説明

獣害防止電気柵

【課題】獣害防止電気柵を改善して、猿等の動物がより感電しやすい構造とする。
【解決手段】所定間隔で立設された複数の支柱(1)と、各支柱間に張設された導電性のネットフェンス(2)と、各支柱間においてネットフェンスの上縁から所定の高さ位置までを覆うようにネットフェンスの柵外側に張設された不透明のシート(3)と、柵外側においてシートの面に対して垂直な方向に所定の距離だけ離隔して水平方向に架設された少なくとも1本の電線(4a、4b)と、少なくとも1本の電線とネットフェンスの間に高電圧を印加する手段(7)と、を備えた獣害防止電気柵である。好適には、電線が、シートの上縁(3a)及び下縁(3b)からそれぞれ所定の距離だけ離隔して架設された一対の電線(4a、4b)である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、農作物被害を防止するための農業技術に関し、特に、猿、猪、鹿、アライグマ、ハクビシン等による農作物の食害を防止するための電気柵に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の獣害防止電気柵あるいは獣害防止装置には、例えば、特許文献1、2及び非特許文献1、2等がある。
特許文献1、2及び非特許文献1の獣害防止装置においては、侵入防止区画の境界線に沿って所定間隔で支柱を立設し、これらの支柱間にネットを張設し、ネットの上縁より上方において支柱間に複数の裸電線(通電ワイヤーとも称される)を架設し、この裸電線に衝撃電流を流す電源装置を備えている。この電気柵の通電部は、電線が弛まないよう電線間を絶縁物で支えた構造である。
【0003】
非特許文献2は、滋賀県で施工する場合の恒久型電気柵を開示しており、地上高2mのネットフェンスと、ネットフェンスより上方に架設された通電ワイヤーを使用している。
【0004】
図5は、従来技術による獣害防止電気柵の一例を模式的に示した正面図であり、図6は側面図である。複数の支柱1が、所定間隔で地中9に打ち込まれている。地表から支柱1の中間高さにおいて、支柱間に金網等のネットフェンス2が張設されている。ネットフェンス2の下縁は、所定の長さだけ90度折られて適宜のペグで地表に固定されている。ネットフェンス2より上方において、支柱1に複数の碍子105a、105b、105cが取り付けられ、電線104a、104b、104cが各碍子により固定され、支柱間に架設されている。各電線104a、104b、104cは電気的に結線されて正の電源電位7cを印加される。一方、ネットフェンス2には負の電源電位7dを印加される。電源7は、例えば、太陽電池7aとバッテリー7bとから構成され、負の電源電位7dは、地面に接地されている。バッテリー7bは、太陽電池7aの余剰電力を蓄積し、夜間や曇天・雨天の日に電源として用いられる。
【特許文献1】特開平6−225680号公報
【特許文献2】特開平11−206305号公報
【非特許文献1】「改良型獣害防止電気柵の開発について」資料1999年、図30、31(末松電子製作所作成)
【非特許文献2】「農業農村整備事業における動物誘導柵指針」2002年、p8〜9の図、表(滋賀県農政水産部耕地課作成)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記の従来技術では、例えば、金網等のネットフェンスが約2mでありその上方に約15cm間隔の電線を3段に張設した構造となっている。しかしながら、下部にネットフェンス、その上部に電線という電気柵では、猿が上部に張った電線の隙間に頭を伏してかいくぐるように侵入するケースが認められ、猿の侵入防止効果が低下している。
そこで、本発明は、従来の獣害防止電気柵を改善して、猿がより感電しやすい構造とすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述の目的を達成するため、本発明は、以下の構成を備える。括弧内の符号は、後述する図面中の符号であり参照のために付している。
本発明による獣害防止電気柵は、複数の支柱(1)が所定間隔で立設され、これらの各支柱間に導電性のネットフェンス(2)が張設されている。各支柱間においてネットフェンスの上縁から所定の高さ位置までを覆うようにネットフェンスの柵外側に不透明のシート(3)が張設されている。さらに、柵外側においてシートの面に対して垂直な方向に所定の距離だけ離隔して少なくとも1本の電線(4a、4b)が水平方向に架設されている。少なくとも1本の電線とネットフェンスの間に高電圧を印加する手段(7)を備えている。
好適な態様においては、電線は、シートの上縁(3a)及び下縁(3b)からそれぞれ所定の距離だけ離隔して架設された一対の電線(4a、4b)である。
【0007】
一態様においては、一対の電線のうち下側の電線が上側の電線よりもシートから離れた位置にある。
別の態様においては、一対の電線のうち上側の電線が下側の電線よりもシートから離れた位置にある。
さらに別の態様においては、一対の電線の双方がシートから等距離に位置する。
好適な態様においては、上記シートがFRPシートである。
【0008】
また、シートの上縁近傍及び下縁近傍に穿設した鳩目を用いてシートをネットフェンスに固定することが好適である。
【発明の効果】
【0009】
本発明による獣害防止電気柵は、ネットフェンスの上方部分において柵外側に不透明のシートを張設したことにより、猿、鹿、ハクビシン等の動物がネットフェンス(高さは対象とする動物により適宜設定)を超えて侵入を試みようとした場合、不透明のシートが目隠しとなるため、動物の乗り越えようとする意欲を削ぐことになり、乗り越える割合が低減される。また、上部から支柱間に張設されたシートの面は、撓みやしわがない鉛直方向の面であるので、特に猿のようにネットフェンスをよじ登る動物の場合、登るための取っ掛かりがない。すなわち、よじ登る動物に対する滑落性を備えている。
【0010】
さらに、シートの面に対して垂直な方向に所定の距離だけ離隔して少なくとも1本の電線が水平方向に架設されている。従って、フェンスを登ってくる猿等の動物の場合は、滑落性を備えたシートを掴むことができず、その手が自然にこの電線に触れる。猿の場合は、上体を反らして物を掴む性質があるので、シート面から垂直方向に所定の距離だけ離隔した電線は、猿にとってちょうど掴み易い位置に存在することになる。このとき、猿の平均的な体長からすると、その足は未だネットフェンスに掛かっている。猿が電線に触れたときに、足がまだネットフェンスに掛かっているように、各構成要素の寸法及び位置を設定する。つまり、シートの幅並びに電線の高さ及び電線のシートからの距離等である。この結果、電線とネットフェンスの間に印加された高電圧により猿は感電し、そのショックにより猿は電気柵から離れる。そして、電気柵を乗り越えることをあきらめる。
【0011】
また、猪や鹿のようにネットフェンスをよじ登ることはしない動物の場合であっても、従来のようにネットフェンスと電線とが同一鉛直面内に平面的に配置されるよりも、ネットフェンスから垂直方向に離隔して立体的に電線が配置されている方が、動物の体の一部分がネットフェンスにそして別の部分が電線に触れる状態を生じやすい。どのような動物であっても、その体型は立体的なものだからである。例えば、猪の場合であれば、顔の先端がネットフェンスに触れ、背中が電線に触れた状態となりやすい。対象とする動物の体型を考慮して、効果的な電線の高さやネットフェンスからの距離を設定すればよい。
【0012】
好適な態様においては、少なくとも1本の電線として、一対の電線を設け、それぞれがシートの上縁及び下縁から離隔して架設されている。この場合、猿であれば、通常は下縁から離隔して架設された下側の電線に触れやすい。仮に下側の電線をくぐり抜けるか跨いだとしても、必ず上側の電線には触れることになる。そして、猿が上側の電線を掴んだ場合にも、その足がまだネットフェンスに掛かっているように、猿の体格を考慮して各構成要素の位置を設定する。つまり、シートの幅及び各電線のシートからの距離等である。
【0013】
このように、本発明による獣害防止電気柵では、ネットフェンスと少なくとも1本の電線又は好適には一対の電線とが立体的に配置されている。この立体的な配置は、猿が電気柵を登る際の特徴的な動きや、猪や鹿の体型に合致していることから、これらの動物が感電する確率が格段に向上した。よって、従来の平面的な獣害防止電気柵に比べて、動物の侵入防止効果の高い電気柵を実現することができた。
【0014】
また、ネットフェンスの上方部分の柵外側を覆うようにシートを張設することにより、シートがネットフェンスの面により支持されるため、撓みやしわを生じ難い。
【0015】
シートは、FRP(繊維強化樹脂)シートが好適である。また、例えばテント生地として使用されるようなものが好ましい。すなわち、防水性を確保するために織目が非常に緻密であるため、猿等の動物が掴んだり爪を引っ掛けたりすることができない滑落性を有している。また、テント生地のように屋外仕様のシートは、非常に丈夫であるため容易に破断しない。さらにまた、耐候性を備えている点でも好適である。
【0016】
シートに穿設した鳩目を用いると、結束バンドなどでネットフェンスに容易にシートを固定することができ便利である。
【0017】
一対の電線は、下方を上方よりも突設する場合と、上方を下方よりも突設する場合と、上方と下方を等距離に設ける場合とがあり得るが、対象とする動物群に最も効果的となるように選択する。例えば、地域によっても動物群の体格、年齢構成(成体が多いか幼体が多いか等)、行動パターン等に違いがある場合があり、それらによって効果に差異が生じる可能性があるからである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、実施例を示した図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明による獣害防止電気柵の一例を模式的に示した正面図であり、図2は、側面図である。なお、前述の従来技術の図5と共通する構成については、同じ符号を用いている。
【0019】
複数の支柱1が、所定間隔で地中9に打ち込まれている。これらの支柱は、対象動物(猿、猪、鹿、アライグマ、ハクビシン等)の侵入を防止しようとする区画の境界線に沿って立設される。例えば、猿を対象とする場合、支柱1は長さ2.5m程度とし、支柱間隔は平地では3.5m間隔とする。支柱の高さ及び支柱間隔は、対象動物によって適切に設定する。本発明の場合、支柱1の材質は金属又は絶縁体のどちらでもよい。支柱が傾くと、ネットフェンスの弛み等を生じるので鉛直方向に確実に立設する。図示しないが、支柱を支持する傾斜した補強柱を適宜設けてもよい。なお、電気柵の両面の呼称として、侵入を防止しようとする区画内に面する側を「柵内側」とし、区画外に面する側を「柵外側」と称することとする。
【0020】
各支柱1の間にはネットフェンス2が張設されている。ネットフェンス2の上縁は、この電気柵について設定した高さ(例えば、猿を対象とする場合は約2m)とする。図2に示すように、ネットフェンス2の下縁は、地表に達してさらに柵外側へ90度折り曲げられ約50cm幅程度が地表を覆っている。この折り曲げた部分はペグ6などで地面に固定する。これにより、動物が柵の下をくぐり抜けることを防止する。ネットフェンス2は、導電性の金網等である。弛みやしわのないように適宜の固定手段で支柱1に固定することにより、張設される。なお、ネットフェンス2の目の形状、粗さ及び硬さ等は、従来の獣害防止電気柵におけるネットフェンスにおいて効果的とされているものでよい。
【0021】
さらに、各支柱間において、ネットフェンス2の上方部分において柵外側を覆うシート3が張設されている。シート3は、ネットフェンス2の上縁から所定の高さ位置までを覆っている。ネットフェンスが約2mの場合、シート3の上下方向の幅は、例えば、約45〜50cmとする。シート3の上縁3a近傍及び下縁3b近傍には、所定の間隔で鳩目3cが穿設されている。この鳩目3cに適宜の結束バンドなどを通しネットフェンス2に締結することでシート3を固定できる。シート3は、動物の視界を妨げるように不透明とする。なお、シート3は絶縁体である。また、ネットフェンスをよじ登る猿等の動物が掴みにくいように表面が比較的滑らかな生地が好ましい。例えば、織目が緻密であり、丈夫で耐候性を備えた、テント生地に用いられるような織布が好適である。あるいは、織目のない合成樹脂シートも好ましい。FRP(繊維強化樹脂)シートも好適である。FRPシートは、高強度、軽量、耐候性、電気絶縁性、断熱性等に優れている。
【0022】
また、柵外側においてシート3の上縁3a及び下縁3bから略水平方向にそれぞれ離隔した位置に一対の電線4a、4bが架設される。これらの電線4a、4bは、それぞれシート上縁3a及び下縁3bに対してそれぞれ平行である。上側の電線4aは、各支柱1から水平方向に突設された支持棒5cの先端に取り付けた碍子5aにより電気柵に沿って水平方向に架設される。下側の電線4bは、各支柱1から水平方向に突設された支持棒5dの先端に取り付けた碍子5bにより電気柵に沿って水平方向に架設される。図1及び図2の例では、下側の電線4bが、上側の電線4aよりもシート3から離れた位置にある。猿を対象とする場合、例えば、図2に示す下側の電線4bとシート3との水平距離d1は12cmとし、上側の電線4aとシート3との水平距離d2は8cmとする。
【0023】
碍子5a、5bにより、電線4a、4bと支柱1とは絶縁されている。電線4aと電線4cとは、複数の箇所において複数の接続線4cにより接続されることにより、電気的に導通している。碍子は、陶磁器製又はガラス製が一般的であるが、耐高電圧性を備えた絶縁体であれば材質は限定されない。
【0024】
またさらに、一対の電線4a、4bとネットフェンス2の間に高電圧を印加するための電源7を備えている。図1の例では、電源7は、太陽電池7aとバッテリー7bとから構成されている。バッテリー7bは、太陽電池7aの余剰電力を蓄積し、夜間や曇天・雨天の日に電源として用いられる。太陽電池7a又はバッテリー7bの正極の電位7cは、一対の電線4a、4bに印加される。一方、負極の電位7dは、ネットフェンス2に印加されると同時に地面に接地(符号7e)されている。
【0025】
このようにして、一対の電線4a、4bとネットフェンス2の間に高電圧を印加することができる。一対の電線4a、4bは、ネットフェンス2の面から水平方向に突出した位置に延在している。このように、電線4a、4bの正極とネットフェンス2の負極とを、平面的ではなく立体的に配置したことにより、また、猿等が掴みにくいシート3をネットフェンス2に連設したことにより、対象とする動物の生態に最適に合致した獣害防止電気柵を構築することができた。猿の場合には特に効果的であり、猿がネットフェンス2を登ってくるとシート3が滑るために、すぐ手の届くところにある電線4a又は4bを掴んでしまい、そのとき足はまだネットフェンス2に掛かっているので感電することとなる。感電のショックにより猿は電気柵から飛び降り、侵入をあきらめる。猿は上体を反らして上方にある物を掴む性質があるので、本発明によるネットフェンス及び一対の電線の配置は、この猿の性質に適している。
なお、太陽電池とバッテリーの組合せは、電源の一例であり、これに限定されない。
【0026】
図3は、本発明の獣害防止電気柵の別の実施例を示す側面図である。本実施例では、上側の電線4aが、下側の電線4bよりもシート3から離れた位置にある。他の構成要素は、図1の例と同じである。猿を対象とする場合、例えば、図3に示す下側の電線4bとシート3との水平距離d1は8cmであり、上側の電線4aとシート3との水平距離d2は12cmである。
【0027】
図4は、本発明の獣害防止電気柵のさらに別の実施例を示す側面図である。本実施例では、上側の電線4aと下側の電線4bが、シート3から等距離の位置にある。他の構成要素は、図1の例と同じである。猿を対象とする場合、例えば、図4に示す双方の電線4b、4aとシート3との水平距離d1、d2は等しく、8〜12cmのいずれかの値である。
【0028】
上側の電線4aと、下側の電線4bのそれぞれにおけるシート3からの離隔距離は、対象とする動物の体格や生態に応じて最も効果的であるように設定する。
【0029】
なお、以上では、本発明の好適例である一対の電線を設ける場合について説明したが、本発明の範囲には、少なくとも1本の電線がシート3の面から垂直方向に所定の距離だけ離隔して水平方向に架設されている構成を全て含むものとする。1本の電線であっても、それがシートから垂直方向に適切な距離だけ離れた位置に架設されていれば、猿等の動物が滑落性のあるシートを掴み損ねて電線を掴むことになり、感電しやすいという効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の獣害防止電気柵の一実施例の正面図である。
【図2】図1の獣害防止電気柵の側面図である。
【図3】本発明の獣害防止電気柵の別の実施例の側面図である。
【図4】本発明の獣害防止電気柵のさらに別の実施例の側面図である。
【図5】従来の獣害防止電気柵の一例の正面図である。
【図6】図5の獣害防止電気柵の側面図である。
【符号の説明】
【0031】
1 支柱
2 ネットフェンス
2a ネット上縁
2b ネット下縁
3 シート
3a シート上縁
3b シート下縁
4a、4b 電線
4c 接続線
5a、5c 碍子
5b、5d 支持棒
6 ペグ
7 電源
7a 太陽電池
7b バッテリー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定間隔で立設された複数の支柱(1)と、
各支柱間に張設された導電性のネットフェンス(2)と、
各支柱間において前記ネットフェンスの上縁から所定の高さ位置までを覆うように該ネットフェンスの柵外側に張設された不透明のシート(3)と、
柵外側において前記シートの面に対して垂直な方向に所定の距離だけ離隔して水平方向に架設された少なくとも1本の電線(4a、4b)と、
前記少なくとも1本の電線と前記ネットフェンスの間に高電圧を印加する手段(7)と、を備えたことを特徴とする獣害防止電気柵。
【請求項2】
前記電線が、前記シートの上縁(3a)及び下縁(3b)からそれぞれ所定の距離だけ離隔して架設された一対の電線(4a、4b)であることを特徴とする請求項1に記載の獣害防止電気柵。
【請求項3】
前記一対の電線のうち下側の電線が上側の電線よりも前記シートから離れた位置にあることを特徴とする請求項2に記載の獣害防止電気柵。
【請求項4】
前記一対の電線のうち上側の電線が下側の電線よりも前記シートから離れた位置にあることを特徴とする請求項2に記載の獣害防止電気柵。
【請求項5】
前記一対の電線の双方が前記シートから等距離に位置することを特徴とする請求項2に記載の獣害防止電気柵。
【請求項6】
上記シートがFRPシートであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の獣害防止電気柵。
【請求項7】
前記シートの上縁近傍及び下縁近傍に穿設した鳩目を用いて該シートを前記ネットフェンスに固定することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の獣害防止電気柵。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−106215(P2009−106215A)
【公開日】平成21年5月21日(2009.5.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−283013(P2007−283013)
【出願日】平成19年10月31日(2007.10.31)
【出願人】(391048049)滋賀県 (81)
【出願人】(592231446)北原電牧株式会社 (18)
【Fターム(参考)】