説明

物品の搬送方法及び装置

【課題】 板状の被搬送物品を一定姿勢でかつ搬送方向に直交する方向の位置を揃えた状態で連続搬送可能にする。
【解決手段】 搬送用コンベア20と、コンベア20の搬送方向に沿って当該コンベア上方に位置する第1のガイド30と、第1のガイド30から所定距離だけ離間して前記搬送方向に略平行に配置された軸体15とを用いる。そして、板状の被搬送物品をコンベア20と軸体15の両方に渡して載置し、軸体15の前記被搬送物品が載置される側が、第1のガイド方向に向かうように軸体15を回転駆動しながらコンベア20を走行させて被搬送物品を搬送する構成である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、板状の被搬送物品を連続搬送する物品の搬送方法及び装置に係り、とくに長方形の板状被搬送物品の短辺を搬送方向に平行にして搬送するのに適した物品の搬送方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
矩形板状の被搬送物品を各種加工機で加工する場合に、被搬送物品の短辺を移動方向に平行な姿勢に保って加工しなければならない場合がある。例えば、図6のように弓形に湾曲した矩形薄板状の被搬送物品1の外周面又は内周面を砥石で研削、研磨する場合等であり、このような加工を連続的に行うためには、図7のように薄板状の被搬送物品1の短辺Lを搬送方向に平行にして(長辺を搬送方向に直交させて)連続搬送する必要性がある。
【0003】
図8(A)は図6のような薄板状の被搬送物品1のバッチ加工工程の概略図であり、手供給により被搬送物品1が供給され、砥石2を有する加工機に被搬送物品1をニップロールとしてのゴムローラー3で挟んで移送する構成である。この場合、手供給であるため、被搬送物品1を図7のように連続搬送する工程は不要であるが、加工処理能力は低く、3秒/個程度である(被搬送物品1個又は2個送り)。
【0004】
図8(B)は図6のような薄板状の被搬送物品1の連続加工工程を想定した概略図であり、砥石2Aを用いた加工Aを行う加工機4A、砥石2Bを用いた加工Bを行う加工機4B、及び砥石2Cを用いた加工Cを行う加工機4Cの各工程間を連続搬送コンベアで接続して図7のように被搬送物品1を搬送することが考えられている。なお、各加工機内工程では被搬送物品1をニップロールとしてのゴムローラー3で挟んで移送する。
【0005】
ところで、図9(A)のように、矩形板状の被搬送物品1がその短辺を搬送方向に平行にして搬送される場合には、コンベア両側のガイド5Aとガイド5Bとの間隔と被搬送物品1の長辺の寸法とのクリアランスに起因して被搬送物品1が斜めになり易く、流れが悪くなる(詰まりが発生し易い)。とくに、フェライト、その他のセラミックの焼結体の場合、焼き上がり寸法バラツキを考慮してコンベア両側のガイド5Aとガイド5Bとの間隔と被搬送物品1の長辺の寸法とのクリアランスを小さくしにくいため、上記の問題はいっそう顕著になり、後段の被搬送物品1になるほど寸法バラツキが累積して傾斜の度合いも大きくなる。連続搬送コンベアにおける被搬送物品1の流れが悪くなると、砥石2を用いる加工機の場合には送りむらが要因となってウェーブ(砥石による加工時の表面うねり)が発生したり、被搬送物品1が砥石へ斜めに進入することによる斜め研削の発生がある。
【0006】
なお、図9(B)のように被搬送物品1の長辺を搬送方向に平行にして搬送する場合には、コンベア両側のガイド5Aとガイド5Bとの間隔と被搬送物品1の短辺の寸法とのクリアランスが図9(A)と同じであっても傾きが少なくて安定する。但し、加工の種類や被搬送物品1の形状によっては図9(B)の搬送方法が採用できない場合がある。
【0007】
なお、従来の長方形の板状被搬送物品を搬送する装置の公知例としては、以下の特許文献1及び特許文献2がある。
【0008】
【特許文献1】特公平6−99020号公報
【特許文献2】特開2003−128240号公報
【0009】
特許文献1の物品の整列供給装置は、駆動用の一対のチェン間にその移動方向に直交する向きの整列手段を一定間隔で設けたコンベアで被搬送物品を搬送する構成である。この場合、整列手段の係止板で被搬送物品が押圧搬送される。この特許文献1の主目的は被搬送物品を一定姿勢に整列することであり、被搬送物品を搬送方向に直交する向きで位置決めして搬送することはできない。つまり、一対のチェンの間隔は被搬送物品の幅よりも十分大きいため、被搬送物品の幅方向の位置は大きくばらついた状態で搬送されることになる。従って、被搬送物品の姿勢だけでなく位置が揃っていることが必要な加工機への板状の被搬送物品の供給には適用できないきらいがある。
【0010】
特許文献2の長尺物品の移送システムは、直方体形状の長尺物品の長辺を搬送方向に直交する向きにして搬送コンベアで搬送する機構であり、さらに長尺物品を多段積み状態で挟持するためのチャッキング機構を示している。この特許文献2の主目的は直方体形状の長尺物品を搬送し、多段積みして箱詰めすることであり、板状の被搬送物品を連続搬送して各種加工機に供給する用途には適していない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は、上記の点に鑑み、板状の被搬送物品を一定姿勢でかつ搬送方向に直交する方向の位置を揃えた状態で連続搬送可能な物品の搬送方法及び装置を提供することを目的とする。
【0012】
また、本発明は板状の被搬送物品を円滑に安定搬送でき、高効率の連続加工機に対応可能で加工効率及び加工歩留まりの向上に寄与できる物品の搬送方法及び装置を提供することをもう一つの目的とする。
【0013】
本発明のその他の目的や新規な特徴は後述の実施の形態において明らかにする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記目的を達成するために、本発明に係る物品の搬送方法は、搬送用コンベアと、該コンベアの搬送方向に沿って当該コンベア上方に位置する第1のガイドと、該第1のガイドから所定距離だけ離間して前記搬送方向に略平行に配置された軸体とを用い、
板状の被搬送物品を前記コンベアと前記軸体の両方に渡して載置し、前記軸体の前記被搬送物品が載置される側が、前記第1のガイド方向に向かうように前記軸体を回転駆動しながら前記コンベアを走行させて被搬送物品を搬送することを特徴としている。
【0015】
前記物品の搬送方法において、被搬送物品は、前記第1のガイドを基準として連続搬送される構成にするとよい。
【0016】
前記軸体は、前記コンベアの搬送面よりも高い位置に被搬送物品との接触部があるとよい。
【0017】
少なくとも前記軸体の搬送終端側において、前記軸体の前記接触部と前記コンベアの搬送面との高さの差は、搬送終端に向かうにつれて小さくなる構成であるとよい。
【0018】
本発明に係る物品の搬送装置は、搬送用コンベアと、該コンベアの搬送方向に沿って当該コンベア上方に位置する第1のガイドと、該第1のガイドから所定距離だけ離間して前記搬送方向に略平行に配置された回転自在な軸体とを備え、
板状の被搬送物品は前記コンベアと前記軸体の両方に渡して載置され、前記軸体の前記被搬送物品が載置される側が、前記第1のガイド方向に向かうように前記軸体は回転駆動されることを特徴としている。
【0019】
前記物品の搬送装置において、前記軸体は、前記コンベアの搬送面よりも高い位置で被搬送物品の下面に接触するように回転自在に支持されているとよい。
【0020】
前記軸体の搬送終端側にテーパ部が形成されており、搬送終端に向かって径が小さくなる構成であるとよい。
【0021】
前記物品の搬送装置において、前記第1のガイドに対向する側に設けられた第2のガイドと、前記搬送用コンベアの排出側に設けられた第3のガイドとを、搬送終端側に備え、前記搬送用コンベアから排出された被搬送物品を第2及び第3のガイドで支持する構成であるとよい。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、板状の被搬送物品を搬送用コンベアと軸体の両方に渡して載置し、前記軸体の被搬送物品が載置される側が、第1のガイド方向に向かうように前記軸体を回転駆動しながら前記コンベアを走行さるので、被搬送物品を一定姿勢でかつ搬送方向に直交する方向の位置を揃えた状態で連続搬送可能である。
【0023】
また、板状の被搬送物品の短辺が搬送方向に平行な姿勢であっても円滑に安定搬送でき、高効率の連続加工機に対応可能で加工効率及び加工歩留まりの向上に寄与できる。
【0024】
片側基準で被搬送物品を搬送可能であるため、被搬送物品のガイド間隔は被搬送物品の寸法バラツキに配慮した大きなクリアランスに設定でき、フェライト、その他のセラミックの焼結体等の焼き上がり寸法バラツキの大きな物品の搬送にとくに好適に利用できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下、本発明を実施するための最良の形態として、物品の搬送方法及び装置の実施の形態を図面に従って説明する。
【0026】
図1乃至図4において、基台10上には搬送用コンベアとしてのベルトコンベア20が配置されている。このベルトコンベア20は、基台10に設置されたコンベア駆動用モータ21の回転軸に固着された駆動側プーリ22と、基台10上に立設固定された軸受部23で回転自在に支持された被動側プーリ24との間にベルト25を張架したものである。図3のようにベルト25は支持部材26により水平に走行するように下面を支持されている。
【0027】
ベルトコンベア20の搬送方向(ベルト走行方向)に沿って第1ガイド30が基台側に固定支持されており、第1ガイド30は当該コンベア上方に位置している。すなわち、図3のように第1ガイド30のガイド面31はベルト25の上方に位置する垂直面をなしている。
【0028】
また、基台10上に立設固定された軸受部11,12間に軸体15が回転自在に水平に支持されている。この軸体15は、第1のガイド30から所定距離だけ離間して搬送方向(ベルト走行方向)に平行に配置されている(略平行配置でもよい)。図6に示した弓形に湾曲した矩形薄板状の被搬送物品1をベルト25と軸体15の両方に渡して載置(被搬送物品長辺が搬送方向に直交、短辺が搬送方向に平行)したとき、軸体15の被搬送物品1が載置される側が、第1ガイド30方向に向かうように図3の反時計回りに軸体15は回転駆動される。この回転駆動は、基台10に設置された軸体駆動用モータ40の回転軸に固着された駆動側プーリ41と、軸体15の端部に固着された被動側プーリ42との間に伝動ベルト(タイミングベルト)43を巻掛け、モータ40の回転駆動力で軸体15を回転させることにより行われる。
【0029】
前記軸体15の支持高さは、少なくとも第1ガイド30が配置された範囲では被搬送物品1の下面に外周面が接触でき、かつベルト25の上面(コンベア搬送面)よりも高い位置に被搬送物品1との接触部があるように設定されている。また、軸体15の搬送終端側にはテーパ部16が形成されており、搬送終端に向かうにつれてテーパ形状にその径が小さくなっている。すなわち、軸体15と被搬送物品1の下面との接触部と、ベルト25の上面との高さの差は、搬送終端に向かうにつれて小さくなり、搬送終端位置では軸体15は被搬送物品1に接触しなくなる。
【0030】
図1及び図4に示すように、搬送終端側には第2ガイド50及び第3ガイド60が基台10上に固定配置されている。第3ガイド60は、ベルトコンベア20の終端側で第1ガイド30と同じ側に配置されており、図4のように、ベルト25から排出された被搬送物品1の下面を支える底面61と被搬送物品1の一端部(図4の左端部)を位置規制する垂直面62とを有する。垂直面62は第1ガイド30のガイド面31と連続した垂直平面である。
【0031】
第2ガイド50は第1ガイド30及び第3ガイド60に対向配置されており、被搬送物品1の下面を支える底面51と垂直面52とを有する。第2ガイド50及び第3ガイド60の底面51,61は略同じ高さに揃っている。また、第1ガイド30のガイド面31と第2ガイド50の垂直面52との間隔は、フェライト、その他のセラミックの焼結体のように寸法バラツキの大きい被搬送物品であっても通過可能にするため、被搬送物品1とのクリアランスがやや大きくなるように設定されている。第2ガイド50及び第3ガイド60の垂直面52,62の間隔も同様である。
【0032】
次に、この実施の形態の動作説明を行う。
【0033】
ベルトコンベア20の搬送始端側において、図6の弓形に湾曲した矩形薄板状の被搬送物品1をベルト25と軸体15の両方に渡して載置すると、図3のように、軸体15と被搬送物品1下面との接触部はベルト25の上面(コンベア搬送面)よりも高い位置となり、軸体15が反時計回りに回転しているために被搬送物品1にトルクTがかかり、これにより被搬送物品1に力Fが加わる。この力Fは被搬送物品1の一端部を第1ガイド30のガイド面31及びベルト25の上面を押す方向に加わるため、ベルト25の推進力と摩擦力が有効に被搬送物品1に伝わり、この結果、被搬送物品1は一端部が第1ガイド30のガイド面31を基準にしてベルト25の走行に伴って搬送終端側へ搬送されていく。
【0034】
搬送終端に近づくと、軸体15にテーパ部16が形成されているため、軸体15の径が徐々に小さくなり、軸体15が被搬送物品1の下面に接触しなくなる搬送終端位置では、図4のように被搬送物品1の傾斜が略水平となり(被搬送物品1の両端の高さが同じとなり)、被搬送物品1の他端部(図4の右端部)が第2ガイド50に載るとともに、被搬送物品1が後続部品に押されて被搬送物品1の一端部(図4の左端部)が第3ガイド60に載る。従って、搬送終端位置においては被搬送物品1は第2ガイド50及び第3ガイド60により略水平状態で安定載置状態となる。この状態から被搬送物品1は砥石等を具備した加工機へ位置決めして(第1ガイド30のガイド面31に連続する第3ガイド60の垂直面62で被搬送物品の一端部が位置決めされた状態で)連続供給される。
【0035】
この実施の形態によれば、次の通りの効果を得ることができる。
【0036】
(1) 図6の弓形に湾曲した矩形薄板状の被搬送物品1の短辺をベルトコンベア20の搬送方向と平行にして被搬送物品1を円滑に連続搬送可能である。
【0037】
(2) ベルトコンベア20のベルト25上面よりも高い位置にて被搬送物品1に接触する軸体15を回転させて、被搬送物品1の一端側を常時第1ガイド30のガイド面31に当接させながら(押し当てながら)ベルト25の走行により被搬送物品1を搬送するため、被搬送物品1の片側を基準とした状態で位置決めされて被搬送物品1は搬送されることになる。
【0038】
(3) 片側を基準とした状態で被搬送物品1を搬送するため、第1ガイド30と第2ガイド50の間隔は被搬送物品1の寸法バラツキを考慮して大きなクリアランスを持たせるように設定できる。従って、フェライト、その他のセラミックの焼結体等の焼き上がり寸法バラツキの大きな物品の搬送にとくに好適に利用できる。
【0039】
(4) 軸体15の搬送終端側にテーパ部16を設けて徐々に小径とすることにより、搬送終端位置では軸体15が被搬送物品1の下面に接触しないようにして被搬送物品1の傾斜が水平となって第2ガイド50及び第3ガイド60により水平状態で安定載置状態で支持される。このとき、第1ガイド30のガイド面31に連続する第3ガイド60の垂直面62で被搬送物品1の片側基準の位置決めが継続される。
【0040】
(5) 従って、本実施の形態の装置は被搬送物品1を片側基準で位置決めした状態で被搬送物品1を連続供給でき、図8(B)の各加工機を用いた工程間の搬送手段として好適に利用できる。本実施の形態の装置と、砥石を有する連続加工機とを組み合わせた場合には1秒/個の加工処理能力となり、従来のバッチタクト送り加工機に比して約3倍の効率向上となる。また、被搬送物品1を片側基準で位置決めした状態で正しい姿勢で供給できるから、加工効率だけでなく、加工歩留まりの向上にも寄与できる。
【0041】
図5は本発明の他の実施の形態であって、弓形に湾曲した矩形薄板状の被搬送物品の代わりに平板の矩形薄板状の被搬送物品1Aを搬送する場合を示す。この場合、必要に応じて軸体15のベルトコンベア20のベルト25上面に対する高さ調整を行えばよい。装置構成は図1乃至図4に示した前述の実施の形態と同様である。
【0042】
図5のように、平板の矩形薄板状の被搬送物品1Aをベルト25と軸体15の両方に渡して載置すると、軸体15と被搬送物品1A下面との接触部はベルト25の上面(コンベア搬送面)よりも高い位置となり、軸体15が反時計回りに回転しているために被搬送物品1AにトルクTがかかり、これにより被搬送物品1Aに力Fが加わる。この力Fは被搬送物品1Aの一端部を第1ガイド30のガイド面31及びベルト25の上面に押す方向に加わるため、ベルト25の推進力と摩擦力が有効に被搬送物品1Aに伝わり、この結果、被搬送物品1Aは一端部が第1ガイド30のガイド面31を基準にしてベルト25の走行に伴って搬送終端側へ搬送されていく。
【0043】
なお、平板の矩形薄板状の被搬送物品においても本発明が適用可能なことは実験確認済みである。
【0044】
上記各実施の形態では、搬送用コンベアとしてベルトコンベア20を用いたが、被搬送物品1が大型品であれば、駆動ローラーを多数配列したローラーコンベアを用いることもできる。また、軸体15の搬送終端側にテーパ部16を設けたが、テーパ部を設ける代わりに、軸体15と被搬送物品1下面との接触部が搬送終端側に向かって低くなるように軸体15を傾斜させてもよい。
【0045】
以上本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明はこれに限定されることなく請求項の記載の範囲内において各種の変形、変更が可能なことは当業者には自明であろう。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明に係る物品の搬送方法及び装置の実施の形態を示す平面図である。
【図2】実施の形態の概略斜視図である。
【図3】図1のa−a断面図である。
【図4】図1のb−b断面図である。
【図5】本発明の他の実施の形態を示す断面図である。
【図6】本発明が搬送対象する被搬送物品の形状の1例を示す斜視図である。
【図7】被搬送物品の短辺を搬送方向に平行にして搬送する場合の説明図である。
【図8】被搬送物品の短辺を搬送方向に平行にした姿勢で加工する工程の例であって、(A)はバッチ加工工程、(B)は連続加工工程を想定したときの説明図である。
【図9】従来想定されている被搬送物品の連続搬送工程であって、(A)は被搬送物品の短辺を搬送方向に平行にして搬送する工程の概略平面図、(B)は被搬送物品の長辺を搬送方向に平行にして搬送する工程の概略平面図である。
【符号の説明】
【0047】
1,1A 被搬送物品
2,2A,2B,2C 砥石
3 ゴムローラー
4A,4B,4C 加工機
5A,5B,30,50,60 ガイド
10 基台
15 軸体
16 テーパ部
20 ベルトコンベア
21,41 モータ
25 ベルト

【特許請求の範囲】
【請求項1】
搬送用コンベアと、該コンベアの搬送方向に沿って当該コンベア上方に位置する第1のガイドと、該第1のガイドから所定距離だけ離間して前記搬送方向に略平行に配置された軸体とを用い、
板状の被搬送物品を前記コンベアと前記軸体の両方に渡して載置し、前記軸体の前記被搬送物品が載置される側が、前記第1のガイド方向に向かうように前記軸体を回転駆動しながら前記コンベアを走行させて被搬送物品を搬送することを特徴とする物品の搬送方法。
【請求項2】
被搬送物品は、前記第1のガイドを基準として連続搬送されることを特徴とする請求項1記載の物品の搬送方法。
【請求項3】
前記軸体は、前記コンベアの搬送面よりも高い位置に被搬送物品との接触部があることを特徴とする請求項1又は2記載の物品の搬送方法。
【請求項4】
少なくとも前記軸体の搬送終端側において、前記軸体の前記接触部と前記コンベアの搬送面との高さの差は、搬送終端に向かうにつれて小さくなることを特徴とする請求項1,2又は3記載の物品の搬送方法。
【請求項5】
搬送用コンベアと、該コンベアの搬送方向に沿って当該コンベア上方に位置する第1のガイドと、該第1のガイドから所定距離だけ離間して前記搬送方向に略平行に配置された回転自在な軸体とを備え、
板状の被搬送物品は前記コンベアと前記軸体の両方に渡して載置され、前記軸体の前記被搬送物品が載置される側が、前記第1のガイド方向に向かうように前記軸体は回転駆動されることを特徴とする物品の搬送装置。
【請求項6】
前記軸体は、前記コンベアの搬送面よりも高い位置で被搬送物品の下面に接触するように回転自在に支持されている請求項5記載の物品の搬送装置。
【請求項7】
前記軸体の搬送終端側にテーパ部が形成されており、搬送終端に向かって径が小さくなっている請求項5又は6記載の物品の搬送装置。
【請求項8】
前記第1のガイドに対向する側に設けられた第2のガイドと、前記搬送用コンベアの排出側に設けられた第3のガイドとを、搬送終端側に備え、前記搬送用コンベアから排出された被搬送物品を第2及び第3のガイドで支持する請求項5,6又は7記載の物品の搬送装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公開番号】特開2006−103845(P2006−103845A)
【公開日】平成18年4月20日(2006.4.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−290850(P2004−290850)
【出願日】平成16年10月4日(2004.10.4)
【出願人】(000003067)TDK株式会社 (7,238)
【Fターム(参考)】