説明

画像処理装置、プログラムおよび記録媒体

【課題】 操作画面の画面遷移に関するログ情報の記録を制御する画像処理装置、プログラムおよび記録媒体を提供すること。
【解決手段】 本発明の画像処理装置10は、当該画像処理装置10への操作指令を受け付け、該操作指令に基づき操作パネル42に表示される操作画面の画面遷移を制御する操作画面表示制御手段62と、当該画像処理装置10に関するログ情報の記録を制御するログ情報記録制御手段66と、操作指令に基づき、操作画面の表示内容を示す表示画面データを作成し、ログ情報記録制御手段66に対し、操作指令に関する操作情報と、作成された表示画面データとを関連付けて記録させるログ記録依頼手段64とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ログ記録に関し、より詳細には、操作画面の画面遷移に関するログ情報の記録を制御する画像処理装置、プログラムおよび記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、個人情報や機密情報などが通信ネットワーク上に流出したり、名簿のような物理的な記録媒体が盗み見されたりすることによる情報漏洩事故が社会問題化している。このような背景から、機密情報を管理し情報漏洩を防止することが、企業の信用維持にとって重要な課題となっている。
【0003】
近年では、このような機密情報の管理は、従来では単に画像形成を主たる機能としていた複写機や複合機などの画像処理装置に対しても求められており、例えば、画像処理装置や外部の管理サーバなどに、読取った入力原稿や印刷した出力原稿の画像データを画像ログとして記録したり、装置の利用状況を随時ログとして記録したりする機能を備える画像処理装置が知られている。この画像処理装置では、記録された画像ログや随時ログを参照することにより、後日、不正使用や不正操作を追跡することができる。その他、画像形成装置において機密情報を扱う技術としては、例えば、特開2006−244168号公報や特開2006−246054号公報が挙げられる。
【特許文献1】特開2006−244168号公報
【特許文献2】特開2006−246054号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述の画像ログは、ジョブなどの処理実行の結果として記録されるログ情報であり、いわば出口の情報のみを管理しているに過ぎず、記録情報の管理範囲の観点からは、充分なものではなかった。また上述の利用状況の随時ログは、装置へのログインやログアウトといった利用者のアクセスログや処理実行時の設定情報を記録するものの、画像ログと同様に、所定の処理実行の結果として記録されるログ情報であり、情報の管理範囲の観点からは充分なものではなかった。また、利用状況の随時ログは、一般にテキスト情報として記録され、記録情報の詳細度の観点からも充分なものではなかった。
【0005】
従って、記録されたログ情報を参照することにより、何らかの処理実行の結果として、当該ログ情報が記録されたことは判明するものの、依然として、どのような過程を経てそのログ情報が記録されたかという点までは特定することができず、不正利用の再発防止の観点からは充分なものではなかった。
【0006】
加えて、特定の操作により結果的に装置の不正利用が行なわれてしまう場合、その操作方法自体が流出した場合には、同機能を持つすべての装置からの不正利用が可能となってしまう。特に、複合機などの画像処理装置は、一定水準以上のセキュリティが担保される企業のオフィス以外にも、コンビニエンスストアや百貨店などの不特定人がアクセスする公衆スペースにも普及しているため、装置が蓄積している機密情報が各地から漏洩してしまう蓋然性も潜在的に孕んでいる。このような背景から、画像処理装置に対する操作を、より詳細なログ情報として記録することが望まれていた。
【0007】
本発明は、上記問題点の少なくとも1つに鑑みてなされたものであり、操作画面の画面遷移に応答して、操作画面から取込まれた表示画面データを含むログ情報を記録することにより、画像処理装置に対する操作について、詳細なログ情報の記録を可能とし、もって、不正利用を好適に抑制することが可能な画像処理装置、プログラムおよび記録媒体を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記課題を解決するために、当該画像処理装置への操作指令を受け付け、該操作指令に基づき操作パネルに表示される操作画面の画面遷移を制御する操作画面表示制御手段と、当該画像処理装置に関するログ情報の記録を制御するログ情報記録制御手段と、前記操作指令に基づき、操作画面の表示内容を示す表示画面データを作成し、ログ情報記録制御手段に対し、操作指令に関する操作情報と、作成された表示画面データとを関連付けて記録させるログ記録依頼手段とを含む構成を採用する。
【0009】
この構成により、画像処理装置に対して行なわれた、画面遷移の契機となる操作に応答して、操作画面の表示内容がログ情報として記録され、画像処理装置に対して行なわれた操作に関する詳細情報が記録されることとなる。これにより、後日、より詳細かつ容易に操作履歴を把握することが可能となり、もって画像処理装置に対する不正操作へ抑止力を向上させることが可能となる。
【0010】
すなわち本発明によれば、操作パネルを有する画像処理装置であって、
当該画像処理装置への操作指令を受け付け、該操作指令に基づき前記操作パネルに表示される操作画面の画面遷移を制御する操作画面表示制御手段と、
当該画像処理装置に関するログ情報の記録を制御するログ情報記録制御手段と、
前記操作指令に基づき、前記操作画面の表示内容を示す表示画面データを作成し、前記ログ情報記録制御手段に対し、前記操作指令に関する操作情報と、作成された前記表示画面データとを関連付けて記録させるログ記録依頼手段と
を含む、画像処理装置が提供される。
【0011】
前記ログ情報記録制御手段は、前記操作指令の結果として、ジョブの実行が開始される場合には、前記ジョブで用いられた処理画像から変換される画像ファイルを前記ログ情報に含めて記録することができる。また前記ログ情報記録制御手段は、前記表示画面データと、該前記表示画面データの操作画面に関する付属情報とを関連付けて記録することができる。さらに前記ログ情報記録制御手段は、ジョブの実行または設定反映の操作指令を区切りとして、一連の前記表示画面データと一連の前記操作情報とを関連付けて記録することができる。
【0012】
前記ログ情報記録制御手段は、前記画面遷移の前に表示された操作画面に関する情報と、前記画面遷移の後に表示される操作画面に関する情報と、前記操作情報とを関連付けて記録することができる。また前記ログ情報記録制御手段は、前記画面遷移の前または後に表示の操作画面に関する情報と、前記操作情報とを関連付けて記録することができる。
【0013】
また本発明によれば、画像処理装置を、上記の各手段として機能させるための装置実行可能なプログラムが提供される。さらに本発明によれば、上記の各手段として、画像処理装置を機能させるための装置実行可能なプログラムを記録した装置可読な記録媒体が提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態を用いて説明するが、本発明の実施形態は、以下の実施形態に限定されるものではない。なお、以下の実施形態では、画像処理装置の一例として、コピー、ファクシミリ、スキャナ、プリント等の画像を扱う複合機能を有する複合機10を用いた例を説明する。
【0015】
図1は、複合機10のハードウェア構成の実施形態を示す。本実施形態の複合機10は、コントローラ12と、オペレーション・パネル42と、FCU(ファクシミリ・コントロール・ユニット)44と、エンジン46と、メディア・リンク・コントローラ(MLC)54とを含み構成される。コントローラ12は、CPU(中央演算処理装置)14と、NB(ノース・ブリッジ)18と、NB(ノース・ブリッジ)18を介してCPU14に接続するASIC20と、システムメモリ16とを含み構成される。ASIC20は、各種画像処理を実行し、AGP(Accelerated Graphics Port)48を介してNB18と接続される。システムメモリ16は、描画用メモリなどとして用いられる。
【0016】
ASIC20は、ローカルメモリ22と、ハードディスク・ドライブ(以下、HDDとして参照する)24と、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリ(以下、NV−RAMとして参照する)26と接続される。ローカルメモリ22は、コピー用画像バッファや符号バッファとして用いられる。HDD24は、画像データ、文書データ、プログラム、フォントデータやフォームデータなどを記憶するストレージであり、また本実施形態では履歴情報(以下、ログ情報として参照する。)が記録される。NV−RAM26は、複合機10を制御するためのプログラムや各種設定情報を格納する。なお、ログ情報の記録場所は、特に限定されるものではない。
【0017】
コントローラ12は、さらにSB(サウス・ブリッジ)28と、NIC(ネットワーク・インタフェース・カード)30と、SDカード・スロット32と、USBインタフェース34と、IEEE1394インタフェース36と、セントロニクス・インタフェース38とを含み構成され、これらはPCIバス50を介してNB18と接続される。NIC30は、複合機10をインターネットやLAN(ローカル・エリア・ネットワーク)などのネットワークに接続するインタフェース機器であり、ネットワークを介して印刷ジョブや設定要求などを受付けている。USBインタフェース34、IEEE1394インタフェース36およびセントロニクス・インタフェース38は、それぞれの規格に準じたインタフェースである。なお、SB28は、PCIバス50と、図示しないROMや周辺デバイスなどとを接続するためのブリッジである。
【0018】
オペレーション・パネル42は、コントローラ12のASIC20と接続され、オペレータからの各種指示の入力を受付けまた画面出力を行い、ユーザ・インタフェースを提供する。オペレーション・パネル42ついては、詳細を後述する。FCU44、エンジン46およびMLC54は、PCIバス52を介してASIC20と接続される。FCU44は、G3やG4などのファクシミリ規格に従ったファクシミリ送受信を実行する。エンジン46は、プロッタエンジンおよびスキャナエンジンを含み構成され、プリント指令やスキャン指令を受け、画像形成動作や画像読取動作を行なう。MLC54は、画像フォーマットの相互変換など、画像変換を実行するハードウェアであり、省メモリで高速に画像変換することを可能としている。
【0019】
図2は、本実施形態の複合機10が備えるオペレーション・パネル42の概略を示す。図2に示すオペレーション・パネル42は、表示装置と入力装置とが一体化され、操作画面およびソフトキーの表示を行なうためのタッチパネル100と、プリント、スキャナ、コピーなどの処理開始指示を受領するための「START」キー104と、数字入力を行なうためのテンキー102と、プリント、スキャナ、コピーなどのアプリケーション機能を切換えるためのアプリケーション切換キー106と、「初期設定/カウンタ/問い合わせ情報」キー108とを含んで構成される。
【0020】
本実施形態では、オペレータは、オペレーション・パネル42上のテンキー102、「START」キー104、アプリケーション切換キー106、「初期設定/カウンタ/問い合わせ情報」キー108などのハードキーを押下したり、タッチパネル100上にグラフィカル・ユーザ・インタフェース(以下、GUIと参照する。)要素として表示されたソフトキーをタッチしたりすることによって、複合機10に対して、各種設定や処理実行の指示を行なうことができる。
【0021】
図3は、本実施形態の複合機10のソフトウェアおよびハードウェアの構成を示す。図3に示す複合機10は、アプリケーション層72と、制御サービス層74と、エンジン・インタフェース(I/F)80を介して制御サービス層74に接続されるハードウェア資源76とを含んで構成される。ハードウェア資源76には、オペレーション・パネル42、HDD24およびMLC54などが含まれる。
【0022】
オペレーション・パネル42は、より詳細には、ハードキーやタッチパネル100のマトリクス・スイッチなどからなる入力装置42aと、タッチパネル100の液晶表示装置(Liquid Crystal Display;LCD)からなる表示装置42bとを含んで構成される。
【0023】
アプリケーション層72は、プリンタ、コピー、ファックスやスキャナなどの画像形成に関連するユーザ・サービスに固有の処理を行なうためのアプリケーション70を含む。制御サービス層74は、OSとともにアプリケーション70からの処理要求を解釈して、ハードウェア資源の獲得要求を発生する各機能部を含み、図3に示した実施形態では、操作パネル制御部60と、ログ制御部66と、サービス制御部68と、メディア変換部58とを含む。アプリケーション層72と制御サービス層74との間には、アプリケーション・プログラム・インタフェース(API)78を有し、制御サービス層74は、API78に含まれる予め定義された関数により、アプリケーション70からの処理要求を受付けている。なお、OSとしては、例えば、UNIX(登録商標)を採用することができるが、WINDOWS(登録商標)やその他いかなるOSを採用することができる。
【0024】
操作パネル制御部60は、より具体的には、画面表示制御部62とログ記録依頼部64とを含み構成され、オペレータと本体制御との間のインタフェースとなるオペレーション・パネル42の制御を行なう。オペレーション・パネル42の入力装置42aは、オペレータからの操作を待受け、操作を受けた場合に、画面表示制御部62に対して操作指令を発行する。画面表示制御部62は、入力装置42aからの操作指令を受領して、該操作指令に従った操作画面の画面遷移を制御し、オペレーション・パネル42の表示装置42bに対して、操作の結果を反映した操作画面を表示させる。
【0025】
ログ制御部66は、各種ログ情報の記録を制御し、操作パネル制御部60を含む制御サービス層74の各機能手段からログ記録の依頼を受領して、HDD24にログ情報を書込む。操作パネル制御部60のログ記録依頼部64は、画面遷移の契機となるような操作指令に応答して、表示装置42bに表示されている操作画面の画像を取込み、操作画面ログとしてログ制御部66に記録を依頼する。なお、ログ記録依頼部64は、画面遷移の前または後に表示の操作画面に対して画像の取込みを行なうことができる。
【0026】
なお、ログ情報は、本実施形態では複合機10が備えるHDD24が提供する記憶領域に記録されるものとして説明するが、記憶位置は特に限定されるものではなく、他の実施形態では、ログ情報の収集や一元管理を行なうサーバ装置に転送し、サーバ装置が備える記憶装置にて記録する構成とすることもできる。
【0027】
サービス制御部68は、制御サービス層74における複合機10が備える他の機能部を代表して図示したものであり、特定の用途やアプリケーション70の機能に応じた構成とすることができる。サービス制御部68としては、エンジン46やHDD24などのハードウェア資源76を制御し、画像読取動作や画像形成動作などを制御するエンジン制御部や、画像メモリの取得および解放、画像データの圧縮・伸張等のメモリ制御を行うメモリ制御部や、NIC30を制御して、複合機10をイーサネット(登録商標)と接続させ、ネットワークI/Oを必要とするアプリケーションに対して共通に利用可能なサービスを提供し、ネットワーク側から各プロトコルによって受信したデータをアプリケーションに振り分け、アプリケーションからのデータをネットワーク側に送信する際の仲介を行うネットワーク制御部などを含むことができるが、特に限定されるものではない。
【0028】
メディア変換部58は、画像変換処理を行なうハードウェアであるMLC54の機能を用いて画像変換を行い、また、MLC54が装着されていない場合には、ソフトウェア・ライブラリなどを用いて画像変換処理を行う。アプリケーション70は、コピージョブ、スキャンジョブ、プリントジョブ、ドキュメントボックスジョブなどのジョブを実行する場合に、そのジョブ実行の際に生成される処理画像をメディア変換部58を用いて画像ファイルに変換させ、ログ制御部66は、変換された画像ファイルを画像ログとして記録する。
【0029】
複合機10は、上述のソフトウェア群により、オペレーション・パネル42、エンジン46、HDD24、NV−RAM26などのハードウェア資源76が制御され、ユーザ・インタフェースを介した操作指令や外部コンピュータからの外部操作指令に応答して、コピーやファクシミリやモノクロコピーやフルカラーコピーなどのジョブ処理や各種設定を実行し、複合機としての機能をユーザに提供している。
【0030】
また複合機10は、ROM(図示せず)や、HDD24やNV−RAM26やSDカード(図示せず)などの記憶装置に格納されたプログラム(図示せず)を読出し、CPU14の作業メモリ領域を提供するメモリ(例えば、システムメモリ16やローカルメモリ22を含む。)のメモリ領域に展開することにより、上記したソフトウェア手段および後述の各処理手段を実現している。
【0031】
以下、フローチャートを参照して、操作画面ログの記録制御について説明する。図4は、操作パネル制御部60における操作画面ログの記録制御のフローチャートを示す。図4に示す制御は、例えば複合機10の起動によりステップS100から開始され、ステップS101では、まず、画面表示制御部62が初期操作画面の表示を行なう。
【0032】
表示装置42bに表示される操作画面は、操作画面を構成するGUI要素と、各GUI要素の該操作画面上のレイアウトと、各GUI要素やハードキーに対して行なわれる操作指令に対する応答処理とを規定する所与の操作画面構成データに従って生成され、上述のステップS101では、アプリケーション切換キー106によって切換られたアプリケーションに応じた初期操作画面が表示される。この操作画面構成データは、操作画面間の画面遷移についても規定し、予め製造元において、図示しないROMやNV−RAM26などに格納される。
【0033】
ステップS101に続きステップS102では、オペレーション・パネル42を介した操作指令を待受け、画面遷移の契機となるような操作指令(以下、遷移アクションとして参照する。)を受領したか否かを判定する。この遷移アクションは、操作画面の切換を含む操作を待受けるハードキーの押下やソフトキーのタッチに対応する。ステップS102で、遷移アクションを受領していないと判定された場合(NO)には、ステップS102内でループさせる。一方、ステップS102で、遷移アクションを受領したと判定された場合(YES)には、制御をステップS103へ分岐させる。
【0034】
ステップS103では、ログ記録依頼部64は、現在表示されている操作画面の画像取込を実行し、操作画面の表示内容を示す取込画面データを取得する。なお、取込画面データは、表示装置42bが表示の際に用いるようなラスタ形式の画像データとして取得することができる。続いてステップS104では、画面表示制御部62は、上述の操作画面構成データと、受領した操作指令とに従って操作画面を遷移させ、ステップS105では、ログ記録依頼部64は、取込画面データと操作指令の内容とについてのログ記録を、ログ制御部66に対して依頼し、再びステップS102へ制御を分岐させ、次の操作指令を待受ける。
【0035】
ログ記録依頼部64からのログ記録の依頼を受領したログ制御部66は、取込画面データを操作画面ログとして、操作指令の内容をアクションログとして、これらを関連付けてHDD24に記録する。アクションログに含まれる操作指令内容は、上述の画面遷移の契機となった遷移アクションに関する情報を含むことができる。また他の実施形態では、操作画面が、ラジオボタン、トグルボタンなどの選択項目の選択を待受けるGUI要素や、テキストボックス、リストボックスなどの値の入力を待受けるGUI要素を含んでいる場合には、これらのGUI要素に対する操作指令など、オペレーション・パネル42に対して行なわれたものの画面遷移の契機とはならならい操作指令(以下、非遷移アクションとして参照する。)に関する情報についても、上記操作指令内容として記録することができる。なお、記録されるログ情報の詳細は、後述する。
【0036】
取込画面データは、ラスタ形式の画像フォーマットでHDD24に記録することができるが、操作画面を再構成可能なデータであれば、特に限定されるものではない。例えば、JPEG形式、JPEG2000形式、GIF形式、TIFF形式、PNG形式など種々の画像フォーマットに変換したものとすることもできる。
【0037】
本実施形態の複合機10は、操作画面の画面遷移の契機となる操作指令に応答して、操作画面の表示内容を取込んで操作画面ログとして記録する構成を有するため、いわゆる出口の情報のみならず、複合機10に対して行なわれた操作に関する詳細情報がログ情報として記録され、後日、より詳細かつ容易に操作履歴を把握することが可能となり、もって複合機10に対する不正操作へ抑止力を向上させることが可能となる。
【0038】
以下、一連の操作画面の例を参照して、操作画面ログを含むログ情報について、詳細を説明する。図5〜図9は、タッチパネル100上に表示される一連の操作画面を例として示す図である。図5は、コピー・アプリケーション機能に設定されている場合の初期操作画面を一例として示す図である。図5に示す初期操作画面200は、コピージョブの実行が可能である旨のメッセージと、コピージョブに関する設定を行なうための各種GUI要素が表示されている。
【0039】
図6は、オペレーション・パネル42の「初期設定/カウンタ/問い合わせ情報」キー108の押下に応答して表示される操作画面210を示す図である。つまり、オペレーション・パネル42の「初期設定/カウンタ/問い合わせ情報」キー108の押下は、遷移アクションに対応する。図6に示す操作画面210は、システム初期設定の基本設定画面とリンクされる「システム初期設定」ソフトキー210aと、終了指示を待受ける「終了」ソフトキー210bとを含んで構成される。なお、操作画面210は、その他、「調整/管理」や「カウンタ」など、他のソフトキーを含んで構成されるが、ここでは説明を省略する。
【0040】
図7は、図6に示す操作画面210において、「システム初期設定」ソフトキー210aのタッチに応答して表示される操作画面220を示す図である。つまり、図6に示す操作画面210での「システム初期設定」ソフトキー210aのタッチは、遷移アクションに対応する。
【0041】
図7に示す操作画面220は、「基本設定」タブキー220aと、システム初期設定の管理者用設定画面とリンクされる「管理者用設定」タブキー220bと、領域220cとを含み構成される。図7を参照すると、「基本設定」タブキー220aは、反転表示され、領域220cには基本設定に関する設定項目が表示されていることを示す。なお、操作画面220には、その他「用紙設定」や「時刻タイマ設定」といった他のタブキーを含んで構成されるが、ここでは説明を省略する。
【0042】
図8は、図7に示す操作画面220において、「管理者用設定」タブキー220bのタッチに応答して表示される操作画面230を示す図である。つまり、図7に示す操作画面220での「管理者用設定」タブキー220bのタッチは、遷移アクションに対応する。
【0043】
図8に示す操作画面230は、「管理者用設定」タブキー230aと、管理者用設定項目が表示される領域230bとを含み構成される。操作画面230には、その他「基本設定」や「用紙設定」や「時刻タイマ設定」といった他のタブキーを含んで構成されているが、ここでは説明を省略する。図8を参照すると、「管理者用設定」タブキー230aは、反転表示され、管理者用設定を行なう操作画面であることが示されている。領域230bは、各種設定項目へリンクされるソフトキーを含み、その設定項目のひとつである「管理者用認証管理」ソフトキー230cと、「次へ」ソフトキー230dとを含み構成されている。
【0044】
図9は、図8に示す操作画面230において、「管理者用認証管理」ソフトキー230cのタッチに応答して表示される操作画面240を示す図である。つまり、図8に示す操作画面230での「管理者用認証管理」ソフトキー230cのタッチは、遷移アクションに対応する。
【0045】
図9に示す操作画面240は、「取消」ソフトキー242aと、「設定」ソフトキー242bとを含んで構成される。「取消」ソフトキー242aは、タッチに応答して、これまで操作画面について行なわれた設定を反映せずに、前の操作画面に画面遷移させる。「設定」ソフトキー242bは、タッチに応答して、これまで操作画面について行なわれた設定を反映させ初期操作画面200に画面遷移させる。
【0046】
また図9に示す操作画面240は、メッセージ244aと、各種管理項目ソフトキー244と、選択された管理項目についての管理者認証内容の設定が表示される領域240aとを含み構成される。各種管理項目ソフトキー244としては、「ユーザ管理」ソフトキー244bと、「機器管理」ソフトキー244cと、「ネットワーク管理」ソフトキー244dと、「文書管理」ソフトキー244eとが含まれる。図9には、「ユーザ管理」ソフトキー244bが反転表示され、「ユーザ管理」の設定項目が選択されていることが示され、領域240aは、選択された設定項目に応じて内容が変更される。つまり、各種設定項目ソフトキー244b〜eのタッチは、遷移アクションに対応する。
【0047】
領域240aには、ユーザ管理の設定項目について、管理者認証の要否を設定するためのメッセージ246a、「する」ソフトキー246bおよび「しない」ソフトキー246cと、ユーザ管理の項目について、さらに適用初期設定項目を設定するためのメッセージ248aおよび「管理者用設定」ソフトキー248bとを含んで構成される。なお、「する」ソフトキー246bおよび「しない」ソフトキー246cは、択一的な選択を待受けるGUI要素、いわゆるトグルである。
【0048】
本実施形態の複合機10は、図5〜図9を参照して説明したような画面遷移が生じる毎に、表示された操作画面の画像を取込み、操作指令の内容(以下、アクションログとして参照する。)とともに操作画面ログを記録する。以下、記録されるログ情報のデータ構造について説明を加える。
【0049】
図10は、ログ制御部66によって記録されるログ情報のデータ構造の実施形態を示す図である。図10(A)は、ログ情報のデータ構造の第1実施形態を示す図である。図10(A)に示したログ情報300は、各ログ情報に対して割当てられるログIDと、複合機10の操作者を識別する操作者IDと、操作画面ログを識別する操作画面ログIDと、アクションログを識別するアクションログIDとを含むログ情報のボディ部分300aを含んで構成される。さらにログ情報300は、操作画面属性300bおよびアクション属性300cのログ属性を含み構成され、これらログ属性とボディ部分300aとは、操作画面ログIDおよびアクションログIDによって関連付けられる。
【0050】
操作画面属性300bは、操作画面ログIDと、取込画面データ300dとを含み構成され、上述の操作画面ログに対応する。操作画面属性300bは、他の実施形態では、取込画面データ300dの代わりに取込画面データ300dの格納位置を示すアドレスを含むこともできる。
【0051】
図10(A)に示すログ情報300には、図5〜図9に示した例では、初期操作画面200から操作画面240、再び初期操作画面200に戻るまでの一連の画面遷移についての複数の操作画面属性300bが含まれ、またアクション属性300cは、一連の画面遷移の際に行われた操作指令の内容をひとつにまとめたものとなっている。アクション属性300cは、アクションログIDと、各画面遷移についてそれぞれ、その画面遷移の日時、その画面遷移の契機となったアクション、その画面遷移前に表示された操作画面の標題、遷移後に表示される操作画面の標題とを含み、遷移アクションと、該遷移アクションによる画面遷移前後の操作画面に関する付属情報とを関連付けて、テキスト情報として保持する。
【0052】
図11は、第1実施形態のログ情報300におけるアクション属性のデータ構造を示す図である。図11に示すアクション属性320は、項目フィールド320aと、画面遷移が発生した日時が入力されるフィールド320bと、遷移アクションが入力されるフィールド320cと、該遷移アクションによって引起こされた画面遷移前の操作画面の標題が入力されるフィールド320dと、画面遷移後の操作画面の標題が入力されるフィールド320eとを含み構成される。
【0053】
図11に示した例では、「200x/2/19 15:33」で示される時刻に、「初期設定/カウンタ/問い合わせ情報」キー108が押下され、「コピーできます」の標題が付与される操作画面から、「初期設定/カウンタ/問い合わせ情報」の標題が付与された操作画面に画面遷移したことが示されている(つまり、図5から図6への画面遷移に対応する。)。続いて、「200x/2/19 15:34」で示される時刻に、「システム初期設定」ソフトキー210aがタッチされ、「初期設定/カウンタ/問い合わせ情報」の標題が付与された操作画面から、「システム初期設定」−「基本設定」の標題が付される操作画面に画面遷移したことが示されている(つまり、図6から図7への画面遷移に対応する。)。
【0054】
図10(A)および図11に示したように、第1実施形態のログ情報300は、一連の操作画面属性300bと、一連の操作指令内容をまとめた一つのアクション属性300cとが関連付けられて記録される。なお、本実施形態では、「START」キー104の押下などジョブ処理の実行を開始させる操作指令や、例えば「設定」ソフトキー242bなど設定内容を反映させる操作指令を区切りとして、まとめ上げる一連の操作画面ログおよび操作指令の内容を区分する構成とするが、特に限定されるものではない。例えば、操作指令の受領後の時間経過を計時して、規定時間内に次の操作指令を受領せずにタイムアウトした場合に、そこで区切る構成とすることもできる。
【0055】
このように、一連の操作および画面遷移を関連付けてログ情報として記録することにより、後日、より詳細かつ容易に操作履歴を追跡することが可能となり、もって複合機10に対する不正操作へ抑止力を向上させることが可能となる。なお、上述のログ情報300は、テーブル、リレーショナルデータベース、XMLなどの構造化言語といった適切なデータ形式によって実装することができるが、特に限定されるものではない。
【0056】
再び図10を参照すると、図10(B)は、ログ情報のデータ構造の第2実施形態を示す図である。図10(B)に示したログ情報310は、第1の実施形態と同様に、ログIDと、操作者IDと、操作画面ログIDと、アクションログIDとを含むログのボディ部分310aを含んで構成される。さらにログ情報310は、第1の実施形態と同様に、操作画面属性310bおよびアクション属性310cなどのログ属性を含み構成され、これらは操作画面ログIDおよびアクションログIDによって関連付けられる。
【0057】
図10(B)に示すログ情報310は、図5〜図9に示した例では、初期操作画面200から操作画面240、再び初期操作画面200に戻るまでの一連の画面遷移についての複数の操作画面ログ310bと、各画面遷移の際に行われた操作指令の内容を含む複数のアクション属性310cとを含んで構成される。アクション属性310cは、各画面遷移について個別に作成され、該個別の画面遷移についての日時、遷移アクション、その操作画面の標題とを含み、遷移アクションと、該遷移アクションを受領した際に表示されていた操作画面に関する付属情報とを関連付けて、テキストログとして保持する。図10(A)と相違して、各操作画面属性310bと、アクション属性310cとは、1対1に対応付けられる。
【0058】
図12は、第2実施形態のログ情報310におけるアクション属性310cからなるテーブルのデータ構造を示す図である。図12に示すアクションログテーブル330は、アクションログIDが入力されるフィールド330aと、画面遷移が発生した日時が入力されるフィールド330bと、該遷移アクションの際に表示されていた操作画面の標題が入力されるフィールド330cと、遷移アクションが入力されるフィールド330dとを含み構成される。なお、各行がひとつのアクション属性310cに対応する。
【0059】
図12に示した例では、「200x/2/19 15:33」で示される時刻に、「コピーできます」の標題が付与される操作画面において、「初期設定/カウンタ/問い合わせ情報」キー108が押下されたことが示され、続いて「200x/2/19 15:34」で示される時刻に、「初期設定/カウンタ/問い合わせ情報」の標題が付与された操作画面において「システム初期設定」ソフトキー210aがタッチされたことが示されている。
【0060】
図10(B)および図12に示したように、第2実施形態のログ情報310は、操作画面属性310bと、アクション属性310cとが1対1で関連付けられて記録され、複数の操作画面属性310bおよびアクション属性310cからなる組を含んで構成される。なお、他の実施形態では、各ログ情報のボディ部分310aに、一組の操作画面ログIDおよびアクションログIDのみを含ませる構成とすることもできる。
【0061】
以下、操作画面ログの記録制御の別の実施形態について説明する。図13は、操作パネル制御部60における操作画面ログの記録制御の別の実施形態のフローチャートを示す。図13に示す制御は、例えば複合機10の起動によりステップS200から開始され、ステップS201では、まず、画面表示制御部62が初期操作画面の表示を行なう。
【0062】
続いてステップS202では、オペレーション・パネル42を介した操作指令を待受け、遷移アクションを受領したか否かを判定する。ステップS202で、遷移アクションを受領していないと判定された場合(NO)には、ステップS202内でループさせる。一方、ステップS202で、遷移アクションを受領したと判定された場合(YES)には、制御をステップS203へ分岐させる。
【0063】
ステップS203では、ログ記録依頼部64は、現在表示されている操作画面の画像取込を実行し、取込画面データを取得する。ステップS204では、画面表示制御部62は、上述の操作画面構成データと、受領した操作指令に従って操作画面を遷移させ、ステップS205では、ログ記録依頼部64は、取込画面データと操作指令の内容とのログ記録をログ制御部66に対して依頼する。続いて、ステップS206では、遷移アクションが設定アクションであるか否かを判定する。ここで設定アクションとは、図9に示す操作画面240における「設定」ソフトキー242bのように、操作画面によって選択された各種設定内容に従って複合機10の設定情報を反映させるための操作指令に対応する。
【0064】
ステップS206で、遷移アクションが設定アクションであると判定された場合(YES)には、ステップS207で、システムメモリ16などに一時的に格納される各種設定内容を取得し、NV−RAM26の設定情報を上書きするとともに、設定内容についてのログ記録をログ制御部66に対して依頼し、ステップS208へ制御を進める。一方、ステップS206で、遷移アクションが設定アクションではないと判定された場合(NO)には、直接ステップS208へ進める。
【0065】
続いてステップS208では、遷移アクションが実行アクションであるか否かを判定する。ここで実行アクションとは、図2に示すオペレーション・パネル42の「START」キー104のように、コピージョブやスキャンジョブなど各種ジョブを開始させるための操作指令に対応する。ステップS208で、遷移アクションが実行アクションであると判定された場合(YES)には、ステップS209で、要求のジョブ処理を開始させ、実行内容についてのログ記録をログ制御部66に対して依頼し、再びステップS202へ制御を分岐させ、次の操作指令を待受ける。
【0066】
ログ記録依頼部64からのログ記録の依頼を受領したログ制御部66は、取込画面データを操作画面ログとして、操作指令の内容をアクションログとして、設定内容を設定内容ログとして、実行内容を実行内容ログとして、これらを関連付けてHDD24に記録する。
【0067】
図14は、ログ制御部66によって記録されるログ情報のデータ構造の第3実施形態を示す図である。図14に示したログ情報340は、ログIDと、操作者IDと、一連の操作画面ログIDと、一連のアクションログIDとを含むログ情報のボディ部分340aを含んで構成される。さらにログ情報のボディ部分340aは、スキャナログID、プロッタログID、設定内容ログIDとを含んで構成することができる。ログ情報340は、操作画面属性340bと、アクション属性340cと、スキャナ属性340dと、プロッタ属性340eと、設定内容属性340fのログ属性を含み構成することができ、これらログ属性とボディ部分340aとは、操作画面ログID、アクションログID、スキャナログIDおよびプロッタログIDによって関連付けられる。
【0068】
操作画面属性340bおよびアクション属性340cは、第2実施形態のログ情報と同様の構成を有し、図5〜図9に示した例では、初期操作画面200から操作画面240、再び初期操作画面200に戻るまでの一連の画面遷移についての複数の操作画面属性340bと、また各画面遷移の際に行われた操作指令の内容を含む複数のアクション属性340cとを含んで構成される。また、最後のアクションが、設定反映の契機となる設定アクションであるか、ジョブなどの実行開始の契機となる実行アクションであるかによって、設定内容属性340fか、スキャナ属性340dやプロッタ属性340eなどの実行内容ログかが含まれることとなる。
【0069】
スキャナ属性340dは、コピージョブやスキャンジョブなどのスキャナエンジンを用いるジョブが実行された場合に含まれるログ属性であり、スキャナログIDと、読取面数と、入力画像データとを含み構成される。プロッタ属性340eは、コピージョブやプリンタジョブなどのプロッタエンジンを用いるジョブが実行された場合に含まれるログ属性であり、プロッタログIDと、印刷面数と、出力画像データとを含み構成される。なお、入力画像データおよび出力画像データは、複合機10のエンジン46で用いられる画像形式から、メディア変換部58によって、BMP形式、GIF形式、JPEG形式、JPEG2000形式、PNG形式、TIFF形式などの汎用な画像フォーマットに変換されたものとすることができる。設定内容属性340fは、設定内容ログIDと、設定アクションを受領した際に、該設定アクションによって反映される複合機10の各種設定項目の値を含み構成される。
【0070】
このように、一連の操作および画面遷移の関連付けに加え、設定内容やジョブ実行内容に関するログ属性をさらに関連付けることによって、後日、操作履歴と、その操作による結果とが関連付けられ、さらに詳細かつ容易に操作履歴を追跡することが可能となり、もって複合機10に対する不正操作へ抑止力を向上させることが可能となる。
【0071】
以上説明したように、上記の実施形態によれば、操作画面の画面遷移に応答して、操作画面から取込まれた表示画面データを含むログ情報を記録することにより、画像処理装置に対する操作について、詳細なログ情報の記録を可能とし、もって、不正利用を好適に抑制することが可能な画像処理装置、プログラムおよび記録媒体を提供することが可能となる。
【0072】
なお上述では、画像処理装置の一実施形態として、複数機能を備えた複合機を例に説明してきた。しかしながら本発明の実施形態では、画像処理装置は、スキャナなどの画像読取装置、複写機、レーザプリンタ、インクジェットプリンタ、ジェルジェットプリンタなどの他の画像形成装置、ファクシミリなどの画像通信装置として構成することもできる。
【0073】
また上記機能は、アセンブラ、C、C++、C#、Java(登録商標)、などのレガシープログラミング言語やオブジェクト指向プログラミング言語などで記述されたコンピュータ実行可能なプログラムにより実現でき、ROM、EEPROM、EPROM、フラッシュメモリ、フレキシブルディスク、CD−ROM、CD−RW、DVD、SDカード、MOなど装置可読な記録媒体に格納して頒布することができる。
【0074】
これまで本発明の実施形態について説明してきたが、本発明の実施形態は上述した実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、変更、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
【図面の簡単な説明】
【0075】
【図1】複合機のハードウェア構成の実施形態を示す図。
【図2】本実施形態の複合機が備えるオペレーション・パネルの概略を示す図。
【図3】本実施形態の複合機のソフトウェアおよびハードウェアの構成を示す図。
【図4】操作画面ログの記録制御のフローチャート。
【図5】初期操作画面を一例として示す図。
【図6】操作画面を一例として示す図。
【図7】操作画面を一例として示す図。
【図8】操作画面を一例として示す図。
【図9】操作画面を一例として示す図。
【図10】ログ情報のデータ構造の(A)第1実施形態および(B)第2実施形態を示す図。
【図11】第1実施形態のログ情報におけるアクション属性のデータ構造を示す図。
【図12】第2実施形態のログ情報におけるアクション属性からなるテーブルのデータ構造を示す図。
【図13】操作画面ログの記録制御の別の実施形態のフローチャート。
【図14】ログ情報のデータ構造の第3実施形態を示す図。
【符号の説明】
【0076】
10…複合機、12…コントローラ、14…CPU、16…システムメモリ、18…NB、20…ASIC、22…ローカルメモリ、24…HDD、26…NV−RAM、28…SB、30…NIC、32…SDカード・スロット、34…USBI/F、36…IEEE1394I/F、38…セントロニクスI/F、42…オペレーション・パネル、42a…入力装置、42b…表示装置、44…FCU、46…エンジン、48…AGP、50,52…PCIバス、54…MLC、58…メディア変換部、60…操作パネル制御部、62…画面表示制御部、64…ログ記録依頼部、66…ログ制御部、68…サービス制御部、70…アプリケーション、72…アプリケーション層、74…制御サービス層、76…ハードウェア資源、78…API、80…エンジン・I/F、100…タッチパネル、102…テンキー、104…「START」キー、106…アプリケーション切換キー、108…「初期設定/カウンタ/問い合わせ情報」キー、200…初期操作画面、210,220,230,240…操作画面、300,310,340…ログ情報、320…アクション属性、330…アクションログテーブル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
操作パネルを有する画像処理装置であって、
当該画像処理装置への操作指令を受け付け、該操作指令に基づき前記操作パネルに表示される操作画面の画面遷移を制御する操作画面表示制御手段と、
当該画像処理装置に関するログ情報の記録を制御するログ情報記録制御手段と、
前記操作指令に基づき、前記操作画面の表示内容を示す表示画面データを作成し、前記ログ情報記録制御手段に対し、前記操作指令に関する操作情報と、作成された前記表示画面データとを関連付けて記録させるログ記録依頼手段と
を含む、画像処理装置。
【請求項2】
前記ログ情報記録制御手段は、前記操作指令の結果として、ジョブの実行が開始される場合には、前記ジョブで用いられた処理画像から変換される画像ファイルを前記ログ情報に含めて記録する、請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記ログ情報記録制御手段は、前記表示画面データと、該前記表示画面データの操作画面に関する付属情報とを関連付けて記録する、請求項1または2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記ログ情報記録制御手段は、ジョブの実行または設定反映の操作指令を区切りとして、一連の前記表示画面データと一連の前記操作情報とを関連付けて記録する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記ログ情報記録制御手段は、前記画面遷移の前に表示された操作画面に関する情報と、前記画面遷移の後に表示される操作画面に関する情報と、前記操作情報とを関連付けて記録する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記ログ情報記録制御手段は、前記画面遷移の前または後に表示の操作画面に関する情報と、前記操作情報とを関連付けて記録する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項7】
画像処理装置を、請求項1〜6のいずれか1項に記載の各手段として機能させるための装置実行可能なプログラム。
【請求項8】
請求項1〜6のいずれか1項に記載の各手段として、画像処理装置を機能させるための装置実行可能なプログラムを記録した装置可読な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2009−44373(P2009−44373A)
【公開日】平成21年2月26日(2009.2.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−206220(P2007−206220)
【出願日】平成19年8月8日(2007.8.8)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】