説明

生体信号測定装置と方法、そのための単位測定器、及びその方法に係る記録媒体

【課題】 ノイズの除去された生体信号を測定する装置、単位測定器及び方法を提供する。
【解決手段】 被検者の皮膚に配列された単位測定器のそれぞれから、単位測定器それぞれの電極間の電気的特性の差である生体信号と電気的特性の共通成分であるノイズ信号とを受信し、単位測定器のうち第2単位測定器の第2電極間の第2ノイズ信号を利用して、単位測定器のうち第1単位測定器の第1電極間の第1生体信号からノイズを除去する、生体信号を測定する装置及び方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被検者の生体信号を測定するための装置と方法、及びそのための単位測定器に係り、特に、被検者の生体信号からノイズを除去することで、被検者の生体信号を正確に測定するための装置と方法、及びそのための単位測定器に関する。
【背景技術】
【0002】
患者の健康状態を診断するための多様な医療装備が使用されているか、または開発中にある。健康診断過程における患者の便宜を図り、健康診断結果を迅速に得るためには、患者の電気的な生体信号、例えば、心電図、脳波、筋電図を測定するための医療装備の重要性が浮び上がっている。これらの生体信号は電気的信号であるという特性上、ノイズなしに正確に測定することが非常に大切である。
生体信号の一例である心電図信号からノイズを除去する技術は、特許文献1に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国登録特許公報US7,092,750号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の課題は、複数の単位測定器を利用した生体信号の測定時に、単位測定器同士の干渉によるノイズを除去することで、さらに正確に被検者の生体信号を測定できる装置と方法、及びそのための単位測定器を提供することである。
【0005】
本発明の他の課題は、単位測定器同士の共通電圧の差に対する補償を行うことで、小型の単位測定器を利用して正確な生体信号を測定できる装置、単位測定器及び方法を提供することである。
本発明のさらに他の課題は、前記方法をコンピュータで行わせるためのプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体を提供することである。
本発明の一実施形態が解決しようとする技術的課題は、前記の技術的課題に限定されず、さらに他の技術的課題が存在しうる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一側面による生体信号測定装置は、被検者の皮膚に配列された単位測定器それぞれから、前記各単位測定器の2つの測定電極における電気的特性の差である生体信号と、前記電気的特性の共通成分であるノイズ信号とを受信する受信部と、前記単位測定器のうち第2単位測定器の2つの第2測定電極における電気的特性の共通成分である第2ノイズ信号を利用して、前記単位測定器のうち第1単位測定器の2つの第1測定電極における電気的特性の差である第1生体信号からノイズを除去するノイズ除去部と、を備える。
【0007】
本発明の他の側面による単位測定器は、被検者の皮膚に接触している2つの測定電極における電気的特性の差から生体信号を検出する検出部と、前記2つの測定電極における電気的特性の共通成分からノイズ信号を検出し、検出されたノイズ信号を増幅するノイズ検出部と、前記生体信号及び前記増幅されたノイズ信号を生体信号測定装置に送信する通信部と、を備える。
【0008】
本発明の他の側面による生体信号測定装置は、被検者の皮膚に接触している2つの第1測定電極における電気的特性の差から第1生体信号を検出する検出部と、前記被検者の皮膚に配列された単位測定器から、前記単位測定器の2つの第2測定電極における電気的特性の共通成分である第2ノイズ信号を受信する受信部と、前記第2ノイズ信号を利用して前記第1生体信号からノイズを除去するノイズ除去部と、を備える。
【0009】
本発明のさらに他の側面による生体信号測定方法は、被検者の皮膚に配列された単位測定器それぞれから、前記各単位測定器の2つの測定電極における電気的特性の差である生体信号を受信する段階と、前記単位測定器それぞれから、前記各単位測定器の2つの測定電極における電気的特性の共通成分であるノイズ信号を受信する段階と、前記単位測定器のうち第2単位測定器の2つの第2測定電極における電気的特性の共通成分である第2ノイズ信号を利用して、前記単位測定器のうち第1単位測定器の2つの第1測定電極における電気的特性の差である第1生体信号からノイズを除去する段階と、を含む。
【0010】
本発明のさらに他の側面によって、前記生体信号測定方法をコンピュータで行わせるためのプログラムを記録した、コンピュータで読み取り可能な記録媒体が提供される。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、複数の単位測定器により測定された生体信号の比較または合成を通じて、単位測定器相互間の干渉によるノイズを除去することによって、携帯の容易性、使用の便利性、及び測定の効率性を確保しながら、より正確に被検者の生体信号を測定できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の一実施形態による生体信号測定装置10の構成図である。
【図2】本発明の一実施形態による単位測定器20の構成図である。
【図3】本発明の一実施形態による検出部22及びノイズ検出部23の構成図である。
【図4】本発明の一実施形態による増幅器221及び増幅器231を示す図面である。
【図5】本発明の一実施形態による受信部11、ノイズ除去部12を示す図面である。
【図6】本発明の一実施形態によるノイズ除去部12の構成図である。
【図7】本発明の一実施形態による生体信号測定装置10の構成図である。
【図8】本発明の一実施形態による生体信号測定装置80の構成図である。
【図9】本発明の一実施形態による生体信号測定方法を示すフローチャートである。
【図10】本発明の一実施形態による生体信号測定方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。以下の実施形態では本発明の趣旨が不明瞭になることを回避するために、被検者の生体信号を測定するための構成のみを説明する。ただし、当業者ならば、被検者の生体信号を測定するための構成以外に他の汎用的な構成が付加できるということを理解できるであろう。例えば、医者などの医療専門家が生体信号を認識可能にするために、被検者の生体信号を測定する構成に対して、被検者の生体信号をスクリーンまたは紙上にディスプレイする構成などが付加される。
【0014】
図1は、本発明の一実施形態による生体信号測定装置10の構成図である。図1を参照すれば、本発明の一実施形態による生体信号測定装置10は、受信部11及びノイズ除去部12を備える。ただし、図1に示した生体信号測定装置は、本発明の一具現例に過ぎず、図1に示した構成要素に基づいて色々な変形が可能であるということを、当業者ならば理解できるであろう。
【0015】
受信部11は、被検者30の皮膚に配列された単位測定器それぞれから生体信号を受信する。これらの生体信号は、単位測定器それぞれの電極における電気的特性の差から検出される。具体的に、電極と被検者30の皮膚との間に発生する電気的インターフェイシングに基づいて電極間には電気的特性の差が発生し、単位測定器は、これらの電極間の電気的特性の差を検出する。一般的に、このような電気的特性は電位であり、電気的特性の差は電位差である。
【0016】
生体信号には、心電図(ECG、Electrocardiography)信号が含まれる。一般的に、心電図信号は、被検者30の心臓の筋収縮及び弛緩時に発生する活動電流の和が、外部の特定の2つの位置で電位差として測定されたグラフ形態の信号である。ただし、本発明の実施形態によれば、生体信号は、心電図信号だけでなく脳波信号、筋電図信号などの被検者30の身体から電気的に検出される他の生体信号でもありうる。
【0017】
受信部11は、被検者30の皮膚に配列された単位測定器それぞれからノイズ信号を受信する。これらのノイズ信号は、単位測定器それぞれの電極における電気的特性の共通成分から検出される。一般的に、電気的特性は、電極と被検者30の皮膚との間の電気的インターフェイシングによってそれぞれの電極で発生し、このような電気的特性の共通成分は、それぞれの電極における電気的特性に含まれた同一ないし類似した形態の信号成分を意味する。このような共通的な成分の代表的な一例には、共通的な電圧波形成分が含まれる。これについては、以下でさらに説明する。
【0018】
図2は、本発明の一実施形態による単位測定器20の構成図である。図2を参照すれば、本発明の一実施形態による単位測定器20は、検出部22、ノイズ検出部23及び通信部24を備える。ただし、図2に示した単位測定器は、本発明の一具現例に過ぎず、図2に示した構成要素に基づいて色々な変形が可能であるということを、当業者ならば理解できるであろう。
【0019】
検出部22は、被検者の皮膚に接触している電極における電気的特性の差から生体信号を検出する。一般的に電極のうち測定電極211、212は、被検者30の皮膚表面に位置して被検者30の皮膚と電気的インターフェイシングを行い、検出部22は、このような電気的インターフェイシングに基づいて測定電極211、212に発生する電気的特性の差を検出する。この時、電気的特性の差は電位差でありうる。また、検出部22は、かかる電位差に基づいて経時的に上昇及び下降を繰り返すグラフ形態の生体信号を生成する。
【0020】
図3は、本発明の一実施形態による検出部22及びノイズ検出部23の構成図である。図3を参照すれば、本発明の一実施形態による検出部22は、増幅器221及び信号処理部222を備える。ただし、図3に示した検出部は本発明の一具現例に過ぎず、図3に示した構成要素に基づいて色々な変形が可能であるということを、当業者ならば理解できるであろう。
【0021】
増幅器221は、測定電極211、212における電気的特性の差を増幅する。例えば、増幅器221は、測定電極211、212から増幅器221の入力端子に入力された電位の差を増幅する。このような増幅器221の一例には、測定電極211、212間の電位差を測定できる差動増幅器または計測増幅器が含まれる。ただし、本発明の一実施形態によれば、増幅器221は、差動増幅器または計測増幅器以外に、測定電極211、212における電位の差を測定するために受動及び能動素子で構成された回路で代替できる。
【0022】
図4は、本発明の一実施形態による増幅器221及び増幅器231を示す図面である。図4を参照すれば、本発明の一実施形態による増幅器221は、測定電極211における電気的特性と測定電極212における電気的特性との差を検出する計測増幅器である。この時、検出された電気的特性の差を数式的に表現すれば、下記の数式1の通りである。次の数式1でVoutは、電気的特性の差、すなわち、電位差を意味し、Vは、測定電極211における電気的特性、すなわち、電位を意味し、Vは、測定電極212における電気的特性、すなわち、電位を意味し、R、R、R及びRgainは、増幅器221を構成する抵抗を意味する。
【数1】

【0023】
信号処理部222は、検出された電気的特性の差を入力されて生体信号を出力する。具体的に、信号処理部222は、少なくとも一つの信号プロセシングに基づいて検出された電気的特性の差から生体信号を生成できる。一般的に、信号プロセシングは、信号から所望の情報を抽出、伝達、保存するか、またはシステムを管理、制御できるように信号に何らかの加工を行うことを意味する。したがって、信号処理部222は、経時的に電気的特性の差をグラフ形態の信号として検出し、検出された信号からノイズを除去し、増幅し、増幅されたアナログ形態の信号をデジタル形態の信号に変換し、デジタル信号に対する演算を行って生体信号を生成する。これに、本発明の一実施形態によれば、信号処理部222には、信号プロセシングのための増幅器、A/Dコンバータ、演算器、ノイズフィルタなどが含まれる。
【0024】
ノイズ検出部23は、電極211、212における電気的特性の共通成分からノイズ信号を検出し、検出されたノイズ信号を増幅する。一般的に電極211、212における電気的特性の共通成分は、それぞれの電極における電気的特性に含まれた、同一ないし類似した形態の信号成分を意味する。例えば、この共通成分は、すべての電位に含まれた電位成分、すなわち、電極211における電気的特性と電極212における電気的特性の双方に含まれた電位成分、を意味する。また、この共通成分は、測定電極211と接地電極213間の電圧と、電極212と接地電極213間の電圧の双方に含まれた共通的な電圧成分を意味することもある。
【0025】
一般的に、電気的特性の共通成分は、被検者30の周囲のノイズ源によって被検者30に入力された共通モードノイズにより発生する。例えば、被検者30の周囲の電力線は、被検者に「有機電流」(organic_current)という共通モードノイズを発生させ、測定電極211から検出された電気的特性と、測定電極212から検出された電気的特性とには、共通的にこのような有機電流による共通成分が含まれる。ただし、このような共通成分は生体信号に対するノイズとして作用するので、除去されねばならない。
【0026】
ノイズ検出部23は、測定電極211、212における電気的特性の共通成分を効果的に除去するために、「右脚駆動回路」(Driven−Right Leg circuit、DRL)を含む。一般的に右脚駆動回路は、測定電極211、212の電気的特性の共通成分を接地電極213にフィードバックするための回路である。図3を参照してさらに具体的に説明すれば、ノイズ検出部23は、右脚駆動回路と信号処理部232とを備える。この時、右脚駆動回路は、測定電極211、212における電気的特性の共通成分を検出するために、同じ値の2つの平均化抵抗Rと増幅器231とで構成される。また、増幅器231は、2つの平均化抵抗Rから検出された共通成分を反転及び増幅して出力する反転増幅器である。一方、増幅器231の出力は接地電極213にフィードバックされる。
【0027】
信号処理部232は、増幅器231の出力を接地電極213にフィードバックする。このように、信号処理部232は、増幅器231の出力からノイズ信号を生成する。具体的に、信号処理部232は、少なくとも一つの信号プロセシングに基づいて増幅器231の出力からノイズ信号を生成する。一般的に、信号プロセシングは、信号から所望の情報を抽出、伝達、保存するか、またはシステムを管理、制御できるように信号に何らかの加工を施すことを意味する。したがって、信号処理部232は、増幅器231の出力の経時的な差をグラフ形態の信号として検出し、検出された信号からノイズを除去し、増幅し、増幅されたアナログ形態の信号をデジタル形態の信号に変換し、デジタル信号に対する演算を行って生体信号を生成する。したがって、本発明の一実施形態によれば、信号処理部232には、信号プロセシングのための増幅器、A/Dコンバータ、演算器、ノイズフィルタなどが含まれる。
また、信号処理部232はノイズ信号を増幅する。増幅されたノイズ信号は、前記被検者30の皮膚に配列された複数の単位測定器のうち、単位測定器20とは異なる単位測定器の生体信号のノイズを除去するのに利用される。
【0028】
通信部24は、生体信号と増幅されたノイズ信号とを生体信号測定装置10に送信する。一般的に、通信部24は、多様な有線または無線通信チャンネルを通じて生体信号と増幅されたノイズ信号とを生体信号測定装置10に伝送する。したがって、通信部24には、有線または無線通信のためのモジュールが含まれる。
【0029】
単位測定器20の測定電極211、212、及び接地電極213は互いに一定の距離で近接して位置する。具体的に、測定電極211、212は、互いに一定の距離で近接して位置し、測定電極211と接地電極213または測定電極212と接地電極213も、互いに一定の距離で近接して位置する。また、互いに一定の距離で近接して位置した測定電極211、212、及び接地電極213は、単位測定器20の小型化を可能にする。例えば、測定電極211、212、及び接地電極213が互いに一定の距離で近接して単位測定器20の一側面に付着されることで、単位測定器20は、携帯が容易で使用の簡単な小型心電図測定装置を具現できる。一定の距離の一例には2cmが含まれる。
【0030】
図5は、本発明の一実施形態による受信部11及びノイズ除去部12を示す図面である。ノイズ除去部12は、単位測定器のうち第2単位測定器の第2電極間の第2ノイズ信号を利用して、単位測定器のうち第1単位測定器の第1電極間の第1生体信号からノイズを除去する。一般的に、ノイズ除去部12は、第1生体信号から第2ノイズ信号を減算することで第1生体信号のノイズを除去する。以下、図5を参照してさらに具体的に説明する。
【0031】
受信部11は、単位測定器のうち第1単位測定器51から受信された第1生体信号514と、第2単位測定器から受信された第2ノイズ信号525とをノイズ除去部12に伝達し、ノイズ除去部12は、第1生体信号514から第2ノイズ信号525が除去された第1生体信号516を生成する。これと同様に、受信部11は、単位測定器のうち第2単位測定器52から受信された第2生体信号524と、第1単位測定器から受信された第1ノイズ信号515とをノイズ除去部12に伝達し、ノイズ除去部12は、第2生体信号524から第1ノイズ信号515が除去された信号526を生成する。
【0032】
第1単位測定器51は、第1測定電極511、512における電気的特性の共通成分を第1接地電極513にフィードバックすることで、すなわち、右脚駆動回路を通じて、第1測定電極511、512における電気的特性の共通成分によるノイズが除去された第1生体信号514を生成する。これと同様に、第2単位測定器52は、第2測定電極521、522間の電気的特性の共通成分を第2接地電極523にフィードバックすることで、すなわち、右脚駆動回路を通じて、第2測定電極521、522間の共通成分によるノイズが除去された第2生体信号524を生成する。このように、第1生体信号514は、第1測定電極511、512における電気的特性の共通成分によるノイズが除去された信号であり、第2生体信号524は、第2測定電極521、522における電気的特性の共通成分によるノイズが除去された信号である。
【0033】
それにも拘わらず、第1生体信号514には、第2接地電極にフィードバックされる第2測定電極521、522における電気的特性の共通成分によるノイズが含まれる。これと同様に、第2生体信号524には、第1接地電極にフィードバックされる第1測定電極511、512における電気的特性の共通成分によるノイズが含まれる。すなわち、複数の単位測定器のうちいずれか一つにより検出される生体信号には、単位測定器のうち少なくとも一つ以上の他の単位測定器からフィードバックされる共通成分によるノイズが含まれうる。また、他の単位測定器の共通成分によるノイズは、複数の単位測定器の共通成分に差がある場合にさらに明らかに表れる。例えば、第1接地電極513にフィードバックされる共通成分と、第2接地電極523にフィードバックされる共通成分との間に差がある場合、第1生体信号514には、第2接地電極523にフィードバックされる共通成分によるノイズが含まれうる。
【0034】
一般的に、第1単位測定器の共通成分と第2単位測定器の共通成分との差は、第1電極511、512と第2電極521、522との間の測定環境パラメータの差から由来する。例えば、第1生体信号514と第2生体信号とが同時に検出される場合、第1電極511、512における被検者の呼吸の程度、生体信号測定装置10の電源による誘導電流及びインピーダンスなどの測定環境パラメータと、第2電極521、522におけるそれとの差は、第1単位測定器の共通成分と第2単位測定器の共通成分との差を引き起こす。これと同様に、第2ノイズ信号525と第1ノイズ信号515も差がある。
【0035】
一般的に、第1単位測定器の共通成分と第2単位測定器の共通成分との差は、生体信号測定時に被検者30が安定状態にある場合より、被検者30が歩行、走行などの動的状態にある場合にさらに大きい。さらに、前述したように、共通成分は反転増幅器で増幅することで、大きいノイズとして作用する。
【0036】
ノイズ除去部12は、第1生体信号514から第2ノイズ信号525を減算することで、第1生体信号514に含まれた第2単位測定器の共通成分によるノイズを除去する。これと同様に、ノイズ除去部12は、第2生体信号524から第1ノイズ信号515を減算することで、第2生体信号524に含まれた第1単位測定器の共通成分によるノイズを除去する。
【0037】
図6は、本発明の一実施形態によるノイズ除去部12の構成図である。図6に示したように、ノイズ除去部12は、比較部121及び干渉ノイズ除去部122を備える。ただし、図6に示したノイズ除去部12は本発明の一具現例に過ぎず、図6に示した構成要素に基づいて色々な変形が可能であるということを、当業者ならば理解できるであろう。
【0038】
比較部121は、第1単位測定器51の第1電極511、512、513のうちの第1測定電極511、512間の第1ノイズ信号515と、第2ノイズ信号525とを比較する。比較部121は、第1ノイズ信号515の値と第2ノイズ信号525の値との差を計算し、計算された差値を臨界値と比較して、計算された差値が臨界値以上であるかどうかを判断する。この時、第1ノイズ信号515と第2ノイズ信号525とは、経時的に上昇及び下降を繰り返すグラフ形態である。したがって、比較部121は、第1ノイズ信号515と第2ノイズ信号525とを所定の時点を基準として同期化して、経時的に第1ノイズ信号515の値と第2ノイズ信号525の値との差を計算し、計算された差値を臨界値と比較して、計算された差値が臨界値以上であるかどうかを判断できる。このような差は、時間または周波数領域で行われる多様な演算のうち少なくとも一つ以上による。このような臨界値は、ユーザの入力によって定められる。例えば、0に近く設定された臨界値は、干渉信号によるノイズ除去効果を高めることができる。
【0039】
干渉ノイズ除去部122は、比較結果によって第1生体信号514から第2ノイズ信号525を除去する。一般的に、干渉ノイズ除去部122は、比較部121における比較結果、計算された差値が臨界値以上である場合、第1生体信号514から第2ノイズ信号525を減算する。第1生体信号514と第2ノイズ信号525とは、経時的に上昇及び下降を繰り返すグラフ形態である。したがって、干渉ノイズ除去部122は、第1生体信号514と第2ノイズ信号525とを所定の時点を基準として同期化することで、第1生体信号514から第2ノイズ信号525を減算できる。このような差は、時間または周波数領域で行われる多様な演算のうち少なくとも一つ以上による。
【0040】
本発明の一実施形態によれば、比較部121は、第2単位測定器52の第2電極521、522、523のうちの、第2測定電極521、522間の第2ノイズ信号525と、第1ノイズ信号515とを比較し、干渉ノイズ除去部122は、比較結果によって第2生体信号524から第1ノイズ信号515を除去する。一般的に、比較部121は、第2ノイズ信号525の値と第1ノイズ信号515の値との差を計算し、計算された差値を臨界値と比較して、計算された差値が臨界値以上であるかどうかを判断し、干渉ノイズ除去部122は、比較部121での比較結果、計算された差値が臨界値以上である場合、第2生体信号524から第1ノイズ信号515を減算する。
【0041】
図7は、本発明の一実施形態による生体信号測定装置10の構成図である。図7に示したように、本発明の一実施形態によれば、生体信号測定装置10は、合成部13をさらに備える。合成部13は、第1生体信号514から第2ノイズ信号525が除去された信号516と、第2生体信号524から第1ノイズ信号515が除去された信号526とを合成して生体信号を生成する。一般的に、第2ノイズ信号が除去された第1生体信号516及び第1ノイズ信号が除去された第2生体信号526は経時的にグラフ形態で検出される。したがって、合成部13は、第2ノイズ信号が除去された第1生体信号516のグラフの時間軸上の点のうち少なくとも一つを基準として、第2ノイズ信号が除去された第1生体信号516と第1ノイズ信号が除去された第2生体信号526との和に基づいて生体信号を生成できる。また、本発明の一実施形態によれば、合成部13は、第1生体信号514と第2生体信号524とを合成して生体信号を生成し、ノイズ除去部12は、このような生体信号から第1ノイズ信号515、第2ノイズ信号525のうち少なくとも一つを除去する。
【0042】
第1測定電極511、512、及び第1接地電極513、第2測定電極521、522、及び第2接地電極523は、それぞれ一対をなす3つの電極である。この時、第1電極511、512、513には第1測定電極511、512と第1接地電極513とが含まれ、第2電極521、522、523には第2測定電極521、522と第2接地電極523とが含まれる。ただし、本発明の別の実施形態によれば、第1電極と第2電極とはそれぞれ測定電極のみで構成され、第1接地電極と第2接地電極とは同一に構成されてもよい。第1電極511、512、513、第2電極521、522、523は、ウェットタイプ電極、またはドライタイプ電極で具現される。ウェットタイプ電極は、固体形態の伝導性物質である電極に電解質成分のゲルが塗布されており、該当ゲルが被検者30の皮膚に接触する形態であり、ドライタイプ電極は、固体形態の伝導性物質である電極が被検者30の皮膚に直接接触する形態である。
【0043】
第1測定電極511、512は、互いに一定の間隔で近接して配列される。一般的に、第1測定電極511、512は、標準12リードの電極相互間の距離より小さな距離で近接して接触する。例えば、第1測定電極511、512は、互いに2cmの間隔で近接して配列される。また、第1測定電極511、512それぞれと第1接地電極513とは、互いに一定の間隔で近接して配列される。例えば、第1測定電極511、512それぞれは、第1接地電極513と2cmの間隔で近接して配列される。これと同様に、第2測定電極521、522は、互いに一定の間隔で近接して配列され、第2測定電極521、522それぞれと第2接地電極523とは、互いに一定の間隔で近接して配列される。
【0044】
少なくとも第1単位測定器51と第2単位測定器52とを含む複数の単位測定器が、電極の接触部位の特性に基づいて被検者30の皮膚に配列される。一般的に、このような接触部位の特性は、第1測定電極511、512における電気的特性の差と、第2測定電極521、522における電気的特性の差との類似性に基づいて定められる。この時、電気的特性差の代表的な一例には電位差が含まれる。
【0045】
第1単位測定器51と第2単位測定器52とを含む単位測定器は、パッドに含まれる。例えば、このようなパッドは、被検者30の皮膚との接触を容易にするために、パッチ型パッドである。一般的に、パッドは第1パッドと第2パッドとでそれぞれ構成され、第1単位測定器51は第1パッドに含まれ、第2単位測定器52は第2パッドに含まれるように構成される。この場合、第2パッドは、第1パッドと臨界距離以下に近接して位置する。この時、臨界距離の一例には10cmが含まれる。本発明の一実施形態によれば、第1単位測定器51と第2単位測定器52いずれも一つのパッドに構成されてもよい。また、このようなパッドは、一般的に電極と被検者30の皮膚との電気的インターフェイシングに影響を与えないように不導体で構成される。不導体の一例には、ゴム、繊維、プラスチックなどの多様な素材が含まれる。また、第1単位測定器51と第2単位測定器52とは、パッドに含まれるように柔軟な回路基板で構成される。また、第1単位測定器51と第2単位測定器52とは、パッドから着脱自在に構成される。
【0046】
電極は配列される。一般的に、第1電極511、512、513は、第1単位測定器51が含まれたパッドに配列され、第2電極521、522、523は、第2単位測定器52が含まれたパッドに配列される。例えば、パッドは第1パッドと第2パッドとでそれぞれ構成され、第1電極511、512、513は第1パッドに配列され、第2電極521、522、523は第2パッドに配列される。ただし、第1電極511、512、513と第2電極521、522、523いずれも一つのパッドに配列されてもよい。また、電極はパッドから着脱自在に構成される。例えば、電極は、パッドからの着脱のためにスナップボタンと共に構成される。
【0047】
本発明の一実施形態による生体信号測定装置10は、信号516、信号526及び合成部13から出力される生体信号を提示するためのディスプレイを備えるか、またはディスプレイと連結される。また、生体信号測定装置10は、携帯電話、PDA、コンピュータなどの多様な形態の携帯用端末で具現されてもよい。
【0048】
図8は、本発明の一実施形態による生体信号測定装置80の構成図である。図7を参照すれば、本発明の一実施形態による生体信号測定装置80は、検出部81、受信部82及びノイズ除去部83を備える。ただし、図7に示した生体信号測定装置は本発明の一具現例に過ぎず、図7に示した構成要素に基づいて色々な変形が可能であるということを、当業者ならば理解できるであろう。
【0049】
検出部81は、被検者の皮膚に接触している第1電極間の電気的特性の差から第1生体信号を検出する。一般的に電極のうち測定電極は、被検者30の皮膚と電気的インターフェイシングを行い、検出部81は、このような電気的インターフェイシングに基づいて測定電極間に発生する電気的特性の差を検出する。また、検出部81は、このような電位差に基づいて経時的に上昇及び下降を繰り返すグラフ形態の第1生体信号を生成する。
【0050】
検出部81は、第1測定電極における電気的特性の共通成分から第1ノイズ信号を検出する。一般的に測定電極における電気的特性の共通成分は、測定電極における電気的特性に共通的に含まれた値を意味する。このような共通成分は第1生体信号に対するノイズとして作用するので、除去されなければならない。したがって、検出部81は、測定電極にける電気的特性の共通成分を効果的に除去するために右脚駆動回路を備える。一般的に右脚駆動回路は、測定電極における電気的特性の共通成分を接地電極にフィードバックするための回路である。
【0051】
この外の、検出部81について説明されていない事項は、前記の図2ないし図6を通じて検出部22及びノイズ検出部23と関連して説明された内容と同一であるか、またはかかる内容から当業者により容易に想到できるので、これ以上の説明を省略する。
【0052】
受信部82は、被検者の皮膚に配列された単位測定器90から、単位測定器の第2測定電極における電気的特性の共通成分である第2ノイズ信号を受信する。この外の、受信部82について説明されていない事項は、前記の図1ないし図6を通じて第2単位測定器から第2ノイズ信号を受信する受信部11に関連して説明された内容と同一であるか、またはかかる内容から当業者により容易に想到できるので、これ以上の説明を省略する。
【0053】
ノイズ除去部83は、第1生体信号から第2ノイズ信号を除去する。この外の、ノイズ除去部83について説明されていない事項は、前記の図1ないし図6を通じて第1生体信号から第2ノイズ信号を除去するノイズ除去部12に関連して説明された内容と同一であるか、またはかかる内容から当業者により容易に想到できるので、これ以上の説明を省略する。
【0054】
図9は、本発明の一実施形態による生体信号測定方法を示すフローチャートである。図9に示した実施形態による生体信号測定方法は、図1に示した生体信号測定装置10で時系列的に処理される各段階から構成される。したがって、以下の説明で省略された内容があるとしても、生体信号測定装置10に関して以上で記述された内容、または、かかる内容から当業者により容易に想到できる内容は、図9に示した実施形態による生体信号測定方法にも適用される。
【0055】
段階901で受信部11は、被検者の皮膚に配列された単位測定器それぞれから、単位測定器それぞれの測定電極における電気的特性の差である生体信号を受信する。段階902で受信部11は、単位測定器それぞれから、単位測定器それぞれの測定電極における電気的特性の共通成分であるノイズ信号を受信する。段階903でノイズ除去部12は、第2単位測定器から受信された第2ノイズ信号を利用して、第1単位測定器から受信された第1生体信号からノイズを除去する。
【0056】
図10は、本発明の一実施形態による生体信号測定方法を示すフローチャートである。図10に示した実施形態による生体信号測定方法は、図1に示した生体信号測定装置10で時系列的に処理される各段階から構成される。したがって、以下の説明で省略された内容があるとしても、生体信号測定装置10に関して以上で記述された内容、または、かかる内容から当業者により容易に想到できる内容は、図10に示した実施形態による生体信号測定方法にも適用される。
【0057】
段階1001で受信部11は、被検者の皮膚に配列された単位測定器それぞれから、単位測定器それぞれの測定電極における電気的特性の差である生体信号を受信する。段階1002で受信部11は、単位測定器それぞれから、単位測定器それぞれの測定電極における電気的特性の共通成分であるノイズ信号を受信する。段階1003で比較部121は、第1単位測定器の第1測定電極における第1ノイズ信号と前記第2ノイズ信号とを比較する。段階1004で比較部121は、第1ノイズ信号と第2ノイズ信号との差が臨界値以下であるかどうかを決定する。段階1005で、干渉ノイズ除去部122は、比較結果によって、第1ノイズ信号と第2ノイズ信号との差が臨界値以下ならば、第2ノイズ信号を利用して第1生体信号からノイズを除去する。
【0058】
図9及び図10に示したそれぞれの実施形態による生体信号測定方法は、コンピュータで行われるプログラムで作成でき、コンピュータで読み取り可能な記録媒体を利用して前記プログラムを動作させる汎用ディジタルコンピュータで具現できる。前記コンピュータで読み取り可能な記録媒体は、マグネチック記録媒体(例えば、ROM、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスクなど)、光学的判読媒体(例えば、CD−ROM、DVDなど)などの記録媒体を含む。
【0059】
以上、本発明についてその望ましい実施形態を中心として説明したが、当業者ならば、本発明が本発明の本質的な特性から逸脱しない範囲で変形された形態で具現できるということを理解できるであろう。したがって、開示された実施形態は限定的な観点ではなく説明的な観点で考慮されねばならない。本発明の範囲は前述した説明ではなく特許請求の範囲に示されており、それと同等な範囲内にあるあらゆる差異点は本発明に含まれていると解釈されねばならない。
【産業上の利用可能性】
【0060】
本発明は、生体信号測定装置、単位測定器関連の技術分野に好適に用いられる。
【符号の説明】
【0061】
10、80 生体信号測定装置
11、82 受信部
12、83 ノイズ除去部
13 合成部
20、90 単位測定器
22、81 検出部
23 ノイズ検出部
24 通信部
30 被検者
51 第1単位測定器
52 第2単位測定器
121 比較部
122 干渉ノイズ除去部
211、212 測定電極
213 接地電極
221、231 増幅器
222、232 信号処理部
511、512 第1測定電極、第1電極
513 第1接地電極、第1電極
514 第1生体信号
515 第1ノイズ信号
516 第2ノイズ信号が除去された第1生体信号
521、522 第2測定電極、第2電極
523 第2接地電極、第2電極
524 第2生体信号
525 第2ノイズ信号
526 第1ノイズ信号が除去された第2生体信号


【特許請求の範囲】
【請求項1】
被検者の皮膚に配列された単位測定器それぞれから、前記各単位測定器の電極間の電気的特性の差である生体信号と、前記電気的特性の共通成分であるノイズ信号とを受信する受信部と、
前記単位測定器のうち第2単位測定器の第2電極間の第2ノイズ信号を利用して、前記単位測定器のうち第1単位測定器の第1電極間の第1生体信号からノイズを除去するノイズ除去部と、
を備えることを特徴とする生体信号測定装置。
【請求項2】
前記ノイズ除去部は、前記第1生体信号から第2ノイズ信号を減算することで前記第1生体信号のノイズを除去することを特徴とする請求項1に記載の生体信号測定装置。
【請求項3】
前記ノイズ除去部は、
第1単位測定器の第1電極間の第1ノイズ信号と前記第2ノイズ信号とを比較する比較部と、
前記比較結果によって前記第2ノイズ信号を利用して、前記第1生体信号からノイズを除去する干渉ノイズ除去部と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の生体信号測定装置。
【請求項4】
前記干渉ノイズ除去部は、
前記比較結果によって、前記第1ノイズ信号と前記第2ノイズ信号との差が臨界値以下ならば、前記第2ノイズ信号を利用して前記第1生体信号からノイズを除去することを特徴とする請求項3に記載の生体信号測定装置。
【請求項5】
前記第2ノイズ信号は、前記第1電極間のインピーダンスと前記第2電極間のインピーダンスとの差に基づいて前記第1ノイズ信号と差を持つことを特徴とする請求項3に記載の生体信号測定装置。
【請求項6】
前記電気的特性の差は電位差であり、前記電気的特性の共通成分は共通電圧であることを特徴とする請求項1に記載の生体信号測定装置。
【請求項7】
前記電気的特性の差と前記共通成分とは、前記電極のうち測定電極から検出され、前記共通成分は前記電極のうち接地電極にフィードバックされることを特徴とする請求項1に記載の生体信号測定装置。
【請求項8】
前記ノイズ除去部は、
第1単位測定器の第1電極間の第1ノイズ信号を利用して、第2単位測定器の第2電極間の第2生体信号からノイズを除去することを特徴とする請求項1に記載の生体信号測定装置。
【請求項9】
被検者の皮膚に接触している電極間の電気的特性の差から生体信号を検出する検出部と、
前記電極間の電気的特性の共通成分からノイズ信号を検出し、検出されたノイズ信号を増幅するノイズ検出部と、
前記生体信号及び前記増幅されたノイズ信号を生体信号測定装置に送信する通信部と、
を備えることを特徴とする単位測定器。
【請求項10】
前記増幅されたノイズ信号は、前記被検者の皮膚に配列された複数の単位測定器のうち、前記単位測定器とは異なる単位測定器の生体信号のノイズを除去するところに利用されることを特徴とする請求項9に記載の単位測定器。
【請求項11】
被検者の皮膚に接触している第1電極間の電気的特性の差から第1生体信号を検出する検出部と、
前記被検者の皮膚に配列された単位測定器から、前記単位測定器の第2電極間の電気的特性の共通成分である第2ノイズ信号を受信する受信部と、
前記第2ノイズ信号を利用して前記第1生体信号からノイズを除去するノイズ除去部と、
を備えることを特徴とする生体信号測定装置。
【請求項12】
被検者の皮膚に配列された単位測定器それぞれから、前記各単位測定器の電極間の電気的特性の差である生体信号を受信する段階と、
前記単位測定器それぞれから、前記各単位測定器の電極間の電気的特性の共通成分であるノイズ信号を受信する段階と、
前記単位測定器のうち第2単位測定器の第2電極間の第2ノイズ信号を利用して、前記単位測定器のうち第1単位測定器の第1電極間の第1生体信号からノイズを除去する段階と、
を含むことを特徴とする生体信号測定方法。
【請求項13】
第1生体信号からノイズを除去する前記段階は、
前記第1生体信号から第2ノイズ信号を減算することで前記第1生体信号のノイズを除去することを特徴とする請求項12に記載の生体信号測定方法。
【請求項14】
第1生体信号からノイズを除去する前記段階は、
第1単位測定器の第1電極間の第1ノイズ信号と前記第2ノイズ信号とを比較し、前記比較結果によって、前記第2ノイズ信号を利用して前記第1生体信号からノイズを除去することを特徴とする請求項12に記載の生体信号測定方法。
【請求項15】
第1生体信号からノイズを除去する前記段階は、
前記比較結果によって、前記第1ノイズ信号と前記第2ノイズ信号との差が臨界値以下ならば、前記第2ノイズ信号を利用して前記第1生体信号からノイズを除去することを特徴とする請求項14に記載の生体信号測定方法。
【請求項16】
前記第2ノイズ信号は、前記第1電極間のインピーダンスと前記第2電極間のインピーダンスとの差に基づいて前記第1ノイズ信号と差を持つことを特徴とする請求項14に記載の生体信号測定方法。
【請求項17】
前記電気的特性の差は電位差であり、前記電気的特性の共通成分は共通電圧であることを特徴とする請求項12に記載の生体信号測定方法。
【請求項18】
前記電気的特性の差と前記共通成分とは、前記電極のうち測定電極から検出され、前記共通成分は、前記電極のうち接地電極にフィードバックされる請求項12に記載の生体信号測定方法。
【請求項19】
第1生体信号からノイズを除去する前記段階は、
第1単位測定器の第1電極間の第1ノイズ信号を利用して、第2単位測定器の第2電極間の第2生体信号からノイズを除去することを特徴とする請求項12に記載の生体信号測定方法。
【請求項20】
請求項12ないし19のうちいずれか1項に記載の方法をコンピュータで行わせるためのプログラムを記録し、コンピュータで読み取り可能であることを特徴とする記録媒体。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−187404(P2012−187404A)
【公開日】平成24年10月4日(2012.10.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−51275(P2012−51275)
【出願日】平成24年3月8日(2012.3.8)
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】129,Samsung−ro,Yeongtong−gu,Suwon−si,Gyeonggi−do,Republic of Korea
【Fターム(参考)】