説明

画像処理装置

【課題】設定値の変更を行う場合の利便性が改善又は向上された画像処理装置を提供すること。
【解決手段】本発明によれば、第1の設定値群のいずれかが指定された場合、指定された第1の設定値群に含まれる、各設定項目に対する優先度を示す値と、前記第1の設定値群に含まれる各設定項目に対する設定値又は前記各設定項目に対する設定値とが、記憶制御手段により、第2の設定値群として、第2記憶部に記憶される。これにより、第2の設定値群に含まれる各設定項目に対する設定値の表示順序が、第1の設定値群に元々含まれている優先度を示す値に応じた順序となる。よって、第1の設定値群における優先度を示す値を適切に設定しておくことにより、設定項目の表示順序を適切な順序で表示させることが可能になるので、設定値の変更を行う場合の利便性を改善又は向上できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ユーザが、印刷機能などの各種機能に関する各設定項目の設定値を自身の所望に応じてカスタマイズして登録できる技術が知られている。例えば、特許文献1には、ユーザが、印刷機能に関する各設定項目の設定値(印刷属性)を、デフォルトの設定値から所望に応じて変更して登録できるプリンタドライバが記載されている。
【0003】
しかし、ユーザは、自身がカスタマイズした設定値をそのまま使用するとは限らず、必要に応じて設定値を任意に変更することがある。このとき、設定値を変更するための画面が比較的小さい場合には、変更対象の設定値の表示位置によっては、画面をスクロールしなければならず利便性が悪いという問題が生じる。そこで、例えば、特許文献2のように、設定値の変更頻度に応じて設定項目の表示順序が変化する技術も提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−31347号公報
【特許文献2】特開2008−217569号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
設定値の変更頻度に応じて設定項目の表示順序を変化させたとしても、設定項目の表示順序の初期設定値が一律に決められているため、カスタマイズ(登録)後の初期には、設定値を変更する可能性の高い設定項目の表示位置が下方となることもあり、上記問題の解決には至らない。また、設定項目の表示位置と設定値の変更可能性との間の関連性が低いと、設定項目の表示位置から、設定値の変更可能性に関する情報を与えることができず、その点においても、設定値の変更を行う場合の利便性は悪い。
【0006】
本発明は、上述した事情を鑑みてなされたものであり、設定値の変更を行う場合の利便性が改善又は向上された画像処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この目的を達成するために、本発明の画像処理装置は、画像又は画像データの入力処理又は出力処理のいずれかである、画像処理を実行可能なものであって、前記画像処理に関する複数の設定項目のそれぞれに対して予め指定された設定値と、各設定項目に対して予め指定された、優先度を示す値とを含む第1の設定値群を、複数記憶する第1記憶部と、操作部の操作に基づく、前記第1の設定値群のいずれかの指定を受け付ける第1受付手段と、前記第1受付手段が受け付けた第1の設定値群に含まれる各設定項目に対する優先度を示す値と、前記各設定項目に対する設定値と、を、第2の設定値群として、第2記憶部に記憶させる記憶制御手段と、前記操作部の操作に基づく、前記第2記憶部に記憶された第2の設定値群の指定を受け付ける第2受付手段と、前記第2受付手段が受け付けた第2の設定値群に含まれる各設定項目に対する設定値を、それらの各設定項目に対する優先度を示す値に応じた位置関係で表示部に表示させる表示制御手段と、前記操作部の操作に基づく、前記表示手段に表示されている設定値の変更を受け付ける第3受付手段と、前記表示部に表示されている設定値での前記画像処理の実行の指示を受け付ける実行受付手段と、を備えている。
【0008】
なお、本発明は、画像処理装置を制御する方法、画像処理装置を制御する制御装置、画像処理装置を制御するための画像処理プログラム、該プログラムを記録する記録媒体等の種々の態様で構成することができる。
【発明の効果】
【0009】
請求項1記載の画像処理装置によれば、画像処理に関する複数の設定項目のそれぞれに対して予め指定された設定値と、各設定項目に対して予め指定された、優先度を示す値とを含む第1の設定値群が、第1記憶部に複数記憶されている。これらの第1の設定値群のいずれかが指定された場合、指定された第1の設定値群に含まれる各設定項目に対する優先度を示す値と、前記各設定項目に対する設定値とが、記憶制御手段により、第2の設定値群として、第2記憶部に記憶される。つまり、第2の設定値群に含まれる優先度を示す値を、第2の設定値群の元となる第1の設定値群に含まれる優先度を示す値として設定できる。これにより、第2の設定値群に含まれる各設定項目に対する設定値を、第1の設定値群に元々含まれている優先度を示す値に応じた位置関係で表示することができる。よって、第1の設定値群における優先度を示す値を適切に設定しておくことにより、設定項目を適切な位置関係で表示させることが可能になるので、設定値の変更を行う場合の利便性を改善又は向上できる。
【0010】
請求項2記載の画像処理装置によれば、請求項1記載の画像処理装置の奏する効果に加え、第1の設定値群に含まれる各設定項目に対する優先度を示す値が、第1の設定値群のそれぞれを指定する指定情報ごとに指定されているので、指定情報に応じて優先度を示す値を適切に設定しておくことにより、設定項目を適切な位置関係で表示させることが可能になるので、設定値の変更を行う場合の利便性を改善又は向上できる。
【0011】
請求項3記載の画像処理装置によれば、請求項1又は2に記載の画像処理装置の奏する効果に加え、次の効果を奏する。第2受付手段が受け付けた、第2記憶部に記憶された第2の設定値群に含まれる設定項目に対する設定値と、画像処理の実行の指示を実行受付手段が受け付けたときに表示部に表示されている設定値とが異なる、と特定手段により特定された設定項目は、その設定項目に対する優先度を示す値が、変更手段により、優先度値が高くなる側に変更される。よって、第2の設定値群に含まれる設定項目が表示されるときの位置関係を、設定値の変更頻度に応じて変更することが可能となるので、設定可能性の高さを、設定項目の表示順序(表示の位置関係)に反映させることができる。
【0012】
請求項4記載の画像処理装置によれば、請求項3記載の画像処理装置の奏する効果に加え、変更手段による優先度を示す値の変更を行った場合に、設定項目の表示順序が、変更を行う前の表示順序と異なると判断されると、変更を行うか否かを問い合わせる問い合わせ画面が、第1表示制御手段によって表示される。よって、設定値の変更に伴う設定項目の表示順序(表示の位置関係)の変更を、ユーザの意に沿わせることができる。
【0013】
請求項5記載の画像処理装置によれば、請求項1から4のいずれかに記載の画像処理装置の奏する効果に加え、第5受付手段が、第1の設定値群に含まれる各設定項目に対して予め指定された設定値に対する入力を受け付けた場合には、第2の設定値群として第2記憶部に記憶される、各設定項目に対する設定値を、第5受付手段が入力を受け付けた設定値にできる。よって、第1の設定値群から作成される第2の設定値群における、各設定項目に対する設定値を、ユーザの都合に応じた値にできる。
【0014】
請求項6記載の画像処理装置によれば、請求項5記載の画像処理装置の奏する効果に加え、第5受付手段が設定値の入力を受け付けた場合には、文字列受付手段が受け付けた文字列を、第2の設定値群に対する指定情報として、第2記憶部に記憶させることができるので、ユーザが、自身の都合に応じて変更した設定値を含む第2の設定値群を識別し易くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の実施形態であるMFPの電気的構成を示すブロック図である。
【図2】(a)〜(d)は、それぞれ、プリセットテーブル、カスタムテーブル、オプション序列値テーブル、オプションフラグの内容を模式的に示す図である。
【図3】(a)〜(c)は、それぞれ、プリセットからカスタムを作成して登録する場合にLCDに表示される待ち受け画面、プリセット選択画面、オプション設定画面の一例を示す模式図である。
【図4】(a),(b)は、それぞれ、登録されたカスタムを呼び出した場合にLCDに表示されるオプション設定画面、表示順序更新確認画面の一例を示す模式図である。
【図5】カスタム登録処理を示すフローチャートである。
【図6】カスタム呼出処理を示すフローチャートである。
【図7】表示優先度更新処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の好ましい実施形態について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の画像処理装置の一実施形態である多機能周辺装置(以下、「MFP(Multi Function Peripheral)」と称す)1の電気的構成を示したブロック図である。
【0017】
MFP1は、印刷機能、コピー機能、FAX機能、スキャン機能、メディアプリント機能など各種機能を有している。これらの機能では、画像又は画像データを入力又は出力する画像処理が実行される。本実施形態のMFP1は、上記各種機能に関するオプション(設定項目)毎の設定値を、製品出荷時に予め指定されている初期設定値(即ち、デフォルトの設定値)からカスタマイズして登録できるように構成されている。特に、本実施形態のMFP1は、初期設定値の中に、設定値を呼び出した場合における各オプションの表示順序の優先順位を示す値(以下、この値を「表示優先度」と称す)が含まれており、カスタマイズ(登録)の際には、カスタマイズ元の表示優先度が、カスタマイズ後の表示優先度として設定されるように構成されている。このように、MFP1は、カスタマイズ元の表示優先度が、カスタマイズ後の表示優先度として引き継がれるように構成されているので、カスタマイズ後にユーザが設定値の変更を所望する場合における利便性に優れる。
【0018】
MFP1には、CPU10、ROM11、RAM12、EEPROM13、LCD16、タッチパネル17、スキャナ18、プリンタ19、NCU20、モデム21、ネットワークインターフェイス(I/F)22、メモリカードI/F23が主に設けられている。CPU10、ROM11、RAM12、EEPROM13は、バスライン27を介して互いに接続されている。また、LCD16、タッチパネル17、スキャナ18、プリンタ19、NCU20、モデム21、ネットワークI/F22、メモリカードI/F23、バスライン27は、入出力ポート28を介して互いに接続されている。
【0019】
CPU10は、ROM11に記憶される固定値やプログラム、RAM12に記憶されているデータ、或いは、NCU20を介して送受信される各種信号に従って、MFP1が有している各機能の制御や、入出力ポート28と接続された各部を制御する。
【0020】
ROM11は、制御プログラム11a、プリセットテーブル11b、オプション序列値テーブル11cなどが設けられた書換不能なメモリである。制御プログラム11aは、図5〜図7を参照して後述する処理をCPU10に実行させるためのプログラムである。
【0021】
プリセットテーブル11bは、製品出荷時に予め指定されている初期設定値を、プリセット毎に記憶したテーブルである。本明細書中における用語「プリセット」は、MFP1が有する各種機能に関する複数のオプション(設定項目)に対してそれぞれ設定されている初期設定値の一群を意味する。オプション序列値テーブル11cは、オプション毎の序列を指定する値(以下、この値を「序列値」と称す)を記憶したテーブルである。なお、プリセットテーブル11b及びオプション序列値テーブル11bについては、図2を参照して後述する。
【0022】
RAM12は、CPU10が制御プログラム11aを実行するにあたり、各種のデータを一時的に記憶するためのテンポラリエリアを有する書換可能な揮発性のメモリである。RAM13のテンポラリエリアには、ユーザが選択したプリセットの識別番号を記憶するプリセットIDメモリ12aと、ユーザが選択したカスタムの記憶領域を記憶するカスタム記憶領域メモリ12bと、ユーザが選択したプリセット又はカスタムにおける各設定値を記憶する設定値メモリ12cと、カスタム名を記憶するカスタム名メモリ12dと、ユーザが選択したプリセット又はカスタムにおける各オプションの表示優先度を記憶する優先度メモリ12eと、ユーザが選択したプリセット又はカスタムにおける各オプションの序列値を記憶する序列値メモリ12fと、後述する表示優先度更新処理(図7参照)において表示順序の変更対象となるオプションを記憶するオプションフラグ12gとが設けられる。オプションフラグ12gについては、図2を参照して後述する。なお、本明細書中における用語「カスタム」は、MFP1が有する各種機能に関する複数のオプション(設定項目)に対してカスタマイズされた設定値の一群を意味する。
【0023】
EEPROM13は、カスタムテーブル13aなどが設けられた書換可能な不揮発性のメモリである。カスタムテーブル13aは、ユーザがカスタマイズした設定値を、カスタム毎に記憶するテーブルである。なお、カスタムテーブル13aについては、図2を参照して後述する。
【0024】
LCD16は液晶表示装置である。LCD16の画面には、タッチパネル17が設けられる。タッチパネル17は、LCD16の画面がユーザにタッチされた場合、それを検知し、タッチされた位置をMFP1に入力する。スキャナ18は、原稿を読み取って画像データに変換する。プリンタ19は、画像データに基づく画像を記録用紙に印刷する。NCU20は、電話回線の制御を行う。モデム21は、FAX送信時には送信信号を変調し、FAX受信時には受信した変調信号を復調する。ネットワークI/F22は、MFP1を図示しないインターネットやLAN回線に接続するためのインターフェイスである。メモリカードI/F23は、不揮発性の記憶媒体であるメモリカード(図示せず)が装着されるインターフェイスであって、メモリカードに対するデータの書き込み又は読み出しを制御する。
【0025】
図2(a)は、上述したプリセットテーブル11bの内容を模式的に示す図である。図2(a)に示すように、プリセットテーブル11bには、記憶領域11b1〜11b4が設けられ、プリセット毎に、各記憶領域11b1〜11b4に、製品出荷時に予め指定されている初期設定値(デフォルトの設定値)が記憶される。
【0026】
記憶領域11b1には、プリセットの特徴に応じて付された名称(プリセット名)が記憶される。例えば、図2(a)に示すように、モノクロコピー用に設けられたプリセットに対し「B&W」という名称が記憶される。その他、ノーマル品質でのコピー用に設けられたプリセット、及び、環境負荷を低減させたコピーを行うために設けられたプリセットに対し、それぞれ、「Normal」、及び「Eco」という名称が記憶される。
【0027】
記憶領域11b2には、プリセットに付された識別番号であるプリセット番号Pが記憶される。例えば、記憶領域11b2には、「B&W」、「Normal」、及び「Eco」という名称のプリセットに対し、それぞれ、プリセット番号Pとして1〜3が記憶される。
【0028】
記憶領域11b3には、各オプションの初期設定値Oiが記憶される。なお、本実施形態では、全てのプリセットに対し、それぞれ、5つのオプション(カラー、品質、用紙タイプ、用紙サイズ、エコ)が準備されている。なお、これらのオプションのうち「エコ」は、印刷対象の画像の色を、インク使用量がより少なくて済むような色に変換して、印刷を行うオプションである。これらの各オプションの初期設定値を、それぞれ、Oi1〜Oi5で表す。例えば、プリセット「B&W」は、上述した通り、モノクロコピー用に設けられたプリセットであるので、「カラー」の初期設定値Oi1として、「モノクロ」が記憶される。プリセット「B&W」における、その他のオプションの初期設定値Oi2〜Oi5には、それぞれ、「ノーマル」、「普通紙」、「レター」、「OFF」が記憶される。一方、プリセット「Normal」は、ノーマル品質でのコピー用に設けられたプリセットであるので、「品質」の初期設定値Oi2として、「ノーマル」が記憶される。プリセット「Normal」における、その他のオプションの初期設定値Oi1,Oi3〜Oi5には、それぞれ、「カラー」、「普通紙」、「レター」、「OFF」が記憶される。また、プリセット「Eco」は、環境負荷を低減させたコピーを行うために設けられたプリセットであるので、「カラー」の初期設定値Oi1、「品質」の初期設定値Oi2、および「エコ」の初期設定値Oi5として、それぞれ、「モノクロ」、「ドラフト」、及び「ON」が記憶される。また、プリセット「Eco」における、その他のオプションの初期設定値Oi3,Oi4には、それぞれ、「普通紙」及び「レター」が記憶される。
【0029】
記憶領域11b4には、各オプションに対する表示優先度の初期設定値Viが記憶される。5つのオプション(カラー、品質、用紙タイプ、用紙サイズ、エコ)のそれぞれに対する表示優先度の初期設定値を、Vi1〜Vi5で表す。なお、本実施形態では、表示優先度の値が大きい程、表示順序の優先順位が高く、表示順序の優先順位が高いオプション程、その設定値がより上方に表示されるものとする。
【0030】
本実施形態のMFP1では、プリセット毎に、そのプリセットの特徴に応じて各オプションに対する表示優先度の初期設定値Vi(Vi1〜Vi5)が指定されている。例えば、モノクロコピー用に設けられたプリセット「B&W」では、「品質」、「用紙タイプ」、及び「用紙サイズ」に対する表示優先度の初期設定値Vi2,Vi3,Vi4が「2.0」であり、「エコ」に対する表示優先度の初期設定値Vi5が「1.0」であり、「カラー」に対する表示優先度の初期設定値Vi1が「0.0」である。例えば、ノーマル品質でのコピー用に設けられたプリセット「Normal」では、「用紙タイプ」及び「用紙サイズ」に対する表示優先度の初期設定値Vi3,Vi4が「2.0」であり、「カラー」及び「エコ」に対する表示優先度の初期設定値Vi1,Vi5が「1.0」であり、「品質」に対する表示優先度の初期設定値Vi2が「0.0」である。
【0031】
図2(b)は、上述したカスタムテーブル13aの内容を模式的に示す図である。図2(b)に示すように、カスタムテーブル13aには、記憶領域13a1〜13a4が設けられ、カスタム毎に、各記憶領域13a1〜13a4に設定値が記憶される。
【0032】
記憶領域13a1には、カスタムを登録する際にユーザが付した名称(カスタム名)が記憶される。例えば、図2(b)に示すように、プリセット「B&W」から作成されたカスタムに対してユーザが付した「サンプルB&W」という名称や、プリセット「Normal」から作成されたカスタムに対してユーザが付した「My Normal」という名称が記憶される。
【0033】
記憶領域13a2には、カスタムの記憶領域を示す情報(以下、この情報を「記憶領域情報」と称す)Mが記憶される。具体的に、記憶領域情報Mは、あるカスタムが、カスタムテーブル13aの何行目(何番目)に記憶されているかを示す番号である。例えば、「My Normal」という名称のカスタムに対し、「2」が記憶領域情報Mとして記憶されているが、これは、「My Normal」という名称のカスタムが、カスタムテーブル13aの2行目(2番目)に記憶されていることを示す。
【0034】
記憶領域13a3には、そのカスタムにおける各オプションの設定値(Oc)が記憶される。上述した通り、全てのプリセットがいずれも5つのオプション(カラー、品質、用紙タイプ、用紙サイズ、エコ)を含むので、カスタムもこれら5つのオプションを含む。カスタムにおける各オプションの設定値を、それぞれ、Oc1〜Oc5で表す。例えば、カスタム「サンプルB&W」は、各オプションの設定値を変更することなく、プリセット「B&W」から作成されたカスタムである。よって、カスタム「サンプルB&W」には、各オプションの設定値Oc1〜Oc5として、プリセット「B&W」における各オプションの初期設定値Oi1〜Oi5と同じ値が記憶される。一方、カスタム「My Normal」は、プリセット「Normal」から作成されたカスタムであるが、オプション「用紙サイズ」の設定値Oc4を「L判」に変更している。よって、カスタム「My Normal」には、オプション「用紙サイズ」の設定値Oc4として「L判」が記憶され、その他のオプションの設定値Oc1〜Oc3,Oc5については、それぞれ、プリセット「Normal」におけるOi1〜Oi3,Oi5と同じ値が記憶される。
【0035】
記憶領域13a4には、そのカスタムにおける各オプションに対する表示優先度の設定値Vcが記憶される。上述した通り、各カスタムは、プリセットに含まれる5つのオプションを含む。カスタムにおける各オプションに対する表示優先度の設定値を、それぞれ、Vc1〜Vc5で表す。
【0036】
本実施形態のMFP1は、プリセットとして記憶されている各オプションの初期設定値をカスタマイズして、カスタムとして登録(記憶)できるように構成されており、その登録の際には、カスタマイズ元であるプリセットの表示優先度の初期設定値が、作成されたカスタムの表示優先度の設定値として記憶される。例えば、プリセット「B&W」から作成されたカスタム「サンプルB&W」では、表示優先度の設定値Vc1〜Vc5は、プリセット「B&W」における表示優先度の初期設定値Vi1〜Vi5と同じ値が記憶される。同様に、プリセット「Normal」から作成されたカスタム「My Normal」では、表示優先度の設定値Vc1〜Vc5は、プリセット「Normal」における表示優先度の初期設定値Vi1〜Vi5と同じ値が記憶される。よって、登録直後のカスタムの設定値を呼び出した場合、オプション及びその設定値の表示順序は、カスタマイズ元であるプリセットの表示優先度の初期設定値に従う。上述した通り、本実施形態のMFP1では、プリセット毎に、そのプリセットの特徴に応じて各オプションに対する表示優先度の初期設定値が指定されている。よって、少なくとも登録当初のカスタムにおけるオプション及びその設定値の表示順序は、カスタマイズ元であるプリセットの特徴に応じた表示順序となる。
【0037】
ここで、例えば、プリセット「B&W」はモノクロコピー用のプリセットであるので、ユーザが、オプション「カラー」の設定値をモノクロからカラーへ変更する可能性は低い。そのため、プリセット「B&W」では、オプション「カラー」に対する表示優先度の設定値が最も低い値に指定されている。カスタム「サンプルB&W」は、プリセット「B&W」における表示優先度の初期設定値を引き継ぐので、プリセット「B&W」と同様に、オプション「カラー」に対する表示優先度の設定値が最も低い値となる。
【0038】
そのため、少なくとも登録当初のカスタム「サンプルB&W」は、呼び出した場合に、5つのオプションのうち、設定値の変更可能性が最も低い「カラー」が最も下方に表示され、「カラー」と比べると変更可能性が高いその他のオプションが、相対的に上方に表示される。よって、本実施形態のMFP1によれば、オプションの表示位置と設定値の変更可能性(変更頻度)との間に関連性を持たせることができ、オプションの表示位置から、設定値の変更可能性に関する情報をユーザに与えることができる。これにより、ユーザは、どのオプションの設定値を変更すればよいかを、オプションの表示位置から予測できるので、設定値の変更を行う場合の利便性が向上する。
【0039】
図2(c)は、上述したオプション序列値テーブル11cの内容を模式的に示す図である。図2(c)に示すように、オプション序列値テーブル11cには、オプション毎に、序列値Diの値が格納される。序列値Diは、オプション間の序列を規定する値である。カスタムにおける表示優先度の設定値Vcが同値であるオプションは、序列値Diの値が大きいオプションの表示順序がより上方とされる。図2(c)に示すように、本実施形態では、各オプションに対する序列値Diの大きさは、カラー>品質>用紙タイプ>用紙サイズ>エコである。
【0040】
図2(d)は、上述したオプションフラグ12gの内容を模式的に示す図である。図2(d)に示すように、オプションフラグ12gは、yの値毎に設けられるフラグ領域12g1から構成される。変数yは、オプションを指定する値である。本実施形態では、オプションの数は5つであるので、変数yは1から5までの値で構成される。なお、理解を容易にするために、各yの値の右側の丸括弧に、それぞれに対応するオプションの名称を併記している。各yの値に対応付けられているフラグ領域12g1には、表示順序の変更対象であるか否かを示す値が設定される。
【0041】
次に、図3を参照して、プリセットからカスタムを作成して登録する場合に、LCD16に表示される画面の遷移について説明する。まず、図3(a)は、LCD16に表示される待ち受け画面31の一例を示す模式図である。待ち受け画面31は、MFP1が待機状態である場合に表示される画面である。待ち受け画面31は、MFP1が実行可能な機能毎に設けられた機能選択ボタン31aや、登録されたカスタム毎に設けられたカスタムボタン31bなどを含む。ここで、機能選択ボタン31aの中から、ユーザが、所望する機能に対応するボタンをタッチ(操作)すると、タッチされたボタンに対応する機能(例えば、コピー機能)を実行するための機能実行画面(図示せず)が、LCD16に表示される。図示されない機能実行画面は、プリセット選択画面を表示させるためのプリセット選択画面表示ボタンを含む。ユーザがプリセット選択画面表示ボタンをタッチすると、プリセット選択画面32が、LCD16に表示される。
【0042】
図3(b)は、LCD16に表示されるプリセット選択画面32の一例を示す模式図である。図3(b)では、コピー機能を実行するための機能実行画面(図示せず)から表示されたプリセット選択画面32を例示する。プリセット選択画面32は、選択中の機能(コピー機能)に対して設けられているプリセットの中から、所望のプリセットをユーザに選択させるための画面である。プリセット選択画面32は、コピー機能に対して設けられているプリセット毎に設けられたプリセットボタン32aや、オプション設定画面33への移行を指示するためのオプションボタン32bや、処理をキャンセルして前画面に戻るためのキャンセルボタン32cなどを含む。ここで、プリセットボタン32aの中から、ユーザが、所望するプリセットに対応するボタンをタッチすると、タッチされたボタンが選択状態(アクティブ)にされる。次いで、プリセットボタン32aを選択状態とした後、ユーザがオプションボタン32bをタッチすると、オプション設定画面33が、LCD16に表示される。
【0043】
図3(c)は、LCD16に表示されるオプション設定画面33の一例を示す模式図である。図3(c)では、図3(b)のプリセット選択画面32において、ユーザが、プリセット「B&W」に対応するプリセットボタン32aをタッチした後、オプションボタン32bをタッチした場合に表示されるオプション設定画面33を例示する。オプション設定画面33は、選択中のプリセット(プリセット選択画面32において、選択状態にされたプリセットボタン32aに対応するプリセット)に含まれるオプション(設定項目)の設定値を変更するための画面である。オプション設定画面33は、オプション表示領域33aや、カスタムとして登録することを指示するカスタム登録ボタン33bや、処理をキャンセルして前画面に戻るためのキャンセルボタン33cなどを含む。
【0044】
オプション表示領域33aは、選択中のプリセットに含まれるオプションの名称(設定項目名)を表示するオプション表示領域33a1と、各オプションの設定値を表示する設定値表示領域33a2とから構成される。設定値表示領域33a2の中から、ユーザが変更を所望する設定値をタッチすると、設定値を変更可能な状態にできる。ここで、ユーザが、カスタム登録ボタン33bをタッチした場合には、そのときにオプション表示領域33aに表示されている各オプションとその設定値とが、カスタムテーブル13aに記憶され、カスタムとして登録される。また、カスタム登録ボタン33bがタッチされた場合には、図3(a)の待ち受け画面31が、LCD16に表示される。なお、この場合、登録されたカスタムに対応するカスタムボタン31bが待ち受け画面31に追加される。
【0045】
次に、図4を参照して、登録されたカスタムを呼び出した場合に、LCD16に表示される画面の遷移について説明する。図4(a)は、LCD16に表示されるオプション設定画面41の一例を示す模式図である。オプション設定画面41は、図3(a)の待ち受け画面31におけるカスタムボタン31bの中から、ユーザが、所望するカスタムに対応するボタンをタッチした場合に、LCD16に表示される画面である。図4(a)では、待ち受け画面31において、ユーザが、カスタム「My Normal」に対応するカスタムボタン31bをタッチした場合に表示されるオプション設定画面41を例示する。オプション設定画面41は、オプション表示領域41aや、処理をキャンセルして前画面に戻るためのキャンセルボタン41bや、オプションの設定値を確定するOKボタン41cなどを含む。
【0046】
オプション表示領域41aは、ユーザが呼び出した(選択した)カスタムに含まれるオプションの名称(設定項目)を表示するオプション表示領域41a1と、各オプションの設定値を表示する設定値表示領域41a2とから構成される。なお、オプション表示領域33a1におけるカスタムの表示順序は、選択されたカスタムにおける表示優先度の設定値と、各オプションに対する序列値とから決定される。設定値表示領域41a2の中から、ユーザが変更を所望する設定値をタッチすると、設定値を変更可能な状態にできる。ここで、ユーザが、OKボタン41cをタッチした場合には、各オプションの設定値が、オプション表示領域41aに表示される内容で確定される。そして、オプション設定画面41にオプション及び設定値が表示されたカスタム(即ち、ユーザが呼び出したカスタム)に対応する機能(例えば、コピー機能)を実行するための機能実行画面(図示せず)が、LCD16に表示される。
【0047】
また、詳細は後述するが、本実施形態のMFP1では、設定値が変更されたオプションに対する表示優先度の設定値に、所定値(本実施形態では、0.1)が加算されるように構成されている。この加算は、オプション設定画面41から遷移してLCD16に表示された機能実行画面(図示せず)において、機能を実行するための実行ボタン(図示せず)がタッチされた場合に行われるが、所定値を加算することによってオプションの表示順序に変更が生じる場合には、加算を行う前に、表示順序更新確認画面42がLCD16に表示される。
【0048】
図4(b)は、LCD16に表示される表示順序更新確認画面42の一例を示す模式図である。表示順序更新確認画面42は、表示順序を変更するか否かをユーザに問い合わせる画面である。表示順序更新確認画面42は、ウインドウ42aを含む。ウインドウ42aは、オプションの表示順序を変更するか否かを問い合わせるメッセージ42a1と、Yesボタン42a2と、Noボタン42a3とを含む。ここで、ユーザが、Yesボタン42a2をタッチした場合には、表示優先度の設定値に対する加算を行って、オプションの表示順序を変更させる。一方で、ユーザが、Noボタン42a3をタッチした場合には、表示優先度の設定値に対する加算を行わず、オプションの表示順序を変更させない。なお、図4(b)に示す例では、メッセージ42a1として、表示優先度の設定値を加算するか否かの問い合わせ対象となるオプション(用紙タイプ)に対する、表示順序の変更対象を、1つのオプション(品質)としたが、変更対象となるオプションが複数ある場合には、問い合わせ対象のオプションと、複数の変更対象のオプションとの表示順序を変更するか否かの問い合わせを行えばよい。
【0049】
図5は、MFP1のCPU10が制御プログラム11aに従って実行するカスタム登録処理を示すフローチャートである。カスタム登録処理は、プリセットとして記憶されている各オプションの初期設定値をカスタマイズして、カスタムとして登録する処理である。カスタム登録処理は、待ち受け画面31から遷移してLCD16に表示された機能実行画面(図示せず)において、プリセット選択画面表示ボタンをタッチすると開始される。
【0050】
まず、ステップS501(以下、ステップを省略)において、CPU10は、プリセット選択画面32をLCD16に表示させる(S501)。プリセット選択画面32において、プリセットボタン32aの1つがタッチされたことによるプリセットの選択を、CPU10が受け付けた場合には(S502:Yes)、CPU10は、処理をS503に移行する。一方で、プリセット選択画面32においてプリセットが選択されていなければ(S502:No)、CPU10は、処理をS501に戻す。
【0051】
S503において、CPU10は、選択されたプリセットのプリセット番号Pをプリセットテーブル11bから取得し、プリセットIDメモリ12aに記憶させる(S503)。次に、CPU10は、プリセットテーブル11bにおいて、プリセット番号Pに対して関連付けられているオプションの初期設定値Oi(Oi1,Oi2,…,OiN)を、設定値Ot(Ot1,Ot2,…,OtN)として、設定値メモリ12cに記憶させる(S504)。なお、Nは、オプションの総数であり、本実施形態ではN=5である。
【0052】
次に、プリセット選択画面32においてオプションボタン32bのタッチを、CPU10が受け付けた場合には(S505:Yes)、CPU10は、処理をS506に移行する。一方で、プリセット選択画面32においてオプションボタン32bがタッチされない場合には(S505:No)、CPU10は、任意処理を実行し(S517)、処理をS501に戻す。任意処理(S517)では、オプションボタン32bの操作(タッチ)以外の何らかの操作がされた場合には、その操作に応じた処理が実行される。その一方で、何の操作もされていない場合には、任意処理(S517)では何も処理を行わない。
【0053】
S506おいて、CPU10は、オプション設定画面33をLCD16に表示させる(S506)。なお、S506において、CPU10は、オプション表示領域33aに表示させるオプション及びその設定値の表示順序を、序列値メモリ12fに記憶されている序列値Dtの大きい順に、上方から下方に並べる。また、S507において、CPU10は、オプション設定画面33の設定値表示領域33a2に、設定値メモリ12cに記憶されている設定値Ot(Ot1,Ot2,…,OtN)を表示させる。
【0054】
次に、オプション設定画面33において、CPU10が設定値Otxに対する変更を受け付けた場合(S507:Yes)、CPU10は、設定値メモリ12cに記憶されている設定値Otxの値を、受け付けた値に変更し(S518)、処理をS506に移行する。なお、S507におけるxは、1,2,…Nのうち、設定値が変更されたオプションに応じた値である。
【0055】
一方、オプション設定画面33において、設定値Otxが変更されず(S507:No)、キャンセルボタン33cがタッチされた場合には(S508:Yes)、CPU10は、処理をS501に移行する。また、オプション設定画面33において、設定値Otxが変更されず(S507:No)、キャンセルボタン33cがタッチされず(S508:No)、カスタム登録ボタン33bもタッチされない場合には(S509:No)、CPU10は、処理をS507に移行する。
【0056】
カスタム登録ボタン33bのタッチをCPU10が受け付けた場合(S509:Yes)、CPU10は、ユーザが任意のカスタム名を入力できるカスタム名入力画面(図示せず)をLCD16に表示させる(S510)。
【0057】
カスタム名入力画面において、ユーザが入力したカスタム名をCPU10が受け付けた場合には(S511:Yes)、CPU10は、処理をS512に移行する。一方、カスタム名入力画面においてカスタム名が入力されない場合には(S511:No)、CPU10は、処理をS511に戻し、カスタム名が入力されるまで、待機する。
【0058】
S512において、CPU10は、入力されたカスタム名NAを、カスタム名メモリ12dに記憶させる(S512)。次に、CPU10は、プリセットテーブル11bにおいて、プリセットIDメモリ12aに記憶されているプリセット番号Pに対して関連付けられている表示優先度の初期設定値Vi(Vi1,Vi2,…,ViN)を、設定値Vt(Vt1,Vt2,…,VtN)として、優先度メモリ12eに記憶させる(S513)。
【0059】
次に、CPU10は、カスタムをカスタムテーブル13aに登録する(S514)。具体的に、S514において、CPU10は、カスタム名メモリ12dに記憶されているカスタム名NA、優先度メモリ12eに記憶されている設定値Vt、及び、設定値メモリ12cに記憶されている設定値Otとを、それぞれ、カスタム名NA、表示優先度の設定値Vc(Vc1,Vc2,…,VcN)、及び、オプションの設定値Oc(Oc1,Oc2,…,OcN)として、カスタムテーブル13a(記憶領域13a1,13a3,13a4)に記憶させ(S514)、記憶領域情報Mを、カスタムテーブル13aの記憶領域13a2に記憶させる(S515)。S514,S515の処理により、プリセットから作成されたカスタムが登録される。本実施形態では、上述したS507,S518の処理により、設定値メモリ12cに記憶されている設定値Otをユーザの所望に応じて適宜変更できるように構成されているので、ユーザの都合に応じたカスタムを登録できる。
【0060】
次に、CPU10は、待ち受け画面31をLCD16に表示させる(S516)。なお、S516において、CPU10は、新たに登録したカスタムに対応するカスタムボタン31bを作成し、待ち受け画面31に追加して表示させる。CPU10は、S516の処理を実行した後、本処理を終了する。
【0061】
図6は、MFP1のCPU10が制御プログラム11aに従って実行するカスタム呼出処理を示すフローチャートである。カスタム呼出処理は、ユーザが登録したカスタムを呼び出す処理である。カスタム呼出処理は、待ち受け画面31がLCD16に表示されている間、その実行が待機される。
【0062】
まず、CPU10は、待ち受け画面31をLCD16に表示させる(S601)。待ち受け画面31において、カスタムボタン31bの1つがタッチされたことによるカスタムの選択を、CPU10が受け付けた場合には(S602:Yes)、CPU10は、処理をS603に移行する。一方で、待ち受け画面31においてカスタムが選択されていなければ(S602:No)、CPU10は、処理をS601に戻す。
【0063】
S603において、CPU10は、選択されたカスタムに対する記憶領域情報Mをカスタムテーブル13aから取得し、カスタム記憶領域メモリ12bに記憶させる(S603)。次に、CPU10は、カスタムテーブル13aの記憶領域情報Mに対応するカスタム名NAを、カスタム名メモリ12dに記憶させ(S604)、カスタムテーブル13aの記憶領域情報Mに対応する表示優先度の設定値Vc(Vc1,Vc2,…,VcN)を、設定値Vt(Vt1,Vt2,…,VtN)として優先度メモリ12eに記憶させ(S605)、カスタムテーブル13aの記憶領域情報Mに対応するオプションの設定値Oc(Oc1,Oc2,…,OcN)を、設定値Ot(Ot1,Ot2,…,OtN)として設定値メモリ12cに記憶させる(S606)。なお、Nは、上述した図5のカスタム登録処理と同様、オプションの総数であり、本実施形態ではN=5である。
【0064】
次に、CPU10は、オプション序列値テーブル11bに記憶されている各オプションの序列値Di(Di1,Di2,…,DiN)を、序列値Dt(Dt1,Dt2,…,DtN)として、序列値メモリ12fに記憶させる(S607)。
【0065】
次に、CPU10は、オプション設定画面41をLCD16に表示させる(S608)。なお、S608において、CPU10は、オプション表示領域41aに表示させるオプション及びその設定値の表示順序を、優先度メモリ12eに記憶されている設定値Vtが大きい順に、上方から下方に並べる。設定値Vtが同値のオプションがある場合には、CPU10は、それらのオプション及び設定値を、序列値メモリ12fに記憶されている序列値Dtの大きい順に、上方から下方に並べる。
【0066】
次に、オプション設定画面41において、CPU10が設定値Otxに対する変更を受け付けた場合(S609:Yes)、CPU10は、設定値メモリ12cに記憶されている設定値Otxの値を、受け付けた値に変更し、変更した値を反映したオプション設定画面41を表示する(S610)。なお、S609におけるxは、上述したS509と同様に、1,2,…Nのうち、設定値が変更されたオプションに応じた値である。
【0067】
一方、オプション設定画面41において、設定値Otxが変更されていない場合には(S609:No)、CPU10は、任意処理を実行する(S616)。任意処理(S616)では、オプション設定画面41において何らかの操作がされた場合には、その操作に応じた処理が実行される。その一方で、何の操作もされていない場合には、任意処理(S616)では何も処理を行わない。
【0068】
S610又はS616の処理を実行した後、CPU10が、キャンセルボタン41bのタッチを受け付けた場合には(S611:Yes)、CPU10は、処理をS601に戻す。一方で、キャンセルボタン41bがタッチされておらず(S611:No)、かつ、機能実行の指示も受け付けていない場合には(S612:No)、CPU10は、処理をS609に戻す。なお、機能実行の指示は、オプション設定画面41から遷移してLCD16に表示された機能実行画面(図示せず)において、ユーザが、機能を実行するための実行ボタン(図示せず)をタッチすることによってなされる。
【0069】
一方で、CPU10が機能実行の指示を受け付けた場合には(S612:Yes)、CPU10は、表示優先度更新処理を実行する(S613)。表示優先度更新処理(S613)は、設定値が変更されたオプションに対する表示優先度の設定値に、所定値(本実施形態では、0.1)を加算する処理である。表示優先度更新処理(S613)の詳細については、図7を参照して後述する。
【0070】
次に、CPU10は、設定値メモリ12cに記憶されている各設定値に従い、選択中の機能(例えば、コピー機能)に応じた画像処理を実行する(S614)。次に、CPU10は、待ち受け画面31をLCD16に表示させ(S615)、本処理を終了する。
【0071】
図7は、上述した表示優先度更新処理(S613)を示すフローチャートである。表示優先度更新処理(S613)において、CPU10は、まず、変数xを1に設定し、オプションフラグ12gの全てのフラグ領域12g1にオフを設定する(S701)。次に、CPU10は、設定値メモリ12cに記憶されている設定値Otxが、カスタム記憶領域メモリ12bに記憶されている記憶領域情報Mが示す、カスタムテーブル13a(記憶領域13a3)に記憶されている設定値Ocxと異なるかを判別する(S702)。S702において、CPU10は、設定値Otxと設定値Ocxとが同じであると判断した場合には(S702:No)、処理をS715に移行する。
【0072】
一方、S702において、CPU10は、設定値Otxと設定値Ocxとが異なると判断した場合には(S702:Yes)、処理をS703に移行する。S703において、CPU10は、変数yを1に設定する(S703)。次に、変数xの値と変数yの値とが等しい場合には(S704:Yes)、CPU10は、処理をS715に移行する。
【0073】
一方、S704において、変数xの値と変数yの値とが異なる場合には(S704:No)、CPU10は、優先度メモリ12eに記憶されている設定値Vtxと設定値Vtyとの比較を行うとともに、序列値メモリ12fに記憶されている設定値Dtxと設定値Dtyとの比較を行い、その比較結果に応じた処理を実行する。
【0074】
具体的に、設定値Vtxと設定値Vtyとが異なるか、設定値Dtxが設定値Dty以上である場合であって(S705:No)、かつ、設定値Vtxから0.1を差し引いた値と設定値Vtyとが異なるか、設定値Dtxが設定値Dty以下である場合には(S706:No)、CPU10は、処理をS707に移行する。
【0075】
一方、 設定値Vtxと設定値Vtyとが等しい、かつ、設定値Dtxが設定値Dtyより小さい場合(S705:Yes)、又は、設定値Vtxから0.1を差し引いた値と設定値Vtyとが等しい、かつ、設定値Dtxが設定値Dtyより大きい場合(S706:Yes)のいずれかの場合には、CPU10は、オプションフラグ12gにおける、現在のyの値に対応するフラグ領域12g1にオンを設定し(S717)、処理をS707に移行する。
【0076】
S707において、CPU10は、変数yに1を加算する(S707)。次に、変数yの値がN(オプションの総数)以下であれば(S708:No)、CPU10は、処理をS704に戻す。一方で、変数yの値がNを超える場合には(S708:Yes)、オプションフラグ12gのフラグ領域12g1の状態に応じた処理を実行する。具体的に、オプションフラグ12gに、オンに設定されたフラグ領域12g1が存在しない場合には(S709:No)、CPU10は、処理をS715に移行する。
【0077】
一方で、オプションフラグ12gに、オンに設定されたフラグ領域12g1が存在する場合には(S709:Yes)、CPU10は、表示順序更新確認画面42をLCD16に表示させる(S710)。即ち、設定値Vtxに0.1を加算することによってオプションの表示順序に変更が生じる場合には、表示順序更新確認画面42がLCD16に表示される。なお、この場合、CPU10は、表示順序更新確認画面42におけるメッセージ42aの内容を、フラグ領域12g1がオンに設定されているyの値に対応するオプション(変更対象のオプション)と、現在のxの値に対応するオプション(問い合わせ対象のオプション)との表示順序を変更するか否かを問い合わせるメッセージとする。
【0078】
表示順序更新確認画面42において、ウインドウ42a内のNoボタン42a3もYesボタン42a2もタッチされない場合には(S711:No,S712:No)、CPU10は、処理をS711に戻す。
【0079】
一方、Noボタン42a3でなく、Yesボタン42a2のタッチを、CPU10が受け付けた場合には(S711:No,S712:Yes)、CPU10は、設定値Vtxに0.1を加算する(S713)。つまり、ユーザがYesボタン42a2をタッチすることにより、オプションの表示順序の変更を承認した場合には、設定値Vtxに0.1が加算される。次に、CPU10は、カスタム記憶領域メモリ12bに記憶されている記憶領域情報Mに対応する、カスタムテーブル13a(記憶領域13a4)に記憶されている設定値Vcxを、加算後のVtxの値で更新する(S714)。つまり、0.1を加算した後の設定値Vtxが、現在選択中のカスタムにおける表示優先度の設定値Vcxとして登録される。これにより、現在選択中のカスタムを次回に呼び出した際には、オプション表示領域41aにおけるオプションの表示順序が現在の表示順序から変更される。
【0080】
また、CPU10がNoボタン42a3のタッチを受け付けた場合には(S711:Yes)、CPU10は、処理をS715に移行する。つまり、ユーザがNoボタン42a3をタッチすることにより、オプションの表示順序の変更を承認しなかった場合には、設定値Vtxに0.1を加算しない。これにより、現在選択中のカスタムを次回に呼び出した場合も、オプション表示領域41aにおけるオプションの表示順序は、現在の表示順序から変化しない。
【0081】
S715において、CPU10は、変数xに1を加算する(S715)。次に、変数xの値がN以下であれば(S716:No)、CPU10は、処理をS702に戻す。一方、変数xの値がNを超える場合には(S716:Yes)、CPU10は、本処理を終了する。
【0082】
以上、説明した通り、本実施形態のMFP1によれば、プリセットとして記憶されている各オプションの初期設定値をカスタマイズして、カスタムを作成する場合には、カスタマイズ元であるプリセットの表示優先度の初期設定値Viが、作成されたカスタムの表示優先度の設定値Vcとして記憶される。そのため、少なくとも登録当初のカスタムにおけるオプション(設定項目)及びその設定値の表示順序は、カスタマイズ元であるプリセットの特徴に応じた表示順序となる。ここで、各プリセットに含まれる表示優先度の初期設定値Viは、オプションの表示位置と設定値の変更可能性(変更頻度)との間に、そのプリセットの特徴に応じた関連性を持たせた値として、予め指定(規定)されている。よって、カスタムを登録した直後から、ユーザに対し、設定値の変更可能性に関する情報を、オプションの表示位置によって与えることができる。これにより、ユーザは、どのオプションの設定値を変更すればよいかを、オプションの表示位置から予測できるので、設定値の変更を行う場合の利便性を改善又は向上させることができる。
【0083】
また、MFP1のように、比較的小さい画面サイズのディスプレイ(LCD16)を用いる装置では、下方に位置するオプション及び設定値を表示させるために、画面のスクロールが必要になることがある。しかし、変更可能性の高いオプションが上方に位置するように、表示優先度の初期設定値Viを予め規定しておくことにより、カスタムを登録した直後から、変更可能性の高いオプションを上方に位置させることができる。よって、オプションの設定値を変更する際に画面をスクロールさせる可能性を低減させることができ、その点でも、設定値の変更を行う場合の利便性を改善又は向上させることができる。
【0084】
また、登録されたカスタムを呼び出し、オプションの設定値Ocを変更した場合には、変更された設定値Ocxに対応する表示優先度の設定値Vcxに0.1が加算され、表示優先度(即ち、カスタムを呼び出した場合における各オプションの表示順序の優先順位)が高くなる側に変更される。よって、カスタムに含まれるオプションの表示順序が、設定値の変更頻度に応じて変更されるので、設定可能性の高さを、オプションの表示順序(位置関係)に反映できる。特に、表示優先度の設定値Vcxに0.1を加算することにより、表示順序に変更が生じる場合には、加算を行う前に、表示順序更新確認画面42をLCD16に表示させて、オプションの表示順序の変更を承認するか否かをユーザに問い合わせるので、ユーザの意に沿った表示順序でオプションを表示させることができる。
【0085】
上記実施形態において、MFP1が画像処理装置の一例である。LCD16が表示部の一例である。タッチパネル17が操作部の一例である。プリセットテーブル11bが第1記憶部の一例である。カスタムテーブル13aが第2記憶部の一例である。S502を実行するCPU10が第1受付手段の一例である。S516を実行するCPU10が記憶制御手段の一例である。S602を実行するCPU10が第2受付手段の一例である。S608を実行するCPU10が表示制御手段の一例である。S609を実行するCPU10が第3受付手段の一例である。S614を実行するCPU10が実行受付手段の一例である。S702,S715,S716を実行するCPU10が特定手段の一例である。S713,S714を実行するCPU10が変更手段の一例である。S710を実行するCPU10が第1表示制御手段の一例である。S711,S712を実行するCPU10が第4受付手段の一例である。S506を実行するCPU10が第2表示制御手段の一例である。S508を実行するCPU10が第5受付手段の一例である。S512を実行するCPU10が文字列受付手段の一例である。
【0086】
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能であることは容易に推察できるものである。
【0087】
例えば、上記実施形態では、複合機であるMFP1に本発明を適用するものとして説明したが、スキャナ、プリンタ、FAXなど、画像又は画像データを入力又は出力する画像処理の実行を含む機能を少なくとも1つ有する装置に、本発明を適用可能である。
【0088】
また、上記実施形態では、MFP1が有するコピー機能を例示して、本発明を説明したが、本発明は、コピー機能に限らず、印刷機能、FAX機能、スキャン機能、メディアプリント機能のような、画像又は画像データを入力又は出力する画像処理の実行を含む機能に対しても適用可能である。つまり、画像又は画像データを入力又は出力する画像処理の実行を含む機能に対して設けられたプリセットをカスタマイズし、カスタムとして登録する場合において、本発明を適用可能である。
【0089】
また、上記実施形態では、図5のカスタム登録処理において、オプション設定画面33で設定値Otxに対する変更を受け付けることができる構成としたが、変更を行うことなく、プリセットにおける各オプションの設定値Oiを、カスタムにおける各オプションの設定値とする構成としてもよい。即ち、S508,S519を省略してもよい。
【0090】
また、上記実施形態では、図5のカスタム登録処理において、カスタム登録ボタン33bがタッチされた場合には、オプション設定画面33において設定値Otxが変更されたか否かにかかわらず、カスタム名入力画面を表示して、ユーザにカスタム名を入力させる構成とした。少なくとも、ユーザの所望に応じて設定値Otxを変更した場合に、ユーザがカスタム名を設定できる構成であることが好ましい。ユーザが設定値Otxを変更した場合に、カスタム名を設定できるように構成することにより、ユーザが、自身の都合に応じて変更した設定値を含むカスタムを識別し易くすることができる。この場合、オプション設定画面33において設定値Otxが変更されることなく(即ち、ユーザが設定値Otxを変更することなく)、カスタム登録ボタン33bがタッチされた場合には、プリセット名をカスタム名として引き継ぐ構成としてもよい。
【0091】
また、上記実施形態では、プリセットからカスタムを作成する場合を例示して、本発明を説明したが、本発明は、登録されているカスタムの内容を変更して、別のカスタムを作成する場合にも適用可能である。即ち、第1のカスタムから第2のカスタムを作成する場合に、第1のカスタムに含まれる各オプションに対する表示優先度の設定値Vcを、第2のカスタムにおける各オプションに対する表示優先度の設定値とする構成としてもよい。
【0092】
また、上記実施形態では、設定値が変更されたオプションに対する表示優先度の設定値に、所定値を加算する構成としたが、表示優先度が高くなる側への変更であれば、設定値が変更された場合の演算としては、加算に限定されるものではなく、乗算などであってもよい。あるいは、例えば、表示優先度の値が小さい程、表示優先度が高いと規定されている場合には、設定値が変更された場合に所定値を減算する構成としてもよい。
【0093】
また、上記実施形態では、表示優先度の値が大きい程、オプション及びその設定値の表示位置が上方になる構成としたが、表示優先度に対して、オプション及びその設定値の表示位置が所定の規則に従って並ぶのであれば、その向きは限定されない。例えば、表示優先度の値が大きいオプションである程、より左側に表示される構成であってもよい。あるいは、表示優先度の値が大きいオプションである程、画面のより手前側に表示され、画面を切り換えることによって、表示優先度の値がより小さいオプションを表示するように構成してもよい。
【0094】
また、上記実施形態では、図3(c)のオプション表示領域33a、及び、図4(a)のオプション表示領域41aとして、LCD16の画面内に、全てのオプション(5つのオプション)が収まっている場合を例示したが、かかる例示に限定されない。なお、全てのオプションがLCD16の画面内に収まらず、一度に表示できない場合には、LCD16の画面内に表示されるオプションを所定の方法(例えば、スクロール)によって変更できるようにすればよい。
【0095】
また、上記実施形態では、表示優先度更新処理(図7参照)において、S705:Yes又はS706;Yesであれば、CPU10は、S717を実行する構成としたが、現在のxの値に対応するオプションと、現在のyの値に対応するオプションとの組み合わせが、表示順序更新確認画面42において、Noボタン42a3が既に規定回数以上タッチされている組み合わせである場合には、S705:Yes又はS706;Yesであったとしても、CPU10は、S717を実行せずに、S707を実行する構成としてもよい。あるいは、かかる場合に、CPU10は、S705及びS706を実行せずに、S707を実行する構成としてもよい。
【符号の説明】
【0096】
1 MFP
10 CPU
11a 制御プログラム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像又は画像データの入力処理又は出力処理のいずれかである、画像処理を実行可能な画像処理装置であって、
前記画像処理に関する複数の設定項目のそれぞれに対して予め指定された設定値と、各設定項目に対して予め指定された、優先度を示す値とを含む第1の設定値群を、複数記憶する第1記憶部と、
操作部の操作に基づく、前記第1の設定値群のいずれかの指定を受け付ける第1受付手段と、
前記第1受付手段が受け付けた第1の設定値群に含まれる各設定項目に対する優先度を示す値と、前記各設定項目に対する設定値と、を、第2の設定値群として、第2記憶部に記憶させる記憶制御手段と、
前記操作部の操作に基づく、前記第2記憶部に記憶された第2の設定値群の指定を受け付ける第2受付手段と、
前記第2受付手段が受け付けた第2の設定値群に含まれる各設定項目に対する設定値を、それらの各設定項目に対する優先度を示す値に応じた位置関係で表示部に表示させる表示制御手段と、
前記操作部の操作に基づく、前記表示手段に表示されている設定値の変更を受け付ける第3受付手段と、
前記表示部に表示されている設定値での前記画像処理の実行の指示を受け付ける実行受付手段と、
を備えていることを特徴とする、画像処理装置。
【請求項2】
前記第1記憶部は、前記第1の設定値群のそれぞれを指定する指定情報を記憶しており、
前記第1受付手段は、前記指定情報のいずれかを受け付け、
前記第1の設定値群に含まれる各設定項目に対する優先度を示す値は、前記指定情報により指定される前記第1の設定値群ごとに指定されていることを特徴とする、請求項1記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記第2受付手段が受け付けた前記第2記憶部に記憶された第2の設定値群に含まれる設定項目に対する設定値と、前記実行受付手段が前記指示を受け付けたときに前記表示部に表示されている設定値とが、異なる設定項目を特定する特定手段と、
前記第2記憶部に記憶されている優先度を示す値のうち、前記特定手段により特定された設定項目に対する優先度を示す値を、優先度が高くなる側に変更する変更手段と、を備えていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記変更手段は、
変更を行った場合に、前記優先度を示す値に応じて前記表示部に表示される設定項目の位置関係が、前記変更を行う前の優先度に応じて前記表示部に表示される位置関係と異なると判断すると、前記変更を行うか否かを問い合わせる問い合わせ画面を前記表示部に表示させる第1表示制御手段と、
前記操作部の操作に基づく、前記問い合わせに対する前記変更を行うか否かの指示を受け付ける第4受付手段と、を含み、
前記第4受付手段が前記変更を行う指示を受け付けた場合に、前記変更を行うことを特徴とする、請求項3記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記第1受付手段が前記第1の設定値群のいずれかの指定を受け付けると、前記第1の設定値群に含まれる複数の設定項目のそれぞれに対して予め指定された設定値を表示部に表示する第2表示制御手段と、
前記操作部の操作に基づく、前記第2表示制御手段が表示させた各設定項目に対する設定値の入力を受け付ける第5受付手段と、を備え
前記記憶制御手段は、
前記第5受付手段が前記設定値の入力を受け付けた設定項目については、前記入力を受け付けた設定値と、前記第1受付手段が受け付けた第1の設定値群に含まれる優先度を示す値とを、前記第2記憶部に記憶させることを特徴とする、請求項1から4のいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記第5受付手段は、任意の文字列を受け付ける文字列受付手段を含み、
前記記憶制御手段は、前記第5受付手段が前記設定値の入力を受け付けた場合に、前記文字列受付手段が受け付けた文字列を、前記第2の設定値群に対する指定情報として、前記第2記憶部に記憶させることを特徴とする、請求項5記載の画像処理装置。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−70130(P2013−70130A)
【公開日】平成25年4月18日(2013.4.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−205559(P2011−205559)
【出願日】平成23年9月21日(2011.9.21)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】