説明

画像出力受付端末、出力画像作成方法、プログラム、記憶媒体

【課題】利用者にとっての満足度を高めることが可能な画像出力受付端末等を提供する。
【解決手段】画像出力受付端末1の制御部31は、レイアウトの各レイアウト領域61aに画像を配置する分割レイアウトを行い新たな画像データを作成する際、画像の中心を各レイアウト領域61aの中心に合わせて配置し、画像データを配置するレイアウト領域61aの上端部または下端部がプリント物領域61の端部にあたる場合には、画像データの縦方向のサイズをレイアウト領域61aの上下に所定幅の拡張領域21aを加えた縦方向のサイズとし、レイアウト領域61aの左端部または右端部がプリント物領域61の端部にあたる場合には、画像データの横方向のサイズをレイアウト領域61aの左右に所定幅の拡張領域21bを加えた横方向のサイズとし、プリント物領域61の外周部に所定幅の領域を加えた印刷データ領域63のサイズの新たな画像データ21を作成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、利用者が所有する記憶媒体や携帯端末などに記憶されている画像データの印刷を受け付ける画像出力受付端末等に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、利用者が所有する記憶媒体に記憶されている画像データの印刷を行う画像出力受付端末が広く普及している。利用者は、画像出力受付端末を操作することにより、デジタルカメラ等で撮影した画像を印刷することができる。
【0003】
このような画像出力受付端末では、プリント物1枚分の印刷領域を分割した個々の領域に所望の画像を配置(以下、分割レイアウトと称する)して、複数の画像を1つの印刷領域に印刷し1枚のプリント物とすることが選択できるものがある。分割レイアウトの例が、特許文献1に記載されている。
【0004】
分割レイアウトされた画像データの例が、図14(a−1)の画像データ1001である。図14(a−1)は、プリント物1枚分の領域よりやや大きいサイズの領域を上下左右に4分割したサイズで、4つの画像データを田の字状に配するものである。
【0005】
画像出力受付端末などでの処理においては、このように、印刷が行なわれる画像データは、通常、プリント物1枚分の領域よりもやや大きめのサイズになっている。図14(a−2)に示すように、印刷は例えばロール紙1004を搬送しつつ行なわれ、その後切断線1002a、1002bでロール紙1004を切断し、図14(a−3)に示すプリント物1003とするが、この際、ロール紙1004の搬送時の蛇行等によりプリント物1003の外周部が印刷されず、ロール紙1004の地色が残る部分がでることを確実に防ぐためである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2010−177987号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、上記のような分割レイアウトを行った画像データについては、印刷されたプリント物の画像が見た目には不自然になる場合がある。
【0008】
例えば、画像データ1001の左上の領域の画像についてみると、図14(a−2)のようにロール紙1004を切断し図14(a−3)に示すプリント物1003とした際、左辺と上辺で所定幅が省かれた状態となっている。従って、プリント物1003においては、元の画像に比べて、その中心が左上にずれることになる。これにより、ユーザは元の画像と異なる印象を受ける可能性がある。画像データ1001の他の領域の画像も同様で、例えば右下の領域の画像について、プリント物1003においては、元の画像に比べ、その中心が右下にずれることになる。これは、画像出力受付端末の利用者にとっては、満足度を下げる要因となっていた。
【0009】
本発明は、前述した問題点に鑑みてなされたもので、利用者にとっての満足度を高めることが可能な画像出力受付端末等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前述した目的を達するための第1の発明は、画像データの印刷出力を受け付ける画像出力受付端末であって、画像データを記憶する記憶手段と、画像を配置する領域を定めたレイアウトの各レイアウト領域に対応するように前記画像データの画像を配置する分割レイアウトを行い、新たな画像データを作成する分割レイアウト作成手段と、を具備し、前記分割レイアウト作成手段は、前記画像データの画像の中心を前記レイアウト領域の中心に合わせて配置するとともに、前記画像データを配置するレイアウト領域の上端部または下端部が、印刷時の1枚分のプリント物に対応する領域の端部にあたる場合には、前記画像データの縦方向のサイズを前記レイアウト領域の上部および下部に所定幅の領域を付与した縦方向のサイズとし、前記画像データを配置するレイアウト領域の左端部または右端部が、印刷時の1枚分のプリント物に対応する領域の端部にあたる場合には、前記画像データの横方向のサイズを前記レイアウト領域の左部および右部に所定幅の領域を付与した横方向のサイズとすることにより、前記画像データが分割レイアウトされた新たな画像データのサイズを、前記印刷時の1枚分のプリント物に対応する領域の外周部に前記所定幅の領域を加えたサイズとすることを特徴とする画像出力受付端末である。
【0011】
前記分割レイアウト作成手段は、前記画像データ間で重複する重複部分が前記レイアウト領域にある場合、前記重複部分の画素値を前記レイアウト領域に対応する画像データの画素値とし、前記重複部分が前記レイアウト領域にない場合、前記重複部分の画素値を、前記重複部分により近いレイアウト領域に対応する画像データの画素値とする。
【0012】
前述した目的を達するための第2の発明は、画像データを記憶する記憶手段を有する画像出力受付端末により、印刷出力する画像データを作成する出力画像作成方法であって、画像を配置する領域を定めたレイアウトの各レイアウト領域に対応するように前記画像データの画像を配置する分割レイアウトを行い、新たな画像データを作成する分割レイアウト作成ステップを具備し、前記分割レイアウト作成ステップでは、前記画像データの画像の中心を前記レイアウト領域の中心に合わせて配置するとともに、前記画像データを配置するレイアウト領域の上端部または下端部が、印刷時の1枚分のプリント物に対応する領域の端部にあたる場合には、前記画像データの縦方向のサイズを前記レイアウト領域の上部および下部に所定幅の領域を付与した縦方向のサイズとし、前記画像データを配置するレイアウト領域の左端部または右端部が、印刷時の1枚分のプリント物に対応する領域の端部にあたる場合には、前記画像データの横方向のサイズを前記レイアウト領域の左部および右部に所定幅の領域を付与した横方向のサイズとすることにより、前記画像データが分割レイアウトされた新たな画像データのサイズを、前記印刷時の1枚分のプリント物に対応する領域の外周部に前記所定幅の領域を加えたサイズとすることを特徴とする出力画像作成方法である。
【0013】
前述した目的を達するための第3の発明は、コンピュータを第1の発明の画像出力受付端末として機能させるためのプログラムである。
【0014】
前述した目的を達するための第4の発明は、コンピュータを第1の発明の画像出力受付端末として機能させるためのプログラムを記憶した記憶媒体である。
【0015】
上記構成により、分割レイアウトにおけるレイアウト領域と、そのレイアウト領域に割り付ける画像データの中心が一致するように配置されるとともに、分割レイアウト後の画像データが1枚のプリント物のサイズより大きくなるように、割り付けられた個々の画像データを拡大等した後もその中心はずれることはなく、かつ重複部分の処理が適切に行なわれる。
従って、印刷時には、プリント物のサイズより大きなサイズの、分割レイアウト後の画像データを印刷データとして用いることにより、印刷後のプリント物に地色の領域が発生することがなく、かつ、出力されたプリント物においても、画像中心のずれにより見た目に不自然になることがない。
【発明の効果】
【0016】
本発明により、利用者にとっての満足度を高めることが可能な画像出力受付端末等を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】画像出力受付端末1の外観斜視図
【図2】画像出力受付端末1のハードウエアの構成を示す図
【図3】画像出力受付端末1のシステム構成を示す図
【図4】画像出力受付端末1の処理の概略を示すフローチャート
【図5】分割レイアウト画面600の例を示す図
【図6】レイアウトデータ22について示す図
【図7】画像出力受付端末1の分割レイアウト時の処理の流れを示すフローチャート
【図8】分割レイアウト時の画像データについて示す図
【図9】重複処理について示す図
【図10】画像出力受付端末1aの概略斜視図
【図11】画像出力受付端末1aのハードウエアの構成を示す図
【図12】プリンタサーバ3のハードウエア構成を示す図
【図13】画像プリントシステム100のシステム構成を示す図
【図14】分割レイアウトについて示す図
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態を詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態に係る画像出力受付端末1の外観斜視図である。
【0019】
画像出力受付端末1は、店頭において、入力メディア(記憶媒体)や携帯端末に記憶されている画像データの印刷を受け付け、印刷を行う端末である。画像出力受付端末1は、予め画像データが記憶された入力メディアや携帯端末(いずれも不図示)から画像データを取得し、内部に保持する。
【0020】
入力メディアは、例えば、DVD-ROM/CD-ROM/CD-R/CD-RW、コンパクトフラッシュ(登録商標)、SD(Secure Digital)カード、ミニSDカード、マイクロSDカード、xD−ピクチャーカード、Smart
Media(登録商標)、MEMORY STICK(登録商標)、USB(Universal Serial Bus)メモリ等である。
【0021】
携帯端末は、例えば、スマートフォン、iPhone(登録商標)、カメラ付き携帯電話機、ipad(登録商標)、携帯型パーソナルコンピュータ等である。
【0022】
画像出力受付端末1の上部正面には、タッチパネル付ディスプレイ11が配置されている。タッチパネル付ディスプレイ11は、操作の案内、操作の状況、読み込んだ画像データ等を表示するとともに、利用者からの指示操作を受け付ける。利用者は、タッチパネル付ディスプレイ11を介して、プリントを行なう画像データの注文枚数や画像データの選択、画像データの画像調整、画像編集の指示等を行う。
【0023】
タッチパネル付ディスプレイ11の下部には、メディア投入口12および通信口13が設けられている。メディア投入口12は、各メディアの挿入口であり、複数の挿入口が1箇所にまとめて配置されている。通信口13は、各携帯端末と通信を行うための通信ポートであり、複数の通信ポート(赤外線ポートやUSB(Universal Serial Bus)ポートなど)が1箇所にまとめて配置されている。
【0024】
画像出力受付端末1の下段部の前面板14には、レシート取出口15、硬貨投入口16および紙幣挿入口17のような料金投入口、つり銭返却口18、プリント物取出口19、ドア開閉キー20、メンテナンスキー21等が設けられている。
【0025】
レシート取出口15、硬貨投入口16、紙幣挿入口17、つり銭返却口18等は、利用者によるプリント物の注文内容に応じた入金を要求、処理する課金手段として機能する。利用者は、硬貨投入口16に硬貨を投入したり、紙幣挿入口17に紙幣を挿入したりすることにより、プリント物の料金を支払う。つり銭がある場合には、つり銭返却口18から放出される。また、料金徴収後、徴収金額や注文内容等が印刷されたレシートがレシート取出口15から放出される。
【0026】
プリント物取出口19には、画像出力受付端末1の筐体内に設置される1または複数のプリンタにより印刷されたプリント物が排出される。ドア開閉キー20は、画像出力受付端末1の前面板14を開閉するためのキーである。メンテナンスキー21は、利用者が画像出力受付端末1を利用可能な運転モードと、管理者が画像出力受付端末1のメンテナンスや設定、レシートの再印刷等を行う管理モードを切り替えるためのキーである。
【0027】
次に、画像出力受付端末1の基本的動作について説明する。
画像出力受付端末1は、入力メディアや携帯端末から読み込んだ画像データを液晶ディスプレイ等のタッチパネル付ディスプレイ11に表示する。利用者は、タッチパネル付ディスプレイ11に設けられたタッチパネルにより、入力メディアや携帯端末等から読み込んだ画像の中から印刷注文する画像を選択し、注文枚数の指定や画像の編集を行うことができる。また、印刷の実行を指示すると、画像出力受付端末1内のコンピュータが筐体内部のプリンタに画像データを転送する。
【0028】
画像出力受付端末1は、プリント物の印刷注文に応じた料金を算出、表示し、利用者に支払いを要求する。画像出力受付端末1は、利用者の入金が完了すると、画像データの印刷を開始する。印刷されたプリント物は、プリント物取出口19から排出され、利用者に提供される。
【0029】
図2は、画像出力受付端末1のハードウエアの構成例を示すブロック図である。
画像出力受付端末1は、コンピュータ30、各種メディア読取部41、通信部42、シャッタ43、モニタ(タッチパネル付)44、コインメック45、ビルバリ46、レシートジャーナル処理部(レシートプリンタ)47、プリンタ48等を備える。
【0030】
コンピュータ30は、制御部31、記憶部32、入出力部33、通信部34等から構成され、各種メディア読取部41、通信部42、シャッタ43、モニタ44、コインメック45、ビルバリ46、レシートジャーナル処理部47、およびプリンタ48等を制御する。
【0031】
制御部31は、プログラムの実行を行うCPU(Central processing Unit)と、プログラム命令あるいはデータ等を格納するためのRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等で構成される。制御部31は、記憶部32等に格納されたプログラムに従って、バス35を介して接続された各装置を制御する。プログラムのコードは、制御部31により必要に応じて読み出され、RAMに移され、CPUに読み出されて各種機能として実行される。
【0032】
記憶部32には、制御部31が実行するプログラム、プログラム実行に必要なデータ、OS(Operating System)等が格納される。プログラムは、例えば、画像入力プログラム、画像編集プログラム、分割レイアウトプログラム、印刷実行プログラム、シャッタ開閉制御プログラム、課金処理プログラム、レシート印刷処理プログラム、保守プログラム等である。データは、例えば、画像データや注文枚数のデータ等である。
【0033】
入出力部33は、記憶部32に格納されているプログラム等の更新や、画像出力受付端末1の設定等を行うメンテナンス時に用いられる。
【0034】
通信部34は、通信制御装置、通信ポート等を有し、画像出力受付端末1と図示せぬネットワーク間の通信を媒介する通信インタフェースである。通信部34は、ネットワークを介して画像出力受付端末1と他の外部装置との通信制御を行う。
【0035】
各種メディア読取部41は、メディア投入口12の各メディアの挿入口に対応して画像出力受付端末1内部に設けられ、挿入された入力メディアに予め記憶されている画像データを読み込む。通信部42は、通信口13の各通信ポートに対応して設置されており、通信中の携帯端末に予め記憶されている画像データを読み込む。
【0036】
シャッタ43は、メディア投入口12の各挿入口に設けられ、入力メディアの挿入口を開閉し、読取処理の最中や、課金処理が完了するまで、入力メディアを取り出せないようにする。モニタ44は、タッチパネル付ディスプレイ11である。
【0037】
コインメック45、ビルバリ46、レシートジャーナル処理部47は、課金機能の役割を果たす。コインメック45は、硬貨投入口16に対応して画像出力受付端末1内部に設けられ、硬貨の入出力を管理する。ビルバリ46は、紙幣挿入口17に対応して画像出力受付端末1内部に設けられ、紙幣の入出力を管理する。レシートジャーナル処理部47は、レシート取出口15に対応して画像出力受付端末1内部に設けられ、利用者の徴収金額や注文内容に応じたレシートを印刷する。
【0038】
プリンタ48は、プリント物取出口19に対応して画像出力受付端末1内部に設けられ、画像データを印刷しプリント物として出力する。プリンタ48は、画像データを印刷する高解像度カラープリンタであり、熱転写プリンタあるいはインクジェット型などのプリンタの方式、および設置台数等は特に問わない。
【0039】
図3は、画像出力受付端末1のシステム構成図である。
画像出力受付端末1は、画像データ読込手段101、分割レイアウト手段102、印刷手段103、課金手段104等を備える。
【0040】
画像データ読込手段101は、予め画像データが記録された入力メディア121や携帯端末122から画像データ21を取得し記憶部32に保持する。その他、例えばネットワークを介してオンラインにて画像データを入力する手段を備えるようにしてもよい。
【0041】
分割レイアウト手段102は、ユーザの選択指示に基づき、画像の配置を定めたレイアウトにおける各レイアウト領域に画像データ21を配置することにより、分割レイアウトされた画像データを新たに作成するものであり、分割レイアウトを対話的に行う対話型インタフェースプログラムと分割レイアウトプログラムによって実現される。分割レイアウト手段102は、画像データ21を分割レイアウトし作成した画像データを、画像データ21に追加して記憶部32に保存する。
【0042】
印刷手段103は、印刷を選択された画像データ21を印刷する高解像度カラープリンタであり、プリント物123を印刷、出力する。画像出力受付端末1は、印刷時間の短縮を図るため、複数台のプリンタを備えるようにしてもよい。
【0043】
課金手段104は、課金機を装備する。課金手段104は、利用者によるプリント物123の印刷注文に応じた料金を算出、表示し、利用者に入金を要求し現金による課金処理を行い、レシート124を発行し、つり銭125を利用者に返す。
【0044】
記憶部32には、画像データ21等が記憶される。画像データ21は、利用者によって読み込まれた、あるいは分割レイアウト等の画像編集を行い作成した画像データである。
【0045】
次に、図4のフローチャートを参照して、画像出力受付端末1の処理の概略について説明する。図4は、画像出力受付端末1の処理の概略を示すフローチャートである。
【0046】
画像出力受付端末1の制御部31は、モニタ44上にサービス内容、手順、案内等を示すメニュー画面(不図示)を表示し(ステップS501)、利用者にサービスの手順や内容等を選択させる。例えば、利用者は、各種の入力メディア121あるいは携帯端末122による入力方法や、支払い方法等を選択する。選択された情報は、記憶部32等に記憶される。
【0047】
利用者が入力メディア121をメディア投入口12に挿入あるいは携帯端末122を通信口13に挿入すると、画像出力受付端末1の制御部31は、各種メディア読取部41の入力メディア121に適合するメディア読取部あるいは通信部42を起動し、挿入された入力メディア121あるいは携帯端末122に記憶された画像データを読み込み、記憶部32に格納する(ステップS502)。
【0048】
画像出力受付端末1の制御部31は、例えば、記憶部32に格納された画像データ21のサムネイル画像の一覧をモニタ44に表示し、利用者に画像データ21の注文枚数の決定等を促すとともに、利用者の選択に応じて画像編集画面(不図示)等を表示するなどして、利用者の選択、指示により画像の編集、注文の決定等を行う(ステップS503)。
【0049】
利用者により注文が決定されると、画像出力受付端末1の制御部31は、課金手段104により課金処理を実行する(ステップS504)。すなわち、制御部31は、印刷注文に対する代金の合計金額を算出してモニタ44に表示する。
【0050】
利用者の入金が行なわれると、画像出力受付端末1の制御部31は、注文内容に応じた画像データ21の印刷をプリンタ48により実行する(ステップS505)。プリント物123は、プリント物取出口19に排出される。また、画像出力受付端末1の制御部31は、合計金額、注文内容などを印刷したレシート124をレシートジャーナ処理部(レシートプリンタ)47で印刷する。レシート124は、レシート取出口15から放出される。
【0051】
上記のステップS503において、ユーザは、画像編集として、画像データ21を用いて前述の分割レイアウトを行い、分割レイアウトされた画像データを新たに作成することが可能である。ユーザにより分割レイアウトを行なうことが選択されると、画像出力受付端末1の制御部31は、分割レイアウトを行なうための分割レイアウト画面600をモニタ44(タッチパネル付きディスプレイ11)に表示する。
【0052】
図5は、分割レイアウト画面600の一例を示す図である。分割レイアウト画面600上で、ユーザは各画像データ21を割り付けるレイアウトを決定することができる。レイアウトは、分割レイアウト処理において、画像データ21を配置する領域を定めるものである。
【0053】
分割レイアウト画面600では、画像データを割り付けるための種々のレイアウト601が選択可能に表示される。また、一連の処理過程における前画面に戻るための「前に戻る」ボタン602が表示される。
【0054】
画像出力受付端末1の制御部31は、モニタ44の各領域への接触を検出し、接触を検出した領域に対応する処理を行う。
【0055】
ここで、利用者は、各レイアウト601に触れることにより、レイアウト601の選択が可能である。制御部31は、いずれかのレイアウト601に利用者が触れたことを検出すると、対応するレイアウト601のレイアウト領域(画像を配置する領域)に割り付ける画像データ21を選択するための割付画面(不図示)を表示する。
【0056】
利用者は、割付画面において、レイアウト601の各レイアウト領域に割り付ける画像データ21を選択し決定することができる。利用者の選択に応じて、画像出力受付端末1の制御部31は、選択されたレイアウト601の各レイアウト領域の情報と当該レイアウト領域に割り付ける画像データ21の情報を紐付けてレイアウトデータ22としてRAM等に記憶し、これを元に、後述の手順にて、分割レイアウトされた画像データ21を作成し、記憶部32に記憶する。
【0057】
図6(a)はレイアウトデータ22の例である。図6(a)のレイアウトデータ22は、図6(b)に示す、田字状の4つのレイアウト領域にそれぞれ画像データ21(画像データA〜D)を割り付けることが選択されている場合の例である。レイアウトデータ22としては、レイアウト601の各レイアウト領域について、例えば、識別情報(領域No.)、位置情報、および割り付ける画像データ21の情報が紐付けて記憶される。
図6(a)においては、位置情報として、矩形状の各領域の左上および右下の座標値を記憶しているが、これに限ることはない。各領域の位置情報は、領域の位置、形状、大きさ等を表現できる限りにおいて別の情報であってもよい。
【0058】
レイアウトデータ22に基づき、制御部31が分割レイアウトされた画像データを作成する処理の流れについて、図7〜図9を用いて説明する。ここでは、図6に示した、画像データ21(A〜D)を田字状に配置するレイアウトデータ22より、分割レイアウトされた画像データを作成する処理について説明する。
【0059】
図7に示すように、画像出力受付端末1の制御部31は、まず、レイアウトデータ22を参照して、各レイアウト領域に割り付ける画像データ21(図6の画像データA〜D)を取得する(ステップS601)。
【0060】
次に、画像出力受付端末1の制御部31は、レイアウトデータ22に基づき、図8(a−1)に示すように、画像データ21を対応するレイアウト領域61aに配置し割り付ける(ステップS602)。各レイアウト領域61aは、全体で、1枚分のプリント物に対応するプリント物領域61を形成している。割り付けの際、画像データ21はレイアウト領域61aのサイズに合わせて縮小され、画像データ21の中心62が各レイアウト領域61aの中心と一致するように配置される。
【0061】
次に、制御部31は、例えばレイアウトデータ22のレイアウト領域61aの位置情報を参照することにより、画像データ21を割り付けているレイアウト領域61aの上端部もしくは下端部が用紙端(プリント物領域61の端部)にあたるかを判定する(ステップS603)。例えば、図6のレイアウトデータ22において、レイアウト領域61aの位置情報である左上座標が用紙上端であることを示す場合に、上端が用紙端にあたると判定される。
【0062】
レイアウト領域61a(画像データ21)の上端部もしくは下端部が用紙端に対応すると判定される場合(ステップS603のYES)、制御部31は、図8(a−2)に示すように、レイアウト領域61aに割り付けている画像データ21(画像データA)について、縦方向のサイズ拡張を行なう(ステップS604)。
【0063】
このサイズ拡張は、プリント物領域61の外周部に所定幅の領域を付加したサイズ(印刷データ領域63のサイズ)を有する分割レイアウト後の画像データを作成するために行なわれる。
サイズ拡張の際は、割り付けている画像データ21の縦方向のサイズを、対応するレイアウト領域61a(画像データ21)の上部と下部に上記所定幅の拡張領域21aを付与した縦方向のサイズとするように、割り付けている画像データ21から画像データ21’(画像データA’)を作成する。
【0064】
例えば、割り付けている画像データ21の画像を縦方向に拡大して、上部および下部が上記の拡張領域21aに対応する画像データ21’を作成する。上部と下部で同じ幅だけ拡張するので、画像データ21’の中心62がレイアウト領域61aの中心と一致した状態が維持される。
【0065】
なお、各レイアウト領域61aの上端部および下端部が用紙端に対応すると判定されない場合(ステップS603のNO)、上記ステップS604の処理は行われない。
【0066】
また、制御部31は、例えばレイアウトデータ22のレイアウト領域61aの位置情報を参照することにより、画像データ21または画像データ21’を割り付けているレイアウト領域61aの左端部もしくは右端部が用紙端(プリント物領域61の端部)にあたるかを判定する(ステップS605)。例えば、図6のレイアウトデータ22において、レイアウト領域61aの位置情報である左上座標が用紙左端であることを示す場合に、左端が用紙端にあると判定される。
【0067】
レイアウト領域61a(画像データ21または画像データ21’)の左端部もしくは右端部が用紙端に対応すると判定される場合(ステップS605のYES)、制御部31は、図8(a−3)に示すように、レイアウト領域61aに割り付けている画像データ21(画像データA、ステップS603でNOの場合)または画像データ21’(画像データA’、ステップS603でYESの場合))について、ステップS604と同様の方法で、横方向のサイズ拡張を行なう(ステップS606)。
【0068】
即ち、プリント物領域61の外周部に所定幅の領域を付加したサイズ(印刷データ領域63のサイズ)を有する分割レイアウト後の画像データを作成するため、割り付けている画像データ21または画像データ21’の横方向のサイズを、対応するレイアウト領域61a(画像データ21または画像データ21”)の左部と右部に上記所定幅の拡張領域21bを付与した横方向のサイズとするように、割り付けている画像データ21または画像データ21’から画像データ21”(画像データA”)を作成する。
【0069】
例えば、割り付けている画像データ21または画像データ21’の画像を横方向に拡大して、左部および右部が上記の拡張領域21bに対応する画像データ21”を作成する。左部と右部で同じ幅だけ拡張するので、画像データ21”の中心62がレイアウト領域61aの中心と一致した状態が維持される。
【0070】
なお、各レイアウト領域61aの左端部および右端部が用紙端に対応すると判定されない場合(ステップS605のNO)、上記ステップS605の処理は行われない。
【0071】
全ての画像データ(図6の画像データA〜D)の割付を行なうまで(ステップS607のNO)、上記ステップS601〜ステップS606の処理を繰り返し、図8(a−4)に示す、分割レイアウトされた画像データを作成する。この画像データは、新たな画像データ21として記憶部32に記憶される。画像データのサイズは、プリント物領域61の外周部に所定幅の領域を付加したサイズとなっており、印刷時の画像データのサイズである印刷データ領域63のサイズとなっている。
【0072】
上記の割付を行なう際、各レイアウト領域61aに割り付けた画像データの拡張を行うので、一方のレイアウト領域61aに割り付けた画像データと他方のレイアウト領域61aに割り付けた画像データの間で重複が発生する領域がある。この重複領域については、それが発生した箇所に応じて、どちらかの画像データを優先する(どちらかの画像データの画素値とする)重複処理が行われる。
【0073】
例えば、図9は、隣り合うレイアウト領域61aに割り付けられ、縦横の拡張処理が行われた2つの画像データ21”(画像データA”と画像データB”)が、画像データ21”の横方向の境界部である重複領域65で重複している例である。
【0074】
重複処理においては、重複領域65でレイアウト領域61aにある部分65aについては、どのレイアウト領域61aにあるかに応じて、そのレイアウト領域61aに割り付けられている画像データを優先し、当該部分65aの画素値が当該画像データの画素値となるようにする。例えば図9において、重複領域65の部分67aは、画像データA”のレイアウト領域61aにあるので、画像データA”の画素値となる。一方、部分69aは画像データB”のレイアウト領域61aにあるので、画像データB”の画素値となる。
【0075】
また、重複領域65でレイアウト領域61aに無い(拡張部分どうしが重複する)部分65bについては、どのレイアウト領域61a側に有るか(どのレイアウト領域61aにより近いか)に応じていずれかの画像データを優先し、当該部分65bの画素値が当該画像データの画素値となるようにする。例えば図9において、重複領域65の部分67bは、画像データA”のレイアウト領域61aにより近いので、画像データA”の画素値となる。一方、部分69bは画像データB”のレイアウト領域61aにより近いので、画像データB”の画素値となる。
【0076】
このようにして、全ての画像データの割付処理を行うと(ステップS607のYES)、分割レイアウト処理を終了する。分割レイアウトして作成された画像データは、印刷データ領域63のサイズを有し、記憶部32に記憶され、利用者の選択に応じてプリントされる。
【0077】
図8(a−4)に示す画像データのプリントを、図14で示した手順で行い得られた印刷物が図8(a−5)である。当該プリント物のサイズは、印刷データ領域63のサイズに対して前述の所定幅部分がカットされた、プリント物領域61のサイズとなっている。上記の処理においては、最終的なプリント物のサイズが、レイアウト領域61aにより構成されるプリント物領域61のサイズとなっており、かつ上記の処理においてレイアウト領域61aの中心と割り付けられている画像データの中心が一致した状態が維持されていたので、出力されたプリント物でも中心がずれることがなく、不自然に移ることがない。
【0078】
一方で上記の処理を行わずに分割レイアウトを行った例が図8(b−1)に示す画像データであり、1枚分のプリント物領域61を構成するレイアウト領域に、対応する画像データを割り付けた後、プリント物領域61を拡大して印刷データ領域63のサイズとした例、あるいは画像データを割り付ける各レイアウト領域が印刷データ領域63を構成する例である。前述したが、この画像データのプリントを図14に示した手順で行なうと、図8(b−2)に示すプリント物では、例えば左上の画像について上辺と左辺の所定幅部分が省かれ、中心62が元の画像データに対して左上に移動し、不自然に見える可能性がある。
【0079】
なお、上記図8(a−1)〜(a−4)に示すように、レイアウト領域61aの中心と割り付けられている画像データの中心が一致して配置され、かつ、各レイアウト領域61aの上端部または下端部が、プリント物領域61の端部にあたる場合には、割り付けられている画像データの縦方向のサイズをレイアウト領域61aの上部および下部に所定幅の領域を付与した縦方向のサイズとし、各レイアウト領域61aの左端部または右端部が、プリント物領域61の端部にあたる場合には、割り付けられている画像データの横方向のサイズをレイアウト領域61aの左部および右部に所定幅の領域を付与した横方向のサイズとすることにより、分割レイアウトされた新たな画像データのサイズが、プリント物領域61の外周部に所定幅の領域を加えたサイズとなっており、かつ上記の重複処理が行われている限りにおいて、分割レイアウト後の画像データの作成方法は上記したものに限ることはない。
【0080】
例えば上記の拡張処理後の画像データのサイズをレイアウトデータ22等により予め計算しておき、当該拡張処理後のサイズに画像データを縮小した後に、当該画像データの中心がレイアウト領域61aの中心に一致するように割り付けるとともに、重複部分の処理を上記したように行い分割レイアウト後の画像データを作成してもよい。
【0081】
なお、画像出力受付端末は、プリンタを内蔵するものに限らず、ネットワークを介してプリンタサーバと接続し、例えば店頭において注文受付のみを行なうものでもよい。その例が図10〜図13に示す画像プリントシステム100の画像出力受付端末1aである。なお、図1〜3等で説明したものと同様の機能を有する要素については、同じ番号を付し、説明を省略する。
【0082】
図10は、画像出力受付端末1aの外観斜視図である。
図10に示すように、画像出力受付端末1aの上部正面に、タッチパネル付ディスプレイ11が配置されている。タッチパネル付ディスプレイ11の下部には、メディア投入口12、通信口13、レシート取出口15が設けられる。
【0083】
図11は、画像出力受付端末1aのハードウエアの構成例を示すブロック図である。
画像出力受付端末1aは、コンピュータ30、各種メディア読取部41、通信部42、シャッタ43、モニタ(タッチパネル付)44、レシートジャーナル処理部(レシートプリンタ)47等を備える。
【0084】
コンピュータ30は、制御部31、記憶部32、入出力部33、通信部34等から構成され、各種メディア読取部41、通信部42、シャッタ43、モニタ44、レシートジャーナル処理部47を制御する。
【0085】
ここで、通信部34は、通信制御装置、通信ポート等を有し、画像出力受付端末1aとネットワーク9間の通信を媒介する通信インタフェースである。通信部34は、ネットワーク9を介して、画像出力受付端末1aとプリンタサーバ3間の通信制御を行う。
【0086】
また、レシートジャーナル処理部47で印刷されるレシートは、プリント物を受け取るための引換券として用いることも可能である。
【0087】
図12は、プリンタサーバ3のハードウエアの構成例を示すブロック図である。
プリンタサーバ3は、制御部51、記憶部52、メディア入出力部(ドライブ装置)53、通信制御部(通信制御装置、通信ポート等)54、入力部(キーボード、ポインティングデバイス等)55、表示部56、通信用I/F部57等がバス59で接続されて構成される。
【0088】
制御部51は、CPU、ROM、RAM等で構成され、記憶部52に格納されたプログラムに従って、各装置を駆動制御する。
記憶部52は、HDD(ハードディスクドライブ)であり、制御部51が実行するプログラム、プログラム実行に必要なデータ、OS等が格納される。プログラムに関しては、OSに相当する制御プログラムや、後述する印刷データ受信手段131、印刷制御手段132を実現するためのプログラム等が格納されている。
【0089】
メディア入出力部53は、データの入出力を行い、例えば、CDドライブ(−ROM、−R、−RW等)、DVDドライブ(−ROM、−R、−RW等)、MOドライブ等のメディア入出力装置等を有する。
通信制御部54は、通信制御装置、通信ポート等を有し、プリンタサーバ3による通信を媒介する通信インタフェースであり、ネットワーク9を介して、プリンタサーバ3と、画像出力受付端末1a間の通信制御を行う。
【0090】
入力部55は、データの入力を行い、例えば、タッチパネル、キーボード、マウス等のポインティングデバイス等の入力装置を有し、操作指示、動作指示、データ入力等を行うことができる。
【0091】
表示部56は、液晶パネル等のディスプレイ装置等を有する。
通信用I/F部57は、プリンタサーバ3とプリンタ5間の通信を行うためのインタフェースである。
バス59は、各装置間の制御信号、データ信号等の授受を媒介する経路である。
【0092】
プリンタ5は、画像データ21の印刷出力処理を行う。プリンタ5は複数台のプリンタであってもよく、この場合印刷時間の短縮を図ることができる。
【0093】
図13は、画像出力受付端末1aおよびプリンタサーバ3等からなる画像プリントシステム100のシステム構成図である。
【0094】
図13に示すように、画像プリントシステム100は、1または複数の画像出力受付端末1a、プリンタサーバ3、1または複数のプリンタ5が、ネットワーク9等を介して接続されて構成される。
【0095】
ネットワーク9は、インターネット、ローカルエリアネットワーク(LAN)等のネットワークであり、有線、無線を問わない。
【0096】
画像出力受付端末1aは、画像データ読込手段101、分割レイアウト手段102、課金手段104等のほか、印刷データ送信手段130を備える。
【0097】
印刷データ送信手段130は、記憶部32に記憶されている画像データ21のうち印刷注文が行なわれたものをネットワーク9を介してプリンタサーバ3に送信する。
【0098】
また、利用者は、必要に応じて課金手段104が発行するレシート124を提示して印刷料金の支払いを行い、プリント物を受け取る。なお、課金手段104は、画像出力受付端末1と同様、課金機を装備し、利用者に入金を要求して現金による課金処理を備えるようにしてもよい。
【0099】
プリンタサーバ3は、印刷データ受信手段131、印刷制御手段132等を有する。
印刷データ受信手段131は、画像出力受付端末1aから印刷する画像データ21を受信し、記憶部52に格納する。
印刷制御手段132は、印刷する画像データ21をプリンタ5に転送する。
【0100】
プリンタ5は、画像データを印刷する高解像度カラープリンタであり、画像データ21を印刷し、プリント物123を出力する。熱転写プリンタあるいはインクジェット型など、プリンタの方式は問わない。また、プリンタ5の台数も複数としてよい。
【0101】
画像プリントシステム100に係る処理では、画像出力受付端末1aでは注文受付のみを行い、画像データ21の印刷は、別に設けたプリンタ5で行なう。ユーザは料金を支払いプリント物を受け取る。
【0102】
このため、図4における課金処理(ステップS504)ではモニタ44にプリント料金が表示され、入金を行なわずユーザの決定によりレシートのみ排出される。また、図4における印刷処理(ステップS505)では、印刷データ送信手段130により印刷注文された画像データ21がプリンタサーバ3に送信され、別に設けたプリンタ5により、画像データ21の印刷が行なわれる。
【0103】
但し、それ以外の画像出力受付端末1aにおける処理については、図4を用いて説明したものと同様である。図7に示した分割レイアウト処理についても同様に行われる。
【0104】
従って、本実施形態の画像出力受付端末1aでも、先に説明した画像出力受付端末1と同様の効果が得られる。
【0105】
以上、添付図面を参照しながら、本発明に係る画像出力受付端末等の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【符号の説明】
【0106】
1、1a………画像出力受付端末
21………画像データ
22………レイアウトデータ
102………分割レイアウト手段
600………分割レイアウト画面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像データの印刷出力を受け付ける画像出力受付端末であって、
画像データを記憶する記憶手段と、
画像を配置する領域を定めたレイアウトの各レイアウト領域に対応するように前記画像データの画像を配置する分割レイアウトを行い、新たな画像データを作成する分割レイアウト作成手段と、
を具備し、
前記分割レイアウト作成手段は、前記画像データの画像の中心を前記レイアウト領域の中心に合わせて配置するとともに、前記画像データを配置するレイアウト領域の上端部または下端部が、印刷時の1枚分のプリント物に対応する領域の端部にあたる場合には、前記画像データの縦方向のサイズを前記レイアウト領域の上部および下部に所定幅の領域を付与した縦方向のサイズとし、前記画像データを配置するレイアウト領域の左端部または右端部が、印刷時の1枚分のプリント物に対応する領域の端部にあたる場合には、前記画像データの横方向のサイズを前記レイアウト領域の左部および右部に所定幅の領域を付与した横方向のサイズとすることにより、前記画像データが分割レイアウトされた新たな画像データのサイズを、前記印刷時の1枚分のプリント物に対応する領域の外周部に前記所定幅の領域を加えたサイズとすることを特徴とする画像出力受付端末。
【請求項2】
前記分割レイアウト作成手段は、前記画像データ間で重複する重複部分が前記レイアウト領域にある場合、前記重複部分の画素値を前記レイアウト領域に対応する画像データの画素値とし、前記重複部分が前記レイアウト領域にない場合、前記重複部分の画素値を、前記重複部分により近いレイアウト領域に対応する画像データの画素値とすることを特徴とする請求項1記載の画像出力受付端末。
【請求項3】
画像データを記憶する記憶手段を有する画像出力受付端末により、印刷出力する画像データを作成する出力画像作成方法であって、
画像を配置する領域を定めたレイアウトの各レイアウト領域に対応するように前記画像データの画像を配置する分割レイアウトを行い、新たな画像データを作成する分割レイアウト作成ステップを具備し、
前記分割レイアウト作成ステップでは、前記画像データの画像の中心を前記レイアウト領域の中心に合わせて配置するとともに、前記画像データを配置するレイアウト領域の上端部または下端部が、印刷時の1枚分のプリント物に対応する領域の端部にあたる場合には、前記画像データの縦方向のサイズを前記レイアウト領域の上部および下部に所定幅の領域を付与した縦方向のサイズとし、前記画像データを配置するレイアウト領域の左端部または右端部が、印刷時の1枚分のプリント物に対応する領域の端部にあたる場合には、前記画像データの横方向のサイズを前記レイアウト領域の左部および右部に所定幅の領域を付与した横方向のサイズとすることにより、前記画像データが分割レイアウトされた新たな画像データのサイズを、前記印刷時の1枚分のプリント物に対応する領域の外周部に前記所定幅の領域を加えたサイズとすることを特徴とする出力画像作成方法。
【請求項4】
コンピュータを請求項1または請求項2に記載の画像出力受付端末として機能させるためのプログラム。
【請求項5】
コンピュータを請求項1または請求項2に記載の画像出力受付端末として機能させるためのプログラムを記憶した記憶媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2012−147081(P2012−147081A)
【公開日】平成24年8月2日(2012.8.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−1933(P2011−1933)
【出願日】平成23年1月7日(2011.1.7)
【出願人】(000002897)大日本印刷株式会社 (14,506)
【Fターム(参考)】