説明

画像処理装置、スクロール表示方法およびコンピュータプログラム

【課題】スクロール表示をするインタフェースにおいて、ユーザが所望する機能を表す画像を、常に容易に選択することができるユーザインタフェース機能を備える画像処理装置の提供を目的とする。
【解決手段】画像処理装置は、複数の機能を有し、前記機能のそれぞれと対応する領域であるマーカー領域を連続的に配置して成るスクロールトラックと、当該スクロールトラックに沿って移動し、当該スクロールトラックの一部のマーカー領域を順次指定するスライドゲージとを表示し、前記スライドゲージの移動に応じて、当該スライドゲージが指定するマーカー領域に対応する機能を示すバッジを順次表示し、当該スライドゲージが停止した時には、当該スライドゲージが指定するマーカー領域に対応するバッジを当該スライドゲージの近傍に表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置等に備えられる操作パネルに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、コピー機は多機能化が進み、オフィスに設置されているコピー機はFAX機能、プリント機能等の複数の機能を併せ持つ、いわゆる、複合機(以下、「MFP(Multi Function Peripheral)」という。)が主流となっている。
【0003】
多機能化が進めば、1台のMFPで多くの機能が使用出来て便利になるが、その操作方法は複雑になっていくことが多い。すなわち、MFPに備えられている操作パネルの大きさには限度があることから、使用できる全ての機能及び設定項目等を表す文字又は図等を、ユーザが視認できる大きさで一度に表示することが難しくなるからである。
【0004】
このような場合、複数の設定画面を切り替えて表示するように構成されたGUI(Graphical User Interface)(以下、「インタフェース」という。)、及び、表示画面に収まりきらない文字等を上下又は左右にスライドさせて表示する、いわゆる、スクロール表示をするインタフェース等を用いることで操作性の向上を図っている。
【0005】
画面の表示領域に複数のアイコンが一覧表示され、スクロール操作により各アイコンの全てが順次表示されるインタフェースにおいて、表示されたアイコンをポインティングデバイス等で選択することにより、そのアイコンに関する項目の設定等を行う(特許文献1等参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2006−323504号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
例えば、タッチパネルで表示面が覆われたインタフェース装置を用いたインタフェースにおいては、ユーザは、指等を用いて所定の動作を行うことで、画面に表示されているアイコン等の画像をスクロールさせる。そして、所望する機能を示す画像が表示されたら、スクロールの操作を終了して、指等を用いて画像にタッチすることで、その画像を選択する。
【0008】
この際、スクロールの操作を終了する場所とタッチする画像とが近いことが望ましい。画像を表示させた後、容易に画像にタッチすることができるからである。
【0009】
しかし、画像はスクロールされるので、表示される位置が定まっているわけではない。
【0010】
従って、スクロールの操作を終了する場所とタッチする画像とが近い場合もあれば、遠い場合もあることになる。すなわち、所望する機能を示す画像が近い場合は容易に選択でき、画像が遠い場合は選択し難いことになる。
【0011】
そこで、本発明は、スクロール表示をするインタフェースにおいて、ユーザが所望する機能を表す画像を、常に容易に選択することができるユーザインタフェース機能を備える画像処理装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記目的を達成するために、本発明の画像処理装置は、複数の機能を有する画像処理装置であって、前記機能のそれぞれと対応する領域であるマーカー領域を連続的に配置して成る画像であるスクロールトラックと、当該スクロールトラックに沿って移動し、当該スクロールトラックの一部のマーカー領域を順次指定する画像であるスライドゲージとを表示するスクロール表示手段と、前記スライドゲージの移動に応じて、当該スライドゲージが指定するマーカー領域に対応する機能を示す画像であるバッジを順次表示し、当該スライドゲージが停止した時には、当該スライドゲージが指定するマーカー領域に対応するバッジを当該スライドゲージの近傍に表示するバッジ表示手段とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
上記構成の画像処理装置は、スクロール表示をするインタフェースにおいて、ユーザが所望する機能を表す画像を、常に容易に選択することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】MFPの全体の概略図を示す図である。
【図2】MFPのハードウェア構成の例を示す図である。
【図3】操作パネルの構成及びスクロール画面の例を示す図である。
【図4】全ての機能バッジ、機能バッジエリア、スクロールトラック、及び、スライドゲージの関係を示す図である。
【図5】機能バッジ列の例を示す図である。
【図6】タッチパネル部の座標系及びマーカー等を示す図である。
【図7】スライドゲージのドラッグ速度に応じた速度でスクロール表示する例を示す図である。
【図8】所望する機能バッジが、機能バッジ列の右端近くにある場合を示す図である。
【図9】所望する機能バッジが、機能バッジ列の左端近くにある場合を示す図である。
【図10】画面に向かって右側から左に向かってスライドゲージをドラッグしながら、所望する機能バッジを探している場合の例を示す図である。
【図11】画面に向かって左側から右に向かってスライドゲージをドラッグしながら、所望する機能バッジを探している場合の例を示す図である。
【図12】MFPの機能的構成の例を示すブロック図である。
【図13】機能グループ管理テーブルの構成及び内容の例を示す図である。
【図14】スクロール処理を示すフローチャートである。
【図15】画面に向かって右側から左に向かってスライドゲージをドラッグしながら、所望する機能バッジを探している場合の例を示す図である(変形例1)。
【図16】画面に向かって左側から右に向かってスライドゲージをドラッグしながら、所望する機能バッジを探している場合の例を示す図である(変形例1)。
【図17】スライドゲージをドラッグしながら、所望する機能バッジを探している場合の例を示す図である(変形例2)。
【図18】スライドゲージをドラッグしながら、所望する機能バッジを探している場合の例を示す図である(変形例2)。
【図19】マーカーをタッチして、所望する機能バッジを探す場合の例を示す図である(変形例3)。
【発明を実施するための形態】
【0015】
<実施形態>
以下、本発明に係る画像処理装置が備えるユーザインタフェース機能を説明する。実施形態では、画像処理装置の一形態であるMFP1000が備えるユーザインタフェース機能について図を用いて説明する。尚、MFP(複合機)のほか、スキャナ、ファクス、プリント等の機能を単体で備える装置であってもよい。
【0016】
図1は、本実施形態のMFP1000の全体の概略を示す図である。
【0017】
MFP1000は、操作パネル20fを備え、この操作パネル20fを用いてユーザインタフェース機能を実現する。MFP1000は、操作パネル20fを介して設定された項目に応じて、以下のユニット等を制御し、ユーザが所望するプリント等を行う。
【0018】
MFP1000は、黒(K)の像を形成するための画像形成ユニットを備え、その画像形成ユニットには、感光体といわれる像担持体1と、像担持体1の表面を一様な電位に帯電させるための帯電装置2と、帯電した像担持体1の表面に、光を照射して所定の静電潜像を形成するための像露光装置3と、静電潜像が形成された領域に粉体状の色材であるトナーを静電吸着させて現像するための現像装置4が備えられている。イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)それぞれの色の像を形成する画像形成ユニットは、黒(K)の像を形成するための画像形成ユニットと同様の構成である。
【0019】
MFP1000は、更に、各々の像担持体1の表面に現像されたトナーを、中間転写体としての転写ベルト5上へ転写(1次転写)させるための1次転写装置6と、1次転写された転写ベルト5上のトナーを記録紙または樹脂フィルムといった記録媒体11上へ転写(2次転写)させるための2次転写装置7と、記録媒体11上に2次転写されたトナーを定着するための定着装置8とを備えている。
【0020】
図2は、MFP1000のハードウェア構成の例を示す図である。
【0021】
MFP1000は、CPU(Central Processing Unit)20a、RAM(Random Access Memory)20b、ROM(Read Only Memory)20c、ハードディスク20d、制御用回路20e、操作パネル20f、通信インタフェース(I/F)20g、印刷装置20h及びスキャナ20i等によって構成される。
【0022】
制御用回路20eは、ハードディスク20d、操作パネル20f、通信インタフェース20g、印刷装置20h及びスキャナ20i等の装置を制御するための回路である。
【0023】
操作パネル20fは、タッチパネルで表示面が覆われたインタフェース装置であり、ユーザに対するメッセージ等の画面、及び、ユーザが所望する処理等の指示を入力するための画面等を表示する。また、ユーザは、タッチパネルの所定の位置に触れること等によってMFP1000に対して所望の設定を行うことができる。
【0024】
次に、通信インタフェース20gは、通信回線を介して認証サーバ及びユーザ端末(図示略)等の他の装置とTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)等のプロトコルに従い通信を行うためのNIC(Network Interface Card)またはモデムなどである。
【0025】
印刷装置20hは、メモリ(RAM20b、ハードディスク20d等)に記憶されている画像データや、ユーザ端末等から送信されてきた画像データに基づいて印刷する装置である。
【0026】
スキャナ20iは、いわゆる、イメージスキャナであり、紙等の原稿から図形や写真等を読み取って、画像データとしてMFP1000内のメモリに記憶させる装置である。MFP1000は、スキャナ20iにより原稿の画像を読み取り、印刷装置20hにより、その読み取り画像に基づき印刷することで、いわゆるコピー機能を実現する。
【0027】
<操作パネル及びスクロール画面>
次に、図3〜図5を用いて操作パネル20fの構成及び表示の例を説明する。
【0028】
図3に示すように、操作パネル20fは、タッチパネル部21と操作キー部22とで構成される。
【0029】
タッチパネル部21は、ディスプレイの表示面を透明なタッチパネルで覆ったインタフェース装置であり、MFP1000の状態をユーザに対して通知する画面、及び、ユーザが指で触れることによりMFP1000に対して指示を与えるための画面等を表示する。
【0030】
操作キー部22は、コピーやFAX等のMFP1000が備える基本的な機能を指示するためのハードキー、例えば、機能バッジ30の項目内容のリセット指示を行う「reset」キー22a、後述するスクロール画面の表示指示を行う「scroll」キー22b、コピー機能を使用することの指定を行う「copy」キー22c、及び、いわゆるテンキー等を備える。操作キー部22は、ユーザからの指示を受け付ける機能のみを有する。尚、操作キー部22が備えるハードキーは、タッチパネル部21に表示されることとしてもよい。
【0031】
図3に示すタッチパネル部21には、操作キー部22の「scroll」キー22bを押下すると表示されるスクロール画面が表示されている。
【0032】
スクロール画面は、MFP1000が備えるコピーに関する機能バッジ30をスクロール表示する画面である。
【0033】
機能バッジ30は、MFP1000が備える機能を示す画像であり、1つの機能バッジ30はMFP1000が備える機能の1つに対応している。また、MFP1000が備える全ての機能バッジ30は、その機能の種類に応じて複数のグループにグループ分けされている。このグループを機能グループ40というものとする。
【0034】
実施形態では、機能グループ40a〜機能グループ40gまでの7つの機能グループ40に分けられ、図3では、機能グループ40a〜機能グループ40cに属する機能バッジ30が表示されている。同じ機能グループ40に属する機能バッジ30は、連続して表示される。機能バッジ30がいずれの機能グループ40に属するかは、機能バッジ30の背後の矩形で示され、矩形内にグループ名称が表示されている。以下、機能グループ40に属する機能バッジ30を表示することを、機能グループ40を表示するということがある。
【0035】
機能バッジ30は、対応する機能を示す機能種別301、機能を表すイラスト302、及び、現在設定されている項目内容303を示す文字列等で構成されている。この機能バッジ30をタッチすることでその項目内容を設定する。項目内容を設定する方法として、機能バッジ30にタッチすることで「ON」と「OFF」を入れ替えて設定する方法がある。いわゆる、トグルキーである。また、別の方法として、項目設定用の画面、例えば、ポップアップウィンドウが表示され、表示されたウィンドウにおいて項目を設定する方法等がある。
【0036】
スクロール画面のうち、複数の機能バッジ30を表示している領域を機能バッジエリア23という。この機能バッジエリア23には、MFP1000が備える全ての機能バッジ30のうちの一部、図3では「ブック原稿」、「連続読み込み」等の8つが表示されている。
【0037】
機能バッジエリア23の下部には、スクロールトラック24、及び、スライドゲージ25が表示されている。
【0038】
図4に、全ての機能バッジ30、機能バッジエリア23、スクロールトラック24、及び、スライドゲージ25の関係を示す。
【0039】
図4では、説明の便宜上、MFP1000は、機能グループ40a〜機能グループ40gの7つの機能グループ40にグループ分けされた機能バッジ30A〜機能バッジ30Zまでの26個の機能バッジ30を備えるものとする。以下、この機能バッジ30A〜機能バッジ30Zまでの26個の機能バッジ30を機能バッジ列310というものとする。
【0040】
図3に示すように、機能バッジエリア23には、機能バッジ30A〜機能バッジ30Zのうちの連続する8つの機能バッジ30が表示される。いずれの機能バッジ30を表示するかは、スライドゲージ25で指定する。
【0041】
スクロールトラック24は、その全長で機能バッジ30A〜機能バッジ30Zを表し、スクロールトラック24上に記載されている正方形の領域であるマーカー60A〜マーカー60Z(図6参照)に対応する。1つのマーカー60が1つの機能バッジ30に対応する。
【0042】
スクロールトラック24において、機能グループ40a〜機能グループ40gの7つの機能グループ40は、機能グループ50a〜機能グループ50gの7つの機能グループ50として記載されている。各機能グループ50は、それぞれの機能グループ50を構成する機能バッジ30に対応したマーカー60を矩形で囲むことで示されている。矩形の上部には、それぞれの機能グループ50のグループ名称が記載してある。
【0043】
スライドゲージ25は、スクロールトラック24に沿って移動し、スクロールトラック24上のマーカー8つを矩形で囲んで指定する。すなわち、スライドゲージ25が指定した8つのマーカーに対応する機能バッジ30が、機能バッジエリア23に表示されていることになる。
【0044】
従って、スライドゲージ25をタッチ(押下)した状態でスクロールトラック24
に沿って移動(以下、「ドラッグ」ともいう。)させると、スライドゲージ25で指定されたマーカーに対応する機能バッジ30が順次表示される。すなわち、機能バッジ30がスクロールされて表示される。
【0045】
図3の「閉じる」ボタン26は、スクロール画面を閉じる指示を行うボタンである。
【0046】
また、「<」ボタン27は、スライドゲージ25を左に機能グループ単位に移動させることを指示するボタンである。
【0047】
「>」ボタン28は、スライドゲージ25を右に機能グループ単位に移動させることを指示するボタンである。
【0048】
図5に機能バッジ列310の例を示す。
【0049】
機能バッジ列310は、「原稿」機能グループ40a、「画室/濃度」機能グループ40b〜「その他」機能グループ40gの7つの機能グループ40で構成されている。
【0050】
また、図3におけるスクロール画面の「>」ボタン28がタッチされると、機能バッジエリア23に表示されている機能グループ40の、機能バッジ列310における右隣の機能グループ40が機能バッジエリア23に表示され、「<」ボタン27がタッチされると、左隣の機能グループ40が表示される。
【0051】
図6は、タッチパネル部21の座標系及びマーカー60等を示す図である。
【0052】
タッチパネル部21に画像を表示する場合は、タッチパネル部21の左上を原点とした座標系の座標(以下、「スクリーン座標」という。)と画像とを指定して表示する。また、ユーザがタッチした位置は、スクリーン座標で示される。
【0053】
図6では、機能バッジエリア23に表示されている機能バッジ30B〜機能バッジ30I、機能グループ50a〜機能グループ50g、及び、各機能グループ50に含まれるマーカー60A〜マーカー60Zが表示されたタッチパネル部21を示している。
【0054】
機能バッジエリア23に機能バッジ30を表示する場合は、表示する機能バッジ30のうちの1つの機能バッジ30の識別子と、その座標、ここでは、その機能バッジ30の中心の座標とを指定する。
【0055】
例えば、機能バッジ30Bの識別子と、スクリーン座標(x1、y1)を指定すると、機能バッジエリア23の最も左側に機能バッジ30Bが表示され、その右には、機能バッジ列310(図5)において示した機能バッジ30Bの右7つの機能バッジ30、機能バッジ30C〜機能バッジ30Iが表示される。
【0056】
また、機能バッジ30Gの識別子と、スクリーン座標(x3、y1)を指定すると、指定した座標に機能バッジ30Gが表示され、その左右には、機能バッジ列310において示した機能バッジ30Gの左右の機能バッジ30が表示される。
【0057】
スライドゲージ25を移動させて表示する場合は、移動後のスクリーン座標と、この座標がスライドゲージ25の右端又は左端のいずれであるかとを指定する。
【0058】
例えば、スクリーン座標(x2、y2)と、左端であることを指定すると、スライドゲージ25は、図6に示すスライドゲージ25の位置に表示される。
【0059】
次に、ユーザがタッチパネル部21をタッチすると、そのタッチした位置のスクリーン座標を操作パネル20fが出力する。
【0060】
例えば、マーカー60Kをユーザがタッチすると、スクリーン座標(x4、y2)が出力される。
【0061】
<インタフェース機能>
MFP1000の機能的構成(図12)を説明する前に、MFP1000が備えるユーザインタフェース機能について、図7〜図11を用いて説明する。ここでは、図5に示す機能バッジ列310を用いて説明する。
【0062】
本発明は、スクロール画面において、所望する機能バッジ30を、タッチし易い位置に表示するものである。
【0063】
スクロール画面においては、スライドゲージ25をドラッグし、機能バッジエリア23に表示されている機能バッジ30をスクロールして次々に表示させる。そして、所望する機能バッジ30が機能バッジエリア23に表示されたときに、スクロールを止めて、所望する機能バッジ30にタッチする。
【0064】
MFP1000では、スクロールを止めた時に、ユーザが所望していると推測される機能バッジ30を、スライドゲージ25の近くに移動させて表示する。すなわち、ユーザの指の位置から、なるべく近い位置にユーザが所望していると推測される機能バッジ30を表示する。スライドゲージ25が停止した時、通常、ユーザの指はスライドゲージ25にタッチしているからである。
【0065】
まず、図7〜図9を用いて、ユーザが所望していると推測される機能バッジ30を、スライドゲージ25の近くに移動させて表示しない場合のユーザの動作の例を説明する。
【0066】
図7に、スライドゲージ25をドラッグしているときの画面遷移図を示す。
【0067】
「画面01」〜「画面04」の順に、画面が遷移するものとする。また、斜線模様の矢印は、指の移動方向、すなわち、スライドゲージ25の移動方向を示す。
【0068】
「画面01」〜「画面04」に示すように、スライドゲージ25をドラッグさせると、スライドゲージ25が指定するマーカー60に対応する機能バッジ30が、機能バッジエリア23に順次表示される。
【0069】
図8及び図9を用いて、ユーザがスクロールを止めた時の動作を説明する。
【0070】
図8に、所望する機能バッジ30が、機能バッジ列310(図5参照)の右端近くにある場合を示す。すなわち、スライドゲージ25は、画面に向かって右端近くで停止する。
【0071】
スライドゲージ25のドラッグが停止した時に機能バッジエリア23に表示されている機能バッジ30、すなわち、機能バッジ30R〜機能バッジ30Yの中に、ユーザが所望する機能バッジ30があることになる。
【0072】
この場合、図8(a)に示すように、機能バッジエリア23に表示されている機能バッジ30のうち、左側近くにある機能バッジ30、例えば、機能バッジ30W(斜線部分参照)をユーザが所望している場合には、ユーザは、指を少し移動すれば(太線矢印参照)機能バッジ30Wにタッチすることができる。
【0073】
しかし、図8(b)に示すように、機能バッジエリア23に表示されている機能バッジ30のうち、右側近くにある機能バッジ30、例えば、機能バッジ30S(斜線部分参照)をユーザが所望する場合には、ユーザは、指を大きく移動しなければ(太線矢印参照)機能バッジ30Sにタッチすることができない。
【0074】
図9に、ユーザが所望する機能バッジ30が、機能バッジ列310の左端近くにある場合を示す。すなわち、スライドゲージ25は、画面に向かってに左端近くで停止する。
【0075】
この場合、図9(a)に示すように、機能バッジエリア23に表示されている機能バッジ30のうち、左側近くにある機能バッジ30、例えば、機能バッジ30B(斜線部分参照)をユーザが所望する場合には、ユーザは、指を少し移動すれば(太線矢印参照)機能バッジ30Bにタッチすることができる。
【0076】
しかし、図9(b)に示すように、機能バッジエリア23に表示されている機能バッジ30のうち、右側近くにある機能バッジ30、例えば、機能バッジ30H(斜線部分参照)をユーザが所望する場合には、ユーザは、指を大きく移動しなければ(太線矢印参照)機能バッジ30Hにタッチすることができない。
【0077】
このように、所望する機能バッジ30の機能バッジ列310における位置、及び、スライドゲージ25を停止する位置によって、所望する機能バッジ30がスライドゲージ25から遠くなる場合が生じる。
【0078】
図10及び図11を用いて、スクロールを止めた時に、ユーザが所望していると推測される機能バッジ30を、スライドゲージ25の近くに移動させて表示する場合を説明する。
【0079】
図10に、画面に向かって右側から左に向かってスライドゲージ25をドラッグしながら、所望する機能バッジ30である機能バッジ30Sを探している場合の例を示す。
【0080】
スライドゲージ25が左に向かってドラッグされているので、機能バッジエリア23の機能バッジ30は、右に向かってスクロールされる。
【0081】
ユーザは、機能バッジ30S(斜線部分参照)が表示されたので、画面10に示す位置でスライドゲージ25を停止させる。尚、機能バッジ30Sに対応するマーカー60Sを、黒塗りで示している。
【0082】
スライドゲージ25が停止すると、MFP1000は、画面11に示すように、スライドゲージ25の移動方向の先頭に位置するマーカー60R(Xマーク参照)に対応する機能バッジ30R(Xマーク参照)を、マーカー60Rの表示位置の真上に表示されるように、機能バッジ30をスクロール表示する。
【0083】
すなわち、スライドゲージ25の移動方向の先頭近くに位置するマーカー60に対応する機能バッジ30、言い換えれば、スクロールされてタッチパネル部21に最近表示された機能バッジ30が、指の近くに表示されることになる。
【0084】
ユーザは、所望する機能バッジ30を探すときに、表示され始める機能バッジ30を見ながらスライドゲージ25をドラッグしていることが多いと考えられる。そして、所望する機能バッジ30が表示されるとスライドゲージ25を停止する。
【0085】
従って、タッチパネル部21に最近表示された機能バッジ30の中に、ユーザが次にタッチする機能バッジ30が含まれていると推測できる。
【0086】
そこで、タッチパネル部21に最近表示された機能バッジ30をスライドゲージ25の近くに表示する。すなわち、スライドゲージ25をタッチしている指を少し移動させれば、ユーザは、所望する機能バッジ30にタッチできる可能性が高くなる。
【0087】
画面11の状態は、スライドゲージ25が指定する8つのマーカー60に対応する機能バッジ30を機能バッジエリア23に表示していない状態である。この状態は、次にスライドゲージ25がドラッグされ始めた時に解除される。すなわち、スライドゲージ25がドラッグを開始すると、図7に示すようにスライドゲージ25が指定するマーカー60に対応する機能バッジ30が表示されることになる。
【0088】
次に、図11は、画面に向かって左側から右に向かってスライドゲージ25をドラッグしながら、所望する機能バッジ30である機能バッジ30Pを探している場合の例を示す。
【0089】
この場合は、スライドゲージ25が右に向かってドラッグされているので、機能バッジエリア23の機能バッジ30は、左に向かってスクロールされる。
【0090】
ユーザは、機能バッジ30P(斜線部分参照)が表示されたので、画面20に示す位置でスライドゲージ25を停止させる。
【0091】
図10に示した例と同様に、スライドゲージ25が停止すると、MFP1000は、画面21に示すように、スライドゲージ25の移動方向の先頭に位置するマーカー60Q(Xマーク参照)に対応する機能バッジ30Q(Xマーク参照)を、マーカー60Qの表示位置の真上に表示されるように、機能バッジ30をスクロール表示する。
【0092】
実施形態では、例えば、マーカー60Qの真上に機能バッジ30Qを表示することとしているが、マーカー60Qに近傍であればよい。
【0093】
<機能>
以下、図12用いて、MFP1000が備えるユーザインタフェース機能について説明する。
【0094】
図12は、MFP1000の機能的構成の例を示すブロック図である。
【0095】
図12では、MFP1000が備えるユーザインタフェース機能に関連する機能部を中心に記載している。MFP1000は、その他に一般的な複合機と同様の機能を備えるが、それらについての説明は省略する。
【0096】
MFP1000は、操作パネル20f、全体制御部1100、スクロール画面制御部1200、表示機能バッジ決定部1300、スキャナ処理部1500、印刷処理部1600、バッジ構成情報記憶部1700、及び、項目内容記憶部1900を有する。
【0097】
以下に説明するMFP1000の各部の機能の全部または一部は、MFP1000のハードディスク20d等のメモリに格納されているプログラムが、CPU20aにより実行されることで実現される。
【0098】
全体制御部1100は、MFP1000全体の動作を制御する。全体制御部1100は、操作パネル20fに対するユーザの操作を検出し、その操作に対応する制御を行う。例えば、「reset」キー22a(図3参照)が押下された場合に、リセットが必要な機能部にリセットの指示を出すなどである。また、「scroll」キー22bが押下された場合に、スクロール画面制御部1200にスクロール画面を表示させる等の制御を行う。
【0099】
スクロール画面制御部1200は、全体制御部1100の指示により、操作パネル20fのタッチパネル部21にスクロール画面を表示する。例えば、電源が投入されたときに、ユーザによって変更されることなく「scroll」キー22bが押下された場合には、スクロール画面制御部1200は、項目内容記憶部1900に記憶されている初期値を参照し、その初期値に対応した機能バッジ列310の画像データを生成し、生成した画像データは、バッジ構成情報記憶部1700に記憶させる。スクロール画面制御部1200は、スクロールトラック24及びスライドゲージ25等を表示し、スライドゲージ25の位置に応じた部分の画像データを機能バッジエリア23に表示する。
【0100】
スクロール画面を表示後、スクロール画面制御部1200は、ユーザの指示に応じた画面を表示させる機能を有する。例えば、ユーザの指示に応じてスライドゲージ25をドラッグさせて表示し、機能バッジエリア23に機能バッジ30をスクロールさせて表示する。
【0101】
この際、スクロール画面制御部1200は、スライドゲージ25の表示位置を表示機能バッジ決定部1300に渡して、表示する機能バッジ30を問い合わせる。そして、スクロール画面制御部1200は、表示機能バッジ決定部1300から渡された機能バッジ30の識別子とその表示位置を基に、機能バッジエリア23に機能バッジ30を表示する。
【0102】
また、スクロール画面制御部1200は、スライドゲージ25が停止したことを検出すると、その旨とスライドゲージ25の表示位置とスライドゲージ25が移動していた方向とを、表示機能バッジ決定部1300に渡して、表示する機能バッジ30を問い合わせる。そして、スクロール画面制御部1200は、表示機能バッジ決定部1300から渡された機能バッジ30の識別子とその表示位置とを基に、機能バッジエリア23に機能バッジ30を表示する。
【0103】
また、スクロール画面制御部1200は、機能バッジ30がタッチされると、機能バッジ30が示す機能に関する項目の内容を取得する機能を有する。例えば、項目設定用のウィンドウを表示し、ユーザが設定する内容を取得する。取得した内容は、項目内容記憶部1900に記憶させ、また、必要があれば、バッジ構成情報記憶部1700に記憶されている機能バッジ列310の画像データの該当箇所を変更する。
【0104】
スクロール画面制御部1200は、全体制御部1100から「リセット」の指示があった場合は、全機能バッジ30の項目内容303(図3参照)を、項目内容記憶部1900に記憶されている初期値に戻した機能バッジ列310の画像データを生成し、バッジ構成情報記憶部1700に新たに記憶させる。スクロール画面制御部1200は、記憶させた画像データを機能バッジエリア23に表示させたスクリーン画面を表示する。
【0105】
表示機能バッジ決定部1300は、スライドゲージ25の座標等を受け取り、機能バッジエリア23に表示させる機能バッジ30を決定する機能を有する。決定した機能バッジ30のうちの1つの機能バッジ30の識別子とその表示座標をスクロール画面制御部1200に通知する。機能バッジエリア23に表示させる機能バッジ30を決定する方法については、<データ>の項で説明する。
【0106】
スキャナ処理部1500は、全体制御部1100からの指示を受けて、紙等の原稿から図形等を読み取って画像データを生成してメモリに記憶する。
【0107】
印刷処理部1600は、全体制御部1100からの指示を受けて、メモリに記憶された画像データに基づいて画像を用紙に印刷して排紙する機能を有する。
【0108】
例えば、全体制御部1100は、操作キー部22の「start」キーが押下されたことを検出すると、スキャナ処理部1500と印刷処理部1600とにコピーの処理をするよう指示する。指示を受けたスキャナ処理部1500は、紙等の原稿から文字等を読み取って画像データを生成し、メモリを介して印刷処理部1600に渡し、印刷処理部1600は、渡された画像データに基づいて用紙に印刷し、排紙する。
【0109】
バッジ構成情報記憶部1700は、機能バッジ列310を構成する機能バッジ30の配置順序、及び、機能グループ40の構成を記憶しておく機能を有する。機能バッジ列310の画像データも記憶している。バッジ構成情報記憶部1700が記憶しておくデータについては、<データ>の項で説明する。
【0110】
項目内容記憶部1900は、機能バッジ30の項目内容の初期値を記憶しておく機能を有する。初期値とは、MFP1000の電源が投入されることにより起動されたときの機能バッジ30の設定内容をいい、ユーザが初期値として新たな設定を行った場合には、その新たな設定内容が初期値となる。例えば、機能バッジ30「自動回転」であれば、項目内容「回転しない」を初期値とする等である。
【0111】
また、項目内容記憶部1900は、機能バッジ30をタッチすることによってユーザが設定した項目内容、及び、設定内容に応じて自動設定された設定内容等を記憶しておく機能を有する。記憶されている項目内容は、例えば、印刷処理部1600が印刷処理を行う際に印刷処理部1600により参照される。
【0112】
<データ>
以下、MFP1000がユーザインタフェース機能を実現する際に用いるデータについて図13を用いて説明する。
【0113】
図13は、機能グループ管理テーブル1710の構成及び内容の例を示す図である。
【0114】
この機能グループ管理テーブル1710は、機能バッジ列310を構成する機能バッジ30とその機能グループ40、及び、機能バッジ30と対応するマーカー60を管理するテーブルであり、1つの機能バッジ30につき1レコードが登録されている。また、機能グループ管理テーブル1710は、予め、バッジ構成情報記憶部1700に記憶されている。
【0115】
機能グループ管理テーブル1710は、グループ識別子1711、機能バッジ識別子1712、及び、マーカー座標1713を有する。
【0116】
グループ識別子1711は、機能グループ40(図3等参照)の識別子を示す。ここでは、グループ名称を識別子として記載している。
【0117】
機能バッジ識別子1712は、グループ識別子1711で示される機能グループ40に属する機能バッジ30の識別子を示す。ここでは、機能種別301(図3等参照)を識別子として記載している。尚、説明の便宜上、図5に示す「A」等も記載している。
【0118】
マーカー座標1713は、グループ識別子1711が示す機能バッジ30と対応するマーカー60の表示座標を示す。ここでは、マーカー60の中心座標をスクリーン座標で示している。
【0119】
機能バッジ列310は、この機能グループ管理テーブル1710に登録されているレコード順に、レコードの機能バッジ識別子1712として設定されている識別子が示す機能バッジ30が左側から並ぶように構成されている(図5参照)。
【0120】
ここで、表示機能バッジ決定部1300が、機能バッジエリア23に表示させる機能バッジ30を決定する方法について説明する。
【0121】
例えば、表示機能バッジ決定部1300は、スライドゲージ25を表示したスクロール画面制御部1200から、スライドゲージ25の左側のスクリーン座標(xs、ys)、及び、左側の座標である旨を渡されて、表示する機能バッジ30の決定を依頼されたとする。
【0122】
依頼を受けた表示機能バッジ決定部1300は、マーカー座標1713として設定されている座標のx座標値が、スライドゲージ25のx座標値(xs)を超えた順にレコードを8個抽出する。抽出したレコードのうち、スライドゲージ25のx座標値を超えた最初のレコードの、機能バッジ識別子1712として設定されている識別子をスクロール画面制御部1200に渡す。この際には、この識別子が示す機能バッジ30が、機能バッジエリア23の最も左に表示されるような座標(x1、y1)を渡す。
【0123】
また、スライドゲージ25の座標が右側の座標である旨とともに渡された場合は、スライドゲージ25のx座標値を下回った順にレコードを8個抽出し、スライドゲージ25のx座標値を下回った最初のレコードの、機能バッジ識別子1712として設定されている識別子をスクロール画面制御部1200に渡すことになる。
【0124】
また、例えば、表示機能バッジ決定部1300は、スライドゲージ25の座標、左側の座標である旨、スライドゲージ25が停止した旨、スライドゲージ25が移動していた方向「右方向」を渡されたとする。スライドゲージ25が移動していた方向は、画面に向かって右に移動していた場合には「右方向」、左に移動していた場合には「左方向」と渡されるとする。
【0125】
依頼を受けた表示機能バッジ決定部1300は、マーカー座標1713として設定されている座標のx座標値が、スライドゲージ25のx座標値を超えた順にレコードを8個抽出する。抽出したレコードのうち、スライドゲージ25のx座標値を超えた8個目のレコードの機能バッジ識別子1712として設定されている識別子を、スクロール画面制御部1200に渡す。また、この識別子が示す機能バッジ30の表示座標として、このレコードのマーカー座標1713として設定されている座標のx座標値はそのままで、y座標としてy1を設定した座標を渡す。
【0126】
<動作>
以下、実施形態のMFP1000がユーザインタフェース機能を実現する際の動作について、図14を用いて説明する。
【0127】
図14は、ユーザインタフェース機能のうちのスクロール処理を示すフローチャートである。
【0128】
ユーザは、操作パネル20fの操作キー部22(図3参照)に配置されている「copy」キー22cを押下し、次に、タッチパネル部21にスクロール画面を表示させるための「scroll」キー22bを押下する。
【0129】
「copy」キー22cが押下された後に「scroll」キー22bが押下されたことを検出した全体制御部1100は、スクロール画面制御部1200にコピー用のスクロール画面を表示するよう指示する(ステップS100)。
【0130】
スクロール画面を表示するよう指示を受けたスクロール画面制御部1200は、項目内容記憶部1900に記憶されている初期値を読み出し、全ての設定項目を、読み出した初期値に設定した機能バッジ列310の画像データを生成し、生成した画像データを1700に記憶させる。
【0131】
次にスクロール画面制御部1200は、スクリーン画面を構成する機能バッジエリア23及びスライドゲージ25以外の画像、すなわち、スクロールトラック24等を表示し、スライドゲージ25を初期位置に表示する。ここでは、初期位置とは、画面に向かって最も左側の位置とする。
【0132】
スライドゲージ25を表示したスクロール画面制御部1200は、表示機能バッジ決定部1300にスライドゲージ25のスクリーン座標、ここでは、スライドゲージ25の左側の座標(0、y2)及び左側の座標(以下、スライドゲージ25の座標と右側又は左側である旨を合わせて、「スライドゲージ25の表示座標」という。)である旨を渡して、表示する機能バッジ30の決定を依頼する。
【0133】
依頼を受けた表示機能バッジ決定部1300は、バッジ構成情報記憶部1700に記憶されている機能グループ管理テーブル1710を参照し、渡された座標を基に8個のマーカー60を抽出する。
【0134】
抽出したマーカー60のうち、最も左に表示する機能バッジ30の識別子と、その機能バッジ30の中心座標とをスクロール画面制御部1200に渡す。
【0135】
具体的には、マーカー座標1713として設定されている座標のx座標値が、スライドゲージ25のx座標値を超えた順にレコードを8個抽出する。抽出したレコードのうち、スライドゲージ25のx座標値を超えた最初のレコードの、機能バッジ識別子1712として設定されている識別子をスクロール画面制御部1200に渡す。この際には、この識別子が示す機能バッジ30が、機能バッジエリア23の最も左に表示されるような座標(x1、y1)を渡す。
【0136】
表示機能バッジ決定部1300から識別子とその座標とを受け取ったスクロール画面制御部1200は、受け取った識別子が示す機能バッジ30が、受け取った座標に表示されるように、機能バッジ列310の画像データを表示する(ステップS102)。
【0137】
スクロール画面を表示したスクロール画面制御部1200は、ユーザがタッチした座標を操作パネル20fから定期的に受け取り、その座標からスライドゲージ25の移動指示であるか否かを判断する。
【0138】
スライドゲージ25の移動指示であると判断すると(ステップS104:スライドゲージ)、スクロール画面制御部1200は、取得した座標にスライドゲージ25を表示する(ステップS108)。
【0139】
スライドゲージ25を表示したスクロール画面制御部1200は、表示したスライドゲージ25の表示座標を渡して、表示する機能バッジ30の決定を依頼する。
【0140】
依頼を受けた表示機能バッジ決定部1300は、機能グループ管理テーブル1710を参照し、渡された座標を基に8個のマーカー60を抽出する。
【0141】
抽出したマーカー60のうち、最も左に表示する機能バッジ30の識別子とその機能バッジ30が機能バッジエリア23の最も左に表示されるような座標(x1、y1)とをスクロール画面制御部1200に渡す。
【0142】
表示機能バッジ決定部1300から識別子とその座標とを受け取ったスクロール画面制御部1200は、受け取った識別子が示す機能バッジ30が、受け取った座標(x1、y1)に表示されるように、機能バッジ列310の画像データを表示する(ステップS110)。
【0143】
機能バッジエリア23に機能バッジ30を表示したスクロール画面制御部1200は、操作パネル20fから定期的に受け取る座標から、スライドゲージ25が停止したことを検出するまで(ステップS112:No)、ステップS108及びステップS110の処理を繰り返す。
【0144】
スライドゲージ25が停止したことを検出した1200は(ステップS112:No)、現在表示されているスライドゲージ25の表示座標と、スライドゲージ25が停止した旨と、スライドゲージ25が移動していた方向とを表示機能バッジ決定部1300に渡して、表示する機能バッジ30の決定を依頼する。スライドゲージ25が移動していた方向は、スライドゲージ25の現在の表示座標とその前の表示座標から、スクロール画面制御部1200が判断する。画面に向かって右に移動していた場合には「右方向」、左に移動していた場合には「左方向」と渡す。
【0145】
依頼を受けた表示機能バッジ決定部1300は、スライドゲージ25の表示座標と移動方向とから、スライドゲージ25の移動方向の先頭のマーカー60を求める。
【0146】
具体的には、スライドゲージ25の表示座標がスライドゲージ25の左側の座標であって、移動方向が「右方向」である場合には、マーカー座標1713として設定されている座標のx座標値が、スライドゲージ25のx座標値を超えた順にレコードを8個抽出する。抽出したレコードのうち、スライドゲージ25のx座標値を超えた8個目のレコードの機能バッジ識別子1712として設定されている識別子を、スクロール画面制御部1200に渡す。また、この識別子が示す機能バッジ30の表示座標として、このレコードのマーカー座標1713として設定されている座標のx座標値はそのままで、y座標としてy1を設定した座標を渡す。
【0147】
表示機能バッジ決定部1300から識別子とその座標とを受け取ったスクロール画面制御部1200は、受け取った識別子が示す機能バッジ30が、受け取った座標に表示されるように、機能バッジ列310の画像データを表示する(ステップS114)。
【0148】
機能バッジ30を表示したスクロール画面制御部1200は、ユーザの次の操作を待つ。
【0149】
ステップS104において、スクロール画面制御部1200は、「閉じる」ボタン26(図3参照)がタッチされたことを検出すると(ステップS104:閉じる)、スクロール画面を消去し、全体制御部1100にその旨を通知する。
【0150】
また、ステップS104において、スクロール画面制御部1200は、「閉じる」ボタン26及びスライドゲージ25以外のボタンがタッチされたことを検出すると(ステップS104:その他)、タッチされたボタンに応じた処理を行い、ユーザの次の操作を待つ。また、全体制御部1100は、操作キー部22のキーが押下されたことを検出すると(ステップS104:その他)、押下されたキーに応じた処理を行い、ユーザの次の操作を待つ。
【0151】
<変形例1>
実施形態では、スライドゲージ25が停止した時に、スライドゲージ25の移動方向の先頭のマーカー60が示す機能バッジ30を、そのマーカー60の真上に表示することとしていた。変形例1では、スライドゲージ25が停止した時に、表示されているグループを、スライドゲージ25の先頭に合わせて表示する点が異なる。
【0152】
ユーザが、所望する機能バッジ30を探す場合、機能バッジ30が属している機能グループ40を目安に探すことが多いと思われる。例えば、属する機能グループ40は覚えているが機能バッジ30の機能種別301ははっきり覚えていないような場合である。
【0153】
そこで、スライドゲージ25が停止した時に、スライドゲージ25が指定する機能グループ50を、スライドゲージ25の近くに表示する。
【0154】
この機能グループ50は、機能グループ50を構成するマーカー60のうちスライドゲージ25の移動方向の端に在るマーカー60が、スライドゲージ25で指定されている機能グループ50である。スライドゲージ25が複数の機能グループ50を指定している場合は、移動方向に近い機能グループ50がスライドゲージ25の先頭に位置するように表示する。
【0155】
図15は、画面に向かって右側から左に向かってスライドゲージ25をドラッグしながら、所望する機能バッジ30、ここでは、「仕立て」機能グループ40eに属する機能バッジ30を探している場合の例を示す。
【0156】
この場合は、スライドゲージ25が左に向かってドラッグされているので、機能バッジエリア23の機能バッジ30は、右に向かってスクロールされる。
【0157】
ユーザは、機能グループ40eが表示されたので、画面30に示すように、スライドゲージ25を停止させる。
【0158】
スライドゲージ25が停止すると、MFP1000は、画面31に示すように、スライドゲージ25の移動方向の先頭(点線参照)に合わせて、機能グループ40eのうちスライドゲージ25の移動方向の端にある機能バッジ30P(Xマーク参照)を表示する。
【0159】
この場合、表示機能バッジ決定部1300が、スライドゲージ25の表示位置と、移動方向とから、機能バッジ30Pを検出する。そして、機能バッジ30Pを示す識別子、及び、スライドゲージ25の先頭位置に表示させるような座標を、スクロール画面制御部1200に渡す。
【0160】
具体的には、スライドゲージ25の表示座標がスライドゲージ25の左側の座標であって、移動方向が「左方向」である場合には、マーカー座標1713として設定されている座標のx座標値が、スライドゲージ25のx座標値を超えた順にレコードを8個抽出する。抽出したレコードのうち、グループ識別子1711として設定されている識別子が最初に変わったグループのうち最もx座標値が小さいレコードの、機能バッジ識別子1712として設定されている識別子をスクロール画面制御部1200に渡す。また、この識別子が示す機能バッジ30が、スライドゲージ25の右端に表示されるような座標をスクロール画面制御部1200に渡す。
【0161】
図16は、画面に向かって左側から右に向かってスライドゲージ25をドラッグしながら、所望する機能バッジ30、ここでは、「仕立て」機能グループ40eに属する機能バッジ30を探している場合の例を示す。
【0162】
この場合は、スライドゲージ25が右に向かってドラッグされているので、機能バッジエリア23の機能バッジ30は、左に向かってスクロールされる。
【0163】
ユーザは、機能グループ40eが表示されたので、画面40に示す位置でスライドゲージ25を停止させる。
【0164】
スライドゲージ25が停止すると、MFP1000は、画面41に示すように、スライドゲージ25の移動方向の先頭(点線参照)に合わせて、機能グループ40eのうちスライドゲージ25の移動方向の端にある機能バッジ30T(Xマーク参照)を表示する。
【0165】
<変形例2>
実施形態では、スライドゲージ25が停止した時に、スライドゲージ25の移動方向の先頭のマーカー60に対応する機能バッジ30を、そのマーカー60の真上に表示することとしていた。変形例2では、スライドゲージ25が停止した時に、ユーザの指が最も近くにあるマーカー60が対応する機能バッジ30を、そのマーカー60の真上に表示する点が異なる。
【0166】
ユーザが、スクロールトラック24の機能グループ50を見ながら、所望する機能バッジ30を探す場合、マーカー60を参考にすることが多いと思われる。特に、属する機能グループ40は覚えており、機能グループ40における大体の表示位置を憶えている場合である。
【0167】
そこで、スライドゲージ25が停止した時に、スライドゲージ25をドラッグしていたユーザの指に近いマーカー60に対応する機能バッジ30を、そのマーカー60の真上、すなわち、ユーザの指の近く表示する。
【0168】
図17は、スライドゲージ25をドラッグしながら、所望する機能バッジ30である機能バッジ30Sを探している場合の例を示す。
【0169】
この場合、ユーザは、スクロールトラック24を見ながらスライドゲージ25をドラッグし、画面50に示すように、マーカー60Sの近くでスライドゲージ25を停止する。
【0170】
スライドゲージ25が停止すると、MFP1000は、画面51に示すように、ユーザの指が最も近いマーカー60であるマーカー60Sに対応する機能バッジ30S(斜線部分参照)を、マーカー60Sの真上に表示する。
【0171】
この場合、表示機能バッジ決定部1300が、指の位置から最も近いマーカー60Sを検出し、そのマーカー60Sに対応する機能バッジ30Sを示す識別子、及び、マーカー60Sの真上に表示させるような座標をスクロール画面制御部1200に渡す。
【0172】
具体的には、マーカー座標1713として設定されている座標が指の座標と最も近いレコードを抽出し、そのレコードの機能バッジ識別子1712として設定されている識別子を、スクロール画面制御部1200に渡す。また、そのレコードのマーカー座標1713として設定されている座標のx座標値はそのままで、y1をy座標値とした座標をスクロール画面制御部1200に渡す。
【0173】
図18は、スライドゲージ25をドラッグしながら、所望する機能バッジ30である機能バッジ30H(斜線部分参照)を探している場合の例を示す。
【0174】
この場合、ユーザは、スクロールトラック24を見ながらスライドゲージ25をドラッグし、画面60に示すように、マーカー60Hの近くでスライドゲージ25を停止する。
【0175】
スライドゲージ25が停止すると、MFP1000は、画面52に示すように、ユーザの指が最も近いマーカー60であるマーカー60Eに対応する機能バッジ30E(Xマーク参照)を、マーカー60Eの真上に表示する。このように、所望する機能バッジ30を示すマーカー60Hの最も近くに指がない場合であっても、機能バッジ30Hはかなり近くに表示される。
【0176】
尚、変形例1のように、ユーザの指が最も近くにあるマーカー60が属するグループを、スライドゲージ25の先頭に合わせて表示することとしてもよい。
【0177】
<変形例3>
実施形態では、スライドゲージ25が停止した時に、スライドゲージ25の移動方向の先頭のマーカー60が示す機能バッジ30を、そのマーカー60の真上に表示することとしていた。変形例2では、マーカー60を直接ユーザがタッチした時に、タッチしたマーカー60が対応する機能バッジ30を、タッチしたマーカー60の真上に表示する点が異なる。
【0178】
所望する機能バッジ30のマーカー60の位置をユーザが知っている場合は、スライドゲージ25をドラッグせずに、直接マーカー60をタッチして機能バッジ30を表示させるのが最も効率が良い。
【0179】
従って、タッチしたマーカー60に対応する機能バッジ30を、タッチしたマーカー60の真上に表示する。
【0180】
また、所望する機能バッジ30のマーカー60の位置をユーザが正確には知らない場合であっても、所属する機能グループ50を知っている場合には、その機能グループ50のマーカー60のいずれかをタッチすれば、タッチしたマーカー60の近くに機能グループ50の機能バッジ30が表示される。すなわち、指を大幅に動かさずとも所望の機能バッジ30にタッチできることが多くなる。
【0181】
図19は、所望する機能バッジ30Tを探している場合の例を示す。
【0182】
この場合、ユーザは、画面70に示すように、機能バッジ30Tのマーカー60T(Xマーク参照)を直接タッチする。
【0183】
マーカー60Tにタッチすると、MFP1000は、画面71に示すように、マーカー60Tに対応する機能バッジ30T(Xマーク参照)を、マーカー60Tの真上に表示する。この際、スライドゲージ25は、マーカー60Tを指定するような位置に表示する。所望する機能バッジ30が表示されていなかった場合に、ユーザがすぐに、スライドゲージ25を用いて機能バッジ30を探すことができるようにである。
【0184】
この場合、表示機能バッジ決定部1300が、タッチされたマーカー60Tが示す機能バッジ30Tを示す識別子、及び、マーカー60Tの真上に表示させるような座標をスクロール画面制御部1200に渡す。
【0185】
具体的には、マーカー座標1713として設定されている座標がタッチされた座標と最も近いレコードを抽出し、そのレコードの機能バッジ識別子1712として設定されている識別子を、スクロール画面制御部1200に渡す。また、そのレコードのマーカー座標1713として設定されている座標のx座標値はそのままで、y1をy座標値とした座標をスクロール画面制御部1200に渡す。
<補足>
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記形態に限らず、以下のようにしてもよい。
(1)実施形態の変形例3では、指でタッチしたマーカー60に対応する機能バッジ30を、タッチしたマーカー60の真上に表示することとしているが、タッチしたマーカーが属する機能グループ40の機能バッジ30を、タッチしたマーカー60の近傍に表示することとしてもよい。
(2)実施形態のユーザインタフェース機能は、図12の各構成要素の全部又は一部を、コンピュータのプログラムで実現してもよいし、その他どのような形態で実施してもよい。
【0186】
コンピュータプログラムの場合、メモリカード、CD−ROMなどいかなる記録媒体に書き込まれたものをコンピュータに読み込ませて実行させる形にしてもよいし、ネットワークを経由してプログラムをダウンロードして実行させる形にしてもよい。
【符号の説明】
【0187】
20f 操作パネル
20h 印刷装置
20i スキャナ
21 タッチパネル部
22 操作キー部
23 機能バッジエリア
24 スクロールトラック
25 スライドゲージ
30 機能バッジ
1000 MFP
1100 全体制御部
1200 スクロール画面制御部
1300 表示機能バッジ決定部
1500 スキャナ処理部
1600 印刷処理部
1700 バッジ構成情報記憶部
1710 機能グループ管理テーブル
1900 項目内容記憶部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の機能を有する画像処理装置であって、
前記機能のそれぞれと対応する領域であるマーカー領域を連続的に配置して成る画像であるスクロールトラックと、当該スクロールトラックに沿って移動し、当該スクロールトラックの一部のマーカー領域を順次指定する画像であるスライドゲージとを表示するスクロール表示手段と、
前記スライドゲージの移動に応じて、当該スライドゲージが指定するマーカー領域に対応する機能を示す画像であるバッジを順次表示し、当該スライドゲージが停止した時には、当該スライドゲージが指定するマーカー領域に対応するバッジを当該スライドゲージの近傍に表示するバッジ表示手段と
を備えることを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記表示手段は、前記スライドゲージが停止した時には、当該スライドゲージが指定するマーカー領域であって、当該スライドゲージの移動方向の先頭に位置するマーカー領域に対応するバッジを、当該先頭に位置するマーカー領域の近傍に表示し、当該先頭に位置するマーカー領域に連続するマーカー領域に対応するバッジを当該先頭に位置するマーカー領域に対応するバッジに連続させて表示する
請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記マーカー領域は、1又は複数のマーカー領域を含む複数のグループ領域を構成しており、
前記表示手段は、前記スライドゲージが停止した時には、グループ領域のうちの当該スライドゲージの移動方向の先頭に位置するマーカー領域であって、当該スライドゲージが指定するマーカー領域に対応するバッジを、当該スライドゲージの移動方向の先頭に位置するマーカー領域の近傍に表示し、当該グループ領域の先頭に位置するマーカー領域に連続するマーカー領域に対応するバッジを当該グループ領域の先頭に位置するマーカー領域に対応するバッジに連続させて表示する
請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項4】
表示面がタッチパネルで覆われた表示装置を備え、
前記スライドゲージは、ユーザによる前記タッチパネル上での前記スライドゲージに対する操作に応じて移動し、
前記表示手段は、前記スライドゲージが停止した時には、停止した時にユーザによって操作されていた位置に最も近いマーカー領域に対応するバッジを、当該最も近いマーカー領域の近傍に表示し、当該最も近いマーカー領域に連続するマーカー領域に対応するバッジを当該最も近いマーカー領域に対応するバッジに連続させて前記表示装置に表示する
請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項5】
表示面がタッチパネルで覆われた表示装置を備え、
前記表示手段は、更に、前記マーカー領域の1つがユーザによってタッチされた場合には、タッチされたマーカー領域に対応するバッジを、当該タッチされたマーカー領域の近傍に表示し、当該タッチされたマーカー領域に連続するマーカー領域に対応するバッジを当該タッチされたマーカー領域に対応するバッジに連続させて表示する
請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記表示手段は、前記スライドゲージが停止した後に、再び移動したときには、当該スライドゲージの移動に応じて、当該スライドゲージが指定するマーカー領域に対応する機能を示す画像であるバッジを順次表示する
請求項1ないし5のいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項7】
複数の機能を有する画像処理装置で用いられるインタフェース画面表示方法であって、
前記機能のそれぞれと対応する領域であるマーカー領域を連続的に配置して成る画像であるスクロールトラックと、当該スクロールトラックに沿って移動し、当該スクロールトラックの一部のマーカー領域を順次指定する画像であるスライドゲージとを表示するスクロール表示ステップと、
前記スライドゲージの移動に応じて、当該スライドゲージが指定するマーカー領域に対応する機能を示す画像であるバッジを順次表示し、当該スライドゲージが停止した時には、当該スライドゲージが指定するマーカー領域に対応するバッジを当該スライドゲージの近傍に表示するバッジ表示ステップと
を備えることを特徴とするインタフェース画面表示方法。
【請求項8】
複数の機能を有する画像処理装置にインタフェース画面を表示させるコンピュータプログラムあって、
前記機能のそれぞれと対応する領域であるマーカー領域を連続的に配置して成る画像であるスクロールトラックと、当該スクロールトラックに沿って移動し、当該スクロールトラックの一部のマーカー領域を順次指定する画像であるスライドゲージとを表示するスクロール表示ステップと、
前記スライドゲージの移動に応じて、当該スライドゲージが指定するマーカー領域に対応する機能を示す画像であるバッジを順次表示し、当該スライドゲージが停止した時には、当該スライドゲージが指定するマーカー領域に対応するバッジを当該スライドゲージの近傍に表示するバッジ表示ステップと
を備えることを特徴とするコンピュータプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2012−8625(P2012−8625A)
【公開日】平成24年1月12日(2012.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−141440(P2010−141440)
【出願日】平成22年6月22日(2010.6.22)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】