説明

物質中の微振動物質による自然摂理の阻害状況の判別技術

【課題】 様々な業態や分野の事業にかかる環境・技術・製品・商品・物質が、地球が持つ正常な自然摂理を乱しているかどうかを、単一の解析技術で判別を可能にする。
【解決手段】 自然摂理の阻害状況を確認したい、技術や事業に関する場所や環境を構成する素材、ものの材料、ものの原料、製品そのもの、商品そのもの、物質そのものの、それぞれの持つ水分を取り出すか、もしくは成分を水溶液状にし、その水分中に含まれる微振動する物体の、量的・動的・形状に関しての異常状況を位相差顕微鏡で確認する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、植物、人体、動物、鉱物、土石、食品、飲料水、その他の全ての物質に関し、それらが自然摂理に叶った状態にあるかを判別する必要がある分野に属する。
【背景技術】
【0002】
近代社会の進歩に伴い、人工的に作られた化学物質が大量に産み出されてきた。これらの中には、本来自然界に無い分子構造を持つものもあり、それらが自然界に及ぼす影響について、未だ全て確認されていないにもかかわらず、自然界の隅々にまで浸透している。
【0003】
一方で自然界の物質に人工的な処理を施すことで、様々な製品が世の中に送られているが、中にはその処理が自然摂理に叶っていないため、自然界の物質の本来の機能が阻害されていたり失われているケースも見られる。
【0004】
人工的な物質や処理が及ぼす環境破壊や自然摂理の阻害が懸念される現代社会において、こうした阻害状況を確認する必要性が高まっている。
【0005】
現在、このような状況を把握するためには、水質、重金属、農薬、化学物質など、必要に応じて、様々な視点や分野の分析技術を用いて実施されている。
【0006】
例えば土壌を例に見ると、その土地の土壌汚染の有無を確認したい場合、水質汚染か、重金属汚染か、化学物質汚染か、化学物質であればどんな化学物質を分析すれば汚染の有無を見いだせるのか、いずれも目安をつけて分析を行う。
【0007】
例えば農作物では、有機JAS認定農産物の品質確認で見ると、使用農薬や肥料の生産履歴の申告、該当農地周辺の農薬影響の確認、作物の残留農薬試験など、多数種類の確認を重ねて、安全性を証明している。
【0008】
人体では、各代謝の機能別、臓器別の様々な精密検査や、尿検査・血液検査などにより異常を見い出し、病気の存在や傾向を確認している。
【0009】
人体の他の側面では、母乳のダイオキシン濃度や体内の環境ホルモンの有無などの分析が用いられている。
【0010】
安全な食品の製造現場では、、納品された原料が安全か、化学的な添加物が混入していないかなどを調べるために、幾つかの分析を重ね、安全性や品質を確認している。
【0011】
シックハウス症候群が問題となっている建材では、症候群の人に対し安全性を提示するために、問題となる化学物質を見いだすために、汚染の有無や含有する化学物質についてを、複数種類で分析を行っている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明で解決するのは、このような自然摂理の阻害状況を確認は、汚染という視点で、複数項目の汚染物質の関与を汚染物質ごとの分析や測定を行っていたが、本技術では、自然摂理の阻害という一つの視点で判別を可能にする。
【0013】
次に、人工的に産み出された化学物質について、一つの種類についての特定の自然摂理阻害の状況は確認されているが、複数種類が相互に関与し合う場合の総合的な自然摂理の阻害状況は、化学物質の組み合わせが膨大となるため殆ど確認がなされていない。本技術ではそれらを容易に確認できるようにする。
【0014】
最後に、自然摂理が阻害されている状況についての結果を、第三者は専門家による分析結果報告を書面で見ることでしか得られなかったが、本技術によれば、自然摂理の阻害状況の動画を再生できるモニターと映像再生機器があれば、誰もがどこででも、自分の目で確認できるようにする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明による課題の解決手段の一つは、物質を構成する元素種類や分子構造が違っていても、これらの分子もしくは関与する物質中の微振動物質の水分中における動態が、自然由来の微振動物質と人工的な微振動物質との間に差異があることを利用し、対象となる物質が本来自然界に無いものを含有しているかや、自然摂理が阻害されているかを確認することで得られる。
【0016】
本発明による課題のもう一つの解決手段は、該当する物質を構成する元素種類や分子構造が違っていてもこれらの分子もしくは関与する物質中の微振動物質の水分中における動態を、動画映像で確認することを利用して得られる。
【発明の効果】
【0017】
自然摂理を阻害する多くは、人工的に産み出された一部の化学物質による影響や、物質を加工する工程においての自然摂理を乱す内容による人工的な処理であるが、その種類や手法は数が多く複雑で、対象物質が化学物質により汚染状況を呈しているかや、用いた物質や処理内容により自然摂理が阻害されているかを調べるには、特殊な機械による分析や、複数の化学的な分析を必要とされた。
【0018】
しかし本発明によれば、汚染状況の有無や自然摂理の阻害状況を、一つの動的映像で把握することができ、時間的にも費用的にも設備的にも、簡便になる。
【0019】
また化学物質による汚染の分析や自然の阻害状況の確認には、専門的な知識が必要であるが、本発明によれば化学物質や汚染に関する専門知識が無くても、簡単な予備知識の提示だけで、誰もが容易に判別できる。
【発明を実施するための形態】
【0020】
物質の持つ水分や、物質を粉砕したものを水分に溶解したり混合した液体を位相差顕微鏡で覗くと、静止物体とブラウン運動しながら微振動する物体とを見ることができ、その物質の、量・動き・形態と、それらの変化により確認する。
【実施例1】
【0021】
物質の持つ水分や、物質を粉砕したものを水分に溶解したり混合した液体を常温で位相差顕微鏡で確認すると、自然摂理が阻害されている場合は、微振動物質が、見えない、僅少、集合、鎖状、停止などを呈し、自然摂理に沿った場合のものと比較すると、量的・動的・経常的に異常が見られ、この点から判断する。
【0022】
物質の持つ水分や、物質を粉砕したものを水分に溶解したり混入した液体を、75℃以上5分程度加熱後に位相差顕微鏡で確認すると、自然摂理が阻害されている場合は微振動物質が、減少、停止、集合、鎖状など、自然摂理に沿った場合のものと比較すると、量的・動的・経常的に異常が見られ、この点から判断する。
【0023】
物質中に、自然摂理に沿った微振動物質以外の人工的に産み出された微振動物質が入っている場合は、検体とする水分を汚染させても、微振動物質は、量・停止・集合・鎖状の、いずれもの変化が起こらない点から、判断する。
【産業上の利用可能性】
【0024】
食品製造の現場において良質な加工食品を作ろうとすると、納入された複数種類の原料の汚染の有無を確認するには複数の視点から分析する必要があった。しかし本発明を用いれば、加工工場の一隅に顕微鏡とモニターと備品を設置することで、工場内で即時に確認できる。
【0025】
食品製造の現場において、原料受け取りの際に、納入者の目前で原料の一部を抜き取って確認することが可能となり、劣悪な納入品の受け入れを拒否することができる。
【0026】
市場やデパートやマーケットでは、本発明を売り場で実践することで、扱う食品の汚染の有無と安全性を、消費者に直接アピールでき、消費者は、自分の目で確認して製品を選択できる。
【0027】
無農薬有機栽培農家では、使用する有機質肥料や資材類に化学物質が混入しているかどうかを、本発明を用いることで、複雑な化学物質汚染の分析を依頼することなく確認でき、より品質の高い作物作りが容易に実現できる。
【0028】
有機JAS認定に届かない比較的良質な農産物を生産する農家では、本発明を使うことで、消費者に作物の安全性をアピールできる。
【0029】
有機JAS認定業界では、参入農家の農薬や化学肥料の使用可能性や、転換中の汚染の残留変化を、本技術による判別を用いることで、短時間で評価できる。
【0030】
本発明による体内水の化学物質汚染の確認で、健康診断や人間ドックよりも頻繁に手軽に日常生活改善の必要性をチェックでき、病気発症の予防を高めることができる。
【0031】
化学物質過敏症向けの食品や農産物や様々な製品の現場で本発明を初期判別用に用いることで、過分な化学物質や汚染に関する分析を省略でき、コストや時間などを削減できる。
【0032】
自然素材による安全や安心を謳う製品について、その虚偽の確認は、本技術を用いることで仕入れ者や消費者の目の前で簡単に判別することが可能となり、詐欺の発生や不利益の防止に貢献できる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
物質の持つ自然摂理に沿った正常な働きが阻害されている状況を、物質が含有する微振動物質の状況確認によって、あらゆる物質において同一手法で評価する技術。
【請求項2】
物質の持つ自然摂理に沿った正常な働きが阻害されている状況を、物質が含有する微振動物質の動画映像の状況によって、あらゆる物質において共通して認識できる状況として視覚的に確認する技術。

【公開番号】特開2011−227030(P2011−227030A)
【公開日】平成23年11月10日(2011.11.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−110640(P2010−110640)
【出願日】平成22年4月19日(2010.4.19)
【出願人】(503456186)
【Fターム(参考)】