説明

瓶の消毒方法

本発明は、両側が開いた瓶周壁(2)を有する瓶(1)、特にほ乳瓶の消毒方法であって、供給位置において底部側の開口(4)にボトムキャップ(8)を固定し且つ乳首側の開口(3)に乳首(9)を固定リング(8)によって固定し、前記底部側の開口(4)の内周が、前記固定リング(7)の外周よりも大であり、消毒位置に移行するために、ボトムキャップ(8)を瓶周壁(2)から取り外し、乳首(9)及び固定リング(7)をボトムキャップ(8)に載置するか、若しくは瓶周壁内に挿入し、ボトムキャップ(8)を底部側の開口(4)に取り付け、消毒剤、特に水(15)を瓶周壁(2)内に注入してから、瓶(1)を消毒目的で加熱する形式のものに関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、両側が開いた瓶周壁を備えており、供給位置では底部側の開口にボトムキャップが固定されており且つ乳首側の開口に乳首が固定リングによって固定されており、底部側の開口の内周が、固定リングの外周よりも大である瓶、特にほ乳瓶の消毒方法に関する。
【0002】
従来技術からは、既に瓶体、特に瓶乳首を備えたほ乳瓶を消毒若しくは殺菌するための種々様々な方法及び装置が公知である。一般に、このような装置は殺菌装置(「殺菌機」)と呼ばれ、この場合、この装置も実際には消毒(係数10分の病原菌数削減)のみを行っているに過ぎず、殺菌(係数10分の病原菌数削減)は行っていない。但し、以下でこれらの両概念、即ち消毒及び殺菌は類義語として使用され、これは少なくとも係数10分の病原菌数削減を意味している。
【0003】
更に、両側が開いた瓶周壁を有する多くのほ乳瓶が公知であり、この場合、底部側の開口が、乳首側の開口よりも大きな外周を有している。つまり、例えば本出願人自身に帰属するWO2005/041851A2からこのようなほ乳瓶が公知であり、この場合は比較的大きな底部側の開口が、特に底部側の大きな空気流入弁を可能にするために設けられている。乳首側の開口に比べて比較的大きな底部側の開口を備えた類似のほ乳瓶は、ドイツ連邦共和国実用新案第8704733号明細書から公知である。WO99/011218には、両側が開いた周壁を有する別のほ乳瓶が記載されており、前記周壁にはニップル部材若しくはボトムキャップがねじ被せられている。
【0004】
一般に、このようなほ乳瓶は、特にこのほ乳瓶のために規定された装置において殺菌若しくは消毒される。
【0005】
ドイツ連邦共和国特許出願公開第3149754号明細書からは、例えば殺菌若しくは消毒装置が公知であり、この殺菌若しくは消毒装置の場合は、複数のほ乳瓶のための複数の収容装置並びに瓶乳首のための個別の収容装置が設けられている。この場合の欠点は特に、この装置の場合は比較的大きな単一の消毒室しか設けられていないので、消毒過程の後の瓶は、部分的にしか消毒されていない状態であるか、若しくは極めて不均一な消毒レベルしか得られない。更に、調達コストが比較的高く、またこのような装置は比較的大きな所要スペースも必要とする。
【0006】
英国特許出願公開第2395108号明細書から公知の、ほ乳瓶を洗浄するための別の殺菌装置は、前掲のドイツ連邦共和国特許出願公開第3149754号明細書に関して説明した欠点を有している。この殺菌装置は、水槽が収容されている容器を有している。ほ乳瓶の構成部材は前記水槽に入れられ、この水槽は音響発生機を介して振動を励起され得る。更に、洗浄されるべき構成部材は、紫外線に晒されてよい。
【0007】
消毒目的のために特別に形成されたほ乳瓶が、英国特許出願公開第2324788号明細書から公知である。この明細書に示されたほ乳瓶の場合は、乳首と、固定リングと、カバーキャップとが食品供給位置並びに消毒位置に配置され得る。但し、この場合は底部側が閉鎖された瓶体なので、乳首並びに固定リングが単に、カバーキャップによって閉鎖された室内に消毒目的のために収容され得るに過ぎない。乳首を消毒位置において、瓶体から隔てられた状態で保持することができるようにするためには、特別に形成された種々様々な収容手段若しくは保持手段が必要とされている。
【0008】
仏国特許第2769841号明細書には、底部側が閉鎖された別のほ乳瓶が記載されており、このほ乳瓶は、乳首を消毒するためには、容器周壁にねじ被される閉鎖キャップと結合される。閉鎖キャップの内側には、乳首用の消毒室が形成されている。
【0009】
これに対して本発明の目的は、冒頭で述べた形式の瓶の、エネルギ及び時間節約式の消毒方法、若しくは、消毒のために別個に形成された装置も、瓶体から隔てられた消毒位置に乳首を位置決めするための特別な保持手段も必要とされないような瓶の、特別な使用を提供することである。
【0010】
このことは本発明に基づき、消毒位置に移行するためには、ボトムキャップを瓶周壁から取り外し、乳首と固定リングとをボトムキャップに載置するか、若しくは瓶周壁内に挿入し、ボトムキャップを底部側の開口に取り付け、消毒剤、特に水を瓶周壁内に満たしてから、瓶を消毒目的で加熱することによって達成される。驚くべきことに、―一般に円形の瓶体の底部側の開口が、一般にほぼ円形の固定リングの外周よりも大である限りは―ボトムキャップを瓶体から取り外した後で、乳首と固定リングの両方を瓶周壁の内部に―有利にはこれらの両構成部材をボトムキャップに載置した後で―収容することができるということが判った。これにより、瓶周壁の内部には、ボトムキャップが再度底部側の開口に固定された後で、一種の消毒室が形成され、その結果、消毒剤、一般には水が前記消毒室に注入された後に、この消毒剤は加熱によって沸騰若しくは蒸発させられ、これにより、瓶のあらゆる部分、即ち特に瓶周壁、ボトムキャップ、固定リング並びに乳首が簡単に確実に消毒され得る。このためには、消毒目的のために特別に構成された装置も、付加的な保持手段等も不要である。これにより、ユーザにとって特に簡単に取り扱い可能な瓶の消毒方法、若しくは既に自体公知のほ乳瓶の新種の使用が得られる。更に、この方法は比較的エネルギ及び時間節約式である。それというのも、単に食品又は子供の口と接触する面だけが殺菌されるからである。従って、特に瓶部分(瓶周壁、ボトムキャップ及び固定リング)の内面、並びに乳首全体、即ち、内面と口腔装置面とが、比較的少量の消毒剤によって殺菌される。これにより、衛生的見地から不必要であり、しかも特にエネルギのかかる外面の消毒は行わなくてよい。
【0011】
特に、固定リングが乳首と一緒に、ユニットとしてボトムキャップに載置されるか、若しくは瓶周壁に挿入されると有利である。固定リングの良好な、正確な位置決めのためには、ボトムキャップ自体に、又は場合によっては弁装置のダイヤフラムに、リング若しくは乳首を位置決め若しくは固定するための保持リブ若しくは保持ウェブが設けられていてよい。固定リングの下縁領域の確実な消毒をも得るためには、この下縁領域ができるだけ露出した状態で、底面に収容されると好適である。このことは、前記ダイヤフラムがほぼ円筒形の周壁を有しており、この周壁の内側に、全周にわたって配分されて配置された、有利にはほぼ半径方向で内側に向かって突出している複数の、有利には3つの保持ウェブが設けられていると、簡単且つ確実に得られる。これにより、固定リングは確実且つ簡単に、ダイヤフラムの突出している保持ウェブに、底面から間隔を置いて位置決めされ得るので、有利にはダイヤフラムと固定リングとの間の保持ウェブの領域に、小さな接触面しか形成されない。
【0012】
乳首が固定リングと一緒にユニットとしてボトムキャップに載置されるか、若しくは瓶周壁に挿入される限りは、有利には消毒終了後に乳首を固定リングの開口を通して引っ張る必要がない。これらの両構成部材が互いに別個に消毒される従来の消毒装置では、瓶乳首が一般にニップル領域において把持されて、固定リングの開口を通して引っ張られてから、固定リングが瓶周壁若しくは瓶体にねじ被せられる。予め消毒された乳首を把持することによって、不都合にも病原菌数が再び著しく増大し、これにより、瓶を用いてほ乳される幼児若しくは乳児は、正に唇若しくは舌装置領域において、増大した病原菌数を有する面に接触することになる。但し、―一般に固定リングの開口内に緊締されて保持された―乳首が固定リングと一緒にユニットとして消毒される限りは、固定リングの消毒過程の終了後に、単にこの固定リングの外側エプロンを把持するだけでよく、これにより乳首は、ユーザが乳首と接触すること無く、ほ乳前に乳首側の開口に固定され得る。新たな汚染を防止するためには、公知の消毒装置の場合はしばしば、乳首を取り付けるために使用されるべきトングが補助部材として付け加えられている。しかし、このような補助部材は不都合にも頻繁に紛失されるか、又は自宅に忘れられて、外出先では使用することができない。これに対して本発明による構成では、前記のような補助部材は不要なので、消毒及び汚染物質フリーの瓶の組み立てに必要とされる全ての構成部材が、常に確実に存在している。更に、補助部材の回避に基づき、コストが低下され得る。
【0013】
本発明による方法では、有利には基本的に、殺菌後には種々異なる瓶部分の、ほ乳過程に関して無菌性が必要とされない面のみが把持される。テストでは、―固定リングと乳首とが互いに分離されない限りは―乳首のフランジの上面が、主として固定リングの下面に接触する領域も、十分に消毒されるということが判った。
【0014】
一般に、ほ乳瓶は乳首を搬送時に汚染から保護するため、若しくは望ましくない液体流出を防止するために、カバーキャップも有している。このようなカバーキャップをも十分に消毒するためには、保管位置では固定リングに載置されており、供給位置では固定リングから取り外され、消毒位置では乳首側の開口に載置されるカバーキャップが設けられていると有利である。これにより、このカバーキャップは有利には消毒室を形成するための一種の蓋として瓶周壁に載置され、やはり確実に消毒され得る。
【0015】
カバーキャップが内側のロックエレメント、特に係止溝又は係止エレメントを有している限りは、このカバーキャップを有利に瓶周壁に―上部開口を閉鎖すること無く―位置固定することができ、その結果、瓶は殺菌後に開放されずに無菌状態で保管若しくは搬送さえ得る。それというのも、汚染に関して重要な全ての面は、外部からアプローチすることができないからである。
【0016】
消毒剤の適切な量の簡単な計量に関しては、カバーキャップが消毒剤の計量用に使用されると好適である。このためにカバーキャップは、相応の量の消毒剤を収容するための段付けされた液体リザーバ又は例えば計量カップの形式の基準線を有していてよい。
【0017】
瓶の個別の構成部材の十分な消毒を得るためには、10〜40mlの消毒剤が瓶周壁内に注入されると好適である。この場合、瓶周壁内への注入後に、固定リングの下縁部が、特に保持ウェブを介して、消毒剤の液面の上位に配置されていると有利である。瓶が100℃〜120℃の温度に加熱される場合は、瓶に注入された消毒剤、一般には水が沸騰若しくは蒸発し、延いては所望の消毒が得られるということが確実に保証されている。この場合、―加熱温度に関連して―瓶が5秒〜3分の時間にわたって加熱されるということが有利であると判った。
【0018】
瓶が電子レンジで加熱される場合は、蒸発若しくは沸騰が簡単に短時間のうちに保証されている。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】ボトム側の開口の内周が、固定リングの外周よりも大きい、自体公知のほ乳瓶の断面図である。
【図2】図1に示したほ乳瓶の断面図を、供給位置と消毒位置との間の中間位置で示した図であって、この中間位置では、乳首が固定リングとボトムキャップと一緒に瓶周壁からねじ外されている。
【図2a】ボトムキャップにおいて使用されるダイヤフラムの斜視図である。
【図3】図1及び図2に示したほ乳瓶の断面図であって、瓶周壁と、ボトムキャップとによって形成される消毒室を水で満たしているところを示すものである。
【図4】消毒位置におけるほ乳瓶の断面図である。
【0020】
以下に、本発明の実施例を図面につき詳しく説明する。
【0021】
図1に示したほ乳瓶1は、乳首側の開口3と、底部側の開口4とを備えた、両側の開いた瓶周壁2を有している。瓶周壁2の、前記開口3,4に隣接した両端部領域には、各1つの雄ねじ山5,6が設けられており、この雄ねじ山5,6を介して簡単に、それぞれ対応する雌ねじ山を有する固定リング若しくは固定体7、若しくはボトムキャップ8を固定することができる。固定リング7は、乳首9を緊締して固定するために設けられており、この場合、乳首9は、その胴部の下側領域において緊締式に固定リング7の開口7′内に保持され、且つ乳首9のフランジは、瓶周壁2の上縁部3′と、固定リング7との間に締め込まれている。更に、瓶1はカバーキャップ11を有しており、このカバーキャップ11は固定リング7に、スナップ結合部を介して固定されている。
【0022】
図示の実施例では、ボトムキャップ8は、ダイヤフラム13によってカバーされている複数の空気流入開口12を有しており、これにより、瓶内部への底部側からの空気流入が可能になる。但し、本発明による方法に関して、この底部弁は全く必要ではない。もちろん、いずれの弁装置も有さない、従来のボトムキャップ8が設けられているだけでよい。
【0023】
図1には瓶1が主として保管位置で示されており、この場合、瓶1に収容される液体が供給され得る供給位置に移行するためには、単に事前のカバーキャップ11の取外しが必要とされているに過ぎない。本発明による方法に基づき、このような瓶1は、消毒目的のために簡単に消毒位置に移行され得る。
【0024】
図2には、図1に示した保存位置と、図4に示した消毒位置との間の中間位置が示されている。この場合、まず最初にカバーキャップ11が固定リング7から取り外され、次いで固定リング7が、この固定リング7の開口7′内に緊締式に収容された乳首9と一緒に、瓶周壁2の乳首側の開口3からねじ外された。固定リング7が乳首9と一緒に瓶周壁2からねじ外される前に、又はねじ外された後で、ボトムキャップ8も瓶周壁2からねじ外されるので、これにより、固定リング7を、この固定リング内に緊締式に収容された乳首9と一緒に、ボトムキャップ8若しくはボトムキャップ8に収容されたダイヤフラム13に載置することができる。この場合、固定リング7は、ダイヤフラム13の保持ウェブ13′(図2aに詳しく図示)に載置される。この場合、ダイヤフラム13が、ほぼ円筒形の周壁を有しており、この周壁の内側に、120°だけ互いにずらされて配置された、内側に向かって突出している3つの保持ウェブ13′が設けられている、ということが明らかである。つまり、固定リング7は、ダイヤフラム13の底面から間隔を置いて、前記保持ウェブ13′上に簡単に配置され得る。次いで、ボトムキャップ8が、このボトムキャップ8に載置された、乳首9を備えた固定リングと一緒に、再度瓶周壁2にねじ締結され、これにより、瓶周壁2と、ボトムキャップ8とによって、消毒室14が形成される。
【0025】
次いで図3に示したように、有利には反転位置において一種の計量カップを形成するカバーキャップ11を介して、消毒目的のための水が消毒室14に注入される。この場合、カバーキャップ11は、有利にはその他のカバーキャップ11に対して段付けされた区分11′を有しており、この段付けされた区分11′は、約10〜40mlの収容容積を有している。これは、瓶1を消毒するために適した水量となっている。即ち、カバーキャップ11は、消毒室14に注入された水を適宜計量するための一種の計量カップとして簡単に使用することができる。
【0026】
同時にカバーキャップ11の消毒も行うためには、このカバーキャップ11を図4に示したように、瓶周壁2の乳首側の開口3に最後にルーズに載置する。やはり図4から判るように、固定リング7が保持ウェブ13′によって、有利な量の消毒剤が注入された後で、固定リング7の下縁部が消毒剤レベルの上位に配置されているように、位置を保持される。これにより、固定リング7の下縁領域の確実な消毒も保障されている。
【0027】
次いでこの消毒位置で、瓶1は熱源、例えば電子レンジに供給される。この場合、カバーキャップ11は内側に複数のロックエレメント11′、特に係止エレメントを有していてよいので、瓶は殺菌後に開放されずに無菌状態で保管若しくは搬送され得る。それというのも、汚染に関して危機的な全ての面が、外部からはアプローチ不能だからである。
【0028】
ほ乳瓶の消毒については、A=600の消毒レベルが標準規定に対応して有利であるということが判った。この消毒レベルを得るためには、100℃の表面温度の場合、6秒の作用時間で足りる。より低い温度の場合は、相応に長い作用時間が規定されねばならない。ほ乳瓶を消毒するために20mlの水を使用する場合、前記消毒レベルは800Wの電子レンジ出力で2分以内に得られる。消毒室14内で上昇する蒸気によって、蒸気室14を形成するボトムキャップ8と瓶周壁2、並びにその中に収容された乳首9と固定リング7も、カバーキャップ11と同様に確実に消毒される。
【0029】
消毒後に瓶1を再度図1に示した保管位置若しくは供給位置に移行させるためには、ボトムキャップ8が再度瓶周壁2からねじ外され、次いで固定リング7が、この固定リング7に収容された乳首9と一緒に瓶周壁2の乳首側の開口3にねじ被され、次いで(又はその前に)ボトムキャップ8が底部側の開口4にねじ被せられる。
【0030】
固定リング7が乳首9と一緒に共通のユニットとして蒸気室14に挿入された場合、本発明による方法の著しい利点は、瓶1を供給位置にもたらす際に、消毒後の乳首9がユーザによって触れられずに済む、という点にある。むしろ、固定リング7の円筒形のエプロンだけを把持することができ、これにより乳首9は、殺菌されていない手等との如何なる接触も無しで瓶周壁2に固定可能である。これに対して従来の消毒方法の場合は、乳首9を、固定リング7の開口7′を通して引っ張ることが必要とされており、この場合、一般に乳首9のニップルの領域、つまり乳児若しくは幼児の歯及び唇の領域が、殺菌されていない手によって把持され、延いてはあらかじめ消毒された部分の大部分が再び汚染される。このことは、本発明による方法によって確実に防止され得る。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
両側が開いた瓶周壁(2)を備えており、供給位置において底部側の開口(4)にボトムキャップ(8)が固定されており且つ乳首側の開口(3)に乳首(9)が固定リング(7)によって固定されており、前記底部側の開口(4)の内周が、前記固定リング(7)の外周よりも大である瓶(1)、特にほ乳瓶の消毒方法であって、
消毒位置に移行するために、ボトムキャップ(8)を瓶周壁(2)から取り外し、乳首(9)及び固定リング(7)をボトムキャップ(8)に載置するか、若しくは瓶周壁内に挿入し、ボトムキャップ(8)を底部側の開口(4)に取り付け、消毒剤、特に水(15)を瓶周壁(2)内に注入してから、瓶(1)を消毒目的で加熱することを特徴とする、瓶の消毒方法。
【請求項2】
固定リング(7)を乳首(9)と一緒にユニットとしてボトムキャップ(8)に載置するか、若しくは瓶周壁(2)内に挿入する、請求項1記載の方法。
【請求項3】
固定リング(7)をボトムキャップ(8)若しくはダイヤフラム(13)上に、少なくとも1つの保持リブ若しくは保持ウェブ(13′)を用いて位置決めして保持する、請求項2記載の方法。
【請求項4】
前記ダイヤフラム(13)が、ほぼ円筒形の周壁を有しており、該周壁の内側に、全周にわたって配分されて配置された、有利にはほぼ半径方向に内側に向かって突出している複数の保持ウェブ(13′)を設ける、請求項3記載の方法。
【請求項5】
カバーキャップ(11)を設け、該カバーキャップ(11)を、保管位置では固定リング(7)に載置し、供給位置では固定リング(7)から取り外し、消毒位置では乳首側の開口(3)に載置する、請求項1から4までのいずれか1項記載の方法。
【請求項6】
前記カバーキャップ(11)を、内側のロックエレメント(11′)、特に係止溝又は係止エレメントによって瓶周壁(2)に固定する、請求項1から5までのいずれか1項記載の方法。
【請求項7】
前記カバーキャップ(11)を消毒剤の計量に使用する、請求項1から6までのいずれか1項記載の方法。
【請求項8】
10〜40mlの消毒剤を瓶周壁(2)内に注入する、請求項1から7までのいずれか1項記載の方法。
【請求項9】
瓶(1)を100℃〜120℃の温度に加熱する、請求項1から8までのいずれか1項記載の方法。
【請求項10】
瓶(1)を電子レンジで加熱する、請求項1から9までのいずれか1項記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図2a】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2013−507201(P2013−507201A)
【公表日】平成25年3月4日(2013.3.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−533432(P2012−533432)
【出願日】平成23年1月13日(2011.1.13)
【国際出願番号】PCT/AT2011/000018
【国際公開番号】WO2011/094773
【国際公開日】平成23年8月11日(2011.8.11)
【出願人】(508218899)マム ベービーアーティケル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング (5)
【氏名又は名称原語表記】MAM BABYARTIKEL GESELLSCHAFT M.B.H.
【住所又は居所原語表記】Lorenz−Mandl−Gasse 50, A−1160 Wien, Austria
【Fターム(参考)】