説明

物品払出機、物品払出システム

【課題】
例えば既存の物品払出システムに新たな物品払出機を追加接続可能とすることで、払出し可能な物品の種類を追加可能とするとともに既存の製品のプログラム変更をする必要が無い、物品払出機、物品払出システムを提供することを目的とする。
【解決手段】
本発明の物品払出機は、第2の物品払出機を接続し、払い出すべき物品の種類と数量情報を他の機器から入力し、自機で払い出し可能な種類の物品であれば、入力した数量分を払い出し、自機で払い出しできない種類の物品については、第2の物品払出機において払い出すべく、その種類と数量情報を第2の物品払出機に出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、物品払出機に関し、特に既存の物品払出システムに新たな物品払出機を追加接続可能にする機能に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、POSと物品払出機は各々1対1の関係で接続され、物品払出機に内蔵する物品のみで払い出しを実施している。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
そのため、上記のごとく物品払出機で取扱うことができる物品の種類が物品払出機に内在される種類に制限されるという問題がある。
【0004】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、例えば既存の物品払出システムに新たな物品払出機を追加接続可能とすることで、払出し可能な物品の種類を追加可能とするとともに既存の製品のプログラム変更をする必要が無い、物品払出機、物品払出システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の物品払出機は、払出すべき物品を特定可能な第1の払出物品特定情報を入力する払出物品特定情報入力手段と、前記払出物品特定情報入力手段によって入力された第1の払出物品特定情報に基づいて払い出すべき物品を特定する第1の払出物品特定手段と、前記第1の払出物品特定手段によって特定された物品に基づいて物品を払い出す物品払出手段と、を備えた物品払出機において、第2の物品払出機を接続可能であるとともに、前記第1の払出物品特定情報に基づいて前記第2の物品払出機において払出すべき物品を特定可能な第2の払出物品特定情報を設定する第2の払出物品設定手段と、前記第2の払出情報設定手段によって設定された前記第2の払出物品特定情報を出力する第2の払出物品特定情報出力手段と、を備えることを特徴とする。
【0006】
この発明によれば、第2の物品払出機を接続可能であるとともに、前記第1の払出物品特定情報に基づいて前記第2の物品払出機において払出すべき物品の種類と数量を特定可能な第2の払出物品特定情報を設定する第2の払出物品設定手段と、前記第2の払出情報設定手段によって設定された前記第2の払出物品特定情報を出力する第2の払出物品特定情報出力手段を備えるので、本発明の物品払出機は第2の物品払出機を接続可能とすることで、第2の物品払出機の払出し可能な物品の種類に加えて本発明の物品払出機で払出し可能な物品の種類を追加でき、しかも第2の物品払出機の物品の払い出し可能に認知可能な形態で第2の物品払出機へ第2の払出物品特定情報を出力することで、既存の払出物品特定情報入力手段の入力先の機器と第2の物品払出機のプログラム変更をする必要も無い。
【0007】
尚、第2の物品払出機は、パチンコホール等に従来から導入されていた物品払出機であっても、本発明の物品払出機に新規に導入される物品払出機であってもよい。
【0008】
また尚、本発明の物品払出機と第2の物品払出機の接続は、様々な態様が考えられ、例えば、汎用性のあるUSBインターフェース、RS−232Cインターフェースを利用してもよい。
【0009】
また尚、第1の払出物品特定情報とは、例えば遊技媒体数情報、現金情報等の有価価値情報、払い出すべき物品の種類と数量を特定可能な情報であり払い出すべき物品の種類情報と数量情報若しくはこの種類情報と数量情報を記憶した記憶エリアから読み出すためのアドレス情報自体やアドレス情報に関連したID等の情報、物品払出機の払い出し可能な物品の種類が1種のみの場合には払い出すべき数量を特定可能な情報であり払い出すべき物品の数量情報若しくはこの数量情報を記憶した記憶エリアから読み出すためのアドレス情報自体やアドレス情報に関連したID等の情報、又は物品払出機の払い出し可能な物品が1種のみで1個ずつの排出のみ可能な場合には払い出すべき物品の種類情報や払い出すべき物品払出機の種類情報若しくはこれら種類情報を記憶した記憶エリアから読み出すためのアドレス情報自体やアドレス情報に関連したID等の情報が例示できる。第2の払出物品特定情報も第1の払出物品特定情報と同様のものが例示できる。
【0010】
また尚、払出物品特定情報入力手段とは、本発明の物品払出機に内蔵する物品の種別や数量等の検知手段による入力、テンキーやキーボード等の手入力、獲得遊技媒体数から払い出すべき物品の種類と数量を特定して出力する景品交換用のPOSからの有線または無線による通信回線による入力、第2の物品払出機からの有線または無線による通信回線による入力等が例示できる。第1の払出物品特定情報、第2の払出物品特定情報が複数種の場合には、これら入力方法も複数種であってもよく、例えば上記手入力、POSからの通信回線による入力、第2の物品払出機からの通信回線による入力、の中から適宜に設計的選択事項として複数種を用いてもよい。
【0011】
また尚、本発明の物品払出機とは、例えば、遊技媒体数から払い出すべき物品の種類と数量を特定して出力する景品交換用のPOS、及び、その特定された払い出すべき物品の種類と数量を払い出す物品払出機、からなるPOS+物品払出機システムを、本発明の物品払出機として例示できる。さらに本発明の物品払出機は、例えば、遊技媒体数から払い出すべき物品の種類と数量を特定して出力する景品交換用のPOSとは別体の、その特定された払い出すべき物品の種類と数量を払い出す物品払出機を例示できる。本発明の物品払出機は、筐体が1つであるか複数であるかは限定されず、払出物品特定情報入力手段、第1の払出物品特定手段、物品払出手段、を備えた物品払出機において、第2の物品払出機を接続可能であるとともに、第2の払出物品設定手段、第2の払出物品特定情報出力手段、を備えればよい。
【0012】
また本発明の物品払出機は、さらに、前記第1の払出物品特定情報は、遊技者が獲得した獲得遊技媒体数量情報、前記物品払出機の内蔵する物品の種類と前記物品の単価を特定可能な第1単価特定情報、前記第2の物品払出機の内蔵する物品の種類と単価情報であり、前記第1の払出物品特定手段が、前記獲得遊技媒体数と、前記物品払出機の内蔵する物品の種類と単価情報、前記第2の物品払出機の内蔵する物品の種類と単価情報とに基づいて、交換されない余りの獲得遊技媒体数が最小となるよう払い出すべき物品の種類と数量を特定可能であり、前記第2の払出物品設定手段は、前記第1の払出物品特定手段によって特定された種類及び数量のうちの少なくとも一方に基づいて前記第2の物品払出機において払出すべき物品の種類と数量を、第2の払出物品特定情報として設定する、ことを特徴とする。
【0013】
この発明によれば、前記第1の払出物品特定情報は、遊技者が獲得した獲得遊技媒体数量情報、前記物品払出機の内蔵する物品の種別情報と前記物品の単価を特定可能な第1単価特定情報、前記第2の物品払出機の内蔵する種類の種別情報と単価情報であり、前記第1の払出物品特定手段が、前記獲得遊技媒体数と、前記物品払出機の内蔵する物品の種類と単価情報、前記第2の物品払出機の内蔵する物品の種別情報と単価情報とに基づいて、交換されない余りの獲得遊技媒体数が最小となるよう払い出すべき物品の種類と数量を特定可能であり、前記第2の払出物品設定手段は、前記第1の払出物品特定手段によって設定された種類及び数量のうちの少なくとも一方に基づいて前記第2の物品払出機において払出すべき物品の種類と数量を、第2の払出物品特定情報として設定するので、請求項1の発明が実現できる。尚、第1の払出物品特定情報にはさらに、獲得遊技媒体数の単価情報(パチンコ1玉4円、1玉1円、スロットマシン用メダル1枚20円などの情報)を含めてもよいが、パチンコ機用パチンコ玉は4円、スロットマシン用メダルは20円と昔から決まっているので他から入力する必要は必ずしもない。
【0014】
尚、交換されない余りの獲得遊技媒体数が最小となるよう払い出すべき物品の種類と数量を特定することは、本実施の形態に例示した如く実現するとよいが、従来からなされている技術である。他には、単価A円、B円、C円の景品をそれぞれa、b、c個づつ払い出す場合、4円(遊技媒体の単価情報)×(遊技媒体数P+余り玉T)=a個×A円景品+b個×B円景品+c個×C円景品+・・・、の式にa、b、c、・・を0個から(遊技媒体数×4円/夫々の景品単価)の個数迄をそれぞれに代入し、最小の余り玉Tとなるa、b、c、・・の組合せを探すようにしてもよい。
【0015】
また尚、前記第2の払出物品設定手段は、前記第1の払出物品特定手段によって特定された種類及び数量のうちの少なくとも一方に基づいて、とは、本発明の物品払出機が特定の1種の物品のみを払い出すことができる場合には、その種別の物品があるか否か、即ち種類情報のみで第2の物品払出機で払い出すべき物品の種別と数量を設定することができるし、同様に本発明の物品払出機が特定の1種の物品のみを払い出すことができる場合には、その種別の物品を何個払い出すか、即ち数量情報のみで第2の物品払出機で払い出すべき物品の種別と数量を設定することができる。
【0016】
また本発明の物品払出機は、さらに、前記第1の払出物品特定情報における、前記第2の物品払出機の内蔵する物品の種類と単価情報を、自機(本発明の物品払出機を言う)に入力可能であることを特徴とする。
【0017】
この発明によれば、第1の払出物品特定情報における、第2の物品払出機の内蔵する物品の種類と単価情報を、自機に入力可能であるので、請求項2の発明が実現できる。
【0018】
なお、自機とは、本発明の物品払出機を言う。また入力は、本発明の物品払出機に内蔵する物品の種別や数量等の検知手段による入力、テンキーやキーボード等の手入力、遊技媒体数から払い出すべき物品の種類と数量を特定して出力する景品交換用のPOSからの有線または無線による通信回線による入力、第2の物品払出機からの有線または無線による通信回線による入力等が例示できる。第1の払出物品特定情報、第2の払出物品特定情報が複数種の場合には、これら入力方法も複数種であってもよく、例えば上記手入力、POSからの通信回線による入力、第2の物品払出機からの通信回線による入力、の中から複数種を用いてもよい。
【0019】
また本発明の物品払出機は、さらに、前記第1の払出物品特定情報は、遊技者が獲得した獲得遊技媒体数量情報であり、前記第1の払出物品特定手段が、前記獲得遊技媒体数を自機で内蔵する物品の単価情報で除算した数量を、払い出すべき物品の数量として特定し、前記第2の払出物品設定手段は、前記除算した余りの遊技媒体数量情報を、第2の物品払出機で内蔵する物品の単価情報で除算した数量を、払い出すべき物品の数量として設定することを特徴とする。
【0020】
この発明によれば、前記第1の払出物品特定情報は、遊技者が獲得した獲得遊技媒体数量情報であり、前記第1の払出物品特定手段が、前記獲得遊技媒体数を自機で内蔵する物品の単価情報で除算した数量を、払い出すべき物品の数量として特定し、前記第2の払出物品設定手段は、前記除算した余りの遊技媒体数量情報を、第2の物品払出機で内蔵する物品の単価情報で除算した数量を、払い出すべき物品の数量として設定するので、請求項1の発明が実現できる。
【0021】
また本発明の物品払出機は、さらに、前記第1の払出物品特定情報は、払い出すべき物品の種類と数量であり、前記種類が前記物品払出機に内蔵した種類の物品であれば、前記第1の払出物品特定手段が、前記払い出すべき物品の種類と数量を、払い出すべき物品の種類と数量として特定し、前記種類が前記物品払出機に内蔵した種類の物品でなければ、前記第2の払出物品設定手段が、前記払い出すべき物品の種類と数量を、前記第2の払出物品特定情報として設定することを特徴とする請求項1記載の物品払出機。前記第1の払出物品特定情報は、払い出すべき物品の種類と数量であり、前記種類が前記物品払出機に内蔵した種類の物品であれば、前記第1の払出物品特定手段が、前記払い出すべき物品の種類と数量を、払い出すべき物品の種類と数量として特定し、前記種類が前記物品払出機に内蔵した種類の物品でなければ、前記第2の払出物品設定手段が、前記払い出すべき物品の種類と数量を、前記第2の払出物品特定情報として設定することを特徴とする。
【0022】
この発明によれば、前記第1の払出物品特定情報は、払い出すべき物品の種類と数量であり、前記種類が前記物品払出機に内蔵した種類の物品であれば、前記第1の払出物品特定手段が、前記払い出すべき物品の種類と数量を、払い出すべき物品の種類と数量として特定し、前記種類が前記物品払出機に内蔵した種類の物品でなければ、前記第2の払出物品設定手段が、前記払い出すべき物品の種類と数量を、前記第2の払出物品特定情報として設定するので、請求項1の発明が実現できる。
【0023】
また本発明の物品払出機は、さらに、前記第1の払出物品特定情報は、払い出すべき物品の種類と数量、及び払い出すべき物品払出機の種別であり、前記種別が自機であれば、前記第1の払出物品特定手段が、前記払い出すべき物品払出機の種別と、前記払い出すべき物品の数量を、払い出すべき物品の種類と数量として特定し、前記種別が自機でなければ、前記第2の払出物品設定手段が、前記払い出すべき物品払出機の種別と、前記払い出すべき物品の数量を、前記第2の払出物品特定情報として設定することを特徴とする。
【0024】
この発明によれば、前記第1の払出物品特定情報は、払い出すべき物品の種類と数量、及び払い出すべき物品払出機の種別であり、前記種別が自機であれば、前記第1の払出物品特定手段が、前記払い出すべき物品払出機の種別と、前記払い出すべき物品の数量を、払い出すべき物品の種類と数量として特定し、前記種別が自機でなければ、前記第2の払出物品設定手段が、前記払い出すべき物品払出機の種別と、前記払い出すべき物品の数量を、前記第2の払出物品特定情報として設定するので、請求項1の発明が実現できる。尚、第1の払出物品特定情報における、払い出すべき物品の種類として例えば500円、2500円、5000円景品の種別情報と夫々の種別毎に何個払い出すかの数量情報が例示でき、及び払い出すべき物品払出機の種別としては、パチンコ用の500円、2500円、5000円景品が格納された上流側の物品払出機、メダル用の500円、2500円、5000円景品が格納された下流側の物品払出機、の識別情報等が例示できる。
【0025】
また本発明の物品払出機は、さらに、前記第1の払出物品特定情報は、自機又は前記第2の物品払出機で、前記払出すべき物品を払出せた旨の情報又は払出せなかった旨の情報、若しくは払出せる旨の情報又は払い出せない旨の情報、を含み、前記第1の払出物品特定情報が、前記払出すべき物品を払出せなかった旨の情報若しくは払い出せない旨の情報である場合、前回特定した前記第1の払出物品特定手段によって特定された物品の種類と数量、及び/又は、前回特定した前記第2の払出物品設定手段によって特定された物品の種類と数量、と異なる物品の種類と数量を前記第1の払出物品特定手段及び/又は前記第2の払出物品設定手段によって特定することを特徴とする。
【0026】
この発明によれば、前記第1の払出物品特定情報は、自機又は前記第2の物品払出機で、前記払出すべき物品を払出せた旨の情報又は払出せなかった旨の情報、若しくは払出せる旨の情報又は払い出せない旨の情報、を含み、前記第1の払出物品特定情報が、前記払出すべき物品を払出せなかった旨の情報もしくは払い出せない旨の情報である場合、前回特定した前記第1の払出物品特定手段によって特定された物品の種類と数量、及び/又は、前回特定した前記第2の払出物品設定手段によって特定された物品の種類と数量、と異なる物品の種類と数量を前記第1の払出物品特定手段及び/又は前記第2の払出物品設定手段によって特定するので、上記作用効果に加えてさらに、特定のレーンにおける故障の復帰や空となったカセットの空でないカセットへの払い出し可能にセットする際における代わりの物品の提供を行うことができる。
【0027】
また本発明の物品払出システムは、前記物品払出機と有線または無線で通信可能に接続され、前記物品払出手段で払い出した物品の払い出し履歴について記憶管理する管理装置を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0028】
本発明の物品払出機は、第2の物品払出機を接続可能であるとともに、第1の払出物品特定情報に基づいて第2の物品払出機において払出すべき物品の種類と数量を特定可能な第2の払出物品特定情報を設定する第2の払出物品設定手段と、第2の払出情報設定手段によって設定された第2の払出物品特定情報を出力する第2の払出物品特定情報出力手段を備えるので、本発明の物品払出機は第2の物品払出機を接続可能とすることで、第2の物品払出機の払出し可能な物品の種類に加えて本発明の物品払出機で払出し可能な物品の種類を追加でき、しかも第2の物品払出機の物品の払い出し可能に認知可能な形態で第2の物品払出機へ第2の払出物品特定情報を出力することで、既存の払出物品特定情報入力手段の入力先の機器と第2の物品払出機のプログラム変更をする必要も無い。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。
【0030】
図1は、本発明における1実施形態としての物品払出システムの構成を示すブロック図である。この図において符号1は、物品払出システム1である。符号2は、獲得遊技媒体数から払い出すべき物品の種類と数量を特定してその種類と数量を表示または物品払出機A3へ出力する景品交換用のPOSである。符号3は、物品払出機A3である。符号4は、物品払出機B4である。符号5は、物品払出機C5である。POS2は、図示しないネットワーク上に払い出した物品の履歴を記憶管理する管理装置を備え、上記各装置は汎用通信回線(USBインターフェース、他にRS−232Cインターフェース、LAN等を用いてもよい)で接続されている。
【0031】
本発明の物品払出システム1、物品払出機A3、B4の大概要を説明する。物品払出機A3、B4としては、それぞれPOS2、物品払出機A3から受けた払出すべき物品を特定可能な第1の払出物品特定情報を入力し、その入力された第1の払出物品特定情報に基づいて払い出すべき物品を特定して払い出す。そして、物品払出機A3、B4夫々の下流側には物品払出機B4、C5を通信可能に接続し、物品払出機A3、B4は第1の払出物品特定情報から物品払出機B4、C5において払出すべき物品を特定可能な第2の払出物品特定情報を設定し、物品払出機B4、C5へ第2の払出物品特定情報を出力する。物品払出機B4、C5はさらに第2の払出物品特定情報を入力し、入力された第2の払出物品特定情報に基づいて払い出すべき物品を特定して払い出す。これら物品払出機とPOS2を介して有線または無線で通信可能に接続され、物品払出手段で払い出した物品の払い出し履歴について記憶管理する管理装置を備える。
【0032】
本発明の物品払出システム1、物品払出機A3、B4の概要を説明する。管理装置は、CPUとプログラムを格納しデータベースとしての記憶部として機能する半導体ディスク、及びRAMからなる制御部、POS等と通信するための通信IFを備える。図示しない計数機で計数されたパチンコ玉やスロットマシン用のメダル等の獲得遊技媒体数を、計数機で発行するレシートや計数機に受け付けた会員カードのID情報を計数機より受けると、そのID情報によって特定される記憶エリアに記憶する。そして遊技客が、POS2においてレシートのバーコードや会員カードの記憶情報であるID情報を読み取らせると、管理装置の記憶エリアからID情報に基づいて獲得遊技媒体数を読み出し、読み出した獲得遊技媒体数を表示して、交換した景品分の遊技媒体数を獲得遊技媒体数から引き落とし、引き落としの都度更新した獲得遊技媒体数を表示し、記憶エリアの獲得遊技媒体数を書き換える。そして管理装置は、1乃至複数のPOS2における景品交換された獲得遊技媒体数、交換した景品を交換日時とともに履歴情報として記録管理し、指令に従いその履歴情報を出力する。また1日、数日、1週間、1ヶ月、1年等の所定期間内における景品交換された獲得遊技媒体数、及び交換した景品毎の個数の集計値を計算して記憶し、指令に従いその集計値をパチンコホール経営のために出力(表示、印刷等)する。
【0033】
またこの実施の形態では、物品払出機A3、B4は新品であり、物品払出機C5はパチンコホールで古くからあるもので、物品払出機A3は、同じく古くからあるPOSからの指示信号の形態に対応したプログラムを実行し、POSから自機(物品払出機A3)で払い出すべき物品の種類と数量を特定可能な情報を入力し、自機でその払い出すべき物品の種類毎の数量を払い出し、下位の物品払出機B4が払い出すべき物品の種類と数量を特定可能な情報(第2の払出物品特定情報)を設定して下位の物品払出機B4に出力する。そして物品払出機B4は、更に物品払出機A3がB4に為したのと同じように、物品払出し機C5が払い出すべき物品と特定可能な情報(第2の払出物品特定情報)を設定して下位の物品払出機C5に出力する。
【0034】
次いで本発明の物品払出機及び物品払出システムの詳細を説明する。
図4に示す如く、物品払出機A3、B4、C5内部には、プログラムを格納した半導体ディスク、RAM、及びCPUからなる制御部、POSと通信するための通信インターフェース(以後IFと呼ぶ)、後述する表示部に表示させる表示IF、スタッカ制御IF、蹴出部制御IF、リフト機構制御IF、移動機構IF、押出制御IFを備え、制御部はこれらIFに制御可能に接続される。
【0035】
また図5、図6、図7に示す如く、物品払出機A3、B4、C5は、外面に、自機で払い出すべき景品種別情報として大、中、小、及びこれら景品種別毎の個数情報や、貯玉数、貯メダル数を表示する表示部100を備え、払い出す景品の種別毎に2乃至3レーンの景品払出口101を合計6レーン備え、景品払出口101には内部と外部を遮蔽するシャッタ102が設けられている。また物品払出機A3、B4、C5の内部には、上記1レーン当り、積層した同一形状の直方体(煙草でもよい)景品を貯留するカセット103を3本と、カセット103から1枚宛てにスタッカ105に蹴り出す蹴出部104と、蹴出部104の蹴り出した景品を複数一時的にストックするためのスタッカ105と、スタッカ105に一時的にストックされた複数の景品を機外に押し出す押出部108と、カセット103内に内在する積層景品を蹴出部104によって蹴り出すために蹴出部104側に位置させるためのリフト機構106と、3つのカセット103の内1つをリフト機構106がリフト可能な位置に移動させる移動機構107と、移動機構107を移動させるためのステッピング駆動モータ109からの動力を伝達するタイミングベルト111のギヤ部と係合するギヤ部(図示しない)と、カセット103を指示するガイドローラ110と、を備える。
尚、前述した移動機構107には、マグネットが配設されており(図示しない)、カセット103に配設されたマグネット(図示しない)と接続される。そして、ステッピング駆動モータ109を駆動することで、移動機構107は、ガイドローラ110上を移動する。さらに、ステッピング駆動モータ109は、接続される制御部の指示により正逆回転される。
【0036】
次に物品払出機A3、B4、C5の基本的な景品の払い出し動作について図8、図9のフローチャートに基づいて説明する。店員がカセット103をカセット挿入口109から挿入してカセット受け部110に装着することによって制御部がその装着を検知した場合(ステップ100)、制御部は移動機構IFを介して移動機構107に動作させるべく移動指示しステップ101へ移行し、その装着を検知しない場合には図2のステップ4に戻る。その移動指示に基づいて移動機構107は3つのカセット103を同時に移動させてリフト機構106がリフト可能な位置に移動させる(ステップ101)。
【0037】
次いで移動機構107の移動が完了した旨を、移動機構IFを介して制御部が受信した場合(ステップ102)、制御部は、リフト機構制御IFを介してリフト機構に動作させるべくリフト動作指示し、移動が完了しない旨を移動機構IFを介して制御部が受信した場合にはステップ101のカセット移動を継続して行う。そのリフト動作指示に基づいてリフト機構はリフトをカセットの下方の開口部側へ底面側から上昇させて、当該リフトを積層された景品の一番底側に当接させた後、積層された景品全体を蹴出部104側の終端となるまで上昇させる。
【0038】
その上昇の結果、即座に払い出し可能な状態となると(ステップ103)、制御部はその終端となった旨を受けて景品の払い出しの指示待ち状態となる(ステップ104)。またステップ100において、ステップ101における移動完了の旨、及びステップ103におけるリフト完了の旨を制御部がそれぞれ移動機構IFまたはリフト機構制御IFを介して受信している場合、即ち指示待ち状態または払い出し状態においては、制御部はステップ105に移行する。
【0039】
次いで制御部は、POSまたは上流の物品払出機から第1の払出物品特定情報を受けると(ステップ105)、上記指示待ちの状態を脱して払い出し状態に移行し(ステップ106)、第1の払出物品特定情報を受けなければスタートに戻る。
【0040】
次に制御部は、指示された枚数がスタッカ105に蹴り出されると共に蹴り出しが完了したこと、または蹴り出し中にカセットから景品がなくなったことを、蹴出部104に装着されたセンサから蹴出部制御IFを介して検知した場合(ステップ107)、ステップ109へ移行し、そうでない場合制御部は、蹴出部制御IFを介して蹴出部104に蹴り出し指示し、蹴出部104は、カセット103の上端から最上部の景品を1枚宛てにスタッカ105に蹴り出し(ステップ108)リターンして図2のステップ4に戻る。
【0041】
次に制御部は、押出制御IFを介して押出部108にシャッタ102を開とさせ(ステップ109)、スタッカ105内の景品を機外に押し出しさせ(ステップ110)、その後シャッタ102を閉とする(ステップ111)。その後、制御部は指示された景品枚数を全て払出完了であれば、再び指示待ち状態となる(ステップ114)。一方、払出未完了であれば、Aへ移行する(ステップ113)。
【0042】
次いで制御部は、上記払い出し中においてカセット103から景品がなくなったのではないことを光透過型センサから入力するとリターンして図2のステップ4に戻り景品の払い出しを続行し(ステップ115NOの場合、この場合あるレーンがスタッカにスタックする個数を超えて払い出す場合)、カセット103から景品がなくなった旨を光透過型センサから入力すると(ステップ115YESの場合)、蹴出部104の蹴り出しを蹴出部制御IFを介して停止させる(ステップ116)。次いで制御部は、リフト機構106にリフト機構制御IFを介して、リフトを空となったカセット103の下端から脱するよう下降させ(ステップ117)、その下降下限に至っていない旨を検知するとステップ117に移行し、その下降下限に至った旨を検知すると(ステップ118)、移動機構107を移動機構IFを介して移動させて空となっていないカセットの下部にリフトが位置するようカセット103を受け部101ごと移動させる(ステップ119)。次いで制御部は、再びリフト機構106にリフト機構制御IFを介してリフトを上昇させるよう上昇指示し、その上昇指示に基づいてリフト機構をリフトを3つのカセットの内1つの開口部のある底面側から上昇させる(ステップ120)。制御部は、積層された景品の一番底側に当接させた後積層された景品全体を蹴出部104側の終端となるまで上昇したか否かを判定し(ステップ121)、上昇していないと判定した場合にはステップ120に戻って続行させ(ステップ121NO)、上昇したと判定した場合(ステップ121YES)には即座に払い出し可能な状態とし(ステップ122)、リターンして図2のステップ4に戻り景品の払い出しを続行する。
【0043】
各物品払出機に収納される物品として、例えば、物品払出機A3は、4円パチンコ玉用5000円景品(今後特殊景品と呼ぶ)を2レーン×3カセット分、4円パチンコ玉用2500円景品を2レーン×3カセット分、4円パチンコ玉用1000円景品2レーン×3カセット分、合計6レーンかつ18カセットを備える。また物品払出機B4は、1円パチンコ玉用5000円景品を2レーン×3カセット分、1円パチンコ玉用2500円景品を2レーン×3カセット分、1円パチンコ玉用1000円景品2レーン×3カセット分、合計6レーンかつ18カセット備える。また物品払出機C5は、例えば20円メダル用5000円景品を2レーン×3カセット分、20円メダル用2500円景品を2レーン×3カセット分、20円メダル用1000円景品2レーン×3カセット分、合計6レーンかつ18カセットを備える、などにように適宜に設定するが、特殊景品に限らず、他の同一形状の積層可能な景品を同様に詰めてセットしてもよい。
【0044】
なお特殊景品は、内部に金などの価値物質を内在するとともに、その金の値打ちを示す金額情報、及び4円パチンコ玉用、1円パチンコ玉用、20円メダル用を示す情報を記憶したRFIDを内蔵する。
【0045】
景品交換するPOS2は、本体と、周辺機器として会員カードリーダ、及びレシートバーコードを読み込むハンドスキャナを備え、物品払出機A3を通信可能に接続される。POS2は本体外面には、景品交換ボタン、貯玉ボタン、交換すべき景品種別、その景品の交換個数、及び余り玉を最小とする特殊景品の種別毎の個数を計算する一発換算、を指定するためのキー部、貯玉数、貯メダル数等を表示したり交換する景品名と交換個数を表示する表示部を備える。またPOS2の本体内部には、CPUとプログラムを格納しデータベースとしての記憶部として機能する半導体ディスク、RAMからなる制御部、管理装置と通信するための通信インターフェース(以後IFと呼ぶ)、会員カードリーダと通信するための通信IF2、ハンドスキャナと通信するための通信IF3、物品払出機A3と通信するための通信IF4、表示部に表示させる表示IF、キー部の入力を受けるボタンIFを備え、制御部はこれらIFを制御する。
【0046】
POS2では、バーコードリーダで読み取った計数機発行のレシートに印字されたバーコードや会員カードリーダから読み取った会員カードの記憶情報であるID情報を読み取ると、制御部は読み取ったID情報を管理装置に通信IFを介して獲得遊技媒体数情報を送信する旨の指示情報とともに送信する。POS2から送信されたID情報と指示情報を管理装置の制御部が通信IFを介して受信すると、管理装置の制御部は管理装置の記憶エリアからID情報に基づいて獲得遊技媒体数を読み出してPOS2へ通信IFを介して獲得遊技媒体数を送信する。
【0047】
POS2の制御部は通信IFを介して獲得遊技媒体数を受けると、この獲得遊技媒体数を表示部に表示IFを介して表示する。POS2の制御部はボタンIFを介して交換する景品の指定を受けると、交換した景品分の遊技媒体数を獲得遊技媒体数から引き落として表示IFを介して獲得遊技媒体数の残数を表示し、獲得遊技媒体数の残数とID情報と獲得遊技媒体数の更新指示を、通信IFを介して管理装置へ送信する。POS2から送信されたID情報と獲得遊技媒体数の残数と更新指示を管理装置の制御部が通信IFを介して受信すると、管理装置の制御部は、ID情報に対応した記憶エリアの獲得遊技媒体数を獲得遊技媒体数の残数に書き換える。(以上通常の景品交換処理)
【0048】
一方POS2で、前述の如くID情報をレシートまたは会員カードリーダから読み取り、管理装置から獲得遊技媒体数情報を受信した際、POS2の制御部は、ボタンIFを介して「一発換算キー」を押されたことを検知すると、獲得遊技媒体数の数量の範囲で交換可能な特殊景品の種類と数量を、交換されない余りの獲得遊技媒体数が最小となるよう算出し、表示IFを介して表示部に交換可能な特殊景品の種類毎に交換枚数を表示する。その後ボタンIFを介して制御部が、交換ボタンが押されたことを検知した場合、物品払出機A3へ通信IF4を介して交換する物品の種類と数量を通信出力する。つまり例えば、景品払出機が2500円景品と、1000円景品を扱う場合には、獲得遊技媒体数が9400円分の玉数である2350玉を交換する場合、2500円景品が2個、1000円景品が4個、余り玉が400円分等と計算する。
【0049】
既述の如く、物品払出機A3の制御部は、POS2からの交換する物品の種類と数量を、通信IFを介して受信すると、その種別に合致するレーンにおけるカセット内に内蔵する物品を、蹴出部104にカセット内からスタッカ103に1枚宛に蹴り出すよう指示し、数量分の枚数がスタッカ105に蹴り出されることを検知すると、シャッタ102を開とするよう指示するとともにスタッカ104内の景品を機外に押出して払い出す。また物品払出機A3の制御部はPOS2から受信した種別が自機にない場合、下位の物品払出機B4に交換する物品の種類と数量を通信IFを介して送信する。但し、POS2から受信した種類が自機であり、かつ、過去の払い出しの結果なくなってしまった場合、上位のPOS2に、自機で払出すべき物品の内払い出せなかった物品の種類と数量の情報を、通信IFを介して送信し、上位のPOS2の制御部は通信IFを介してその送信を受けると、再度計算して上記払い出せなかった物品の種類と数量分の代替品の種別と数量(前回と異なる物品の種類と数量)を計算して通信IFを介して物品払出機A3に送信し、A3は上記同様それら物品の種類と数量を払い出す処理をする。なおPOS2から受信した種別が自機にあるはずのもので過去の払い出しの結果なくなってしまった場合、下位の物品払出機B4に、自機で払出すべき物品の種別と数量に変わる代替品を計算して通信IFを介して払出命令を出力するようにしてもよい。
【0050】
同様に物品払出機B4の制御部は、物品払出機A3からの交換する物品の種類と数量を通信IFを介して受信すると、その種別に合致するレーンにおけるカセット103内に内蔵する物品を、蹴出部104にカセット103内からスタッカ105に1枚宛に蹴り出すよう指示し、数量分の枚数がスタッカ105に蹴り出されることを検知すると、シャッタ102を開とするよう指示するとともにスタッカ105内の景品を機外に押出して払い出す。また 物品払出機B4の制御部は物品払出機A3から受信した種別が自機にない場合、下位の物品払出機C5に交換する物品の種類と数量を、通信IFを介して送信する。但し、物品払出機A3から受信した種別が自機にあるはずのもので過去の払い出しの結果なくなってしまった場合、上位のA3に、自機で払出すべき物品の内払い出せなかった物品の種別と数量の情報を通信IFを介して送信し、上位のA3の制御部は通信IFを介してその送信を受けると、再度計算して払い出せなかった物品の種別と数量分の代替品の種別と数量(前回と異なる物品の種類と数量)を計算して通信IFを介して物品払出機B4に送信し、B4は上記同様それら物品の種類と数量を払い出す処理をする。なおA3から受信した種別が自機あるはずのもので過去の払い出しの結果なくなってしまった場合、下位の物品払出機C5に、自機で払出すべき物品の種別と数量に変わる代替品を計算して通信IFを介して払出命令を出力するようにしてもよい。
【0051】
物品払出機C5についても上記物品払出機B4と同様の処理をする。物品払出機C5の下流にさらに必要に応じて適宜に同様の物品払出機を設けてよい。
【0052】
以下詳述する、図2、図3、及び既述した図8、図9は、本発明における1実施形態としての物品払出機3A、4B、5Cにおける制御部が記録エリアに記録されたプログラムに従って実行されるフローチャートである。以下に図2、図3、を参照して、その動作を説明する。POS2の制御部は、バーコードリーダIFを介してバーコードリーダで読み取った計数機発行のレシートに印字されたバーコード情報や、カードリーダIFを介してカードリーダから読み取った会員カードの記憶情報であるID情報を読み取ると、読み取ったID情報を管理装置に通信IFを介して獲得遊技媒体数情報を送信する旨の指示情報とともに送信する。
【0053】
POS2から送信されたID情報と指示情報を管理装置の制御部が通信IFを介して受信すると、管理装置の制御部は管理装置の記憶エリアからID情報に基づいて獲得遊技媒体数を読み出してPOS2へ通信IFを介して獲得遊技媒体数を送信する。
【0054】
次いで、POS2の制御部は通信IFを介して獲得遊技媒体数を受けると、この獲得遊技媒体数を表示部に表示IFを介して表示する。POS2の制御部はボタンIFを介して交換する景品の指定を受けると、交換した景品分の遊技媒体数を獲得遊技媒体数から引き落として表示IFを介して獲得遊技媒体数の残数を表示し、獲得遊技媒体数の残数とID情報と獲得遊技媒体数の更新指示を、通信IFを介して管理装置へ送信する。
【0055】
POS2から送信されたID情報と獲得遊技媒体数の残数と更新指示を管理装置の制御部が通信IFを介して受信すると、管理装置の制御部は管理装置のID情報に対応した記憶エリアの獲得遊技媒体数を獲得遊技媒体数の残数に書き換える。
【0056】
次いで、POS2の制御部は、ボタンIFを介して交換ボタンが押されたことを検知した場合、物品払出機A3へ通信IF4を介して払い出すべき物品を特定可能な第1の払出物品特定情報を出力する。待機状態にある物品払出機A3、B4、C5の制御部は、第1の払出物品特定情報を、それぞれ、POS2、A3、B4から通信IFを介して受信したり、他から入力すると図2におけるステップ1からステップ5、必要に応じてステップ6を実行する。(払出物品特定情報入力手段)なお、下記場合Zは、最良の実施の形態と考えられるが、勿論他の場合X、Y、Wを用いてもよい。
【0057】
場合X:上記第1の払出物品特定情報の一例として、遊技者が獲得した獲得遊技媒体数量情報、物品払出機の内蔵する物品の種類と物品の単価情報、第2の物品払出機の内蔵する物品の種類と単価情報を例示できる。この場合の払出物品特定情報入力手段の一例として、物品払出機A3、B4、C5の制御部は、それぞれ、POS2、A3、B4から通信IFを介して遊技者が獲得した獲得遊技媒体数量情報を受信し所定記録エリアに記録し、自機である物品払出機A3、B4、C5のカセット103に内蔵する物品の種類と物品の単価情報を、RFIDリーダを介して読み出し所定記録エリアに記録し、第2の物品払出機B4、C5に内蔵する物品の種類と単価情報を、それぞれ、B4、C5から通信IFを介して受信し所定記録エリアに記憶するようにしてもよい。なお第1の払出物品特定情報として、自機又は第2の物品払出機で、払出すべき物品を払い出せた旨の情報又は払い出せなかった旨の情報、若しくは払い出せる旨の情報又は払い出せない旨の情報を加えてもよい。
【0058】
場合Y:また上記第1の払出物品特定情報の他の例として、遊技者が獲得した獲得遊技媒体数量情報を例示できる。この場合の払出物品特定情報入力手段の一例として、物品払出機A3、B4、C5の制御部は、それぞれ、POS2、A3、B4から通信IFを介して受信して所定記録エリアに記録するようにしてもよい。なお第1の払出物品特定情報として、自機又は第2の物品払出機で、払出すべき物品を払い出せた旨の情報又は払い出せなかった旨の情報、若しくは払い出せる旨の情報又は払い出せない旨の情報を加えてもよい。
【0059】
場合Z:上記第1の払出物品特定情報の一例として、払い出すべき物品の種類と数量を例示できる。この場合の払出物品特定情報入力手段の一例として、物品払出機A3、B4、C5の制御部は、払い出すべき物品の種類と数量を、それぞれ、POS2、A3、B4から通信IFを介して受信してプログラムされた所定記録エリアに記録するようにしてもよい。なお第1の払出物品特定情報として、自機又は第2の物品払出機で、払出すべき物品を払い出せた旨の情報又は払い出せなかった旨の情報、若しくは払い出せる旨の情報又は払い出せない旨の情報を加えてもよい。
【0060】
場合W:上記第1の払出物品特定情報の一例として、払い出すべき物品の種類と数量、及び払い出すべき物品払出機の種別を例示できる。この場合の払出物品特定情報入力手段の一例として、物品払出機A3、B4、C5の制御部は、払い出すべき物品の種類と数量及び払い出すべき物品払出機の種別を、それぞれ、POS2、A3、B4から通信IFを介して受信してプログラムされた所定記録エリアに記録するようにしてもよい。なお第1の払出物品特定情報として、自機又は第2の物品払出機で、払出すべき物品を払い出せた旨の情報又は払い出せなかった旨の情報、若しくは払い出せる旨の情報又は払い出せない旨の情報を加えてもよい。
【0061】
ステップ1に続いて、ステップ6へ移行する。ステップ6において、物品払出機A3、B4、C5の制御部は、それぞれ、他の機器(POS2、A3、B4、C5のうち自機でない機器)から通信IFを介して受信した第1の払出物品特定情報、に払い出すべき物品を物品払出機A3で払い出せなかった旨の情報若しくは払い出せない旨の情報が含まれるか、を判定する。
【0062】
ステップ6における判定結果がYes(払い出すべき物品を物品払出機A3、B4、C5で払い出せなかった旨の情報若しくは払い出せない旨の情報を含む)である場合、判定結果を物品払出機A3、B4、C5の制御部に記憶し、ステップ6−1へ移行する。一方、判定結果がNoである場合、判定結果を物品払出機A3、B4、C5の制御部に記憶し、ステップ2へ移行する。
【0063】
次いで、ステップ6−1において、物品払出機A3の制御部は、ステップ6で記憶した判定結果を、自機以外の機器へ通信IFを介して送信し、ステップ6−2へ移行する。
【0064】
次いで、ステップ6−2において、前回と異なる物品の種類と数量を再演算し、再演算結果を物品払出機A3の制御部に記憶し、ステップ2へ移行する。なお再演算に当たっては、例えば故障や過去の払い出しにより空となったことで、払い出し不可能となった種類の景品を制御部が通信IFを介して受けた情報や自機のセンサからの情報に基づいて検知し、その払い出し不可能となった種類の景品を含まない、獲得遊技媒体数から余り玉が最少となる、景品種類と数量の組み合わせを再演算する。
【0065】
次いで、ステップ2において、物品払出機A3、B4、C5の制御部は、ステップ1において入力された第1の払出物品特定情報に基づいて自機における払い出すべき物品を特定する。なお、下記場合Zは、最良の実施の形態と考えられるが、勿論他の場合X、Y、Wを用いてもよい。
【0066】
場合X:第1の払出物品特定手段の一例として、ステップ1における場合Xで入力した獲得遊技媒体数と、物品払出機の内蔵する物品の種類と単価情報、第2の物品払出機の内蔵する物品の種類と単価情報を読み出し、読み出したこれら情報に基づいて、交換されない余りの獲得遊技媒体数が最小となるよう第1の物品払出機で払い出すべき物品の種類と数量を特定するため所定記録エリアに記憶するようにしてもよい。
【0067】
即ち交換されない余りの獲得遊技媒体数が最小となるプログラムロジックとしては、具体的には、場合Xにおけるステップ2は、後程詳述する図3または4に示すサブルーチンを実行することで実現できる。
【0068】
場合Y:第1の払出物品特定手段の一例として、ステップ1における場合Yで入力した獲得遊技媒体数を、自機で内蔵する物品の単価情報で除算した数量を、第1の物品払出機で払い出すべき物品の数量として特定するため所定記録エリアに記憶するようにしてもよい。
【0069】
場合Z:第1の払出物品特定手段の一例として、ステップ1における場合Zで入力した種類が物品払出機に内蔵した種類の物品であれば、同じくステップ1における場合Zで入力した種類と数量を、第1の物品払出機で払い出すべき物品の種類と数量として特定するため所定記録エリアに記憶するようにしてもよい。
【0070】
場合W:第1の払出物品特定手段の一例として、ステップ1における場合Wで入力した物品払出機の種別が自機であれば、この払い出すべき物品払出機の種別と、同じくステップ1における場合Wで入力した、第1の物品払出機で払い出すべき物品の数量を、払い出すべき物品の種類と数量として特定するため所定記録エリアに記憶するようにしてもよい。
【0071】
次いで、ステップ3において、物品払出機A3、B4、C5の制御部は、第1の払出物品特定情報に基づいて第2の物品払出機において払出すべき物品を特定可能な第2の払出物品特定情報を設定する。
【0072】
場合X:第2の払出物品特定手段の一例として、上記ステップ2場合Xで特定された種類及び数量に基づいて第2の物品払出機において払出すべき物品の種類と数量を、第2の払出物品特定情報として設定するため所定の記録エリアに記憶するようにしてもよい。即ち、交換されない余りの獲得遊技媒体数が最小となるよう払い出すべき物品の種類と数量には、自機である第1の物品払出機で払い出すべき物品の種類と数量の情報と、自機以外の第1の物品払出機で払い出すべき物品の種類と数量の情報が含まれ、自機である第1の物品払出機で払い出すべき物品の種類と数量の情報を除いた自機以外の第1の物品払出機で払い出すべき物品の種類と数量の情報を第2の払出物品特定情報として設定する(所定の記録エリアに記憶する)。即ち具体的には、場合Xにおけるステップ3は、後程詳述する図3または4に示すサブルーチンを実行することで実現できる。
【0073】
場合Y:第2の払出物品特定手段の一例として、上記ステップ2場合Yで特定した第1の物品払出機で払い出すべき物品の数量Pとすると、獲得遊技媒体数−Pの分の遊技媒体数、を、第2の物品払出機で内蔵する物品の単価情報で除算した値Qを算出する。そのQを、第2の物品払出機で払い出すべき物品の数量として設定する(所定の記録エリアに記憶する)。
【0074】
場合Z:第2の払出物品特定手段の一例として、上記ステップ1場合Zで入力した種類が、自機である第1の物品払出機で払い出すべき物品の種類と合致しなければ、第2の払出物品特定情報として設定する(所定の記録エリアに記憶する)。
【0075】
場合W:第2の払出物品特定手段の一例として、上記ステップ1場合Wで入力した払い出すべき物品払出機の種別が自機でなければ、同じくステップ1場合Wで入力した払い出すべき物品の数量を、第2の払出物品特定情報として設定する(所定の記録エリアに記憶する)。
【0076】
次いで、ステップ4において、ステップ2の場合X、Y、Z、Wのそれぞれの場合について、第1の払出物品特定手段によって特定された自機で払い出すべき物品の種類における数量分、物品を払い出す。具体的には図9のフローチャートに従って払い出される。
【0077】
次いで、ステップ5において、ステップ3の場合X、Y、Z、Wのそれぞれの場合について、第2の払出情報設定手段によって設定された第2の物品払出機(たとえばA3にとってはB4、C5)で払い出す物品の種類と数量情報等の第2の払出物品特定情報を通信IFを介して送信する。
【0078】
次にステップ2、ステップ3における場合Xについて採用される、獲得遊技媒体数の範囲で、交換されない余りの獲得遊技媒体数が最小となるよう払い出すべき物品の種類と数量を特定する1例を図3に示すサブルーチンを用いて説明する。この図において、符号Xは、獲得遊技媒体数である。
【0079】
ステップ30において、本発明で扱う景品の種類を所定のメモリ領域に変数Sとして格納し、ステップ31へ移行する。
【0080】
次いで、ステップ31において、景品の種類を意味するカウントアップ係数i(例えばi=0で価値5000円の大景品、i=1で価値1000円の中景品、i=2で価値300円の小景品などを意味する。)に0を所定のメモリ領域に格納すると共に初期化し、ステップ32へ移行する。
【0081】
次いで、ステップ32において、ステップ30、ステップ31夫々で記憶したS、iの計算要素に基づいて、カウントアップ係数iが景品の種類Sを1減算した数より大きければ、ステップ35へ移行する。一方、カウントアップ係数iが景品の種類Sの数より小さければ、ステップ33へ移行する。
【0082】
次いで、ステップ33において、(式1)に示すように、ステップ32の判定結果に基づいて、本発明で扱う景品の種類の最大数を、獲得遊技媒体数Xを景品1個あたりの単価で除算し、その計算結果を、連続する所定のメモリ領域に変数MM、要素数iの配列として景品の種類ごとに格納し、ステップ34へ移行する。
MM[i]←X/単価[i] (式1)
【0083】
次いで、ステップ34において、ステップ33で記憶した後、カウントアップ係数iを
i←i+1 (式2)
で、カウントアップすると共に所定のメモリ領域に格納し、ステップ32へ移行する。
【0084】
次いで、ステップ35において、ステップ32の判定結果に基づいて、景品の個数を格納する配列の変数n(n[k]のkについて、例えばk=0で価値5000円の大景品、k=1で価値1000円の中景品、k=2で価値300円の小景品などを意味し、例えばn[0]は大景品の個数、n[1]は中景品の個数、n[2]は小景品の個数、を意味する。)の要素数に0を格納するとともに、制御部に記憶し、ステップ36へ移行する。
【0085】
次いで、ステップ36において、最小の余り玉数を意味する変数MINに獲得遊技媒体数Xを格納すると共に所定のメモリ領域に格納し、ステップ37へ移行する。
【0086】
次いで、ステップ37において、次式
0≦n[p]<MM[p] (式3)
で、全ての景品の種類を特定する番号pについて上記条件が成り立つ場合、未(Yes)と判定されると、全てのケースについての検査が終了していないとしてステップ38へ移行する。一方、(式3)が成立しない場合、全てのケースについて検査が終了し余り玉が最少となりうる景品種別毎の組み合わせを検知したとしてステップ39へ移行する。
【0087】
次いで、ステップ39において、制御部は、後述するステップ45において、余り玉の最小となる景品の数の組合せをとして、記憶したMem[0〜S−1]を記憶エリアから読み出し、表示部に表示出力し、必要に応じて外部に出力し、制御部における記憶エリアに記憶しリターンする。なお、Mem[0〜S−1]は、連続する所定のメモリ領域であり、0〜S−1までの要素数のある配列である。
【0088】
次いで、ステップ38において、ステップ37の判定結果に基づいて、景品の組合せの総額を所定のメモリ領域に格納する変数Qと、景品の種類を意味するカウントアップ係数k(例えばk=0で価値5000円の大景品、k=1で価値1000円の中景品、k=2で価値300円の小景品などを意味する。)に夫々0を所定のメモリ領域に格納し、ステップ40へ移行する。
【0089】
次いで、ステップ40において、ステップ38で格納した要素に基づいて、カウントアップ係数kが景品の種類Sを1減算した数より大きければ、ステップ43へ移行する。一方、カウントアップ係数kが景品の種類Sの数より小さければ、判定結果を所定のメモリ領域に格納し、ステップ41へ移行する。
【0090】
次いで、ステップ41において、(式4)に示すように、ステップ40の判定結果に基づいて、景品の組合せの総額を所定のメモリ領域に格納する変数Qに、景品の種類に対応した変数n、と景品の単価を乗算した結果を加えたデータを、変数Qに格納する。
Q←Q+n[k]×単価[k] (式4)
そして、ステップ42へ移行する。
【0091】
次いで、ステップ42において、カウントアップ係数kを
k←k+1 (式2)
で、カウントアップすると共に所定のメモリ領域に格納し、ステップ40へ移行する。
【0092】
次いで、ステップ43において、獲得遊技媒体数Xから景品の組合せの総額Qを減じた数が最小の余り玉数を意味する変数MIN以上であれば、ステップ46へ移行する。一方、獲得遊技媒体数Xから景品の組合せの総額Qを減じた数が最小の余り玉数を意味する変数MINより小さければ、ステップ44へ移行する。
【0093】
次いで、ステップ44において、ステップ43の判定結果に基づいて、獲得遊技媒体数Xから景品の組合せの総額Qを減じた数を所定のメモリ領域に最小の余り玉数を意味する変数MINとして格納し、ステップ45へ移行する。
【0094】
次いで、ステップ45において、余り玉の最小となる景品種別毎の数の組合せを、連続する所定のメモリ領域であるMem[0〜S−1]に記憶しステップ46へ移行する。なお、Mem[0〜S−1]は、連続する所定のメモリ領域であり、0〜S−1までの要素数のある配列である。
【0095】
次いで、ステップ46において、ステップ41において用いるn[k](kの景品種別毎のQを計算するための景品個数)を全ての景品種別において0からMM[k]まで順次に更新し、ステップ37へ移行する。
【図面の簡単な説明】
【0096】
【図1】本発明の一実施形態における物品払出システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態を示したフローチャートである。
【図3】本発明の一実施形態を示したフローチャートである。
【図4】本発明の制御構成図である。
【図5】本発明の物品払出機の外観図である。
【図6】本発明のスタッカ制御機構図である。
【図7】本発明のリフト機構及び移動機構図である。
【図8】本発明の一実施形態を示したフローチャートである。
【図9】本発明の一実施形態を示したフローチャートである。
【符号の説明】
【0097】
1 物品払出システム
2 POS
3 物品払出機A
4 物品払出機B
5 物品払出機C
100 表示部
101 景品払出口
102 シャッタ
103 カセット
104 蹴出部
105 スタッカ
106 リフト機構
107 移動機構
108 押出部
109 ステッピング駆動モータ
110 ガイドローラ
111 タイミングベルト

【特許請求の範囲】
【請求項1】
払出すべき物品を特定可能な第1の払出物品特定情報を入力する払出物品特定情報入力手段と、
前記払出物品特定情報入力手段によって入力された第1の払出物品特定情報に基づいて払い出すべき物品を特定する第1の払出物品特定手段と、
前記第1の払出物品特定手段によって特定された物品に基づいて物品を払い出す物品払出手段と、を備えた物品払出機において、
第2の物品払出機を接続可能であるとともに、
前記第1の払出物品特定情報に基づいて前記第2の物品払出機において払出すべき物品を特定可能な第2の払出物品特定情報を設定する第2の払出物品設定手段と、
前記第2の払出情報設定手段によって設定された前記第2の払出物品特定情報を出力する第2の払出物品特定情報出力手段と、を備えることを特徴とする物品払出機。
【請求項2】
前記第1の払出物品特定情報は、遊技者が獲得した獲得遊技媒体数量情報、前記物品払出機の内蔵する物品の種類と前記物品の単価情報、前記第2の物品払出機の内蔵する物品の種類と単価情報であり、
前記第1の払出物品特定手段が、前記獲得遊技媒体数と、前記物品払出機の内蔵する物品の種類と単価情報、前記第2の物品払出機の内蔵する物品の種類と単価情報とに基づいて、交換されない余りの獲得遊技媒体数が最小となるよう払い出すべき物品の種類と数量を特定可能であり、
前記第2の払出物品設定手段は、前記第1の払出物品特定手段によって特定された種類及び数量のうちの少なくとも一方に基づいて前記第2の物品払出機において払出すべき物品の種類と数量を、第2の払出物品特定情報として設定する、ことを特徴とする請求項1記載の物品払出機。
【請求項3】
前記第1の払出物品特定情報における、前記第2の物品払出機の内蔵する物品の種類と単価情報を、自機に入力可能であることを特徴とする請求項2記載の物品払出機。
【請求項4】
前記第1の払出物品特定情報は、遊技者が獲得した獲得遊技媒体数量情報であり、
前記第1の払出物品特定手段が、前記獲得遊技媒体数を自機で内蔵する物品の単価情報で除算した数量を、払い出すべき物品の数量として特定し、
前記第2の払出物品設定手段は、前記除算した余りの遊技媒体数量情報を、第2の物品払出機で内蔵する物品の単価情報で除算した数量を、払い出すべき物品の数量として設定することを特徴とする請求項1記載の物品払出機。
【請求項5】
前記第1の払出物品特定情報は、払い出すべき物品の種類と数量であり、
前記種類が前記物品払出機に内蔵した種類の物品であれば、前記第1の払出物品特定手段が、前記払い出すべき物品の種類と数量として特定し、
前記種類が前記物品払出機に内蔵した種類の物品でなければ、前記第2の払出物品設定手段が、前記払い出すべき物品の種類と数量を、前記第2の払出物品特定情報として設定することを特徴とする請求項1記載の物品払出機。
【請求項6】
前記第1の払出物品特定情報は、払い出すべき物品の種類と数量、及び払い出すべき物品払出機の種別であり、
前記種別が自機であれば、前記第1の払出物品特定手段が、前記払い出すべき物品払出機の種別と、前記払い出すべき物品の数量を、払い出すべき物品の種類と数量として特定し、
前記種別が自機でなければ、前記第2の払出物品設定手段が、前記払い出すべき物品払出機の種別と、前記払い出すべき物品の数量を、前記第2の払出物品特定情報として設定することを特徴とする請求項1記載の物品払出機。
【請求項7】
前記第1の払出物品特定情報は、
自機又は前記第2の物品払出機で、前記払出すべき物品を払い出せた旨の情報又は払い出せなかった旨の情報、若しくは払い出せる旨の情報又は払い出せない旨の情報、を含み、
前記第1の払出物品特定情報が、前記払い出すべき物品を払い出せなかった旨の情報若しくは払い出せない旨の情報である場合、
前回特定した前記第1の払出物品特定手段によって特定された物品の種類と数量、
及び/又は、
前回特定した前記第2の払出物品設定手段によって特定された物品の種類と数量、
と異なる物品の種類と数量を前記第1の払出物品特定手段及び/又は前記第2の払出物品設定手段によって特定する、
ことを特徴とする請求項1乃至6いずれか記載の物品払出機。
【請求項8】
前記請求項1乃至7いずれか記載の物品払出機と有線または無線で通信可能に接続され、前記物品払出手段で払い出した物品の払い出し履歴について記憶管理する管理装置を備えることを特徴とする物品払出システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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