説明

生活シーン特定装置、生活シーン特定プログラム、及び生活シーン特定方法

【課題】ユーザの生活シーンをより正確に特定できる生活シーン特定装置、生活シーン特定プログラム、及び生活シーン特定方法を提供する。
【解決手段】生活シーン特定装置290は、室内に対してユーザが出入りしたことを表す出入信号と、室内で使用される機器へ電力を供給する電力線を流れる電流の計測値を表す計測値信号とを取得する信号取得部291を備える。また、生活シーン特定装置290は、取得された計測値信号に基づいて、機器の動作を特定する動作特定部292と、特定された動作の継続時間と、出入信号が取得された取得時刻とに基づいて、ユーザが室内から退室する退室イベントの発生を検出するイベント検出部293とを備える。さらに、生活シーン特定装置290は、イベントの検出結果と、特定された機器の動作とに基づいて、ユーザの生活シーンを特定する生活シーン特定部295を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、生活シーン特定装置、生活シーン特定プログラム、及び生活シーン特定方法
に関する。
【背景技術】
【0002】
電気機器へ電力を供給する電力線から検出された電圧の高調波形に基づいて電気機器の動作状態を監視すると共に、電気機器の動作状態の変化に基づいて電気機器を使用するユーザの生活を監視する監視装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第4400610号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示された技術では、電気機器の動作状態が変化しない場合には、電気機器が利用される部屋などにユーザが居ないのか、ユーザが居るが電気機器を操作してないのかを判別できないため、ユーザの生活における場面(以下、生活シーンという)を正確に特定できないという問題があった。
【0005】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ユーザの生活シーンをより正確に特定できる生活シーン特定装置、生活シーン特定プログラム、及び生活シーン特定方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明に係る生活シーン特定装置は、
室内に対してユーザが出入りしたことを表す出入信号と、前記室内で使用される機器へ電力を供給する電力線の電流又は電圧の計測値を表す計測値信号とを取得する信号取得手段と、
前記信号取得手段で取得された計測値信号に基づいて、前記機器の動作を特定する動作特定手段と、
前記動作特定手段で特定された動作の継続時間と、前記信号取得手段で出入信号が取得された取得時刻とに基づいて、前記ユーザが前記室内から退室する退室イベントの発生を検出するイベント検出手段と、
前記イベント検出手段による検出結果と、前記動作特定手段で特定された前記機器の動作とに基づいて、前記ユーザの生活シーンを特定する生活シーン特定手段と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係る生活シーン特定装置、生活シーン特定プログラム、及び生活シーン特定方法によれば、ユーザの生活シーンをより正確に特定できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の実施形態に係る生活シーン特定システムの一例を表す構成図である。
【図2】生活シーン特定装置の一構成例を表すハードウェア構成図である。
【図3】生活シーン特定装置が実行するイベント検出処理の一例を表すフローチャートである。
【図4】生活シーン特定装置が有する機能の一例を表す機能ブロック図である。
【図5】記憶部が記憶する動作状態テーブルの一例を表す図である。
【図6】(a)は、全機器が動作していない場合に電力線で計測される電流波形の一例を表す図である。(b)は、IHクッキングヒーターの動作により電力線に生じる電流波形の一例を表す図である。(c)は、エアーコンディショナーの動作により電力線に生じる電流波形の一例を表す図である。
【図7】(a)は、入室時に計測される出入信号と、機器の動作状態との一例を表す図である。(b)は、退室時に計測される出入信号と、機器の動作状態との一例を表す図である。
【図8】生活シーン特定装置が実行する生活シーン特定処理の一例を表すフローチャートである。
【図9】記憶部が記憶する動作パタンテーブルの一例を表す図である。
【図10】記憶部が記憶する第2の時間テーブルの一例を表す図である。
【図11】(a)は、正常時に計測される出入信号と、機器の動作状態との一例を表す図である。(b)は、異常時に計測される出入信号と、機器の動作状態との一例を表す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態に係る生活シーン特定システム1について、添付図面を参照しつつ説明する。
【0010】
本発明の実施形態に係る生活シーン特定システム1は、図1に示すようなコンピュータ通信網10(以下単に、通信網10という)、ケアセンタCに設置されたサーバ100、並びに住宅Hに設置された出入センサ211、電流センサ212、分電盤220、機器230、及び生活シーン特定装置290を含んで構成される。
【0011】
通信網10は、例えば、インターネットで構成される。通信網10は、LAN(Local Area Network)又は公衆回線網であっても良い。
【0012】
ケアセンタCに設置されたサーバ100は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)などの表示部を備える。サーバ100は、住宅Hに居住する、例えば、独居老人などのユーザの生活シーンを表す情報を、生活シーン特定装置290から通信網10を介して受信し、受信した情報で表される生活シーンを表示部に表示する。ケアセンタCに勤務するスタッフは、サーバ100の表示部に表示された生活シーンに基づいてユーザの安否を確認し、確認内容に応じてユーザの介護などを行う。尚、生活シーンについては後に詳細に説明する。
【0013】
出入センサ211は、住宅Hに設けられた部屋Rの出入り口に設置された人感センサである。出入センサ211は、ユーザを感知した場合に、部屋Rに対するユーザの出入りがあったと判別し、ユーザの出入りを表す出入信号を生活シーン特定装置290へ出力する。尚、出入センサ211は、部屋Rに設置されたドアの開閉を検出する開閉センサであり、ドアの開閉を感知した場合に部屋Rに対するユーザの出入りがあったと判別し、出入信号を生活シーン特定装置290へ出力するとしても良い。
【0014】
電流センサ212は、部屋Rに設置された又は部屋Rで使用される機器230へ分電盤220から電力を供給する電力線Lに接続している。電流センサ212は、電力線Lを流れる電流を計測し、計測した電流値を表す計測信号を生活シーン特定装置290へ出力する。分電盤220は、電力会社などの電力系統Eから供給される電力を、電力線Lを介して機器230へ配分する。
【0015】
機器230は、部屋Rに設置された1又は複数の設備機器と、部屋Rで利用される1又は複数の電子機器との総称である。ここで、設備機器は、例えば、照明、換気扇、エアーコンディショナー(以下、エアコンという)、及びIH(Induction Heating)クッキングヒーターを含む。また、電気機器は、炊飯器、電子レンジ、ドライヤー、掃除機、洗濯機、及びテレビを含む。機器230は、電力線Lを介して分電盤220から供給された電力を用いて動作する。
【0016】
生活シーン特定装置290は、出入センサ211から出力された出入信号と、電流センサ212から出力された計測信号とに基づいてユーザの生活シーンを特定し、特定した生活シーンを表す情報を、ケアセンタCのサーバ100へ送信する。
【0017】
ここで、ユーザが営む生活は、当該生活においてユーザが行う行動又はユーザに生じる出来事(以下、生活イベントという)によって特徴付けられる場面(つまり、生活シーン)毎に、複数種の生活パタンに類型化できる。
【0018】
具体的には、生活イベントは、ユーザが部屋Rから退室するという退室イベント、ユーザが部屋Rへ入室するという入室イベント、ユーザが掃除するという掃除イベント、ユーザが洗濯するという掃除イベント、ユーザが食事するという食事イベント、ユーザが睡眠するという睡眠イベント、及びユーザの健康状態が悪化する、ユーザが負傷する、若しくはユーザが死亡するという異常イベントを含む。
【0019】
入室イベントで特徴付けられる生活シーンは、ユーザが部屋Rに在室している場面(以下、在室シーンという)を含み、退室イベントで特徴付けられる生活シーンは、ユーザが外出している場面(以下、外出シーンという)を含む。この外出シーンは、部屋Rの外部でユーザが迷子になった場面(以下、迷子シーンという)を含む。また、在室シーンは、異常イベントで特徴付けられる正常シーンと、異常イベント以外の正常イベントで特徴付けられる異常シーンとを含む。正常シーンは、掃除イベント、洗濯イベント、食事イベント、及び睡眠イベントで特徴付けられる掃除シーン、洗濯シーン、食事シーン、及び睡眠シーンを含む。これらの掃除シーン、洗濯シーン、食事シーン、及び睡眠シーンは、それぞれユーザが掃除中の場面、洗濯中の場面、食事中の場面、及び睡眠中の場面をいう。異常シーンは、ユーザの健康状態が悪い場面、ユーザが負傷中の場面、又はユーザが死亡している場面を含む。
【0020】
ユーザの生活シーンが上記生活シーンのいずれかであることを特定する生活シーン特定装置290は、図2に示すような、CPU(Central Processing Unit)290a、ROM(Read Only Memory)290b、RAM(Random Access Memory)290c、ハードディスク290d、第1通信回路290f、第2通信回路290g、7SEG(SEGment)表示部品290i、及び操作ボタン290jで構成される。
【0021】
CPU290aは、ROM290b又はハードディスク290dに保存されたプログラムに従ってソフトウェア処理を実行することで、生活シーン特定装置290の全体制御を行う。RAM290cは、CPU290aによるプログラムの実行時において、処理対象とする情報(つまり、データ)を一時的に記憶する。
【0022】
ハードディスク290dは、各種の情報(つまり、データ)を保存した表(つまり、テーブル)を記憶する。尚、生活シーン特定装置290は、ハードディスク290dの代わりに、フラッシュメモリを備えても良い。
【0023】
第1通信回路290fは、シリアル回線を介して接続する出入センサ211及び電流センサ212との間でデータをシリアル通信する。第2通信回路290gは、通信網10を介して接続するサーバ100とデータを通信する。
【0024】
7SEG表示部品290iは、CPU290aから出力された信号に応じて、例えば、エラーコードなどの各種コードを表示する。操作ボタン290jは、ユーザの操作に応じた信号を入力する。
【0025】
生活シーン特定装置290が起動すると、生活シーン特定装置290のCPU290aは、図2に示すハードウェアを用いて、退室イベントの発生及び入室イベントの発生を検出する、図3に示すようなイベント検出処理の実行を開始する。これにより、CPU290aは、図4に示すような信号取得部291、動作特定部292、イベント検出部293、及び生活シーン特定部295として機能し、ハードディスク290dと協働して記憶部294として機能する。
【0026】
記憶部294は、図5に示すような動作状態テーブルを記憶する。この動作状態テーブルは、機器230に含まれる電子レンジ、IHクッキングヒーター、炊飯器、掃除機、及び洗濯機などにそれぞれ対応した列に、それぞれの機器が動作しているか否かを表す動作状態情報と、当該動作状態が最後に変化した時刻(以下、最終変化時刻という)を表す情報とが保存されている。
【0027】
図3に示すイベント検出処理の実行が開始されると、図4の信号取得部291は、図2の第1通信回路290fが出入信号を受信したか否かを判別する(ステップS01)。このとき、第1通信回路290fが出入信号を受信しなかったと判別されると(ステップS01;No)、信号取得部291は、ステップS01の処理を繰り返す。
【0028】
ステップS01において、第1通信回路290fが出入信号を受信したと判別されると(ステップS01;Yes)、信号取得部291は、第1通信回路290fから出入信号を取得した後に、例えば、OS(Operating System)から現在時刻を取得し、取得した時刻を出入信号の取得時刻とする。その後、イベント検出部293は、同様に、例えば、OSから現在時刻を取得すると共に、記憶230に記憶された第1の時間を表す情報を読み出す。その後、イベント検出部293は、取得した現在時刻が、出入信号が取得された時刻(つまり、取得時刻)から、上記読み出された情報で表される第1の時間だけ経過した時刻であるか否かを判別する(ステップS02)。尚、第1の時間は、住宅Hに居住するユーザが部屋Rの出入り口を通過してから機器230のいずれかを操作するまでに通常要する時間よりも長い時間に予め設定されている。
【0029】
ステップS02において、取得時刻から第1の時間だけ経過していないと判別されると(ステップS02;No)、図4の動作特定部292は、信号取得部291が図1の電流センサ212から取得した計測信号に基づいて機器230に含まれる複数の機器の動作状態をそれぞれ特定し、特定した動作状態の少なくとも1つが前回に特定した状態から変化したか否かを判別する(ステップS03)。
【0030】
ここで、機器230のいずれも動作していない場合、電力線Lで計測される電流波形は、図6(a)に示すような正弦波となる。次に、機器230に含まれるIHクッキングヒーターが動作すると、図6(b)に示すような電流波形が、図6(a)の電流波形に対して合成される。これに対して、機器230に含まれるエアコン動作すると、図6(c)に示すような電流波形が、図6(a)の電流波形に対して合成される。つまり、動作する機器毎に、図6(a)の正弦波に合成される電流波形の特徴が異なる。
【0031】
このため、記憶部294は、機器230に含まれる機器を識別する情報と、当該機器が動作する場合に電力線Lの電流波形に合成される電流波形の特徴量を表す情報とを対応付けて予め記憶している。この電流波形の特徴量は、電流波形から抽出された高調波成分(例えば、周波数1kHz〜20kHzの電流成分)の周波数、位相、及びレベルを含む。
【0032】
ここで、図4の信号取得部291は、第1通信回路290fで受信された計測信号を取得し、取得した計測信号で表される電流値を表す情報と、当該計測信号の取得時刻を表す情報とを対応付けて記憶部294に保存する処理を、図3のイベント検出処理と並列的に、かつ所定時間毎に実行する。このため、動作特定部292は、記憶部294から、現在時刻より所定時間前までに取得された複数の計測信号で表される電流値と、当該計測信号の取得時刻とに基づいて電力線Lを流れる電流の電流波形を特定し、特定した電流波形から高調波成分を取り出す。その後、動作特定部292は、取り出された高調波成分からウェーブレット(wavelet)変換を用いて特徴量を抽出する。尚、高調波成分を検出する方法として、当業者は、例えば、特許4400610号公報に記載の方法を含む公知の手法を用いることができる。
【0033】
その後、動作特定部292は、電流波形から抽出された特徴量と、記憶部294に記憶された情報で表される特徴量とを比較し、当該比較結果に基づいて動作を開始した機器及び動作を終了した機器(つまり、動作状態が変化した機器)を同定する。尚、動作を開始した機器及び動作を終了した機器を同定する方法として、当業者は、例えば、特許4400610号公報に記載の方法を含む公知の手法を用いることができる。
【0034】
図3のステップS03において、動作状態が変化しなかったと判別されると(ステップS03;No)、ステップS02から上記処理が繰り返される。ステップS03において、動作状態が変化したと判別されると(ステップS03;Yes)、動作特定部292は、OSから現在時刻を取得し、取得した時刻を動作状態が変化した時刻とする。次に、動作特定部292は、図5の動作状態テーブルの最終変化時刻列に、当該時刻を表す情報を保存すると共に、動作状態テーブルが有する列であって、機器230に含まれる機器にそれぞれ対応した列に、当該機器の動作状態を表す情報を保存する動作状態情報保存処理を実行する(ステップS04)。その後、イベント検出部293は、入室イベントが発生したと判別する(ステップS05)。図7(a)に示すように、通常、ユーザは、部屋Rに入室すると、部屋Rの出入り口を時刻t1に通過してから第1の時間Toutだけ経過する前に(例えば、t2からt4において)機器230のいずれかを操作するため、機器230の動作状態が変化するからである。
【0035】
図3のステップS02において、取得時刻から第1の時間だけ経過したと判別されると(ステップS02;Yes)、イベント検出部293は、退室イベントが発生したと判別する(ステップS06)。図7(b)に示すように、通常、ユーザは、部屋Rから退室すると、部屋Rの出入り口を時刻t1に通過してから第1の時間Toutだけ経過する間において、部屋Rで使用される機器230を操作することがないため、機器230の動作状態が変化しないからである。尚、第1の時間は、部屋Rから外出したか否かを判定するために用いられるため、外出判定猶予時間とも称される。
【0036】
図3のステップS05又はステップS06の後に、イベント検出部293は、イベントの検出結果を表す情報と、当該イベントの検出時刻を表す情報とを対応付けて記憶部294へ保存する検出結果情報保存処理を実行する(ステップS07)。その後、ステップS01から上記処理が繰り返される。
【0037】
上記のイベント検出処理の実行と並列的に、生活シーン特定装置290のCPU290aは、図8に示すような生活シーン特定処理の実行を開始する。これにより、CPU290aは、図4の信号取得部291、動作特定部292、記憶部294、イベント検出部293、及び生活シーン特定部295の他に、情報出力部296として機能する。
【0038】
ここで、生活シーンは生活イベントで特徴付けられるため、生活シーンに基づいて類型化されたユーザの生活パタンが異なると、ユーザによってイベントに利用される機器230のパタン(以下、機器230の動作パタンという)が異なる場合がある。例えば、掃除シーン、洗濯シーン、及び食事シーンでは、それぞれ掃除機イベント、洗濯機イベント、並びに食事イベントにおいて、掃除機、洗濯機、並びにHIクッキングヒーター、炊飯器、及び電子レンジがそれぞれ利用されるという相関がある。これに対して、外出シーン、睡眠シーン、及び異常シーンでは、ユーザが機器230を操作することがない又は少ないため、機器230の動作パタンがそれぞれ共通している又は差異が乏しい。例えば、ユーザがテレビを動作させ、かつ照明を灯したまま、外出したり、眠ったり、意識を失っていたりすると、テレビ及び照明の動作状態が変化しない又は変化し難い。つまり、外出中、睡眠中、及び意識を失っている間に、ユーザが機器230を操作することは無い又は殆ど無い。
【0039】
このため、図4の記憶部294は、図9に示すような動作パタンテーブルを記憶している。図9の動作パタンテーブルは、生活シーンを特徴付ける生活イベントを表す情報と、機器230に含まれる電子レンジ、IHクッキングヒーター、炊飯器、掃除機、及び洗濯機にそれぞれ対応した列などに、それぞれの機器が当該生活イベントにおいて利用されるか否か(つまり、動作するか否か)を表す動作パタン情報とが対応付けられて複数保存されている。具体的には、食事イベント、選択イベント、及び掃除イベントには、それぞれ1つの動作パタンが別個に対応付けられているのに対し、睡眠イベント、異常イベント、及び外出イベントには、1つの動作パタンが共通に対応付けられている。
【0040】
また、イベントが生じる頻度は、時間帯毎に異なる。例えば、日中の方が夜間よりも頻繁にイベントが生じる。このため、図4の記憶部294は、図10に示すような第2の時間テーブルを記憶している。この第2の時間テーブルは、時間帯を表す情報と、当該時間帯の開始時刻を表す情報と、当該時間帯の終了時刻を表す情報と、当該時間帯に生じるイベントにおいて機器230が操作されてから再度操作されるまでの時間である第2の時間を表す情報とが対応付けて複数保存されている。この第2の時間は、生活シーンが異常シーンであるか否かを判定するために用いられる時間閾値であるので、異常判定猶予期間とも称される。
【0041】
図8の生活シーン特定処理の実行を開始すると、図4の生活シーン特定部295は、記憶部294から、イベント検出部293で入室イベントが検出された時刻(以下、入室イベント検出時刻という)を表す情報及び退室イベントが検出された時刻(以下、退室イベント検出時刻という)を表す情報を読み出す。次に、生活シーン特定部295は、読み出された情報で表される入室イベント検出時刻が退室イベント検出時刻よりも後であるか否かを判別することで、現在ユーザが、部屋Rに在室しているかを判別する(ステップS11)。
【0042】
ステップS11において、現在ユーザが部屋Rに在室していると判別された場合に(ステップS11;Yes)、生活シーン特定部295は、ユーザの生活シーンが在室シーンであると特定する(ステップS12)。次に、生活シーン特定部295は、図4の動作特定部292によって特定された機器230の動作状態に基づいて、例えば、掃除シーン、洗濯シーン、食事シーン、睡眠シーン、及び異常シーンなどの在室シーンよりも詳細に類別された生活シーンを特定する詳細特定処理を実行する(ステップS13)。
【0043】
具体的には、先ず、図4のイベント検出部293が、図5の動作状態テーブルに保存された動作状態情報を読み出す。次に、イベント検出部293は、読み出された動作状態情報と一致する動作パタン情報を、図9の動作パタンテーブルから検索し、検索された動作パタン情報に対応付けられた情報で表される生活イベントを検出する。その後、生活シーン特定部295は、検出された生活イベントで特徴付けられる生活シーンを詳細に分類された生活シーンとして特定する。
【0044】
具体例として、図9に示すように、洗濯機、掃除機、並びに電子レンジ、IHクッキングヒーター、及び炊飯器がそれぞれ操作している動作状態に基づいて、洗濯イベント、掃除イベント、及び食事イベントの発生がそれぞれ検出される。また、洗濯イベント、掃除イベント、及び食事イベントの発生に基づいて、詳細な生活シーンが、洗濯シーン、掃除シーン、及び食事シーンであると特定される。同様に、図9に示すように、洗濯機、掃除機、並びに電子レンジ、IHクッキングヒーター、及び炊飯器のいずれも、睡眠イベント、異常イベント、及び退出イベントでは利用されない。このため、これらの機器のいずれも動作していない動作状態に基づいて睡眠イベント又は異常イベントが発生したことが検出され、この検出結果に基づいて生活シーンが睡眠シーン及び異常シーンのいずれかであると特定される。外出シーンは、ステップS12で特定された在室シーンに含まれないためである。
【0045】
図8のステップS13の後に、生活シーン特定部295は、特定された生活シーンが睡眠シーン又は異常シーンであるか、睡眠シーン及び異常シーンのいずれでもないか(つまり、洗濯シーン、掃除シーン、及び食事シーンなどであるか)を判別する(ステップS14)。このとき、特定された生活シーンが睡眠シーン又は異常シーンであると判別されると(ステップS14;Yes)、生活シーン特定部295は、図5の動作状態テーブルから機器230の動作状態が最後に変化した時刻である最終変化時刻を表す情報を読み出す(ステップS15)。次に、生活シーン特定部295は、OSから現在時刻を取得する(ステップS16)。その後、生活シーン特定部295は、現在時刻が含まれる時間帯を表す情報を、図10の第2の時間テーブルから検索し、検索された時間帯を表す情報に対応付けられた第2の時間を表す情報を読み出す(ステップS17)。
【0046】
その後、生活シーン特定部295は、ステップS15で読み出された情報で表される最終変化時刻から第2の時間だけ経過したか否かを、ステップS16で取得された現在時刻に基づいて判別する(ステップS18)。このとき、生活シーン特定部295は、最終変化時刻から第2の時間だけ経過したと判別されると(ステップS18;Yes)、生活シーンが、異常シーンであると特定する(ステップS19)。図11(a)に示すように、通常、ユーザは、時刻t4において機器230を操作すると、第2の時間Tab経過する前に(例えば、時刻t5に)機器230を再操作するので、図11(b)に示すように、時刻t4から第2の時間Tabを経過しても再操作が行われない場合には、機器230を操作できない程にユーザの健康状態が悪化した若しくはユーザが負傷した、又は死亡した可能性が高いためである。
【0047】
図8のステップS18において、生活シーン特定部295は、最終変化時刻から第2の時間だけ経過していないと判別されると(ステップS18;No)、生活シーンが、正常シーンに含まれる睡眠シーンであると特定する(ステップS20)。
【0048】
ステップS11において、現在ユーザが部屋Rに在室していないと判別された場合に(ステップS11;No)、生活シーン特定部295は、ユーザの生活シーンが外出シーンであると特定する(ステップS21)。次に、生活シーン特定部295は、ステップS16と同様に、現在時刻を取得する(ステップS22)。その後、生活シーン特定部295は、ステップS11で読み出した最後の退室イベントの検出時刻(以下、最終外出時刻という)から第3の時間だけ経過したか否かを、現在時刻に基づいて判別する(ステップS23)。
【0049】
ここで、第3の時間は、ユーザが退室してから迷子にならずに再び入室するまでに要する時間である。このため、最終外出時刻から第3の時間だけ経過したと判別されると(ステップS23;Yes)、生活シーン特定部295は、生活シーンが外出シーンに含まれる迷子シーンであると特定する(ステップS24)。尚、ステップS23において、最終外出時刻から第3の時間だけ経過していないと判別されると(ステップS23;No)、ステップS11から上記処理が繰り返される。
【0050】
ステップS19、ステップS20、及びステップS24の後、若しくは、ステップS14において、特定された生活シーンが睡眠シーン及び異常シーンのいずれでもないと判別された場合に、図4の情報出力部296は、特定された生活シーンを表す生活シーン情報を、図2の第2通信回路290gへ出力し(ステップS25)、第2通信回路290gは、出力された情報を、図1のケアセンタCに設置されたサーバ100へ送信する。その後、ステップS11から上記処理が繰り返される。尚、ステップS25において、特定された生活シーンが異常シーン又は迷子シーンである場合には、情報出力部296は、ユーザの安否を確認する必要がある旨のメッセージ、又はユーザの生命が危険にさらされている旨などの警告メッセージを生活シーン情報と共に出力し、サーバ100は、受信した情報で表される生活シーンと受信したメッセージとを表示しても良い。
【0051】
本実施形態において、出入センサ211は、部屋Rの出入り口に設置され、ユーザの部屋Rに対する出入りを検出するとして説明した。また、生活シーン特定装置290は、ユーザの部屋Rに対する入室イベント及び退室イベントの発生を検出するとして説明した。さらに、生活シーン特定装置290は、これらのイベントの検出結果と、部屋Rで使用される機器230の動作状態とに基づいて、現在の生活シーンが、部屋Rにユーザが居る在室シーンであるか、部屋Rから外出した外出シーンであるかを特定するとして説明した。
【0052】
しかし、これに限定される訳ではなく、出入センサ211は、住宅Hの玄関などの出入り口に設置され、ユーザの住宅Hに対する出入りを検出する構成を採用できる。この構成において、生活シーン特定装置290は、ユーザの住宅Hに対する帰宅イベント及び外出イベントの発生を検出する構成を採用できる。さらに、生活シーン特定装置290は、これらのイベントの検出結果と、住宅Hで使用される機器230の動作状態とに基づいて、現在の生活シーンが、住宅Hにユーザが居る在宅シーンであるか、住宅Hから外出した外出シーンであるかを特定する構成を採用できる。
【0053】
本実施形態において、生活シーン特定システム1は、電流センサ212を含んで構成され、生活シーン装置290は、電流センサ212によって電力線Lで計測される電流波形に基づいて機器230の動作状態を特定するとして説明した。しかし、これに限定される訳ではなく、生活シーン特定システム1は、電圧センサを含んで構成され、生活シーン装置290は、電圧センサによって電力線Lで計測される電圧波形に基づいて機器230の動作状態を特定する構成を採用できる。
【0054】
これらの構成によれば、機器230の動作の継続時間と、出入信号が取得された取得時刻とに基づいて退室イベントの発生を検出した後に、検出結果と機器230の動作とに基づいてユーザの生活シーンを特定する。このため、例えば、機器230の動作状態が変化しない場合であっても、ユーザが退室したか否かに基づいてユーザの生活シーンを従来より正確に特定できる。
【0055】
またこれらの構成によれば、室内に対してユーザが出入りしたことを検出する出入センサ211から出力された出入信号と、室内で使用される機器230へ電力を供給する電力線Lの電圧を検出する電流センサ212又は電流を検出する電流センサから出力された計測信号とに基づいてユーザの生活シーンを特定する。このため、例えば、室内に設置された複数の人感センサからそれぞれ出力された信号に基づいて退室イベントを検出する場合と比べて、少ないセンサで退室イベントを検出できる。これにより、室内におけるセンサの設置数が少なくなるため、センサを設置するために行われる工事が容易になるので、システムの設置コストを軽減できる。また例えば、室内に設置されたカメラなどによって、ユーザの生活を監視する場合と比べてプライバシーを侵害し難い。
【0056】
第1の時間は、ユーザが入室してから、例えば、入室した部屋Rに設置された照明又はテレビなどの機器230を操作するまでに要する時間より長い時間に設定されている。このためこれらの構成によれば、出入信号が取得された取得時刻における機器230の動作が、当該取得時刻から第1の時間だけ経過するまでの間において変化しない場合に退室イベントの発生を検出するので、退室イベントの発生を従来よりも正確に検出できるだけでなく、当該室内におけるユーザの存否を従来よりも正確に判別できる。
【0057】
またこれらの構成によれば、ユーザの出入を表す出入信号が取得された取得時刻における機器230の動作が、当該取得時刻から第1の時間だけ経過するよりも前に変化した場合に入室イベントの発生を検出するので、入室イベントの発生を従来よりも正確に検出できるだけでなく、室内におけるユーザの存否を従来よりも正確に判別できる。
【0058】
第2の時間は、ユーザの健康状態が機器の操作を行える程度の健康状態にある場合に、ユーザが最期に機器230を操作してから機器230を再操作するまでに通常経過する時間よりも長く設定されている。このためこれらの構成によれば、ユーザが在室している場合に、機器230の動作が第2の時間より長く継続すると、ユーザの生活シーンがユーザの健康状態に異常が生じている異常シーンであると特定するので、従来よりも正確に生活シーンが異常シーンであることを特定できる。
【0059】
またこれらの構成によれば、入室イベントが検出され、かつ生活シーンが異常シーンでないと特定される場合に、生活シーンが睡眠中のシーンであるか否かを機器230の動作に基づいて特定する。このため、ユーザが外出している場合、ユーザの健康状態が異常状態にある場合、及びユーザが睡眠している場合には、機器230の動作状態が変化しない又は変化しにくいにも関わらず、生活シーンが睡眠中のシーンであるか否かを従来よりも正確に特定できる。
【0060】
第3の時間は、ユーザが外出した後に再入室するまでに通常要する時間よりも長く設定されている。このためこれらの構成によれば、退室イベントが検出されてから第3の時間を経過しても入室イベントが検出されない場合に、ユーザの生活シーンは、迷子になっているシーンであると特定するため、従来よりも詳細かつ正確に外出中の生活シーン特定できる。特に、痴呆症のユーザが迷子になっているか否か(徘徊しているか否か)を従来よりも正確に特定できる。
【0061】
本実施形態において、生活シーン装置290に記憶された情報で表される第1の時間、第2の時間、及び第3の時間の好適な値は、当業者が実験により定めても良いし、図2の操作ボタン290jを操作してユーザが設定しても良い。
【0062】
本実施形態において、生活シーン特定システム1は、生活シーン装置290を備えるとして説明したが、これに限定される訳ではない。生活シーン特定システム1は、生活シーン装置290を備えない構成を採用できる。この構成において、ケアセンタCに設置されたサーバ100は、図3のイベント検出処理及び図8の生活シーン特定処理を実行することで、図4に示した生活シーン装置290の信号取得部291、動作取得部292、イベント検出部293、記憶部294、及び生活シーン特定部295が有する機能を発揮する構成を採用できる。
【0063】
尚、本実施形態に係る機能を実現するための構成を予め備えた生活シーン特定装置290として提供できることはもとより、プログラムの適用により、既存の生活シーン特定装置を本実施形態に係る生活シーン特定装置290として機能させることもできる。すなわち、上記実施形態で例示した生活シーン特定装置290による各機能構成を実現させるための生活シーン特定プログラムを、既存の生活シーン特定装置を制御するコンピューター(CPUなど)が実行できる様に適用することで、本実施形態に係る生活シーン特定装置290として機能させることができる。
【0064】
このようなプログラムの配布方法は任意であり、例えば、メモリカード、CD−ROM、又はDVD−ROMなどの記録媒体に格納して配布できる他、インターネットなどの通信媒体を介して配布することもできる。尚、本発明の給湯機の制御方法は、給湯コントローラ29を用いて実施できる。
【0065】
また、本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施形態は、本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。つまり、本発明の範囲は、実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。そして、特許請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、本発明の範囲内とみなされる。
【符号の説明】
【0066】
1 生活シーン特定システム
10 通信網
100 サーバ
211 出入センサ
212 電流センサ
220 分電盤
230 機器
290 生活シーン特定装置
290a CPU
290b ROM
290c RAM
290d ハードディスク
290f 第1通信回路
290g 第2通信回路
290i 7SEG表示部品
290j 操作ボタン
291 信号取得部
292 動作特定部
293 イベント検出部
294 記憶部
295 生活シーン特定部
296 情報出力部
C ケアセンタ
E 電気系統
H 住宅
L 電力線
R 部屋

【特許請求の範囲】
【請求項1】
室内に対してユーザが出入りしたことを表す出入信号と、前記室内で使用される機器へ電力を供給する電力線の電流又は電圧の計測値を表す計測値信号とを取得する信号取得手段と、
前記信号取得手段で取得された計測値信号に基づいて、前記機器の動作を特定する動作特定手段と、
前記動作特定手段で特定された動作の継続時間と、前記信号取得手段で出入信号が取得された取得時刻とに基づいて、前記ユーザが前記室内から退室する退室イベントの発生を検出するイベント検出手段と、
前記イベント検出手段による検出結果と、前記動作特定手段で特定された前記機器の動作とに基づいて、前記ユーザの生活シーンを特定する生活シーン特定手段と、を備える、
ことを特徴とする生活シーン特定装置。
【請求項2】
前記イベント検出手段は、前記動作特定手段で特定された前記取得時刻における前記機器の動作が、前記取得時刻から第1の時間が経過するまでの間において変化しない場合に、前記退室イベントの発生を検出する、
ことを特徴とする請求項1に記載の生活シーン特定装置。
【請求項3】
前記イベント検出手段は、前記動作特定手段で特定された前記取得時刻における前記機器の動作が、前記取得時刻から前記第1の時間だけ経過するよりも前に変化した場合に、前記ユーザが前記室内へ入室する入室イベントの発生を検出する、
ことを特徴とする請求項2に記載の生活シーン特定装置。
【請求項4】
前記生活シーン特定手段は、前記イベント検出手段によって前記入室イベントが検出されてから前記退室イベントが検出されるまでの間において、前記動作特定手段で特定された前記機器の動作が第2の時間より長い時間に亘って継続する場合に、前記ユーザの生活シーンは、前記ユーザの健康状態に異常が生じている異常シーンであると特定する、
ことを特徴とする請求項3に記載の生活シーン特定装置。
【請求項5】
前記生活シーン特定手段は、前記イベント検出手段によって前記入室イベントが検出されてから前記退室イベントが検出されるまでの間において、前記動作特定手段で前記機器の動作が特定されてから前記第2の時間が経過する前に前記機器の動作が変化する場合に、前記変化後の動作に基づいて前記ユーザの生活シーンが、前記ユーザが睡眠中のシーンであるか否かを特定する、
ことを特徴とする請求項4に記載の生活シーン特定装置。
【請求項6】
前記生活シーン特定手段は、前記イベント検出手段によって前記退室イベントが検出されてから第3の時間を経過しても前記入室イベントが検出されない場合に、前記ユーザの生活シーンは、前記ユーザが迷子になっているシーンであると特定する、
ことを特徴とする請求項3から5のいずれか一項に記載の生活シーン特定装置。
【請求項7】
コンピュータを、
室内に対してユーザが出入りしたことを表す出入信号と、前記室内で使用される機器へ電力を供給する電力線の電流又は電圧の計測値を表す計測値信号とを取得する信号取得手段、
前記信号取得手段で取得された計測値信号に基づいて、前記機器の動作を特定する動作特定手段、
前記動作特定手段で特定された動作の継続時間と、前記信号取得手段で出入信号が取得された取得時刻とに基づいて、前記ユーザが前記室内から退室する退室イベントの発生を検出するイベント検出手段、
前記イベント検出手段による検出結果と、前記動作特定手段で特定された前記機器の動作とに基づいて、前記ユーザの生活シーンを特定する生活シーン特定手段、として機能させる、
ことを特徴とする生活シーン特定プログラム。
【請求項8】
室内に対してユーザが出入りしたことを表す出入信号と、前記室内で使用される機器へ電力を供給する電力線の電流又は電圧の計測値を表す計測値信号とを取得する信号取得ステップと、
前記信号取得ステップで取得された計測値信号に基づいて、前記機器の動作を特定する動作特定ステップと、
前記動作特定ステップで特定された動作の継続時間と、前記信号取得ステップで出入信号が取得された取得時刻とに基づいて、前記ユーザが前記室内から退室する退室イベントの発生を検出するイベント検出ステップと、
前記イベント検出ステップによる検出結果と、前記動作特定ステップで特定された前記機器の動作とに基づいて、前記ユーザの生活シーンを特定する生活シーン特定ステップと、を有する、
ことを特徴とする生活シーン特定方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2012−159932(P2012−159932A)
【公開日】平成24年8月23日(2012.8.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−17906(P2011−17906)
【出願日】平成23年1月31日(2011.1.31)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】