説明

画像処理装置

【課題】画像の読み取りが完了するまでの待ち時間を短くすること。
【解決手段】画像を読み取り、該画像に基づく画像データを生成する画像読取部103と、画像データを記憶する記憶部106と、機能の実行に関する設定データを含むオペレータ指示の入力を受け付ける入力部としての表示操作部102と、記憶部106に記憶された画像データに対し、機能に応じた処理を実行する処理部としての印刷部107、ファクシミリ制御部108B、電子メール制御部108C、データ通信制御部108D、及び外部メモリ制御部108Eと、画像読取部103、記憶部106、入力部、及び処理部を制御する統括制御部108Aとを有し、統括制御部108Aは、入力部による設定データの入力の受け付けが完了する前に、画像読取部103による画像の読み取りを開始する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、原稿画像の読み取りによって生成された画像データを処理する画像処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、画像を読み取る画像読取部で生成された画像データを画像記憶部に記憶し、この画像データを複写機能、スキャナ機能、及びファクシミリ機能で利用することにより、画像の読み取りを一度行うだけで、二つ以上の機能を実行することができる画像形成装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−41890号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の画像形成装置では、実行する機能の設定が完了した後に、画像の読み取り動作を開始するため、画像の読み取りが完了するまでに長い時間がかかっていた。
【0005】
そこで、本発明は、画像の読み取りが完了するまでの待ち時間を短くすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る画像処理装置は、
画像を読み取り、該画像に基づく画像データを生成する画像読取部と、
前記画像データを記憶する記憶部と、
機能の実行に関する設定データを含むオペレータ指示の入力を受け付ける入力部と、
前記記憶部に記憶された画像データに対し、前記機能に応じた処理を実行する処理部と、
前記画像読取部、前記記憶部、前記入力部、及び前記処理部を制御する統括制御部とを有し、
前記統括制御部は、前記入力部による設定データの入力の受け付けが完了する前に、前記画像読取部による画像の読み取りを開始すること
を特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、画像の読み取りが完了するまでの待ち時間を短くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】実施の形態1に係る複合機の構成を概略的に示すブロック図である。
【図2】実施の形態1における表示操作部の一例を示す概略図である。
【図3】実施の形態1における複合機での処理を示すフローチャート(その1)である。
【図4】実施の形態1における複合機での処理を示すフローチャート(その2)である。
【図5】実施の形態1における複合機での処理を示すフローチャート(その3)である。
【図6】実施の形態1における複合機での処理を示すフローチャート(その4)である。
【図7】実施の形態1における複合機での処理を示すフローチャート(その5)である。
【図8】実施の形態1における初期機能選択画面の概略図である。
【図9】実施の形態1における機能選択画面の概略図である。
【図10】実施の形態1におけるコピー機能の詳細設定画面を示す概略図である。
【図11】実施の形態1における更新後の機能選択画面の概略図である。
【図12】実施の形態1における読取設定の特定方法を説明するための概略図である。
【図13】実施の形態2に係る複合機の構成を概略的に示すブロック図である。
【図14】実施の形態2における複合機での処理を示すフローチャート(その1)である。
【図15】実施の形態2における複合機での処理を示すフローチャート(その2)である。
【図16】実施の形態2における複合機での処理を示すフローチャート(その3)である。
【図17】実施の形態2における複合機での処理を示すフローチャート(その4)である。
【図18】実施の形態2における複合機での処理を示すフローチャート(その5)である。
【図19】実施の形態2における外部記憶機能の詳細設定画面を示す概略図である。
【図20】実施の形態2における準備完了の通知先の入力受付画面の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る複合機101の構成を概略的に示すブロック図である。複合機101は、表示操作部102と、画像読取部103と、ADF(Auto Document Feeder)104と、画像変換部105と、記憶部106と、印刷部107と、制御部108と、ファクシミリ部109と、ネットワークインタフェース部110と、外部メモリインタフェース部111とを備える。
複合機101は、電話網113を介して、電話網113に接続されているファクシミリ装置112との間で、画像データの送受信を行う。
複合機101は、ネットワーク116を介して、PC(Personal Computer)114又はサーバ115との間で、データの送受信を行う。
複合機101は、外部メモリインタフェース部111を介して、外部記憶装置としてのUSB(Universal Serial Bus)メモリ117に、データの書き込みを行う。
【0010】
複合機101は、複数の機能を有する。例えば、複合機101は、コピー機能、スキャン機能、及びファクシミリ機能を有する。本実施の形態では、スキャン機能は、電子メール送信機能(スキャン to Email)、データ送信機能(スキャン to ネットワーク)、及び外部記憶機能(スキャン to USB)を含む。
【0011】
コピー機能は、原稿を読み取る画像読取部105が生成した画像データに対応する画像を印刷する機能である。電子メール送信機能は、原稿を読み取る画像読取部105が生成した画像データを、電子メールに添付して、当該電子メールをネットワーク116に送信する機能である。データ送信機能は、原稿を読み取る画像読取部105が生成した画像データを、ネットワーク116に送信する機能である。外部記憶機能は、原稿を読み取る画像読取部105が生成した画像データを、外部記憶装置に記憶する機能である。ファクシミリ機能は、原稿を読み取る画像読取部105が生成した画像データを、電話網113に送信する機能である。
【0012】
表示操作部102は、オペレータに情報を通知する画面を表示する表示部、及びオペレータより情報の入力を受け付ける入力部である。複合機101の設定等のオペレータによるオペレータ指示の入力は、表示操作部102を介して行われる。
図2は、表示操作部102の一例を示す概略図である。表示操作部102は、タッチパネル付LCD(Liquid Crystal Display)102Aと、読み取りボタン102Bとを備える。
タッチパネル付LCD102Aは、オペレータに情報を通知する画面を表示する。また、タッチパネル付LCD102Aは、オペレータから情報の入力を受け付けるためのボタン又は領域等を表示して、当該ボタン又は領域等を介して入力された情報を制御部108に通知する。
読取ボタン102Bは、画像読取部103の所定の読み取り位置又はADF104の所定のセット位置に置かれた原稿の読み取りを開始する際に押下されるボタンである。
【0013】
画像読取部103は、原稿を読み取り、この原稿に対応する画像データを生成する。原稿は、ADF104により搬送されてもよく、また、画像読取部103の所定の読み取り位置(原稿台上)に置かれてもよい。
ADF104は、所定のセット位置に置かれた原稿を、画像読取部103に搬送し、画像読取部103で読み取られた原稿を、所定の排出位置に排出する。
【0014】
画像変換部105は、制御部108の指示に応じて、画像読取部103から出力された画像データを変換し、変換後の画像データとする。
記憶部106は、画像読取部103から出力された画像データを記憶する。また、記憶部106は、画像変換部105で変換された、変換後の画像データを記憶する。本実施の形態では、変換後の画像データは、印刷用画像データ、電子メール用画像データ、データ送信用画像データ、外部記憶用画像データ、又はファクシミリ用画像データである。
また、記憶部106は、各々の機能の実行に関する設定データを記憶する。ここで、設定データには、実行することが選択された機能で使用される画像データのカラー設定及び解像度設定を示す情報が含まれる。
【0015】
印刷部107は、制御部108の指示に応じて、画像データに対応する画像を印刷する。
制御部108は、統括制御部108Aと、ファクシミリ制御部108Bと、電子メール制御部108Cと、データ通信制御部108Dと、外部メモリ制御部108Eとを備える。
統括制御部108Aは、複合機101における処理の全体を制御する。例えば、制御部108は、表示操作部102、画像読取部103、ADF104、画像変換部105、記憶部106、印刷部107、ファクシミリ部109、ネットワークインタフェース部110、及び外部メモリインタフェース部111を統括して制御する。
ファクシミリ制御部108Bは、ファクシミリ部109を介して、ファクシミリ通信を行う。
電子メール制御部108Cは、ネットワークインタフェース部110を介して、電子メールの送受信を行う。
データ通信制御部108Dは、ネットワークインタフェース部110を介して、電子データの送受信を行う。
外部メモリ制御部108Eは、外部メモリインタフェース部111を介して、外部記憶装置へのデータの書込みと、外部記憶装置からのデータの読み込みを行う。
【0016】
ファクシミリ部109は、電話網113に接続されたファクシミリ装置112との間で通信を行う。
ネットワークインタフェース部110は、ネットワーク116に接続されたPC114及びサーバ115と通信を行う。
外部メモリインタフェース部111は、画像データをUSBメモリ117に書き込む。
【0017】
印刷部107、ファクシミリ制御部108B、電子メール制御部108C、データ通信制御部108D、及び外部メモリ制御部108Eは、複合機101が有する機能に応じて、画像読取部103で生成された画像データ、又は画像変換部105により変換された画像データを処理する。印刷部107、ファクシミリ制御部108B、電子メール制御部108C、データ通信制御部108D及び外部メモリ制御部108Eを処理部ともいう。
【0018】
以上のような複合機101においては、統括制御部108Aは、表示操作部102において設定データの入力の受付が完了する前に、画像読取部103による画像の読み取りを開始する。
【0019】
図3から図7は、複合機101における処理を示すフローチャートである。ステップS1からS8は、複合機101のスキャン開始までの操作及び処理を示す。ステップS9からS35は、機能選択の操作及び処理を示す。ステップS36からS40は、複合機101のスキャンの再設定及び処理を示す。ステップS41からS56は、機能実行のための処理を示す。
例えば、初期状態では、タッチパネル付LCD102Aに、図8に示すような初期機能選択画面FS1が表示されている。図示するように、初期機能選択画面FS1は、「コピー」ボタンCBと、「スキャン to Email」ボタンEBと、「スキャン to ネットワーク」ボタンNBと、「スキャン to USB」ボタンUBと、「FAX」ボタンFBと、「原稿をセットして読み取りボタンを押すか、機能を選択してください。」のメッセージME1と、を備える。
【0020】
「コピー」ボタンCBは、オペレータがコピー機能を選択する際に押下するボタンである。「スキャン to Email」ボタンEBは、オペレータが電子メール送信機能を選択する際に押下するボタンである。「スキャン to ネットワーク」ボタンNBは、オペレータがデータ送信機能を選択する際に押下するボタンである。「スキャン to USB」ボタンUBは、オペレータが外部記憶機能を選択する際に押下するボタンである。「FAX」ボタンFBは、オペレータがファクシミリ機能を選択する際に押下するボタンである。
【0021】
まず、図3のステップS1では、統括制御部108Aは、タッチパネル付LCD102Aに表示されている機能選択ボタンが押下されたか否かを確認する。図8の例では、機能選択ボタンは、「コピー」ボタンCB、「スキャン to Email」ボタンEB、「スキャン to ネットワーク」ボタンNB、「スキャン to USB」ボタンUB及び「FAX」ボタンFBである。そして、統括制御部108Aは、これらのボタンが押下された場合(ステップS1でYes)には、ステップS2の処理に進む。
【0022】
ステップS2では、統括制御部108Aは、画像読取部103の所定の読取位置又はADF104の所定のセット位置に原稿が置かれているか否かを判断する。統括制御部108Aは、原稿が置かれている場合(ステップS2でYes)には、ステップS3の処理へ進み、原稿が置かれていない場合(ステップS2でNo)には、ステップS4の処理に進む。
【0023】
ステップS3では、統括制御部108Aは、画像読取部103に、原稿の読み取りを開始させる。ここでは、画像読取部103が原稿を読み取る読取設定は、予め定められた初期読取設定にされる。初期読取設定は、複合機101において、最も高い精度で原稿を読み取ることのできる読取設定とすることが望ましい。例えば、初期読取設定は、複合機101において、色数が最も多く、かつ、解像度が最も高くなるような設定である。本実施の形態においては、読取設定は、原稿をカラー又はモノクロのどちらで読み取るかを設定するカラー設定と、原稿を読み取る際の解像度を設定する解像度設定と、により構成されている。このため、画像読取部103は、画像読取部103で読み取ることができる設定の内、色数が最も多い「カラー」のカラー設定及び最も高い「600dpi」の解像度設定で画像を読み取る。
そして、画像読取部103は、ページ毎に、読み取りによって得られた画像データを、カラー設定及び解像度設定に対応づけて記憶部106に記憶させる。
以下、ステップS10からステップS40までの処理は、原稿の読み取りが完了するまでは、原稿の読み取り(ステップS3で開始)と並行して行われる。
【0024】
一方、ステップS4では、統括制御部108Aは、タッチパネル付LCD102Aに、原稿がないことを通知するメッセージ、例えば、「原稿がありません」のメッセージを表示させて、ステップS2の処理に戻る。
【0025】
ステップS1において、タッチパネル付LCD102Aに表示されている機能選択ボタンが押下されない場合(ステップS1でNo)にはステップS5に進む。ステップS5では、統括制御部108Aは、読取ボタン102Bが押下されたか否かを確認する。そして、統括制御部108Aは、このボタンが押下された場合(ステップS5でYes)には、ステップS6の処理に進む。
【0026】
ステップS6では、統括制御部108Aは、画像読取部103の所定の読取位置又はADF104の所定のセット位置に原稿が置かれているか否かを判断する。原稿が置かれている場合(ステップS6でYes)には、ステップS7の処理へ進み、原稿が置かれていない場合(ステップS6でNo)には、ステップS8の処理に進む。
【0027】
ステップS7では、統括制御部108Aは、画像読取部103に、所定の読取位置又は所定のセット位置に置かれた原稿の読み取りを開始させる。画像読取部103が原稿の画像データを読み取る読取設定は、予め定められた初期読取設定にされる。
以下、ステップS9からステップS40までの処理は、原稿の読み取りが完了するまでは、原稿の読み取りと並行して行われる。
【0028】
一方、ステップS8では、統括制御部108Aは、タッチパネル付LCD102Aに、原稿がないことを通知するメッセージ、例えば、「原稿がありません」のメッセージを表示させて、ステップS6の処理に戻る。
【0029】
ステップS9では、統括制御部108Aは、タッチパネル付LCD102Aに、図9に示すような機能選択画面FS2を表示させる。図示するように、機能選択画面FS2は、「コピー」ボタンCBと、「スキャン to Email」ボタンEBと、「スキャン to ネットワーク」ボタンNBと、「スキャン to USB」ボタンUBと、「FAX」ボタンFBと、「原稿を読み取り中です。機能を選択してください。」のメッセージME2と、「読取キャンセル」ボタンRCBとを備える。
「コピー」ボタンCB、「スキャン to Email」ボタンEB、「スキャン to ネットワーク」ボタンNB、「スキャン to USB」ボタンUB及び「FAX」ボタンFBは、図8に示す機能選択画面FS1における対応するボタンと同様である。
「読取キャンセル」ボタンRCBは、オペレータが画像読取部103での原稿の読み取りをキャンセルする際に押下するボタンである。
【0030】
ステップS10では、統括制御部108Aは、機能選択画面FS2において、「コピー」ボタンCBが押下されたか否かを判断する。統括制御部108Aは、このボタンが押下された場合(ステップS10でYes)には、ステップS11の処理に進む。
【0031】
ステップS11では、統括制御部108Aは、タッチパネル付LCD102Aにコピー機能の詳細設定画面を表示させて、コピー機能の詳細設定の少なくとも一部の入力を受け付ける。本実施の形態においては、コピー機能の詳細設定画面では、コピー機能に関する一部の設定の入力を受け付けるようにしている。そして、コピー機能の詳細設定画面を介して入力を受け付ける設定以外の設定については、初期設定データとして、コピー機能を識別することができる情報に対応づけられて記憶部106に予め記憶されているものとする。
図10は、コピー機能の詳細設定画面CSを示す概略図である。図示するように、コピー機能の詳細設定画面CSは、「カラー」ボタンCABと、「モノクロ」ボタンMOBと、「片面」ボタンOSBと、「両面」ボタンBSBと、「等倍」ボタンSABと、「2up」ボタンCOBと、「他機能も使用する。」ボタンUEBと、「他機能を使用しない。」ボタンNUBと、「コピーの設定」のメッセージME3とを備える。
【0032】
「カラー」ボタンCABは、オペレータがカラーコピーを選択する際に押下するボタンである。「モノクロ」ボタンMOBは、オペレータがモノクロコピーを選択する際に押下するボタンである。なお、「カラー」ボタンCAB及び「モノクロ」ボタンMOBは、択一的に選択されるボタンである。
【0033】
「片面」ボタンOSBは、オペレータが紙等の媒体の片面へのコピーを選択する際に押下するボタンである。「両面」ボタンBSBは、オペレータが紙等の媒体の両面へのコピーを選択する際に押下するボタンである。なお、「片面」ボタンOSB及び「両面」ボタンBSBは、択一的に選択されるボタンである。
【0034】
「等倍」ボタンSABは、オペレータが原稿と同様のサイズで媒体にコピーすることを選択する際に押下するボタンである。「2up」ボタンCOBは、オペレータが原稿の画像の2頁分を、1頁の媒体にコピーすることを選択する際に押下するボタンである。なお、「等倍」ボタンSAB及び「2up」ボタンCOBは、択一的に選択されるボタンである。
【0035】
オペレータが、「カラー」ボタンCAB、「モノクロ」ボタンMOB、「片面」ボタンOSB、「両面」ボタンBSB、「等倍」ボタンSAB及び「2up」ボタンCOBの何れかを押下すると、これらのボタンには、選択されたことを示す情報、例えばチェックマーク等が表示される。但し、本実施の形態では、予めデフォルトで初期選択設定が決められており、デフォルトの初期選択設定に対応するボタンに、選択されたことを示す情報が予め表示されている。従って、オペレータは、予め定められた初期選択設定を変更する場合に、これらのボタンを押下すればよい。そして、オペレータは、選択が完了した後に、「他機能も使用する。」ボタンUEB又は「他機能を使用しない。」ボタンNUBを押下する。
【0036】
「他機能も使用する。」ボタンUEBは、オペレータが原稿の読み取りによって得られた画像データをコピー機能以外の機能でも使用することを選択する際に押下されるボタンである。「他機能を使用しない。」ボタンNUBは、オペレータが原稿の読み取りによって得られた画像データをコピー機能以外の機能では使用しないことを選択する際に押下されるボタンである。ここで、「他機能も使用する。」ボタンUEB及び「他機能を使用しない。」ボタンNUBは、択一的に選択されるボタンである。
統括制御部108Aは、「他機能も使用する。」ボタンUEB又は「他機能を使用しない。」ボタンNUBが押下されると、コピー機能の詳細設定画面CSを介して入力された設定及びコピー機能に対して予め定められた設定を示す設定データを、コピー機能を識別することができる情報に対応づけて、記憶部106に記憶させる。ここで、コピー機能に対して予め定められた設定については、初期設定データとして、コピー機能を識別することができる情報に対応づけられて記憶部106に予め記憶されている。
なお、本実施の形態においては、コピー機能における解像度は予め定められているものとするが、コピー機能の詳細設定画面CSに解像度を選択することができるボタンが備えられていてもよい。さらに、コピー機能の詳細設定画面において、コピー機能に関する全ての設定の入力を受け付けるようにしてもよい。
【0037】
ステップS12では、統括制御部108Aは、「他の機能も使用する。」ボタンUEBが押下されたか否かを判断する。「他の機能も使用する。」ボタンUEBが押下された場合(ステップS12でYes)には、ステップS13の処理に進む。
【0038】
ステップS13では、統括制御部108Aは、タッチパネル付LCD102Aに表示されている機能選択画面を、コピー機能の設定が完了していることを示す内容の画面に更新する。
図11は、ステップS13における更新後の機能選択画面FS3の概略図である。図示するように、更新後の機能選択画面FS3は、「コピー」ボタンCB1と、「スキャン to Email」ボタンEBと、「スキャン to ネットワーク」ボタンNBと、「スキャン to USB」ボタンUBと、「FAX」ボタンFBと、「原稿を読み取り中です。機能を選択してください。」のメッセージME2と、「読取キャンセル」ボタンRCBと、「設定済」のメッセージME4とを備える。ここで、機能選択画面FS3では、「コピー」ボタンCB1の表示方法の点と、「設定済」のメッセージME4がさらに表示されている点とにおいて、図9に示す機能選択画面FS2と異なっている。
機能選択画面FS3では、コピー機能が既に設定済みであること示すために、「コピー」ボタンCB1の色が変更され、また、「コピー」ボタンCB1に隣接した位置に「設定済」のメッセージME4が表示されている。なお、図11では、「コピー」ボタンCB1の色が変更されていることを示すために、「コピー」ボタンCB1にハッチングが施されている。
そして、統括制御部108Aは、ステップS13での処理の後、ステップS10の処理に進む。
【0039】
ステップS14では、統括制御部108Aは、「他の機能を使用しない。」ボタンNUBが押下されたか否かを判断する。統括制御部108Aは、このボタンが押下された場合(ステップS14でYes)には、図6のステップS36の処理に進む。
【0040】
図4のステップS15では、統括制御部108Aは、タッチパネル付LCD102Aに表示された機能選択画面において、「スキャン to Email」ボタンが押下されたか否かを判断する。統括制御部108Aは、このボタンが押下された場合(ステップS15でYes)には、ステップS16の処理に進む。
【0041】
ステップS16では、統括制御部108Aは、タッチパネル付LCD102Aに電子メール送信機能の詳細設定画面を表示させて、電子メール送信機能の詳細設定の少なくとも一部の入力を受け付ける。
電子メール送信機能の詳細設定画面は、図示していないが、少なくとも、図10に示すコピー機能の詳細設定画面CSと同様に、「他機能も使用する。」ボタンと、「他機能を使用しない。」ボタンとを有する。また、電子メール送信機能の詳細設定画面は、図10に示すコピー機能の詳細設定画面CSと同様に、「カラー」ボタン及び「モノクロ」ボタンを備え、これらのボタンが択一的に選択されることにより、電子メール送信機能における色数が特定されるようにしてもよい。さらに、電子メール送信機能の詳細設定画面は、原稿を読み取る際の解像度を選択することができるボタンを備えてもよい。また、電子メール送信機能の詳細設定画面では、画像データを送信するメールアドレスの入力を受け付ける。なお、電子メール送信機能の詳細設定画面において、電子メール送信機能に関する全ての設定の入力を受け付けるようにしてもよい。
統括制御部108Aは、「他機能も使用する。」ボタン又は「他機能を使用しない。」ボタンが押下されると、電子メール送信機能の詳細設定画面を介して入力された設定及び電子メール送信機能に対して予め定められた設定を示す設定データを、電子メール送信機能を識別することができる情報に対応づけて、記憶部106に記憶させる。ここで、電子メール送信機能に対して予め定められた設定については、初期設定データとして、電子メール送信機能を識別することができる情報に対応づけられて記憶部106に予め記憶されている。
【0042】
ステップS17では、統括制御部108Aは、「他の機能も使用する。」ボタンが押下されたか否かを判断する。統括制御部108Aは、このボタンが押下された場合(ステップS17でYes)には、ステップS18の処理に進む。
【0043】
ステップS18では、統括制御部108Aは、タッチパネル付LCD102Aに表示されている機能選択画面を、電子メール送信機能の設定が完了していることを示す内容の画面に更新する。例えば、統括制御部108Aは、電子メール送信機能が既に設定済みであることを示すために、機能選択画面において、「スキャン to Email」ボタンの色を変更し、また、「スキャン to Email」ボタンに隣接した位置に「設定済」のメッセージを表示する。
そして、統括制御部108Aは、ステップS18での処理の後、ステップS10の処理に進む。
【0044】
ステップS19では、統括制御部108Aは、「他の機能を使用しない。」ボタンが押下されたか否かを判断する。統括制御部108Aは、このボタンが押下された場合(ステップS19でYes)には、図6のステップS36の処理に進む。
【0045】
ステップS20では、統括制御部108Aは、タッチパネル付LCD102Aに表示された機能選択画面において、「スキャン to ネットワーク」ボタンが押下されたか否かを判断する。統括制御部108Aは、このボタンが押下された場合(ステップS20でYes)には、ステップS21の処理に進む。
【0046】
ステップS21では、統括制御部108Aは、タッチパネル付LCD102Aにデータ送信機能の詳細設定画面を表示させて、データ送信機能の詳細設定の少なくとも一部の入力を受け付ける。
データ送信機能の詳細設定画面は、図示していないが、少なくとも、図10に示すコピー機能の詳細設定画面CSと同様に、「他機能も使用する。」ボタンと、「他機能を使用しない。」ボタンとを有する。また、この詳細設定画面は、図10に示すコピー機能の詳細設定画面CSと同様に、「カラー」ボタン及び「モノクロ」ボタンを備え、これらのボタンが択一的に選択されることにより、データ送信機能における色数が特定されるようにしてもよい。さらに、この詳細設定画面は、原稿を読み取る際の解像度を選択することができるボタンを備えてもよい。また、データ送信機能の詳細設定画面では、画像データを送信する通信アドレスの入力を受け付ける。なお、データ送信機能の詳細設定画面において、データ送信機能に関する全ての設定の入力を受け付けるようにしてもよい。
統括制御部108Aは、「他機能も使用する。」ボタン又は「他機能を使用しない。」ボタンが押下されると、データ送信機能の詳細設定画面を介して入力された設定及びデータ送信機能に対して予め定められた設定を示す設定データを、データ送信機能を識別することのできる情報に対応づけて、記憶部106に記憶させる。ここで、データ送信機能に対して予め定められた設定については、初期設定データとして、データ送信機能を識別することができる情報に対応づけられて記憶部106に予め記憶されている。
【0047】
ステップS22では、統括制御部108Aは、「他の機能も使用する。」ボタンが押下されたか否かを判断する。統括制御部108Aは、このボタンが押下された場合(ステップS22でYes)には、ステップS23の処理に進む。
【0048】
ステップS23では、統括制御部108Aは、タッチパネル付LCD102Aに表示されている機能選択画面を、データ送信機能の設定が完了していることを示す内容の画面に更新する。例えば、統括制御部108Aは、データ送信機能が既に設定済みであること示すために、機能選択画面において、「スキャン to ネットワーク」ボタンの色を変更し、また、「スキャン to ネットワーク」ボタンに隣接した位置に「設定済」のメッセージを表示する。
そして、統括制御部108Aは、ステップS23での処理の後、ステップS10の処理に進む。
【0049】
ステップS24では、統括制御部108Aは、「他の機能を使用しない。」ボタンが押下されたか否かを判断する。統括制御部108Aは、このボタンが押下された場合(ステップS24でYes)には、図6のステップS36の処理に進む。
【0050】
図5のステップS25では、統括制御部108Aは、タッチパネル付LCD102Aに表示された機能選択画面において、「スキャン to USB」ボタンが押下されたか否かを判断する。統括制御部108Aは、このボタンが押下された場合(ステップS25でYes)には、ステップS26の処理に進む。
【0051】
ステップS26では、統括制御部108Aは、タッチパネル付LCD102Aに外部記憶機能の詳細設定画面を表示させて、外部記憶機能の詳細設定の少なくとも一部の入力を受け付ける。
外部記憶機能の詳細設定画面は、図示していないが、少なくとも、図10に示すコピー機能の詳細設定画面CSと同様に、「他機能も使用する。」ボタンと、「他機能を使用しない。」ボタンとを有する。また、この詳細設定画面は、図10に示すコピー機能の詳細設定画面CSと同様に、「カラー」ボタン及び「モノクロ」ボタンを備え、これらのボタンが択一的に選択されることにより、外部記憶機能における色数が特定されるようにしてもよい。さらに、この詳細設定画面は、原稿を読み取る際の解像度を選択することができるボタンを備えてもよい。また、外部記憶機能の詳細設定画面において、外部記憶機能に関する全ての設定の入力を受け付けるようにしてもよい。
統括制御部108Aは、「他機能も使用する。」ボタン又は「他機能を使用しない。」ボタンが押下されると、外部記憶機能の詳細設定画面を介して入力された設定及び外部記憶機能に対して予め定められた設定を示す設定データを、外部記憶機能を識別することができる情報に対応づけて、記憶部106に記憶させる。ここで、外部記憶機能に対して予め定められた設定については、初期設定データとして、外部記憶機能を識別することができる情報に対応づけられて記憶部106に予め記憶されている。
【0052】
ステップS27では、統括制御部108Aは、「他の機能も使用する。」ボタンが押下されたか否かを判断する。統括制御部108Aは、このボタンが押下された場合(ステップS27でYes)には、ステップS28の処理に進む。
【0053】
ステップS28では、統括制御部108Aは、タッチパネル付LCD102Aに表示されている機能選択画面を、外部記憶機能の設定が完了していることを示す内容の画面に更新する。例えば、統括制御部108Aは、データ送信機能が既に設定済みであること示すために、機能選択画面において、「スキャン to USB」ボタンの色を変更し、また、「スキャン to USB」ボタンに隣接した位置に「設定済」のメッセージを表示する。
そして、統括制御部108Aは、ステップS28での処理の後、ステップS10の処理に進む。
【0054】
ステップS29では、統括制御部108Aは、「他の機能を使用しない。」ボタンが押下されたか否かを判断する。統括制御部108Aは、このボタンが押下された場合(ステップS29でYes)には、図6のステップS36の処理に進む。
【0055】
ステップS30では、統括制御部108Aは、タッチパネル付LCD102Aに表示された機能選択画面において、「FAX」ボタンが押下されたか否かを判断する。統括制御部108Aは、このボタンが押下された場合(ステップS30でYes)には、ステップS31の処理に進む。
【0056】
ステップS31では、統括制御部108Aは、タッチパネル付LCD102Aにファクシミリ機能の詳細設定画面を表示させて、ファクシミリ機能の詳細設定の少なくとも一部の入力を受け付ける。
ファクシミリ機能の詳細設定画面は、図示していないが、少なくとも、図10に示すコピー機能の詳細設定画面CSと同様に、「他機能も使用する。」ボタンと、「他機能を使用しない。」ボタンとを有するものとする。また、この詳細設定画面は、図10に示すコピー機能の詳細設定画面CSと同様に、「カラー」ボタン及び「モノクロ」ボタンを備え、これらのボタンが択一的に選択されることにより、ファクシミリ機能における色数が特定されるようにしてもよい。さらに、この詳細設定画面は、原稿を読み取る際の解像度を選択することができるボタンを備えるようにしてもよい。さらに、ファクシミリ機能の詳細設定画面において、ファクシミリ機能に関する全ての設定の入力を受け付けるようにしてもよい。
統括制御部108Aは、「他機能も使用する。」ボタン又は「他機能を使用しない。」ボタンが押下されると、ファクシミリ機能の詳細設定画面を介して入力された設定及びファクシミリ機能に対して予め定められた設定を示す設定データを、ファクシミリ機能を識別することのできる情報に対応づけて、記憶部106に記憶させる。ここで、ファクシミリ機能に対して予め定められた設定については、初期設定データとして、ファクシミリ機能を識別することができる情報に対応づけられて記憶部106に予め記憶されている。
【0057】
ステップS32では、統括制御部108Aは、「他の機能も使用する。」ボタンが押下されたか否かを判断する。統括制御部108Aは、このボタンが押下された場合(ステップS32でYes)には、ステップS33の処理に進む。
【0058】
ステップS33では、統括制御部108Aは、タッチパネル付LCD102Aに表示されている機能選択画面を、ファクシミリ機能の設定が完了していることを示す内容の画面に更新する。例えば、統括制御部108Aは、ファクシミリ機能が既に設定済みであること示すために、機能選択画面において、「FAX」ボタンの色を変更し、また、「FAX」ボタンに隣接した位置に「設定済」のメッセージを表示する。
そして、統括制御部108Aは、ステップS33での処理の後、ステップS10の処理に進む。
【0059】
ステップS34では、統括制御部108Aは、「他の機能を使用しない。」ボタンが押下されたか否かを判断する。統括制御部108Aは、このボタンが押下された場合(ステップS34でYes)には、図6のステップS36の処理に進む。
【0060】
ステップS35では、統括制御部108Aは、タッチパネル付LCD102Aに表示された機能選択画面において、「読取キャンセル」ボタンが押下されたか否かを判断する。統括制御部108Aは、このボタンが押下された場合(ステップS35でYes)には、図3のステップS1の処理に戻る。
【0061】
図6のステップS36では、統括制御部108Aは、画像読取部103が原稿の読み取りを完了したか否かを判断する。例えば、画像読取部103が、ADF104の所定のセット位置に置かれた全ての原稿から画像データを取得した場合、又は画像読取部103の所定の読み取り位置に置かれた原稿から画像データを取得した場合に、統括制御部108Aは、画像読取部103が原稿の読み取りを完了したと判断する。そして、統括制御部108Aは、原稿の読み取りが完了したと判断した場合(ステップS36でYes)には、ステップS41の処理に進み、原稿の読み取りが完了していないと判断した場合(ステップS36でNo)には、ステップS37の処理に進む。
【0062】
ステップS37では、統括制御部108Aは、記憶部106に記憶されている設定データに基づいて、画像読取部103における最適な読取設定を特定する。本実施の形態においては、統括制御部108Aは、記憶部106に記憶されている設定データに含まれる設定の中で、最も高い精度となる設定、例えば、色数が最も多いカラー設定及び解像度が最も高い解像度設定を最適な読取設定とする。
図12は、最適な読取設定の特定方法を説明するための概略図である。
図12の行L1に示すように、画像読取部103は、原稿の読み取り開始時には、「カラー」のカラー設定及び「600dpi」の解像度設定の初期読取設定で原稿の読み取りを行う。
そして、例えば、記憶部106に記憶されている設定データで、図12のL2からL4に示すように、コピー機能で「モノクロ」及び「300dpi」が設定され、外部記憶機能で「モノクロ」及び「300dpi」が設定され、ファクシミリ機能で「モノクロ」及び「150dpi」が設定された場合には、統括制御部108Aは、これらの設定の中で最も高い精度となる「モノクロ」及び「300dpi」を最適な読取設定とする。
【0063】
ステップS38では、統括制御部108Aは、読取設定を変更するか否かを判断する。例えば、統括制御部108Aは、初期読取設定と、ステップS37で特定した最適な読取設定とが異なる場合には、読取設定を変更すると判断する。そして、統括制御部108Aは、読取設定を変更すると判断した場合(ステップS38でYes)には、ステップS39の処理に進み、読取設定を変更すると判断しなかった場合(ステップS38でNo)には、ステップS40の処理に進む。
【0064】
ステップS39では、統括制御部108Aは、画像読取部103における読取設定を最適な読取設定に変更する。例えば、統括制御部108Aは、最適な読取設定を特定した読取設定変更指示を画像読取部103に与える。画像読取部103は、この読取設定変更指示を受けると、原稿の次のページから、この読取設定変更指示で特定されている最適な読取設定に従って原稿の読み取りを行う。
【0065】
ステップS40では、統括制御部108Aは、画像読取部103が原稿の読み取りを完了したか否かを判断する。そして、統括制御部108Aは、原稿の読み取りが完了したと判断した場合(ステップS40でYes)には、ステップS41の処理に進む。
【0066】
ステップS41では、統括制御部108Aは、図1のステップS10で、コピー機能が選択されているか否かを判断する。統括制御部108Aは、コピー機能が選択されている場合(ステップS41でYes)には、ステップS42の処理に進む。
【0067】
ステップS42では、統括制御部108Aは、記憶部106からコピー機能を識別することのできる情報に対応づけられて記憶されている設定データを読み出す。そして、統括制御部108Aは、この設定データに含まれているカラー設定及び解像度設定を特定した変換指示を画像変換部105に与える。画像変換部105は、記憶部106に記憶されている画像データに対応づけられているカラー設定及び解像度設定が、変換指示で特定されているカラー設定及び解像度設定となるように、記憶部106に記憶されている画像データをコピー用画像データに変換する。そして、画像変換部105は、コピー用画像データを記憶部106に記憶させる。
ステップS43では、印刷部107は、記憶部106に記憶されているコピー用画像データに基づいて、画像を印刷する。
【0068】
ステップS44では、統括制御部108Aは、図4のステップS15で、メール送信機能が選択されているか否かを判断する。統括制御部108Aは、メール送信機能が選択されている場合(ステップS44でYes)には、ステップS45の処理に進む。
【0069】
ステップS45では、統括制御部108Aは、記憶部106から、メール送信機能を識別することのできる情報に対応づけられて記憶されている設定データを読み出す。そして、統括制御部108Aは、この設定データに含まれているカラー設定及び解像度設定を特定した変換指示を画像変換部105に与える。画像変換部105は、記憶部106に記憶されている画像データに対応づけられているカラー設定及び解像度設定が、変換指示で特定されているカラー設定及び解像度設定となるように、記憶部106に記憶されている画像データをメール送信用画像データに変換する。そして、画像変換部105は、メール送信用画像データを記憶部106に記憶させる。
ステップS46では、電子メール制御部108Cは、記憶部106に記憶されているメール送信用画像データを添付した電子メールを、ネットワークインタフェース部110を介して、設定データに含まれるメールアドレスをあて先として、送信する。
【0070】
ステップS47では、統括制御部108Aは、図4のステップS20で、データ送信機能が選択されているか否かを判断する。統括制御部108Aは、データ送信機能が選択されている場合(ステップS47でYes)には、ステップS48の処理に進む。
【0071】
ステップS48では、統括制御部108Aは、記憶部106にデータ送信機能を識別することのできる情報に対応づけられて記憶されている設定データを読み出す。そして、統括制御部108Aは、この設定データに含まれるカラー設定及び解像度設定を特定した変換指示を画像変換部105に与える。画像変換部105は、記憶部106に記憶されている画像データに対応づけられているカラー設定及び解像度設定が、変換指示で特定されているカラー設定及び解像度設定となるように、記憶部106に記憶されている画像データをデータ送信用画像データに変換する。そして、画像変換部105は、データ送信用画像データを記憶部106に記憶させる。
ステップS49では、データ通信制御部108Dは、ネットワークインタフェース部110を介して、設定データに含まれる通信アドレスをあて先として、記憶部106に記憶されているデータ送信用画像データを送信する。
【0072】
図7のステップS50では、統括制御部108Aは、図5のステップS25で、外部記憶機能が選択されているか否かを判断する。統括制御部108Aは、外部記憶機能が選択されている場合(ステップS50でYes)には、ステップS51の処理に進み、外部記憶機能が選択されていない場合(ステップS50でNo)には、ステップS53の処理に進む。
【0073】
ステップS51では、統括制御部108Aは、記憶部106から、外部記憶機能を識別することのできる情報に対応づけられて記憶されている設定データを読み出す。そして、統括制御部108Aは、この設定データに含まれるカラー設定及び解像度設定を特定した変換指示を画像変換部105に与える。画像変換部105は、記憶部106に記憶されている画像データに対応づけられているカラー設定及び解像度設定が、変換指示で特定されているカラー設定及び解像度設定となるように、記憶部106に記憶されている画像データを外部記憶用画像データに変換する。そして、画像変換部105は、外部記憶用画像データを記憶部106に記憶させる。
【0074】
ステップS52では、外部メモリ制御部108Eは、外部メモリインタフェース部111を介して、記憶部106に記憶されている外部記憶用画像データをUSBメモリ117に記憶させる。
【0075】
ステップS53では、統括制御部108Aは、図5のステップS30で、ファクシミリ機能が選択されているか否かを判断する。統括制御部108Aは、ファクシミリ機能が選択されている場合(ステップS53でYes)には、ステップS54の処理に進む。
【0076】
ステップS54では、統括制御部108Aは、記憶部106にファクシミリ機能を識別することのできる情報に対応づけられて記憶されている設定データを読み出す。そして、統括制御部108Aは、この設定データで示されるカラー設定及び解像度設定を特定した変換指示を画像変換部105に与える。画像変換部105は、記憶部106に記憶されている画像データに対応づけられているカラー設定及び解像度設定が、変換指示で特定されているカラー設定及び解像度設定となるように、記憶部106に記憶されている画像データをファクシミリ用画像データに変換する。そして、画像変換部105は、ファクシミリ用画像データを記憶部106に記憶させる。
【0077】
ステップS55では、ファクシミリ制御部108Bは、ファクシミリ部109を介して、記憶部106に記憶されているファクシミリ用画像データを送信する。
【0078】
ステップS56では、統括制御部108Aは、記憶部106に記憶されている画像データと、コピー用画像データ、メール送信用画像データ、データ送信用画像データ、外部記憶用画像データ及びファクシミリ用画像データとを消去させる。
このとき、統括制御部108Aは、記憶部106に記憶されている設定データも消去させる。
【0079】
以上のように、実施の形態1では、機能の詳細設定の入力(ステップS10からS34)が完了する前に、複合機101は、原稿の読み取りを開始する(ステップS3、S7)ことができるので、原稿の読み取りが完了するまでの待ち時間を短くすることができる。
特に、複合機101は、機能の詳細設定の入力が開始される前に、原稿の読み取りを開始することができるため、原稿の読み取りが完了するまでの待ち時間をさらに短くすることができる。
さらに、複合機101は、読取ボタン102Bが押下された場合には、機能の選択がされる前であっても原稿の読み取りを開始するため、原稿の読み取りが完了するまでの待ち時間を短くすることができる。
【0080】
実施の形態2.
次に、実施の形態2に係る複合機201について説明する。実施の形態2では、オペレータが外部記憶機能を選択すると、複合機201は、オペレータに、USBメモリ117を後で装着するか否かの選択を要求する。オペレータがUSBメモリ117を後で装着することを選択すると、複合機201は、USBメモリ117が装着されたときに、外部記憶用画像データをUSBメモリ117に記憶させる。
図13は、実施の形態2に係る複合機201の構成を概略的に示すブロック図である。複合機201は、表示操作部102と、画像読取部103と、ADF104と、画像変換部105と、記憶部106と、印刷部107と、制御部208と、ファクシミリ部109と、ネットワークインタフェース部110と、外部メモリインタフェース部111と、を備える。実施の形態2に係る複合機201は、制御部208での処理において、実施の形態1に係る複合機101と異なっている。
【0081】
制御部208は、統括制御部208Aと、ファクシミリ制御部108Bと、電子メール制御部108Cと、データ通信制御部108Dと、外部メモリ制御部108Eと、を備える。実施の形態2に係る制御部208は、統括制御部208Aでの処理において、実施の形態1に係る制御部108と異なっている。
【0082】
複合機201での処理の全体を制御する。特に、本実施の形態における統括制御部208Aは、オペレータが外部記憶機能を選択すると、オペレータに、USBメモリ117を後で装着するか否かの選択を要求する処理を行う。また、統括制御部208Aは、外部記憶機能において、USBメモリ117を後で装着することが選択されると、USBメモリ117が装着されたときに、記憶部106に記憶されている外部記憶用画像データをUSBメモリ117に記憶させる。
【0083】
図14から図18は、複合機201での処理を示すフローチャートである。なお、図14から図18のフローチャートにおいて、図3から図7のフローチャートと同様の処理を行うステップについては、図3から図7の符号と同じ符号を付している。
本実施の形態においても、初期状態として、表示操作部102のタッチパネル付LCD102Aには、図8に示すような初期機能選択画面FS1が表示されている。
【0084】
図14のステップS1から図15のステップS24の処理は、実施の形態1における図3のステップS1から図4のステップS24の処理と同様である。
【0085】
図16のステップS25では、統括制御部208Aは、タッチパネル付LCD102Aに表示された機能選択画面において、「スキャン to USB」ボタンが押下されたか否かを判断する。統括制御部208Aは、このボタンが押下された場合(ステップS25でYes)には、ステップS70の処理に進む。
【0086】
ステップS70では、統括制御部208Aは、タッチパネル付LCD102Aに外部記憶機能の詳細設定画面を表示させて、外部記憶機能の詳細設定の少なくとも一部の入力を受け付ける。
図19は、外部記憶機能の詳細設定画面SSを示す概略図である。図示するように、外部記憶機能の詳細設定画面SSは、「カラー」ボタンCAB2と、「モノクロ」ボタンMOB2と、「150dpi」ボタンRSB1と、「300dpi」ボタンRSB2と、「Pdf」ボタンFFB1と、「Tif」ボタンFFB2と、「メモリを後でつける」ボタンMEB1と、「メモリを挿しておく」ボタンMEB2と、「他機能も使用する。」ボタンUEB2と、「他機能を使用しない。」ボタンNUB2と、「スキャン to USBの設定」のメッセージME4とを備える。
【0087】
「カラー」ボタンCAB2は、オペレータがカラーコピーを選択する際に押下するボタンである。「モノクロ」ボタンMOB2は、オペレータがモノクロコピーを選択する際に押下するボタンである。なお、「カラー」ボタンCAB2及び「モノクロ」ボタンMOB2は、択一的に選択されるボタンである。
【0088】
「150dpi」ボタンRSB1は、オペレータが原稿を150dpiの解像度で読み取ることを選択する際に押下するボタンである。「300dpi」ボタンRSB2は、オペレータが原稿を300dpiの解像度で読み取ることを選択する際に押下するボタンである。なお、「150dpi」ボタンRSB1及び「300dpi」ボタンRSB2は、択一的に選択されるボタンである。
【0089】
「Pdf」ボタンFFB1は、オペレータが原稿の読み取りによって得られた画像データをPdfのファイル形式にすることを選択する際に押下するボタンである。「Tif」ボタンFFB2は、オペレータが原稿の読み取りによって得られた画像データをTifのファイル形式にすることを選択する際に押下するボタンである。なお、「Pdf」ボタンFFB1及び「Tif」ボタンFFB2は、択一的に選択されるボタンである。
【0090】
「メモリを後でつける」ボタンMEB1は、オペレータが原稿の読み取りによって得られた画像データを、外部メモリインタフェース部111に後で取り付けたUSBメモリ117に記憶させることを選択する際に押下するボタンである。「メモリを挿しておく」ボタンMEB2は、オペレータが原稿の読み取りによって得られた画像データを、外部メモリインタフェース部111に取り付けられているUSBメモリ117に記憶することを選択する際に押下するボタンである。
【0091】
オペレータが、「カラー」ボタンCAB2、「モノクロ」ボタンMOB2、「150dpi」ボタンRSB1、「300dpi」ボタンRSB2、「Pdf」ボタンFFB1及び「Tif」ボタンFFB2の何れかを押下すると、これらのボタンには、選択されたことを示す情報、例えばチェックマーク等が表示される。但し、本実施の形態では、予めデフォルトで初期選択設定が決められており、デフォルトの初期選択設定に対応するボタンに、選択されたことを示す情報が予め表示されている。従って、オペレータは、予め定められた初期選択設定を変更する場合に、これらのボタンを押下すればよい。そして、オペレータは、選択が完了した後に、「他機能も使用する。」ボタンUEB2又は「他機能を使用しない。」ボタンNUB2を押下する。
【0092】
「他機能も使用する。」ボタンUEB2は、オペレータが原稿の読み取りによって得られた画像データをコピー機能以外の機能でも使用することを選択する際に押下するボタンである。「他機能を使用しない。」ボタンNUB2は、オペレータが原稿の読み取りによって得られた画像データをコピー機能以外の機能では使用しないことを選択する際に押下するボタンである。ここで、「他機能も使用する。」ボタンUEB2及び「他機能を使用しない。」ボタンNUB2は、択一的に選択されるボタンである。統括制御部208Aは、「他機能も使用する。」ボタンUEB2又は「他機能を使用しない。」ボタンNUB2が押下されると、外部記憶機能の詳細設定画面を介して入力された設定及び外部記憶機能に対して予め定められた設定を示す設定データを、外部記憶機能を識別することができる情報に対応づけて、記憶部106に記憶させる。
【0093】
ステップS71では、統括制御部208Aは、「メモリを後でつける」ボタンが選択されたか否かを判断する。そして、統括制御部208Aは、このボタンが選択された場合(ステップS71でYes)には、ステップS72の処理に進み、このボタンが選択されず、「メモリを挿しておく」ボタンが選択された場合(ステップS71でNo)には、ステップS27の処理に進む。
【0094】
ステップS72では、統括制御部208Aは、タッチパネル付LCD102Aに準備完了の通知先の入力受付画面を表示させて、準備完了の通知先の入力を受け付ける。
図20は、準備完了の通知先の入力受付画面ESの概略図である。図示するように、準備完了の通知先の入力受付画面ESは、「こちらへ入力」ボタンENBと、「アドレス帳」ボタンAEBと、「他機能も使用する。」ボタンUEB3と、「他機能を使用しない。」ボタンNUB3とを備える。
【0095】
「こちらへ入力」ボタンENBが押下されると、統括制御部208Aは、タッチパネル付LCD102Aの表示を、図示してはいないが、文字入力画面に切り替えて、この文字入力画面を介して、外部記憶用画像データの準備が完了したことを示す通知の送信先の通信アドレスの入力を受け付ける。
「アドレス帳」ボタンAEBが押下されると、統括制御部208Aは、タッチパネル付LCD102Aの表示を、図示してはいないが、アドレス帳画面に切り替えて、このアドレス帳画面を介して、外部記憶用画像データの準備が完了したことを示す通知の送信先の通信アドレスの選択を受け付ける。
【0096】
「他機能も使用する。」ボタンUEB3は、オペレータが原稿の読み取りによって得られた画像データをコピー機能以外の機能でも使用することを選択する際に押下するボタンである。「他機能を使用しない。」ボタンNUB3は、オペレータが原稿の読み取りによって得られた画像データをコピー機能以外の機能では使用しないことを選択する際に押下するボタンである。ここで、「他機能も使用する。」ボタンUEB3及び「他機能を使用しない。」ボタンNUB3は、択一的に選択されるボタンである。統括制御部208Aは、これらのボタンが押下されると、外部記憶機能の詳細設定画面を介して入力された設定及び外部記憶機能に対して予め定められた設定を示す設定データ、及び準備完了の通知先の入力受付画面を介して入力された通信アドレス、を外部記憶機能を識別することのできる情報に対応づけて、記憶部106に記憶させる。
【0097】
ステップS27では、統括制御部208Aは、「他の機能も使用する。」ボタンが押下されたか否かを判断する。統括制御部208Aは、このボタンが押下された場合(ステップS27でYes)には、ステップS28の処理に進む。
【0098】
ステップS28では、統括制御部208Aは、タッチパネル付LCD102Aに表示されている機能選択画面を、外部記憶機能の設定が完了していることを示す内容に更新する。そして、統括制御部208Aは、ステップS28での処理の後、ステップS10の処理に進む。
【0099】
ステップS29では、統括制御部208Aは、「他の機能を使用しない。」ボタンが押下されたか否かを判断する。統括制御部208Aは、このボタンが押下された場合(ステップS29でYes)には、図17のステップS36の処理に進む。
【0100】
図16のステップS30から図17のステップS49の処理は、実施の形態1における図5のステップS30から図6のステップS49の処理と同様であるため、説明を省略する。
【0101】
図18のステップS50では、統括制御部208Aは、図16のステップS25で、外部記憶機能が選択されているか否かを判断する。統括制御部208Aは、外部記憶機能が選択されている場合(ステップS50でYes)には、ステップS51の処理に進む。
【0102】
ステップS51では、統括制御部208Aは、記憶部106から、外部記憶機能を識別することのできる情報に対応づけられて記憶されている設定データを読み出す。そして、統括制御部208Aは、この設定データに含まれるカラー設定及び解像度設定を特定した変換指示を画像変換部105に与える。画像変換部105は、変換指示で特定されているカラー設定及び解像度設定に従って、記憶部106に記憶されている画像データを外部記憶用画像データに変換する。画像変換部105は、外部記憶用画像データを記憶部106に記憶させる。
【0103】
ステップS73では、統括制御部208Aは、記憶部106から、外部記憶機能を識別することのできる情報に対応づけられて記憶されている設定データを読み出す。そして、統括制御部208Aは、この設定データにおいて「メモリを後でつける」ことが選択されているか否かを判断する。そして、統括制御部208Aは、「メモリを後でつける」ことが選択されている場合(ステップS73でYes)には、ステップS74の処理に進み、「メモリを後でつける」ことが選択されていない場合(ステップS73でNo)には、ステップS52の処理に進む。
【0104】
ステップS74では、統括制御部208Aは、記憶部106から、外部記憶機能を識別することのできる情報に対応づけられて記憶されている通信アドレスを読み出す。そして、統括制御部208Aは、この通信アドレスをあて先として、外部記憶用画像データの準備が完了したことを示す通知を、ネットワークインタフェース部110を介して送信する。
【0105】
ステップS52では、外部メモリ制御部108Eは、外部メモリインタフェース部111を介して、USBメモリ117に外部記憶用画像データを記憶させる。
【0106】
図18のステップS53からS55の処理は、図7のステップS53からS55の処理と同様である。
【0107】
ステップS75では、統括制御部208Aは、記憶部106から、外部記憶機能を識別することのできる情報に対応づけられて記憶されている設定データを読み出す。そして、統括制御部208Aは、この設定データにおいて「メモリを後でつける」ことが選択されているか否かを判断する。そして、統括制御部208Aは、「メモリを後でつける」ことが選択されている場合(ステップS75でYes)には、ステップS76の処理に進み、「メモリを後でつける」ことが選択されていない場合(ステップS75でNo)には、ステップS56の処理に進む。
【0108】
ステップS76では、統括制御部208Aは、外部メモリインタフェース部111にUSBメモリ117が装着、言い換えれば、外部メモリインタフェース部111に対してUSBメモリ117が書込み可能な状態にされているか否かを判断する。そして、統括制御部208Aは、USBメモリ117が装着されている場合(ステップS76でYes)には、ステップS77に進む。
【0109】
ステップS77では、外部メモリ制御部108Eは、外部メモリインタフェース部111を介して、USBメモリ117に外部記憶用画像データを記憶させる。
【0110】
ステップS56では、統括制御部208Aは、記憶部106に記憶されている画像データと、コピー用画像データ、メール送信用画像データ、データ送信用画像データ、外部記憶用画像データ、及びファクシミリ用画像データとを消去させる。
このとき、統括制御部208Aは、記憶部106に記憶されている設定データ及び通信アドレスも消去させる。
【0111】
以上のように、実施の形態2においても、機能の詳細設定の入力(ステップS10からS34)が完了する前に、複合機201は、原稿の読み取りを開始する(ステップS3、S7)ことができるので、原稿の読み取りが完了するまでの待ち時間を短くすることができる。
特に、複合機201は、機能の詳細設定の入力が開始される前に、原稿の読み取りを開始することができるため、原稿の読み取りが完了するまでの待ち時間をさらに短くすることができる。
さらに、複合機201は、読取ボタン102Bが押下された場合には、機能の選択がされる前であっても原稿の読み取りを開始するため、原稿の読み取りが完了するまでの待ち時間を短くすることができる。
また、実施の形態2では、オペレータが、原稿の読み取りにより得られた画像データをUSBメモリ117へ格納することを選択した場合に、オペレータは、複合機201に原稿から画像を読み取らせた後、USBメモリ117を装着して、読み取らせた画像に対応する画像データを記憶させることができる。このため、オペレータは、原稿から画像を読み取る際に、USBメモリ117を複合機201に装着しておく必要がなくなり、原稿の読み取りに時間がかかるような場合には、オペレータが複合機201の近くにいなくても、USBメモリ117の盗難等を防止することができる。
【0112】
実施の形態1、2では、ネットワーク116にPCやサーバが接続されている例を示したが、このような例に限定されず、他の複合機又は認証機器等の情報端末がネットワーク116に接続されていてもよい。
また、本発明が適用される装置として、複合機101、201を説明したが、本発明を、原稿から画像を読み取ることが可能な、単一の機能又は複数の機能を持つ装置に適用することもできる。
【0113】
以上に記載した実施の形態1、2では、設定データには、実行することが選択された機能で使用する画像データのカラー設定及び解像度設定を示す情報が含まれているが、カラー設定及び解像度設定の何れか一方だけでもよい。例えば、複合機101、201がカラーの画像データに対応していない場合には、設定データに解像度だけが含まれていればよい。
【0114】
以上に記載した実施の形態1、2では、カラー設定として、「カラー」又は「モノクロ」の何れかの設定が選択されるようになっている。この点、例えば、「カラー」を、さらに、「256色」、「6万5536色」、又は「1677万7216色」等に分けて選択することができるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0115】
101,201:複合機、 102:表示操作部、 103:画像読取部、 104:ADF、 105:画像変換部、 106:記憶部、 107:印刷部、 108,208:制御部、 108A,208A:統括制御部、 108B:ファクシミリ制御部、 108C:電子メール制御部、 108D:データ通信制御部、 108E:外部メモリ制御部、 109:ファクシミリ部、 110:インタフェース部、 111:外部メモリインタフェース部、 117:USBメモリ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像を読み取り、該画像に基づく画像データを生成する画像読取部と、
前記画像データを記憶する記憶部と、
機能の実行に関する設定データを含むオペレータ指示の入力を受け付ける入力部と、
前記記憶部に記憶された画像データに対し、前記機能に応じた処理を実行する処理部と、
前記画像読取部、前記記憶部、前記入力部、及び前記処理部を制御する統括制御部とを有し、
前記統括制御部は、前記入力部による設定データの入力の受け付けが完了する前に、前記画像読取部による画像の読み取りを開始すること
を特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記統括制御部は、前記入力部による設定データの入力の受け付けを開始する前に、前記画像読取部による画像の読み取りを開始すること
を特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記統括制御部は、前記画像読取部による画像の読み取りと並行して、前記入力部による設定データの入力の受け付けを行うこと
を特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記統括制御部は、
前記設定データの入力前は、前記画像読取部に、読み取り可能な最も高い精度で、前記画像の読み取りを行わせ、
前記設定データの入力後は、前記画像読取部に、前記設定データに含まれる最も高い精度で、前記画像の読み取りを行わせること
を特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記画像の読み取りは、解像度が高いほど、高い精度であること
を特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記画像の読み取りは、色数が多いほど、高い精度であること
を特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
【請求項7】
前記画像の読み取りは、解像度が高く且つ色数が多いほど、高い精度であること
を特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
【請求項8】
前記記憶部に記憶された画像データを、前記設定データに従って変換し、変換後の画像データを生成する画像変換部をさらに有し、
前記処理部は、前記機能に応じた処理を、前記変換後の画像データを用いて実行すること
を特徴とする請求項1から7の何れか一項に記載の画像処理装置。
【請求項9】
前記処理部は、複数の機能を実行可能であり、
前記入力部は、前記複数の機能から実行される1以上の機能の選択、及び選択された機能毎の設定データの入力を受け付け、
前記画像変換部は、前記選択された機能毎に、前記設定データに従って、前記記憶部に記憶された画像データを変換すること
を特徴とする請求項8に記載の画像処理装置。
【請求項10】
前記設定データには、解像度が含まれており、
前記画像変換部は、前記記憶部に記憶されている画像データの解像度を、前記設定データに含まれている解像度に変換すること
を特徴とする請求項8又は9に記載の画像処理装置。
【請求項11】
前記設定データには、色数が含まれており、
前記画像変換部は、前記記憶部に記憶されている画像データの色数を、前記設定データに含まれている色数に変換すること
を特徴とする請求項8又は9に記載の画像処理装置。
【請求項12】
外部記憶装置が接続される外部メモリインタフェース部をさらに備え、
前記統括制御部は、前記入力部が前記外部記憶装置を前記外部メモリインタフェース部に後で装着することの入力を受け付けた場合に、前記変換後の画像データを前記記憶部に記憶させ、
前記処理部は、前記外部メモリインタフェース部に前記外部記憶装置が装着された後に、前記記憶部に記憶された前記変換後の画像データを前記外部記憶装置に記憶すること
を特徴とする請求項4から11の何れか一項に記載の画像処理装置。
【請求項13】
ネットワークに接続されるネットワークインタフェース部をさらに備え、
前記入力部は、前記外部記憶装置を前記外部メモリインタフェース部に後で装着することの入力を受け付けた場合には、通信アドレスの入力を受け付け、
前記統括制御部は、前記画像変換部が前記変換後の画像データの生成を完了した後に、前記ネットワークインタフェース部を介して、前記通信アドレスをあて先として、準備完了を通知する情報を送信すること
を特徴とする請求項12に記載の画像処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2012−49894(P2012−49894A)
【公開日】平成24年3月8日(2012.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−191098(P2010−191098)
【出願日】平成22年8月27日(2010.8.27)
【出願人】(591044164)株式会社沖データ (2,444)
【Fターム(参考)】