説明

生ゴミ等の水切り容器。

【課題】 この発明は、流し台で使用する生ゴミ容器において、生ゴミに留まった水を自然落下でも充分に切れるようにした生ゴミ等の水切り容器に関するものである。
【解決手段】底面(2)と側面(4)で構成され上部の開いた容器(1)において、底面(2)に凸起(3)を形設し、底面(2)の底及び側面(4)の下部に多数の穴(5)を穿設したことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、流し台で使用する生ゴミ容器において、生ゴミに留まった水を自然落下でも充分に切れるようにした生ゴミ等の水切り容器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の生ゴミ容器は、排水用の穴が底面に集中し底面が平らで側面の内側が滑らかな為に側面から水分が排出されにくく、容器内の生ゴミが多くなると生ゴミの中に水が留まりやすかった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明が解決しょうとする課題は、従来の生ゴミ容器を使用して生ゴミの水切りをした場合、生ゴミの量が多くなると側面と生ゴミの間に隙間が無くなり容器の側面からは排水されにくい。したがって、生ゴミに留まった水分は生ゴミの中を通らなければ容器の底の穴より排水できない。
さらに、水切り袋を使用した場合には底面が平らな為に袋が水平となり水が袋に留まり易くヌメリ等が発生し穴及び水きり袋が詰まりやすい。
したがって、自然落下での水切りは不完全となる。
容器の上より手で押圧することにより水切りを促進しても生ゴミに留まった水分は上下に分かれて充分な水切りが出来ない。
したがって、生ゴミを外に出し手で絞る等の作業が必要となり手が汚れたり、袋が破れる等の問題が発生し衛生的にも良くない。
本発明は、以上のような欠点を無くするためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
この発明は、底面(2)と側面(4)で構成され上部の開いた容器(1)において、底面(2)に凸起(3)を形設し、底面(2)の底及び側面(4)の下部に多数の穴(5)を穿設し、凸起(3)の表面(6)及び側面(4)の内側(7)に波形(F)・突条(G)・溝(H)及び突起(I)の何れかを多数設ける。
本発明は、以上の構成よりなる生ゴミ等の水切り容器である。
【発明の効果】
【0005】
この発明によると、容器内の生ゴミの中央及び側面に留まった水は容器の底面の凸起の表面及び側面の内側に設けられた突条等により側面と生ゴミの間に隙間が確保され生ゴミに留まった水は隙間を通り容器の下部の穴より排水される。
そして、水切り袋を使用した場合も袋の底が傾斜し袋に留まった水も切れやすくなり、ヌメリ等の発生を減少させられ穴及び水きり袋の詰まりも減少できる。
したがって、自然落下でも充分な水切りが可能となる。
生ゴミを上から手で押圧したり容器から生ゴミを取り出し手で絞る等の作業が不要となり、手が排水で汚れることもなく衛生的である。
そして、生ごみの水分量が減る事により、公共の焼却処理場においても焼却炉の燃焼効率の向上が期待でき、家庭用生ゴミ処理機においても処理時間の短縮が計れ経済性に寄与する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、この発明の請求項1記載の発明の一実施例を図1に基づいて詳述すると、底面(2)と側面(4)で構成され上部の開いた容器(1)において、底面(2)に凸起(3)を形設し、底面(2)の底及び側面(4)の下部に多数の穴(5)を穿設する、これを使用するにあたっては、容器(1)に生ゴミを入れると底面(2)に形設された凸起(3)により生ゴミの下部に空間が形設され、生ゴミの中央部に留まった水は排水されやすくなる。
【0007】
つぎに、この発明の請求項2記載の発明の一実施例を図2に基づいて詳述すると、底面(2)の凸起(3)の表面(6)及び側面(4)の内側(7)を多数の波形(F)に形設しており、これを使用するにあたっては、容器(1)に生ゴミを入れると波形(F)により波形の谷間と生ゴミの間に隙間が確保され生ゴミに留まった水は隙間を通り底面(2)の底及び側面(4)の下部の穴(5)から排水される。
【0008】
さらに、この発明の請求項3記載の発明の一実施例を図3に基づいて詳述すると、底面(2)の凸起(3)の表面(6)及び側面(4)の内側(7)に突条(G)を多数設けており、これを使用するにあたっては、容器(1)に生ゴミを入れると突条(G)により側面(4)と生ゴミの間に隙間が確保され生ゴミに留まった水は隙間を通り底面(2)の底及び側面(4)の下部の穴(5)から排水される。
【0009】
そして、この発明の請求項4記載の発明の一実施例を図4に基づいて詳述すると、底面(2)の凸起(3)の表面(6)及び側面(4)の内側(7)に筋状の溝(H)を多数設けており、これを使用するにあたっては、容器(1)に生ゴミを入れると生ゴミに留まった水は溝(H)を通り底面(2)の底及び側面(4)の下部の穴(5)から排水される。
【0010】
そして、さらに、この発明の請求項5記載の発明の一実施例を図5に基づいて詳述すると、底面(2)の凸起(3)の表面(6)及び側面(4)の内側(7)に半円形の突起(I)を多数設けており、これを使用するにあたっては、容器(1)に生ゴミを入れると突起(I)により側面(4)と生ゴミの間に隙間が確保され生ゴミに留まった水は隙間を通り底面(2)の底及び側面(4)の下部の穴(5)から排水される。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】この発明における請求項1の発明の一実施例を示し、(A)は、斜視図であり、(B)は、図1(A)のa−a縦断面図である。
【図2】この発明における請求項2の発明の一実施例を示し、(A)は、斜視図であり、(B)は、図2(A)のb−b横断面図である。
【図3】この発明における請求項3の発明の一実施例を示し、(A)は、斜視図であり、(B)は、図3(A)のc−c横断面図である。
【図4】この発明における請求項4の発明の一実施例を示し、(A)は、斜視図であり、(B)は、図4(A)のd−d横断面図である。
【図5】この発明における請求項5の発明の一実施例を示し、(A)は、斜視図であり、(B)は、図5(A)のe−e横断面図である。
【符号の説明】
【0012】
1 容器
2 底面
3 凸起
4 側面
5 穴
6 凸起の表面
7 側面の内側
8 脚
F 波形
G 突条
H 溝
I 突起

【特許請求の範囲】
【請求項1】
底面(2)と側面(4)で構成され上部の開いた容器(1)において、底面(2)に凸起(3)を形設し、底面(2)の底及び側面(4)の下部に多数の穴(5)を穿設した生ゴミ等の水切り容器。
【請求項2】
底面(2)の凸起(3)の表面(6)及び側面(4)の内側(7)を多数の波形(F)に形設したことを特徴とする、請求項1記載の生ゴミ等の水切り容器。
【請求項3】
底面(2)の凸起(3)の表面(6)及び側面(4)の内側(7)に突条(G)を多数設けたことを特徴とする、請求項1記載の生ゴミ等の水切り容器。
【請求項4】
底面(2)の凸起(3)の表面(6)及び側面(4)の内側(7)に溝(H)を多数設けたことを特徴とする、請求項1記載の生ゴミ等の水切り容器。
【請求項5】
底面(2)の凸起(3)の表面(6)及び側面(4)の内側(7)に突起(I)を多数設けたことを特徴とする、請求項1記載の生ゴミ等の水切り容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−282388(P2006−282388A)
【公開日】平成18年10月19日(2006.10.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−133022(P2005−133022)
【出願日】平成17年3月31日(2005.3.31)
【出願人】(504203756)
【Fターム(参考)】