説明

画像処理装置、信号搬送方法及びプログラム

【課題】画像データと同期して搬送される制御信号の数を減らすことができる画像処理装置、信号搬送方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】2つのモジュール間で信号線を用いて、画像データと、画像データに対応した制御信号とを同期して搬送する画像処理装置において、所定の画像データと、画像データに対応し、同期して搬送される制御信号とを出力する第1モジュールと、予め各種状態を保持しており、第1モジュールから出力された制御信号を入力し、制御信号を各種状態毎に符号化し、イベント信号として出力する符号器と、予め各種状態を保持しており、符号器から出力されたイベント信号を入力し、各種状態に基づいてイベント信号を復号化し、制御信号として出力する復号器と、第1モジュールから出力された画像データと、復号器から出力された制御信号とを入力する第2モジュールと、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、モジュール間において画像データと制御信号を同期して搬送する画像処理装置、信号搬送方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
デジタルコピー機やMFP(Multi Function Peripherals)等は、スキャナで所定の原稿から画像データを読み取り、読み取った画像データに対して集積回路(例えばASIC:Application Specified IC)で様々な画像処理を行い、画像処理を施した画像データを記憶手段に蓄積したり、プロッタへ出力したりする構成を有している。
【0003】
このような構成では、画像データと同期して制御信号が搬送される。制御信号の例としては、画像データのサイズに関する制御信号(1ライン分のデータ終端信号、1枚分のデータ終端信号)や、画像データの領域(濃淡のレベル調整のために必要な白データ、黒データ、それ以外の領域)毎の画像処理に関する制御信号などが挙げられる。そして、上記構成では、画像データとともに、上述した複数の制御信号が同時に送出、搬送される。
【0004】
ところで、集積回路内部において、モジュール同士の信号の転送は信号線によって行われるが、集積回路内に信号線が多くなると配線面積が増大する。よって、集積回路の製造コストの上昇や消費電力の増大などが懸念される。
【0005】
同様に、集積回路内部において、他デバイスへの信号の転送も信号線によって行われる。この場合も、デバイスの搭載されたボード上の配線面積が大きくなるため、ボードの製造コストの上昇や消費電力の増大などが懸念される。
【0006】
なお、本発明に関連する技術例として、例えば特許文献1に開示されている固体撮像装置がある。この技術例では、搬送されるデータに付随する制御信号の数を少なくするという目的は、本発明と同一である。しかし、搬送される信号の周期性・規則性よりステートマシンの遷移の動作を信号として搬送する点は、本発明と異なる。
【特許文献1】特開2005−110140号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、画像データと同期して搬送される制御信号の数を減らすことができる画像処理装置、信号搬送方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
かかる目的を達成するために、本発明の画像処理装置は、2つのモジュール間で信号線を用いて、画像データと、画像データに対応した制御信号とを同期して搬送する画像処理装置において、所定の画像データと、画像データに対応し、同期して搬送される制御信号とを出力する第1モジュールと、予め各種状態を保持しており、第1モジュールから出力された制御信号を入力し、制御信号を各種状態毎に符号化し、イベント信号として出力する符号器と、予め各種状態を保持しており、符号器から出力されたイベント信号を入力し、各種状態に基づいてイベント信号を復号化し、制御信号として出力する復号器と、第1モジュールから出力された画像データと、復号器から出力された制御信号とを入力する第2モジュールと、を有することを特徴とする。
【0009】
また、本発明の画像処理装置において、符号器は、複数のクロックを用いてイベント信号を復号器へ送出することを特徴としてもよい。
【0010】
また、本発明の画像処理装置において、符号器は、第1モジュールから入力した制御信号が正常であるか否かを判断し、制御信号が異常である場合、外部に制御信号の異常を伝達することを特徴としてもよい。
【0011】
また、本発明の画像処理装置において、符号器は、状態遷移もしくは自己遷移のときに、アクションとしてイベント信号を出力することを特徴としてもよい。
【0012】
本発明の信号搬送方法は、2つのモジュール間で信号線を用いて、画像データと、画像データに対応した制御信号とを同期して搬送する信号搬送方法において、第1のモジュールが、所定の画像データと、画像データに対応し、同期して搬送される制御信号とを出力するステップと、符号器が、第1モジュールから出力された制御信号を入力し、予め保持している各種状態毎に制御信号を符号化し、イベント信号として出力するステップと、復号器が、符号器から出力されたイベント信号を入力し、予め保持している各種状態に基づいてイベント信号を復号化し、制御信号として出力するステップと、第2モジュールが、第1モジュールから出力された画像データと、復号器から出力された制御信号とを入力するステップと、を有することを特徴とする。
【0013】
また、本発明の信号搬送方法において、符号器は、複数のクロックを用いてイベント信号を復号器へ送出することを特徴としてもよい。
【0014】
また、本発明の信号搬送方法において、符号器が、第1モジュールから入力した制御信号が正常であるか否かを判断するステップと、符号器が、判断の結果、制御信号が異常である場合、外部に制御信号の異常を伝達するステップと、を有することを特徴としてもよい。
【0015】
また、本発明の信号搬送方法において、符号器は、状態遷移もしくは自己遷移のときに、アクションとしてイベント信号を出力することを特徴としてもよい。
【0016】
本発明のプログラムは、本発明の信号搬送方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、画像データと同期して搬送される制御信号の数を減らすことにより、制御信号の配線面積を小さくできる。よって、集積回路やボード等の製造コストの上昇や消費電力の増加を抑えることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明を実施するための最良の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
【0019】
〔実施形態1〕
以下、本発明の画像処理装置の一実施形態として、各種画像処理が行われるASICを例に説明する。まず、本実施形態のASICを説明する前に、従来の一般的なASICについて説明する。図1は、従来の一般的なASICとその周辺の構成を示す図である。従来のASIC2は、図1に示すように、モジュール(Module)Aとモジュール(Module)Bを有する構成である。このASIC2は、スキャナモジュール(Scanner)1で読み取られた画像データを入力し、その画像データに対して各種画像処理を行い、画像処理を行った画像データをプロッタモジュール(Plotter)3に送出する。
【0020】
なお、本実施形態では、モジュールAとモジュールBは、ASIC2内部のモジュールとしているが、モジュールAとモジュールBがそれぞれ別のデバイスとして接続される構成であってもよい。
【0021】
また、本実施形態では、ASIC2を本発明の画像処理装置の一例としているが、ASIC2以外のモジュール・回路等(図1の例で言えばスキャナ1やプロッタ3)を含めて本発明の画像処理装置としてもよい。
【0022】
図2は、図1に示すASICにおけるモジュールAとモジュールBの接続部分の構成を拡大して示す図である。図2に示すように、両モジュール間では、信号線によって画像データと各種信号とが同期して搬送される。
【0023】
図1及び図2において、“Data”は、画像データであり、複数本の配線によってモジュールAからモジュールBに伝送される。画像データの例を図3に示す。図3は、画像に対する、領域、バンドのイメージを示している。図3の例において、画像は、主走査方向に5つの領域A,B,C,D,Eに分割されており、また、副走査方向にバンドという単位で分割されている。
【0024】
また、図1及び図2において、“Ctrl”は、モジュールAとモジュールBを接続するバスの制御を行う信号群である。この信号群はOCP Busインタフェースとして定められており、例えば、マスタからスレーブに対して命令を送出するためのMCmd信号、スレーブがマスタに対して命令を受け取ったことを伝達するためのMCmdAccept信号などがある。
【0025】
また、図1及び図2において、“Mflag”は、画像データに付随して搬送される制御信号である。本実施形態では、主走査方向の全画像領域を表すLGATE信号、主走査方向の画像領域B(図3参照)を表すSHGATE信号、主走査方向の画像領域D(図3参照)を表すSFGATE信号、ライン終端を示すEOL信号、バンド終端を示すBOD信号、画像終端を示すEOD信号が、MFlagとして搬送されるものとする。
【0026】
上述した各種信号は、MClkによって1画素分づつデータが同期転送されるものとする。
【0027】
画像データ“Data”と制御信号“MFlag”とのタイミングチャートを図4に示す。図4において、画像と領域の関係より、LGATE、SHGATE、SFGATEの0,1のパターンは画像を問わず同じ規則で出現し、EOL、BOD、EODはSFGATEの立下りのタイミングという規則で出現する。
【0028】
ここで、各領域と制御信号“MFlag”の関係を状態遷移図にしたものが図5である。図5に示すように、制御信号“MFlag”には、複数の制御信号がアサインされている。
【0029】
以上説明した従来のASICに対して、本実施形態のASICの構成を図6に示す。本実施形態のASICは、図6に示すように、基本的には図1及び図2に示す構成と同じであるが、エンコーダ(Encoder:符号器)及びデコーダ(Decoder:復号器)を有する点が異なる。なお図6では、例として、モジュールA(第1モジュール)とエンコーダ4とを合わせてモジュールA’とし、また、モジュールB(第2モジュール)とデコーダ5とを合わせてモジュールB’としている。
【0030】
エンコーダ4は、モジュールAから出力された制御信号の束であるMFlagをエンコードして、実際にモジュールA’−B’間を伝送する信号MFlag'にする。
【0031】
以下、本実施形態のASICにおける動作(本発明の信号搬送方法の一実施形態)について説明する。
【0032】
まず、エンコーダ4内部の動作について説明する。エンコーダ4は、モジュールAからの制御信号MFlagをイベントトリガとし、例えば図5の状態遷移図で表した各種状態(ステータス)を保持する。また、エンコーダ4は、状態遷移(もしくは自己遷移)時にアクションとして、信号MFlag'を出力する。MFlag'は、状態遷移(もしくは自己遷移)時のイベントトリガを状態ごとに符号化した信号(イベント信号)である。このときの符号を状態遷移図である図7に示す。なお、状態は、例えばASIC2やその周辺の動作状態を示し、各モジュール等におけるセンサ等(図示せず)により取得される。
【0033】
また、エンコーダ4は、モジュールAから出力された制御信号が状態遷移にそぐわない動作である場合(例えば、状態Eの場合にアクションEOL=1が入ったとき)、端子Errに1を出力し、エラー状態に遷移する。つまり、エンコーダ4は、モジュールAから出力された制御信号が正しいものであるか否かを判断する機能を持つ。
【0034】
次に、エンコーダ4に接続されたデコーダ5について説明する。デコーダ5は、エンコーダ4と同様に図5の状態遷移図で表した各種状態を保持し、エンコーダ4から受け取った制御信号MFlag'をエンコーダ4とは逆にイベントトリガとして受け取る。そして、デコーダ5は、保持している状態とMFlag'を基に、制御信号MFlagに復号する。
【0035】
図1及び図2に示す従来の構成では、制御信号MFlagを伝送するためには6本の制御信号線が必要であったが、図6に示す本実施形態の構成によれば、エンコーダ4及びデコーダ5を実装して上記動作を行うことにより、モジュール間の制御信号を2本に減少することができる。もちろん、搬送される制御信号の情報が損なわれることはない。
【0036】
〔実施形態2〕
実施形態2は、実施形態1の構成で2本であった制御信号を1本に減少させるための構成である。実施形態2のモジュールAとモジュールBの構成を図8に示す。なお、全体構成は実施形態1と同様である。
【0037】
図8に示す構成において、エンコーダ4は、状態遷移のアクションをそのまま伝送していた実施形態1とは異なる。自己遷移は1クロックまたは3クロックでアクションを伝達している。実施形態1では状態がA,B,C,D,Eの5つだったのに対して、本実施形態では、状態Dの内部に状態遷移を持つ構成となっている。このときの状態遷移を図9に示す。
【0038】
状態Dにおいて、遷移先が4つあったために、実施形態1ではMFlagの表現に2ビット必要であった。これに対し本実施形態では、状態Dの内部にDx',Dx''(xは1〜3の数字)といった複数の内部状態をおくことにより、3クロック、1ビットでエンコーダ4へのアクションを表している。これにより、MFlag'を1ビットにすることができる。
【0039】
但し、本実施形態では制約が発生する。状態Dの変化は最低3クロックづつ間隔を空けなくてはいけない。また、デコーダ5は、3クロック分のデータをバッファリングしてデコードしなくてはいけないので、デコーダ5で2クロック分の遅延が発生する。
【0040】
以上説明した本発明の各実施形態によれば、以下の効果を奏する。
【0041】
本実施形態は、2つのモジュール間で信号線を用いて、画像データと、画像データに対応した制御信号とを同期して搬送する画像処理装置において、所定の画像データと、画像データに対応し、同期して搬送される制御信号とを出力する第1モジュールと、予め各種状態を保持しており、第1モジュールから出力された制御信号を入力し、制御信号を各種状態毎に符号化し、イベント信号として出力する符号器と、予め各種状態を保持しており、符号器から出力されたイベント信号を入力し、各種状態に基づいてイベント信号を復号化し、制御信号として出力する復号器と、第1モジュールから出力された画像データと、復号器から出力された制御信号とを入力する第2モジュールと、を有することを特徴とする。よって、集積回路(画像処理装置)内部のモジュール間で、画像データと同期して搬送される制御信号の数を減らし、かつ、搬送される信号の情報が損なわれないようにできる。これにより、モジュール間の回路面積を小さくすることができる。従って、集積回路やボード等の製造コストや電力消費を抑えることができる。
【0042】
また、本実施形態において、符号器は、複数のクロックを用いてイベント信号を復号器へ送出するようにしてもよい。これにより、集積回路内部のモジュール間の配線長(搬送される制御信号の数)をさらに少なくできる。また、モジュール間の回路面積を小さくすることができる。また、同様に、モジュール間の電力消費を小さくすることができる。
【0043】
また、本実施形態において、符号器は、第1モジュールから入力した制御信号が正常であるか否かを判断し、制御信号が異常である場合、外部に制御信号の異常を伝達するようにしてもよい。これにより、符号器に制御信号を送出するモジュールが異常な制御信号を送出したことを、回路内部で検出することができる。
【0044】
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の変形が可能である。
【0045】
例えば、上述した各実施形態における動作は、ハードウェア、または、ソフトウェア、あるいは、両者の複合構成によって実行することも可能である。
【0046】
ソフトウェアによる処理を実行する場合には、処理シーケンスを記録したプログラムを、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ内のメモリにインストールして実行させてもよい。あるいは、各種処理が実行可能な汎用コンピュータにプログラムをインストールして実行させてもよい。
【0047】
例えば、プログラムは、記録媒体としてのハードディスクやROM(Read Only Memory)に予め記録しておくことが可能である。あるいは、プログラムは、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory),MO(Magneto optical)ディスク,DVD(Digital Versatile Disc)、磁気ディスク、半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体に、一時的、あるいは、永続的に格納(記録)しておくことが可能である。このようなリムーバブル記録媒体は、いわゆるパッケージソフトウエアとして提供することが可能である。
【0048】
なお、プログラムは、上述したようなリムーバブル記録媒体からコンピュータにインストールする他、ダウンロードサイトから、コンピュータに無線転送してもよい。または、LAN(Local Area Network)、インターネットといったネットワークを介して、コンピュータに有線で転送してもよい。コンピュータでは、転送されてきたプログラムを受信し、内蔵するハードディスク等の記録媒体にインストールすることが可能である。
【0049】
また、上記実施形態で説明した処理動作に従って時系列的に実行されるのみならず、処理を実行する装置の処理能力、あるいは、必要に応じて並列的にあるいは個別に実行するように構築することも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0050】
本発明は、例えばファクシミリやデジタルカメラなどを始めとする、集積回路において画像処理を行い、その結果を後処理に対して非圧縮の画像と制御信号として伝達する処理を必要とする装置・機器、システム、方法、プログラムに適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】従来の一般的なASICとその周辺の構成を示す図である。
【図2】図1に示すASICにおけるモジュールAとモジュールBの接続部分の構成を拡大して示す図である。
【図3】画像に対する領域及びバンドのイメージ例を示す図である。
【図4】画像データと制御信号を示すタイミングチャートである。
【図5】領域と制御信号の関係を示す状態遷移図である。
【図6】本発明の実施形態1のASICにおけるモジュールAとモジュールBの接続部分の構成を拡大して示す図である。
【図7】状態と制御信号と符号の関係を示す状態遷移図である。
【図8】本発明の実施形態2のASICにおけるモジュールAとモジュールBの接続部分の構成を拡大して示す図である。
【図9】本発明の実施形態2における状態と制御信号と符号の関係を示す状態遷移図である。
【符号の説明】
【0052】
1 スキャナ
2 ASIC(画像処理装置の一例)
3 プロッタ
4 エンコーダ
5 デコーダ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
2つのモジュール間で信号線を用いて、画像データと、前記画像データに対応した制御信号とを同期して搬送する画像処理装置において、
所定の画像データと、前記画像データに対応し、同期して搬送される制御信号とを出力する第1モジュールと、
予め各種状態を保持しており、前記第1モジュールから出力された前記制御信号を入力し、前記制御信号を前記各種状態毎に符号化し、イベント信号として出力する符号器と、
予め各種状態を保持しており、前記符号器から出力された前記イベント信号を入力し、前記各種状態に基づいて前記イベント信号を復号化し、前記制御信号として出力する復号器と、
前記第1モジュールから出力された前記画像データと、前記復号器から出力された前記制御信号とを入力する第2モジュールと、
を有することを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記符号器は、複数のクロックを用いて前記イベント信号を前記復号器へ送出することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記符号器は、前記第1モジュールから入力した前記制御信号が正常であるか否かを判断し、前記制御信号が異常である場合、外部に前記制御信号の異常を伝達することを特徴とする請求項1又は2記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記符号器は、状態遷移もしくは自己遷移のときに、アクションとして前記イベント信号を出力することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項5】
2つのモジュール間で信号線を用いて、画像データと、前記画像データに対応した制御信号とを同期して搬送する信号搬送方法において、
第1のモジュールが、所定の画像データと、前記画像データに対応し、同期して搬送される制御信号とを出力するステップと、
符号器が、前記第1モジュールから出力された前記制御信号を入力し、予め保持している各種状態毎に前記制御信号を符号化し、イベント信号として出力するステップと、
復号器が、前記符号器から出力された前記イベント信号を入力し、予め保持している各種状態に基づいて前記イベント信号を復号化し、前記制御信号として出力するステップと、
第2モジュールが、前記第1モジュールから出力された前記画像データと、前記復号器から出力された前記制御信号とを入力するステップと、
を有することを特徴とする信号搬送方法。
【請求項6】
前記符号器は、複数のクロックを用いて前記イベント信号を前記復号器へ送出することを特徴とする請求項5記載の信号搬送方法。
【請求項7】
前記符号器が、前記第1モジュールから入力した前記制御信号が正常であるか否かを判断するステップと、
前記符号器が、前記判断の結果、前記制御信号が異常である場合、外部に前記制御信号の異常を伝達するステップと、
を有することを特徴とする請求項5又は6記載の信号搬送方法。
【請求項8】
前記符号器は、状態遷移もしくは自己遷移のときに、アクションとして前記イベント信号を出力することを特徴とする請求項5から7のいずれか1項に記載の信号搬送方法。
【請求項9】
請求項5から8のいずれか1項に記載の信号搬送方法をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−136161(P2010−136161A)
【公開日】平成22年6月17日(2010.6.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−310774(P2008−310774)
【出願日】平成20年12月5日(2008.12.5)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】