用紙後処理装置および画像形成装置
【課題】シートに対する各処理の精度が低下するのを抑制しつつ、より小型に構成することが可能な用紙後処理装置および画像形成装置を得る。
【解決手段】用紙後処理装置は、複数のシートを平坦な姿勢で積み重ねて揃える整合部としてのステープルトレイと、当該ステープルトレイで揃えられた複数のシートのシート束Bを搬送する搬送機構としての後端放出爪41や搬送ローラ46等と、それら後端放出爪41や搬送ローラ46等によって搬送されるシート束Bが沿って屈曲する湾曲面43aを有したガイド部43と、ガイド部43に対向して設けられてシート束Bを挟み込んで折り曲げるローラ対42と、湾曲面43aに沿って屈曲したシート束Bをローラ対42に向けて誘導する誘導機構50と、を備えた。
【解決手段】用紙後処理装置は、複数のシートを平坦な姿勢で積み重ねて揃える整合部としてのステープルトレイと、当該ステープルトレイで揃えられた複数のシートのシート束Bを搬送する搬送機構としての後端放出爪41や搬送ローラ46等と、それら後端放出爪41や搬送ローラ46等によって搬送されるシート束Bが沿って屈曲する湾曲面43aを有したガイド部43と、ガイド部43に対向して設けられてシート束Bを挟み込んで折り曲げるローラ対42と、湾曲面43aに沿って屈曲したシート束Bをローラ対42に向けて誘導する誘導機構50と、を備えた。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、用紙後処理装置および画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、画像が形成された複数のシートを揃えつつ積み重ねてシート束を得た後、そのシート束を、搬送方向中央部で綴じたり(中綴じ)、折り曲げたり(中折り)する用紙後処理装置が知られている(例えば、特許文献1,2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−182928号公報
【特許文献2】特開2006−56713号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示される用紙後処理装置では、中綴じおよび中折りがいずれもシート束が平坦な状態で行われるため、装置が大型化しやすい等の不都合が生じる虞があった。また、特許文献2に開示される用紙後処理装置では、シート束が湾曲した状態で揃えられるため、シート束の整合の精度が低下しやすい等の不都合が生じる虞があった。
【0005】
そこで、本発明は、シートに対する各処理の精度が低下するのを抑制しつつ、より小型に構成することが可能な用紙後処理装置および画像形成装置を得ることを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明にかかる用紙後処理装置にあっては複数のシートを平坦な姿勢で積み重ねて揃える整合部と、前記整合部で揃えられた複数のシートのシート束を搬送する搬送機構と、前記搬送機構によって搬送される前記シート束が沿って屈曲する湾曲面を有したガイド部と、前記ガイド部に対向して設けられ前記シート束を挟み込んで折り曲げるローラ対と、前記湾曲面に沿って屈曲した前記シート束を前記ローラ対に向けて誘導する誘導機構と、を備えたことを特徴の一つとする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、シートに対する各処理の精度が低下するのを抑制しつつ、より小型に構成することが可能な用紙後処理装置および画像形成装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】図1は、本発明の実施形態にかかる用紙後処理装置の概略構成を示す側面図である。
【図2】図2は、本発明の実施形態にかかる用紙後処理装置の中綴じステープラの概略構成を示す側面図である。
【図3】図3は、本発明の実施形態にかかる用紙後処理装置の中綴じステープラおよび折り目形成機構の概略構成を示す平面図である。
【図4】図4は、本発明の実施形態にかかる用紙後処理装置の折曲機構の構成および動作を示す側面図であって、シート束が折曲される前の状態を示す図である。
【図5】図5は、本発明の実施形態にかかる用紙後処理装置の折曲機構の構成および動作を示す側面図であって、シート束が折曲されている状態を示す図である。
【図6】図6は、本発明の実施形態にかかる用紙後処理装置の誘導機構の変形例の構成および動作を示す側面図であって、シート束が折曲される前の状態を示す図である。
【図7】図7は、本発明の実施形態にかかる用紙後処理装置の誘導機構の変形例の構成および動作を示す側面図であって、シート束が折曲されている状態を示す図である。
【図8】図8は、本発明の実施形態にかかる用紙後処理装置のガイド部、可動部材、および案内部材の構成および動作の一例を示す側面図である。
【図9】図9は、本発明の実施形態にかかる用紙後処理装置のガイド部、可動部材、およびローラの構成を示す斜視図である。
【図10】図10は、図9の矢視Aを示す図である。
【図11】図11は、本発明の実施形態にかかる用紙後処理装置のガイド部、可動部材、および案内部材の構成および動作の別の一例を示す側面図である。
【図12】図12は、本発明の実施形態にかかる用紙後処理装置のローラ対がシート束を折り曲げることなく搬送する状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1は、本発明の一実施形態にかかる用紙後処理装置の概略構成を示す側面図である。図1に示すように、用紙後処理装置200には、画像形成装置100から排出されてきた画像形成済みのシートSを受け入れる導入経路P1と、導入経路P1から分岐する3つの経路、すなわち、プルーフトレイ8へ向かう上搬送経路P2、スタックトレイ11へ向かう中搬送経路P3、ならびにステープル処理を行う下搬送経路P4が、形成されている。
【0010】
画像形成装置(画像形成部)100は、公知の構成を有し、一例としては、間接転写方式のタンデム型カラー画像形成装置として構成することができる。画像形成装置100は、例えば、制御部や、作像部、光書き込み部、給紙部、給紙搬送路、画像読取部、中間転写部、定着部、排紙搬送路、両面搬送路等(いずれも図示せず)等を有して、シートSの両面または片面に画像を形成する。
【0011】
導入経路P1には、シートSを導入する導入ローラ1、シートSを検知する入口センサ2、および搬送ローラ3が、設けられている。導入経路P1の終端部分に位置する分岐爪4,5は、回動してその位置を切り替えることによって、シートSを、上搬送経路P2、中搬送経路P3、および下搬送経路P4のうちいずれか一つへ選択的に案内する。
【0012】
プルーフ搬送経路としての上搬送経路P2には、搬送ローラ6や排紙ローラ7等が設けられている。これら搬送ローラ6や排紙ローラ7等によって上搬送経路P2を搬送されたシートSは、プルーフトレイ8上に排出される。
【0013】
ソート搬送経路としての中搬送経路P3には、搬送ローラ9や排紙ローラ10等が設けられている。これら搬送ローラ9や排紙ローラ10等によって中搬送経路P3を搬送されたシートSは、スタックトレイ11に排出される。
【0014】
ステープル搬送経路としての下搬送経路P4には、搬送ローラ12,13,14や、排紙ローラ15、叩きコロ16、基準フェンス17、ジョガーフェンス18、ステープルトレイ20等が設けられている。下搬送経路P4では、シートSは、搬送ローラ12,13,14および排紙ローラ15によって、ステープルトレイ20に排出される。ステープルトレイ20は、設定された最大サイズのシートSを収容できる大きさに設定されている。ステープルトレイ20は、複数のシートSを、平坦な姿勢で積み重ねた状態で収容することができる。ステープルトレイ20では、叩きコロ16の作用により、複数のシートSの搬送方向の端部が基準フェンス17に突き当てられた状態で揃えられる。また、複数のシートSの幅方向の端部が、ジョガーフェンス18に突き当てられて揃えられる。本実施形態では、ステープルトレイ20が整合部に相当する。
【0015】
ステープルトレイ20でシートSの端部が綴じられる端綴じが行われる場合、端綴じステープラ19は、整合されたシート束B(図3等参照)の端部の所定位置を、綴じ針(図示せず)等の綴じ具で綴じる。その後、後端放出爪41や、排紙ローラ10等が、下搬送経路P4でシート束Bを搬送して、スタックトレイ11へ排出する。
【0016】
一方、ステープルトレイ20でシートSの搬送方向の中央部が綴じられる中綴じが行われる場合、中綴じステープラ30は、整合されたシート束Bの搬送方向中央部を、綴じ針(図示せず)等の綴じ具で綴じる。その後、折曲機構40がシート束Bを折り曲げた後、排紙ローラ10等がシート束Bをスタックトレイ11へ排出する。
【0017】
図2は、中綴じステープラの概略構成を示す側面図であり、図3は、中綴じステープラおよび折り目形成機構を示す平面図である。なお、図3は、図1の一部を当該図1の上方から見た図である。
【0018】
図3に示すように、中綴じステープラ30は、シートS(シート束B)の幅方向に間隔をあけて配置された二つのステープラ30A,30Bを有し、シート束Bの搬送方向中央部を、幅方向に離間した二箇所で同時に綴じることができる。各ステープラ30A,30Bは、図示しない綴じ具をシート束Bに突き刺すプッシャ32と、シート束Bをプッシャ32の反対側から支持するクリンチャ31と、を有する。
【0019】
図2に示すように、プッシャ32は、ステープルトレイ20の載置面の上方(図2では右方)に設けられている。プッシャ32は、ベース32aと、ベース32aに支持されて図示しない駆動機構によって往復駆動される可動部32bと、を有する。本実施形態では、駆動機構によって可動部32bを回動させることにより、図示しない綴じ具をシート束Bに突き刺して、シート束B(図3参照)を綴じる。
【0020】
また、図2に示すように、クリンチャ31は、クリンチャ支持部材26に取り付けられている。クリンチャ支持部材26は、ステープルトレイ20の背面側に設けられている。ステープルトレイ20には、クリンチャ31が貫通するスリット20aが設けられている。クリンチャ支持部材26は、図示しない付勢機構によって偏心カム27に押し付けられており、偏心カム27の回動によって、クリンチャ31がスリット20aを貫通してプッシャ32側に突出した状態と、スリット20aから引き込んだ状態とが切り替わる。なお、偏心カム27には、駆動源としてのモータ28の回転が、ギヤ29を介して伝達される。
【0021】
また、図3に示すように、本実施形態では、中綴じステープラ30に隣接して、折り目形成機構33が設けられている。折り目形成機構33は、クリンチャ31側の突出壁部33aと、プッシャ32側の台部33bと、を有する。突出壁部33aは、クリンチャ31が設けられた部分で複数に分断されており、分断された突出壁部33aの各部分とクリンチャ31とが、シートS(シート束B)の幅方向(図3の左右方向)に沿って直線状に並んでいる。また、台部33bは、プッシャ32が設けられた部分で複数に分断されており、分断された台部33bの各部分とプッシャ32とが、シートS(シート束B)の幅方向に沿って直線状に並んでいる。台部33bには、突出壁部33aに対向した凹溝(図示せず)が形成されている。そして、台部33bは、可動部32bとともにステープルトレイ20側(スリット20a側)へ突出することができる。本実施形態では、図3に示すように、台部33bは、プッシャ32(の可動部32b)とともにシャフト35に連結されており、可動部32bとともにステープルトレイ20側へ回動する。以上の構成により、シート束Bが、突出壁部33aと台部33bの凹溝との間に挟持され、シート束Bに、当該シート束Bの幅方向に沿って延びるとともに突出壁部33aまたは台部33bの凹溝の形状に対応して屈曲した折り目F(図4等参照)が形成される。すなわち、本実施形態では、中綴じステープラ30と連動して折り目形成機構33が動作し、中綴じステープラ30で中綴じされたシート束Bの中央部に、搬送方向に綴じ針と同位置に位置決めされて幅方向に沿って延びた折り目Fが形成される。
【0022】
図4,5は、本実施形態にかかる折曲機構の構成および動作を示す側面図である。ステープルトレイ20で整合され、中綴じされたシート束Bは、搬送機構として機能する後端放出爪41や、搬送ローラ46等によって、ステープルトレイ20から搬出され、図4に示すように、円筒状に形成されたガイド部43の外周面としての湾曲面43aに沿って屈曲しながら、前端放出爪47側へ向かう。
【0023】
そして、本実施形態では、ガイド部43に対向して、二つのローラ42a,42bを有したローラ対42が設けられている。このローラ対42では、図5に示すように、二つのローラ42a,42bがシート束Bを挟持して、シート束Bを折り曲げる。
【0024】
図4,5に示すように、本実施形態では、シート束Bのステープルトレイ20からの搬出方向に向かうにつれて湾曲面43aに徐々に近づく傾斜面45b,45cを有する案内部材45が設けられている。案内部材45は、回動中心45aを中心として揺動可能に設けられている。シート束Bは、この案内部材45に案内されて、ガイド部43の湾曲面43aに沿って屈曲しやすくなる。
【0025】
また、案内部材45には、シート束Bを搬送する搬送ローラ46が設けられている。さらに、ガイド部43には、当該ガイド部43に沿ったシート束Bに湾曲面43a側から当接するローラ44が設けられている。ローラ44は、ガイド部43に回動可能に保持される。そして、図4,5に示すように、本実施形態では、搬送ローラ46とローラ44との間にシート束Bが挟持される。これら搬送ローラ46やローラ44によって、シート束Bの搬送抵抗を減らすことができて、シート束Bをより円滑に搬送することができるとともに、挟持によってシート束Bの屈曲を促進して湾曲面43aにより沿わせやすくなる。なお、搬送ローラ46は、図示しないモータやギヤ等で回転駆動される。
【0026】
そして、図5に示すように、本実施形態では、シート束Bの搬送方向の中央部(折り目F)がローラ対42に対向する位置に到達すると、誘導機構50が、シート束Bの中央部をローラ対42に誘導する。
【0027】
本実施形態にかかる折曲機構40は、誘導機構50として、可動部材48を備えている。可動部材48は、湾曲面43a上に突没可能に設けられており、湾曲面43a上に突出することにより湾曲面43aに沿って屈曲したシート束Bをローラ対42に向けて誘導する。本実施形態では、図9に示すように、少なくともローラ対42に対向する側では円筒状または円柱状に形成されたガイド部43に、シート束Bの幅方向に沿って間隔をあけて複数のスリット43bが設けられている。そして、各スリット43bに、可動部材48が収容されている。図4に示すように、可動部材48は、シート束Bが湾曲面43aに沿って搬送されている間は、スリット43b内に格納され、可動部材48の先端部は、湾曲面43aより下側(湾曲中心側)に没入している。そして、図5に示すように、シート束Bの搬送方向の中央部(折り目F)がローラ対42に対向する位置に到達した時点で、可動部材48は、スリット43bから外へ突出し、可動部材48の先端部が、湾曲面43aより上方へ突出して、シート束Bの搬送方向の中央部(折り目F)を、ローラ対42のローラ42a,42b間の隙間へ向けて押す。
【0028】
さらに、本実施形態にかかる折曲機構40は、誘導機構50として、後端放出爪41と前端放出爪47とを備えている。後端放出爪41は、シート束Bの搬送方向の中央部(折り目F)よりステープルトレイ20側の第一の部分B1をローラ対42に向けて移動させる第一の移動機構の一部をなす。また、前端放出爪47は、シート束Bの搬送方向の中央部(折り目F)に対して第一の部分B1の反対側の第二の部分B2をローラ対42に向けて移動させる第二の移動機構の一部をなす。本実施形態では、図5に示すように、シート束Bの搬送方向の中央部(折り目F)がローラ対42に対向する位置に到達した時点で、後端放出爪41および前端放出爪47が、シート束Bを搬送方向の両側からローラ対42側へ押し込み、これにより、シート束Bの搬送方向の中央部(折り目F)がローラ対42のローラ42a,42b間の隙間に近づく。なお、本実施形態では、後端放出爪41は、シート束Bの搬送機構として動作するとともに、誘導機構50としても動作する。
【0029】
また、本実施形態では、シート束Bには、折り目形成機構33によって折り目Fが形成されているため、可動部材48によってシート束Bを押した場合や、後端放出爪41および前端放出爪47によってシート束Bを両側から押した場合に、シート束Bが折り目Fを起点として折れ曲がりやすく、かつ折れ曲がった姿勢を維持しやすい。よって、本実施形態によれば、シート束Bの折曲位置や折曲形状の精度をより高めることができるとともに、シート束Bより円滑に折り曲げることができ、シート束Bの折曲の際に不都合が生じにくい。
【0030】
図6,7は、誘導機構の変形例の構成および動作を示す側面図である。図6,7の例にかかる折曲機構40は、誘導機構50として、前端放出爪47に替えて、ローラ対51を有している。ローラ対51は、シート束Bの搬送方向の中央部(折り目F)がローラ対42に対向する位置に到達するまでは、図6に示すように、シート束Bを図6の下方へ引き込む方向へ回動し、シート束Bの搬送方向の中央部がローラ対42に対向する位置に到達した後は、図7に示すように、他の誘導機構50としての後端放出爪41や可動部材48と連動して、シート束Bの第二の部分B2をローラ対42に向けて移動させる方向(図7の上方)へ回動する。
【0031】
図8は、ガイド部、可動部材、および案内部材の構成および動作の一例を示す側面図である。図8の例では、駆動源としてのモータ62の回転が、ピニオン61aとラック61bとを有したラックアンドピニオン機構61によって、可動部材48の往復動に変換される。また、図8の例では、駆動源としてのソレノイド63の往復動が、回動中心45aで用紙後処理装置200の本体部(筐体等)に回動可能に支持された案内部材45の揺動に変換される。
【0032】
図9は、図8の構成を有したガイド部、可動部材、およびローラの斜視図である。また、図10は、図9の構成を矢視Aから見た正面図である。図9,10に示すように、ガイド部43には、長手方向に間隔をあけて複数のスリット43bが設けられており、各スリット43bに可動部材48が収容されている。複数の可動部材48が、棒状の連結部材61cを介してラック61bに接続されており、ラック61bの往復動に伴って、複数の可動部材48が連動して、ガイド部43の湾曲面43a上に突没する。
【0033】
また、図9,10に示すように、可動部材48を収容した複数のスリット43bの間には、別のスリット43cが設けられており、各スリット43cにローラ44が収容されている。ローラ44は、湾曲面43a上に露出して、湾曲面43aに沿って搬送されるシート束Bに湾曲面43a側から(すなわち、ローラ対42の反対側から)当接して、回動する。ローラ44によって、シート束Bが湾曲面43aに沿って移動する際の抵抗を減らすことができる。なお、このローラ44は、案内部材45に設けられた搬送ローラ46と対向して配置された従動ローラとして構成してもよいし、図示しない駆動源としてのモータの回転をギヤやシャフト等を介して伝達して駆動する主動(駆動)ローラとして構成してもよい。また、板ばねやコイルスプリング等の弾性部材を用いてローラ44のシャフト等を湾曲面43aの法線方向に向けて湾曲面43a上に突出した状態に弾性的に付勢し、シート束Bの張力等に応じてローラ44が突没可能な構成としてもよい。
【0034】
また、図11は、ガイド部、可動部材、および案内部材の構成および動作の別の一例を示す側面図である。図11の例では、案内部材45が偏心カム81で駆動され、可動部材48が偏心カム82で駆動され、偏心カム81,82が無端ベルト84を介して駆動源としてのモータ83で転動される。
【0035】
また、図12は、ローラ対がシート束を折り曲げることなく搬送する場合の動作の一例を示す図である。シート束Bを端綴じした場合など、ローラ対42によってシート束Bを折曲しない場合には、ローラ対42は、図12に示すように、シート束Bをスタックトレイ11へ向けて搬送する搬送機構として動作することができる。なお、この場合には、図示しない作用力解除機構によって、折曲する際にローラ対42がシート束Bに印加する力が軽減あるいは解除されるのが好適である。
【0036】
さらに、図12の例では、ローラ対42がシート束Bを折り曲げることなく搬送する際には、可動部材48が湾曲面43a上に突出し、シート束Bの搬送をガイドする。シート束Bは、可動部材48の側面48aに沿って案内され、ローラ対42の隙間へ向けてより確実に移動することができる。
【0037】
以上、説明したように、本実施形態にかかる用紙後処理装置200は、複数のシートSを平坦な姿勢で積み重ねて揃える整合部としてのステープルトレイ20と、当該ステープルトレイ20で揃えられた複数のシートSのシート束Bを搬送する搬送機構としての後端放出爪41や搬送ローラ46等と、それら後端放出爪41や搬送ローラ46等によって搬送されるシート束Bが沿って屈曲する湾曲面43aを有したガイド部43と、ガイド部43に対向して設けられてシート束Bを挟み込んで折り曲げるローラ対42と、湾曲面43aに沿って屈曲したシート束Bをローラ対42に向けて誘導する誘導機構50と、を備えた。よって、本実施形態によれば、ステープルトレイ20で複数のシートSを平坦な姿勢で揃えた後、シート束Bを湾曲面43aに沿って屈曲した状態から折り曲げることができるので、シートS(シート束B)に対する各処理の精度が低下するのを抑制しつつ、折曲機構40ひいては用紙後処理装置200をより小型に構成することができる。
【0038】
また、本実施形態では、誘導機構50が、湾曲面43a上に突没可能に設けられて湾曲面43a上に突出して湾曲面43aに沿って屈曲したシート束Bをローラ対42に向けて誘導する可動部材48を有した。よって、比較的簡素な構成によって、シート束Bをより確実にローラ対42に誘導することができる。
【0039】
また、本実施形態では、誘導機構50が、シート束Bの搬送方向の中央部よりステープルトレイ20側の第一の部分B1を、ローラ対42に向けて移動させる第一の移動機構としての後端放出爪41と、シート束Bの搬送方向の中央部に対して第一の部分B1の反対側の第二の部分B2を、ローラ対42に向けて移動させる第二の移動機構としての前端放出爪47またはローラ対51と、を有した。よって、比較的簡素な構成によって、シート束Bをより確実にローラ対42に誘導することができる。また、第一および第二の移動機構と可動部材48とを双方設けて連動させることで、シート束Bをより一層確実にかつより円滑にローラ対42に誘導することができる。
【0040】
また、本実施形態では、用紙後処理装置200は、誘導機構50によって誘導される前にシート束Bに当該シート束Bの幅方向に沿った折り目Fを形成する折り目形成機構33をさらに備えた。よって、シート束Bの折曲位置や折曲形状の精度をより高めることができるとともに、シート束Bをより円滑に折り曲げることができ、シート束Bの折曲の際に不都合が生じにくい。
【0041】
また、本実施形態では、用紙後処理装置200は、搬送機構としての後端放出爪41や搬送ローラ46等によってステープルトレイ20から搬送されるシート束Bを湾曲面43aに沿う方向に案内する案内部材45をさらに備えた。よって、シート束Bを、より確実に湾曲面43aに沿わせることができる。
【0042】
また、本実施形態では、搬送機構が、案内部材45に設けられた搬送ローラ46を有した。よって、案内部材45と搬送ローラ46とを別個に設けた場合に比べて、各部品をレイアウトしやすくなって、用紙後処理装置200をより小型に構成することが可能となる。
【0043】
また、本実施形態では、用紙後処理装置200は、ガイド部43に沿ったシート束Bに湾曲面43a側から当接して回動可能なローラ44を備えた。よって、シート束Bを湾曲面43aに沿ってより円滑に搬送することができる。
【0044】
また、本実施形態では、ローラ対42が、シート束Bを折り曲げることなくシート束Bを挟み込んで搬送可能である。ローラ対42を搬送機構としても動作させることで、各部品をレイアウトしやすくなって、用紙後処理装置200をより小型に構成することが可能となる。
【0045】
また、本実施形態では、搬送機構としての後端放出爪41や搬送ローラ46等が、湾曲面43a上に可動部材48が突出した状態で、シート束Bをステープルトレイ20から可動部材48に沿って湾曲面43aから離間させつつローラ対42へ向けて搬送し、かつ、ローラ対42が、後端放出爪41や搬送ローラ46等によってローラ対42へ向けて搬送されたシート束Bを折り曲げることなく挟み込んで搬送することが、可能である。よって、可動部材48をシート束Bのガイドとして利用してシート束Bをより確実に搬送することができる。
【0046】
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態には限定されず、種々の変形が可能である。また、用紙後処理装置や、画像形成装置、シート、シート束、整合部、搬送機構、湾曲面、ガイド部、ローラ対、誘導機構、可動部材、第一の部分、第二の部分、第一の移動機構、第二の移動機構、折り目形成機構、案内部材、搬送ローラ、ローラ、画像形成部等のスペック(方式、構成、形状、材質、数、配置、大きさ、長さ、幅、厚さ等)は、適宜に変更して実施することができる。
【産業上の利用可能性】
【0047】
以上のように、本発明は、シートを折り曲げる機構を有した用紙後処理装置や画像形成装置等に有用である。
【符号の説明】
【0048】
20…ステープルトレイ(整合部)
33…折り目形成機構
41…後端放出爪(搬送機構、誘導機構、第一の移動機構)
42…ローラ対
43…ガイド部
43a…湾曲面
44…ローラ
45…案内部材
46…搬送ローラ(搬送機構)
47…前端放出爪(誘導機構、第二の移動機構)
48…可動部材
50…誘導機構
100…画像形成装置(画像形成部)
200…用紙後処理装置
S…シート
B…シート束
B1…第一の部分
B2…第二の部分
F…折り目(中央部)
【技術分野】
【0001】
本発明は、用紙後処理装置および画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、画像が形成された複数のシートを揃えつつ積み重ねてシート束を得た後、そのシート束を、搬送方向中央部で綴じたり(中綴じ)、折り曲げたり(中折り)する用紙後処理装置が知られている(例えば、特許文献1,2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−182928号公報
【特許文献2】特開2006−56713号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示される用紙後処理装置では、中綴じおよび中折りがいずれもシート束が平坦な状態で行われるため、装置が大型化しやすい等の不都合が生じる虞があった。また、特許文献2に開示される用紙後処理装置では、シート束が湾曲した状態で揃えられるため、シート束の整合の精度が低下しやすい等の不都合が生じる虞があった。
【0005】
そこで、本発明は、シートに対する各処理の精度が低下するのを抑制しつつ、より小型に構成することが可能な用紙後処理装置および画像形成装置を得ることを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明にかかる用紙後処理装置にあっては複数のシートを平坦な姿勢で積み重ねて揃える整合部と、前記整合部で揃えられた複数のシートのシート束を搬送する搬送機構と、前記搬送機構によって搬送される前記シート束が沿って屈曲する湾曲面を有したガイド部と、前記ガイド部に対向して設けられ前記シート束を挟み込んで折り曲げるローラ対と、前記湾曲面に沿って屈曲した前記シート束を前記ローラ対に向けて誘導する誘導機構と、を備えたことを特徴の一つとする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、シートに対する各処理の精度が低下するのを抑制しつつ、より小型に構成することが可能な用紙後処理装置および画像形成装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】図1は、本発明の実施形態にかかる用紙後処理装置の概略構成を示す側面図である。
【図2】図2は、本発明の実施形態にかかる用紙後処理装置の中綴じステープラの概略構成を示す側面図である。
【図3】図3は、本発明の実施形態にかかる用紙後処理装置の中綴じステープラおよび折り目形成機構の概略構成を示す平面図である。
【図4】図4は、本発明の実施形態にかかる用紙後処理装置の折曲機構の構成および動作を示す側面図であって、シート束が折曲される前の状態を示す図である。
【図5】図5は、本発明の実施形態にかかる用紙後処理装置の折曲機構の構成および動作を示す側面図であって、シート束が折曲されている状態を示す図である。
【図6】図6は、本発明の実施形態にかかる用紙後処理装置の誘導機構の変形例の構成および動作を示す側面図であって、シート束が折曲される前の状態を示す図である。
【図7】図7は、本発明の実施形態にかかる用紙後処理装置の誘導機構の変形例の構成および動作を示す側面図であって、シート束が折曲されている状態を示す図である。
【図8】図8は、本発明の実施形態にかかる用紙後処理装置のガイド部、可動部材、および案内部材の構成および動作の一例を示す側面図である。
【図9】図9は、本発明の実施形態にかかる用紙後処理装置のガイド部、可動部材、およびローラの構成を示す斜視図である。
【図10】図10は、図9の矢視Aを示す図である。
【図11】図11は、本発明の実施形態にかかる用紙後処理装置のガイド部、可動部材、および案内部材の構成および動作の別の一例を示す側面図である。
【図12】図12は、本発明の実施形態にかかる用紙後処理装置のローラ対がシート束を折り曲げることなく搬送する状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1は、本発明の一実施形態にかかる用紙後処理装置の概略構成を示す側面図である。図1に示すように、用紙後処理装置200には、画像形成装置100から排出されてきた画像形成済みのシートSを受け入れる導入経路P1と、導入経路P1から分岐する3つの経路、すなわち、プルーフトレイ8へ向かう上搬送経路P2、スタックトレイ11へ向かう中搬送経路P3、ならびにステープル処理を行う下搬送経路P4が、形成されている。
【0010】
画像形成装置(画像形成部)100は、公知の構成を有し、一例としては、間接転写方式のタンデム型カラー画像形成装置として構成することができる。画像形成装置100は、例えば、制御部や、作像部、光書き込み部、給紙部、給紙搬送路、画像読取部、中間転写部、定着部、排紙搬送路、両面搬送路等(いずれも図示せず)等を有して、シートSの両面または片面に画像を形成する。
【0011】
導入経路P1には、シートSを導入する導入ローラ1、シートSを検知する入口センサ2、および搬送ローラ3が、設けられている。導入経路P1の終端部分に位置する分岐爪4,5は、回動してその位置を切り替えることによって、シートSを、上搬送経路P2、中搬送経路P3、および下搬送経路P4のうちいずれか一つへ選択的に案内する。
【0012】
プルーフ搬送経路としての上搬送経路P2には、搬送ローラ6や排紙ローラ7等が設けられている。これら搬送ローラ6や排紙ローラ7等によって上搬送経路P2を搬送されたシートSは、プルーフトレイ8上に排出される。
【0013】
ソート搬送経路としての中搬送経路P3には、搬送ローラ9や排紙ローラ10等が設けられている。これら搬送ローラ9や排紙ローラ10等によって中搬送経路P3を搬送されたシートSは、スタックトレイ11に排出される。
【0014】
ステープル搬送経路としての下搬送経路P4には、搬送ローラ12,13,14や、排紙ローラ15、叩きコロ16、基準フェンス17、ジョガーフェンス18、ステープルトレイ20等が設けられている。下搬送経路P4では、シートSは、搬送ローラ12,13,14および排紙ローラ15によって、ステープルトレイ20に排出される。ステープルトレイ20は、設定された最大サイズのシートSを収容できる大きさに設定されている。ステープルトレイ20は、複数のシートSを、平坦な姿勢で積み重ねた状態で収容することができる。ステープルトレイ20では、叩きコロ16の作用により、複数のシートSの搬送方向の端部が基準フェンス17に突き当てられた状態で揃えられる。また、複数のシートSの幅方向の端部が、ジョガーフェンス18に突き当てられて揃えられる。本実施形態では、ステープルトレイ20が整合部に相当する。
【0015】
ステープルトレイ20でシートSの端部が綴じられる端綴じが行われる場合、端綴じステープラ19は、整合されたシート束B(図3等参照)の端部の所定位置を、綴じ針(図示せず)等の綴じ具で綴じる。その後、後端放出爪41や、排紙ローラ10等が、下搬送経路P4でシート束Bを搬送して、スタックトレイ11へ排出する。
【0016】
一方、ステープルトレイ20でシートSの搬送方向の中央部が綴じられる中綴じが行われる場合、中綴じステープラ30は、整合されたシート束Bの搬送方向中央部を、綴じ針(図示せず)等の綴じ具で綴じる。その後、折曲機構40がシート束Bを折り曲げた後、排紙ローラ10等がシート束Bをスタックトレイ11へ排出する。
【0017】
図2は、中綴じステープラの概略構成を示す側面図であり、図3は、中綴じステープラおよび折り目形成機構を示す平面図である。なお、図3は、図1の一部を当該図1の上方から見た図である。
【0018】
図3に示すように、中綴じステープラ30は、シートS(シート束B)の幅方向に間隔をあけて配置された二つのステープラ30A,30Bを有し、シート束Bの搬送方向中央部を、幅方向に離間した二箇所で同時に綴じることができる。各ステープラ30A,30Bは、図示しない綴じ具をシート束Bに突き刺すプッシャ32と、シート束Bをプッシャ32の反対側から支持するクリンチャ31と、を有する。
【0019】
図2に示すように、プッシャ32は、ステープルトレイ20の載置面の上方(図2では右方)に設けられている。プッシャ32は、ベース32aと、ベース32aに支持されて図示しない駆動機構によって往復駆動される可動部32bと、を有する。本実施形態では、駆動機構によって可動部32bを回動させることにより、図示しない綴じ具をシート束Bに突き刺して、シート束B(図3参照)を綴じる。
【0020】
また、図2に示すように、クリンチャ31は、クリンチャ支持部材26に取り付けられている。クリンチャ支持部材26は、ステープルトレイ20の背面側に設けられている。ステープルトレイ20には、クリンチャ31が貫通するスリット20aが設けられている。クリンチャ支持部材26は、図示しない付勢機構によって偏心カム27に押し付けられており、偏心カム27の回動によって、クリンチャ31がスリット20aを貫通してプッシャ32側に突出した状態と、スリット20aから引き込んだ状態とが切り替わる。なお、偏心カム27には、駆動源としてのモータ28の回転が、ギヤ29を介して伝達される。
【0021】
また、図3に示すように、本実施形態では、中綴じステープラ30に隣接して、折り目形成機構33が設けられている。折り目形成機構33は、クリンチャ31側の突出壁部33aと、プッシャ32側の台部33bと、を有する。突出壁部33aは、クリンチャ31が設けられた部分で複数に分断されており、分断された突出壁部33aの各部分とクリンチャ31とが、シートS(シート束B)の幅方向(図3の左右方向)に沿って直線状に並んでいる。また、台部33bは、プッシャ32が設けられた部分で複数に分断されており、分断された台部33bの各部分とプッシャ32とが、シートS(シート束B)の幅方向に沿って直線状に並んでいる。台部33bには、突出壁部33aに対向した凹溝(図示せず)が形成されている。そして、台部33bは、可動部32bとともにステープルトレイ20側(スリット20a側)へ突出することができる。本実施形態では、図3に示すように、台部33bは、プッシャ32(の可動部32b)とともにシャフト35に連結されており、可動部32bとともにステープルトレイ20側へ回動する。以上の構成により、シート束Bが、突出壁部33aと台部33bの凹溝との間に挟持され、シート束Bに、当該シート束Bの幅方向に沿って延びるとともに突出壁部33aまたは台部33bの凹溝の形状に対応して屈曲した折り目F(図4等参照)が形成される。すなわち、本実施形態では、中綴じステープラ30と連動して折り目形成機構33が動作し、中綴じステープラ30で中綴じされたシート束Bの中央部に、搬送方向に綴じ針と同位置に位置決めされて幅方向に沿って延びた折り目Fが形成される。
【0022】
図4,5は、本実施形態にかかる折曲機構の構成および動作を示す側面図である。ステープルトレイ20で整合され、中綴じされたシート束Bは、搬送機構として機能する後端放出爪41や、搬送ローラ46等によって、ステープルトレイ20から搬出され、図4に示すように、円筒状に形成されたガイド部43の外周面としての湾曲面43aに沿って屈曲しながら、前端放出爪47側へ向かう。
【0023】
そして、本実施形態では、ガイド部43に対向して、二つのローラ42a,42bを有したローラ対42が設けられている。このローラ対42では、図5に示すように、二つのローラ42a,42bがシート束Bを挟持して、シート束Bを折り曲げる。
【0024】
図4,5に示すように、本実施形態では、シート束Bのステープルトレイ20からの搬出方向に向かうにつれて湾曲面43aに徐々に近づく傾斜面45b,45cを有する案内部材45が設けられている。案内部材45は、回動中心45aを中心として揺動可能に設けられている。シート束Bは、この案内部材45に案内されて、ガイド部43の湾曲面43aに沿って屈曲しやすくなる。
【0025】
また、案内部材45には、シート束Bを搬送する搬送ローラ46が設けられている。さらに、ガイド部43には、当該ガイド部43に沿ったシート束Bに湾曲面43a側から当接するローラ44が設けられている。ローラ44は、ガイド部43に回動可能に保持される。そして、図4,5に示すように、本実施形態では、搬送ローラ46とローラ44との間にシート束Bが挟持される。これら搬送ローラ46やローラ44によって、シート束Bの搬送抵抗を減らすことができて、シート束Bをより円滑に搬送することができるとともに、挟持によってシート束Bの屈曲を促進して湾曲面43aにより沿わせやすくなる。なお、搬送ローラ46は、図示しないモータやギヤ等で回転駆動される。
【0026】
そして、図5に示すように、本実施形態では、シート束Bの搬送方向の中央部(折り目F)がローラ対42に対向する位置に到達すると、誘導機構50が、シート束Bの中央部をローラ対42に誘導する。
【0027】
本実施形態にかかる折曲機構40は、誘導機構50として、可動部材48を備えている。可動部材48は、湾曲面43a上に突没可能に設けられており、湾曲面43a上に突出することにより湾曲面43aに沿って屈曲したシート束Bをローラ対42に向けて誘導する。本実施形態では、図9に示すように、少なくともローラ対42に対向する側では円筒状または円柱状に形成されたガイド部43に、シート束Bの幅方向に沿って間隔をあけて複数のスリット43bが設けられている。そして、各スリット43bに、可動部材48が収容されている。図4に示すように、可動部材48は、シート束Bが湾曲面43aに沿って搬送されている間は、スリット43b内に格納され、可動部材48の先端部は、湾曲面43aより下側(湾曲中心側)に没入している。そして、図5に示すように、シート束Bの搬送方向の中央部(折り目F)がローラ対42に対向する位置に到達した時点で、可動部材48は、スリット43bから外へ突出し、可動部材48の先端部が、湾曲面43aより上方へ突出して、シート束Bの搬送方向の中央部(折り目F)を、ローラ対42のローラ42a,42b間の隙間へ向けて押す。
【0028】
さらに、本実施形態にかかる折曲機構40は、誘導機構50として、後端放出爪41と前端放出爪47とを備えている。後端放出爪41は、シート束Bの搬送方向の中央部(折り目F)よりステープルトレイ20側の第一の部分B1をローラ対42に向けて移動させる第一の移動機構の一部をなす。また、前端放出爪47は、シート束Bの搬送方向の中央部(折り目F)に対して第一の部分B1の反対側の第二の部分B2をローラ対42に向けて移動させる第二の移動機構の一部をなす。本実施形態では、図5に示すように、シート束Bの搬送方向の中央部(折り目F)がローラ対42に対向する位置に到達した時点で、後端放出爪41および前端放出爪47が、シート束Bを搬送方向の両側からローラ対42側へ押し込み、これにより、シート束Bの搬送方向の中央部(折り目F)がローラ対42のローラ42a,42b間の隙間に近づく。なお、本実施形態では、後端放出爪41は、シート束Bの搬送機構として動作するとともに、誘導機構50としても動作する。
【0029】
また、本実施形態では、シート束Bには、折り目形成機構33によって折り目Fが形成されているため、可動部材48によってシート束Bを押した場合や、後端放出爪41および前端放出爪47によってシート束Bを両側から押した場合に、シート束Bが折り目Fを起点として折れ曲がりやすく、かつ折れ曲がった姿勢を維持しやすい。よって、本実施形態によれば、シート束Bの折曲位置や折曲形状の精度をより高めることができるとともに、シート束Bより円滑に折り曲げることができ、シート束Bの折曲の際に不都合が生じにくい。
【0030】
図6,7は、誘導機構の変形例の構成および動作を示す側面図である。図6,7の例にかかる折曲機構40は、誘導機構50として、前端放出爪47に替えて、ローラ対51を有している。ローラ対51は、シート束Bの搬送方向の中央部(折り目F)がローラ対42に対向する位置に到達するまでは、図6に示すように、シート束Bを図6の下方へ引き込む方向へ回動し、シート束Bの搬送方向の中央部がローラ対42に対向する位置に到達した後は、図7に示すように、他の誘導機構50としての後端放出爪41や可動部材48と連動して、シート束Bの第二の部分B2をローラ対42に向けて移動させる方向(図7の上方)へ回動する。
【0031】
図8は、ガイド部、可動部材、および案内部材の構成および動作の一例を示す側面図である。図8の例では、駆動源としてのモータ62の回転が、ピニオン61aとラック61bとを有したラックアンドピニオン機構61によって、可動部材48の往復動に変換される。また、図8の例では、駆動源としてのソレノイド63の往復動が、回動中心45aで用紙後処理装置200の本体部(筐体等)に回動可能に支持された案内部材45の揺動に変換される。
【0032】
図9は、図8の構成を有したガイド部、可動部材、およびローラの斜視図である。また、図10は、図9の構成を矢視Aから見た正面図である。図9,10に示すように、ガイド部43には、長手方向に間隔をあけて複数のスリット43bが設けられており、各スリット43bに可動部材48が収容されている。複数の可動部材48が、棒状の連結部材61cを介してラック61bに接続されており、ラック61bの往復動に伴って、複数の可動部材48が連動して、ガイド部43の湾曲面43a上に突没する。
【0033】
また、図9,10に示すように、可動部材48を収容した複数のスリット43bの間には、別のスリット43cが設けられており、各スリット43cにローラ44が収容されている。ローラ44は、湾曲面43a上に露出して、湾曲面43aに沿って搬送されるシート束Bに湾曲面43a側から(すなわち、ローラ対42の反対側から)当接して、回動する。ローラ44によって、シート束Bが湾曲面43aに沿って移動する際の抵抗を減らすことができる。なお、このローラ44は、案内部材45に設けられた搬送ローラ46と対向して配置された従動ローラとして構成してもよいし、図示しない駆動源としてのモータの回転をギヤやシャフト等を介して伝達して駆動する主動(駆動)ローラとして構成してもよい。また、板ばねやコイルスプリング等の弾性部材を用いてローラ44のシャフト等を湾曲面43aの法線方向に向けて湾曲面43a上に突出した状態に弾性的に付勢し、シート束Bの張力等に応じてローラ44が突没可能な構成としてもよい。
【0034】
また、図11は、ガイド部、可動部材、および案内部材の構成および動作の別の一例を示す側面図である。図11の例では、案内部材45が偏心カム81で駆動され、可動部材48が偏心カム82で駆動され、偏心カム81,82が無端ベルト84を介して駆動源としてのモータ83で転動される。
【0035】
また、図12は、ローラ対がシート束を折り曲げることなく搬送する場合の動作の一例を示す図である。シート束Bを端綴じした場合など、ローラ対42によってシート束Bを折曲しない場合には、ローラ対42は、図12に示すように、シート束Bをスタックトレイ11へ向けて搬送する搬送機構として動作することができる。なお、この場合には、図示しない作用力解除機構によって、折曲する際にローラ対42がシート束Bに印加する力が軽減あるいは解除されるのが好適である。
【0036】
さらに、図12の例では、ローラ対42がシート束Bを折り曲げることなく搬送する際には、可動部材48が湾曲面43a上に突出し、シート束Bの搬送をガイドする。シート束Bは、可動部材48の側面48aに沿って案内され、ローラ対42の隙間へ向けてより確実に移動することができる。
【0037】
以上、説明したように、本実施形態にかかる用紙後処理装置200は、複数のシートSを平坦な姿勢で積み重ねて揃える整合部としてのステープルトレイ20と、当該ステープルトレイ20で揃えられた複数のシートSのシート束Bを搬送する搬送機構としての後端放出爪41や搬送ローラ46等と、それら後端放出爪41や搬送ローラ46等によって搬送されるシート束Bが沿って屈曲する湾曲面43aを有したガイド部43と、ガイド部43に対向して設けられてシート束Bを挟み込んで折り曲げるローラ対42と、湾曲面43aに沿って屈曲したシート束Bをローラ対42に向けて誘導する誘導機構50と、を備えた。よって、本実施形態によれば、ステープルトレイ20で複数のシートSを平坦な姿勢で揃えた後、シート束Bを湾曲面43aに沿って屈曲した状態から折り曲げることができるので、シートS(シート束B)に対する各処理の精度が低下するのを抑制しつつ、折曲機構40ひいては用紙後処理装置200をより小型に構成することができる。
【0038】
また、本実施形態では、誘導機構50が、湾曲面43a上に突没可能に設けられて湾曲面43a上に突出して湾曲面43aに沿って屈曲したシート束Bをローラ対42に向けて誘導する可動部材48を有した。よって、比較的簡素な構成によって、シート束Bをより確実にローラ対42に誘導することができる。
【0039】
また、本実施形態では、誘導機構50が、シート束Bの搬送方向の中央部よりステープルトレイ20側の第一の部分B1を、ローラ対42に向けて移動させる第一の移動機構としての後端放出爪41と、シート束Bの搬送方向の中央部に対して第一の部分B1の反対側の第二の部分B2を、ローラ対42に向けて移動させる第二の移動機構としての前端放出爪47またはローラ対51と、を有した。よって、比較的簡素な構成によって、シート束Bをより確実にローラ対42に誘導することができる。また、第一および第二の移動機構と可動部材48とを双方設けて連動させることで、シート束Bをより一層確実にかつより円滑にローラ対42に誘導することができる。
【0040】
また、本実施形態では、用紙後処理装置200は、誘導機構50によって誘導される前にシート束Bに当該シート束Bの幅方向に沿った折り目Fを形成する折り目形成機構33をさらに備えた。よって、シート束Bの折曲位置や折曲形状の精度をより高めることができるとともに、シート束Bをより円滑に折り曲げることができ、シート束Bの折曲の際に不都合が生じにくい。
【0041】
また、本実施形態では、用紙後処理装置200は、搬送機構としての後端放出爪41や搬送ローラ46等によってステープルトレイ20から搬送されるシート束Bを湾曲面43aに沿う方向に案内する案内部材45をさらに備えた。よって、シート束Bを、より確実に湾曲面43aに沿わせることができる。
【0042】
また、本実施形態では、搬送機構が、案内部材45に設けられた搬送ローラ46を有した。よって、案内部材45と搬送ローラ46とを別個に設けた場合に比べて、各部品をレイアウトしやすくなって、用紙後処理装置200をより小型に構成することが可能となる。
【0043】
また、本実施形態では、用紙後処理装置200は、ガイド部43に沿ったシート束Bに湾曲面43a側から当接して回動可能なローラ44を備えた。よって、シート束Bを湾曲面43aに沿ってより円滑に搬送することができる。
【0044】
また、本実施形態では、ローラ対42が、シート束Bを折り曲げることなくシート束Bを挟み込んで搬送可能である。ローラ対42を搬送機構としても動作させることで、各部品をレイアウトしやすくなって、用紙後処理装置200をより小型に構成することが可能となる。
【0045】
また、本実施形態では、搬送機構としての後端放出爪41や搬送ローラ46等が、湾曲面43a上に可動部材48が突出した状態で、シート束Bをステープルトレイ20から可動部材48に沿って湾曲面43aから離間させつつローラ対42へ向けて搬送し、かつ、ローラ対42が、後端放出爪41や搬送ローラ46等によってローラ対42へ向けて搬送されたシート束Bを折り曲げることなく挟み込んで搬送することが、可能である。よって、可動部材48をシート束Bのガイドとして利用してシート束Bをより確実に搬送することができる。
【0046】
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態には限定されず、種々の変形が可能である。また、用紙後処理装置や、画像形成装置、シート、シート束、整合部、搬送機構、湾曲面、ガイド部、ローラ対、誘導機構、可動部材、第一の部分、第二の部分、第一の移動機構、第二の移動機構、折り目形成機構、案内部材、搬送ローラ、ローラ、画像形成部等のスペック(方式、構成、形状、材質、数、配置、大きさ、長さ、幅、厚さ等)は、適宜に変更して実施することができる。
【産業上の利用可能性】
【0047】
以上のように、本発明は、シートを折り曲げる機構を有した用紙後処理装置や画像形成装置等に有用である。
【符号の説明】
【0048】
20…ステープルトレイ(整合部)
33…折り目形成機構
41…後端放出爪(搬送機構、誘導機構、第一の移動機構)
42…ローラ対
43…ガイド部
43a…湾曲面
44…ローラ
45…案内部材
46…搬送ローラ(搬送機構)
47…前端放出爪(誘導機構、第二の移動機構)
48…可動部材
50…誘導機構
100…画像形成装置(画像形成部)
200…用紙後処理装置
S…シート
B…シート束
B1…第一の部分
B2…第二の部分
F…折り目(中央部)
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のシートを平坦な姿勢で積み重ねて揃える整合部と、
前記整合部で揃えられた複数のシートのシート束を搬送する搬送機構と、
前記搬送機構によって搬送される前記シート束が沿って屈曲する湾曲面を有したガイド部と、
前記ガイド部に対向して設けられ前記シート束を挟み込んで折り曲げるローラ対と、
前記湾曲面に沿って屈曲した前記シート束を前記ローラ対に向けて誘導する誘導機構と、
を備えたことを特徴とする用紙後処理装置。
【請求項2】
前記誘導機構が、前記湾曲面上に突没可能に設けられて前記湾曲面上に突出して前記湾曲面に沿って屈曲した前記シート束を前記ローラ対に向けて誘導する可動部材を有したことを特徴とする請求項1に記載の用紙後処理装置。
【請求項3】
前記誘導機構が、
前記シート束の搬送方向の中央部より前記整合部側の第一の部分を、前記ローラ対に向けて移動させる第一の移動機構と、
前記シート束の搬送方向の中央部に対して前記第一の部分の反対側の第二の部分を、前記ローラ対に向けて移動させる第二の移動機構と、
を有したことを特徴とする請求項1または2に記載の用紙後処理装置。
【請求項4】
前記誘導機構によって誘導される前に前記シート束に当該シート束の幅方向に沿った折り目を形成する折り目形成機構を、さらに備えたことを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか一つに記載の用紙後処理装置。
【請求項5】
前記搬送機構によって前記整合部から搬送される前記シート束を前記湾曲面に沿う方向に案内する案内部材を、さらに備えたことを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか一つに記載の用紙後処理装置。
【請求項6】
前記搬送機構が、前記案内部材に設けられた搬送ローラを有したことを特徴とする請求項5に記載の用紙後処理装置。
【請求項7】
前記ガイド部に沿った前記シート束に前記湾曲面側から当接して回動可能なローラを備えたことを特徴とする請求項1〜6のうちいずれか一つに記載の用紙後処理装置。
【請求項8】
前記ローラ対が、前記シート束を折り曲げることなく前記シート束を挟み込んで搬送可能であることを特徴とする請求項1〜7のうちいずれか一つに記載の用紙後処理装置。
【請求項9】
前記搬送機構が、前記湾曲面上に前記可動部材が突出した状態で、前記シート束を前記整合部から前記可動部材に沿って前記湾曲面から離間させつつ前記ローラ対へ向けて搬送し、かつ、前記ローラ対が、前記搬送機構によって前記ローラ対へ向けて搬送された前記シート束を折り曲げることなく挟み込んで搬送することが、可能であることを特徴とする請求項2に記載の用紙後処理装置。
【請求項10】
シートに画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部で画像が形成された複数のシートを平坦な姿勢で積み重ねて揃える整合部と、
前記整合部で揃えられた複数のシートのシート束を搬送する搬送機構と、
前記搬送機構によって搬送される前記シート束が沿って屈曲する湾曲面を有したガイド部と、
前記ガイド部に対向して設けられ前記シート束を挟み込んで折り曲げるローラ対と、
前記湾曲面に沿って屈曲した前記シート束を前記ローラ対に向けて誘導する誘導機構と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項1】
複数のシートを平坦な姿勢で積み重ねて揃える整合部と、
前記整合部で揃えられた複数のシートのシート束を搬送する搬送機構と、
前記搬送機構によって搬送される前記シート束が沿って屈曲する湾曲面を有したガイド部と、
前記ガイド部に対向して設けられ前記シート束を挟み込んで折り曲げるローラ対と、
前記湾曲面に沿って屈曲した前記シート束を前記ローラ対に向けて誘導する誘導機構と、
を備えたことを特徴とする用紙後処理装置。
【請求項2】
前記誘導機構が、前記湾曲面上に突没可能に設けられて前記湾曲面上に突出して前記湾曲面に沿って屈曲した前記シート束を前記ローラ対に向けて誘導する可動部材を有したことを特徴とする請求項1に記載の用紙後処理装置。
【請求項3】
前記誘導機構が、
前記シート束の搬送方向の中央部より前記整合部側の第一の部分を、前記ローラ対に向けて移動させる第一の移動機構と、
前記シート束の搬送方向の中央部に対して前記第一の部分の反対側の第二の部分を、前記ローラ対に向けて移動させる第二の移動機構と、
を有したことを特徴とする請求項1または2に記載の用紙後処理装置。
【請求項4】
前記誘導機構によって誘導される前に前記シート束に当該シート束の幅方向に沿った折り目を形成する折り目形成機構を、さらに備えたことを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか一つに記載の用紙後処理装置。
【請求項5】
前記搬送機構によって前記整合部から搬送される前記シート束を前記湾曲面に沿う方向に案内する案内部材を、さらに備えたことを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか一つに記載の用紙後処理装置。
【請求項6】
前記搬送機構が、前記案内部材に設けられた搬送ローラを有したことを特徴とする請求項5に記載の用紙後処理装置。
【請求項7】
前記ガイド部に沿った前記シート束に前記湾曲面側から当接して回動可能なローラを備えたことを特徴とする請求項1〜6のうちいずれか一つに記載の用紙後処理装置。
【請求項8】
前記ローラ対が、前記シート束を折り曲げることなく前記シート束を挟み込んで搬送可能であることを特徴とする請求項1〜7のうちいずれか一つに記載の用紙後処理装置。
【請求項9】
前記搬送機構が、前記湾曲面上に前記可動部材が突出した状態で、前記シート束を前記整合部から前記可動部材に沿って前記湾曲面から離間させつつ前記ローラ対へ向けて搬送し、かつ、前記ローラ対が、前記搬送機構によって前記ローラ対へ向けて搬送された前記シート束を折り曲げることなく挟み込んで搬送することが、可能であることを特徴とする請求項2に記載の用紙後処理装置。
【請求項10】
シートに画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部で画像が形成された複数のシートを平坦な姿勢で積み重ねて揃える整合部と、
前記整合部で揃えられた複数のシートのシート束を搬送する搬送機構と、
前記搬送機構によって搬送される前記シート束が沿って屈曲する湾曲面を有したガイド部と、
前記ガイド部に対向して設けられ前記シート束を挟み込んで折り曲げるローラ対と、
前記湾曲面に沿って屈曲した前記シート束を前記ローラ対に向けて誘導する誘導機構と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2012−121688(P2012−121688A)
【公開日】平成24年6月28日(2012.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−273962(P2010−273962)
【出願日】平成22年12月8日(2010.12.8)
【出願人】(000006932)リコーエレメックス株式会社 (708)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年6月28日(2012.6.28)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年12月8日(2010.12.8)
【出願人】(000006932)リコーエレメックス株式会社 (708)
【Fターム(参考)】
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