説明

画像処理装置、画像処理システム及び画像処理プログラム

【課題】申請情報に対して許可された画像処理のアクセス情報を記録媒体に出力し、その記録媒体を介して画像処理を実行することができる画像処理装置、画像処理システム及び画像処理プログラムを提供する。
【解決手段】画像処理システム1Aは、申請フォーム11を光学的に読み取って、その申請フォーム11に対応する許可シート12Aを印刷する画像処理装置2、及び画像処理装置2から申請情報に対して判定結果情報を返信する管理装置4等からなる。画像処理装置2の制御部20は、画像データに対する解析処理により申請情報を取得する画像解析手段200、申請情報に基づいて許可情報管理テーブル211A又は管理装置4から判定結果情報を取得する許可情報取得手段201、判定結果情報により利用申請機能の利用が許可されたとき、アクセス情報を含む許可シート12Aを発行するシート発行手段202等として機能する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置、画像処理システム及び画像処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、読取対象の原稿の種類に応じて、原稿の読取画像の使用を禁止することができる画像処理装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
この画像処理装置は、画像の画像を読み取る読取手段と、読取手段により読み取られた読取画像に基づいて原稿の種類を判定する判定手段と、判定手段の判定結果に基づいて読取手段により読み取られた読取画像の使用を禁止する禁止手段とを備える。これにより、読取手段による読取画像に対して判定手段に判定された原稿の種類に応じて、禁止手段は、その画像の使用を禁止することができる。
【特許文献1】特開2007−96662号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、申請情報に対して許可された画像処理のアクセス情報を記録媒体に出力し、その記録媒体を介して画像処理を実行することができる画像処理装置、画像処理システム及び画像処理プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様は、上記目的を達成するため、以下の画像処理装置、画像処理システム及び画像処理プログラムを提供する。
【0006】
[1]所定の画像処理を申請する申請情報を受け付ける受付手段と、前記申請情報に対して許可されたとき、前記申請情報に含まれる前記所定の画像処理の内容と、前記画像処理を実行する上で必要とされるアクセス情報とを含む記録媒体出力情報を生成する生成手段とを備えた画像処理装置。
【0007】
[2]原稿から読み取られた画像情報の蓄積処理を申請する申請情報を受け付ける受付手段と、前記申請情報に対して許可されたとき、前記画像情報の画像処理の内容と、前記画像情報の蓄積先を示すアクセス情報とを含む記録媒体出力情報を生成する生成手段とを備えた画像処理装置。
【0008】
[3]前記受付手段は、複数の画像処理のうち指定された画像処理を申請情報として受け付け、前記生成手段は、前記指定された画像処理のうち許可された画像処理があるとき、前記許可された画像処理の内容を含む前記記録媒体出力情報を生成する前記[1]に記載の画像処理装置。
【0009】
[4]前記生成手段は、前記アクセス情報を暗号化して前記記録媒体出力情報に記録する前記[1]又は[2]に記載の画像処理装置。
【0010】
[5]前記生成手段が生成する前記記録媒体出力情報は、前記申請情報に対して利用が許可された画像処理装置が設置された設置場所情報を含む前記[1]に記載の画像処理装置。
【0011】
[6]前記生成手段が生成する前記記録媒体出力情報は、前記画像処理の内容が部分的に制限される制限情報を含む前記[1]に記載の画像処理装置。
【0012】
[7]所定の画像処理を申請する申請情報を受け付ける受付手段と、前記申請情報に対して許可されたとき、前記申請情報に含まれる前記所定の画像処理の内容と、前記画像処理を実行する上で必要とされるアクセス情報とを含む記録媒体出力情報を生成する生成手段と、前記生成手段により生成された前記記録媒体出力情報に基づいて、前記画像処理の内容及び前記アクセス情報を記録媒体に印刷する印刷手段と、前記印刷手段により印刷された前記記録媒体から前記前記画像処理の内容及び前記アクセス情報を読み取る読取手段と、前記読取手段により読み取られた前記アクセス情報が前記申請情報に対して許可された旨を示すとき、前記画像処理の内容を実行する処理実行手段とを備えた画像処理システム。
【0013】
[8]所定の画像処理を申請する申請情報を受け付ける受付ステップと、前記申請情報に対して許可されたとき、前記申請情報に含まれる前記所定の画像処理の内容と、前記画像処理を実行する上で必要とされるアクセス情報とを含む記録媒体出力情報を生成する生成ステップとをコンピュータに実行させるための画像処理プログラム。
【発明の効果】
【0014】
請求項1に係る画像処理装置によれば、申請情報に対して許可された画像処理のアクセス情報を記録媒体に出力し、その記録媒体を介して画像処理を実行することができる。
【0015】
請求項2に係る画像処理装置によれば、蓄積された画像情報のアクセス情報を記録媒体に出力し、その記録媒体を介してその画像情報の画像処理を実行することができる。
【0016】
請求項3に係る画像処理装置によれば、複数の画像処理のうち許可された画像処理を実行することができる。
【0017】
請求項4に係る画像処理装置によれば、記録媒体の偽造を防止することができる。
【0018】
請求項5に係る画像処理装置によれば、本構成を有していない場合に比較して、利用が許可された画像処理装置において画像処理を簡便に実行することができる。
【0019】
請求項6に係る画像処理装置によれば、画像処理の内容を部分的に許可することができる。
【0020】
請求項7に係る画像処理システムによれば、申請情報に対して許可された画像処理のアクセス情報を記録媒体に出力し、その記録媒体を介して画像処理を実行することができる。
【0021】
請求項8に係る画像処理プログラムによれば、申請情報に対して許可された画像処理のアクセス情報を記録媒体に出力し、その記録媒体を介して画像処理を実行することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る画像処理システムの概略構成の一例を示す全体図である。この画像処理システム1Aは、申請フォーム11を光学的に読み取って、その申請フォーム11に対応する許可シート12Aを印刷する画像処理装置2と、画像処理装置2から送信される電子メール等を画面に表示する端末装置3と、画像処理装置2からの申請フォーム11に基づく申請情報に対して許可又は不許可を示す判定結果情報を返信する管理装置4と、これら画像処理装置2、端末装置3及び管理装置4を相互に接続するネットワーク10とから構成されている。
【0023】
申請情報には、例えば、コピー、スキャン等の複数の機能(画像処理)のうち指定された機能を申請する情報が含まれている。判定結果情報には、その申請情報により申請された機能毎に、その利用の許可又は不許可を示す情報が含まれている。また、判定結果情報には、利用が許可された場合でも、その画像処理の内容が部分的に制限されるときにはその旨を示す制限情報が含まれている。
【0024】
ネットワーク10は、有線通信及び無線通信等によりデータの送受信を行うLAN(ローカルエリアネットワーク)、インターネット等の通信網である。
【0025】
なお、図1では、画像処理装置2及び端末装置3はそれぞれ1台であるが、2台以上でもよい。また、申請フォーム11及び許可シート12Aの詳細は後述する。
【0026】
(画像処理装置)
画像処理装置2は、この画像処理装置2の各部を制御する、例えば、CPU等により実現される制御部20と、各種のプログラムやデータ等を記憶するROM,RAM,ハードディスク等により実現される記憶部21と、ネットワーク10に接続された、例えば、ネットワークインタフェースカードにより実現される通信部22と、ディスプレイの表面にタッチパネルを重畳して構成された、例えば、タッチパネルディスプレイや、スタートキー等のハードキーを備えた操作表示部23と、自動給紙装置(ADF)により供給される読取対象の用紙をイメージセンサ等により光学的に読み取って、デジタルデータとしての画像データを生成する読取部24と、許可シート12A等の印刷物を出力する印刷部25とから構成されている。
【0027】
このような画像処理装置2は、スキャン、コピー等の複数の機能を有する装置であればよく、例えば、複合機、複写機等により構成することができる。なお、画像処理装置2の代わりに、スキャナ装置、プリンタ装置等の単一の機能を有する装置によりシステム的に構成されていてもよい。
【0028】
記憶部21には、後述する図5及び図6のフローチャートに示すような画像処理プログラム210A、許可情報管理テーブル211A等が記憶されている。
【0029】
読取部24は、読取対象の用紙として申請フォーム11、許可シート12A及び原稿13を読み取って画像データを生成する。以下では、申請フォーム11、許可シート12A及び原稿13を読み取って生成した画像データを、それぞれ申請フォーム画像データ、許可シート画像データ及び原稿画像データという。
【0030】
印刷部25は、例えば、電子写真方式、インクジェット方式、感熱転写方式等の各種の方式を用いることができる。
【0031】
制御部20は、画像処理プログラム210Aに従って動作することにより、画像データに対して解析処理を行って、申請情報を取得する画像解析手段200、画像解析手段200より取得された申請情報に基づいて、許可情報管理テーブル211A又は管理装置4から判定結果情報を取得する許可情報取得手段201、判定結果情報により利用申請機能の利用が許可されたとき、許可シート12Aを発行するシート発行手段202、及び許可シート12Aにより利用が許可された機能の利用状況を管理する利用管理手段203等として機能する。なお、シート発行手段202により許可シート12Aを記録媒体に出力する際に生成される情報を記録媒体出力情報という。
【0032】
画像解析手段200による解析処理は、例えば、画像データにおいて予め定められた領域の画像を切り出し、その画像に含まれるパターン、文字、マーク等と認識辞書とを、例えばパターンマッチング法により比較して、最も類似性の高いものを解析結果とするものである。
【0033】
(端末装置)
端末装置3は、ウェブブラウザ、電子メール送受信プログラム等を備え、例えば、コンピュータ、携帯情報端末(PDA)、携帯電話等により構成されている。端末装置3は、ネットワーク10を介して、画像処理装置2及び管理装置4との間で、例えば、ウェブページ情報、電子メール等の各種のデータを送受信する。
【0034】
(管理装置)
管理装置4は、申請応答プログラム等を備え、例えば、サーバ、ワークステーション(WS)、コンピュータ等により構成されている。管理装置4は、画像処理の利用を許可する際の判断基準情報を記憶する記憶部を備え、申請応答プログラムは、画像処理装置2からの申請情報に対して、その判断基準情報に基づく判定結果情報を返信する機能を有する。
【0035】
なお、本実施の形態では、管理装置4は、申請応答プログラムにより申請情報に対する判定結果情報を返信するものであるが、管理者等の操作を介して判定結果情報を返信するようにしてもよい。
【0036】
図2(a)は、申請フォームの一例を示す図である。この申請フォーム11は、画像処理装置2を利用するユーザ(利用者)がその利用を申請する際に用いる用紙であり、シート発行手段202により予め準備されているフォーム情報に基づいて、印刷部25を介して印刷される。
【0037】
申請フォーム11には、その上側から順に、申請に際して必要な所定の事項として、ユーザを記入する利用者記入欄110と、そのユーザの所属部門等を記入する所属記入欄111と、申請理由を記入する申請理由記入欄112と、画像処理装置2が有する機能のうちユーザが利用を申請する機能をチェックボックス114により指定する利用申請機能113とが印刷されている。
【0038】
図2(b)は、所定の事項が記入された記入済み申請フォームの一例を示す図である。記入済み申請フォーム11Aには、申請フォーム11の利用者記入欄110、所属記入欄111及び申請理由記入欄112に対して、ユーザにより記入事項115が記入され、さらに、利用を申請する利用申請機能113に対応するチェックボックス114にチェックマーク116が記入されている。
【0039】
図3は、許可情報管理テーブルの一例を示す図である。この許可情報管理テーブル211Aには、画像処理装置2の利用が許可されたユーザが、所属部門やユーザ単位毎に記憶されるとともに、各ユーザに利用が許可された機能が記憶されている。なお、画像処理装置2が利用された際の費用を負担する負担コード等の付属情報が記憶されていてもよい。
【0040】
図4は、許可シートの一例を示す図である。この許可シート12Aは、申請フォーム11に基づく申請に対して利用が許可された機能及び設定内容が、画像処理の内容として記録された記録媒体であり、印刷部25を介して印刷される。
【0041】
許可シート12Aには、その上段に、許可シート12Aを特定するためのシートID120と、許可シート12Aによる画像処理装置2を利用する上で必要とされる認証画像121と、許可されたユーザを示す利用者名122とが印刷されている。また、その中段に、利用が許可された機能を示す利用許可機能123Aと、利用許可機能123Aを利用する際にその機能が有する設定内容のうち利用が許可された設定内容を示す利用許可内容124Aと、ユーザが設定可能な設定値125とが印刷され、その下段に、利用が許可された画像処理装置2の設置場所を示す地図(設置場所情報)127が印刷されている。
【0042】
シートID120は、許可シート12Aを発行する際に付与される固有のIDである。
【0043】
認証画像121には、画像処理装置2において利用を認証するための認証情報(アクセス情報)が暗号化された状態で記録されている。また、認証画像121は、許可シート12Aの複製を防ぐため、複製防止加工が施されている。
【0044】
利用許可機能123A及び利用許可内容124Aとは逆に、利用が許可されなかった利用禁止機能123B及び利用禁止内容124Bは、例えば、取り消し線等により利用が許可されなかった旨が制限情報として示されている。
【0045】
設定値125には、ユーザによるチェックマークを記入するためのチェックボックス126がそれぞれ設けられている。
【0046】
地図127には、画像処理装置2が設定された設置場所の他に、例えば、画像処理装置2を利用する際の注意事項、利用案内等が記載されていてもよい。
【0047】
(第1の実施の形態の動作)
次に、本発明の第1の実施の形態に係る画像処理システムの動作について図5及び図6を説明する。
【0048】
(申請処理)
図5は、記入済み申請フォーム11Aを用いた申請処理を示すフローチャートである。まず、ユーザが、図2(b)に例示する記入済み申請フォーム11Aを画像処理装置2の自動給紙装置にセットし、操作表示部23を操作して申請処理の開始指示を行う。画像処理装置2の制御部20は、その開始指示を受け付けて、読取部24は、その自動給紙装置にセットされた記入済み申請フォーム11Aを読み取って画像データを生成する(S1)。
【0049】
次に、画像解析手段200は、その生成された画像データに対して解析処理を行い(S2)、その画像データが記入済み申請フォーム11Aに基づいて生成されたか否か、すなわち、申請フォーム画像データであるか否かを判定する(S3)。例えば、解析処理により画像データの所定の領域に含まれる文字列を取得し、その文字列が所定の文字列であるか否かに応じて判定する。
【0050】
そして、画像解析手段200が、その画像データが申請フォーム画像データではないと判定した場合には(S3:No)、制御部20は、申請処理を中止する旨を示す申請処理中止メッセージを操作表示部23に表示して(S4)、終了する。なお、申請フォームに対する記入漏れ等があった場合も同様に申請処理中止メッセージを表示して終了する。
【0051】
一方、画像解析手段200が、その画像データが申請フォーム画像データであると判定した場合には(S3:Yes)、画像解析手段200は、その画像データから、ユーザが記入した記入事項115の内容とチェックマーク116の位置とを認識することにより、申請情報を取得する。
【0052】
次に、許可情報取得手段201は、その取得した申請情報に基づいて、利用者記入欄110に利用者名が記入されたユーザが、許可情報管理テーブル211Aに登録されている登録ユーザであるか否かを判定する(S10)。
【0053】
そして、許可情報取得手段201が、そのユーザが登録ユーザではないと判定した場合には(S10:No)、許可情報取得手段201は、電子メール等の通知手段により、申請情報を記録した申請メールを管理装置4に送信する(S11)。
【0054】
そして、管理装置4は、その受信した申請メールに基づいて、利用申請機能に対する利用の許可及び不許可を判定する。そして、管理装置4は、その判定した結果を示す許可情報と、利用を許可すると判定した場合にはその利用申請機能を利用するに当たり利用を許可する設定内容を示す利用許可内容とを結果メールとして画像処理装置2に送信する。
【0055】
次に、許可情報取得手段201は、管理装置4からの結果メールを受信すると(S12)、その結果メールに含まれている判定結果情報において利用申請機能の利用が許可されなかった場合には(S30:No)、制御部20は、その旨を示す申請処理中止メッセージを表示して(S4)、終了する。
【0056】
一方、判定結果情報により利用申請機能の利用が許可された場合には(S30:Yes)、シート発行手段202は、図4に例示する許可シート12Aを発行、すなわち、シートIDを新たに発行し、その発行したシートIDを含む許可シート12Aを印刷部25により印刷して(S40)、終了する。
【0057】
また、上記ステップS10において、許可情報取得手段201が、そのユーザが登録ユーザであると判定した場合には(S10:Yes)、そのユーザは、簡易申請対象として処理する(S20)。すなわち、許可情報取得手段201は、管理装置4に対する申請メールを送信することなく、上記ステップS30に進み、申請フォームに記入された申請情報に対して許可するか否かを許可情報管理テーブル211Aに基づいて判定し(S30)利用を許可しない場合には(S30:No)、申請処理中止メッセージを表示し(S4)、利用を許可する場合には(S30:Yes)、許可シート12Aを発行して(S40)、終了する。
【0058】
(利用処理)
図6は、許可シート12Aを用いた利用処理の動作を示すフローチャートである。ここでは、画像処理装置2を利用する機能として原稿13のコピー処理を行う場合について説明する。
【0059】
まず、ユーザは、申請処理により印刷された許可シート12Aの地図127を参考にして画像処理装置2の設置場所に移動し、その許可シート12Aの所望の設定値125に対してチェックマークを記入する。そして、ユーザは、コピー対象の原稿13の先頭に、その記入済みの許可シート12Aを配置して、画像処理装置2の自動給紙装置にセットし、利用処理の開始指示を行う。
【0060】
次に、画像処理装置2の制御部20は、その開始指示を受け付けると、読取部24は、その自動給紙装置にセットされた先頭の許可シート12Aを読み取って画像データを生成する(S101)。
【0061】
次に、画像解析手段200は、その生成された画像データに対して解析処理を行い(S102)、その画像データが許可シート画像データであるか否かを判定する(S103)。例えば、解析処理により画像データの所定の領域に含まれるシートID120及び認証画像121を取得し、そのシートID120が既に利用済みでないか否か、その認証画像121を復号化して得た認証情報が正しいか否かに基づいて判定する。
【0062】
そして、画像解析手段200が、その画像データが許可シート画像データではないと判定した場合には(S103:No)、制御部20は、画像処理装置2を利用できない旨を示す利用不可メッセージを操作表示部23に表示して(S104)、終了する。
【0063】
一方、画像解析手段200が、その画像データが許可シート画像データであると判定した場合には(S103:Yes)、画像解析手段200は、その許可シート画像データから、利用許可機能123A及び利用許可内容124A等を取得し(S110)、さらにユーザが記入したチェックマークの位置を認識することにより、ユーザが選択した設定値125を示す設定指定情報を取得する(S111)。
【0064】
次に、利用管理手段203は、画像処理装置2においてコピー処理の利用が許可された枚数を示す利用可能枚数から「1」を減算する(S120)。なお、利用可能枚数は、1枚目の原稿13に対するコピー処理の際に初期値がセットされるカウンタである。
【0065】
次に、利用管理手段203は、利用可能枚数の残数がある、すなわち利用可能枚数が「1」以上の場合には(S121:Yes)、印刷部25は、上記で取得した利用許可内容及び設定指定情報に従って、1枚目の原稿13に対するコピー処理を行う(S122)。
【0066】
一方、利用管理手段203は、利用可能枚数の残数がない場合には(S121:No)、利用不可メッセージを操作表示部23に表示して(S104)、終了する。
【0067】
そして、上記のコピー処理を行い(S122)、制御部20が次の原稿13が存在すると判断した場合には(S123:Yes)、上記のステップS120に戻り、利用可能枚数の減算(S120)、利用可能枚数の残数判定(S121)、コピー処理(S122)を繰り返し行い、次の原稿13が存在しないと判断した場合には(S123:No)、利用処理を終了する。
【0068】
以上のようにして、許可シート12Aを用いて利用処理が行われると、その許可シート12Aから取得されたシートID120は、例えば、画像処理装置2の記憶部21に記憶され、その後同一のシートID120を有する許可シート12Aが読み取られた場合には、許可シートの判定(S103)において、その許可シート12Aによる画像処理装置2の利用は制限される。
【0069】
[第2の実施の形態]
本発明の第2の実施の形態に係る画像処理システムは、第1の実施の形態と比較して、画像処理装置2の記憶部21に記憶されている画像処理プログラム210Aによって実現される申請処理が一部異なるものであり、その他の端末装置3、管理装置4及びネットワーク10は同様に構成されている。
【0070】
画像処理装置2の制御部20は、後述の図9(申請処理)及び図6(利用処理)のフローチャートに示すような画像処理プログラム210Aに従って動作することにより、第1の実施の形態の画像解析手段200及び利用管理手段203の他に、ユーザのメードアドレスを記入するメールアドレス記入欄を設けた申請フォームを印刷するシート発行手段202、及び申請フォームのメールアドレス記入欄に記入されたメールアドレス宛てに、管理装置4から受信した結果メールを送信する許可情報取得手段201等として機能する。
【0071】
また、許可情報取得手段201は、シート発行手段202により許可シート12Aが発行された場合には、その許可シート12AのシートIDを許可情報管理テーブル211Aに記憶する。
【0072】
図7は、メールアドレス記入欄にメールアドレスが記入された記入済み申請フォームの一例を示す図である。この記入済み申請フォーム11Bには、図2(a)に例示する申請フォーム11と同様に、利用者記入欄110、所属記入欄111、申請理由記入欄112及び利用申請機能113の他に、メールアドレス記入欄117が印刷されている。メールアドレス記入欄117には、記入事項115として、ユーザによりメールアドレスが記入される。
【0073】
図8は、許可情報管理テーブルの一例を示す図である。この許可情報管理テーブル211Bには、シート発行手段202により許可シート12Aが発行される場合に付与されるシートID2111を含む追加レコード2110が追加される。
【0074】
(第2の実施の形態の動作)
次に、本発明の第2の実施の形態に係る画像処理システムの申請処理について図9のフローチャートに従って説明する。なお、利用処理は、第1の実施の形態と同様のため、その説明を省略する。
【0075】
まず、ユーザが、図7に例示する記入済み申請フォーム11Bを用いて読取指示を行うと、制御部20は、その読取指示を受け付けて、読取部24は、その記入済み申請フォーム11Bを読み取って画像データを生成する(S1)。
【0076】
次に、画像解析手段200は、その画像データに対して解析処理を行い(S2)、その画像データが申請フォーム画像データであるか否かを判定し(S3)、申請フォーム画像データでないと判定した場合には(S3:No)、制御部20は、申請処理中止メッセージを表示して(S4)、終了する。
【0077】
一方、画像解析手段200が、その画像データが申請フォーム画像データであると判定した場合には(S3:Yes)、画像解析手段200は、その画像データから申請情報を取得する。
【0078】
次に、許可情報取得手段201は、その取得した申請情報に基づいて、申請処理を行っているユーザが登録ユーザであるか否かを判定する(S10)。
【0079】
そして、許可情報取得手段201が、そのユーザが登録ユーザではないと判定した場合には(S10:No)、許可情報取得手段201は、申請メールを管理装置4に送信する(S11)。
【0080】
次に、許可情報取得手段201は、管理装置4からの結果メールを受信すると(S12)、ユーザによりメールアドレス記入欄117に記入されたメールアドレス宛てに管理装置4から受信した結果メールを送信する(S13)。したがって、ユーザは、画像処理装置2の設置場所から離れた場所にいる場合でも、結果メールを受信して、判定結果情報を確認することができる。
【0081】
そして、許可情報取得手段201は、その結果メールの判定結果情報により利用申請機能の利用が許可された場合には(S30:Yes)、許可情報取得手段201は、シート発行手段202により新たに発行されたシートIDを含む追加レコードを許可情報管理テーブル211Bに登録して(S41)、終了する。一方、許可情報取得手段201は、利用が許可されなかった場合には(S30:No)、申請処理を終了する。
【0082】
また、上記ステップS10において、許可情報取得手段201が、そのユーザが登録ユーザであると判定した場合には(S10:Yes)、そのユーザは、簡易申請対象として処理し(S20)、シート発行手段202は、第1の実施の形態と同様の許可シート12Aを発行して(S40)、終了する。
【0083】
以上のようにして、ステップS13においてユーザが端末装置3により受信した結果メールを表示し、利用が許可されたことを確認すると、ユーザは、同一の申請フォームを用いて再度申請を行う。この場合には、そのユーザの申請情報は、ステップS10において登録ユーザと判定され(S10:Yes)、追加レコードに対応する許可シート12Aが発行されるため(S40)、ユーザは、その許可シート12Aを用いて画像処理装置2を利用することができる。
【0084】
[第3の実施の形態]
本発明の第3の実施の形態に係る画像処理システムは、第1の実施の形態と比較して、画像処理装置2の記憶部21に記憶されている画像処理プログラム210Aによって実現される利用処理が一部異なるものであり、その他の端末装置3、管理装置4及びネットワーク10は同様に構成されている。
【0085】
画像処理装置2の制御部20は、図5(申請処理)及び後述の図11(利用処理)のフローチャートに示すような画像処理プログラム210Aに従って動作することにより、第1の実施の形態の画像解析手段200及び許可情報取得手段201の他に、コピー処理における利用可能枚数が記録された許可シートを印刷するシート発行手段202、及び許可シートに記録された利用可能枚数に基づいて、利用可能枚数を管理する利用管理手段203等として機能する。
【0086】
図10は、利用可能枚数が印刷された許可シートの一例を示す図である。この許可シート12Bには、図4に例示する許可シート12Aと同様に、シートID120、認証画像121利用者名122、利用許可機能123A、利用許可内容124A、設定値125、地図127の他に、利用可能枚数128が印刷されている。
【0087】
(第3の実施の形態の動作)
次に、本発明の第3の実施の形態に係る画像処理システムの利用処理について図11のフローチャートに従って説明する。なお、申請処理は、第1又は第2の実施の形態と同様のため、その説明を省略する。
【0088】
まず、ユーザが、コピー対象の原稿13の先頭に、記入済みの許可シート12Bを配置して、画像処理装置2にコピー指示を行う。画像処理装置2の制御部20は、そのコピー指示を受け付けると、読取部24は、その許可シート12Bを読み取って画像データを生成する(S101)。
【0089】
次に、画像解析手段200は、その画像データに対して解析処理を行い(S102)、その画像データが許可シート画像データであるか否かを判定し(S103)、許可シート画像データではないと判定した場合には(S103:No)、制御部20は、利用不可メッセージを表示して(S104)、終了する。
【0090】
一方、画像解析手段200が、その画像データが許可シート画像データであると判定した場合には(S103:Yes)、画像解析手段200は、その許可シート画像データから利用許可機能、利用許可内容等を取得し(S110)、設定指定情報を取得する(S111)。
【0091】
そして、画像解析手段200は、同様の解析処理により、その画像データから利用可能枚数を取得する(S112)。
【0092】
次に、利用管理手段203は、その取得された利用可能枚数から「1」を減算し(S120)、利用可能枚数の残数がある場合には(S121:Yes)、印刷部25は、上記で取得した利用許可内容及び設定指定情報に従って、1枚目の原稿13に対するコピー処理を行う(S122)。
【0093】
一方、利用管理手段203は、利用可能枚数の残数がない場合には(S121:No)、利用不可メッセージを表示して(S104)、終了する。
【0094】
そして、原稿13に対する一連のコピー処理(S120〜S122)が終わると(S123:No)、シート発行手段202は、最後の原稿13に対するコピー処理を行った際の利用可能枚数を利用管理手段203から受け取り、その利用可能枚数128を記録した新しい許可シート12Bを発行して(S130)、終了する。
【0095】
以上のようにして発行された新しい許可シート12Bを用いて、ユーザは、その新しい許可シート12Bに記録されている利用可能枚数128だけ再度画像処理装置2を再び利用することができる。
【0096】
また、利用可能枚数を管理する方法としては、許可シート12Bに利用可能枚数128を印刷する他に、例えば、許可情報管理テーブル211Aに利用可能枚数を記憶するようにしてもよい。
【0097】
図12は、利用可能枚数を記憶した許可情報管理テーブル211Cの一例を示す図である。この許可情報管理テーブル211Cには、利用可能枚数2112の列が追加されており、ユーザ毎に利用可能枚数2113が記憶されている。利用可能枚数2112は、原稿13に対するコピー処理が行われると、そのコピー処理を行った原稿13の枚数だけ減算されて、コピー処理の最中に「0」になった場合には、その旨を示す利用不可メッセージが表示される。
【0098】
[第4の実施の形態]
図13は、本発明の第4の実施の形態に係る画像処理システムの概略構成の一例を示す全体図である。この画像処理システム1Bは、原稿13、設定フォーム14及び指示シート15を光学的に読み取る画像読取装置5と、設定フォーム14に基づく指示シート15を印刷する画像形成装置6と、第1の実施の形態と同様の第1及び第2の端末装置3A,3Bと、ネットワーク10とから構成されている。なお、図13では、画像読取装置5及び画像形成装置6はそれぞれ1台であるが、2台以上でもよい。
【0099】
(画像読取装置)
画像読取装置5は、この画像読取装置5の各部を制御する、例えば、CPU等により実現される制御部50と、各種のプログラムやデータ等を記憶するROM,RAM,ハードディスク等により実現される記憶部51と、ネットワーク10に接続された、例えば、ネットワークインタフェースカードにより実現される通信部52と、ディスプレイの表面にタッチパネルを重畳して構成された、例えば、タッチパネルディスプレイや、スタートキー等のハードキーを備えた操作表示部53と、例えば、自動給紙装置(ADF)により供給される原稿13等をイメージセンサ等により光学的に読み取って、デジタルデータとしての画像データを生成する読取部54とから構成されている。
【0100】
このような画像読取装置5は、例えば、スキャナ、デジタルカメラ等により構成することができる。
【0101】
記憶部51には、後述する図18のフローチャートに示すような制御プログラム510等が記憶されている。
【0102】
制御部50は、制御プログラム510に従って動作することにより、読取部54により設定フォーム14及び指示シート15を読み取って生成された画像データに対する解析処理を行って後述の蓄積情報を取得する画像解析手段500等として機能する。
【0103】
(画像形成装置)
画像形成装置6は、この画像形成装置6の各部を制御する、例えば、CPU等により実現される制御部60と、各種のプログラムやデータ等を記憶するROM,RAM,ハードディスク等により実現される記憶部61と、ネットワーク10に接続された、例えば、ネットワークインタフェースカードにより実現される通信部62と、ディスプレイの表面にタッチパネルを重畳して構成された、例えば、タッチパネルディスプレイや、スタートキー等のハードキーを備えた操作表示部63と、指示シート15等の印刷物を出力する印刷部64とから構成されている。
【0104】
このような画像形成装置6は、例えば、プリンタ、複合機及び複写機等により構成することができる。
【0105】
記憶部61には、後述する図19のフローチャートに示すような画像処理プログラム610、蓄積情報管理テーブル611、及び蓄積データ612等が記憶されている。
【0106】
蓄積データ612は、読取部54により原稿13を読み取って生成された画像データであり、設定フォーム15により指定された記憶部61の蓄積先に記憶蓄積される。
【0107】
制御部60は、画像処理プログラム610に従って動作することにより、画像読取装置5により取得された蓄積情報及び蓄積データ612を蓄積情報管理テーブル611Bにより管理する蓄積情報管理手段600、蓄積データ612が記憶されたとき、その蓄積情報に基づく指示シート15を発行するシート発行手段601等として機能する。
【0108】
図14(a)は、画像形成装置6により印刷された設定フォーム14の一例を示す図である。この設定フォーム14は、蓄積データ612を記憶部61に記憶する際に用いる用紙であり、シート発行手段601により予め準備されているフォーム情報に基づいて、印刷部64を介して印刷される。
【0109】
設定フォーム14には、蓄積データ612を記憶する際の条件を設定する設定項目として、蓄積先140A、蓄積種類140B、パスワード140C、保存期間140D、パスワード省略140E及びシート鍵140Fと、それらの設定項目にそれぞれ対応する設定値141と、各設定値141に対してチェックマークを記入するためのチェックボックス142とが印刷されている。
【0110】
蓄積先140Aは、画像読取装置5に接続されている画像形成装置6、又は予め登録されている画像形成装置6が印刷され、その中から蓄積データ612を記憶する画像形成装置6を指定する設定項目である。
【0111】
蓄積種類140Bは、蓄積データ612を記憶する際の種類を指定する設定項目である。候補「蓄積」が指定された場合には、指示シート15及び画像形成装置6の操作表示部63を介して、その蓄積データ612に対する印刷処理や削除処理等の処理要求が可能になる。また、候補「シークレット」が指定された場合には、指示シート15による処理要求だけが可能になる。すなわち、候補「シークレット」が指定された場合には、蓄積データ612の存在が隠された状態となる。
【0112】
パスワード140Cは、蓄積データ612に対する処理要求の際に、パスワード入力を行うか否かを指定する設定項目である。候補「あり」を指定した場合には、チェックボックス142によりパスワードを指定し、候補「キー入力希望」を指定した場合には、設定フォーム14の読取時にパスワードを入力する。その指定又は入力されたパスワードと、処理要求の際に入力されたパスワードとが一致したとき、処理要求に応じた処理が実行される。なお、ここではパスワードを4桁の数字としているが、これに限られない。
【0113】
保存期間140Dは、蓄積データ612を記憶してから削除されるまでの期間を指定する設定項目である。
【0114】
パスワード省略140Eは、指示シート15による処理要求を行う場合には、パスワードの入力を省略するか否かを指定する設定項目である。候補「省略」が指定された場合には、画像形成装置6に対する操作により処理要求を行う場合には、パスワード入力が必要だが、指示シート15を介して処理要求を行う場合には、パスワード入力が不要となる。
【0115】
シート鍵140Fは、処理要求に応じた処理を行う際に、指示シート15を蓄積データ612にアクセスするための鍵として利用するか否かを指定する設定項目である。すなわち、候補「使用する」を選択された場合には、処理要求の際には、指示シート15の読取が必要とされる。なお、蓄積種類140Bにおいて候補「シークレット」が指定されている場合には、指示シート15の読取が必要とされるため、この設定項目は無効となる。
【0116】
図14(b)は、チェックマークが記入された記入済み設定フォームの一例を示す図である。記入済み設定フォーム14Aには、ユーザが所望の設定値141に対応するチェックボックス142にチェックマーク143が記入されている。
【0117】
図15(a)及び(b)は、蓄積情報管理テーブルの一例を示す図である。図15(a)に例示する蓄積情報管理テーブル611Aには、1つの蓄積情報を1レコードとして、複数の蓄積情報が記憶されている。各蓄積情報は、記入済み設定フォーム14Aの読取結果に応じて取得される。
【0118】
蓄積情報は、設定フォーム14が読み取られた際にデータが付与される、例えば、蓄積データID、ユーザ名、ドキュメント名、日時等のフィールドと、設定フォーム14の設定項目に対応する設定値を記憶する、蓄積種類、パスワード、保存期間、パスワード省略、シート鍵等のフィールドとからなる。なお、再印刷用パスワードは、必要に応じて管理者により登録される。
【0119】
すなわち、蓄積情報管理テーブル611Aが、図15(a)に例示する状態において、図14(b)の記入済み設定フォーム14Aが読み取られた際には、図15(b)に例示する蓄積情報管理テーブル611Bのように、記入済み設定フォーム14Aに対してチェックマーク143が記入された設定値に対応する追加レコード6110が、蓄積情報管理手段600により最下行に追加された状態に更新される。
【0120】
図16は、画像形成装置6により印刷された指示シートの一例を示す図である。この指示シート15は、記入済み設定フォーム14Aに基づいて蓄積データ612が記憶されたときに印刷部25により印刷され、その蓄積データ612に対する処理要求を行うために用いられる用紙である。
【0121】
指示シート15には、その中央に、蓄積データ612に対する処理を実行する上で必要とされる認証画像150と、その下に、蓄積データ612の削除処理を指示する際にチェックマークが記入されるチェックボックス151とが印刷されている。
【0122】
認証画像150は、蓄積データ612の蓄積先を示すアクセス情報として、例えば、蓄積データIDが、暗号化された状態で記録されている。また、認証画像150は、画像読取装置5により読み取り可能な機械可読符号であればよく、例えば、バーコード等の1次元コードや、QRコード(登録商標)、グリフコード(登録商標)等の2次元コードでもよいし、文字列等でもよい。なお、アクセス情報は、蓄積データIDの他に、蓄積データ611のドキュメント名でもよいし、これに限られない。
【0123】
指示シート15は、画像処理の内容として、チェックボックス151にチェックマークが記入された場合には、蓄積データ612の削除処理を指示するものであり、チェックボックス151にチェックマークが記入されていない場合には、蓄積データ612の印刷処理を指示するものである。なお、指示シート15は、例えば、蓄積データ612を添付した電子メールの送信、蓄積データ612の移動等のその他の画像処理の内容を指示可能であってもよい。
【0124】
(第4の実施の形態の動作)
次に、本発明の第4の実施の形態に係る画像処理システムの動作について、図17〜図22を参照して説明する。
【0125】
図17は、画像処理システム1Bの全体の動作の一例を示す図である。まず、画像読取装置5の制御部50は、ユーザによる設定フォーム14の出力指示を受け付けると、その旨を示す設定フォーム出力要求を画像形成装置6にネットワーク10を介して送信する(S201)。
【0126】
画像形成装置6の制御部60は、設定フォーム出力要求を受信すると、印刷部64により、図14(a)に例示するような設定フォーム14を印刷する(S202)。
【0127】
次に、ユーザは、その印刷された設定フォーム14に対して、所望の設定値141のチェックボックス142にチェックマーク143を記入する(S203)。そして、ユーザは、その記入済み設定フォーム14Aを、原稿13の先頭に配置した状態で画像読取装置5にセットし、読取指示を行う(S204)。
【0128】
次に、画像読取装置5の制御部50は、その読取指示を受け付けると、読取部54により記入済み設定フォーム14A及び原稿13を順次読み取って、設定フォーム画像データ及び原稿画像データを生成する。そして、画像解析手段500は、その生成された設定フォーム画像データに対して解析処理を行い、ユーザによりチェックマーク143が記入された位置を認識することにより、蓄積情報を取得する。そして、制御部50は、その取得した蓄積情報とともに、原稿画像データを画像形成装置6に送信する(S205)。
【0129】
次に、制御部60は、その蓄積情報及び原稿画像データを受信すると、蓄積情報管理手段600は、その受信した蓄積情報の不備、及び記憶部61の空き容量を確認し、不備がない場合や空き容量が十分の場合には、その蓄積情報に対して蓄積処理を許可すると判断する。
【0130】
そして、蓄積情報管理手段600は、その原稿画像データを蓄積データ612として記憶部61に記憶するとともに、その蓄積情報に対して新たな蓄積データIDを付与したレコードを蓄積情報管理テーブル611に追加し、蓄積情報管理テーブル611を更新する(S206)。
【0131】
そして、制御部60は、その蓄積情報及び原稿画像データを受信すると、蓄積情報管理手段600は、その原稿画像データを蓄積データ612として記憶部61に記憶するとともに、その蓄積情報に対して新たな蓄積データIDを付与したレコードを蓄積情報管理テーブル611に追加し、蓄積情報管理テーブル611を更新する(S206)。
【0132】
次に、シート発行手段601は、その新たな蓄積データIDを含む指示シート15を印刷部64により印刷する(S207)。
【0133】
その後、ユーザが、その蓄積データ612の印刷処理及び削除処理を行う際には、上記ステップS207において印刷された指示シート15を用いて、画像読取装置5に読取指示を行う(S208)。
【0134】
次に、制御部50は、その指示シート15に対する読取指示を受け付けると、その指示シート15の認証画像150に記録された蓄積データIDを取得し、その蓄積データIDを含む処理要求を画像形成装置6に送信する(S209)。
【0135】
次に、制御部60は、その処理要求を受信すると、蓄積情報管理手段600は、処理要求に含まれる蓄積データIDに基づいて、その蓄積データIDに対応する蓄積データ612を特定する(S210)。なお、上記ステップS209(画像読取装置)、S210(画像形成装置)の動作の詳細は、それぞれ図18及び図19を用いて後述する。
【0136】
そして、制御部60は、処理要求により印刷処理が要求されている場合には、その特定された蓄積データ612に対して印刷処理を行い、原稿13と同等の内容が印刷された印刷物を出力する(S211)。なお、処理要求により削除処理が要求されている場合には、蓄積情報管理手段600は、その特定された蓄積データ612を削除するとともに、蓄積情報管理テーブル611からその蓄積データIDに対応するレコードを削除する。
【0137】
(画像読取装置の指示シート読取動作)
図18は、画像読取装置5における指示シート読取時の動作の一例を示すフローチャートである。
【0138】
画像読取装置5の制御部50は、指示シート15に対する読取指示を受け付けると、読取部54は、指示シート画像データを生成する(S301)。そして、画像解析手段500は、その生成された指示シート画像データに含まれる認証画像150に対して、復号化処理を行って、蓄積データIDを取得する(S302)。そして、制御部50は、その蓄積データIDを含み、指示シート15により指示された印刷処理又は削除処理のいずれかを示す処理要求を画像形成装置6に送信する(S303)。
【0139】
次に、制御部50は、画像形成装置6からのパスワード入力要求の有無を判定する(S310)。そして、制御部20は、パスワード入力要求がない場合には(S310:No)、画像形成装置6からの処理完了通知の受信を待った後(S311)、処理完了を示す処理完了メッセージを操作表示部53に表示して(S312)、終了する。なお、制御部50は、エラー通知を受信した場合には、そのエラー通知に対応するエラーメッセージを表示する。
【0140】
一方、上記ステップS310において、パスワード入力要求がある場合には(S310:Yes)、制御部50は、パスワードを入力するパスワード入力画面を表示して、パスワードの入力を操作表示部53により受け付ける。その際、制御部50は、パスワードの入力がユーザによりキャンセルされたことを検出すると(S320:Yes)、処理中止要求を画像形成装置6に送信する(S330)。
【0141】
また、制御部50は、ユーザにより入力されたパスワードを検出すると(S320:No)、そのパスワードを画像形成装置6に送信する(S321)。そして、制御部50は、上記ステップS310に戻り、パスワード入力要求の有無を判定する(S310)。ここでは、送信したパスワードが、画像形成装置6において登録されているパスワードと一致した場合には、パスワード入力要求はないと判定されるが(S310:No)、一致しなかった場合には、パスワード入力要求があると判定され(S310:No)、再びパスワード入力画面を表示する。
【0142】
(画像形成装置の処理動作)
図19は、画像形成装置6における処理要求受信時の動作の一例を示すフローチャートである。
【0143】
画像形成装置6の制御部60は、画像読取装置5から処理要求を受信すると(S401)、蓄積情報管理手段600は、その処理要求に含まれる蓄積データIDに対応する蓄積情報を蓄積情報管理テーブル611から取得する(S402)。
【0144】
次に、蓄積情報管理手段600は、その取得した蓄積情報により特定される蓄積データ612が記憶部61に記憶されているか否かを判定する(S403)。そして、蓄積情報管理手段600は、蓄積データ612が記憶部61に記憶されていない場合には(S403:No)、その旨を示すエラー通知を画像読取装置5に送信し(S440)、終了する。
【0145】
一方、蓄積データ612が記憶部61に記憶されている場合には(S403:Yes)、蓄積情報管理手段600は、取得した蓄積情報においてシート鍵の設定項目が「ON」になっているか判定し(S410)、「ON」の場合には(S410:Yes)、シート鍵が一致、すなわち、指示シート15が正常に読み取られたか否かを判定する(S411)。
【0146】
そして、指示シート15が正常に読み取られなかった場合には(S411:No)、蓄積情報管理手段600は、その旨を示すエラー通知を画像読取装置5に送信し(S440)、終了する。
【0147】
また、指示シート15が正常に読み取られた場合には(S411:Yes)、蓄積情報管理手段600は、パスワードが設定されているか否かを判定する(S420)。そして、パスワードが設定されている場合には(S420:Yes)、さらにパスワード省略の設定項目が「ON」になっているか判定する(S421)。
【0148】
そして、蓄積情報管理手段600は、パスワードが設定されていない場合(S420:No)、及びパスワードが設定されていてもパスワード省略の設定項目が「ON」になっている場合には(S421:Yes)、制御部60は、蓄積データ612に対して処理要求に応じた処理を実行する。
【0149】
そして、制御部60は、その処理を完了すると、その旨を示す完了通知を画像読取装置5に送信し(S431)、終了する。
【0150】
一方、上記ステップS421において、パスワード省略の設定項目が「ON」になっていない場合には(S421:No)、制御部60は、パスワード入力要求を画像読取装置5に送信し(S422)、画像読取装置5からパスワードを受信するまで待機し(S423)、パスワードを受信すると、その受信したパスワードが、蓄積情報に記録されたパスワードと一致するか否かを判定する(S424)。なお、処理中止要求を受信している場合には、処理要求に応じた処理を中止する。
【0151】
そして、制御部60は、パスワードが一致する場合には(S424:Yes)、蓄積データ612に対する処理を実行し(S430)、処理完了通知を送信する(S431)。一方、制御部60は、パスワードが一致しない場合には(S424:Yes)、その旨を示すエラー通知を送信する(S440)。
【0152】
(指示シートに関する各種対処方法)
次に、指示シート15を破損又は紛失等した場合の対処方法について、図20〜図22を参照して説明する。ここでは、ユーザは、第1の端末装置3Aを操作し,管理者は、第2の端末装置3Bを操作するものとする。
【0153】
図20(a)は、管理者による蓄積データへのアクセス方法を示す図である。ユーザが、指示シート15を破損又は紛失等の理由により蓄積データ612にアクセスできなくなったことを管理者に通知すると(S501)、その管理者は、画像形成装置6に対して管理者モードで起動する(S502)。
【0154】
そして、ユーザが蓄積データ612の削除処理を要求した場合には、管理者は蓄積データ612にアクセスし、記憶部61から蓄積データ612を削除する(S503)。
【0155】
また、ユーザが、蓄積データ612の印刷処理、又は指示シート15の再印刷処理を要求した場合には、管理者は蓄積データ612にアクセスし、ユーザが指定した蓄積データ612の印刷、又はその蓄積データ612に対する指示シート15の再印刷を行う(S504)。そして、管理者は、ユーザに対して、ユーザからの要求に対する処理を完了したことを通知する(S505)。
【0156】
そして、管理者から通知を受けたユーザは、蓄積データ612の印刷処理、又は指示シート15の再印刷処理を要求していた場合には、画像形成装置6にて印刷物を取得する(S506)。
【0157】
図20(b)は、管理者による蓄積情報管理テーブルの変更方法を示す図である。ユーザが、蓄積データ612にアクセスできなくなったことを管理者に通知すると(S511)、管理者は、画像形成装置6を管理者モードで起動し、要求に応じて蓄積情報管理テーブル611を変更する(S512)。そして、管理者は、その要求された変更を完了したことをユーザに通知する(S513)。
【0158】
次に、管理者からの通知を受けたユーザは、画像形成装置6を操作して、蓄積データ612へアクセスする(S514)。そして、ユーザは、蓄積データ612の削除(S515)や、蓄積データ612の印刷又は指示シート15の再印刷を行う(S516)。
【0159】
図21は、指示シート15の再印刷方法を示す図である。ユーザが、蓄積データ612にアクセスできなくなったことを管理者に通知し、指示シート15を再印刷するためのパスワードを通知する(S521)。
【0160】
管理者は、画像形成装置6を管理者モードで起動し、その通知されたパスワードに応じて蓄積情報管理テーブル611の再印刷用パスワードを登録する(S522)。
【0161】
次に、管理者は、パスワードを登録したことをユーザに通知すると(S523)、ユーザは、画像形成装置6にて指示シート15の再印刷を指示し、登録したパスワードを入力する(S524)。
【0162】
そして、画像形成装置6は、指示シート15の再印刷を行い(S525)、蓄積情報管理テーブル611に登録された再印刷用パスワードを削除する。そして、ユーザは、その指示シート15を取得する(S526)。
【0163】
図22(a)及び(b)は、再印刷用パスワードが登録及び削除された蓄積情報管理テーブルの一例を示す図である。図22(a)に例示する蓄積情報管理テーブル611Cでは、管理者により再印刷用パスワード6111が登録されており、図22(b)に例示する蓄積情報管理テーブル611Dでは、その登録された再印刷用パスワード6111が削除されている。
【0164】
[他の実施の形態]
なお、本発明は、上記各実施の形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々な変形が可能である。例えば、上記各実施の形態では、画像処理装置及び画像形成装置の各種の手段を、制御部と画像処理プログラムとによって実現したが、それらの一部または全部を特定用途向け集積回路(ASIC:Application Specific IC)等のハードウェアによって実現してもよい。
【0165】
また、第4の実施の形態では、画像形成装置の記憶部に画像処理プログラムが記憶されていたが、画像読取装置の記憶部に同様の画像処理プログラムを記憶し、画像読取装置の制御部と画像処理プログラムとによって同様の各手段を実現してもよい。
【0166】
また、上記各実施の形態で使用される画像処理プログラムは、CD−ROM等の記録媒体から装置内の記憶部に読み込んでもよく、インターネット等のネットワークに接続されているサーバ等から装置内の記憶部にダウンロードしてもよい。
【0167】
また、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で上記各実施の形態の構成要素を任意に組み合わせることができる。例えば、上記各実施の形態における画像処理システムは、各装置が有する機能やデータ等を画像処理システム全体として備えていればよく、それらの機能やデータ等が、1つの装置に備えられていてもよいし、他の装置に分割して備えられていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0168】
【図1】図1は、本発明の第1の実施の形態に係る画像処理システムの概略構成の一例を示す全体図である。
【図2】図2(a)は、申請フォームの一例を示す図であり、図2(b)は、図2(a)の申請フォームに所定の事項が記入された記入済み申請フォームの一例を示す図である。
【図3】図3は、許可情報管理テーブルの一例を示す図である。
【図4】図4は、許可シートの一例を示す図である。
【図5】図5は、本発明の第1の実施の形態に係る記入済み申請フォームを用いた申請処理を示すフローチャートである。
【図6】図6は、本発明の第1の実施の形態に係る許可シートを用いた利用処理の動作を示すフローチャートである。
【図7】図7は、メールアドレス記入欄にメールアドレスが記入された記入済み申請フォームの一例を示す図である。
【図8】図8は、許可情報管理テーブルの一例を示す図である。
【図9】図9は、本発明の第2の実施の形態に係る記入済み申請フォームを用いた申請処理を示すフローチャートである。
【図10】図10は、利用可能枚数を記憶した許可情報管理テーブルの一例を示す図である。
【図11】図11は、本発明の第3の実施の形態に係る許可シートを用いた利用処理の動作を示すフローチャートである。
【図12】図12は、利用可能枚数を記憶した許可情報管理テーブルの一例を示す図である。
【図13】図13は、本発明の第4の実施の形態に係る画像処理システムの概略構成の一例を示す全体図である。
【図14】図14(a)は、設定フォームの一例を示す図であり、図14(b)は、図14(a)の設定フォームにチェックマークが記入された記入済み設定フォームの一例を示す図である。
【図15】図15(a)は、蓄積情報管理テーブルの一例を示す図であり、図15(b)は、記入済み設定フォームに対応するレコードが追加された蓄積情報管理テーブルの一例を示す図である。
【図16】図16は、指示シートの一例を示す図である。
【図17】図17は、本発明の第4の実施の形態に係る画像処理システムの全体の動作の一例を示す図である。
【図18】図18は、本発明の第4の実施の形態に係る画像読取装置における指示シート読取時の動作の一例を示すフローチャートである。
【図19】図19は、本発明の第4の実施の形態に係る画像形成装置における処理要求受信時の動作の一例を示すフローチャートである。
【図20】図20(a)は、管理者による蓄積データへのアクセス方法を示す図であり、図20(b)は、管理者による蓄積情報管理テーブルの変更方法を示す図である。
【図21】図21は、指示シートの再印刷方法を示す図である。
【図22】図22(a)は、管理者により再印刷用パスワードが登録された蓄積情報管理テーブルの一例を示す図であり、図22(b)は、登録された再印刷用パスワードが削除された蓄積情報管理テーブルの一例を示す図である。
【符号の説明】
【0169】
1A,1B…画像処理システム、2…画像処理装置、3,3A,3B…端末装置、4…管理装置、5…画像読取装置、6…画像形成装置、10…ネットワーク、11,11A,11B…申請フォーム、12,12A,12B…許可シート、13…原稿、14,14A…設定フォーム、15…指示シート、20…制御部、21…記憶部、22…通信部、23…操作表示部、24…読取部、25…印刷部、50…制御部、51…記憶部、52…通信部
53…操作表示部、54…読取部、60…制御部、61…記憶部、62…通信部、63…操作表示部、64…印刷部、110…利用者記入欄、111…所属記入欄、112…申請理由記入欄、113…利用申請機能、114…チェックボックス、115…記入事項、116…チェックマーク、117…メールアドレス記入欄、シートID120、121…認証画像、122…利用者名、123A…利用許可機能、123B…利用禁止機能、124A…利用許可内容、124B…利用禁止内容、125…設定値、126…チェックボックス、127…地図、128…利用可能枚数、140A…蓄積先、140B…蓄積種類、140C…パスワード、140D…保存期間、140E…パスワード省略、140F…シート鍵、141…設定値、142…チェックボックス、143…チェックマーク、150…認証画像、151…チェックボックス、200…画像解析手段、201…許可情報取得手段、202…シート発行手段、203…利用管理手段、210A…画像処理プログラム、211A〜211C…許可情報管理テーブル、500…画像解析手段、510…制御プログラム、600…蓄積情報管理手段、601…シート発行手段、610…画像処理プログラム、611,611A〜611D…蓄積情報管理テーブル、612…蓄積データ、2110…追加レコード、2111…シートID、2112…利用可能枚数、6110…追加レコード、6111…再印刷用パスワード

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の画像処理を申請する申請情報を受け付ける受付手段と、
前記申請情報に対して許可されたとき、前記申請情報に含まれる前記所定の画像処理の内容と、前記画像処理を実行する上で必要とされるアクセス情報とを含む記録媒体出力情報を生成する生成手段とを備えた画像処理装置。
【請求項2】
原稿から読み取られた画像情報の蓄積処理を申請する申請情報を受け付ける受付手段と、
前記申請情報に対して許可されたとき、前記画像情報の画像処理の内容と、前記画像情報の蓄積先を示すアクセス情報とを含む記録媒体出力情報を生成する生成手段とを備えた画像処理装置。
【請求項3】
前記受付手段は、複数の画像処理のうち指定された画像処理を申請する申請情報を受け付け、
前記生成手段は、前記指定された画像処理のうち許可された画像処理があるとき、前記許可された画像処理の内容を含む前記記録媒体出力情報を生成する請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記生成手段は、前記アクセス情報を暗号化して前記記録媒体出力情報に記録する請求項1又は2に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記生成手段が生成する前記記録媒体出力情報は、前記申請情報に対して利用が許可された画像処理装置が設置された設置場所情報を含む請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記生成手段が生成する前記記録媒体出力情報は、前記画像処理の内容が部分的に制限される制限情報を含む請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項7】
所定の画像処理を申請する申請情報を受け付ける受付手段と、
前記申請情報に対して許可されたとき、前記申請情報に含まれる前記所定の画像処理の内容と、前記画像処理を実行する上で必要とされるアクセス情報とを含む記録媒体出力情報を生成する生成手段と、
前記生成手段により生成された前記記録媒体出力情報に基づいて、前記画像処理の内容及び前記アクセス情報を記録媒体に印刷する印刷手段と、
前記印刷手段により印刷された前記記録媒体から前記前記画像処理の内容及び前記アクセス情報を読み取る読取手段と、
前記読取手段により読み取られた前記アクセス情報が前記申請情報に対して許可された旨を示すとき、前記画像処理の内容を実行する処理実行手段とを備えた画像処理システム。
【請求項8】
所定の画像処理を申請する申請情報を受け付ける受付ステップと、
前記申請情報に対して許可されたとき、前記申請情報に含まれる前記所定の画像処理の内容と、前記画像処理を実行する上で必要とされるアクセス情報とを含む記録媒体出力情報を生成する生成ステップとをコンピュータに実行させるための画像処理プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公開番号】特開2009−225295(P2009−225295A)
【公開日】平成21年10月1日(2009.10.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−69613(P2008−69613)
【出願日】平成20年3月18日(2008.3.18)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】