物品分割充填装置
【課題】1つの製品容器内に複数設けられた物品収容部に、計量済みの物品を効率よく所定の割合に分割して充填できるようにする。
【解決手段】筒体30の下部のシャッタ板36、37を閉じて筒体30の上部開口から搬入された物品を筒体30内に停留させ、シャッタ板36、37を開いて停留物品を筒体30の下部開口から落下排出させる。筒体30内の停留している物品は、均し板45の回転により排出されるまでの間に平坦化される。この平坦化されて筒体30の下部開口から落下排出される物品は分割シュート50に搬入される。分割シュート50は、筒体30の下部開口を所定の割合で複数に分割する線に沿った上縁をもつ分離板51〜54により物品を分離し、分離板51〜54で仕切られた複数の排出経路に案内して、それぞれ異なる排出口50a〜50dから排出させる。
【解決手段】筒体30の下部のシャッタ板36、37を閉じて筒体30の上部開口から搬入された物品を筒体30内に停留させ、シャッタ板36、37を開いて停留物品を筒体30の下部開口から落下排出させる。筒体30内の停留している物品は、均し板45の回転により排出されるまでの間に平坦化される。この平坦化されて筒体30の下部開口から落下排出される物品は分割シュート50に搬入される。分割シュート50は、筒体30の下部開口を所定の割合で複数に分割する線に沿った上縁をもつ分離板51〜54により物品を分離し、分離板51〜54で仕切られた複数の排出経路に案内して、それぞれ異なる排出口50a〜50dから排出させる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、搬入された物品を効率よくほぼ所定の割合で分けて排出するための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、食品の製造ラインでは、計量装置等によって規定重量にまとめられた物品を、販売用の容器(トレーなど)に収容し、これを包装して出荷している。
【0003】
この物品としては、個々に重量のバラツキのある物品が規定重量分ひとまとめにされたものがあり、これを組合せ計量装置でひとまとめにしている場合が多い。
【0004】
ところが近年では、総重量が規定された1つの製品の容器として、切り離し可能な複数の物品収容部が近接して設けられ、それらの物品収容部にほぼ均等に物品を分けて収容させることが必要なものが出てきている。
【0005】
このような一つの製品の容器に設けられた複数(Mとする)の物品収容部に、規定重量のほぼ1/Mの物品を供給する方法としては、M台の組合せ計量装置でそれぞれ規定重量の1/Mの物品をひとまとめにして、それぞれを一つの製品容器のM個の物品収容部へ供給する方法や、単一の組合せ計量装置で規定重量の1/Mの物品をひとまとめにして、製品容器の一つの物品収容部へ供給するという動作をM回繰り返して、物品収容部の全てに供給する方法が考えられる。
【0006】
なお、規定量の物品をひとまとめにして排出する組合せ計量装置の構成例は、次の特許文献1に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2002−107210号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、前者の方法では、高価な組合せ計量装置を複数台設置する必要があり、しかも組合せ計量装置は、複数の計量器に収容された物品を計量し、組合せ重量が所望範囲と組合せの物品を排出集合する構造であるから、組合せ精度が要求される場合には、計量器の数も減らすことができないので、機構的に小型化に限界があり、これを複数台設置し、それぞれの組合せ計量装置から一つの容器の各物品収容部へ物品を供給するためには、排出物品を容器の物品収容部まで案内するための経路が長くなり、その分、充填に要する時間がかかり、複数台設けた効果が十分得られない。
【0009】
また、後者の方法でも、複数回の組合せ計量処理を行わないと1つの容器分の物品の充填が完了しないので非効率的である。
【0010】
なお、上記の両方法の組合せも考えられる。例えばM=4の場合、2台の組合せ計量装置で規定重量の1/4の物品をそれぞれ生成して2つの物品収容部に充填するという動作を2回行う方法であるが、この場合であっても充填のための経路が長くなることと、組合せ計量処理を2回行うための時間が必要となり、効率的な充填ができない。
【0011】
本発明は、上記問題を解決して、1つの製品容器内に複数設けられた物品収容部に、計量済みの物品を効率よく所定の割合に分割して充填できる物品分割充填装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0012】
前記目的を達成するために本発明の請求項1記載の物品分割充填装置は、
上下が開口された筒体(30)と、
前記筒体の下部開口を開閉するシャッタ板(36、37)を有し、該シャッタ板を閉じて前記筒体の上部開口から搬入された物品を該筒体内に停留させ、前記シャッタ板を開いて前記停留している物品を前記筒体の下部開口から落下排出させるシャッタ装置(35)と、
前記筒体内に搬入して停留している物品が排出されるまでの間に、該物品を平坦化する均し装置(40)と、
前記均し装置によって平坦化されて前記筒体の下部開口から落下排出される物品を、前記筒体の下部開口を所定の割合で複数に分割する線に沿った上縁で分離させる分離板(51〜54)を含み、該分離板の上縁で分離された各物品を、該分離板で仕切られた複数の排出経路に案内し、それぞれ異なる排出口から排出させる分割シュート(50)とを備えている。
【0013】
また、本発明の請求項2の物品分割充填装置は、請求項1記載の物品分割充填装置において、
前記分離板の上縁が、前記筒体の下部開口を閉じている前記シャッタ板の上面より高い位置に突出しており、
前記均し装置は、
前記分離板の上縁より高い位置で前記筒体内をその周方向に沿って移動する均し体(45)によって、前記筒体内の物品を平坦化することを特徴とする。
【0014】
また、本発明の請求項3の物品分割充填装置は、請求項1または請求項2記載の物品分割充填装置において、
前記シャッタ板は、水平方向に移動することにより、前記筒体の下部開口を開閉することを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
このように本発明の請求項1の物品分割充填装置は、シャッタ板で下部開口が閉じられた筒体内に停留している物品を平坦化してからシャッタを開いて筒体の下部開口から落下排出させるとともに、その排出物品を、筒体の下部開口を所定の割合で複数に分割する線に沿った上縁の分離板により分離し、その分離板で仕切られた複数の排出経路に案内し、それぞれ異なる排出口から排出させるようにしている。
【0016】
このため、搬入された物品をほぼ所定の割合で分割してそれぞれの排出口から排出させることができ、前記したような一つの製品容器に複数の物品収容部が設けられたものに対して、低コストに且つ効率的に物品の分割充填を行うことができる。
【0017】
また、分離板の上縁が、筒体の下部開口を閉じているシャッタ板の上面より高い位置に突出しするように形成され、その分離板の上縁より高い位置で筒体内をその周方向に沿って均し体を移動させるものでは、筒体に収容された物品の下層部の移動が分離板の上部により規制され、その上層部のみを均し体によって移動させることができ、より平坦度を高くでき、各排出口から排出される物品の割合の精度をより高くすることができる。
【0018】
さらに、シャッタ板が水平方向に移動することにより、筒体の下部開口を開閉するものでは、筒体と分割シュートとの間隔を狭めることができ、分解、組立も容易で清掃しやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の実施形態の支持機構を省略した全体構成図
【図2】本発明の実施形態の支持機構を省略した分解図
【図3】概略の支持機構を含み、図1をA方向からみた断面図
【図4】実施形態の動作説明図
【図5】実施形態の動作説明図
【図6】実施形態の動作説明図
【図7】実施形態の動作説明図
【図8】実施形態の動作説明図
【図9】シャッタ装置と分割シュートの変形例を示す図
【図10】図9の変形例の動作説明図
【図11】2分割の場合のシャッタ装置と分割シュートの変形例を示す図
【図12】6分割の場合のシャッタ装置と分割シュートの変形例の開いた状態を示す図
【図13】6分割の場合のシャッタ装置と分割シュートの変形例の閉じた状態を示す図
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明を適用した物品分割充填装置20の要部の構成図、図2は、その分解斜視図、図3は図1をAからみた断面図である。
【0021】
これらの図において、物品分割充填装置20は、組合せ計量装置(図示せず)の集合装置(集合シュートや集合コンベア)から排出された規定量の物品を受け、それを所定の割合(ここでは4等分とする)に分割して、下方を例えば矢印B方向にステップ搬送されるトレー(製品容器)1の4つの物品収容部1a〜1dにそれぞれ排出充填するものである。
【0022】
物品分割充填装置20は、例えば図3に示す支持体21によって、トレー1の搬送ラインの上方に主要の機構部を支持する。この支持体21の構造は任意であるが、少なくともこの物品分割充填装置20を床面から所定の高さの位置に支持するための脚部21a、筒体支持部21b、均し可動体支持部21c、モータ支持部21d、シャッタ支持部21eおよび分割シュート支持部21fを有している。
【0023】
物品分割充填装置20には、組合せ計量装置から排出された物品を受けるための筒体30が設けられている。
【0024】
筒体30は、上下が開口された円筒状に形成され、その外周部が前記した筒体支持部21aに支持されている。
【0025】
この筒体20の下部には、シャッタ装置35が形成されている。
シャッタ装置35は、二つの矩形のシャッタ板36、37と、それを水平移動させるエアシリンダのような駆動装置38、39とからなり、二つのシャッタ板36、37の前端同士が筒体30の下部開口の中心を通る線と重なる位置で当接するまで駆動装置38、39に押され水平移動して筒体30の下部開口を閉じ、筒体30の上部開口から搬入された物品を筒体30内に停留させる。
【0026】
また、駆動装置38、39によって互いに離間する方向に引かれ水平移動して筒体30の下部開口を開き、筒体30の内部に停留している物品を下部開口から落下排出させる。
【0027】
前記したシャッタ支持部21eは、二つのシャッタ板36、37の水平方向の移動をガイドするとともに、二つの駆動装置38、39を支持している。
【0028】
筒体30の上方には、筒体30に搬入して停留している物品が排出されるまでの間に、その物品を平坦化する均し装置40が設けられている。
【0029】
均し装置40は、均し可動体41と駆動装置47とにより構成されている。均し可動体41は、筒体30と同心の従動リング42と、外径が筒体30の内径より僅かに小さい円筒形に形成され、その上縁から側方へ延びたフランジ43aが従動リング42に固定された均し板体支持体43と、この均し板支持体43の内壁の所定高さ位置に取り付けられ中心方向に延びた複数の均し板45とによって構成されている。
【0030】
従動リング42は、前記した均し可動体支持部21cによって筒体30の中心軸を中心に回転できるように支持されており、その従動リング42の外周は、モータ支持部21dに支持された駆動装置47のモータ48に取り付けられた駆動プーリ49の外周と接しており、モータ48が駆動されると、その回転力が駆動プーリ49から従動リング42に伝達されて、均し可動体41全体が筒体30の中心軸を中心にして回転する。
【0031】
この回転に伴い、複数の均し板45が所定の高さ位置で回転して筒体30内に収容された物品と接触して移動させて物品の表層側の凹凸を無くして平坦にする。
【0032】
なお、均し板45は、下方に延びた複数の歯45aが所定間隔で設けられた櫛歯型としているが、その形状は任意であり、例えばブラシ型等であってもよい。また、その高さ位置(シャッタからの下縁の高さ)は、収容される物品の容量(体積)を筒体30の下部開口の面積で除算して得られる平均高さに合わせて可変できるようになっている。
【0033】
シャッタ装置35の下方には、分割シュート50が配置されている。分割シュート50は、均し装置40によって平坦化されて筒体30の下部開口から落下排出される物品を、筒体30の下部開口を所定の割合で複数(この場合4等分)に分割する線(この場合開口中心で十字に直交する線)に沿った上縁で分離させる分離板51〜54を含み、それらの分離板51〜54の上縁で分離された各物品を、分離板51〜54で仕切られた複数の排出経路に案内し、それぞれ異なる排出口50a〜50dから排出させる。各排出口50a〜50dは、トレー1の各物品収容部1a〜1dにそれぞれ対応した位置に設けられている。
【0034】
この分割シュート50の上縁には側方に延びたフランジ59が設けられており、このフランジ59部分が前記した分割シュート支持部21fに支持されている。
【0035】
以上の構成を有する物品分割充填装置20に対して、図4のように上方から規定重量の物品Wが投入されると、図示しない制御装置の制御によって回転駆動されるモータ48に従動して均し板45が回転し、その均し板45の作用により、投入された物品Wの上層の凹凸がなくなり、図5のように平坦化される。
【0036】
そして、この平坦化が終わると、シャッタ装置35の駆動装置38、39が、前記制御装置により引っ張り方向に駆動され、図6のようにシャッタ板36、37が開いて、平坦化された物品W′が下方へ落下する。
【0037】
このとき、シャッタ板36、37が開く直前の物品W′は図7の(a)のように、筒体の下側開口をほぼ均等に覆うように収容されており、シャッタ36、37が開いて、下方に落下して分割シュート50の4つの分離板51〜54の上縁に達すると、そのエッジと物品の自重によって図7の(b)のように、分離板51〜54の上縁で切断されるようにしてほぼ等しい量の物品W1〜W4に分離され、その分離された各物品W1〜W4が、分離板51〜54で仕切られた各排出経路に案内されてそれぞれ異なる排出口50a〜50dから排出される。
【0038】
分割シュート50の下方には、その排出口50a〜50dと各物品収容部1a〜1dの位置が一致する状態でトレー1が停止しており、各排出口50a〜50dから排出された物品W1〜W4が、図8のように、各物品収容部1a〜1d内に収容される。
【0039】
なお、この間にもシャッタ板36、37は閉じて、次の物品の受け入れを可能にしている。
【0040】
以下、同様の動作が繰り返されて、組合せ計量装置等で規定量ひとまとめにされた物品が投入されると、それが4等分されてトレー1の各物品収容部1a〜1d内に収容される。
【0041】
このように実施形態の物品分割充填装置20では、シャッタ板36、37で下部開口が閉じられた筒体30内の物品を均し装置40で平坦化してからシャッタ板36、37を開いて筒体30の下部開口から落下排出させるとともに、その排出物品を、筒体30の下部開口を所定の割合で複数に分割する線に沿った上縁の分離板51〜54により分離し、その分離板51〜54で仕切られた排出経路に案内し、それぞれ異なる排出口50a〜50dから排出させるようにしている。
【0042】
このため、搬入された物品をほぼ所定の割合で分割してそれぞれの排出口から排出させることができ、前記したような一つのトレー1(製品容器)に複数の物品収容部1a〜1dが設けられたものに対して、低コストに且つ効率的に物品の分割充填を行うことができる。
【0043】
前記実施形態では、分割シュート50の分離板51〜54の上縁が、シャッタ板36、37の下方にあったが、例えば物品Wがからみやすい場合には、均し装置40の均し板45によって物品の凸部を移動させようとしたときにその下部も引っ張られて移動してしまい、十分な平坦化ができない場合がある。
【0044】
このような場合には、図9の(a)に示す分離板51〜54のようにその上縁を高くして、図9の(b)のようにシャッタ板36、37が閉じた状態で、その上面から突出させることで解消できる。
【0045】
即ち、図10の(a)のように、均し板45に押された物品Waが分離板51の上縁を通過するときに、その下層の物品Wbも引っ張られて移動しようとするが、その移動は突出した分離板51により規制されて、引き離され上層の物品Waのみが分離板51の上縁を通過して凹部を埋める。このため、図10の(b)のように物品を平坦にすることができる。なお、他の分離板52〜54の位置でも同様の作用がある。
【0046】
また、この状態で物品に対して下方から各分離板51〜54が食い込んでいるので、図10の(c)のように、シャッタ板36、37が開いたときに、物品がこの各分離板51の位置で容易に分離し、物品の分割排出を確実に行うことができる。なお、この場合で、前記同様に2枚のシャッタ板36、37で開閉するためには、図示しているように、シャッタ板36、37の移動方向に延びた分離板52、54を突出させるためのスリット36a、37aを設ければよい。
【0047】
また、このスリット36a、37aの位置でシャッタ板36、37を2分割して、4枚のシャッタ板で開閉することもできる。
【0048】
上記した物品分割充填装置20は、投入された物品を4等分していたが、図11に示すように、内部を一枚の分離板51で仕切り、上方から投入された物品をこの分離板51で2等分して排出口50a、50bから排出する構造であってもよい。
【0049】
また、例えば図12に開いた状態、図13に閉じた状態を示しているように、筒体30の下側開口を6等分する放射状の線に沿った上縁を有する6枚の分離板61〜66を持ち、これらの分離板61〜66で6分割した物品を、分離板61〜66で仕切られた排出経路を経てぞれぞれの排出口(図示せず)から排出させる分割シュート60も実現できる。なお、ここでは、先端が120度の角度をもつ3枚のシャッタ板71〜73を図示しない駆動装置によって水平方向にスライドさせて筒体30の下側開口を開閉しており、前記同様に、シャッタ板の上面より高い位置に分離板61〜66の上縁が突出するように、各シャッタ板71〜73にはスリット71a〜73aが設けられている。
【0050】
ただし、分離板61〜66をシャッタ板の下に位置させる場合には、前記実施形態のように2枚のシャッタ板で開閉することも可能であり、一枚の大きなシャッタ板で筒体30の下側開口を開閉してもよい。
【0051】
また、いずれの場合でも、シャッタ板を水平方向に移動して筒体30の下部開口を開閉するようにしているものでは、筒体30と分割シュート50、60との間隔を狭めることができ、分解、組立も容易で清掃しやすくなる。
【0052】
なお、上記実施例では、水平移動型のシャッタを用いていたが、一端側を軸にして回動するシャッタを用いてもよい。また、均し装置の構造も上記実施例に限定されず、他の方式も採用できる。例えば振動器で筒体を振動させて物品を均してもよい。
【0053】
また、上記した物品分割充填装置20は、単体での使用だけでなく、組合せ計量装置の集合装置の下部に着脱自在に取け付けられる構造としてもよい。
【符号の説明】
【0054】
1……トレー、1a〜1d……物品収容部、20……物品分割充填装置、21……支持体、30……筒体、35……シャッタ装置、36、37……シャッタ板、38、39……駆動装置、40……均し装置、41……均し可動体、42……従動リング、43……支持板支持体、45……支持板、47……駆動装置、48……モータ、49……駆動プーリ、50、60……分割シュート、50a〜50d……排出口、51〜54、61〜66……分離板、71〜73……シャッタ板
【技術分野】
【0001】
本発明は、搬入された物品を効率よくほぼ所定の割合で分けて排出するための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、食品の製造ラインでは、計量装置等によって規定重量にまとめられた物品を、販売用の容器(トレーなど)に収容し、これを包装して出荷している。
【0003】
この物品としては、個々に重量のバラツキのある物品が規定重量分ひとまとめにされたものがあり、これを組合せ計量装置でひとまとめにしている場合が多い。
【0004】
ところが近年では、総重量が規定された1つの製品の容器として、切り離し可能な複数の物品収容部が近接して設けられ、それらの物品収容部にほぼ均等に物品を分けて収容させることが必要なものが出てきている。
【0005】
このような一つの製品の容器に設けられた複数(Mとする)の物品収容部に、規定重量のほぼ1/Mの物品を供給する方法としては、M台の組合せ計量装置でそれぞれ規定重量の1/Mの物品をひとまとめにして、それぞれを一つの製品容器のM個の物品収容部へ供給する方法や、単一の組合せ計量装置で規定重量の1/Mの物品をひとまとめにして、製品容器の一つの物品収容部へ供給するという動作をM回繰り返して、物品収容部の全てに供給する方法が考えられる。
【0006】
なお、規定量の物品をひとまとめにして排出する組合せ計量装置の構成例は、次の特許文献1に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2002−107210号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、前者の方法では、高価な組合せ計量装置を複数台設置する必要があり、しかも組合せ計量装置は、複数の計量器に収容された物品を計量し、組合せ重量が所望範囲と組合せの物品を排出集合する構造であるから、組合せ精度が要求される場合には、計量器の数も減らすことができないので、機構的に小型化に限界があり、これを複数台設置し、それぞれの組合せ計量装置から一つの容器の各物品収容部へ物品を供給するためには、排出物品を容器の物品収容部まで案内するための経路が長くなり、その分、充填に要する時間がかかり、複数台設けた効果が十分得られない。
【0009】
また、後者の方法でも、複数回の組合せ計量処理を行わないと1つの容器分の物品の充填が完了しないので非効率的である。
【0010】
なお、上記の両方法の組合せも考えられる。例えばM=4の場合、2台の組合せ計量装置で規定重量の1/4の物品をそれぞれ生成して2つの物品収容部に充填するという動作を2回行う方法であるが、この場合であっても充填のための経路が長くなることと、組合せ計量処理を2回行うための時間が必要となり、効率的な充填ができない。
【0011】
本発明は、上記問題を解決して、1つの製品容器内に複数設けられた物品収容部に、計量済みの物品を効率よく所定の割合に分割して充填できる物品分割充填装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0012】
前記目的を達成するために本発明の請求項1記載の物品分割充填装置は、
上下が開口された筒体(30)と、
前記筒体の下部開口を開閉するシャッタ板(36、37)を有し、該シャッタ板を閉じて前記筒体の上部開口から搬入された物品を該筒体内に停留させ、前記シャッタ板を開いて前記停留している物品を前記筒体の下部開口から落下排出させるシャッタ装置(35)と、
前記筒体内に搬入して停留している物品が排出されるまでの間に、該物品を平坦化する均し装置(40)と、
前記均し装置によって平坦化されて前記筒体の下部開口から落下排出される物品を、前記筒体の下部開口を所定の割合で複数に分割する線に沿った上縁で分離させる分離板(51〜54)を含み、該分離板の上縁で分離された各物品を、該分離板で仕切られた複数の排出経路に案内し、それぞれ異なる排出口から排出させる分割シュート(50)とを備えている。
【0013】
また、本発明の請求項2の物品分割充填装置は、請求項1記載の物品分割充填装置において、
前記分離板の上縁が、前記筒体の下部開口を閉じている前記シャッタ板の上面より高い位置に突出しており、
前記均し装置は、
前記分離板の上縁より高い位置で前記筒体内をその周方向に沿って移動する均し体(45)によって、前記筒体内の物品を平坦化することを特徴とする。
【0014】
また、本発明の請求項3の物品分割充填装置は、請求項1または請求項2記載の物品分割充填装置において、
前記シャッタ板は、水平方向に移動することにより、前記筒体の下部開口を開閉することを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
このように本発明の請求項1の物品分割充填装置は、シャッタ板で下部開口が閉じられた筒体内に停留している物品を平坦化してからシャッタを開いて筒体の下部開口から落下排出させるとともに、その排出物品を、筒体の下部開口を所定の割合で複数に分割する線に沿った上縁の分離板により分離し、その分離板で仕切られた複数の排出経路に案内し、それぞれ異なる排出口から排出させるようにしている。
【0016】
このため、搬入された物品をほぼ所定の割合で分割してそれぞれの排出口から排出させることができ、前記したような一つの製品容器に複数の物品収容部が設けられたものに対して、低コストに且つ効率的に物品の分割充填を行うことができる。
【0017】
また、分離板の上縁が、筒体の下部開口を閉じているシャッタ板の上面より高い位置に突出しするように形成され、その分離板の上縁より高い位置で筒体内をその周方向に沿って均し体を移動させるものでは、筒体に収容された物品の下層部の移動が分離板の上部により規制され、その上層部のみを均し体によって移動させることができ、より平坦度を高くでき、各排出口から排出される物品の割合の精度をより高くすることができる。
【0018】
さらに、シャッタ板が水平方向に移動することにより、筒体の下部開口を開閉するものでは、筒体と分割シュートとの間隔を狭めることができ、分解、組立も容易で清掃しやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の実施形態の支持機構を省略した全体構成図
【図2】本発明の実施形態の支持機構を省略した分解図
【図3】概略の支持機構を含み、図1をA方向からみた断面図
【図4】実施形態の動作説明図
【図5】実施形態の動作説明図
【図6】実施形態の動作説明図
【図7】実施形態の動作説明図
【図8】実施形態の動作説明図
【図9】シャッタ装置と分割シュートの変形例を示す図
【図10】図9の変形例の動作説明図
【図11】2分割の場合のシャッタ装置と分割シュートの変形例を示す図
【図12】6分割の場合のシャッタ装置と分割シュートの変形例の開いた状態を示す図
【図13】6分割の場合のシャッタ装置と分割シュートの変形例の閉じた状態を示す図
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明を適用した物品分割充填装置20の要部の構成図、図2は、その分解斜視図、図3は図1をAからみた断面図である。
【0021】
これらの図において、物品分割充填装置20は、組合せ計量装置(図示せず)の集合装置(集合シュートや集合コンベア)から排出された規定量の物品を受け、それを所定の割合(ここでは4等分とする)に分割して、下方を例えば矢印B方向にステップ搬送されるトレー(製品容器)1の4つの物品収容部1a〜1dにそれぞれ排出充填するものである。
【0022】
物品分割充填装置20は、例えば図3に示す支持体21によって、トレー1の搬送ラインの上方に主要の機構部を支持する。この支持体21の構造は任意であるが、少なくともこの物品分割充填装置20を床面から所定の高さの位置に支持するための脚部21a、筒体支持部21b、均し可動体支持部21c、モータ支持部21d、シャッタ支持部21eおよび分割シュート支持部21fを有している。
【0023】
物品分割充填装置20には、組合せ計量装置から排出された物品を受けるための筒体30が設けられている。
【0024】
筒体30は、上下が開口された円筒状に形成され、その外周部が前記した筒体支持部21aに支持されている。
【0025】
この筒体20の下部には、シャッタ装置35が形成されている。
シャッタ装置35は、二つの矩形のシャッタ板36、37と、それを水平移動させるエアシリンダのような駆動装置38、39とからなり、二つのシャッタ板36、37の前端同士が筒体30の下部開口の中心を通る線と重なる位置で当接するまで駆動装置38、39に押され水平移動して筒体30の下部開口を閉じ、筒体30の上部開口から搬入された物品を筒体30内に停留させる。
【0026】
また、駆動装置38、39によって互いに離間する方向に引かれ水平移動して筒体30の下部開口を開き、筒体30の内部に停留している物品を下部開口から落下排出させる。
【0027】
前記したシャッタ支持部21eは、二つのシャッタ板36、37の水平方向の移動をガイドするとともに、二つの駆動装置38、39を支持している。
【0028】
筒体30の上方には、筒体30に搬入して停留している物品が排出されるまでの間に、その物品を平坦化する均し装置40が設けられている。
【0029】
均し装置40は、均し可動体41と駆動装置47とにより構成されている。均し可動体41は、筒体30と同心の従動リング42と、外径が筒体30の内径より僅かに小さい円筒形に形成され、その上縁から側方へ延びたフランジ43aが従動リング42に固定された均し板体支持体43と、この均し板支持体43の内壁の所定高さ位置に取り付けられ中心方向に延びた複数の均し板45とによって構成されている。
【0030】
従動リング42は、前記した均し可動体支持部21cによって筒体30の中心軸を中心に回転できるように支持されており、その従動リング42の外周は、モータ支持部21dに支持された駆動装置47のモータ48に取り付けられた駆動プーリ49の外周と接しており、モータ48が駆動されると、その回転力が駆動プーリ49から従動リング42に伝達されて、均し可動体41全体が筒体30の中心軸を中心にして回転する。
【0031】
この回転に伴い、複数の均し板45が所定の高さ位置で回転して筒体30内に収容された物品と接触して移動させて物品の表層側の凹凸を無くして平坦にする。
【0032】
なお、均し板45は、下方に延びた複数の歯45aが所定間隔で設けられた櫛歯型としているが、その形状は任意であり、例えばブラシ型等であってもよい。また、その高さ位置(シャッタからの下縁の高さ)は、収容される物品の容量(体積)を筒体30の下部開口の面積で除算して得られる平均高さに合わせて可変できるようになっている。
【0033】
シャッタ装置35の下方には、分割シュート50が配置されている。分割シュート50は、均し装置40によって平坦化されて筒体30の下部開口から落下排出される物品を、筒体30の下部開口を所定の割合で複数(この場合4等分)に分割する線(この場合開口中心で十字に直交する線)に沿った上縁で分離させる分離板51〜54を含み、それらの分離板51〜54の上縁で分離された各物品を、分離板51〜54で仕切られた複数の排出経路に案内し、それぞれ異なる排出口50a〜50dから排出させる。各排出口50a〜50dは、トレー1の各物品収容部1a〜1dにそれぞれ対応した位置に設けられている。
【0034】
この分割シュート50の上縁には側方に延びたフランジ59が設けられており、このフランジ59部分が前記した分割シュート支持部21fに支持されている。
【0035】
以上の構成を有する物品分割充填装置20に対して、図4のように上方から規定重量の物品Wが投入されると、図示しない制御装置の制御によって回転駆動されるモータ48に従動して均し板45が回転し、その均し板45の作用により、投入された物品Wの上層の凹凸がなくなり、図5のように平坦化される。
【0036】
そして、この平坦化が終わると、シャッタ装置35の駆動装置38、39が、前記制御装置により引っ張り方向に駆動され、図6のようにシャッタ板36、37が開いて、平坦化された物品W′が下方へ落下する。
【0037】
このとき、シャッタ板36、37が開く直前の物品W′は図7の(a)のように、筒体の下側開口をほぼ均等に覆うように収容されており、シャッタ36、37が開いて、下方に落下して分割シュート50の4つの分離板51〜54の上縁に達すると、そのエッジと物品の自重によって図7の(b)のように、分離板51〜54の上縁で切断されるようにしてほぼ等しい量の物品W1〜W4に分離され、その分離された各物品W1〜W4が、分離板51〜54で仕切られた各排出経路に案内されてそれぞれ異なる排出口50a〜50dから排出される。
【0038】
分割シュート50の下方には、その排出口50a〜50dと各物品収容部1a〜1dの位置が一致する状態でトレー1が停止しており、各排出口50a〜50dから排出された物品W1〜W4が、図8のように、各物品収容部1a〜1d内に収容される。
【0039】
なお、この間にもシャッタ板36、37は閉じて、次の物品の受け入れを可能にしている。
【0040】
以下、同様の動作が繰り返されて、組合せ計量装置等で規定量ひとまとめにされた物品が投入されると、それが4等分されてトレー1の各物品収容部1a〜1d内に収容される。
【0041】
このように実施形態の物品分割充填装置20では、シャッタ板36、37で下部開口が閉じられた筒体30内の物品を均し装置40で平坦化してからシャッタ板36、37を開いて筒体30の下部開口から落下排出させるとともに、その排出物品を、筒体30の下部開口を所定の割合で複数に分割する線に沿った上縁の分離板51〜54により分離し、その分離板51〜54で仕切られた排出経路に案内し、それぞれ異なる排出口50a〜50dから排出させるようにしている。
【0042】
このため、搬入された物品をほぼ所定の割合で分割してそれぞれの排出口から排出させることができ、前記したような一つのトレー1(製品容器)に複数の物品収容部1a〜1dが設けられたものに対して、低コストに且つ効率的に物品の分割充填を行うことができる。
【0043】
前記実施形態では、分割シュート50の分離板51〜54の上縁が、シャッタ板36、37の下方にあったが、例えば物品Wがからみやすい場合には、均し装置40の均し板45によって物品の凸部を移動させようとしたときにその下部も引っ張られて移動してしまい、十分な平坦化ができない場合がある。
【0044】
このような場合には、図9の(a)に示す分離板51〜54のようにその上縁を高くして、図9の(b)のようにシャッタ板36、37が閉じた状態で、その上面から突出させることで解消できる。
【0045】
即ち、図10の(a)のように、均し板45に押された物品Waが分離板51の上縁を通過するときに、その下層の物品Wbも引っ張られて移動しようとするが、その移動は突出した分離板51により規制されて、引き離され上層の物品Waのみが分離板51の上縁を通過して凹部を埋める。このため、図10の(b)のように物品を平坦にすることができる。なお、他の分離板52〜54の位置でも同様の作用がある。
【0046】
また、この状態で物品に対して下方から各分離板51〜54が食い込んでいるので、図10の(c)のように、シャッタ板36、37が開いたときに、物品がこの各分離板51の位置で容易に分離し、物品の分割排出を確実に行うことができる。なお、この場合で、前記同様に2枚のシャッタ板36、37で開閉するためには、図示しているように、シャッタ板36、37の移動方向に延びた分離板52、54を突出させるためのスリット36a、37aを設ければよい。
【0047】
また、このスリット36a、37aの位置でシャッタ板36、37を2分割して、4枚のシャッタ板で開閉することもできる。
【0048】
上記した物品分割充填装置20は、投入された物品を4等分していたが、図11に示すように、内部を一枚の分離板51で仕切り、上方から投入された物品をこの分離板51で2等分して排出口50a、50bから排出する構造であってもよい。
【0049】
また、例えば図12に開いた状態、図13に閉じた状態を示しているように、筒体30の下側開口を6等分する放射状の線に沿った上縁を有する6枚の分離板61〜66を持ち、これらの分離板61〜66で6分割した物品を、分離板61〜66で仕切られた排出経路を経てぞれぞれの排出口(図示せず)から排出させる分割シュート60も実現できる。なお、ここでは、先端が120度の角度をもつ3枚のシャッタ板71〜73を図示しない駆動装置によって水平方向にスライドさせて筒体30の下側開口を開閉しており、前記同様に、シャッタ板の上面より高い位置に分離板61〜66の上縁が突出するように、各シャッタ板71〜73にはスリット71a〜73aが設けられている。
【0050】
ただし、分離板61〜66をシャッタ板の下に位置させる場合には、前記実施形態のように2枚のシャッタ板で開閉することも可能であり、一枚の大きなシャッタ板で筒体30の下側開口を開閉してもよい。
【0051】
また、いずれの場合でも、シャッタ板を水平方向に移動して筒体30の下部開口を開閉するようにしているものでは、筒体30と分割シュート50、60との間隔を狭めることができ、分解、組立も容易で清掃しやすくなる。
【0052】
なお、上記実施例では、水平移動型のシャッタを用いていたが、一端側を軸にして回動するシャッタを用いてもよい。また、均し装置の構造も上記実施例に限定されず、他の方式も採用できる。例えば振動器で筒体を振動させて物品を均してもよい。
【0053】
また、上記した物品分割充填装置20は、単体での使用だけでなく、組合せ計量装置の集合装置の下部に着脱自在に取け付けられる構造としてもよい。
【符号の説明】
【0054】
1……トレー、1a〜1d……物品収容部、20……物品分割充填装置、21……支持体、30……筒体、35……シャッタ装置、36、37……シャッタ板、38、39……駆動装置、40……均し装置、41……均し可動体、42……従動リング、43……支持板支持体、45……支持板、47……駆動装置、48……モータ、49……駆動プーリ、50、60……分割シュート、50a〜50d……排出口、51〜54、61〜66……分離板、71〜73……シャッタ板
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上下が開口された筒体(30)と、
前記筒体の下部開口を開閉するシャッタ板(36、37)を有し、該シャッタ板を閉じて前記筒体の上部開口から搬入された物品を該筒体内に停留させ、前記シャッタ板を開いて前記停留している物品を前記筒体の下部開口から落下排出させるシャッタ装置(35)と、
前記筒体内に搬入して停留している物品が排出されるまでの間に、該物品を平坦化する均し装置(40)と、
前記均し装置によって平坦化されて前記筒体の下部開口から落下排出される物品を、前記筒体の下部開口を所定の割合で複数に分割する線に沿った上縁で分離させる分離板(51〜54)を含み、該分離板の上縁で分離された各物品を、該分離板で仕切られた複数の排出経路に案内し、それぞれ異なる排出口から排出させる分割シュート(50)とを備えた物品分割充填装置。
【請求項2】
前記分離板の上縁が、前記筒体の下部開口を閉じている前記シャッタ板の上面より高い位置に突出しており、
前記均し装置は、
前記分離板の上縁より高い位置で前記筒体内をその周方向に沿って移動する均し体(45)によって、前記筒体内の物品を平坦化することを特徴とする請求項1記載の物品分割充填装置。
【請求項3】
前記シャッタ板は、水平方向に移動することにより、前記筒体の下部開口を開閉することを特徴とする請求項1または請求項2記載の物品分割充填装置。
【請求項1】
上下が開口された筒体(30)と、
前記筒体の下部開口を開閉するシャッタ板(36、37)を有し、該シャッタ板を閉じて前記筒体の上部開口から搬入された物品を該筒体内に停留させ、前記シャッタ板を開いて前記停留している物品を前記筒体の下部開口から落下排出させるシャッタ装置(35)と、
前記筒体内に搬入して停留している物品が排出されるまでの間に、該物品を平坦化する均し装置(40)と、
前記均し装置によって平坦化されて前記筒体の下部開口から落下排出される物品を、前記筒体の下部開口を所定の割合で複数に分割する線に沿った上縁で分離させる分離板(51〜54)を含み、該分離板の上縁で分離された各物品を、該分離板で仕切られた複数の排出経路に案内し、それぞれ異なる排出口から排出させる分割シュート(50)とを備えた物品分割充填装置。
【請求項2】
前記分離板の上縁が、前記筒体の下部開口を閉じている前記シャッタ板の上面より高い位置に突出しており、
前記均し装置は、
前記分離板の上縁より高い位置で前記筒体内をその周方向に沿って移動する均し体(45)によって、前記筒体内の物品を平坦化することを特徴とする請求項1記載の物品分割充填装置。
【請求項3】
前記シャッタ板は、水平方向に移動することにより、前記筒体の下部開口を開閉することを特徴とする請求項1または請求項2記載の物品分割充填装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2011−57231(P2011−57231A)
【公開日】平成23年3月24日(2011.3.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−205796(P2009−205796)
【出願日】平成21年9月7日(2009.9.7)
【出願人】(302046001)アンリツ産機システム株式会社 (238)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年3月24日(2011.3.24)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年9月7日(2009.9.7)
【出願人】(302046001)アンリツ産機システム株式会社 (238)
【Fターム(参考)】
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