片面に受入属性を有する決済カード
決済カードは、第1の面および第2の面、ならびに第2の面上に複数の受入属性を備える、全体的に平らなボディを有する。第1の面は、その上にいかなる受入属性もなしに形成される。第1の面は、決済カードの発行者のアートワークを含んでよい。受入属性は、例えば、署名パネル、カード保持者名、カード有効期限、バーコードおよび磁気ストライプのうちの少なくとも1つ、ならびにカード・セキュリティ・コードを含んでよい。そのようなカードを使用する方法は、カードを商人に物理的に提示すること、および商人がカードを裏返す必要なしに商人が受入属性のうちの少なくとも必要とされるものを見ることを含む。そのようなカードを使用する他の方法は、カード使用者から商人に上記のような決済カードの受入属性情報を(必ずしもカードを物理的に提示することなく)提供すること、ならびにカード使用者がカードを裏返す必要なしに使用者が受入属性情報を見ることを含む。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本PCT特許出願は、2009年2月19日出願した「Payment Card Having Acceptance Attributes on a Single Side」という名称の米国仮特許出願第61/153,693号の優先権を主張するものである。本PCT特許出願はまた、2010年2月18日に出願した「Payment Card Having Acceptance Attributes on a Single Side」という名称の米国特許出願第12/708,029号の優先権を主張するものである。前述の仮特許出願第61/153,693号および前述の米国特許出願第12/708,029号の開示は、法律の許す限りすべての目的のために参照によりそれらの全体が本明細書に明示的に組み込まれている。
【0002】
本発明は、一般に、電子商取引に関し、より具体的には、電子決済システムでの使用のための決済カードに関する。
【背景技術】
【0003】
決済カードは、決済をするためにカード保持者によって提示されることが可能であるカードである。例として、かつ上記の一般性を限定することなく、決済カードは、クレジット・カード、デビット・カード、チャージ・カード、ストアド・バリュー・カード、またはプリペイド・カードでよい。
【0004】
一般に、すべての決済カードは、「表」および「裏」を有する。ストア・カード(プライベート・ラベル・カードまたはクローズド・ループ・カードとしても知られている)の場合には、カード表面は、通常、ストア名および/またはロゴ、ならびに少なくとも口座番号および顧客名を有し、カード裏面は、通常、口座情報を含む少なくともバーコードまたは磁気ストライプを有する。MasterCardカードなどの汎用決済カード(オープン・ループ・カードとしても知られている)の場合には、カード表面は、一般に、決済ブランド、発行者ブランド、口座番号、カード保持者名、有効期限、いくつかのセキュリティ機能(ホログラムなど)を有する。カード裏面は、一般に、少なくとも磁気ストライプおよび署名パネルを有する。
【発明の概要】
【0005】
本発明の原理は、片面に受入属性(acceptance attribute)を有する決済カードのための方式を提供する。
【0006】
一態様では、決済カードの例示的実施形態は、第1の面および第2の面を有する全体的に平らなボディ、および第2の面上に複数の受入属性を含み、第1の面は、その上にいかなる受入属性もなしに形成される。第1の面は、決済カードの発行者のアートワークを含んでよい。受入属性は、例えば、署名パネル、カード保持者名、カード有効期限、バーコードおよび磁気ストライプのうちの少なくとも1つ、ならびにカード・セキュリティ・コードを含んでよい。
【0007】
他の態様では、決済カードを使用する例示的方法は、上記のような決済カードを商人に物理的に提示することと、商人がカードを裏返す必要なしに商人が受入属性のうちの少なくとも必要とされるものを見ることとを含む。追加のステップは、商人が受入属性のうちの必要とされるものを見ることに基づいてトランザクションを行うこと、および/またはカードの第1の面上に発行者アートワークを含むことによりカードの発行者を宣伝して売り込むことを含むことができる。
【0008】
さらに他の態様では、決済カードを使用する他の例示的方法は、カード使用者から商人に上記のような決済カードの受入属性情報を(必ずしもカードを物理的に提示することなく)提供することを含む。上記複数の受入属性は、受入属性情報(例えば、口座番号およびカード・セキュリティ・コード)を含む。追加のステップは、カード使用者がカードを裏返す必要なしにカード使用者が受入属性情報を見ることを含む。追加のステップは、提供された受入属性情報に基づいてトランザクションを行うこと、および/またはカードの第1の面上に発行者アートワークを含むことによりカードの発行者を宣伝して売り込むことを含むことができる。
【0009】
本発明のこれらおよび他の特徴および利点は、添付の図面に関連して読まれるべき本発明の例示的実施形態の以下の詳細な説明から、明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1A】本発明の一態様による、好ましい実施形態を例示する図である。
【図1B】本発明の一態様による、好ましい実施形態を例示する図である。
【図2A】本発明の他の態様による、他の好ましい実施形態を例示する図である。
【図2B】本発明の他の態様による、他の好ましい実施形態を例示する図である。
【図3】本発明の方式を実施することができる決済システムの一般的な例を示す図である。
【図4】(i)複数の発行者と複数の取得者との間のトランザクションを容易にするように構成された決済ネットワークと、(ii)複数の顧客と、(iii)複数の商人と、(iv)複数の取得者と、(v)複数の発行者との間の例示的相関関係を図示する図である。
【図5】本発明の1つ以上の実施形態に関連する、少なくともいくつかの場合における、有用な例示的コンピュータ・システムのブロック図である。
【図6A】(チップのための接触板を有する)、本発明の他の態様による、他の好ましい実施形態を例示する図である。
【図6B】(チップのための接触板を有する)、本発明の他の態様による、他の好ましい実施形態を例示する図である。
【図7A】(非接触動作のしるしを有する)、本発明のさらに他の態様による、さらに他の好ましい実施形態を例示する図である。
【図7B】(非接触動作のしるしを有する)、本発明のさらに他の態様による、さらに他の好ましい実施形態を例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
上記のように、決済カードは、決済をするためにカード保持者によって提示されることが可能であるカードである。例として、上記の一般性を限定することなく、決済カードは、クレジット・カード、デビット・カード、チャージ・カード、ストアド・バリュー・カード、またはプリペイド・カードでよい。
【0012】
一般に、すべての決済カードは、「表」および「裏」を有する。ストア・カード(プライベート・ラベル・カードまたはクローズド・ループ・カードとしても知られている)の場合には、カード表面は、通常、ストア名および/またはロゴ、ならびに少なくとも口座番号および顧客名を有し、カード裏面は、通常、口座情報を含む少なくともバーコードまたは磁気ストライプを有する。MasterCardカードなどの汎用決済カード(オープン・ループ・カードとしても知られている)の場合には、カード表面は、一般に、決済ブランド、発行者ブランド、口座番号、カード保持者名、有効期限、およびいくつかのセキュリティ機能(ホログラムなど)を有する。カード裏面は、一般に、少なくとも磁気ストライプおよび署名パネルを有する。
【0013】
一般に、決済カードの発行者は、カード保持者にカード・アートワークをアッピールしてビジュアルに提示するために、カードの表面または裏面上の上記要素の回りで作業しなければならない。
【0014】
本発明の諸実施形態は、すべての受入属性または機能がカードの片面に配置されている決済カードを提供する。受入属性は、決済のためのカードを引き受けるために、および/またはトランザクションを処理するために、商人によって必要とされる属性である。そのような受入属性は、署名パネル、カード保持者名、有効期限、磁気ストライプ、および必要とされるセキュリティ機能(ホログラム、紫外線インク、およびCVC2コード(または他のカード・セキュリティ・コード)など)を含む。
【0015】
背景として、カード検証値(CVVまたはCV2)、カード検証値コード(CVVC)、カード検証コード(CVC)、検証コード(V−CodeまたはV Code)、またはカード・コード検証(CCV)と呼ばれることもあるカード・セキュリティ・コード(CSC)は、クレジット・カード・トランザクションまたはデビット・カード・トランザクションのためのセキュリティ機能であり、クレジット・カード詐欺に対する保護を強化する。いくつかのタイプのセキュリティ・コードがある。
・ CVC1またはCVV1と呼ばれる第1のコードは、カードの磁気ストライプ上にエンコードされ、本人直接のトランザクションのために使用される。
・ 第2のコードであって、最も言及されるのは、CVV2またはCVC2である。このCSC(CCIDまたはクレジット・カードID)は、しばしば、商人がインターネットを介して、メール、ファックスによって、または電話で生じる「カードが存在しない」トランザクションをセキュリティ保護するために、商人によって求められる。西欧の多くの国では、カード詐欺の試みが増大しているので、今では、カード保持者本人が直接に存在しないときは、このコードを提供することが必須である。
・ 非接触型カードおよびチップ・カードは、iCVVまたはダイナミックCVVなど、電子的に生成されたそれら自体のコードを提供することができる。
【0016】
CVV2は、カードまたは署名ストリップ上に印刷された3桁または4桁の数値であるが、磁気ストライプ上にエンコードされていない。MasterCardカード、Visaカード、Diners Clubカード、およびJCBカード(それぞれの場合に、クレジット・カードおよびデビット・カードを含む)はそれぞれ、「CVC2」(カード検証コード)、「CVV2」(カード検証値)、「CVV」、および「CID」(カード識別番号)と呼ばれる3桁のコードを有する。これは、通常、カード番号のように浮き彫りにされず、通常、常に、カードの裏面署名パネルに印刷された数字の最終グループである。いくつかの適用形態では、「CVC2」は、署名ストリップの右の別個のパネルにある。これは、カードに署名することによって番号の上に書くことを防止するためになされている。American Expressカードは、CID(またはユニーク・カード・コード)と呼ばれる、番号の上にカードの表面に印刷された4桁のコードを有する。これは、通常、平らに印刷され、カード番号のように浮き彫りにされない。番号は、通常、発行銀行にしか知られていない鍵の下でカード番号および有効期限をハッシュすることにより、カードが発行されるときに生成される。トランザクションにおいてこのコードを提供することは、顧客がカードを所有していることを検証することを意図するものである。コードを知っていることは、顧客がカードを見たか、あるいはカードを見た誰かによって作られた記録を見たことを証明する。
【0017】
すべての受入属性をカードの片面に配置することにより、本発明の諸実施形態によるカードは、
・ 商人およびカード保持者が、中央の場所ですべての必要とされるカード受入属性を見ること、および
・ 非受入カード・アートワークのための発行者の使用専用のカード面をフルに使用すること
をサポートする。
【0018】
1つ以上の実施形態は、商人との対話において、商人がカードを裏返す必要がないという利点を提供する。署名は、通常商人によってアクセスされる他の情報(口座番号および有効期限など)とカードの同じ面に存在する。これは、商人が署名をチェックし損なうことによるチャージバックおよび/または再提示のための機会を低減する。
【0019】
本発明の好ましいが非限定的な実施形態では、磁気ストライプは、それが配置されているカード面の背景の同様の色または陰影、色調または色合いで提供される。場合によっては、磁気ストライプは、背景と同じ色でよいが、これは、スワイプするために磁気ストライプの位置を特定するのを難しくするので、いくつかの他の選択肢より望ましくないと思われる(そのような場合には、磁気ストライプを描くために、輪郭、パターン、またはパターンなしなど、他のしるしが使用されてよい)。さらに、場合によっては、磁気ストライプは、異なる色、色調整されていない色、さらには通常の黒色でよいが、これは、審美的見地からいくつかの他の選択肢より望ましくないと思われる。本発明の好ましいが非限定的な実施形態では、署名パネルおよび/またはCVC2領域は、背景と同じ色、同様の色または陰影、色調または色合いで提示されてよい。署名パネルおよび/またはCVC2領域が背景と同じ色である場合は、それらは、好ましくは、背景上に署名パネルおよび/またはCVC2領域に存在しないパターンを有することによるなど、別のやり方で背景から区別される。
【0020】
好ましいが非限定的な実施形態では、署名パネルは、45度の角度でその上に、好ましくは、フィールドと同様であるが区別可能な色のレタリングを有する背景に合ったフィールド上に、印刷された、MasterCard International Incorporatedなどの決済カード・ネットワーク・オペレータの名前またはマークを有する。
【0021】
したがって、磁気ストライプおよび/または署名パネルは、好ましくは、背景と色合わせまたは色調整され、それでも背景からはっきり区別可能である。さらに、好ましいが非限定的な手法では、カードの両面は、相互に色合わせまたは色調整される。
【0022】
1つ以上の実施形態は、「2つの表面」を有するカードの認識を生成する。
【0023】
1つ以上の場合に、例として、限定としてではなく、MasterCard International Incorporated、またはVisa International Service Association、またはプライベート・ラベルなどの決済カード・ネットワークのオペレータは、本発明の1つ以上の態様を組み込んだ1つ以上の決済カードのための審美的デザイン必要条件を設定することができることに留意されたい。
【0024】
磁気ストライプ・カードは、カード上の磁気材料の帯上の非常に小さな鉄ベースの磁気粒子の磁性を変えることによりデータを記憶することができる一種のカードである。本明細書ではマグ・ストライプとも呼ばれる磁気ストライプは、物理的接触および読取りヘッドをスワイプすることにより読み取られる。
【0025】
次に、図1Aおよび1Bを参照すると、決済カードの一例示的実施形態は、発行者アートワークのために取っておかれる図1Aに示されている第1の面10、およびすべての受入属性が配置される図1Bに示されている第2の面12を含む。右上から時計回りに説明を見てゆくと、第2の面は、ソース情報32、発行者識別34、CVC2のインデント印刷38、CVC2のための領域40、MasterCard識別領域(MIA)42、口座番号の最後の4桁のインデント印刷36、有効期限30、カード保持者名28、日付説明(「まで有効」)26、BIN(銀行識別番号)24、および口座番号22を含む。さらに続けて時計回りに説明を見てゆくと、20のところに「署名のないカードは使用できません」という言葉、MasterCard署名パネル18、磁気ストライプ16、および製品識別子14も含まれている。製品識別子および発行者識別は磁気ストライプの上に重ね合わされることが可能であることが分かる。さらに、CVC2パネルおよび署名パネルは隣接している。CVC2セキュリティ・コードを有するMasterCardカードが例示のために示されているが、他のタイプのカード・セキュリティ・コードを有する他のタイプのカードも本発明の1つ以上の実施形態によって構成されることが可能であることに留意されたい。カードは製品識別子を有しなくてもよいカードもあり、実施例に示されているものより多い、または少ない、あるいは異なる説明を有してよいカードもあることに留意されたい。さらに、製品識別子および/または発行者識別を磁気ストライプ上に重ね合わすことに関して、磁気ストライプ材料は、現在ロールで製造され、ワーディングは、あるとすれば、通常、反復パターンでその上に提供される。いくつかの場合には、この手法は、多分何らかの種類のインデックス方式で行われてよく、他の場合には、追加の図案などが磁気ストライプの上に付けられてよく、ホログラム(例えば、HOLOMAG(登録商標)、JDS UNIPHASE Corporation、430 North McCarthy Blvd. Milpitas California、前のAmerican Bank Note Holographies,Inc.、2 Applegate Drive、Robbinsville、New Jersey 08691の磁気的にエンコードされたストリップなど)が付けられてよい。
【0026】
MIA42およびMasterCard署名パネル18は例示であり、代替物が他のブランドのカードのために利用されることが可能である。
【0027】
図2Aおよび2Bは、パーソナル・カードの代わりにビジネス・カードが示されていることを除いては、全体的に図1Aおよび1Bと同様である。ビジネス・カードは、異なる製品識別子を有し、28’において示されているように、カード保持者の名前のあとに会社名を含む。それを別にすれば、同様のアイテムは同様の数字を受けている。
【0028】
図6Aおよび6Bは、チップ・カードがチップ接触板110を有する代替実施形態を示す。図7Aおよび7Bは、カードが非接触型であることを示す指示78、ならびに対応するマーク76(非接触型カード製品および/またはサービスのためのマークの例)を有する代替実施形態を示す。PAYPASS(登録商標)は、MasterCard International Incorporated of Purchase、New York、USAの登録商標である。これらの非限定的な実施例では、磁気ストライプ16には印刷がなく、製品識別子14は異なる場所にあり、領域42は下げられ、名前28は口座番号22の上に移される。接触板110は、場合によっては、代わりに面10上に配置されてもよいことに留意されたい。それを別にすれば、同様のアイテムは同様の数字を受けている。顧客サービス番号62に留意されたい。
【0029】
場合によっては、カード上のレタリングおよび/またはナンバリングは、浮き彫りの反対側のカードの面の外観に対して影響を与える可能性があるので、浮き彫りにされなくてもよいことにも留意されたい。場合によっては、「陰影」タイプのフォントが浮き彫りに見せかけるために使用されてよい。さらに、場合によっては、浮き彫りされた機能は、別個の基板79上に実装されてもよく、カードの残余の部分に接着されてもラミネートされてもよい。場合によっては、レーザ印刷またはサーマル印刷が利用されてよい。もちろん、所望の場合は、通常の浮き彫りが使用されることが可能である。
【0030】
いくつかの実施形態は、磁気ストライプを有しなくてもよい(例として、限定としてではなく、米国外ではチップ・カードが使用される)ことに留意されたい。
【0031】
したがって、一態様では、決済カードの一例示的実施形態は、第1の面10および第2の面12を有する全体的に平らなボディを含み、第2の面上に複数の受入属性を含み、第1の面はその上にいかなる受入属性もなしに形成されることが理解されるであろう。第1の面は、(任意選択で、エンティティ208などによる検討および承認を受ける)決済カードの発行者のアートワークを含んでよい。受入属性は、例えば、署名パネル18、カード保持者名28、カード有効期限30、および38などのカード・セキュリティ・コードの1つ、いくつか、またはすべてを含んでよい。場合によっては、受入属性は、バーコードおよび磁気ストライプ16のうちの少なくとも1つをさらに備える。使用される場合、磁気ストライプは、場合によっては、第2の面と色調整されることが可能である。カード・セキュリティ・コードはまた、第2の面と色調整された領域40上に配置されてよい。場合によっては、第1の面および第2の面は、色調整される。ボディ部は、好ましくは、通常のフォーム・ファクタを有する。場合によっては、集積回路チップ104、114は、ボディ部の中に配置される。図6Bおよび3に示されているように、接触パッド110は、集積回路チップに結合され、第1の面および第2の面のうちの1つに配置されることが可能である。図3に示されているように、場合によっては、アンテナが集積回路チップに結合され、そのような場合には、図7Bで見られるように、非接触動作のしるし78が第2の面上に配置されてよい。
【0032】
他の態様では、決済カードを使用する例示的方法は、上記のような決済カードを商人に物理的に提示することと、商人がカードを裏返す必要なしに商人が受入属性のうちの少なくとも必要とされるものを見ることとを含む。追加のステップは、商人が受入属性のうちの必要とされるものを見ることに基づいてトランザクションを行うこと、および/またはカードの第1の面上に発行者アートワークを含むことによりカードの発行者を宣伝して売り込むことを含むことができる。
【0033】
他の態様では、決済カードを使用する他の例示的方法は、カード使用者から商人に上記のような決済カードの受入属性情報を(必ずしもカードを物理的に提示することなく)提供することを含む。上記の複数の受入属性は、受入属性情報(例えば、口座番号およびカード・セキュリティ・コード)を含む。追加のステップは、カード使用者がカードを裏返す必要なしにカード使用者が受入属性情報を見ることを含む。追加のステップは、提供された受入属性情報に基づいてトランザクションを行うこと、および/またはカードの第1の面上に発行者アートワークを含むことによりカードの発行者を宣伝して売り込むことを含むことができる。
【0034】
次に、その中で本発明の諸実施形態によるカードが使用されることも可能であり、および/またはその中で本発明の諸実施形態による例示的方法が実行されることも可能であるシステム100の非限定的な例を図示する図3に注意されたい。システムの様々な可能な構成要素が示されている。システム100は、1つ以上の異なるタイプのポータブル決済装置を含むことができる。例えば、1つのそのような装置は、カード102などの接触型装置でよい。カード102は、プロセッサ部106およびメモリ部108を有する集積回路(IC)チップ104を含むことができる。通信のために複数の電気接点110が提供されることが可能である。カード102に加えて、またはその代わりに、システム100はまた、カード112などの非接触型装置で動作するように設計されることが可能である。カード112は、プロセッサ部116およびメモリ部118を有するICチップ114を含むことができる。例えば、無線周波数(RF)電磁波を使用するなど、非接触型通信のためにアンテナ120が提供されることが可能である。1つまたは複数の発振器、および/または変調、復調、下方変換などのうちの1つ以上のための追加の適切な回路が提供されることが可能である。他のタイプの装置は、磁気ストライプ152を有するカード150を含むこともできる。
【0035】
IC104、114は、処理ユニット106、116、およびメモリ・ユニット108、118を含むことができる。好ましくは、IC104、114はまた、制御ロジック、タイマ、および入力/出力ポートのうちの1つ以上を含むことができる。そのような要素は、IC技術ではよく知られており、別個には例示されない。IC104、114の1つまたは両方はまた、コプロセッサを含むことができ、やはりよく知られているので、別個には例示されない。制御ロジックは、処理ユニット106、116と連携して、メモリ・ユニット108、118と入力/出力ポートとの間の通信を扱うために必要な制御を提供することができる。タイマは、処理ユニット106、116および制御ロジックからタイミング基準信号を提供することができる。コプロセッサは、暗号アルゴリズムによって必要とされるものなど、リアルタイムで複雑な計算を実行するための機能を提供することができる。
【0036】
メモリ部またはユニット108、118は、揮発性および不揮発性メモリ、ならびに読出し専用およびプログラマブル・メモリなど、異なるタイプのメモリを含んでよい。メモリ・ユニットは、例えば使用者の個人識別番号(「PIN」)および/またはプライマリ口座番号(「PAN」)などのトランザクション・カード・データを記憶することができる。メモリ部またはユニット108、118は、カード102、112のオペレーティング・システムを記憶することができる。オペレーティング・システムは、アプリケーションをロードし、実行し、アプリケーションにファイル管理または他の基本的なカード・サービスを提供する。使用されることが可能である1つのオペレーティング・システムは、MAOSCO LimitedによってライセンスされたMULTOS(登録商標)オペレーティング・システムである。(MAOSCO Limited.St.Andrews House、The Links、Kelvin Close、Birchwood、Warrington、WA3 7PB.United Kingdom)。代替として、(Sun Microsystems,Inc.、4150 Network Circle、Santa Clara、CA 95054 USAによってライセンスされた)JAVA CARD(商標)技術に基づくJAVA CARD(商標)ベースのオペレーティング・システム、または、いくつかのベンダから入手可能な独自のオペレーティング・システムが利用されることも可能である。好ましくは、オペレーティング・システムは、メモリ部108、118の中の読出し専用メモリ(「ROM」)に記憶されている。フラッシュメモリまたは他の不揮発性および/または揮発性タイプのメモリがメモリ・ユニット108、118において使用されてもよい。
【0037】
オペレーティング・システムによって提供される基本的なサービスに加えて、メモリ部108、118はまた、1つ以上のアプリケーションを含んでよい。現在、そのようなアプリケーションが準拠することができる1つの可能な仕様は、EMVCo、LLC(901 Metro Center Boulevard、Mailstop M3−3D、Foster City、California、94404、USA)によって記述されているEMV相互運用可能決済仕様である。厳密に言えば、EMV仕様は、端末の振る舞いを定義するが、カードは、そのようなEMV準拠端末の振る舞いに適合するように構成されることが可能であり、この意味で、それ自体EMV準拠であることが理解されるであろう。アプリケーションは様々な異なるやり方で構成されることが可能であることが理解されるであろう。
【0038】
分かるように、カード102、112は、様々な決済装置の例である。装置は、通常のフォーム・ファクタを有するカード、より小さいまたはより大きいカード、異なる形のカード、キー・フォブなどを含むこともできる。カードは、ボディ部(決済カード、チップ・パッケージングなどのラミネートされたプラスチック層)、ボディ部に関連付けられたメモリ108、118、およびボディ部に関連付けられメモリに結合されたプロセッサ106、116を含むことができる。メモリ108、118は、適切なアプリケーションを含むことができる。プロセッサ106、116は、1つ以上の方法ステップを実行するように動作可能であり得る。アプリケーションは、例えば、ファームウェアの形のソフトウェア・コード、ならびに電気的消去可能プログラマブル読出し専用メモリ(EEPROM)などのカード・メモリ内のデータにリンクされたアプリケーション識別子(AID)でよい。さらに、「スマート」カードは必ずしも必要とされず、通常の磁気ストライプ・カードが利用されることが可能であることに留意されたい。
【0039】
現在、片面上に受入属性を含むのに十分な空間を有するために、通常のフォーム・ファクタのフルサイズのカードを利用することが好ましいと考えられていることに留意されたい。
【0040】
カードは、例えばISO/IEC 7810 ID−1フォーマット(「フルサイズ」または「通常のフォーム・ファクタ」とも呼ばれる)に準拠してよい。
【0041】
いくつかの異なるタイプの端末が、システム100で利用されることが可能である。そのような端末は、接触型装置102とインターフェースするように構成された接触型端末122、無線装置112とインターフェースするように構成された無線端末124、磁気ストライプ装置150とインターフェースするように構成された磁気ストライプ端末125、または結合端末126を含むことができる。結合端末126は、いかなるタイプの装置102、112、150ともインターフェースするように設計される。いくつかの端末は、プラグイン非接触型リーダを有する接触型端末でよい。結合端末126は、メモリ128、プロセッサ部130、リーダ・モジュール132、ならびに、任意選択で、バーコード・スキャナ134および/または無線周波数識別(RFID)タグ・リーダ136などのアイテム・インターフェース・モジュールを含むことができる。アイテム128、132、134、136は、プロセッサ130に結合されることが可能である。端末126の構成の原理は、他のタイプの端末に適用可能であり、例示の目的のために詳細に説明されることに留意されたい。リーダ・モジュール132は、カードまたは装置102との接触型通信、カードまたは装置112との非接触型通信、磁気ストライプ152の読み取り、あるいは上記のいずれか2つ以上の組合せのために構成されることが可能である(異なるタイプのカード、例えば、接触型、磁気ストライプ、または非接触型、と対話するために、異なるタイプのリーダが提供されることが可能である)。端末122、124、125、126は、コンピュータ・ネットワーク138を介して1つ以上の処理センタ140、142、144と接続されることが可能である。ネットワーク138は、例えば、インターネット、または独自のネットワークを含むこともできる。システムの異なる要素を接続するために複数のネットワークが利用されることも可能である。処理センタ140、142、144は、例えば、決済装置の発行者のホスト・コンピュータを含むこともできる。
【0042】
ポイント・オブ・セール146、148によって表される多くの異なる小売店舗または他の店舗がネットワーク138に接続されることが可能である。1つ以上の場合に、様々な店舗が、ネットワークに接続される1つ以上の機械を介してバーチャル・プライベート・ネットワーク(VPN)などの電気通信ネットワークとインターフェースすることができる。そのような店舗はそれぞれ、1つ以上の端末を有することができる。さらに、異なるタイプのポータブル決済装置、端末、または他の要素または構成要素は、図3の例示的装置上に図示された1つ以上の機能を結合する、または「混ぜる、および合わせる」ことができる。
【0043】
ポータブル決済装置は、システム100などのシステムの122、124、125、126などの端末を有する使用者によるトランザクションを容易にすることができる。そのような装置は、プロセッサ、例えば、上記で論じられた処理ユニット106、116を含むことができる。装置はまた、プロセッサに結合された、上記で論じられたメモリ部108、118などのメモリを含むことができる。さらに、装置は、プロセッサに結合され、端末122、124、125、126の1つなどの端末とインターフェースするように構成された通信モジュールを含むことができる。通信モジュールは、例えば、接触型または無線通信を介して端末とインターフェースすることを可能にする(前述の1つまたは複数の発振器および関連回路などの)適切な回路と共に接点110またはアンテナ120を含むことができる。装置のプロセッサは、方法および方式の1つ以上のステップを実行するように動作可能であり得る。プロセッサは、ハードウェア方式によって、および/またはメモリ・ユニットの1つに記憶されているアプリケーションなどのプログラム命令の影響の下で、そのような動作を実行することができる。
【0044】
ポータブル装置は、ボディ部を含むことができる。例えば、これは、「スマート」カードまたはマグ・ストライプ・カードの場合は、(上記で論じられたような)ラミネートされたプラスチック・ボディでもよい。
【0045】
端末122、124、125、126は、保持者の決済装置と対話するための端末装置の例であることが理解されるであろう。装置は、プロセッサ130などのプロセッサ、プロセッサに結合されたメモリ128などのメモリ、およびプロセッサに結合されポータブル装置とインターフェースするように構成された132などの通信モジュールを含むことができる。プロセッサ130は、通信モジュール132を介して使用者のポータブル決済装置と通信するように動作可能であり得る。端末装置は、プロセッサ130内のハードウェア方式によって、またはメモリ128に記憶されているプログラム命令によって機能することができる。そのようなロジックは、任意選択で、ネットワーク138を介して処理センタ140などのセントラル・ロケーションから提供されることもできる。購入されるべき製品上のUPCコードまたはRFIDタグから製品識別などの属性データを収集するために、前述のバーコード・スキャナ134および/またはRPIDタグ・リーダ136が提供されることが可能であり、プロセッサに結合されることが可能である。
【0046】
前述の装置102、112は、ISO7816準拠の接触型カードまたは装置、あるいはNFC(ニア・フィールド通信)またはISO14443準拠の近接型カードまたは装置でよい。動作中、カード112は、端末124または128上でタッチまたはタップされることが可能であり、次いで、この端末は、カード112または他の無線装置内の近接型ICチップに電子データを非接触的に送信する。
【0047】
処理センタ140、142、144のうちの1つ以上は、データ・ウェアハウス154などのデータベースを含むことができる。
【0048】
図4を参照すると、複数のエンティティ間の例示的関係が図示されている。何人かの異なる顧客202、C1、C2...CNは、何人かの異なる商人204、M1、M2...MMと対話する。商人204は、何人かの異なる取得者206、A1、A2...AIと対話する。取得者206は、複数の発行者と複数の取得者との間のトランザクションを容易にするように構成された決済ネットワークの一人のオペレータ208、例えば、MasterCard International Incorporated、BANKNET(登録商標)ネットワークのオペレータ、またはVisa International Service Association、VISANET(登録商標)ネットワークのオペレータを通じて、何人かの異なる発行者210、I1、I2...IJと対話する。一般に、N、M、I、およびJは、等しくても等しくなくてもよい整数である。
【0049】
本発明の1つ以上の実施形態の文脈では、カード保持者202は、本発明の一実施形態による決済カードなどの装置を保持することもでき、商人204は、122、124、125、126などの端末を有することもでき、エンティティ206、208、210は、(必要に応じてデータ・ストレージ154を有する)140、142、144などの処理センタを操作することもできる。先に述べたように、ネットワーク(1つまたは複数)138は、バーチャル・プライベート・ネットワーク(VPN)および/またはインターネットを含むこともでき、VPNは、例えば、前述のBANKNET(登録商標)ネットワークでもよく、エンティティ208は、例えば、MasterCard International Incorporatedなどのエンティティでもよい。
【0050】
ネットワーク138は、エンティティ208によって操作されることが可能であり、例えば、ISO8583メッセージングを利用することができる。
【0051】
製造システムおよび製造物の詳細
本発明の諸実施形態によるカードは、ハードウェアおよび/またはソフトウェア態様を利用することができる、より大きいシステムの中で使用されることが可能である。ソフトウェアは、ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコードなどを含むがそれらに限定されない。ソフトウェアは、例えば、端末122、124、125、126、ならびに決済システム規格(および/または仕様)に従って動作しているネットワークの商人、発行者、取得者、プロセッサ、またはオペレータの(任意選択でデータ・ウェアハウス154を有する)処理センタ140、142、144などに関連して、利用されてもよい。ファームウェアは、例えば、カード102、112などの決済装置に関連して、利用されてもよい。
【0052】
図5は、本発明の諸実施形態によるカードがその中で動作することができる、あるいは本発明の諸実施形態による方法がその中で実行されることが可能であるシステムの1つ以上の態様またはプロセスの一部またはすべてを実施することができるシステム500のブロック図である。図5に示されているように、メモリ530は、本明細書で開示される方法、ステップ、および機能(図5にプロセス580としてまとめて示されている)の1つ以上の態様を実施するようにプロセッサ520を構成する。異なる方法ステップは、異なるプロセッサによって実行されることが可能である。メモリ530は、分散型でもローカルでもよく、プロセッサ520は、分散型でも単独でもよい。メモリ530は、(カード102、112に関して上記で説明されたようなメモリ部を含めて)電気的メモリ、磁気メモリ、または光メモリ、あるいはこれらのまたは他のタイプの記憶装置の任意の組合せとして、実装されてもよい。分散型プロセッサが利用される場合、プロセッサ520を構成する各分散型プロセッサは、一般に、それ自体のアドレス可能なメモリ空間を含むことに留意されたい。コンピュータ・システム500の一部またはすべては、特定用途向け集積回路または汎用集積回路に組み込まれることが可能であることにも留意されたい。例えば、1つ以上の方法ステップは、ファームウェアを使用するのではなくASICにおけるハードウェアにおいて実行されることも可能である。ディスプレイ540は、様々な可能な入力/出力装置(例えば、ディスプレイ、マウス、キーボードなど)を表す。
【0053】
当技術分野で知られているように、方法および装置の1つ以上の態様の一部またはすべては、それ自体が、コンピュータ読取り可能コード手段がその上で実施されるコンピュータ読取り可能媒体を備える製造物として分散されてよい。コンピュータ読取り可能プログラム・コード手段は、方法を実施するまたは装置を作成するためのステップのすべてまたは一部を実行するようにコンピュータ・システムと連携して動作可能である。コンピュータ使用可能媒体は、有形コンピュータ読取り可能書込み可能記憶媒体(例えば、フロッピー・ディスク、ハード・ドライブ、コンパクト・ディスク、EEPROM、またはメモリ・カード、ただし伝送媒体または分離信号を含まない)でもよく、伝送媒体(例えば、光ファイバ、ワールドワイド・ウェブ、ケーブル、あるいは時分割多元接続、符号分割多元接続、または他の無線周波数チャネルを使用する無線チャネルを備えるネットワーク)でもよい。コンピュータ・システムでの使用に適した情報を記憶することができる、知られているまたは開発されるいかなる媒体が使用されてもよい。コンピュータ読取り可能コード手段は、コンピュータが、磁気媒体上の磁気変化、またはコンパクト・ディスク上の高さ変化などの命令およびデータを読み取ることができるようにするいかなる機構でもよい。媒体は、複数の物理的装置上に(または複数のネットワークを介して)分散されることが可能である。例えば、1つの装置は、端末に関連付けられた物理的記憶媒体でもよく、別の装置は、処理センタに関連付けられた物理的記憶媒体でもよい。
【0054】
本明細書に記載のコンピュータ・システムおよびサーバはそれぞれ、方法、ステップ、および機能を実行するように関連プロセッサを構成するメモリを含む。そのような方法、ステップ、および機能は、例えば、様々なシステム要素上の処理機能によって、または要素の任意の組合せによって、実行されることが可能である。メモリは、分散型でもローカルでもよく、プロセッサは、分散型でも単独でもよい。メモリは、電気的メモリ、磁気メモリ、または光メモリ、あるいはこれらまたは他のタイプの記憶装置の任意の組合せとして実装されることも可能である。さらに、用語「メモリ」は、関連プロセッサによってアクセスされたアドレス可能な空間内のアドレスから読み出されるかまたはそれに書き込まれるいかなる情報をも包含するように十分広く解釈されるべきである。この定義によれば、関連プロセッサはネットワークから情報を取り出すことができるので、ネットワーク上の情報は依然としてメモリの範囲内にある。
【0055】
したがって、システムの要素は、方法ステップを容易にするために適切な命令と共にコンピュータ技術を利用することができる。他の例として、端末装置122、124、125、126は、とりわけ、通信モジュール、通信モジュールに結合されたアンテナ、メモリ、ならびにメモリおよび通信モジュールに結合され、非接触型決済装置に問い合わせるように動作可能な少なくとも1つのプロセッサを含むことができる(アンテナおよび通信モジュールの代わりに、接触型カードなどの決済装置に問い合わせるかまたは磁気ストライプを読み取るために適切な接点および他の要素が提供されることが可能である)。
【0056】
したがって、システムの1つ以上の態様はコンピュータ・プログラムを含むことができ、このコンピュータ・プログラムは、コンピュータ上でプログラムが実行されるときに1つ以上のステップを実行するように適合されたコンピュータ・プログラム・コード手段を備えること、およびそのようなプログラムは、有形のコンピュータ読取り可能書込み可能記憶媒体、例えば個別のソフトウエア・モジュールであって、1つ以上のハードウエア・プロセッサ上で実行する形態で実現されることが可能であることが理解されるであろう。さらに、システムは、1つ以上の装置要素または機能と共に、コンピュータに1つ以上のステップを実行させるように適合されたコードを備えるコンピュータを含むことができる。
【0057】
本明細書において上記で論じられたコンピュータは、例えば、EDI層などを介して、ネットワーク138、別のバーチャル・プライベート・ネットワーク(VPN)、インターネット、ローカルエリアネットワークおよび/または広域ネットワーク(LANおよび/またはWAN)のうちの1つ以上によって相互接続されることが可能である。コンピュータは、例えば、コンパイラ言語、インタープリタ言語、オブジェクト指向言語、アセンブリ言語、および/または機械語、例えば、C、C++、ジャバ、ビジュアル・ベーシックなど(例示的および非限定的リスト)のうちの1つ以上でプログラムされることが可能であり、例えば、拡張可能マークアップ言語(XML)、リレーショナル・データベース・アプリケーション、スプレッドシートなどの知られているアプリケーション・プログラムを利用することもできる。コンピュータは、記載されたロジックを実行するようにプログラムされることが可能である。
【0058】
本発明の例示的実施形態は、添付の図面に関連して本明細書で説明されてきたが、本発明は、それらの正確な実施形態に限定されないこと、および本発明の範囲および趣旨から逸脱することなく当業者によって様々な他の変更および修正が行われてよいことが理解されるべきである。
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本PCT特許出願は、2009年2月19日出願した「Payment Card Having Acceptance Attributes on a Single Side」という名称の米国仮特許出願第61/153,693号の優先権を主張するものである。本PCT特許出願はまた、2010年2月18日に出願した「Payment Card Having Acceptance Attributes on a Single Side」という名称の米国特許出願第12/708,029号の優先権を主張するものである。前述の仮特許出願第61/153,693号および前述の米国特許出願第12/708,029号の開示は、法律の許す限りすべての目的のために参照によりそれらの全体が本明細書に明示的に組み込まれている。
【0002】
本発明は、一般に、電子商取引に関し、より具体的には、電子決済システムでの使用のための決済カードに関する。
【背景技術】
【0003】
決済カードは、決済をするためにカード保持者によって提示されることが可能であるカードである。例として、かつ上記の一般性を限定することなく、決済カードは、クレジット・カード、デビット・カード、チャージ・カード、ストアド・バリュー・カード、またはプリペイド・カードでよい。
【0004】
一般に、すべての決済カードは、「表」および「裏」を有する。ストア・カード(プライベート・ラベル・カードまたはクローズド・ループ・カードとしても知られている)の場合には、カード表面は、通常、ストア名および/またはロゴ、ならびに少なくとも口座番号および顧客名を有し、カード裏面は、通常、口座情報を含む少なくともバーコードまたは磁気ストライプを有する。MasterCardカードなどの汎用決済カード(オープン・ループ・カードとしても知られている)の場合には、カード表面は、一般に、決済ブランド、発行者ブランド、口座番号、カード保持者名、有効期限、いくつかのセキュリティ機能(ホログラムなど)を有する。カード裏面は、一般に、少なくとも磁気ストライプおよび署名パネルを有する。
【発明の概要】
【0005】
本発明の原理は、片面に受入属性(acceptance attribute)を有する決済カードのための方式を提供する。
【0006】
一態様では、決済カードの例示的実施形態は、第1の面および第2の面を有する全体的に平らなボディ、および第2の面上に複数の受入属性を含み、第1の面は、その上にいかなる受入属性もなしに形成される。第1の面は、決済カードの発行者のアートワークを含んでよい。受入属性は、例えば、署名パネル、カード保持者名、カード有効期限、バーコードおよび磁気ストライプのうちの少なくとも1つ、ならびにカード・セキュリティ・コードを含んでよい。
【0007】
他の態様では、決済カードを使用する例示的方法は、上記のような決済カードを商人に物理的に提示することと、商人がカードを裏返す必要なしに商人が受入属性のうちの少なくとも必要とされるものを見ることとを含む。追加のステップは、商人が受入属性のうちの必要とされるものを見ることに基づいてトランザクションを行うこと、および/またはカードの第1の面上に発行者アートワークを含むことによりカードの発行者を宣伝して売り込むことを含むことができる。
【0008】
さらに他の態様では、決済カードを使用する他の例示的方法は、カード使用者から商人に上記のような決済カードの受入属性情報を(必ずしもカードを物理的に提示することなく)提供することを含む。上記複数の受入属性は、受入属性情報(例えば、口座番号およびカード・セキュリティ・コード)を含む。追加のステップは、カード使用者がカードを裏返す必要なしにカード使用者が受入属性情報を見ることを含む。追加のステップは、提供された受入属性情報に基づいてトランザクションを行うこと、および/またはカードの第1の面上に発行者アートワークを含むことによりカードの発行者を宣伝して売り込むことを含むことができる。
【0009】
本発明のこれらおよび他の特徴および利点は、添付の図面に関連して読まれるべき本発明の例示的実施形態の以下の詳細な説明から、明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1A】本発明の一態様による、好ましい実施形態を例示する図である。
【図1B】本発明の一態様による、好ましい実施形態を例示する図である。
【図2A】本発明の他の態様による、他の好ましい実施形態を例示する図である。
【図2B】本発明の他の態様による、他の好ましい実施形態を例示する図である。
【図3】本発明の方式を実施することができる決済システムの一般的な例を示す図である。
【図4】(i)複数の発行者と複数の取得者との間のトランザクションを容易にするように構成された決済ネットワークと、(ii)複数の顧客と、(iii)複数の商人と、(iv)複数の取得者と、(v)複数の発行者との間の例示的相関関係を図示する図である。
【図5】本発明の1つ以上の実施形態に関連する、少なくともいくつかの場合における、有用な例示的コンピュータ・システムのブロック図である。
【図6A】(チップのための接触板を有する)、本発明の他の態様による、他の好ましい実施形態を例示する図である。
【図6B】(チップのための接触板を有する)、本発明の他の態様による、他の好ましい実施形態を例示する図である。
【図7A】(非接触動作のしるしを有する)、本発明のさらに他の態様による、さらに他の好ましい実施形態を例示する図である。
【図7B】(非接触動作のしるしを有する)、本発明のさらに他の態様による、さらに他の好ましい実施形態を例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
上記のように、決済カードは、決済をするためにカード保持者によって提示されることが可能であるカードである。例として、上記の一般性を限定することなく、決済カードは、クレジット・カード、デビット・カード、チャージ・カード、ストアド・バリュー・カード、またはプリペイド・カードでよい。
【0012】
一般に、すべての決済カードは、「表」および「裏」を有する。ストア・カード(プライベート・ラベル・カードまたはクローズド・ループ・カードとしても知られている)の場合には、カード表面は、通常、ストア名および/またはロゴ、ならびに少なくとも口座番号および顧客名を有し、カード裏面は、通常、口座情報を含む少なくともバーコードまたは磁気ストライプを有する。MasterCardカードなどの汎用決済カード(オープン・ループ・カードとしても知られている)の場合には、カード表面は、一般に、決済ブランド、発行者ブランド、口座番号、カード保持者名、有効期限、およびいくつかのセキュリティ機能(ホログラムなど)を有する。カード裏面は、一般に、少なくとも磁気ストライプおよび署名パネルを有する。
【0013】
一般に、決済カードの発行者は、カード保持者にカード・アートワークをアッピールしてビジュアルに提示するために、カードの表面または裏面上の上記要素の回りで作業しなければならない。
【0014】
本発明の諸実施形態は、すべての受入属性または機能がカードの片面に配置されている決済カードを提供する。受入属性は、決済のためのカードを引き受けるために、および/またはトランザクションを処理するために、商人によって必要とされる属性である。そのような受入属性は、署名パネル、カード保持者名、有効期限、磁気ストライプ、および必要とされるセキュリティ機能(ホログラム、紫外線インク、およびCVC2コード(または他のカード・セキュリティ・コード)など)を含む。
【0015】
背景として、カード検証値(CVVまたはCV2)、カード検証値コード(CVVC)、カード検証コード(CVC)、検証コード(V−CodeまたはV Code)、またはカード・コード検証(CCV)と呼ばれることもあるカード・セキュリティ・コード(CSC)は、クレジット・カード・トランザクションまたはデビット・カード・トランザクションのためのセキュリティ機能であり、クレジット・カード詐欺に対する保護を強化する。いくつかのタイプのセキュリティ・コードがある。
・ CVC1またはCVV1と呼ばれる第1のコードは、カードの磁気ストライプ上にエンコードされ、本人直接のトランザクションのために使用される。
・ 第2のコードであって、最も言及されるのは、CVV2またはCVC2である。このCSC(CCIDまたはクレジット・カードID)は、しばしば、商人がインターネットを介して、メール、ファックスによって、または電話で生じる「カードが存在しない」トランザクションをセキュリティ保護するために、商人によって求められる。西欧の多くの国では、カード詐欺の試みが増大しているので、今では、カード保持者本人が直接に存在しないときは、このコードを提供することが必須である。
・ 非接触型カードおよびチップ・カードは、iCVVまたはダイナミックCVVなど、電子的に生成されたそれら自体のコードを提供することができる。
【0016】
CVV2は、カードまたは署名ストリップ上に印刷された3桁または4桁の数値であるが、磁気ストライプ上にエンコードされていない。MasterCardカード、Visaカード、Diners Clubカード、およびJCBカード(それぞれの場合に、クレジット・カードおよびデビット・カードを含む)はそれぞれ、「CVC2」(カード検証コード)、「CVV2」(カード検証値)、「CVV」、および「CID」(カード識別番号)と呼ばれる3桁のコードを有する。これは、通常、カード番号のように浮き彫りにされず、通常、常に、カードの裏面署名パネルに印刷された数字の最終グループである。いくつかの適用形態では、「CVC2」は、署名ストリップの右の別個のパネルにある。これは、カードに署名することによって番号の上に書くことを防止するためになされている。American Expressカードは、CID(またはユニーク・カード・コード)と呼ばれる、番号の上にカードの表面に印刷された4桁のコードを有する。これは、通常、平らに印刷され、カード番号のように浮き彫りにされない。番号は、通常、発行銀行にしか知られていない鍵の下でカード番号および有効期限をハッシュすることにより、カードが発行されるときに生成される。トランザクションにおいてこのコードを提供することは、顧客がカードを所有していることを検証することを意図するものである。コードを知っていることは、顧客がカードを見たか、あるいはカードを見た誰かによって作られた記録を見たことを証明する。
【0017】
すべての受入属性をカードの片面に配置することにより、本発明の諸実施形態によるカードは、
・ 商人およびカード保持者が、中央の場所ですべての必要とされるカード受入属性を見ること、および
・ 非受入カード・アートワークのための発行者の使用専用のカード面をフルに使用すること
をサポートする。
【0018】
1つ以上の実施形態は、商人との対話において、商人がカードを裏返す必要がないという利点を提供する。署名は、通常商人によってアクセスされる他の情報(口座番号および有効期限など)とカードの同じ面に存在する。これは、商人が署名をチェックし損なうことによるチャージバックおよび/または再提示のための機会を低減する。
【0019】
本発明の好ましいが非限定的な実施形態では、磁気ストライプは、それが配置されているカード面の背景の同様の色または陰影、色調または色合いで提供される。場合によっては、磁気ストライプは、背景と同じ色でよいが、これは、スワイプするために磁気ストライプの位置を特定するのを難しくするので、いくつかの他の選択肢より望ましくないと思われる(そのような場合には、磁気ストライプを描くために、輪郭、パターン、またはパターンなしなど、他のしるしが使用されてよい)。さらに、場合によっては、磁気ストライプは、異なる色、色調整されていない色、さらには通常の黒色でよいが、これは、審美的見地からいくつかの他の選択肢より望ましくないと思われる。本発明の好ましいが非限定的な実施形態では、署名パネルおよび/またはCVC2領域は、背景と同じ色、同様の色または陰影、色調または色合いで提示されてよい。署名パネルおよび/またはCVC2領域が背景と同じ色である場合は、それらは、好ましくは、背景上に署名パネルおよび/またはCVC2領域に存在しないパターンを有することによるなど、別のやり方で背景から区別される。
【0020】
好ましいが非限定的な実施形態では、署名パネルは、45度の角度でその上に、好ましくは、フィールドと同様であるが区別可能な色のレタリングを有する背景に合ったフィールド上に、印刷された、MasterCard International Incorporatedなどの決済カード・ネットワーク・オペレータの名前またはマークを有する。
【0021】
したがって、磁気ストライプおよび/または署名パネルは、好ましくは、背景と色合わせまたは色調整され、それでも背景からはっきり区別可能である。さらに、好ましいが非限定的な手法では、カードの両面は、相互に色合わせまたは色調整される。
【0022】
1つ以上の実施形態は、「2つの表面」を有するカードの認識を生成する。
【0023】
1つ以上の場合に、例として、限定としてではなく、MasterCard International Incorporated、またはVisa International Service Association、またはプライベート・ラベルなどの決済カード・ネットワークのオペレータは、本発明の1つ以上の態様を組み込んだ1つ以上の決済カードのための審美的デザイン必要条件を設定することができることに留意されたい。
【0024】
磁気ストライプ・カードは、カード上の磁気材料の帯上の非常に小さな鉄ベースの磁気粒子の磁性を変えることによりデータを記憶することができる一種のカードである。本明細書ではマグ・ストライプとも呼ばれる磁気ストライプは、物理的接触および読取りヘッドをスワイプすることにより読み取られる。
【0025】
次に、図1Aおよび1Bを参照すると、決済カードの一例示的実施形態は、発行者アートワークのために取っておかれる図1Aに示されている第1の面10、およびすべての受入属性が配置される図1Bに示されている第2の面12を含む。右上から時計回りに説明を見てゆくと、第2の面は、ソース情報32、発行者識別34、CVC2のインデント印刷38、CVC2のための領域40、MasterCard識別領域(MIA)42、口座番号の最後の4桁のインデント印刷36、有効期限30、カード保持者名28、日付説明(「まで有効」)26、BIN(銀行識別番号)24、および口座番号22を含む。さらに続けて時計回りに説明を見てゆくと、20のところに「署名のないカードは使用できません」という言葉、MasterCard署名パネル18、磁気ストライプ16、および製品識別子14も含まれている。製品識別子および発行者識別は磁気ストライプの上に重ね合わされることが可能であることが分かる。さらに、CVC2パネルおよび署名パネルは隣接している。CVC2セキュリティ・コードを有するMasterCardカードが例示のために示されているが、他のタイプのカード・セキュリティ・コードを有する他のタイプのカードも本発明の1つ以上の実施形態によって構成されることが可能であることに留意されたい。カードは製品識別子を有しなくてもよいカードもあり、実施例に示されているものより多い、または少ない、あるいは異なる説明を有してよいカードもあることに留意されたい。さらに、製品識別子および/または発行者識別を磁気ストライプ上に重ね合わすことに関して、磁気ストライプ材料は、現在ロールで製造され、ワーディングは、あるとすれば、通常、反復パターンでその上に提供される。いくつかの場合には、この手法は、多分何らかの種類のインデックス方式で行われてよく、他の場合には、追加の図案などが磁気ストライプの上に付けられてよく、ホログラム(例えば、HOLOMAG(登録商標)、JDS UNIPHASE Corporation、430 North McCarthy Blvd. Milpitas California、前のAmerican Bank Note Holographies,Inc.、2 Applegate Drive、Robbinsville、New Jersey 08691の磁気的にエンコードされたストリップなど)が付けられてよい。
【0026】
MIA42およびMasterCard署名パネル18は例示であり、代替物が他のブランドのカードのために利用されることが可能である。
【0027】
図2Aおよび2Bは、パーソナル・カードの代わりにビジネス・カードが示されていることを除いては、全体的に図1Aおよび1Bと同様である。ビジネス・カードは、異なる製品識別子を有し、28’において示されているように、カード保持者の名前のあとに会社名を含む。それを別にすれば、同様のアイテムは同様の数字を受けている。
【0028】
図6Aおよび6Bは、チップ・カードがチップ接触板110を有する代替実施形態を示す。図7Aおよび7Bは、カードが非接触型であることを示す指示78、ならびに対応するマーク76(非接触型カード製品および/またはサービスのためのマークの例)を有する代替実施形態を示す。PAYPASS(登録商標)は、MasterCard International Incorporated of Purchase、New York、USAの登録商標である。これらの非限定的な実施例では、磁気ストライプ16には印刷がなく、製品識別子14は異なる場所にあり、領域42は下げられ、名前28は口座番号22の上に移される。接触板110は、場合によっては、代わりに面10上に配置されてもよいことに留意されたい。それを別にすれば、同様のアイテムは同様の数字を受けている。顧客サービス番号62に留意されたい。
【0029】
場合によっては、カード上のレタリングおよび/またはナンバリングは、浮き彫りの反対側のカードの面の外観に対して影響を与える可能性があるので、浮き彫りにされなくてもよいことにも留意されたい。場合によっては、「陰影」タイプのフォントが浮き彫りに見せかけるために使用されてよい。さらに、場合によっては、浮き彫りされた機能は、別個の基板79上に実装されてもよく、カードの残余の部分に接着されてもラミネートされてもよい。場合によっては、レーザ印刷またはサーマル印刷が利用されてよい。もちろん、所望の場合は、通常の浮き彫りが使用されることが可能である。
【0030】
いくつかの実施形態は、磁気ストライプを有しなくてもよい(例として、限定としてではなく、米国外ではチップ・カードが使用される)ことに留意されたい。
【0031】
したがって、一態様では、決済カードの一例示的実施形態は、第1の面10および第2の面12を有する全体的に平らなボディを含み、第2の面上に複数の受入属性を含み、第1の面はその上にいかなる受入属性もなしに形成されることが理解されるであろう。第1の面は、(任意選択で、エンティティ208などによる検討および承認を受ける)決済カードの発行者のアートワークを含んでよい。受入属性は、例えば、署名パネル18、カード保持者名28、カード有効期限30、および38などのカード・セキュリティ・コードの1つ、いくつか、またはすべてを含んでよい。場合によっては、受入属性は、バーコードおよび磁気ストライプ16のうちの少なくとも1つをさらに備える。使用される場合、磁気ストライプは、場合によっては、第2の面と色調整されることが可能である。カード・セキュリティ・コードはまた、第2の面と色調整された領域40上に配置されてよい。場合によっては、第1の面および第2の面は、色調整される。ボディ部は、好ましくは、通常のフォーム・ファクタを有する。場合によっては、集積回路チップ104、114は、ボディ部の中に配置される。図6Bおよび3に示されているように、接触パッド110は、集積回路チップに結合され、第1の面および第2の面のうちの1つに配置されることが可能である。図3に示されているように、場合によっては、アンテナが集積回路チップに結合され、そのような場合には、図7Bで見られるように、非接触動作のしるし78が第2の面上に配置されてよい。
【0032】
他の態様では、決済カードを使用する例示的方法は、上記のような決済カードを商人に物理的に提示することと、商人がカードを裏返す必要なしに商人が受入属性のうちの少なくとも必要とされるものを見ることとを含む。追加のステップは、商人が受入属性のうちの必要とされるものを見ることに基づいてトランザクションを行うこと、および/またはカードの第1の面上に発行者アートワークを含むことによりカードの発行者を宣伝して売り込むことを含むことができる。
【0033】
他の態様では、決済カードを使用する他の例示的方法は、カード使用者から商人に上記のような決済カードの受入属性情報を(必ずしもカードを物理的に提示することなく)提供することを含む。上記の複数の受入属性は、受入属性情報(例えば、口座番号およびカード・セキュリティ・コード)を含む。追加のステップは、カード使用者がカードを裏返す必要なしにカード使用者が受入属性情報を見ることを含む。追加のステップは、提供された受入属性情報に基づいてトランザクションを行うこと、および/またはカードの第1の面上に発行者アートワークを含むことによりカードの発行者を宣伝して売り込むことを含むことができる。
【0034】
次に、その中で本発明の諸実施形態によるカードが使用されることも可能であり、および/またはその中で本発明の諸実施形態による例示的方法が実行されることも可能であるシステム100の非限定的な例を図示する図3に注意されたい。システムの様々な可能な構成要素が示されている。システム100は、1つ以上の異なるタイプのポータブル決済装置を含むことができる。例えば、1つのそのような装置は、カード102などの接触型装置でよい。カード102は、プロセッサ部106およびメモリ部108を有する集積回路(IC)チップ104を含むことができる。通信のために複数の電気接点110が提供されることが可能である。カード102に加えて、またはその代わりに、システム100はまた、カード112などの非接触型装置で動作するように設計されることが可能である。カード112は、プロセッサ部116およびメモリ部118を有するICチップ114を含むことができる。例えば、無線周波数(RF)電磁波を使用するなど、非接触型通信のためにアンテナ120が提供されることが可能である。1つまたは複数の発振器、および/または変調、復調、下方変換などのうちの1つ以上のための追加の適切な回路が提供されることが可能である。他のタイプの装置は、磁気ストライプ152を有するカード150を含むこともできる。
【0035】
IC104、114は、処理ユニット106、116、およびメモリ・ユニット108、118を含むことができる。好ましくは、IC104、114はまた、制御ロジック、タイマ、および入力/出力ポートのうちの1つ以上を含むことができる。そのような要素は、IC技術ではよく知られており、別個には例示されない。IC104、114の1つまたは両方はまた、コプロセッサを含むことができ、やはりよく知られているので、別個には例示されない。制御ロジックは、処理ユニット106、116と連携して、メモリ・ユニット108、118と入力/出力ポートとの間の通信を扱うために必要な制御を提供することができる。タイマは、処理ユニット106、116および制御ロジックからタイミング基準信号を提供することができる。コプロセッサは、暗号アルゴリズムによって必要とされるものなど、リアルタイムで複雑な計算を実行するための機能を提供することができる。
【0036】
メモリ部またはユニット108、118は、揮発性および不揮発性メモリ、ならびに読出し専用およびプログラマブル・メモリなど、異なるタイプのメモリを含んでよい。メモリ・ユニットは、例えば使用者の個人識別番号(「PIN」)および/またはプライマリ口座番号(「PAN」)などのトランザクション・カード・データを記憶することができる。メモリ部またはユニット108、118は、カード102、112のオペレーティング・システムを記憶することができる。オペレーティング・システムは、アプリケーションをロードし、実行し、アプリケーションにファイル管理または他の基本的なカード・サービスを提供する。使用されることが可能である1つのオペレーティング・システムは、MAOSCO LimitedによってライセンスされたMULTOS(登録商標)オペレーティング・システムである。(MAOSCO Limited.St.Andrews House、The Links、Kelvin Close、Birchwood、Warrington、WA3 7PB.United Kingdom)。代替として、(Sun Microsystems,Inc.、4150 Network Circle、Santa Clara、CA 95054 USAによってライセンスされた)JAVA CARD(商標)技術に基づくJAVA CARD(商標)ベースのオペレーティング・システム、または、いくつかのベンダから入手可能な独自のオペレーティング・システムが利用されることも可能である。好ましくは、オペレーティング・システムは、メモリ部108、118の中の読出し専用メモリ(「ROM」)に記憶されている。フラッシュメモリまたは他の不揮発性および/または揮発性タイプのメモリがメモリ・ユニット108、118において使用されてもよい。
【0037】
オペレーティング・システムによって提供される基本的なサービスに加えて、メモリ部108、118はまた、1つ以上のアプリケーションを含んでよい。現在、そのようなアプリケーションが準拠することができる1つの可能な仕様は、EMVCo、LLC(901 Metro Center Boulevard、Mailstop M3−3D、Foster City、California、94404、USA)によって記述されているEMV相互運用可能決済仕様である。厳密に言えば、EMV仕様は、端末の振る舞いを定義するが、カードは、そのようなEMV準拠端末の振る舞いに適合するように構成されることが可能であり、この意味で、それ自体EMV準拠であることが理解されるであろう。アプリケーションは様々な異なるやり方で構成されることが可能であることが理解されるであろう。
【0038】
分かるように、カード102、112は、様々な決済装置の例である。装置は、通常のフォーム・ファクタを有するカード、より小さいまたはより大きいカード、異なる形のカード、キー・フォブなどを含むこともできる。カードは、ボディ部(決済カード、チップ・パッケージングなどのラミネートされたプラスチック層)、ボディ部に関連付けられたメモリ108、118、およびボディ部に関連付けられメモリに結合されたプロセッサ106、116を含むことができる。メモリ108、118は、適切なアプリケーションを含むことができる。プロセッサ106、116は、1つ以上の方法ステップを実行するように動作可能であり得る。アプリケーションは、例えば、ファームウェアの形のソフトウェア・コード、ならびに電気的消去可能プログラマブル読出し専用メモリ(EEPROM)などのカード・メモリ内のデータにリンクされたアプリケーション識別子(AID)でよい。さらに、「スマート」カードは必ずしも必要とされず、通常の磁気ストライプ・カードが利用されることが可能であることに留意されたい。
【0039】
現在、片面上に受入属性を含むのに十分な空間を有するために、通常のフォーム・ファクタのフルサイズのカードを利用することが好ましいと考えられていることに留意されたい。
【0040】
カードは、例えばISO/IEC 7810 ID−1フォーマット(「フルサイズ」または「通常のフォーム・ファクタ」とも呼ばれる)に準拠してよい。
【0041】
いくつかの異なるタイプの端末が、システム100で利用されることが可能である。そのような端末は、接触型装置102とインターフェースするように構成された接触型端末122、無線装置112とインターフェースするように構成された無線端末124、磁気ストライプ装置150とインターフェースするように構成された磁気ストライプ端末125、または結合端末126を含むことができる。結合端末126は、いかなるタイプの装置102、112、150ともインターフェースするように設計される。いくつかの端末は、プラグイン非接触型リーダを有する接触型端末でよい。結合端末126は、メモリ128、プロセッサ部130、リーダ・モジュール132、ならびに、任意選択で、バーコード・スキャナ134および/または無線周波数識別(RFID)タグ・リーダ136などのアイテム・インターフェース・モジュールを含むことができる。アイテム128、132、134、136は、プロセッサ130に結合されることが可能である。端末126の構成の原理は、他のタイプの端末に適用可能であり、例示の目的のために詳細に説明されることに留意されたい。リーダ・モジュール132は、カードまたは装置102との接触型通信、カードまたは装置112との非接触型通信、磁気ストライプ152の読み取り、あるいは上記のいずれか2つ以上の組合せのために構成されることが可能である(異なるタイプのカード、例えば、接触型、磁気ストライプ、または非接触型、と対話するために、異なるタイプのリーダが提供されることが可能である)。端末122、124、125、126は、コンピュータ・ネットワーク138を介して1つ以上の処理センタ140、142、144と接続されることが可能である。ネットワーク138は、例えば、インターネット、または独自のネットワークを含むこともできる。システムの異なる要素を接続するために複数のネットワークが利用されることも可能である。処理センタ140、142、144は、例えば、決済装置の発行者のホスト・コンピュータを含むこともできる。
【0042】
ポイント・オブ・セール146、148によって表される多くの異なる小売店舗または他の店舗がネットワーク138に接続されることが可能である。1つ以上の場合に、様々な店舗が、ネットワークに接続される1つ以上の機械を介してバーチャル・プライベート・ネットワーク(VPN)などの電気通信ネットワークとインターフェースすることができる。そのような店舗はそれぞれ、1つ以上の端末を有することができる。さらに、異なるタイプのポータブル決済装置、端末、または他の要素または構成要素は、図3の例示的装置上に図示された1つ以上の機能を結合する、または「混ぜる、および合わせる」ことができる。
【0043】
ポータブル決済装置は、システム100などのシステムの122、124、125、126などの端末を有する使用者によるトランザクションを容易にすることができる。そのような装置は、プロセッサ、例えば、上記で論じられた処理ユニット106、116を含むことができる。装置はまた、プロセッサに結合された、上記で論じられたメモリ部108、118などのメモリを含むことができる。さらに、装置は、プロセッサに結合され、端末122、124、125、126の1つなどの端末とインターフェースするように構成された通信モジュールを含むことができる。通信モジュールは、例えば、接触型または無線通信を介して端末とインターフェースすることを可能にする(前述の1つまたは複数の発振器および関連回路などの)適切な回路と共に接点110またはアンテナ120を含むことができる。装置のプロセッサは、方法および方式の1つ以上のステップを実行するように動作可能であり得る。プロセッサは、ハードウェア方式によって、および/またはメモリ・ユニットの1つに記憶されているアプリケーションなどのプログラム命令の影響の下で、そのような動作を実行することができる。
【0044】
ポータブル装置は、ボディ部を含むことができる。例えば、これは、「スマート」カードまたはマグ・ストライプ・カードの場合は、(上記で論じられたような)ラミネートされたプラスチック・ボディでもよい。
【0045】
端末122、124、125、126は、保持者の決済装置と対話するための端末装置の例であることが理解されるであろう。装置は、プロセッサ130などのプロセッサ、プロセッサに結合されたメモリ128などのメモリ、およびプロセッサに結合されポータブル装置とインターフェースするように構成された132などの通信モジュールを含むことができる。プロセッサ130は、通信モジュール132を介して使用者のポータブル決済装置と通信するように動作可能であり得る。端末装置は、プロセッサ130内のハードウェア方式によって、またはメモリ128に記憶されているプログラム命令によって機能することができる。そのようなロジックは、任意選択で、ネットワーク138を介して処理センタ140などのセントラル・ロケーションから提供されることもできる。購入されるべき製品上のUPCコードまたはRFIDタグから製品識別などの属性データを収集するために、前述のバーコード・スキャナ134および/またはRPIDタグ・リーダ136が提供されることが可能であり、プロセッサに結合されることが可能である。
【0046】
前述の装置102、112は、ISO7816準拠の接触型カードまたは装置、あるいはNFC(ニア・フィールド通信)またはISO14443準拠の近接型カードまたは装置でよい。動作中、カード112は、端末124または128上でタッチまたはタップされることが可能であり、次いで、この端末は、カード112または他の無線装置内の近接型ICチップに電子データを非接触的に送信する。
【0047】
処理センタ140、142、144のうちの1つ以上は、データ・ウェアハウス154などのデータベースを含むことができる。
【0048】
図4を参照すると、複数のエンティティ間の例示的関係が図示されている。何人かの異なる顧客202、C1、C2...CNは、何人かの異なる商人204、M1、M2...MMと対話する。商人204は、何人かの異なる取得者206、A1、A2...AIと対話する。取得者206は、複数の発行者と複数の取得者との間のトランザクションを容易にするように構成された決済ネットワークの一人のオペレータ208、例えば、MasterCard International Incorporated、BANKNET(登録商標)ネットワークのオペレータ、またはVisa International Service Association、VISANET(登録商標)ネットワークのオペレータを通じて、何人かの異なる発行者210、I1、I2...IJと対話する。一般に、N、M、I、およびJは、等しくても等しくなくてもよい整数である。
【0049】
本発明の1つ以上の実施形態の文脈では、カード保持者202は、本発明の一実施形態による決済カードなどの装置を保持することもでき、商人204は、122、124、125、126などの端末を有することもでき、エンティティ206、208、210は、(必要に応じてデータ・ストレージ154を有する)140、142、144などの処理センタを操作することもできる。先に述べたように、ネットワーク(1つまたは複数)138は、バーチャル・プライベート・ネットワーク(VPN)および/またはインターネットを含むこともでき、VPNは、例えば、前述のBANKNET(登録商標)ネットワークでもよく、エンティティ208は、例えば、MasterCard International Incorporatedなどのエンティティでもよい。
【0050】
ネットワーク138は、エンティティ208によって操作されることが可能であり、例えば、ISO8583メッセージングを利用することができる。
【0051】
製造システムおよび製造物の詳細
本発明の諸実施形態によるカードは、ハードウェアおよび/またはソフトウェア態様を利用することができる、より大きいシステムの中で使用されることが可能である。ソフトウェアは、ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコードなどを含むがそれらに限定されない。ソフトウェアは、例えば、端末122、124、125、126、ならびに決済システム規格(および/または仕様)に従って動作しているネットワークの商人、発行者、取得者、プロセッサ、またはオペレータの(任意選択でデータ・ウェアハウス154を有する)処理センタ140、142、144などに関連して、利用されてもよい。ファームウェアは、例えば、カード102、112などの決済装置に関連して、利用されてもよい。
【0052】
図5は、本発明の諸実施形態によるカードがその中で動作することができる、あるいは本発明の諸実施形態による方法がその中で実行されることが可能であるシステムの1つ以上の態様またはプロセスの一部またはすべてを実施することができるシステム500のブロック図である。図5に示されているように、メモリ530は、本明細書で開示される方法、ステップ、および機能(図5にプロセス580としてまとめて示されている)の1つ以上の態様を実施するようにプロセッサ520を構成する。異なる方法ステップは、異なるプロセッサによって実行されることが可能である。メモリ530は、分散型でもローカルでもよく、プロセッサ520は、分散型でも単独でもよい。メモリ530は、(カード102、112に関して上記で説明されたようなメモリ部を含めて)電気的メモリ、磁気メモリ、または光メモリ、あるいはこれらのまたは他のタイプの記憶装置の任意の組合せとして、実装されてもよい。分散型プロセッサが利用される場合、プロセッサ520を構成する各分散型プロセッサは、一般に、それ自体のアドレス可能なメモリ空間を含むことに留意されたい。コンピュータ・システム500の一部またはすべては、特定用途向け集積回路または汎用集積回路に組み込まれることが可能であることにも留意されたい。例えば、1つ以上の方法ステップは、ファームウェアを使用するのではなくASICにおけるハードウェアにおいて実行されることも可能である。ディスプレイ540は、様々な可能な入力/出力装置(例えば、ディスプレイ、マウス、キーボードなど)を表す。
【0053】
当技術分野で知られているように、方法および装置の1つ以上の態様の一部またはすべては、それ自体が、コンピュータ読取り可能コード手段がその上で実施されるコンピュータ読取り可能媒体を備える製造物として分散されてよい。コンピュータ読取り可能プログラム・コード手段は、方法を実施するまたは装置を作成するためのステップのすべてまたは一部を実行するようにコンピュータ・システムと連携して動作可能である。コンピュータ使用可能媒体は、有形コンピュータ読取り可能書込み可能記憶媒体(例えば、フロッピー・ディスク、ハード・ドライブ、コンパクト・ディスク、EEPROM、またはメモリ・カード、ただし伝送媒体または分離信号を含まない)でもよく、伝送媒体(例えば、光ファイバ、ワールドワイド・ウェブ、ケーブル、あるいは時分割多元接続、符号分割多元接続、または他の無線周波数チャネルを使用する無線チャネルを備えるネットワーク)でもよい。コンピュータ・システムでの使用に適した情報を記憶することができる、知られているまたは開発されるいかなる媒体が使用されてもよい。コンピュータ読取り可能コード手段は、コンピュータが、磁気媒体上の磁気変化、またはコンパクト・ディスク上の高さ変化などの命令およびデータを読み取ることができるようにするいかなる機構でもよい。媒体は、複数の物理的装置上に(または複数のネットワークを介して)分散されることが可能である。例えば、1つの装置は、端末に関連付けられた物理的記憶媒体でもよく、別の装置は、処理センタに関連付けられた物理的記憶媒体でもよい。
【0054】
本明細書に記載のコンピュータ・システムおよびサーバはそれぞれ、方法、ステップ、および機能を実行するように関連プロセッサを構成するメモリを含む。そのような方法、ステップ、および機能は、例えば、様々なシステム要素上の処理機能によって、または要素の任意の組合せによって、実行されることが可能である。メモリは、分散型でもローカルでもよく、プロセッサは、分散型でも単独でもよい。メモリは、電気的メモリ、磁気メモリ、または光メモリ、あるいはこれらまたは他のタイプの記憶装置の任意の組合せとして実装されることも可能である。さらに、用語「メモリ」は、関連プロセッサによってアクセスされたアドレス可能な空間内のアドレスから読み出されるかまたはそれに書き込まれるいかなる情報をも包含するように十分広く解釈されるべきである。この定義によれば、関連プロセッサはネットワークから情報を取り出すことができるので、ネットワーク上の情報は依然としてメモリの範囲内にある。
【0055】
したがって、システムの要素は、方法ステップを容易にするために適切な命令と共にコンピュータ技術を利用することができる。他の例として、端末装置122、124、125、126は、とりわけ、通信モジュール、通信モジュールに結合されたアンテナ、メモリ、ならびにメモリおよび通信モジュールに結合され、非接触型決済装置に問い合わせるように動作可能な少なくとも1つのプロセッサを含むことができる(アンテナおよび通信モジュールの代わりに、接触型カードなどの決済装置に問い合わせるかまたは磁気ストライプを読み取るために適切な接点および他の要素が提供されることが可能である)。
【0056】
したがって、システムの1つ以上の態様はコンピュータ・プログラムを含むことができ、このコンピュータ・プログラムは、コンピュータ上でプログラムが実行されるときに1つ以上のステップを実行するように適合されたコンピュータ・プログラム・コード手段を備えること、およびそのようなプログラムは、有形のコンピュータ読取り可能書込み可能記憶媒体、例えば個別のソフトウエア・モジュールであって、1つ以上のハードウエア・プロセッサ上で実行する形態で実現されることが可能であることが理解されるであろう。さらに、システムは、1つ以上の装置要素または機能と共に、コンピュータに1つ以上のステップを実行させるように適合されたコードを備えるコンピュータを含むことができる。
【0057】
本明細書において上記で論じられたコンピュータは、例えば、EDI層などを介して、ネットワーク138、別のバーチャル・プライベート・ネットワーク(VPN)、インターネット、ローカルエリアネットワークおよび/または広域ネットワーク(LANおよび/またはWAN)のうちの1つ以上によって相互接続されることが可能である。コンピュータは、例えば、コンパイラ言語、インタープリタ言語、オブジェクト指向言語、アセンブリ言語、および/または機械語、例えば、C、C++、ジャバ、ビジュアル・ベーシックなど(例示的および非限定的リスト)のうちの1つ以上でプログラムされることが可能であり、例えば、拡張可能マークアップ言語(XML)、リレーショナル・データベース・アプリケーション、スプレッドシートなどの知られているアプリケーション・プログラムを利用することもできる。コンピュータは、記載されたロジックを実行するようにプログラムされることが可能である。
【0058】
本発明の例示的実施形態は、添付の図面に関連して本明細書で説明されてきたが、本発明は、それらの正確な実施形態に限定されないこと、および本発明の範囲および趣旨から逸脱することなく当業者によって様々な他の変更および修正が行われてよいことが理解されるべきである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の面および第2の面を有する全体的に平らなボディと、
前記第2の面上に複数の受入属性と、
を備え、
前記第1の面がその上にいかなる受入属性もなしに形成される、決済カード。
【請求項2】
前記第1の面が前記決済カードの発行者のアートワークを含む、請求項1に記載のカード。
【請求項3】
前記受入属性が署名パネル、カード保持者名、カード有効期限、およびカード・セキュリティ・コードを備える、請求項2に記載のカード。
【請求項4】
前記受入属性がバーコードおよび磁気ストライプのうちの少なくとも1つをさらに備える、請求項3に記載のカード。
【請求項5】
前記受入属性が磁気ストライプをさらに備える、請求項3に記載のカード。
【請求項6】
前記磁気ストライプが前記第2の面と色調整される、請求項5に記載のカード。
【請求項7】
前記カード・セキュリティ・コードが、前記第2の面と色調整された領域に配置される、請求項5に記載のカード。
【請求項8】
前記カード・セキュリティ・コードが前記第2の面と色調整された領域に配置され、前記磁気ストライプが前記第2の面と色調整される、請求項5に記載のカード。
【請求項9】
前記第1の面および第2の面が色調整される、請求項8に記載のカード。
【請求項10】
前記ボディ部が通常のフォーム・ファクタを有する、請求項1に記載のカード。
【請求項11】
前記ボディ部の中に配置された集積回路チップをさらに備える、請求項1に記載のカード。
【請求項12】
前記集積回路チップに結合され、前記第1の面および第2の面のうちの1つに配置された接触パッドをさらに備える、請求項11に記載のカード。
【請求項13】
前記集積回路チップに結合されたアンテナをさらに備える、請求項11に記載のカード。
【請求項14】
前記第2の面上に非接触動作のしるしをさらに備える、請求項13に記載のカード。
【請求項15】
決済カードを使用する方法であって、
決済カードを商人に物理的に提示することを含み、前記カードが、
第1の面および第2の面を有する全体的に平らなボディと、
前記第2の面上に複数の受入属性とを備え、
前記第1の面がその上にいかなる受入属性もなしに形成され、
さらに、前記商人が前記カードを裏返す必要なしに前記商人が前記受入属性のうちの少なくとも必要とされるものを見ることを含む方法。
【請求項16】
前記受入属性の必要とされるものを前記商人が見ることに基づいてトランザクションを行うことをさらに含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記カードの前記第1の面上に発行者アートワークを含むことにより前記カードの発行者を宣伝して売り込むことをさらに含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
決済カードを使用する方法であって、
決済カードの受入属性情報をカード使用者から商人に提供することを含み、前記カードが、
第1の面および第2の面を有する全体的に平らなボディと、
前記第2の面上に前記受入属性情報を含む複数の受入属性とを備え、
前記第1の面がその上にいかなる受入属性もなしに形成され、
さらに、前記カード使用者が前記カードを裏返す必要なしに前記カード使用者が前記受入属性情報を見ることを含む方法。
【請求項19】
前記提供された受入属性情報に基づいてトランザクションを行うことをさらに含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記カードの前記第1の面上に発行者アートワークを含むことにより、前記カードの発行者を広告することをさらに含む、請求項19に記載の方法。
【請求項1】
第1の面および第2の面を有する全体的に平らなボディと、
前記第2の面上に複数の受入属性と、
を備え、
前記第1の面がその上にいかなる受入属性もなしに形成される、決済カード。
【請求項2】
前記第1の面が前記決済カードの発行者のアートワークを含む、請求項1に記載のカード。
【請求項3】
前記受入属性が署名パネル、カード保持者名、カード有効期限、およびカード・セキュリティ・コードを備える、請求項2に記載のカード。
【請求項4】
前記受入属性がバーコードおよび磁気ストライプのうちの少なくとも1つをさらに備える、請求項3に記載のカード。
【請求項5】
前記受入属性が磁気ストライプをさらに備える、請求項3に記載のカード。
【請求項6】
前記磁気ストライプが前記第2の面と色調整される、請求項5に記載のカード。
【請求項7】
前記カード・セキュリティ・コードが、前記第2の面と色調整された領域に配置される、請求項5に記載のカード。
【請求項8】
前記カード・セキュリティ・コードが前記第2の面と色調整された領域に配置され、前記磁気ストライプが前記第2の面と色調整される、請求項5に記載のカード。
【請求項9】
前記第1の面および第2の面が色調整される、請求項8に記載のカード。
【請求項10】
前記ボディ部が通常のフォーム・ファクタを有する、請求項1に記載のカード。
【請求項11】
前記ボディ部の中に配置された集積回路チップをさらに備える、請求項1に記載のカード。
【請求項12】
前記集積回路チップに結合され、前記第1の面および第2の面のうちの1つに配置された接触パッドをさらに備える、請求項11に記載のカード。
【請求項13】
前記集積回路チップに結合されたアンテナをさらに備える、請求項11に記載のカード。
【請求項14】
前記第2の面上に非接触動作のしるしをさらに備える、請求項13に記載のカード。
【請求項15】
決済カードを使用する方法であって、
決済カードを商人に物理的に提示することを含み、前記カードが、
第1の面および第2の面を有する全体的に平らなボディと、
前記第2の面上に複数の受入属性とを備え、
前記第1の面がその上にいかなる受入属性もなしに形成され、
さらに、前記商人が前記カードを裏返す必要なしに前記商人が前記受入属性のうちの少なくとも必要とされるものを見ることを含む方法。
【請求項16】
前記受入属性の必要とされるものを前記商人が見ることに基づいてトランザクションを行うことをさらに含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記カードの前記第1の面上に発行者アートワークを含むことにより前記カードの発行者を宣伝して売り込むことをさらに含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
決済カードを使用する方法であって、
決済カードの受入属性情報をカード使用者から商人に提供することを含み、前記カードが、
第1の面および第2の面を有する全体的に平らなボディと、
前記第2の面上に前記受入属性情報を含む複数の受入属性とを備え、
前記第1の面がその上にいかなる受入属性もなしに形成され、
さらに、前記カード使用者が前記カードを裏返す必要なしに前記カード使用者が前記受入属性情報を見ることを含む方法。
【請求項19】
前記提供された受入属性情報に基づいてトランザクションを行うことをさらに含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記カードの前記第1の面上に発行者アートワークを含むことにより、前記カードの発行者を広告することをさらに含む、請求項19に記載の方法。
【図1A】
【図1B】
【図2A】
【図2B】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6A】
【図6B】
【図7A】
【図7B】
【図1B】
【図2A】
【図2B】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6A】
【図6B】
【図7A】
【図7B】
【公表番号】特表2012−518558(P2012−518558A)
【公表日】平成24年8月16日(2012.8.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−551238(P2011−551238)
【出願日】平成22年2月19日(2010.2.19)
【国際出願番号】PCT/US2010/024683
【国際公開番号】WO2010/096625
【国際公開日】平成22年8月26日(2010.8.26)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.JAVA
2.フロッピー
【出願人】(508012862)マスターカード インターナショナル インコーポレーテッド (9)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成24年8月16日(2012.8.16)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年2月19日(2010.2.19)
【国際出願番号】PCT/US2010/024683
【国際公開番号】WO2010/096625
【国際公開日】平成22年8月26日(2010.8.26)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.JAVA
2.フロッピー
【出願人】(508012862)マスターカード インターナショナル インコーポレーテッド (9)
【Fターム(参考)】
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