説明

物品探査器及び物品探査システム

【課題】不特定多数の物品中から特定の物品を容易に且つ確実に探査することが可能な物品探査器の提供。
【解決手段】被探査物品に取り付けた各RFタグに記録されたタグIDに基づき特定の被探査物品の所在を確認するため、コマンド信号を前記RFタグに送信するポーリング送信手段と、該ポーリング送信手段により送信されたコマンド信号に対する応答信号を検出する応答信号検出手段と、特定の被探査物品に付されたRFタグに対して特定のタグIDを設定するID設定手段と、該ID設定手段により設定された特定のタグIDと不特定多数の前記被探査物品に夫々取り付けられた各RFタグに記録されているタグIDとを比較する比較手段と、該比較手段により比較した結果を報知する報知手段と、前記各手段を制御する制御手段と、を備えた物品探査器。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、物品探査器及び物品探査システムに関し、さらに詳しくは、物品に取り付けたRFタグに記録されたタグIDを確認して、当該物品の所在を確認する物品探査器及び物品探査システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、ICカードと呼ばれる新しい情報記録媒体が、市場に広く出回っている。ICカードは、クレジットカード、銀行カード、ポイントカード等のカード状あるいはシート状の形状を備え、カード内にICが組み込まれているものを総称した名称である。そしてICカードの応用として、RFタグ(Radio Frequency)が郵便、運輸業等において集配される荷物に付されて使用されている。例えば、RFタグに、配送先、荷物の内容等に関するデータやID情報を記録することにより、荷物の分類管理、集配作業を効率化することに貢献している。即ち、大量の荷物を分類管理するための作業効率を高めるために、固定されたリーダライタをベルトコンベアの近傍に設置して、ベルトコンベア上を移動する荷物に付されたRFタグの記録情報を読み書きして管理することが行われている。しかし、荷物の分類管理、集配作業が完了した後、何らかの事情により多くの荷物の中から特定の荷物を探さなければならない事態が発生した場合には、従来は人手作業により各荷物の荷札等を目視により確認する作業を行わなければならず、多くの手間と時間を要していた。
また、倉庫内の所定の収容場所に物品を収納して管理する在庫管理システムでは、物品の入出庫についての情報は管理されるが、各物品が倉庫内のどこに収納されているかまでは管理されていない場合が多く、仮に大まかな場所が指定されていても、最終的に特定の物品を探す作業はあくまでも人手による作業となり、各物品の荷札等を目視により確認せねばならないため、多くの手間と時間を要していた。
また、ベルトコンベアのような設備が整っていない場所においては、携帯用のハンディリーダにより、物品に付されたRFタグにハンディリーダを近接してタグ情報を読み取って管理していた。この場合においても、各物品の中から特定の物品を探す必要が生じた場合、その物品の探査はあくまでも人手作業により行われ、各物品の荷札等を目視により確認せねばならないため、ハンディリーダを有効に活用しているとは言えず多くの手間と時間を要していた。
また従来技術として特許文献1には、物品に取り付けられた物品コードを示すバーコードを読むバーコードリーダーと、バーコードリーダーが読んだ1つ以上のバーコードをRFタグに書き込むRFタグライタと、物品を運搬管理するパレットと、パレットに取り付けられたRFタグを読み込むRFタグリーダと、前記リーダと通信回線でつながり物品と物品を管理する位置を記憶しているホストコンピュータとを備えた物品管理システムについて開示されている。
【特許文献1】特開2002−240913公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
以上のように、従来のRFタグによる物品管理は、RFタグに記録されている情報をリーダライタが読み書きして物品を管理するものであり、リーダライタ側から不特定多数の物品の中から特定の物品を探すためにRFタグを活用することは成されていなかった。そのため、物品の分類管理、集配作業が完了した後、それらの多くの物品の中から特定の物品だけを新たに選別するには、人手作業により荷札等を目視により確認せねばならないため、多くの手間と時間を要するばかりでなく、RFタグが持つ利点(電波により交信が可能な点)を最大限に活用しているとは言えなかった。
また、所定の倉庫に荷物を収納して管理する在庫管理システムにおいては、一般に面積が広く、比較的照明が暗く、或いは不特定多数の物品が混在している倉庫内で所在を確認し易い大きな物品は別として、小さな物品を目視により特定するには困難が伴い、多くの手間と時間を要するばかりでなく、間違った物品を選別する虞がある。
また特許文献1に開示されている従来技術は、パレットに1個のRFタグをとりつけて、そのRFタグに入荷された物品のバーコード情報を書き込み、入荷すべき物品であるか確認し、また、管理する場所も確認できるバーコードとRFタグを用いた物品管理システムである。しかし、パレット単位で管理する場所を確認できるが、常にパレットにバーコード情報を記録する作業が必要であり煩わしいといった問題と、パレットにバーコード情報を記録することを怠ると、パレットに搭載されている物品とRFタグの情報が一致しないといった問題がある。
本発明は、かかる課題に鑑み、物品探査器に被探査物品のIDを設定する手段と探査結果を報知する手段とを備えることにより、不特定多数の物品中から設定したIDと同じ物品を探査し、その結果を報知手段により確認することができ、不特定多数の物品中から特定の物品を容易に且つ確実に探査することが可能な物品探査器を提供することを目的とする。
また他の目的は、物品保管場所の出入口と保管棚にリーダを備え、物品保管場所内の物品の有無と、物品の保管場所を特定することが可能な物品探査システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明はかかる課題を解決するために、請求項1は、不特定多数の被探査物品に夫々取り付けた各RFタグに記録されたタグIDに基づいて、特定の被探査物品の所在を確認する物品探査器であって、コマンド信号を前記RFタグに送信するポーリング送信手段と、該ポーリング送信手段により送信されたコマンド信号に対する応答信号を検出する応答信号検出手段と、特定の被探査物品に付されたRFタグに対して特定のタグIDを設定するID設定手段と、該ID設定手段により設定された特定のタグIDと不特定多数の前記被探査物品に夫々取り付けられた各RFタグに記録されているタグIDとを比較する比較手段と、該比較手段により比較した結果を報知する報知手段と、前記各手段を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
RFタグを取り付けた複数の物品中から、特定の物品を探査する物品探索器であって、物品探索器にはRFタグにコマンド信号を送信するポーリング送信手段と、そのコマンドに対して応答したレスポンスを検出する応答信号検出手段と、本発明の最も特徴的な点である、探索する物品のIDを設定するID設定手段と、ID設定手段により設定されたIDとRFタグに記録されているIDとを比較する比較手段と、比較の結果を報知する報知手段と、制御手段とを備えている。
請求項2は、前記物品探査器に付与された探査器IDを記録した探査器タグを前記物品探査器とは別個に備え、前記物品探査器が紛失状態にある場合、前記探査器タグに記録されている探査器IDを紛失状態にある物品探査器により読み取らせることにより、当該物品探査器の所在を探査することを特徴とする。
物品探査器が紛失した場合に、その物品探査器を探すためには当該物品探査器と交信できる何らかの手段が必要である。そこで本発明では、物品探査器を特定するIDを記録した探査器タグを更に備え、物品探査器が紛失した場合には、この探査器タグをかざしながら所定の場所まで移動して、物品探査器が送信するポーリング信号を探査器タグに受信させることにより所在を探査するものである。尚、物品探査器は被探査物品を探査する際には全ての機能が動作するように構成され、所定の時間経過しても探査動作が行われない場合、探査器タグを探査するポーリング信号のみを発信するようにしておく。
【0005】
請求項3は、前記制御手段は、特定の前記被探査物品を探査する際に、当該被探査物品の特定のタグIDを読み取るコマンド信号と前記探査器IDを読み取るコマンド信号とを交互に送信するように前記ポーリング送信手段を制御することを特徴とする。
被探査物品を探査した結果、必ずしも被探査物品が探査できるとは限らない。もし、このような状態で電源投入状態の物品探査器を紛失した場合、被探査物品のタグIDを読み取るコマンド信号だけが送信されたのでは、物品探査器を探査することができなくなる可能性がある。そこで本発明では、被探査物品を探査する際には、その被探査物品のタグIDを読み取るコマンド信号と探査器IDを読み取るコマンド信号とを交互に送信するようにしたものである。
請求項4は、前記制御手段は、特定の前記被探査物品を探査した後、次の特定の被探査物品を探査する必要がないと判断した場合、前記探査器IDを読み取るコマンド信号のみを送信するように前記ポーリング送信手段を制御することを特徴とする。
被探査物品の探査が終了し、次の探査する物品がない場合、探査をその時点で終了して被探査物品に対するポーリング送信を停止するが、本発明の物品探査器は電源を切らない限り、物品探査器が紛失した場合に備えて、物品探査器と探査器タグとの交信を継続するために、探査器IDを読み取るコマンド信号のみを送信するようにポーリング送信手段を制御するものである。
【0006】
請求項5は、前記制御手段は、特定の前記被探査物品を探査した後、次の特定の被探査物品を探査する必要がないと判断し、前記探査器IDを読み取るコマンドのみを送信する場合、当該コマンドを連続的に若しくは断続的に送信するように前記ポーリング送信手段を制御することを特徴とする。
物品探査器が紛失した場合に備えて、物品探査器と探査器タグとの交信を継続するために、探査器IDを読み取るコマンド信号のみを送信する場合、コマンド信号を連続的に送信したり、電力消費を抑制するために断続的に送信するようにする。
請求項6は、前記物品探査器は携帯可能な構成であることを特徴とする。
物品探査器は被探査物品に近づけるようにして探査するために、移動可能に小型で且つ携帯可能なハンディタイプが好ましい。
請求項7は、前記報知手段はランプまたはLEDの点灯若しくは液晶により結果を表示する表示手段、若しくは音により結果を報知する発音手段を備えていることを特徴とする。
被探査物品に取り付けられたRFタグに記録されたタグIDと、物品探査器により設定されたタグIDとが一致した場合、その結果を操作者に知らせるために報知手段が必要である。報知手段として、ランプやLEDを点滅させて目視により知らせる方法と、更に内容を表示するために液晶により文字表示する方法がある。また、視覚障害者のために音により知らせる方法がある。そしてこれらの方法を併用しても構わない。
請求項8は、前記制御手段は、特定の前記被探査物品を探査する際に、当該被探査物品の特定のタグIDを読み取るコマンド信号と前記探査器IDを読み取るコマンド信号の送信パワーを変化させるように前記ポーリング送信手段を制御することを特徴とする。
被探査物品を探査する際に、被探査物品はどこにあるか不明である。つまり、物品探査器の近くにある場合と、遠くにある場合がある。そこで本発明では、物品探査器から送信するポーリング信号のパワーを強くしたり弱くしたりして交信距離を変化させることにより、被探査物品のおおよその距離を知ることができる。
【0007】
請求項9は、物品保管場所の入口に設置され、当該入口を通過する物品に取り付けられたRFタグに記憶されたタグIDを読み取る入口リーダと、前記物品保管場所の出口に設置され、当該出口を通過する物品に取り付けられたRFタグに記憶されたタグIDを読み取る出口リーダと、前記各リーダにより読み取れたタグIDの入出を記録して当該物品保管場所に保管されている物品の保管状態を管理する管理手段と、を備えたことを特徴とする。
物品を保管する倉庫等の入出庫管理は、従来、台帳により入庫や出庫を記録して管理していた。近年では、それをキーボードによりデータを入力してコンピュータにより管理している場合が多い。また物品にRFタグが取り付けられている場合は、キーボードで入力する代わりにRFタグに記録されている情報をリーダ等で読み取って自動化している。本発明では、更に自動化するために、当該倉庫の入口と出口にそれぞれリーダを備え、入口を通過した物品は入庫物品として登録し、出口を通過した物品は出庫物品として登録する。これにより、入口を通過したことにより物品の入庫として管理され、出口を通過したことにより物品の出庫として管理される。
請求項10は、請求項1乃至8の何れか一項に記載の物品探査器を更に備えたことを特徴とする。
請求項9では入口に備えられたPC等の管理手段により、倉庫内に探査すべき物品が在るか否かをとりあえず判断することができる。そして倉庫内に在ることが判明した場合、更にその物品の場所を特定するために、物品探査器を備えて、その物品探査器により倉庫内の何処に在るかを探査するものである。
請求項11は、前記物品保管場所に保管する物品を収納する棚に、当該物品に取り付けられたRFタグに記憶されたタグIDを読み取る棚リーダを更に備えたことを特徴とする。
倉庫内は物品を保管するための棚が用意されているのが一般的である。そして倉庫内に被探査物品が在ることが判明した場合、その倉庫内のどの棚に在るかがわかれば更に場所を絞り込むことができる。また、棚の場所が特定できた後、物品探査器により棚の何処に在るかを更に絞り込むことができる。
【発明の効果】
【0008】
請求項1の発明によれば、物品探索器がRFタグにコマンド信号を送信するポーリング送信手段と、そのコマンドに対して応答したレスポンスを検出する応答信号検出手段と、探索する物品のIDを設定するID設定手段と、設定されたIDとRFタグに記録されているIDとを比較する比較手段と、比較の結果を報知する報知手段と、制御手段とを備えているので、被探査物品を指定することができると共に、指定した被探査物品が在るか否かを容易に認識することができる。
また請求項2では、物品探査器を特定するIDを記録した探査器タグを更に備え、物品探査器が紛失した場合でも、この探査器タグを探す場所まで移動することにより紛失した物品探査器の所在を容易に探査することができる。
また請求項3では、被探査物品を探査する際に、その被探査物品のタグIDを読み取るコマンド信号と探査器IDを読み取るコマンド信号とを交互に送信するようにしたので、物品を探査中に物品探査器を紛失しても探査器タグにより物品探査器を探すことができる。
また請求項4では、物品探査器と探査器タグとの交信を継続するために、探査器IDを読み取るコマンド信号のみを送信するので、被探査物品を探査した後、物品探査器を紛失しても探査器タグにより物品探査器を探す手段を残しておくことができる。
また請求項5では、探査器IDを読み取るコマンドのみを送信する場合、当該コマンドを連続的に若しくは断続的に送信するので、探査器タグにより物品探査器を探す確率を高めると共に、物品探査器の電力消費量を抑制して、コマンド信号を送信する時間を長くすることができる。
また請求項6では、物品探査器は携帯可能な構成であるので、操作性が高くなり、且つ物品探査器を被探査物品に可能な限り近づけることができる。
また請求項7では、報知手段には表示手段、若しくは発音手段を備えているので、操作者の利便性を向上することができる。
【0009】
また請求項8では、物品探査器から送信するポーリング信号のパワーを強くしたり弱くしたりして交信距離を変化させるので、被探査物品のおおよその距離を知ることができる。
また請求項9では、倉庫の入口と出口にそれぞれリーダを備え、入口を通過した物品は入庫物品として登録し、出口を通過した物品は出庫物品として登録するので、物品が入口、出口を通過するだけで倉庫内の物品管理が可能となり、煩わしいデータ入力を省略して在庫管理を大幅に自動化することができる。
また請求項10では、請求項9のシステムに更に請求項1乃至8の何れか一項に記載の物品探査器を更に備えたので、倉庫内の被探査物品の所在を更に絞り込むことができる。
また請求項11では、請求項9のシステムに更に物品保管場所に保管する物品を収納する棚に、当該物品に取り付けられたRFタグに記憶されたタグIDを読み取る棚リーダを更に備えたので、倉庫内のどの棚に在るか判明し、棚の場所が特定できた後、物品探査器により棚の何処に在るかを更に絞り込むことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載される構成要素、種類、組み合わせ、形状、その相対配置などは特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する主旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
図1は、一般的なRFタグ用リーダライタの構成を示すブロック図である。このRFタグ用リーダライタ(以下、単にリーダライタと呼ぶ)100は、リーダライタ100との間でデータの授受を行ってシステム全体を制御するPC50によって制御される。(尚、ハンディリーダとして機能させる場合は、外部のPC50とは接続せず、入力装置5によりコマンドを設定して動作させることもできる。)リーダライタ100は、外部のPC50とのデータの通信プロトコルを司る送受信装置1と、リーダライタ100全体の動作を制御する制御装置2と、制御装置2を動作させる手順を記録したファームウェアと読み取ったデータを格納するメモリ装置3と、制御装置2からのデータを搬送波に乗せて変調する変調器4と、操作コマンドを入力する入力装置5と、制御装置2により制御された情報を表示する表示装置6と、制御装置2からの交流信号である電力供給用信号と変調器4からの書き込みコマンドを電力増幅する電力増幅器7と、ループアンテナ9から受信した搬送波から2値化データに変換する検波復調器8と、図示しないRFタグとの電力用搬送波とデータの授受をするループアンテナ9とを備えて構成されている。
尚、コマンド信号をRFタグ200に送信するポーリング送信手段は制御装置2、変調器4、電力増幅器7により構成され、ポーリング送信手段により送信されたコマンドに対する応答信号を検出する応答信号検出手段は制御装置2、検波復調器8により構成され、被探査物品のタグIDを設定するID設定手段は制御装置2、入力装置5により構成され、ID設定手段により設定されたタグIDと被探査物品に取り付けられたRFタグに記録されているタグIDとを比較する比較手段は制御装置2により構成され、この比較手段により比較した結果を報知する報知手段は制御装置2、表示装置6により構成され、各手段を制御する制御手段は制御装置2により構成される。
次に、本構成によるリーダライタ100の動作を説明する前に、RFタグの構成を先に説明しておく。図2は、一般的なRFタグの構成を示すブロック図である。本実施形態のRFタグ200は、リーダライタ100からの電力用搬送波によりデータの授受をするループアンテナ20と、書き込みコマンド読み出しコマンドを生成する送受信回路21と、ループアンテナ20からの電力用搬送波を受け、それを整流して直流電力に変換する電力生成回路22と、制御用ファームウェアとデータの記憶を司るメモリ装置23と、制御回路26からの送信コマンドに搬送波を乗せて変調する変調器24と、送受信回路21からの搬送波データから2値化データに変換する検波器25と、RFタグ200の全体の動作を制御する制御回路26から構成されている。
【0011】
次に、図1と図2を併せて参照してそれぞれ単独の動作について説明する。リーダライタ100は、図示しない電源が入れられると制御装置2のイニシャル動作後、メモリ装置3に記憶されたプログラムに従い動作を開始する。まず、初期化が行われる。次に、制御装置2は、RFタグ200に供給する電力供給用信号と、ポーリング信号を交互に電力増幅器7から送信する。その信号は、ループアンテナ9から電磁波として外部に放射される。次に、RFタグ200がリーダライタ100に近接すると、ループアンテナ20が電力供給用信号を受信し、電力生成回路22によりその搬送波を整流して直流電力に変換して、RFタグ内の全ての回路に供給する。電力を供給されて制御回路26が駆動すると、メモリ装置23に格納されたプログラムに従って、制御を開始する。
次に、制御回路26は、まず送受信回路21からコマンドを検波器25で復調して2値化信号に変換し、そのコマンドを解析する。その結果自分が呼び出されていることを認識すると、レスポンスを変調器24により変調して送受信回路21を介してループアンテナ20から送信する。このレスポンスをリーダライタ100がループアンテナ9で受信して、検波復調器8で2値化コードに変換し、制御回路2により解析してRFタグ200が規格に合致したタグであると認識する。それにより、以後リーダライタ100とRFタグ200の間でポーリングが行われる。尚、以下の説明ではリーダライタ100は読み取り専用のリーダ100として説明する。また、リーダ100はハンディリーダと内部構成は同じものとして説明する。
【0012】
図3は本発明の第1の実施形態に係る物品探査器の動作概念を説明する模式図である。図1、図2と同じ構成要素には同じ参照番号を付して説明する。本発明は不特定多数の物品中から、特定の物品を探査する物品探査器に関するものである。そして被探査物品には当該物品を特定するID情報が記録されたRFタグが付されていることが前提条件とされる。また、物品を探査するために、携帯可能なハンディリーダを用いる。本実施形態では、被探査物品に付されているRFタグを200a、200b、・・200n(物品の符号と同一とする)とし、それぞれのRFタグにはID=1、ID=2、・・ID=nのID情報が記録されている。また、探査器タグ210にはID=0のID情報が記録され、タグ設置場所30に設置されている。このような条件下において、ハンディリーダ100により、例えば物品200aを探査する場合について説明する。
まず、被探査物品に付されているRFタグ(以下、被探査物品タグと記す)200と探査器タグ210との違いについて図10を参照して説明しておく。図10はハンディリーダ100から送信されたコマンドに対する被探査物品タグ200、探査器タグ210からのレスポンスについて説明するシーケンス図である。例えば、ハンディリーダ100から探査器タグ用のリードコマンド40が送信されると、探査器タグ210はそのコマンドを受信して、自身のコマンドであることを認識し、レスポンスとして報知応答41をハンディリーダ100に返す。またハンディリーダ100がライトコマンド42が送信されると、探査器タグ210はそのコマンドを受信して、自身のコマンドであることを認識し、レスポンスとして報知応答43をハンディリーダ100に返す。このように探査器タグ210はハンディリーダ100からリードコマンド、ライトコマンドに関わらず、コマンドを受信すると常にレスポンスとして報知応答を返送する。
また被探査物品タグ200に対しては、リードコマンド44が送信されると、被探査物品タグ200はそのコマンドを受信して、自身のコマンドであることを認識し、リードOKレスポンス45を返送する。またライトコマンド46が送信されると、被探査物品タグ200はそのコマンドを受信して、自身のコマンドであることを認識し、ライトOKレスポンス47を返送する。即ち、被探査物品タグ200はハンディリーダ100からのリードコマンド、ライトコマンドに基づいて、リード、またはライトレスポンスを返送する。
【0013】
図4は本発明のハンディリーダにより被探査物品を探すための動作を説明するフローチャートである。まず探査の前に予めハンディリーダ100の入力装置5から物品200aのID=1を設定しておく。そしてハンディリーダ100の動作をスタートすると、探査器タグ210にリードコマンドを送信する(S1)。そして探査器タグ210から正しくコマンドを受信したかを知らせる報知応答レスポンスが返送されるか否かを判断する(S2)。報知応答レスポンスが返送されなければ(S2でNOのルート)応答なしの旨を表示装置6に表示する(S10)。ステップS2により報知応答レスポンスが返送されると(S2でYESのルート)応答ありの旨を表示装置6に表示する(S3)。次に被探査物品タグ200にリード処理コマンドを送信する(S4)。そして被探査物品タグ200から正しくコマンドを受信したかを知らせるリードOKレスポンスが返送されるか否かを判断する(S5)。リードOKレスポンスが返送されなければ(S5でNOのルート)応答なしの旨を表示装置6に表示する(S11)。ステップS5によりリードOKレスポンスが返送されると(S5でYESのルート)応答ありの旨を表示装置6に表示する(S6)。そして次の被探査物品があるか否かを判断して(S7)、なければ(S7でNOのルート)探査器タグ210にリードコマンドを送信する(S9)。ステップS7で次の被探査物品があれば(S7でYESのルート)次の被探査物品のタグIDを入力装置5によりセットしてステップS1に戻り繰り返す(S8)。
被探査物品を探査した結果、必ずしも被探査物品が探査できるとは限らない。もし、このような状態でハンディリーダ100を紛失した場合、被探査物品タグのID情報を読み取るコマンド信号だけが送信されたのでは、ハンディリーダ100を探査することができなくなる可能性がある。そこで本実施形態では、被探査物品を探査する際には、その被探査物品のタグIDを読み取るコマンド信号と探査器IDを読み取るコマンド信号とを交互に送信するようにする。また、被探査物品に取り付けられたRFタグに記録されたタグIDと、物品探査器により設定されたタグIDとが一致した場合、その結果を操作者に知らせるために報知手段が必要である。報知手段として、ランプやLEDを点滅させて目視により知らせる方法と、更に内容を表示するために液晶により文字表示する方法がある。また、視覚障害者のために音により知らせる方法がある。そしてこれらの方法を併用しても構わない。
【0014】
図5は本発明の第2の実施形態に係る物品探査器の動作概念を説明する模式図である。図1、2と同じ構成要素には同じ参照番号を付して説明する。本実施形態では紛失したハンディリーダ100を探査する場合について説明する。本実施形態では、被探査物品に付されているRFタグを200a、200b、・・200n(物品の符号と同一とする)とし、それぞれのRFタグにはID=1、ID=2、・・ID=nのIDが記録されている。また、探査器タグ210にはID=0のIDが記録され、タグ設置場所30に設置されている。このような状態で、探査器タグ210により、ハンディリーダ100を探査する場合について説明する。
【0015】
図6は本発明の探査器タグによりハンディリーダを探すための動作を説明するフローチャートである。尚、前提条件として、例えば、ハンディリーダ100は被探査物品を探査する際には全ての機能が動作するように構成され、所定の時間経過しても探査動作が行われない場合、探査器タグを探査するポーリング信号のみを発信するように構成しておく。操作者は探査器タグ210をタグ設置場所30から取り出し、その探査器タグ210を手に持って心当たりの場所に移動する(S15)。ハンディリーダ100からはリードコマンドが送信されているので、探査器タグ210がその交信範囲に入ると、探査器タグ210が起動する。探査器タグ210は自身のコマンドであることを認識すると報知レスポンスを送信し、その報知レスポンスをハンディリーダ100が受信する。その結果、ハンディリーダ100に備えられている表示装置6には、その結果が表示される。尚、表示手段の他にブザー等の発音手段が備えられているとすると、音により所在場所を探すことができる(S16でYES のルート)。操作者はその音の方向に移動して(S17)、ハンディリーダ100の所在を確認することができる(S18でYES のルート)。
このようにハンディリーダ100が紛失した場合に、そのハンディリーダ100を探すためには当該ハンディリーダ100と交信できる何らかの手段が必要である。そこで本発明では、ハンディリーダ100を特定するIDを記録した探査器タグ210を更に備え、ハンディリーダ100が紛失した場合には、この探査器タグ210をかざしながら所定の場所まで移動して、ハンディリーダ100が送信するポーリング信号を探査器タグ210に受信させることにより所在を探査するものである。また、ハンディリーダ100が紛失した場合に備えてハンディリーダ100と探査器タグ210との交信を継続するために、探査器IDを読み取るコマンド信号のみを送信する場合、コマンド信号を連続的に送信したり、電力消費を抑制するために断続的に送信するようにしてもよい。
図7(a)は本発明の第1の物品探査システムの動作を説明するための模式図である。この実施形態では、倉庫(物品保管場所)35の入口38に設置され、この入口38を通過する物品に取り付けられたRFタグに記録されたタグIDを読み取る入口リーダ37と、倉庫35の出口39に設置され、この出口39を通過する物品に取り付けられたRFタグに記録されたタグIDを読み取る出口リーダ40と、各リーダ37、40により読み取れたタグIDの入出を記録して倉庫35に保管されている物品の保管状態を管理するPC(管理手段)36と、を備えて構成される。尚、各物品に付されたRFタグに記録されているタグIDと物品の符号を同一として説明する。この例では、倉庫35内には、物品A、B、C、D、a、b、c、xが予め保管されていたとする。
【0016】
図8は入口リーダと出口リーダにより在庫を管理する動作フローチャートである。(a)は入口リーダの動作であり、(b)は出口リーダの動作である。まず図8(a)から説明する。入口リーダ37は常時リードコマンド信号を送信しているとする(S21)。この状態から例えば図7(a)のように物品Eが入口リーダ37を通過すると、物品Eに付されたRFタグが動作して入口リーダ37と交信して(S22)、入口リーダ37がタグID=Eを読み取りPC36のIDマップ(詳細は後述する)に記録する(S23)。また、図8(b)では、出口リーダ40は常時リードコマンド信号を送信しているとする(S25)。この状態から例えば図7(a)のように物品Dが持ち出されて出口リーダ40を通過すると、物品Dに付されたRFタグが動作して出口リーダ40と交信して(S26)、出口リーダ40がタグID=Dを読み取りPC36のIDマップから削除する(S27)。
ここで、IDマップについて更に詳しく説明するために図9を参照する。図9(a)、(b)は図7(a)のシステムにおけるIDマップの更新の一例を示す図である。このIDマップ(A)は、更新前の図9(a)では、ID、在庫の有無、データを更新した月日等がマップ状に対応付けられて記憶されている。例えば、図9(a)ではID=Aは在庫「有」、更新月日「1/30」、 ID=Bは在庫「有」、更新月日「2/15」、ID=Cは在庫「有」、更新月日「2/20」、ID=Dは在庫「有」、更新月日「2/20」、ID=Eは在庫「無」、更新月日「3/1」となっている。それに対して更新後の図9(b)ではID=Dは在庫「無」、更新月日「5/2」、ID=Eは在庫「有」、更新月日「5/2」と更新されている。
【0017】
図7(b)は本発明の第2の物品探査システムの動作を説明するための模式図である。本実施形態は図7(a)に加えてハンディリーダ41により倉庫35内の被探査物品のIDを設定して更に物品の場所を絞り込むものである。例えば、PC36により倉庫35内に物品Bが在ることが分かっていて、更に物品Bの場所を特定する場合に、ハンディリーダ41に物品BのタグID=Bを設定し、ハンディリーダ41により物品Bの場所を探すものである。
図7(c)は本発明の第3の物品探査システムの動作を説明するための模式図である。本実施形態は図7(a)に加えて棚リーダ42、43、44を棚NO.1、2、3にそれぞれ備えて、倉庫35内の被探査物品の収容されている棚の位置を絞り込むものである。ここで棚リーダ42は棚NO.1に収容されている物品のIDを一括して読み取ることが可能である。また棚リーダ43は棚NO.2に収容されている物品のIDを一括して読み取ることが可能である。また棚リーダ44は棚NO.3に収容されている物品のIDを一括して読み取ることが可能である。
ここで、本実施形態の場合のIDマップについて更に詳しく説明するために図9を参照する。図9(c)、(d)は図7(c)のシステムにおけるIDマップの更新の一例を示す図である。このIDマップ(B)は、ID、在庫の有無、棚NO、データを更新した月日等がマップ状に対応付けられて記憶されている。例えば、更新前の図9(c)ではID=Aは在庫「有」、棚NO「1」、更新月日「1/30」、ID=Bは在庫「有」、棚NO「1」、更新月日「2/15」、ID=Cは在庫「有」、棚NO「1」、更新月日「2/20」、ID=Dは在庫「有」、棚NO「1」、更新月日「2/20」、ID=Eは在庫「無」、棚NO「なし」、更新月日「3/1」となっている。それに対して更新後の図9(d)ではID=Dは在庫「無」、棚NO「なし」、更新月日「5/2」、ID=Eは在庫「有」、棚NO「2」、更新月日「5/2」と更新されている。
【0018】
図7(d)は本発明の第4の物品探査システムの動作を説明するための模式図である。本実施形態は図7(c)に加えてハンディリーダ41により倉庫35内の被探査物品のIDを設定して更に物品の場所を絞り込むものである。例えば、PC36により倉庫35内に物品Bが棚NO「1」に在ることが解っていて、更に物品Bの場所を特定する場合に、ハンディリーダ41に物品BのタグID=Bを設定し、ハンディリーダ41により棚NO「1」に在る物品Bの場所を特定するものである。
以上のように本システムでは、自動化を更に推進するために、当該倉庫35の入口38と出口39にそれぞれリーダ37、40を備え、入口38を通過した物品Eは入庫物品として登録し、出口39を通過した物品Dは出庫物品として登録する。これにより、入口38を通過したことにより物品Eは入庫として管理され、出口39を通過したことにより物品Dは出庫として管理される。
また図7(a)にでは入口38に備えられたPC36により、倉庫内に探査すべき物品が在るか否かをとりあえず判断することができる。そして倉庫内に在ることが判明した場合、更にその物品の場所を特定するためにハンディリーダ41を備えて、そのハンディリーダ41により倉庫内の何処に在るかを探査するものである。
また倉庫内は物品を保管するための棚が用意されているのが一般的である。そこで倉庫内に被探査物品が在ることが判明した場合、その倉庫内のどの棚に在るかがわかれば更に場所を絞り込むことができる。本実施形態では各棚にリーダ42、43、44を備えることにより棚を特定することができる。そして棚の場所が特定できた後、更にハンディリーダ41により棚の何処に在るかを更に絞り込むことができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】一般的なRFタグ用リーダライタの構成を示すブロック図である。
【図2】一般的なRFタグの構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る物品探査器の動作概念を説明する模式図である。
【図4】本発明のハンディリーダにより被探査物品を探すための動作を説明するフローチャートである。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る物品探査器の動作概念を説明する模式図である。
【図6】本発明の探査器タグによりハンディリーダを探すための動作を説明するフローチャートである。
【図7】本発明の物品探査システムの動作を説明するための模式図である。
【図8】本発明の物品探査システムにおける入口リーダと出口リーダにより在庫を管理する動作フローチャートである。
【図9】図7(a)のシステムにおけるIDマップの更新の一例を示す図である。
【図10】ハンディリーダから送信されたコマンドに対する被探査物品タグと探査器タグからのレスポンスについて説明するシーケンス図である。
【符号の説明】
【0020】
30 タグ設置場所、36 PC、37 入口リーダ、40 出口リーダ、42、43、44 棚リーダ、100 ハンディリーダ、200a、200b、・・200n RFタグ、210 探査器タグ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
不特定多数の被探査物品に夫々取り付けた各RFタグに記録されたタグIDに基づいて、特定の被探査物品の所在を確認する物品探査器であって、
コマンド信号を前記RFタグに送信するポーリング送信手段と、該ポーリング送信手段により送信されたコマンド信号に対する応答信号を検出する応答信号検出手段と、特定の被探査物品に付されたRFタグに対して特定のタグIDを設定するID設定手段と、該ID設定手段により設定された特定のタグIDと不特定多数の前記被探査物品に夫々取り付けられた各RFタグに記録されているタグIDとを比較する比較手段と、該比較手段により比較した結果を報知する報知手段と、前記各手段を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする物品探査器。
【請求項2】
前記物品探査器に付与された探査器IDを記録した探査器タグを前記物品探査器とは別個に備え、前記物品探査器が紛失状態にある場合、前記探査器タグに記録されている探査器IDを紛失状態にある物品探査器により読み取らせることにより、当該物品探査器の所在を探査することを特徴とする請求項1に記載の物品探査器。
【請求項3】
前記制御手段は、特定の前記被探査物品を探査する際に、当該被探査物品の特定のタグIDを読み取るコマンド信号と前記探査器IDを読み取るコマンド信号とを交互に送信するように前記ポーリング送信手段を制御することを特徴とする請求項1または2に記載の物品探査器。
【請求項4】
前記制御手段は、特定の前記被探査物品を探査した後、次の特定の被探査物品を探査する必要がないと判断した場合、前記探査器IDを読み取るコマンド信号のみを送信するように前記ポーリング送信手段を制御することを特徴とする請求項1または2に記載の物品探査器。
【請求項5】
前記制御手段は、特定の前記被探査物品を探査した後、次の特定の被探査物品を探査する必要がないと判断し、前記探査器IDを読み取るコマンドのみを送信する場合、当該コマンドを連続的に若しくは断続的に送信するように前記ポーリング送信手段を制御することを特徴とする請求項4に記載の物品探査器。
【請求項6】
前記物品探査器は携帯可能な構成であることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の物品探査器。
【請求項7】
前記報知手段はランプまたはLEDの点灯若しくは液晶により結果を表示する表示手段、若しくは音により結果を報知する発音手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載の物品探査器。
【請求項8】
前記制御手段は、特定の前記被探査物品を探査する際に、当該被探査物品の特定のタグIDを読み取るコマンド信号と前記探査器IDを読み取るコマンド信号の送信パワーを変化させるように前記ポーリング送信手段を制御することを特徴とする請求項1乃至7の何れか一項に記載の物品探査器。
【請求項9】
物品保管場所の入口に設置され、当該入口を通過する物品に取り付けられたRFタグに記録されたタグIDを読み取る入口リーダと、前記物品保管場所の出口に設置され、当該出口を通過する物品に取り付けられたRFタグに記録されたタグIDを読み取る出口リーダと、前記各リーダにより読み取れたタグIDの入出を記録して当該物品保管場所に保管されている物品の保管状態を管理する管理手段と、を備えたことを特徴とする物品探査システム。
【請求項10】
請求項1乃至8の何れか一項に記載の物品探査器を更に備えたことを特徴とする請求項9に記載の物品探査システム。
【請求項11】
前記物品保管場所に保管する物品を収納する棚に、当該物品に取り付けられたRFタグに記録されたタグIDを読み取る棚リーダを更に備えたことを特徴とする請求項9または10に記載の物品探査システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2006−219262(P2006−219262A)
【公開日】平成18年8月24日(2006.8.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−34612(P2005−34612)
【出願日】平成17年2月10日(2005.2.10)
【出願人】(000004651)日本信号株式会社 (720)
【Fターム(参考)】