説明

画像コンピレーション作成システム

【課題】複数の客が訪問する施設で使用される画像コンピレーション作成システムを提供する。
【解決手段】各々が、識別データを記憶した電子データ記憶装置を含む複数の識別装置と、複数のデジタル画像捕捉装置と、各々が電子データ記憶装置に記憶された識別データを検知する検出範囲を有する、画像捕捉装置の各々に関連付けられた読取装置と、を含み、識別装置のうちの1つは少なくとも1人の訪問客によって施設内へ携帯され、読取装置は、訪問客が携帯する識別装置の電子データ記憶装置に記憶された識別データが読取り装置の検出範囲内に入ると、訪問客の画像を捕捉すべく、関連付けられたデジタル画像捕捉装置を起動する、画像コンピレーション作成システム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子画像および/またはハードコピー画像を整理する装置および方法に関する。より詳しくは、本発明は、カスタマイズされた/個人向けの画像コレクションの画像を整理する装置および方法に関する。
【背景技術】
【0002】
遊園地やテーマパークなどを訪れる家族は、アトラクションを楽しむ家族の写真を多数撮影することが多い。多くのパークでは、ジェットコースターやウォーター・ライドなどに画像捕捉装置を設け、乗客の電子画像を撮影している。クルーズ船では、船で用意した各種行事を楽しむ行楽客を撮影するための写真家を雇っている。訪問客は、ライドの電子画像のハードコピー写真やクルーズの写真を購入することもできる。購入することで、自らでは撮影することのできなかった写真を入手することができる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
写真は、パーク訪問や休暇の終了後しばらくしてから現像および/または印刷される。一般的に、これらの写真は従来の写真アルバムに貼り付けられたり、整理しないまま以前の写真と一緒に保存されたりする。最もよく利用される写真アルバムは、写真を整理して保存するだけである。写っている人の特徴などの情報を加えたければ、写真をスクラップブックに貼り付け、情報を読みやすく書き添えるほかない。このようなスクラップブック作りを趣味とする人も少なくはないが、多くの人は、写真と写っている人の名前以外の情報を含むアルバムを作ろうとも思わないしその技術も持たないだろう。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、複数の客が訪れる施設で使用される、画像コンピレーション作成システムである。同システムは、複数の識別装置、複数のデジタル画像捕捉装置、および画像捕捉装置の各々に関連付けられた読取装置を含む。識別装置は各々、識別データを記憶した電子データ記憶装置を含む。読取装置は各々、電子データ記憶装置に記憶された識別データを検知する検出範囲を有する。識別装置のうちの1つは少なくとも1人の訪問客によって施設内へ携帯される。読取装置は、訪問客が携帯する識別装置の電子データ記憶装置に記憶された識別データが読取り装置の検出範囲内に入ると、訪問客の画像を捕捉すべく、関連付けられたデジタル画像捕捉装置を起動する。
【0005】
デジタル画像捕捉装置はそれぞれ固定位置に取り付けられる。
【0006】
デジタル画像捕捉装置の少なくとも1つは、施設内の所定の視界の画像を捕捉すべく配置される、シーン画像捕捉装置である。デジタル画像捕捉装置の少なくとも1つは、施設内の所定の場所に立っている、座っている、あるいは移動している人の画像を捕捉すべく配置される、ポートレイト画像捕捉装置である。
【0007】
画像コンピレーション作成システムは、さらに各画像捕捉装置および各読取装置と通信するシステムコンピュータを含んでもよい。コンピュータは、各画像コンピレーションに関連付けられた顧客記録を含むデータベースを格納するメモリを含む。
【0008】
顧客記録は、顧客ID、および画像コンピレーションに関連付けられた各訪問客が携帯する各識別装置の電子データ記憶装置に記憶された識別データを含む。顧客記録は、さらに画像捕捉装置により捕捉された画像コンピレーションと関連付けられた各画像の識別データ、および画像捕捉装置と関連付けられた読取装置により検出された識別データを含む。
【0009】
画像コンピレーション作成システムは、さらにシステムコンピュータと通信する少なくとも1つのユーザインタフェース、および少なくとも1つの作成装置(例えば印刷装置、バインダ装置、メディアバーナ)を含んでもよい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
図面を参照すると、本発明の画像コンピレーション作成システムが参照番号10で示されている。複数の図面にわたって同様の数字は同様の部分を示す。画像コンピレーション作成システム10は、訪問客が施設の写真を撮影したり、自らを撮影したりすることの多い施設に設置できる。ここでいう施設(setting)とは、任意の場所、地理的領域、または境界内の領域における、任意の期間、および/またはユーザの定義する任意の空間もしくは時間的境界を指す。例えば遊園地、テーマパーク、ウォーター・パーク、動物園、クルーズ船が挙げられるが、これらに制限されない。画像コンピレーション作成システム10は、写真とテキストを含む画像コンピレーションを作成する。画像コンピレーションは、顧客が楽しんだ光景および/または行事を反映する、顧客独自の記録を提供する。画像コンピレーション作成システム10は、ハードコピー画像コンピレーションおよび/または電子画像、テキスト、動画、ムービークリップなどのコピーを有するデジタルメディアなどを含む画像コンピレーション・パッケージを作成する。
【0011】
画像コンピレーション作成システム10は、それぞれ固定位置に取り付けられる複数のデジタル画像捕捉装置12を含む。通常、画像捕捉装置12はそれぞれシステムコンピュータ14に接続される。画像捕捉装置12’(シーン画像捕捉装置)のうち数台を、施設内の人気のある景色の画像を捕捉すべく配置してもよい。従来のジェットコースターやウォーター・ライドの画像捕捉装置と同様に、施設内の所定の場所に立っている、座っている、あるいは移動している人の画像を捕捉すべく、別の画像捕捉装置12’’が設けられる。人々の画像を捕捉するポートレイト画像捕捉装置12’’は、人気のある景色のうちのいずれかを背景として撮影する位置に配置されることが最も望ましい。施設に入場する各訪問客に対し、識別データ20を記憶させた電子データ記憶装置(EDSD)18を備えた識別装置(ID)16を発行してもよい。あるいは、画像コンピレーション・パッケージを購入した訪問客のみに対し、識別データ20を記憶させた電子データ記憶装置(EDSD)18を備えた識別装置(ID)16を発行してもよい。電子データ記憶装置18に記憶された識別データ20を検知可能な読取装置22(例えば、RFID読取装置)が、画像コンピレーション作成システム10の各画像捕捉装置12、12’、12’’と関連付けられている。ポートレイト画像捕捉装置12’’がシーン画像捕捉装置12'の近傍に設けられている場合、2台の画像捕捉装置12および12’’に対し1台の読取装置22を関連付けてもよい。
【0012】
通常、読取装置22はそれぞれシステムコンピュータ14に接続される。必要に応じて、読取装置22は関連付けられた画像捕捉装置12に接続されてもよい。画像捕捉装置がポートレイト画像捕捉装置12’’である場合、通常、読取装置22は、ID16を携帯する訪問客が、読取装置22がID16を検出する際にポートレイト画像捕捉装置12’’の範囲内に入る位置に配置される。従って、ポートレイト画像捕捉装置12’’は、訪問客がポートレイト画像捕捉装置12’’の範囲内を通過する際に訪問客の画像を捕捉すべく、コンピュータ14または読取装置22により起動される。同様に、シーン画像捕捉装置12'は、視界を訪問客が通過する際にシーンの画像を捕捉すべく、コンピュータ14または関連付けられた読取装置22により起動される。
【0013】
システムコンピュータには少なくとも1つのユーザインタフェース(UI)24が接続されている。通常、画像コンピレーション・パッケージの販売場所には、画像コンピレーション・パッケージを家族や顧客に販売する際にデータベースレコードの作成を開始するためのユーザインタフェース24が設けられる。家族や顧客が自らの写った電子画像を閲覧したり、完成した画像コンピレーションを検索したりするための特設売店を設けてもよい。可能であれば、このような売店に画像コンピレーションのカスタマイズに利用する1つ以上のユーザインタフェース24を備えてもよい。通常、施設には、遠隔画像捕捉装置12および読取装置22が接続されるコンピュータ14およびネットワーク機器を収容する本部が設置される。画像コンピレーションのハードコピー作成に必要な、印刷装置26やバインダ装置などを含むプリントショップ、およびCDバーナやDVDバーナなどのメディアバーナ28は、本部もしくは遠隔位置に設けることができる。
【0014】
施設で発行されたID16は、各々電子データ記憶装置18を有する。電子データ記憶装置は、電子データを格納できる機械書込み可能デバイスもしくは機械可読デバイスである。電子データ記憶装置とは、1台の電子データ記憶装置のほか、並列、直列あるいは入れ子式に接続された2台以上の電子データ記憶装置の集合体を指すことがある。電子データ記憶装置として、例えば無線周波識別(RFID)タグ、近接(Prox)タグ、iボタン(iButtons)、スマートカードおよび同様のデバイスが挙げられるが、これらに限定されない。無線周波識別(RFID)とは、データを遠隔位置に格納し、RFIDタグ/トランスポンダと呼ばれる装置によりデータを検索する方法である。RFIDタグは、製品に貼り付けたり組み込んだりすることが可能な粘着性ステッカーなどの小さな物体である。RFIDタグは、RFIDトランシーバからの無線周波クエリを受信し、それに応答することを可能とするアンテナを含む。
【0015】
システムコンピュータ14に格納されたデータベース32中に、顧客毎の顧客記録30が作成される。顧客記録30は、各々独自の顧客ID34を含む領域を有する。ここでいう顧客とは、当該施設への個人の訪問客のほか、グループの全てのメンバの画像を含む画像コンピレーションに興味をもつ、ユーザにより定義されたグループ客を指す。訪問客のグループを含む顧客として、例えば家族が挙げられる。なお、1人の訪問客は、複数の顧客として識別されてもよい。例えば、新郎新婦は結婚式の参列者をまとめて1つの顧客グループメンバとして認識してもよい。一方、結婚式に参列する個人または家族は、自らを別の顧客または顧客のグループとして認識してもよい。
【0016】
顧客は1人の訪問客であることもあるし、グループ訪問客であることもあるため、顧客記録30の作成においては顧客の性質を識別することが必要である(図6のステップ150)。具体的には、ID16の発行者は、各訪問客が1人なのかグループなのかを判断する。顧客が1人の訪問客ならば、ID発行者は当該訪問客にID16を割り当て(ステップ152)、ID16の電子データ記憶装置18に記憶された識別データを顧客記録30に保存し(ステップ154)、当該訪問客を顧客ID34と関連付ける(ステップ156)。ここで、当該訪問客に対しID16が発行される(ステップ158)。訪問客がグループ訪問客の一員であれば、ID発行者はグループの他のメンバを識別し(ステップ150)、グループの各メンバにID16を割り当て(ステップ152)、各割り当てられたID16の電子データ記憶装置18に記憶された識別データを顧客記録30に保存し(ステップ154)、各グループメンバを顧客ID34と関連付ける(ステップ156)。ここで、割り当てられた適切なグループメンバに対し、それぞれID16が発行される(ステップ158)。訪問客の間でID16の取違えが発生しないよう、割り当てられた適切なグループメンバの写真や氏名をID16に記しておいてもよい。
【0017】
さらに、ID16の発行者は、顧客に対し、購入可能な画像コンピレーション・パッケージに関する情報を提示してもよい(ステップ160)。顧客が画像コンピレーション・パッケージを購入する場合(ステップ162)、購入情報が顧客記録30に入力される(ステップ164)。なお、パッケージを購入する訪問客にのみID16が発行される場合には、画像コンピレーション・パッケージを販売する工程を最初に行ってもよい。
【0018】
訪問客により画像捕捉装置12が起動されると、電子画像用識別データ36が顧客記録30の領域に入力され、画像捕捉装置12を起動した訪問客の識別データ20が対応する領域に入力される。電子画像識別データ36は画像捕捉装置識別データ38を含んでいてもよい。また、データベースに画像捕捉装置識別データ用の領域を設けてもよい。
【0019】
上述したように、画像捕捉装置12は訪問客が画像捕捉装置12の所定範囲を通過すると起動される。すなわち、各読取装置22は電子データ記憶装置18(図2)を検知するまでは待機状態にある。装置18を検出すると(ステップ40)、読取装置22はEDSD18に保存された識別データ20を読み出し(ステップ42)、当該識別データ20がデータベース32内のアクティブな顧客記録30のいずれに関連付けられているかを判断する(ステップ44)。電子データ記憶装置の使用は一般的になっており、デジタル電子画像ファイルはかなり大きい場合もある。従って、検知された電子データ記憶装置18から検索された識別情報20がデータベース32中に存在しない場合(ステップ46)、読取装置22は待機状態に戻り、画像捕捉装置12は起動されない。検出された電子データ記憶装置18から検索された識別情報20がデータベース32内のアクティブな顧客記録30に存在する場合(ステップ48)、施設に設けられた画像コンピレーション作成システム10の性能、および顧客/家族により購入された画像コンピレーション・パッケージの特性に基づいて2つの異なる方法のいずれかがとられる。
【0020】
施設に設けられた画像コンピレーション作成システム10が画像コンピレーションのカスタマイズに対応していない場合、あるいは顧客/家族が基本的な画像コンピレーション・パッケージを購入した場合、このような画像コンピレーションが当該施設の特定の箇所における1人以上の任意の単独訪問客を含む可能性は低い。従って、コンピュータ14は読取装置22と関連付けられた画像捕捉装置12によって捕捉された位置において、読取装置22により検知された訪問客の電子画像が既に顧客記録に含まれているか否かを判断すべく、データベース32に問い合わせを行ってもよい(ステップ50)。当該電子画像がデータベース32に既に含まれている場合(ステップ52)、読取装置22は待機状態に戻り、画像捕捉装置12は起動されない。当該電子画像がデータベース32に含まれていない場合(ステップ54)、コンピュータ14は読取装置22に関連付けられた画像捕捉装置12を起動させ(ステップ56)、画像捕捉装置12により撮影された電子画像の識別データ36を、画像捕捉装置12を起動させた訪問客の識別データ20と関連付け(ステップ58)、当該電子画像の識別データ36と訪問客の識別データ20’とを適切な顧客記録30に保存する(ステップ60)。次いで読取装置22は待機状態に戻る(ステップ62)。
【0021】
施設に設置された画像コンピレーション作成システム10が画像コンピレーションのカスタマイズに対応しており、顧客/家族が既にカスタム画像コンピレーション・パッケージを購入した場合、コンピュータ14は、読取装置22と関連付けられた画像捕捉装置12によって捕捉された位置において、読取装置22により検知された訪問客の電子画像が既に顧客記録に含まれているか否かを判断するための問い合わせを、データベース32に対し行わなくてもよい。この場合、コンピュータ14は、読取装置22と関連付けられた画像捕捉装置12を起動させ(ステップ56)、画像捕捉装置12により捕捉された電子画像の識別データ36を、画像捕捉装置12を起動させた訪問客の識別データ20と関連付け(ステップ58)、電子画像の識別データ36と訪問客の識別データ20’を適切な顧客記録30に保存する(ステップ60)。次いで、読取装置22は待機状態に戻る(ステップ62)。以下に説明するように、顧客/家族は、ある場所で撮影されたどの電子画像が画像コンピレーションに含まれるかを選択してもよい。
【0022】
図5を参照すると、上述のように、施設に設置された画像コンピレーション作成システム10が画像コンピレーションのカスタマイズに対応していない場合、あるいは顧客/家族が基本画像コンピレーション・パッケージを購入した場合には、画像コンピレーション64の作成は比較的単純な作業である。まず、ユーザインタフェース24を介して顧客ID34をシステムコンピュータ14に入力することで(ステップ66)、顧客/家族が購入した画像コンピレーション・パッケージの顧客記録30が識別される。この作業は、訪問客に対して発行されたID16を収集し、ユーザインタフェース24に関連付けられた読取装置68でID16のうちの1つの電子データ記憶装置18に記憶された識別データ20を検出する方法で行われることが多い。あるいは、顧客ID34をユーザインタフェース24からコンピュータ14に手動で入力してもよい。次いで、画像コンピレーションに対する支払いが確認される(ステップ70)。画像コンピレーション作成ルーチン64では、必要に応じて、画像コンピレーションを宅配することが望ましい場合などには、画像コンピレーションの印刷を後回しにすることを顧客/家族が選択してもよい(ステップ72)。このオプションが利用できない場合、あるいは宅配が選択されない場合、電子画像はデータベースから抽出され(ステップ74)、画像捕捉装置識別データ38および電子画像36に関連付けられた訪問客識別データ20’に基づいた適切なストックテキストと合わせられ(ステップ76)、画像コンピレーションが印刷され(ステップ78)、顧客/家族に配達される。
【0023】
図4Aおよび図4Bを参照すると、施設に設置された画像コンピレーション作成システム10が画像コンピレーションのカスタマイズに対応しており、顧客/家族がカスタム画像コンピレーション・パッケージを購入した場合、図5に示すように、顧客/家族が購入した画像コンピレーション・パッケージの顧客記録30が識別される(ステップ66)。次いで、画像コンピレーション作成ルーチン80は、顧客/家族の訪問中に撮影された電子画像の閲覧の希望の有無を尋ねる(ステップ82)。顧客/家族が閲覧することを選択した場合(ステップ84)、電子画像が表示される(ステップ86)、顧客/家族は画像コンピレーションに含める電子画像を選択する(ステップ88)。閲覧が完了すると(ステップ90)、画像コンピレーション作成ルーチンは、選択した電子画像を保存すべきか否かを尋ねる(ステップ92)。選択された電子画像を保存(ステップ94)した後、あるいは、顧客/家族が電子画像の閲覧を行わないことを選択した場合(ステップ96)もしくは選択した電子画像を保存しないことを選択した場合(ステップ98)、画像コンピレーション作成ルーチン80は、顧客/家族が画像コンピレーション作成システム10で利用可能な他のオプションの閲覧の希望の有無を尋ねる(ステップ100)。
【0024】
オプションとしては、利用できるテキストのセットからテキストを選択する、ユーザインタフェースからオリジナルテキストを入力する、画像コンピレーションを印刷する用紙を選択する、バインディングする、などが挙げられる。顧客/家族がオプションの閲覧を行うことを決めた場合(ステップ102)、利用可能なオプションが表示され(ステップ104)、画像コンピレーションに含めるオプションを顧客/家族が選択する(ステップ106)。閲覧が終了すると(ステップ108)、画像コンピレーション作成ルーチンは顧客/家族に対し、選択を保存すべきかどうかを尋ねる(ステップ110)。選択されたオプションを保存した後(ステップ112)、あるいは、顧客/家族がオプションの閲覧を行わないことを選択した場合(ステップ114)もしくは選択したオプションを保存しないことを選択した場合(ステップ116)、画像コンピレーション作成ルーチン80は選択された電子画像および/または選択されたオプションを含む画像コンピレーションの価格を計算し(ステップ118)、表示する(ステップ120)。次いで、画像コンピレーション作成ルーチン80は、顧客/家族に対し、その価格が承諾できるか否かを尋ねる(ステップ122)。承諾できなかった場合(ステップ124)、3つの選択肢がある。すなわち、顧客/家族は(1)いずれの選択をも行わずにシステムを終了し、画像コンピレーション作成ルーチンは待機状態に戻る(ステップ126)、(2)電子画像を再度閲覧する(ステップ128)、(3)オプションを再度閲覧する(ステップ130)。顧客/家族が画像コンピレーションに対し見積もられた価格を支払う場合(ステップ132)、画像コンピレーション作成ルーチン80は、必要に応じて、画像コンピレーションを宅配することが望ましい場合などには、画像コンピレーションの印刷を後回しにすることを顧客/家族に選択させてもよい(ステップ134)。このオプションが利用できない場合や、顧客/家族が宅配を選択しない場合、電子画像はデータベースから抽出され(ステップ138)、標準的なテキストまたは必要に応じて選択されたテキスト(ステップ140)や必要に応じて組み込まれる印刷/バインディングオプション(ステップ142)と合わされ、画像コンピレーションが印刷され(ステップ144)、顧客/家族に配達される。画像コンピレーションが作成された後、顧客記録は非アクティブ記録とされ(ステップ146)、あるいはデータベースから除去される。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明の画像コンピレーション作成システムの回路図
【図2】本発明の写真開始ルーチンのフローチャート
【図3】図1のコンピュータに格納されたデータベースの略図
【図4A】本発明の画像コンピレーション作成ルーチンの第一実施形態のフローチャート
【図4B】本発明の画像コンピレーション作成ルーチンの第一実施形態のフローチャート
【図5】本発明の画像コンピレーション作成ルーチンの別の実施形態のフローチャート
【図6】本発明の顧客記録開始ルーチンのフローチャート

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の客が訪問する施設で使用される画像コンピレーション作成システムであって、該画像コンピレーション作成システムは、
各々が、識別データを記憶した電子データ記憶装置を含む複数の識別装置と、
複数のデジタル画像捕捉装置と、
各々が電子データ記憶装置に記憶された識別データを検知する検出範囲を有する、前記画像捕捉装置の各々に関連付けられた読取装置と、
を含み、
前記識別装置のうちの1つは少なくとも1人の訪問客によって施設内へ携帯され、前記読取装置は、前記訪問客が携帯する前記識別装置の前記電子データ記憶装置に記憶された前記識別データが前記読取り装置の検出範囲内に入ると、前記訪問客の画像を捕捉すべく、前記関連付けられたデジタル画像捕捉装置を起動する、
画像コンピレーション作成システム。
【請求項2】
さらに、各画像捕捉装置および各読取装置と通信するシステムコンピュータを含み、前記コンピュータは、各画像コンピレーションに関連付けられた顧客記録を含むデータベースを格納するメモリを含む、請求項1に記載の画像コンピレーション作成システム。
【請求項3】
前記顧客記録は、
顧客IDと、
画像コンピレーションに関連付けられた各訪問客が携帯する各識別装置の電子データ記憶装置に記憶された識別データと、
を含む、請求項2に記載の画像コンピレーション作成システム。
【請求項4】
前記顧客記録は、さらに、
前記画像捕捉装置により捕捉された画像コンピレーションと関連付けられた各画像の識別データと、
前記画像捕捉装置と関連付けられた読取装置により検出された識別データと、
を含む、請求項3に記載の画像コンピレーション作成システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−5485(P2008−5485A)
【公開日】平成20年1月10日(2008.1.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−157114(P2007−157114)
【出願日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【出願人】(596170170)ゼロックス コーポレイション (1,961)
【氏名又は名称原語表記】XEROX CORPORATION
【Fターム(参考)】