説明

独立電源式車止めシステム

【課題】無許可の車両を規制し、人力での開放及び規制の作業を、環境保全を図りながら、管理者(車)又は許可された車両のみが通行可能とする、機械化による車止めを提供する。
【解決手段】
規制位置に風力発電設備2及び/又は太陽光発電設備3と、この風力発電設備2及び/又は太陽光発電設備3で発電した電力で動作する開閉機能を有した車止め1を設置する。又、車止め1の動作は、無線送信機5及び手動で操作ができる機能を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、管理区域への車両通過時、環境に配慮し、かつ、省力化のニーズに応えることの出来るシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
現在の車止めは、通過しようとする管理者(車)及び許可者(車)が、車止めの開放と規制をするため、車両から降り、開錠して人力で車止めを取り外し、車両に乗車して通過、その後、再度降車して車止めを取付け施錠する、といった煩雑で時間がかかる動作が必要とされ、かつ、悪天候時の作業は、過度の負担がかかっている現状にある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
そこで、本発明は、環境保全にも応えながら、設置の利便性(簡便性)と、車両通過時の省力化のニーズに対応出来る車止めシステムとして提供すること、を主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、規制位置に、車止めと風力発電設備及び/又は太陽光発電設備で、車止めを動作させる電力を供給することを特徴とする。又、車止めの操作は、無線及び/又は手動操作ができる機能を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0005】
本発明によれば、車止めの開放及び規制の省力化はもちろん、あらゆる地域での電源確保が可能となるため、設置場所の制限がなく、かつ、環境保全に配慮した車止めを提供することが出来る。
【発明を実施するための形態】
【0006】
以下、本発明の一実施例を図面に基づき説明する。
【0007】
図1は、本発明が実施された概略構成を示す図である。同図に示すように通路6に車止め1と風力発電設備2及び/又は太陽光発電設備3が設けてある。又、通路6には車止め1の反対側に縁石ブロック4を設けてある。
【0008】
風力発電設備2及び/又は太陽光発電設備3は、車止め1と別位置に設置しても良い。
【0009】
風力発電設備2は、羽根2aを備えた発電機を有し、羽根2aの回転により、発電された電力を車止め1の各部に供給し、動作電力となるように構成されている。発電機で発電した電力は、一旦蓄電池に蓄積した後、各部に供給するようにしても良い。
【0010】
太陽光発電設備3は、太陽電池パネル3aを有し、この太陽電池パネル3aにより、発電された電力を車止め1の各部に供給し、動作電力となるように構成されている。太陽電池パネル3aで発電した電力は、一旦蓄電池に蓄積した後、各部に供給するようにしても良い。
【0011】
無線送信機5は、通過する者が所持して車止めに接近し、無線送信機5を操作することにより車止め1が動作し、開放、規制を切り替える事が出来る。
【0012】
以上のように、本実施形態では、風力発電設備2・太陽光発電設備3により、車止め1の必要な電力を供給するように構成されているので、環境問題に貢献できると共に、従来の、車止めの開放及び規制に伴う作業の省力化を図ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の一実施例である。
【符号の説明】
【0014】
1 車止め
2 風力発電設備
3 太陽光発電設備
4 縁石ブロック
5 無線送信機
6 通路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
規制位置に、風力発電設備及び/又は太陽光発電設備と、この風力発電設備及び/又太陽光発電設備で発電した電力で動作する、開閉機能を有した車止めを設置する。
又、車止めの操作は、無線及び/又は手動操作ができる機能を有することを特徴とした、独立電源式の車止めシステム。

【図1】
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【公開番号】特開2011−241663(P2011−241663A)
【公開日】平成23年12月1日(2011.12.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−126265(P2010−126265)
【出願日】平成22年5月14日(2010.5.14)
【出願人】(594057657)協三工業株式会社 (1)
【Fターム(参考)】