説明

画像処理装置及び画像処理方法

【課題】超解像度変換により高解像化された映像信号に対するグラフィックス信号の重畳を、映像の品質を維持しつつ行うことが可能な画像処理装置及び画像処理方法を提供する。
【解決手段】第1解像度の映像信号が入力され、当該第1解像度の映像信号から本来の画素値を推定して画素を増やすことにより、前記第1解像度よりも高い第2解像度の映像信号を復元する超解像度変換処理を行う超解像度変換手段と、所定の画像を表すグラフィックス信号を生成するグラフィックス信号生成手段と、前記超解像度変換手段の後段に設けられ、当該超解像度変換手段により復元された第2解像度の映像信号に、前記グラフィックス信号を重畳するブレンド処理手段と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置及び画像処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、テレビジョン等の画像表示装置では、ユーザインタフェース画面やテキスト等を表示するためのグラフィックス信号を映像信号に重畳することで、グラフィックス信号の画像を映像信号の画面上に重畳表示する技術が用いられている。例えば、特許文献1には、外部グラフィック発生装置で発生させたグラフィクス画像と、映像信号とを混合し、混合画像の信号を表示部に出力する画像表示装置が開示されている。
【0003】
一方、高解像度のテレビやディスプレイの普及に伴い、映像信号の高解像度化が進んでいる。特に、低解像度の映像信号から本来の画素値を推定して画素を増やすことにより、高解像度の映像信号を復元することで、映像信号の鮮鋭度を維持しつつ高解像度化を実現する超解像度変換(超解像度変換処理)と呼ばれる画像処理技術が登場してきている(例えば、特許文献2、特許文献3等参照)。
【0004】
【特許文献1】特開2005−99516号公報
【特許文献2】特開2007−336239号公報
【特許文献3】特開2007−310837号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、グラフィックス信号が重畳された映像信号に超解像度変換処理を施すと、この超解像度変換による高解像度化時にグラフィックス信号が表す画像に歪みが生じる可能性があり、映像の品質(画質)が低下するという問題がある。なお、特許文献1に開示された技術では、映像信号にグラフィックス信号を重畳することはできるものの、上述した超解像度変換処理が施されることは想定されておらず、上記問題を解決することはできない。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、超解像度変換により高解像化された映像信号に対するグラフィックス信号の重畳を、映像の品質を維持しつつ行うことが可能な画像処理装置及び画像処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、第1解像度の映像信号が入力され、当該第1解像度の映像信号から本来の画素値を推定して画素を増やすことにより、前記第1解像度よりも高い第2解像度の映像信号を復元する超解像度変換手段と、所定の画像を表すグラフィックス信号を生成するグラフィックス信号生成手段と、前記第2解像度の映像信号に前記グラフィックス信号を重畳するブレンド処理手段と、を備える。
【0008】
また、本発明は、第1解像度の映像信号を、超解像度技術を用いて第2解像度の映像信号に高解像度化する超解像度変換手段と、所定の画像を表すグラフィックス信号を生成するグラフィックス信号生成手段と、前記第2解像度の映像信号に前記グラフィックス信号を重畳するブレンド処理手段と、を備える。
【0009】
また、本発明は、超解像度変換手段が、第1解像度の映像信号から本来の画素値を推定して画素を増やすことにより、前記第1解像度よりも高い第2解像度の映像信号を復元する超解像度変換処理を行う超解像度変換工程と、グラフィックス信号生成手段が、所定の画像を表すグラフィックス信号を生成するグラフィックス信号生成工程と、前記超解像度変換手段の後段に設けられたブレンド処理手段が、前記超解像度変換手段により復元された第2解像度の映像信号に、前記グラフィックス信号を重畳するブレンド処理工程と、を含む。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、超解像度変換手段の後段にブレンド処理手段を設けたことで、当該超解像度変換手段で復元された第2解像度の映像信号に、グラフィックス信号生成手段で生成されたグラフィックス信号を重畳することができるため、超解像度変換により高解像化された映像信号に対するグラフィックス信号の重畳を、映像の品質を維持しつつ行うことが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、添付図面を参照して、本発明にかかる画像処理装置及び画像処理方法の最良な実施形態を詳細に説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されないものとする。
【0012】
[第1の実施形態]
図1は、本実施形態に係る画像表示装置100のシステムを概略的に示したブロック図である。同図に示したように、画像表示装置100は、映像信号入力部11と、メイン処理部12と、画像処理装置に対応する高解像度化部13と、動画改善処理部14と、表示処理部15と、表示部16と、音声処理部17と、音声出力部18とを備えている。
【0013】
映像信号入力部11は、表示の対象となる映像信号が入力される部位であって、デジタル放送受信部111と、IPTV信号処理部112と、インターネット等のIP網を介して送信されるデータを受信するインターネット信号処理部113と、アナログ信号の入力を受け付ける外部入力部114とを備えている。ここで「映像信号」とは、静止画像や動画像からなる映像信号の他、音声信号をも含む概念である。
【0014】
デジタル放送受信部111は、BS、CS、地上波等のデジタル放送を受信するためのデジタルアンテナ1111と、デジタル放送を選局するためのデジタルチューナ1112と、デジタル放送を復調しデジタルの映像信号としてメイン処理部12に出力するデジタル信号復調部1113とを有している。
【0015】
IPTV信号処理部112は、専用のIP網を介して送信されるIP放送を受信し、デジタルの映像信号としてメイン処理部12に出力する。
【0016】
インターネット信号処理部113は、インターネット等のIP網を介して送信されるデータ(静止画像や動画像)を受信し、デジタルの映像信号としてメイン処理部12に出力する。
【0017】
外部入力部114は、アナログ放送を受信するためのアナログアンテナ1141と、アナログ放送を選局するためのアナログチューナ1142と、アナログ信号にA/D変換等の信号処理を施し、デジタルの映像信号としてメイン処理部12に出力する外部入力信号処理部1143とを有している。なお、外部入力信号処理部1143は、ゲーム機やPC(Personal Computer)、DVDプレーヤ等の外部機器と接続するための端子を有し(図示せず)、当該入力端子を介して外部機器から入力されるアナログ信号に対しても信号処理を施すものとする。
【0018】
メイン処理部12は、映像信号入力部11から入力される映像信号を、映像信号と音声信号とに分離し、この映像信号に所定の信号処理を施した後、高解像度化部13に出力する。ここで、メイン処理部12が施す信号処理としては、入力された映像信号のフォーマットを所定のフォーマット(例えば、MPEG等)に変換するフォーマット変換処理や、入力された映像信号の解像度を所定の解像度(例えば、1280×720等)に変換するスケーリング処理等が挙げられる。
【0019】
図2は、高解像度化部13の詳細構成を示したブロック図である。同図に示したように、高解像度化部13は、前処理部131と、超解像度変換処理部132と、グラフィックス信号生成部133と、ブレンド処理部134と、後処理部135とを備えている。
【0020】
前処理部131は、メイン処理部12から入力された映像信号に対し、IP(インターレース・プログレッシブ)変換処理や、映像信号に含まれたノイズを除去するNR(ノイズリダクション)処理等の前処理を施し、超解像度変換処理部132に出力する。
【0021】
ここで、IP変換処理としては、例えば、映像信号に含まれた画像の動きを検出することで当該映像信号が静止画像か動画像かを判別し、静止画像と判別したときには静止画像用の補間処理を行い、動画像と判定したときには動画用の補間処理を行うことが挙げられる。また、ノイズリダクション処理としては、画像の輪郭補正や、画像ボケやギラツキ感の低減、過度なイコライジング(高域強調)を抑える補正、水平方向にカメラが移動する際のブレ改善等の処理が挙げられる。
【0022】
超解像度変換処理部132は、前処理部131からの映像信号に対して、当該映像信号を高解像度化するための画像処理(以下、超解像度変換処理という)を施し、後段のブレンド処理部134に出力する。
【0023】
ここで、超解像度変換処理とは、第1解像度である低解像度の映像信号から本来の画素値を推定して画素を増やすことにより、第2解像度である高解像度の映像信号を復元する画像処理を意味する。「本来の画素値」とは、例えば、低解像度(第1解像度)の映像信号を得たときと同じ被写体を、高解像度(第2解像度)の映像信号の画素数を持つカメラで撮像したときに得られる映像信号の各画素が持つ値を指す。また、「推定して画素を増やす」とは、画像の特徴を捕らえて、相関性があるという画像の特徴を利用して周辺(フレーム内またはフレーム間)の画像から本来の画素値を推定して画素を増やすことを意味する。
【0024】
なお、超解像度変換処理については、特開2007−310837号公報、特開2008−98803号公報や特開2000−188680号公報等に開示された公知・公用の技術を用いることが可能である。本実施形態の超解像度変換処理の技術としては、例えば、入力画像の標本化周期で決まるナイキスト周波数より高い周波数成分を有する画像を復元する技術を用いる。
【0025】
例えば、特開2007−310837号公報に開示された超解像度変換処理を用いる場合には、複数の低解像度の映像信号(低解像度フレーム)の夫々に対してフレーム中の注目画素を含む注目画像領域中の画素値の変化パターンに最も近い複数の注目画像領域に対応する複数の対応点を基準フレームの中から選択し、対応点での輝度の標本値を対応点に対応している注目画素の画素値に設定し、複数の標本値の大きさと、複数の対応点の配置とに基づいて、基準フレームの画素数よりも多い画素数の高解像度フレームであって基準フレームに対応する高解像度フレームの画素値を算出することにより、低解像度の映像信号から本来の画素値を推定して画素を増やすことにより、高解像度の映像信号を復元する。
【0026】
また、特開2008−98803号公報に開示された同一フレーム画像内の自己合同位置探索を利用した超解像度変換処理を用いる場合には、低解像度フレームの探索領域の各画素の誤差を比較して最小となる第1の画素位置を算出し、第1の画素位置及びこの第1の誤差、第1の画素の周辺の第2の画素位置及びこの第2の誤差に基づいて、探索領域のなかで誤差が最小となる位置を小数精度で算出する。そして、この位置を終点及び注目画素を始点とする小数精度ベクトルを算出し、小数精度ベクトルを用いて、探索領域に含まれない画面上の画素を終点とする、小数精度ベクトルの外挿ベクトルを算出する。そして、小数精度ベクトル、外挿ベクトル及び画像データから取得された画素値に基づいて、画像データに含まれる画素数よりも多い画素数の高解像度画像の画素値を算出する。超解像度変換処理部132は、このような処理を行うことにより、低解像度の映像信号から本来の画素値を推定して画素を増やすことにより、高解像度の映像信号を復元する。
【0027】
また、特開2000−188680号公報に開示された複数フレーム画像間でのマッピングを利用した超解像度変換処理を用いることもできる。
【0028】
ただし、超解像度変換処理部132における超解像度変換処理の手法は、上記に限定されるものではなく、低解像度の映像信号から本来の画素値を推定して画素を増やすことにより、高解像度の映像信号を復元する処理であれば、あらゆる手法を適用することができる。
【0029】
グラフィックス信号生成部133は、図示しない操作ボタンやリモコン等の入力デバイスを介した指示入力に応じて、画像表示装置100の設定画面や、情報提示のためのテキスト等を表すグラフィックス信号を生成し、ブレンド処理部134に出力する。
【0030】
なお、グラフィックス信号生成部133は、超解像度変換処理部132から出力される映像信号の形式と同一の形式でグラフィックス信号を生成するものとする。例えば、超解像度変換処理部132からの映像信号が輝度信号(Y信号)と色差信号(C信号)とに分離されたYCbCr形式である場合には、このYCbCr形式でグラフィックス信号を生成するものとする。また、超解像度変換処理部132からの映像信号がRGB形式である場合には、このRGB形式でグラフィックス信号を生成するものとする。
【0031】
ブレンド処理部134は、超解像度変換処理部132からの映像信号に、グラフィックス信号生成部133からのグラフィックス信号を重畳し、後処理部135に出力する。なお、グラフィックス信号生成部133からグラフィックス信号が入力されない場合には、信号の重畳を行わず、超解像度変換処理部132からの映像信号を後処理部135に出力するものとする。
【0032】
後処理部135は、ブレンド処理部134でグラフィックス信号が重畳された映像信号に対して、ガンマ補正等の画像補正処理を施し、後段の動画改善処理部14に出力する。
【0033】
このように、高解像度化部13では、超解像度変換処理部132により超解像度変換処理を施した映像信号にグラフィックス信号を重畳する構成としている。これにより、超解像度変換処理部132での処理にかかる負荷や、当該処理のバッファとなるメモリ(図示せず)の使用量を抑えることができるとともに、実行速度を向上することができるため、処理の効率化を図ることが可能である。
【0034】
図1に戻り、動画改善処理部14は、高解像度化部13から入力される映像信号から中間フレームを生成することで、当該映像信号の1秒あたりのフレーム数を所定の値まで増加し、後段の表示処理部15に出力する。例えば、高解像度化部13から入力された映像信号が、1秒あたり60フレームであったとすると、動画改善処理部14は、この60フレームの各画像から中間フレームを生成することで、1秒あたり120フレームの映像信号を生成し、表示処理部15に出力する。
【0035】
表示処理部15は、ディスプレイドライバ等であって、動画改善処理部14から入力される映像信号の表示部16への表示を制御する。また、表示部16は、液晶表示パネルやプラズマパネル、SED(Surface-conduction Electron-emitter Display)パネル等の表示デバイスであって、表示処理部15の制御の下、映像信号に応じた画面を表示する。
【0036】
音声処理部17は、メイン処理部12から入力されるデジタルの音声信号を、音声出力部18で再生可能なフォーマットのアナログ音声信号に変換し、音声出力部18に出力する。音声出力部18は、スピーカ等であって、音声処理部17から入力されるアナログ音声信号を音声出力する。
【0037】
次に、高解像度化部13の動作について説明する。図3は、高解像度化部13による高解像度化処理の手順を示したシーケンス図である。なお、本処理では、図示しない操作ボタンやリモコン等を介し、画像表示装置100の設定画面の表示が指示された場合の例について説明する。
【0038】
まず、メイン処理部12から高解像度化部13に映像信号が入力されると、前処理部131は入力された映像信号に対して、上述した前処理を施し(ステップS11)、この処理を施した映像信号を超解像度変換処理部132に出力する(ステップS12)。
【0039】
超解像度変換処理部132では、前処理部131から映像信号を受け付けると、この映像信号を、上述した超解像度変換処理を施すことで高解像度化し(ステップS13)、この処理を施した映像信号をブレンド処理部134に出力する(ステップS14)。
【0040】
一方、グラフィックス信号生成部133では、画像表示装置100の設定画面を表すグラフィックス信号の生成を行い(ステップS15)、ブレンド処理部134に出力する(ステップS16)。
【0041】
ブレンド処理部134では、超解像度変換処理部132からの映像信号に、グラフィックス信号生成部133からのグラフィックス信号を重畳することで、映像信号が表す画面上にグラフィックス信号が表す画像を合成する(ステップS17)。そして、ブレンド処理部134は、グラフィックス信号を重畳した映像信号を後処理部135に出力する(ステップS18)。
【0042】
後処理部135は、超解像度変換処理部132から映像信号(グラフィックス信号重畳済み)を受け付けると、この映像信号に上述した後処理を施し(ステップS19)、この処理結果となる映像信号を動画改善処理部14に出力することで本処理を終了する。
【0043】
以上のように、第1の実施形態によれば、超解像度変換処理部132の後段にブレンド処理部134を設けたことで、この超解像度変換処理部132で処理された映像信号に、グラフィックス信号生成部133で生成されたグラフィックス信号を重畳することができるため、超解像度変換により高解像化された映像信号に対するグラフィックス信号の重畳を、映像の品質を維持しつつ行うことが可能となる。
【0044】
なお、本実施形態では、後処理部135の前段にブレンド処理部134を設けた構成としたが、例えば、図4に示したように、後処理部135の後段にブレンド処理部134を設ける態様としてもよい。ここで図4は、高解像度化部13の変形例である高解像度化部21の詳細構成を示したブロック図であって、後処理部135の後段にブレンド処理部134を設けた構成となっている。
【0045】
図4に示した構成の場合、後処理部135により後処理が施された映像信号にグラフィックス信号を重畳することができるため、グラフィックス信号に後処理が施されてしまうことを回避することができるため、高解像度化部13での処理の効率化を図ることができる。なお、この構成の場合、グラフィックス信号生成部133は、後処理部135から出力される映像信号の形式と同一の形式でグラフィックス信号を生成するものとする。
【0046】
また、超解像度変換処理部132による超解像度変換処理後の映像信号をDVD等の記録媒体に記録する場合を考えると、グラフィックス信号を重畳する前に超解像度変換処理を施す構成とすることで、グラフィックス信号が重畳されていない映像信号(超解像度変換処理済み)を記録媒体に保存することが可能となる。
【0047】
具体的には、図5に示したように、超解像度変換処理部132からの出力がエンコーダ部191に入力されるよう構成し、当該エンコーダ部191からの出力を記録部192で記録することで、映像信号(超解像度変換処理済み)を記録媒体に保存することが可能となる。なお、図5は、高解像度化部13の変形例である高解像度化部22の詳細構成を示したブロック図である。
【0048】
ここで、エンコーダ部191は、超解像度変換処理部132からの映像信号をH.264等の所定の画像圧縮形式に変換(エンコード)し、記録部192に出力する。また、記録部192は、DVD−R等の記録媒体にデータの記録を行う記録装置であって、エンコーダ部191から入力されるエンコード済みの映像信号を、記録媒体に記録する。
【0049】
この構成により、グラフィックス信号が重畳されていない高解像度化済みの映像信号を、エンコーダ部191及び記録部192に出力することができるため、高解像度化された映像信号のみをDVD−R等の記録媒体に記録することが可能となる。
【0050】
以上、本発明に実施形態について説明したが、これに限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲での種々の変更、置換、追加、組み合わせ等が可能である。
【0051】
例えば、上記実施形態では、本発明に係る画像処理装置を映像信号の表示を行う画像表示装置に適用した例について説明したが、適用される対象はこれに限らないものとする、例えば、デジタルカメラやビデオカメラ、静止画像や動画像の再生を行う画像再生装置等に適用することとしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】画像表示装置の構成の一例を示したブロック図である。
【図2】図1に示した高解像度化部の詳細構成を示したブロック図である。
【図3】図2に示した高解像度化部による高解像度化処理の手順を示したシーケンス図である。
【図4】図2に示した高解像度化部の変形例を示したブロック図である。
【図5】図2に示した高解像度化部の変形例を示したブロック図である。
【符号の説明】
【0053】
100…画像表示装置、11…映像信号入力部、111…デジタル放送受信部、1111…デジタルアンテナ、1112…デジタルチューナ、1113…デジタル信号復調部、112…IPTV信号処理部、113…インターネット信号処理部、114…外部入力部、1141…アナログアンテナ、1142…アナログチューナ、1143…外部入力信号処理部、12…メイン処理部、13…高解像度化部、131…前処理部、132…超解像度変換処理部、133…グラフィックス信号生成部、134…ブレンド処理部、135…後処理部、14…動画改善処理部、15…表示処理部、16…表示部、17…音声処理部、18…音声出力部、191…エンコーダ部、192…記録部、21…高解像度化部、22…高解像度化部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1解像度の映像信号が入力され、当該第1解像度の映像信号から本来の画素値を推定して画素を増やすことにより、前記第1解像度よりも高い第2解像度の映像信号を復元する超解像度変換処理を行う超解像度変換手段と、
所定の画像を表すグラフィックス信号を生成するグラフィックス信号生成手段と、
前記超解像度変換手段の後段に設けられ、当該超解像度変換手段により復元された第2解像度の映像信号に、前記グラフィックス信号を重畳するブレンド処理手段と、
を備えたことを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記第2解像度の映像信号と前記グラフィックス信号とは、異なる経路で前記ブレンド処理手段に入力されることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記超解像度変換手段での処理に先がけて、前記第1解像度の映像信号に所定の画像処理を施す前処理手段を更に備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記ブレンド処理手段の後段に設けられ、前記グラフィックス信号が重畳された前記第2解像度の映像信号に対し、所定の画像処理を施す後処理手段を更に備えたことを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記超解像度変換手段と、前記ブレンド処理手段との間に設けられ、前記第2解像度の映像信号に対し、所定の画像処理を施す後処理手段を更に備えたことを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記超解像度変換手段から前記ブレンド処理手段への経路上に接続された接続線を介し、前記超解像度変換手段から入力される前記第2解像度の映像信号を所定の動画形式に変換するエンコード手段を更に設けたことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項7】
前記エンコード手段により所定の動画形式に変換された映像信号を記録媒体に記録する記録手段を更に備えたことを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
【請求項8】
第1解像度の映像信号を、超解像度技術を用いて第2解像度の映像信号に高解像度化する超解像度変換処理を行う超解像度変換手段と、
所定の画像を表すグラフィックス信号を生成するグラフィックス信号生成手段と、
前記超解像度変換手段の後段に設けられ、当該超解像度変換手段により復元された第2解像度の映像信号に、前記グラフィックス信号を重畳するブレンド処理手段と、
を備えたことを特徴とする画像処理装置。
【請求項9】
超解像度変換手段が、第1解像度の映像信号から本来の画素値を推定して画素を増やすことにより、前記第1解像度よりも高い第2解像度の映像信号を復元する超解像度変換処理を行う超解像度変換工程と、
グラフィックス信号生成手段が、所定の画像を表すグラフィックス信号を生成するグラフィックス信号生成工程と、
前記超解像度変換手段の後段に設けられたブレンド処理手段が、前記超解像度変換手段により復元された第2解像度の映像信号に、前記グラフィックス信号を重畳するブレンド処理工程と、
を含むことを特徴とする画像処理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−103584(P2010−103584A)
【公開日】平成22年5月6日(2010.5.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−214303(P2008−214303)
【出願日】平成20年8月22日(2008.8.22)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】