現像装置及び画像形成装置
【課題】トナーの層厚を規制する規制部材の位置決め精度を向上させる。
【解決手段】現像装置54は、中空部を有する筒状部材と、中空部に通される軸とを有し、筒状部材の表面にトナーを含む現像剤を保持し、軸を中心に回転することにより、トナーを感光体ドラムに供給する現像ローラ75と、現像ローラ75と平行に設けられ、筒状部材の表面上のトナーの層厚を規制する棒状の規制部材77と、現像ローラ75の軸の一端と、規制部材77の一端とを支持する支持部材78と、現像ローラ75の軸の他端と、規制部材77の他端とを支持する支持部材79とを備える。
【解決手段】現像装置54は、中空部を有する筒状部材と、中空部に通される軸とを有し、筒状部材の表面にトナーを含む現像剤を保持し、軸を中心に回転することにより、トナーを感光体ドラムに供給する現像ローラ75と、現像ローラ75と平行に設けられ、筒状部材の表面上のトナーの層厚を規制する棒状の規制部材77と、現像ローラ75の軸の一端と、規制部材77の一端とを支持する支持部材78と、現像ローラ75の軸の他端と、規制部材77の他端とを支持する支持部材79とを備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、現像装置及び画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
現像装置は、感光体上に形成された潜像を現像する機能を実現するために、現像ローラ、規制ブレード等を有している。規制ブレードは、当該規制ブレードを支持する支持部材を介して現像装置に取り付けられ、現像ローラに当接して現像ローラに担持されたトナーの層厚を規制する。特許文献1には、現像担持体と、現像担持体の軸受部材と、現像担持体に担持された現像剤の層厚を規制するための層厚規制部材を有する層厚規制ユニットとを備える現像装置が開示されている。この現像装置において、層厚規制ユニットは軸受部材により位置決めされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−86059号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、トナーの層厚を規制する規制部材の位置決め精度を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の請求項1に係る現像装置は、中空部を有する筒状部材と、当該中空部に通される軸とを有し、前記筒状部材の表面にトナーを含む現像剤を保持し、前記軸を中心に回転することにより、当該トナーを像保持体に供給する現像ローラと、前記現像ローラと平行に設けられ、前記筒状部材の表面上のトナーの層厚を規制する棒状の規制部材と、前記現像ローラの軸の一端と、前記規制部材の一端とを支持する第1の支持部材と、前記現像ローラの軸の他端と、前記規制部材の他端とを支持する第2の支持部材とを備えることを特徴とする。
【0006】
本発明の請求項2に係る現像装置は、請求項1に記載の構成において、軸を有し、当該軸の周りを回転することにより、駆動部から供給される回転力を前記現像ローラに伝達し、当該現像ローラを回転させる伝達部を備え、前記第1の支持部材は、前記伝達部の軸の一端を支持することを特徴とする。
【0007】
本発明の請求項3に係る現像装置は、請求項2に記載の構成において、前記現像ローラ、前記規制部材、前記第1の支持部材、前記第2の支持部材及び前記伝達部を収容する筐体と、前記筐体内において前記筒状部材と前記第1の支持部材との間に設けられる第1の隔壁と、前記筐体内において前記筒状部材と前記第2の支持部材との間に設けられる第2の隔壁とを備え、前記第1の隔壁は、前記現像ローラの軸の一端が通過する第1の領域、前記規制部材の一端が通過する第2の領域、及び前記第1の領域と前記第2の領域との間には設けられず、前記第2の隔壁は、前記現像ローラの軸の他端が通過する第3の領域、前記規制部材の他端が通過する第4の領域、及び前記第3の領域と前記第4の領域には設けられないことを特徴とする。
【0008】
本発明の請求項4に係る現像装置は、請求項3に記載の構成において、前記筐体を上から覆うカバーと、前記カバーに設けられ、下方に突出し、前記第1の隔壁との間に第1の間隙を形成する第1の突出部と、前記カバーに設けられ、下方に突出し、前記第2の隔壁との間に第2の間隙を形成する第2の突出部とを備え、前記第1の支持部材は、前記第1の間隙に差し込まれ、前記第2の支持部材は、前記第2の間隙に差し込まれることを特徴とする。
【0009】
本発明の請求項5に係る現像装置は、請求項1から4のいずれか1項に記載の構成において、前記第1の支持部及び前記第2の支持部は、ポリアセタールを用いて形成されることを特徴とする。
【0010】
本発明の請求項6に係る画像形成装置は、像保持体と、前記像保持体を帯電させる帯電部と、帯電した前記像保持体を露光して、潜像を形成する露光部と、請求項1から5のいずれか1項に記載の現像装置と、前記現像装置により供給されたトナーを用いて前記像保持体上に形成されたトナー像を記録媒体に転写する転写部と、前記転写されたトナー像を前記記録媒体に定着させる定着部とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
請求項1に係る発明によれば、本発明と異なる構成で現像ローラ及び規制部材を支持する場合と比較して、規制部材の位置決め精度が向上する。
請求項2に係る発明によれば、第1の支持部材が伝達部の軸の一端を支持しない構成と比較して、伝達部の位置決め精度が向上する。
請求項3に係る発明によれば、第1の隔壁及び第2の隔壁が、現像ローラの軸の端が通過する領域と規制部材の端が通過する領域との間にも設けられている構成と比較して、現像ローラと規制部材との間の距離を変更する範囲を広げることができる。
請求項4に係る発明によれば、ねじなどの締結部品を用いずに、トナーの層厚を規制する規制部材を筐体に固定することができる。
請求項5に係る発明によれば、現像ローラの軸や規制部材、伝達部の軸の倒れを防ぐことができる。
請求項6に係る発明によれば、本発明と異なる構成で規制部材及び現像ローラを支持する場合と比較して、規制部材の位置決め精度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】画像形成装置1の構成を示す模式図。
【図2】現像装置54を示す平面図。
【図3】現像装置54を図2中の矢視I−I方向から見た断面図。
【図4】支持部材78を示す正面図。
【図5】支持部材78を示す背面図。
【図6】支持部材78を示す平面図。
【図7】支持部材79を示す正面図。
【図8】支持部材79を示す背面図。
【図9】支持部材79を示す平面図。
【図10】図2中のA部を−Z方向から見た図。
【図11】図2中のB部をZ方向から見た図。
【図12】図2中のA部をZ方向から見た図。
【図13】図12中のC部を−X方向から見た拡大図。
【図14】図2中のB部を−Z方向から見た図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1は、本実施形態に係る画像形成装置1の構成を示す模式図である。画像形成装置1は、制御部11と、通信部12と、給紙部13と、搬送部14と、画像形成部15とを備える。制御部11は、CPU(Central Processing Unit)とメモリとを有し、CPUがメモリに記憶されているプログラムを実行することにより、画像形成装置1の各部を制御する。通信部12は、通信回線を介してコンピュータ装置とデータ通信を行う。制御部11は、コンピュータ装置から送信された画像データを通信部12を介して受信する。給紙部13は、複数枚の用紙を収容する。給紙部13は、給紙ローラ31を有する。給紙ローラ31は、給紙部13に収容された用紙を一枚ずつ送り出す。搬送部14は、給紙部13から送り出された用紙を、画像形成部15を経由して画像形成装置1の外部へと搬送する。搬送部14は、搬送ローラ41と、排紙ローラ42とを有する。搬送ローラ41は、給紙部13から送り出された用紙を、トナー像が転写されるタイミングに合わせて搬送する。排紙ローラ42は、画像形成部15を通過した用紙を画像形成装置1から排出する。
【0014】
画像形成部15は、感光体ドラム51と、帯電器52と、露光装置53と、現像装置54と、一次転写ローラ55と、定着器56とを備える。感光体ドラム51(像保持体の一例)は、円筒形状をしており、モーターなどの駆動部(図示せず)によって回転させられる。帯電器52(帯電部の一例)は、感光体ドラム51の表面を予め決められた電位に均一に帯電させる。露光装置53(露光部の一例)は、帯電した感光体ドラム51の表面にレーザ光を照射して、静電潜像を形成する。露光装置53は、コンピュータ装置から受信した画像データに基づいてレーザ光を変調して、感光体ドラム51に照射する。現像装置54は、感光体ドラム51上に形成された静電潜像をトナーで現像し、トナー像を形成する。一次転写ローラ55(転写部の一例)は、感光体ドラム51上に形成されたトナー像を、搬送ローラ41により搬送された用紙(記録媒体の一例)に転写する。定着器56(定着部の一例)は、加熱ローラ61と加圧ローラ62とを有し、用紙上のトナー像に熱と圧力とを加えて、トナー像を用紙に定着させる。定着器56を通過した用紙は、排紙ローラ42により画像形成装置1から排出される。
【0015】
図2は、現像装置54を示す平面図である。図3は、現像装置54を図2中の矢視I−I方向から見た断面図である。現像装置54は、筐体70と、カバー71とを備える。筐体70は、現像剤を収容する。筐体70には、トナー供給部(図示せず)からトナーが供給される。カバー71は、筐体70を上から覆う。筐体70及びカバー71は、ABS樹脂を用いて形成される。筐体70内には、搬送部材72、73と、供給部材74と、現像ローラ75と、インプットギア76と、規制部材77と、支持部材78、79とが設けられる。
【0016】
搬送部材72、73は、筐体70に収容された現像剤を攪拌しながら供給部材74へと搬送する。供給部材74は、搬送された現像剤を現像ローラ75に供給する。現像ローラ75は、軸151と、軸151の周りに設けられた筒状部材152とを有する。筒状部材152は、中空部を有しており、軸151は、この中空部に通される。現像ローラ75は、軸151を中心に、モーターなどの駆動部(図示せず)によりインプットギア76を介して回転させられる。現像ローラ75は、供給部材74により現像剤が供給されると、この現像剤を筒状部材152の表面に保持する。筒状部材152上の現像剤は、現像ローラ75の回転により感光体ドラム51と対向する位置に搬送されると、現像剤に含まれるトナーが感光体ドラム51上に形成された静電潜像に移動して付着する。このようにして、現像ローラ75は、感光体ドラム51上に形成された静電潜像にトナーを供給する。インプットギア76(伝達部の一例)は、軸61を有し、駆動部により軸61の周りを回転させられる。これにより、インプットギア76は、駆動部(図示せず)の回転力を現像ローラ75に伝達し、現像ローラ75を回転させる。規制部材77は、中実の円筒形状の棒であり、現像ローラ75の軸方向に沿って現像ローラ75とほぼ平行に設けられる。なお、規制部材77は磁性材料にて構成されている。そして、規制部材77と筒状部材152との間の距離は、ほぼ一定に保たれる。規制部材77は、筒状部材152上のトナーの層厚を規制する。「規制」とは、トナーの層厚を予め決められた厚さにすることをいう。支持部材78は、現像ローラ75の軸151の一端と、規制部材77の一端と、インプットギア76の軸61の一端とを支持する。支持部材79は、現像ローラ75の軸151の他端と、規制部材77の他端とを支持する。
【0017】
図4は、支持部材78を示す正面図である。支持部材78の正面には、保持部81と、軸受82とが設けられる。保持部81は、管状の形状をしており、規制部材77の一端が差し込まれる。これにより、規制部材77の一端が固定される。軸受82は、背面に貫通する孔181と、フランジ182により構成される。軸受82の孔181には、現像ローラ75の軸151の一端が通される。これにより、現像ローラ75の一端が回転可能に支持される。図5は、支持部材78を示す背面図である。支持部材78の背面には、保持部83が設けられる。保持部83は、管状の形状をしており、インプットギア76の軸61の一端が差し込まれる。これにより、インプットギア76の一端が固定される。図6は、支持部材78を示す平面図である。図6に示すように、保持部81及び軸受82は、支持部材78の正面から突出し、保持部83は、支持部材78の背面から突出する。また、保持部81と保持部83とは、支持部材78の表裏で部分的に重なる位置に設けられる。これにより、支持部材78の軸方向に対する強度が増し、たわみにくくなる。
【0018】
図7は、支持部材79を示す正面図である。支持部材79の正面には、保持部91と、軸受92とが設けられる。保持部91は、管状の形状をしており、規制部材77の他端が差し込まれる。これにより、規制部材77の他端が固定される。軸受92は、背面に貫通する孔191と、フランジ192により構成される。軸受92の孔191には、現像ローラ75の軸151の他端が通される。これにより、現像ローラ75の軸151の他端が回転可能に支持される。図8は、支持部材79を示す背面図である。図9は、支持部材79を示す平面図である。図9に示すように、保持部91は、支持部材79の正面から突出する。
【0019】
支持部材78、79は、ポリアセタール(POM)を用いて形成される。ポリアセタールは、耐疲労性に優れ、磨耗係数が小なく、滑りの良い材料である。また、ポリアセタールは、筐体70やカバー71を形成するABS樹脂と比べて弾性及び剛性が高い。仮に支持部材78、79がABS樹脂で形成されていたとすると、規制部材77の端が保持部81、91に差し込まれたときに、保持部81、91の内部が変形する恐れがある。保持部81、91の内部が変形すると、規制部材77が倒れて現像ローラ75に対して斜めになってしまう。本実施形態では、支持部材78、79がポリアセタールを用いて形成されるため、保持部81、91の内部が変形しにくい。これにより、規制部材77の倒れが防止される。また、同様の理由により軸受82、92、保持部83の内部も変形しにくい。そのため、現像ローラ75の軸151、インプットギア76の軸61の倒れも防止される。また、本実施形態では、支持部材78、79が摩擦係数の少ないポリアセタールを用いて形成されるため、インプットギア76の面当り摺動抵抗が小さくなる。
【0020】
筒状部材152と規制部材77との間の距離は、トナーの層厚を均一にするために、現像ローラ75の軸方向に亘ってほぼ一定に保つのが好ましい。しかしながら、仮に現像ローラ75の軸151と規制部材77とがそれぞれ異なる部材により支持されていたとすると、筒状部材152と規制部材77との間の距離を一定に保つように位置決めをするのは難しい。本実施形態では、現像ローラ75の軸151と規制部材77とが同一の支持部材78、79により支持されているため、現像ローラ75及び規制部材77の位置決め精度が向上し、筒状部材152と規制部材77との間の距離がほぼ一定に保たれる。また、現像ローラ75の軸151と規制部材77とがそれぞれ異なる部材により支持されている構成と比べて、省スペース化も図られる。また、本実施形態では、規制部材77が円筒形状をしているため、位置決めをするときに角度の調整をする必要がない。さらに、本実施形態では、規制部材77の両端がそれぞれ保持部81、91に差し込まれて固定されるため、規制部材77を固定するためにねじなどの締結部品を用いる必要がない。これにより、締結部材の緩みなどの原因により、規制部材77の位置がずれるのが防止される。
【0021】
図10は、図2中のA部を−Z方向から見た図である。なお、図10では、現像ローラ75、規制部材77及び筐体70の図示を省略している。筐体70には、筒状部材152と支持部材78との間に隔壁111が設けられる。隔壁111には、保持部81、軸受82、及び保持部81と軸受82との間に対向する領域に孔112が形成される。つまり、隔壁111は、現像ローラ75の軸151の一端が通る領域(第1の領域の一例)、規制部材77の一端が通る領域(第2の領域の一例)、及びこれらの間の領域には設けられていない。図11は、図2中のB部をZ方向から見た図である。なお、図11では、現像ローラ75、規制部材77及び筐体70の図示を省略している。筐体70には、筒状部材152と支持部材79との間に隔壁113が設けられる。隔壁113は、保持部91、軸受92、及び保持部91と軸受92との間には設けられていない。つまり、隔壁113は、現像ローラ75の軸151の他端が通る領域(第3の領域の一例)、規制部材77の他端が通る領域(第4の領域の一例)、及びこれらの間の領域には設けられていない。隔壁111、113が、現像ローラ75の軸151が通る領域と規制部材77が通る領域との間には設けられていないのは、以下の理由による。
【0022】
例えば、設計段階において、筒状部材152上のトナーの層厚を変更したい場合がある。この場合、保持部81と軸受82との間の距離を変えた支持部材78と、保持部91と軸受92との間の距離を変えた支持部材79とを用いると、筐体70の形状を変更せずに筒状部材152と規制部材77との間の距離を変更することができる。しかしながら、仮に隔壁111、113が、現像ローラ75の軸151が通る領域と規制部材77が通る領域との間に設けられていたとすると、筒状部材152と規制部材77との間の距離を短くするときに、隔壁111、113が、現像ローラ75の軸151及び規制部材77が通る領域をふさいでしまうことになる。このことから、筒状部材152と規制部材77との間の距離を変更する範囲を広げるために、現像ローラ75の軸151が通る領域と規制部材77が通る領域との間には隔壁111、113が設けられていないのである。
【0023】
図12は、図2中のA部をZ方向から見た図である。なお、図12では、現像ローラ75、インプットギア76及び筐体70の図示を省略している。カバー71には、下方に突出する突出部121(第1の突出部の一例)が設けられる。図13は、図12中のC部を−X方向から見た拡大図である。なお、図13では、支持部材78の図示を省略している。突出部121と隔壁111との間には、間隙122(第1の間隙の一例)が形成される。支持部材78は、間隙122に差し込まれて抜け止めされる。これにより、支持部材78は、ねじなどの締結部品を使用しなくても、軸方向に外れないように固定される。図14は、図2中のB部を−Z方向から見た図である。支持部材78側と同様に、カバー71には、下方に突出する突出部123(第2の突出部の一例)が設けられ、突出部123と隔壁113との間には、間隙124(第2の間隙の一例)が形成される。そして、支持部材79は、間隙124に差し込まれて抜け止めされる。これにより、支持部材79は、軸方向に外れないように固定される。
【0024】
[変形例]
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、以下のように変形させて実施してもよい。また、以下の変形例を組み合わせてもよい。
実施形態では、規制部材77は円筒形状をしていたが、規制部材77の形状は棒状であればこれに限らない。例えば、規制部材77は、扇形の断面を有する棒状の形状をしていてもよい。この場合、規制部材77は、円弧部分の表面が現像ローラ75と対向するように設けられる。
支持部材78、79は、ポリアセタール以外の材料を用いて形成されてもよい。ただし、支持部材78、79には、ABS樹脂よりも弾性及び剛性が高く、滑りの良い材料が用いられるのが好ましい。
支持部材78には、インプットギア76の軸61を支持する保持部83が設けられていなくてもよい。この場合、インプットギア76の軸61を支持する部材は、支持部材78とは別に設けられる。
支持部材78と、保持部81、フランジ182及び保持部83とは、一体に成型されてもよいし、別体に成型されてから結合されてもよい。同様に、支持部材79と保持部91とは、一体に成型されてもよいし、別体に成型されてから結合されてもよい。
画像形成装置1は、複数色の画像を形成してもよい。この場合、画像形成装置1には、各色に対応する感光体ドラム51、帯電器52、露光装置53、現像装置54及び一次転写ローラ55が設けられる。また、画像形成部15は、OHPシート等の用紙以外の記録媒体上に画像を形成してもよい。
【符号の説明】
【0025】
1…画像形成装置、51…感光体ドラム、52…帯電器、53…露光装置、54…現像装置、55…一次転写ローラ、56…定着器、70…筐体、71…カバー、75…現像ローラ、76…インプットギア、77…規制部材、78、79…支持部材、111、113…隔壁、121、123…突出部、122、124…間隙、151…軸、152…筒状部材
【技術分野】
【0001】
本発明は、現像装置及び画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
現像装置は、感光体上に形成された潜像を現像する機能を実現するために、現像ローラ、規制ブレード等を有している。規制ブレードは、当該規制ブレードを支持する支持部材を介して現像装置に取り付けられ、現像ローラに当接して現像ローラに担持されたトナーの層厚を規制する。特許文献1には、現像担持体と、現像担持体の軸受部材と、現像担持体に担持された現像剤の層厚を規制するための層厚規制部材を有する層厚規制ユニットとを備える現像装置が開示されている。この現像装置において、層厚規制ユニットは軸受部材により位置決めされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−86059号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、トナーの層厚を規制する規制部材の位置決め精度を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の請求項1に係る現像装置は、中空部を有する筒状部材と、当該中空部に通される軸とを有し、前記筒状部材の表面にトナーを含む現像剤を保持し、前記軸を中心に回転することにより、当該トナーを像保持体に供給する現像ローラと、前記現像ローラと平行に設けられ、前記筒状部材の表面上のトナーの層厚を規制する棒状の規制部材と、前記現像ローラの軸の一端と、前記規制部材の一端とを支持する第1の支持部材と、前記現像ローラの軸の他端と、前記規制部材の他端とを支持する第2の支持部材とを備えることを特徴とする。
【0006】
本発明の請求項2に係る現像装置は、請求項1に記載の構成において、軸を有し、当該軸の周りを回転することにより、駆動部から供給される回転力を前記現像ローラに伝達し、当該現像ローラを回転させる伝達部を備え、前記第1の支持部材は、前記伝達部の軸の一端を支持することを特徴とする。
【0007】
本発明の請求項3に係る現像装置は、請求項2に記載の構成において、前記現像ローラ、前記規制部材、前記第1の支持部材、前記第2の支持部材及び前記伝達部を収容する筐体と、前記筐体内において前記筒状部材と前記第1の支持部材との間に設けられる第1の隔壁と、前記筐体内において前記筒状部材と前記第2の支持部材との間に設けられる第2の隔壁とを備え、前記第1の隔壁は、前記現像ローラの軸の一端が通過する第1の領域、前記規制部材の一端が通過する第2の領域、及び前記第1の領域と前記第2の領域との間には設けられず、前記第2の隔壁は、前記現像ローラの軸の他端が通過する第3の領域、前記規制部材の他端が通過する第4の領域、及び前記第3の領域と前記第4の領域には設けられないことを特徴とする。
【0008】
本発明の請求項4に係る現像装置は、請求項3に記載の構成において、前記筐体を上から覆うカバーと、前記カバーに設けられ、下方に突出し、前記第1の隔壁との間に第1の間隙を形成する第1の突出部と、前記カバーに設けられ、下方に突出し、前記第2の隔壁との間に第2の間隙を形成する第2の突出部とを備え、前記第1の支持部材は、前記第1の間隙に差し込まれ、前記第2の支持部材は、前記第2の間隙に差し込まれることを特徴とする。
【0009】
本発明の請求項5に係る現像装置は、請求項1から4のいずれか1項に記載の構成において、前記第1の支持部及び前記第2の支持部は、ポリアセタールを用いて形成されることを特徴とする。
【0010】
本発明の請求項6に係る画像形成装置は、像保持体と、前記像保持体を帯電させる帯電部と、帯電した前記像保持体を露光して、潜像を形成する露光部と、請求項1から5のいずれか1項に記載の現像装置と、前記現像装置により供給されたトナーを用いて前記像保持体上に形成されたトナー像を記録媒体に転写する転写部と、前記転写されたトナー像を前記記録媒体に定着させる定着部とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
請求項1に係る発明によれば、本発明と異なる構成で現像ローラ及び規制部材を支持する場合と比較して、規制部材の位置決め精度が向上する。
請求項2に係る発明によれば、第1の支持部材が伝達部の軸の一端を支持しない構成と比較して、伝達部の位置決め精度が向上する。
請求項3に係る発明によれば、第1の隔壁及び第2の隔壁が、現像ローラの軸の端が通過する領域と規制部材の端が通過する領域との間にも設けられている構成と比較して、現像ローラと規制部材との間の距離を変更する範囲を広げることができる。
請求項4に係る発明によれば、ねじなどの締結部品を用いずに、トナーの層厚を規制する規制部材を筐体に固定することができる。
請求項5に係る発明によれば、現像ローラの軸や規制部材、伝達部の軸の倒れを防ぐことができる。
請求項6に係る発明によれば、本発明と異なる構成で規制部材及び現像ローラを支持する場合と比較して、規制部材の位置決め精度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】画像形成装置1の構成を示す模式図。
【図2】現像装置54を示す平面図。
【図3】現像装置54を図2中の矢視I−I方向から見た断面図。
【図4】支持部材78を示す正面図。
【図5】支持部材78を示す背面図。
【図6】支持部材78を示す平面図。
【図7】支持部材79を示す正面図。
【図8】支持部材79を示す背面図。
【図9】支持部材79を示す平面図。
【図10】図2中のA部を−Z方向から見た図。
【図11】図2中のB部をZ方向から見た図。
【図12】図2中のA部をZ方向から見た図。
【図13】図12中のC部を−X方向から見た拡大図。
【図14】図2中のB部を−Z方向から見た図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1は、本実施形態に係る画像形成装置1の構成を示す模式図である。画像形成装置1は、制御部11と、通信部12と、給紙部13と、搬送部14と、画像形成部15とを備える。制御部11は、CPU(Central Processing Unit)とメモリとを有し、CPUがメモリに記憶されているプログラムを実行することにより、画像形成装置1の各部を制御する。通信部12は、通信回線を介してコンピュータ装置とデータ通信を行う。制御部11は、コンピュータ装置から送信された画像データを通信部12を介して受信する。給紙部13は、複数枚の用紙を収容する。給紙部13は、給紙ローラ31を有する。給紙ローラ31は、給紙部13に収容された用紙を一枚ずつ送り出す。搬送部14は、給紙部13から送り出された用紙を、画像形成部15を経由して画像形成装置1の外部へと搬送する。搬送部14は、搬送ローラ41と、排紙ローラ42とを有する。搬送ローラ41は、給紙部13から送り出された用紙を、トナー像が転写されるタイミングに合わせて搬送する。排紙ローラ42は、画像形成部15を通過した用紙を画像形成装置1から排出する。
【0014】
画像形成部15は、感光体ドラム51と、帯電器52と、露光装置53と、現像装置54と、一次転写ローラ55と、定着器56とを備える。感光体ドラム51(像保持体の一例)は、円筒形状をしており、モーターなどの駆動部(図示せず)によって回転させられる。帯電器52(帯電部の一例)は、感光体ドラム51の表面を予め決められた電位に均一に帯電させる。露光装置53(露光部の一例)は、帯電した感光体ドラム51の表面にレーザ光を照射して、静電潜像を形成する。露光装置53は、コンピュータ装置から受信した画像データに基づいてレーザ光を変調して、感光体ドラム51に照射する。現像装置54は、感光体ドラム51上に形成された静電潜像をトナーで現像し、トナー像を形成する。一次転写ローラ55(転写部の一例)は、感光体ドラム51上に形成されたトナー像を、搬送ローラ41により搬送された用紙(記録媒体の一例)に転写する。定着器56(定着部の一例)は、加熱ローラ61と加圧ローラ62とを有し、用紙上のトナー像に熱と圧力とを加えて、トナー像を用紙に定着させる。定着器56を通過した用紙は、排紙ローラ42により画像形成装置1から排出される。
【0015】
図2は、現像装置54を示す平面図である。図3は、現像装置54を図2中の矢視I−I方向から見た断面図である。現像装置54は、筐体70と、カバー71とを備える。筐体70は、現像剤を収容する。筐体70には、トナー供給部(図示せず)からトナーが供給される。カバー71は、筐体70を上から覆う。筐体70及びカバー71は、ABS樹脂を用いて形成される。筐体70内には、搬送部材72、73と、供給部材74と、現像ローラ75と、インプットギア76と、規制部材77と、支持部材78、79とが設けられる。
【0016】
搬送部材72、73は、筐体70に収容された現像剤を攪拌しながら供給部材74へと搬送する。供給部材74は、搬送された現像剤を現像ローラ75に供給する。現像ローラ75は、軸151と、軸151の周りに設けられた筒状部材152とを有する。筒状部材152は、中空部を有しており、軸151は、この中空部に通される。現像ローラ75は、軸151を中心に、モーターなどの駆動部(図示せず)によりインプットギア76を介して回転させられる。現像ローラ75は、供給部材74により現像剤が供給されると、この現像剤を筒状部材152の表面に保持する。筒状部材152上の現像剤は、現像ローラ75の回転により感光体ドラム51と対向する位置に搬送されると、現像剤に含まれるトナーが感光体ドラム51上に形成された静電潜像に移動して付着する。このようにして、現像ローラ75は、感光体ドラム51上に形成された静電潜像にトナーを供給する。インプットギア76(伝達部の一例)は、軸61を有し、駆動部により軸61の周りを回転させられる。これにより、インプットギア76は、駆動部(図示せず)の回転力を現像ローラ75に伝達し、現像ローラ75を回転させる。規制部材77は、中実の円筒形状の棒であり、現像ローラ75の軸方向に沿って現像ローラ75とほぼ平行に設けられる。なお、規制部材77は磁性材料にて構成されている。そして、規制部材77と筒状部材152との間の距離は、ほぼ一定に保たれる。規制部材77は、筒状部材152上のトナーの層厚を規制する。「規制」とは、トナーの層厚を予め決められた厚さにすることをいう。支持部材78は、現像ローラ75の軸151の一端と、規制部材77の一端と、インプットギア76の軸61の一端とを支持する。支持部材79は、現像ローラ75の軸151の他端と、規制部材77の他端とを支持する。
【0017】
図4は、支持部材78を示す正面図である。支持部材78の正面には、保持部81と、軸受82とが設けられる。保持部81は、管状の形状をしており、規制部材77の一端が差し込まれる。これにより、規制部材77の一端が固定される。軸受82は、背面に貫通する孔181と、フランジ182により構成される。軸受82の孔181には、現像ローラ75の軸151の一端が通される。これにより、現像ローラ75の一端が回転可能に支持される。図5は、支持部材78を示す背面図である。支持部材78の背面には、保持部83が設けられる。保持部83は、管状の形状をしており、インプットギア76の軸61の一端が差し込まれる。これにより、インプットギア76の一端が固定される。図6は、支持部材78を示す平面図である。図6に示すように、保持部81及び軸受82は、支持部材78の正面から突出し、保持部83は、支持部材78の背面から突出する。また、保持部81と保持部83とは、支持部材78の表裏で部分的に重なる位置に設けられる。これにより、支持部材78の軸方向に対する強度が増し、たわみにくくなる。
【0018】
図7は、支持部材79を示す正面図である。支持部材79の正面には、保持部91と、軸受92とが設けられる。保持部91は、管状の形状をしており、規制部材77の他端が差し込まれる。これにより、規制部材77の他端が固定される。軸受92は、背面に貫通する孔191と、フランジ192により構成される。軸受92の孔191には、現像ローラ75の軸151の他端が通される。これにより、現像ローラ75の軸151の他端が回転可能に支持される。図8は、支持部材79を示す背面図である。図9は、支持部材79を示す平面図である。図9に示すように、保持部91は、支持部材79の正面から突出する。
【0019】
支持部材78、79は、ポリアセタール(POM)を用いて形成される。ポリアセタールは、耐疲労性に優れ、磨耗係数が小なく、滑りの良い材料である。また、ポリアセタールは、筐体70やカバー71を形成するABS樹脂と比べて弾性及び剛性が高い。仮に支持部材78、79がABS樹脂で形成されていたとすると、規制部材77の端が保持部81、91に差し込まれたときに、保持部81、91の内部が変形する恐れがある。保持部81、91の内部が変形すると、規制部材77が倒れて現像ローラ75に対して斜めになってしまう。本実施形態では、支持部材78、79がポリアセタールを用いて形成されるため、保持部81、91の内部が変形しにくい。これにより、規制部材77の倒れが防止される。また、同様の理由により軸受82、92、保持部83の内部も変形しにくい。そのため、現像ローラ75の軸151、インプットギア76の軸61の倒れも防止される。また、本実施形態では、支持部材78、79が摩擦係数の少ないポリアセタールを用いて形成されるため、インプットギア76の面当り摺動抵抗が小さくなる。
【0020】
筒状部材152と規制部材77との間の距離は、トナーの層厚を均一にするために、現像ローラ75の軸方向に亘ってほぼ一定に保つのが好ましい。しかしながら、仮に現像ローラ75の軸151と規制部材77とがそれぞれ異なる部材により支持されていたとすると、筒状部材152と規制部材77との間の距離を一定に保つように位置決めをするのは難しい。本実施形態では、現像ローラ75の軸151と規制部材77とが同一の支持部材78、79により支持されているため、現像ローラ75及び規制部材77の位置決め精度が向上し、筒状部材152と規制部材77との間の距離がほぼ一定に保たれる。また、現像ローラ75の軸151と規制部材77とがそれぞれ異なる部材により支持されている構成と比べて、省スペース化も図られる。また、本実施形態では、規制部材77が円筒形状をしているため、位置決めをするときに角度の調整をする必要がない。さらに、本実施形態では、規制部材77の両端がそれぞれ保持部81、91に差し込まれて固定されるため、規制部材77を固定するためにねじなどの締結部品を用いる必要がない。これにより、締結部材の緩みなどの原因により、規制部材77の位置がずれるのが防止される。
【0021】
図10は、図2中のA部を−Z方向から見た図である。なお、図10では、現像ローラ75、規制部材77及び筐体70の図示を省略している。筐体70には、筒状部材152と支持部材78との間に隔壁111が設けられる。隔壁111には、保持部81、軸受82、及び保持部81と軸受82との間に対向する領域に孔112が形成される。つまり、隔壁111は、現像ローラ75の軸151の一端が通る領域(第1の領域の一例)、規制部材77の一端が通る領域(第2の領域の一例)、及びこれらの間の領域には設けられていない。図11は、図2中のB部をZ方向から見た図である。なお、図11では、現像ローラ75、規制部材77及び筐体70の図示を省略している。筐体70には、筒状部材152と支持部材79との間に隔壁113が設けられる。隔壁113は、保持部91、軸受92、及び保持部91と軸受92との間には設けられていない。つまり、隔壁113は、現像ローラ75の軸151の他端が通る領域(第3の領域の一例)、規制部材77の他端が通る領域(第4の領域の一例)、及びこれらの間の領域には設けられていない。隔壁111、113が、現像ローラ75の軸151が通る領域と規制部材77が通る領域との間には設けられていないのは、以下の理由による。
【0022】
例えば、設計段階において、筒状部材152上のトナーの層厚を変更したい場合がある。この場合、保持部81と軸受82との間の距離を変えた支持部材78と、保持部91と軸受92との間の距離を変えた支持部材79とを用いると、筐体70の形状を変更せずに筒状部材152と規制部材77との間の距離を変更することができる。しかしながら、仮に隔壁111、113が、現像ローラ75の軸151が通る領域と規制部材77が通る領域との間に設けられていたとすると、筒状部材152と規制部材77との間の距離を短くするときに、隔壁111、113が、現像ローラ75の軸151及び規制部材77が通る領域をふさいでしまうことになる。このことから、筒状部材152と規制部材77との間の距離を変更する範囲を広げるために、現像ローラ75の軸151が通る領域と規制部材77が通る領域との間には隔壁111、113が設けられていないのである。
【0023】
図12は、図2中のA部をZ方向から見た図である。なお、図12では、現像ローラ75、インプットギア76及び筐体70の図示を省略している。カバー71には、下方に突出する突出部121(第1の突出部の一例)が設けられる。図13は、図12中のC部を−X方向から見た拡大図である。なお、図13では、支持部材78の図示を省略している。突出部121と隔壁111との間には、間隙122(第1の間隙の一例)が形成される。支持部材78は、間隙122に差し込まれて抜け止めされる。これにより、支持部材78は、ねじなどの締結部品を使用しなくても、軸方向に外れないように固定される。図14は、図2中のB部を−Z方向から見た図である。支持部材78側と同様に、カバー71には、下方に突出する突出部123(第2の突出部の一例)が設けられ、突出部123と隔壁113との間には、間隙124(第2の間隙の一例)が形成される。そして、支持部材79は、間隙124に差し込まれて抜け止めされる。これにより、支持部材79は、軸方向に外れないように固定される。
【0024】
[変形例]
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、以下のように変形させて実施してもよい。また、以下の変形例を組み合わせてもよい。
実施形態では、規制部材77は円筒形状をしていたが、規制部材77の形状は棒状であればこれに限らない。例えば、規制部材77は、扇形の断面を有する棒状の形状をしていてもよい。この場合、規制部材77は、円弧部分の表面が現像ローラ75と対向するように設けられる。
支持部材78、79は、ポリアセタール以外の材料を用いて形成されてもよい。ただし、支持部材78、79には、ABS樹脂よりも弾性及び剛性が高く、滑りの良い材料が用いられるのが好ましい。
支持部材78には、インプットギア76の軸61を支持する保持部83が設けられていなくてもよい。この場合、インプットギア76の軸61を支持する部材は、支持部材78とは別に設けられる。
支持部材78と、保持部81、フランジ182及び保持部83とは、一体に成型されてもよいし、別体に成型されてから結合されてもよい。同様に、支持部材79と保持部91とは、一体に成型されてもよいし、別体に成型されてから結合されてもよい。
画像形成装置1は、複数色の画像を形成してもよい。この場合、画像形成装置1には、各色に対応する感光体ドラム51、帯電器52、露光装置53、現像装置54及び一次転写ローラ55が設けられる。また、画像形成部15は、OHPシート等の用紙以外の記録媒体上に画像を形成してもよい。
【符号の説明】
【0025】
1…画像形成装置、51…感光体ドラム、52…帯電器、53…露光装置、54…現像装置、55…一次転写ローラ、56…定着器、70…筐体、71…カバー、75…現像ローラ、76…インプットギア、77…規制部材、78、79…支持部材、111、113…隔壁、121、123…突出部、122、124…間隙、151…軸、152…筒状部材
【特許請求の範囲】
【請求項1】
中空部を有する筒状部材と、当該中空部に通される軸とを有し、前記筒状部材の表面にトナーを含む現像剤を保持し、前記軸を中心に回転することにより、当該トナーを像保持体に供給する現像ローラと、
前記現像ローラと平行に設けられ、前記筒状部材の表面上のトナーの層厚を規制する棒状の規制部材と、
前記現像ローラの軸の一端と、前記規制部材の一端とを支持する第1の支持部材と、
前記現像ローラの軸の他端と、前記規制部材の他端とを支持する第2の支持部材と
を備えることを特徴とする現像装置。
【請求項2】
軸を有し、当該軸の周りを回転することにより、駆動部から供給される回転力を前記現像ローラに伝達し、当該現像ローラを回転させる伝達部を備え、
前記第1の支持部材は、前記伝達部の軸の一端を支持する
ことを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
【請求項3】
前記現像ローラ、前記規制部材、前記第1の支持部材、前記第2の支持部材及び前記伝達部を収容する筐体と、
前記筐体内において前記筒状部材と前記第1の支持部材との間に設けられる第1の隔壁と、
前記筐体内において前記筒状部材と前記第2の支持部材との間に設けられる第2の隔壁とを備え、
前記第1の隔壁は、前記現像ローラの軸の一端が通過する第1の領域、前記規制部材の一端が通過する第2の領域、及び前記第1の領域と前記第2の領域との間には設けられず、
前記第2の隔壁は、前記現像ローラの軸の他端が通過する第3の領域、前記規制部材の他端が通過する第4の領域、及び前記第3の領域と前記第4の領域には設けられない
ことを特徴とする請求項2に記載の現像装置。
【請求項4】
前記筐体を上から覆うカバーと、
前記カバーに設けられ、下方に突出し、前記第1の隔壁との間に第1の間隙を形成する第1の突出部と、
前記カバーに設けられ、下方に突出し、前記第2の隔壁との間に第2の間隙を形成する第2の突出部とを備え、
前記第1の支持部材は、前記第1の間隙に差し込まれ、
前記第2の支持部材は、前記第2の間隙に差し込まれる
ことを特徴とする請求項3に記載の現像装置。
【請求項5】
前記第1の支持部及び前記第2の支持部は、ポリアセタールを用いて形成される
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の現像装置。
【請求項6】
像保持体と、
前記像保持体を帯電させる帯電部と、
帯電した前記像保持体を露光して、潜像を形成する露光部と、
請求項1から5のいずれか1項に記載の現像装置と、
前記現像装置により供給されたトナーを用いて前記像保持体上に形成されたトナー像を記録媒体に転写する転写部と、
前記転写されたトナー像を前記記録媒体に定着させる定着部と
を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項1】
中空部を有する筒状部材と、当該中空部に通される軸とを有し、前記筒状部材の表面にトナーを含む現像剤を保持し、前記軸を中心に回転することにより、当該トナーを像保持体に供給する現像ローラと、
前記現像ローラと平行に設けられ、前記筒状部材の表面上のトナーの層厚を規制する棒状の規制部材と、
前記現像ローラの軸の一端と、前記規制部材の一端とを支持する第1の支持部材と、
前記現像ローラの軸の他端と、前記規制部材の他端とを支持する第2の支持部材と
を備えることを特徴とする現像装置。
【請求項2】
軸を有し、当該軸の周りを回転することにより、駆動部から供給される回転力を前記現像ローラに伝達し、当該現像ローラを回転させる伝達部を備え、
前記第1の支持部材は、前記伝達部の軸の一端を支持する
ことを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
【請求項3】
前記現像ローラ、前記規制部材、前記第1の支持部材、前記第2の支持部材及び前記伝達部を収容する筐体と、
前記筐体内において前記筒状部材と前記第1の支持部材との間に設けられる第1の隔壁と、
前記筐体内において前記筒状部材と前記第2の支持部材との間に設けられる第2の隔壁とを備え、
前記第1の隔壁は、前記現像ローラの軸の一端が通過する第1の領域、前記規制部材の一端が通過する第2の領域、及び前記第1の領域と前記第2の領域との間には設けられず、
前記第2の隔壁は、前記現像ローラの軸の他端が通過する第3の領域、前記規制部材の他端が通過する第4の領域、及び前記第3の領域と前記第4の領域には設けられない
ことを特徴とする請求項2に記載の現像装置。
【請求項4】
前記筐体を上から覆うカバーと、
前記カバーに設けられ、下方に突出し、前記第1の隔壁との間に第1の間隙を形成する第1の突出部と、
前記カバーに設けられ、下方に突出し、前記第2の隔壁との間に第2の間隙を形成する第2の突出部とを備え、
前記第1の支持部材は、前記第1の間隙に差し込まれ、
前記第2の支持部材は、前記第2の間隙に差し込まれる
ことを特徴とする請求項3に記載の現像装置。
【請求項5】
前記第1の支持部及び前記第2の支持部は、ポリアセタールを用いて形成される
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の現像装置。
【請求項6】
像保持体と、
前記像保持体を帯電させる帯電部と、
帯電した前記像保持体を露光して、潜像を形成する露光部と、
請求項1から5のいずれか1項に記載の現像装置と、
前記現像装置により供給されたトナーを用いて前記像保持体上に形成されたトナー像を記録媒体に転写する転写部と、
前記転写されたトナー像を前記記録媒体に定着させる定着部と
を備えることを特徴とする画像形成装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2012−93420(P2012−93420A)
【公開日】平成24年5月17日(2012.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−238480(P2010−238480)
【出願日】平成22年10月25日(2010.10.25)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年5月17日(2012.5.17)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年10月25日(2010.10.25)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】
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