画像処理装置及びその制御方法、情報処理装置及びその制御方法、プログラム
【課題】複数のディスプレイを有するシステムにおいて、各ディスプレイの特性を効率よく活用し、単体では実現できなかった情報表示を可能とする。
【解決手段】それぞれがディスプレイ104,114を備える複数の装置101,111を接続して構成された画像表示システムであって、複数の装置の少なくとも1つが、複数の装置のそれぞれのディスプレイの表示状態を共通に操作する操作部105と、複数の装置のそれぞれのディスプレイの特性を検出する検出部112と、検出部により検出されたそれぞれのディスプレイの特性に基づいて、それぞれのディスプレイに対して許容する表示機能のレベルを判定し、判定された表示機能のレベルに応じて複数の装置のそれぞれのディスプレイに表示を行わせる表示制御部112とを備える。
【解決手段】それぞれがディスプレイ104,114を備える複数の装置101,111を接続して構成された画像表示システムであって、複数の装置の少なくとも1つが、複数の装置のそれぞれのディスプレイの表示状態を共通に操作する操作部105と、複数の装置のそれぞれのディスプレイの特性を検出する検出部112と、検出部により検出されたそれぞれのディスプレイの特性に基づいて、それぞれのディスプレイに対して許容する表示機能のレベルを判定し、判定された表示機能のレベルに応じて複数の装置のそれぞれのディスプレイに表示を行わせる表示制御部112とを備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のディスプレイを備えるシステムにおいて、効率的に表示を行う技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
現在、様々なデバイスにディスプレイが搭載されている。例えば、コンパクトカメラにおいては、銀塩カメラからデジタルカメラに代わった際にディスプレイが搭載されたことにより、その場で撮影した画像を確認することが可能となった。このディスプレイ上に表示する内容は画像データのみならず、画像に付加された情報や各種設定メニューにいたるまで様々である。また、このディスプレイも近年では大画面化が進み、解像度や色再現性も豊かなものが普及している。この現象は、デジタルカメラにとどまることなく、プリンターや携帯電話や音楽プレイヤーといった情報機器を中心として非常に顕著である。
【0003】
一方、パーソナルコンピュータ、特にノートPCや携帯性を追求したPDA等の携帯端末では、小型化が進む傾向もあり、以前と比べてディスプレイは非常に小さくなっている例もある。
【0004】
各情報機器では接続性が高いものが多く、パーソナルコンピュータに各デバイスを接続することにより機能を拡張したり、プリンターとデジタルカメラを直接接続してダイレクトに印刷したりすることができる。このことにより、各装置単体では実現できない様々な機能を実現している。
【0005】
この場合、ディスプレイを有するデバイス同士を接続した際に、一方のディスプレイは使用しない、もしくは接続中であることを示す情報を表示していることが多く、複数のディスプレイを十分に活用できていないケースが多く見られる。また、接続されたデバイスのディスプレイは、解像度やアスペクト比などが異なるケースも想定され、各ディスプレイを活用した表示を実現しにくい現状がある。
【0006】
その中で、複数のディスプレイを備えたシステムにおいて、ディスプレイによって操作画面の表示を切り替えることによって、ユーザにとって必要のない画面を表示しない技術が提案されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平5−273947号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1に記載の技術は、ユーザにとって必要ない操作画面などを表示しないようにするにすぎず、複数のディスプレイの特性、例えば解像度や画面サイズの違いを活かして表示を行うことができない。
【0009】
従って、本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、複数のディスプレイを有するシステムにおいて、各ディスプレイの特性を効率よく活用できるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上述した課題を解決するために、本発明に係わる画像表示システムは、それぞれがディスプレイを備える複数の装置を接続して構成された画像表示システムであって、前記複数の装置の少なくとも1つが、前記複数の装置のそれぞれのディスプレイの表示状態を共通に操作する操作手段と、前記複数の装置のそれぞれのディスプレイの特性を検出する検出手段と、前記検出手段により検出されたそれぞれのディスプレイの特性に基づいて、それぞれのディスプレイに対して許容する表示機能のレベルを判定し、該判定された表示機能のレベルに応じて前記複数の装置のそれぞれのディスプレイに表示を行わせる表示制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0011】
また、本発明に係わる情報処理装置は、第1のディスプレイを備える外部装置と通信することが可能な情報処理装置であって、前記外部装置が操作されたことを示す操作情報を受信する受信手段と、前記操作情報に応じて、前記第1のディスプレイとは異なる第2のディスプレイへの画像の表示を制御する表示制御手段と、前記第1のディスプレイ及び前記第2のディスプレイの特性を検出する検出手段と、前記検出手段により検出されたそれぞれのディスプレイの特性に基づいて、前記第2のディスプレイに対して許容する表示機能のレベルを決定する決定手段とを備え、前記表示制御手段は、前記決定手段により決定された表示機能のレベルにしたがって前記画像の表示を制御することを特徴とする。
【0012】
また、本発明に係わる情報処理装置の制御方法は、第1のディスプレイを備える外部装置と通信することが可能な情報処理装置の制御方法であって、前記外部装置が操作されたことを示す操作情報を受信する受信工程と、前記操作情報に応じて、前記第1のディスプレイとは異なる第2のディスプレイに画像を表示する表示工程と、前記第1のディスプレイ及び前記第2のディスプレイの特性を検出する検出工程と、前記検出工程で検出されたそれぞれのディスプレイの特性に基づいて、前記第2のディスプレイに対して許容する表示機能のレベルを決定する決定工程と、前記表示工程では、前記決定工程により決定された表示機能のレベルにしたがって前記画像を表示することを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、複数のディスプレイを有するシステムにおいて、各ディスプレイの特性を効率よく活用することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の第1の実施形態に係わる、デジタルカメラとPCとを備えるシステムの概略構成を示す図である。
【図2】デジタルカメラを背面から見た外観図である。
【図3】レリーズボタンの周囲を上方から見た図である。
【図4】デジタルカメラにおいて、再生モードにてTELE/WIDEダイヤルに割り当てられている機能の一例を示す図である。
【図5】デジタルカメラにおいて、再生モードにてTELE/WIDEダイヤルに割り当てられている機能の一例を示す図である。
【図6】第1の実施形態において表示される画面の一例を示す図である。
【図7】第1の実施形態における処理を示すフローチャートである。
【図8】第1の実施形態における処理を示すフローチャートである。
【図9】第1の実施形態におけるカメラ表示情報の内容を示す図である。
【図10】第1の実施形態における処理を示すフローチャートである。
【図11】第1の実施形態において表示される画面の一例を示す図である。
【図12】第2の実施形態において表示される画面の一例示す図である。
【図13】第2の実施形態における表示情報の内容を示す図である。
【図14】第3の実施形態において表示される画面の一例を示す図である。
【図15】第3の実施形態において表示される画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の好適な実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0016】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係わる、画像処理装置の一例であるデジタルカメラ101と、情報処理装置の一例であるパーソナルコンピュータ(以下「PC」)111とを備える画像表示システムの概略構成を示す図である。
【0017】
デジタルカメラ101は、被写体像を光電変換して画像信号を生成する撮像部106を備える。また、表示装置としてのLCDディスプレイ104と、操作系105と、システム制御部102と、USBインターフェース103も備える。さらに、システム制御部102が実行する制御プログラムを格納したり、撮像部106で生成された画像信号を記憶したりするRAM107、不揮発性メモリ108も備える。
【0018】
LCDディスプレイ104は、カラー表示することが可能であり、デジタルカメラ101で撮影した画像を表示したり、各操作メニューを表示したりすることができる。操作系105は、複数のボタンから構成され、撮像部106の操作をしたり各種設定を行なったりすることができる。システム制御部102は、制御プログラムに従ってデジタルカメラ101の動作を制御する。また、ユーザーはLCDディスプレイ104に表示されたメニュー等を確認しながら、操作系105を使用して入力を行い、システム制御部102はデジタルカメラ101の動作を制御し、必要に応じてLCDディスプレイ104の表示を更新する。
【0019】
USBインターフェース103は、USB2.0等のUSB規格に準拠した有線インターフェースである。このUSBインターフェース103の代替として、IEEE802.11b規格等の無線LANに準拠した無線インターフェースを用いてもよい。システム制御部102で実行される制御プログラムは、前述したRAM107、不揮発性メモリ108などに記憶されている。
【0020】
パーソナルコンピュータ(PC)などからなるコンピュータ111(以下、「PC111」)は、システム制御部112とUSBインターフェース113を有する。また、システム制御部112が実行する制御プログラムを格納したり、各種のデータを記憶するRAM117、HDD(ハードディスクドライブ)118も備える。
【0021】
PC111は、キーボード115とマウス116からユーザー入力を受け付け、システム制御部112にて演算処理を行い、ディスプレイ114に映像を出力する。図1では、ディスプレイ114とキーボード115とマウス116とを外部接続する形態で示したが、PC111と一体型になっていてもよい。システム制御部112で実行される制御プログラムは、前述したRAM117、HDD118などに記憶されている。
【0022】
デジタルカメラ101及びPC111は、USBインターフェース103と113とを介することにより通信し、互いにデータを送受信することが可能である。
【0023】
図2は、デジタルカメラ101を背面から見た外観図である。LCDディスプレイ104は撮影モード時にはファインダーとして被写体を表示してレリーズボタン202にて撮影を行なう。再生モード時には撮影済みの画像を表示することができ、十字キーボタン203を使用して画像送りなどを行なうことができる。また、これらのモードはモード切替スイッチ205で切り替えることができる。決定ボタン204やその他のボタン等を使用して、各モードにおいてデジタルカメラ101を操作することができる。上記の操作ボタン、スイッチ等は、全て操作系105に含まれる。
【0024】
図3は、レリーズボタン202の周囲を上方から見た図である。TELE/WIDEダイヤル301は、撮影時に図に示す矢印のとおりに任意の方向へ回転させることにより、被写体へズームしたりワイドにしたりといった操作を行なうことができる。このTELE/WIDEダイヤル301は、再生モード時にも機能が割り当てられている。この点については後述する。なお、以下の説明において、「ズーム操作」あるいは「ズーム方向に回転させる」とは、望遠側(テレ側)にズーミングする操作を意味する。
【0025】
図4は、デジタルカメラ101において、再生モードにてTELE/WIDEダイヤル301に割り当てられている機能の一例を示す図である。通常、画像が再生される場合は1つの撮影画像の全体をLCDディスプレイ104の一画面に表示するシングル表示である。他の表示形態として、TELE/WIDEダイヤル301をワイド方向に回転させることによりLCD画面上に複数の画像を配置して表示するマルチ表示に切り替えることができる。マルチ表示では、例えば一画面に9枚の画像が表示される。マルチ表示からシングル表示への復帰は、TELE/WIDEダイヤル301をズーム方向に回転させることで行うことができる。
【0026】
図5も、デジタルカメラ101において、再生モードにてTELE/WIDEダイヤル301に割り当てられている機能の一例を示す図である。シングル再生時にTELE/WIDEダイヤル301をズーム方向に回転させた分だけ、表示中の画像を拡大して表示させるズーム表示に切り替えることができる。これは、ズーム倍率に応じた画像の領域をトリミングし、画面に合わせた倍率で表示することで実現できる。ズーム表示からシングル表示への復帰の際には、ズームした分だけTELE/WIDEダイヤル301をワイド方向へ回転させる。
【0027】
これらのマルチ表示やズーム表示においては、LCDディスプレイ104上で表示可能な機能範囲は制限されている。つまり、マルチ表示では、縦横3×3で配置した9つの画像を閲覧できる状態までで制限される。ユーザがそれ以上TELE/WIDEダイヤル301をワイド方向に回転させたとしても、一度に表示される枚数を増やすことができないようデジタルカメラ101が制御する。これは、一度に9枚以上画像を表示すると、画像1つ当たりの大きさが小さくなり、LCDディスプレイ104の解像度と面積では見づらくなってしまうからである。また、ズーム表示では、一定の大きさまでは拡大表示することができるが、無限に拡大することができるわけではなく、拡大できる最大の倍率が予め決められている。これはLCDディスプレイ104には表示用のサムネイル画像が表示されるため、ズーム倍率を上げすぎると、画像が荒く表示されてしまうからである。
【0028】
次に、PC111にデジタルカメラ101を接続する場合について説明する。具体的には、PCにデジタルカメラを接続した際の両ディスプレイの活用例について説明する。
【0029】
本実施形態では、デジタルカメラ101とPC111とを接続することにより、システムとして第1のディスプレイと第2のディスプレイという、2つのディスプレイを備えることになる。以下、この2つのディスプレイの表示制御について説明する。
【0030】
本実施形態における画像表示システムでは、デジタルカメラ101単体で操作した場合と同様のディスプレイ表示を、接続先のPC111に接続されたディスプレイ114上にも表示させることが可能である(同期表示)。また、この際にユーザは、デジタルカメラ101の操作系105を用いて、デジタルカメラ101側の表示及びPC111側の表示の両方を操作することができる。これにより、ユーザいつもデジタルカメラ101で操作している感覚でPC111も操作することを可能とし、容易に両ディスプレイで画像などを確認することができる。
【0031】
しかし、一般にPCに接続されているディスプレイは、カメラのLCDディスプレイ104(以下、カメラディスプレイとも呼ぶ)に比べてサイズおよび解像度が高いことが多い。そのため、PCのディスプレイ114(以下、PCディスプレイとも呼ぶ)にデジタルカメラで表示している画面とまったく同一のものを表示すると、解像度が高いという特性を活かしきれない場合がある。つまり、異なるディスプレイを用いて同期表示しようとすると、機能が低い方のディスプレイに合わせざるを得ないため、もう一方のディスプレイの機能が十分発揮できない場合がある。
【0032】
そこで、本実施形態では、PCディスプレイ114に、カメラディスプレイ104上では大きさあるいは解像度の低さが原因で表示できない情報を表示する。このことにより、カメラ単体では実現できなかった表示機能を提供し、一般にカメラディスプレイ104よりも解像度が高く、画面サイズが大きいというPCディスプレイ114の特性を活かすことができる。
【0033】
以下に、デジタルカメラ101のLCDディスプレイ(カメラディスプレイ)104とPC111のディスプレイ(PCディスプレイ)114の双方を有効に活用して画像を表示する第1の実施形態について説明する。
【0034】
本実施形態では、カメラディスプレイ104及びPCディスプレイ114において画像をマルチ表示する場合を例に説明する。図6は、本実施形態におけるマルチ表示の画面の一例を示す図である。
【0035】
まず、デジタルカメラ101とPC111とが接続されたときには、カメラディスプレイ104とPCディスプレイ114が、ともにシングル表示状態601となる。この際、デジタルカメラ101側の十字キーボタン203を操作すると、画像送りをカメラディスプレイ104とPCディスプレイ114の双方で行うことができる。
【0036】
また、デジタルカメラ101において前述したTELE/WIDEダイヤル301をワイド方向に回転させるワイド操作を行なうと、両画面とも3×3のマルチ表示状態602となる。
【0037】
ここで、十字キーボタン203を操作することで、画像を選択状態にするためのカーソルを移動させることができる。カメラディスプレイ104のカーソルの移動に連動して、PCディスプレイ114も同時にカーソルが移動する。
【0038】
カメラの機種によっては、更にワイド操作をすることにより、表示中の3×3すべての画像を選択状態とし、1回の操作で9画像ずつの画面移動を行なうこともできる。
【0039】
ここまでは、カメラディスプレイ104単体でも表示可能な表示機能をPCディスプレイ114上でも同様に表示しているだけであるが、TELE/WIDEダイヤル301を更にワイド側に操作したときの状態が604に示されている。ここでは、PCディスプレイ114上にカメラディスプレイ104で表示可能な3×3までのマルチ表示を超えた9×9のマルチ表示を可能としている。一方、カメラディスプレイ104では、前画面における中央に配置されていた画像をシングル表示する。つまり、今まで同じ表示を行っていたカメラディスプレイ104とPCディスプレイ114の画面が、この時点で異なったものとなる。即ち、ディスプレイの解像度の違いを判定し、それに応じて許容する表示機能のレベルを異ならせる。PCディスプレイ114上では、カメラディスプレイ104上で表示されている画像にフォーカスが当たっている状態となり、カメラ操作による画像送りに伴ってカーソル移動が行われる。PCディスプレイの解像度によっては、更に大量の画像を表示するマルチ表示を可能としてもよい。
【0040】
なお、例えば9×9のマルチ表示から3×3のマルチ表示への復帰時は、ワイド操作を行なった分だけ、TELE/WIDEダイヤル301をズーム方向に回転させる。このズーム操作により、カメラ単体でも表示可能であった3×3のマルチ表示に両画面とも戻る。ここではPC側の表示が9×9になったときに、カメラ側の表示はシングル表示となったが、カメラ側は3×3表示を続行してもよい。
【0041】
なお、この表示制御は、デジタルカメラ101のシステム制御部102とPC111のシステム制御部112の連携によって行われる。
【0042】
図7は、上記の画面遷移を実現するための表示モードを決定する処理を示すフローチャートである。
【0043】
まず、システム制御部112はデジタルカメラ101がPC111に接続されたことを検知し、アプリケーションを起動させる(ステップS701)。
【0044】
そして、システム制御部112はPCディスプレイ114の解像度を取得する(ステップS702)。
【0045】
さらに、システム制御部112はデジタルカメラ101からカメラディスプレイ104の解像度を取得するための要求をデジタルカメラ101に対して送信する。デジタルカメラ101は要求を受信し、自機のカメラディスプレイ104の解像度をPC111に送信する。PC111はデジタルカメラ101が送信したカメラディスプレイ104の解像度を受信する(ステップS703)。
【0046】
システム制御部112は、ステップS702及びS703で取得したPCディスプレイ114の解像度とカメラディスプレイ104の解像度とを比較する(ステップS704)。PCディスプレイ114の方が解像度が高いと判断された場合には処理をステップS705に進める。PCディスプレイ114の解像度がカメラディスプレイ104と同等であったと判断された場合は、処理をステップS710に進める。PCディスプレイ114の解像度の方が低いと判断された場合には、処理をステップS711に進める。
【0047】
以下、ステップS704において、PCディスプレイ114の方が解像度が高い場合と判断された場合について説明する。この場合、システム制御部112は、PCディスプレイ114の解像度を判定する(ステップS705)。解像度がSVGAであれば、処理をステップS706に進める。解像度がXGAであれば、処理をステップS707に進める。解像度がSXGAであれば、処理をステップS708に進める。ステップS706〜ステップS708では、拡張表示モードでサポートする拡張表示ステップとその上限が決定される。つまり、ステップS705の処理は、PCディスプレイ114の解像度に応じて拡張表示モードでサポートする拡張表示ステップを判断する処理といえる。
【0048】
ここで本実施形態における拡張表示モードとは、デジタルカメラ101とは異なる形態で表示を行うことが可能なモードである。例えば、本実施形態におけるデジタルカメラ101は、3×3のマルチ表示まで行うことができる。それに対してPC111の表示モードが拡張表示モードに設定されている場合、3×3より多くの画像をPC111でマルチ表示することができる。
【0049】
また、本実施形態における拡張表示ステップとは、拡張表示モードにおいて、PC111が何段階のマルチ表示を行えるかを示す値である。本実施形態では、拡張表示モードにおいて5×5、9×9、15×15の3段階のマルチ表示が用意されている。そして、例えばシステム制御部112が拡張表示ステップを「2」と決定すれば、PC111では2段階の拡張、つまり5×5と9×9のマルチ表示が可能となる。
【0050】
以下、ステップS706〜S709の処理について説明する。これらのステップでは、ステップS702で取得した解像度からサポートするステップ数を確定する。
【0051】
PCディスプレイ114の解像度がSVGAであれば、システム制御部112は拡張表示ステップを1に設定し、5×5のマルチ表示までサポートする(ステップS706)。
【0052】
また、PCディスプレイ114の解像度がXGAであれば、システム制御部112は拡張表示ステップを2に設定し、5×5, 9×9のマルチ表示をサポートする(ステップS707)。
【0053】
さらに、PCディスプレイ114の解像度がSXGAであれば、システム制御部112は拡張表示ステップを3に設定し、5×5, 9×9, 15×15のマルチ表示までサポートする(ステップS708)。このように、解像度が高くなるにつれて、PCディスプレイ114にマルチ表示可能な画像の数は段階的に増加される。
【0054】
次に、ステップS704においてPCディスプレイ114の解像度がカメラディスプレイ104と同等であると判断された場合について説明する。この場合、システム制御部112は、表示モードを拡張表示モードではなく、同期表示モードに設定する(ステップS710)。同期表示モードとは、デジタルカメラ101が単体で表示している情報を、PCディスプレイ114にも同期させて表示するモードである。つまり、システム制御部112は、PCディスプレイ114にマルチ表示を行う場合でも、デジタルカメラ101と同様、3×3のマルチ表示まで可能とする。
【0055】
また、ステップS704においてPCディスプレイ114の解像度の方が低いと判断された場合について説明する。この場合、システム制御部112は、モードを制限表示モードに設定する(ステップS711)。制限表示モードとは、PCディスプレイ114に表示する情報をデジタルカメラ101に表示される情報よりも少なくすることが可能なモードである。例えば、制限表示モードにおいてシステム制御部112は、カメラディスプレイ104でマルチ表示が実行されている状態であっても、制限表示モードでPCディスプレイ114にはカーソルで選択されている画像のみを表示する。
【0056】
以上が、表示モードの設定処理である。なお、本実施形態では、ディスプレイ間の解像度の差に基づいて表示モードを決定したが、表示モードの決定方法はこの場合に限定されない。
【0057】
例えば、PCディスプレイの解像度が予め定められたしきい値よりも高い場合に、拡張表示モードへの遷移をおこなうようにしてもよい。また、PCディスプレイ114が一般にカメラディスプレイ104よりも解像度が高いことを考慮し、デジタルカメラ101と接続したPC111は無条件に拡張表示モードに遷移できるようにしてもよい。
【0058】
次に、デジタルカメラ101での操作及び表示をPC111にも反映させ、表示を同期させるための基本的な処理を説明する。同期表示モードでは、基本的に下記の処理を実行することになる。
【0059】
図8に、ユーザのカメラ操作に応じて表示が更新されることにより、カメラディスプレイ104と同様の情報をPCディスプレイ114に表示される処理を示すフローチャートである。
【0060】
まず、PC111のシステム制御部112は、デジタルカメラ101に対し、カメラ表示情報を要求する(ステップS801)。ここでカメラ表示情報とは、カメラディスプレイ104に表示中の内容を示す情報である。
【0061】
デジタルカメラ101は、PC111の要求に応じて、カメラ表示情報をPC111に送信する。PC111はデジタルカメラ101から送信されたカメラ表示情報を受信する(ステップS802)。
【0062】
カメラ表示情報の具体的な内容を図9に示す。「Camera State」はデジタルカメラ101の状態を示すものであり、次のような状態を示す。例えば、現在カメラ操作による同期表示機能を実行している状態、拡張表示中の状態、さらには、PC111と同期していない状態などである。
【0063】
また、「Camera Mode ID」は、カメラディスプレイ104レイアウト状態を表わすものである。ここで、この「Camera Mode ID」は、例えばシングル表示/マルチ表示の区別を示したり、単一もしくは複数の画像のレイアウトを定義するIDとして汎用性を持たせる。
【0064】
また、「Object Hnadle」は、画像を特定する識別番号であり、本実施形態では、現在選択状態にある画像のObject Hnadleが記述される。ここで選択状態にある画像とは、例えばカメラディスプレイ104上に1つの画像が表示されている場合は、表示中の画像が選択状態となっている。また、マルチ表示の場合は、複数の画像の中でカーソルの当たっている画像が選択状態である。なお、選択状態となる画像は1つとは限らず、一度に複数の画像を選択状態にすることもできるものとする。
【0065】
「Object Handle Num」は、表示されている画像の個数を表す。
【0066】
図8のフローに説明を戻す。システム制御部112は、上記のカメラ表示情報を元に、PCディスプレイ114に表示するために必要とされる画像をHDD118から取得する(ステップS803)。具体的には、カメラ表示情報に含まれるObject Hnadleで特定される画像を、HDD118を検索することにより取得する。
【0067】
そしてシステム制御部112は、PCディスプレイ114上にカメラディスプレイ104と同様のレイアウトで画像の表示を行なう(ステップS804)。具体的には、カメラ示情報に含まれる「Camera Mode ID」に含まれるレイアウトで取得した画像を表示する。
【0068】
ここで、ステップS803において、、PC111はデジタルカメラ101から画像を取得して表示してもよい。具体的には、システム制御部112がカメラ表示情報に含まれるObject Hnadleで特定される画像をデジタルカメラ101に対して要求する。要求を受信したデジタルカメラ101は要求された画像を不揮発性メモリ108から検索し、PC111に送信することで実現される。
【0069】
システム制御部112は上記の処理を、ユーザーがデジタルカメラ101を操作したことに応じてシステム制御部102が発行するキーイベント、例えば画像送り操作などをトリガーとして実行する。ここでいうキーイベントとは、デジタルカメラ101に対して行われた操作を示す操作情報である。そして、このキーイベントを取得して判断する手段(ステップS805)を備えるものとする。また、キーイベントについては、直接デジタルカメラ101から通知されるようにしてもよいが、本実施形態では、PC111がデジタルカメラ101に対してイベントポーリングを行なうものとする。
【0070】
ここまで、デジタルカメラ101の操作・表示をPC111に反映させる基本的な処理について説明した。次に、拡張表示モードにおける処理について説明する。図10は、同期表示モード及び拡張表示モードで表示する場合の処理を示すフローチャートである。
【0071】
ステップS902からS905までは、図8のステップS802からS805までの動作とほぼ同様であるから、共通する部分の説明は省略する。
【0072】
ステップS905にてキーイベントを取得した際に、システム制御部112はそのイベントのパラメータを確認する(ステップS906)。ここで、イベントのパラメータについて説明する。
【0073】
カメラディスプレイ104単体での表示機能には、表示限界によりキー操作を無効とするタイミングがある。今回のマルチ表示のケースでは、図6に示すとおりカメラの操作系105によるワイド操作により、601のシングル表示から602のマルチ表示へ、そして603の全画像が選択されカーソルが当たった状態へと遷移する。しかし、603に示す状態からさらにワイド操作を行なっても、システム制御部102はワイド操作を無効とするよう制御する。
【0074】
このように、操作が無効となる操作が行われた場合、システム制御部102はあらかじめ限界であること、つまり操作が無効であることを示すパラメータをキーイベントに付加し、PC111に送信する。
【0075】
システム制御部112は、キーイベントを取得した際(ステップS905)に、限界パラメータをデジタルカメラ101から取得したか否かを判断する(ステップS906)。取得したと判断した場合には、表示モードを拡張表示モードへと遷移させ、処理をステップS908に進める。取得していないと判断した場合には、処理をステップS902に戻し、同期表示モードを続行する。すなわち、デジタルカメラ101からカメラ表示情報を取得して画像の表示を更新する。
【0076】
以下、キーイベントから限界パラメータを取得して、拡張表示モードに遷移した場合について説明する。まず、システム制御部112は、デジタルカメラ101に拡張表示モードを設定させる(ステップS907)。これは、システム制御部112がデジタルカメラ101に対し、自機が拡張表示モードに遷移したことを通知し、デジタルカメラ101のシステム制御部102が通知に応じて自機を拡張表示モードに設定することで実現される。なお、上述の通知にはデジタルカメラ101を拡張表示モードに設定するための制御信号が含まれていてもよい。
【0077】
ここで、デジタルカメラ101における拡張表示モードについて説明する。本実施形態におけるデジタルカメラ101は、PC111が拡張表示モードの間、カメラディスプレイ104の表示はシングル表示とする。つまり、PC111が拡張表示モードの場合、デジタルカメラ101のシステム制御部102は、ワイド操作/ズーム操作に応じたカメラディスプレイ104の表示内容の更新を行わない。このような処理を実行するために、拡張表示モードがデジタルカメラ101に設定されると(ステップS907)、システム制御部102は、カメラディスプレイ104の表示をシングル表示に切り替える。また、デジタルカメラ101のワイド操作/ズーム操作によりカメラディスプレイ104の更新を行わないよう制御する。ただし、このモードが設定されていても、ワイド操作/ズーム操作でのキーイベントはPC111に対して送信し、限界パラメータは送信しないものとする。このようにキーイベントを送信することにより、拡張表示ステップをPC111側でカウントすることが可能となる。また、同期表示モードに復帰する条件を満たした場合には、デジタルカメラの拡張表示モードを解除することで同期表示モードに復帰する(ステップS918)。
【0078】
なお、PC111が拡張表示モードの間、カメラディスプレイ104の表示をシングル表示とする理由は以下の通りである。すなわち、拡張表示を行う操作がされたということは、ユーザはPCディスプレイ114を見ている可能性が高いため、PC114がマルチ表示されればよいと考えられるからである。さらに、例えばカメラディスプレイ104で3×3、PCディスプレイ114で5×5などでマルチ表示すると、マルチ表示のレイアウトがディスプレイ間で異なることになる。すると、ユーザが一見してディスプレイ間の整合を把握することが難しいことにもよる。
【0079】
ステップS908以下の拡張表示モード遷移後の処理は、次のとおりである。
【0080】
まず、システム制御部112は、カメラディスプレイ104に表示されているカメラ表示情報を要求し、デジタルカメラ101から送信されたカメラ表示情報を取得する(ステップS908)。前述したように、この場合は、カメラディスプレイ104はシングル表示となっている。したがって、カメラ表示モード等については変化がなく、選択状態にある画像の識別番号のみが有用な情報となる。
【0081】
次にシステム制御部112は、カメラ表示情報に基づき、カメラディスプレイ104で表示中の画像を取得する(ステップS909)。続いてシステム制御部112は、カメラディスプレイ104で表示していないがPCディスプレイ114上で表示する対象となる画像を取得する(ステップS910)。例えば、5×5の表示を行う場合は、カメラディスプレイ104で表示中の画像から、表示順に前後12枚の画像を取得する。
【0082】
取得の方法は何通りかが考えられる。例えば、PC111がデジタルカメラ101に記憶された画像の識別番号及び表示順を示すリストを要求・受信し、そのリストに基づき、取得する画像を特定する方法がある。また、PC111がカメラディスプレイ104で表示中の画像から、表示順に前後12枚の画像の識別番号を問い合わせ、デジタルカメラ101がその識別番号を応答する方法でもよい。
【0083】
システム制御部112は、取得した画像をマルチ表示のレイアウトにてPCディスプレイ114上に表示する(ステップS911)。この際、カメラディスプレイ104上で表示されている画像にカーソルが当たった状態で表示する。
【0084】
次に、システム制御部112は、キーイベントを受信したか否かを判断する(ステップS912)。受信したと判断した場合には処理をステップS913に進め、画面の更新処理を行う。受信しなかったと判断した場合は、処理を繰り返す。これは、マルチ表示の拡張表示を行なっている際には、TELE/WIDEダイヤル301によるワイド操作とズーム操作によるキーイベントにより、現在の拡張表示モードから同期表示モードへと表示モードを復帰させるがあるからである。そのため、PC111は、ワイド操作とズーム操作によるキーイベントからPCによってモードの遷移を管理する必要がある。
【0085】
次に、システム制御部112は、キーイベントがワイド操作によるものであるか、ズーム操作によるものであるかを判断する(ステップS913)。ワイド操作によるものであると判断すれば、マルチ表示ステップをカウントアップする(ステップS916)。マルチ表示ステップはワイド操作が行われるたびにカウントアップされ、最終的には図7のステップS706〜ステップS708で決定した、サポートする上限のマルチ表示ステップまでカウントアップする。
【0086】
次にシステム制御部112は、マルチ表示枚数を更新する(ステップS917)。例えば、5×5のマルチ表示の状態で画像が表示された状態でワイド操作が行われた場合は、9×9でマルチ表示するよう画面を更新する。
【0087】
次にステップS913において、システム制御部112によりキーイベントがズーム操作によるものと判断された場合について説明する。この場合は、ワイド操作が行われた場合と逆の処理を行う。すなわち、システム制御部112は拡張表示ステップをカウントダウンし(ステップS914)、同期表示モードに復帰すべき条件に達したか否かを判断する。(ステップS915)条件に達したと判断した場合には、拡張表示モードを解除する旨の通知をデジタルカメラ101に通知し、さらに自機を同期表示モードに設定する(ステップS918)。
【0088】
なお、本実施形態では、PC111が拡張表示モードに設定されている間は、カメラディスプレイ104はシングル表示とする例について説明してきたが、実現方法としてはこの限りではない。他の方法を以下に説明する。
【0089】
図11に、マルチ表示における拡張表示パターンを示す。
【0090】
デジタルカメラ101は、PC111から拡張表示モードに遷移した通知を受信した場合であっても、カメラディスプレイ104の表示をシングル表示にせず、マルチ表示された全画像が選択された状態のままとする。
【0091】
ただし、この状態だと、マルチ表示のレイアウトがディスプレイ間で異なることになり、ユーザが一見してディスプレイ間の整合を把握することが難しいことは前述した。そこで、システム制御部112は、PCディスプレイ114にマルチ表示された多数の画像の中で、カメラディスプレイにマルチ表示されている画像が識別できるように表示を制御する。。
【0092】
例えば、図11の(a)、(b)、(c)に示すように、この場合のPCディスプレイ114上での画像レイアウトはさまざまに考えられる。図11の(a)、(b)、(c)では、カメラディスプレイにマルチ表示されている画像がハイライト表示されることにより、他の画像と識別できるように表示される。なお、他にもカメラディスプレイにマルチ表示されている画像を他の画像よりも大きく表示したり、アイコンを付加するなどして識別表示させることも可能である。
【0093】
ここまで、PC111が拡張表示モードに設定される(図7のステップS706〜ステップS708)場合について説明した。
【0094】
なお、図7にも示したように、両ディスプレイの解像度を比較した結果、同等であり、常に同期表示を行う場合には、先に示した図8のフローチャートに従えば実現できる。
また、PCディスプレイ114の解像度の方がカメラディスプレイ104よりも低い場合においては、基本的には同期表示の際のフロー(図8)で実現可能である。その際には、PCディスプレイ114側で表示する内容としてカメラディスプレイ104上で表示されているカーソルの当たった画像のみを取得して表示すればよい。
【0095】
以上述べたように、本実施形態におけるPC111は、マルチ表示において、デジタルカメラ101が可能な画像数よりも多い画像数を表示することが可能である。解像度の高く、大きなサイズを有するPCディスプレイ114に見合った画像を表示することが可能となる。
【0096】
また、本実施形態におけるPC111は、PCディスプレイ114の解像度に応じて一度にマルチ表示できる画像数を決定する。このことにより、PC111はPCディスプレイ114の解像度に見合ったマルチ表示を行うことができる。
【0097】
(第2の実施形態)
この第2の実施形態では、第1の実施形態と同様に、カメラ操作によりカメラディスプレイ104に表示されている情報と同様の情報をPCディスプレイ114に表示する。第1の実施形態におけるPCは、ワイド操作が行われた場合に拡張表示モードに遷移したが、本実施形態では、ズーム表示により拡張表示モードに遷移する。
【0098】
なお、本実施形態は第1の実施形態と共通する部分が多いため、共通の部分は説明を省略し、本実施形態に特有の処理について主に説明する。
【0099】
図12は、本実施形態における画面遷移の様子を示した図である。
【0100】
この実現方法は、図8に示すマルチ表示における拡張表示フローと同様のフローにて実現することができる。ただし、カメラ表示情報取得の際に、取得する情報の内容を変更する必要がある。
【0101】
図13は、ズーム表示の際のカメラ表示情報の内容であり、マルチ表示のときの表示情報にあった表示画像数や各画像の識別番号などの代わりに、ズーム表示されている画像の現在の表示範囲の情報として左上と右下の座標となっている。この情報を元に、PCディスプレイ114上でカメラディスプレイ104と同様の表示を行なうことができる。
【0102】
説明を図12に戻す。まず、カメラディスプレイ104でシングル表示している状態1201からTELE/WIDEダイヤル301を使用してズーム操作をした場合について説明する。この場合、システム制御部102は、カメラディスプレイ104に表示されている画像を拡大して表示する(状態1202)。
【0103】
またこの操作に伴い、システム制御部102はPCディスプレイ114の表示を更新し、カメラディスプレイ104と同様の情報を表示をする。操作に応じてデジタルカメラ101からPC111にキーイベントが送信されるのは第1の実施形態と同様である。
【0104】
しかしながら、カメラディスプレイ114で表示できるズーム倍率は、通常制限されている。したがって、カメラディスプレイ114で実現可能な最大ズーム倍率まで達した場合、システム制御部102はズーム操作を無効とする。その一方で本実施形態におけるシステム制御部112は、PCディスプレイ114にデジタルカメラ110よりも高い倍率で画像を拡大して表示することを可能とする。
【0105】
本実施形態における拡張表示モードを実現するためのフローは、第1の実施形態とほぼ同様の処理であり、基本的には図10と同様の処理である。以下、第1の実施形態と異なる処理について説明する。
【0106】
本実施形態におけるデジタルカメラ101のシステム制御部102は、デジタルカメラ単体で拡大可能な最大倍率までズームした状態でさらにズーム操作が行われた場合、その操作を無効にする。さらに、PC111に送信するキーイベントに、限界パラメータを付加する。
【0107】
システム制御部112は、限界パラメータを受信すると(ステップS906)、自機を拡張表示モードに設定するとともに、拡張表示モードに設定された旨をデジタルカメラ101に通知する(ステップS907)。
【0108】
上記の処理により、ズーム操作に応じてPC111が拡張表示モードに遷移する。さらにここからステップS913において、ズーム操作が検知された場合の画面遷移を、図12を用いて説明する。
【0109】
図12のうち、状態1201ではカメラディスプレイ104とPCディスプレイ114に同じ画面が表示されている。
【0110】
1201の状態でズーム操作が行われると、カメラディスプレイ104の表示が拡大される。また、それに同期してPCディスプレイ114の表示も拡大される。この状態1202が、カメラディスプレイ104で拡大可能な最大の倍率であるとする。
【0111】
1202の状態でさらにズーム操作が行われると、拡大表示モードに遷移し、1203に示す状態となる。まず、システム制御部112は、PCディスプレイ114にさらに画像を拡大して表示する。これはカメラディスプレイ104で拡大できる最大の倍率よりもさらに高い倍率で表示することを意味する。また、システム制御部102はズーム操作を無効とするため、カメラディスプレイ104の表示は1202の状態から変化しない。
本実施形態によれば、PCディスプレイ114にカメラディスプレイ104よりも高い倍率で画像を表示させることができる。
【0112】
(第3の実施形態)
本実施形態では、カメラディスプレイ104とPCディスプレイ114のアスペクト比が異なっていた場合における表示処理について説明する。なお、本実施形態は第1の実施形態と共通する部分が多いため、共通の部分は説明を省略し、本実施形態に特有の処理について主に説明する。
【0113】
両ディスプレイ間でアスペクト比が異なることは十分にありえる。この状況下で、上記の実施形態のように同期表示を行うと、アスペクト比の差異によりPCディスプレイ114に表示に使用しない領域ができてしまう。したがって、PCディスプレイ114の表示領域を効率的に活用できない状態となってしまう。
【0114】
そこで本実施形態では、PCディスプレイ114の表示領域を効率的に活用する処理を行う。なお、システム制御部112はPCディスプレイ114及びカメラディスプレイ104の解像度を取得しているため、この値を元に両ディスプレイのアスペクト比を取得することが可能である。
【0115】
このようなアスペクト比の差異による未使用領域の使用例を図14、15に示す。
【0116】
図14は、本実施形態において4:3のアスペクト比のカメラディスプレイ104を有するデジタルカメラ101と、アスペクト比16:9のPCディスプレイ114を有するPC111とが接続された場合に表示される画面の例を示す図である。
【0117】
通常、16:9のPCディスプレイ114は画像の表示領域1401にアスペクト比が4:3の画像が表示され、その左右が未使用領域1402となる。しかしながら本実施形態におけるシステム制御部112は、カメラディスプレイ104のアスペクト比が4:3であることを検知すると、アスペクト比4:3の画像を表示する領域1405を設け、画像を表示する。この領域1405に、カメラディスプレイ104で選択状態にある画像が表示される。さらにシステム制御部112は、領域1405の画面右側に領域1404を設け、領域1405に表示した画像の、前後画像を表示することが可能である。これは、PC111側で両ディスプレイのアスペクト比の差異を検出した後に、カメラ操作で同期して表示する領域(1404)と、PCで任意に定めたレイアウトでカメラ操作に同期して表示の更新が行なわれる領域(1405)に分割することで実現可能である。
【0118】
さらに図15に、16:9のアスペクト比のカメラディスプレイ104を有するデジタルカメラ101と、アスペクト比4:3のPCディスプレイ114を有するPC111とが接続された場合に表示される画面の例を示す。
【0119】
この場合は通常、4:3のPCディスプレイ114は画像の表示領域1501にアスペクト比が16:9の画像が表示され、その上下が未使用領域1502となる。しかしながら、本実施形態におけるシステム制御部112は、カメラディスプレイ104のアスペクト比が16:9であることを検知すると、アスペクト比16:9の画像を表示する領域1505を設け、画像を表示する。この領域1405に、カメラディスプレイ104で選択状態にある画像が表示される。さらにシステム制御部112は、領域1505の画面下側に領域1504を設け、領域1505に表示した画像の、前後画像を表示することが可能である。
【0120】
つまりPCディスプレイ114の未使用領域に、画像に関連する情報を表示することにより、未使用領域を効率的に使用することが可能となる。
【0121】
また、画像の表示領域1401の左右(1501の上下)にあった未使用領域を1つにまとめて画像に関連する情報を表示するようにしたため、より大きなサイズで画像に関連する情報を表示することが可能となる。
【0122】
(他の実施形態)
各実施形態の説明において、デジタルカメラとPCを例として説明したが、必ずしもこの組合わせに限定されない。例えば、デジタルカメラの代わりに画像が表示可能な携帯電話や、画像ビューアなどを用いることも可能である。また、PCの代わりにテレビなどの表示装置を用いることも可能である。
【0123】
また、各実施形態の目的は、次のような方法によっても達成される。すなわち、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるいは装置に供給する。そして、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行する。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、本発明には次のような場合も含まれる。すなわち、プログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される。
【0124】
さらに、次のような場合も本発明に含まれる。すなわち、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれる。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される。
【0125】
本発明を上記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、先に説明した手順に対応するプログラムコードが格納されることになる。
【0126】
なお、上記の各実施形態は、適宜組み合わせることが可能である。
【符号の説明】
【0127】
101 デジタルカメラ
102 システム制御部
103 USBインターフェース
104 LCDディスプレイ
105 操作系
111 コンピュータ
112 システム制御部
113 USBインターフェース
114 ディスプレイ
115 キーボード
116 マウス
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のディスプレイを備えるシステムにおいて、効率的に表示を行う技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
現在、様々なデバイスにディスプレイが搭載されている。例えば、コンパクトカメラにおいては、銀塩カメラからデジタルカメラに代わった際にディスプレイが搭載されたことにより、その場で撮影した画像を確認することが可能となった。このディスプレイ上に表示する内容は画像データのみならず、画像に付加された情報や各種設定メニューにいたるまで様々である。また、このディスプレイも近年では大画面化が進み、解像度や色再現性も豊かなものが普及している。この現象は、デジタルカメラにとどまることなく、プリンターや携帯電話や音楽プレイヤーといった情報機器を中心として非常に顕著である。
【0003】
一方、パーソナルコンピュータ、特にノートPCや携帯性を追求したPDA等の携帯端末では、小型化が進む傾向もあり、以前と比べてディスプレイは非常に小さくなっている例もある。
【0004】
各情報機器では接続性が高いものが多く、パーソナルコンピュータに各デバイスを接続することにより機能を拡張したり、プリンターとデジタルカメラを直接接続してダイレクトに印刷したりすることができる。このことにより、各装置単体では実現できない様々な機能を実現している。
【0005】
この場合、ディスプレイを有するデバイス同士を接続した際に、一方のディスプレイは使用しない、もしくは接続中であることを示す情報を表示していることが多く、複数のディスプレイを十分に活用できていないケースが多く見られる。また、接続されたデバイスのディスプレイは、解像度やアスペクト比などが異なるケースも想定され、各ディスプレイを活用した表示を実現しにくい現状がある。
【0006】
その中で、複数のディスプレイを備えたシステムにおいて、ディスプレイによって操作画面の表示を切り替えることによって、ユーザにとって必要のない画面を表示しない技術が提案されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平5−273947号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1に記載の技術は、ユーザにとって必要ない操作画面などを表示しないようにするにすぎず、複数のディスプレイの特性、例えば解像度や画面サイズの違いを活かして表示を行うことができない。
【0009】
従って、本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、複数のディスプレイを有するシステムにおいて、各ディスプレイの特性を効率よく活用できるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上述した課題を解決するために、本発明に係わる画像表示システムは、それぞれがディスプレイを備える複数の装置を接続して構成された画像表示システムであって、前記複数の装置の少なくとも1つが、前記複数の装置のそれぞれのディスプレイの表示状態を共通に操作する操作手段と、前記複数の装置のそれぞれのディスプレイの特性を検出する検出手段と、前記検出手段により検出されたそれぞれのディスプレイの特性に基づいて、それぞれのディスプレイに対して許容する表示機能のレベルを判定し、該判定された表示機能のレベルに応じて前記複数の装置のそれぞれのディスプレイに表示を行わせる表示制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0011】
また、本発明に係わる情報処理装置は、第1のディスプレイを備える外部装置と通信することが可能な情報処理装置であって、前記外部装置が操作されたことを示す操作情報を受信する受信手段と、前記操作情報に応じて、前記第1のディスプレイとは異なる第2のディスプレイへの画像の表示を制御する表示制御手段と、前記第1のディスプレイ及び前記第2のディスプレイの特性を検出する検出手段と、前記検出手段により検出されたそれぞれのディスプレイの特性に基づいて、前記第2のディスプレイに対して許容する表示機能のレベルを決定する決定手段とを備え、前記表示制御手段は、前記決定手段により決定された表示機能のレベルにしたがって前記画像の表示を制御することを特徴とする。
【0012】
また、本発明に係わる情報処理装置の制御方法は、第1のディスプレイを備える外部装置と通信することが可能な情報処理装置の制御方法であって、前記外部装置が操作されたことを示す操作情報を受信する受信工程と、前記操作情報に応じて、前記第1のディスプレイとは異なる第2のディスプレイに画像を表示する表示工程と、前記第1のディスプレイ及び前記第2のディスプレイの特性を検出する検出工程と、前記検出工程で検出されたそれぞれのディスプレイの特性に基づいて、前記第2のディスプレイに対して許容する表示機能のレベルを決定する決定工程と、前記表示工程では、前記決定工程により決定された表示機能のレベルにしたがって前記画像を表示することを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、複数のディスプレイを有するシステムにおいて、各ディスプレイの特性を効率よく活用することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の第1の実施形態に係わる、デジタルカメラとPCとを備えるシステムの概略構成を示す図である。
【図2】デジタルカメラを背面から見た外観図である。
【図3】レリーズボタンの周囲を上方から見た図である。
【図4】デジタルカメラにおいて、再生モードにてTELE/WIDEダイヤルに割り当てられている機能の一例を示す図である。
【図5】デジタルカメラにおいて、再生モードにてTELE/WIDEダイヤルに割り当てられている機能の一例を示す図である。
【図6】第1の実施形態において表示される画面の一例を示す図である。
【図7】第1の実施形態における処理を示すフローチャートである。
【図8】第1の実施形態における処理を示すフローチャートである。
【図9】第1の実施形態におけるカメラ表示情報の内容を示す図である。
【図10】第1の実施形態における処理を示すフローチャートである。
【図11】第1の実施形態において表示される画面の一例を示す図である。
【図12】第2の実施形態において表示される画面の一例示す図である。
【図13】第2の実施形態における表示情報の内容を示す図である。
【図14】第3の実施形態において表示される画面の一例を示す図である。
【図15】第3の実施形態において表示される画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の好適な実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0016】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係わる、画像処理装置の一例であるデジタルカメラ101と、情報処理装置の一例であるパーソナルコンピュータ(以下「PC」)111とを備える画像表示システムの概略構成を示す図である。
【0017】
デジタルカメラ101は、被写体像を光電変換して画像信号を生成する撮像部106を備える。また、表示装置としてのLCDディスプレイ104と、操作系105と、システム制御部102と、USBインターフェース103も備える。さらに、システム制御部102が実行する制御プログラムを格納したり、撮像部106で生成された画像信号を記憶したりするRAM107、不揮発性メモリ108も備える。
【0018】
LCDディスプレイ104は、カラー表示することが可能であり、デジタルカメラ101で撮影した画像を表示したり、各操作メニューを表示したりすることができる。操作系105は、複数のボタンから構成され、撮像部106の操作をしたり各種設定を行なったりすることができる。システム制御部102は、制御プログラムに従ってデジタルカメラ101の動作を制御する。また、ユーザーはLCDディスプレイ104に表示されたメニュー等を確認しながら、操作系105を使用して入力を行い、システム制御部102はデジタルカメラ101の動作を制御し、必要に応じてLCDディスプレイ104の表示を更新する。
【0019】
USBインターフェース103は、USB2.0等のUSB規格に準拠した有線インターフェースである。このUSBインターフェース103の代替として、IEEE802.11b規格等の無線LANに準拠した無線インターフェースを用いてもよい。システム制御部102で実行される制御プログラムは、前述したRAM107、不揮発性メモリ108などに記憶されている。
【0020】
パーソナルコンピュータ(PC)などからなるコンピュータ111(以下、「PC111」)は、システム制御部112とUSBインターフェース113を有する。また、システム制御部112が実行する制御プログラムを格納したり、各種のデータを記憶するRAM117、HDD(ハードディスクドライブ)118も備える。
【0021】
PC111は、キーボード115とマウス116からユーザー入力を受け付け、システム制御部112にて演算処理を行い、ディスプレイ114に映像を出力する。図1では、ディスプレイ114とキーボード115とマウス116とを外部接続する形態で示したが、PC111と一体型になっていてもよい。システム制御部112で実行される制御プログラムは、前述したRAM117、HDD118などに記憶されている。
【0022】
デジタルカメラ101及びPC111は、USBインターフェース103と113とを介することにより通信し、互いにデータを送受信することが可能である。
【0023】
図2は、デジタルカメラ101を背面から見た外観図である。LCDディスプレイ104は撮影モード時にはファインダーとして被写体を表示してレリーズボタン202にて撮影を行なう。再生モード時には撮影済みの画像を表示することができ、十字キーボタン203を使用して画像送りなどを行なうことができる。また、これらのモードはモード切替スイッチ205で切り替えることができる。決定ボタン204やその他のボタン等を使用して、各モードにおいてデジタルカメラ101を操作することができる。上記の操作ボタン、スイッチ等は、全て操作系105に含まれる。
【0024】
図3は、レリーズボタン202の周囲を上方から見た図である。TELE/WIDEダイヤル301は、撮影時に図に示す矢印のとおりに任意の方向へ回転させることにより、被写体へズームしたりワイドにしたりといった操作を行なうことができる。このTELE/WIDEダイヤル301は、再生モード時にも機能が割り当てられている。この点については後述する。なお、以下の説明において、「ズーム操作」あるいは「ズーム方向に回転させる」とは、望遠側(テレ側)にズーミングする操作を意味する。
【0025】
図4は、デジタルカメラ101において、再生モードにてTELE/WIDEダイヤル301に割り当てられている機能の一例を示す図である。通常、画像が再生される場合は1つの撮影画像の全体をLCDディスプレイ104の一画面に表示するシングル表示である。他の表示形態として、TELE/WIDEダイヤル301をワイド方向に回転させることによりLCD画面上に複数の画像を配置して表示するマルチ表示に切り替えることができる。マルチ表示では、例えば一画面に9枚の画像が表示される。マルチ表示からシングル表示への復帰は、TELE/WIDEダイヤル301をズーム方向に回転させることで行うことができる。
【0026】
図5も、デジタルカメラ101において、再生モードにてTELE/WIDEダイヤル301に割り当てられている機能の一例を示す図である。シングル再生時にTELE/WIDEダイヤル301をズーム方向に回転させた分だけ、表示中の画像を拡大して表示させるズーム表示に切り替えることができる。これは、ズーム倍率に応じた画像の領域をトリミングし、画面に合わせた倍率で表示することで実現できる。ズーム表示からシングル表示への復帰の際には、ズームした分だけTELE/WIDEダイヤル301をワイド方向へ回転させる。
【0027】
これらのマルチ表示やズーム表示においては、LCDディスプレイ104上で表示可能な機能範囲は制限されている。つまり、マルチ表示では、縦横3×3で配置した9つの画像を閲覧できる状態までで制限される。ユーザがそれ以上TELE/WIDEダイヤル301をワイド方向に回転させたとしても、一度に表示される枚数を増やすことができないようデジタルカメラ101が制御する。これは、一度に9枚以上画像を表示すると、画像1つ当たりの大きさが小さくなり、LCDディスプレイ104の解像度と面積では見づらくなってしまうからである。また、ズーム表示では、一定の大きさまでは拡大表示することができるが、無限に拡大することができるわけではなく、拡大できる最大の倍率が予め決められている。これはLCDディスプレイ104には表示用のサムネイル画像が表示されるため、ズーム倍率を上げすぎると、画像が荒く表示されてしまうからである。
【0028】
次に、PC111にデジタルカメラ101を接続する場合について説明する。具体的には、PCにデジタルカメラを接続した際の両ディスプレイの活用例について説明する。
【0029】
本実施形態では、デジタルカメラ101とPC111とを接続することにより、システムとして第1のディスプレイと第2のディスプレイという、2つのディスプレイを備えることになる。以下、この2つのディスプレイの表示制御について説明する。
【0030】
本実施形態における画像表示システムでは、デジタルカメラ101単体で操作した場合と同様のディスプレイ表示を、接続先のPC111に接続されたディスプレイ114上にも表示させることが可能である(同期表示)。また、この際にユーザは、デジタルカメラ101の操作系105を用いて、デジタルカメラ101側の表示及びPC111側の表示の両方を操作することができる。これにより、ユーザいつもデジタルカメラ101で操作している感覚でPC111も操作することを可能とし、容易に両ディスプレイで画像などを確認することができる。
【0031】
しかし、一般にPCに接続されているディスプレイは、カメラのLCDディスプレイ104(以下、カメラディスプレイとも呼ぶ)に比べてサイズおよび解像度が高いことが多い。そのため、PCのディスプレイ114(以下、PCディスプレイとも呼ぶ)にデジタルカメラで表示している画面とまったく同一のものを表示すると、解像度が高いという特性を活かしきれない場合がある。つまり、異なるディスプレイを用いて同期表示しようとすると、機能が低い方のディスプレイに合わせざるを得ないため、もう一方のディスプレイの機能が十分発揮できない場合がある。
【0032】
そこで、本実施形態では、PCディスプレイ114に、カメラディスプレイ104上では大きさあるいは解像度の低さが原因で表示できない情報を表示する。このことにより、カメラ単体では実現できなかった表示機能を提供し、一般にカメラディスプレイ104よりも解像度が高く、画面サイズが大きいというPCディスプレイ114の特性を活かすことができる。
【0033】
以下に、デジタルカメラ101のLCDディスプレイ(カメラディスプレイ)104とPC111のディスプレイ(PCディスプレイ)114の双方を有効に活用して画像を表示する第1の実施形態について説明する。
【0034】
本実施形態では、カメラディスプレイ104及びPCディスプレイ114において画像をマルチ表示する場合を例に説明する。図6は、本実施形態におけるマルチ表示の画面の一例を示す図である。
【0035】
まず、デジタルカメラ101とPC111とが接続されたときには、カメラディスプレイ104とPCディスプレイ114が、ともにシングル表示状態601となる。この際、デジタルカメラ101側の十字キーボタン203を操作すると、画像送りをカメラディスプレイ104とPCディスプレイ114の双方で行うことができる。
【0036】
また、デジタルカメラ101において前述したTELE/WIDEダイヤル301をワイド方向に回転させるワイド操作を行なうと、両画面とも3×3のマルチ表示状態602となる。
【0037】
ここで、十字キーボタン203を操作することで、画像を選択状態にするためのカーソルを移動させることができる。カメラディスプレイ104のカーソルの移動に連動して、PCディスプレイ114も同時にカーソルが移動する。
【0038】
カメラの機種によっては、更にワイド操作をすることにより、表示中の3×3すべての画像を選択状態とし、1回の操作で9画像ずつの画面移動を行なうこともできる。
【0039】
ここまでは、カメラディスプレイ104単体でも表示可能な表示機能をPCディスプレイ114上でも同様に表示しているだけであるが、TELE/WIDEダイヤル301を更にワイド側に操作したときの状態が604に示されている。ここでは、PCディスプレイ114上にカメラディスプレイ104で表示可能な3×3までのマルチ表示を超えた9×9のマルチ表示を可能としている。一方、カメラディスプレイ104では、前画面における中央に配置されていた画像をシングル表示する。つまり、今まで同じ表示を行っていたカメラディスプレイ104とPCディスプレイ114の画面が、この時点で異なったものとなる。即ち、ディスプレイの解像度の違いを判定し、それに応じて許容する表示機能のレベルを異ならせる。PCディスプレイ114上では、カメラディスプレイ104上で表示されている画像にフォーカスが当たっている状態となり、カメラ操作による画像送りに伴ってカーソル移動が行われる。PCディスプレイの解像度によっては、更に大量の画像を表示するマルチ表示を可能としてもよい。
【0040】
なお、例えば9×9のマルチ表示から3×3のマルチ表示への復帰時は、ワイド操作を行なった分だけ、TELE/WIDEダイヤル301をズーム方向に回転させる。このズーム操作により、カメラ単体でも表示可能であった3×3のマルチ表示に両画面とも戻る。ここではPC側の表示が9×9になったときに、カメラ側の表示はシングル表示となったが、カメラ側は3×3表示を続行してもよい。
【0041】
なお、この表示制御は、デジタルカメラ101のシステム制御部102とPC111のシステム制御部112の連携によって行われる。
【0042】
図7は、上記の画面遷移を実現するための表示モードを決定する処理を示すフローチャートである。
【0043】
まず、システム制御部112はデジタルカメラ101がPC111に接続されたことを検知し、アプリケーションを起動させる(ステップS701)。
【0044】
そして、システム制御部112はPCディスプレイ114の解像度を取得する(ステップS702)。
【0045】
さらに、システム制御部112はデジタルカメラ101からカメラディスプレイ104の解像度を取得するための要求をデジタルカメラ101に対して送信する。デジタルカメラ101は要求を受信し、自機のカメラディスプレイ104の解像度をPC111に送信する。PC111はデジタルカメラ101が送信したカメラディスプレイ104の解像度を受信する(ステップS703)。
【0046】
システム制御部112は、ステップS702及びS703で取得したPCディスプレイ114の解像度とカメラディスプレイ104の解像度とを比較する(ステップS704)。PCディスプレイ114の方が解像度が高いと判断された場合には処理をステップS705に進める。PCディスプレイ114の解像度がカメラディスプレイ104と同等であったと判断された場合は、処理をステップS710に進める。PCディスプレイ114の解像度の方が低いと判断された場合には、処理をステップS711に進める。
【0047】
以下、ステップS704において、PCディスプレイ114の方が解像度が高い場合と判断された場合について説明する。この場合、システム制御部112は、PCディスプレイ114の解像度を判定する(ステップS705)。解像度がSVGAであれば、処理をステップS706に進める。解像度がXGAであれば、処理をステップS707に進める。解像度がSXGAであれば、処理をステップS708に進める。ステップS706〜ステップS708では、拡張表示モードでサポートする拡張表示ステップとその上限が決定される。つまり、ステップS705の処理は、PCディスプレイ114の解像度に応じて拡張表示モードでサポートする拡張表示ステップを判断する処理といえる。
【0048】
ここで本実施形態における拡張表示モードとは、デジタルカメラ101とは異なる形態で表示を行うことが可能なモードである。例えば、本実施形態におけるデジタルカメラ101は、3×3のマルチ表示まで行うことができる。それに対してPC111の表示モードが拡張表示モードに設定されている場合、3×3より多くの画像をPC111でマルチ表示することができる。
【0049】
また、本実施形態における拡張表示ステップとは、拡張表示モードにおいて、PC111が何段階のマルチ表示を行えるかを示す値である。本実施形態では、拡張表示モードにおいて5×5、9×9、15×15の3段階のマルチ表示が用意されている。そして、例えばシステム制御部112が拡張表示ステップを「2」と決定すれば、PC111では2段階の拡張、つまり5×5と9×9のマルチ表示が可能となる。
【0050】
以下、ステップS706〜S709の処理について説明する。これらのステップでは、ステップS702で取得した解像度からサポートするステップ数を確定する。
【0051】
PCディスプレイ114の解像度がSVGAであれば、システム制御部112は拡張表示ステップを1に設定し、5×5のマルチ表示までサポートする(ステップS706)。
【0052】
また、PCディスプレイ114の解像度がXGAであれば、システム制御部112は拡張表示ステップを2に設定し、5×5, 9×9のマルチ表示をサポートする(ステップS707)。
【0053】
さらに、PCディスプレイ114の解像度がSXGAであれば、システム制御部112は拡張表示ステップを3に設定し、5×5, 9×9, 15×15のマルチ表示までサポートする(ステップS708)。このように、解像度が高くなるにつれて、PCディスプレイ114にマルチ表示可能な画像の数は段階的に増加される。
【0054】
次に、ステップS704においてPCディスプレイ114の解像度がカメラディスプレイ104と同等であると判断された場合について説明する。この場合、システム制御部112は、表示モードを拡張表示モードではなく、同期表示モードに設定する(ステップS710)。同期表示モードとは、デジタルカメラ101が単体で表示している情報を、PCディスプレイ114にも同期させて表示するモードである。つまり、システム制御部112は、PCディスプレイ114にマルチ表示を行う場合でも、デジタルカメラ101と同様、3×3のマルチ表示まで可能とする。
【0055】
また、ステップS704においてPCディスプレイ114の解像度の方が低いと判断された場合について説明する。この場合、システム制御部112は、モードを制限表示モードに設定する(ステップS711)。制限表示モードとは、PCディスプレイ114に表示する情報をデジタルカメラ101に表示される情報よりも少なくすることが可能なモードである。例えば、制限表示モードにおいてシステム制御部112は、カメラディスプレイ104でマルチ表示が実行されている状態であっても、制限表示モードでPCディスプレイ114にはカーソルで選択されている画像のみを表示する。
【0056】
以上が、表示モードの設定処理である。なお、本実施形態では、ディスプレイ間の解像度の差に基づいて表示モードを決定したが、表示モードの決定方法はこの場合に限定されない。
【0057】
例えば、PCディスプレイの解像度が予め定められたしきい値よりも高い場合に、拡張表示モードへの遷移をおこなうようにしてもよい。また、PCディスプレイ114が一般にカメラディスプレイ104よりも解像度が高いことを考慮し、デジタルカメラ101と接続したPC111は無条件に拡張表示モードに遷移できるようにしてもよい。
【0058】
次に、デジタルカメラ101での操作及び表示をPC111にも反映させ、表示を同期させるための基本的な処理を説明する。同期表示モードでは、基本的に下記の処理を実行することになる。
【0059】
図8に、ユーザのカメラ操作に応じて表示が更新されることにより、カメラディスプレイ104と同様の情報をPCディスプレイ114に表示される処理を示すフローチャートである。
【0060】
まず、PC111のシステム制御部112は、デジタルカメラ101に対し、カメラ表示情報を要求する(ステップS801)。ここでカメラ表示情報とは、カメラディスプレイ104に表示中の内容を示す情報である。
【0061】
デジタルカメラ101は、PC111の要求に応じて、カメラ表示情報をPC111に送信する。PC111はデジタルカメラ101から送信されたカメラ表示情報を受信する(ステップS802)。
【0062】
カメラ表示情報の具体的な内容を図9に示す。「Camera State」はデジタルカメラ101の状態を示すものであり、次のような状態を示す。例えば、現在カメラ操作による同期表示機能を実行している状態、拡張表示中の状態、さらには、PC111と同期していない状態などである。
【0063】
また、「Camera Mode ID」は、カメラディスプレイ104レイアウト状態を表わすものである。ここで、この「Camera Mode ID」は、例えばシングル表示/マルチ表示の区別を示したり、単一もしくは複数の画像のレイアウトを定義するIDとして汎用性を持たせる。
【0064】
また、「Object Hnadle」は、画像を特定する識別番号であり、本実施形態では、現在選択状態にある画像のObject Hnadleが記述される。ここで選択状態にある画像とは、例えばカメラディスプレイ104上に1つの画像が表示されている場合は、表示中の画像が選択状態となっている。また、マルチ表示の場合は、複数の画像の中でカーソルの当たっている画像が選択状態である。なお、選択状態となる画像は1つとは限らず、一度に複数の画像を選択状態にすることもできるものとする。
【0065】
「Object Handle Num」は、表示されている画像の個数を表す。
【0066】
図8のフローに説明を戻す。システム制御部112は、上記のカメラ表示情報を元に、PCディスプレイ114に表示するために必要とされる画像をHDD118から取得する(ステップS803)。具体的には、カメラ表示情報に含まれるObject Hnadleで特定される画像を、HDD118を検索することにより取得する。
【0067】
そしてシステム制御部112は、PCディスプレイ114上にカメラディスプレイ104と同様のレイアウトで画像の表示を行なう(ステップS804)。具体的には、カメラ示情報に含まれる「Camera Mode ID」に含まれるレイアウトで取得した画像を表示する。
【0068】
ここで、ステップS803において、、PC111はデジタルカメラ101から画像を取得して表示してもよい。具体的には、システム制御部112がカメラ表示情報に含まれるObject Hnadleで特定される画像をデジタルカメラ101に対して要求する。要求を受信したデジタルカメラ101は要求された画像を不揮発性メモリ108から検索し、PC111に送信することで実現される。
【0069】
システム制御部112は上記の処理を、ユーザーがデジタルカメラ101を操作したことに応じてシステム制御部102が発行するキーイベント、例えば画像送り操作などをトリガーとして実行する。ここでいうキーイベントとは、デジタルカメラ101に対して行われた操作を示す操作情報である。そして、このキーイベントを取得して判断する手段(ステップS805)を備えるものとする。また、キーイベントについては、直接デジタルカメラ101から通知されるようにしてもよいが、本実施形態では、PC111がデジタルカメラ101に対してイベントポーリングを行なうものとする。
【0070】
ここまで、デジタルカメラ101の操作・表示をPC111に反映させる基本的な処理について説明した。次に、拡張表示モードにおける処理について説明する。図10は、同期表示モード及び拡張表示モードで表示する場合の処理を示すフローチャートである。
【0071】
ステップS902からS905までは、図8のステップS802からS805までの動作とほぼ同様であるから、共通する部分の説明は省略する。
【0072】
ステップS905にてキーイベントを取得した際に、システム制御部112はそのイベントのパラメータを確認する(ステップS906)。ここで、イベントのパラメータについて説明する。
【0073】
カメラディスプレイ104単体での表示機能には、表示限界によりキー操作を無効とするタイミングがある。今回のマルチ表示のケースでは、図6に示すとおりカメラの操作系105によるワイド操作により、601のシングル表示から602のマルチ表示へ、そして603の全画像が選択されカーソルが当たった状態へと遷移する。しかし、603に示す状態からさらにワイド操作を行なっても、システム制御部102はワイド操作を無効とするよう制御する。
【0074】
このように、操作が無効となる操作が行われた場合、システム制御部102はあらかじめ限界であること、つまり操作が無効であることを示すパラメータをキーイベントに付加し、PC111に送信する。
【0075】
システム制御部112は、キーイベントを取得した際(ステップS905)に、限界パラメータをデジタルカメラ101から取得したか否かを判断する(ステップS906)。取得したと判断した場合には、表示モードを拡張表示モードへと遷移させ、処理をステップS908に進める。取得していないと判断した場合には、処理をステップS902に戻し、同期表示モードを続行する。すなわち、デジタルカメラ101からカメラ表示情報を取得して画像の表示を更新する。
【0076】
以下、キーイベントから限界パラメータを取得して、拡張表示モードに遷移した場合について説明する。まず、システム制御部112は、デジタルカメラ101に拡張表示モードを設定させる(ステップS907)。これは、システム制御部112がデジタルカメラ101に対し、自機が拡張表示モードに遷移したことを通知し、デジタルカメラ101のシステム制御部102が通知に応じて自機を拡張表示モードに設定することで実現される。なお、上述の通知にはデジタルカメラ101を拡張表示モードに設定するための制御信号が含まれていてもよい。
【0077】
ここで、デジタルカメラ101における拡張表示モードについて説明する。本実施形態におけるデジタルカメラ101は、PC111が拡張表示モードの間、カメラディスプレイ104の表示はシングル表示とする。つまり、PC111が拡張表示モードの場合、デジタルカメラ101のシステム制御部102は、ワイド操作/ズーム操作に応じたカメラディスプレイ104の表示内容の更新を行わない。このような処理を実行するために、拡張表示モードがデジタルカメラ101に設定されると(ステップS907)、システム制御部102は、カメラディスプレイ104の表示をシングル表示に切り替える。また、デジタルカメラ101のワイド操作/ズーム操作によりカメラディスプレイ104の更新を行わないよう制御する。ただし、このモードが設定されていても、ワイド操作/ズーム操作でのキーイベントはPC111に対して送信し、限界パラメータは送信しないものとする。このようにキーイベントを送信することにより、拡張表示ステップをPC111側でカウントすることが可能となる。また、同期表示モードに復帰する条件を満たした場合には、デジタルカメラの拡張表示モードを解除することで同期表示モードに復帰する(ステップS918)。
【0078】
なお、PC111が拡張表示モードの間、カメラディスプレイ104の表示をシングル表示とする理由は以下の通りである。すなわち、拡張表示を行う操作がされたということは、ユーザはPCディスプレイ114を見ている可能性が高いため、PC114がマルチ表示されればよいと考えられるからである。さらに、例えばカメラディスプレイ104で3×3、PCディスプレイ114で5×5などでマルチ表示すると、マルチ表示のレイアウトがディスプレイ間で異なることになる。すると、ユーザが一見してディスプレイ間の整合を把握することが難しいことにもよる。
【0079】
ステップS908以下の拡張表示モード遷移後の処理は、次のとおりである。
【0080】
まず、システム制御部112は、カメラディスプレイ104に表示されているカメラ表示情報を要求し、デジタルカメラ101から送信されたカメラ表示情報を取得する(ステップS908)。前述したように、この場合は、カメラディスプレイ104はシングル表示となっている。したがって、カメラ表示モード等については変化がなく、選択状態にある画像の識別番号のみが有用な情報となる。
【0081】
次にシステム制御部112は、カメラ表示情報に基づき、カメラディスプレイ104で表示中の画像を取得する(ステップS909)。続いてシステム制御部112は、カメラディスプレイ104で表示していないがPCディスプレイ114上で表示する対象となる画像を取得する(ステップS910)。例えば、5×5の表示を行う場合は、カメラディスプレイ104で表示中の画像から、表示順に前後12枚の画像を取得する。
【0082】
取得の方法は何通りかが考えられる。例えば、PC111がデジタルカメラ101に記憶された画像の識別番号及び表示順を示すリストを要求・受信し、そのリストに基づき、取得する画像を特定する方法がある。また、PC111がカメラディスプレイ104で表示中の画像から、表示順に前後12枚の画像の識別番号を問い合わせ、デジタルカメラ101がその識別番号を応答する方法でもよい。
【0083】
システム制御部112は、取得した画像をマルチ表示のレイアウトにてPCディスプレイ114上に表示する(ステップS911)。この際、カメラディスプレイ104上で表示されている画像にカーソルが当たった状態で表示する。
【0084】
次に、システム制御部112は、キーイベントを受信したか否かを判断する(ステップS912)。受信したと判断した場合には処理をステップS913に進め、画面の更新処理を行う。受信しなかったと判断した場合は、処理を繰り返す。これは、マルチ表示の拡張表示を行なっている際には、TELE/WIDEダイヤル301によるワイド操作とズーム操作によるキーイベントにより、現在の拡張表示モードから同期表示モードへと表示モードを復帰させるがあるからである。そのため、PC111は、ワイド操作とズーム操作によるキーイベントからPCによってモードの遷移を管理する必要がある。
【0085】
次に、システム制御部112は、キーイベントがワイド操作によるものであるか、ズーム操作によるものであるかを判断する(ステップS913)。ワイド操作によるものであると判断すれば、マルチ表示ステップをカウントアップする(ステップS916)。マルチ表示ステップはワイド操作が行われるたびにカウントアップされ、最終的には図7のステップS706〜ステップS708で決定した、サポートする上限のマルチ表示ステップまでカウントアップする。
【0086】
次にシステム制御部112は、マルチ表示枚数を更新する(ステップS917)。例えば、5×5のマルチ表示の状態で画像が表示された状態でワイド操作が行われた場合は、9×9でマルチ表示するよう画面を更新する。
【0087】
次にステップS913において、システム制御部112によりキーイベントがズーム操作によるものと判断された場合について説明する。この場合は、ワイド操作が行われた場合と逆の処理を行う。すなわち、システム制御部112は拡張表示ステップをカウントダウンし(ステップS914)、同期表示モードに復帰すべき条件に達したか否かを判断する。(ステップS915)条件に達したと判断した場合には、拡張表示モードを解除する旨の通知をデジタルカメラ101に通知し、さらに自機を同期表示モードに設定する(ステップS918)。
【0088】
なお、本実施形態では、PC111が拡張表示モードに設定されている間は、カメラディスプレイ104はシングル表示とする例について説明してきたが、実現方法としてはこの限りではない。他の方法を以下に説明する。
【0089】
図11に、マルチ表示における拡張表示パターンを示す。
【0090】
デジタルカメラ101は、PC111から拡張表示モードに遷移した通知を受信した場合であっても、カメラディスプレイ104の表示をシングル表示にせず、マルチ表示された全画像が選択された状態のままとする。
【0091】
ただし、この状態だと、マルチ表示のレイアウトがディスプレイ間で異なることになり、ユーザが一見してディスプレイ間の整合を把握することが難しいことは前述した。そこで、システム制御部112は、PCディスプレイ114にマルチ表示された多数の画像の中で、カメラディスプレイにマルチ表示されている画像が識別できるように表示を制御する。。
【0092】
例えば、図11の(a)、(b)、(c)に示すように、この場合のPCディスプレイ114上での画像レイアウトはさまざまに考えられる。図11の(a)、(b)、(c)では、カメラディスプレイにマルチ表示されている画像がハイライト表示されることにより、他の画像と識別できるように表示される。なお、他にもカメラディスプレイにマルチ表示されている画像を他の画像よりも大きく表示したり、アイコンを付加するなどして識別表示させることも可能である。
【0093】
ここまで、PC111が拡張表示モードに設定される(図7のステップS706〜ステップS708)場合について説明した。
【0094】
なお、図7にも示したように、両ディスプレイの解像度を比較した結果、同等であり、常に同期表示を行う場合には、先に示した図8のフローチャートに従えば実現できる。
また、PCディスプレイ114の解像度の方がカメラディスプレイ104よりも低い場合においては、基本的には同期表示の際のフロー(図8)で実現可能である。その際には、PCディスプレイ114側で表示する内容としてカメラディスプレイ104上で表示されているカーソルの当たった画像のみを取得して表示すればよい。
【0095】
以上述べたように、本実施形態におけるPC111は、マルチ表示において、デジタルカメラ101が可能な画像数よりも多い画像数を表示することが可能である。解像度の高く、大きなサイズを有するPCディスプレイ114に見合った画像を表示することが可能となる。
【0096】
また、本実施形態におけるPC111は、PCディスプレイ114の解像度に応じて一度にマルチ表示できる画像数を決定する。このことにより、PC111はPCディスプレイ114の解像度に見合ったマルチ表示を行うことができる。
【0097】
(第2の実施形態)
この第2の実施形態では、第1の実施形態と同様に、カメラ操作によりカメラディスプレイ104に表示されている情報と同様の情報をPCディスプレイ114に表示する。第1の実施形態におけるPCは、ワイド操作が行われた場合に拡張表示モードに遷移したが、本実施形態では、ズーム表示により拡張表示モードに遷移する。
【0098】
なお、本実施形態は第1の実施形態と共通する部分が多いため、共通の部分は説明を省略し、本実施形態に特有の処理について主に説明する。
【0099】
図12は、本実施形態における画面遷移の様子を示した図である。
【0100】
この実現方法は、図8に示すマルチ表示における拡張表示フローと同様のフローにて実現することができる。ただし、カメラ表示情報取得の際に、取得する情報の内容を変更する必要がある。
【0101】
図13は、ズーム表示の際のカメラ表示情報の内容であり、マルチ表示のときの表示情報にあった表示画像数や各画像の識別番号などの代わりに、ズーム表示されている画像の現在の表示範囲の情報として左上と右下の座標となっている。この情報を元に、PCディスプレイ114上でカメラディスプレイ104と同様の表示を行なうことができる。
【0102】
説明を図12に戻す。まず、カメラディスプレイ104でシングル表示している状態1201からTELE/WIDEダイヤル301を使用してズーム操作をした場合について説明する。この場合、システム制御部102は、カメラディスプレイ104に表示されている画像を拡大して表示する(状態1202)。
【0103】
またこの操作に伴い、システム制御部102はPCディスプレイ114の表示を更新し、カメラディスプレイ104と同様の情報を表示をする。操作に応じてデジタルカメラ101からPC111にキーイベントが送信されるのは第1の実施形態と同様である。
【0104】
しかしながら、カメラディスプレイ114で表示できるズーム倍率は、通常制限されている。したがって、カメラディスプレイ114で実現可能な最大ズーム倍率まで達した場合、システム制御部102はズーム操作を無効とする。その一方で本実施形態におけるシステム制御部112は、PCディスプレイ114にデジタルカメラ110よりも高い倍率で画像を拡大して表示することを可能とする。
【0105】
本実施形態における拡張表示モードを実現するためのフローは、第1の実施形態とほぼ同様の処理であり、基本的には図10と同様の処理である。以下、第1の実施形態と異なる処理について説明する。
【0106】
本実施形態におけるデジタルカメラ101のシステム制御部102は、デジタルカメラ単体で拡大可能な最大倍率までズームした状態でさらにズーム操作が行われた場合、その操作を無効にする。さらに、PC111に送信するキーイベントに、限界パラメータを付加する。
【0107】
システム制御部112は、限界パラメータを受信すると(ステップS906)、自機を拡張表示モードに設定するとともに、拡張表示モードに設定された旨をデジタルカメラ101に通知する(ステップS907)。
【0108】
上記の処理により、ズーム操作に応じてPC111が拡張表示モードに遷移する。さらにここからステップS913において、ズーム操作が検知された場合の画面遷移を、図12を用いて説明する。
【0109】
図12のうち、状態1201ではカメラディスプレイ104とPCディスプレイ114に同じ画面が表示されている。
【0110】
1201の状態でズーム操作が行われると、カメラディスプレイ104の表示が拡大される。また、それに同期してPCディスプレイ114の表示も拡大される。この状態1202が、カメラディスプレイ104で拡大可能な最大の倍率であるとする。
【0111】
1202の状態でさらにズーム操作が行われると、拡大表示モードに遷移し、1203に示す状態となる。まず、システム制御部112は、PCディスプレイ114にさらに画像を拡大して表示する。これはカメラディスプレイ104で拡大できる最大の倍率よりもさらに高い倍率で表示することを意味する。また、システム制御部102はズーム操作を無効とするため、カメラディスプレイ104の表示は1202の状態から変化しない。
本実施形態によれば、PCディスプレイ114にカメラディスプレイ104よりも高い倍率で画像を表示させることができる。
【0112】
(第3の実施形態)
本実施形態では、カメラディスプレイ104とPCディスプレイ114のアスペクト比が異なっていた場合における表示処理について説明する。なお、本実施形態は第1の実施形態と共通する部分が多いため、共通の部分は説明を省略し、本実施形態に特有の処理について主に説明する。
【0113】
両ディスプレイ間でアスペクト比が異なることは十分にありえる。この状況下で、上記の実施形態のように同期表示を行うと、アスペクト比の差異によりPCディスプレイ114に表示に使用しない領域ができてしまう。したがって、PCディスプレイ114の表示領域を効率的に活用できない状態となってしまう。
【0114】
そこで本実施形態では、PCディスプレイ114の表示領域を効率的に活用する処理を行う。なお、システム制御部112はPCディスプレイ114及びカメラディスプレイ104の解像度を取得しているため、この値を元に両ディスプレイのアスペクト比を取得することが可能である。
【0115】
このようなアスペクト比の差異による未使用領域の使用例を図14、15に示す。
【0116】
図14は、本実施形態において4:3のアスペクト比のカメラディスプレイ104を有するデジタルカメラ101と、アスペクト比16:9のPCディスプレイ114を有するPC111とが接続された場合に表示される画面の例を示す図である。
【0117】
通常、16:9のPCディスプレイ114は画像の表示領域1401にアスペクト比が4:3の画像が表示され、その左右が未使用領域1402となる。しかしながら本実施形態におけるシステム制御部112は、カメラディスプレイ104のアスペクト比が4:3であることを検知すると、アスペクト比4:3の画像を表示する領域1405を設け、画像を表示する。この領域1405に、カメラディスプレイ104で選択状態にある画像が表示される。さらにシステム制御部112は、領域1405の画面右側に領域1404を設け、領域1405に表示した画像の、前後画像を表示することが可能である。これは、PC111側で両ディスプレイのアスペクト比の差異を検出した後に、カメラ操作で同期して表示する領域(1404)と、PCで任意に定めたレイアウトでカメラ操作に同期して表示の更新が行なわれる領域(1405)に分割することで実現可能である。
【0118】
さらに図15に、16:9のアスペクト比のカメラディスプレイ104を有するデジタルカメラ101と、アスペクト比4:3のPCディスプレイ114を有するPC111とが接続された場合に表示される画面の例を示す。
【0119】
この場合は通常、4:3のPCディスプレイ114は画像の表示領域1501にアスペクト比が16:9の画像が表示され、その上下が未使用領域1502となる。しかしながら、本実施形態におけるシステム制御部112は、カメラディスプレイ104のアスペクト比が16:9であることを検知すると、アスペクト比16:9の画像を表示する領域1505を設け、画像を表示する。この領域1405に、カメラディスプレイ104で選択状態にある画像が表示される。さらにシステム制御部112は、領域1505の画面下側に領域1504を設け、領域1505に表示した画像の、前後画像を表示することが可能である。
【0120】
つまりPCディスプレイ114の未使用領域に、画像に関連する情報を表示することにより、未使用領域を効率的に使用することが可能となる。
【0121】
また、画像の表示領域1401の左右(1501の上下)にあった未使用領域を1つにまとめて画像に関連する情報を表示するようにしたため、より大きなサイズで画像に関連する情報を表示することが可能となる。
【0122】
(他の実施形態)
各実施形態の説明において、デジタルカメラとPCを例として説明したが、必ずしもこの組合わせに限定されない。例えば、デジタルカメラの代わりに画像が表示可能な携帯電話や、画像ビューアなどを用いることも可能である。また、PCの代わりにテレビなどの表示装置を用いることも可能である。
【0123】
また、各実施形態の目的は、次のような方法によっても達成される。すなわち、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるいは装置に供給する。そして、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行する。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、本発明には次のような場合も含まれる。すなわち、プログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される。
【0124】
さらに、次のような場合も本発明に含まれる。すなわち、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれる。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される。
【0125】
本発明を上記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、先に説明した手順に対応するプログラムコードが格納されることになる。
【0126】
なお、上記の各実施形態は、適宜組み合わせることが可能である。
【符号の説明】
【0127】
101 デジタルカメラ
102 システム制御部
103 USBインターフェース
104 LCDディスプレイ
105 操作系
111 コンピュータ
112 システム制御部
113 USBインターフェース
114 ディスプレイ
115 キーボード
116 マウス
【特許請求の範囲】
【請求項1】
それぞれがディスプレイを備える複数の装置を接続して構成された画像表示システムであって、
前記複数の装置の少なくとも1つが、
前記複数の装置のそれぞれのディスプレイの表示状態を共通に操作する操作手段と、
前記複数の装置のそれぞれのディスプレイの特性を検出する検出手段と、
前記検出手段により検出されたそれぞれのディスプレイの特性に基づいて、それぞれのディスプレイに対して許容する表示機能のレベルを判定し、該判定された表示機能のレベルに応じて前記複数の装置のそれぞれのディスプレイに表示を行わせる表示制御手段と、
を備えることを特徴とする画像表示システム。
【請求項2】
第1のディスプレイを備える外部装置と通信することが可能な情報処理装置であって、
前記外部装置が操作されたことを示す操作情報を受信する受信手段と、
前記操作情報に応じて、前記第1のディスプレイとは異なる第2のディスプレイへの画像の表示を制御する表示制御手段と、
前記第1のディスプレイ及び前記第2のディスプレイの特性を検出する検出手段と、
前記検出手段により検出されたそれぞれのディスプレイの特性に基づいて、前記第2のディスプレイに対して許容する表示機能のレベルを決定する決定手段とを備え、
前記表示制御手段は、前記決定手段により決定された表示機能のレベルにしたがって前記画像の表示を制御することを特徴とする情報処理装置。
【請求項3】
前記ディスプレイの特性とは解像度であって、前記表示機能のレベルとは、前記第2のディスプレイに表示させる画像の数であることを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記表示制御手段は、前記ディスプレイの解像度に応じて、前記第2のディスプレイに表示させる画像の数を段階的に増加させることを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記ディスプレイの特性とはアスペクト比であって、前記表示機能のレベルとは、前記それぞれのディスプレイに表示させる画像のレイアウトであることを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項6】
第1のディスプレイを備える外部装置と通信することが可能な情報処理装置の制御方法であって、
前記外部装置が操作されたことを示す操作情報を受信する受信工程と、
前記操作情報に応じて、前記第1のディスプレイとは異なる第2のディスプレイに画像を表示する表示工程と、
前記第1のディスプレイ及び前記第2のディスプレイの特性を検出する検出工程と、
前記検出工程で検出されたそれぞれのディスプレイの特性に基づいて、前記第2のディスプレイに対して許容する表示機能のレベルを決定する決定工程とを備え、
前記表示工程では、前記決定工程により決定された表示機能のレベルにしたがって前記画像を表示することを特徴とする情報処理装置の制御方法。
【請求項7】
請求項6に記載の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項1】
それぞれがディスプレイを備える複数の装置を接続して構成された画像表示システムであって、
前記複数の装置の少なくとも1つが、
前記複数の装置のそれぞれのディスプレイの表示状態を共通に操作する操作手段と、
前記複数の装置のそれぞれのディスプレイの特性を検出する検出手段と、
前記検出手段により検出されたそれぞれのディスプレイの特性に基づいて、それぞれのディスプレイに対して許容する表示機能のレベルを判定し、該判定された表示機能のレベルに応じて前記複数の装置のそれぞれのディスプレイに表示を行わせる表示制御手段と、
を備えることを特徴とする画像表示システム。
【請求項2】
第1のディスプレイを備える外部装置と通信することが可能な情報処理装置であって、
前記外部装置が操作されたことを示す操作情報を受信する受信手段と、
前記操作情報に応じて、前記第1のディスプレイとは異なる第2のディスプレイへの画像の表示を制御する表示制御手段と、
前記第1のディスプレイ及び前記第2のディスプレイの特性を検出する検出手段と、
前記検出手段により検出されたそれぞれのディスプレイの特性に基づいて、前記第2のディスプレイに対して許容する表示機能のレベルを決定する決定手段とを備え、
前記表示制御手段は、前記決定手段により決定された表示機能のレベルにしたがって前記画像の表示を制御することを特徴とする情報処理装置。
【請求項3】
前記ディスプレイの特性とは解像度であって、前記表示機能のレベルとは、前記第2のディスプレイに表示させる画像の数であることを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記表示制御手段は、前記ディスプレイの解像度に応じて、前記第2のディスプレイに表示させる画像の数を段階的に増加させることを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記ディスプレイの特性とはアスペクト比であって、前記表示機能のレベルとは、前記それぞれのディスプレイに表示させる画像のレイアウトであることを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項6】
第1のディスプレイを備える外部装置と通信することが可能な情報処理装置の制御方法であって、
前記外部装置が操作されたことを示す操作情報を受信する受信工程と、
前記操作情報に応じて、前記第1のディスプレイとは異なる第2のディスプレイに画像を表示する表示工程と、
前記第1のディスプレイ及び前記第2のディスプレイの特性を検出する検出工程と、
前記検出工程で検出されたそれぞれのディスプレイの特性に基づいて、前記第2のディスプレイに対して許容する表示機能のレベルを決定する決定工程とを備え、
前記表示工程では、前記決定工程により決定された表示機能のレベルにしたがって前記画像を表示することを特徴とする情報処理装置の制御方法。
【請求項7】
請求項6に記載の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2013−8036(P2013−8036A)
【公開日】平成25年1月10日(2013.1.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−166338(P2012−166338)
【出願日】平成24年7月26日(2012.7.26)
【分割の表示】特願2007−316355(P2007−316355)の分割
【原出願日】平成19年12月6日(2007.12.6)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年1月10日(2013.1.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成24年7月26日(2012.7.26)
【分割の表示】特願2007−316355(P2007−316355)の分割
【原出願日】平成19年12月6日(2007.12.6)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
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