説明

用紙収容先案内装置および用紙収容先案内プログラム

【課題】所望の属性を持つ用紙をどの用紙収容部に収容できるかをユーザが容易に把握することが可能な、用紙収容先案内装置および用紙収容先案内プログラムを提供する。
【解決手段】用紙収容先案内装置の機能を備えたMFPは、画像形成ユニットに供給される用紙を収容するための用紙トレイ毎に、当該用紙トレイが対応可能な用紙の属性を認識し(S101)、ユーザが収容を所望する用紙の属性の入力を受け付ける(S102)。そして、MFP20は、認識の対象とされた用紙トレイのうち、入力された用紙の属性に適合する用紙トレイを判別し(S103、S104)、その判別結果を通知する(S105、S106)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、用紙の収容先を案内する用紙収容先案内装置、および当該用紙収容先案内装置を制御するための用紙収容先案内プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、用紙処理装置としての画像形成装置の多くは、複数の用紙トレイを構成要素として備えており、画像形成装置全体として、より多様なサイズ、種類等の属性を持つ用紙に対応可能となってきている。
【0003】
しかし、給紙機構、通紙経路、あるいは用紙サイズ検出機構の構成の相違によって、全ての用紙トレイが等しく多様な属性の用紙に対応できるわけではない。例えば用紙サイズが限定される用紙トレイもあれば、用紙種類が限定される用紙トレイもある。あるいは用紙サイズおよび用紙種類の両方が限定される用紙トレイも存在する。つまり、用紙トレイの用紙属性に関する制限事項は様々である。
【0004】
したがって、ユーザは、或る属性を持つ用紙を用紙トレイに収容したい場合、どの用紙トレイを使用できるのかを把握するために、例えば画像形成装置の取扱説明書等の情報を調べる必要があり、大変面倒な作業を強いられることになる。このような煩わしさから、ユーザによる用紙トレイに対する用紙属性の設定変更はそれほど頻繁には行われていない。このため、用紙が収容されてはいるが長期間使用されない用紙トレイが存在したり、常用用紙(A3、A4、あるいはLetterの普通紙)以外の用紙についてユーザは専ら手差し用紙トレイを使用したり、という自由度の少ない使用状況に陥っていた。
【0005】
このような状況下において、ユーザが用紙を用紙トレイに補給する際に案内表示を行う画像形成装置が提案されている(特許文献1参照)。この特許文献1に記載の画像形成装置は、用紙補給時に、用紙トレイが引き出されることにより、当該用紙トレイに対して予め設定されている用紙の属性を、画面に分かり易く表示するものである。これにより、用紙補給時に、用紙トレイに間違った用紙が収容されてしまう事態が防止される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2007−293246号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1に記載の画像形成装置は、ユーザが引き出した用紙トレイに対して予め設定されている用紙の属性を表示して、表示された属性を持つ用紙を誤りなく収容するようにユーザを促すものに過ぎない。
【0008】
このため、特許文献1に記載の画像形成装置は、ユーザ所望の属性を持つ用紙をどの用紙トレイに収容できるか知りたいというユーザの要望には依然として応えることができないという問題があった。
【0009】
本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、所望の属性を持つ用紙をどの用紙収容部に収容できるかをユーザが容易に把握することが可能な、用紙収容先案内装置および用紙収容先案内プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の上記目的は、下記の手段によって達成される。
【0011】
(1)用紙の収容先を案内する用紙収容先案内装置であって、所定の処理を行う処理部に供給される用紙を収容するための用紙収容部毎に、当該用紙収容部が対応可能な用紙の属性を認識する認識部と、ユーザが収容を所望する用紙の属性の入力を受け付ける入力受付部と、前記認識部による認識の対象とされた用紙収容部のうち、入力された用紙の属性に適合する用紙収容部を判別する判別部と、前記判別部による判別結果を通知する判別結果通知部と、を有することを特徴とする用紙収容先案内装置。
【0012】
(2)ユーザが収容を所望する用紙の属性に適合する用紙収容部が複数存在する場合、複数の適合する用紙収容部の中から、予め決められた基準にしたがって推奨すべき用紙収容部を選択する選択部と、選択された推奨すべき用紙収容部を通知する推奨用紙収容部通知部と、をさらに有することを特徴とする上記(1)に記載の用紙収容先案内装置。
【0013】
(3)前記所定の処理に使用すべき用紙の属性を含む複数の印刷ジョブの実行予約を受け付けるジョブ実行受付部をさらに有し、前記入力受付部は、前記複数の印刷ジョブの各々に含まれる用紙の属性の存在を、ユーザが収容を所望する用紙の属性の入力として受け付け、前記判別部は、前記複数の印刷ジョブの各々について、各印刷ジョブに含まれる用紙の属性に適合する用紙収容部を判別することを特徴とする上記(1)または(2)に記載の用紙収容先案内装置。
【0014】
(4)前記用紙収容先案内装置は、所定の処理を行う処理部と、当該処理部に供給される用紙を収容するための用紙収容部と、をさらに有する用紙処理装置であることを特徴とする上記(1)〜(3)に記載の用紙収容先案内装置。
【0015】
(5)前記用紙処理装置に装着可能な用紙収容部毎に、当該用紙収容部が対応可能な用紙の属性を記憶する記憶部と、前記用紙処理装置に現在装着されている用紙収容部を検知する検知部と、をさらに有し、前記認識部は、検知された用紙収容部毎に、当該用紙収容部が対応可能な用紙の属性を前記記憶部から抽出して認識することを特徴とする上記(4)に記載の用紙収容先案内装置。
【0016】
(6)前記認識部は、所定の処理を行う処理部および当該処理部に供給される用紙を収容するための用紙収容部を有する用紙処理装置と通信することにより、用紙収容部毎に、当該用紙収容部が対応可能な用紙の属性を取得して認識することを特徴とする上記(1)〜(3)に記載の用紙収容先案内装置。
【0017】
(7)前記処理部は用紙に画像形成処理を行うことを特徴とする上記(1)〜(6)に記載の用紙収容先案内装置。
【0018】
(8)前記処理部は用紙にフィニッシング処理を行うことを特徴とする上記(1)〜(6)に記載の用紙収容先案内装置。
【0019】
(9)用紙の収容先を案内する用紙収容先案内装置を制御するための用紙収容先案内プログラムであって、所定の処理を行う処理部に供給される用紙を収容するための用紙収容部毎に、当該用紙収容部が対応可能な用紙の属性を認識する手順(a)と、ユーザが収容を所望する用紙の属性の入力を受け付ける手順(b)と、前記認識部による認識の対象とされた用紙収容部のうち、入力された用紙の属性に適合する用紙収容部を判別する手順(c)と、前記手順(c)における判別結果を通知する手順(d)と、を有する案内処理を前記用紙収容先案内装置に実行させることを特徴とする用紙収容先案内プログラム。
【0020】
(10)前記案内処理は、ユーザが収容を所望する用紙の属性に適合する用紙収容部が複数存在する場合、複数の適合する用紙収容部の中から、予め決められた基準にしたがって推奨すべき用紙収容部を選択する手順(e)と、選択された推奨すべき用紙収容部を通知する手順(f)と、をさらに有することを特徴とする上記(9)に記載の用紙収容先案内プログラム。
【0021】
(11)前記案内処理は、前記所定の処理に使用すべき用紙の属性を含む複数の印刷ジョブの実行予約を受け付ける手順(g)をさらに有し、前記手順(b)において、前記複数の印刷ジョブの各々に含まれる用紙の属性の存在が、ユーザが収容を所望する用紙の属性の入力として受け付けられ、前記手順(c)において、前記複数の印刷ジョブの各々について、各印刷ジョブに含まれる用紙の属性に適合する用紙収容部が判別されることを特徴とする上記(9)または(10)に記載の用紙収容先案内プログラム。
【0022】
(12)前記用紙収容先案内装置は、所定の処理を行う処理部と、当該処理部に供給される用紙を収容するための用紙収容部とを有する用紙処理装置であることを特徴とする上記(9)〜(11)に記載の用紙収容先案内プログラム。
【0023】
(13)前記用紙処理装置は、当該用紙処理装置に装着可能な用紙収容部毎に、当該用紙収容部が対応可能な用紙の属性を記憶する記憶部をさらに有し、前記案内処理は、前記用紙処理装置に現在装着されている用紙収容部を検知する手順(h)をさらに有し、前記手順(a)において、検知された用紙収容部毎に、当該用紙収容部が対応可能な用紙の属性が前記記憶部から抽出されて認識されることを特徴とする上記(12)に記載の用紙収容先案内プログラム。
【0024】
(14)前記手順(a)において、所定の処理を行う処理部および当該処理部に供給される用紙を収容するための用紙収容部を有する用紙処理装置と通信することにより、用紙収容部毎に、当該用紙収容部が対応可能な用紙の属性が取得されて認識されることを特徴とする上記(9)〜(10)に記載の用紙収容先案内プログラム。
【0025】
(15)前記処理部は用紙に画像形成処理を行うことを特徴とする上記(9)〜(14)に記載の用紙収容先案内プログラム。
【0026】
(16)前記処理部は用紙にフィニッシング処理を行うことを特徴とする上記(9)〜(14)に記載の用紙収容先案内プログラム。
【0027】
(17)上記(9)〜(16)のいずれか1項に記載の用紙収容先案内プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【発明の効果】
【0028】
本発明によれば、ユーザは、所望の属性を持つ用紙をどの用紙収容部に収容できるかを容易に把握することが可能となる。
【0029】
また、各用紙収容部が対応可能な用紙の属性の範囲内で、用紙の収容先を容易に切り替えることが可能となるため、用紙収容部の活用範囲が広がる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の第1の実施形態にかかる印刷システムの全体構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示されるPCの構成を示すブロック図である。
【図3】図1に示されるMFPの構成を示すブロック図である。
【図4】印刷部の構成を模式的に示す図である。
【図5】装着可能な用紙トレイ毎の対応可能な用紙の属性を示す対応可能用紙属性テーブルの一例を示す図である。
【図6】MFPに装着されている用紙トレイ毎に設定された用紙の属性を示す設定済み用紙属性テーブルの一例を示す図である。
【図7】MFPにおける用紙収容先案内処理の手順を示すフローチャートである。
【図8】操作パネル部上に表示される用紙の属性の入力を受け付ける入力受付部の初期画面の一例を示す図である。
【図9】図8の「サイズ」が押下された場合に表示されるサイズ選択画面の一例を示す図である。
【図10】図8の「給紙方向」が押下された場合に表示される給紙方向選択画面の一例を示す図である。
【図11】図8の「種類」が押下された場合に表示される種類選択画面の一例を示す図である。
【図12】ユーザ所望の用紙の例と通知内容の例とを示す図である。
【図13】ユーザ所望の用紙が図12の用紙例Aである場合の判別結果の通知例を示す図である。
【図14】ユーザ所望の用紙が図12の用紙例Bである場合の判別結果の通知例を示す図である。
【図15】ユーザ所望の用紙が図12の用紙例Cである場合の判別結果の通知例を示す図である。
【図16】第2の実施形態にかかるMFPの構成を示すブロック図である。
【図17】用紙残量検出部の構成を模式的に示す図である。
【図18】第2の実施形態にかかるMFPにおける用紙収容先案内処理の手順を示すフローチャートである。
【図19】第2の実施形態におけるユーザ所望の用紙の例と通知内容の例とを示す図である。
【図20】ユーザ所望の用紙が図19の用紙例Aである場合の適合用紙トレイの判別結果、および推奨用紙トレイの選択結果の通知例を示す図である。
【図21】ユーザ所望の用紙が図19の用紙例Bである場合の適合用紙トレイの判別結果、および推奨用紙トレイの選択結果の通知例を示す図である。
【図22】ユーザ所望の用紙が図19の用紙例Cである場合の適合用紙トレイの判別結果、および推奨用紙トレイの選択結果の通知例を示す図である。
【図23】第3の実施形態において、用紙例A、B、Cの各用紙属性を含む3つの印刷ジョブが受け付けられた場合の判別結果の通知例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
【0032】
図1は、本発明の第1の実施形態にかかる印刷システムの全体構成を示すブロック図である。
【0033】
図1に示すように、印刷システムは、PC(パーソナルコンピュータ)10と、画像形成装置としてのMFP(Multi−Function Peripheral)20とを備え、これらはネットワーク80を介して相互に通信可能に接続されている。ネットワーク80は、イーサネット(登録商標)、トークンリング、FDDI等の規格によるLANや、LAN同士を専用線で接続したWAN等からなる。
【0034】
なお、ネットワークに接続される機器の種類および台数は、図1に示す例に限定されない。また、本発明は、ネットワーク80上のPC10が図示しないサーバを介してMFP20と接続されているシステム、あるいは、PC10がMFP20と1対1で接続されているシステムにも適用可能である。
【0035】
図2は、図1に示されるPC10の構成を示すブロック図である。
【0036】
図2に示すように、PC10は、装置全体の制御および各種演算処理を行うCPU11、プログラムやデータを格納するための不揮発性のメモリであるROM12、作業領域として一時的にプログラムやデータを記憶するためのRAM13、各種のプログラムやデータを保存するための外部記憶装置としてのハードディスク14、各種情報の表示のためのLCD等の表示部15、各種指示の入力のためのキーボードやマウスなどを含む入力部16、およびネットワーク80に接続するためのNIC(Network Interface Card)などのネットワークインタフェース17を含み、これらは信号を遣り取りするためのバス18を介して相互に接続されている。
【0037】
ハードディスク14には、文書ファイルを作成するための文書作成アプリケーションと、文書ファイルをMFP20が解釈可能なページ記述言語(PDL:Page Description Language)で記述されたPDLデータに変換して印刷ジョブを生成するためのプリンタドライバとが保存されている。
【0038】
図3は、図1に示されるMFP20の構成を示すブロック図である。
【0039】
図3に示すように、MFP20は、CPU21、ROM22、RAM23、ハードディスク24、操作パネル部25、印刷部26、用紙トレイ検知部27、およびネットワークインタフェース29を含み、これらは信号を遣り取りするためのバス30を介して相互に接続されている。なお、MFP20の構成要素のうち、PC10の構成要素と同様の機能を有する部分についての重複する説明を省略する。
【0040】
操作パネル部25は、LCDタッチパネル、各種の固定キー、ボタン、表示ランプ等で構成されており、各種の入力および表示を行うために使用される。
【0041】
印刷部26は、電子写真式プロセス等の周知の作像プロセスを用いて、画像データに基づく画像を用紙(記録媒体)上に印刷する。但し、印刷部26の印刷方式は、電子写真方式以外にも、インパクト方式、熱転写方式、インクジェット方式等によるものでもよい。
【0042】
本明細書において、用紙は、画像が印刷される対象となるシートを意味する用語として使用されており、OHP(Overhead Projector)用の透明樹脂フィルム(OHPシート)を含む概念である。
【0043】
図4は、印刷部26の構成を模式的に示す図である。
【0044】
印刷部26は、用紙を供給する給紙ユニット50、用紙に画像形成処理を行う処理部としての画像形成ユニット40、および印刷後の用紙が排出される排紙ユニット60を有している。また、印刷部26は、用紙の表裏を反転させるための反転機構部70を備えている。
【0045】
印刷部26の画像形成ユニット40は、矢印方向に回転する感光体ドラム41、帯電装置42、露光装置43、現像装置44、中間転写ベルト45、清掃装置46、および定着装置47を有している。感光体ドラム41の表面が帯電装置42により一様に帯電された後、露光装置43よりレーザを照射することにより、感光体ドラム41の表面に静電潜像が作成される。静電潜像は感光体ドラム41の回転に伴い、トナーが感光体ドラム41上の静電潜像に付着して静電潜像が顕像化される。現像装置44は、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の各色の現像ローラ48を有しており、顕像化された各色のトナー画像は、転写部49まで搬送されて順次中間転写ベルト45上に転移されて重ね合わされ、重ね合わされたカラーの画像が、給紙ユニット50から搬送されてきた用紙に転写される。用紙上のトナー画像は、定着装置47で定着されて、排紙ユニット60に排出される。
【0046】
給紙ユニット50は、複数の用紙トレイ51〜55を備えている。用紙トレイ56は手差し用紙トレイである。用紙収容部としての用紙トレイ51〜55は、画像形成ユニット40に供給される用紙を収容する。
【0047】
用紙トレイ検知部27は、MFP20に現在装着されている用紙トレイを検知する。
【0048】
ROM22には、MFP20の制御プログラムが保存されている。また、ROM22には、MFP20に装着可能な用紙トレイ毎に、当該用紙トレイが対応可能な用紙の属性(サイズ、給紙方向、種類)が保存されている。装着可能な用紙トレイ毎の対応可能な用紙の属性は、MFPの構成に依存する予め決められた固定値である。
【0049】
図5は、装着可能な用紙トレイ毎の対応可能な用紙の属性を示す対応可能用紙属性テーブルの一例を示す図である。すなわち、ROM22には、MFP20に装着可能な用紙トレイ毎に、各用紙トレイがどのような属性を持つ用紙に対応可能であるかという対応範囲を示す情報が保存されている。なお、図5に示されるトレイ1〜5は、図4の用紙トレイ51〜55に対応するものである(以降の図面または説明でも同様)。
【0050】
ハードディスク24には、MFP20に装着されている用紙トレイ毎に設定された用紙の属性が保存されている。ユーザは、図示しない用紙属性設定部を用いて、MFP20に装着されている各用紙トレイについて、対応可能な用紙の属性の範囲内において、一つの用紙の属性(サイズ、給紙方向、種類)を設定することができる。本実施形態では、操作パネル部25に表示された用紙属性設定部を用いて、用紙の属性が設定され得る。但し、ネットワーク80を介してPC10からMFP20に内蔵されているWebサーバにアクセスし、ブラウザにより表示された用紙属性設定部上で用紙の属性が設定されてもよい。あるいは、PC10からSNMP等のネットワークアプリケーションを介してMFP20のMIB情報にアクセスすることにより、用紙の属性が設定されてもよい。こうして設定された用紙の属性は、ハードディスク24に記憶される。したがって、一度設定された用紙の属性の内容は、電源をOFF/ONしても消失することが無く、また随時参照することが可能である。
【0051】
図6は、MFP20に装着されている用紙トレイ毎に設定された用紙の属性を示す設定済み用紙属性テーブルの一例を示す図である。
【0052】
PC10、およびMFP20は、上述した構成要素以外の構成要素を含んでいてもよく、あるいは、上述した構成要素のうちの一部が含まれていなくてもよい。
【0053】
次に、本実施形態の印刷システムにおける用紙収容先案内処理について説明する。
【0054】
図7は、MFP20における用紙収容先案内処理の手順を示すフローチャートである。なお、図7のフローチャートにより示されるアルゴリズムは、MFP20のROM22等の記憶部にプログラムとして記憶されており、当該プログラムがCPU21によってRAM23上に読み出されて実行される。
【0055】
まず、画像形成ユニット40に供給される用紙を収容するための用紙トレイ51〜55毎に、当該用紙トレイが対応可能な用紙の属性が認識される(S101)。
【0056】
ここでは最初に、MFP20に現在装着されている用紙トレイが、用紙トレイ検知部27により検知される。そして、その後の判別処理に必要な情報として、検知された用紙トレイ毎に、当該用紙トレイが対応可能な用紙の属性が、ROM22に記憶されている対応可能用紙属性テーブル(図5参照)から抽出されて認識される。
【0057】
続いて、ユーザが収容を所望する用紙の属性の入力が受け付けられる(S102)。すなわち、ユーザが用紙トレイに収容したい用紙の属性が、操作パネル部25を通じて受け付けられる。CPU21は、受け付けられた用紙の属性をRAM23に記憶する。
【0058】
図8は、操作パネル部25上に表示される用紙の属性の入力を受け付ける入力受付部の初期画面の一例を示す図、図9は、図8の「サイズ」が押下された場合に表示されるサイズ選択画面の一例を示す図、図10は、図8の「給紙方向」が押下された場合に表示される給紙方向選択画面の一例を示す図、図11は、図8の「種類」が押下された場合に表示される種類選択画面の一例を示す図である。図8〜図11に示される入力受付部は、これからユーザが使用したい用紙の属性をMFP20に伝える手段を提供する。
【0059】
ステップS103およびS104では、CPU21は、用紙属性の認識の対象とされた用紙トレイを判別する。すなわち、現在装着されている用紙トレイのうち、ユーザにより入力された用紙の属性に適合する用紙トレイを判別する。ここで、CPU21は、MFP20に装着されている各用紙トレイが対応可能な用紙属性をチェックすることにより、ユーザにより入力された用紙属性を、対応可能な用紙属性中に含む用紙トレイがあるか否かを判断する。
【0060】
具体的にはまず、ユーザが収容を所望する用紙の種類に適合する用紙トレイが存在するか否かが判断される(S103)。ユーザが収容を所望する用紙の種類に適合する用紙トレイが存在しないと判断された場合(S103:NO)、ステップS106に進む。
【0061】
ユーザが収容を所望する用紙の種類に適合する用紙トレイが存在すると判断された場合(S103:YES)、続いて、ユーザが収容を所望する用紙のサイズおよび給紙方向に適合する用紙トレイが存在するか否かが判断される(S104)。ユーザが収容を所望する用紙のサイズおよび給紙方向に適合する用紙トレイが存在しないと判断された場合(S104:NO)、ステップS106に進む。
【0062】
そして、ステップS104においてユーザが収容を所望する用紙のサイズおよび給紙方向に適合する用紙トレイ(適合用紙トレイ)が存在すると判断された場合(S104:YES)、適合用紙トレイが通知される(S105)。すなわち、適合用紙トレイを示すメッセージが操作パネル部25に表示される。
【0063】
一方、ステップS106では、適合用紙トレイが存在しない旨のメッセージが操作パネル部25に表示される。
【0064】
このようにして適合用紙トレイの判別結果が通知されて(S105、S106)、図7の処理が終了する。
【0065】
次に、具体的な例を挙げて、用紙収容先案内処理について詳しく説明する。
【0066】
図12は、ユーザ所望の用紙の例と通知内容の例とを示す図である。
【0067】
まず、ユーザ所望の用紙が用紙例A(A4T、OHP)である場合について説明する。A4TのうちのA4は、用紙サイズがA4サイズであることを指す。A4TのうちのTは、給紙方向が用紙の短辺が通紙の先端の辺になる方向(SEF:Short Edge Feed)であることを指す。OHPとは、用紙種類がOHPシートであることを指す。なお、例えばA4YのうちのYは、給紙方向が用紙の長辺が通紙の先端の辺になる方向(LEF:Long Edge Feed)であることを指す。
【0068】
適合用紙トレイの判別処理において、装着が検知された用紙トレイのうち、ユーザにより入力された用紙の属性に適合する用紙トレイが判別される。図12の用紙例Aの場合、CPU21は、トレイ1、トレイ2、トレイ3、トレイ4、トレイ5の中で、まず用紙種類について、OHPに対応可能な用紙トレイが存在するか否かを検索する。図5の例によれば、トレイ1のみが対応可能な用紙種類としてOHPを含んでいる。したがって、CPU21は、トレイ1を用紙種類に関する適合候補用紙トレイと位置づける。続いて、CPU21は、トレイ1のみに対して、用紙サイズおよび給紙方向がA4Tに対応可能か否かを判断する。図5の例によれば、トレイ1はA4Tの用紙サイズおよび給紙方向に対応可能である。結果として、ユーザ所望の用紙属性に適合する用紙トレイが存在し、その適合用紙トレイはトレイ1であるという判別結果が得られる。
【0069】
図13は、ユーザ所望の用紙が図12の用紙例Aである場合の判別結果の通知例を示す図である。本実施形態では、判別結果は、操作パネル部25上に表示される(図14、図15の場合も同様である)。
【0070】
次に、ユーザ所望の用紙が用紙例B(A4T、両面不可紙)である場合について説明する。両面不可紙とは、片面印刷済みの再利用紙等、両面印刷には適さない用紙を指す。
【0071】
図12の用紙例Bの場合、CPU21は、トレイ1、トレイ2、トレイ3、トレイ4、トレイ5の中で、まず用紙種類について、両面不可紙に対応可能な用紙トレイが存在するか否かを検索する。図5の例によれば、トレイ1、トレイ2、トレイ3、トレイ4、トレイ5の全てが対応可能な用紙種類として両面不可紙を含んでいる。したがって、CPU21は、トレイ1、トレイ2、トレイ3、トレイ4、トレイ5の全てを用紙種類に関する適合候補用紙トレイと位置づける。続いて、CPU21は、各用紙トレイに対して、用紙サイズおよび給紙方向がA4Tに対応可能か否かを判断する。図5の例によれば、トレイ1、トレイ2、トレイ3、トレイ4、トレイ5の全てがA4Tの用紙サイズおよび給紙方向に対応可能である。結果として、ユーザ所望の用紙属性に適合する用紙トレイが存在し、その適合用紙トレイは、トレイ1、トレイ2、トレイ3、トレイ4、トレイ5の全てであるという判別結果が得られる。
【0072】
図14は、ユーザ所望の用紙が図12の用紙例Bである場合の判別結果の通知例を示す図である。
【0073】
次に、ユーザ所望の用紙が用紙例C(LetterT、薄紙)である場合について説明する。LetterTのうちのLetterは、用紙サイズがLetterサイズであることを指す。LetterTのうちのTは、給紙方向がSEFであることを指す。薄紙とは、普通紙に対して坪量が小さく厚みが薄い用紙を指す。
【0074】
図12の用紙例Cの場合、CPU21は、トレイ1、トレイ2、トレイ3、トレイ4、トレイ5の中で、まず用紙種類について、薄紙に対応可能な用紙トレイが存在するか否かを検索する。図5の例によれば、トレイ4が対応可能な用紙種類として薄紙を含んでいる。したがって、CPU21は、トレイ4を用紙種類に関する適合候補用紙トレイと位置づける。続いて、CPU21は、トレイ4のみに対して、用紙サイズおよび給紙方向がLetterTに対応可能か否かを判断する。図5の例によれば、トレイ4はLetterTの用紙サイズおよび給紙方向に対応していないことがわかる。結果として、ユーザ所望の用紙属性に適合する用紙トレイが存在しないという判別結果が得られる。
【0075】
図15は、ユーザ所望の用紙が図12の用紙例Cである場合の判別結果の通知例を示す図である。
【0076】
このように本実施形態では、用紙収容先案内装置の機能を備えたMFPは、画像形成ユニットに供給される用紙を収容するための用紙トレイ毎に、当該用紙トレイが対応可能な用紙の属性を認識し(S101)、ユーザが収容を所望する用紙の属性の入力を受け付ける(S102)。そして、MFP20は、認識の対象とされた用紙トレイのうち、入力された用紙の属性に適合する用紙トレイを判別し(S103、S104)、その判別結果を通知する(S105、S106)。
【0077】
したがって、本実施形態によれば、ユーザは、所望の属性を持つ用紙をどの用紙トレイに収容できるかを容易に把握することが可能となる。
【0078】
また、各用紙トレイが対応可能な用紙の属性の範囲内で、用紙の収容先を容易に切り替えることが可能となるため、用紙トレイの活用範囲が広がる。
【0079】
そして、ユーザは、ユーザ所望の用紙属性に適合する用紙トレイの中から用紙の収容先を決定して、用紙属性設定部を用いて、その用紙トレイに対して用紙の属性を設定することができる。本実施形態は、特に、用紙トレイに対する用紙属性の初期設定時や、用紙の収容先を切り替える使用環境の変更時に利用され得る。
【0080】
なお、上記においては、ユーザが収容を所望する用紙の属性の入力を受け付ける入力受付部として、操作パネル部25のLCDタッチパネルを用いた例を挙げて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、入力受付部として、LCD表示と入力ボタンの組合せが用いられてもよい。あるいは、ネットワーク80を介してPC10からMFP20に内蔵されているWebサーバにアクセスし、ブラウザにより表示された入力受付部上で用紙の属性が入力されてもよい。あるいは、PC10からSNMP等のネットワークアプリケーションを介してMFP20のMIB情報にアクセスすることにより、用紙の属性が入力されてもよい。さらには、ジョブチケットや印刷ジョブに含まれる用紙の属性(情報)をMFP20が解析してもよい。この場合、MFP20は、画像形成処理に使用すべき用紙の属性を含む印刷ジョブの実行予約を受け付けるジョブ実行受付部を有し、入力受付部は、印刷ジョブに含まれる用紙の属性の存在を、ユーザが収容を所望する用紙の属性の入力として受け付ける。
【0081】
また、上記においては、判別結果のユーザへの通知方法として、操作パネル部25上に判別結果を表示する例を挙げて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、ネットワーク80を介してPC10からMFP20に内蔵されているWebサーバにアクセスし、ブラウザにより表示された画面上に判別結果が表示されてもよい。あるいは、電子メールを用いて判別結果が通知されてもよく、種々の通知方法が採用され得る。
【0082】
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。第1の実施形態と共通する点についての説明は適宜省略し、第1の実施形態と相違する点を中心に以下説明する。
【0083】
図16は、第2の実施形態にかかるMFP20aの構成を示すブロック図である。
【0084】
図16に示すように、MFP20aは、CPU21、ROM22、RAM23、ハードディスク24、操作パネル部25、印刷部26、用紙トレイ検知部27、用紙残量検出部28、およびネットワークインタフェース29を含み、これらは信号を遣り取りするためのバス30を介して相互に接続されている。
【0085】
第2の実施形態にかかるMFP20aは、第1の実施形態にかかるMFP20の構成要素に加えて、用紙の残量を検出する用紙残量検出部28をさらに有している。
【0086】
図17は、用紙残量検出部28の構成を模式的に示す図である。図17に示すように、各用紙トレイ51〜55内には、用紙の残量を物理的に検出する光学式の距離センサSが、各用紙トレイの上部に設置されている。距離センサSは図示しない発光部および受光部を備えている。用紙トレイ内における距離センサSと用紙Pとの位置関係は、発光部から発せられた光が用紙トレイ内の用紙Pの上面に反射して受光部に戻るような位置関係とされる。距離センサSは、受光部内の受光素子のどの位置に反射光が戻ってきたかによって、距離センサSから用紙P上面までの距離Dを算出する。用紙トレイ毎に、用紙が無いときの距離センサSから用紙トレイ底面までの距離Dと、用紙が最大容量積載されたときの距離センサSから用紙P上面までの距離Dとが、ソフトウエアの一部として予めROM22に記憶されている。CPU21は、距離センサSによる算出結果である距離Dと、ROM22内に記憶されている情報である距離D,Dとから、最大容量に対する現在容量の割合を算出する。これにより、各用紙トレイにおける用紙残量が把握され得る。
【0087】
なお、用紙の残量を検出する方法は、上記のような用紙トレイ内の用紙の量を物理的に検出する方法に限定されるものではなく、例えば用紙トレイに補給された用紙の使用枚数から検出する方法が採用され得る。この場合、用紙の最大容量積載位置を表す目盛りが用紙トレイ内に表示される。用紙の補給者は、最大容量積載位置まで用紙を補給した際に、操作パネル部25上で、当該用紙トレイに対して「最大容量用紙補給済み」を示す入力を行う。CPU21は、「最大容量用紙補給済み」を示す入力が行われた用紙トレイには最大容量まで用紙が補給されたとみなす。そして、CPU21は、最大容量の用紙の数値を起点とし、それ以降使用された用紙について減算カウントを行うことにより、用紙トレイにおける用紙残量を把握する。把握された用紙トレイ毎の用紙残量は、用紙の属性とともに、ハードディスク24に保存されている設定済み用紙属性テーブルに記憶される(図6参照)。
【0088】
図18は、第2の実施形態にかかるMFP20aにおける用紙収容先案内処理の手順を示すフローチャートである。なお、図18のフローチャートにより示されるアルゴリズムは、MFP20aのROM22等の記憶部にプログラムとして記憶されており、当該プログラムがCPU21によってRAM23上に読み出されて実行される。
【0089】
ステップS201〜S206は、ステップS101〜S106と同様であるため説明を省略する。
【0090】
ステップS205において適合用紙トレイが通知された後、ステップS207では、適合用紙トレイが複数存在するか否かが判断される。適合用紙トレイが一つしかないと判断された場合(S207:NO)、図18の処理は終了する。
【0091】
一方、適合用紙トレイが複数存在すると判断された場合(S207:YES)、複数の適合用紙トレイの中から、予め決められた判断基準にしたがって推奨すべき用紙トレイ(推奨用紙トレイ)が選択される(S208)。推奨用紙トレイを選択するための判断基準についての詳細は後述する。
【0092】
続いて、推奨用紙トレイが通知される(S209)。すなわち、推奨用紙トレイを示すメッセージが操作パネル部25に表示される。
【0093】
このようにして適合用紙トレイの判別結果とともに、推奨用紙トレイが通知されて(S205、S206、S209)、図18の処理が終了する。
【0094】
次に、具体的な例を挙げて、第2の実施形態の用紙収容先案内処理について詳しく説明する。
【0095】
図19は、第2の実施形態におけるユーザ所望の用紙の例と通知内容の例とを示す図である。
【0096】
図19に示されるように、第2の実施形態におけるユーザ所望の用紙の例は第1の実施形態におけるユーザ所望の用紙の例(図12参照)と同じである。
【0097】
まず、ユーザ所望の用紙が用紙例A(A4T、OHP)である場合について説明する。適合用紙トレイの判別処理は、第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。
【0098】
複数の用紙トレイが適合用紙トレイと判別された場合、推奨用紙トレイの選択処理において、予め決められた所定の判断基準に沿って、さらに適合用紙トレイの中から推奨用紙トレイが一つ選択される。
【0099】
用紙例Aの場合、適合用紙トレイはトレイ1の一つのみであるため、CPU21は、その適合用紙トレイと同じトレイ1を推奨用紙トレイとして選択する。
【0100】
図20は、ユーザ所望の用紙が図19の用紙例Aである場合の適合用紙トレイの判別結果、および推奨用紙トレイの選択結果の通知例を示す図である。本実施形態では、判別結果および選択結果は、操作パネル部25上に表示される(図21、図22の場合も同様である)。
【0101】
次に、ユーザ所望の用紙が用紙例B(A4T、両面不可紙)である場合について説明する。適合用紙トレイの判別処理は、第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。
【0102】
用紙例Bの場合、適合用紙トレイはトレイ1、トレイ2、トレイ3、トレイ4、トレイ5の5つであるため、CPU21は、その適合用紙トレイの中から所定の判断基準に沿って、最も使用に適していると考えられる用紙トレイを決定し、それを推奨用紙トレイとして選択する。ここでは仮にトレイ5が推奨用紙トレイとして選択されたものとする。
【0103】
図21は、ユーザ所望の用紙が図19の用紙例Bである場合の適合用紙トレイの判別結果、および推奨用紙トレイの選択結果の通知例を示す図である。
【0104】
次に、ユーザ所望の用紙が用紙例C(LetterT、薄紙)である場合について説明する。適合用紙トレイの判別処理は、第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。
【0105】
用紙例Cの場合、適合用紙トレイが存在しないため、CPU21は、推奨用紙トレイが存在しないと判断する。
【0106】
図22は、ユーザ所望の用紙が図19の用紙例Cである場合の適合用紙トレイの判別結果、および推奨用紙トレイの選択結果の通知例を示す図である。
【0107】
次に、推奨用紙トレイを選択するための判断基準について、用紙例B(A4T、両面不可紙)の場合を取り上げて詳しく説明する。
【0108】
まず第1に、用紙トレイ内の用紙の有無が判断基準として採用され得る。用紙トレイ内の用紙の有無は、各用紙トレイに備えられている用紙残量検出部28の検出結果に基づいて把握される。新たにユーザ所望の用紙をMFP20aに収容する際、用紙が存在せず既に空となっている用紙トレイを使用するのであれば、用紙の入れ替えが大変容易であり、ユーザにとって都合が良い。図6の設定済み用紙属性テーブルを参照すれば、トレイ5のみが用紙無しの状態であるため、この判断基準にしたがえば、トレイ5が推奨用紙トレイとして選択されることとなる。
【0109】
第2に、用紙トレイ内の用紙残量が判断基準として採用され得る。新たにユーザ所望の用紙をMFP20aに収容する際、使用頻度が少ない用紙トレイを他の用紙用に変更する方が、MFP使用環境におけるユーザ全体への影響が少ない場合がある。ここで、随時に用紙補給が行われている使用環境を考えると、用紙残量が多い用紙トレイはあまり使用されていないと判断され得る。よって、用紙残量の多い用紙トレイが優先的に推奨用紙トレイとして選択されることが望ましい。図6の設定済み用紙属性テーブルを参照すれば、トレイ1の用紙残量がほぼ満杯で最も多いため、この判断基準にしたがえば、トレイ1が推奨用紙トレイとして選択されることとなる。
【0110】
逆に、あまり使用されない用紙トレイは、用紙補給が頻繁に行われないため、用紙残量が少ないまま放置されるという使用環境も考えられる。この場合、用紙残量の少ない用紙トレイが優先的に推奨用紙トレイとして選択されてもよい。
【0111】
第3に、用紙トレイの使用頻度が判断基準として採用され得る。この場合、各用紙トレイには図示しない使用頻度累積カウンタが備えられる。このカウンタは、用紙を供給する度に加算する累積カウンタである。前述したように、新たにユーザ所望の用紙をMFP20aに収容する際、使用頻度が少ない用紙トレイを他の用紙用に変更する方が、MFP使用環境におけるユーザ全体への影響が少ない場合がある。この場合、使用頻度累積カウンタの数値が小さい用紙トレイが、優先的に推奨用紙トレイとして選択されることが望ましい。図6の設定済み用紙属性テーブルを参照すれば、トレイ4が最も使用頻度が少ないため、この判断基準にしたがえば、トレイ4が推奨用紙トレイとして選択されることとなる。
【0112】
第4に、用紙トレイの用紙種類についての対応範囲の狭さが判断基準として採用され得る。図5の対応可能用紙属性テーブルを参照すれば、各用紙トレイは複数の用紙種類に対応可能であるが、その対応範囲は個々の用紙トレイで異なる。新たにユーザ所望の用紙をMFP20aに収容する際、所望の用紙種類に対応可能であり、かつ用紙種類の対応範囲が狭い用紙トレイは、ユーザ所望の用紙を専用的に使用することが想定されている用紙トレイであると考えられる。この場合、用紙種類の対応範囲が狭い用紙トレイが、優先的に推奨用紙トレイとして選択されることが望ましい。図5の対応可能用紙属性テーブルを参照すれば、トレイ5がユーザ所望の「両面不可紙」に対応可能であり、かつ用紙種類の対応範囲が最も狭いため、この判断基準にしたがえば、トレイ5が推奨用紙トレイとして選択されることとなる。
【0113】
逆に、用紙の収容先の変更が頻繁に行われるような使用環境では、用紙種類の対応範囲が広い用紙トレイの方が、色々な用紙種類への対応が可能である。この場合、用紙種類の対応範囲が広い用紙トレイが、優先的に推奨用紙トレイとして選択されてもよい。この場合、選択結果が一つの用紙トレイに集中するという結果をもたらすが、その反面他の用紙トレイ内の用紙は変化することが無いという安心感が得られる。
【0114】
第5に、用紙トレイの用紙サイズおよび給紙方向についての対応範囲の狭さが判断基準として採用され得る。図5の対応可能用紙属性テーブルを参照すれば、各用紙トレイは複数の用紙サイズおよび給紙方向に対応可能であるが、その対応範囲は個々の用紙トレイで異なる。新たにユーザ所望の用紙をMFP20aに収容する際、所望の用紙サイズおよび給紙方向に対応可能であり、かつ用紙サイズおよび給紙方向の対応範囲が狭い用紙トレイは、ユーザ所望の用紙を専用的に使用することが想定されている用紙トレイであると考えられる。この場合、用紙サイズおよび給紙方向の対応範囲が狭い用紙トレイが優先的に推奨用紙トレイとして選択されることが望ましい。図5の対応可能用紙属性テーブルを参照すれば、トレイ4が所望の「A4T」に対応可能であり、かつ用紙サイズおよび給紙方向の対応範囲が最も狭いため、この判断基準にしたがえば、トレイ4が推奨用紙トレイとして選択されることとなる。
【0115】
逆に、用紙の収容先の変更が頻繁に行われるような使用環境では、用紙サイズおよび給紙方向の対応範囲が広い用紙トレイの方が、色々な用紙サイズおよび給紙方向への対応が可能である。この場合、用紙サイズおよび給紙方向の対応範囲が広い用紙トレイが、優先的に推奨用紙トレイとして選択されてもよい。この場合、選択結果が一つの用紙トレイに集中するという結果をもたらすが、その反面他の用紙トレイ内の用紙は変化することが無いという安心感が得られる。
【0116】
第6に、用紙トレイに設定されている用紙種類の優先度が判断基準として採用され得る。ここで、図示しない用紙トレイ優先設定部を用いて、例えば普通紙、厚紙、薄紙、両面不可紙、OHPの順に優先順位が低くなるように設定されているとする。優先順位の高い用紙種類はMFP使用環境においてよく使用される用紙種類であるとすると、優先順位が低い用紙トレイを他の用紙に変更する方が、MFP使用環境におけるユーザ全体への影響が少ない場合がある。この場合、設定されている用紙種類の優先度が低い用紙トレイが、優先的に推奨用紙トレイとして選択されることが望ましい。図6の設定済み用紙属性テーブルを参照すれば、トレイ2に設定されている用紙種類は厚紙であり、他の用紙トレイに設定されている用紙種類よりも優先順位が低いので、この判断基準にしたがえば、トレイ2が推奨用紙トレイとして選択されることとなる。
【0117】
このように第2の実施形態では、MFP20aは、ユーザが収容を所望する用紙の属性に適合する用紙トレイが複数存在する場合、複数の適合する用紙トレイの中から、予め決められた基準にしたがって推奨すべき用紙トレイを選択し、選択された推奨すべき用紙収容部を通知する。
【0118】
したがって、第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様に適合用紙トレイが複数存在する場合にはその全てがユーザに通知され、第1の実施形態と同様の効果を得ることが可能である。この場合、ユーザに選択の自由が与えられる反面、どの用紙トレイを使用すればより適切なのかユーザが迷う場面も考えられる。第2の実施形態によれば、さらに推奨用紙トレイが自動的に選択されてユーザに通知されるため、所望の用紙をMFP20aに、よりセットしやすい環境を提供することができる。
【0119】
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。第1の実施形態と共通する点についての説明は適宜省略し、第1の実施形態と相違する点を中心に以下説明する。
【0120】
第3の実施形態にかかるMFPは、画像形成処理に使用すべき用紙の属性を含む複数の印刷ジョブの実行予約を受け付けるジョブ実行受付部(図示せず)を有している。ジョブ実行受付部の機能は、CPU21が所定のプログラムをRAM23上で実行することにより発揮される。ジョブ実行受付部は、ユーザにより順次指示される印刷ジョブを受付け、実行順序を制御する。
【0121】
第3の実施形態では、プリンタ機能をもったMFPにおいて、PC10より受信した複数の印刷ジョブがジョブ実行受付部によって受け付けられ、実行待機しているものとする。ここで、印刷ジョブはジョブチケットを含む概念として使用される。印刷ジョブには使用する用紙の属性(情報)が含まれる。MFPは、受信した印刷ジョブを解析することにより、用紙の属性を入手する。すなわち、複数の印刷ジョブの各々に含まれる用紙の属性の存在が、ユーザが収容を所望する用紙の属性の入力として受け付けられる。そして、複数の印刷ジョブの各々について、各印刷ジョブに含まれる用紙の属性に適合する用紙収容部が判別される。
【0122】
次に、具体的な例を挙げて、第3の実施形態の用紙収容先案内処理について詳しく説明する。第3の実施形態におけるユーザ所望の用紙の例は、第1の実施形態と同じである(図12参照)。
【0123】
すなわち、用紙例A(A4T、OHP)、用紙例B(A4T、両面不可紙)、用紙例C(LetterT、薄紙)の各用紙属性(情報)をそれぞれ含む3つの印刷ジョブがPC10より順次MFPに送られ、これら3つの印刷ジョブがジョブ実行受付部により受け付けられ、MFP内で実行を待機している例について説明する。
【0124】
第3の実施形態では、実行予約を受け付けた順に、適合用紙トレイの判別処理が行われる。
【0125】
最初に、ユーザ所望の用紙が用紙例A(A4T、OHP)である場合の処理が行われる。適合用紙トレイの判別処理は、第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。用紙例Aの場合、結果として、ユーザ所望の用紙属性に適合する用紙トレイが存在し、その適合用紙トレイはトレイ1であるという判別結果が得られる。
【0126】
次に、ユーザ所望の用紙が用紙例B(A4T、両面不可紙)である場合の処理が行われる。適合用紙トレイの判別処理は、第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。用紙例Bの場合、結果として、ユーザ所望の用紙属性に適合する用紙トレイが存在し、その適合用紙トレイは、トレイ1、トレイ2、トレイ3、トレイ4、トレイ5の全てであるという判別結果が得られる。
【0127】
次に、ユーザ所望の用紙が用紙例C(LetterT、薄紙)である場合の処理が行われる。適合用紙トレイの判別処理は、第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。用紙例Cの場合、結果として、ユーザ所望の用紙属性に適合する用紙トレイが存在しないという判別結果が得られる。
【0128】
そして、こうして得られた適合用紙トレイの判別結果が通知される。すなわち、適合用紙トレイが存在する印刷ジョブについては、当該適合用紙トレイを示すメッセージが操作パネル部25に表示され、適合用紙トレイが存在しない印刷ジョブについては、当該適合用紙トレイが存在しない旨のメッセージが操作パネル部25に表示される。
【0129】
図23は、用紙例A、B、Cの各用紙属性(情報)を含む3つの印刷ジョブが受け付けられた場合の判別結果の通知例を示す図である。
【0130】
このように第3の実施形態では、MFPは、画像形成処理に使用すべき用紙の属性を含む複数の印刷ジョブの実行予約を受け付け、複数の印刷ジョブの各々について、各印刷ジョブに含まれる用紙の属性に適合する用紙収容部を判別する。
【0131】
したがって、第3の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得ることが可能であることに加えて、複数の印刷ジョブの実行予約を受け付けられると、印刷ジョブの完了前に、予めユーザ所望の用紙属性に適合する用紙トレイが通知され得る。したがって、ユーザは、必要に応じて所望の用紙属性を持つ用紙を事前に用紙トレイにセットすることができ、印刷処理の生産性が向上する。
【0132】
なお、第3の実施形態においても、適合用紙トレイの通知に加えて、第2の実施形態と同様に推奨用紙トレイが選択されて通知されてもよい。
【0133】
本発明は、上記した実施形態のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲内において、種々改変することができる。
【0134】
例えば、上記実施形態においてMFPが画像形成装置として使用されているが、本発明においてはプリンタ、複写機等の他の画像形成装置が使用されてもよい。また、本発明は、MFP等の画像形成装置がネットワークに接続されておらず、スタンドアローンで使用される場合にも適用され得る。
【0135】
また、上記実施形態では、用紙の属性が用紙サイズ、給紙方向、および用紙種類のすべてを含む場合について説明したが、本発明は、用紙の属性が用紙サイズ、給紙方向、および用紙種類の少なくとも1つを含む場合にも適用され得る。
【0136】
また、上記実施形態では、画像形成処理を行う画像形成ユニットと、当該画像形成ユニットに供給される用紙を収容するための用紙トレイとを有するMFP等の画像形成装置が用紙収容先案内装置の機能を備え、適合用紙トレイの判別処理や、推奨用紙トレイの選択処理を行う例を取り上げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えばPC等の情報処理装置が、MFP等の画像形成装置と通信することにより、画像形成装置に装着されている用紙トレイ毎に、当該用紙トレイが対応可能な用紙の属性を取得して認識し、適合用紙トレイの判別処理や、推奨用紙トレイの選択処理を行ってもよい。さらに、この場合、PC等の情報処理装置が、複数の画像形成装置と通信して、複数の画像形成装置に装着されている用紙トレイ毎に、当該用紙トレイが対応可能な用紙の属性が取得されてもよい。
【0137】
また、上記実施形態では、用紙処理装置としてMFP等の画像形成装置を取り上げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明は、例えば用紙にフィニッシング処理を行う処理部と、当該処理部に供給される用紙を収容するための用紙トレイとを有するフィニッシング処理装置等の用紙処理装置にも適用され得る。ここで、フィニッシング処理装置としては、例えば複数枚の用紙の間に合紙やタブ紙等の挿入紙を挿入する装置が挙げられる。
【0138】
本実施形態の印刷システムにおける各種処理を行う手段および方法は、専用のハードウェア回路、またはプログラムされたコンピュータのいずれによっても実現することが可能である。上記プログラムは、例えばフレキシブルディスクやCD−ROMなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体によって提供されてもよいし、インターネット等のネットワークを介してオンラインで提供されてもよい。この場合、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムは、通常、ハードディスク等の記憶部に転送されて記憶される。また、上記プログラムは、単独のアプリケーションソフトとして提供されてもよいし、印刷システムにおける装置の一機能としてその装置のソフトウエアに組み込まれてもよい。
【符号の説明】
【0139】
10 PC、
11,21 CPU、
12,22 ROM、
13,23 RAM、
14,24 ハードディスク、
15 表示部、
16 入力部、
17,29 ネットワークインタフェース、
18,30 バス、
20,20a MFP、
25 操作パネル部、
26 印刷部、
27 用紙トレイ検知部、
28 用紙残量検出部、
40 画像形成ユニット、
50 給紙ユニット、
51〜55 用紙トレイ、
60 排紙ユニット、
70 反転機構部、
80 ネットワーク、
P 用紙。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
用紙の収容先を案内する用紙収容先案内装置であって、
所定の処理を行う処理部に供給される用紙を収容するための用紙収容部毎に、当該用紙収容部が対応可能な用紙の属性を認識する認識部と、
ユーザが収容を所望する用紙の属性の入力を受け付ける入力受付部と、
前記認識部による認識の対象とされた用紙収容部のうち、入力された用紙の属性に適合する用紙収容部を判別する判別部と、
前記判別部による判別結果を通知する判別結果通知部と、
を有することを特徴とする用紙収容先案内装置。
【請求項2】
ユーザが収容を所望する用紙の属性に適合する用紙収容部が複数存在する場合、複数の適合する用紙収容部の中から、予め決められた基準にしたがって推奨すべき用紙収容部を選択する選択部と、
選択された推奨すべき用紙収容部を通知する推奨用紙収容部通知部と、
をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の用紙収容先案内装置。
【請求項3】
前記所定の処理に使用すべき用紙の属性を含む複数の印刷ジョブの実行予約を受け付けるジョブ実行受付部をさらに有し、
前記入力受付部は、前記複数の印刷ジョブの各々に含まれる用紙の属性の存在を、ユーザが収容を所望する用紙の属性の入力として受け付け、
前記判別部は、前記複数の印刷ジョブの各々について、各印刷ジョブに含まれる用紙の属性に適合する用紙収容部を判別することを特徴とする請求項1または2に記載の用紙収容先案内装置。
【請求項4】
前記用紙収容先案内装置は、
所定の処理を行う処理部と、
当該処理部に供給される用紙を収容するための用紙収容部と、
をさらに有する用紙処理装置であることを特徴とする請求項1〜3に記載の用紙収容先案内装置。
【請求項5】
前記用紙処理装置に装着可能な用紙収容部毎に、当該用紙収容部が対応可能な用紙の属性を記憶する記憶部と、
前記用紙処理装置に現在装着されている用紙収容部を検知する検知部と、
をさらに有し、
前記認識部は、検知された用紙収容部毎に、当該用紙収容部が対応可能な用紙の属性を前記記憶部から抽出して認識することを特徴とする請求項4に記載の用紙収容先案内装置。
【請求項6】
前記認識部は、所定の処理を行う処理部および当該処理部に供給される用紙を収容するための用紙収容部を有する用紙処理装置と通信することにより、用紙収容部毎に、当該用紙収容部が対応可能な用紙の属性を取得して認識することを特徴とする請求項1〜3に記載の用紙収容先案内装置。
【請求項7】
前記処理部は用紙に画像形成処理を行うことを特徴とする請求項1〜6に記載の用紙収容先案内装置。
【請求項8】
前記処理部は用紙にフィニッシング処理を行うことを特徴とする請求項1〜6に記載の用紙収容先案内装置。
【請求項9】
用紙の収容先を案内する用紙収容先案内装置を制御するための用紙収容先案内プログラムであって、
所定の処理を行う処理部に供給される用紙を収容するための用紙収容部毎に、当該用紙収容部が対応可能な用紙の属性を認識する手順(a)と、
ユーザが収容を所望する用紙の属性の入力を受け付ける手順(b)と、
前記認識部による認識の対象とされた用紙収容部のうち、入力された用紙の属性に適合する用紙収容部を判別する手順(c)と、
前記手順(c)における判別結果を通知する手順(d)と、
を有する案内処理を前記用紙収容先案内装置に実行させることを特徴とする用紙収容先案内プログラム。
【請求項10】
前記案内処理は、
ユーザが収容を所望する用紙の属性に適合する用紙収容部が複数存在する場合、複数の適合する用紙収容部の中から、予め決められた基準にしたがって推奨すべき用紙収容部を選択する手順(e)と、
選択された推奨すべき用紙収容部を通知する手順(f)と、
をさらに有することを特徴とする請求項9に記載の用紙収容先案内プログラム。
【請求項11】
前記案内処理は、
前記所定の処理に使用すべき用紙の属性を含む複数の印刷ジョブの実行予約を受け付ける手順(g)をさらに有し、
前記手順(b)において、前記複数の印刷ジョブの各々に含まれる用紙の属性の存在が、ユーザが収容を所望する用紙の属性の入力として受け付けられ、
前記手順(c)において、前記複数の印刷ジョブの各々について、各印刷ジョブに含まれる用紙の属性に適合する用紙収容部が判別されることを特徴とする請求項9または10に記載の用紙収容先案内プログラム。
【請求項12】
前記用紙収容先案内装置は、所定の処理を行う処理部と、当該処理部に供給される用紙を収容するための用紙収容部とを有する用紙処理装置であることを特徴とする請求項9〜11に記載の用紙収容先案内プログラム。
【請求項13】
前記用紙処理装置は、当該用紙処理装置に装着可能な用紙収容部毎に、当該用紙収容部が対応可能な用紙の属性を記憶する記憶部をさらに有し、
前記案内処理は、
前記用紙処理装置に現在装着されている用紙収容部を検知する手順(h)
をさらに有し、
前記手順(a)において、検知された用紙収容部毎に、当該用紙収容部が対応可能な用紙の属性が前記記憶部から抽出されて認識されることを特徴とする請求項12に記載の用紙収容先案内プログラム。
【請求項14】
前記手順(a)において、所定の処理を行う処理部および当該処理部に供給される用紙を収容するための用紙収容部を有する用紙処理装置と通信することにより、用紙収容部毎に、当該用紙収容部が対応可能な用紙の属性が取得されて認識されることを特徴とする請求項9〜10に記載の用紙収容先案内プログラム。
【請求項15】
前記処理部は用紙に画像形成処理を行うことを特徴とする請求項9〜14に記載の用紙収容先案内プログラム。
【請求項16】
前記処理部は用紙にフィニッシング処理を行うことを特徴とする請求項9〜14に記載の用紙収容先案内プログラム。
【請求項17】
請求項9〜16のいずれか1項に記載の用紙収容先案内プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【公開番号】特開2011−8044(P2011−8044A)
【公開日】平成23年1月13日(2011.1.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−151710(P2009−151710)
【出願日】平成21年6月26日(2009.6.26)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】