、保持部22との間にてリード線15を固定する。
【0027】
保護カバー23には、図6に示すように、保持部22に重ね合わせられる側とは反対側に、開口16と略同じ大きさをなす凸部24が設けられている。レール構造25は、凸部24の中央に形成されている。レール構造25は、外装ケーシング5における熱交換エレメント8の出し入れのためのガイド部として機能する。
【0028】
ここで、リード線用通路部品の取り付けについて説明する。まず、図3に示すように、メンテナンスカバー11や熱交換エレメント8以外の部品を外装ケーシング5に組み付けてから、リード線15の一部を開口16から引き出した状態とする。図7に示すように保護カバー23が開かれた状態のリード線用通路部品21の保持部22に、リード線15のうち開口16から引き出した部分を通してから保護カバー23を閉じる。
【0029】
保持部22にリード線15が通された状態のリード線用通路部品21は、凸部24を開口16に嵌合させて、天板9に固定される。リード線用通路部品21は、開口16に嵌合可能な凸部24を設けることで、開口16からの風漏れを抑制させることができる。
【0030】
リード線用通路部品21は、保持部22および保護カバー23をセルフヒンジ26によって開閉可能な構成とすることで、一つの部品として形成することができる。このため、リード線用通路部品21は、別途形成された複数の部品を組み合わせる場合に比べて、安価に製造することが可能となる。また、リード線用通路部品21は、セルフヒンジ26による開閉を可能とすることで、メンテナンス時におけるリード線用通路部品21およびリード線15の取り外しおよび取り付けを容易に行うことができる。
【0031】
凸部24に形成されたレール構造25は、ガイドレール17のうち開口16によって途切れた部分を補うように形成されている。レール構造25を設けることで、開口16についてガイドレール17を補完するための構成を別途設ける必要が無くなるため、熱交換換気装置の組み立て作業が容易になる。
【0032】
本実施の形態にかかる熱交換換気装置は、天板9や底板10については、凹形状のリード線用通路を設けるためのビーディング加工を不要とし、開口16を形成する単純な加工を施せば良い。このため、熱交換換気装置は、天板9および底板10のいずれについても専用の金型設備を不要にできるため、製造に要する設備費用を抑制することが可能となる。
【0033】
リード線15は、熱交換エレメント8の一稜角部を跨ぐリード線用通路部品21を通すことで、概ね最短距離での配線とすることができる。また、熱交換換気装置は、排気送風機7のメンテナンスのときは、リード線用通路部品21とともに容易にリード線15を取り外すことが可能であるため、メンテナンス時の利便性を高めることができる。
【0034】
リード線用通路部品21は、外装ケーシング5の外側から取り付け可能とすることで、外装ケーシング5内の配線を整備し外装ケーシング5を組み立てた後に取り付けることが可能である。熱交換換気装置は、メンテナンスカバー11を取り外した開口18を通じての外装ケーシング5内の配線作業を不要にできるため、組み立て作業を容易にすることができる。
【0035】
なお、リード線用通路部品21は、少なくともリード線15を通すための構成を備えるものであれば良く、適宜変形しても良い。例えば、リード線用通路部品21は、レール構造25およびセルフヒンジ26の少なくとも一方を省略することとしても良い。
【0036】
実施の形態2.
図8は、本発明の実施の形態2にかかる熱交換換気装置であって、リード線用通路部品を取り付ける前の熱交換換気装置の斜視図である。天板9には、実施の形態1における開口16(図3参照)に変えて、切り欠き部31が形成されている。実施の形態1と同一の部分には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。ここでは、熱交換換気装置からメンテナンスカバー11および熱交換エレメント8(図1参照)を取り外して、切り欠き部31から外装ケーシング5外へリード線15を引き出した状態を示している。
【0037】
切り欠き部31は、天板9および底板10のいずれかのうち、リード線15を引き出し可能な位置に形成されている。本実施の形態では、切り欠き部31は、天板9のうち熱交換エレメント8の一稜角線を跨ぐ位置であって、電源ボックス13(図1参照)に近い位置に設けられている。切り欠き部31は、底板10のうち熱交換エレメント8の一稜角線を跨ぐ位置であって、電源ボックス13に近い位置に設けることとしても良い。
【0038】
図9は、切り欠き部へリード線用通路部品が差し込まれる前の状態を示す斜視図である。リード線用通路部品32は、開口18側から切り欠き部31へ差し込み可能に構成されている他は、図5から図7に示した実施の形態1のリード線用通路部品21と同様に構成されている。
【0039】
熱交換換気装置は、天板9や底板10については切り欠き部31を形成する単純な加工を施せば良い。このため、熱交換換気装置は、天板9および底板10のいずれについても専用の金型設備を不要にできるため、製造に要する設備費用を抑制することが可能となる。また、本実施の形態の場合も、熱交換換気装置は、実施の形態1と同様、メンテナンス時の利便性を高めるとともに、組み立て作業を容易にすることができる。
【0040】
実施の形態3.
図10は、本発明の実施の形態3にかかる熱交換換気装置に適用されるリード線用通路部品を、外装ケーシングに取り付けられる側とは反対側から見た斜視図である。図11は、図10に示すリード線用通路部品の保護カバーを開いた状態の斜視図である。リード線用通路部品41は、リード線15の一部、および伝送線(図示省略)の一部を挟持し、外装ケーシング5において着脱可能に取り付けられる。伝送線は、外装ケーシング5に取り付けられたセンサーからの信号を電源ボックス13へ伝送する。ここで、センサーとは、外気の温度を検出する温度センサーや、排気送風機7(図1参照)の駆動を検出する駆動検出センサー等とする。外気の温度を検出する温度センサーは、例えば、製品内部の外気吸込口1近傍の給気通風路に設置される。
【0041】
リード線用通路部品41は、リード線保持部42、伝送線保持部43および保護カバー44を備える。リード線保持部42は、リード線15の一部を保持する。伝送線保持部43は、伝送線の一部を保持する。リード線保持部42および伝送線保持部43は、リード線15と伝送線とを、間隔を設けて保持する。
【0042】
保護カバー44は、リード線15のうちリード線保持部42で保持する部分と、伝送線のうち伝送線保持部43で保持する部分とを保護する。また、保護カバー44は、リード線保持部42との間にてリード線15を固定し、伝送線保持部43との間にて伝送線を固定する。リード線用通路部品41は、図11に示す状態からセルフヒンジ45を折り曲げることで、リード線保持部42および伝送線保持部43を保護カバー44により閉蓋可能とされている。
【0043】
リード線用通路部品41は、リード線15と伝送線とを間隔を設けて保持することで、リード線15から伝送線へのノイズの混入を抑制させることができる。本実施の形態では、熱交換エレメント8の一稜角線を跨いでリード線15および伝送線を設置する場合に、リード線用通路部品41によるリード線15および伝送線の取り付けと取り外しを可能とすることで、メンテナンス時の利便性を高めるとともに、組み立て作業を容易にすることができる。
【0044】
リード線用通路部品41は、開口16(図1参照)および切り欠き部31(図8参照)のいずれに取り付けられるものであっても良く、天板9および底板10(図1参照)のいずれに取り付けられるものであっても良いものとする。
【符号の説明】
【0045】
1 外気吸込口
2 排気吹出口
3 還気吸込口
4 給気吹出口
5 外装ケーシング
6 給気送風機
7 排気送風機
8 熱交換エレメント
9 天板
10 底板
11 メンテナンスカバー
13 電源ボックス
14、15 リード線
16 開口
17 ガイドレール
18 開口
21 リード線用通路部品
22 保持部
23 保護カバー
24 凸部
25 レール構造
26 セルフヒンジ
31 切り欠き部
32 リード線用通路部品
41 リード線用通路部品
42 リード線保持部
43 伝送線保持部
44 保護カバー
45 セルフヒンジ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
給気送風機の運転により室外から室内へ向かう空気流を通す給気通風路と、排気送風機の運転により前記室内から前記室外へ向かう空気流を通す排気通風路と、が形成された外装ケーシングと、
前記給気通風路および前記排気通風路の途中に設けられ、前記給気通風路を通る空気流と前記排気通風路を通る空気流との間で熱交換を行わせる熱交換エレメントと、
前記熱交換エレメントを跨ぐように配線されたリード線と、
前記リード線の一部を挟持し前記外装ケーシングに着脱可能に取り付けられるリード線用通路部品と、を有することを特徴とする熱交換換気装置。
【請求項2】
前記リード線用通路部品は、前記外装ケーシングの外側において着脱可能であることを特徴とする請求項1に記載の熱交換換気装置。
【請求項3】
前記リード線用通路部品は、前記外装ケーシングにおける前記熱交換エレメントの出し入れのためのガイド部を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の熱交換換気装置。
【請求項4】
前記リード線用通路部品は、前記リード線の一部を保持する保持部と、前記リード線のうち前記保持部で保持する部分を保護する保護カバーと、を備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の熱交換換気装置。
【請求項5】
前記リード線用通路部品は、前記保持部と前記保護カバーとを開閉可能とするセルフヒンジを備えることを特徴とする請求項4に記載の熱交換換気装置。
【請求項6】
前記外装ケーシングを構成する天板および底板のいずれかは、前記リード線を引き出し可能な位置に開口が形成され、
前記リード線用通路部品は、前記開口に取り付けられることを特徴とする請求項1から5のいずれか一つに記載の熱交換換気装置。
【請求項7】
前記外装ケーシングを構成する天板および底板のいずれかは、前記リード線を引き出し可能な位置に切り欠き部が形成され、
前記リード線用通路部品は、前記切り欠き部に取り付けられることを特徴とする請求項1から5のいずれか一つに記載の熱交換換気装置。
【請求項8】
前記リード線用通路部品は、
前記排気送風機に接続された前記リード線を保持するリード線保持部と、
前記外装ケーシングに取り付けられたセンサーからの信号を伝送するための伝送線を保持する伝送線保持部と、
前記リード線のうち前記リード線保持部で保持する部分と、前記伝送線のうち前記伝送線保持部で保持する部分と、を保護する保護カバーと、を備え、
前記リード線保持部および前記伝送線保持部は、前記リード線と前記伝送線とを、間隔を設けて保持することを特徴とする請求項1から7のいずれか一つに記載の熱交換換気装置。

【図1】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図2】
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【公開番号】特開2012−220120(P2012−220120A)
【公開日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−87536(P2011−87536)
【出願日】平成23年4月11日(2011.4.11)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】