説明

特に高圧範囲用、好ましくはCO2コンプレッサに使用するためのシール装置

【課題】特に高圧範囲用、好ましくはCOコンプレッサに使用するためのシール装置であって、特に慣らし時間中の摺動面の摩耗と漏れを防止するシール装置を提供する。
【解決手段】シール装置は、カウンタリング4と摺動リングとを有する摺動リングシールを有する。摺動リングシールは、シールギャップを形成する摺動面と並んで位置する。特に摺動面の慣らし時間に、高い密封性が保証されるように、シールギャップに少なくとも1つのシールリップ22が付設される。シールリップ22により、シールギャップを通り抜ける媒体が確実に捕捉される。両方の摺動相手部材の押付け力は、小さいことが可能であるので、摺動面の摩耗も相応して小さい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の上位概念による特に高圧範囲用、好ましくはCOコンプレッサに使用するためのシール装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特に高圧用途に使用されるような公知のシール装置では、摺動リングシールが使用される。カウンタリングと摺動リングとの間のシールギャップにより、媒体の流出がシールされる。しかし、特にカウンタリング及び摺動リングの摺動面の慣らし時間中に、まだ慣らされていない摺動面のためより大きな漏れが生じる問題がある。この理由から、摺動リングは、シールギャップの密封性を高めるために、相応する大きな力でカウンタリングに対し押圧される。しかし、増大した押付け力は摺動リング相手部材のより高い摩耗をもたらす。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の課題は、特に摺動リングシールの摺動リング及びカウンタリングの摺動面の慣らし時間に、高い密封性が保証されるように、同一範疇のシール装置を形成することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題は、同一範疇のシール装置の場合、本発明に従って請求項1の特徴によって解決される。
【0005】
本発明によるシール装置の場合、追加のシールリップによって、装置の気密性が高められる。特にカウンタリング及び摺動リングの摺動面の慣らし時間中に、シールリップが特に有利に作用するが、この理由は、シールリップが、場合によってはシールギャップを通り抜ける媒体を確実に捕捉するからである。シールリップのため、摺動リングシールの両方の摺動相手部材を互いに押圧する押付け力は、比較的小さいことが可能であり、この結果、摺動リング相手部材の摩耗も相応して小さい。
【0006】
本発明のさらなる特徴が、別の請求項、詳細な説明及び図面から得られる。
【0007】
図面に示したいくつかの実施形態を参照して、本発明について次に詳細に説明する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
図1は、従来技術による摺動リングシールの形態のシール装置を示している。摺動リングシールは、高圧用途、特にCOコンプレッサ用に提供される。シール装置は、ハウジング2の取付け空間1にある。取付け空間1を通して、シャフトのようなシールされるべき回転機械部分3が突出する。シール装置はカウンタリング4を有し、このカウンタリングに、少なくとも1つの圧力ばね5の力を受けて摺動リング6が密接して当接する。摺動リングは、僅かな間隔で機械部分3を囲み、また内側に、連行リング8が着座するリング状の凹部7を備え、この連行リングにより、摺動リング6が機械部分3に回転不能に固定される。連行リング8は例えばゴムからなり、取付け状態で、確保リング9によって凹部7に確保される。連行リング8は、カウンタリング4に面する半径方向端壁10に当接する。確保リング9に、圧力ばね5の一方の端部が当接し、圧力ばねの他方の端部は機械部分3の半径方向肩部11に支持される。半径方向肩部11は、軸方向の間隔をもって摺動リング6に対し位置する。
【0009】
カウンタリング4は、間隔をもって機械部分3を囲み、またカウンタリングの外側の外被面に、摺動リング6の凹部7と正反対に軸方向に開口する凹部12を有する。凹部12に、取付け空間1の壁部14においてカウンタリング4の静的な密封を形成するシールリング13が着座する。シールリング13は、凹部12の半径方向端壁15に当接する。シールリング13の軸方向に対向する前面に、機械部分3が突出する中央開口部を有する支持プレート17のリング状の突出部16が当接する。開口部18の直径は、開口部18の領域の機械部分の外径よりも大きい。支持プレート17は、取付け空間1の内壁14の環状溝20に係合する確保リング19によって軸方向に確保される。
【0010】
取付け空間1は、摺動リング6の領域で摺動リング4の領域よりも大きな直径を有する。カウンタリング4及び摺動リング6は、本実施例では、同一の外径と内径を有する。カウンタリング4の内側周囲面には、支持プレート17の方向に開口する別のリング状の凹部21が設けられる。
【0011】
図2によるシール装置の場合、密封を改良するために、半径方向の予応力を受けるシール縁部23で機械部分3に載置するシールリップ22が設けられる。シールリップ22は、カウンタリング4の凹部21内に突出する。
【0012】
シールリップ22は、両方の側面26、27で支持プレート17をそれらの半径方向幅の部分にわたって覆う2つの保持部24、25と一体形成される。両方の支持部24、25は、支持プレート17の開口部18の縁部を覆うリング状の中間層28によって互いに結合される。その他、このシール装置は図1の装置と同一に形成されるので、図2によるシール装置の別の構造については図1の説明を参照することができる。
【0013】
シールリップ22、保持部24、25及び中間層28は、シール目的のために通常の材料から、例えば、エラストマプラスチックから、ゴム又はゴムと同様の材料等から構成される。シールリップ22は、特にカウンタリング4及び摺動リング6の摺動面29、30の慣らし時間中に、静的及び動的な気密性の向上をもたらす。この場合、シールリップ22により、摺動面29、30の間を通り抜ける媒体が外側に達することが防止される。シールリップ22は、支持プレート17の部分であるので、非常に廉価な仕様が得られる。さらに、シールリップ22の空間の必要性は小さい。摺動リングシールには、シールリップ22が後接続されるので、カウンタリング4と摺動リング6との間の圧力ばね5によって発生される軸方向の押付け力を低減することができるが、この理由は、場合によって摺動面29、30の間を通り抜ける漏れがシールリップ22によって捕捉されるからである。シールリップ22を使用することにより、空気側のオイルカーボン形成も低減される。
【0014】
図3によるシール装置の場合、シールリップ22は、保持部25を介してシールリング13と一体形成される。それに応じて、保持部25は、支持プレート17の側面27を覆う。支持プレート17のリング状の突出部16も、その円筒状の内側31で完全に覆われる。その他、図3によるシール装置は、図2に対応する実施例と同一に形成される。
【0015】
静的なシールリング13はシールリップ22と一体形成されるので、シール装置の特に簡単な製造が達成されるが、この理由は、支持プレート17において一作業工程で、保持部24、25を有するシールリップ22及びシールリング13の両方を製造することができるからである。これによって、シールリップ22及びシールリング13の両方が支持プレート17に存在し、組立段階で支持プレートと共に取り付けられるのでシール装置の組立も単純化される。シールリング13は別個の構成要素ではないので、シールリングは失われることもない。
【0016】
図4によるシール装置は、図3による実施例に本質的に対応する。シールリップ22は、再び保持部24、25及びシールリング13と一体形成される。さらに、確保リング19と支持プレート17との間に、外側面26で支持プレート17を完全に覆う圧力支持部32がある。圧力支持部32は、機械部分3の近くまで延び、圧力支持部は、僅かな半径方向間隔でスリーブ部分33と共に機械部分を囲む。保持部24及び中間層28は、圧力支持部32によって覆われ、そのスリーブ部分33は円錐状の前面34を有する。前面は、シールリップ22の機械部分3に面する円錐面が前面34に平坦に当接するように形成される。スリーブ部分33は、シールリップ22のシール縁部23から間隔を空けて終端し、この結果、スリーブ部分は、十分な半径方向力で機械部分3に密接して当接することができる。
【0017】
弾性材料からなる圧力支持部32のため、高い圧力の場合にシールリップ22の最適な支持が保証され、これによって、シールリップ22の寿命が実質的に高められる。圧力支持部32及びシールリップ22は、異なる材料から構成されるので、両方の要素をそれらのそれぞれの使命に最適に適合させることができる。圧力支持部32は、特に金属、プラスチック等から構成される。
【0018】
図5は、ハウジング2の取付け空間1の組立スリーブ35を用いて押し込まれる図3によるシール装置を示している。組立スリーブ35は、薄肉に形成される管状突出部36を有する。組立スリーブは、それが機械部分3とカウンタリング4ならびに摺動リング6との間に差し込まれことができるような壁厚を有する。
【0019】
組立の前に、管突出部26の上に、シールリップ22を有する支持プレート17、カウンタリング及び摺動リング6が差し込まれる。この場合、シールリップ22は弾性的に変形させられる。突出部36は、シールリップが連行リング8から僅かな間隔で終端する程度に長い。管突出部36から押込み部37への移行部で、組立スリーブ35に、保持部24に当接する半径方向当接面38が設けられる。この押込み部37の外径は、確保リング19の開口部39よりも小さく、この結果、シール装置の問題のない組立が保証される。
【0020】
組立スリーブ35は、シール装置を取付け空間1に押し込むことができるために、十分な剛性を有する散水性のプラスチックから構成される。
【0021】
管突出部36は、支持プレート17、カウンタリング4及び摺動リング6が小さな予応力の下に管突出部36に着座するように形成することができる。このことは、輸送及び組立中にこれらの要素が互いに移動されることができない利点を有する。これによって、特に、シールギャップは、カウンタリング4と摺動リング6との間で閉じられたままであり、この結果、シール面は汚れることがない。
【0022】
支持プレート17、カウンタリング4及び摺動リング6を管突出部36の上に引いた後、シール装置は機械部分3に移動される。組立スリーブ35により、シール装置は取付け空間1に押入され、この場合、カウンタリング4の外側の円筒外被面40は取付け空間1の壁部14と接触する。取付け状態で、カウンタリング4は、プレスばめで孔1に位置する。シールリング13は、カウンタリング4の外側の外被面40の領域の静的なシールを確実にする。組立スリーブ35が機械部分3に移動される前に、圧力ばね5及び連行リング8が確保リング9と共に機械部分3に差し込まれる。これらは、組立工程において、摺動リング6によってこれらの取付け状態に置かれる。
【0023】
確保リング19の開口部39は組立スリーブ35よりも大きいので、押込み工程が終了すると、組立スリーブ35を介して確保リング19を移動させて、環状溝20に係合させることができる。確保リング19が取り付けられると、組立スリーブ35が引き戻される。
【0024】
組立スリーブ35を用いて、摺動リングシール4、6の全体を一作業工程で非常に簡単に取り付けることができる。シール面及び/又はシール縁部は、必要な場合、予め潤滑油を塗布することができる。簡単な取付けのため、組立の際の故障の可能性は非常に小さい。
【0025】
対応する形態では、組立スリーブにより、シール装置の自動組立さえも可能である。さらに、組立スリーブ35はまた、確保リング19を収容するように形成することができる。この場合、シール装置を押し込んだ後、別の組立段階で確保リング19を取り付けることは不必要である。
【0026】
組立スリーブ35の半径方向当接面38は、当該当接面が中間層28への移行部で保持部24を軸方向に支持するように形成される。
【0027】
組立スリーブ35は、その周囲にわたって分布して、有利に軸方向導通開口部41を備えることができ、この開口部は、組立スリーブ35の円周にわたって分布して押込み部37に配置される。
【0028】
組立スリーブ35は、シール装置の組立の際に破壊する必要はなく、シールされるべき機械部分3から問題なく抜き取ることができるので、複数回使用可能である。
【0029】
図6は、シールリップ22を軸方向にシールするシール装置を示している。シールリップは、カウンタリング4と摺動リング6との間の動的なシールギャップ43の外側の半径方向領域の摺動リング6の半径方向摺動面30に当接する。カウンタリング4は、先行の実施例と異なり、半径方向内側に開口する凹部21をもはや有せず、カウンタリング4の摺動面29に設けられる凹部44を有する。凹部44は、半径方向外側に開口する。支持プレート17のリング状の突出部16は、カウンタリング4の外側の円筒状外被面45に当接する。突出部16は、外被面45のほぼ半分の軸方向幅にわたって延び、この外被面で突出部16に隣接してシールリング13が載置する。シールリングは、シールリップ22と一体形成される。
【0030】
凹部44には、軸方向断面図がL字状の支持体46があり、凹部44を境界付ける両方の壁部に当接して、シールリップ22を支持する。その他、シール装置は、先行の実施形態の場合と同一に形成される。
【0031】
支持体46の半径方向に延びる部分47は、カウンタリング4の外被面45を越えて僅かに突出する。支持体46の軸方向のリング状の部分48は、摺動リング6から僅かな間隔を空けて終端する。半径方向部分47は、シールリング13又はシールリップ22の材料によって覆われる。
【0032】
シールリップ22は、特にカウンタリング4及び摺動リング6の両方の摺動面29、30の慣らし時間中に、高い動的な密封を保証する。先行の実施形態と異なり、シールリップ22が摺動リングシールのシールギャップに前接続されるので、シールされるべき媒体のシールギャップ43への通過が防止される。まさに摺動面29、30の慣らし時間において、シールされるべき媒体のシールギャップ43への進入が防止されるので、シールリップ22のこの状態には利点がある。シールリップ22はシールリング13と一体形成されるので、廉価な仕様が得られる。さらに、空間の必要性が最小にされる。シールリップ22のため、圧力ばね5によって摺動リング6をカウンタリング4に対し押圧する押付け力も低減することができるが、この理由は、シールギャップ43に追加してシールリップ22が密封に寄与するからである。
【0033】
シール装置の組立のために、説明した方法で組立スリーブ35(図5)を使用することができる。
【0034】
図7によるシール装置の場合、カウンタリング4の内側の円筒外被面49に、摺動リング6に対し開口する凹部50が設けられ、この凹部にシールリップ22が格納される。シールリップは、シールギャップ43の外側の領域で、摺動リング6の摺動面30に密接して当接する。シールされるべき機械部分3に対し、シールリップ22は、L字状の断面を有する支持体51によって覆われる。支持体51は、間隔をもって機械部分3を囲むスリーブ部分52を有する。スリーブ部分52は、凹部50の半径方向端壁54に当接する外側に向けられた半径方向部分53に移行する。支持体51によって、シールリップ22は圧力に対抗して支持され、この結果、高い押圧の場合にもシール装置を使用することができる。シールリップ22は、特にカウンタリング4及び摺動リング6の摺動面29、30の慣らし時間中に、静的及び動的な気密性の向上のために使用される。シールリップ22は、カウンタリング4の断面の内部に格納されるので、シールリップ用の追加の取付け空間は不必要である。これによって、シール装置の必要スペースは小さくて済む。この場合、シール装置は廉価に製造することができる。カウンタリング4と摺動リング6との間のシールギャップ43に、シールリップ22が後接続されるので、圧力ばね5によって摺動リング6をカウンタリング4に対し押圧する押付け力を低減することができる。先行の実施例の場合のように、記載したシール装置の形成に基づき、空気側のオイルカーボン形成が低減される。
【0035】
支持体51は、半径方向内側にカウンタリング4を越えて突出しないように、カウンタリング4の凹部50に格納される。これによって、シール装置の組立のために、組立スリーブ35を使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】従来技術によるシール装置の軸方向断面図である。
【図2】本発明によるシール装置の様々な実施形態の図1に対応する図面である。
【図3】本発明によるシール装置の様々な実施形態の図1に対応する図面である。
【図4】本発明によるシール装置の様々な実施形態の図1に対応する図面である。
【図5】本発明によるシール装置の様々な実施形態の図1に対応する図面である。
【図6】本発明によるシール装置の様々な実施形態の図1に対応する図面である。
【図7】本発明によるシール装置の様々な実施形態の図1に対応する図面である。
【符号の説明】
【0037】
1 取付け空間
2 ハウジング
3 回転機械部分
4 カウンタリング
5 圧力ばね
6 摺動リング
7 凹部
8 連行リング
9 確保リング
10 半径方向端壁
11 半径方向肩部
12 凹部
13 シールリング
14 壁部
15 半径方向端壁
16 突出部
17 支持プレート
18 開口部
19 確保リング
20 環状溝
21 凹部
22 シールリップ
23 シール縁部
24、25 保持部
26、27 側面
28 中間層
29、30 摺動面
31 円筒状の内側
32 圧力支持部
33 スリーブ部分
34 円錐状の前面
35 組立スリーブ
36 管状突出部
37 押込み部
38 半径方向当接面
39 開口部
40 円筒外被面
41 軸方向導通開口部
43 シールギャップ
44 凹部
45 円筒状外被面
46 L字状の支持体
47 半径方向部分
48 軸方向のリング状の部分
49 円筒外被面
50 凹部
51 L字状の断面を有する支持体
52 スリーブ部分
53 半径方向部分
54 半径方向端壁

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シールギャップを形成する摺動面と並んで位置するカウンタリングと摺動リングとを備える摺動リングシールを有する、特に高圧範囲用、好ましくはCOコンプレッサに使用するためのシール装置において、前記シールギャップ(43)に少なくとも1つのシールリップ(22)が付設されていることを特徴とするシール装置。
【請求項2】
前記シールリップ(22)が前記シールギャップ(43)に後接続されていることを特徴とする、請求項1に記載のシール装置。
【請求項3】
前記シールリップ(22)が、前記カウンタリング(4)を軸方向に確保する支持プレート(17)に設けられていることを特徴とする、請求項1又は2に記載のシール装置。
【請求項4】
前記カウンタリング(4)に、少なくとも1つのシールリング(13)が、前記摺動リングシール(4、6)の静的なシールとして付設されていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載のシール装置。
【請求項5】
前記シールリング(13)の中間層の下の前記支持プレート(17)が前記カウンタリング(4)に当接することを特徴とする、請求項4に記載のシール装置。
【請求項6】
前記シールリップ(22)が、シールされるべき回転する機械部分(3)に当接することを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載のシール装置。
【請求項7】
前記シールリップ(22)が前記シールリング(13)と一体形成されていることを特徴とする、請求項4〜6のいずれか一項に記載のシール装置。
【請求項8】
前記シールリップ(22)が前記シールギャップ(43)に前接続されていることを特徴とする、請求項1に記載のシール装置。
【請求項9】
前記シールリップ(22)が、前記摺動リング(6)の前記摺動面(30)に前記シールギャップ(43)の外側で当接することを特徴とする、請求項8に記載のシール装置。
【請求項10】
前記シールリップ(22)が、静的シールを行う前記シールリング(13)と一体形成されていることを特徴とする、請求項8又は9に記載のシール装置。
【請求項11】
前記シールリップ(22)が前記カウンタリング(4)の凹部(21、44)に係合することを特徴とする、請求項1〜10のいずれか一項に記載のシール装置。
【請求項12】
前記カウンタリング(4)と前記摺動リング(6)と前記シールされるべき機械部分(3)との間に、環状空間が設けられており、前記環状空間に、前記カウンタリング(4)と前記摺動リング(6)とを坦持する組立スリーブ(35)の一部(36)が組立の際に係合することを特徴とする、請求項1〜11のいずれか一項に記載のシール装置。
【請求項13】
前記シールリップ(22)が弾性変形を受けて前記組立スリーブ部(36)に載置することを特徴とする、請求項12に記載のシール装置。
【請求項14】
前記シールリップ(22)が圧力支持部(32、46、51)によって支持されていることを特徴とする、請求項1〜13のいずれか一項に記載のシール装置。
【請求項15】
前記組立スリーブ(35)が、前記カウンタリング(4)を軸方向に確保するための確保リング(19)を収容することを特徴とする、請求項12〜14のいずれか一項に記載のシール装置。
【請求項16】
前記組立スリーブ(35)が、前記シール装置の自動組立のために使用されることを特徴とする、請求項12〜15のいずれか一項に記載のシール装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−92245(P2009−92245A)
【公開日】平成21年4月30日(2009.4.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−264055(P2008−264055)
【出願日】平成20年10月10日(2008.10.10)
【出願人】(507052382)カコ ゲーエムベーハー ウント コンパニー カーゲー (3)
【Fターム(参考)】