説明

画像処理装置及び画像処理システム

【課題】特定色の文字をモノクロ変換する際に目立たせるようにするとき、文字属性が分からない場合や、写真やイラストなどの文字属性になってしまった場合に、利用者の意図とことなる出力が発生することの解消。
【解決手段】画像読み取り手段にて読み取られた画像を処理し、画像の色数を検出し、検出した色数と設定した色数とを比較し、比較結果に応じて色領域のラベリングを行い、ラベリングで得られる各ラベリングの画素数を検出し、検出した画素数と設定されている画素数とを比較し、比較結果に応じて強調処理を行い、変換画像にモノクロプリンタ処理を行い、検知画素数が設定した値よりも大きい場合にモノクロ化処理を行い、色数が設定した値よりも大きい場合に表示を行い、モノクロ印刷行うかを選択することを可能にする画面を表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
入力された画像から部分的な特徴を認識し、認識した特徴に従って画像を変換する画像処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
本発明の先行技術について、最も関連する文献(主に特開2009−171093)を1つあげて説明する。カラーの文字をモノクロに変換する際に、文字属性の変換により、その文字にアンダーラインを付したり、その文字の書体を斜体(イタリック体)に変換したりする画像処理装置が記載されている。
【0003】
この画像処理装置によれば、カラーの文字を、アンダーライン付きの黒色の文字や、斜体の黒色の文字に変換することで、モノクロ変換後においても一般的な黒色の文字より目立たせることができる。しかしながら、文書の種類によっては、文字飾り(アンダーライン等)、書体(斜体やフォント等)、文字サイズ、文字太さなどといった色とは異なる文字属性に対して、特別な意味を持たせていることがある。例えば、アンダーラインの付設によって修正履歴のある文字列であることを表現したり、生物分類学上の学名を斜体のアルファベットで表記したりすることは、行政手続きや学術論文等において一般的に行われている。
【0004】
このような文書を、特許文献1に記載の画像処理装置のようにしてモノクロ変換すると、利用者に対して変換するに相応しくないものを通知することなく、修正履歴のない文字列にアンダーラインを付したり、学名ではない文字列を斜体にしたりして、利用者の意図と異なる変換を通知なしに行うことで誤った情報を伝えてしまうことになる。特定色の文字における色とは異なる文字属性を変換することなく、その特定色の文字をモノクロ変換後においても目立たせることができる画像処理装置がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009−171093号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来の先行技術では、特定色の文字をモノクロ変換する際に目立たせるようにしているものの、入力画像に含まれる文字属性が分からない場合に変換がうまくいかない場合が発生すること。また、入力画像に含まれる写真やイラストなどといった文字属性になってしまった場合に対して、利用者の意図とことなる出力が発生することがあり課題であった。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明における画像を読み取る読み取り手段(15)を有し、前記読み取り手段にて読み取られた画像を処理する入力画像処理手段(S202)と、前記画像処理した画像の色数を検出する入力画像の色数検出処理手段(S203)と、前記検出した色数と設定した色数とを比較する色数比較手段(S204)と、前記比較結果で色数が設定した色数よりも少ないと判断されると色領域のラベリングを行う色領域ラベリング手段(S205)と、前記ラベリングで得られる各ラベリングの画素数を検出するラベリングの画素数検知手段(S206)と、前記検出した画素数と設定されている画素数とを比較するラベリング画素数比較手段(S207)と、比較結果で検知した画素数が設定した画素数よりも少ないと判断されると強調処理を行う強調変換処理手段(S208)と、前記変換画像にモノクロプリンタ処理を行うモノクロプリンタ処理手段(S210)と、前記検知画素数が設定した値よりも大きいと判断されるとモノクロ化処理を行うモノクロ化処理手段(S209)と、前記モノクロ化処理手段(S209)で処理した画像をモノクロプリンタ処理を行うモノクロプリンタ処理手段(S210)と、前記色数が設定した値よりも大きいと判断されると表示部に強調変換不可を表示する表示手段(S211)と、表示部にモノクロ印刷行うか処理を終了するかを選択することを可能にする表示を行うモノクロ印刷選択表示手段(S212)と、前記モノクロ印刷選択手段(S212)でモノクロ印刷が選択されるとモノクロプリンタ処理を行うモノクロプリンタ処理手段(S210)と、前記モノクロ印刷選択手段(S212)で処理終了が選択されると処理を終了すること、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明は、カラー画像をモノクロ化する際に、入力画像の特徴と内容を解析して処理内容を決定しながら、UI表示をしながらユーザへの煩雑な操作を必要とすることなく良好なモノクロ変換画像を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】画像処理装置の構成図である。
【図2】第1の実施形態の処理を示すフローチャートである。
【図3】変換処理を行うための表示の一例を表わす図である。 (a)はカラー文字の変換部分の説明図である。(b)(c)は、カラー文字の変換が選択され変換テーブルのボタンが押された時に表示されるダイアログボックスにおけるカラー文字と変換方法の対応を示す説明図である。
【図4】カラー文字変換を行った場合の出力画像の一例である。
【図5】第2の実施形態の処理を示すフローチャートである。
【図6】第3の実施形態の処理を示すフローチャートである。
【図7】第4の実施形態の処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。
【0011】
[第1の実施形態]
図1は、本発明に係る画像処理装置の他の実施の形態として、画像処理装置を搭載した画像形成装置の構成図である。本実例における画像形成装置100は、コピー機能、スキャナ機能等各種機能を搭載した複合機を想定している。すなわち、CPU11は、ROM19に格納されたプログラムにしたがってスキャナ15やプリンタエンジン14等本装置に搭載された各種機構の動作制御を行う。アドレスデータバス12は、CPU11の制御対象となる各種機構と接続してデータの通信を行う。操作部16は、ユーザからの指示の受け付け、情報の表示を行う。スキャナ15は、ユーザがセットした原稿を読み取り、電子データとしてHDD13等に蓄積する。HDD13は、スキャナ15を使用して読み取った電子文書などを格納する。プリンタエンジン14は、CPU11で実行される制御プログラムからの指示に従い出力用紙上に画像を印字する。ネットワークインタフェース(I/F)17は、ネットワーク20を接続し、本装置が生成した書込内容情報の送信、またブラウザ経由による本装置へのアクセスなどに利用される。RAM18は、プログラム実行時のワークメモリ等に利用される。ROM19は、本装置の制御や電子データの暗号、電子データの送受信に関する各種プログラムが格納されている。各種プログラムが実行されることで後述する各構成要素が所定の処理機能を発揮する。
【0012】
なお、本実施例では、後述する処理に用いる画像データを、スキャナ15を介して入力することを想定しているが、例えば外部機器から送られてくるデータを、ネットワークインタフェース17を介して入力しても処理可能である。また、スキャナやプリンタが接続されたPC等においても同じように処理することが可能である。本実施の形態で用いるプログラムは、通信手段により提供することはもちろん、CD−ROM等の記録媒体に格納して提供することも可能である。
【0013】
図2は、本発明の処理を行うフローチャートである。スキャナ15により入力される画像読み取り(ステップS201)を行い、前記読み取った画像に対して、色処理やフィルターなどの入力画像処理(ステップS202)を行う。前記画像に対して、画像全体からの色数を検出する処理(ステップS203)で入力画像に存在する色の数を検出する。色数の検出方法としては周知の方法を用いることで検出が可能である。原稿中に存在する色数全て、1ベレル値が違うものもの1つの色とすると多数の色が検出されるので、近い色はまとめて1色と検出するようにする。この近い色をまとめて1色と検出する方法に関しても周知の検出方法を用いることで処理が可能である。色数検出処理ステップS203で検出した色数が予め設定しておいた色数(Thc)より多いかの判断を行う(ステップS204)。
【0014】
ステップS204で色数が少ないと判断された場合には、孤立した色領域をラベリングする色領域ラベリング処理(ステップS205)を行う。ここでは、例えば、赤色の孤立領域をまとめる処理を行っていく。このラベリング処理、孤立領域検出処理は周知の方法で行うことで可能である。ラベリング処理ステップS205した各ラベルの画素数をカウントする画素数検知処理(ステップS206)を行う。ここでは、各ラベリングされた領域が何画素なのかをカウントする処理を行っている。ステップS206で検出した各ラベリング領域ごとに検知した画素数が予め設定した画素数(Thm)との比較を行う(ステップS207)。ステップS207で設定した画素数Thmよりもすくないと判断された場合には、強調変換処理(ステップS208)で変換処理を行う。ステップS208強調変換処理に関しては、後述するが、モノクロ変換した際に目立ちやすくなるような変換処理を行う。ステップS207で設定した画素数Thmよりも多いと判断された場合には、通常のモノクロ変換処理(ステップS209)を行う。ステップS208、ステップS209処理した画像はモノクロのプリンタ処理(ステップS210)を行い、処理を終了する。ステップS204で色数が設定したThcよりも多いと判断した場合には、UIの表示部に対して強調変換不可表示(ステップS211)を行う。ここでは、色数が設定よりも多い場合には、強調変換処理がうまくいかない、画質低下を招く恐れがあることから、ステップS211の表示を行う。ステップS21の表示を行い、つづいて、通常モノクロ化するかどうかをUIに表示する(ステップS212)。ステップS212では、強調処理は行うことはないがモノクロで出力する場合には、ステップS210モノクロプリンタ処理へ進み、モノクロ出力しない場合は、そのページの出力処理は行わずページの処理を終了する。ステップS208強調変換処理に関して説明を行う。
【0015】
図3を参照しながら、カラー文字データの出力処理方式におけるUI部分の表示例を説明する。図3(a)は、カラー文字の属性変換の選択部分である。図3(b)及び(c)は、カラー文字の属性への変換が選択され、属性変換テーブルのボタンが押されたときに表示されるダイアロボックスにおけるカラー文字と変換属性との対応を示す部分を表している。以下、図4を参照しながら、本発明のカラー文字データの出力処理方式の適用を例示する図である。図4(a)はカラー文字の属性変換を行わないで出力した例であり、文中の「変換属性テーブル」がカラー文字で表現されているとする。図4(b)及び(c)は、カラー文字の属性変換を行って出力した例であり、図4(b)はアンダーライン属性への変換を行い出力した例、図4(c)はボールドイタリック属性への変換を行い出力した例である。
【0016】
図3(a)のUI部分において、カラー文字の属性変換の選択部分がチェックがされているか否かの判定である。ここでは、カラー文字の属性変換が選択されており、カラー文字の属性変換の選択部分がチェックされているものとする。次に、取得したカラー文字データが他の属性へ変更すべきカラーであるか否かが判定される。ここでは、予めどのカラー文字をどの属性に変換するか指定される。図3(b)及び(c)にその変換テーブルが例示される。この変換テーブルは、アプリケーションから使用できるカラー文字の系統を、赤系、青系、緑系、黄色系、マゼンダ系、シアン系に分け、夫々をアンダーライン、オーバースコア、打ち消し線、イタリック、ボールド、ボールドイタリックの文字属性に変換する仕様を有する。色の系統は、RGB(×××、×××、×××)として得られるカラー属性をそのRGBの内訳から夫々の系統に分けて判断される。ここでは、予め図3(b)及び(c)のように赤系の文字をアンダーライン属性に置き換えるように指定されているものとする。「変換属性テーブル」は、RGB(255、0、0)のカラー属性であるので、赤系の文字で、これは、アンダーライン属性に置き換えられるべき文字である。即ち、取得したカラー文字データが他の属性へ変換すべきカラーであると判定される。次に、他の属性への変更処理がなされ、取得した文字データを他の属性で文字を形成し、出力するための処理が行われる。カラー属性は通常の黒の属性、RGB(0、0、0)に置き換えられ、テーブルで示された他の属性で出力するためのフラグ等が立てられる。ここでは、テーブルで示されたRed系の文字をアンダーライン属性に変更する指定によりアンダーライン出力のためのフラグ等が立てられる。そして、変更された属性での出力のための文字形成処理がなされる。これにより、アンダーライン属性の文字が出力される。その印字結果が図4(b)に示される。また、同様の処理により、ボールドイタリック造成に変更されたものが図4(c)に示される。
【0017】
以上のように本実施形態の画像処理装置では、入力画像に含まれる色の数を認識し、その色をあらかじめ決められた色数と比較することで、強調変換処理を行うか否かを判断し、行えない場合にはUIに表示を行い、出力するかしないかの判断の入力を可能にし、色数が少ない場合でも一つの色のラベルの画素数に応じて強調処理を行うか否かを自動的に判断し、出来ない場合には通常モノクロ化処理を行うことで本強調変換処理を熟知していないものにとっても複雑な操作を必要とすることなく、良好な強調変換結果を出力することを可能にしている。
【0018】
[第2の実施形態]
第1の実施例においては、入力画像に含まれる色の数を認識し、その色をあらかじめ決められた色数と比較することで、強調変換処理を行うか否かを判断し、行えない場合にはUIに表示を行い、出力するかしないかの判断の入力を可能にし、色数が少ない場合でも一つの色のラベルの画素数に応じて強調処理を行うか否かを自動的に判断する形態であった。
【0019】
第2の実施形態では、文字・写真領域が混在している入力画像をより良好な変換を行う場合に関して説明を行う。
【0020】
図5は、第2の実施形態の動作フローを示す。
【0021】
本第2の実施形態で用いる画像処理装置の構成は第1の実施形態で説明した図1と同じであるのでここでの説明は行わない。また、第1の実施形態で説明した図3、図4に関しては同じであることから説明は行わない。
【0022】
スキャナ15により入力される画像読み取り(ステップS501)を行い、前記読み取った画像に対して、色処理やフィルターなどの入力画像処理(ステップS502)を行う。前記画像に対して領域分割処理(ステップS503)を行う。ステップS503領域分割は、文字・写真・イラストなど画像属性に分割する処理である。この領域分割処理は周知の技術で可能である。領域分割結果で文字領域か否かで処理を切り替える(ステップS513)。文字領域に関しては、文字領域の色数検出をする(ステップS514)。色数の検出は第1の実施形態で説明したものと同様である。ここでは、文字領域のみの色を抽出することで強調変換する領域により絞ることを実現している。検出した色数と予め設定した色数Thcの比較を行う(ステップS504)。ステップS504の比較によって、Thcよりも色数が少ないと判断された場合、色領域をラベリングする処理(ステップS505)を行う。ステップS505は第1の実施形態で説明した処理と同様である。
【0023】
次に、各ラベリングに対して画素数の検知を行う(ステップS506)。ステップS506は第1の実施形態で説明した処理と同様である。ラベリングの画素数を予め設定した画素数Thmと比較する(ステップS507)。ステップS507で画素数が少ない場合には、強調変換処理(ステップS508)を行う。ステップS508の処理は第1の実施形態で説明した処理と同じである。そして、モノクロプリンタ処理(ステップS510)が行われる。ステップS507で検知した画素数がThmを上回った場合、通常モノクロ化処理(ステップS509)する。ステップS513で文字領域でなかった場合、例えば写真領域の場合はステップS515で画像内が写真領域のみかの判断を行う。ステップS515で画像内に写真領域のみと判断された場合、強調変換処理不可の表示をUIに行う(ステップS511)。つづいて、通常モノクロ出力するか否かをUIに表示し入力を行えるようにする(ステップS512)。ステップS512で通常モノクロ出力するとなった場合、ステップS510に進み、通常モノクロ出力しない場合には、処理を終了する。ステップS504で予め設定したThcよりも多いと判断した場合には、ステップS511へ進む。ここからの処理は前述したものと同じであるので説明は省略する。
【0024】
以上のように本実施形態の画像処理装置では、入力画像を領域分割し、文字領域に対して色の数を認識し、その色をあらかじめ決められた色数と比較することで、強調変換処理を行うか否かを判断し、行えない場合にはUIに表示を行い、出力するかしないかの判断の入力を可能にし、色数が少ない場合でも一つの色のラベルの画素数に応じて強調処理を行うか否かを自動的に判断し、出来ない場合には通常モノクロ化処理を行うことで本強調変換処理を熟知していないものにとっても複雑な操作を必要とすることなく、良好な強調変換結果を出力することを可能にしている。
【0025】
[第3の実施形態]
第2の実施例においては、第1の実施形態で説明したものに加えて、入力画像を領域分割し、文字領域に対して色の数を認識し、その色をあらかじめ決められた色数と比較することで、強調変換処理を行うか否かを判断し、行えない場合にはUIに表示を行い、出力するかしないかの判断の入力を可能にし、色数が少ない場合でも一つの色のラベルの画素数に応じて強調処理を行うか否かを自動的に判断する場合を説明した。
【0026】
第3の実施形態では、文字・写真領域が混在している入力画像をより良好な変換を行う場合に関して説明を行う。
【0027】
図6は、第3の実施形態の動作フローを示す。
【0028】
本第3の実施形態で用いる画像処理装置の構成は第1の実施形態で説明した図1と同じであるのでここでの説明は行わない。また、第1の実施形態で説明した図3、図4に関しては同じであることから説明は行わない。スキャナ15により入力される画像読み取り(ステップS601)を行い、前記読み取った画像に対して、色処理やフィルターなどの入力画像処理(ステップS602)を行う。前記画像に対して領域分割処理(ステップS603)を行う。ステップS603領域分割は、文字・写真・イラストなど画像属性に分割する処理である。この領域分割処理は周知の技術で可能である。領域分割結果で文字領域か否かで処理を切り替える(ステップS613)。文字領域に関しては、文字領域の色数検出をする(ステップS614)。色数の検出は第1の実施形態で説明したものと同様である。ここでは、文字領域のみの色を抽出することで強調変換する領域により絞ることを実現している。検出した色数と予め設定した色数Thcの比較を行う(ステップS604)。ステップS604の比較によって、Thcよりも色数が少ないと判断された場合、着目している文字領域が写真領域内に包含されるかの判断を行う(ステップS616)。ステップS616では、写真の中の文字、例えば、集合写真などに日付や記念会といった看板や垂れ幕などに書かれている文字かどうかを判断している。ステップS616で着目している文字が写真領域でないと判断された場合には、色をラベリングする処理(ステップS605)を行う。ステップS605は第1の実施形態で説明した処理と同様である。
【0029】
次に、各ラベリングに対して画素数の検知を行う(ステップS606)。ステップS606は第1の実施形態で説明した処理と同様である。ラベリングの画素数を予め設定した画素数Thmと比較する(ステップS607)。ステップS607で画素数が少ない場合には、強調変換処理(ステップS608)を行う。ステップS608の処理は第1の実施形態で説明した処理と同じである。そして、モノクロプリンタ処理(ステップS610)が行われる。ステップS607で検知した画素数がThmを上回った場合、通常モノクロ化処理(ステップS609)する。ステップS616で着目文字領域が写真領域内と判断された場合には、強調変換処理不可の表示をUIに行う(ステップS611)。つづいて、通常モノクロ出力するか否かをUIに表示し入力を行えるようにする(ステップS612)。ステップS612で通常モノクロ出力するとなった場合、ステップS610に進み、通常モノクロ出力しない場合には、処理を終了する。
【0030】
ステップS604で色数がThcよりも多いと判断された場合には、S611でUI表示を行う。そして、通常モノクロ出力するか否かをUIに表示し入力を行えるようにする(ステップS612)。ステップS612で通常モノクロ出力するとなった場合、ステップS610に進み、通常モノクロ出力しない場合には、処理を終了する。ステップS613で文字領域ではないと判断された場合、入力画像全体に写真領域のみしかないかを判断する(ステップS615)。ステップS615で写真領域以外もあると判断された場合、ステップS610処理が行われ処理を終了する。ステップS615で入力画像全体が写真領域のみであると判断した場合、ステップS611でUI表示を行う。そして、ステップS612で通常モノクロ処理を行い出力するかの選択を行う。ステップS612でモノクロ処理を行うと選択された場合、ステップS610でモノクロプリンタ処理が行われ処理を終了する。ステップS612でモノクロ出力しないと選択された場合、処理を終了する。
【0031】
以上のように本実施形態の画像処理装置では、入力画像を領域分割し、文字領域に対して色の数を認識し、その色をあらかじめ決められた色数と比較する。さらに、着目する文字領域が写真領域内に含まれるか否かを判断する。そして、強調変換処理を行うか否かを判断し、行えない場合にはUIに表示を行い、出力するかしないかの判断の入力を可能にし、色数が少ない場合でも一つの色のラベルの画素数に応じて強調処理を行うか否かを自動的に判断し、出来ない場合には通常モノクロ化処理を行うことで本強調変換処理を熟知していないものにとっても複雑な操作を必要とすることなく、写真画像が含まれる入力画像に対しても良好な強調変換結果を出力することを可能にしている。
【0032】
[第4の実施形態]
第3の実施例においては、第1、第2の実施形態で説明したものに加えて、着目する文字領域が写真領域内に含まれるか否か判断する。そして、強調変換処理を行うか否かを判断し、行えない場合にはUIに表示を行い、出力するかしないかの判断の入力を可能にし、色数が少ない場合でも一つの色のラベルの画素数に応じて強調処理を行うか否かを自動的に判断する場合を説明した。
【0033】
第4の実施形態では、文字領域に対してOCR処理を行い、OCR処理から出力されるOCRの信頼度示す値を用いる場合に関して説明を行う。
【0034】
図7は、第4の実施形態の動作フローを示す。
【0035】
本第4の実施形態で用いる画像処理装置の構成は第1の実施形態で説明した図1と同じであるのでここでの説明は行わない。また、第1の実施形態で説明した図3、図4に関しては同じであることから説明は行わない。
【0036】
図7は、第4の実施形態のフローチャートである。スキャナ15により入力される画像読み取り(ステップS701)を行い、前記読み取った画像に対して、色処理やフィルターなどの入力画像処理(ステップS702)を行う。前記画像に対して領域分割処理(ステップS703)を行う。ステップS703領域分割は、文字・写真・イラストなど画像属性に分割する処理である。この領域分割処理は周知の技術で可能である。領域分割結果で文字領域か否かで処理を切り替える(ステップS713)。文字領域に関しては、文字領域の色数検出をする(ステップS714)。色数の検出は第1の実施形態で説明したものと同様である。検出した色数と予め設定したThcとの比較を行う(ステップS704)。Thcと比較して色数が少なかった場合、文字領域に対してOCR処理を行う(ステップS717)。OCR処理は公知の処理で行うことが可能であり、OCR処理をしたときにOCR結果の確からしさを示す指標を出力する。例えば、1~10000までの値をとり、10000に近づくほど信頼度が高いことを示す。信頼度を表すものであれば、ここに示したものに限ることはない。このOCR結果の確からしさに関しても公知の技術で行うことが可能である。ステップS717で得られるOCRの指標を予め設定した指標の値Thoとの比較を行う(ステップS716)。
【0037】
ステップS716では、OCR処理が正しく行えたかを検知するための処理となる。OCRの信頼度の値が低い場合には、文字として相応しくないことが考えられ、文字領域と判断された場合でも、文字として扱うか否かの判断を行うことが可能になる。ステップS716でThoよりも高い値が得られた場合には、色領域をラベリングする処理(ステップS705)を行う。ラベリング処理した各ラベリングの画素値をカウントする各ラベリングの画素数検知処理(ステップS706)を行う。ステップS706は第1の実施形態で説明した処理と同様である。ラベリングの画素数を予め設定した画素数Thmと比較する(ステップS707)。ステップS707で画素数が少ない場合には、強調変換処理(ステップS708)を行う。ステップS708の処理は第1の実施形態で説明した処理と同じである。そして、モノクロプリンタ処理(ステップS710)が行われる。ステップS707で検知した画素数がThmを上回った場合、通常モノクロ化処理(ステップS709)する。
【0038】
ステップS716でOCR信頼度の値がThoを下回った場合、文字としての信頼度が低いとの判断となり、強調変換が付加である表示をUIに行う(ステップS711)。そして、通常モノクロ処理を行うかを選択する表示を行う(ステップS712)。ステップS712でモノクロ出力すると選択された場合、ステップS710でモノクロプリンタ処理が行われ処理が終了する。
【0039】
ステップS704で色数がThcよりも多いと判断した場合には、ステップS711処理が行われ、ステップS712での選択によって、ステップS710処理を行うか、処理終了となる。ステップS713で文字領域ではないと判断された場合には、画像全体に写真領域のみが存在するかを判断する処理(ステップS715)を行う。ステップS715で画像全体の中に写真領域以外のものがあると判断されると、着目している写真領域はステップS710モノクロプリンタ処理を行う。ステップS715で画像全体の中に写真領域のみであると判断した場合、ステップS711でUI表示を行い、ステップS712での選択に応じてステップS710モノクロプリンタ処理を行うい処理終了するか、モノクロプリンタ処理が選択されない場合、処理終了となる。
【0040】
以上のように本実施形態の画像処理装置では、入力画像を領域分割し、文字領域に対して色の数を認識し、その色をあらかじめ決められた色数と比較する。さらに、着目する文字領域の文字に対してOCR処理を行い、そのOCR処理で出力されるOCR信頼度で文字として扱うか否かを判断する。これにより、強調変換処理を行うか否かを判断し、行えない場合にはUIに表示を行い、出力するかしないかの判断の入力を可能にし、色数が少ない場合でも一つの色のラベルの画素数に応じて強調処理を行うか否かを自動的に判断し、出来ない場合には通常モノクロ化処理を行うことで本強調変換処理を熟知していないものにとっても複雑な操作を必要とすることなく、領域分割で文字と認識されながらもOCR処理結果を用いることで、入力画像に対しても良好な強調変換結果を出力することを可能にしている。
【0041】
本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置など)に適用してもよい。また本発明の目的は、前述の実施形態の機能を実現するプログラムコードを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータが記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても達成される。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード自体およびプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0042】
また、本発明には、プログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた場合についても、本発明は適用される。その場合、書き込まれたプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される。
【符号の説明】
【0043】
100 画像形成装置
11 CPU
19 ROM


【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像を読み取る読み取り手段(15)を有し、前記読み取り手段にて読み取られた画像を処理する入力画像処理手段(S202)と、前記画像処理した画像の色数を検出する入力画像の色数検出処理手段(S203)と、前記検出した色数と設定した色数とを比較する色数比較手段(S204)と、前記比較結果で色数が設定した色数よりも少ないと判断されると色領域のラベリングを行う色領域ラベリング手段(S205)と、前記ラベリングで得られる各ラベリングの画素数を検出するラベリングの画素数検知手段(S206)と、前記検出した画素数と設定されている画素数とを比較するラベリング画素数比較手段(S207)と、比較結果で検知した画素数が設定した画素数よりも少ないと判断されると強調処理を行う強調変換処理手段(S208)と、前記変換画像にモノクロプリンタ処理を行うモノクロプリンタ処理手段(S210)と、前記検知画素数が設定した値よりも大きいと判断されるとモノクロ化処理を行うモノクロ化処理手段(S209)と、前記モノクロ化処理手段(S209)で処理した画像をモノクロプリンタ処理を行うモノクロプリンタ処理手段(S210)と、前記色数が設定した値よりも大きいと判断されると表示部に強調変換不可を表示する表示手段(S211)と、表示部にモノクロ印刷行うか処理を終了するかを選択することを可能にする表示を行うモノクロ印刷選択表示手段(S212)と、前記モノクロ印刷選択手段(S212)でモノクロ印刷が選択されるとモノクロプリンタ処理を行うモノクロプリンタ処理手段(S210)と、前記モノクロ印刷選択手段(S212)で処理終了が選択されると処理を終了すること、を有することを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
画像を読み取る読み取り手段(15)を有し、前記読み取り手段にて読み取られた画像を処理する入力画像処理手段(S202)と、前記画像処理した画像に対して領域分割を行う領域分割手段(S503)と、前記領域分割の結果文字領域かを判定する文字領域判別手段(S513)と、前記文字判別手段で文字領域であった場合に、前記画像処理した画像の色数を検出する入力画像の色数検出処理手段(S514)と、前記検出した色数と設定した色数とを比較する色数比較手段(S504)と、前記比較結果に応じて色領域のラベリングを行う色領域ラベリング手段(S505)と、前記ラベリングで得られる各ラベリングの画素数を検出するラベリングの画素数検知手段(S506)と、前記検出した画素数と設定されている画素数とを比較するラベリング画素数比較手段(S507)と、比較結果に応じて強調処理を行う強調変換処理手段(S508)と、前記変換画像にモノクロプリンタ処理を行うモノクロプリンタ処理手段(S510)と、前記検知画素数が設定した値よりも大きい場合にモノクロ化処理を行うモノクロ化処理手段(S509)と、前記色数が設定した値よりも大きい場合表示部に表示を行う表示手段(S511)と、モノクロ印刷行うかを選択することを可能にする画面を表示するモノクロ印刷選択表示手段(S512)と、前記文字領域判別手段において文字領域でないと判断された場合には画像全体に写真領域のみかを判断する画像内写真領域判別手段(S515)と、前記画像内写真領域判別手段において写真領域のみであると判別された場合、表示部に表示を行う表示手段(S511)とモノクロ印刷行うかを選択することを可能にする画面を表示するモノクロ印刷選択表示手段(S512)と、前記画像内写真領域判別手段において、写真領域以外もあると判別された場合、モノクロプリンタ処理を行うモノクロプリンタ処理手段(S510)と、を有することを特徴とする画像処理装置。
【請求項3】
画像を読み取る読み取り手段(15)を有し、前記読み取り手段にて読み取られた画像を処理する入力画像処理手段(S602)と、前記画像処理した画像に対して領域分割を行う領域分割手段(S603)と、前記領域分割の結果文字領域かを判定する文字領域判別手段(S613)と、前記文字判別手段で文字領域であった場合に、前記画像処理した画像の色数を検出する入力画像の色数検出処理手段(S614)と、前記検出した色数と設定した色数とを比較する色数比較手段(S604)と、前記比較結果に応じて文字が写真領域の中であるかを判断する手段(S616)と、前記文字が写真領域の中にあるかの判断で写真領域の中ではないと判断した場合色領域のラベリングを行う色領域ラベリング手段(S605)と、前記ラベリングで得られる各ラベリングの画素数を検出するラベリングの画素数検知手段(S606)と、前記検出した画素数と設定されている画素数とを比較するラベリング画素数比較手段(S607)と、比較結果に応じて強調処理を行う強調変換処理手段(S608)と、前記変換画像にモノクロプリンタ処理を行うモノクロプリンタ処理手段(S610)と、前記検知画素数が設定した値よりも大きい場合にモノクロ化処理を行うモノクロ化処理手段(S609)と、前記色数が設定した値よりも大きい場合表示部に表示を行う表示手段(S611)と、モノクロ印刷行うかを選択することを可能にする画面を表示するモノクロ印刷選択表示手段(S612)と、前記文字が写真領域の中にあるかの判断で写真領域の中であると判断した場合表示部に表示を行う表示手段(S611)と、モノクロ印刷行うかを選択することを可能にする画面を表示するモノクロ印刷選択表示手段(S612)と、前記文字領域判別手段において文字領域でないと判断された場合には画像全体に写真領域のみかを判断する画像内写真領域判別手段(S615)と、前記画像内写真領域判別手段において写真領域のみであると判別された場合、表示部に表示を行う表示手段(S611)とモノクロ印刷行うかを選択することを可能にする画面を表示するモノクロ印刷選択表示手段(S612)と、前記画像内写真領域判別手段において、写真領域以外もあると判別された場合、モノクロプリンタ処理を行うモノクロプリンタ処理手段(S610)と、を有することを特徴とする画像処理装置。
【請求項4】
画像を読み取る読み取り手段(15)を有し、前記読み取り手段にて読み取られた画像を処理する入力画像処理手段(S702)と、前記画像処理した画像に対して領域分割を行う領域分割手段(S703)と、前記領域分割の結果文字領域かを判定する文字領域判別手段(S713)と、前記文字判別手段で文字領域であった場合に、前記画像処理した画像の色数を検出する入力画像の色数検出処理手段(S714)と、前記検出した色数と設定した色数とを比較する色数比較手段(S704)と、前記比較結果に応じてOCR処理を行うOCR処理手段(S717)と、前記OCR処理から得られるOCR信頼度を設定し値と比較をするOCR信頼度比較手段(S716)と、設定した値よりもOCR信頼度が高い場合に色領域のラベリングを行う色領域ラベリング手段(S705)と、前記ラベリングで得られる各ラベリングの画素数を検出するラベリングの画素数検知手段(S706)と、前記検出した画素数と設定されている画素数とを比較するラベリング画素数比較手段(S707)と、比較結果に応じて強調処理を行う強調変換処理手段(S708)と、前記変換画像にモノクロプリンタ処理を行うモノクロプリンタ処理手段(S710)と、前記検知画素数が設定した値よりも大きい場合にモノクロ化処理を行うモノクロ化処理手段(S709)と、前記色数が設定した値よりも大きい場合表示部に表示を行う表示手段(S711)と、モノクロ印刷行うかを選択することを可能にする画面を表示するモノクロ印刷選択表示手段(S712)と、OCR信頼度が設定した値よりも低い場合に表示部に表示を行う表示手段(S711)と、モノクロ印刷行うかを選択することを可能にする画面を表示するモノクロ印刷選択表示手段(S712)と、前記文字領域判別手段において文字領域でないと判断された場合には画像全体に写真領域のみかを判断する画像内写真領域判別手段(S715)と、前記画像内写真領域判別手段において写真領域のみであると判別された場合、表示部に表示を行う表示手段(S711)とモノクロ印刷行うかを選択することを可能にする画面を表示するモノクロ印刷選択表示手段(S712)と、前記画像内写真領域判別手段において、写真領域以外もあると判別された場合、モノクロプリンタ処理を行うモノクロプリンタ処理手段(S710)と、を有することを特徴とする画像処理装置。
【請求項5】
画像を読み取る読み取り工程(15)を有し、前記読み取り工程にて読み取られた画像を処理する入力画像処理工程(S202)と、前記画像処理した画像の色数を検出する入力画像の色数検出処理工程(S203)と、前記検出した色数と設定した色数とを比較する色数比較工程(S204)と、前記比較結果に応じて色領域のラベリングを行う色領域ラベリング工程(S205)と、前記ラベリングで得られる各ラベリングの画素数を検出するラベリングの画素数検知工程(S206)と、前記検出した画素数と設定されている画素数とを比較するラベリング画素数比較工程(S207)と、比較結果に応じて強調処理を行う強調変換処理工程(S208)と、前記変換画像にモノクロプリンタ処理を行うモノクロプリンタ処理工程(S210)と、前記検知画素数が設定した値よりも大きい場合にモノクロ化処理を行うモノクロ化処理工程(S209)と、前記色数が設定した値よりも大きい場合表示部に表示を行う表示工程(S211)と、モノクロ印刷行うかを選択することを可能にする画面を表示するモノクロ印刷選択表示工程(S212)と、を有することを特徴とする画像処理システム。
【請求項6】
画像を読み取る読み取り工程(15)を有し、前記読み取り工程にて読み取られた画像を処理する入力画像処理工程(S202)と、前記画像処理した画像に対して領域分割を行う領域分割工程(S503)と、前記領域分割の結果文字領域かを判定する文字領域判別工程(S513)と、前記文字判別工程で文字領域であった場合に、前記画像処理した画像の色数を検出する入力画像の色数検出処理工程(S514)と、前記検出した色数と設定した色数とを比較する色数比較工程(S504)と、前記比較結果に応じて色領域のラベリングを行う色領域ラベリング工程(S505)と、前記ラベリングで得られる各ラベリングの画素数を検出するラベリングの画素数検知工程(S506)と、前記検出した画素数と設定されている画素数とを比較するラベリング画素数比較工程(S507)と、比較結果に応じて強調処理を行う強調変換処理工程(S508)と、前記変換画像にモノクロプリンタ処理を行うモノクロプリンタ処理工程(S510)と、前記検知画素数が設定した値よりも大きい場合にモノクロ化処理を行うモノクロ化処理工程(S509)と、前記色数が設定した値よりも大きい場合表示部に表示を行う表示工程(S511)と、モノクロ印刷行うかを選択することを可能にする画面を表示するモノクロ印刷選択表示工程(S512)と、前記文字領域判別工程において文字領域でないと判断された場合には画像全体に写真領域のみかを判断する画像内写真領域判別工程(S515)と、前記画像内写真領域判別工程において写真領域のみであると判別された場合、表示部に表示を行う表示工程(S511)とモノクロ印刷行うかを選択することを可能にする画面を表示するモノクロ印刷選択表示工程(S512)と、前記画像内写真領域判別工程において、写真領域以外もあると判別された場合、モノクロプリンタ処理を行うモノクロプリンタ処理工程(S510)と、を有することを特徴とする画像処理システム。
【請求項7】
画像を読み取る読み取り工程(15)を有し、前記読み取り工程にて読み取られた画像を処理する入力画像処理工程(S602)と、前記画像処理した画像に対して領域分割を行う領域分割工程(S603)と、前記領域分割の結果文字領域かを判定する文字領域判別工程(S613)と、前記文字判別工程で文字領域であった場合に、前記画像処理した画像の色数を検出する入力画像の色数検出処理工程(S614)と、前記検出した色数と設定した色数とを比較する色数比較工程(S604)と、前記比較結果に応じて文字が写真領域の中であるかを判断する工程(S616)と、前記文字が写真領域の中にあるかの判断で写真領域の中ではないと判断した場合色領域のラベリングを行う色領域ラベリング工程(S605)と、前記ラベリングで得られる各ラベリングの画素数を検出するラベリングの画素数検知工程(S606)と、前記検出した画素数と設定されている画素数とを比較するラベリング画素数比較工程(S607)と、比較結果に応じて強調処理を行う強調変換処理工程(S608)と、前記変換画像にモノクロプリンタ処理を行うモノクロプリンタ処理工程(S610)と、前記検知画素数が設定した値よりも大きい場合にモノクロ化処理を行うモノクロ化処理工程(S609)と、前記色数が設定した値よりも大きい場合表示部に表示を行う表示工程(S611)と、モノクロ印刷行うかを選択することを可能にする画面を表示するモノクロ印刷選択表示工程(S612)と、前記文字が写真領域の中にあるかの判断で写真領域の中であると判断した場合表示部に表示を行う表示工程(S611)と、モノクロ印刷行うかを選択することを可能にする画面を表示するモノクロ印刷選択表示工程(S612)と、前記文字領域判別工程において文字領域でないと判断された場合には画像全体に写真領域のみかを判断する画像内写真領域判別工程(S615)と、前記画像内写真領域判別工程において写真領域のみであると判別された場合、表示部に表示を行う表示工程(S611)とモノクロ印刷行うかを選択することを可能にする画面を表示するモノクロ印刷選択表示工程(S612)と、前記画像内写真領域判別工程において、写真領域以外もあると判別された場合、モノクロプリンタ処理を行うモノクロプリンタ処理工程(S610)と、を有することを特徴とする画像処理システム。
【請求項8】
画像を読み取る読み取り工程(15)を有し、前記読み取り工程にて読み取られた画像を処理する入力画像処理工程(S702)と、前記画像処理した画像に対して領域分割を行う領域分割工程(S703)と、前記領域分割の結果文字領域かを判定する文字領域判別工程(S713)と、前記文字判別工程で文字領域であった場合に、前記画像処理した画像の色数を検出する入力画像の色数検出処理工程(S714)と、前記検出した色数と設定した色数とを比較する色数比較工程(S704)と、前記比較結果に応じてOCR処理を行うOCR処理工程(S717)と、前記OCR処理から得られるOCR信頼度を設定し値と比較をするOCR信頼度比較工程(S716)と、設定した値よりもOCR信頼度が高い場合に色領域のラベリングを行う色領域ラベリング工程(S705)と、前記ラベリングで得られる各ラベリングの画素数を検出するラベリングの画素数検知工程(S706)と、前記検出した画素数と設定されている画素数とを比較するラベリング画素数比較工程(S707)と、比較結果に応じて強調処理を行う強調変換処理工程(S708)と、前記変換画像にモノクロプリンタ処理を行うモノクロプリンタ処理工程(S710)と、前記検知画素数が設定した値よりも大きい場合にモノクロ化処理を行うモノクロ化処理工程(S709)と、前記色数が設定した値よりも大きい場合表示部に表示を行う表示工程(S711)と、モノクロ印刷行うかを選択することを可能にする画面を表示するモノクロ印刷選択表示工程(S712)と、OCR信頼度が設定した値よりも低い場合に表示部に表示を行う表示工程(S711)と、モノクロ印刷行うかを選択することを可能にする画面を表示するモノクロ印刷選択表示工程(S712)と、前記文字領域判別工程において文字領域でないと判断された場合には画像全体に写真領域のみかを判断する画像内写真領域判別工程(S715)と、前記画像内写真領域判別工程において写真領域のみであると判別された場合、表示部に表示を行う表示工程(S711)とモノクロ印刷行うかを選択することを可能にする画面を表示するモノクロ印刷選択表示工程(S712)と、前記画像内写真領域判別工程において、写真領域以外もあると判別された場合、モノクロプリンタ処理を行うモノクロプリンタ処理工程(S710)と、を有することを特徴とする画像処理システム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−83862(P2013−83862A)
【公開日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−224780(P2011−224780)
【出願日】平成23年10月12日(2011.10.12)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】