画像データ記録システム、ドライブレコーダ及び画像データ改ざん判定方法。
【課題】記録された画像データが正しいデータどうかを検証することが可能で利便性のよい画像データ記録システム、ドライブレコーダ及び画像データ改ざん判定方法を提供すること。
【解決手段】本発明は、撮像部70が撮影した画像の画像データを記録するデータ記録システム1であって、撮像部70が取得した画像に基づき生成された記録用フォーマットの画像データに基づき、当該画像データの改ざんの有無を判断するための照合情報を生成する照合情報生成部10と、記録用フォーマットの画像データを、第1の不揮発性メモリ40に記憶させるとともに、当該画像データに対応した照合情報を第1の不揮発性メモリとは別に保管するための処理を行うデータ記録処理部20とを含む。
【解決手段】本発明は、撮像部70が撮影した画像の画像データを記録するデータ記録システム1であって、撮像部70が取得した画像に基づき生成された記録用フォーマットの画像データに基づき、当該画像データの改ざんの有無を判断するための照合情報を生成する照合情報生成部10と、記録用フォーマットの画像データを、第1の不揮発性メモリ40に記憶させるとともに、当該画像データに対応した照合情報を第1の不揮発性メモリとは別に保管するための処理を行うデータ記録処理部20とを含む。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像データ記録システム、ドライブレコーダ及び画像データ改ざん判定方法に関する。
【背景技術】
【0002】
車などの移動体の事故時の画像データを取得するために、該移動体に搭載されるドライブレコーダが知られている。
【0003】
ドライブレコーダの技術として、撮像部で時系列に取得された複数の画像データを順次第一次記憶部に格納してゆき、事故を検出したときに、事故前の所定の期間に取得されて第一次記憶部に格納された画像データを第二次記憶部(不揮発性の外部記憶メディア)に記憶させる技術が知られている。これによると、事故前の所定の期間に取得された画像データを第二次記憶部に記憶させることができるため、事故の経過を明らかにすることができる。
【特許文献1】特開平10-250642号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ドライブレコーダにより記録された画像データを、事故原因の究明に利用する場合、そのデータの信憑性が重要になる。しかしながら、現在のドライブレコーダでは外部記録メディアに記録されたデータを容易に改竄することができ、改竄されたことを確認する手段がなく、正しいデータかどうかを判断することができないという問題がある。
【0005】
例えば上記文献では加速度センサーに反応して切断されるヒューズを、情報を記録するフラッシュメモリの書き込み信号に設けることで、改ざんを第三者にわからないようには行えないようにしている。しかし加速度センサーの誤動作や事故発生の判定ミスが起きた場合でもヒューズが切断され、メモリへの書き込みが行えなくなり利便性が悪い。
【0006】
本発明の目的は、記録された画像データが正しいデータどうかを検証することが可能で利便性のよい画像データ記録システム、ドライブレコーダ及び画像データ改ざん判定方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)本発明は、
撮像部が撮影した画像の画像データを記録するデータ記録システムであって、
撮像部が取得した画像に基づき生成された記録用フォーマットの画像データに基づき、当該画像データの改ざんの有無を判断するための照合情報を生成する照合情報生成部と、
前記記録用フォーマットの画像データを、第1の不揮発性メモリに記憶させるとともに、当該画像データに対応した照合情報を第1の不揮発性メモリとは別に保管するための処理を行うデータ記録処理部と、
を含む事を特徴とする。
【0008】
第1の不揮発性メモリは、書き換え可能であり、電源を切ってもデータが消えない不揮発性メモリであればよく、フラッシュEEPROMまたはフラッシュROM等でもよいし、CF(CompactFlash)カードやメモリスティック等でもよい。
【0009】
画像データと照合情報は、1対1に対応して生成される構成でもよいし、画像データの一部(例えば1つおき)に対して生成される(多対1に対応して生成される)構成でもよい。
【0010】
画像データ及び生成された照合情報は一旦一次記憶メモリに格納された後、所定のタイミングで、第1の不揮発性メモリと他の保管場所に記憶させる構成でもよいし、画像データと照合情報を例えばFIFO形式やリングバッファ形式の書き換え可能な不揮発性メモリに記憶させる構成でもよい。
【0011】
照合情報は画像データに一義的に対応づけ可能な情報であればよく、例えば画像データそれ自体を照合情報としてもよいし、画像データに基づき所定のアルゴリズムで求められた固有の値を照合情報としてもよい。ここで照合情報は、撮像部が取得した画像に基づき生成された記録用フォーマットの画像データに基づき生成する。記録用フォーマットの画像データとは、例えば撮像部で取得した画像データに対して、リサイズ(画像の切り出し)や圧縮を行って第1の不揮発性メモリに記憶する場合には、リサイズや圧縮後の画像データである。また撮像部で撮像された画像データをそのまま第1の不揮発性メモリに記憶させる場合には、撮像部で撮像された画像データが記録用データフォーマットの画像データとなる。
【0012】
照合情報を第1の不揮発性メモリとは別に保管するとは、照合情報を例えば第1の不揮発性メモリとは物理的に異なる媒体(第2の不揮発性メモリ)に記憶させる構成でもよい。また照合情報をサーバ装置に送信してサーバ装置に保管する構成でもよい。ここで照合情報が記憶される媒体はユーザーが容易にアクセスできない媒体(例えばプロテクトがかかっている媒体、または外部に取り出し不可な媒体、またはサーバ装置が管理する媒体等)が好ましい。例えば第2の不揮発性メモリを、画像データが記録される第1の不揮発性メモリとは異なる着脱不可能なメモリ(例えばEEPROM)に書き込み、当該メモリ2はメンテナンス用機器からのみ読み出し可能なシステム構成としてもよい。
【0013】
本発明によれば、記録される画像データと、当該記録される画像データに基づき生成される照合情報を異なる媒体に記録される。従って、問題となる画像データ(第1の不揮発性メモリの画像データ)から固有情報を生成し、本システムで記録している固有情報と比較することで、画像データが正しいかどうかを判断することが可能になる。従って、記録された画像データが正しいデータどうかを検証することが可能で利便性のよい画像データ記録システムを提供することにある。
【0014】
(2)本発明の画像データ記録システムは、
撮像部が取得した画像データ及び照合情報生成部が生成した照合情報を一次記憶部に記憶させる画像データ一次保管処理部を含み、
前記データ記録処理部は、
一次記憶部に記憶されている画像データを所定のタイミングで、第1の不揮発性メモリに記憶させるとともに、当該画像データに対応して一次記憶部に記憶されている固有情報を第2の不揮発性メモリに記憶させる処理またはサーバ装置に送信する処理を行う事を特徴とする。
【0015】
所定のタイミングとは例えばシステムが事故の発生を検出したタイミングでもよい。
【0016】
第2の不揮発性メモリは、書き換え可能であり、電源を切ってもデータが消えない不揮発性メモリであればよく、フラッシュEEPROMまたはフラッシュROM等でもよいし、CF(CompactFlash)カードやメモリスティック等でもよいが、第1の不揮発性メモリとは異なる媒体であることがこのましい。また本体にたいして着脱不可能な媒体であることが好ましい。
【0017】
サーバ装置に送信された照合情報は、サーバ装置で保管される。サーバ装置に送信する際には自機の識別IDを付与して送信し、サーバ装置は受信した照合情報を識別IDに関連付けて保管するようにしてもよい。
【0018】
また、第1の不揮発性メモリに記憶される画像では、例えば事故発生の前後所定期間に取得された画像データでもよいし、事故発生前の所定期間に取得された画像データでもよい。
【0019】
本発明によれば、常時撮像データを取得して、事故発生のタイミングでその前後の画像データ及び対応する照合情報を不揮発性メモリに記憶させることができる。
【0020】
(3)本発明の画像データ記録システムは、
前記照合情報生成部は、
前記照合情報として、記録用フォーマットの画像データの値に基づき一義的に導きだせる固有情報を生成することを特徴とする。
【0021】
(4)本発明の画像データ記録システムは、
前記照合情報生成部は、
前記照合情報として、記録用フォーマットの画像データの値に基づきCRC情報を生成することを特徴とする。
【0022】
CRC情報は、記録用フォーマットの画像データ全体に対して1つのCRC情報を生成する構成でもよいし、記録用フォーマットの画像を複数の部分に分割し各部分毎にCRC情報を生成し、生成された複数のCRC情報群で固有情報を生成する構成でもよい。
【0023】
(5)本発明の画像データ記録システムは、
前記照合情報生成部は、
前記照合情報として、記録用フォーマットの画像データの値に基づきパリティ情報を生成することを特徴とする。
【0024】
パリティ情報は、記録用フォーマットの画像データ全体に対して1つのパリティビット生成する構成でもよいし、記録用フォーマットの画像を複数の部分に分割し各部分毎パリティビットを生成し、生成された複数のパリティビット群で固有情報を生成する構成でもよい。
【0025】
(6)本発明の画像データ記録システムは、
撮像部が取得した画像データを圧縮して圧縮画像データを生成する圧処理部をさらに含み、
前記照合情報生成部は、
圧縮画像データに基づき、照合情報を生成し、
画像データ記録処理部は、
圧縮画像データを不揮発性の第1の不揮発性メモリに記憶させ、第1の不揮発性メモリに記憶させる圧縮画像データに基づいて生成された照合情報を、第1の不揮発性メモリとは別に保管するための処理を行うことを特徴とする。
【0026】
(7)本発明の画像データ記録システムは、
画像データと照合情報を対応付け可能な識別情報を、画像データ及び照合情報に付加する識別情報付加処理部を含み、
画像データ記録処理部は、
識別情報付加後の画像データを不揮発性の第1の不揮発性メモリに記憶させ、識別情報付加後の照合情報を第1の不揮発性メモリとは別に保管するための処理を行うことを特徴とする。
【0027】
画像情報と照合情報に対応付け情報を付ける、画像毎に時間情報やシリアルnoに付ける。
【0028】
(8)本発明の画像データ記録システムは、
前記照合情報生成部は、
撮像部が取得した複数のフレームの画像群から所定の割合でフレームを間引いて、残ったフレームに対応した記録用フォーマットの画像データを照合情報とすることを特徴とする。
【0029】
(9)本発明の画像データ記録システムは、
前記照合情報生成部は、
間引いたフレームの記録用フォーマットの画像データに基づき、間引いたフレームの画像データに対応した固有情報を生成することを特徴とする。
【0030】
(10)本発明の画像データ記録システムは、
前記照合情報生成部は、
撮像部が取得した複数のフレームの画像群について、各フレーム毎に記録用フォーマットの画像データの異なるエリアの画像データを抽出して照合情報を生成することを特徴とする。
【0031】
(11)本発明は、
上記のいずれかに記載の画像データ記録システムと、
撮像部と、
第1の不揮発性メモリと、
第1の不揮発性メモリとは異なる着脱不可能な媒体の第2の不揮発性メモリと、
衝撃検出部と、を含むドライブレコーダであって、
前記データ記録処理部は、
衝撃検出部の検出結果に基づき事故イベントの発生を判断し、事故イベントの発生タイミングで、一次記憶部に記憶されている画像データを第1の不揮発性メモリに記憶させるとともに、画像データに対応した照合情報を第1の不揮発性メモリに記憶させる事を特徴とする。
【0032】
撮像部は、例えばCCDカメラ等でもよい。また第1の不揮発性メモリは、書き換え可能な不揮発性メモリであり、例えばCFカードやメモリスティック等でもよい。また第2の不揮発性メモリは、書き換え可能な不揮発性メモリであり、例えばEEPROM等でもよい。また衝撃検出部は例えば加速度センサやジャイロセンサ等の事故による衝撃を検出可能なセンサ等で実現することができる。
【0033】
本発明によれば、事故に記録された画像データが正しいデータどうか(改ざんされていないかどうか)を検証することが可能で利便性のドライブレコーダを提供することができる。
【0034】
(12)本発明は、
上記のいずれかに記載の画像データ記録システムに記録された画像データの改ざんを判定する方法であって、
問題となる画像データに基づき固有情報を生成するステップと、
問題となる画像データに対応する固有情報を第2の不揮発性メモリから読み出すステップと、
問題となる画像データに基づき生成した固有情報と、第2の不揮発性メモリから読み出した固有情報を比較して画像データの改ざんの有無を判定するステップと、
を含むことを特徴とする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0035】
以下、本発明を適用した実施の形態について図面を参照して説明する。ただし、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではない。また、本発明に係る半導体装置は、以下の実施の形態及び変形例を自由に組み合わせたものを含むものとする。
【0036】
以下、本発明を適用した画像データ記録システムについて説明する。
【0037】
図1は、本実施の画像データ記録システム1、ドライブレコーダの機能ブロック図である。本実施の画像データ記録システム1は、撮像部70が撮影した画像の画像データを記録するデータ記録システムである。本実施の画像データ記録システム1は、撮像部70が取得した画像に基づき生成された記録用フォーマットの画像データに基づき、当該画像データの改ざんの有無を判断するための照合情報を生成する照合情報生成部10と、前記記録用フォーマットの画像データを、第1の不揮発性メモリ40に記憶させるとともに、当該画像データに対応した照合情報を第1の不揮発性メモリとは別に保管するための処理を行うデータ記録処理部20と、を含む。
【0038】
また撮像部70が取得した画像データ及び照合情報生成部が生成した照合情報を一次記憶部32に記憶させる画像データ一次保管処理部32を含む。
【0039】
データ記録処理部20は、一次記憶部32に記憶されている画像データを所定のタイミングで、第1の不揮発性メモリ40に記憶させるとともに、当該画像データに対応して一次記憶部32に記憶されている固有情報を第2の不揮発性メモリ50に記憶させる処理またはサーバ装置に送信する処理を行うようにしてもよい。
【0040】
また照合情報生成部10は、照合情報として、記録用フォーマットの画像データの値に基づき一義的に導きだせる固有情報を生成するようにしてもよい。
【0041】
また照合情報生成部10は、照合情報として、記録用フォーマットの画像データの値に基づきCRC情報を生成するようにしてもよい。
【0042】
また照合情報生成部10は、照合情報として、記録用フォーマットの画像データの値に基づきパリティ情報を生成するようにしてもよい。
【0043】
また撮像部70が取得した画像データを圧縮して圧縮画像データを生成する圧処理部62をさらに含み、照合情報生成部10は、圧縮画像データに基づき、照合情報を生成し、画像データ記録処理部20は、圧縮画像データを不揮発性の第1の不揮発性メモリ40に記憶させ、第1の不揮発性メモリ40に記憶させる圧縮画像データに基づいて生成された照合情報を、第1の不揮発性メモリ40とは別に保管するための処理を行うようにしてもよい。
【0044】
画像データと照合情報を対応付け可能な識別情報を、画像データ及び照合情報に付加する識別情報付加処理部90、92を含み、画像データ記録処理部20は、識別情報付加後の画像データを不揮発性の第1の不揮発性メモリ40に記憶させ、識別情報付加後の照合情報を第1の不揮発性メモリとは別に保管するための処理を行うようにしてもよい。
【0045】
照合情報生成部10は、撮像部70が取得した複数のフレームの画像群から所定の割合でフレームを間引いて、残ったフレームに対応した記録用フォーマットの画像データを照合情報とするようにしてもよい。
【0046】
また照合情報生成部10は、間引いたフレームの記録用フォーマットの画像データに基づき、間引いたフレームの画像データに対応した固有情報を生成するようにしてもよい。
【0047】
また照合情報生成部10は、撮像部70が取得した複数のフレームの画像群について、各フレーム毎に記録用フォーマットの画像データの異なるエリアの画像データを抽出して照合情報を生成するようにしてもよい。
【0048】
本実施の形態のドライブレコーダ190は、画像データ記録システム1と、撮像部70と、第1の不揮発性メモリ40と、第1の不揮発性メモリ40とは異なる着脱不可能な媒体の第2の不揮発性メモリ50と、衝撃検出部80と、を含み、データ記録処理部20は、衝撃検出部80の検出結果に基づき事故イベントの発生を判断し、事故イベントの発生タイミングで、一次記憶部に記憶されている画像データを第1の不揮発性メモリに記憶させるとともに、画像データに対応した照合情報を第1の不揮発性メモリに記憶させるようにしてもよい。
【0049】
図2は本実施の画像データ記録システム1、ドライブレコーダ190のハードウエアブロック図である。
【0050】
画像データ記録システム1は、車などの移動体に搭載されるシステム(例えば自動車に搭載されるドライブレコーダシステム)190として構成されていてもよい。
【0051】
本実施の形態に係るドライブレコーダ190は、狭義の画像データ記録システム1である画像データ記録処理用集積回路装置(IC)100と、画像データ記録処理用IC100に接続されるカメラモジュール70、衝撃センサ80、CFカード(第1の不揮発性メモリ)40を含む。
【0052】
画像データ記録処理用IC100は、CPU110、画像処理回路60、カメラI/F72、DMAC(Direct Memory Access Controller)120、センサI/F120、SDRAM30、メモリI/F140、EEPROM50、ROM160,RAM150を含む。なお固有情報としてCRC情報を生成する場合にはCRC情報生成回路(専用ハードウエア)170を含むようにしてもよい。また固有情報を外部のサーバ装置に送信する場合は、通信部130を含むようにしてもよい。
【0053】
CPU110は、ROM140に格納された制御プログラムに従い、画像データ記録用の各種処理を行うもので、カメラモジュールが取得した画像データに基づき、当該画像データの改ざんの有無を判断するための照合情報を生成する照合情報生成部として機能する。またSDRAM(一次記憶部)に記憶されている画像データ及び照合情報を、所与のタイミングで、CFカードやEEPRPM(他の記憶媒体)に記憶させる処理や通信部130にサーバに送信することを命じる処理を行うデータ記録処理部として機能する。また画像データと照合情報を対応付け可能な識別情報を、画像データ及び照合情報に付加する識別情報付加処理部として機能する。
【0054】
またCPU110とDMAC120が協動することにより、カメラモジュール70が取得した画像データ及び生成された照合情報をSDRAM(一次記憶部)に記憶させる画像データ一次保管処理部として機能する。ここでカメラモジュール70が取得した画像データは例えばCPU110がダイレクトにSDRAM(一次記憶部)に転送する構成でもよいし、CPU110がDMAC120に命令してDMAC120がSDRAM(一次記憶部)に転送する構成でもよい。また例えばCRC情報等の固有情報をCPUがソフトウエア的に生成する場合にはCPUが生成後の固有情報をSDRAM(一次記憶部)に転送する構成でもよい。また固有情報をCRC情報生成回路(専用ハードウエア)170で生成する場合には、DMAC120に画像処理回路の出力である画像データをCRC情報生成回路(専用ハードウエア)170に転送させ、CRC情報生成回路(専用ハードウエア)170は、生成したCRC情報(固有情報)をSDRAM(一次記憶部)に転送する構成でもよい。
【0055】
カメラI/F72はカメラモジュール70に接続され、カメラモジュールで撮像された画像の画像データを受け付ける処理を行う。画像処理回路60は、カメラI/F72からうけとった画像データに対してリサイズ(切り取り)、JPEG圧縮等の画像処理を行い、記録用フォーマットの画像データを生成するもので、JPEGエンコーダ62等を含む。EEPROM50は、書き換え可能な不揮発性メモリであり、第2の不揮発性メモリとして機能する。
【0056】
通信部130は、サーバ装置に対して照合情報の送信を行うものであり、その機能は、各種プロセッサ、あるいは通信用ASICなどのハードウェアや、所与のプログラムにより実現できる。
【0057】
カメラモジュール70は、入射光を電気信号に変換する受光素子と、受光素子に光を入射させる光学系(例えば、レンズやミラーなどの光学素子によって構成された光学系)と、受光素子から出力された電気信号に所定の処理を行う処理部等で構成され、例えばCCDカメラ等で実現してもよい。カメラモジュール70は車などの移動体に搭載され、時系列に複数の画像データを取得するように構成されていてもよい。例えば1秒間に30フレームの割合で画像データを取得するように構成されていてもよい。
【0058】
衝撃センサ80は、衝突等の事故を検出するためのセンサで、例えば加速度センサやジャイロセンサ等により実現可能であるがあるが、事故の衝撃を検出可能な他のセンサ等で実現することも可能である。
【0059】
CF(CompactFlash)カードは、書き換え可能な不揮発性メモリであり、第1の不揮発性メモリとして機能する。なおCF(CompactFlash)カードに限られず、例えばメモリスティック等でもよい。
【0060】
なお上記実施の形態では、第2の不揮発性メモリであるEEPROMがIC内部にある構成を例にとり説明したが、第2の不揮発性メモリが外部メモリであるCFカード(第1の不揮発性メモリとは別のCFカード)や、メモリスティックで実現する構成でもよい。また固有情報を通信部130を介して、サーバ装置等に送信する構成でもよい。
【0061】
図3は本実施の形態のデータ記録処理について説明するための図である。
【0062】
本実施の形態では、カメラモジュールで時系列に取得された画像データは、順次圧縮され、圧縮された画像データ200−n-k、・・・、200−n-2、200−n-1、200−nは順次一次記憶部30に記憶される。また圧縮された画像データ200−n-k、・・・、200−n-2、200−n-1、200−nに対応して生成された固有情報210−n-k、・・・、210−n-2、210−n-1、210−n-2も順次一次記憶部30に記憶される。一次記憶部30はSDRAM等で構成することができ、先入れ先出しのFIFOとして構成しても良いし、データエリアの先頭から末尾にむかって順次書き込み、末尾に達したら再び先頭から末尾にむかって順次書き込む巡回書き込み制御を行うリングバッファとして構成してもよい。
【0063】
本実施の形態では一次記憶部30に記憶されている画像データを所与のタイミングで第1の不揮発性メモリ40に記憶させるともに、第1の不揮発性メモリ40に記憶させた画像データに対応した固有情報を第2の不揮発性メモリ50に記憶させる。
【0064】
ここで所与のタイミングとは例えば事故が発生した等の衝撃イベントを検出したタイミングである。例えば衝撃センサ等の検出値が所定の条件を満たしているか否か判断し、所定の条件を満たしている場合に、衝撃イベントが発生したと判断してもよい。
【0065】
そして衝撃イベント発生のタイミングを含む前後の所定期間、または衝撃イベント発生前の所定期間内に取得した画像データ及び当該画像データに対応した固有情報をそれぞれ第1の不揮発性メモリ40及び第2の不揮発性メモリ50に記憶させる。
【0066】
例えば230の時点で衝撃イベントが発生した場合、図3に示すように衝撃イベントを含む所定期間240に取得した画像データ200−n-k、・・・、200−n-2、200−n-1、200−nは、第1の不揮発性メモリ40に記憶され、当該画像データに対応した固有情報210−n-k、・・・、210−n-2、210−n-1、210−n-2は第2の不揮発性メモリ50に記憶させる。
【0067】
図4は、本実施の形態の固有情報について説明するための図である。
【0068】
固有情報とは照合情報の一つであり、記録用フォーマットの画像データの値に基づき一義的に導きだせる固有情報を生成する。
【0069】
記録用フォーマットの画像データは例えば圧縮後の画像データが第1の不揮発性メモリに記憶される場合には圧縮後の形式の画像データという意味であり、圧縮せずに画像データが第1の不揮発性メモリに記憶される場合には、圧縮しない形式の画像データという意味である。
【0070】
ここでは、記録用フォーマットの画像データの値に基づきパリティ情報を生成する例について説明する。例えば圧縮後の画像データがnブロックに分割された圧縮画像データである場合には、各ブロック毎に各ブロックの値(2進数)310−1、310−2,・・・310−nに基づき求めたパリティビット1ビット320−1、320−2,・・・320−nの集合からなるnビットの値を固有情報として生成してもよい。なお図4では偶数パリティを求める場合について説明したが、奇数パリティを求めてもよい。
【0071】
なお上記実施の形態では固有情報として圧縮された画像データのブロックごとにパリティビットを求める場合を例にとり説明したがこれに限られない。例えば圧縮された画像データの各ライン毎にパリティビットを求めるようにしてもよい。
【0072】
またパリティビットに限られず、例えば圧縮された画像データのCRC情報を求めて固有情報としてもよし、その他所定のアルゴリズムまたは関数、または変換テーブルに従って、一義的に導き出せる値を求め固有情報としてもよい。
【0073】
図5(A)(B)は、画像データと照合情報を対応付け可能な識別情報の付加について説明するための図である。
【0074】
例えば画像データ1に基づいて固有情報1が生成され、画像データ2に基づいて固有情報2が生成され、・・・、画像データnに基づいて固有情報nが生成されるする。このような場合、画像データnと対応する固有情報nには、対応付け可能な識別情報を付加する。画像データに付加される付加情報と固有情報に付加される付加情報は同じ値でもよいし、値自体は異なるが1体1に対応付け可能な値でもよい。
【0075】
例えば図5(A)に示すように、画像データ200−1、200−2、・・、200−nに対応した付加したシリアルNOを画像情報のヘッダ202−1、202−2、・・、202−nとして付加するとともに、対応する固有情報210−1、210−2、・・、210−nのヘッダ212−1,212−2、・・、212−nとして付加するようにしてもよい。ここで例えば画像を取得する度にカウントするカウンタ(カウンタの値は毎日所定の時刻にリセットさせる)を設け、カウンタの値をシリアル番号として画像データ及び固有情報にヘッダとして付加するようにしてもよい。
【0076】
また図5(B)に示すように画像データの取得時刻(hhssmmnn)を識別情報として、画像データ及び対応する固有情報のヘッダに付加するようにしてもよい。
【0077】
図6は、画像データ自体を照合情報として記憶させる例について説明するための図である。
【0078】
時系列に取得した記録用フォーマットの画像データ200−1(1フレーム目)、200−2(2フレーム目)、200−3(3フレーム目)・・・に対して、奇数フレーム目の画像データ200−1(1フレーム目)、200−3(3フレーム目)、・・を照合情報として記憶させるようにしてもよい。すなわち奇数フレーム目の画像データを間引いて、残ったフレームに対応した画像データを照合情報として保持するようにしてもよい。なお間引く割合は、2枚について1枚間引く構成でもよいし、3枚について2枚間引く構成でもよいし、n枚にn−1枚間引く構成でもよい。このように、第1の不揮発性メモリに記憶させる可能性のある複数のフレームの画像群から所定の割合でフレームを間引いて、残ったフレームに対応した画像データを照合情報として保持するようにしてもよい。
【0079】
図7は照合情報として、画像データと固有情報を混合して持たせる構成について説明する図である。
【0080】
時系列に取得した記録用フォーマットの画像データ200−1(1フレーム目)、200−2(2フレーム目)、200−3(3フレーム目)・・・に対して、奇数フレーム目の画像データ200−1(1フレーム目)、200−3(3フレーム目)、・・を照合情報として記憶させる。そして偶数フレームの画像データ200−2(2フレーム目)、・・・200−2n(2nフレーム目)については、当該画像データに基づき固有情報210−2、・・・を生成して照合情報として保持するようにしてもよい。
【0081】
図8は、画像データの一部を照合情報として記憶させる例について説明する図である。
【0082】
400−1、400−2、400−3、400−4はそれぞれ、カメラモジュールが時系列に取得した1フレー目、2フレーム目、3フレーム目、4フレーム目の記録用フォーマットの画像データであり、410−1、410−2、410−3、410−4は画像それぞれ1フレー目、2フレーム目、3フレーム目、4フレーム目の画像データに対して照合情報として抽出するエリアを示している。このように第1の不揮発性メモリに記憶させる複数のフレームの画像群について、各フレーム毎に異なるエリアの画像データを抽出して照合情報として保持するようにしてもよい。
【0083】
なおここで、圧縮画像データを第1の不揮発性メモリに記憶させる場合に圧縮後の画像データから異なるエリアの画像データ(例えば圧縮後の異なるブロック)を抽出するようにしてもよい。また、圧縮前の画像データの異なるエリアを切り出して、切り出したエリアの画像データを圧縮して照合情報を生成するようにしてもよい。
【0084】
図9は、本実施の形態の画像データ記録処理の流れの一例を説明するためのフローチャートである。ここでは、画像データを第1の不揮発性メモリに記録し、固有情報を第2の不揮発性メモリに記憶させる場合を例にとり説明する。
【0085】
まず撮影された画像の画像データを取り込む(ステップS10)。
【0086】
次に取り込んだ画像データの圧縮処理を行う(ステップS20)。
【0087】
次に圧縮画像データについて固有情報を計算する(ステップS30)。
【0088】
次に画像データと固有情報をSDRAM(揮発性メモリ)に書き込む(ステップS40)。
【0089】
そして衝撃イベントを検出するまで上記ステップS10〜S40の処理を繰り返し、衝撃イベントを検出したら以下の処理を行う。
【0090】
衝撃イベント検出前後の所定期間の画像データをCFカード(第1の不揮発性メモリ)に書き込む(ステップS60)
次に衝撃イベント検出前後の所定期間の画像データに対応した固有情報をEEPROM(第1の不揮発性メモリ)に書き込む(ステップS70)
そして所定期間経過後にSDRAM(揮発性メモリ)への画像データ及び固有情報の書き込みを停止する(ステップS80)。
【0091】
図10は、本実施の形態の画像データ記録処理の流れの他の例を説明するためのフローチャートである。ここでは、画像データを第1の不揮発性メモリに記録し、固有情報をサーバに送信する場合を例にとり説明する。
【0092】
まず撮影された画像の画像データを取り込む(ステップS110)。
【0093】
次に取り込んだ画像データの圧縮処理を行う(ステップS120)。
【0094】
次に圧縮画像データについて固有情報を計算する(ステップS130)。
【0095】
次に画像データと固有情報をSDRAM(揮発性メモリ)に書き込む(ステップS140)。
【0096】
そして衝撃イベントを検出するまで上記ステップS110〜S140の処理を繰り返し、衝撃イベントを検出したら以下の処理を行う。
【0097】
衝撃イベント検出前後の所定期間の画像データをCFカード(第1の不揮発性メモリ)に書き込む(ステップS160)
次に衝撃イベント検出前後の所定期間の画像データに対応した固有情報を自機の識別IDとともにサーバに送信する(ステップS170)。サーバ側で、受信した固有情報を受信した識別ID(送信元の画像データ記録システムの識別ID)と共に不揮発性メモリに記憶させる。
【0098】
そして所定期間経過後にSDRAM(揮発性メモリ)への画像データ及び固有情報の書き込みを停止する(ステップS180)。
【0099】
図11は、本実施の形態の画像データ改ざん手法のフローチャートである。
【0100】
まず問題となる画像データに基づき固有情報を生成する(ステップS210)。
【0101】
次に問題となる画像データに対応する固有情報を第2の不揮発性メモリから読み出す(ステップS220)。
【0102】
次に問題となる画像データに基づき生成した固有情報と、第2の不揮発性メモリから読み出した固有情報を比較する(ステップS230)。
【0103】
比較結果一致していれば正しいと判断し(ステップS240、S250)、一致していなければ改ざんの可能性ありと判断する(ステップS240、S260)。
【0104】
本発明は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
【図面の簡単な説明】
【0105】
【図1】本実施の画像データ記録システム、ドライブレコーダの機能ブロック図。
【図2】本実施の画像データ記録システム、ドライブレコーダのハードウエアブロック図。
【図3】本実施の形態のデータ記録処理について説明するための図。
【図4】本実施の形態の固有情報について説明するための図。
【図5】画像データと照合情報を対応付け可能な識別情報の付加について説明するための図。
【図6】画像データ自体を照合情報として記憶させる例について説明するための図。
【図7】照合情報として、画像データと固有情報を混合して持たせる構成について説明する図。
【図8】画像データの一部を照合情報として記憶させる例について説明する図。
【図9】本実施の形態の画像データ記録処理の流れの一例を説明するためのフローチャート。
【図10】本実施の形態の画像データ記録処理の流れの他の例を説明するためのフローチャート。
【図11】本実施の形態の画像データ改ざん手法のフローチャート。
【符号の説明】
【0106】
1 画像データ記録システム、10 照合情報生成部、20 データ記録処理部、30 画像データ一次保管処理部、32 一次記憶部(SDRAM)、40 第1の不揮発性メモリ(CFカード)、50 第2の不揮発性メモリ(EEPROM)、60 画像処理回路、62 JPEGエンコーダ、70 撮像部(カメラモジュール)、72 カメラI/F、80 衝撃検出部、82 センサI/F、90、92 識別情報付加処理部、100 IC、110 CPU、120 DMAC、130 通信部、140 メモリI/F、150 RAM、160 ROM、170 CRC生成回路、190 ドライブレコーダ
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像データ記録システム、ドライブレコーダ及び画像データ改ざん判定方法に関する。
【背景技術】
【0002】
車などの移動体の事故時の画像データを取得するために、該移動体に搭載されるドライブレコーダが知られている。
【0003】
ドライブレコーダの技術として、撮像部で時系列に取得された複数の画像データを順次第一次記憶部に格納してゆき、事故を検出したときに、事故前の所定の期間に取得されて第一次記憶部に格納された画像データを第二次記憶部(不揮発性の外部記憶メディア)に記憶させる技術が知られている。これによると、事故前の所定の期間に取得された画像データを第二次記憶部に記憶させることができるため、事故の経過を明らかにすることができる。
【特許文献1】特開平10-250642号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ドライブレコーダにより記録された画像データを、事故原因の究明に利用する場合、そのデータの信憑性が重要になる。しかしながら、現在のドライブレコーダでは外部記録メディアに記録されたデータを容易に改竄することができ、改竄されたことを確認する手段がなく、正しいデータかどうかを判断することができないという問題がある。
【0005】
例えば上記文献では加速度センサーに反応して切断されるヒューズを、情報を記録するフラッシュメモリの書き込み信号に設けることで、改ざんを第三者にわからないようには行えないようにしている。しかし加速度センサーの誤動作や事故発生の判定ミスが起きた場合でもヒューズが切断され、メモリへの書き込みが行えなくなり利便性が悪い。
【0006】
本発明の目的は、記録された画像データが正しいデータどうかを検証することが可能で利便性のよい画像データ記録システム、ドライブレコーダ及び画像データ改ざん判定方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)本発明は、
撮像部が撮影した画像の画像データを記録するデータ記録システムであって、
撮像部が取得した画像に基づき生成された記録用フォーマットの画像データに基づき、当該画像データの改ざんの有無を判断するための照合情報を生成する照合情報生成部と、
前記記録用フォーマットの画像データを、第1の不揮発性メモリに記憶させるとともに、当該画像データに対応した照合情報を第1の不揮発性メモリとは別に保管するための処理を行うデータ記録処理部と、
を含む事を特徴とする。
【0008】
第1の不揮発性メモリは、書き換え可能であり、電源を切ってもデータが消えない不揮発性メモリであればよく、フラッシュEEPROMまたはフラッシュROM等でもよいし、CF(CompactFlash)カードやメモリスティック等でもよい。
【0009】
画像データと照合情報は、1対1に対応して生成される構成でもよいし、画像データの一部(例えば1つおき)に対して生成される(多対1に対応して生成される)構成でもよい。
【0010】
画像データ及び生成された照合情報は一旦一次記憶メモリに格納された後、所定のタイミングで、第1の不揮発性メモリと他の保管場所に記憶させる構成でもよいし、画像データと照合情報を例えばFIFO形式やリングバッファ形式の書き換え可能な不揮発性メモリに記憶させる構成でもよい。
【0011】
照合情報は画像データに一義的に対応づけ可能な情報であればよく、例えば画像データそれ自体を照合情報としてもよいし、画像データに基づき所定のアルゴリズムで求められた固有の値を照合情報としてもよい。ここで照合情報は、撮像部が取得した画像に基づき生成された記録用フォーマットの画像データに基づき生成する。記録用フォーマットの画像データとは、例えば撮像部で取得した画像データに対して、リサイズ(画像の切り出し)や圧縮を行って第1の不揮発性メモリに記憶する場合には、リサイズや圧縮後の画像データである。また撮像部で撮像された画像データをそのまま第1の不揮発性メモリに記憶させる場合には、撮像部で撮像された画像データが記録用データフォーマットの画像データとなる。
【0012】
照合情報を第1の不揮発性メモリとは別に保管するとは、照合情報を例えば第1の不揮発性メモリとは物理的に異なる媒体(第2の不揮発性メモリ)に記憶させる構成でもよい。また照合情報をサーバ装置に送信してサーバ装置に保管する構成でもよい。ここで照合情報が記憶される媒体はユーザーが容易にアクセスできない媒体(例えばプロテクトがかかっている媒体、または外部に取り出し不可な媒体、またはサーバ装置が管理する媒体等)が好ましい。例えば第2の不揮発性メモリを、画像データが記録される第1の不揮発性メモリとは異なる着脱不可能なメモリ(例えばEEPROM)に書き込み、当該メモリ2はメンテナンス用機器からのみ読み出し可能なシステム構成としてもよい。
【0013】
本発明によれば、記録される画像データと、当該記録される画像データに基づき生成される照合情報を異なる媒体に記録される。従って、問題となる画像データ(第1の不揮発性メモリの画像データ)から固有情報を生成し、本システムで記録している固有情報と比較することで、画像データが正しいかどうかを判断することが可能になる。従って、記録された画像データが正しいデータどうかを検証することが可能で利便性のよい画像データ記録システムを提供することにある。
【0014】
(2)本発明の画像データ記録システムは、
撮像部が取得した画像データ及び照合情報生成部が生成した照合情報を一次記憶部に記憶させる画像データ一次保管処理部を含み、
前記データ記録処理部は、
一次記憶部に記憶されている画像データを所定のタイミングで、第1の不揮発性メモリに記憶させるとともに、当該画像データに対応して一次記憶部に記憶されている固有情報を第2の不揮発性メモリに記憶させる処理またはサーバ装置に送信する処理を行う事を特徴とする。
【0015】
所定のタイミングとは例えばシステムが事故の発生を検出したタイミングでもよい。
【0016】
第2の不揮発性メモリは、書き換え可能であり、電源を切ってもデータが消えない不揮発性メモリであればよく、フラッシュEEPROMまたはフラッシュROM等でもよいし、CF(CompactFlash)カードやメモリスティック等でもよいが、第1の不揮発性メモリとは異なる媒体であることがこのましい。また本体にたいして着脱不可能な媒体であることが好ましい。
【0017】
サーバ装置に送信された照合情報は、サーバ装置で保管される。サーバ装置に送信する際には自機の識別IDを付与して送信し、サーバ装置は受信した照合情報を識別IDに関連付けて保管するようにしてもよい。
【0018】
また、第1の不揮発性メモリに記憶される画像では、例えば事故発生の前後所定期間に取得された画像データでもよいし、事故発生前の所定期間に取得された画像データでもよい。
【0019】
本発明によれば、常時撮像データを取得して、事故発生のタイミングでその前後の画像データ及び対応する照合情報を不揮発性メモリに記憶させることができる。
【0020】
(3)本発明の画像データ記録システムは、
前記照合情報生成部は、
前記照合情報として、記録用フォーマットの画像データの値に基づき一義的に導きだせる固有情報を生成することを特徴とする。
【0021】
(4)本発明の画像データ記録システムは、
前記照合情報生成部は、
前記照合情報として、記録用フォーマットの画像データの値に基づきCRC情報を生成することを特徴とする。
【0022】
CRC情報は、記録用フォーマットの画像データ全体に対して1つのCRC情報を生成する構成でもよいし、記録用フォーマットの画像を複数の部分に分割し各部分毎にCRC情報を生成し、生成された複数のCRC情報群で固有情報を生成する構成でもよい。
【0023】
(5)本発明の画像データ記録システムは、
前記照合情報生成部は、
前記照合情報として、記録用フォーマットの画像データの値に基づきパリティ情報を生成することを特徴とする。
【0024】
パリティ情報は、記録用フォーマットの画像データ全体に対して1つのパリティビット生成する構成でもよいし、記録用フォーマットの画像を複数の部分に分割し各部分毎パリティビットを生成し、生成された複数のパリティビット群で固有情報を生成する構成でもよい。
【0025】
(6)本発明の画像データ記録システムは、
撮像部が取得した画像データを圧縮して圧縮画像データを生成する圧処理部をさらに含み、
前記照合情報生成部は、
圧縮画像データに基づき、照合情報を生成し、
画像データ記録処理部は、
圧縮画像データを不揮発性の第1の不揮発性メモリに記憶させ、第1の不揮発性メモリに記憶させる圧縮画像データに基づいて生成された照合情報を、第1の不揮発性メモリとは別に保管するための処理を行うことを特徴とする。
【0026】
(7)本発明の画像データ記録システムは、
画像データと照合情報を対応付け可能な識別情報を、画像データ及び照合情報に付加する識別情報付加処理部を含み、
画像データ記録処理部は、
識別情報付加後の画像データを不揮発性の第1の不揮発性メモリに記憶させ、識別情報付加後の照合情報を第1の不揮発性メモリとは別に保管するための処理を行うことを特徴とする。
【0027】
画像情報と照合情報に対応付け情報を付ける、画像毎に時間情報やシリアルnoに付ける。
【0028】
(8)本発明の画像データ記録システムは、
前記照合情報生成部は、
撮像部が取得した複数のフレームの画像群から所定の割合でフレームを間引いて、残ったフレームに対応した記録用フォーマットの画像データを照合情報とすることを特徴とする。
【0029】
(9)本発明の画像データ記録システムは、
前記照合情報生成部は、
間引いたフレームの記録用フォーマットの画像データに基づき、間引いたフレームの画像データに対応した固有情報を生成することを特徴とする。
【0030】
(10)本発明の画像データ記録システムは、
前記照合情報生成部は、
撮像部が取得した複数のフレームの画像群について、各フレーム毎に記録用フォーマットの画像データの異なるエリアの画像データを抽出して照合情報を生成することを特徴とする。
【0031】
(11)本発明は、
上記のいずれかに記載の画像データ記録システムと、
撮像部と、
第1の不揮発性メモリと、
第1の不揮発性メモリとは異なる着脱不可能な媒体の第2の不揮発性メモリと、
衝撃検出部と、を含むドライブレコーダであって、
前記データ記録処理部は、
衝撃検出部の検出結果に基づき事故イベントの発生を判断し、事故イベントの発生タイミングで、一次記憶部に記憶されている画像データを第1の不揮発性メモリに記憶させるとともに、画像データに対応した照合情報を第1の不揮発性メモリに記憶させる事を特徴とする。
【0032】
撮像部は、例えばCCDカメラ等でもよい。また第1の不揮発性メモリは、書き換え可能な不揮発性メモリであり、例えばCFカードやメモリスティック等でもよい。また第2の不揮発性メモリは、書き換え可能な不揮発性メモリであり、例えばEEPROM等でもよい。また衝撃検出部は例えば加速度センサやジャイロセンサ等の事故による衝撃を検出可能なセンサ等で実現することができる。
【0033】
本発明によれば、事故に記録された画像データが正しいデータどうか(改ざんされていないかどうか)を検証することが可能で利便性のドライブレコーダを提供することができる。
【0034】
(12)本発明は、
上記のいずれかに記載の画像データ記録システムに記録された画像データの改ざんを判定する方法であって、
問題となる画像データに基づき固有情報を生成するステップと、
問題となる画像データに対応する固有情報を第2の不揮発性メモリから読み出すステップと、
問題となる画像データに基づき生成した固有情報と、第2の不揮発性メモリから読み出した固有情報を比較して画像データの改ざんの有無を判定するステップと、
を含むことを特徴とする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0035】
以下、本発明を適用した実施の形態について図面を参照して説明する。ただし、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではない。また、本発明に係る半導体装置は、以下の実施の形態及び変形例を自由に組み合わせたものを含むものとする。
【0036】
以下、本発明を適用した画像データ記録システムについて説明する。
【0037】
図1は、本実施の画像データ記録システム1、ドライブレコーダの機能ブロック図である。本実施の画像データ記録システム1は、撮像部70が撮影した画像の画像データを記録するデータ記録システムである。本実施の画像データ記録システム1は、撮像部70が取得した画像に基づき生成された記録用フォーマットの画像データに基づき、当該画像データの改ざんの有無を判断するための照合情報を生成する照合情報生成部10と、前記記録用フォーマットの画像データを、第1の不揮発性メモリ40に記憶させるとともに、当該画像データに対応した照合情報を第1の不揮発性メモリとは別に保管するための処理を行うデータ記録処理部20と、を含む。
【0038】
また撮像部70が取得した画像データ及び照合情報生成部が生成した照合情報を一次記憶部32に記憶させる画像データ一次保管処理部32を含む。
【0039】
データ記録処理部20は、一次記憶部32に記憶されている画像データを所定のタイミングで、第1の不揮発性メモリ40に記憶させるとともに、当該画像データに対応して一次記憶部32に記憶されている固有情報を第2の不揮発性メモリ50に記憶させる処理またはサーバ装置に送信する処理を行うようにしてもよい。
【0040】
また照合情報生成部10は、照合情報として、記録用フォーマットの画像データの値に基づき一義的に導きだせる固有情報を生成するようにしてもよい。
【0041】
また照合情報生成部10は、照合情報として、記録用フォーマットの画像データの値に基づきCRC情報を生成するようにしてもよい。
【0042】
また照合情報生成部10は、照合情報として、記録用フォーマットの画像データの値に基づきパリティ情報を生成するようにしてもよい。
【0043】
また撮像部70が取得した画像データを圧縮して圧縮画像データを生成する圧処理部62をさらに含み、照合情報生成部10は、圧縮画像データに基づき、照合情報を生成し、画像データ記録処理部20は、圧縮画像データを不揮発性の第1の不揮発性メモリ40に記憶させ、第1の不揮発性メモリ40に記憶させる圧縮画像データに基づいて生成された照合情報を、第1の不揮発性メモリ40とは別に保管するための処理を行うようにしてもよい。
【0044】
画像データと照合情報を対応付け可能な識別情報を、画像データ及び照合情報に付加する識別情報付加処理部90、92を含み、画像データ記録処理部20は、識別情報付加後の画像データを不揮発性の第1の不揮発性メモリ40に記憶させ、識別情報付加後の照合情報を第1の不揮発性メモリとは別に保管するための処理を行うようにしてもよい。
【0045】
照合情報生成部10は、撮像部70が取得した複数のフレームの画像群から所定の割合でフレームを間引いて、残ったフレームに対応した記録用フォーマットの画像データを照合情報とするようにしてもよい。
【0046】
また照合情報生成部10は、間引いたフレームの記録用フォーマットの画像データに基づき、間引いたフレームの画像データに対応した固有情報を生成するようにしてもよい。
【0047】
また照合情報生成部10は、撮像部70が取得した複数のフレームの画像群について、各フレーム毎に記録用フォーマットの画像データの異なるエリアの画像データを抽出して照合情報を生成するようにしてもよい。
【0048】
本実施の形態のドライブレコーダ190は、画像データ記録システム1と、撮像部70と、第1の不揮発性メモリ40と、第1の不揮発性メモリ40とは異なる着脱不可能な媒体の第2の不揮発性メモリ50と、衝撃検出部80と、を含み、データ記録処理部20は、衝撃検出部80の検出結果に基づき事故イベントの発生を判断し、事故イベントの発生タイミングで、一次記憶部に記憶されている画像データを第1の不揮発性メモリに記憶させるとともに、画像データに対応した照合情報を第1の不揮発性メモリに記憶させるようにしてもよい。
【0049】
図2は本実施の画像データ記録システム1、ドライブレコーダ190のハードウエアブロック図である。
【0050】
画像データ記録システム1は、車などの移動体に搭載されるシステム(例えば自動車に搭載されるドライブレコーダシステム)190として構成されていてもよい。
【0051】
本実施の形態に係るドライブレコーダ190は、狭義の画像データ記録システム1である画像データ記録処理用集積回路装置(IC)100と、画像データ記録処理用IC100に接続されるカメラモジュール70、衝撃センサ80、CFカード(第1の不揮発性メモリ)40を含む。
【0052】
画像データ記録処理用IC100は、CPU110、画像処理回路60、カメラI/F72、DMAC(Direct Memory Access Controller)120、センサI/F120、SDRAM30、メモリI/F140、EEPROM50、ROM160,RAM150を含む。なお固有情報としてCRC情報を生成する場合にはCRC情報生成回路(専用ハードウエア)170を含むようにしてもよい。また固有情報を外部のサーバ装置に送信する場合は、通信部130を含むようにしてもよい。
【0053】
CPU110は、ROM140に格納された制御プログラムに従い、画像データ記録用の各種処理を行うもので、カメラモジュールが取得した画像データに基づき、当該画像データの改ざんの有無を判断するための照合情報を生成する照合情報生成部として機能する。またSDRAM(一次記憶部)に記憶されている画像データ及び照合情報を、所与のタイミングで、CFカードやEEPRPM(他の記憶媒体)に記憶させる処理や通信部130にサーバに送信することを命じる処理を行うデータ記録処理部として機能する。また画像データと照合情報を対応付け可能な識別情報を、画像データ及び照合情報に付加する識別情報付加処理部として機能する。
【0054】
またCPU110とDMAC120が協動することにより、カメラモジュール70が取得した画像データ及び生成された照合情報をSDRAM(一次記憶部)に記憶させる画像データ一次保管処理部として機能する。ここでカメラモジュール70が取得した画像データは例えばCPU110がダイレクトにSDRAM(一次記憶部)に転送する構成でもよいし、CPU110がDMAC120に命令してDMAC120がSDRAM(一次記憶部)に転送する構成でもよい。また例えばCRC情報等の固有情報をCPUがソフトウエア的に生成する場合にはCPUが生成後の固有情報をSDRAM(一次記憶部)に転送する構成でもよい。また固有情報をCRC情報生成回路(専用ハードウエア)170で生成する場合には、DMAC120に画像処理回路の出力である画像データをCRC情報生成回路(専用ハードウエア)170に転送させ、CRC情報生成回路(専用ハードウエア)170は、生成したCRC情報(固有情報)をSDRAM(一次記憶部)に転送する構成でもよい。
【0055】
カメラI/F72はカメラモジュール70に接続され、カメラモジュールで撮像された画像の画像データを受け付ける処理を行う。画像処理回路60は、カメラI/F72からうけとった画像データに対してリサイズ(切り取り)、JPEG圧縮等の画像処理を行い、記録用フォーマットの画像データを生成するもので、JPEGエンコーダ62等を含む。EEPROM50は、書き換え可能な不揮発性メモリであり、第2の不揮発性メモリとして機能する。
【0056】
通信部130は、サーバ装置に対して照合情報の送信を行うものであり、その機能は、各種プロセッサ、あるいは通信用ASICなどのハードウェアや、所与のプログラムにより実現できる。
【0057】
カメラモジュール70は、入射光を電気信号に変換する受光素子と、受光素子に光を入射させる光学系(例えば、レンズやミラーなどの光学素子によって構成された光学系)と、受光素子から出力された電気信号に所定の処理を行う処理部等で構成され、例えばCCDカメラ等で実現してもよい。カメラモジュール70は車などの移動体に搭載され、時系列に複数の画像データを取得するように構成されていてもよい。例えば1秒間に30フレームの割合で画像データを取得するように構成されていてもよい。
【0058】
衝撃センサ80は、衝突等の事故を検出するためのセンサで、例えば加速度センサやジャイロセンサ等により実現可能であるがあるが、事故の衝撃を検出可能な他のセンサ等で実現することも可能である。
【0059】
CF(CompactFlash)カードは、書き換え可能な不揮発性メモリであり、第1の不揮発性メモリとして機能する。なおCF(CompactFlash)カードに限られず、例えばメモリスティック等でもよい。
【0060】
なお上記実施の形態では、第2の不揮発性メモリであるEEPROMがIC内部にある構成を例にとり説明したが、第2の不揮発性メモリが外部メモリであるCFカード(第1の不揮発性メモリとは別のCFカード)や、メモリスティックで実現する構成でもよい。また固有情報を通信部130を介して、サーバ装置等に送信する構成でもよい。
【0061】
図3は本実施の形態のデータ記録処理について説明するための図である。
【0062】
本実施の形態では、カメラモジュールで時系列に取得された画像データは、順次圧縮され、圧縮された画像データ200−n-k、・・・、200−n-2、200−n-1、200−nは順次一次記憶部30に記憶される。また圧縮された画像データ200−n-k、・・・、200−n-2、200−n-1、200−nに対応して生成された固有情報210−n-k、・・・、210−n-2、210−n-1、210−n-2も順次一次記憶部30に記憶される。一次記憶部30はSDRAM等で構成することができ、先入れ先出しのFIFOとして構成しても良いし、データエリアの先頭から末尾にむかって順次書き込み、末尾に達したら再び先頭から末尾にむかって順次書き込む巡回書き込み制御を行うリングバッファとして構成してもよい。
【0063】
本実施の形態では一次記憶部30に記憶されている画像データを所与のタイミングで第1の不揮発性メモリ40に記憶させるともに、第1の不揮発性メモリ40に記憶させた画像データに対応した固有情報を第2の不揮発性メモリ50に記憶させる。
【0064】
ここで所与のタイミングとは例えば事故が発生した等の衝撃イベントを検出したタイミングである。例えば衝撃センサ等の検出値が所定の条件を満たしているか否か判断し、所定の条件を満たしている場合に、衝撃イベントが発生したと判断してもよい。
【0065】
そして衝撃イベント発生のタイミングを含む前後の所定期間、または衝撃イベント発生前の所定期間内に取得した画像データ及び当該画像データに対応した固有情報をそれぞれ第1の不揮発性メモリ40及び第2の不揮発性メモリ50に記憶させる。
【0066】
例えば230の時点で衝撃イベントが発生した場合、図3に示すように衝撃イベントを含む所定期間240に取得した画像データ200−n-k、・・・、200−n-2、200−n-1、200−nは、第1の不揮発性メモリ40に記憶され、当該画像データに対応した固有情報210−n-k、・・・、210−n-2、210−n-1、210−n-2は第2の不揮発性メモリ50に記憶させる。
【0067】
図4は、本実施の形態の固有情報について説明するための図である。
【0068】
固有情報とは照合情報の一つであり、記録用フォーマットの画像データの値に基づき一義的に導きだせる固有情報を生成する。
【0069】
記録用フォーマットの画像データは例えば圧縮後の画像データが第1の不揮発性メモリに記憶される場合には圧縮後の形式の画像データという意味であり、圧縮せずに画像データが第1の不揮発性メモリに記憶される場合には、圧縮しない形式の画像データという意味である。
【0070】
ここでは、記録用フォーマットの画像データの値に基づきパリティ情報を生成する例について説明する。例えば圧縮後の画像データがnブロックに分割された圧縮画像データである場合には、各ブロック毎に各ブロックの値(2進数)310−1、310−2,・・・310−nに基づき求めたパリティビット1ビット320−1、320−2,・・・320−nの集合からなるnビットの値を固有情報として生成してもよい。なお図4では偶数パリティを求める場合について説明したが、奇数パリティを求めてもよい。
【0071】
なお上記実施の形態では固有情報として圧縮された画像データのブロックごとにパリティビットを求める場合を例にとり説明したがこれに限られない。例えば圧縮された画像データの各ライン毎にパリティビットを求めるようにしてもよい。
【0072】
またパリティビットに限られず、例えば圧縮された画像データのCRC情報を求めて固有情報としてもよし、その他所定のアルゴリズムまたは関数、または変換テーブルに従って、一義的に導き出せる値を求め固有情報としてもよい。
【0073】
図5(A)(B)は、画像データと照合情報を対応付け可能な識別情報の付加について説明するための図である。
【0074】
例えば画像データ1に基づいて固有情報1が生成され、画像データ2に基づいて固有情報2が生成され、・・・、画像データnに基づいて固有情報nが生成されるする。このような場合、画像データnと対応する固有情報nには、対応付け可能な識別情報を付加する。画像データに付加される付加情報と固有情報に付加される付加情報は同じ値でもよいし、値自体は異なるが1体1に対応付け可能な値でもよい。
【0075】
例えば図5(A)に示すように、画像データ200−1、200−2、・・、200−nに対応した付加したシリアルNOを画像情報のヘッダ202−1、202−2、・・、202−nとして付加するとともに、対応する固有情報210−1、210−2、・・、210−nのヘッダ212−1,212−2、・・、212−nとして付加するようにしてもよい。ここで例えば画像を取得する度にカウントするカウンタ(カウンタの値は毎日所定の時刻にリセットさせる)を設け、カウンタの値をシリアル番号として画像データ及び固有情報にヘッダとして付加するようにしてもよい。
【0076】
また図5(B)に示すように画像データの取得時刻(hhssmmnn)を識別情報として、画像データ及び対応する固有情報のヘッダに付加するようにしてもよい。
【0077】
図6は、画像データ自体を照合情報として記憶させる例について説明するための図である。
【0078】
時系列に取得した記録用フォーマットの画像データ200−1(1フレーム目)、200−2(2フレーム目)、200−3(3フレーム目)・・・に対して、奇数フレーム目の画像データ200−1(1フレーム目)、200−3(3フレーム目)、・・を照合情報として記憶させるようにしてもよい。すなわち奇数フレーム目の画像データを間引いて、残ったフレームに対応した画像データを照合情報として保持するようにしてもよい。なお間引く割合は、2枚について1枚間引く構成でもよいし、3枚について2枚間引く構成でもよいし、n枚にn−1枚間引く構成でもよい。このように、第1の不揮発性メモリに記憶させる可能性のある複数のフレームの画像群から所定の割合でフレームを間引いて、残ったフレームに対応した画像データを照合情報として保持するようにしてもよい。
【0079】
図7は照合情報として、画像データと固有情報を混合して持たせる構成について説明する図である。
【0080】
時系列に取得した記録用フォーマットの画像データ200−1(1フレーム目)、200−2(2フレーム目)、200−3(3フレーム目)・・・に対して、奇数フレーム目の画像データ200−1(1フレーム目)、200−3(3フレーム目)、・・を照合情報として記憶させる。そして偶数フレームの画像データ200−2(2フレーム目)、・・・200−2n(2nフレーム目)については、当該画像データに基づき固有情報210−2、・・・を生成して照合情報として保持するようにしてもよい。
【0081】
図8は、画像データの一部を照合情報として記憶させる例について説明する図である。
【0082】
400−1、400−2、400−3、400−4はそれぞれ、カメラモジュールが時系列に取得した1フレー目、2フレーム目、3フレーム目、4フレーム目の記録用フォーマットの画像データであり、410−1、410−2、410−3、410−4は画像それぞれ1フレー目、2フレーム目、3フレーム目、4フレーム目の画像データに対して照合情報として抽出するエリアを示している。このように第1の不揮発性メモリに記憶させる複数のフレームの画像群について、各フレーム毎に異なるエリアの画像データを抽出して照合情報として保持するようにしてもよい。
【0083】
なおここで、圧縮画像データを第1の不揮発性メモリに記憶させる場合に圧縮後の画像データから異なるエリアの画像データ(例えば圧縮後の異なるブロック)を抽出するようにしてもよい。また、圧縮前の画像データの異なるエリアを切り出して、切り出したエリアの画像データを圧縮して照合情報を生成するようにしてもよい。
【0084】
図9は、本実施の形態の画像データ記録処理の流れの一例を説明するためのフローチャートである。ここでは、画像データを第1の不揮発性メモリに記録し、固有情報を第2の不揮発性メモリに記憶させる場合を例にとり説明する。
【0085】
まず撮影された画像の画像データを取り込む(ステップS10)。
【0086】
次に取り込んだ画像データの圧縮処理を行う(ステップS20)。
【0087】
次に圧縮画像データについて固有情報を計算する(ステップS30)。
【0088】
次に画像データと固有情報をSDRAM(揮発性メモリ)に書き込む(ステップS40)。
【0089】
そして衝撃イベントを検出するまで上記ステップS10〜S40の処理を繰り返し、衝撃イベントを検出したら以下の処理を行う。
【0090】
衝撃イベント検出前後の所定期間の画像データをCFカード(第1の不揮発性メモリ)に書き込む(ステップS60)
次に衝撃イベント検出前後の所定期間の画像データに対応した固有情報をEEPROM(第1の不揮発性メモリ)に書き込む(ステップS70)
そして所定期間経過後にSDRAM(揮発性メモリ)への画像データ及び固有情報の書き込みを停止する(ステップS80)。
【0091】
図10は、本実施の形態の画像データ記録処理の流れの他の例を説明するためのフローチャートである。ここでは、画像データを第1の不揮発性メモリに記録し、固有情報をサーバに送信する場合を例にとり説明する。
【0092】
まず撮影された画像の画像データを取り込む(ステップS110)。
【0093】
次に取り込んだ画像データの圧縮処理を行う(ステップS120)。
【0094】
次に圧縮画像データについて固有情報を計算する(ステップS130)。
【0095】
次に画像データと固有情報をSDRAM(揮発性メモリ)に書き込む(ステップS140)。
【0096】
そして衝撃イベントを検出するまで上記ステップS110〜S140の処理を繰り返し、衝撃イベントを検出したら以下の処理を行う。
【0097】
衝撃イベント検出前後の所定期間の画像データをCFカード(第1の不揮発性メモリ)に書き込む(ステップS160)
次に衝撃イベント検出前後の所定期間の画像データに対応した固有情報を自機の識別IDとともにサーバに送信する(ステップS170)。サーバ側で、受信した固有情報を受信した識別ID(送信元の画像データ記録システムの識別ID)と共に不揮発性メモリに記憶させる。
【0098】
そして所定期間経過後にSDRAM(揮発性メモリ)への画像データ及び固有情報の書き込みを停止する(ステップS180)。
【0099】
図11は、本実施の形態の画像データ改ざん手法のフローチャートである。
【0100】
まず問題となる画像データに基づき固有情報を生成する(ステップS210)。
【0101】
次に問題となる画像データに対応する固有情報を第2の不揮発性メモリから読み出す(ステップS220)。
【0102】
次に問題となる画像データに基づき生成した固有情報と、第2の不揮発性メモリから読み出した固有情報を比較する(ステップS230)。
【0103】
比較結果一致していれば正しいと判断し(ステップS240、S250)、一致していなければ改ざんの可能性ありと判断する(ステップS240、S260)。
【0104】
本発明は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
【図面の簡単な説明】
【0105】
【図1】本実施の画像データ記録システム、ドライブレコーダの機能ブロック図。
【図2】本実施の画像データ記録システム、ドライブレコーダのハードウエアブロック図。
【図3】本実施の形態のデータ記録処理について説明するための図。
【図4】本実施の形態の固有情報について説明するための図。
【図5】画像データと照合情報を対応付け可能な識別情報の付加について説明するための図。
【図6】画像データ自体を照合情報として記憶させる例について説明するための図。
【図7】照合情報として、画像データと固有情報を混合して持たせる構成について説明する図。
【図8】画像データの一部を照合情報として記憶させる例について説明する図。
【図9】本実施の形態の画像データ記録処理の流れの一例を説明するためのフローチャート。
【図10】本実施の形態の画像データ記録処理の流れの他の例を説明するためのフローチャート。
【図11】本実施の形態の画像データ改ざん手法のフローチャート。
【符号の説明】
【0106】
1 画像データ記録システム、10 照合情報生成部、20 データ記録処理部、30 画像データ一次保管処理部、32 一次記憶部(SDRAM)、40 第1の不揮発性メモリ(CFカード)、50 第2の不揮発性メモリ(EEPROM)、60 画像処理回路、62 JPEGエンコーダ、70 撮像部(カメラモジュール)、72 カメラI/F、80 衝撃検出部、82 センサI/F、90、92 識別情報付加処理部、100 IC、110 CPU、120 DMAC、130 通信部、140 メモリI/F、150 RAM、160 ROM、170 CRC生成回路、190 ドライブレコーダ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像部が撮影した画像の画像データを記録するデータ記録システムであって、
撮像部が取得した画像に基づき生成された記録用フォーマットの画像データに基づき、当該画像データの改ざんの有無を判断するための照合情報を生成する照合情報生成部と、
前記記録用フォーマットの画像データを、第1の不揮発性メモリに記憶させるとともに、当該画像データに対応した照合情報を第1の不揮発性メモリとは別に保管するための処理を行うデータ記録処理部と、
を含む事を特徴とする画像データ記録システム。
【請求項2】
請求項1において、
撮像部が取得した画像データ及び照合情報生成部が生成した照合情報を一次記憶部に記憶させる画像データ一次保管処理部を含み、
前記データ記録処理部は、
一次記憶部に記憶されている画像データを所定のタイミングで、第1の不揮発性メモリに記憶させるとともに、当該画像データに対応して一次記憶部に記憶されている固有情報を第2の不揮発性メモリに記憶させる処理またはサーバ装置に送信する処理を行う事を特徴とする画像データ記録システム。
【請求項3】
請求項1乃至2のいずれかにおいて、
前記照合情報生成部は、
前記照合情報として、記録用フォーマットの画像データの値に基づき一義的に導きだせる固有情報を生成することを特徴とする画像データ記録システム。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれかにおいて、
前記照合情報生成部は、
前記照合情報として、記録用フォーマットの画像データの値に基づきCRC情報を生成することを特徴とする画像データ記録システム。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれかにおいて、
前記照合情報生成部は、
前記照合情報として、記録用フォーマットの画像データの値に基づきパリティ情報を生成することを特徴とする画像データ記録システム。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれかにおいて、
撮像部が取得した画像データを圧縮して圧縮画像データを生成する圧処理部をさらに含み、
前記照合情報生成部は、
圧縮画像データに基づき、照合情報を生成し、
画像データ記録処理部は、
圧縮画像データを不揮発性の第1の不揮発性メモリに記憶させ、第1の不揮発性メモリに記憶させる圧縮画像データに基づいて生成された照合情報を、第1の不揮発性メモリとは別に保管するための処理を行うことを特徴とする画像データ記録システム。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれかにおいて、
画像データと照合情報を対応付け可能な識別情報を、画像データ及び照合情報に付加する識別情報付加処理部を含み、
画像データ記録処理部は、
識別情報付加後の画像データを不揮発性の第1の不揮発性メモリに記憶させ、識別情報付加後の照合情報を第1の不揮発性メモリとは別に保管するための処理を行うことを特徴とする画像データ記録システム。
【請求項8】
請求項1乃至7のいずれかにおいて、
前記照合情報生成部は、
撮像部が取得した複数のフレームの画像群から所定の割合でフレームを間引いて、残ったフレームに対応した記録用フォーマットの画像データを照合情報とすることを特徴とする画像データ記録システム。
【請求項9】
請求項8において、
前記照合情報生成部は、
間引いたフレームの記録用フォーマットの画像データに基づき、間引いたフレームの画像データに対応した固有情報を生成することを特徴とする画像データ記録システム。
【請求項10】
請求項1乃至9のいずれかにおいて、
前記照合情報生成部は、
撮像部が取得した複数のフレームの画像群について、各フレーム毎に記録用フォーマットの画像データの異なるエリアの画像データを抽出して照合情報を生成することを特徴とする画像データ記録システム。
【請求項11】
請求項2乃至10のいずれかに記載の画像データ記録システムと、
撮像部と、
第1の不揮発性メモリと、
第1の不揮発性メモリとは異なる着脱不可能な媒体の第2の不揮発性メモリと、
衝撃検出部と、を含むドライブレコーダであって、
前記データ記録処理部は、
衝撃検出部の検出結果に基づき事故イベントの発生を判断し、事故イベントの発生タイミングで、一次記憶部に記憶されている画像データを第1の不揮発性メモリに記憶させるとともに、画像データに対応した照合情報を第1の不揮発性メモリに記憶させる事を特徴とするドライブレコーダ。
【請求項12】
請求項1乃至10のいずれかに記載の画像データ記録システムに記録された画像データの改ざんを判定する方法であって、
問題となる画像データに基づき固有情報を生成するステップと、
問題となる画像データに対応する固有情報を第2の不揮発性メモリから読み出すステップと、
問題となる画像データに基づき生成した固有情報と、第2の不揮発性メモリから読み出した固有情報を比較して画像データの改ざんの有無を判定するステップと、
を含むことを特徴とする画像データ改ざん判定方法。
【請求項1】
撮像部が撮影した画像の画像データを記録するデータ記録システムであって、
撮像部が取得した画像に基づき生成された記録用フォーマットの画像データに基づき、当該画像データの改ざんの有無を判断するための照合情報を生成する照合情報生成部と、
前記記録用フォーマットの画像データを、第1の不揮発性メモリに記憶させるとともに、当該画像データに対応した照合情報を第1の不揮発性メモリとは別に保管するための処理を行うデータ記録処理部と、
を含む事を特徴とする画像データ記録システム。
【請求項2】
請求項1において、
撮像部が取得した画像データ及び照合情報生成部が生成した照合情報を一次記憶部に記憶させる画像データ一次保管処理部を含み、
前記データ記録処理部は、
一次記憶部に記憶されている画像データを所定のタイミングで、第1の不揮発性メモリに記憶させるとともに、当該画像データに対応して一次記憶部に記憶されている固有情報を第2の不揮発性メモリに記憶させる処理またはサーバ装置に送信する処理を行う事を特徴とする画像データ記録システム。
【請求項3】
請求項1乃至2のいずれかにおいて、
前記照合情報生成部は、
前記照合情報として、記録用フォーマットの画像データの値に基づき一義的に導きだせる固有情報を生成することを特徴とする画像データ記録システム。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれかにおいて、
前記照合情報生成部は、
前記照合情報として、記録用フォーマットの画像データの値に基づきCRC情報を生成することを特徴とする画像データ記録システム。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれかにおいて、
前記照合情報生成部は、
前記照合情報として、記録用フォーマットの画像データの値に基づきパリティ情報を生成することを特徴とする画像データ記録システム。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれかにおいて、
撮像部が取得した画像データを圧縮して圧縮画像データを生成する圧処理部をさらに含み、
前記照合情報生成部は、
圧縮画像データに基づき、照合情報を生成し、
画像データ記録処理部は、
圧縮画像データを不揮発性の第1の不揮発性メモリに記憶させ、第1の不揮発性メモリに記憶させる圧縮画像データに基づいて生成された照合情報を、第1の不揮発性メモリとは別に保管するための処理を行うことを特徴とする画像データ記録システム。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれかにおいて、
画像データと照合情報を対応付け可能な識別情報を、画像データ及び照合情報に付加する識別情報付加処理部を含み、
画像データ記録処理部は、
識別情報付加後の画像データを不揮発性の第1の不揮発性メモリに記憶させ、識別情報付加後の照合情報を第1の不揮発性メモリとは別に保管するための処理を行うことを特徴とする画像データ記録システム。
【請求項8】
請求項1乃至7のいずれかにおいて、
前記照合情報生成部は、
撮像部が取得した複数のフレームの画像群から所定の割合でフレームを間引いて、残ったフレームに対応した記録用フォーマットの画像データを照合情報とすることを特徴とする画像データ記録システム。
【請求項9】
請求項8において、
前記照合情報生成部は、
間引いたフレームの記録用フォーマットの画像データに基づき、間引いたフレームの画像データに対応した固有情報を生成することを特徴とする画像データ記録システム。
【請求項10】
請求項1乃至9のいずれかにおいて、
前記照合情報生成部は、
撮像部が取得した複数のフレームの画像群について、各フレーム毎に記録用フォーマットの画像データの異なるエリアの画像データを抽出して照合情報を生成することを特徴とする画像データ記録システム。
【請求項11】
請求項2乃至10のいずれかに記載の画像データ記録システムと、
撮像部と、
第1の不揮発性メモリと、
第1の不揮発性メモリとは異なる着脱不可能な媒体の第2の不揮発性メモリと、
衝撃検出部と、を含むドライブレコーダであって、
前記データ記録処理部は、
衝撃検出部の検出結果に基づき事故イベントの発生を判断し、事故イベントの発生タイミングで、一次記憶部に記憶されている画像データを第1の不揮発性メモリに記憶させるとともに、画像データに対応した照合情報を第1の不揮発性メモリに記憶させる事を特徴とするドライブレコーダ。
【請求項12】
請求項1乃至10のいずれかに記載の画像データ記録システムに記録された画像データの改ざんを判定する方法であって、
問題となる画像データに基づき固有情報を生成するステップと、
問題となる画像データに対応する固有情報を第2の不揮発性メモリから読み出すステップと、
問題となる画像データに基づき生成した固有情報と、第2の不揮発性メモリから読み出した固有情報を比較して画像データの改ざんの有無を判定するステップと、
を含むことを特徴とする画像データ改ざん判定方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2008−245070(P2008−245070A)
【公開日】平成20年10月9日(2008.10.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−84975(P2007−84975)
【出願日】平成19年3月28日(2007.3.28)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.COMPACTFLASH
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年10月9日(2008.10.9)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年3月28日(2007.3.28)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.COMPACTFLASH
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】
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