説明

生体情報管理システム

【課題】様々な分野において利用されているシステムやアプリケーションソフトと連携して動作する生体情報管理システムを提供することを目的とする。
【解決手段】指静脈認証ソフトBCは、上位プログラムの動作下で動作する下位プログラムである。オペレータは、指静脈認証ソフトBCを、上位プログラムの中から起動する。その際にオペレータIDや、顧客登録情報などの本人確認情報が上位プログラムから指静脈認証ソフトBCへと引き継がれる。指静脈認証ソフトBCは、指静脈情報を取得しICカードへの登録を終えると、その成功、失敗の報告を上位プログラムに報告する。オペレータは引き続き上位プログラムの操作に戻るが、オペレータは単一のソフトを操作していると感じることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、生体情報の管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
生体情報を用いたセキュリティシステムの需要の高まりとともに、その利用分野も急速な広がりを見せている。それに伴い、昨今では種々の生体情報管理システムが提案され実用化されている(特許文献1等)。
【0003】
【特許文献1】特開2004−151977
【特許文献2】特開2000−259278
【0004】
一方、そうした生体情報管理システムの利用分野の広がりに応じて、生体情報管理システムには、それぞれの利用分野ごとに利用される様々なアプリケーションソフトやシステムと連携することでシステムを構成できる柔軟な機能が要求されている。例えば、銀行における口座登録システムに連動して処理を実行できる生体情報管理システム等である。しかし、現在の生体情報管理システムの処理実行アプリケーションソフトは、他のシステムやアプリケーションソフトから独立してその実行処理を行い、その実行処理や処理手順がそのソフト内で完結してしまっている。そのため、他のシステムやアプリケーションソフトと連携し柔軟にシステムを構成することは困難であった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、様々な分野において利用されているシステムやアプリケーションソフトと連携して動作する生体情報管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明は、顧客の生体情報を取得し登録及び認証を行う管理システムであって、顧客情報を管理するサーバと、前記サーバとネットワークを介して接続された端末コンピュータとを備え、前記端末コンピュータは、生体情報認証装置と、ICカードリーダと、顧客情報を用いた処理を行う上位プログラムと、前記生体情報認証装置と前記ICカードリーダとを用いて前記生体情報の取得と前記生体情報のICカードへの登録を行う下位プログラムとを備え、前記下位プログラムは、前記上位プログラムの管理下で動作するときに、前記上位プログラムの中から起動し、前記生体情報とともに前記ICカードに登録すべき顧客情報を、前記上位プログラムから受け取ることを特徴とする。
【0007】
この管理システムによれば、様々な利用分野において利用されている上位プログラムと、生体情報のICカードへの登録を行う下位プログラムとが連携して動作可能となり、オペレータは、下位プログラムの操作を、上位プログラムの操作から一貫して引き続き行っているように感じる。また、下位プログラムは上位プログラムの指示のもとでシステムに応じた機能を発揮することとなり、それによって柔軟なシステム構成が可能となる。
【0008】
前記管理システムは、前記生体情報を、複数の種類についてそれぞれ複数回にわたり取得することを特徴とするとしても良い。
【0009】
この管理システムによれば、よりセキュリティ性の高い生体情報管理システムを構築できる。
【0010】
前記下位プログラムは、前記上位プログラムの管理下で行った処理の実行終了時に、前記生体情報の登録の成功あるいは失敗の結果報告を前記上位プログラムへ返し、前記失敗の結果報告は、失敗の原因とともに前記上位プログラムへ返すことを特徴とするとしても良い。
【0011】
この管理システムによれば、さらに前記上位プログラムと前記下位プログラムの連携を緊密にすることができる。
【0012】
前記下位プログラムは、前記上位プログラムの管理下で動作するときに、前記上位プログラムからの指示で、前記下位プログラムの実行を終了することを特徴とするものとしても良い。
【0013】
この管理システムによれば、前記下位プログラムの動作を前記上位プログラムによってさらに厳密に管理することができる。例え下位プログラムが、上位プログラムの依頼による処理が一端終了したとしても、下位プログラムは終了することなくそのまま待機し、上位プログラムとの連携状態を保持できる。
【0014】
前記生体情報は指静脈情報であり、前記下位プログラムは、取得した前記指静脈情報の指の本数及び又は種類を前記サーバへと送信することを特徴とするとしても良い。
【0015】
この管理システムによれば、指静脈情報の認証をする度に登録した指の本数や種類を設定する処理を省略することができ、効率の良い認証処理が行える。
【0016】
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、生体情報登録方法および生体情報登録装置、それらの方法または装置の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体、そのコンピュータプログラムを含み搬送波内に具現化されたデータ信号、等の形態で実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
次に、本発明の実施の形態を実施例に基づいて以下の順序で説明する。
A.システムの全体構成:
B.オペレータ端末におけるソフトウェア構成:
C.処理手順:
D.変形例:
【0018】
A.システムの全体構成:
図1は、一実施例として生体情報を用いた銀行の口座開設などの処理を行うシステム(「口座登録システム」と呼ぶ)の構成を示すブロック図である。この口座登録システムは、オペレータ端末100と、それに接続する指静脈認証装置101aとICカードリーダ101bとを備えており、さらに、オペレータ端末100がネットワーク103を介してサーバ102と接続されている。
【0019】
オペレータ端末100は、主に銀行のテラー(窓口業務担当)がオペレータとして操作し、口座開設の処理を行うコンピュータ端末である。オペレータ端末100は、テラーが操作を行う際に見る表示画面(図示せず)と、テラーの操作を受け付けるキーボード、マウス等の入力デバイス(図示せず)を備えている。表示画面はテラーにのみ見える配置となっており、顧客には表示画面は見えなくなっているものとしても良い。また、表示画面と入力デバイスは一体となったタッチパネルであるとしても良い。なお、オペレータ端末100は複数が並列にネットワーク103に接続されているものとしても良い。
【0020】
指静脈認証装置101aは、顧客の生体情報である指静脈情報を取得する端末である。指静脈認証装置101aは、顧客がかざした指の静脈パターンの画像を近赤外線により読み取る方式のものとしても良い。
【0021】
ICカードリーダ101bは、顧客のICカード(後述)が挿入されると、そのICカード内のデータを読み込むことができ、逆にICカードに対しデータを書き込むこともできる端末である。さらに、ICカードリーダ101bは、ICカード内の情報の物理的な完全消去や、そのICカードを更新不能に設定することができる装置であることが好ましい。また、ICカードを使用不能に設定することができるものとしても良い。
【0022】
指静脈認証装置101aとICカードリーダ101bは、主に顧客がテラーの指示に従い使用する。指静脈認証装置101aとICカードリーダ101bは、顧客が使用しやすいように配置されており、両者が一体となって構成されているものとしても良い。
【0023】
ICカードとは、プラスチック製のカードに極めて薄いICチップ(半導体集積回路)を埋め込むことで、大量の情報を書き込むことが可能となったカードである。ICカードには、顧客の指静脈情報と、その指静脈情報の認証を行うプログラムと、その他の顧客を特定するための情報(本人確認情報)などが記録される。通常は発行後、顧客自身が保管することになり、顧客は、銀行ATMなどで取引を行う際には、ICカードを提示し認証を受けることで取引を開始できる。ICカードとしては接触方式のものでも非接触方式のものでも良い。
【0024】
サーバ102は、データベースとしての機能を備えており、顧客の口座の情報が登録されている。サーバ102は、ネットワークを介して、複数の端末から、顧客に関する情報が登録可能であり、逆に端末に対して顧客に関する情報を検索し送信可能である。
【0025】
B.オペレータ端末におけるソフトウェア構成:
図2は、オペレータ端末100が有するソフトウェアの構成を示すソフトウェア構成図である。オペレータ端末100は、オペレーションシステム(OS)20と、口座登録用アプリケーションプログラムAR(以下、「口座登録ソフトAR」と呼ぶ)と、指静脈情報認証アプリケーションプログラムBC(以下、「指静脈認証ソフトBC」と呼ぶ)と、指静脈認証装置ドライバ21と、ICカードマネージャ22と、ICカードライブラリ23とで構成される。なお、オペレータ端末100には、他のアプリケーションプログラムなども存在するものとしても良い。
【0026】
OS20は、オペレータ端末100の全体の管理を行う基本ソフトウェアであり、入出力管理やメモリ管理などを行う。他のアプリケーションプログラムは全て、OS20の管理下で動作することになる。
【0027】
口座登録ソフトARは、例えば銀行業務における口座管理ソフトのようなアプリケーションプログラムであり、本実施例においては、顧客の口座開設を行う時に使用するものである。この口座登録ソフトARは、口座開設の際に必要な情報の登録や、サーバ102への問い合わせ、報告および登録などを行い、口座開設に伴う顧客取引全般を処理する機能を有する。口座登録ソフトARは、指静脈登録ソフトBCを呼び出し生体情報の登録処理を実行させる上位プログラムである。なお、口座登録ソフトARは、さらに上位のプログラムなどにより管理下で動作するものとしても良く、例えば、サーバ102の管理下で動作しているものとしても良い。
【0028】
指静脈認証ソフトBCは、上位プログラムからの呼び出しで起動し、その上位プログラムの動作下で動作するアプリケーションプログラム(下位プログラム)であり、顧客の指静脈情報の取得及び登録、認証などの処理を行う。また、上位プログラムを管理するさらに上位のプログラムなどの指示を直接うけて動作できるものとしても良い。本実施例においては、指静脈登録ソフトBCは、口座登録ソフトARを上位プログラムとして動作する。その処理手順及び詳細な機能は後述する。なお、指静脈ソフトBCは、単体で起動し動作も可能なプログラムであるとしても良い。また、その上位プログラムは、口座ソフトARに限られたものではない。
【0029】
指静脈認証装置ドライバ21は、指静脈認証装置101aの動作をオペレータ端末100から管理するソフトウェアである。ICカードマネージャ22は、ICカードリーダ101bの動作をオペレータ端末100から管理するソフトウェアである。両者は、指静脈認証ソフトBCからの指示、または、口座登録ソフトARからの指示で動作する。ICカードライブラリ23は、ICカードマネージャ22の一部として動作するプログラムファイル群である。
【0030】
C.処理手順:
図3は、本実施例である口座開設取引における処理手順を示すフローチャートである。以下、フローチャートの各ステップに沿って、その処理手順を説明する。
【0031】
テラーは、顧客から口座開設依頼を受けたとき、オペレータ端末100において、口座登録ソフトARを起動する(ステップS300)。この時に、テラーは自身のID及びパスワードを入力するものとしても良いし、オペレータ端末100の起動時に入力されたテラーのID(オペレータID)及びパスワードがOS20から口座登録ソフトARへ引き継がれるものとしても良い。
【0032】
次にテラーは、口座登録ソフトARに対して、顧客の口座に関する情報(「顧客口座情報」と呼ぶ)を登録する(ステップS310)。顧客口座情報には、例えば、顧客の氏名や住所、電話番号、開設する口座の口座科目や入金金額などがある。この時、口座登録ソフトARは、サーバ102へ問い合わせ、新たに登録可能な口座番号を決定するものとしても良い。
【0033】
次にテラーは、顧客の指静脈情報を登録するために、指静脈認証ソフトBCを起動し(ステップS320)、以下、ステップS330における指静脈情報登録処理が開始される。なお、指静脈認証ソフトBCは、テラーが口座登録ソフトARの操作画面に設けられた起動ボタンをクリックすることで立ち上がるものとしても良いし、口座登録ソフトARのコマンド入力欄からコマンドを入力することで立ち上がるものとしても良い。ただし、指静脈認証ソフトBCの起動も、口座登録ソフトARの操作の一環として行われることが好ましい。
【0034】
指静脈認証ソフトBCの起動とともに、その処理は指静脈認証ソフトBCへと移行するのであるが、その際に、口座登録ソフトARで登録された顧客口座情報が本人確認情報として指静脈認証ソフトBCへと引き継がれる。ここで引き継がれる本人確認情報としては、例えば、顧客の氏名や住所、電話番号、開設する口座の口座科目や口座番号などである。またこれ以外の情報であっても良く、オペレータIDなども引き継がれるものとしても良い。これにより、テラーは、その処理が口座登録ソフトARから指静脈認証ソフトBCへ移行したことを意識することなく、引き続き口座登録ソフトARを操作しているように感じることができる。
【0035】
図4は、指静脈認証ソフトBCが起動したときにオペレータ端末100の表示画面に表示される指静脈認証ソフトBCの基本操作ウィンドウBWを示している。基本操作ウィンドウBWは、タイトルバー41と、本人確認情報が表示される本人確認情報表示領域ADと、指静脈登録処理に関する表示をする登録指情報表示領域FDとを含んでいる。
【0036】
タイトルバー41には、指静脈認証ソフトBCのタイトルと、登録処理を行っている旨の表示と、オペレータIDが表示されている。オペレータIDは、図4では「1234567890」と表示されている。タイトルバー41には、その他の情報やアイコンなどが表示されていても良いし、上記の情報のいずれが表示されていなくとも良い。
【0037】
本人確認情報表示領域ADには、顧客口座情報のうち、店番42と、科目43と、口座番号44とが表示されている。本人確認情報表示領域ADには、他の顧客口座情報が表示されるものとしても良い。なお、「店番」とは各支店ごとに与えられたコード番号である。また「科目」とは、「口座科目」ごとに決められたコードのことであり、例えば「1」なら「普通口座」を表すとしても良い。
【0038】
登録指情報表示領域FDには、メッセージ表示欄MC1〜MC3があり、指静脈の登録本数を設定する登録本数入力欄FNと、指静脈情報登録処理の進捗状況を表示する進捗状況表示欄PCと、テラーが処理手順に従って選択しクリックする選択ボタンBTがある。
【0039】
メッセージ表示欄MC1には、現在の行われている処理名が表示される。テラーはこの表示によって現在の処理段階を確認できる。メッセージ表示欄MC2には、テラーに対する指示や説明が表示される。テラーはこの表示に従ってオペレータ端末100の操作をする。また、メッセージ表示欄MC3には、テラーが顧客に対してすべき説明や指示が表示される。テラーはここに表示されたメッセージを顧客に伝える。
【0040】
登録本数入力欄FN、進捗状況表示欄PC、選択ボタンBTについては、処理手順に従って以下に随時説明する。
【0041】
図5は、指静脈認証ソフトBCの処理手順を示すフローチャートである。テラーは、まだ何も記録されていないICカードを準備し、顧客にICカードをICカードリーダ101bへ挿入してもらう(ステップS500)。この時の指静脈認証ソフトBCの基本操作ウィンドウBWを図6に示す。テラーは、選択ボタンBTのうち「カード読取」をクリックし、顧客にICカードの挿入指示を出す。
【0042】
ICカードの読み込みに際してエラーが発生した場合、そのエラーの種類に応じて、メッセージ表示欄MC2、MC3の表示がされる。ICカードに既に生体情報の記録が施されていた場合には、図7(A)の表示がされる。ICカードが以前に記録内容を消去され、使用不能な状態にされたものであったなどの場合には、図7(B)の表示がされる。ICカードの種類が異なっていた場合には、図7(C)の表示がされる。ICカードには生体情報が記録されているが、その生体情報が読み込めない場合には、図7(D)が表示される。ICカードに何らかの理由でアクセスできない場合には、図8(A)が表示される。ICカードが正しくセットされていない、例えば裏表を間違えて挿入した場合などは、図8(B)が表示される。テラーが選択ボタンBTの「カード読取」をクリックしてから所定の時間(例えば5分)ICカードが挿入されない状態であった場合には、図8(C)が表示される。テラーはそれぞれのメッセージに従い、顧客に指示を出す。
【0043】
ICカードの読み込みに成功したなら、指静脈情報取得処理へ移行する(図5;ステップS510)。指静脈の取得は、予め登録する指の本数(m本)を設定し、その指ごとに所定の回数(n回)の取得、即ち、合計m×n回の取得を行うものとしても良い。
【0044】
図9は、指静脈情報取得処理の処理手順を示すフローチャートである。まず、テラーは指静脈情報を取得する指の本数を設定する(ステップS900)。顧客が指静脈認証装置101aに指を配置した後、指静脈認証装置101aは、指静脈情報を取得する(ステップS910)。ステップS920において所定のn回目の指静脈の取得が終了していないなら、テラーは、顧客にもう一度同じ指を指静脈認証装置101aに配置し直すよう指示をする(ステップS940)。即ち、所定のn回を終えるまで、ステップS910が繰り返される。さらに、ステップS920において、所定のn回目の指静脈情報の取得を終えても、ステップS930において、設定した登録指本数(m本)の指静脈情報取得が終わっていなければ、テラーは、次の指を指静脈認証装置101aに配置するよう顧客に指示をし(ステップS950)、再びステップS910をn回繰り返す。ステップS930において、m本目の指についての指静脈取得処理が終了すると、全ての指静脈情報取得処理が完了する。このようにm本の指について、n回ステップS910が繰り返されるのである。
【0045】
具体的に、本実施例における指静脈情報取得処理を指静脈認証ソフトBCの表示画面に沿って説明する。図10(A)〜(D)は、指静脈情報取得処理における指静脈認証ソフトBCの基本操作ウィンドウBWを示す説明図である。本実施例では、2本の指についてそれぞれ3回の指静脈の取得を行い、3回取得した指静脈情報のうち最適な指静脈情報を1つずつ登録するものとする。
【0046】
テラーは、顧客に指静脈情報を登録する指の本数を確認し、登録本数入力欄FNに入力する(図9;ステップS900)。本実施例では、まだ何も入力していない状態(デフォルト)では、登録本数入力欄FN(図10)に2本の設定がされている。登録本数は、少なくとも1本以上が設定できれば良い。また、指の登録本数のみでなく、登録する指の種類を複数選択し登録できるものとしても良い。本実施例においては、右手親指(1本目の指)と右手人差指(2本目の指)の2本の指について登録する。
【0047】
進捗状況表示欄PCは、テラーが「どの指の何回目の取得であるか」を確認するための表示がされている。具体的には、1本目の指の指静脈取得に際しては「親指」の表示欄に完了マーク111(白丸)が表示される。2本目の指の指静脈取得に際しては「人差指」の表示欄に同様の完了マーク111が表示されることになる。また、インジケータ112は、取得回数ごとに図10(B)に示すように表示が変化し、何回目の取得処理であるかを示す。2本目の指の指静脈取得に際しても、「人差指」の表示欄に同様の表示をする。全ての指静脈取得が終了すれば、進捗状況表示欄PCは図10(C)に示すような表示となる。なお、テラーが処理の進捗状況を確認できるのであれば、進捗状況表示欄PCは、他の表示方法であっても良いし、進捗状況表示欄PCは省略されても良い。
【0048】
1本目の指の指静脈取得に際し、まず、基本操作ウィンドウBW(図10)のメッセージ表示欄MC2、MC3には、図11(A)のメッセージが表示される。テラーは表示に従い、顧客に、指静脈認証装置101aの指静脈読取部に指を配置するように指示をし、選択ボタンBTのうち「読取開始」をクリックする。メッセージ表示欄MC2、MC3には図11(B)のメッセージが表示される。指静脈認証装置101aは、顧客の指が配置されたことを検知すると指静脈の取得を開始する。指静脈の取得中、メッセージ表示欄MC2、MC3には、図11(C)のメッセージが表示され、取得が無事終了すると、メッセージ表示欄MC2、MC3には、図11(D)のメッセージが表示される。さらにメッセージ表示欄MC2,MC3には、図12(A)のメッセージが表示され、2回目の指静脈情報の取得処理を開始することになる。2回目の取得処理が開始されるまでには図12(B)のメッセージが表示される。以後、指の本数と取得回数の表示を変えて、同様のメッセージが適宜表示される。
【0049】
なお、1本目の指の1回目の指静脈取得が開始される前に、テラーが選択ボタンBTの「登録中止」をクリックした場合、図13(A)に示すメッセージウィンドウ130が開く。このメッセージウィンドウ130の中で、テラーが「YES」を選択すると、指静脈認証ソフトBCは終了し、口座登録ソフトARの画面へと戻り、指静脈情報取得処理は中止されたことになる。テラーが「NO」を選択すれば、再び基本操作ウィンドウBWに戻り、指静脈情報取得処理が続行される。
【0050】
基本操作ウィンドウBW(図10(A))の選択ボタンBTの表示は、指静脈認証装置101aが読取処理を行っている最中は、図13(B1)となる。また、選択ボタンBTの表示は、1回毎の指静脈情報の取得処理が終わる度に、図13(B2)となる。もし、テラーが選択ボタンBTの「キャンセル」又は「やり直し」をクリックするとメッセージ表示欄MC2、MC3には、図13(C)のメッセージが表示される(なお、メッセージ中の回数表示は適宜変わる。以下も同様である。)。テラーは、顧客にメッセージ表示欄MC3に表示されている指示を出し、もう一度指静脈取得処理を行う。
【0051】
指静脈の取得に失敗した場合、エラーウィンドウ140(図14(A))が表示される。テラーは確認後、このエラーウィンドウ140の「OK」をクリックすれば、再び基本操作ウィンドウBWが表示され、メッセージ表示欄MC2、MC3には図14(B)のメッセージが表示さる。テラーは、顧客にメッセージ表示欄MC3に表示されている指示を出し、もう一度指静脈取得処理を行うことになる。
【0052】
全ての指静脈情報の取得が終了すると、指静脈認証ソフトBCは、取得した情報のICカードへの登録処理へ移行する(図5;ステップS520)。基本操作ウィンドウBWの表示は、図15(A)になる。また、メッセージ表示欄MC2、MC3には、図15(B)のメッセージが表示される。テラーは、メッセージ表示欄MC3のメッセージを顧客に伝えつつ、選択ボタンBTの「登録」をクリックする。すると、指静脈認証ソフトBCは、ICカードマネージャ22に指示を出し、ICカードリーダが、取得した指静脈情報のICカードへの書き込みを開始する。書き込み中は、メッセージ表示欄MC2、MC3には、図15(C)のメッセージが表示される。
【0053】
指静脈情報は、1本目の指の情報から順にICカードに書き込まれ、指毎の書き込みが終了する度に、進捗状況表示欄PCの「登録」の列には完了マーク161(白丸)が付される(図16(A))。即ち、全ての指について「登録」の列に完了マーク161が付されると書き込みは終了したことになる。
【0054】
なお、図15の基本操作ウィンドウBWにおいて、テラーが選択ボタンBTから「登録中止」を選択した場合は、指静脈情報取得処理の時と同様に、メッセージウィンドウ130(図13(A))が表示される。このメッセージウィンドウ130においてテラーが、「YES」を選択すると、指静脈認証ソフトBCは、ICカード内に情報を書き込んだ後であればそれを消去し(図5;ステップS580)、口座登録は中止された旨を報告する(図5;ステップS590)。表示画面は、口座登録ソフトARの操作画面へと戻る。テラーが「NO」を選択すれば、再び基本操作ウィンドウBWに戻り、ICカードへの書き込み処理が続行される。
【0055】
ICカードへの書き込み処理が終了すると、メッセージ表示欄MC2、MC3には、図16(B)のメッセージが表示される。指静脈認証ソフトBCは、ICカードから、書き込んだ指静脈情報を改めて読み込み、書き込み後の指静脈情報の確認処理(図5;ステップS530)の準備をする。書き込み後の確認は、ICカードから読み込んだ指静脈情報と、再度顧客から取得した指静脈の認証を行うことでなされる。
【0056】
図17(A)は、ICカードに書き込まれた情報の確認を行う際の基本操作ウィンドウBWの表示を示している。メッセージ表示欄MC2、MC3には、図17(B)のメッセージが表示され、テラーは顧客にメッセージ表示欄MC3の表示内容を伝え、テラーは選択ボタンBTから「確認開始」を選択する。顧客が指を指静脈認証装置101aに配置したことが検知されると取得を開始するが、それまでの間、メッセージ表示欄MC2、MC3は図17(C)の表示がされ、基本操作ウィンドウBW(図17(A))の選択ボタンBTの表示は図18(A)となる。なお、認証処理のためのプログラムは、ICカード内に記録されており、認証の際にプログラムがICカード内で実行されるものとしても良い。
【0057】
認証処理の間、メッセージ表示欄MC2、MC3には図18(B)のメッセージが表示される。1本目の指の認証に成功すると、メッセージ表示欄MC2、MC3には、図18(C)の表示がされ、進捗状況表示欄PCの「確認」の列には、完了マーク181が付され(図18(D))、次の指が配置されたことを指静脈認証装置101aが検知すると、次の指の認証処理が開始される。全ての指についての認証が成功すると、進捗状況表示欄PCの「確認」の列全てに完了マーク181が付された状態となり、基本操作ウィンドウBW(図17(A))の選択ボタンBTの表示は、図18(E)に変わる。また、メッセージ表示欄MC2、MC3には、図19(A)のメッセージが表示される。テラーが選択ボタンBTから「登録完了」をクリックすると、認証処理は成功したことになる(図5;ステップS540)。なお、認証処理の途中、テラーが選択ボタンBTから「キャンセル」をクリックした場合は、メッセージ表示欄MC2、MC3には図19(B)のメッセージが表示され(ただしメッセージ中の回数表示は適宜変わる)、再び顧客に指を配置し直してもらい、認証処理を繰り返す。
【0058】
ステップS530(図5)において、選択ボタンBT(図17(A);基本操作ウィンドウBW)から「確認開始」を選択することなく、「登録中止」をクリックした場合、メッセージウィンドウ200(図20(A))が表示される。メッセージウィンドウ200でテラーが「NO」を選択したなら、基本操作ウィンドウBW(図17(A))に戻り、書き込み後の確認処理(図5;ステップS530)は続行される。メッセージウィンドウ200で、テラーが「YES」を選択すると、表示画面は基本操作ウィンドウBWに戻り、メッセージ表示欄MC2、MC3には、図20(B)のメッセージが表示される。また、指静脈認証ソフトBCは、ICカードの内容を消去し(図5;ステップS580)、指静脈認証ソフトBCは登録失敗を口座登録ソフトARに報告し(ステップS590)終了する。ICカードの内容を消去する際に、何らかの障害が発生した場合は、メッセージウィンドウ201(図20(C))が表示され、テラーが「OK」をクリックすると、指静脈認証ソフトBCは、口座登録ソフトARにその報告(ステップS590)をし、終了する。指静脈登録ソフトBC終了後は、表示画面が口座登録ソフトARの操作画面へと戻る。
【0059】
認証に失敗した場合は、エラーウィンドウ210(図21(A))が表示され、テラーが確認後「OK」をクリックすると、基本操作ウィンドウBWに戻る。この時、基本操作ウィンドウBWのメッセージ表示欄MC2、MC3の表示は、図21(B)のメッセージを表示し、基本操作ウィンドウBWの選択ボタンBTの表示は図21(C)となっている。テラーは、書き込み後の確認処理を再度行いたい場合は、選択ボタンBTから「確認開始」を選択する。すると、図5のステップS540からステップS530に戻り、再び図17(A)の基本操作ウィンドウBWが表示されて、書き込み後の確認処理をやり直すことができる。
【0060】
認証処理の失敗を3回(あるいは任意の複数回としても良い)連続でしている場合は、テラーは選択ボタンBTから「最初から」を選択する。するとメッセージ表示欄MC2、MC3には図21(D)の表示がされ、ICカードの内容を消去(図5;ステップS580)した後、ステップS510の処理を最初からやり直すことになる。
【0061】
なお、さらに認証失敗を所定回数以上繰り返している場合、図5のステップS540からステップS580に強制的に移行する。ステップS580では、エラーウィンドウ220(図22)が表示され、ICカード内の情報は消去される。またICカードは書き込みが出来ないように設定されものとしても良い。その後、口座登録ソフトARの操作画面へと戻る(ステップS580から破線で示すフロー)。その際に、指静脈認証ソフトBCは口座登録ソフトARに登録失敗の結果報告をその理由(ICカードの不良など)を渡し(ステップS590)、口座登録ソフトARからの指示を待つ待機状態になる。
【0062】
ICカードへの書き込み後の確認が成功したなら、その結果は指静脈認証ソフトBCから口座登録ソフトARへと報告される(図5;ステップS550)。指静脈登録ソフトBCは、引き続き、サーバ102に対して、取得した指静脈情報の指の本数及び又は指の種類の情報と顧客の口座情報などの登録処理を行う。登録が成功したなら(ステップS560)、指静脈認証ソフトBCは、ICカードの指静脈情報の更新ができなくなるようICカードを設定する(ステップS570)。サーバ102への登録が失敗した場合には、指静脈認証ソフトBCは、ICカード内の指静脈情報を物理的に消去する(ステップS580)。その後ステップS510に戻り、取得する指静脈情報の指の本数の設定からやり直すことになる。
【0063】
一連の指静脈登録処理が完了したなら、指静脈登録ソフトBCは、口座登録ソフトARに登録成功の報告をする(ステップS590)。操作は口座登録ソフトARへと戻ることになるが、指静脈登録ソフトBCはそのまま口座登録ソフトARの指示を待ち、口座登録ソフトARからの終了の指示によって終了する(ステップS595)。なお、終了の指示は、サーバ102から受けるものとしても良い。また、指静脈登録ソフトBCは、引き続き他の処理の指示を受けるものとしても良い。
【0064】
テラーは引き続き口座登録ソフトARの操作を行い、ICカードやサーバ102へその他の情報の登録(例えば暗証番号の登録)などを行う(図3;ステップS340)こととしても良い。
【0065】
以上のように、口座登録ソフトARと指静脈登録ソフトBCとは、その情報や結果の報告を互いに行うことで連携動作しており、テラーは上記の口座開設の処理において指静脈登録ソフトBCを使用していると感じることなく、全て口座登録ソフトARで処理していると感じることが出来る。
【0066】
また、指静脈登録ソフトBCは、上記のような上位プログラムとの連携動作を可能にしたことにより、指静脈登録ソフトBCのプログラムを改変することなく、上位プログラムの処理形態に適合させることができる。例えば、あるシステムにおいては、ICカードへの登録が失敗した場合、ICカードの内容を消去するのみであるなら、上位プログラムから指静脈登録ソフトBCへそのような指示がされるものとすれば良い。また、あるシステムにおいては、ICカードへの登録が失敗した場合、ICカードを使用不能な状態にするのであれば、上位プログラムから指静脈登録ソフトBCへそのような指示がされるものとすれば良い。このように柔軟なシステム構築が可能となる。
【0067】
D.変形例:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
【0068】
上記実施例において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしても良く、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部をハードウェアに置き換えるようにしても良い。例えば、指静脈認証ソフトBCの機能の一部をオペレータ端末100が実行するようにすることもできる。また、一のソフトウェアの持つ機能を他のソフトウェアが持つ構成としても良い。例えば、指静脈認証ソフトBCの機能の一部を口座登録ソフトARが行うものとしても良いし、逆に、口座登録ソフトARの機能の一部を指静脈認証ソフトBCが行うこととしても良い。
【0069】
D1.変形例1:
登録する生体情報としては、指静脈情報に限られるものではなく、例えば、指紋情報であっても良いし、虹彩情報であるとしても良い。さらには、それら複数の種類の生体情報を組み合わせるものとしても良く、顧客が選択できるものとしても良い。
【0070】
D2.変形例2:
銀行口座登録における生体情報管理システムに限られず、その他の分野における生体情報管理システムであっても良い。例えば、ホテルなどの利用施設における顧客管理を行う生体情報管理システムであるとしても良い。なお、上位プログラムは、そのシステムに応じたアプリケーションプログラムとなる。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1】口座登録システムの全体構成を示すブロック図
【図2】オペレータ端末におけるソフトウェア構成図を示す説明図
【図3】指静脈情報登録の処理手順を示すフローチャート
【図4】指静脈認証ソフトの起動画面を示す説明図
【図5】指静脈認証ソフトの処理手順を示すフローチャート
【図6】ICカード読み込み処理時の基本操作ウィンドウ
【図7】ICカード読み込みエラーメッセージ1
【図8】ICカード読み込みエラーメッセージ2
【図9】指静脈情報取得処理の処理手順を示すフローチャート
【図10】指静脈情報取得処理中の基本操作ウィンドウ
【図11】指静脈情報取得処理時の表示メッセージ1
【図12】指静脈情報取得処理時の表示メッセージ2
【図13】指静脈情報取得処理における登録中止選択時の表示メッセージ
【図14】指静脈情報取得処理におけるエラー発生時の表示メッセージ
【図15】ICカード書き込み処理時の基本操作ウィンドウ及びメッセージ
【図16】ICカード書き込み処理時の基本操作ウィンドウの表示及びメッセージ
【図17】書き込み後の確認処理時の基本操作ウィンドウ及びメッセージ
【図18】書き込み後の確認処理時の基本操作ウィンドウの表示及びメッセージ
【図19】書き込み後の確認処理時の表示メッセージ
【図20】書き込み後の確認処理における登録中止選択時の表示メッセージ
【図21】書き込み後の確認処理における認証失敗時の表示1
【図22】書き込み後の確認処理における認証失敗時の表示2
【符号の説明】
【0072】
21…指静脈認証装置ドライバ
22…ICカードマネージャ
23…ICカードライブラリ
41…タイトルバー
42…店番
43…科目
44…口座番号
100…オペレータ端末
101a…指静脈認証装置
101b…ICカードリーダ
102…サーバ
103…ネットワーク
111…完了マーク
112…インジケータ
130…メッセージウィンドウ
140…エラーウィンドウ
161…完了マーク
181…完了マーク
200…メッセージウィンドウ
201…メッセージウィンドウ
210…エラーウィンドウ
220…エラーウィンドウ
AD…本人確認情報表示領域
AR…口座登録ソフト(口座登録用アプリケーションプログラム)
BC…指静脈認証ソフト(指静脈情報認証アプリケーションプログラム)
BT…選択ボタン
BW…基本操作ウィンドウ
FD…登録指情報表示領域
FN…登録本数入力欄
MC1…メッセージ表示欄
MC2…メッセージ表示欄
MC3…メッセージ表示欄
PC…進捗状況表示欄

【特許請求の範囲】
【請求項1】
顧客の生体情報を取得し登録及び認証を行う管理システムであって、
顧客情報を管理するサーバと、
前記サーバとネットワークを介して接続された端末コンピュータと、
を備え、
前記端末コンピュータは、
生体情報認証装置と、
ICカードリーダと、
顧客情報を用いた処理を行う上位プログラムと、
前記生体情報認証装置と前記ICカードリーダとを用いて前記生体情報の取得と前記生体情報のICカードへの登録を行う下位プログラムと、
を備え、
前記下位プログラムは、前記上位プログラムの管理下で動作するときに、前記上位プログラムの中から起動し、前記生体情報とともに前記ICカードに登録すべき顧客情報を、前記上位プログラムから受け取ることを特徴とする、
管理システム。
【請求項2】
請求項1に記載の管理システムであって、
前記下位プログラムは、前記生体情報認証装置に、前記生体情報を複数の種類についてそれぞれ複数回にわたり取得させることを特徴とする、
管理システム。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の管理システムであって、
前記下位プログラムは、前記上位プログラムの管理下で行った処理の実行終了時に、前記生体情報の登録の成功あるいは失敗の結果報告を前記上位プログラムへ返し、
前記失敗の結果報告は、失敗の原因とともに前記上位プログラムへ返すことを特徴とする、
管理システム。
【請求項4】
請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の管理システムであって、
前記下位プログラムは、前記上位プログラムの管理下で動作するときに、前記上位プログラムからの指示で、前記下位プログラムの実行を終了することを特徴とする、
管理システム。
【請求項5】
請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の管理システムであって、
前記生体情報は指静脈情報であり、
前記下位プログラムは、取得した前記指静脈情報の指の本数と指の種類とのうちの少なくとも一方を前記サーバへと送信することを特徴とする、
管理システム。
【請求項6】
顧客の生体情報を取得し登録及び認証を行うコンピュータプログラムであって、
生体情報認証装置とICカードリーダとを用いて前記生体情報の取得と前記生体情報のICカードへの登録を行う機能と、
顧客情報を用いた処理を行う上位プログラムの管理下で動作するときに、前記上位プログラムの中から起動し、前記生体情報とともに、前記ICカードに登録すべき顧客情報を受け取る機能と、
をコンピュータに実現させるコンピュータプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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