説明

画像処理制御装置、画像形成装置、及び、画像処理制御方法

【課題】画像処理のパラメータ設定に係る処理と他の処理とを、時分割により効率良く実行させることができる画像処理制御装置、画像形成装置、及び、画像処理制御方法を提供すること。
【解決手段】複数の画像処理のそれぞれ又は前記画像処理の内部処理毎に設定するパラメータの情報である制御内容を、前記パラメータの設定に係る動作毎に管理する制御内容管理手段と、前記動作毎に、前記制御内容毎の処理量を管理する処理量管理手段と、前記動作が同一の前記制御内容において、前記処理量の積算が所定の値以下の一以上の前記制御内容毎に、前記パラメータの設定に係る処理を実行する制御実行手段と、を有する画像処理制御装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理制御装置、画像形成装置、及び、画像処理制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、画像形成装置等における画像処理を効率良く制御する技術がある。ディジタル複写機に用いられる画像処理装置は、種々の画像データに、それぞれ好適な画像処理を行う必要がある。そこで、画像処理制御ソフト等が、操作部等から入力される設定の内容に基づいて、画像データ毎に対応する画像処理に適したパラメータを算出して画像処理デバイスに設定する。
【0003】
画像形成装置における1のジョブにおいて、パラメータを算出して設定する一連の処理は、複数の画像処理モジュールに対してそれぞれ使用するパラメータを算出して設定するため、連続的に多くの時間を必要とする。
【0004】
そこで、これの時間を減ずるための技術がある。例えば、特開2008−3925号公報(特許文献1)には、レジスタに対する設定処理の回数を減らすために、既に設定されている処理データと、処理に必要な処理データとの差分を管理するハードウェアデバイス制御装置等の発明が開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1に開示の装置等の発明では、差分となる処理データのみを設定する場合であっても、パラメータの設定に係る処理時間に制限が設けられていない。パラメータの設定に係る動作が実行されている間は、他の処理の実行が妨げられるため、画像形成装置等の全体の処理を効率良く行うことができないことがある。
【0006】
本発明は、上記の点に鑑みて、これらの問題を解消するために発明されたものであり、画像処理のパラメータ設定に係る処理と他の処理とを、時分割により効率良く実行させることができる画像処理制御装置、画像形成装置、及び、画像処理制御方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明の画像処理制御装置は次の如き構成を採用した。本発明の画像処理制御装置は、複数の画像処理のそれぞれ又は前記画像処理の内部処理毎に設定するパラメータの情報である制御内容を、前記パラメータの設定に係る動作毎に管理する制御内容管理手段と、前記動作毎に、前記制御内容毎の処理量を管理する処理量管理手段と、前記動作が同一の前記制御内容において、前記処理量の積算が所定の値以下の一以上の前記制御内容毎に、前記パラメータの設定に係る処理を実行する制御実行手段と、を有する構成とすることができる。
【0008】
これにより、画像処理のパラメータ設定に係る処理と他の処理とを、時分割により効率良く実行させることができる画像処理制御装置を提供することができる。
【0009】
なお、上記課題を解決するため、本発明は、上記画像処理制御装置を有する画像形成装置、又は、上記画像処理制御装置における画像処理制御方法としてもよい。
【発明の効果】
【0010】
本発明の画像処理制御装置、画像形成装置、及び、画像処理制御方法によれば、画像処理のパラメータ設定に係る処理と他の処理とを、時分割により効率良く実行させることができる画像処理制御装置、画像形成装置、及び、画像処理制御方法を提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】図1は、画像処理制御装置1の機能構成の例を示す図である。
【図2】図2は、画像処理のパラメータ設定に係る処理を説明する図である。
【図3】図3は、パラメータ設定に係る処理において存在する組み合わせのそれぞれに対する処理量を説明する図である。
【図4】図4は、画像処理制御方法を説明するフロー図である。
【図5】図5は、第1階層の処理を説明するフロー図である。
【図6】図6は、第2階層のパラメータ計算の処理(その1)を説明するフロー図である。
【図7】図7は、第2階層のパラメータ設定の処理(その1)を説明するフロー図である。
【図8】図8は、第2階層のパラメータ計算の処理(その2)を説明するフロー図である。
【図9】図9は、第2階層のパラメータ設定の処理(その2)を説明するフロー図である。
【図10】図10は、第3階層の色補正処理のパラメータ計算を行う処理を説明するフロー図である。
【図11】図11は、第3階層の階調処理のパラメータ計算を行う処理を説明するフロー図である。
【図12】図12は、画像形成装置を実現するコンピュータの構成を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0013】
〔本発明の実施の形態〕
図1は、本実施の形態に係る画像処理制御装置1の機能構成の例を示す図である。図1の画像処理制御装置1は、制御部80、制御状態保持手段70、及び、制御管理手段90を有する。
【0014】
制御部80は、所定の処理量毎に、連続して画像処理のパラメータ設定に係る処理を実行する。制御部80は、制御内容管理手段10、制御実行手段20、処理量管理手段60、及び、処理量情報保持手段69を有する。
【0015】
制御内容管理手段10は、画像処理の内部処理に対するパラメータ設定に係る処理を、階層的に管理する。より詳細には、パラメータ設定の動作の設定を第1階層とし、設定された動作の対象となる画像処理モジュール41の指定を第2階層とし、指定された画像処理モジュール41内の内部処理51の指定を第3階層とする。
【0016】
制御内容管理手段10は、画像処理の内容毎に、第1階層ないし第3階層から、それぞれ、対応する動作、画像処理モジュール41、及び、内部処理51を選択する。
【0017】
制御実行手段20は、処理量管理手段60により、一度に連続して実行できると判断される複数のパラメータ設定に係る処理を、連続して処理させる。制御実行手段20は、制御内容管理手段10が管理する階層毎に、制御状態の情報を生成して、制御状態保持手段70に保持させる。制御実行手段20は、動作設定部30、モジュール部40、及び、内部処理部50を有する。
【0018】
動作設定部30は、第1階層の処理を実行し、モジュール部40は、第2階層の処理を実行し、内部処理部50は、第3階層の処理を実行する。
【0019】
動作設定部30は、パラメータ設定に係る動作の設定を行う。動作設定部30は、画像モード設定手段31、パラメータ計算手段32、及び、パラメータ設定手段33を有する。画像モード設定手段31は、画像処理のパラメータ設定に係る処理において、画像モードを設定する。より詳細には、画像モード設定手段31は、画像処理する画像データの種類を選択する。画像処理する画像データの種類は、例えば、スキャンされた画像データ、プリントする画像データ、及び、機能を指定する画像データ等である。そこで、画像モード設定手段31によって選択される画像モードは、「スキャン動作用」、「プリント動作用」、及び、「機能指定動作用」となる。
【0020】
パラメータ計算手段32は、設定するパラメータを計算する。パラメータ計算の対象となる画像処理モジュール41又は内部処理51は、モジュール部40及び内部処理部50から、それぞれ選択される。この選択は、制御内容管理手段10が行う。
【0021】
パラメータ設定手段33は、パラメータ計算手段32が計算したパラメータを、対象となる画像処理モジュール41又は内部処理51に対して設定する。パラメータ設定の対象となる画像処理モジュール41又は内部処理51は、モジュール部40及び内部処理部50から、それぞれ選択される。この選択は、制御内容管理手段10が行う。
【0022】
モジュール部40は、制御内容管理手段10の指定により、パラメータ設定に係る処理を行う画像処理モジュール41を、画像処理モジュール41aないし41cから選択する。なお、画像処理モジュールのうちの何れか一つを「画像処理モジュール41」という。画像処理モジュール41は、例えば、フィルタ処理、色補正処理、階調処理、γ処理等の何れか一以上の画像処理を行う。
【0023】
内部処理部50は、制御内容管理手段10の指定により、パラメータ設定に係る処理を行う内部処理51を、内部処理51aないし内部処理51cから選択する。なお、内部処理のうちの何れか一つを、「内部処理51」という。内部処理51は、例えば、色相分割処理、マスキング係数処理、特徴量処理、ディザしきい値処理、γ計算処理等である。
【0024】
処理量管理手段60は、画像モード毎、画像処理毎、及び、画像処理の内部の処理毎のパラメータ設定に係る処理の処理量に基づいて、複数の処理が、一度に連続して実行できる処理量か否かを判断する。処理量情報保持手段69は、画像モード毎、画像処理毎、及び、画像処理の内部の処理毎の処理量の情報を保持する。
【0025】
制御状態保持手段70は、制御実行手段20が出力する制御状態の情報を保持する。制御状態の情報は、制御内容管理手段10によって指定される、画像処理モジュール41又は内部処理51毎に、パラメータ設定に係る処理の対象となる画像モジュール41、又は、内部処理51であるか否かの情報、及び、それらに対する処理が終了しているか否かの情報を含む。
【0026】
制御管理手段90は、制御状態保持手段70が保持する制御状態の情報に基づいて、パラメータ設定に係る処理の制御を行う。より詳細には、パラメータ設定に係る処理の全体が終了したか否かの判断、設定するパラメータの計算が終了したか否かの判断、及び、計算されたパラメータの設定が終了したか否かの判断等を行う。これにより、一の制御状態が終了した後に、次の制御状態に遷移させることができる。
【0027】
図2は、制御内容管理手段10が管理する画像処理のパラメータ設定に係る処理を説明する図である。第1階層には、「画像モード設定処理」、「パラメータ計算処理」、「パラメータ設定処理」の3つが属する。
【0028】
第2階層には、複数の画像処理が属する。より詳細には、例えば、「フィルタ処理」、「分離処理」、「色補正処理」、「γ処理」、及び、「階調処理」が属する。第3階層には、第2階層の画像処理の内部処理が属する。より詳細には、例えば、「フィルタ係数計算処理」、「色相分割処理」、「マスキング係数処理」、「γ計算処理」、及び、「特徴量処理」が属する。
【0029】
図3は、第1階層から第3階層までの組み合わせのうち、パラメータ設定に係る処理において存在する組み合わせのそれぞれに対する処理量を説明する図である。図3の処理量は、1から10の自然数で表される。この処理量の情報は、処理量情報保持手段69に保持される。
【0030】
図4は、本実施形態に係る画像処理制御方法を説明するフロー図である。図4は、画像処理制御方法の全体の処理の説明である。図4のステップS101では、処理量管理手段60が、処理量の積算値を0にする。
【0031】
ステップS101に続いてステップS102に進み、処理量管理手段60が、制御状態保持手段70が保持する、第1階層、第2階層、及び、第3階層の制御状態の情報から、処理量情報保持手段69に保持される処理量を参照して、次に実行するパラメータ設定に係る処理の処理量を求める。
【0032】
ステップS102に続いてステップS103に進み、処理量管理手段60が、既に積算されている処理量の積算値に、ステップS102で求めた次に実行するパラメータ設定に係る処理の処理量を加算する。ステップS103に続いてステップS104に進み、処理量管理手段60が、ステップS103で求めた処理量の積算値が所定の閾値を超えたか否かを判断する。所定の閾値を超えた場合には、処理を終了し、所定の閾値を超えていない場合には、ステップS105に進む。
【0033】
ステップS104に続くステップS105では、制御実行手段20が、第1階層、第2階層、及び、第3階層の制御状態の情報に基づいて、パラメータ設定に係る処理を実行する。制御実行手段20は、さらに、パラメータ設定に係る処理の実行により、各階層の制御状態の情報を新たに生成し、制御状態保持手段70に保持されている情報を更新する。
【0034】
ステップS105に続いてステップS106に進み、制御管理手段90が、制御状態保持手段70に保持される制御状態の情報に基づいて、次に実行する制御があるか否かを判断する。次に実行する制御がある場合には、ステップS102に戻って処理を繰り返す。次に実行する処理が無い場合には、ステップS107に進む。
【0035】
ステップS106に続くステップS107では、制御管理手段90が、処理の完了を通知する。
【0036】
図5から図11は、制御実行手段20が、各階層に対して実行するパラメータ設定に係る処理を説明する図である。図5から図11の処理は、図4のステップS105において、実行される。ここでは、パラメータ設定に係る処理を行う画像処理モジュールが、「色補正処理」と「階調処理」、内部処理が「色相分割処理」と「マスキング計算処理」の例について、説明する。
【0037】
図5は、第1階層の処理を説明する図である。図5のステップS11は、制御実行手段20が、制御状態保持手段70に保持されている第1階層の制御状態の情報から、現在の第1階層の制御状態を判断する。第1階層の制御状態の情報の値が「状態0」の場合は、ステップS12に進む。ステップS12では、画像モード設定手段31が、画像モード設定処理を実行する。
【0038】
またステップS11において、第1階層の制御状態の情報の値が「状態1」の場合は、ステップS13に進む。ステップS13では、パラメータ計算手段32が、パラメータ計算の処理を行う。さらにステップS11において、第1階層の制御状態の情報の値が「状態2」の場合は、ステップS14に進む。ステップS14では、パラメータ設定手段33が、パラメータ設定の処理を行う。
【0039】
ステップS12ないしステップS14のそれぞれの処理に続いてステップS15に進み、制御状態保持手段70に保持されている第1階層の制御状態の情報を更新する。
【0040】
図6は、パラメータ計算手段32が実行するパラメータ計算の処理を説明するフロー図である。図6の処理は、図5のステップS13において実行される。
【0041】
図6のステップS21では、制御実行手段20が、制御状態保持手段70が保持する制御状態の情報のうち、第2階層の制御状態の情報から、現在の第2階層の制御状態を判断する。第2階層の制御状態の情報の値が「状態0」の場合は、ステップS22に進む。ステップS22では、色補正処理のパラメータを計算する。一方、ステップS21において、第2階層の制御状態の情報の値が「状態1」の場合は、ステップS23に進む。ステップS23では、階調処理のパラメータを計算する。
【0042】
ステップS22及びステップS23の何れか一に続いてステップS24に進み、制御状態保持手段70に保持されている第2階層の制御状態の情報を更新する。
【0043】
図7は、パラメータ設定手段33が実行するパラメータ設定の処理を説明するフロー図である。図7の処理は、図5のステップS14において実行される。
【0044】
図7のステップS31では、制御実行手段20が、制御状態保持手段70が保持する制御状態の情報のうち、第2階層の制御状態の情報から、現在の第2階層の制御状態を判断する。第2階層の制御状態の情報の値が「状態0」の場合は、ステップS32に進む。ステップS32では、図6のステップS22で計算された色補正処理のパラメータを設定する。一方、ステップS31において、第2階層の制御状態の情報の値が「状態1」の場合は、ステップS33に進む。ステップS33では、図6のステップS23において計算された階調処理のパラメータを設定する。
【0045】
ステップS32及びステップS33の何れか一に続いてステップS34に進み、制御状態保持手段70に保持されている第2階層の制御状態の情報を更新する。
【0046】
図8及び図9は、それぞれ、パラメータ計算の処理及びパラメータ設定の処理を説明するフロー図である。図8及び図9において、パラメータが計算及び設定される画像処理モジュールは、図6及び図7と同様に、「色補正処理」と「階調処理」である。図8及び図9は、図6及び図7の処理に加えて、色補正処理のパラメータに係る処理の際に用いるメモリ領域の確保と解放とが行われる。
【0047】
図8は、色補正処理のパラメータ計算の際にメモリ領域の確保を行う処理を含むパラメータ計算の処理を説明するフロー図である。図8において、図6と同一の処理を行うステップは、図6と同一の符号を付し、ここでは、説明を省略する。
【0048】
図8の処理は、図6の処理にステップS210の処理が加えられている。ステップS210は、ステップS21とステップS22との間に設けられる。ステップS210は、色補正処理のパラメータを計算する際に用いるメモリ領域の確保が行われる。
【0049】
図9は、色補正処理のパラメータ計算の際に用いたメモリ領域の解放を行う処理を含むパラメータ設定の処理を説明するフロー図である。図9において、図7と同一の処理を行うステップは、図7と同一の符号を付し、ここでは、説明を省略する。
【0050】
図9の処理は、図7の処理にステップS320の処理が加えられている。ステップS320は、ステップS32とステップS34との間に設けられる。ステップS320は、色補正処理のパラメータを計算した際に用いられたメモリ領域の解放が行われる。
【0051】
図10及び図11は、第3階層の処理を説明するフロー図である。ここでは、パラメータ計算の処理について説明する。これらの処理は、パラメータ計算手段32によって実行される。
【0052】
図10は、色補正処理のパラメータ計算を行う処理を説明するフロー図である。図10のステップS41では、制御実行手段20が、制御状態保持手段70が保持する制御状態の情報のうち、第3階層の制御状態の情報から、現在の第3階層の制御状態を判断する。第3階層の制御状態の情報の値が「状態0」の場合は、ステップS42に進む。ステップS42では、色相分割処理のパラメータを計算する。一方、ステップS41において、第3階層の制御状態の情報の値が「状態1」の場合は、ステップS43に進む。ステップS43では、マスキング計算処理のパラメータを計算する。
【0053】
ステップS42及びステップS43の何れか一に続いてステップS44に進み、制御状態保持手段70に保持されている第3階層の制御状態の情報を更新する。
【0054】
図11は、階調処理のパラメータ計算を行う処理を説明するフロー図である。図11のステップS51では、制御実行手段20が、制御状態保持手段70が保持する制御状態の情報のうち、第3階層の制御状態の情報から、現在の第3階層の制御状態を判断する。第3階層の制御状態の情報の値が「状態0」の場合は、ステップS52に進む。ステップS52では、特徴量処理のパラメータを計算する。一方、ステップS51において、第3階層の制御状態の情報の値が「状態1」の場合は、ステップS53に進む。ステップS53では、しきい値計算処理のパラメータを計算する。
【0055】
ステップS52及びステップS53の何れか一に続いてステップS54に進み、制御状態保持手段70に保持されている第3階層の制御状態の情報を更新する。
【0056】
(コンピュータ等による実現)
図12は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置を実現するコンピュータの構成を説明する図である。図12のコンピュータは、主処理部400、入力装置410、表示装置420、スキャナ430、プロッタ440、NIC460、ドライブ装置480、ハードディスク装置(以下、「HDD」という。)490、入力I/F419、表示I/F429、スキャナI/F439、プロッタI/F449、ドライブI/F489、及び、HDDI/F499を有する。
【0057】
主処理部400は、コンピュータプログラムを実行して各機能を実現する。主処理部400は、例えば、CPU401、ROM408、及び、RAM409を有する。CPU401は、コンピュータプログラムを実行することにより、コンピュータが有する各デバイス等の制御を行う。ROM408は、例えば、コンピュータプログラムやパラメータ等が格納され、CPU401にそれらが供せられる。RAM409は、例えば、CPU401がコンピュータプログラムを実行する際のワークメモリとして供せられる。
【0058】
入力装置410は、例えば、キーボードやマウス等の入力デバイスとして構成され、コンピュータに対する指示等が入力される。表示装置420は、コンピュータの状態等が表示される。スキャナ430は、画像を光学的に読み取って、画像データを生成する。プロッタ440は、媒体上に画像を形成して出力する。
【0059】
NIC460は、コンピュータと外部とをネットワークを介して接続する際のインタフェースの機能を実現し、その制御を行う。ドライブ装置480は、記録媒体が挿入され、その記録媒体に記録された情報を読み出し、またその記録媒体に情報を記録する。HDD490は、大容量のデータを格納する記憶手段である。
【0060】
入力I/F419は、表示I/F429、スキャナI/F439、プロッタI/F449、ドライブI/F489、及び、HDD−I/F499は、それぞれ、入力装置410、表示装置420、スキャナ430、プロッタ440、ドライブ装置480、及び、HDD490がバスを介して主処理部400と接続される際のインタフェースである。
【0061】
以上、発明を実施するための最良の形態について説明を行ったが、本発明は、この最良の形態で述べた実施の形態に限定されるものではない。本発明の主旨をそこなわない範囲で変更することが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0062】
以上のように、本発明にかかる画像処理制御装置は、制御処理と他の処理とを効率良く実行することに有用であり、特に、画像形成装置に適している。
【符号の説明】
【0063】
1 画像処理制御装置
10 制御内容管理手段
20 制御実行手段
30 動作設定部
31 画像モード設定手段
32 パラメータ計算手段
33 パラメータ設定手段
40 モジュール部
41、41a、41b、41c 画像モジュール
50 内部処理部
51、51a、51b、51c 内部処理
60 処理量管理手段
69 処理量情報保持手段
70 制御状態保持手段
80 制御部
90 制御管理手段
400 主処理部
410 入力装置
419 入力I/F
420 表示装置
429 表示I/F
430 スキャナ
439 スキャナI/F
440 プロッタ
449 プロッタI/F
480 ドライブ装置
489 ドライブI/F
490 ハードディスク装置
【先行技術文献】
【特許文献】
【0064】
【特許文献1】特開2008−3925号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の画像処理のそれぞれ又は前記画像処理の内部処理毎に設定するパラメータの情報である制御内容を、前記パラメータの設定に係る動作毎に管理する制御内容管理手段と、
前記動作毎に、前記制御内容毎の処理量を管理する処理量管理手段と、
前記動作が同一の前記制御内容において、前記処理量の積算が所定の値以下の一以上の前記制御内容毎に、前記パラメータの設定に係る処理を実行する制御実行手段と、
を有することを特徴とする画像処理制御装置。
【請求項2】
前記制御内容管理手段は、前記制御内容を、前記動作を指定する第1の階層、前記画像処理を指定する第2の階層、及び、指定された前記画像処理の内部処理を指定する第3の階層に分割して管理することを特徴とする請求項1記載の画像処理制御装置。
【請求項3】
前記パラメータの設定に係る動作は、設定される前記パラメータの種類を選択する画像モード選択動作、前記パラメータを計算するパラメータ計算動作、及び、計算される前記パラメータを対応する前記画像処理又は前記内部処理に対して設定するパラメータ設定動作、を含むことを特徴とする請求項2記載の画像処理制御装置。
【請求項4】
前記画像モード選択動作を行う画像モード選択手段と、
前記パラメータ計算動作を行うパラメータ計算手段と、
前記パラメータ設定動作を行うパラメータ設定手段と、
を有することを特徴とする請求項3記載の画像処理制御装置。
【請求項5】
前記第1の階層、前記第2の階層、及び、前記第3の階層のそれぞれの階層毎の制御状態を保持する制御状態保持手段を有することを特徴とする請求項2ないし4何れか一項に記載の画像処理制御装置。
【請求項6】
前記階層毎の制御状態に基づいて、前記パラメータの設定に係る処理の終了を判断する制御管理手段を有することを特徴とする請求項5記載の画像処理制御装置。
【請求項7】
画像入力手段又は画像出力手段に係る複数の画像処理のそれぞれ又は前記画像処理の内部処理毎に設定するパラメータの情報である制御内容を、前記パラメータの設定に係る動作毎に管理する制御内容管理手段と、
前記動作毎に、前記制御内容毎の処理量を管理する処理量管理手段と、
前記動作が同一の前記制御内容において、前記処理量の積算が所定の値以下の一以上の前記制御内容毎に、前記パラメータの設定に係る処理を実行する制御実行手段と、
を有することを特徴とする画像形成装置。
【請求項8】
複数の画像処理のそれぞれ又は前記画像処理の内部処理毎に設定するパラメータの情報である制御内容を、前記パラメータの設定に係る動作毎に管理する制御内容管理ステップと、
前記動作毎に、前記制御内容毎の処理量を取得する処理量取得ステップと、
前記動作が同一の前記制御内容において、前記処理量の積算が所定の値以下の一以上の前記制御内容毎に、前記パラメータの設定に係る処理を実行する制御実行ステップと、
を有することを特徴とする画像処理制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2011−109617(P2011−109617A)
【公開日】平成23年6月2日(2011.6.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−265495(P2009−265495)
【出願日】平成21年11月20日(2009.11.20)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】