説明

物体または生物の存在を検知する装置

本発明は、2つの端点間の物体または生物の存在を検知する装置(1)に関する。この装置(1)は、一方では、第1の端点に関連付けられた放射アンテナ(20)を含む、電磁信号を発する手段(2)、およびこのアンテナ(20)を励振して、このアンテナ(20)がそのような信号を放射するようにする手段(21)、他方では、第2の端点に関連付けられた受信アンテナ(40)を含む、この電磁信号を受信する手段(4)、およびそのような信号を検出する手段(41)を含む。この検知装置(1)は、放射アンテナ(20)および受信アンテナ(40)が各々、少なくとも1つの開口部が設けられた少なくとも1つの壁を有するチューブ状導波路(200;400)の形態を採用することを特徴とする。本発明はさらに、保護、カウントまたはそのような検知装置(1)に装備された開放部を閉鎖する設備に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、検知装置、およびカウント設備、保護設備または建物やスイミングプールに含まれる開放部を閉鎖するための設備であって、そのような検知装置が取り付けられているそのような設備に関する。
【0002】
本発明は、可動要素の存否、装置が取り付けられる別の要素に対する可動要素の動きまたは位置を検知可能なように設計された、装置の製造分野に関する。
【背景技術】
【0003】
具体的には、本発明は、完全に限定するわけではないが、建物やスイミングプールに含まれる開放部を閉鎖する設備の分野へ適用して特に適切であることが分かるであろう。
【0004】
従って、そのような設備に取り付けられた検知装置は、既に公知のものがあることは認める。
【0005】
それゆえ、欧州特許第1.092.833号では、ローラーブラインドの形態を採用し、かつ、一方では、ローラーブラインドのエプロンの細長片の端部が摺動可能に内部に取り付けられたランナーに離隔して配置された2つのセンサと、他方では、このエプロンの異なる細長片に関連付けられるように各々取り付けられ、かつセンサと共に、各々が非接触で動作するスイッチを構成する2つのアクチュエータとを含む検知装置を取り付けている設備について説明している。各アクチュエータは、磁気信号を伝達する磁石で構成され、一方、各センサは磁石のような感磁性素子で構成されている。そのようなセンサは、そのような磁石の磁気信号を受信可能であり、かつ2つのアクチュエータがセンサのスイッチングゾーンから同時に動くとき(これは、特に侵入しようという試みの最中に発生するエプロンの上昇の影響下で発生する)に反応する警報回路に電気的に接続されている。
【0006】
そのような検知装置には、エプロンに取り付けられ、かつこのエプロンに合わせて動くアクチュエータを有するという欠点がある。エプロンのそれぞれ展開、折り畳み中、これらのアクチュエータがローラーブラインドのランナー、ケーシングにそれぞれ入り込んで、ローラーブラインドのこれらのランナーまたはこのケーシングと接触し、さらにそこに引っ掛かることもあり、それにより、設備を損傷させ、それに不具合を起こす原因となる。
【0007】
欧州特許第1.146.199号から、焦電検出器、特に赤外線検出器の形態を採用する検知装置を含むローラーブラインドも知られている。エプロンの軌道に障害物を検知する場合、この検知装置は、エプロンを駆動させ、従ってこのエプロンの展開を停止させるためのモータの動作の停止を制御するように設計されている。
【0008】
一方では、そのようなブラインドのエプロンを展開させおよび折り畳むための手段を駆動するためのモータ、および他方では、このモータの電気特性、具体的にはこのモータの電流を測定する手段を含むローラーブラインドも知られている。エプロンが障害物と接触すると(特にその移動範囲の終点に到達するとき、または人、動物または物体と接触する場合)、モータにかかる負荷が増大して電流が変化し、測定手段を介してそれを測定することにより、このモータの動作を停止させるように制御する。
【0009】
それゆえ、従来技術の設備および装置は、ローラーブラインドのエプロンに対して行われた侵入の試み、または展開中のエプロンの軌道上への障害物の出現のいずれかからなる単一の種類の現象のみを検知することを可能にする。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明の目的は、上述の検知装置およびローラーブラインドタイプの従来技術に対応する設備の欠点を、そのような検知装置が取り付けられた新規の検知装置および新規の設備によって改善することにある。本発明はまた、従来技術の設備の他のタイプ(特にスイミングプール、カウントまたは保護設備)に見られる欠点を、この新規の検知装置を上述のタイプの新規の設備の作製に使用することによって改善することも可能である。
【課題を解決するための手段】
【0011】
従って、本発明は、2つの末端部間の物体または生物の存在を検知する装置に関し、この装置は、一方では、第1の末端部に関連付けられた送信アンテナを含む、電磁信号を送信する手段、およびこのアンテナを経由してそのような信号を送信するためにこのアンテナを励振する手段と、他方では、第2の末端部に関連付けられた受信アンテナを含む、この電磁信号を受信する手段、およびそのような信号を検出する手段とを含む。この装置は、送信アンテナおよび受信アンテナは、各々、少なくとも1つの開口部が設けられた少なくとも1つの壁を有するチューブ状導波路の形状を採用することを特徴とする。
【0012】
本発明はまた、ゾーンを通過する多数の可動要素をカウントする設備に関し、この設備は、一方では、少なくとも1つの要素がこのゾーンを通過することを検知する装置、および他方では、検知装置によって検知された可動要素数をカウントする装置を含む。この検知装置は、一方では、上述の特徴を有し、他方では、通過されるゾーンのいずれかの側に位置決めされた少なくとも1つの送信手段および少なくとも1つの受信手段を含む。
【0013】
本発明はまた、物体、特に芸術品を保護する設備に関し、この設備は、一方では、この物体の近くにあるまたはそれに接触する生物または工具の存在を検知する装置、他方では、そのように検知する場合の可視および/または可聴警告装置を含む。この検知装置は、一方では、上述の特徴を有し、他方では、保護されるべき物体の両側および前側に位置決めされた少なくとも1つの送信手段および少なくとも1つの受信手段を含む。
【0014】
最後に、本発明は、建物またはスイミングプールに含まれる開放部を閉鎖する設備に関し、その設備は、一方では、開放部の両側に、互いに向き合うように位置決めされて設計された側方向ランナー、他方では、開放部を閉じるように設計されかつ側方向ランナーの内側で摺動可能に側方向端部が装着されているエプロンを含む。この設備はまた、上述の特徴を有する検知装置を含み、その検知装置の送信手段および受信手段は各々、少なくとも部分的に、側方向ランナーで構成されるか、またはそのような側方向ランナーに対して平行に、そのような側方向ランナーの近くに、またはそのような側方向ランナーに取り付けられて、延在する。
【0015】
本発明の利点は、検知装置が、電磁信号の送受信の原理で動作することにある。
【0016】
別の利点は、送信された信号が、開放部、または検知装置が取り付けられる物体の全幅および高さにわたって延在できる表面バリアで構成されていることにある。
【0017】
追加的な利点は、検知装置が特に多用途的であり、かつ異なる事象を検知するために、様々なタイプの設備だけでなく、同一の設備に関連した検知装置の使用を考慮でき、同一の検知事象に対して異なる適切な応答をし得ることにある。
【0018】
本発明の他の目的および利点は、例示としてのみ与えられ非限定的な例である実施形態に関する以下の説明の過程で明らかとなる。
【0019】
この説明は、添付の図面を参照することで容易となる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明による検知装置の概略的な正面図である。
【図2】電磁信号を送信する送信アンテナの概略的な部分的な斜視図であり、前記アンテナは、図1に示す装置に収容されている。
【図3】電磁信号を受信する受信アンテナに対応する図2に類似の図である。
【図4】物体を保護するための設備の概略図であり、この設備は、図1に示す検知装置を含む。
【図5】建物の開放部を閉鎖するための設備の概略図であり、この設備は、図1に示す検知装置を含む。
【図6】スイミングプールの開放部を閉鎖するための設備の概略図であり、この設備は、図1に示す検知装置を含む。
【図7】本発明による、建物の開放部に取り付けられた検知装置の別の実施形態に関する、導波路の中間ゾーンの断面に対応する上記のものの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明は、可動要素の存否、装置1が取り付けられた別の要素に対する可動要素の動きまたは位置を検知可能なように設計されたそのような装置1の製造の分野に関する。
【0022】
詳細には、そのような装置1は、2つの末端部間で物体または生物の存在を検知するように設計されている。
【0023】
添付の図面から分かるように、そのような検知装置1は、一方では、電磁信号3を送信するための少なくとも1つの手段2、他方では、電磁信号3を受信するための少なくとも1つの手段4を含む。
【0024】
送信手段2に関しては、送信手段2は、一方では、第1の末端部に関連するそのような電磁信号3を送信するための送信アンテナ20、他方では、この送信アンテナ20を介してそのような電磁信号3を送信するためにこのアンテナ20を励振する手段21を含む。
【0025】
この送信アンテナ20は、金属材料、好ましくはアルミニウム製のチューブ状導波路200の形態を採用する。
【0026】
図2から分かるように、このチューブ状導波路は近位端部201および遠位端部202を有する。
【0027】
このチューブ状導波路200は、少なくとも部分的に、中空の区域部および平行六面体、好ましくは矩形または四角形の断面で構成されるので、この導波路200は複数の壁を有し、そのうちの1つの壁203が受信手段4の方に向けられている。
【0028】
特に、平行六面体断面のこの中空の区域部は、この導波路200の壁の(それぞれ内部、外部)幅に対応する内部寸法、外部寸法をそれぞれ有する。
【0029】
特に、受信手段4の方向に向けられた壁203(およびそれと平行な導波路200の壁207は、定められた内部幅(a)を有する一方、そのような壁203から延在する壁は、場合に依存して、幅(a)と等しい(四角形断面の導波路200の場合)または異なる(矩形断面の導波路200の場合)、定められた内部幅(b)を有する。
【0030】
この送信アンテナ20の導波路200の少なくとも1つの壁(詳細には、受信手段4の方向に向けられた壁203)には少なくとも1つの開口部(204;204’)が設けられている。
【0031】
この問題に関して、少なくとも1つのそのような開口部(204;204’)が存在することにより、好都合にも、送信アンテナ20に、詳細には、少なくとも1つのそのような開口部(204;204’)が設けられた導波路200の壁203にある電磁信号3を放射する装置に機能性を与えることが可能となることが分かる。
【0032】
図2に示す特定の実施形態によれば、導波路200には実際に、受信手段3の方向に向けられているその壁203に複数の開口部(204;204’)が形成されている。
【0033】
これらの開口部(204;204’)は、好ましくは開口部(204;204’)の少なくとも1つの列(205;205’)に配列されている。
【0034】
そのような列(205;205’)内で、開口部(204;204’)は、実質的に電磁場が最大となる個所に位置決めされる。
【0035】
特に、同一の列(205;205’)の2つの連続する開口部(204;204’)間のピッチ(p)は、導波された波長を2で割ったものの2〜6倍であり(2*λg/2≦p≦6*λg/2)、好ましくは導波された波長を2で割ったものの4倍程度である(p≒(double tilde)4*λg/2)。
【0036】
そのような実施形態は、好都合にも、導波路200の全長にわたって電磁場を分布させることを可能にする。
【0037】
次いで、図2に示す本発明の好ましい実施形態は、導波路200が、開口部(204;204’)の、好ましくは平行する2つの列(205;205’)を含むことにある。
【0038】
これらの2つの列(205、205’)は:
−開口部(204;204’)が設けられた壁203の幅(詳細には内部幅a)の実質的に半分に対応する距離で離隔しており、および/または;
−(好ましくはこの軸406に対して平行である)軸の両側に延在し、この軸206は好ましくは、開口部(204;204’)が設けられかつ導波路200に含まれる壁203の中央軸(median axis)からなる。
【0039】
この同じ図2から分かるように、一方の列205の開口部204は、好ましくは、他方の列205’の開口部204’に対して長手方向にオフセットしている。
【0040】
1つまたは複数の開口部(204;204’)は、例えば円形形状など任意の形状とし得る。しかしながら、本発明の好ましい実施形態によれば、このまたはこれらの開口部(204;204’)は、細長い形状、詳細には楕円形状、ダイアモンド形状または(好ましくは)スロット形状(そのようなスロットは好ましくは矩形形状である)を有する。
【0041】
このまたはこれらの開口部(204;204’)の長さ(l)は、好ましくは波長λの半分に対応する(l=λ/2)。
【0042】
このまたはこれらの細長い開口部(204、204’)および/またはこれらの(円形または細長い)開口部の配列は、そのような開口部(204;204’)が形成される導波路200が延在する長手方向に実質的に平行となるように、延在する。
【0043】
細長い開口部(204)または開口部(204;204’)の配列が存在することによって、好都合にも、電磁信号3に無形の表面バリアの形態を与えることを可能とする。
【0044】
具体的には、そのような表面バリアは一定の厚みを有する。より正確には、この無形の表面バリアの高さは、導波路200および400の長さに実質的に等しい。その幅は、2つの導波路を隔てる距離に対応する。その厚みに関しては、導波路毎に変化している。いずれかの導波路に近いと、その厚みは導波路の幅に実質的に対応する。表面バリアの厚みは最大で導波路間の半分である。
【0045】
上述のように、送信手段2はまた、送信アンテナ20を励振する手段21を含む。
【0046】
この問題に関して、励振手段21は、電圧制御発振器のような、純粋な搬送波を送信可能なシステムで構成され得ることが分かる。
【0047】
しかしながら、そのような励振手段21は、そのような純粋な搬送波の少なくとも1つの変調波を送信可能なシステムからなることができる。そのようなシステムは、ダイオード発振器またはトランジスタ発振器、好ましくは電界効果トランジスタの形態を採用し得る。
【0048】
別の特徴によれば、この励振手段21は送信アンテナ20に関連する一方、この導波路200の内側に(少なくとも部分的に)係合されている。
【0049】
図1、図4、図5および図6に示す第1の実施形態によれば、この励振手段21はこの導波路200の内側に、この導波路200の一方の端部(特に近位端部201)で係合し得る。
【0050】
そのような場合には、送信手段2はまた、導波路200を閉鎖する少なくとも1つの手段22を含む。そのような閉鎖手段22は、この導波路200の少なくとも一方の端部(201、202)(詳細には、励振手段21が導波路200に挿入される近位端部201と対向する遠位端部202)に関連付けられ、および好ましくは短絡を生成する手段で構成される。
【0051】
しかしながら、図7に示す本発明の好ましい実施形態によれば、送信アンテナ20の導波路200は内部に励振手段21を収容し、励振手段21は、一方ではこの導波路200内部に係合し、他方では、この導波路200の近位端部201と遠位端部202との間の、この導波路200の中間ゾーンに位置決めされている。
【0052】
好ましい実施形態は、この励振手段21が好ましくは、この導波路200の近位端部201および遠位端部202から実質的に等距離に位置決めされることにある。
【0053】
そのような実施形態は、好都合には、導波路200における電界の良好な伝播および良好な分散を可能にする。
【0054】
追加的な特徴は、励振手段21が次いで、開口部(204;204’)の近くに位置決めされ、送信アンテナ20の導波路200の壁203が、この導波路200の中間ゾーンにおいて、好ましくはこの導波路200の近位端部201および遠位端部202から実質的に等距離に設けられることにある。
【0055】
加えて、この励振手段21は、開口部204、204’が設けられた壁203に対して平行な導波路200の壁207に形成された貫通オリフィスと一致してまたはそれ通って、この導波路200の中間ゾーンにおいて、好ましくはこの導波路200の近位端部201および遠位端部202から実質的に等距離に位置決めされる。
【0056】
そのような実施形態は好都合にも、送信器と導波路200とを確実に良好に整合させ、それにより、少なくとも部分的に、利得(transmission gain)を最適にすることを可能にする。
【0057】
導波路200の中間ゾーンに実質的に位置決めされた励振手段21の場合、近位端部201および遠位端部202は好都合にも、上述のタイプの閉鎖手段がなくて開口タイプであり、開放したままである可能性がある。
【0058】
そのような実施形態は、好都合にも、導波路200の端部部分を切断して、この導波路200を、保護を望む物体の寸法、範囲を定めることが望まれるゾーンの寸法、または取り付けが望まれる開口部の寸法に調整することを可能にする。
【0059】
追加的な特徴は、送信手段2がまた、送信アンテナ20を保護する手段23を含むことにある。
【0060】
そのような保護手段23は、少なくとも1つの開口部(204;204’)が形成される導波路200の壁203の外面の少なくとも一部分を被覆する手段で構成される。
【0061】
好ましい実施形態は、この被覆手段が、好ましくはほとんど厚みがなく、特にフィルムの形態の非磁性(amagnetic)材料製であることにある。
【0062】
特に、この被覆手段は、好都合にも、開口部(204;204’)の障害物、特に虫、葉、粉塵または他の要素を回避することを可能にする。
【0063】
上述のように、送信アンテナ20は、少なくとも部分的に、平行六面体断面の中空の区域部で構成される、チューブ状導波路200の形態を採用する。
【0064】
第1の実施形態によれば、そのような導波路200の送信アンテナ20はそのような区域部のみで構成される(図7)。
【0065】
しかしながら、第2の実施形態によれば、送信手段2のアンテナ20は、少なくとも1つの開口部(204、204’)が設けられた導波路200の壁203から受信手段4のアンテナ40の方向に、詳細には、1つまたは複数の開口部(204;204’)を含む壁203に隣接しかつそれに対して垂直な導波路200の壁が延在する方向に延在する少なくとも1つのフランジを含む。
【0066】
そのようなフランジは好ましくはこの導波路200の全長にわたって延在する。
【0067】
最後に、送信手段2は、電磁信号3を受信手段4の方に指向させる手段24を含み得る。
【0068】
図2から分かるように、電磁信号3を指向させるこの手段24は、送信アンテナ2の導波路200の1つまたは複数の開口部(204;204’)のいずれかの側に位置決めされた2つの実質的に平行なフランジ(240;240’)で構成される。
【0069】
実際、これら2つのフランジ(240;240’)は、受信手段4の方向に導波路200から、詳細には、1つ以上の開口部(204;204’)が設けられた導波路200の壁203から延在する。
【0070】
詳細には、これらのフランジ(240;240’)は、1つまたは複数の開口部(204;204’)を含む壁203に隣接しかつそれに対して垂直な導波路200の壁の延在する方向にある。
【0071】
電磁信号3を受信する手段4に関して、前記手段は、一方では、第2の末端部に関連するそのような信号3を受信するアンテナ40、他方では、そのような電磁信号3を検出する手段41を含む。
【0072】
この受信アンテナ40は、金属材料、好ましくはアルミニウム製でありかつ近位端部401および遠位端部402を有するチューブ状導波路400の形態を採用する。
【0073】
このチューブ状導波路400は、少なくとも部分的に、中空の区域部および平行六面体(好ましくは矩形または四角形)断面で構成されるため、この導波路400は複数の壁を有し、その1つの壁403が送信手段2の方向に向けられている。
【0074】
ここでも、平行六面体断面のこの中空の区域部はそれぞれ、この導波路400の壁の(それぞれ内部、外部)幅に対応する内部寸法、外部寸法を有する。
【0075】
特に、送信手段2の方向に向けられた壁403(およびそれに対して平行な導波路400の壁407)は、定められた内部幅(a)を有する一方、そのような壁403から延在する壁は、場合に依存して、幅(a)に等しい場合(導波路400が四角形の断面の場合)またはそれとは異なる場合(導波路400が矩形の断面の場合)、定められた内部幅(b)を有する。
【0076】
図3に示すように、この受信アンテナ40の導波路400の少なくとも1つの壁には少なくとも1つの開口部(404;404’)が設けられる。
【0077】
受信アンテナ40の導波路400の1つまたは複数の開口部(404;404’)は、送信アンテナ20の導波路200の1つまたは複数の開口部(204;204’)と好ましくは類似の(または好ましくは同じ)特徴を有し、同じ効果および同じ利点を有する。
【0078】
特に、このまたはこれらの開口部(404;404’)は、送信手段2の方向に向いた導波路400の壁403に形成される。
【0079】
実際、この導波路400は、好ましくは開口部(404;404’)の少なくとも1つの列(405;405’)に配列された複数の開口部(404;404’)を含む。
【0080】
ここでも、開口部(404;404’)はそのような列(405;405’)内で、電磁場が最大である個所に実質的に位置決めされる。
【0081】
特に、同一の列(405;405’)の2つの連続する開口部(404;404’)間のピッチ(p)は、導波された波長を2で割ったものの2〜6倍であり(2*λg/2≦p≦6*λg/2)、好ましくは、この導波された波長を2で割ったものの4倍程度である(p≒(double tilde)4*λg/2)。
【0082】
ここでも、これは好都合にも、導波路400の全長にわたって電磁場を分布させることを可能にする。
【0083】
この導波路400が、開口部(404;404’)の、好ましくは平行の2つの列(405;405’)を含むことが好ましい。
【0084】
ここでも、これら2つの列(405、405’)は:
−開口部(404;404’)が設けられた壁403の幅(詳細には内部幅a)の半分に実質的に対応する距離だけ離隔しており、および/または;
−軸406のいずれかの側に(好ましくはこの軸406に平行して)延在し、この軸406が、好ましくは、開口部(404;404’)が設けられかつ導波路400に含まれる壁403の中央軸からなっている。
【0085】
ここでも、一方の列405の開口部404は好ましくは、他方の列405’の開口部404’に対して長手方向にオフセットしている。
【0086】
このまたはこれらの開口部(404;404’)は、例えば円形形状または(好ましくは)細長い、詳細には楕円形状、ダイアモンド形状または(好ましくは)スロット形状(好ましくは矩形)の任意の形状を有し得る。
【0087】
このまたはこれらの開口部(404;404’)の長さ(l)は、好ましくは波長λの半分に対応する(l=λ/2)。
【0088】
このまたはこれらの細長い開口部(404、404’)および/またはこれらの開口部の配列は、導波路400の延在する長手方向に対して実質的に平行に延在する。
【0089】
上述のように、ここでも受信手段4は、送信手段2によって送信された電磁信号3を検出する手段41を含む。
【0090】
そのような検出手段41は、低消費ダイオード、詳細にはショットキーダイオードで構成され得る。検出手段41はまた、ミキサ回路またはアナログ・デジタル変換器と、それに続いて信号処理回路を含み得る。
【0091】
検出すべき信号のレベルは低い可能性があるので、この検出手段41を増幅器、詳細には低雑音増幅器によって補強し得ることが分かる(特に受信信号の処理系統中の上位に位置して)。
【0092】
別の特徴によれば、この検出手段41は、受信アンテナ40に関連付けられているが、(少なくとも部分的に)この導波路400の内側に係合している。
【0093】
図1、図4、図5および図6に示す第1の実施形態によれば、この検出手段41は、この導波路400の内側に、この導波路400の一方の端部(特に近位端部401)において係合し得る。
【0094】
そのような場合には、受信手段4はまた、導波路400を閉鎖するための少なくとも1つの手段42を含み得る。この閉鎖手段42は、この導波路400の少なくとも一方の端部(401、402)と(詳細には、検出手段41が導波路400内部に挿入される近位端部401と対向する遠位端部402において)関連付けられ、および好ましくは、短絡を生成する手段で構成される。
【0095】
しかしながら、図7に示す本発明の好ましい実施形態によれば、受信アンテナ40の導波路400は内部に検出手段41を収容し、この検出手段41は、一方ではこの導波路400内部で係合し、他方ではこの導波路400の近位端部401と遠位端部402との間のこの導波路400の中間ゾーンに位置決めされている。
【0096】
好ましい実施形態は、この検出手段41がこの導波路400の近位端部401および遠位端部402から実質的に等距離に位置決めされていることにある。
【0097】
追加的な特徴は、そこで検出手段41が、開口部(404;404’)付近に位置決めされ、それにより、受信アンテナ40の導波路400の壁403がこの導波路400の中間ゾーンに、好ましくはこの導波路400の近位端部401および遠位端部402から実質的に等距離に設けられていることにある。
【0098】
加えて、この検出手段41は、開口部(404、404’)が設けられた壁403に対して平行な導波路400の壁407に形成された貫通オリフィスと一致してまたはそれを通って、この導波路400の中間ゾーンに、好ましくはこの導波路400の近位端部401および遠位端部402から実質的に等距離に位置決めされる。
【0099】
導波路400の中間ゾーンに実質的に位置決めされた受信手段41の場合、近位端部401および遠位端部402は好都合にも、上述のタイプの閉鎖手段がなく、開口タイプとなり、開放したままとなる場合がある。
【0100】
加えて、受信手段4はまた、受信アンテナ40を保護するための手段43を含む。ここでも、この保護手段43は、少なくとも1つの開口部(404;404’)が形成される導波路400の壁403の外面の少なくとも一部分を被覆する手段で構成される。この被覆手段は、好ましくはほとんど厚みがなく、特にフィルムの形態の非磁性材料製である。
【0101】
上述のように、受信アンテナ40はチューブ状導波路400の形態を採用し、少なくとも部分的に、平行六面体断面の中空の区域部で構成される。
【0102】
第1の実施形態によれば、そのような導波路400の受信アンテナ40は、そのような区域部のみで構成される(図7)。
【0103】
しかしながら、第2の実施形態によれば、受信手段4のアンテナ40は、少なくとも1つの開口部(404、404’)が設けられた導波路400の壁403から、送信手段2のアンテナ20の方向に、詳細には1つまたは複数の開口部(404;404’)を含む壁403に隣接しかつそれに対して垂直な導波路400の壁が延在する方向に延在する少なくとも1つのフランジを含む。
【0104】
そのようなフランジは、好ましくはこの導波路400の全長にわたって延在する。
【0105】
最後に、受信手段4は、電磁信号3を受信アンテナ40の導波路400の1つまたは複数の開口部(404;404’)の方に指向させる手段44を含み得る。
【0106】
電磁信号3を指向させるこの手段44は、1つまたは複数の開口部(404;404’)のいずれかの側に位置決めされて送信手段2の方向に導波路400から、詳細には1つ以上の開口部(404;404’)を含む導波路400の壁403に延在する2つの実質的に平行なフランジ(440;440’)で構成される。
【0107】
ここでも、詳細には、これらのフランジ(440;440’)は、1つまたは複数の開口部(404;404’)を含む壁403に隣接しかつそれに対して垂直な導波路400の壁が延在する方向にある。
【0108】
本発明の別の特徴によれば、検知装置1は、送信手段2および受信手段4に電力を供給するための少なくとも1つの手段9を含む。
【0109】
図7に示す特定の実施形態は、装置1は、少なくとも1つの太陽光集光器90を含み、太陽光集光器90は、電磁信号を送信するための手段2(詳細には、この手段2が含む導波路200)、この電磁信号を受信するための手段4(詳細には、この手段4が含む導波路400)にそれぞれ取り付けられて、この送信手段2、この受信手段4がそれぞれ含む励振手段21、検出手段41をそれぞれ給電することにある。そのような太陽光集光器90があることにより、好都合にも、検知装置1がエネルギーを自給自足することが可能となる。電力供給手段9はまた少なくとも1つバッテリー91を含み得る。
【0110】
追加的な特徴は、検知装置1が、送信手段2および受信手段4を管理する手段5を含むことにある。
【0111】
図1に示す第1の実施形態は、一方では送信手段2、詳細には励振手段21に、他方では受信手段4、詳細には検出手段41に接続された(詳細にはワイヤによって)管理手段5を示す。
【0112】
この管理手段5は、一方では、送信手段2および受信手段4に給電する手段、他方では、これら送信手段2および受信手段4への給電を制御する手段を含む。この管理手段5はまた、受信手段4の給電の制御と送信手段2の給電の制御とを(特に周期的および/または定期的に)同期させる手段を含み得ることが好ましい。
【0113】
そのような実施形態によって、送信手段2および受信手段4を周期的および/または定期的にのみ作動させ、周期的および/または定期的に確実に送受信することが可能となる。これは、好都合にも、装置1のエネルギー消費の制限および最適化を可能にする。
【0114】
しかしながら、図7に示す第2の実施形態によれば、この管理手段5は、一方では、送信手段2が設けられた第1の要素50、他方では、受信手段4が設けられた第2の要素50’を含む。
【0115】
別の特徴によれば、この第1の要素50、この第2の要素50’はそれぞれ、ここでもエネルギー消費を制限および最適化するために、周期的および/または定期的に確実に送信する手段、周期的および/または定期的に確実に受信する手段をそれぞれ含む。
【0116】
さらに、この管理手段5のこの第1の要素50および/またはこの第2の要素50’は、受信手段4を送信手段2に同期させるために、この第1の要素50とこの第2の要素50’(詳細には第2の要素50’と第1の要素50)を同期させる手段を含む。そのような同期手段は、受信手段4を送信手段2に同期させるための好ましくは同期アルゴリズムからなる。
【0117】
別の特徴は、この第1の要素50、この第2の要素50’が、それぞれ、送信手段2、受信手段4にそれぞれ電力を供給する手段9(詳細には、上述のように少なくとも1つの太陽光集光器の形態の)を含むか、または(好ましくは図7に示すように)(詳細にはワイヤリンクによって)そのような電力供給手段9(集光器90+バッテリー91)に関連付けられているかのいずれかであることにある。
【0118】
加えて、次いで、この第1の要素50、この第2の要素50’は、それぞれ、この送信手段2、この受信手段4の電力供給をそれぞれ制御する手段を含む。
【0119】
追加的な特徴は、この第1の要素50、この第2の要素50’が、それぞれ、励振手段21、検出手段41を含むか、またはこの励振手段21、この検出手段41にそれぞれ関連付けられているかのいずれかであることにある。
【0120】
実際、そのような要素(第1の要素50および/または第2の要素50’)は、上述の手段の少なくとも一部分を組み込み、かつ詳細には、電子回路基板またはそのような回路基板を収容するモジュールの形態を採用する電子デバイス(特にスタンドアローン型)で構成され得る。
【0121】
好ましい実施形態は、そのような要素(第1の要素50および/または第2の要素50’)が電子回路基板の形態をしており、その電子回路基板に、励振手段21、検出手段41がそれぞれ関連付けられて、そのような回路基板に対して位置決めされている(図7)ことにある。そのような実施形態は好都合にも、信号損失を低減させることを可能にする。
【0122】
この問題に関して、図7に示す好ましい実施形態によれば、励振手段21、検出手段41のみが、それぞれ、送信手段2、受信手段4の導波路(200;400)内部にそれぞれ位置決めされることが分かる(図7)。次いで、この励振手段21、この検出手段41は、それぞれ、この導波路(200;400)の壁(207;407)、詳細には開口部(204、204’;404、404’)が設けられた壁(203;403)に対して平行な壁(207;407)に形成された貫通オリフィスを貫通し得る。
【0123】
そのような場合には、第1の要素50、第2の要素50’は、それぞれ、この導波路(200;400)の外側に、特に開口部(204、204’;404、404’)が設けられた壁(203;403)に対して平行なこの壁(207;407)に対するアップリケ要素として位置決めされる。
【0124】
その上、この管理手段5(詳細には、この管理手段5が含む第1の要素50および/または第2の要素50’)はまた、情報(詳細には制御情報)を、遠隔構成要素、特に視覚および/または可聴警告手段6、モータ103または以下説明するような類似の要素に、(詳細には電波によって)送信する手段を含み得る。
【0125】
最後に、検知装置1(詳細には、その管理手段5)はまた、受信手段4によって受信された受信信号SR(またはこの受信信号SRの変形)を解析する手段を含み、必要に応じて、この受信信号SRに関連しかつ適切な動作を開始し得る。
【0126】
受信信号SRに関しては、受信信号SRは、場合に依存して、受信アンテナ40に関連する検出手段41によって供給された電気信号によってまたはそのような電気/電磁信号の成分(詳細にはその電力、その受信モーメント、その位相、その周波数または他の成分)によってこの受信アンテナ40で受信された電磁信号からなり得る。
【0127】
そのような解析はまた、場合によって、
−送信アンテナ20を励振するために励振手段21に届けられる電気信号;
−励振手段21によって送信アンテナ20へ供給される電磁信号;
−そのような電気/電磁信号の成分、詳細にはその電力、送信モーメント、その位相、その周波数または他の成分
とし得る制御信号SCに応じて実施され得る。
【0128】
この問題に関して、SR=FT(SC)タイプの伝達関数FTによって受信信号SRと制御信号SCが接続されることが分かる。
【0129】
実際、そのような伝達関数FTは、2つのアンテナ(20;40)の各々の相対的位置とアンテナの構造とに基づいて定義される。この伝達関数FTは、とりわけ、長さ、断面、導波路(200;400)の材料、および開口部(204、204’;404、404’)の数、それらの形態、それらの寸法に依存する。
【0130】
非限定的な例として、以下の伝達関数FT:
−送信された電気信号の電力の関数として受信した電気信号の電力;
−パルスの形態での電気信号の送信およびパルスの受信(そこで伝達関数は、パルスの「経過(flight)」持続期間、すなわち2つのパルスが分離している持続期間を示す);
−周波数のランプの形態での電気信号の送信(信号が初期周波数fiで送信されてから、周波数が、漸次的に最終的な周波数まで高まる)、および初期周波数と最終的な周波数との間の周波数frを有する信号の(電子またはハードウェア)フィルタリング後の受信(そこで伝達関数は、例えばランプの開始モーメントと周波数frの受信モーメントとが分離している持続期間を示す)
を考慮することが可能である。
【0131】
最後に、追加的な特徴によれば、検知装置1はまた、(場合によって、ワイヤまたは電波によって)管理手段5(詳細には、この管理手段5が含む解析手段)に接続された可視および/または可聴警告手段6を含み、かつこの管理手段5によって、詳細には受信手段4によって受信された受信信号SRの特性に応じて起動可能となり得る。
【0132】
さらに説明するように、本発明はまた、2つの末端部間の物体または生物の存在を検知する方法に関する。
【0133】
この方法は上述の検知装置1によって適用され、かつ:
−第1のステップによれば(較正フェーズ)、表面バリアに物体または生物が存在しない場合に上述の伝達関数FTを決定し、および受信信号SRを制御信号SCに接続すること;
−第2のステップによれば(使用フェーズ)、受信信号SRを、(詳細には所与の制御信号SCに対する)第1のステップ中に予期して決定した伝達関数FTと比較することによって、この受信信号SRを解析して、この受信信号SRが、予期した伝達関数FTに対応するかまたはそれとは異なるかを決定すること;
−第3のステップによれば、差がある場合には、動作を開始すること
にある。
【0134】
この問題に関して、この第2のステップ中、方法はまた、必要に応じて、受信信号SRと予期した伝達関数FTとの間の差(特に差分)を解析して、この差に対応する事象の性質を決定し、それゆれ、検出した事象に対して適切な動作を(方法の第3のステップ中に)開始することにあることが分かる。
【0135】
上述の検知装置1は、好都合にも、様々な分野におけるその使用を考慮することを可能にする、ある程度の多用途性を検知装置1に与える技術的な特徴を有する。
【0136】
それゆえ、この検知装置1を物体7、詳細には、芸術品のような価値のある物体の保護にとの関連で使用し得る。
【0137】
それゆえ、本発明は、そのような物体7を保護する設備8に関し得る。この設備8は、一方では、この物体7の近くにあるまたはそれに接触する生物の存在(詳細には犯罪者の手)または工具(詳細には把持工具または同様の工具)を検知する装置1を含む。それゆえ、そのような装置により、この物体7に対する接近および/または接触および/または掴みの検知を可能にする。
【0138】
好都合にも、この検知装置1は上述の技術的特徴を有し、かつ少なくとも1つの送信手段2および少なくとも1つの受信手段4を含み得る。これらの手段(2;4)は、保護される物体7の両側およびその前側(および/またはこの物体7の少なくとも一方の側)に位置決めされ、かつそれぞれ、この物体付近に位置決めされた末端部に関連付けられ得る(またはそのような末端部を形成もしくは構成もする)。
【0139】
さらに、この設備8は、検知装置1によって生物または工具(詳細には、そのような生物またはそのような工具によるこの物体7に対する接近および/または接触および/または掴み)を検知した場合には作動するように設計された可視および/または可聴警告手段6を含む。
【0140】
本発明による検知装置1はまた、詳細には2つの末端部によって範囲が定められたゾーンを通過する可動要素をカウントするために使用し得る。
【0141】
この問題に関して、そのような可動要素が、例えば、生物(特に通行人、スポーツをする人または動物)または動いている物体からなり得ることが分かる。
【0142】
それゆえ、そのような場合には、本発明は、ゾーンを通過する多数の可動要素をカウントし、かつ、一方では、このゾーンを少なくとも1つの要素が通過することを検知する装置1を含む設備に関し得る。
【0143】
好都合にも、そのような検知装置1は上述の特徴を有し、かつ少なくとも1つの送信手段2および少なくとも1つの受信手段4を含み、これらの手段(2;4)は、通過されるゾーンの両側に位置決めされ得る。
【0144】
そのようなゾーンは防犯ゲートによって範囲が定められ、その防犯ゲートは、一方では、可動要素が通過するように設計され、他方では、側方向の(特に縦の)垂直材を、詳細には、送信手段2および受信手段4の導波路(200;400)に関連付けられる(または少なくとも部分的にそれで構成される)このゾーンの範囲を定める末端部の形態で含む。
【0145】
さらに、この設備は、検知装置1が検知した可動要素数をカウントする装置を含む。このカウント装置は、この検知装置1(例えば受信手段4または管理手段5)に接続されるか、またはこの装置1(特に管理装置5)に組み込まれるかのいずれかである。
【0146】
本発明による検知装置1はまた、建物12またはスイミングプール13に含まれる開放部11を閉鎖するための設備10と関連付けて使用され得る。
【0147】
この問題に関して、建物12の場合、そのような開放部11は石造建築120に画成されており、および窓、ドア、中庭のドア、ガレージのドアまたは他の開放部で構成し得ることが分かる。
【0148】
スイミングプール13の場合、そのような開放部11は、このスイミングプール13のデッキの上端部の内部の輪郭によって範囲が定められたゾーンによって画成されている。詳細には、そのような開放部11を通ってスイミングプール13に入ることができる。
【0149】
(建物12またはスイミングプール13の)そのような開放部11は、この開放部11を開閉するように設計された設備10によって補強され得る。
【0150】
それ自体が公知である方法で、そのような設備10は通常、側方向ランナー(100;100’)を含み、開放部11の両側で100、100’が互いに向き合うように位置決めされるように設計されている。
【0151】
そのような側方向ランナー(100;100’)は通常、「U」字形状を採用し、かつ少なくとも、一方ではウェブ、他方では、このウェブから延在する2つの平行するフランジを含む。
【0152】
そのような設備10はまた、開放部11を閉鎖するように設計されかつ側方向端部(1010;1010’)を有するエプロン101を含み、側方向端部(1010;1010’)は、側方向ランナー(100;100’)の内側に摺動可能に差し込まれている。
【0153】
実際、そのようなエプロン101は、メッシュ(詳細には、モスキートネットまたは類似の要素の場合)、または布および/または合成材料で作製された一部(詳細には、オーニング、スイミングプールのカバーまたは類似の要素の場合)で構成し得る。そのようなエプロン101はまた、詳細にはローラーブラインドまたはガレージのドアの場合には、特に互いに関節結合をなす複数の細長片で構成し得る。
【0154】
本発明によれば、そのような設備10はまた、上述の技術的特徴を有する検知装置1を含む。
【0155】
この問題に関して、この装置1が送信手段2および受信手段4を含むことに留意されたい。
【0156】
それゆえ、本発明の第1の実施形態によれば、これら送信手段2および受信手段4はそれぞれ、少なくとも部分的に、この閉鎖設備10が含む側方向ランナー(100;100’)で構成される。
【0157】
従って、図1、図5および図6から分かるように、そのようなランナー(100;100’)は、導波路(200;400)を形成する上述のような(平行六面体断面の、すなわち好ましくは矩形または四角形の)中空の区域部を含む。
【0158】
そのようなランナー(100;100’)はまた、導波路(200;400)の壁(203;403)を形成するウェブを含み、この壁(203;403)は、受信手段4、送信手段2の方向にそれぞれ向けられている。
【0159】
詳細には、そのようなランナー(100;100’)のウェブ上には、上述のように、送信アンテナ20または受信アンテナ40に含まれる少なくとも1つの開口部(204、204’;404、404’)が画成されている。
【0160】
最後に、そのようなランナー(100;100’)は2つの平行なフランジを含み、それらフランジは、ウェブから延在して上述のように検知装置1の2つのフランジ(240、240’;440、440’)を形成し、かつ、電磁信号3を受信手段4の方向に指向させる手段24、この電磁信号3を受信アンテナ40の開口部(404;404’)の方向に指向させる手段44にそれぞれ含まれる。
【0161】
しかしながら、図7に示す別の実施形態によれば、送信手段2および受信手段4はそのような側方向ランナー(100;100’)とは異なる。
【0162】
同じような場合では、これら送信手段2および受信手段4はそのような側方向ランナー(100;100’)に対して平行に延在し、かつそのような側方向ランナー(100;100’)の近くに位置決めされるか、または(図7)そのような側方向ランナー(100;100’)に(直接的にまたは間接的に)取り付けられるかのいずれかとし得る。
【0163】
これにより、この実施形態は、好都合にも、本発明による検知装置1を、既に存在する閉鎖設備10に取り付けるか、または不良品となったそのような装置1を交換することも可能にする。
【0164】
この実施形態の別の利点は、一方では、送信手段2および受信手段4と、他方では、側方向ランナー(100;100’)とが異なることによって、好都合にも、閉鎖設備10のエプロン101の動作に関連する機械的要素または電気的要素によって発生したスプリアス信号を回避することが可能となることにある。
【0165】
追加的な特徴によれば、そのような閉鎖設備10はまた、開放部11における可動要素の存在を検知する手段を含み得る。
【0166】
実際、そのような存在を検知する手段は、上述のような、および上述の特徴を有する検知装置1で構成される。ここで、この検知装置1は、少なくとも部分的に側方向ランナー(100;100’)で構成されるかまたはそのような側方向ランナー(100;100’)に対して平行に、そのような側方向ランナー(100;100’)の近くに延在するかまたはそのような側方向ランナー(100;100’)に取り付けられている送信手段2および受信手段4をそれぞれ含む。
【0167】
この問題に関して、そのような検知手段によって、この開放部11における可動要素の存在を、またはこの開放部11をそのような可動要素が通過することをも検知することが可能になることが分かる。
【0168】
それゆえ、そのような検知手段を備えるそのような閉鎖設備10は、好都合にも:
−詳細には建物12へ侵入しようと試みる最中の、個人の通過;
−特にエプロン101の下側への工具の通過(特に挿入)、または建物12へ侵入しようと試みる最中に、このエプロン101を動かすこと;
−スイミングプール13に落ちた子供など
を検知するために使用され得る。
【0169】
ここで、そのような閉鎖設備10は、侵入を検知する手段を含み、この検知手段は好都合にも、上述のようなおよび上述の特徴を有する検知装置1で構成することを可能とし得る。
【0170】
この設備10は、詳細には、ローラーブラインドまたはガレージのドアによって閉鎖される開放部11を有する建物12に取り付けられる。
【0171】
本発明による閉鎖設備10の別の特徴は、一方では、エプロン101を展開および折り畳む手段102、他方では、この展開/折り畳み手段102を導き出すモータ103を含み得ることにある。
【0172】
この問題に関して、この展開/折り畳み手段102は(詳細にはローラーブラインド、モスキートネット、オーニングまたはスイミングプールのカバーの場合には)、設備10が含むエプロン101が巻き上げられたり巻き出されたりするシャフトで構成され得ることが分かる。
【0173】
この設備10はまた、モータ103を制御する手段104を含み、この制御手段104は、詳細には、このモータ103の開始および/または停止を制御するように設計されている。
【0174】
第1の追加的な特徴によれば、この設備10はまた、エプロン101の移動範囲の終点(上部および/または底部)を検知する手段、および/またはこのエプロン101の軌道上の障害物を検知する手段を含み得る。
【0175】
実際、本発明によれば、(移動範囲の終点または障害物を検知するための)そのような検知手段は好都合にも、上述のようなおよび上述の特徴を有する検知装置1で構成される。
【0176】
この検知手段は、モータ103を制御する手段104に接続され、手段104は、検知した場合に、このモータ103の停止を制御する手段を形成する。
【0177】
この問題に関して、障害物−検知手段を備える閉鎖設備10は、好都合にも、エプロン101が展開されるときにその軌道にある個人(特に子供)、動物または物体(例えば家具、植木鉢または他の物体)の存在を検知するために使用され得ることが分かる。
【0178】
第2の追加的な特徴によれば、この閉鎖設備10は、設備10のエプロン101の、詳細には開放部11に対する位置を検知する手段を含み得る。
【0179】
ここでも、そのような検知手段は、上述のおよび上述の特徴を有する検知装置1で構成され得る。
【0180】
エプロン101の位置を検知するこの手段は、設備10が含みかつ環境パラメータ(明るさ、可動要素の存在、不在、可動要素が設備10、詳細にはこの設備10によって閉鎖される開放部11に対して遠ざかるまたは接近するなど)を記録するように設計されている手段によって補強し得る。環境パラメータを記録するそのような手段はまた、例えば温度、雨または日照などの気象パラメータを記録するように設計し得る。
【0181】
上記で喚起されたように、この設備10はモータ103およびこのモータ103を制御する手段104を含む。この制御手段104は、環境パラメータを記録する手段およびエプロン101の位置を検知する手段に接続される。
【0182】
それゆえ、詳細には記録された環境パラメータおよびエプロン101の位置に応じて、この制御手段104は、このエプロン101を駆動するためのモータ103を制御して、これらのパラメータおよびこの位置に応じて、このエプロン101を展開したり折り畳んだりする。
【0183】
そのようなパラメータ−記録手段、およびエプロン101の位置を検知するそのような手段を備えた閉鎖設備10は、好都合にも、パラメータ:
−この建物12に取り付けられたエプロン101、詳細にはローラーブラインド、オーニングまたはモスキートネットの開閉をするためにモータ103を制御するための建物12の外部および/または内部の光;
−ガレージのドアの開放を制御するために自動車の存在または接近;
−そのようなガレージのドアの閉鎖を制御するためにそのような自動車の不在または遠ざかること;
−ローラーブラインド、オーニング、モスキートネット、スイミングプール13のカバーまたは類似の要素の開閉を制御するために雨または(特に建物の外部や内部の空気、外気またはスイミングプールの水の)温度
の記録にも使用し得る。
【0184】
当然ながら、これら2つの追加的な特徴の1つ以上(特に、特定の一実施形態によれば、これら追加的な特徴の全て)および/または存在−検知手段および/または侵入−検知手段に対応する検知手段は、好都合にも、開放部11を閉鎖するために同一の設備10に設けられ得る。
【0185】
好都合にも、これら検知手段の少なくとも一部分は(または全体的にも)、本発明によるおよび上述の特徴を有する単一の検知装置1で構成され得る。
【0186】
特定の実施形態は、これら検知手段の全て(好都合にも、同一の検知装置1によって規定される)は、建物12に含まれる開放部11を閉鎖するための設備10に画成され、この設備10は、ローラーブラインドまたはオーニングで構成し得ることにある。
【0187】
最後に、上述のような開放部11を閉鎖する設備10はまた、可視および/または可聴警告手段を含み得る。
【0188】
そのような警告手段は、検知装置1によって、場合に依存して、この検知手段および/または検知事象の性質と相関的に、可動要素の存在、侵入、移動範囲の終点または障害物を検知する場合に作動され得る。
【0189】
上記で喚起されたように、本発明はまた、2つの末端部間の物体または生物の存在を検知する手段に関し、この方法は、上述のおよび上述のように設備(8、10)が含む検知装置1によって適用される。
【0190】
この方法は、上述のように、上述の伝達関数FTを決定し、かつ較正フェーズ中に受信信号SRを制御信号SCに接続することにある第1のステップを含む。
【0191】
この問題に関して、設備(8、10)がエプロン(101)を含むか否かに依存して、2つのタイプの検知装置1を区別する必要がある。
【0192】
第1のタイプは、エプロン101のない設備8に対応し、および「静的」伝達関数FTが決定され、所与の制御信号SCに対して、所与の受信信号SRを受信することが予期されることを特徴とする。この受信信号SRは、不変の、好ましくは線形タイプの伝達関数FTによって制御信号SCに接続される。
【0193】
第2のタイプは、開放部11を開閉できるエプロン101を備える設備10に対応する。
【0194】
そのような場合には、エプロン101の位置に応じて、おそらく伝達関数FTに無限大がある。
【0195】
それゆえ、「動的」伝達関数FTは、実際、このエプロン101の位置の関数と定義される。
【0196】
「動的」伝達関数FTの例として、電気信号の電力Pに対応する伝達関数FTを考慮することが可能である。そのような場合には、受信電気信号の電力P(SR)を、制御信号の電力P(SC)に依存して、式P(SR)=kP(SC)(式中、パラメータkは、広げられたエプロンの長さlの関数k(l)である)に従って示す。
【0197】
上記で喚起されたように、この方法は、制御信号SCの少なくとも1つの値に対する較正ステップにおいて決定された、予期した伝達関数FTに対して受信信号SRを解析することにある第2のステップを含む。
【0198】
第1のタイプの、エプロン101のない設備の場合、解析ステップは、一方では、受信信号SR(またはこの信号の成分、例えばその電力)と、他方では、予め定められた伝達関数FTに従って予期され定義された信号との間の著しい差を見出すことにある。
【0199】
第2のタイプの、エプロン101を含む設備の場合、解析ステップは、一方では、エプロン101の位置を定期的に監視/明確にすること、他方では、受信信号SRと、予期した信号FTとの間に差を検知する場合、この差が、エプロン101の正常な動き(有意でない差の検知)に対応するか、またはこのエプロン101の軌道上の生物または物体の存在に対応するか(有意な差の検知)を決定することにある。
【0200】
そのような場合には、基準伝達関数FTは実際に動的に変化し、および方法は、差を検知する場合、この差が、この伝達関数FTの起こり得る変化に対応するか(有意でない差)または対応しないか(有意な差)を決定して、詳細には著しい差を検知する場合に、生物または物体の存在を検知することにある。
【0201】
上記で喚起されたように、第2のステップの解析によって、受信信号SRと予期した伝達関数FTとの間の著しい差を検知することが可能となる。そのような差を検知する場合、方法のこの第2のステップは、同様におよび追加的に、この差を解析して、(検知装置1が含む特定手段、詳細にはその管理手段5によって)この差に対応する事象の性質を特定すること、それゆえ、(方法の第3のステップ中に)特定された事象に対して適切な動作を開始することにある。
【0202】
この問題に関して、別の特徴によれば、この方法はまた、設備を使用する前に(詳細には較正フェーズ中に):
−様々な事象(移動範囲の終点、障害物、通過、侵入など)を発生させ、および受信信号SRに対するそのような事象の影響を記録することにある。予期した伝達関数FTに対して受信信号SRを修正することは、各事象に特有であり、およびこの事象の「固有の特徴」を構成する。そのような「固有の特徴」は、例えば、時間に応じた差の形式に対応し得る(電力が急激に低下する、または他方では振幅がわずかではあるが長期にわたって減少する);
−定められた「固有の特徴」と定められた事象との間の対応を確立すること、または、そのような対応を、検知装置1(詳細にはその管理手段5)が含むメモリに記録もすることにある。
【0203】
第2のステップの解析方法は、次いで、設備(8、10)の使用フェーズにおいて:
−受信信号SRと予期した伝達関数FTとの間の著しい差を検知すること;
−この差に対応する「固有の特徴」の解析すること;
−前もって確立した対応に依存して解析した「固有の特徴」に対応する事象を特定すること
にある。
【0204】
最後に、この方法の第3のステップによれば、検知した事象に適切であり、対応している動作を開始する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
2つの末端部間の物体(7)または生物の存在を検知する装置(1)であって、
−電磁信号を送信する手段(2)であって、第1の末端部に関連付けられた送信アンテナ(20)と、このアンテナ(20)を経由してそのような信号を送信するために、このアンテナ(20)を励振する手段(21)とを含む手段(2);
−この電磁信号を受信する手段(4)であって、第2の末端部に関連付けられた受信アンテナ(40)と、そのような信号を検出するための手段(41)とを含む手段(4);
を含む装置(1)において、
−前記送信アンテナ(20)および受信アンテナ(40)が各々、少なくとも1つの開口部(204、204’;404、404’)が設けられている少なくとも1つの壁(203;403)を有するチューブ状導波路(200;400)の形態を採用することを特徴とする装置(1)。
【請求項2】
前記送信アンテナ(20)の前記導波路(200)、前記受信アンテナ(40)の前記導波路(400)が、それぞれ、一方では、近位端部(201;401)および遠位端部(202;402)を含み、他方では、内部に、この近位端部(201;401)とこの遠位端部(202;402)との間で前記導波路(200;400)の中間ゾーンに位置決めされる前記励振手段(21)、前記検知手段(41)をそれぞれ収容することを特徴とする、請求項1に記載の検知装置(1)。
【請求項3】
前記励振手段(21)、前記検知手段(41)が、それぞれ、この導波路(200;400)の中間ゾーンにおいて、前記送信アンテナ(20)、前記受信アンテナ(40)のそれぞれの前記導波路(200;400)の前記壁(203;403)に設けられている開口部(204、204’;404、404’)付近に位置決めされるか、またはこの導波路(200;400)の中間ゾーンにおいて、開口部(202、202’;404、404’)が設けられている前記壁(203;403)に対して平行な前記導波路(200;400)の壁(207;407)に形成された貫通オリフィスと一致してまたはそれを通って位置決めされることを特徴とする、請求項1または2に記載の検知装置(1)。
【請求項4】
前記送信アンテナ(20)の前記導波路(200)、前記受信アンテナ(40)の前記導波路(400)が、それぞれ、開口タイプの近位端部(201;401)および遠位端部(202;402)を含むことを特徴とする、請求項2または3に記載の検知装置(1)。
【請求項5】
前記送信アンテナ(20)、前記受信アンテナ(40)のそれぞれの前記導波路(200;400)が、一方では、前記励振手段(21)、前記検知手段(41)がそれぞれ内部で係合する近位端部(201;401)と、他方では、この導波路(200;400)を閉鎖する手段(42)に関連付けられた遠位端部(202;402)とを含むことを特徴とする、請求項1に記載の検知装置(1)。
【請求項6】
1つまたは複数の前記開口部(204、204’;404、404’)が、前記送信アンテナ(20)、前記受信アンテナ(40)のそれぞれの前記導波路(200;400)の壁(203;403)に形成され、前記受信アンテナ(40)、前記送信アンテナ(20)のそれぞれの方向に向けられていることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の検知装置(1)。
【請求項7】
前記1つまたは複数の開口部(204、204’;404、404’)が細長形状を有し、およびそのような開口部(204、204’;404、404’)が形成される前記導波路(200;400)が延在する長手方向に対して実質的に平行に延在することを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載の検知装置(1)。
【請求項8】
前記1つまたは複数の開口部(204、204’;404、404’)がスロット、好ましくは矩形の形状を採用し、および波長(λ)の半分に実質的に対応する長さ(l)を有することを特徴とする、請求項7に記載の検知装置(1)。
【請求項9】
一方では、前記チューブ状導波路(200;400)の前記壁(203;403)には複数の開口部(204、204’;404、404’)が、これら開口部(204、204’;404、404’)の少なくとも1つの列(205、205’;405、405’)に配列されて設けられ、および、他方では、同一の列(205、205’;405、405’)の前記開口部(204、204’;404、404’)が、電磁場が最大である個所に実質的に位置決めされることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一項に記載の検知装置(1)。
【請求項10】
一方では、前記チューブ状導波路(200;400)の前記壁(203;403)には複数の開口部(204、204’;404、404’)が、これら開口部(204、204’;404、404’)の少なくとも1つの列(205、205’;405、405’)に配列されて設けられ、および他方では、同一の列(205、205’;405、405’)の2つの連続する開口部(204、204’;404、404’)間のピッチ(p)が、導波された波長を2で割ったものの2〜6倍(2*λg/2≦p≦6*λg/2)、好ましくはこの導波された波長を2で割ったものの4倍程度(p≒4*λg/2)であることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか一項に記載の検知装置(1)。
【請求項11】
一方では、前記チューブ状導波路(200;400)の前記壁(203;403)には複数の開口部(204、204’;404、404’)が、これら開口部(204、204’;404、404’)の2つの平行な列(205、205’;405、405’)に配列されて設けられ、および他方では、前記2つの列(205、205’;405、405’)が、好ましくは前記導波路(200;400)の前記壁(203;403)の中央軸を構成する軸(206;406)のいずれかの側に延在するおよび/またはこの壁(203;403)の幅の実質的に半分に対応する距離で離隔していることを特徴とする、請求項1〜10のいずれか一項に記載の検知装置(1)。
【請求項12】
前記送信手段(2)、前記受信手段(4)が、それぞれ、前記送信アンテナ(20)、前記受信アンテナ(40)をそれぞれ保護する手段(23;43)を含むことを特徴とする、請求項1〜11のいずれか一項に記載の検知装置(1)。
【請求項13】
前記送信手段(2)の前記アンテナ(20)が、前記電磁信号を前記受信手段(4)の前記アンテナ(40)の方に指向させる手段(24)を含むことを特徴とする、請求項1〜12のいずれか一項に記載の検知装置(1)。
【請求項14】
前記送信手段(2)の前記アンテナ(20)、前記受信手段(4)の前記アンテナ(40)が、それぞれ、少なくとも開口部(204、204’;404、404’)が設けられた前記導波路(200;400)の前記壁(203;403)から、前記受信手段(4)の前記アンテナ(40)の方向、前記送信手段(2)の前記アンテナ(20)の方向にそれぞれ延在する少なくとも1つのフランジを含むことを特徴とする、請求項1〜13のいずれか一項に記載の検知装置(1)。
【請求項15】
電磁信号を送信する前記手段(2)、この電磁信号を受信する前記手段(4)にそれぞれ取り付けられた少なくとも1つの太陽光集光器を含んで、この送信手段(2)、この受信手段(4)がそれぞれ含む前記励振手段(21)、前記検知手段(41)をそれぞれ給電することを特徴とする、請求項1〜14のいずれか一項に記載の検知装置(1)。
【請求項16】
前記送信手段(2)および受信手段(4)を管理する手段(5)を含み、この管理手段(5)が、周期的および/または定期的に確実に送受信する手段を含むことを特徴とする、請求項1〜15のいずれか一項に記載の検知装置(1)。
【請求項17】
物体(7)、特に芸術品を保護する設備(8)であって、一方では、この物体(7)の近くにあるまたはそれに接触する生物または工具の存在を検知する装置(1)と、他方では、そのように検知した場合の可視および/または可聴警告装置とを含む設備(8)において、
前記検知装置(1)が、一方では、請求項1〜16のいずれか一項に適合し、他方では、保護されるべき前記物体(7)の両側およびその前側に位置決めされる少なくとも1つの送信手段(2)および少なくとも1つの受信手段(4)を含むことを特徴とする、設備(8)。
【請求項18】
ゾーンを通過する多数の可動要素をカウントするための、および、一方では、この少なくとも1つの要素がこのゾーンを通過することを検知する装置(1)と、他方では、前記検知装置(1)によって検知される可動要素数をカウントする装置とを含む設備において、
前記検知装置(1)が、一方では、請求項1〜16のいずれか一項に適合し、他方では、通過される前記ゾーンの両側に位置決めされる少なくとも1つの送信手段(2)および少なくとも1つの受信手段(4)を含むことを特徴とする、設備。
【請求項19】
建物(12)またはスイミングプール(13)に含まれる開放部(11)を閉鎖するための、および、一方では、前記開放部(11)の両側に、互いに向き合うように位置決めされて設計された側方向ランナー(100;100’)と、他方では、前記開放部(11)を閉鎖しかつ前記側方向ランナー(100;100’)の内側に摺動可能に装着された側方向端部(1010;1010’)を有するように設計されたエプロン(101)とを含む設備(10)において、
さらに、請求項1〜16のいずれか一項に適合する検知装置(1)を含み、かつその検知装置(1)の前記送信手段(2)および受信手段(4)が各々、少なくとも部分的に側方向ランナー(100;100’)で構成されるか、そのような側方向ランナー(100;100’)に対して平行に、そのような側方向ランナー(100;100’)付近に、またはそのような側方向ランナー(100;100’)に取り付けられて、延在していることを特徴とする、設備(10)。
【請求項20】
建物(12)またはスイミングプール(13)に含まれる開放部(11)を閉鎖する設備(10)であって、
−前記開放部(11)の両側に、互いに向き合うように位置決めされて設計された側方向ランナー(100;100’);
−前記開放部(11)を閉鎖し、かつ前記側方向ランナー(100;100’)の内側に摺動可能に装着された側方向端部(1010;1010’)を有するように設計されたエプロン(101);
−前記開放部(11)における可動要素の侵入または存在を検知する手段;
を含む設備(10)において、
侵入または存在を検知する前記手段が、請求項1〜16のいずれか一項に適合する検知装置(1)で構成され、検知装置(1)の前記送信手段(2)および受信手段(4)が各々、少なくとも部分的に側方向ランナー(100;100’)で構成されるか、またはそのような側方向ランナー(100;100’)に対して平行に、そのような側方向ランナー(100;100’)付近に、またはそのような側方向ランナー(100;100’)に取り付けられて、延在していることを特徴とする、設備(10)。
【請求項21】
建物(12)またはスイミングプール(13)に含まれる開放部(11)を閉鎖する設備(10)であって、
−前記開放部(11)の両側に、互いに向き合うように位置決めされて設計された側方向ランナー(100;100’);
−前記開放部(11)を閉鎖し、かつ前記側方向ランナー(100;100’)の内側に摺動可能に装着された側方向端部(1010;1010’)を有するように設計されたエプロン(101);
−前記エプロン(101)を展開しかつ折り畳む手段(102)を駆動するモータ(103);
−前記エプロン(101)の軌道上の障害物またはこのエプロン(101)の移動範囲の終点を検知する手段;
−障害物または移動範囲の終点を検知する場合に前記駆動モータ(103)の停止を制御するための、前記障害物−検知または移動範囲の終点−検知手段に接続された手段(104);
を含む設備(10)において、
前記エプロン(101)の前記障害物−検知または移動範囲の終点−検知手段が、請求項1〜16のいずれか一項に記載の検知装置(1)で構成され、検知装置(1)の前記送信手段(2)および受信手段(4)が各々、少なくとも部分的に側方向ランナー(100;100’)で構成されるか、またはそのような側方向ランナー(100;100’)に対して平行に、そのような側方向ランナー(100;100’)付近に、またはそのような側方向ランナー(100;100’)に取り付けられて、延在していることを特徴とする、設備(10)。
【請求項22】
建物(12)またはスイミングプール(13)に含まれる開放部(11)を閉鎖する設備(10)であって、
−前記開放部(11)の両側に、互いに向き合うように位置決めされて設計された側方向ランナー(100;100’);
−前記開放部(11)を閉鎖し、かつ前記側方向ランナー(100;100’)の内側に摺動可能に装着された側方向端部(1010;1010’)を有するように設計されたエプロン(101);
−前記エプロン(101)を展開しかつ折り畳む手段(102)を駆動するモータ(103);
−環境パラメータ、特に気象パラメータを記録する手段;
−前記エプロン(101)の位置を検知する手段;
−前記記録されたパラメータおよび前記エプロン(101)の位置に応じて前記駆動モータ(103)を制御するための、環境パラメータを記録する前記手段および前記エプロン(101)の位置を検知する前記手段に接続された手段(104);
を含む設備(10)において、
前記エプロン(101)の位置を検知する前記手段が、請求項1〜16のいずれか一項に記載の検知装置(1)で構成され、その検知装置(1)の前記送信手段(2)および受信手段(4)が各々、少なくとも部分的に側方向ランナー(100;100’)で構成されるか、またはそのような側方向ランナー(100;100’)に対して平行に、そのような側方向ランナー(100;100’)付近に、またはそのような側方向ランナー(100;100’)に取り付けられて、延在していることを特徴とする、設備(10)。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公表番号】特表2012−505396(P2012−505396A)
【公表日】平成24年3月1日(2012.3.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−530531(P2011−530531)
【出願日】平成21年10月7日(2009.10.7)
【国際出願番号】PCT/FR2009/051918
【国際公開番号】WO2010/040959
【国際公開日】平成22年4月15日(2010.4.15)
【出願人】(511087154)
【出願人】(511087246)
【Fターム(参考)】