画像処理装置及び画像処理方法
【課題】処理対象の画像データ群に対して実行される処理内容に適した、使い勝手のよい複数の分類情報が付加された画像データに対する処理を実行する。
【解決手段】システム制御部は、特定の分類情報が付加された画像データ群をまとめて選択し、選択した画像データ群に複数の分類情報が付加された画像データが含まれるか否かを判定する(S702)。そして、システム制御部は、画像データ群に複数の分類情報が付加された画像データが含まれる場合、複数の分類情報が付加された画像データが複数回選択されたか否かを判定する(S703)。次に、システム制御部は、複数の分類情報が付加された画像データが複数回選択されている場合、上記画像データ群に対して実行する処理に応じて、複数の分類情報が付加された画像データに対する処理を切り替える(S704〜S715)。
【解決手段】システム制御部は、特定の分類情報が付加された画像データ群をまとめて選択し、選択した画像データ群に複数の分類情報が付加された画像データが含まれるか否かを判定する(S702)。そして、システム制御部は、画像データ群に複数の分類情報が付加された画像データが含まれる場合、複数の分類情報が付加された画像データが複数回選択されたか否かを判定する(S703)。次に、システム制御部は、複数の分類情報が付加された画像データが複数回選択されている場合、上記画像データ群に対して実行する処理に応じて、複数の分類情報が付加された画像データに対する処理を切り替える(S704〜S715)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の分類情報が付加された画像データに対する処理の技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
デジタルカメラ等の記録媒体として用いられるメモリカードは、大容量化・低価格化により、多くのユーザが大量の画像データを手軽に持ち運ぶことができるようになった。これに伴い、大量の画像データを簡単な操作で分類、表示するという要求が高まってきている。
【0003】
特にPC上のソフトウェアではなく、デジタルカメラのような比較的少ない操作部材や小型な表示画面において、簡単な操作で画像データを分類・表示できれば、ユーザは外にいながらにして画像データを整理でき、非常に有用である。また、分類した画像データの中から、ある分類情報が付加された画像データだけを選択し、表示することができれば、例えば子供の成長記録だけを見せる、といったスライドショーとしての用途等、携帯端末のビューワとしての様々な使い方をユーザに提示できる。
【0004】
特許文献1には、画像データに複数の識別情報を付加し、識別情報のアンドやオア検索によって画像データを検索可能な技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平11−146317号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、検索目的ではなく、ユーザが操作した内容とその画像データが属するグループにより処理を切り替えるようなことはできなかった。例えば、ある画像データAが「人物」と「スポーツ」との双方のグループに属していた場合、従来は「人物」、「スポーツ」のグループ双方に属する画像データAを検索することができる。但し、それぞれのグループに対する処理の中で画像データAだけ特別に処理を変えるというようなことに関しては言及されていなかった。そのため、例えば「人物」グループ、「スポーツ」グループに含まれる画像データをスライドショー再生する場合に、双方のグループに含まれる画像データAは2度表示されることになってしまい、ユーザの意図とは異なる結果になっていた。
【0007】
そこで、本発明の目的は、処理対象の画像データ群に対して実行される処理内容に適した、使い勝手のよい複数の分類情報が付加された画像データに対する処理を実行することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の画像処理装置は、特定の分類情報が付加された画像データ群をまとめて選択可能な第1の選択手段と、前記第1の選択手段により選択された画像データ群に複数の分類情報が付加された画像データが含まれるか否かを判定する第1の判定手段と、前記第1の選択手段により選択された画像データ群に複数の分類情報が付加された画像データが含まれると前記第1の判定手段により判定された場合、前記複数の分類情報が付加された画像データが前記第1の選択手段により複数回選択されたか否かを判定する第2の判定手段と、前記複数の分類情報が付加された画像データが前記第1の選択手段により複数回選択されていると前記第2の判定手段によって判定された場合、前記第1の選択手段により選択された画像データ群に対して実行する処理に応じて、前記複数の分類情報が付加された画像データに対する処理を切り替える制御手段とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明においては、特定の分類情報が付加された画像データ群に対する処理内容が選択され、その処理対象として複数の分類情報が付加された画像データが複数回選択された場合、処理内容に応じて当該画像データに対する処理を切り替えるように構成している。従って、本発明によれば、処理対象の画像データ群に対して実行される処理内容に適した、使い勝手のよい複数の分類情報が付加された画像データに対する処理を実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の実施形態に係るデジタルカメラの外観図である。
【図2】本発明の実施形態に係るデジタルカメラの構成例を示すブロック図である。
【図3】分類情報設定画面の例を示す図である。
【図4】デジタルカメラが再生モードで起動している際に、選択操作処理の開始を指示した場合に実行される処理を示すフローチャートである。
【図5】処理選択画面、処理対象の選択方法を選択するための画面、日付による選択方法が選択された場合の処理対象の選択画面の例を示す図である。
【図6】図4のステップS425における選択処理の詳細を示すフローチャートである。
【図7】図4のS426となる選択モード・選択結果に応じた処理の詳細を示すフローチャートである。
【図8】処理モード別の処理対象として有効な画像データの例を示す図である。
【図9】印刷を行う場合の具体的な分類情報を例示した図である。
【図10】印刷を行う際に、分類情報別に選択を行う画面の表示例を示す図である。
【図11】図10においてカテゴリ1及びカテゴリ2がまとめて選択された場合に、実際に印刷される画像データとその枚数とを示す図である。
【図12】スライドショー再生を行う場合の具体的な分類情報を例示した図である。
【図13】スライドショー再生を行う際に、分類情報別に選択を行う画面の表示例を示す図である。
【図14】表示順設定を時間順とした場合とカテゴリ別とした場合のスライドショー再生の様子を示す図である。
【図15】印刷を行う際に、分類情報別に選択を行う画面の表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明を適用した好適な実施形態を、添付図面を参照しながら詳細に説明する。以下に説明する実施形態においては、本発明に係る画像処理装置を、静止画像と動画像との撮影が可能なデジタルカメラに適用した場合を例に挙げて説明する。
【0012】
図1は、本発明の実施形態に係るデジタルカメラ100の外観図である。図1において、101は表示部であり、画像データや各種情報を表示する。102は電源スイッチであり、電源オン、電源オフを切り替える。103はシャッタボタンである。300は接続ケーブルであり、デジタルカメラ100と外部機器を接続する。104はコネクタであり、接続ケーブル300とデジタルカメラ100とを接続する。105は操作部であり、ユーザからの各種操作を受け付ける。操作部105は図示の各種ボタンや画像表示部101の画面上に設けられたタッチパネル等の操作部材を有する。操作部105の各種ボタンとは、具体的に例示すると、消去ボタン、メニューボタン、SETボタン、十字に配置された4方向ボタン(上ボタン、下ボタン、右ボタン、左ボタン)、ホイール、モード切替スイッチ等がある。モード切替スイッチは、デジタルカメラ100における各種モードを切り替えるための操作部材である。より具体的には、モード切替スイッチにより、静止画記録モード、動画記録モード、再生モード等のモードの切り替えが可能である。200はメモリカードやハードディスク等の記録媒体である。106は記録媒体スロットであり、記録媒体200を格納する。記録媒体スロット106に格納された記録媒体200は、デジタルカメラ100との通信が可能となる。107は記録媒体スロット106の蓋である。
【0013】
図2は、本実施形態によるデジタルカメラ100の構成例を示すブロック図である。図2において、43は撮影レンズ、41は絞り機能を備えるシャッタ、22は光学像を電気信号に変換するCCDやCMOS素子等で構成される撮像部である。23はA/D変換器であり、アナログ信号をデジタル信号に変換する。A/D変換器23は、撮像部22から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換する場合や、音声制御部11から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換する場合に用いられる。42はバリアであり、デジタルカメラ100の、撮影レンズ43を含む撮像部を覆うことにより、撮影レンズ43、シャッタ41、撮像部22を含む撮像系の汚れや破損を防止する。
【0014】
12はタイミング発生部であり、撮像部22、音声制御部11、A/D変換器23、D/A変換器13にクロック信号や制御信号を供給する。タイミング発生部12は、メモリ制御部15及びシステム制御部50により制御される。24は画像処理部であり、A/D変換器23からのデータ、又は、メモリ制御部15からのデータに対して所定の画素補間、縮小といったリサイズ処理や色変換処理を行う。また、画像処理部24では、撮像した画像データを用いて所定の演算処理が行われ、得られた演算結果に基づいてシステム制御部50が露光制御、測距制御を行う。これにより、TTL(スルー・ザ・レンズ)方式のAF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理が行われる。画像処理部24では更に、撮像した画像データを用いて所定の演算処理を行い、得られた演算結果に基づいてTTL方式のAWB(オートホワイトバランス)処理も行っている。
【0015】
A/D変換器23からの出力データは、画像処理部24及びメモリ制御部15を介して、或いは、直接メモリ制御部15を介して、メモリ32に書き込まれる。メモリ32は、撮像部22によって得られ、A/D変換器23によりデジタルデータに変換された画像データや、画像表示部101に表示するための画像データを格納する。なお、メモリ32は、マイク10において録音された音声データ、静止画データ及び動画データを構成する場合のファイルヘッダを格納するのにも用いられる。従って、メモリ32は、所定枚数の静止画データや所定時間の動画データ及び音声データを格納するのに十分な記憶容量を備えている。
【0016】
圧縮/伸張部16は、適応離散コサイン変換(ADCT)等により画像データを圧縮、伸張する。圧縮/伸張部16は、シャッタ41をトリガにしてメモリ32に格納された撮影画像を読み込んで圧縮処理を行い、処理を終えた画像データをメモリ32に書き込む。また、圧縮/伸張部16は、記録媒体200の記録部19等からメモリ32に読み込まれた圧縮画像に対して伸張処理を行い、処理を終えた画像データをメモリ32に書き込む。圧縮/伸張部16によりメモリ32に書き込まれた画像データは、システム制御部50のファイル部においてファイル化され、インタフェース18を介して記録媒体200に記録される。また、メモリ32は画像表示用のメモリ(ビデオメモリ)を兼ねている。13はD/A変換器であり、メモリ32に格納されている画像表示用の画像データをアナログ信号に変換して画像表示部101に供給する。101は画像表示部であり、LCD等の表示器上に、A/D変換器23からのアナログ信号に応じた表示を行う。こうして、メモリ32に書き込まれた表示用の画像データはD/A変換器13を介して画像表示部101により表示される。
【0017】
10はマイクである。マイク10から出力された音声信号は、アンプ等で構成される音声制御部11を介してA/D変換器23に供給され、A/D変換器23においてデジタル信号に変換された後、メモリ制御部15によってメモリ32に格納される。一方、記録媒体200に記録されている音声データは、メモリ32に読み込まれた後、D/A変換器13によりアナログ信号に変換される。音声制御部11は、このアナログ信号によりスピーカ39を駆動し、音声出力する。
【0018】
不揮発性メモリ56は電気的に消去・記録可能なメモリであり、例えばフラッシュROM等が用いられる。不揮発性メモリ56には、システム制御部50の動作用の定数、プログラム等が記憶される。ここでいうプログラムとは、本実施形態にて後述する各種フローチャートを実行するためのプログラムのことである。
【0019】
50はシステム制御部であり、デジタルカメラ100全体を制御する。システム制御部50は、上述した不揮発性メモリ56に記録されたプログラムを実行することで、後述する本実施形態の各処理を実現する。52はシステムメモリであり、RAMが用いられる。システムメモリ52には、システム制御部50の動作用の定数、変数、不揮発性メモリ56から読み出したプログラム等を展開する。
【0020】
モード切替スイッチ60、第1シャッタスイッチ62、第2シャッタスイッチ64、操作部105はシステム制御部50に各種の動作指示を入力するための操作手段である。モード切替スイッチ60は、システム制御部50の動作モードを静止画記録モード、動画記録モード、再生モード等のいずれかに切り替えることができる。第1シャッタスイッチ62は、デジタルカメラ100に設けられたシャッタボタン103の操作途中(半押し)でONとなり第1シャッタスイッチ信号SW1を発生する。システム制御部50は、第1シャッタスイッチ信号SW1により、AF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、AWB(オートホワイトバランス)処理等の動作を開始する。第2シャッタスイッチ64は、シャッタボタン103の操作完了(全押し)でONとなり、第2シャッタスイッチ信号SW2を発生する。システム制御部50は、第2シャッタスイッチ信号SW2により、撮像部22からの信号読み出しから記録媒体200に画像データを書き込むまでの一連の撮影処理の動作を開始する。
【0021】
操作部105の各操作部材は、画像表示部101に表示される種々の機能アイコンを選択操作すること等により、場面毎に適宜機能が割り当てられ、各種機能ボタンとして作用する。機能ボタンとしては例えば終了ボタン、戻るボタン、画像送りボタン、ジャンプボタン、絞込みボタン、属性変更ボタン等がある。例えば、メニューボタンが押されると各種設定が可能なメニュー画面が画像表示部101に表示される。利用者は、画像表示部101に表示されたメニュー画面と、4方向ボタンやSETボタンとを用いて直感的に各種設定を行うことができる。電源スイッチ102は、電源オン、電源オフを切り替える。
【0022】
80は電源制御部であり、電池検出回路、DC−DCコンバータ、通電するブロックを切り替えるスイッチ回路等により構成され、電池の装着の有無、電池の種類、電池残量の検出を行う。また、電源制御部80は、その検出結果及びシステム制御部50の指示に基づいてDC−DCコンバータを制御し、必要な電圧を必要な期間、記録媒体200を含む各部へ供給する。30は電源部であり、アルカリ電池やリチウム電池等の一次電池やNiCd電池やNiMH電池、Li電池等の二次電池、ACアダプタ等からなる。33及び34はコネクタであり、電源部30と電源制御部80とを接続する。
【0023】
40はRTC(Real Time Clock)であり、日付及び時刻を計時する。RTC40は、電源制御部80とは別に内部に電源部を保持しており、電源部30が落ちた状態であっても計時状態を続ける。システム制御部50は起動時にRTC40より取得した日時を用いてシステムタイマを設定し、タイマ制御を実行する。18はメモリカードやハードディスク等の記録媒体200とのインタフェースである。35は該記録媒体200とインタフェース18との接続のためのコネクタである。96は記録媒体着脱検知部であり、コネクタ35に記録媒体200が装着されているか否かを検知する。200はメモリカードやハードディスク等の記録媒体である。記録媒体200は、半導体メモリや磁気ディスク等から構成される記録部19、デジタルカメラ100とのインタフェース37、及び、記録媒体200とデジタルカメラ100とを接続するためのコネクタ36を備えている。通信部110は、RS232CやUSB、IEEE1394、P11014、SCSI、モデム、LAN、無線通信、等の各種通信処理を行う。コネクタ(無線通信の場合はアンテナ)104は、通信部110を介してデジタルカメラ100を他の機器と接続する。
【0024】
上述したデジタルカメラ100では中央1点AFや顔AFを用いた撮影が可能である。中央1点AFとは撮影画面内の中央位置1点に対してAFを行うことである。顔AFとは顔検出機能によって検出された撮影画面内の顔に対してAFを行うことである。ここで顔検出機能について説明する。システム制御部50は顔検出対象の画像データを画像処理部24に送る。システム制御部50の制御下で画像処理部24は、当該画像データに水平方向バンドパスフィルタを作用させる。また、システム制御部50の制御下で画像処理部24は処理された画像データに垂直方向バンドパスフィルタを作用させる。これら水平及び垂直方向のバンドパスフィルタにより、画像データからエッジ成分が検出される。
【0025】
その後、システム制御部50は、検出されたエッジ成分に関してパターンマッチングを行い、目、鼻、口及び耳の候補群を抽出する。そして、システム制御部50は、抽出された目の候補群の中から、予め設定された条件(例えば2つの目の距離、傾き等)を満たすものを目の対と判断し、目の対があるもののみ目の候補群として絞り込む。そして、システム制御部50は、絞り込まれた目の候補群とそれに対応する顔を形成する他のパーツ(鼻、口、耳)を対応付け、また、予め設定した非顔条件フィルタを通すことで顔を検出する。システム制御部50は、顔の検出結果に応じて上記顔情報を出力し、処理を終了する。このとき、顔の数等の特徴量をメモリ52に記憶する。
【0026】
以上のようにライブビュー表示あるいは再生表示される画像データを画像解析して、画像データの特徴量を抽出して被写体情報を検出することが可能である。本実施形態では被写体情報として顔情報を例に挙げたが、被写体情報には他にも赤目判定や目の検出、目つむり検出、笑顔検出等の様々な情報がある。
【0027】
なお、顔AFと同時に顔AE、顔FE、顔WBを行うことができる。顔AEとは検出された顔の明るさに合わせて、画面全体の露出を最適化することである。顔FEとは検出された顔を中心にフラッシュの調光をすることである。顔WBとは、検出された顔の色に合わせて画面全体のWBを最適化することである。
【0028】
この顔検出機能を利用して、画像データのヘッダ情報として分類情報を付与することができる。分類情報とは、例えばExifのメーカノート等に記述される画像の属性情報である。この分類情報を検索キーとした画像の検索や、この分類情報毎に画像を分類して管理するといったことが可能である。本実施形態では、分類情報として、「人物」、「イベント」、「風景」、「スポーツ」、「カテゴリ1」、「カテゴリ2」、「カテゴリ3」といった分類情報が付与可能であるものとする。この分類情報は、撮影時に自動的に付与するものとしてもよいし、撮影された画像データを記録媒体200から読み出して再生した際に、ユーザが手動で任意に付与することもできる。撮影時の自動的な付与方法としては例えば、シャッタボタン103の操作完了(全押し)によって撮像が行なわれた際に、上述の顔検出機能により顔が検出されていれば、撮像された画像データに人物がいると判定して「人物」の分類情報を付与する方法がある。また、撮影時のデジタルカメラ100に設定されたシーンモード(撮影シーンに適したシャッタ速度や絞り値、ストロボ発光状態、感度設定等の組み合わせを自動的に設定するモード)に応じて自動的に付与するものでもよい。再生時の手動的な付与方法としては例えば、操作部105の操作によって分類情報の設定画面を呼び出し、その画面で分類情報を設定する方法がある。
【0029】
図3に分類情報設定画面の例を示す。アイコン群304に含まれる複数のアイコンはそれぞれ一つの分類情報を表している。操作部105に含まれる上下ボタンでこれらのアイコン群304の中から任意のアイコンを選択し、SETボタンを押下する。すると、押下前にチェックマークが表示されていなければチェックマークが表示され、押下前にチェックマークが表示されていればチェックマークが消去される。このようにしてチェックマークの付け外しを行い、チェックマークの付いたアイコンが表す分類情報が操作対象の画像データに付与される。分類情報は一つの画像データに複数付与することが可能である。図3の例では、「人物」アイコン301、「風景」アイコン302、「カテゴリ1」アイコン303の3つの分類情報に対応するアイコンが選択され、これらの分類情報が一つの画像データに付与されている。
【0030】
図4は、デジタルカメラ100が再生モードで起動している際に、選択操作処理の開始を指示した場合に実行される処理を示すフローチャートである。選択操作処理とは、記録媒体200に記録された画像データに何らかの処理を施したい場合に行う処理であり、例えばデジタルカメラ100を再生モードで起動し、画像データの再生表示を行っている際に操作部105を操作することで開始できる。
【0031】
ステップS401において、システム制御部50は、処理選択用の画面(処理選択画面)を表示する。この処理選択画面は、図5(A)に示すようなメニュー画面である。このメニュー画面により、ユーザは、これから画像データに対して行う処理をGUIを介して選択することが可能である。選択可能な処理としては、例えば、「スライドショー(Slide Show)」501、「消去(Erase)」502、「プロテクト(Protect)」503、「印刷(Print)」504、「送信(Transfer Order)」505等である。ステップS402〜S406において、システム制御部50は、処理選択として「スライドショー」、「消去」、「プロテクト」、「印刷」、「送信」のいずれが選択されたかを判定する。即ち、システム制御部50は、「スライドショー」が要求されたか否かを判定する(ステップS402)。「スライドショー」が要求された場合、処理はステップS407に移行して「スライドショー」の処理モードが設定される。一方、「スライドショー」が要求されていない場合、処理はステップS403に移行する。ステップS403において、システム制御部50は、「消去」が要求されたか否かを判定する。「消去」が要求された場合、処理はステップS408に移行して「消去」の処理モードが設定される。一方、「消去」が要求されていない場合、処理はステップS403に移行する。ステップS404において、システム制御部50は、「プロテクト」が要求されたか否かを判定する。「プロテクト」が要求された場合、処理はステップS409に移行して「プロテクト」の処理モードが設定される。一方、「プロテクト」が要求されていない場合、処理はステップS405に移行する。ステップS405において、システム制御部50は、「印刷」が要求されたか否かを判定する。「印刷」が要求されていない場合、処理はステップS410に移行して「印刷」の処理モードが設定される。一方、「印刷」が要求された場合、処理はステップS410に移行する。ステップS406において、システム制御部50は、「送信」が要求されたか否かを判定する。「送信」が要求された場合、処理はステップS411に移行して「送信」の処理モードが設定される。一方、「送信」が要求されていない場合、処理はステップS412に移行する。なお、ステップS407〜S411で設定された処理モード(「スライドショー」、「消去」、「プロテクト」、「印刷」、「送信」)は、システムメモリ52に記憶される。いずれの処理も選択されなかった場合、ステップS412において、システム制御部50は選択操作を終了する要求があったか否かを判定する。選択操作を終了する要求があった場合、本処理を終了する。一方、処理選択終了の要求がない場合、処理をステップS402に戻す。
【0032】
以上のようにして処理モードが選択されたならば、処理はステップS413に進む。ステップS413において、システム制御部50は、画像表示部101に処理対象の選択方法を選択するための選択画面を表示する。これは図5(B)に示すような画面表示であり、この画面により、ユーザは、処理を行う対象(画像)の選択方法を選択することが可能である。処理を行う対象の選択方法には例えば以下のようなものがある。
・全画像データから対象を1つあるいは複数選択する「画像データ選択」(506)
・日付別にまとめて選択する「日付選択」(507)
・分類情報別にまとめて選択する「分類情報選択」(508)
・フォルダ別にまとめて選択する「フォルダ選択」(509)
・全ての画像データを選択する「全選択」(510)
【0033】
ステップS415〜S418では、「画像データ選択」、「日付選択」、「分類情報選択」、「フォルダ選択」、「全選択」のいずれが、ユーザの操作部105の操作によって選択されたかを判定する。即ち、システム制御部50は、「画像データ選択」が選択されたか否かを判定する(ステップS414)。「画像データ選択」が選択された場合、ステップS420において、システム制御部50は選択モードを「画像データ選択」とする。一方、「画像データ選択」が選択されていない場合、処理はステップS415に移行する。ステップS415において、システム制御部50は、「日付選択」が選択されたか否かを判定する。「日付選択」が選択された場合、ステップS421において、システム制御部50は選択モードを「日付選択」とする。一方、「日付選択」が選択されていない場合、処理はステップS416に移行する。ステップS416において、システム制御部50は、「分類情報選択」が選択されたか否かを判定する。「分類情報選択」が選択された場合、ステップS422において、システム制御部50は選択モードを「分類情報選択」とする。一方、「分類情報選択」が選択されていない場合、処理はステップS417に移行する。ステップS417において、システム制御部50は「フォルダ選択」が選択されたか否かを判定する。「フォルダ選択」が選択された場合、ステップS423において、システム制御部50は選択モードを「フォルダ選択」とする。一方、「フォルダ選択」が選択されていない場合、処理はステップS418に移行する。ステップS418において、システム制御部50は、「全選択」が選択されたか否かを判定する。「全選択」が選択された場合、ステップS424において、システム制御部50は選択モードを「全選択」とする。一方、「全選択」が選択されていない場合、処理はステップS419に移行する。以上のようにステップS420〜S424において選択された選択モード(「ファイル選択」、「日付選択」、「分類情報選択」、「フォルダ選択」、「全選択」)をシステムメモリ52に記憶する。いずれの選択方法も選択されなかった場合、ステップS419において、システム制御部50は選択方法の選択終了の要求があったか否かを判定する。選択方法の選択終了の要求があった場合、本処理を終了する。一方、選択方法の選択終了の要求がない場合、ステップS415に戻る。
【0034】
処理内容及び処理対象の選択方法の選択を終了すると、ステップS425において、システム制御部50は選択処理を実行する。選択処理の詳細は図6を用いて後述する。そしてステップS426において、システム制御部50は、処理内容及び処理対象の選択方法の選択結果に応じた処理(図7を用いて後述)を行い、本処理を終了する。
【0035】
図6は、図4のステップS425における選択処理の詳細を示すフローチャートである。
選択処理が開始されると、ステップS601〜S604において、システム制御部50は、システムメモリ52に記憶された処理モードを判定する。システムメモリ52には、上記ステップS407〜S411のいずれかにより処理モードが記憶されている。即ち、ステップS601において、システム制御部50は、システムメモリ52に記憶された処理モードが「スライドショー」であるか否かを判定する。処理モードが「スライドショー」である場合、ステップS605において、システム制御部50は「スライドショー」に対応した選択画面(スライドショー選択画面)を表示する。一方、処理モードが「スライドショー」ではない場合、処理はステップS602に移行する。ステップS602において、システム制御部50は、システムメモリ52に記録された処理モードが「消去」であるか否かを判定する。処理モードが「消去」である場合、ステップS606において、システム制御部50は、「消去」に対応した選択画面(消去選択画面)を表示する。一方、処理モードが「消去」ではない場合、処理はステップS603に移行する。ステップS603において、システム制御部50は、システムメモリ52に記録された処理モードが「プロテクト」であるか否かを判定する。処理モードが「プロテクト」である場合、ステップS607において、システム制御部50は「プロテクト」に対応した選択画面(プロテクト選択画面)を表示する。一方、処理モードが「プロテクト」ではない場合、処理はステップS604に移行する。ステップS604において、システム制御部50は、システムメモリ52に記録された処理モードが「印刷」であるか否かを判定する。処理モードが「印刷」である場合、ステップS608において、システム制御部50は「印刷」に対応した選択画面(印刷選択画面)を表示する。一方、処理モードが「印刷」ではない場合、処理はステップS609に移行する。ステップS609では、システム制御部50は送信選択画面を表示する。
【0036】
なお、本実施形態では、処理モードとして「スライドショー」、「消去」、「プロテクト」、「印刷」、「送信」のいずれかが選択されるようにしている。従って、ステップS601〜S604のいずれにおいてもNOと判定された場合は、処理モードとして「送信」が設定されているものとし、ステップS609で送信選択画面が表示される。図5(C)は、ステップS415にて処理対象の選択方法として「日付選択」が選択された場合における、或る処理モードに対応した選択画面の一例を示す図である。
【0037】
ステップS610において、システム制御部50は、画像送りの操作があったか否かを判定する。画像送りの操作があった場合、ステップS611において、システム制御部50は画像送りを実行する。画像送りでは、システム制御部50はカーソル511の当たっている画像データ群(グループ)の画像データ表示部512内での画像送りを行う。ステップS612において、システム制御部50は、画像データ群の切り替え操作があったか否かを判定する。画像データ群の切り替え操作があった場合、ステップS613において、システム制御部50は処理対象の画像データ群を切り替える。この処理により処理対象の画像データ群が切り替わり、カーソルが移動する。例えば513で示される画像データ群にカーソルが移動し処理対象となる。上記画像送り操作は、処理対象となっている画像データ群について行われる。従って、画像データ群513にカーソルが当たっている状態で画像送り操作が行われると、画像データ群513内で画像送りが行われ、画像データ群513の画像データ表示部512に表示される画像データが切り替わることになる。本実施形態では、例えば左右ボタンにより画像送り操作を行い、上下ボタンにより画像データ群の切り替えを行うものとする。
【0038】
ステップS614において、システム制御部50は画像データ群の選択操作があったか否かを判定する。画像データ群の選択操作があった場合、ステップS615において、システム制御部50は操作された画像データ群を選択中の処理モードにおける対象画像データとして追加選択する。一方、画像データ群の選択操作がなかった場合、ステップS616において、システム制御部50は画像データ群の選択解除操作があったか否かを判定する。画像データ群の選択解除操作があった場合、ステップS617において、システム制御部50は、操作された画像データ群を、選択中の処理モードにおける対象画像データから選択解除する。
【0039】
ここで、1つの画像データに対して複数の分類情報が設定されている場合は、複数の画像データ群から同一画像データが複数回選択される可能性がある。従って、画像データに対する選択に際しては、選択回数をカウントし保存しておく。即ち、ステップS615の追加選択においては、対象画像データについての選択回数のカウントアップを行う。ステップS617にて選択解除が行われたら、対象画像データについて選択回数のカウントダウン動作を行う。
【0040】
ステップS618において、システム制御部50は、選択完了の指示があったか否かを判定する。選択完了の指示があった場合、本処理を終了する。一方、選択完了の指示がない場合、ステップS601に戻り、上記処理を繰り返す。このようにして、各処理モードについて複数の画像データ群を選択することができる。
【0041】
図5(C)は、上記複数の選択方法(ステップS414〜S418、ステップS420〜S424)のうち「日付選択」が選択された場合の処理対象の選択画面の一例を示す図である。513、514、515はそれぞれ、2001年1月22日の画像データ群の選択肢、2005年3月20日の画像データ群の選択肢、2004年7月10日の画像データ群の選択肢を表すGUI表示である。516はそれぞれの日付内に含まれる処理対象として有効な画像データの数の表示である。511は選択中の画像データ群を示すカーソルである。ユーザは操作部105の操作によりカーソル511を通して日付単位でまとめて画像データ群を選択することが可能である。512は画像データ群毎の画像データを表示する画像データ表示部である。カーソル511が当たっている日付内の画像データ表示部512では、操作部105からの入力により画像データ群内での画像送りが可能となっている(S610、S611)。
【0042】
本実施形態では、操作部105の上下ボタンを操作することによりカーソル511を上下に移動させる(S612、S613)。そして、カーソル511の当たっている画像データ群については、左右ボタンによって画像データ表示部512において当該画像データ群内の画像送りができる(S610、S611)。これにより、ユーザは画像データ群の内容を選択表示画面上で容易に確認しながら処理対象とする画像データ群を選ぶことができる。なお、この画像送りで表示される画像データについては図8を用いて後述する。
【0043】
処理対象として選択されていない画像データ群にカーソル511が当たっている状態で、ユーザが操作部105内のSETボタンを押すことにより処理対象とする画像データ群を選択することができる(S614、S615)。また、既に処理対象として選択されている画像データ群にカーソル511を当ててSETボタンを押すと、選択状態が解除される(S616、S617)。処理対象として選択された画像データ群にはその旨を示すチェックマーク518が表示される。また、複数の画像データ群を処理対象として選択することができる。なお、他の選択方法(分類情報選択、フォルダ選択等)の場合も、図5(C)と同様の選択画面となる。
【0044】
図8に処理モード別の処理対象として有効な画像データの例を示す。処理対象として有効な画像データは、上記画像送り操作(S610、S611)において画像送り対象となる画像データでもある。また、処理対象として有効な画像データの数516は、図8に従って処理対象として選択される画像データの数である。
【0045】
例えば「消去」の処理モードでは、プロテクト属性の画像データは消去処理対象としないため、516で表示される数に当該画像データ群内のプロテクト属性のある画像データの数は含まれない。即ち、516には、プロテクト属性のない画像データの数のみが表示される。図5(C)のような選択画面における選択候補の画像データ群について、処理対象として有効な画像データの数を表示することで、ユーザに処理対象の数を把握させて的確な選択をさせることができる。勿論このとき、画像データ群に含まれるが処理対象として有効でない画像データの数や、画像データ群に含まれる画像データの総数を表示してもよい。また、処理対象として有効でない画像データが画像データ群に含まれることをユーザに通知する表示等を行ってもよい。これによりユーザはより的確な確認をしてから画像データ群を選択することができる。
【0046】
また、画像データ表示部512における画像データ群内の画像送りでは、処理対象として有効なもののみが表示される。図8によれば、「スライドショー」、「プロテクト」では対象を全画像データとしているため、画像データ表示部512での画像送りは、当該画像データ群の全ての画像データが対象となり、選択不可の制限もない。一方、消去処理はプロテクト属性の画像データは消去対象としないため、画像送り対象はプロテクト属性のない画像データのみとなる。
【0047】
また、「消去」の処理モードにおいて、カーソル511の当たっている画像データ群が全てプロテクト属性の画像データであるような場合は消去処理の実行対象が存在しない。このため、当該画像データ群を選択できないことをユーザに通知する。これは例えば該当する画像データ群のGUI表示を非アクティブにすることにより表現可能である。「印刷」の処理モードにおいては、印刷対象を静止画のみとしたため画像送り対象は静止画の画像データのみである。カーソル511の当たっている画像データ群が全て静止画の画像データ以外の場合、例えば動画データ、音声データである場合は、印刷の実行対象が存在しないため、上記のように当該画像データ群の選択の不可をユーザに通知する。「送信」の処理モードにおいては送信対象を未送信画像データのみとしたため画像送り対象は未送信画像データのみである。カーソル511の当たっている画像データ群が全て送信済み画像データである場合は、送信の実行対象が存在しないため、上記のように画像データ群の選択の不可をユーザに通知する。なお、コンテンツが1つも存在しない場合は、いずれの処理モードにおいても実行対象が存在しないので、当該画像データ群のGUI表示を非アクティブにする。
【0048】
以上のように、処理モードを設定した後に処理対象の画像データ群を選択することで、予め設定された処理モードに応じて、処理対象として有効な画像データ数の表示、画像データ群の選択可否判定及び画像送り対象の決定を行う。これにより、処理対象のない画像データ群を選択させたり、処理対象でない画像データの表示を行うことがなく、ユーザに的確な処理対象の選択を行わせることができる。
【0049】
ここで、複数の分類情報が付加された画像データにおいては、選択操作によりまとめて画像データ群の選択がなされた際に重複する場合がある。この場合、処理モードに応じて、重複した画像データに対する扱いを変えた方が都合のよいケースがある。本実施形態においてはこのような点を考慮し、処理モード毎に重複した画像データに対する実行回数を変更している。
【0050】
図7は、図4のS426における選択モード・選択結果に応じた処理の詳細を示すフローチャートである。ステップ701において、システム制御部50は、現在の選択モードを調べ、選択モードが「分類情報選択」以外、即ち、「画像データ選択」、「日付選択」、「フォルダ選択」、「全選択選択」であるか否かを判定する。選択モードが「分類情報選択」以外であった場合、ステップS716において、システム制御部50は、選択モードに応じた処理を実行する。この場合の処理回数は1つの画像データにつき1回となる。一方、選択モードが「分類情報選択」であった場合、処理はステップS702に進む。選択モードが「分類情報選択」である場合における、特定の分類情報が付加された画像データ群の選択処理は、本発明の第1の選択手段の処理例である。
【0051】
ステップS702において、システム制御部50は、「分類情報選択」の選択モードで選択された画像データ群に複数の分類情報が付加された画像データがあるか否かを判定する。複数の分類情報が付加された画像データはないと判定された場合、ステップS716において、システム制御部50は選択モードに応じた処理を実行する。一方、複数の分類情報が付加された画像データがある場合、ステップS703において、システム制御部50は、選択結果の中に同一画像データが複数回選択されているか否かを判定する。同一画像データが複数回選択されていない場合、ステップS716において、システム制御部50は選択モードに応じた処理を実行する。一方、同一画像データが複数個選択されている場合、処理はステップS704に移行する。なお、ステップS702は、本発明の第1の判定手段の処理例である。また、ステップS703は、本発明の第2の判定手段の処理例である。
【0052】
ステップS704〜S708では、システム制御部50は現在の処理モードが、「印刷」、「スライドショー」、「プロテクト」、「送信」、「消去」のいずれに設定されているかを判定する。即ち、システム制御部50は、ステップS704において、処理モードが「印刷」であるか否かを判定する。処理モードが「印刷」である場合、システム制御部50は、選択された画像データに対する印刷を実行し、処理を完了する。このとき、複数の分類情報から重複して選択された画像データに関しては、選択回数分印刷が行われる(ステップS709)。一方、処理モードが「印刷」ではない場合、処理はステップS705に移行する。なお、ステップS709は、処理モードが「インデックス印刷」、「分類情報単位のスライドショー再生」である場合に実行するようにしてもよい。さらに、複数の分類情報から重複して選択された画像データに関しては、当該画像データに施す画像効果、当該画像データに付加する枠、当該画像データに対応するアイコン、当該画像データに付加する文字等を、他の画像データと異ならせて印刷するようにしてもよい。
【0053】
ステップS705において、システム制御部50は、処理モードが時系列順に表示する「スライドショー」であるか否かを判定する。処理モードが「スライドショー」である場合、ステップS710において、システム制御部50は、現在の表示順設定がどうなっているかを判定する。表示順設定がカテゴリ別になっていた場合、ステップS712において、システム制御部50は、選択したカテゴリの順序に従ってスライドショー表示を行う。このとき、複数の分類情報から重複して選択された画像データに関しては、対応するカテゴリ毎に表示が行われるため、選択回数分表示されることになる。もし表示順設定が時間順となっていた場合、ステップS711において、システム制御部50は、設定に従い時間順で選択画像データについてスライドショー表示を行う。このとき、複数の分類情報から重複して選択されていた画像データに関しても、1つの画像データにつき表示は1回となる。一方、処理モードが「スライドショー」ではない場合、処理はステップS706に移行する。ステップS706において、システム制御部50は、処理モードが「プロテクト」であるか否かを判定する。処理モードが「プロテクト」である場合、ステップS713において、システム制御部50は1つの画像データにつき1回のプロテクト処理を行う。即ち、複数の分類情報から重複して選択されていた画像データに関しても1回のプロテクト処理が施される。一方、処理モードが「プロテクト」ではない場合、処理はステップS707に移行する。
【0054】
ステップS707において、システム制御部50は処理モードが「送信」であるか否かを判定する。処理モードが「送信」である場合、ステップS714において、システム制御部50は1つの画像データにつき1回の送信処理を行う。即ち、複数の分類情報から重複して選択されていた画像データに関しても1回の送信処理が行われる。一方、処理モードが「送信」ではない場合、処理はステップS708に移行する。ステップS708において、システム制御部50は処理モードが「消去」であるか否かを判定する。処理モードが「消去」である場合、ステップS715において、システム制御部50は1つの画像データにつき1回の消去処理を行う。即ち、複数の分類情報から重複して選択されていた画像データに関しても1回の送信処理を行う。一方、処理モードが「消去」ではない場合、図7に示す処理は終了する。なお、ステップS709、S711〜S716の後も図7に示す処理は終了する。また、ステップS704〜S715は、本発明の制御手段の処理例である。
【0055】
図9は、印刷を行う場合の具体的な分類情報を例示した図である。カテゴリ1にはAさんへのプレゼント用画像、カテゴリ2にはBさんへのプレゼント用画像が分類されている。画像データIMG_0003については、どちらのカテゴリ(画像データ群)にも含まれており、重複した形になっている。
【0056】
図10は、印刷を行う際に分類情報別に選択を行う画面の表示例を示す図であり、カテゴリ1及びカテゴリ2をまとめて選択した状態となっている。この状態で印刷を実行すると、カテゴリ1(Aさんへのプレゼント用)、カテゴリ2(Bさんへのプレゼント用)で指定した画像データが印刷される。図11は、このケースにおいて実際に印刷される画像データとその枚数とを示した図である。即ち、図11に示されるように、選択された画像データIMG_0001〜IMG_0007が印刷されることになる。但し、重複画像となるIMG_0003については、AさんとBさんそれぞれにプレゼントすることを考慮すると、1枚ではなく2枚印刷することが望ましい。本実施形態においては、印刷時、複数の画像データ群をまとめて選択し処理を行う際、重複画像に対しては選択回数分印刷処理を行うので、印刷物の配布に適した結果となる。
【0057】
図12は、スライドショー再生を行う場合の具体的な分類情報を例示した図である。IMG_0001〜IMG_0007の各画像データが、人物カテゴリ及びスポーツカテゴリに分類されているが、画像データIMG_0003については、どちらのカテゴリにも含まれており、重複した形になっている。このとき、画像データIMG_0003を表示する際には、当該画像データに施す画像効果、当該画像データに付加する枠、当該画像データに対応するアイコン、当該画像データに付加する文字等を、他の画像データと異ならせてもよい。
【0058】
図13は、スライドショー再生を行う際に、分類情報別に選択を行う画面の表示例を示す図であり、人物カテゴリ及びスポーツカテゴリをまとめて選択した状態となっている。この状態でスライドショー再生を実行する場合、表示順の設定により表示方法が以下のように変化する。
【0059】
図14(A)は、表示順設定を時間順とした場合のスライドショー再生の様子を示しており、画像データ番号の若い順に表示されていることがわかる。ここでは人物カテゴリ及びスポーツカテゴリに重複している画像データIMG_0003については、表示処理は2回行う必要はなく、1回で十分である。一方、図14(B)は表示順設定をカテゴリ別とした場合のスライドショー再生の様子を示している。この場合は、まず人物カテゴリに属する画像が画像データ番号の若い順に表示され、続いてスポーツカテゴリに属する画像が画像データ番号の若い順に表示されている。このケースでは人物カテゴリ及びスポーツカテゴリの双方に属している画像データIMG_0003については、表示処理は2回行っている。
【0060】
このように、スライドショー再生を行う際には、複数の分類情報が付加された画像に対する処理回数を、表示順設定に応じて変更することで、目的に合った再生表示を行うことができる。また、スライドショー再生には画像送りの際、フェードイン・フェードアウトやワイプ等視覚効果を伴って表示を切り替える機能が搭載されているものがある。この機能を利用すれば、同一の画像データであっても、例えば人物カテゴリとして表示するときと、スポーツカテゴリとして表示するときで視覚効果を切り替えて表示することで、カテゴリに合った再生表示を行うことができる。また、複数の分類情報から重複して選択された画像データを非表示にするようにして、あえて混乱を避けるようにしてもよい。また、スライドショーの際、複数の分類情報が複数付加されているために、まとめて指定した画像データ群において2回選択されている画像と1回選択されている画像とで再生(表示)時間を代えてもよい。例えば1回選択されている画像より2回選択されている画像の方が長い時間表示するように制御する。
【0061】
図15は、印刷を行う際に、分類情報別に選択を行う画面の表示例を示す図であり、人物カテゴリ及び風景カテゴリをまとめて選択した状態となっている。この例では知人へのプリント配布を目的としたものではないので、上述のように人物カテゴリ及び風景カテゴリに重複した画像データが存在していても、必ずしも2枚印刷する必要はない。このように分類情報の違いを加味して、処理回数を可変させ、例えばこの場合は1枚のみ印刷するように制御しても勿論構わない。また、同一の画像データであっても、印刷時に、人物用、風景用それぞれに適した画像処理を施した後に印刷処理を行ってもよい。例えば、コントラスト・シャープネス・色処理等のパラメータを変更して印刷することで、同一画像であってもそれぞれのカテゴリにふさわしいプリントを得ることができる。
【0062】
以上のように、複数の分類情報が付加された画像データに対して、まとめて指定した画像データ群の中に当該画像データが重複して含まれていた場合は、処理内容に応じて制御を変更することで処理目的に合致した動作を行わせることができる。
【0063】
なお、システム制御部50の制御は1つのハードウェアが行ってもよいし、複数のハードウェアが処理を分担することで、装置全体の制御を行ってもよい。また、上述した実施形態においては、本発明をデジタルカメラに適用した場合を例にして説明したが、これはこの例に限定されない。即ち、本発明はパーソナルコンピュータやPDA、携帯電話端末や携帯型の画像ビューワ、プリンタ装置に設けられた印刷画像選択および確認のためのディスプレイ、デジタルフォトフレーム等の表示制御装置に適用可能である。
【0064】
本実施形態では、特定の分類情報が付加された画像データ群に対する処理内容が選択され、その処理対象として複数の分類情報が付加された画像データが複数回選択された場合、処理内容に応じて当該画像データに対する処理を切り替えるように構成している。従って、本実施形態によれば、処理対象の画像データ群に対して実行される処理内容に適した、使い勝手のよい複数の分類情報が付加された画像データに対する処理を実行することができる。
【0065】
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種コンピュータ読み取り可能な記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータがプログラムを読み出して実行する処理である。
【符号の説明】
【0066】
100:デジタルカメラ、50:システム制御部、52:システムメモリ
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の分類情報が付加された画像データに対する処理の技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
デジタルカメラ等の記録媒体として用いられるメモリカードは、大容量化・低価格化により、多くのユーザが大量の画像データを手軽に持ち運ぶことができるようになった。これに伴い、大量の画像データを簡単な操作で分類、表示するという要求が高まってきている。
【0003】
特にPC上のソフトウェアではなく、デジタルカメラのような比較的少ない操作部材や小型な表示画面において、簡単な操作で画像データを分類・表示できれば、ユーザは外にいながらにして画像データを整理でき、非常に有用である。また、分類した画像データの中から、ある分類情報が付加された画像データだけを選択し、表示することができれば、例えば子供の成長記録だけを見せる、といったスライドショーとしての用途等、携帯端末のビューワとしての様々な使い方をユーザに提示できる。
【0004】
特許文献1には、画像データに複数の識別情報を付加し、識別情報のアンドやオア検索によって画像データを検索可能な技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平11−146317号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、検索目的ではなく、ユーザが操作した内容とその画像データが属するグループにより処理を切り替えるようなことはできなかった。例えば、ある画像データAが「人物」と「スポーツ」との双方のグループに属していた場合、従来は「人物」、「スポーツ」のグループ双方に属する画像データAを検索することができる。但し、それぞれのグループに対する処理の中で画像データAだけ特別に処理を変えるというようなことに関しては言及されていなかった。そのため、例えば「人物」グループ、「スポーツ」グループに含まれる画像データをスライドショー再生する場合に、双方のグループに含まれる画像データAは2度表示されることになってしまい、ユーザの意図とは異なる結果になっていた。
【0007】
そこで、本発明の目的は、処理対象の画像データ群に対して実行される処理内容に適した、使い勝手のよい複数の分類情報が付加された画像データに対する処理を実行することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の画像処理装置は、特定の分類情報が付加された画像データ群をまとめて選択可能な第1の選択手段と、前記第1の選択手段により選択された画像データ群に複数の分類情報が付加された画像データが含まれるか否かを判定する第1の判定手段と、前記第1の選択手段により選択された画像データ群に複数の分類情報が付加された画像データが含まれると前記第1の判定手段により判定された場合、前記複数の分類情報が付加された画像データが前記第1の選択手段により複数回選択されたか否かを判定する第2の判定手段と、前記複数の分類情報が付加された画像データが前記第1の選択手段により複数回選択されていると前記第2の判定手段によって判定された場合、前記第1の選択手段により選択された画像データ群に対して実行する処理に応じて、前記複数の分類情報が付加された画像データに対する処理を切り替える制御手段とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明においては、特定の分類情報が付加された画像データ群に対する処理内容が選択され、その処理対象として複数の分類情報が付加された画像データが複数回選択された場合、処理内容に応じて当該画像データに対する処理を切り替えるように構成している。従って、本発明によれば、処理対象の画像データ群に対して実行される処理内容に適した、使い勝手のよい複数の分類情報が付加された画像データに対する処理を実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の実施形態に係るデジタルカメラの外観図である。
【図2】本発明の実施形態に係るデジタルカメラの構成例を示すブロック図である。
【図3】分類情報設定画面の例を示す図である。
【図4】デジタルカメラが再生モードで起動している際に、選択操作処理の開始を指示した場合に実行される処理を示すフローチャートである。
【図5】処理選択画面、処理対象の選択方法を選択するための画面、日付による選択方法が選択された場合の処理対象の選択画面の例を示す図である。
【図6】図4のステップS425における選択処理の詳細を示すフローチャートである。
【図7】図4のS426となる選択モード・選択結果に応じた処理の詳細を示すフローチャートである。
【図8】処理モード別の処理対象として有効な画像データの例を示す図である。
【図9】印刷を行う場合の具体的な分類情報を例示した図である。
【図10】印刷を行う際に、分類情報別に選択を行う画面の表示例を示す図である。
【図11】図10においてカテゴリ1及びカテゴリ2がまとめて選択された場合に、実際に印刷される画像データとその枚数とを示す図である。
【図12】スライドショー再生を行う場合の具体的な分類情報を例示した図である。
【図13】スライドショー再生を行う際に、分類情報別に選択を行う画面の表示例を示す図である。
【図14】表示順設定を時間順とした場合とカテゴリ別とした場合のスライドショー再生の様子を示す図である。
【図15】印刷を行う際に、分類情報別に選択を行う画面の表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明を適用した好適な実施形態を、添付図面を参照しながら詳細に説明する。以下に説明する実施形態においては、本発明に係る画像処理装置を、静止画像と動画像との撮影が可能なデジタルカメラに適用した場合を例に挙げて説明する。
【0012】
図1は、本発明の実施形態に係るデジタルカメラ100の外観図である。図1において、101は表示部であり、画像データや各種情報を表示する。102は電源スイッチであり、電源オン、電源オフを切り替える。103はシャッタボタンである。300は接続ケーブルであり、デジタルカメラ100と外部機器を接続する。104はコネクタであり、接続ケーブル300とデジタルカメラ100とを接続する。105は操作部であり、ユーザからの各種操作を受け付ける。操作部105は図示の各種ボタンや画像表示部101の画面上に設けられたタッチパネル等の操作部材を有する。操作部105の各種ボタンとは、具体的に例示すると、消去ボタン、メニューボタン、SETボタン、十字に配置された4方向ボタン(上ボタン、下ボタン、右ボタン、左ボタン)、ホイール、モード切替スイッチ等がある。モード切替スイッチは、デジタルカメラ100における各種モードを切り替えるための操作部材である。より具体的には、モード切替スイッチにより、静止画記録モード、動画記録モード、再生モード等のモードの切り替えが可能である。200はメモリカードやハードディスク等の記録媒体である。106は記録媒体スロットであり、記録媒体200を格納する。記録媒体スロット106に格納された記録媒体200は、デジタルカメラ100との通信が可能となる。107は記録媒体スロット106の蓋である。
【0013】
図2は、本実施形態によるデジタルカメラ100の構成例を示すブロック図である。図2において、43は撮影レンズ、41は絞り機能を備えるシャッタ、22は光学像を電気信号に変換するCCDやCMOS素子等で構成される撮像部である。23はA/D変換器であり、アナログ信号をデジタル信号に変換する。A/D変換器23は、撮像部22から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換する場合や、音声制御部11から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換する場合に用いられる。42はバリアであり、デジタルカメラ100の、撮影レンズ43を含む撮像部を覆うことにより、撮影レンズ43、シャッタ41、撮像部22を含む撮像系の汚れや破損を防止する。
【0014】
12はタイミング発生部であり、撮像部22、音声制御部11、A/D変換器23、D/A変換器13にクロック信号や制御信号を供給する。タイミング発生部12は、メモリ制御部15及びシステム制御部50により制御される。24は画像処理部であり、A/D変換器23からのデータ、又は、メモリ制御部15からのデータに対して所定の画素補間、縮小といったリサイズ処理や色変換処理を行う。また、画像処理部24では、撮像した画像データを用いて所定の演算処理が行われ、得られた演算結果に基づいてシステム制御部50が露光制御、測距制御を行う。これにより、TTL(スルー・ザ・レンズ)方式のAF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理が行われる。画像処理部24では更に、撮像した画像データを用いて所定の演算処理を行い、得られた演算結果に基づいてTTL方式のAWB(オートホワイトバランス)処理も行っている。
【0015】
A/D変換器23からの出力データは、画像処理部24及びメモリ制御部15を介して、或いは、直接メモリ制御部15を介して、メモリ32に書き込まれる。メモリ32は、撮像部22によって得られ、A/D変換器23によりデジタルデータに変換された画像データや、画像表示部101に表示するための画像データを格納する。なお、メモリ32は、マイク10において録音された音声データ、静止画データ及び動画データを構成する場合のファイルヘッダを格納するのにも用いられる。従って、メモリ32は、所定枚数の静止画データや所定時間の動画データ及び音声データを格納するのに十分な記憶容量を備えている。
【0016】
圧縮/伸張部16は、適応離散コサイン変換(ADCT)等により画像データを圧縮、伸張する。圧縮/伸張部16は、シャッタ41をトリガにしてメモリ32に格納された撮影画像を読み込んで圧縮処理を行い、処理を終えた画像データをメモリ32に書き込む。また、圧縮/伸張部16は、記録媒体200の記録部19等からメモリ32に読み込まれた圧縮画像に対して伸張処理を行い、処理を終えた画像データをメモリ32に書き込む。圧縮/伸張部16によりメモリ32に書き込まれた画像データは、システム制御部50のファイル部においてファイル化され、インタフェース18を介して記録媒体200に記録される。また、メモリ32は画像表示用のメモリ(ビデオメモリ)を兼ねている。13はD/A変換器であり、メモリ32に格納されている画像表示用の画像データをアナログ信号に変換して画像表示部101に供給する。101は画像表示部であり、LCD等の表示器上に、A/D変換器23からのアナログ信号に応じた表示を行う。こうして、メモリ32に書き込まれた表示用の画像データはD/A変換器13を介して画像表示部101により表示される。
【0017】
10はマイクである。マイク10から出力された音声信号は、アンプ等で構成される音声制御部11を介してA/D変換器23に供給され、A/D変換器23においてデジタル信号に変換された後、メモリ制御部15によってメモリ32に格納される。一方、記録媒体200に記録されている音声データは、メモリ32に読み込まれた後、D/A変換器13によりアナログ信号に変換される。音声制御部11は、このアナログ信号によりスピーカ39を駆動し、音声出力する。
【0018】
不揮発性メモリ56は電気的に消去・記録可能なメモリであり、例えばフラッシュROM等が用いられる。不揮発性メモリ56には、システム制御部50の動作用の定数、プログラム等が記憶される。ここでいうプログラムとは、本実施形態にて後述する各種フローチャートを実行するためのプログラムのことである。
【0019】
50はシステム制御部であり、デジタルカメラ100全体を制御する。システム制御部50は、上述した不揮発性メモリ56に記録されたプログラムを実行することで、後述する本実施形態の各処理を実現する。52はシステムメモリであり、RAMが用いられる。システムメモリ52には、システム制御部50の動作用の定数、変数、不揮発性メモリ56から読み出したプログラム等を展開する。
【0020】
モード切替スイッチ60、第1シャッタスイッチ62、第2シャッタスイッチ64、操作部105はシステム制御部50に各種の動作指示を入力するための操作手段である。モード切替スイッチ60は、システム制御部50の動作モードを静止画記録モード、動画記録モード、再生モード等のいずれかに切り替えることができる。第1シャッタスイッチ62は、デジタルカメラ100に設けられたシャッタボタン103の操作途中(半押し)でONとなり第1シャッタスイッチ信号SW1を発生する。システム制御部50は、第1シャッタスイッチ信号SW1により、AF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、AWB(オートホワイトバランス)処理等の動作を開始する。第2シャッタスイッチ64は、シャッタボタン103の操作完了(全押し)でONとなり、第2シャッタスイッチ信号SW2を発生する。システム制御部50は、第2シャッタスイッチ信号SW2により、撮像部22からの信号読み出しから記録媒体200に画像データを書き込むまでの一連の撮影処理の動作を開始する。
【0021】
操作部105の各操作部材は、画像表示部101に表示される種々の機能アイコンを選択操作すること等により、場面毎に適宜機能が割り当てられ、各種機能ボタンとして作用する。機能ボタンとしては例えば終了ボタン、戻るボタン、画像送りボタン、ジャンプボタン、絞込みボタン、属性変更ボタン等がある。例えば、メニューボタンが押されると各種設定が可能なメニュー画面が画像表示部101に表示される。利用者は、画像表示部101に表示されたメニュー画面と、4方向ボタンやSETボタンとを用いて直感的に各種設定を行うことができる。電源スイッチ102は、電源オン、電源オフを切り替える。
【0022】
80は電源制御部であり、電池検出回路、DC−DCコンバータ、通電するブロックを切り替えるスイッチ回路等により構成され、電池の装着の有無、電池の種類、電池残量の検出を行う。また、電源制御部80は、その検出結果及びシステム制御部50の指示に基づいてDC−DCコンバータを制御し、必要な電圧を必要な期間、記録媒体200を含む各部へ供給する。30は電源部であり、アルカリ電池やリチウム電池等の一次電池やNiCd電池やNiMH電池、Li電池等の二次電池、ACアダプタ等からなる。33及び34はコネクタであり、電源部30と電源制御部80とを接続する。
【0023】
40はRTC(Real Time Clock)であり、日付及び時刻を計時する。RTC40は、電源制御部80とは別に内部に電源部を保持しており、電源部30が落ちた状態であっても計時状態を続ける。システム制御部50は起動時にRTC40より取得した日時を用いてシステムタイマを設定し、タイマ制御を実行する。18はメモリカードやハードディスク等の記録媒体200とのインタフェースである。35は該記録媒体200とインタフェース18との接続のためのコネクタである。96は記録媒体着脱検知部であり、コネクタ35に記録媒体200が装着されているか否かを検知する。200はメモリカードやハードディスク等の記録媒体である。記録媒体200は、半導体メモリや磁気ディスク等から構成される記録部19、デジタルカメラ100とのインタフェース37、及び、記録媒体200とデジタルカメラ100とを接続するためのコネクタ36を備えている。通信部110は、RS232CやUSB、IEEE1394、P11014、SCSI、モデム、LAN、無線通信、等の各種通信処理を行う。コネクタ(無線通信の場合はアンテナ)104は、通信部110を介してデジタルカメラ100を他の機器と接続する。
【0024】
上述したデジタルカメラ100では中央1点AFや顔AFを用いた撮影が可能である。中央1点AFとは撮影画面内の中央位置1点に対してAFを行うことである。顔AFとは顔検出機能によって検出された撮影画面内の顔に対してAFを行うことである。ここで顔検出機能について説明する。システム制御部50は顔検出対象の画像データを画像処理部24に送る。システム制御部50の制御下で画像処理部24は、当該画像データに水平方向バンドパスフィルタを作用させる。また、システム制御部50の制御下で画像処理部24は処理された画像データに垂直方向バンドパスフィルタを作用させる。これら水平及び垂直方向のバンドパスフィルタにより、画像データからエッジ成分が検出される。
【0025】
その後、システム制御部50は、検出されたエッジ成分に関してパターンマッチングを行い、目、鼻、口及び耳の候補群を抽出する。そして、システム制御部50は、抽出された目の候補群の中から、予め設定された条件(例えば2つの目の距離、傾き等)を満たすものを目の対と判断し、目の対があるもののみ目の候補群として絞り込む。そして、システム制御部50は、絞り込まれた目の候補群とそれに対応する顔を形成する他のパーツ(鼻、口、耳)を対応付け、また、予め設定した非顔条件フィルタを通すことで顔を検出する。システム制御部50は、顔の検出結果に応じて上記顔情報を出力し、処理を終了する。このとき、顔の数等の特徴量をメモリ52に記憶する。
【0026】
以上のようにライブビュー表示あるいは再生表示される画像データを画像解析して、画像データの特徴量を抽出して被写体情報を検出することが可能である。本実施形態では被写体情報として顔情報を例に挙げたが、被写体情報には他にも赤目判定や目の検出、目つむり検出、笑顔検出等の様々な情報がある。
【0027】
なお、顔AFと同時に顔AE、顔FE、顔WBを行うことができる。顔AEとは検出された顔の明るさに合わせて、画面全体の露出を最適化することである。顔FEとは検出された顔を中心にフラッシュの調光をすることである。顔WBとは、検出された顔の色に合わせて画面全体のWBを最適化することである。
【0028】
この顔検出機能を利用して、画像データのヘッダ情報として分類情報を付与することができる。分類情報とは、例えばExifのメーカノート等に記述される画像の属性情報である。この分類情報を検索キーとした画像の検索や、この分類情報毎に画像を分類して管理するといったことが可能である。本実施形態では、分類情報として、「人物」、「イベント」、「風景」、「スポーツ」、「カテゴリ1」、「カテゴリ2」、「カテゴリ3」といった分類情報が付与可能であるものとする。この分類情報は、撮影時に自動的に付与するものとしてもよいし、撮影された画像データを記録媒体200から読み出して再生した際に、ユーザが手動で任意に付与することもできる。撮影時の自動的な付与方法としては例えば、シャッタボタン103の操作完了(全押し)によって撮像が行なわれた際に、上述の顔検出機能により顔が検出されていれば、撮像された画像データに人物がいると判定して「人物」の分類情報を付与する方法がある。また、撮影時のデジタルカメラ100に設定されたシーンモード(撮影シーンに適したシャッタ速度や絞り値、ストロボ発光状態、感度設定等の組み合わせを自動的に設定するモード)に応じて自動的に付与するものでもよい。再生時の手動的な付与方法としては例えば、操作部105の操作によって分類情報の設定画面を呼び出し、その画面で分類情報を設定する方法がある。
【0029】
図3に分類情報設定画面の例を示す。アイコン群304に含まれる複数のアイコンはそれぞれ一つの分類情報を表している。操作部105に含まれる上下ボタンでこれらのアイコン群304の中から任意のアイコンを選択し、SETボタンを押下する。すると、押下前にチェックマークが表示されていなければチェックマークが表示され、押下前にチェックマークが表示されていればチェックマークが消去される。このようにしてチェックマークの付け外しを行い、チェックマークの付いたアイコンが表す分類情報が操作対象の画像データに付与される。分類情報は一つの画像データに複数付与することが可能である。図3の例では、「人物」アイコン301、「風景」アイコン302、「カテゴリ1」アイコン303の3つの分類情報に対応するアイコンが選択され、これらの分類情報が一つの画像データに付与されている。
【0030】
図4は、デジタルカメラ100が再生モードで起動している際に、選択操作処理の開始を指示した場合に実行される処理を示すフローチャートである。選択操作処理とは、記録媒体200に記録された画像データに何らかの処理を施したい場合に行う処理であり、例えばデジタルカメラ100を再生モードで起動し、画像データの再生表示を行っている際に操作部105を操作することで開始できる。
【0031】
ステップS401において、システム制御部50は、処理選択用の画面(処理選択画面)を表示する。この処理選択画面は、図5(A)に示すようなメニュー画面である。このメニュー画面により、ユーザは、これから画像データに対して行う処理をGUIを介して選択することが可能である。選択可能な処理としては、例えば、「スライドショー(Slide Show)」501、「消去(Erase)」502、「プロテクト(Protect)」503、「印刷(Print)」504、「送信(Transfer Order)」505等である。ステップS402〜S406において、システム制御部50は、処理選択として「スライドショー」、「消去」、「プロテクト」、「印刷」、「送信」のいずれが選択されたかを判定する。即ち、システム制御部50は、「スライドショー」が要求されたか否かを判定する(ステップS402)。「スライドショー」が要求された場合、処理はステップS407に移行して「スライドショー」の処理モードが設定される。一方、「スライドショー」が要求されていない場合、処理はステップS403に移行する。ステップS403において、システム制御部50は、「消去」が要求されたか否かを判定する。「消去」が要求された場合、処理はステップS408に移行して「消去」の処理モードが設定される。一方、「消去」が要求されていない場合、処理はステップS403に移行する。ステップS404において、システム制御部50は、「プロテクト」が要求されたか否かを判定する。「プロテクト」が要求された場合、処理はステップS409に移行して「プロテクト」の処理モードが設定される。一方、「プロテクト」が要求されていない場合、処理はステップS405に移行する。ステップS405において、システム制御部50は、「印刷」が要求されたか否かを判定する。「印刷」が要求されていない場合、処理はステップS410に移行して「印刷」の処理モードが設定される。一方、「印刷」が要求された場合、処理はステップS410に移行する。ステップS406において、システム制御部50は、「送信」が要求されたか否かを判定する。「送信」が要求された場合、処理はステップS411に移行して「送信」の処理モードが設定される。一方、「送信」が要求されていない場合、処理はステップS412に移行する。なお、ステップS407〜S411で設定された処理モード(「スライドショー」、「消去」、「プロテクト」、「印刷」、「送信」)は、システムメモリ52に記憶される。いずれの処理も選択されなかった場合、ステップS412において、システム制御部50は選択操作を終了する要求があったか否かを判定する。選択操作を終了する要求があった場合、本処理を終了する。一方、処理選択終了の要求がない場合、処理をステップS402に戻す。
【0032】
以上のようにして処理モードが選択されたならば、処理はステップS413に進む。ステップS413において、システム制御部50は、画像表示部101に処理対象の選択方法を選択するための選択画面を表示する。これは図5(B)に示すような画面表示であり、この画面により、ユーザは、処理を行う対象(画像)の選択方法を選択することが可能である。処理を行う対象の選択方法には例えば以下のようなものがある。
・全画像データから対象を1つあるいは複数選択する「画像データ選択」(506)
・日付別にまとめて選択する「日付選択」(507)
・分類情報別にまとめて選択する「分類情報選択」(508)
・フォルダ別にまとめて選択する「フォルダ選択」(509)
・全ての画像データを選択する「全選択」(510)
【0033】
ステップS415〜S418では、「画像データ選択」、「日付選択」、「分類情報選択」、「フォルダ選択」、「全選択」のいずれが、ユーザの操作部105の操作によって選択されたかを判定する。即ち、システム制御部50は、「画像データ選択」が選択されたか否かを判定する(ステップS414)。「画像データ選択」が選択された場合、ステップS420において、システム制御部50は選択モードを「画像データ選択」とする。一方、「画像データ選択」が選択されていない場合、処理はステップS415に移行する。ステップS415において、システム制御部50は、「日付選択」が選択されたか否かを判定する。「日付選択」が選択された場合、ステップS421において、システム制御部50は選択モードを「日付選択」とする。一方、「日付選択」が選択されていない場合、処理はステップS416に移行する。ステップS416において、システム制御部50は、「分類情報選択」が選択されたか否かを判定する。「分類情報選択」が選択された場合、ステップS422において、システム制御部50は選択モードを「分類情報選択」とする。一方、「分類情報選択」が選択されていない場合、処理はステップS417に移行する。ステップS417において、システム制御部50は「フォルダ選択」が選択されたか否かを判定する。「フォルダ選択」が選択された場合、ステップS423において、システム制御部50は選択モードを「フォルダ選択」とする。一方、「フォルダ選択」が選択されていない場合、処理はステップS418に移行する。ステップS418において、システム制御部50は、「全選択」が選択されたか否かを判定する。「全選択」が選択された場合、ステップS424において、システム制御部50は選択モードを「全選択」とする。一方、「全選択」が選択されていない場合、処理はステップS419に移行する。以上のようにステップS420〜S424において選択された選択モード(「ファイル選択」、「日付選択」、「分類情報選択」、「フォルダ選択」、「全選択」)をシステムメモリ52に記憶する。いずれの選択方法も選択されなかった場合、ステップS419において、システム制御部50は選択方法の選択終了の要求があったか否かを判定する。選択方法の選択終了の要求があった場合、本処理を終了する。一方、選択方法の選択終了の要求がない場合、ステップS415に戻る。
【0034】
処理内容及び処理対象の選択方法の選択を終了すると、ステップS425において、システム制御部50は選択処理を実行する。選択処理の詳細は図6を用いて後述する。そしてステップS426において、システム制御部50は、処理内容及び処理対象の選択方法の選択結果に応じた処理(図7を用いて後述)を行い、本処理を終了する。
【0035】
図6は、図4のステップS425における選択処理の詳細を示すフローチャートである。
選択処理が開始されると、ステップS601〜S604において、システム制御部50は、システムメモリ52に記憶された処理モードを判定する。システムメモリ52には、上記ステップS407〜S411のいずれかにより処理モードが記憶されている。即ち、ステップS601において、システム制御部50は、システムメモリ52に記憶された処理モードが「スライドショー」であるか否かを判定する。処理モードが「スライドショー」である場合、ステップS605において、システム制御部50は「スライドショー」に対応した選択画面(スライドショー選択画面)を表示する。一方、処理モードが「スライドショー」ではない場合、処理はステップS602に移行する。ステップS602において、システム制御部50は、システムメモリ52に記録された処理モードが「消去」であるか否かを判定する。処理モードが「消去」である場合、ステップS606において、システム制御部50は、「消去」に対応した選択画面(消去選択画面)を表示する。一方、処理モードが「消去」ではない場合、処理はステップS603に移行する。ステップS603において、システム制御部50は、システムメモリ52に記録された処理モードが「プロテクト」であるか否かを判定する。処理モードが「プロテクト」である場合、ステップS607において、システム制御部50は「プロテクト」に対応した選択画面(プロテクト選択画面)を表示する。一方、処理モードが「プロテクト」ではない場合、処理はステップS604に移行する。ステップS604において、システム制御部50は、システムメモリ52に記録された処理モードが「印刷」であるか否かを判定する。処理モードが「印刷」である場合、ステップS608において、システム制御部50は「印刷」に対応した選択画面(印刷選択画面)を表示する。一方、処理モードが「印刷」ではない場合、処理はステップS609に移行する。ステップS609では、システム制御部50は送信選択画面を表示する。
【0036】
なお、本実施形態では、処理モードとして「スライドショー」、「消去」、「プロテクト」、「印刷」、「送信」のいずれかが選択されるようにしている。従って、ステップS601〜S604のいずれにおいてもNOと判定された場合は、処理モードとして「送信」が設定されているものとし、ステップS609で送信選択画面が表示される。図5(C)は、ステップS415にて処理対象の選択方法として「日付選択」が選択された場合における、或る処理モードに対応した選択画面の一例を示す図である。
【0037】
ステップS610において、システム制御部50は、画像送りの操作があったか否かを判定する。画像送りの操作があった場合、ステップS611において、システム制御部50は画像送りを実行する。画像送りでは、システム制御部50はカーソル511の当たっている画像データ群(グループ)の画像データ表示部512内での画像送りを行う。ステップS612において、システム制御部50は、画像データ群の切り替え操作があったか否かを判定する。画像データ群の切り替え操作があった場合、ステップS613において、システム制御部50は処理対象の画像データ群を切り替える。この処理により処理対象の画像データ群が切り替わり、カーソルが移動する。例えば513で示される画像データ群にカーソルが移動し処理対象となる。上記画像送り操作は、処理対象となっている画像データ群について行われる。従って、画像データ群513にカーソルが当たっている状態で画像送り操作が行われると、画像データ群513内で画像送りが行われ、画像データ群513の画像データ表示部512に表示される画像データが切り替わることになる。本実施形態では、例えば左右ボタンにより画像送り操作を行い、上下ボタンにより画像データ群の切り替えを行うものとする。
【0038】
ステップS614において、システム制御部50は画像データ群の選択操作があったか否かを判定する。画像データ群の選択操作があった場合、ステップS615において、システム制御部50は操作された画像データ群を選択中の処理モードにおける対象画像データとして追加選択する。一方、画像データ群の選択操作がなかった場合、ステップS616において、システム制御部50は画像データ群の選択解除操作があったか否かを判定する。画像データ群の選択解除操作があった場合、ステップS617において、システム制御部50は、操作された画像データ群を、選択中の処理モードにおける対象画像データから選択解除する。
【0039】
ここで、1つの画像データに対して複数の分類情報が設定されている場合は、複数の画像データ群から同一画像データが複数回選択される可能性がある。従って、画像データに対する選択に際しては、選択回数をカウントし保存しておく。即ち、ステップS615の追加選択においては、対象画像データについての選択回数のカウントアップを行う。ステップS617にて選択解除が行われたら、対象画像データについて選択回数のカウントダウン動作を行う。
【0040】
ステップS618において、システム制御部50は、選択完了の指示があったか否かを判定する。選択完了の指示があった場合、本処理を終了する。一方、選択完了の指示がない場合、ステップS601に戻り、上記処理を繰り返す。このようにして、各処理モードについて複数の画像データ群を選択することができる。
【0041】
図5(C)は、上記複数の選択方法(ステップS414〜S418、ステップS420〜S424)のうち「日付選択」が選択された場合の処理対象の選択画面の一例を示す図である。513、514、515はそれぞれ、2001年1月22日の画像データ群の選択肢、2005年3月20日の画像データ群の選択肢、2004年7月10日の画像データ群の選択肢を表すGUI表示である。516はそれぞれの日付内に含まれる処理対象として有効な画像データの数の表示である。511は選択中の画像データ群を示すカーソルである。ユーザは操作部105の操作によりカーソル511を通して日付単位でまとめて画像データ群を選択することが可能である。512は画像データ群毎の画像データを表示する画像データ表示部である。カーソル511が当たっている日付内の画像データ表示部512では、操作部105からの入力により画像データ群内での画像送りが可能となっている(S610、S611)。
【0042】
本実施形態では、操作部105の上下ボタンを操作することによりカーソル511を上下に移動させる(S612、S613)。そして、カーソル511の当たっている画像データ群については、左右ボタンによって画像データ表示部512において当該画像データ群内の画像送りができる(S610、S611)。これにより、ユーザは画像データ群の内容を選択表示画面上で容易に確認しながら処理対象とする画像データ群を選ぶことができる。なお、この画像送りで表示される画像データについては図8を用いて後述する。
【0043】
処理対象として選択されていない画像データ群にカーソル511が当たっている状態で、ユーザが操作部105内のSETボタンを押すことにより処理対象とする画像データ群を選択することができる(S614、S615)。また、既に処理対象として選択されている画像データ群にカーソル511を当ててSETボタンを押すと、選択状態が解除される(S616、S617)。処理対象として選択された画像データ群にはその旨を示すチェックマーク518が表示される。また、複数の画像データ群を処理対象として選択することができる。なお、他の選択方法(分類情報選択、フォルダ選択等)の場合も、図5(C)と同様の選択画面となる。
【0044】
図8に処理モード別の処理対象として有効な画像データの例を示す。処理対象として有効な画像データは、上記画像送り操作(S610、S611)において画像送り対象となる画像データでもある。また、処理対象として有効な画像データの数516は、図8に従って処理対象として選択される画像データの数である。
【0045】
例えば「消去」の処理モードでは、プロテクト属性の画像データは消去処理対象としないため、516で表示される数に当該画像データ群内のプロテクト属性のある画像データの数は含まれない。即ち、516には、プロテクト属性のない画像データの数のみが表示される。図5(C)のような選択画面における選択候補の画像データ群について、処理対象として有効な画像データの数を表示することで、ユーザに処理対象の数を把握させて的確な選択をさせることができる。勿論このとき、画像データ群に含まれるが処理対象として有効でない画像データの数や、画像データ群に含まれる画像データの総数を表示してもよい。また、処理対象として有効でない画像データが画像データ群に含まれることをユーザに通知する表示等を行ってもよい。これによりユーザはより的確な確認をしてから画像データ群を選択することができる。
【0046】
また、画像データ表示部512における画像データ群内の画像送りでは、処理対象として有効なもののみが表示される。図8によれば、「スライドショー」、「プロテクト」では対象を全画像データとしているため、画像データ表示部512での画像送りは、当該画像データ群の全ての画像データが対象となり、選択不可の制限もない。一方、消去処理はプロテクト属性の画像データは消去対象としないため、画像送り対象はプロテクト属性のない画像データのみとなる。
【0047】
また、「消去」の処理モードにおいて、カーソル511の当たっている画像データ群が全てプロテクト属性の画像データであるような場合は消去処理の実行対象が存在しない。このため、当該画像データ群を選択できないことをユーザに通知する。これは例えば該当する画像データ群のGUI表示を非アクティブにすることにより表現可能である。「印刷」の処理モードにおいては、印刷対象を静止画のみとしたため画像送り対象は静止画の画像データのみである。カーソル511の当たっている画像データ群が全て静止画の画像データ以外の場合、例えば動画データ、音声データである場合は、印刷の実行対象が存在しないため、上記のように当該画像データ群の選択の不可をユーザに通知する。「送信」の処理モードにおいては送信対象を未送信画像データのみとしたため画像送り対象は未送信画像データのみである。カーソル511の当たっている画像データ群が全て送信済み画像データである場合は、送信の実行対象が存在しないため、上記のように画像データ群の選択の不可をユーザに通知する。なお、コンテンツが1つも存在しない場合は、いずれの処理モードにおいても実行対象が存在しないので、当該画像データ群のGUI表示を非アクティブにする。
【0048】
以上のように、処理モードを設定した後に処理対象の画像データ群を選択することで、予め設定された処理モードに応じて、処理対象として有効な画像データ数の表示、画像データ群の選択可否判定及び画像送り対象の決定を行う。これにより、処理対象のない画像データ群を選択させたり、処理対象でない画像データの表示を行うことがなく、ユーザに的確な処理対象の選択を行わせることができる。
【0049】
ここで、複数の分類情報が付加された画像データにおいては、選択操作によりまとめて画像データ群の選択がなされた際に重複する場合がある。この場合、処理モードに応じて、重複した画像データに対する扱いを変えた方が都合のよいケースがある。本実施形態においてはこのような点を考慮し、処理モード毎に重複した画像データに対する実行回数を変更している。
【0050】
図7は、図4のS426における選択モード・選択結果に応じた処理の詳細を示すフローチャートである。ステップ701において、システム制御部50は、現在の選択モードを調べ、選択モードが「分類情報選択」以外、即ち、「画像データ選択」、「日付選択」、「フォルダ選択」、「全選択選択」であるか否かを判定する。選択モードが「分類情報選択」以外であった場合、ステップS716において、システム制御部50は、選択モードに応じた処理を実行する。この場合の処理回数は1つの画像データにつき1回となる。一方、選択モードが「分類情報選択」であった場合、処理はステップS702に進む。選択モードが「分類情報選択」である場合における、特定の分類情報が付加された画像データ群の選択処理は、本発明の第1の選択手段の処理例である。
【0051】
ステップS702において、システム制御部50は、「分類情報選択」の選択モードで選択された画像データ群に複数の分類情報が付加された画像データがあるか否かを判定する。複数の分類情報が付加された画像データはないと判定された場合、ステップS716において、システム制御部50は選択モードに応じた処理を実行する。一方、複数の分類情報が付加された画像データがある場合、ステップS703において、システム制御部50は、選択結果の中に同一画像データが複数回選択されているか否かを判定する。同一画像データが複数回選択されていない場合、ステップS716において、システム制御部50は選択モードに応じた処理を実行する。一方、同一画像データが複数個選択されている場合、処理はステップS704に移行する。なお、ステップS702は、本発明の第1の判定手段の処理例である。また、ステップS703は、本発明の第2の判定手段の処理例である。
【0052】
ステップS704〜S708では、システム制御部50は現在の処理モードが、「印刷」、「スライドショー」、「プロテクト」、「送信」、「消去」のいずれに設定されているかを判定する。即ち、システム制御部50は、ステップS704において、処理モードが「印刷」であるか否かを判定する。処理モードが「印刷」である場合、システム制御部50は、選択された画像データに対する印刷を実行し、処理を完了する。このとき、複数の分類情報から重複して選択された画像データに関しては、選択回数分印刷が行われる(ステップS709)。一方、処理モードが「印刷」ではない場合、処理はステップS705に移行する。なお、ステップS709は、処理モードが「インデックス印刷」、「分類情報単位のスライドショー再生」である場合に実行するようにしてもよい。さらに、複数の分類情報から重複して選択された画像データに関しては、当該画像データに施す画像効果、当該画像データに付加する枠、当該画像データに対応するアイコン、当該画像データに付加する文字等を、他の画像データと異ならせて印刷するようにしてもよい。
【0053】
ステップS705において、システム制御部50は、処理モードが時系列順に表示する「スライドショー」であるか否かを判定する。処理モードが「スライドショー」である場合、ステップS710において、システム制御部50は、現在の表示順設定がどうなっているかを判定する。表示順設定がカテゴリ別になっていた場合、ステップS712において、システム制御部50は、選択したカテゴリの順序に従ってスライドショー表示を行う。このとき、複数の分類情報から重複して選択された画像データに関しては、対応するカテゴリ毎に表示が行われるため、選択回数分表示されることになる。もし表示順設定が時間順となっていた場合、ステップS711において、システム制御部50は、設定に従い時間順で選択画像データについてスライドショー表示を行う。このとき、複数の分類情報から重複して選択されていた画像データに関しても、1つの画像データにつき表示は1回となる。一方、処理モードが「スライドショー」ではない場合、処理はステップS706に移行する。ステップS706において、システム制御部50は、処理モードが「プロテクト」であるか否かを判定する。処理モードが「プロテクト」である場合、ステップS713において、システム制御部50は1つの画像データにつき1回のプロテクト処理を行う。即ち、複数の分類情報から重複して選択されていた画像データに関しても1回のプロテクト処理が施される。一方、処理モードが「プロテクト」ではない場合、処理はステップS707に移行する。
【0054】
ステップS707において、システム制御部50は処理モードが「送信」であるか否かを判定する。処理モードが「送信」である場合、ステップS714において、システム制御部50は1つの画像データにつき1回の送信処理を行う。即ち、複数の分類情報から重複して選択されていた画像データに関しても1回の送信処理が行われる。一方、処理モードが「送信」ではない場合、処理はステップS708に移行する。ステップS708において、システム制御部50は処理モードが「消去」であるか否かを判定する。処理モードが「消去」である場合、ステップS715において、システム制御部50は1つの画像データにつき1回の消去処理を行う。即ち、複数の分類情報から重複して選択されていた画像データに関しても1回の送信処理を行う。一方、処理モードが「消去」ではない場合、図7に示す処理は終了する。なお、ステップS709、S711〜S716の後も図7に示す処理は終了する。また、ステップS704〜S715は、本発明の制御手段の処理例である。
【0055】
図9は、印刷を行う場合の具体的な分類情報を例示した図である。カテゴリ1にはAさんへのプレゼント用画像、カテゴリ2にはBさんへのプレゼント用画像が分類されている。画像データIMG_0003については、どちらのカテゴリ(画像データ群)にも含まれており、重複した形になっている。
【0056】
図10は、印刷を行う際に分類情報別に選択を行う画面の表示例を示す図であり、カテゴリ1及びカテゴリ2をまとめて選択した状態となっている。この状態で印刷を実行すると、カテゴリ1(Aさんへのプレゼント用)、カテゴリ2(Bさんへのプレゼント用)で指定した画像データが印刷される。図11は、このケースにおいて実際に印刷される画像データとその枚数とを示した図である。即ち、図11に示されるように、選択された画像データIMG_0001〜IMG_0007が印刷されることになる。但し、重複画像となるIMG_0003については、AさんとBさんそれぞれにプレゼントすることを考慮すると、1枚ではなく2枚印刷することが望ましい。本実施形態においては、印刷時、複数の画像データ群をまとめて選択し処理を行う際、重複画像に対しては選択回数分印刷処理を行うので、印刷物の配布に適した結果となる。
【0057】
図12は、スライドショー再生を行う場合の具体的な分類情報を例示した図である。IMG_0001〜IMG_0007の各画像データが、人物カテゴリ及びスポーツカテゴリに分類されているが、画像データIMG_0003については、どちらのカテゴリにも含まれており、重複した形になっている。このとき、画像データIMG_0003を表示する際には、当該画像データに施す画像効果、当該画像データに付加する枠、当該画像データに対応するアイコン、当該画像データに付加する文字等を、他の画像データと異ならせてもよい。
【0058】
図13は、スライドショー再生を行う際に、分類情報別に選択を行う画面の表示例を示す図であり、人物カテゴリ及びスポーツカテゴリをまとめて選択した状態となっている。この状態でスライドショー再生を実行する場合、表示順の設定により表示方法が以下のように変化する。
【0059】
図14(A)は、表示順設定を時間順とした場合のスライドショー再生の様子を示しており、画像データ番号の若い順に表示されていることがわかる。ここでは人物カテゴリ及びスポーツカテゴリに重複している画像データIMG_0003については、表示処理は2回行う必要はなく、1回で十分である。一方、図14(B)は表示順設定をカテゴリ別とした場合のスライドショー再生の様子を示している。この場合は、まず人物カテゴリに属する画像が画像データ番号の若い順に表示され、続いてスポーツカテゴリに属する画像が画像データ番号の若い順に表示されている。このケースでは人物カテゴリ及びスポーツカテゴリの双方に属している画像データIMG_0003については、表示処理は2回行っている。
【0060】
このように、スライドショー再生を行う際には、複数の分類情報が付加された画像に対する処理回数を、表示順設定に応じて変更することで、目的に合った再生表示を行うことができる。また、スライドショー再生には画像送りの際、フェードイン・フェードアウトやワイプ等視覚効果を伴って表示を切り替える機能が搭載されているものがある。この機能を利用すれば、同一の画像データであっても、例えば人物カテゴリとして表示するときと、スポーツカテゴリとして表示するときで視覚効果を切り替えて表示することで、カテゴリに合った再生表示を行うことができる。また、複数の分類情報から重複して選択された画像データを非表示にするようにして、あえて混乱を避けるようにしてもよい。また、スライドショーの際、複数の分類情報が複数付加されているために、まとめて指定した画像データ群において2回選択されている画像と1回選択されている画像とで再生(表示)時間を代えてもよい。例えば1回選択されている画像より2回選択されている画像の方が長い時間表示するように制御する。
【0061】
図15は、印刷を行う際に、分類情報別に選択を行う画面の表示例を示す図であり、人物カテゴリ及び風景カテゴリをまとめて選択した状態となっている。この例では知人へのプリント配布を目的としたものではないので、上述のように人物カテゴリ及び風景カテゴリに重複した画像データが存在していても、必ずしも2枚印刷する必要はない。このように分類情報の違いを加味して、処理回数を可変させ、例えばこの場合は1枚のみ印刷するように制御しても勿論構わない。また、同一の画像データであっても、印刷時に、人物用、風景用それぞれに適した画像処理を施した後に印刷処理を行ってもよい。例えば、コントラスト・シャープネス・色処理等のパラメータを変更して印刷することで、同一画像であってもそれぞれのカテゴリにふさわしいプリントを得ることができる。
【0062】
以上のように、複数の分類情報が付加された画像データに対して、まとめて指定した画像データ群の中に当該画像データが重複して含まれていた場合は、処理内容に応じて制御を変更することで処理目的に合致した動作を行わせることができる。
【0063】
なお、システム制御部50の制御は1つのハードウェアが行ってもよいし、複数のハードウェアが処理を分担することで、装置全体の制御を行ってもよい。また、上述した実施形態においては、本発明をデジタルカメラに適用した場合を例にして説明したが、これはこの例に限定されない。即ち、本発明はパーソナルコンピュータやPDA、携帯電話端末や携帯型の画像ビューワ、プリンタ装置に設けられた印刷画像選択および確認のためのディスプレイ、デジタルフォトフレーム等の表示制御装置に適用可能である。
【0064】
本実施形態では、特定の分類情報が付加された画像データ群に対する処理内容が選択され、その処理対象として複数の分類情報が付加された画像データが複数回選択された場合、処理内容に応じて当該画像データに対する処理を切り替えるように構成している。従って、本実施形態によれば、処理対象の画像データ群に対して実行される処理内容に適した、使い勝手のよい複数の分類情報が付加された画像データに対する処理を実行することができる。
【0065】
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種コンピュータ読み取り可能な記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータがプログラムを読み出して実行する処理である。
【符号の説明】
【0066】
100:デジタルカメラ、50:システム制御部、52:システムメモリ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
特定の分類情報が付加された画像データ群をまとめて選択可能な第1の選択手段と、
前記第1の選択手段により選択された画像データ群に複数の分類情報が付加された画像データが含まれるか否かを判定する第1の判定手段と、
前記第1の選択手段により選択された画像データ群に複数の分類情報が付加された画像データが含まれると前記第1の判定手段により判定された場合、前記複数の分類情報が付加された画像データが前記第1の選択手段により複数回選択されたか否かを判定する第2の判定手段と、
前記複数の分類情報が付加された画像データが前記第1の選択手段により複数回選択されていると前記第2の判定手段によって判定された場合、前記第1の選択手段により選択された画像データ群に対して実行する処理に応じて、前記複数の分類情報が付加された画像データに対する処理を切り替える制御手段とを有することを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記制御手段は、前記第1の選択手段により選択された画像データ群に対して実行する処理に応じて、前記複数の分類情報が付加された画像データに対する処理の実行回数を切り替えることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記制御手段は、前記第1の選択手段により選択された画像データ群に対して実行する処理が、印刷、インデックス印刷、及び、分類情報単位のスライドショー再生のうちの少なくとも何れか一つである場合、前記複数の分類情報が付加された画像データに対して、前記第1の選択手段によって前記複数の分類情報から重複して選択された数だけ処理を実行することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記制御手段は、前記第1の選択手段により選択された画像データ群に対して実行する処理に応じて、前記複数の分類情報が付加された画像データに対して、各分類情報に対応した処理を施すことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記制御手段は、前記第1の選択手段により選択された画像データ群に対して実行する処理が、時系列順に表示するスライドショー再生、及び、送信のうちの少なくとも一つである場合、前記複数の分類情報が付加された画像データに対して一回だけの処理を実行することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記制御手段は、前記第1の選択手段により選択された画像データ群に対して実行する処理に応じて、当該画像データ群のうち、前記複数の分類情報が付加された画像データとその他の画像データとの間で異なる処理を実行することを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の画像処理装置。
【請求項7】
前記制御手段は、前記複数の分類情報が付加された画像データと前記その他の画像データとの間で、画像データに施す画像効果、画像データに付加する枠、画像データに対応するアイコン、及び、画像データに付加する文字のうちの少なくとも一つを異ならせて表示することを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
【請求項8】
前記制御手段は、前記第1の選択手段により選択された画像データ群に対して印刷を実行する場合、当該画像データ群のうち、前記複数の分類情報が付加された画像データとその他の画像データとの間で、画像データに施す画像効果、画像データに付加する枠、画像データに対応するアイコン、及び、画像データに付加する文字のうちの少なくとも一つを異ならせて印刷することを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の画像処理装置。
【請求項9】
前記制御手段は、前記第1の選択手段により選択された画像データ群に対してスライドショー再生を実行する場合、前記複数の分類情報が付加された画像データを再生する際に各分類情報に対応する画像効果を施すことを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
【請求項10】
前記制御手段は、前記第1の選択手段により選択された画像データ群のうち、前記複数の分類情報が付加された画像データを非表示にすることを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
【請求項11】
特定の分類情報が付加された画像データ群をまとめて選択可能な第1の選択ステップと、
前記第1の選択ステップにより選択された画像データ群に複数の分類情報が付加された画像データが含まれるか否かを判定する第1の判定ステップと、
前記第1の選択ステップにより選択された画像データ群に複数の分類情報が付加された画像データが含まれると前記第1の判定ステップにより判定された場合、前記複数の分類情報が付加された画像データが前記第1の選択ステップにより複数回選択されたか否かを判定する第2の判定ステップと、
前記複数の分類情報が付加された画像データが前記第1の選択ステップにより複数回選択されていると前記第2の判定ステップによって判定された場合、前記第1の選択ステップにより選択された画像データ群に対して実行する処理に応じて、前記複数の分類情報が付加された画像データに対する処理を切り替える制御ステップとを含むことを特徴とする画像処理方法。
【請求項12】
特定の分類情報が付加された画像データ群をまとめて選択可能な第1の選択ステップと、
前記第1の選択ステップにより選択された画像データ群に複数の分類情報が付加された画像データが含まれるか否かを判定する第1の判定ステップと、
前記第1の選択ステップにより選択された画像データ群に複数の分類情報が付加された画像データが含まれると前記第1の判定ステップにより判定された場合、前記複数の分類情報が付加された画像データが前記第1の選択ステップにより複数回選択されたか否かを判定する第2の判定ステップと、
前記複数の分類情報が付加された画像データが前記第1の選択ステップにより複数回選択されていると前記第2の判定ステップによって判定された場合、前記第1の選択ステップにより選択された画像データ群に対して実行する処理に応じて、前記複数の分類情報が付加された画像データに対する処理を切り替える制御ステップとをコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項13】
特定の分類情報が付加された画像データ群をまとめて選択可能な第1の選択ステップと、
前記第1の選択ステップにより選択された画像データ群に複数の分類情報が付加された画像データが含まれるか否かを判定する第1の判定ステップと、
前記第1の選択ステップにより選択された画像データ群に複数の分類情報が付加された画像データが含まれると前記第1の判定ステップにより判定された場合、前記複数の分類情報が付加された画像データが前記第1の選択ステップにより複数回選択されたか否かを判定する第2の判定ステップと、
前記複数の分類情報が付加された画像データが前記第1の選択ステップにより複数回選択されていると前記第2の判定ステップによって判定された場合、前記第1の選択ステップにより選択された画像データ群に対して実行する処理に応じて、前記複数の分類情報が付加された画像データに対する処理を切り替える制御ステップとをコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項1】
特定の分類情報が付加された画像データ群をまとめて選択可能な第1の選択手段と、
前記第1の選択手段により選択された画像データ群に複数の分類情報が付加された画像データが含まれるか否かを判定する第1の判定手段と、
前記第1の選択手段により選択された画像データ群に複数の分類情報が付加された画像データが含まれると前記第1の判定手段により判定された場合、前記複数の分類情報が付加された画像データが前記第1の選択手段により複数回選択されたか否かを判定する第2の判定手段と、
前記複数の分類情報が付加された画像データが前記第1の選択手段により複数回選択されていると前記第2の判定手段によって判定された場合、前記第1の選択手段により選択された画像データ群に対して実行する処理に応じて、前記複数の分類情報が付加された画像データに対する処理を切り替える制御手段とを有することを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記制御手段は、前記第1の選択手段により選択された画像データ群に対して実行する処理に応じて、前記複数の分類情報が付加された画像データに対する処理の実行回数を切り替えることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記制御手段は、前記第1の選択手段により選択された画像データ群に対して実行する処理が、印刷、インデックス印刷、及び、分類情報単位のスライドショー再生のうちの少なくとも何れか一つである場合、前記複数の分類情報が付加された画像データに対して、前記第1の選択手段によって前記複数の分類情報から重複して選択された数だけ処理を実行することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記制御手段は、前記第1の選択手段により選択された画像データ群に対して実行する処理に応じて、前記複数の分類情報が付加された画像データに対して、各分類情報に対応した処理を施すことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記制御手段は、前記第1の選択手段により選択された画像データ群に対して実行する処理が、時系列順に表示するスライドショー再生、及び、送信のうちの少なくとも一つである場合、前記複数の分類情報が付加された画像データに対して一回だけの処理を実行することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記制御手段は、前記第1の選択手段により選択された画像データ群に対して実行する処理に応じて、当該画像データ群のうち、前記複数の分類情報が付加された画像データとその他の画像データとの間で異なる処理を実行することを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の画像処理装置。
【請求項7】
前記制御手段は、前記複数の分類情報が付加された画像データと前記その他の画像データとの間で、画像データに施す画像効果、画像データに付加する枠、画像データに対応するアイコン、及び、画像データに付加する文字のうちの少なくとも一つを異ならせて表示することを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
【請求項8】
前記制御手段は、前記第1の選択手段により選択された画像データ群に対して印刷を実行する場合、当該画像データ群のうち、前記複数の分類情報が付加された画像データとその他の画像データとの間で、画像データに施す画像効果、画像データに付加する枠、画像データに対応するアイコン、及び、画像データに付加する文字のうちの少なくとも一つを異ならせて印刷することを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の画像処理装置。
【請求項9】
前記制御手段は、前記第1の選択手段により選択された画像データ群に対してスライドショー再生を実行する場合、前記複数の分類情報が付加された画像データを再生する際に各分類情報に対応する画像効果を施すことを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
【請求項10】
前記制御手段は、前記第1の選択手段により選択された画像データ群のうち、前記複数の分類情報が付加された画像データを非表示にすることを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
【請求項11】
特定の分類情報が付加された画像データ群をまとめて選択可能な第1の選択ステップと、
前記第1の選択ステップにより選択された画像データ群に複数の分類情報が付加された画像データが含まれるか否かを判定する第1の判定ステップと、
前記第1の選択ステップにより選択された画像データ群に複数の分類情報が付加された画像データが含まれると前記第1の判定ステップにより判定された場合、前記複数の分類情報が付加された画像データが前記第1の選択ステップにより複数回選択されたか否かを判定する第2の判定ステップと、
前記複数の分類情報が付加された画像データが前記第1の選択ステップにより複数回選択されていると前記第2の判定ステップによって判定された場合、前記第1の選択ステップにより選択された画像データ群に対して実行する処理に応じて、前記複数の分類情報が付加された画像データに対する処理を切り替える制御ステップとを含むことを特徴とする画像処理方法。
【請求項12】
特定の分類情報が付加された画像データ群をまとめて選択可能な第1の選択ステップと、
前記第1の選択ステップにより選択された画像データ群に複数の分類情報が付加された画像データが含まれるか否かを判定する第1の判定ステップと、
前記第1の選択ステップにより選択された画像データ群に複数の分類情報が付加された画像データが含まれると前記第1の判定ステップにより判定された場合、前記複数の分類情報が付加された画像データが前記第1の選択ステップにより複数回選択されたか否かを判定する第2の判定ステップと、
前記複数の分類情報が付加された画像データが前記第1の選択ステップにより複数回選択されていると前記第2の判定ステップによって判定された場合、前記第1の選択ステップにより選択された画像データ群に対して実行する処理に応じて、前記複数の分類情報が付加された画像データに対する処理を切り替える制御ステップとをコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項13】
特定の分類情報が付加された画像データ群をまとめて選択可能な第1の選択ステップと、
前記第1の選択ステップにより選択された画像データ群に複数の分類情報が付加された画像データが含まれるか否かを判定する第1の判定ステップと、
前記第1の選択ステップにより選択された画像データ群に複数の分類情報が付加された画像データが含まれると前記第1の判定ステップにより判定された場合、前記複数の分類情報が付加された画像データが前記第1の選択ステップにより複数回選択されたか否かを判定する第2の判定ステップと、
前記複数の分類情報が付加された画像データが前記第1の選択ステップにより複数回選択されていると前記第2の判定ステップによって判定された場合、前記第1の選択ステップにより選択された画像データ群に対して実行する処理に応じて、前記複数の分類情報が付加された画像データに対する処理を切り替える制御ステップとをコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2011−160292(P2011−160292A)
【公開日】平成23年8月18日(2011.8.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−21510(P2010−21510)
【出願日】平成22年2月2日(2010.2.2)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年8月18日(2011.8.18)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年2月2日(2010.2.2)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
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