説明

熱現像感光材料および画像形成方法

【課題】本発明の課題は、塗布面状が改良された高品質の熱現像感光材料および画像形成方法を提供することである。
【解決手段】、銀イオンのための還元剤及びバインダーを含有する画像形成層と少なくとも1層の非感光性層を有してなる熱現像感光材料であって、
1)前記感光性ハロゲン化銀の平均粒子サイズが10nm以上40nm以下で、その塗布粒子数が550個/μm以上10000個/μm以下であり、
2)下記一般式(FC−1)、一般式(FC−2)または一般式(FC−3)で表されるフッ素化合物を含むことを特徴とする。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持体の少なくとも一方の面上に、少なくとも感光性ハロゲン化銀、非感光性有機銀塩、銀イオンのための還元剤及びバインダーを含有する画像形成層と少なくとも1層の非感光性層を有してなる熱現像感光材料であって、
1)前記感光性ハロゲン化銀の平均粒子サイズが10nm以上40nm以下で、その塗布粒子数が550個/μm以上10000個/μm以下であり、
2)下記一般式(FC−1)、一般式(FC−2)または一般式(FC−3)で表されるフッ素化合物を含むことを特徴とする熱現像感光材料:
【化1】

(式中、Rfは3個以上17個以下のフッ素原子を有するアルキル基またはアルケニル基を表し、Rf’は3個以上17個以下のフッ素原子を有するアルキレン基またはアルケニレン基を表し、Lは連結手または二価の連結基を表し、Yは連結手または(p+q)価の飽和の連結基を表し、Zはアニオン性基、カチオン性基、ベタイン性基またはノニオン性極性基を表す。Z’は二価のノニオン性極性基を表す。p及びqは各々1〜3の整数を表す。但し(p+q)が2の時、LおよびYがともに連結手であることはない。)。
【請求項2】
前記感光性ハロゲン化銀の平均粒子サイズが20nm以上30nm以下であることを特徴とする請求項1に記載の熱現像感光材料。
【請求項3】
前記感光性ハロゲン化銀の塗布粒子数が2000個/μm以上8000個/μm以下であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の熱現像感光材料。
【請求項4】
前記一般式(FC−1)において、前記(p+q)が3であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の熱現像感光材料。
【請求項5】
前記Rfが下記一般式(FC−1−C)で表されることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の熱現像感光材料:
【化2】

(式中、Rcは連結手または炭素数4以下の直鎖アルキレン基を表し、Reは炭素数2〜6のパーフルオロアルキレン基を表し、Wは水素原子またはフッ素原子を表す。)。
【請求項6】
前記RfがC基であることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の熱現像感光材料。
【請求項7】
前記RfがC17基であることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の熱現像感光材料。
【請求項8】
前記銀イオンのための還元剤が下記一般式(R1)で表される化合物であることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の熱現像感光材料:
【化3】


(式中、RおよびR’は各々独立に炭素数1〜20のアルキル基を表す。RおよびR’は各々独立に水素原子またはベンゼン環に置換可能な置換基を表す。Rは3員ないし7員の炭素原子、酸素原子、窒素原子、硫黄原子、又はリン原子から選ばれる原子により構成される環を形成する置換基を表す。XおよびX’は各々独立に水素原子またはベンゼン環に置換可能な基を表す。)。
【請求項9】
前記画像形成層のバインダーの50質量%以上がポリビニルブチラールであることを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の熱現像感光材料。
【請求項10】
前記ポリビニルブチラールが低重合度ポリビニルアセタールと高重合度ポリビニルアセタール樹脂の混合物であることを特徴とする請求項9に記載の熱現像感光材料。
【請求項11】
前記低重合度ポリビニルアセタールが質量平均重合度が200以上600以下のポリビニルブチラールであることを特徴とする請求項10に記載の熱現像感光材料。
【請求項12】
前記高重合度ポリビニルアセタールが質量平均重合度が900以上3000以下のポリビニルブチラールであることを特徴とする請求項10に記載の熱現像感光材料。
【請求項13】
前記低重合度ポリビニルアセタールと前記高重合度ポリビニルアセタールの質量比が5/95〜95/5でることを特徴とする請求項10〜請求項12のいずれか1項に記載の熱現像感光材料。
【請求項14】
前記画像形成層のバインダー50質量%以上がポリマーラテックスであることを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の熱現像感光材料。
【請求項15】
前記前記非感光性有機銀塩の平均粒子サイズが球相当直径で0.4μm以下であることを特徴とする請求項1〜請求項14のいずれか1項に記載の熱現像感光材料。
【請求項16】
前記非感光性有機銀塩が該有機酸のカリウム塩と硝酸銀との反応により形成された銀塩であることを特徴とする請求項15に記載の熱現像感光材料。
【請求項17】
前記非感光性有機銀塩がナノ粒子であることを特徴とする請求項15に記載の熱現像感光材料。
【請求項18】
前記ナノ粒子がポリアクリルアミドおよびその誘導体より選ばれる少なくとも1種の分散剤の存在下で調製された粒子であることを特徴とする請求項17に記載の熱現像感光材料。
【請求項19】
画像形成層側に下記一般式(1)で表される化合物を含有する事を特徴とする請求項1〜請求項18のいずれか1項に記載の熱現像感光材料:
【化4】


(式中、Lは連結手または2価の連結基を表し、R1、R2はそれぞれ独立に、水素原子、もしくは、ともに結合して環を形成してもよい炭化水素基を表し、Xは水素原子またはカチオンを表す。但し、Xが2価以上のカチオンの場合、両カルボキシ基が単一のXをキレートしていてもかまわない。)。
【請求項20】
前記一般式(1)で表される化合物を画像形成層側の面に0.2g/m〜1.0g/m含有する事を特徴とする請求項19に記載の熱現像感光材料。
【請求項21】
前記一般式(1)で表される化合物を画像形成層側の銀1モル当たり10モル%〜30モル%含有する事を特徴とする請求項19又は請求項20に記載の熱現像感光材料。
【請求項22】
前記一般式(1)で表される化合物が下記一般式(2)で表されることを特徴とする請求項19〜請求項21のいずれか1項に記載の熱現像感光材料。
【化5】


(式中、Lは置換または無置換の飽和または不飽和炭化水素の6員〜8員環を表す。)。
【請求項23】
少なくとも2種の一般式(1)で表される化合物を含有する事を特徴とする請求項19〜請求項22のいずれか1項に記載の熱現像感光材料。
【請求項24】
前記請求項1〜請求項23のいずれか1項に記載された熱現像感光材料を用いた画像形成方法であって、該熱現像感光材料の露光面でのビームスポット直径が25μm以下のレーザー光で走査露光し、100℃〜200℃で1秒〜60秒加熱することにより熱現像することを特徴とする画像形成方法。
【請求項25】
最高画像濃度が4以上が得られることを特徴とする請求項24に記載の画像形成方法。


【公開番号】特開2008−90262(P2008−90262A)
【公開日】平成20年4月17日(2008.4.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−75625(P2007−75625)
【出願日】平成19年3月22日(2007.3.22)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】