説明

画像再現システム及び方法

【課題】ページ上の異なる画像にそれぞれ所望の色処理を行う。
【解決手段】領域分割部52により、ページP中の画像8、10をそれぞれ分割画像とした後、同一画像判別部54により、隣り合う分割領域の相互の境界画素の画素値に基づき、分割された画像が元々同一の画像であるかどうかを判別し、判別された元々同一の画像8、10に対して色処理部56により同一の色処理を行うようにしたので、異なる画像8、10毎に所望の色再現を行うことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、画像に対して色処理を行って画像形成装置に出力し、出力媒体上に前記画像を形成する画像再現システム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、デジタルカメラ等の画像入力装置から出力される画像に対して、DLP(Device Link Profile)により色処理を施して画像形成装置の出力媒体(紙やディスプレイ)上に画像を形成する画像再現システムが知られている(特許文献1)。
【0003】
この特許文献1等に開示された従来技術に係る画像再現システムでは、同一画像を複数の領域に分割し、分割した領域毎に適当な入力プロファイルを選択して、それぞれ、デバイス非依存の画像データに変換した後、前記画像形成装置に対応した出力プロファイルにより前記デバイス非依存の各画像データを画像形成装置のデバイス依存画像データに変換し、当該画像形成装置の出力媒体上に画像を形成(再現)するようにしている。
【0004】
なお、DLPは、入力プロファイル(デバイス依存データ→デバイス非依存データ)と出力プロファイル(デバイス非依存データ→デバイス依存データ)を結合した概念である。
【0005】
また、シーン解析技術が知られている(特許文献2)。シーン解析としては、例えば、フラッシュ撮影の検出、人物の顔の領域の抽出、青空検出、地面検出等が利用でき、フラッシュ撮影の検出では、例えば、アンダー度合い、平均濃度、ダイナミックレンジ、RGB値の最大値・最小値等からフラッシュ撮影であるか否かが推定される。このようなシーン解析を用いることにより、例えば、補正の対象を人物の顔の領域に限定する等といったことができる。前処理で対象領域を限定する場合には、処理時間の大幅な低減が実現し、ラボ機器への搭載も容易となる。
【0006】
【特許文献1】特開2000−341499号公報(図1)
【特許文献2】特開2004−139574号公報(段落[0012])
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、図7の左側の図に示すように、写真の画像8と、写真の画像10と、文書(テキストデータ等の文書データ)12とが存在するページP(印刷物)の色処理を行う場合、一旦、PDL(ページ記述データ)に変換する。この場合、図7の中央の図に示すように、長方形の画像8は、長方形の短冊状の分割画像8a、8b、8cに分割される。また、菱形に近い四角形の画像10は、長方形の短冊状の分割画像10a、10b、10cに分割される。
【0008】
従来技術によれば、各分割画像8a、8b、8c、10a、10b、10c毎に、異なる色処理が行われることになるので、図7の右側の図に示す色処理結果のページPの画像8において分割画像8a、8b、8c毎に色味が異なってしまい、また、画像10においても分割画像10a、10b、10c毎に色味が異なってしまうという問題がある。
【0009】
このように、元々同一の画像8(例えば、人物のポートレート)、10(例えば、海に浮かぶヨット)であるにも係わらず、画像8、10が分割されそれぞれ分割画像8a、8b、8c、10a、10b、10c毎に異なるプロファイルにより色処理がなされると、画像形成装置の出力媒体上に形成される画像8及び画像10の色処理結果がまばらになることを原因として、画像8、10に対して所望の色再現がなされなくなるという課題がある。
【0010】
しかも、菱形に近い四角形の画像10においては、画像10が短冊状の分割画像10a、10b、10cに分割されるために、色処理の際に、もともと画像が存在しない部分(分割画像10a、10b、10c中、ハッチングの施されていない部分)の画素が例えば画素値「0」として認識されてしまい、色処理が大幅にずれてしまうという問題もある。
【0011】
この発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、画像を分割して色処理を行う場合にも、所望の色再現を行うことを可能とする画像再現システム及び方法を提供することを目的とする。
【0012】
なお、この明細書において、「ページ」は、本のページ又は印刷物の1枚(1葉)を指すものとする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
この発明に係る画像再現システムは、画像に対して色処理を行い、出力媒体上に前記画像を形成する画像再現システムにおいて、下記の特徴(1)〜(4)を有する。
【0014】
(1)前記画像を複数の領域に分割する領域分割部と、隣り合う分割領域の相互の境界画素の画素値に基づき、分割された画像が元々同一の画像であるかどうかを判別する同一画像判別部と、判別された同一の画像に同一の色処理を行う色処理部と、を有することを特徴とする。
【0015】
上記特徴(1)を有する発明によれば、領域分割部により、画像を複数の領域に分割した後、同一画像判別部により、分割された画像が元々同一の画像であるかどうかを隣り合う分割領域の相互の境界画素の画素値に基づき判別し、判別された元々同一の画像に対して色処理部により同一の色処理を行うようにしたので、元々同一の画像に対して所望の色再現を行うことができる。
【0016】
(2)上記の特徴(1)を有する発明において、前記同一画像判別部は、前記画像の絵柄の周波数領域での連続性により、分割された画像が元々同一の画像であるかどうかを判別することを特徴とする。
【0017】
隣り合う分割領域の相互の境界画素の画素値は、元々同一の画像の境界であれば、絵柄の周波数は、近似するので、元々同一の画像であるかどうかを簡易に確認することができる。
【0018】
(3)上記の特徴(1)を有する発明において、前記同一画像判別部は、前記画像のノイズパターンの連続性により、分割された画像が元々同一の画像であるかどうかを判別することを特徴とする。
【0019】
例えば、CCDカメラ等の固体カメラにより撮像された画像のノイズパターンは、各固体カメラ固有のものであり、また、周囲温度が変化するとノイズパターンも変化する。しかも、このノイズパターンは、絵柄の周波数に比較して高周波であるので、例えばハイパスフィルタ(高域通過フィルタ)によりノイズ成分を抽出し、パターンを確認することにより分割画像が、元々同一の画像が分割された画像であるかどうかを簡易に判別することができる。
【0020】
(4)上記の特徴(1)〜(3)のいずれかを有する発明において、前記色処理部は、画素値が存在しない画素は、色処理の対象としないことを特徴とする。
【0021】
例えば、短冊状に分割した分割画像上、画像が存在しない場所(透明の場所)の画素値を、あり得ない画素値(画素値が0〜255の場合には、「−1」等)に設定する。
【0022】
このように画素値が存在しない画素を色処理の対象としないことで、分割画像中、画像部分のみに適切な色処理を行うことができる。
【0023】
この発明に係る画像再現方法は、画像に対して色処理を行い、出力媒体上に前記画像を形成する画像再現方法において、前記画像を複数の領域に分割する領域分割過程と、隣り合う分割領域の相互の境界画素の画素値に基づき、分割された画像が元々同一の画像であるかどうかを判別する同一画像判別過程と、判別された同一の画像に同一の色処理を行う色処理過程と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0024】
この発明によれば、画像を複数の領域に分割した後、隣り合う分割領域の相互の境界画素の画素値に基づき、分割された画像が元々同一の画像であるかどうかを判別し、判別された元々同一の画像に対して色処理部により同一の色処理を行うようにしたので、元々同一の画像に対して所望の色再現を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下、この発明の画像再現方法を実施する画像再現システムについて図面を参照して説明する。なお、以下に参照する図面において、上記図7に示したものと対応するものには同一の符号を付けてその詳細な説明は省略する。
【0026】
図1は、この実施形態に係る画像再現システム20の構成図である。この画像再現システム20は、基本的には、オペレータが文字や画像を編集する際に使用するソフトウエアがインストールされたDTP(Desk Top Publishing)装置22を含み、さらに、このDTP装置22に画像及び文書を入力する入力装置24と、DTP装置22から出力されたページ(ページデータ)Pに対して色処理を行う色処理装置26と、色処理後のページ(ページデータ)Pをラスタイメージ(ラスタイメージデータ)に変換するRIP(Raster Image Processor)28と、ラスタイメージに基づき出力媒体6上に画像や文書を形成する画像形成装置30とを備える。
【0027】
なお、画像形成装置30としては、インクジエットプリンタ、電子写真機、DDCP(Direct Digital Color Proof)装置等が利用される。画像形成装置30の概念には、画像表示器(ディスプレイ)を含ませることもできる。
【0028】
入力装置24には、カラー画像(画像データ)8を出力するデジタルカメラ32、同じくカラー画像(画像データ)10を出力するスキャナ34、又は文書(テキストデータ等の文書データ)12を出力するワードプロセッサ36等を挙げることができる。
【0029】
文字や画像を編集する際に使用するソフトウエアがインストールされたDTP装置22と、色処理装置26とは、それぞれパーソナルコンピュータ等で構成される。
【0030】
DTP装置22は、画像8、画像10、及び文書12をページPに割り付けて色処理装置26に出力する。
【0031】
色処理装置26は、CPUが各種入力に基づきROM等のメモリに記憶されているプログラムを実行することで各種の機能を実現する機能実現部(機能実現手段)としても動作する。この実施形態において、色処理装置26は、画像を複数の領域に分割する領域分割部52と、隣り合う分割領域の相互の境界画素の画素値に基づき、同一の画像が分割された分割領域であるかどうかを判別する同一画像判別部54と、同一の画像が分割された分割領域に対し、同一の色処理を行う色処理部56と、色処理後のページとして合成する合成部58とを有する。
【0032】
色処理装置26の詳細については後述する。
【0033】
画像形成装置30は、DTP装置22に入力されたページPに対して色処理装置26で色処理が施されたページPaのRIP28によるラスタイメージに基づきページPaに対応する、画像8、10及び文書12が出力媒体6上に形成された、例えばプリントされたハードコピーHC(印刷物)を出力する。
【0034】
次に、色処理装置26の動作について図2のフローチャートを参照して説明する。
【0035】
ステップS1において、色処理装置26の領域分割部52は、DTP装置22から送られてきた、画像8、画像10、及び文書12のページPを、図3に示すように、ページ記述データ(Page Description Language)化する。
【0036】
この場合、画像8、画像10は、それぞれ短冊状(長方形)の分割画像8a、8b、8c、10a、10b、10cに分割される。分割画像10a、10b、10cには、それぞれハッチングで示す画像部分と、ハッチングのない透明部分が含まれることに留意する。元々長方形の画像8の分割画像8a、8b、8cには透明部分が含まれない。なお、文書12は、分割の対象とはされない。
【0037】
ステップS2において、色処理装置26の同一画像判別部54は、隣り合う分割領域(分割画像8cと分割画像8b、分割画像8bと分割画像8a、分割画像10cと分割画像10b、分割画像10bと分割画像10a)の相互の境界画素の画素値に基づき、同一の画像が分割された分割領域であるかどうかを判別する。
【0038】
この場合、画素を○印で模式的に示した図4に示すように、画像8内に存在する分割画像8cと分割画像8bの隣り合う境界画素Px1と境界画素Px2とは、画素値が同じか近いので元々同一画像8が分割された分割領域の分割画像8c、8bであると判別することができる。同様に、分割画像8bと分割画像8aの隣り合う境界画素Px3と境界画素Px4とは、画素値が同じか近いので元々同一画像8が分割された分割領域の分割画像8b、8aであると判別することができる。したがって、同一画像判別部54により分割画像8a、8b、8cは、元々同一画像8であると判別することができる。
【0039】
同様に、画素を○印又は●印で模式的に示した図4の画像10内に存在する分割画像10cと分割画像10bの隣り合う境界画素Px5と境界画素Px6とは、画素値が同じか近いので元々同一画像10が分割された分割領域の分割画像10c、10bであると判別することができる。同様に、分割画像10bと分割画像10aの隣り合う境界画素Px7と境界画素Px8とは、画素値が同じか近いので元々同一画像10が分割された分割領域の分割画像10b、10aであると判別することができる。したがって、分割画像10a、10b、10cも、元々同一画像10であると判別することができる。ただし、透明部分の●印の画素は、もともと画像がないので、画素値=−1等、あり得ない画素値に設定する。画素値が画素値=−1の境界画素については同一画像の判別を行わない。
【0040】
同一画像であるかどうかの判別を行うに際し、図5に示すように、境界画素Px1の属する境界線の画素値の関数を関数z=f(x,y)、境界画素Px2の属する境界線の画素値の関数を関数z=g(x,y)と置いたとき、境界画素Px2の位置x2、y2の関数値f(x2,y2)と、境界画素Px1の位置x2、y2+1での関数値g(x2,y2+1)とが近似するか等しいときに同一の画像8であると判別することができる。
【0041】
換言すれば、画像8、10の絵柄の周波数領域での連続性がある場合には、同一の画像8、10が分割された画像であると判別することができる。
【0042】
また、画像8は、デジタルカメラ32に内蔵されたCCD撮像素子による特有の高周波ノイズ(前記絵柄の周波数の上限を上回る高周波ノイズ)を含んでおり、画像10は、スキャナ34に内蔵されたCCD撮像素子による特有の高周波ノイズ(前記絵柄の周波数の上限を上回る高周波ノイズ)を含んでいるので、隣り合う分割画像(8cと8b、8bと8a)と隣り合う分割画像(10cと10b、10bと10a)について、隣り合う画素からなる境界線のノイズ分布を比較することで同一の画像8、10であるかどうかを判別することができる。このノイズ分布は、周囲温度が異なっても異なるので、元々同じ画像であるかどうかを正確に判別することができる。
【0043】
なお、境界画素は、画像の解像度が高い場合には、間引いて(圧縮して)比較すればよい。間引いて比較しても絵柄の周波数が残っている限り、またCCD撮像素子による特有の高周波ノイズが存在する限り、隣り合う分割画像同士が元々同一の画像であるかどうかの判断を行うのに支障はない。
【0044】
次いで、ステップS3において、ページPを合成する前に、判別した同一の画像8と同一の画像10毎に色処理部56により色処理を行う。
【0045】
なお、色処理を行う前には、シーン解析等を事前に行うことが好ましい。このシーン解析の際には、画像10において透明部分(短冊状の分割画像10a、10b、10c中、ハッチングのない画像ではない部分)の画素の画素値は、「−1」等、画素値として認識されない値を用いることで適切なシーン解析を行うことができる。値「−1」ではなく「0」を用いると、白と認識されるので適切なシーン解析を行うことができない。なお、シーン解析については特許文献2等に開示され周知であるので省略する。
【0046】
色処理についても、特許文献1等に開示されていて周知であるので、簡単に説明すると、デジタルカメラ32の画像8と、スキャナ34の画像10に対してそれぞれ予め作成した入力プロファイル(デバイス依存データからデバイス非依存データへの変換部)と、画像形成装置30に対して予め生成した出力プロファイル(デバイス非依存データからデバイス依存データへの変換部)をリンクさせた各DLPにより画像8と画像9を色処理すればよい。
【0047】
色処理された画像8、10及び文書12を含み、色処理装置26の合成部58で合成されたページ(ページデータ)PaがRIP28に供給される。
【0048】
RIP28に供給されたページPaは、ラスタイメージ化されて画像形成装置30に供給され、画像形成装置30から出力媒体6上に各画像8、10毎に同一の色処理がなされた画像8、画像10と文書12が印刷されたページPaを表すハードコピーHCが出力される。
【0049】
以上説明したように上述した実施形態によれば、領域分割部52により、複数の画像8、10を含むページPの各画像8、画像10を複数の領域からなる分割画像8a、8b、8c、分割画像10a、10b、10cに分割した後、同一画像判別部54により、隣り合う分割領域の分割画像(8cと8b、8bと8a、10cと10b、10bと10a)の相互の境界画素の画素値に基づき、分割された画像が元々同一の画像であるかどうかを判別し、判別された元々同一の画像8、10に対して色処理部56により同一の色処理を行うようにしたので、ページP内に異なる画像8、10が配置されている場合にも、各画像8、10に対して所望の色再現を行うことができる。
【0050】
具体的に、図6(実施例)と図7(従来技術:PRIOR ART)を対比しながら説明すると、図7に示した従来技術では、分割画像8c、8b、8a、10c、10b、10a毎に色処理を行っているので、例えば、画像8の分割画像8aと残りの分割画像8bとでは画像の色味が異なってしまうという問題が発生したのに対し、図6に示す実施例では、同一の画像8、10毎にシーン解析及び色処理がなされるので、画像8、10それぞれ所望の色処理を行うことができる。
【0051】
この場合、同一画像判別部54は、画像8、10の絵柄の周波数領域での連続性により、分割された画像が元々同一の画像であるかどうかを判別する。隣り合う分割領域の相互の境界画素の画素値は、元々同一の画像8、10の境界であれば、絵柄の周波数は、近似するので、元々同一の画像8、10であるかどうかを簡易に確認することができる。
【0052】
また、同一画像判別部54は、各画像8、10のノイズパターンの連続性により、分割された画像が元々同一の画像8、10であるかどうかを判別する。例えば、CCDカメラ等の固体カメラであるデジタルカメラ32により撮像された画像のノイズパターンは、各デジタルカメラ32固有のものであり、また、周囲温度が変化するとそのノイズパターンも変化する。しかも、このノイズパターンは、絵柄の周波数に比較して高周波であるので、例えばハイパスフィルタ(高域通過フィルタ)によりノイズ成分を抽出し、パターンを確認することにより元々同一の画像8、10が分割された分割画像であるかどうかを簡易に判別することができる。
【0053】
なお、色処理部56は、画素値が存在しない画素は、色処理の対象としない。例えば、画像10が存在しない場所(図3の短冊状の分割画像10a、10b、10c中、ハッチングのない領域)の画素値を、あり得ない画素値(画素値が0〜255の場合には、−1等)に設定する。このように画素値が存在しない画素を色処理の対象としないことで、分割画像中、画像部分のみに適切な色処理を行うことができる。
【0054】
なお、この発明は、上述の実施形態に限らず、ページP内に1つの画像のみ(例えば、ページP内に画像10のみ)が存在する場合にも適用可能である等、この明細書の記載内容に基づき、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】この実施形態に係る画像再現システムの構成図である。
【図2】色処理装置の動作説明に供されるフローチャートである。
【図3】領域分割(分割画像)の説明図である。
【図4】境界画素の画素値に基づく元々同一画像の判別処理の説明図である。
【図5】絵柄の周波数の連続性に基づく元々同一画像の判別処理の説明図である。
【図6】実施例の色処理の模式図である。
【図7】従来技術の色処理の模式図である。
【符号の説明】
【0056】
20…画像再現システム 22…DTP装置
24…入力装置 26…色処理装置
28…RIP 30…画像形成装置
52…領域分割部 54…同一画像判別部
56…色処理部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像に対して色処理を行い、出力媒体上に前記画像を形成する画像再現システムにおいて、
前記画像を複数の領域に分割する領域分割部と、
隣り合う分割領域の相互の境界画素の画素値に基づき、分割された画像が元々同一の画像であるかどうかを判別する同一画像判別部と、
判別された元々同一の画像に同一の色処理を行う色処理部と、
を有することを特徴とする画像再現システム。
【請求項2】
請求項1記載の画像再現システムにおいて、
前記同一画像判別部は、
前記画像の絵柄の周波数領域での連続性により、分割された画像が元々同一の画像であるかどうかを判別する
ことを特徴とする画像再現システム。
【請求項3】
請求項1記載の画像再現システムにおいて、
前記同一画像判別部は、
前記画像のノイズパターンの連続性により、分割された画像が元々同一の画像であるかどうかを判別する
ことを特徴とする画像再現システム。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像再現システムにおいて、
前記色処理部は、
画素値が存在しない画素は、色処理の対象としない
ことを特徴とする画像再現システム。
【請求項5】
画像に対して色処理を行い、出力媒体上に前記画像を形成する画像再現方法において、
前記画像を複数の領域に分割する領域分割過程と、
隣り合う分割領域の相互の境界画素の画素値に基づき、分割された画像が元々同一の画像であるかどうかを判別する同一画像判別過程と、
判別された元々同一の画像に同一の色処理を行う色処理過程と、
を有することを特徴とする画像再現方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−302818(P2009−302818A)
【公開日】平成21年12月24日(2009.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−153984(P2008−153984)
【出願日】平成20年6月12日(2008.6.12)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】