説明

物体移動検出方法、物体移動検出システム、輸送物移動検出システム、開閉検出システム、コネクタ接続検出システム

【課題】ICタグを利用して、精度のよい移動検出をできる物体移動検出方法、物体移動検出システム、輸送物移動検出システム、開閉検出システム、コネクタ接続検出システム提供する。
【解決手段】物体移動検出方法は、ICタグ20を、物体2に設けるICタグ設置工程と、導電性を有する導電性層32と、導電性層32上に積層され積層方向から見たときに導電性層32よりも小さい軟磁性体層33とが積層され、ICタグ20が軟磁性体層33上に配置された状態で読み取り装置40及びICタグ20間の通信を可能にする積層体30を、他方の物体3に設ける積層体設置工程と、読み取り装置40がICタグ20との間で通信できるか否かを検出する検出工程と、検出工程の検出結果に基づいて、物体2及び物体3が相対移動したか否かを判定する判定工程と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ICタグを利用して物体の移動を検出する物体移動検出方法、物体移動検出システム、輸送物移動検出システム、開閉検出システム、コネクタ接続検出システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、相対移動する一方の物体にRFIDタグを設け、物体の移動を検出するシステムがあった(例えば特許文献1)。
しかし、従来のシステムは、物体にRFIDタグの情報を読み取り可能範囲内に、RFIDタグが存在するか否かを判定するものであり、精度のよい検出ができなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−273541号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の課題は、ICタグを利用して、精度のよい移動検出をできる物体移動検出方法、物体移動検出システム、輸送物移動検出システム、開閉検出システム、コネクタ接続検出システム提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、以下のような解決手段により、課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。また、符号を付して説明した構成は、適宜改良してもよく、また、少なくとも一部を他の構成物に代替してもよい。
【0006】
第1の発明は、ICタグ(20)を、一方の物体(2)に設けるICタグ設置工程と、導電性を有する導電性層(32)と、前記導電性層上に積層され積層方向から見たときに前記導電性層が一部分露出するように軟磁性体(33)とが積層され、前記ICタグが前記軟磁性体上に配置された状態で読み取り装置(40)及び前記ICタグ間の通信を可能にする積層体(30)を、他方の物体に設ける積層体設置工程と、前記読み取り装置が前記ICタグとの間で通信できるか否かを検出する検出工程と、前記検出工程の検出結果に基づいて、前記一方の物体及び前記他方の物体が相対移動したか否かを判定する判定工程と、を備える物体移動検出方法である。
第2の発明は、ICタグ(220)を、一方の物体(202)に設けるICタグ設置工程と、上側に前記ICタグが配置された状態で読み取り装置(40)及び前記ICタグ間の通信を可能にする軟磁性体(233)を、導電性を有する他方の物体(203)に設ける軟磁性体設置工程と、前記読み取り装置が前記ICタグとの間で通信できるか否かを検出する検出工程と、前記検出工程の検出結果に基づいて、前記一方の物体及び前記他方の物体が相対移動したか否かを判定する判定工程と、を備える物体移動検出方法である。
第3の発明は、ICタグ(820A)及び導電性を有する導電性層(822A)を、一方の物体(802A)に設けるICタグ設置工程と、前記ICタグ及び前記導電性層の間に配置された状態で読み取り装置(840)及び前記ICタグ間の通信を可能にする軟磁性体(833A)を、他方の物体(803A)に設ける軟磁性体設置工程と、前記読み取り装置が前記ICタグとの間で通信できるか否かを検出する検出工程と、前記検出工程の検出結果に基づいて、前記一方の物体及び前記他方の物体が相対移動したか否かを判定する判定工程と、を備える物体移動検出方法である。
第4の発明は、第1から第3までのいずれか1項の発明に記載の移動検出方法において、前記検出工程は、前記読み取り装置(40)が前記ICタグ(20,220)の情報を読み取れるか否かを検出すること、を特徴とする物体移動検出方法である。
【0007】
第5の発明は、一方の物体(2)に設けられるICタグ(20)と、読み取り装置(40)と、他方の物体(3)に設けられ、導電性を有する導電性層(32)と、前記導電性層上に積層され積層方向から見たときに前記導電性層の一部分が露出するように軟磁性体(33)とが積層され、前記ICタグが前記軟磁性体上に配置された状態で前記読み取り装置(40)及び前記ICタグ間の通信を可能にする積層体(30)と、を備える物体移動検出システムである。
第6の発明は、一方の物体(202)に設けられるICタグ(220)と、読み取り装置(40)と、導電性を有する他方の物体(203)に設けられ、上側に前記ICタグが配置された状態で前記読み取り装置及び前記ICタグ間の通信を可能にする軟磁性体(233)と、を備える物体移動検出システムである。
第7の発明は、一方の物体に設けられるICタグ(820A)、及び導電性を有する導電性層(822A)と、読み取り装置(840)と、他方の物体(803A)に設けられ、前記ICタグ及び前記導電性層の間に配置された状態で前記読み取り装置及び前記ICタグ間の通信を可能にする軟磁性体(833A)と、を備える物体移動検出システムである。
第8の発明は、第5から第7までのいずれかの発明の物体移動検出システムにおいて、前記読み取り装置(40)は、前記ICタグ(20,220)の情報を読み取れるか否を検出すること、を特徴とする物体移動検出システムである。
【0008】
第9の発明は、第5から第7までのいずれかの発明の物体移動検出システムを備え、前記一方の物体(2,202)及び前記他方の物体(3,203)のいずれかの物体は、輸送物(603)であり、前記いずれかの物体とは異なる方の物体は、前記輸送物を輸送する装置(650)の物体(602,602A)であり、前記ICタグ及び前記軟磁性体は、前記輸送物を前記装置の定められた位置に配置した状態では、前記読み取り装置(640)が前記ICタグ(20,220)の情報を読み取り可能であり、前記輸送物を前記装置の前記定められた位置から移動した状態では、前記読み取り装置が前記ICタグの情報を読み取りできない位置に設けられていること、を特徴とする輸送物移動検出システムである。
第10の発明は、第5から第7までのいずれかの発明の物体移動検出システムを備え、前記一方の物体(2,202)及び前記他方の物体(3,203)のいずれかの物体は、枠(703A,703C)に対して開閉する開閉部(702A,702C)に設けられ、前記いずれかの物体とは異なる方の物体は、前記枠側に設けられ、前記ICタグ及び前記軟磁性体は、前記開閉部が閉じた状態では、前記読み取り装置(740)が前記ICタグ(720A,720C)の情報を読み取り可能であり、前記開閉部が開いた状態では、前記読み取り装置が前記ICタグの情報を読み取りできない位置に設けられていること、を特徴とする開閉検出システムである。
第11の発明は、第5から第7までのいずれかの発明の物体移動検出システムを備え、第1電気部品及び第2電気部品を接続することにより、前記第1電気部品(803A,803B,803C)及び前記第2電気部品(802A,802B,802C)を電気的に接続をするコネクタ部(801A,801B,801C)を備え、前記一方の物体及び前記他方の物体のいずれかの物体は、前記第1電気部品及び前記第2電気部品のいずれかに設けられ、前記いずれかの物体とは異なる方の物体は、前記いずれかの電気部品とは異なる方の電気部品に設けられ、前記ICタグ及び前記軟磁性体は、前記コネクタ部が前記接続をされた状態では、前記読み取り装置(840)が前記ICタグ(820A,820B,820C)の情報を読み取り可能であり、前記コネクタ部が前記接続をされていない状態では、前記読み取り装置が前記ICタグの情報を読み取りできない位置に設けられていること、を特徴とするコネクタ接続検出システムである。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)本発明は、導電性層と、積層方向から見たときに導電性層の一部分が露出するように軟磁性体とが積層され、ICタグが軟磁性体上に配置された状態で読み取り装置及びICタグ間の通信を可能にする積層体を、他方の物体に設けるので、読み取り装置がICタグとの間で通信できる場合には、ICタグが軟磁性体上に配置され、一方、通信できない場合には、導電性層の作用によって通信できない場合であるため、ICタグが導電性層上の軟磁性体が設けられていない導電性層が一部分露出した領域に配置されていると判定できる。このため、軟磁性体を小さく形成し、ICタグの情報を読み取れるか否かを判定することにより、一方の物体及び他方の物体間の相対移動を精度よく検出できる。また、他方の物体が導電性の部材により形成されているか否かに関わらず検出できる。さらに、本発明は、ICタグの読み取り装置にのみ電源が必要で、ICタグおよび軟磁性体部は電源の配線もしくは電池の組み込みが不要であるため、移動体に対する設置に際し電源の配線が不要で、電池の交換といったメンテナンスも不要であり、移動体に対する設置が容易で、メンテナンスも軽減される。
(2)本発明は、ICタグが軟磁性体上に配置された状態で読み取り装置及びICタグ間の通信を可能にする軟磁性体を、導電性を有する他方の物体に設けるので、読み取り装置がICタグとの間で通信できる場合には、ICタグが軟磁性体上に配置され、一方、通信できない場合には、他方の物体の導電性の作用によって通信できない場合であるため、ICタグが軟磁性体が設けられていない領域に配置されていると判定できる。このため、軟磁性体を小さく形成し、ICタグの情報を読み取れるか否かを判定することにより、一方の物体及び他方の物体間の相対移動を精度よく検出できる。
【0010】
(3)本発明は、ICタグ及び導電性層の間に配置された状態で、読み取り装置及びICタグ間の通信を可能にする軟磁性体を、他方の物体に設けるので、一方の物体及び他方の物体間の相対移動を検出できる。
(4)本発明は、検出工程では、読み取り装置がICタグの情報を読み取れるか否かを検出するので、上記(1)、(2)、(3)で説明したように、物体間の相対移動を検出できる。
【0011】
(5)本発明は、導電性層と、積層方向から見たときに導電性層よりも小さい軟磁性体とが積層され、ICタグが軟磁性体上に配置された状態で読み取り装置及びICタグ間の通信を可能にする積層体を備えるので、上記(1)と同様な効果を奏することができる。
(6)本発明は、ICタグが配置された状態で読み取り装置及びICタグ間の通信を可能にする軟磁性体が設けられ、前記の配置からICタグが移動した状態では導電性を有する他方の物体を備えるので、上記(2)と同様な効果を奏することができる。
【0012】
(7)本発明は、検出装置が、ICタグの情報を読み取れるか否を検出するので、上記(1)、(2)、(3)で説明したように、物体間の相対移動を検出できる。
(8)本発明は、輸送物を定められた位置に配置した状態では、読み取り装置がICタグの情報を読み取り可能であり、前記の定められた位置から移動した状態では、読み取り装置がICタグの情報を読み取りできないので、ICタグの情報を読み取れるか否かを判定することにより、輸送物の移動を検出できる。
【0013】
(9)本発明は、開閉部が閉じた状態では、読み取り装置がICタグの情報を読み取り可能であり、開閉部が開いた状態では、読み取り装置がICタグの情報を読み取りできないので、ICタグの情報を読み取れるか否かを判定することにより、開閉部の開閉を検出できる。
(10)本発明は、コネクタ部が正しい組み合わせで接続をされた状態では、読み取り装置がICタグの情報を読み取り可能であり、コネクタ部が正しい組み合わせで接続をされていない状態では、読み取り装置がICタグの情報を読み取りできないので、ICタグの情報を読み取れるか否かを判定することにより、コネクタ部が正しい組み合わせで接続をされているか否を検出できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】第1実施形態の物体移動検出システム1を説明する図である。
【図2】第2実施形態の物体移動検出システム201を説明する図である。
【図3】第3実施形態の輸送物移動検出システム601の構成を説明する図である。
【図4】第4実施形態の開閉検出システム701の構成を説明する図である。
【図5】第5実施形態のコネクタ接続検出システム801の構成を説明する図である。
【図6】第5実施形態のコネクタ部801Aの構成を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面等を参照して、本発明の実施形態について説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態の物体移動検出システム1を説明する図である。
以下の説明において、積層体30の基材31の表面を法線方向(積層方向)から見たときの状態を平面図とし、そのときの形状を平面形状という。
図1(a−1)は、ICタグ20が通信可能エリアに配置された状態におけるICタグ20及び積層体30の平面図(鉛直方向Z(積層方向)から見たときの図)における配置を示す図であり、図1(a−2)は、その状態のおける物体2及び物体3を正面から見た断面図(図1(a−1)のB−B部矢視断面図)である。
図1(b−1)は、ICタグ20が通信不可能エリアに配置された状態におけるICタグ20及び積層体30の平面図における配置を示す図であり、図1(b−2)は、その状態のおける物体2及び物体3を正面から見た断面図(図1(b−1)のB−B部矢視断面図)である。
【0016】
物体移動検出システム1は、HF帯(13.56MHz)のICタグ20を利用したシステムである。
図1(a)、図1(b)に示すように、物体移動検出システム1は、物体2(一方の物体)に取り付けたICタグ20と、物体3(他方の物体)に取り付けた積層体30と、読み取り装置40とを備えている。
【0017】
物体2は、物体3に取り付けた積層体30の表面に平行な面(XY平面)を方向Xに移動する物体である。物体2は、ICタグ20及び読み取り装置40間の通信を妨げない部材、例えば樹脂等により形成される。
物体3は、いずれの材質により形成されていてもよい。その理由は、後述する。
なお、本実施形態では、物体2が、物体3に対して方向Xに移動する形態を説明するが、両者が相対移動できる態様であれば、その形態は限定されない。例えば、物体2側を固定し、物体3側を移動してもよい。
【0018】
ICタグ20は、RFIDタグである。ICタグ20は、ICチップ(図示せず)と、アンテナコイル(図示せず)とを備えている。本発明で好適に使用されるICタグは、特開2007−102348に開示されているような、多層配線基板による小型のコイルアンテナを有するもので、外形寸法は縦横それぞれ10mm以下である。このように小型のICタグを用いることで、検出対象物の相対的な移動を精度良く検出できる。
ICチップは、識別情報等を記憶し、無線通信、すなわち電磁結合、電磁誘導、電波等を介して識別情報を外部から読み取れる機能を有する半導体集積回路素子である。ICチップは、情報を書き換えできないタイプ、情報を書き換えできるタイプのいずれを用いてもよい。情報を書き換えできるタイプを利用する場合には、ICチップは、識別情報の書き換えをしたり、読み取り履歴の情報等を記憶できる。
アンテナコイルは、ICチップが積層体30を介して、電磁誘導方式により読み取り装置40との間で通信するためのアンテナである。アンテナコイルは、ICチップに電気的に接続されている。また、読み取り装置40の発生する磁界によってICタグ20が持つコイルアンテナに電流が発生し、この電流によってICタグのICチップが駆動されるため、ICタグ20は電池や電源配線を必要としない。
アンテナコイルは、積層体30(後述する)上に配置された状態で、共振周波数が13.56MHzになるように調整されている。
【0019】
積層体30は、基材31と、導電性層32と、軟磁性体層33とが、下側(ICタグ20側とは反対側)からこの順に積層されている。
基材31は、例えば樹脂等により形成したシート状の部材である。
導電性層32は、導電性を有し透磁率の低い部材(例えばアルミニウム、鉄等の金属等)により形成される。
軟磁性体層33は、透磁率の高い軟磁性体(例えばアモルファス磁性材料)により形成される。平面図(図1(a−1))において、軟磁性体層33は、導電性層32よりも外形が小さく導電性層32の一部分が露出している。
【0020】
これにより、図1(a)に示すように、システムは、ICタグ20が軟磁性体層33上(通信可能領域A2)に配置された状態では、軟磁性体層33が読み取り装置40の発する磁界を誘導し、読み取り装置40及びICタグ20間で通信できる。
一方、図1(b)に示すように、物体2が移動することにより、導電性層32上のうち軟磁性体層33が積層されていない通信不可能領域A1,A3に、ICタグ20が直接配置された状態では、読み取り装置40の発する磁界は、導電性層32により妨げられてしまう。このため、この状態では、読み取り装置40及びICタグ20間での通信ができない。
【0021】
読み取り装置40は、13.56MHzで振動する磁界を発し、この磁界に情報をのせて、ICタグ20との間で通信をする装置である。読み取り装置40は、ユーザが所持して読み取り時にICタグ20にかざしてもよいし、物体3に対して固定して配置しておいてもよい。
【0022】
次に、物体移動検出システム1の検出方法を説明する。
ユーザは、以下の手順に従って、物体2及び物体3の相対移動を検出できる。
(ICタグ設置工程)
ICタグ20を、一方の物体2に固定する。
(積層体設置工程)
積層体30を、物体3に固定する。このとき、平面図(図1(a−1))において、物体2の移動方向(方向X)に平行になるように設置する。また、ICタグ20の中心が、軟磁性体層33の中心になるように配置する。
なお、ICタグ設置工程及び積層体設置工程は、順番を入れ替えてもよい。
【0023】
(読み取り確認工程)
これまでの工程によって、ICタグ20が通信可能領域内に配置されたことを確認するために、読み取り装置40でICタグ20の情報を読み取れることを確認する。
なお、この状態では、軟磁性体層33が読み取り装置40が発した磁界を誘導するため、読み取り装置40及びICタグ20間の通信が可能である。
【0024】
(逐次検出工程)
読み取り装置40がICタグ20の情報を読み取れるか否かを逐次確認する。
なお、逐次検出工程は、ユーザが読み取り装置40をかざす場合には、ユーザが必要に応じて(例えば、所定時間経過時、物体2及び物体3を一体で搬送した場合等)、適宜検出すればよい。また、読み取り装置40を固定している場合には、継続的に検出し、検出結果を、警告音、警告ランプ等によりユーザに報知してもよい。
【0025】
(判定工程)
ユーザは、逐次検出工程の検出結果に基づいて、以下のように、物体2及び物体3が相対移動したか否かを判定する。
読み取り装置40がICタグ20の情報を読み取れた場合には、ICタグ20が通信可能領域A2に配置されている状態である。これにより、ユーザは、物体2及び物体3は、規定の相対距離範囲内に配置されていると判定できる。
一方、読み取り装置40がICタグ20の情報を読み取れない場合には、ICタグ20が通信不可能領域A1,A3に配置されている状態である。これにより、ユーザは、物体2及び物体3は、規定の相対距離範囲外に配置されていると判定できる。
【0026】
以上説明したように、物体移動検出システム1は、ICタグ20が読み取り可能領域A2に配置された場合のみ、読み取り装置40及びICタグ20間の通信をすることができる。このため、読み取り可能領域A2の面積を小さくすることにより、精度のよい移動検出をすることができる。また、容易な構成で、物体2及び物体3間の相対移動を検出できる。
【0027】
さらに、物体移動検出システム1は、積層体30が導電性層32を備える。これにより、被着物である物体3が導電性部材であるか否かに関わらず、物体2及び物体3間の相対移動を検出できる。つまり、物体3の材質を問わず利用できるので、広い用途で利用できる。
【0028】
なお、積層体30は、ICタグ20とは異なるICタグを備えていてもよい。このICタグを、軟磁性体層33に実装しておけば、物体2及び物体3の位置に関わらず、読み取り装置でこのICタグICの情報を読み取ることができる。これにより、物体移動検出システム1は、ICタグ20との通信履歴をこのICタグに記録できる。
【0029】
(第2実施形態)
次に、本発明を適用した第2実施形態について説明する。
なお、以下の説明及び図面において、前述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号又は末尾に同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
図2は、第2実施形態の物体移動検出システム201を説明する図である。
図2(a−1)は、ICタグ220が通信可能領域A22に配置された状態におけるICタグ20及び積層体30の平面図(積層体30の積層方向から見たときの図)における配置を示す図であり、図2(a−2)は、その状態のおける物体2及び物体3を正面から見た断面図(図2(a−1)のB−B部矢視断面図)である。
図2(b−1)は、ICタグ20が通信不可能領域A23(A22)に配置された状態におけるICタグ220及び積層体230の平面図における配置を示す図であり、図2(b−2)は、その状態のおける物体202及び物体203を正面から見た断面図(図2(b−1)のB−B部矢視断面図)である。
【0030】
物体203は、導電性を有する部材(例えばアルミニウム、鉄等の金属等)により形成される。
積層体230は、第1実施形態の積層体から導電性層32を取り除いたような形態である。つまり、積層体230は、基材31上に、軟磁性体層33が直接積層されたような形態である。
【0031】
これにより、図2(a)に示すように、システムは、物体203が導電性部材により形成されていても、軟磁性体層33上(通信可能領域A22)に配置された状態では、軟磁性体が読み取り装置40の発する磁界を誘導し、読み取り装置40及びICタグ20間で通信できる。
一方、図2(b)に示すように、物体203が移動することにより、ICタグ20が軟磁性体層を介さずに、物体202上(通信不可能領域A21,A23)に直接配置された状態では、読み取り装置40の発する磁界は、導電性を有する物体202により妨げられてしまう。このため、この状態では、読み取り装置40及びICタグ20間で通信できない。
【0032】
このように、本実施形態の物体移動検出システム201は、導電性を有する物体203に設けることにより、第1実施形態と同様な効果を奏することができる。
【0033】
(第3実施形態)
次に、本発明を適用した第3実施形態について説明する。
第3実施形態は、第1又は第2実施形態の物体移動検出システムを利用した輸送物移動検出システム601である。
図3は、第3実施形態の輸送物移動検出システム601の構成を説明する図である。
図3(a)に示すように、輸送物移動検出システム601は、トラック650(搬送する装置)の荷台602(輸送物を搬送する装置側の物体)に、2つの積層体630が固定され、荷物603(輸送物)に2つのICタグ620が固定されている。
ICタグ620及び積層体630は、荷物603が荷台602の規定の搬送位置(装置の定められた位置)に配置された状態では、読み取り装置640及びICタグ620間の通信が可能であり、一方、荷物603が規定の搬送位置から移動した状態では、読み取り装置640及びICタグ620間の通信ができないような位置に配置されている。
また、読み取り装置640は、荷物603が荷台602の規定の搬送位置に配置された状態で、ICタグ620との間で通信可能な範囲に配置されている。
【0034】
このため、ユーザは、読み取り装置640がICタグ620の情報を読み取れているか否かを逐次確認し、ICタグ620の情報を読み取れている場合には、荷物603が規定の搬送位置に載置されており、一方、ICタグ620の情報を読み取れなくなった場合には、荷物603が規定の搬送位置から移動したと判定できる。これにより、ユーザは、荷崩れ等により荷物603が移動したときに、荷物603を直ぐに規定の位置に戻すことができ、荷物603の破損等を防止できる。
【0035】
なお、ICタグ620及び積層体630の配置は、荷物603の移動を検出できる形態であれば、その形態は限定されず、様々な配置を選択できる。例えば、荷台602にICタグ620を固定して、荷物603に積層体630を固定してもよい。
また、図3(b)に示すように、荷物603を固定するベルト602AにICタグ620を設けてもよい。
【0036】
(第4実施形態)
次に、本発明を適用した第4実施形態について説明する。
第4実施形態は、第1又は第2実施形態の物体移動検出システムを利用した開閉検出システム701である。
図4は、第4実施形態の開閉検出システム701の構成を説明する図である。
図4(a)に示すように、開閉検出システム701は、2つのスライド窓部(片引き窓)701A,701Bと、開き戸部701Cとを備えている。
【0037】
図4(b−1)に示すように、スライド窓部701Aは、窓702(開閉部)がスライドすることにより、窓枠703Aに対して開閉するタイプのものである。
スライド窓部701Aには、窓702Aと一体で移動可能にICタグ720Aが固定され、窓枠703Aには、積層体730Aが固定されている。
ICタグ720A及び積層体730Aは、窓702Aが窓枠703Aに対して閉じた状態では、読み取り装置740及びICタグ720A間の通信が可能であり、一方、窓702Aが開いた状態では(図4(b−2)の状態)、読み取り装置740及びICタグ720A間の通信ができないような位置に配置されている。
スライド窓部701Bは、スライド窓部701Aと同様な構成である。
【0038】
図4(c)に示すように、開き戸部701Cは、扉702C(開閉部)がヒンジ705によって、枠703Cに対して開閉するタイプのものである。
扉702Cには、一体で移動可能にICタグ720Cが固定され、枠703Cには、ICタグ720Cに対応した積層体730Cが固定されている。
ICタグ720C及び積層体730Cは、扉702Cが枠703Cに対して閉じた状態では、読み取り装置740及びICタグ720C間の通信が可能であり、一方、扉702Cが開いた状態では、読み取り装置740及びICタグ720C間の通信ができないような位置に配置されている。
【0039】
読み取り装置740は、スライド窓部701A,701B及び開き戸部701Cが閉じた状態で、各ICタグとの間で通信可能な範囲に配置されている。
【0040】
ユーザは、読み取り装置740が各ICタグの情報を読み取れているか否かを確認し、ICタグの情報を読み取れている場合には、スライド窓部701A,701B、開き戸部701Cが閉じた状態であり、一方、ICタグの情報を読み取れない場合には、スライド窓部701A,701B、開き戸部701Cの少なくとも1つが開いていると判定できる。
これにより、ユーザは、例えば、戸締り異常等を容易に確認できる。
【0041】
なお、各ICタグがそれぞれ異なる識別情報を記憶している場合には、ユーザは、窓702A、扉702C等のいずれが開閉しているかを確認できる。
また、各ICタグ及び各積層体の配置は、窓702A、扉702C等の開閉を検出できる形態であれば、その形態は限定されず、様々な配置を選択できる。例えば、窓枠703A、枠703CにICタグ720B,720Cを固定して、窓702B、扉702Cに積層体730B,730Cを固定してもよい。
【0042】
(第5実施形態)
次に、本発明を適用した第5実施形態について説明する。
図5は、第5実施形態のコネクタ接続検出システム801の構成を説明する図である。
コネクタ接続検出システム801は、3つのコネクタ部801A,801B,801Cを備えている。
コネクタ部801A,801B,801Cは、それぞれ、プリント回路基板805に実装された基板側コネクタ802A,802B,802Cと、これらに着脱可能なワイヤ側コネクタ803A,803B,803Cとを備えている。
各コネクタ部801A,801B,801Cは、プリント回路基板805及びワイヤ804A,804B,804C間で、それぞれ異なる電気信号を通信するようになっている。
【0043】
コネクタ部801Aの構成について説明する。
図6は、第5実施形態のコネクタ部801Aの構成を説明する図である。
図6(a)は、基板側コネクタ802Aの外観図であり、図6(a−1)は、上面図(図5の矢視Z図)、図6(a−1)は、正面図(図5の矢視Y図)である。
図6(b)は、ワイヤ側コネクタ803Aの外観図であり、図6(b−1)は、上面図(図5の矢視Z図)、図6(b−1)は、正面図(図5の矢視Y図)である。
図6(c)は、基板側コネクタ802A及びワイヤ側コネクタ803Aが接続された状態の外観図であり、図6(c−1)は、上面図(図5の矢視Z図)、図6(c−1)は、正面図(図5の矢視Y図)である。
【0044】
図6(a)に示すように、基板側コネクタ802Aは、筐体の手前側部分の左側の領域にICタグ820Aが収容され、奥側部分の背面のほぼ全面に導電性層822Aが貼付されている。導電性層822Aは、単層構成でもよく、複数の層から構成されていてもよい。なお、本発明でいう積層体とは、単層であるか複数の層であるかに関わらず、層構成を備えるものをいい、導電性層822Aも積層体の概念に含まれる。
積層方向から見た図(図6(a−2))において、ICタグ820A及び導電性層822Aは、重なり合うため、読み取り装置840の発する磁界が導電性層822Aにより妨げられる。このため、ワイヤ側コネクタ803A及び基板側コネクタ802Aが接続されない状態では、ICタグ820Aは、読み取り装置840との間で通信することはできない。
【0045】
図6(b)に示すように、ワイヤ側コネクタ803Aは、筐体の手前側部分の左側の領域であって、ICタグ820Aに対応する領域に、軟磁性体層833Aが収容されている。軟磁性体層833Aは、単層構成でもよく、複数の層から構成されていてもよい。
【0046】
図6(c−1)に示すように、基板側コネクタ802A及びワイヤ側コネクタ803Aが接続された状態では、軟磁性体層833Aは、ICタグ820A及び導電性層822Aの間に配置される。また、ICタグ820Aは、積層方向から見た図(図6(c−2))において、軟磁性体層833Aのほぼ中央に配置される。
これにより、第1実施形態等と同様に、軟磁性体層833Aが読み取り装置840の発する磁界を誘導し、ICタグ820Aが読み取り装置840との間で通信できる。
【0047】
図5に示すように、コネクタ部801Bは、コネクタ部801Aと同様に、基板側コネクタ802B及びワイヤ側コネクタ803Bが、図中中央の領域にICタグ820B及び軟磁性体層833Bを備え、基板側コネクタ802B及びワイヤ側コネクタ803Bが接続されると、ICタグ820Bは、読み取り装置840との間で通信可能になる。
基板側コネクタ802Cは、基板側コネクタ802C及びワイヤ側コネクタ803Cが、図中右側の領域にICタグ820C及び軟磁性体層833Cを備え、基板側コネクタ802C及びワイヤ側コネクタ803Cが接続されると、ICタグ820Cは、読み取り装置840との間で通信可能になる。
【0048】
このため、ユーザは、全てのコネクタ部801A,801B,801Cを接続した後に、読み取り装置840をプリント回路基板805から数十mm程度離して、読み取り処理をすることにより、全てのコネクタ部801A,801B,801Cが正しく接続されているか否かを判定できる。
すなわち、ユーザは、読み取り装置840が全てのICタグ820A,820B,820Cの情報を読み込むことができた場合には、全てのコネクタ部801A,801B,801Cが正しく接続されていると判定できる。一方、ユーザは、読み取り装置840が全てのICタグ820A,820B,820Cの情報を読み込むことができない場合には、組み合わせの異なる基板側コネクタ及びワイヤ側コネクタが接続されているか、又は接続されていないコネクタ部801A,801B,801Cがあると判定できる。さらに、ICタグ820A,820B,820Cの各ICタグがそれぞれ異なる固有の識別情報を有している場合には、読み取り装置840の読み取ったICタグの固有の識別情報と、あらかじめ読取装置側に記憶した固有の識別情報と照合し、固有の識別情報が読み取れたICタグに係るコネクタは正常に接続され、固有の識別情報が読み取れなかったICタグに係るコネクタは正常に接続されていないと判断できる。
【0049】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態に限定されるものではなく、後述する変形形態のように種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の技術的範囲内である。また、実施形態に記載した効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、実施形態に記載したものに限定されない。なお、前述した実施形態及び後述する変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。
【0050】
(変形形態)
実施形態において、ICタグ及び積層体は、相対的に直線移動する例を示したが、これに限定されない。例えば、ICタグ及び積層体は、相対的に回転移動するものでもよい。
【符号の説明】
【0051】
1,201 物体移動検出システム
2,202 物体
3,203 物体
20,220,620,720A,720B,820A,820B,820C ICタグ
30,230,630,730A,730B 積層体
32,832A,832B,832C 導電性層
33,833A,833B,833C 磁性体層
40,640,740,840 読み取り装置
601 輸送物移動検出システム
602 荷台
603 荷物
701 開閉検出システム
701A,701B スライド窓部
701C 開き戸部
702A 窓
703A 窓枠
701C 開き戸部
702C 扉
703C 枠
801 コネクタ接続検出システム
801A,801B,801C コネクタ部
802A,802B,802C 基板側コネクタ
803A,803B,803C ワイヤ側コネクタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ICタグを、一方の物体に設けるICタグ設置工程と、
導電性を有する導電性層と、前記導電性層上に積層され積層方向から見たときに前記導電性層が一部分露出するように軟磁性体層とが積層され、前記ICタグが前記軟磁性体層上に配置された状態で読み取り装置及び前記ICタグ間の通信を可能にする積層体を、他方の物体に設ける積層体設置工程と、
前記読み取り装置が前記ICタグとの間で通信できるか否かを検出する検出工程と、
前記検出工程の検出結果に基づいて、前記一方の物体及び前記他方の物体が相対移動したか否かを判定する判定工程と、
を備える物体移動検出方法。
【請求項2】
ICタグを、一方の物体に設けるICタグ設置工程と、
上側に前記ICタグが配置された状態で読み取り装置及び前記ICタグ間の通信を可能にする軟磁性体を、導電性を有する他方の物体に設ける軟磁性体設置工程と、
前記読み取り装置が前記ICタグとの間で通信できるか否かを検出する検出工程と、
前記検出工程の検出結果に基づいて、前記一方の物体及び前記他方の物体が相対移動したか否かを判定する判定工程と、
を備える物体移動検出方法。
【請求項3】
ICタグ及び導電性を有する導電性層を、一方の物体に設けるICタグ設置工程と、
前記ICタグ及び前記導電性層の間に配置された状態で読み取り装置及び前記ICタグ間の通信を可能にする軟磁性体を、他方の物体に設ける軟磁性体設置工程と、
前記読み取り装置が前記ICタグとの間で通信できるか否かを検出する検出工程と、
前記検出工程の検出結果に基づいて、前記一方の物体及び前記他方の物体が相対移動したか否かを判定する判定工程と、
を備える物体移動検出方法。
【請求項4】
請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の移動検出方法において、
前記検出工程は、前記読み取り装置が前記ICタグの情報を読み取れるか否かを検出すること、
を特徴とする物体移動検出方法。
【請求項5】
一方の物体に設けられるICタグと、
読み取り装置と、
他方の物体に設けられ、導電性を有する導電性層と、前記導電性層上に積層され積層方向から見たときに前記導電性層の一部分が露出するように軟磁性体とが積層され、前記ICタグが前記軟磁性体上に配置された状態で前記読み取り装置及び前記ICタグ間の通信を可能にする積層体と、
を備える物体移動検出システム。
【請求項6】
一方の物体に設けられるICタグと、
読み取り装置と、
導電性を有する他方の物体に設けられ、上側に前記ICタグが配置された状態で前記読み取り装置及び前記ICタグ間の通信を可能にする軟磁性体と、
を備える物体移動検出システム。
【請求項7】
一方の物体に設けられるICタグ、及び導電性を有する導電性層と、
読み取り装置と、
他方の物体に設けられ、前記ICタグ及び前記導電性層の間に配置された状態で前記読み取り装置及び前記ICタグ間の通信を可能にする軟磁性体と、
を備える物体移動検出システム。
【請求項8】
請求項5から請求項7までのいずれか1項に記載の物体移動検出システムにおいて、
前記読み取り装置は、前記ICタグの情報を読み取れるか否を検出すること、
を特徴とする物体移動検出システム。
【請求項9】
請求項5から請求項7までのいずれか1項に記載の物体移動検出システムを備え、
前記一方の物体及び前記他方の物体のいずれかの物体は、輸送物であり、
前記いずれかの物体とは異なる方の物体は、前記輸送物を輸送する装置の物体であり、
前記ICタグ及び前記軟磁性体は、
前記輸送物を前記装置の定められた位置に配置した状態では、前記読み取り装置が前記ICタグの情報を読み取り可能であり、
前記輸送物を前記装置の前記定められた位置から移動した状態では、前記読み取り装置が前記ICタグの情報を読み取りできない位置に設けられていること、
を特徴とする輸送物移動検出システム。
【請求項10】
請求項5から請求項7までのいずれか1項に記載の物体移動検出システムを備え、
前記一方の物体及び前記他方の物体のいずれかの物体は、枠に対して開閉する開閉部に設けられ、
前記いずれかの物体とは異なる方の物体は、前記枠側に設けられ、
前記ICタグ及び積層体は、
前記開閉部が閉じた状態では、前記読み取り装置が前記ICタグの情報を読み取り可能であり、
前記開閉部が開いた状態では、前記読み取り装置が前記ICタグの情報を読み取りできない位置に設けられていること、
を特徴とする開閉検出システム。
【請求項11】
請求項5から請求項7までのいずれか1項に記載の物体移動検出システムを備え、
第1電気部品及び第2電気部品を接続することにより、前記第1電気部品及び前記第2電気部品を電気的に接続をするコネクタ部を備え、
前記一方の物体及び前記他方の物体のいずれかの物体は、前記第1電気部品及び前記第2電気部品のいずれかに設けられ、
前記いずれかの物体とは異なる方の物体は、前記いずれかの電気部品とは異なる方の電気部品に設けられ、
前記ICタグ及び前記軟磁性体は、
前記コネクタ部が前記接続をされた状態では、前記読み取り装置が前記ICタグの情報を読み取り可能であり、
前記コネクタ部が前記接続をされていない状態では、前記読み取り装置が前記ICタグの情報を読み取りできない位置に設けられていること、
を特徴とするコネクタ接続検出システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−18572(P2012−18572A)
【公開日】平成24年1月26日(2012.1.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−155905(P2010−155905)
【出願日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【出願人】(000002897)大日本印刷株式会社 (14,506)
【Fターム(参考)】