物品の保存および分配等に用いる取出し口にふたを備えるパケット
基部(13)、および、少なくとも利用時に基部に対して旋回軸の周りに旋回可能なフラップ部(14)を持つふたと、2つの隔置された点(4)を終端としその大部分が前記2つの点を結ぶ旋回軸に相当する仮想直線(5)から隔置されたフラップ部に対応するフラップ領域(6)を持つ面(2)と、を備え、フラップ部の旋回によって面がフラップ領域で引き裂かれ、面のフラップ領域を備えるフラップおよびそれに相当する面の取り出し口を形成してパケットの内部を取り出すことを可能にした後、フラップが取り出し口に対して引き上げられ取り出しを可能にする開位置とフラップが取り出し口を覆う閉位置との間で実質的に動くように、ふたが少なくとも基部の一部およびそのフラップ領域の一部において面に取り付けられている、パケット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の主題は、面、および、パケット面の取出し口としてのふたをパケット面上に備える、分配パケットに関する。パケットは、湿潤ティッシュ、乾燥ティッシュ、またはその類似品、さまざまな乾燥食品、湿潤食品等の物品を収容および分配することができる。また、パケットは家に保管されるか、または、身につけて、おむつ用バッグに入れて、車のグローブボックスに入れて等、簡単に持ち運びされ得る。
【背景技術】
【0002】
ティッシュ等物品用パケットは、当技術分野でよく知られている。これらの物品は、湿潤状態(洗浄剤、皮膚用薬剤等に浸された状態)または乾燥状態のいずれかで保管され得る。典型的に、これらのパケットは、携帯要件に応じて、軟パケットまたは硬質容器の形態である。ウェットティッシュの軟パケットは、通常、可塑性の気密フィルムで作られており、硬質容器は、一般に、成形されたプラスチックまたは段ボールで作られている。
【0003】
ティッシュは典型的には長方形であり、分かれるようにつなげられたシートとしてまたは挟み込んだ別々のシートとして提供され、先のティッシュがパッケージから取り除かれると次のティッシュの一部が取出し口を通り、次のティッシュ(順に先のティッシュになる)を必要なときに簡単に取り除くことができる位置になると先のティッシュを放すことを保証するように、積まれている。ティッシュは、先頭のティッシュの取り除きが以降のティッシュに影響しないよう、挟み込まれることなく単純に積まれてもよい。
【0004】
パケットの取出し口は、多くの形態をとり得る。典型的形態は、ティッシュが必要に応じて一度に一枚引き出される狭い開口部である。この形は、挟み込まれたティッシュを順次分配することを容易にする。しかし、このような取出し口は繰り返して再封する必要があるという要求がしばしば存在する。パケットの再封が可能であれば、その中の物品を外部環境に晒すことを最小限に抑え、異物がパケットに入り込むことを防ぎ、(その物品が湿潤ティッシュの場合は)パケットを使用していないときにパケット内の水分を維持することができる。うまく設計されたふたは、他と比較して、取出し口を通しての汚染や水分損失を最小限の抑えるはずである。
【0005】
パケット用ふたは、ヒンジ留めされた硬質プラスチックフラップを備えて取出し口を囲む硬質プラスチックフレーム等、数多くの形態で既に存在し、必要に応じて、開いたり、閉じてクリップ留めしたりすることが可能である。別の既存の設計はパケットに取り外し可能に付着された軟性プラスチックフラップであり、はがして開くことで取出し口を表に出し、フラップの接着層によって取出し口に再付着されることができる。これらの設計は、取出し口を作るために、パケットの一部を完全に取り外す必要がある。
【0006】
また、乾燥フルーツ等の再封可能なパケットも市場に存在し、一般的には、再封可能なファスナー式保存袋を利用している。
【発明の概要】
【発明の効果】
【0007】
本発明の主題によれば、ティッシュ、食品等の物品を保存し分配するためのシステムが提供される。システムは、基部、および、少なくとも利用時に基部に対して旋回軸の周りに旋回可能なフラップ部を持つふたと、2つの隔置された点を終端としその大部分が2つの点を結ぶ旋回軸に相当する仮想直線から隔置されたフラップ部に相当するフラップ領域を持つ面と、を備え、フラップ部の旋回によって面がフラップ領域で引き裂かれ、面のフラップ領域を備えるフラップおよびそれに相当する面の取り出し口を形成してパケットの内部を取り出すことを可能した後、フラップが取り出し口に対して引き上げられ取り出しを可能にする開位置とフラップが取り出し口を覆う閉位置との間で実質的に動くように、ふたは少なくとも基部の一部およびそのフラップ領域の一部において面に取り付けられている。
【0008】
本明細書および請求項で使用される語である弱化部は、目打ち、薄化等のレーザー処理、または材料を完全に貫通してスリットまたは完全切断を形成することを利用して形成される材料の弱化部を意味する。
【0009】
面のフラップ領域は、2つの隔置された点に終端を持つ形成済みパケット弱化部によって画定され得る。パケット弱化部は、各端において、パケット弱化部の幅よりも幅が広くパケット弱化部の伸長よりも幅が狭いストッパを終端とする。
【0010】
ふたのフラップ部は、旋回軸において終端するふたにおいて、形成済みふた弱化部によって画定される。これもまた、目打ち、薄化等のレーザー処理を利用して作成され得る。このふた弱化部は、フラップ部が所定の力でパケット面から引っ張られた場合に剥離するよう設計され得る。
【0011】
パケット弱化部および/またはふた弱化部は、ふたの任意の形成済みスリットと同様に、スリットまたはパケット面からの材料の除去を各端において、弱化部またはスリットの幅よりも幅が広く弱化部またはスリットの伸長よりも幅が狭いストッパを終端とする。ストッパは円形、ジグザグ、または起伏等、任意数の形状またはパターンの実施形態をとり得る。
【0012】
ふたはパケット面に接着剤、熱溶接、または別の取り付け方法によって取り付けられ得る。生産工程では、筒状に巻かれたふたが順番に充填済みパケットに取り付けられ得る。代替的に、ふたは、ディスペンサまたはマガジン等内に配置され得る。
【0013】
フラップ部は、パケット弱化部および2つの点を覆うように、少なくともパケットの面に取り付けられたその領域の大部分を占める。
【0014】
パケットの面およびふたの少なくとも1つが、それぞれフラップ領域またはフラップ部を形成するために切断されるのに適合する素材から作られ得る。
【0015】
ふたは、2つの点におけるフラップ部を少なくとも強化するために、その基部が少なくとも2つの点においてフラップ領域から離れる方向に仮想直線を越えて延在するように形成され配置され得る。ふたは、また、少なくとも密封能力を向上するために、基部またはフラップ部の少なくとも1つが仮想直線から離れる方向にフラップ部を越えて延在するように形成され配置され得る。
【0016】
ふたは、剛性がパケットよりも大きいか、または小さい、一片の材料から製造され得る。ふたは、射出成形、熱成形、加圧成形、コンピュータ裁断等によって成形され得る。
【0017】
ふたは、フラップ部に対して旋回し得るようにフラップ部に取り付けられた1つの端部、および、フラップが閉位置にあるときに基部に係合可能な第2の端部を持つ固定タブを備えて形成され得る。固定タブは、ふたの基部と概して整列している最初の閉位置と、ユーザの指で持たれるためにタブが基部から突き出ている開位置と、閉位置でフラップを固定するために基部と係合するように持たらせれた最終の閉位置との間で、フラップ部に対して旋回軸から隔置されたヒンジ軸の周りに旋回し得る。
【0018】
固定タブは、固定タブにスリットまたは切り抜きによって形成された固定舌部を含み得る。同様に、ふたの基部は、その外周の全体の長さよりも本質的に短くパケットに自由に取り付けできる固定部をその外周に持ち得、その固定領域においてパケットの面から隔置され、固定部および面の固定領域がふたの基部と係合する固定舌部を挿入するための受け口として働く。固定タブは、最終閉位置においてその最初の閉位置からヒンジ線の周りに180度折り返され得る。
【0019】
代替的に、ふたは、少なくともその一部がパケットの面に着脱可能な接着用テープのひもから構成されてもよく、必要に応じてパケットフラップを閉位置に保ち、最初に弱化部が裂かれた後のパケットを効果的に再封する。
【0020】
弱化部およびふたは、パケット面の中央に置かれる必要はなく、必要であればパケットの縁に向かって配置され得ることに注意されたい。
【0021】
本発明の主題の別の態様によると、1片の材料から製造された、パケットに利用されるふたであって、ふたは、
− 固定部を備えた基部と、
− フラップ部がふたの基部と概して整列している最初の閉位置と、フラップが基部に関して旋回軸の周りに回転した開位置と、フラップが再び基部と概して整列している最終の閉位置との間で、一体化した旋回軸の周りに少なくとも利用時に旋回可能なフラップ部と、
− フラップ部に取り付けられた第1の端部、および、少なくともふたの利用時に自由である第2の端部を持つ固定タブであり、固定タブが前記フラップ部に対して一体化したヒンジ線の周りに、固定タブの前記自由な端部が固定位置から隔置されている自由位置と固定タブが前記第1の端部から隔置された固定位置で係合可能である固定位置との間で旋回可能である固定タブと、を備えるふたが提供される。
【0022】
ふたは、パケットと一体化した部分を構成してもよく、または、パケットに適用されるために構成されてもよい。
【0023】
固定タブは、固定タブにスリットまたは切り抜きによって形成された固定舌部を含み得る。
【0024】
ふたの基部は、その外周の全体の長さよりも本質的に短く前記パケットに自由に取り付けできる少なくとも1つの固定部をその外周に持ち、その固定領域においてパケットの面から隔置され、固定部および面の固定領域がふたの基部の固定部と係合する固定舌部を挿入するための受け口として働く。
【0025】
本発明の主題を理解するため、および、実際に実施され得る方法をみるために、ここで、非制限的な例によってのみ添付図面を参照して実施形態を説明する。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1A】本発明の主題のパケットを示す図である。
【図1B】図1Aに示すパケットについて、本発明の主題の一実施形態によるふたがその面に取り付けられ、ふたが閉位置にある場合を示す図である。
【図1C】図1Aおよび図1Bのふたを備えたパケットについて、ふたが開位置にある場合を示す図である。
【図2A】図1Bに示すふたの平面上面図である。
【図2B】図1Bに示すふたの上面等角図である。
【図3A】図2Aに示すふたを線A−Aで切断した断面図である。
【図3B】図3AのBの詳細を示す図である。
【図3C】図3AのCの詳細を示す図である。
【図4】図1Bに示すふたの底面図であり、影付きの範囲はパケットから離れている領域を示す。
【図5】図2Aおよび2Bに示すふたについて、ふたの固定タブがその最初の閉位置にある場合(図5A)、開位置にある場合(5B)、および、最終の閉位置にある場合(5C)を示す図である。
【図6】図1Bから図5Bまでに示したふたのさまざまな実施形態を示す図である。
【図7】図7Aから図7Dは本発明に主題によるふたの異なる構成を示す図である。
【図8】図8Aから図8Cは本発明に主題によるふたの異なる構成を示す図である。
【図9】図9Aおよび図9Bは本発明に主題によるふたの異なる構成を示す図である。
【図10】本発明に主題によるふたの異なる構成を示す図である。
【図11】図11Aから図11Cは本発明に主題によるふたの異なる構成を示す図である。
【図12】図12Aから図12Cは本発明に主題によるふたの異なる構成を示す図である。
【図13】図13Aおよび図13Bは図7Aおよび図7Bに示すふたの別の利用例を示す図である。
【図14】図14A及び図14Bは図7Aおよび図7Bに示すふたの修正形態を示す図である。
【図15】図15A及び図15Bは図7Aおよび図7Bに示すふたの修正形態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
図1から図11は本発明の主題によるふたを備えたパケットの異なる例を示す。これらの例において、パケットはティッシュの保存および分配用に適合されているが、湿潤または乾燥食品を含む他の任意の適切な用途に当然利用され得る。また、パケットは、同時に1枚のティッシュを分配するように適合されている。ふたの機能は、その中に収容されたティッシュの汚染と乾燥を防ぐために、ティッシュの取出し口を繰り返し密封する方法を提供することである。
【0028】
ここで、任意の「ティッシュ」の指すものは、通常のティッシュに加え、湿潤ティッシュ、タオレット、ナプキン、および同様物品を含み、乾燥か湿潤かを問わない。ティッシュは、分かれるようにつなげられたシートとしてまたは挟みこまれた別々のシートとしてパケット内部に配置され、先のティッシュがパッケージから取り除かれると次のティッシュの一部が取出し口を通り、次のティッシュ(順に先のティッシュになる)を必要なときに簡単に取り除くことができる位置になると先のティッシュを放すことを保証するように、積まれている。ティッシュは、先頭のティッシュの取り除きが以降のティッシュに影響しないよう、挟み込まれることなく単純に積まれてもよい。
【0029】
パケットは、合成樹脂、プラスチック、ラミネート加工または非ラミネート加工のダンボール等を含む任意の一材料または複数の材料から作られ得、その形状はさまざまであり得る。
【0030】
説明される例におけるパケット上のふたの位置はパケット面の中央であるが、明らかにさまざまであり得、今日の市場における慣例的用途と同様の位置に置かれる必要は無い。
【0031】
図1Aを参照すると、パケット1はパケット弱化部3(短い破線で示す)を備えた面2を含み、弱化部が裂かれるとティッシュ取出し口の境界が形成され、その取出し口を通ってパケット1内部からティッシュが取り除かれることが示されている。
【0032】
弱化部は、仮想直線5(長い破線で示す)によって結ばれる2つの隔置された点4を終端とする。弱化部3の大部分は、2つの点4を結び弱化部3とともにフラップ領域6を画定する仮想直線5から隔置されている。
【0033】
図1Bおよび図1Cは、基部13を構成する外部リングを備える、ふた12を示す。基部13は、(本実施形態においては半円形の形状である)弱化部15によってふた12内に画定されるフラップ部14を完全に取り囲む(ただし、いつも該当するわけではない。図6参照)。ふた12の最内部は、固定タブ16である。固定タブ16は、形成済みスリット17によってフラップ部14内に画定される。ふた12は、一般に半円形の形状を持つが、多くの形状を実施形態とし得、以下の記述で説明されるのと同様の固定原理を使用する。ふた12は、複数のプラスチック、ラミネート、およびダンボールを含むさまざまな材料から作られ得る。
【0034】
図2Aは、一般的な半円形の形状を持つ、図1Bと同じ実施形態のふたを示す。固定タブ16は、固定タブ16を画定する形成済みスリット17の両端において、ふた12の2つの小さいストッパ22の間を、ヒンジ軸21の周りで旋回する。ストッパ22は、固定タブ16が繰り返し開閉する間に、スリット17が最初の限界を超えるのを阻止するのに役立つ。固定タブ16は、本実施形態のように、切り抜き範囲23を囲んで固定舌部24を画定してもよく、または、固定舌部が形成済みスリットを備えた固定タブ内に形成されてもよい。固定舌部24は、利用の間にティッシュの取出し口(図示されていない)の密封を維持するため、ふた12の周囲に切りこまれた固定部25の下に滑りこむ。
【0035】
図2Bは、図2Aに示すふたの上面等角図である。
【0036】
図3Aにおいて、ふた12のA−Aの断面に沿った、一般的な材料の厚みが画定される。一般的に、断面は、本発明の主題のこの様式の実施形態における任意の形状のふたについて、図3Bに示すヒンジ軸21および図3Cに示すふた弱化部15における詳細を含めて、同一である。
【0037】
再度、図1Bおよび1Cを参照して、ふた12は、弱化部3および2つの点4を含むフラップ領域6を覆うように、例えば接着剤または熱溶接によってパケット1の面2に取り付けられる。具体的には、フラップ部14はフラップ領域6を覆い、一旦取り付けられると、図1Cに示すように、フラップ部14およびフラップ領域6は結合して一体化したフラップを形成する。基部13は、常に、すなわち、ふたが最初の閉位置にあるとき、ふたが開位置にあるとき、およびふたが最終の閉位置になった後、パケット面2に対して固定位置を維持する。
【0038】
図4は、再び第一の実施形態を用い、パケット(図示されていない)に恒久的に取り付けらたふた12の下面の範囲41を示す。任意の形状のふたに相当する範囲もまた、パケットに取り付けられている。本実施形態において、基部13は、ロック部25の範囲の外周上にある部分を除き、パケットに完全に取り付けられている。ふた弱化部15の周りの範囲31も、必要に応じて、取り付けられていない状態にある。フラップ部14の残りの部分は、フラップ領域(図示されていない)に取り付けられ、一体化したフラップを維持する。固定タブ16もまた、取り付けられずに、自由なままで、ヒンジ軸21の周りを旋回する。
【0039】
操作方法を、図5A、5B、および5Cに示す。ふた12は、ティッシュ取り出し口を、繰り返し、および、密封して閉じることができる。
【0040】
図5Aにおいて、本実施形態のふた12は、消費者がティッシュディスペンサを受け取ったときのように、最初の閉位置にある。フラップ部14は、基部13およびパケット面(図示されていない)と同じ面に、平らに置かれている。ふた弱化部15は裂かれていない。固定タブ16もまた、同じ平面上に置かれている。消費者が固定タブ16を引っ張ると、ふたが開位置にある図5Bに見られるように、ふた弱化部15およびパケット弱化部(図1Cに示す)が裂け、フラップ部14が持ち上げられる。
【0041】
図5Bに、固定舌部24、および、ふた12の外周にある固定部25が見られる。開位置において、それらは係合されていない。固定タブ16は、ヒンジ軸21の周りで、ある程度まで旋回される。ふた弱化部15(図5B)は最初の開封で裂かれ、フラップ部14が形成され、旋回軸51の周りで回転され、ベース部13と同じ平面内ではなくなる。
【0042】
図5Cは、最初に開封して再び閉じた後である最終の閉位置における、本発明の主題の本実施形態を示す。フラップ部14は、基部13と同一の平面上にあり、パケット面(図示されていない)に対して平らで、固定タブ16はヒンジ軸21の周りで完全に180度回転されている。最終の閉位置では、固定舌部が固定部の下に置かれて、フラップ(フラップ部14を含む)を閉位置にすることにより、パケットの内容物を外部環境から守る。
【0043】
図6は、図1Bから5Bまでに見られるふたの実施形態の変形を示す。本設計において、基部63はふた62のフラップ部64の周囲を完全に囲んでいない。基部63は、ふた弱化部65の範囲内でフラップ部64を囲む。固定タブ66は、図1Aから5Bに見られるものとほとんど同じであるが、前記実施形態のようにフラップ部64によって完全に囲まれてはいない。一体化したヒンジ61の範囲内で、フラップ部に接続されているだけである。
【0044】
図7Aおよび図7Bは、図1Bから5Bに見られるふたの実施形態の別の変形を示す。ふた71は、ふた12の構造と同様の構造であり、その違いは、固定タブ76、固定舌部74を画定する切り抜き範囲73、およびその固定部75の形状にある。
【0045】
固定タブ76は、固定タブ76を掴みやすくするための円弧形の掴み用切り抜き範囲78を持つ。固定部75は係合部75bを形成する切り抜き範囲75aを備えており、図7Bに示すように、切り抜き範囲75aによって固定舌部74は係合部75bの下の固定位置につくことができる。
【0046】
図7Cおよび図7Dを参照すると、図7Aおよび図7Bに示したふたについて、複数の範囲を概略的に示しており、パケット(図示されていない)に恒久的に取り付けられた範囲と、取り付けられていない状態にある範囲がある。図7Cに示すように、取り付けられていない状態にある範囲は固定タブ76、ふた弱化部79に沿って延在する範囲Rおよび固定部75の係合部75bであり、ふた71の残りの部分はパケットに取り付けられていない。代替的に、図7Dに示すように、範囲Rはパケットに取り付けられ、固定タブ76および係合部75bのみが取り付けられていない。
【0047】
図8Aから8Cを参照すると、図7Aから7Dに示したふたの別の構成が示されており、基部170の遠位部170aは、旋回軸172(図8Bに点線で示す)の全体にそって延在せず、その2つの端部172aおよび172bに終端を持つ。
【0048】
図9Aおよび図9Bを参照すると、図8Aから8Cに示すふたの別の構成が示されており、固定タブ186は固定舌部を持たず、単に、固定タブ186を固定部185の係合部185aの下に挿入することによって、基部184の固定部185に固定タブ186が係合される。
【0049】
図10は、一般的な長方形の形状のふた81を備えた、本発明の主題の別の構成を示す。基部82、フラップ部83および固定タブ84の主な機能は、本実施形態にとどまる。固定タブ84の形成済みスリット85は、固定舌部を画定するが、前記実施形態で利用されたような切り抜きも利用され得る。本例では、基部82の外周の切り抜きが固定部として機能する必要はなく、(基部82の)一直線の縁は固定舌部85の受け口として十分である。
【0050】
図11Aから11Cは、容器Cと一体化した部分を構成するふた91を備えた本発明の主題の別の構成を示し、容器Cが備える表面Sにふた91が形成されている。ふた91は、図7Aおよび図7Bに示すふた71の構造と同様の構造であるが、本発明の主題による別の構成を持ち得、フラップ部92、つかみ用切り抜き範囲98および固定舌部94を画定する切り抜き反映93を備えた固定タブ96、および、固定部95を含む。しかし、ふた91は表面S以外には基部を持たず、ふたを表面に取り付ける必要がないので、本構成では基部は必要とされない。ふた91が開位置にあるときフラップ部94は取出し口Oを画定し(図11B)、これを通して、消費者は容器Cの内容物を取り出す。
【0051】
掴み用切り取り範囲98は、容器Cの製造中に切り取り範囲93および固定部95を表面Sから取り除くか、または、容器が最初に使用されるときに消費者によって裂かれるように範囲98、範囲93、および範囲95の境界に沿う弱部として形成され得る。製造中にこれらの範囲が取り除かれ、そのため、露出された状態になる場合には、容器Cはその内容物の露出を防ぐために透明な材料で包装され得る。代替的に、図12Aから12Cに示すように、容器Cは、表面Sの内面Sinに取り付けられ、少なくとも取り除かれた範囲、すなわち、掴み用切り取り範囲98、切り取り範囲93、および固定部95を覆うような大きさであるカバーシート100を備え得る(図12A)。シート100は、線101(図12Bに破線で示す)に対応する弱化部とともに形成され、この線に沿ってシートが裂かれることによって、表面Sに取出し口O(図12B)が形成される。
【0052】
本発明の主題によるふたは、たとえば図1Bに示すふたのようにパケットに直接取り付けられてもよく、または、間接に取り付け、すなわち、取り付けられたふたがパケットの内容物を利用できるようにしている限りは、パケットと一体化した部分を構成していないであろう任意の付加的な要素に取り付けられてもよい。付加的要素は、さらに、ふたの一部を構成してもよく、すなわち、ふたとともにパケットに取り付けられるように構成されてもよい。
【0053】
図13Aおよび図13Bは、(上記で説明された任意の他のふたも利用され得るが、容器C1またはC2の表面の一部を構成するふた71と類似のふた111を示す。
【0054】
図13Aに示すように、シート110は、容器C1の表面S1の外面に取り付けられ、表面S1内の開口部A1を覆う。シート110が取り付けられた後は開口部A1を利用できなくなるため、開口部A1はシート110を取り付ける前に作成されなければならない。
【0055】
図13Bに示すように、シート110は容器C2の表面S2の内面に取り付けられ、開口部A2を覆う。開口部A2は、シート110を取り付ける前に作成されるか、または、容器が最初に使用されるときに表面S2の一部を取り除くことによって形成され得る。後者の場合、開口部A2は、表面S2内に形成され消費者によって取り除かれることが可能な弱部(図示されていない)によって画定される。
【0056】
本発明の主題によるふたは、さらに、ふたとは異なる材料またはふたと同じ材料で作られた、ふたと一体化した部分またはふたへ取り付けられた部分を構成する、吊り下げ手段を備え得る。吊り下げ手段は、ふたの位置およびパケットに対する方向に応じて、ふたの任意の部分に付随し得る。
【0057】
吊り下げ手段は、たとえば、図14Aに示す吊り下げループ120、および/または、図14Bに示す吊り下げフック122のような形状であり得、たとえば、パケットを家に置くときや販売用に展示するときに役立ち得る。
【0058】
本発明の主題によるふたは、さらに、必要に応じてふたと同じ材料で作られ、消費者が切断手段をふたから簡単に外すことができるように取り外し可能に取り付けられた切断手段を備え得る。切断手段は、ふたの一部の境界、および、必要に応じて、対応するパケットの境界に沿って切断を行うために構成され得るこの構成により、使用前に、パケットとふたの弱化部に沿ってパケットを完全に密封することができる。
【0059】
図15Aおよび15Bを参照すると、本発明の主題による任意のふたであり得るふた131は、取り付け線を構成する取り付け線に沿ってピック143によってふたの基部135に取り外し可能に取り付けられたナイフ141を含み、消費者はナイフ141を取り付け線143の周囲で旋回させ、そこから引っ張ることによって、ナイフ141を基部135から外すことができる。ナイフ141は、ふた弱化部137および対応するパケット弱化部に沿って切断して、開口(図示されていない)を画定し、パケット内部を利用できるように構成されている。
【0060】
上記で既に述べたように、パッケージは、食品(ばらばらの乾燥食品等)のようなさまざまな製品の保存および分配用に利用され得る。同様に、パッケージは、多くの異なる形状で設計され得、取り出し用のふたは、その内容物に応じて要望通りに他の中から選択され得る。たとえば、乾燥食品用のパッケージの場合、パッケージは自立型であり、取り出し用の開口はその最上部またはその近くに適合されていることが望ましい。しかし、パッケージの形状と機能に関する制限はなく、軟包装でもあり得る。
【0061】
さらに、本発明の主題は、この上記において図示され説明されたように分配用のふたに関するものであり、パッケージとは別々に製造され、任意の段階でパッケージに適用され得るものであることは、理解されよう。本発明の主題はこの上記において記述された例示的な実施形態によって示されるものに限定されないことは、当業者によって理解されよう。このように、取出し口にふたユニットを備えたパケットは、本主題事項の範囲内において必要な変更を加えて、さまざま構成で実施され得る。
【技術分野】
【0001】
本発明の主題は、面、および、パケット面の取出し口としてのふたをパケット面上に備える、分配パケットに関する。パケットは、湿潤ティッシュ、乾燥ティッシュ、またはその類似品、さまざまな乾燥食品、湿潤食品等の物品を収容および分配することができる。また、パケットは家に保管されるか、または、身につけて、おむつ用バッグに入れて、車のグローブボックスに入れて等、簡単に持ち運びされ得る。
【背景技術】
【0002】
ティッシュ等物品用パケットは、当技術分野でよく知られている。これらの物品は、湿潤状態(洗浄剤、皮膚用薬剤等に浸された状態)または乾燥状態のいずれかで保管され得る。典型的に、これらのパケットは、携帯要件に応じて、軟パケットまたは硬質容器の形態である。ウェットティッシュの軟パケットは、通常、可塑性の気密フィルムで作られており、硬質容器は、一般に、成形されたプラスチックまたは段ボールで作られている。
【0003】
ティッシュは典型的には長方形であり、分かれるようにつなげられたシートとしてまたは挟み込んだ別々のシートとして提供され、先のティッシュがパッケージから取り除かれると次のティッシュの一部が取出し口を通り、次のティッシュ(順に先のティッシュになる)を必要なときに簡単に取り除くことができる位置になると先のティッシュを放すことを保証するように、積まれている。ティッシュは、先頭のティッシュの取り除きが以降のティッシュに影響しないよう、挟み込まれることなく単純に積まれてもよい。
【0004】
パケットの取出し口は、多くの形態をとり得る。典型的形態は、ティッシュが必要に応じて一度に一枚引き出される狭い開口部である。この形は、挟み込まれたティッシュを順次分配することを容易にする。しかし、このような取出し口は繰り返して再封する必要があるという要求がしばしば存在する。パケットの再封が可能であれば、その中の物品を外部環境に晒すことを最小限に抑え、異物がパケットに入り込むことを防ぎ、(その物品が湿潤ティッシュの場合は)パケットを使用していないときにパケット内の水分を維持することができる。うまく設計されたふたは、他と比較して、取出し口を通しての汚染や水分損失を最小限の抑えるはずである。
【0005】
パケット用ふたは、ヒンジ留めされた硬質プラスチックフラップを備えて取出し口を囲む硬質プラスチックフレーム等、数多くの形態で既に存在し、必要に応じて、開いたり、閉じてクリップ留めしたりすることが可能である。別の既存の設計はパケットに取り外し可能に付着された軟性プラスチックフラップであり、はがして開くことで取出し口を表に出し、フラップの接着層によって取出し口に再付着されることができる。これらの設計は、取出し口を作るために、パケットの一部を完全に取り外す必要がある。
【0006】
また、乾燥フルーツ等の再封可能なパケットも市場に存在し、一般的には、再封可能なファスナー式保存袋を利用している。
【発明の概要】
【発明の効果】
【0007】
本発明の主題によれば、ティッシュ、食品等の物品を保存し分配するためのシステムが提供される。システムは、基部、および、少なくとも利用時に基部に対して旋回軸の周りに旋回可能なフラップ部を持つふたと、2つの隔置された点を終端としその大部分が2つの点を結ぶ旋回軸に相当する仮想直線から隔置されたフラップ部に相当するフラップ領域を持つ面と、を備え、フラップ部の旋回によって面がフラップ領域で引き裂かれ、面のフラップ領域を備えるフラップおよびそれに相当する面の取り出し口を形成してパケットの内部を取り出すことを可能した後、フラップが取り出し口に対して引き上げられ取り出しを可能にする開位置とフラップが取り出し口を覆う閉位置との間で実質的に動くように、ふたは少なくとも基部の一部およびそのフラップ領域の一部において面に取り付けられている。
【0008】
本明細書および請求項で使用される語である弱化部は、目打ち、薄化等のレーザー処理、または材料を完全に貫通してスリットまたは完全切断を形成することを利用して形成される材料の弱化部を意味する。
【0009】
面のフラップ領域は、2つの隔置された点に終端を持つ形成済みパケット弱化部によって画定され得る。パケット弱化部は、各端において、パケット弱化部の幅よりも幅が広くパケット弱化部の伸長よりも幅が狭いストッパを終端とする。
【0010】
ふたのフラップ部は、旋回軸において終端するふたにおいて、形成済みふた弱化部によって画定される。これもまた、目打ち、薄化等のレーザー処理を利用して作成され得る。このふた弱化部は、フラップ部が所定の力でパケット面から引っ張られた場合に剥離するよう設計され得る。
【0011】
パケット弱化部および/またはふた弱化部は、ふたの任意の形成済みスリットと同様に、スリットまたはパケット面からの材料の除去を各端において、弱化部またはスリットの幅よりも幅が広く弱化部またはスリットの伸長よりも幅が狭いストッパを終端とする。ストッパは円形、ジグザグ、または起伏等、任意数の形状またはパターンの実施形態をとり得る。
【0012】
ふたはパケット面に接着剤、熱溶接、または別の取り付け方法によって取り付けられ得る。生産工程では、筒状に巻かれたふたが順番に充填済みパケットに取り付けられ得る。代替的に、ふたは、ディスペンサまたはマガジン等内に配置され得る。
【0013】
フラップ部は、パケット弱化部および2つの点を覆うように、少なくともパケットの面に取り付けられたその領域の大部分を占める。
【0014】
パケットの面およびふたの少なくとも1つが、それぞれフラップ領域またはフラップ部を形成するために切断されるのに適合する素材から作られ得る。
【0015】
ふたは、2つの点におけるフラップ部を少なくとも強化するために、その基部が少なくとも2つの点においてフラップ領域から離れる方向に仮想直線を越えて延在するように形成され配置され得る。ふたは、また、少なくとも密封能力を向上するために、基部またはフラップ部の少なくとも1つが仮想直線から離れる方向にフラップ部を越えて延在するように形成され配置され得る。
【0016】
ふたは、剛性がパケットよりも大きいか、または小さい、一片の材料から製造され得る。ふたは、射出成形、熱成形、加圧成形、コンピュータ裁断等によって成形され得る。
【0017】
ふたは、フラップ部に対して旋回し得るようにフラップ部に取り付けられた1つの端部、および、フラップが閉位置にあるときに基部に係合可能な第2の端部を持つ固定タブを備えて形成され得る。固定タブは、ふたの基部と概して整列している最初の閉位置と、ユーザの指で持たれるためにタブが基部から突き出ている開位置と、閉位置でフラップを固定するために基部と係合するように持たらせれた最終の閉位置との間で、フラップ部に対して旋回軸から隔置されたヒンジ軸の周りに旋回し得る。
【0018】
固定タブは、固定タブにスリットまたは切り抜きによって形成された固定舌部を含み得る。同様に、ふたの基部は、その外周の全体の長さよりも本質的に短くパケットに自由に取り付けできる固定部をその外周に持ち得、その固定領域においてパケットの面から隔置され、固定部および面の固定領域がふたの基部と係合する固定舌部を挿入するための受け口として働く。固定タブは、最終閉位置においてその最初の閉位置からヒンジ線の周りに180度折り返され得る。
【0019】
代替的に、ふたは、少なくともその一部がパケットの面に着脱可能な接着用テープのひもから構成されてもよく、必要に応じてパケットフラップを閉位置に保ち、最初に弱化部が裂かれた後のパケットを効果的に再封する。
【0020】
弱化部およびふたは、パケット面の中央に置かれる必要はなく、必要であればパケットの縁に向かって配置され得ることに注意されたい。
【0021】
本発明の主題の別の態様によると、1片の材料から製造された、パケットに利用されるふたであって、ふたは、
− 固定部を備えた基部と、
− フラップ部がふたの基部と概して整列している最初の閉位置と、フラップが基部に関して旋回軸の周りに回転した開位置と、フラップが再び基部と概して整列している最終の閉位置との間で、一体化した旋回軸の周りに少なくとも利用時に旋回可能なフラップ部と、
− フラップ部に取り付けられた第1の端部、および、少なくともふたの利用時に自由である第2の端部を持つ固定タブであり、固定タブが前記フラップ部に対して一体化したヒンジ線の周りに、固定タブの前記自由な端部が固定位置から隔置されている自由位置と固定タブが前記第1の端部から隔置された固定位置で係合可能である固定位置との間で旋回可能である固定タブと、を備えるふたが提供される。
【0022】
ふたは、パケットと一体化した部分を構成してもよく、または、パケットに適用されるために構成されてもよい。
【0023】
固定タブは、固定タブにスリットまたは切り抜きによって形成された固定舌部を含み得る。
【0024】
ふたの基部は、その外周の全体の長さよりも本質的に短く前記パケットに自由に取り付けできる少なくとも1つの固定部をその外周に持ち、その固定領域においてパケットの面から隔置され、固定部および面の固定領域がふたの基部の固定部と係合する固定舌部を挿入するための受け口として働く。
【0025】
本発明の主題を理解するため、および、実際に実施され得る方法をみるために、ここで、非制限的な例によってのみ添付図面を参照して実施形態を説明する。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1A】本発明の主題のパケットを示す図である。
【図1B】図1Aに示すパケットについて、本発明の主題の一実施形態によるふたがその面に取り付けられ、ふたが閉位置にある場合を示す図である。
【図1C】図1Aおよび図1Bのふたを備えたパケットについて、ふたが開位置にある場合を示す図である。
【図2A】図1Bに示すふたの平面上面図である。
【図2B】図1Bに示すふたの上面等角図である。
【図3A】図2Aに示すふたを線A−Aで切断した断面図である。
【図3B】図3AのBの詳細を示す図である。
【図3C】図3AのCの詳細を示す図である。
【図4】図1Bに示すふたの底面図であり、影付きの範囲はパケットから離れている領域を示す。
【図5】図2Aおよび2Bに示すふたについて、ふたの固定タブがその最初の閉位置にある場合(図5A)、開位置にある場合(5B)、および、最終の閉位置にある場合(5C)を示す図である。
【図6】図1Bから図5Bまでに示したふたのさまざまな実施形態を示す図である。
【図7】図7Aから図7Dは本発明に主題によるふたの異なる構成を示す図である。
【図8】図8Aから図8Cは本発明に主題によるふたの異なる構成を示す図である。
【図9】図9Aおよび図9Bは本発明に主題によるふたの異なる構成を示す図である。
【図10】本発明に主題によるふたの異なる構成を示す図である。
【図11】図11Aから図11Cは本発明に主題によるふたの異なる構成を示す図である。
【図12】図12Aから図12Cは本発明に主題によるふたの異なる構成を示す図である。
【図13】図13Aおよび図13Bは図7Aおよび図7Bに示すふたの別の利用例を示す図である。
【図14】図14A及び図14Bは図7Aおよび図7Bに示すふたの修正形態を示す図である。
【図15】図15A及び図15Bは図7Aおよび図7Bに示すふたの修正形態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
図1から図11は本発明の主題によるふたを備えたパケットの異なる例を示す。これらの例において、パケットはティッシュの保存および分配用に適合されているが、湿潤または乾燥食品を含む他の任意の適切な用途に当然利用され得る。また、パケットは、同時に1枚のティッシュを分配するように適合されている。ふたの機能は、その中に収容されたティッシュの汚染と乾燥を防ぐために、ティッシュの取出し口を繰り返し密封する方法を提供することである。
【0028】
ここで、任意の「ティッシュ」の指すものは、通常のティッシュに加え、湿潤ティッシュ、タオレット、ナプキン、および同様物品を含み、乾燥か湿潤かを問わない。ティッシュは、分かれるようにつなげられたシートとしてまたは挟みこまれた別々のシートとしてパケット内部に配置され、先のティッシュがパッケージから取り除かれると次のティッシュの一部が取出し口を通り、次のティッシュ(順に先のティッシュになる)を必要なときに簡単に取り除くことができる位置になると先のティッシュを放すことを保証するように、積まれている。ティッシュは、先頭のティッシュの取り除きが以降のティッシュに影響しないよう、挟み込まれることなく単純に積まれてもよい。
【0029】
パケットは、合成樹脂、プラスチック、ラミネート加工または非ラミネート加工のダンボール等を含む任意の一材料または複数の材料から作られ得、その形状はさまざまであり得る。
【0030】
説明される例におけるパケット上のふたの位置はパケット面の中央であるが、明らかにさまざまであり得、今日の市場における慣例的用途と同様の位置に置かれる必要は無い。
【0031】
図1Aを参照すると、パケット1はパケット弱化部3(短い破線で示す)を備えた面2を含み、弱化部が裂かれるとティッシュ取出し口の境界が形成され、その取出し口を通ってパケット1内部からティッシュが取り除かれることが示されている。
【0032】
弱化部は、仮想直線5(長い破線で示す)によって結ばれる2つの隔置された点4を終端とする。弱化部3の大部分は、2つの点4を結び弱化部3とともにフラップ領域6を画定する仮想直線5から隔置されている。
【0033】
図1Bおよび図1Cは、基部13を構成する外部リングを備える、ふた12を示す。基部13は、(本実施形態においては半円形の形状である)弱化部15によってふた12内に画定されるフラップ部14を完全に取り囲む(ただし、いつも該当するわけではない。図6参照)。ふた12の最内部は、固定タブ16である。固定タブ16は、形成済みスリット17によってフラップ部14内に画定される。ふた12は、一般に半円形の形状を持つが、多くの形状を実施形態とし得、以下の記述で説明されるのと同様の固定原理を使用する。ふた12は、複数のプラスチック、ラミネート、およびダンボールを含むさまざまな材料から作られ得る。
【0034】
図2Aは、一般的な半円形の形状を持つ、図1Bと同じ実施形態のふたを示す。固定タブ16は、固定タブ16を画定する形成済みスリット17の両端において、ふた12の2つの小さいストッパ22の間を、ヒンジ軸21の周りで旋回する。ストッパ22は、固定タブ16が繰り返し開閉する間に、スリット17が最初の限界を超えるのを阻止するのに役立つ。固定タブ16は、本実施形態のように、切り抜き範囲23を囲んで固定舌部24を画定してもよく、または、固定舌部が形成済みスリットを備えた固定タブ内に形成されてもよい。固定舌部24は、利用の間にティッシュの取出し口(図示されていない)の密封を維持するため、ふた12の周囲に切りこまれた固定部25の下に滑りこむ。
【0035】
図2Bは、図2Aに示すふたの上面等角図である。
【0036】
図3Aにおいて、ふた12のA−Aの断面に沿った、一般的な材料の厚みが画定される。一般的に、断面は、本発明の主題のこの様式の実施形態における任意の形状のふたについて、図3Bに示すヒンジ軸21および図3Cに示すふた弱化部15における詳細を含めて、同一である。
【0037】
再度、図1Bおよび1Cを参照して、ふた12は、弱化部3および2つの点4を含むフラップ領域6を覆うように、例えば接着剤または熱溶接によってパケット1の面2に取り付けられる。具体的には、フラップ部14はフラップ領域6を覆い、一旦取り付けられると、図1Cに示すように、フラップ部14およびフラップ領域6は結合して一体化したフラップを形成する。基部13は、常に、すなわち、ふたが最初の閉位置にあるとき、ふたが開位置にあるとき、およびふたが最終の閉位置になった後、パケット面2に対して固定位置を維持する。
【0038】
図4は、再び第一の実施形態を用い、パケット(図示されていない)に恒久的に取り付けらたふた12の下面の範囲41を示す。任意の形状のふたに相当する範囲もまた、パケットに取り付けられている。本実施形態において、基部13は、ロック部25の範囲の外周上にある部分を除き、パケットに完全に取り付けられている。ふた弱化部15の周りの範囲31も、必要に応じて、取り付けられていない状態にある。フラップ部14の残りの部分は、フラップ領域(図示されていない)に取り付けられ、一体化したフラップを維持する。固定タブ16もまた、取り付けられずに、自由なままで、ヒンジ軸21の周りを旋回する。
【0039】
操作方法を、図5A、5B、および5Cに示す。ふた12は、ティッシュ取り出し口を、繰り返し、および、密封して閉じることができる。
【0040】
図5Aにおいて、本実施形態のふた12は、消費者がティッシュディスペンサを受け取ったときのように、最初の閉位置にある。フラップ部14は、基部13およびパケット面(図示されていない)と同じ面に、平らに置かれている。ふた弱化部15は裂かれていない。固定タブ16もまた、同じ平面上に置かれている。消費者が固定タブ16を引っ張ると、ふたが開位置にある図5Bに見られるように、ふた弱化部15およびパケット弱化部(図1Cに示す)が裂け、フラップ部14が持ち上げられる。
【0041】
図5Bに、固定舌部24、および、ふた12の外周にある固定部25が見られる。開位置において、それらは係合されていない。固定タブ16は、ヒンジ軸21の周りで、ある程度まで旋回される。ふた弱化部15(図5B)は最初の開封で裂かれ、フラップ部14が形成され、旋回軸51の周りで回転され、ベース部13と同じ平面内ではなくなる。
【0042】
図5Cは、最初に開封して再び閉じた後である最終の閉位置における、本発明の主題の本実施形態を示す。フラップ部14は、基部13と同一の平面上にあり、パケット面(図示されていない)に対して平らで、固定タブ16はヒンジ軸21の周りで完全に180度回転されている。最終の閉位置では、固定舌部が固定部の下に置かれて、フラップ(フラップ部14を含む)を閉位置にすることにより、パケットの内容物を外部環境から守る。
【0043】
図6は、図1Bから5Bまでに見られるふたの実施形態の変形を示す。本設計において、基部63はふた62のフラップ部64の周囲を完全に囲んでいない。基部63は、ふた弱化部65の範囲内でフラップ部64を囲む。固定タブ66は、図1Aから5Bに見られるものとほとんど同じであるが、前記実施形態のようにフラップ部64によって完全に囲まれてはいない。一体化したヒンジ61の範囲内で、フラップ部に接続されているだけである。
【0044】
図7Aおよび図7Bは、図1Bから5Bに見られるふたの実施形態の別の変形を示す。ふた71は、ふた12の構造と同様の構造であり、その違いは、固定タブ76、固定舌部74を画定する切り抜き範囲73、およびその固定部75の形状にある。
【0045】
固定タブ76は、固定タブ76を掴みやすくするための円弧形の掴み用切り抜き範囲78を持つ。固定部75は係合部75bを形成する切り抜き範囲75aを備えており、図7Bに示すように、切り抜き範囲75aによって固定舌部74は係合部75bの下の固定位置につくことができる。
【0046】
図7Cおよび図7Dを参照すると、図7Aおよび図7Bに示したふたについて、複数の範囲を概略的に示しており、パケット(図示されていない)に恒久的に取り付けられた範囲と、取り付けられていない状態にある範囲がある。図7Cに示すように、取り付けられていない状態にある範囲は固定タブ76、ふた弱化部79に沿って延在する範囲Rおよび固定部75の係合部75bであり、ふた71の残りの部分はパケットに取り付けられていない。代替的に、図7Dに示すように、範囲Rはパケットに取り付けられ、固定タブ76および係合部75bのみが取り付けられていない。
【0047】
図8Aから8Cを参照すると、図7Aから7Dに示したふたの別の構成が示されており、基部170の遠位部170aは、旋回軸172(図8Bに点線で示す)の全体にそって延在せず、その2つの端部172aおよび172bに終端を持つ。
【0048】
図9Aおよび図9Bを参照すると、図8Aから8Cに示すふたの別の構成が示されており、固定タブ186は固定舌部を持たず、単に、固定タブ186を固定部185の係合部185aの下に挿入することによって、基部184の固定部185に固定タブ186が係合される。
【0049】
図10は、一般的な長方形の形状のふた81を備えた、本発明の主題の別の構成を示す。基部82、フラップ部83および固定タブ84の主な機能は、本実施形態にとどまる。固定タブ84の形成済みスリット85は、固定舌部を画定するが、前記実施形態で利用されたような切り抜きも利用され得る。本例では、基部82の外周の切り抜きが固定部として機能する必要はなく、(基部82の)一直線の縁は固定舌部85の受け口として十分である。
【0050】
図11Aから11Cは、容器Cと一体化した部分を構成するふた91を備えた本発明の主題の別の構成を示し、容器Cが備える表面Sにふた91が形成されている。ふた91は、図7Aおよび図7Bに示すふた71の構造と同様の構造であるが、本発明の主題による別の構成を持ち得、フラップ部92、つかみ用切り抜き範囲98および固定舌部94を画定する切り抜き反映93を備えた固定タブ96、および、固定部95を含む。しかし、ふた91は表面S以外には基部を持たず、ふたを表面に取り付ける必要がないので、本構成では基部は必要とされない。ふた91が開位置にあるときフラップ部94は取出し口Oを画定し(図11B)、これを通して、消費者は容器Cの内容物を取り出す。
【0051】
掴み用切り取り範囲98は、容器Cの製造中に切り取り範囲93および固定部95を表面Sから取り除くか、または、容器が最初に使用されるときに消費者によって裂かれるように範囲98、範囲93、および範囲95の境界に沿う弱部として形成され得る。製造中にこれらの範囲が取り除かれ、そのため、露出された状態になる場合には、容器Cはその内容物の露出を防ぐために透明な材料で包装され得る。代替的に、図12Aから12Cに示すように、容器Cは、表面Sの内面Sinに取り付けられ、少なくとも取り除かれた範囲、すなわち、掴み用切り取り範囲98、切り取り範囲93、および固定部95を覆うような大きさであるカバーシート100を備え得る(図12A)。シート100は、線101(図12Bに破線で示す)に対応する弱化部とともに形成され、この線に沿ってシートが裂かれることによって、表面Sに取出し口O(図12B)が形成される。
【0052】
本発明の主題によるふたは、たとえば図1Bに示すふたのようにパケットに直接取り付けられてもよく、または、間接に取り付け、すなわち、取り付けられたふたがパケットの内容物を利用できるようにしている限りは、パケットと一体化した部分を構成していないであろう任意の付加的な要素に取り付けられてもよい。付加的要素は、さらに、ふたの一部を構成してもよく、すなわち、ふたとともにパケットに取り付けられるように構成されてもよい。
【0053】
図13Aおよび図13Bは、(上記で説明された任意の他のふたも利用され得るが、容器C1またはC2の表面の一部を構成するふた71と類似のふた111を示す。
【0054】
図13Aに示すように、シート110は、容器C1の表面S1の外面に取り付けられ、表面S1内の開口部A1を覆う。シート110が取り付けられた後は開口部A1を利用できなくなるため、開口部A1はシート110を取り付ける前に作成されなければならない。
【0055】
図13Bに示すように、シート110は容器C2の表面S2の内面に取り付けられ、開口部A2を覆う。開口部A2は、シート110を取り付ける前に作成されるか、または、容器が最初に使用されるときに表面S2の一部を取り除くことによって形成され得る。後者の場合、開口部A2は、表面S2内に形成され消費者によって取り除かれることが可能な弱部(図示されていない)によって画定される。
【0056】
本発明の主題によるふたは、さらに、ふたとは異なる材料またはふたと同じ材料で作られた、ふたと一体化した部分またはふたへ取り付けられた部分を構成する、吊り下げ手段を備え得る。吊り下げ手段は、ふたの位置およびパケットに対する方向に応じて、ふたの任意の部分に付随し得る。
【0057】
吊り下げ手段は、たとえば、図14Aに示す吊り下げループ120、および/または、図14Bに示す吊り下げフック122のような形状であり得、たとえば、パケットを家に置くときや販売用に展示するときに役立ち得る。
【0058】
本発明の主題によるふたは、さらに、必要に応じてふたと同じ材料で作られ、消費者が切断手段をふたから簡単に外すことができるように取り外し可能に取り付けられた切断手段を備え得る。切断手段は、ふたの一部の境界、および、必要に応じて、対応するパケットの境界に沿って切断を行うために構成され得るこの構成により、使用前に、パケットとふたの弱化部に沿ってパケットを完全に密封することができる。
【0059】
図15Aおよび15Bを参照すると、本発明の主題による任意のふたであり得るふた131は、取り付け線を構成する取り付け線に沿ってピック143によってふたの基部135に取り外し可能に取り付けられたナイフ141を含み、消費者はナイフ141を取り付け線143の周囲で旋回させ、そこから引っ張ることによって、ナイフ141を基部135から外すことができる。ナイフ141は、ふた弱化部137および対応するパケット弱化部に沿って切断して、開口(図示されていない)を画定し、パケット内部を利用できるように構成されている。
【0060】
上記で既に述べたように、パッケージは、食品(ばらばらの乾燥食品等)のようなさまざまな製品の保存および分配用に利用され得る。同様に、パッケージは、多くの異なる形状で設計され得、取り出し用のふたは、その内容物に応じて要望通りに他の中から選択され得る。たとえば、乾燥食品用のパッケージの場合、パッケージは自立型であり、取り出し用の開口はその最上部またはその近くに適合されていることが望ましい。しかし、パッケージの形状と機能に関する制限はなく、軟包装でもあり得る。
【0061】
さらに、本発明の主題は、この上記において図示され説明されたように分配用のふたに関するものであり、パッケージとは別々に製造され、任意の段階でパッケージに適用され得るものであることは、理解されよう。本発明の主題はこの上記において記述された例示的な実施形態によって示されるものに限定されないことは、当業者によって理解されよう。このように、取出し口にふたユニットを備えたパケットは、本主題事項の範囲内において必要な変更を加えて、さまざま構成で実施され得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
− 基部、および、少なくとも利用時に前記基部に対して旋回軸の周りに旋回可能なフラップ部を持つふたと、
− 2つの隔置された点を終端としその大部分が前記2つの点を結ぶ前記旋回軸に相当する仮想直線から隔置されたフラップ部に対応するフラップ領域を持つ面と、を備え、
前記ふたが、前記フラップ部の旋回によって前記面がフラップ領域で引き裂かれ、前記面の前記フラップ領域を備えるフラップおよびそれに相当する前記面の取り出し口を形成して前記パケットの内部を取り出すことを可能にした後、前記フラップが前記取り出し口に対して引き上げられ取り出しを可能にする開位置と前記フラップが前記取り出し口を覆う閉位置との間で実質的に動くように、少なくとも前記基部の一部およびそのフラップ領域の一部において前記面に取り付けられているパケット。
【請求項2】
前記フラップ領域が、形成済みパケット弱化部によって画定され、前記2つの隔置された点で終端する、前記請求項1に記載のパケット。
【請求項3】
前記ふたの前記フラップ部が、前記ふたにおいて形成済みふた弱化部によって画定され、前記旋回軸において終端する、請求項1に記載のパケット。
【請求項4】
前記フラップ部が、前記パケット弱化部および前記2つの点を覆うように、少なくとも前記パケットの前記面に取り付けられたその領域の大部分を占める、請求項1、2、または3に記載のパケット。
【請求項5】
前記パケットの前記面および前記ふたの少なくとも1つが、それぞれ前記フラップ領域または前記フラップ部を形成するために切断されるのに適合する素材から作られている、請求項1〜4のうちのいずれか1項に記載のパケット。
【請求項6】
前記ふたが、前記2つの点における前記フラップ部を少なくとも強化するために、その基部が少なくとも前記2つの点においてフラップ領域から離れる方向に前記仮想直線を越えて延在するように形成され配置される、請求項1〜5のうちのいずれか1項に記載のパケット。
【請求項7】
前記ふたが、少なくとも密封能力を向上するために、その基部およびそのフラップ部の少なくとも1つが前記仮想直線から離れる方向に前記フラップ領域を越えて延在するように形成され配置される、請求項1〜6のうちのいずれか1項に記載のパケット。
【請求項8】
前記ふたが1片の素材から製造されている、請求項1〜7のうちのいずれか1項に記載のパケット。
【請求項9】
前記ふたが、前記フラップ部中の形成済みスリットで作られた固定タブを備えて形成され、少なくとも1つの端部はそれに対して旋回可能なように前記フラップ部に取り付けられ、第2の端部は前記フラップ部が閉位置にあるときに前記基部に係合可能である、請求項1〜8のうちのいずれか1項に記載のパケット。
【請求項10】
前記固定タブが、前記ふたの前記基部と概して整列している最初の閉位置と、ユーザの指で持たれるために前記タブが前記基部から突き出ている次の開位置と、閉位置で前記フラップを固定するために前記基部と係合するように持たらされた最終の閉位置との間で、前記フラップ部に対して前記旋回軸から隔置されたヒンジ軸の周りに旋回可能である、請求項9に記載のパケット。
【請求項11】
前記固定タブが、前記固定タブにスリットまたは切り抜きによって形成された固定舌部を含む、請求項10に記載のパケット。
【請求項12】
前記ふたの前記基部が、その外周の全体の長さよりも本質的に短く前記パケットに自由に取り付けできる固定部をその外周に持ち、その固定領域において前記パケットの前記面から隔置され、前記固定部および前記面の前記固定領域が前記ふたの前記基部の前記固定部と係合する前記固定舌部を挿入するための受け口として働く、請求項11に記載のパケット。
【請求項13】
形成済みスリットによって作られた前記固定タブまたは前記固定舌部のうちの少なくとも1つが、各端部において、前記形成済みスリットの幅よりも幅が広く前記形成済みスリットの伸長よりも幅が狭いストッパを終端とする、請求項9〜12のうちのいずれか1項に記載のパケット。
【請求項14】
前記固定タブが、前記最終閉位置においてその最初の閉位置からヒンジ先の周りに180度折り返されている、請求項9〜13のうちのいずれか1項に記載のパケット。
【請求項15】
前記パケット弱化部が各端部において、前記弱化部の幅よりも幅が広く前記弱化部の伸長よりも幅が狭いストッパを終端とする、請求項2または請求項2に従属する請求項のうちのいずれか1項に記載のパケット。
【請求項16】
前記ふた弱化部が各端部において、前記弱化部の幅よりも幅が広く前記弱化部の伸長よりも幅が狭いストッパを終端とする、請求項3または請求項3に従属する請求項のうちのいずれか1項に記載のパケット。
【請求項17】
1片の材料から製造された、パケットに利用されるふたであって、前記ふたは、
− 固定部を備えた基部と、
− フラップ部が前記ふたの前記基部と概して整列している最初の閉位置と、前記フラップが前記基部に関して前記旋回軸の周りに回転した開位置と、前記フラップが再び前記基部と概して整列している最終の閉位置との間で、一体化した旋回軸の周りに少なくとも利用時に旋回可能な前記フラップ部と、
− 前記フラップ部に取り付けられた第1の端部、および、少なくとも前記ふたの利用時に自由である第2の端部を持つ固定タブであり、前記固定タブが前記フラップ部に対して一体化したヒンジ線の周りに、前記固定タブの前記自由な端部が前記固定位置から隔置されている自由位置と前記固定タブが前記第1の端部から隔置された固定位置で係合可能である固定位置との間で旋回可能である固定タブと、を備えるふた。
【請求項18】
前記パケットと一体化した部分を構成する、請求項17に記載のふた。
【請求項19】
前記パケットに適用するために構成される、請求項17に記載のふた。
【請求項20】
前記固定タブが、前記固定タブにスリットまたは切り抜きによって形成された固定舌部を含む、請求項17に記載のふた。
【請求項21】
前記ふたの前記基部が、その外周の全体の長さよりも本質的に短く前記パケットに自由に取り付けできる固定部をその外周に持ち、その固定領域において前記パケットの前記面から隔置され、前記固定部および前記面の前記固定領域が前記ふたの前記基部の前記固定部と係合する前記固定舌部を挿入するための受け口として働く、請求項20に記載のパケット。
【請求項1】
− 基部、および、少なくとも利用時に前記基部に対して旋回軸の周りに旋回可能なフラップ部を持つふたと、
− 2つの隔置された点を終端としその大部分が前記2つの点を結ぶ前記旋回軸に相当する仮想直線から隔置されたフラップ部に対応するフラップ領域を持つ面と、を備え、
前記ふたが、前記フラップ部の旋回によって前記面がフラップ領域で引き裂かれ、前記面の前記フラップ領域を備えるフラップおよびそれに相当する前記面の取り出し口を形成して前記パケットの内部を取り出すことを可能にした後、前記フラップが前記取り出し口に対して引き上げられ取り出しを可能にする開位置と前記フラップが前記取り出し口を覆う閉位置との間で実質的に動くように、少なくとも前記基部の一部およびそのフラップ領域の一部において前記面に取り付けられているパケット。
【請求項2】
前記フラップ領域が、形成済みパケット弱化部によって画定され、前記2つの隔置された点で終端する、前記請求項1に記載のパケット。
【請求項3】
前記ふたの前記フラップ部が、前記ふたにおいて形成済みふた弱化部によって画定され、前記旋回軸において終端する、請求項1に記載のパケット。
【請求項4】
前記フラップ部が、前記パケット弱化部および前記2つの点を覆うように、少なくとも前記パケットの前記面に取り付けられたその領域の大部分を占める、請求項1、2、または3に記載のパケット。
【請求項5】
前記パケットの前記面および前記ふたの少なくとも1つが、それぞれ前記フラップ領域または前記フラップ部を形成するために切断されるのに適合する素材から作られている、請求項1〜4のうちのいずれか1項に記載のパケット。
【請求項6】
前記ふたが、前記2つの点における前記フラップ部を少なくとも強化するために、その基部が少なくとも前記2つの点においてフラップ領域から離れる方向に前記仮想直線を越えて延在するように形成され配置される、請求項1〜5のうちのいずれか1項に記載のパケット。
【請求項7】
前記ふたが、少なくとも密封能力を向上するために、その基部およびそのフラップ部の少なくとも1つが前記仮想直線から離れる方向に前記フラップ領域を越えて延在するように形成され配置される、請求項1〜6のうちのいずれか1項に記載のパケット。
【請求項8】
前記ふたが1片の素材から製造されている、請求項1〜7のうちのいずれか1項に記載のパケット。
【請求項9】
前記ふたが、前記フラップ部中の形成済みスリットで作られた固定タブを備えて形成され、少なくとも1つの端部はそれに対して旋回可能なように前記フラップ部に取り付けられ、第2の端部は前記フラップ部が閉位置にあるときに前記基部に係合可能である、請求項1〜8のうちのいずれか1項に記載のパケット。
【請求項10】
前記固定タブが、前記ふたの前記基部と概して整列している最初の閉位置と、ユーザの指で持たれるために前記タブが前記基部から突き出ている次の開位置と、閉位置で前記フラップを固定するために前記基部と係合するように持たらされた最終の閉位置との間で、前記フラップ部に対して前記旋回軸から隔置されたヒンジ軸の周りに旋回可能である、請求項9に記載のパケット。
【請求項11】
前記固定タブが、前記固定タブにスリットまたは切り抜きによって形成された固定舌部を含む、請求項10に記載のパケット。
【請求項12】
前記ふたの前記基部が、その外周の全体の長さよりも本質的に短く前記パケットに自由に取り付けできる固定部をその外周に持ち、その固定領域において前記パケットの前記面から隔置され、前記固定部および前記面の前記固定領域が前記ふたの前記基部の前記固定部と係合する前記固定舌部を挿入するための受け口として働く、請求項11に記載のパケット。
【請求項13】
形成済みスリットによって作られた前記固定タブまたは前記固定舌部のうちの少なくとも1つが、各端部において、前記形成済みスリットの幅よりも幅が広く前記形成済みスリットの伸長よりも幅が狭いストッパを終端とする、請求項9〜12のうちのいずれか1項に記載のパケット。
【請求項14】
前記固定タブが、前記最終閉位置においてその最初の閉位置からヒンジ先の周りに180度折り返されている、請求項9〜13のうちのいずれか1項に記載のパケット。
【請求項15】
前記パケット弱化部が各端部において、前記弱化部の幅よりも幅が広く前記弱化部の伸長よりも幅が狭いストッパを終端とする、請求項2または請求項2に従属する請求項のうちのいずれか1項に記載のパケット。
【請求項16】
前記ふた弱化部が各端部において、前記弱化部の幅よりも幅が広く前記弱化部の伸長よりも幅が狭いストッパを終端とする、請求項3または請求項3に従属する請求項のうちのいずれか1項に記載のパケット。
【請求項17】
1片の材料から製造された、パケットに利用されるふたであって、前記ふたは、
− 固定部を備えた基部と、
− フラップ部が前記ふたの前記基部と概して整列している最初の閉位置と、前記フラップが前記基部に関して前記旋回軸の周りに回転した開位置と、前記フラップが再び前記基部と概して整列している最終の閉位置との間で、一体化した旋回軸の周りに少なくとも利用時に旋回可能な前記フラップ部と、
− 前記フラップ部に取り付けられた第1の端部、および、少なくとも前記ふたの利用時に自由である第2の端部を持つ固定タブであり、前記固定タブが前記フラップ部に対して一体化したヒンジ線の周りに、前記固定タブの前記自由な端部が前記固定位置から隔置されている自由位置と前記固定タブが前記第1の端部から隔置された固定位置で係合可能である固定位置との間で旋回可能である固定タブと、を備えるふた。
【請求項18】
前記パケットと一体化した部分を構成する、請求項17に記載のふた。
【請求項19】
前記パケットに適用するために構成される、請求項17に記載のふた。
【請求項20】
前記固定タブが、前記固定タブにスリットまたは切り抜きによって形成された固定舌部を含む、請求項17に記載のふた。
【請求項21】
前記ふたの前記基部が、その外周の全体の長さよりも本質的に短く前記パケットに自由に取り付けできる固定部をその外周に持ち、その固定領域において前記パケットの前記面から隔置され、前記固定部および前記面の前記固定領域が前記ふたの前記基部の前記固定部と係合する前記固定舌部を挿入するための受け口として働く、請求項20に記載のパケット。
【図1A】
【図1B】
【図1C】
【図2A】
【図2B】
【図3A−3C】
【図4】
【図5A】
【図5B】
【図5C】
【図6】
【図7A】
【図7B】
【図7C】
【図7D】
【図8A】
【図8B】
【図8C】
【図9A】
【図9B】
【図10】
【図11A−11C】
【図12A−12C】
【図13A】
【図13B】
【図14A】
【図14B】
【図15A】
【図15B】
【図1B】
【図1C】
【図2A】
【図2B】
【図3A−3C】
【図4】
【図5A】
【図5B】
【図5C】
【図6】
【図7A】
【図7B】
【図7C】
【図7D】
【図8A】
【図8B】
【図8C】
【図9A】
【図9B】
【図10】
【図11A−11C】
【図12A−12C】
【図13A】
【図13B】
【図14A】
【図14B】
【図15A】
【図15B】
【公表番号】特表2012−501919(P2012−501919A)
【公表日】平成24年1月26日(2012.1.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−525678(P2011−525678)
【出願日】平成21年9月3日(2009.9.3)
【国際出願番号】PCT/IL2009/000858
【国際公開番号】WO2010/026584
【国際公開日】平成22年3月11日(2010.3.11)
【出願人】(311010268)タドビック リミテッド (1)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成24年1月26日(2012.1.26)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年9月3日(2009.9.3)
【国際出願番号】PCT/IL2009/000858
【国際公開番号】WO2010/026584
【国際公開日】平成22年3月11日(2010.3.11)
【出願人】(311010268)タドビック リミテッド (1)
【Fターム(参考)】
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