説明

画像出力受付端末および方法、並びにプログラム

【課題】利用者にとって操作し易い画像出力サービス案内画面を表示することが可能な画像出力受付端末等を提供する。
【解決手段】画像出力受付端末は、タッチパネル付ディスプレイにメディア選択画面を表示する。メディア選択画面には、利用する入力メディアを選択するためのメディア表示エリア81が表示されている。このメディア表示エリア81には、「メディアA」、「メディアB」、・・・「メディアH」の8種類の入力メディアの選択ボタンが表示されており、選択中の「メディアH」選択ボタン82が強調表示(表示領域が大きく)されている。これらの選択ボタンは、入力メディアの概観を表わす画像および名称を含んでいる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、利用者が所有する記憶媒体や携帯端末などに記憶されている画像データの印刷を受け付ける画像出力受付端末に関し、特に、利用者にとって操作し易い画像出力サービス案内画面を表示することが可能な画像出力受付端末等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、利用者が所有する記憶媒体に記憶されている画像データの印刷を行う画像プリントシステムが広く普及している。利用者は、画像プリントシステムの画像出力受付端末を操作することにより、デジタルカメラ等で撮影した画像を印刷することができる。
【0003】
利用者に提供される画像出力サービス案内画面は、各社で異なるが、例えば、特許文献1には、タッチパネル式の画像出力サービス案内画面が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−102208号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、利用者は、画像出力受付端末を操作する際、所有する記憶媒体を、正しい挿入口に、正しい方向で挿入する必要がある。しかしながら、現在普及している記憶媒体の種類が豊富であるため、利用者は、多くの挿入口の中から、所望の挿入口を見つけ、かつ、正しい方向で挿入しなければならず、操作に手惑うという課題があった。
【0006】
本発明は、前述した問題点に鑑みてなされたもので、その目的とすることは、利用者にとって操作し易い画像出力サービス案内画面を表示することが可能な画像出力受付端末および方法、並びに、そのプログラムである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前述した目的を達成するために、第1の発明は、記憶媒体、携帯端末、あるいはネットワークを介して接続された外部装置に記憶されている画像データの印刷を受け付ける画像出力受付端末において、前記記憶媒体、前記携帯端末、および前記外部装置をそれぞれ識別することが可能なオブジェクトの表示を制御する第1の表示制御手段と、前記第1の表示制御手段により表示が制御されている複数の前記オブジェクトのうち、利用者の指示に応じて選択された所定のオブジェクトを強調表示するように制御する第2の表示制御手段とを備えることを特徴とする画像出力受付端末である。第1の発明によって、利用者にとって操作し易い画像出力サービス案内画面を表示することができる。
【0008】
複数の前記オブジェクトは、前記記憶媒体、前記携帯端末、および前記外部装置の概観をそれぞれ表わす画像である。
これにより、記憶媒体、携帯端末、および外部装置の本体のイメージに近いオブジェクトを表示することができる。
【0009】
複数の前記オブジェクトは、前記記憶媒体、前記携帯端末、および前記外部装置の名称をそれぞれ含む。
これにより、より視認性を向上させたオブジェクトを表示することができる。
【0010】
前記第1の制御手段は、複数の前記オブジェクトを所定の順序にて整列させて表示する。
これにより、利用者にとって操作し易い画像出力サービス案内画面を表示することができる。
【0011】
前記第2の表示制御手段は、選択された前記所定のオブジェクトの表示領域を大きくするように制御する。
これにより、利用者が選択したオブジェクトの視認性を向上させることができる。
【0012】
前記第2の表示制御手段は、選択された前記所定のオブジェクトの表示領域を大きくし、かつ、複数の前記オブジェクトの中心となるように配置し、選択された前記所定のオブジェクト以外の他のオブジェクトの表示領域を小さくするように制御する。
これにより、利用者が選択したオブジェクトの視認性を向上させることができる。
【0013】
前記第2の表示制御手段は、選択された前記所定のオブジェクトのコントラストを高くし、選択された前記所定のオブジェクト以外の他のオブジェクトのコントラストを低くする。
これにより、利用者が選択したオブジェクトの視認性を向上させることができる。
【0014】
前記第2の表示制御手段により強調表示された前記所定のオブジェクトが利用者の指示に応じて選択された場合、前記記憶媒体、前記携帯端末、または前記外部装置に応じた画像出力サービス案内画面を表示する。
これにより、利用者にとって操作し易い画像出力サービス案内画面を表示することができる。
【0015】
第2の発明は、記憶媒体、携帯端末、あるいはネットワークを介して接続された外部装置に記憶されている画像データの印刷を受け付ける画像出力受付端末の画像出力受付方法において、前記記憶媒体、前記携帯端末、および前記外部装置をそれぞれ識別することが可能なオブジェクトの表示を制御する第1の表示制御ステップと、前記第1の表示制御ステップで表示が制御された複数の前記オブジェクトのうち、利用者の指示に応じて選択された所定のオブジェクトを強調表示するように制御する第2の表示制御ステップとを含むことを特徴とする画像出力受付方法である。
【0016】
第3の発明は、記憶媒体、携帯端末、あるいはネットワークを介して接続された外部装置に記憶されている画像データの印刷を受け付けるコンピュータにより読み取り可能な形式で記述されたプログラムであって、前記記憶媒体、前記携帯端末、および前記外部装置をそれぞれ識別することが可能なオブジェクトの表示を制御する第1の表示制御ステップと、前記第1の表示制御ステップで表示が制御された複数の前記オブジェクトのうち、利用者の指示に応じて選択された所定のオブジェクトを強調表示するように制御する第2の表示制御ステップとを含む処理をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0017】
本発明により、利用者にとって操作し易い画像出力サービス案内画面を表示することが可能な画像出力受付端末および方法、並びに、そのプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像出力受付端末の外観斜視図である。
【図2】画像出力受付端末のハードウエアの構成例を示すブロック図である。
【図3】画像出力受付端末の処理を説明するフローチャートである。
【図4】図3に続くフローチャートである。
【図5】待ち受け画面の表示例を示す図である。
【図6】入力方法選択画面の表示例を示す図である。
【図7】メディア選択画面の表示例を示す図である。
【図8】同意画面の表示例を示す図である。
【図9】メディアの挿入ガイダンス画面の表示例を示す図である。
【図10】サービス選択画面の表示例を示す図である。
【図11】メディア選択画面の他の表示例を示す図である。
【図12】メディアの挿入ガイダンス画面の他の表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0020】
図1は、本発明の実施の形態に係る画像出力受付端末1の外観斜視図である。
【0021】
画像出力受付端末1は、店頭において、入力メディア(記憶媒体)や携帯端末に記憶されている画像データの印刷を受け付け、印刷を行う端末である。画像出力受付端末1は、予め画像データが記憶された入力メディアや携帯端末(いずれも不図示)から画像データを取得し、内部に保持する。
【0022】
入力メディアは、例えば、DVD-ROM/CD-ROM/CD-R/CD-RW、コンパクトフラッシュ(登録商標)、SD(Secure Digital)カード、ミニSDカード、マイクロSDカード、xD−ピクチャーカード、Smart Media(登録商標)、MEMORY STICK(登録商標)、USB(Universal Serial Bus)メモリ等である。
【0023】
携帯端末は、例えば、スマートフォン、iPhone(登録商標)、カメラ付き携帯電話機、ipad(登録商標)、携帯型パーソナルコンピュータ等である。
【0024】
画像出力受付端末1の上部正面には、タッチパネル付ディスプレイ11が配置されている。タッチパネル付ディスプレイ11は、操作の案内、操作の状況、読み込んだ画像データ等を表示するとともに、利用者からの指示を受け付ける。利用者は、タッチパネル付ディスプレイ11を介して、印刷注文する画像データの選択、画像データの画像処理の指示等を行う。
【0025】
タッチパネル付ディスプレイ11の下部には、メディア投入口12および通信口13が設けられている。メディア投入口12は、各メディアの挿入口であり、複数の挿入口が1箇所にまとめて配置されている。通信口13は、各携帯端末と通信を行うための通信ポートであり、複数の通信ポート(赤外線ポートやUSB(Universal Serial Bus)ポートなど)が1箇所にまとめて配置されている。
【0026】
画像出力受付端末1の下段部の前面板14には、レシート取出口15、硬貨投入口16および紙幣挿入口17のような料金投入口、つり銭返却口18、プリント物取出口19、ドア開閉キー20、メンテナンスキー21等が設けられている。
【0027】
レシート取出口15、硬貨投入口16、紙幣挿入口17、つり銭返却口18は、利用者によるプリント物の注文内容に応じた入金を要求する課金手段として機能する。利用者は、硬貨投入口16に硬貨を投入したり、紙幣挿入口17に紙幣を挿入したりすることにより、プリント物の料金を支払う。つり銭がある場合には、つり銭返却口18から放出される。また、料金徴収後、徴収金額や注文内容等が印刷されたレシートがレシート取出口15から放出される。
【0028】
プリント物取出口19には、画像出力受付端末1の筐体内に設置される複数のプリンタにより印刷されたプリント物が排出される。ドア開閉キー20は、画像出力受付端末1の前面板14を開閉するためのキーである。メンテナンスキー21は、利用者が画像出力受付端末1を利用可能な運転モードと、管理者が画像出力受付端末1のメンテナンスや設定、レシートの再印刷等を行う管理モードを切り替えるためのキーである。
【0029】
次に、画像出力受付端末1の基本的動作について説明する。
【0030】
画像出力受付端末1は、入力メディアから読み込んだ画像データを液晶ディスプレイ等のタッチパネル付ディスプレイ11に表示する。利用者は、タッチパネル付ディスプレイ11に設けられたタッチパネルにより、入力メディアや携帯端末等から読み込んだ画像の中から印刷注文する画像を選択し、印刷の実行を指示すると、画像出力受付端末1内のコンピュータが複数の内部プリンタに画像データを転送する。
【0031】
画像出力受付端末1は、利用者にプリント物の印刷注文に応じた料金を算出、表示し、必要に応じてレシートプリンタによりレシート(引換券)を発行し、利用者に支払いを要求する。画像出力受付端末1は、課金手段により利用者の入金が完了すると、印刷データの印刷を開始する。印刷されたプリント物は、プリント物取出口19から排出され、利用者に提供される。
【0032】
なお、画像出力受付端末1は、料金算出、レシート(引換券)の発行を行うだけでなく、課金機を装備しているため、利用者に入金を要求して現金による課金処理を行うようにすることもできる。
【0033】
図2は、画像出力受付端末1のハードウエアの構成例を示すブロック図である。
【0034】
コンピュータ30は、制御部31、記憶部32、入出力部33、通信部34等から構成され、各種メディア読取部41、通信部42、モニタ43、コインメック44、ビルバリ45、レシートジャーナル処理部46、および複数のプリンタ47を制御する。
【0035】
制御部31は、プログラムの実行を行うCPU(Central processing Unit)と、プログラム命令あるいはデータ等を格納するためのRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等で構成される。制御部31は、記憶部32等に格納されたプログラムに従って、バス35を介して接続された各装置を制御する。
【0036】
記憶部32には、制御部31が実行するプログラム、プログラム実行に必要なデータ、OS(Operating System)等が格納される。プログラムは、例えば、画像入力プログラム、課金処理プログラム、レシート印刷処理プログラム、保守プログラム等である。データは、例えば、画像データや印刷データ等である。
【0037】
プログラムのコードは、制御部31により必要に応じて読み出され、RAMに移され、CPUに読み出されて各種機能として実行される。
【0038】
入出力部33は、記憶部32に格納されているプログラム等の更新や、画像出力受付端末1の設定等を行うメンテナンス時に用いられる。
【0039】
通信部34は、通信制御装置、通信ポート等を有し、画像出力受付端末1と図示せぬネットワーク間の通信を媒介する通信インターフェースである。通信部34は、ネットワークを介して画像出力受付端末1と他の外部装置(例えば、後述するオンラインサイト)間の通信制御を行う。
【0040】
各種メディア読取部41は、メディア投入口12の各メディアの挿入口に対応して画像出力受付端末1内部に設けられ、挿入された入力メディアに予め記憶されている画像データを読み込む。通信部42は、通信口13の各通信ポートに対応して設置されており、通信中の携帯端末に予め記憶されている画像データを読み込む。
【0041】
モニタ43は、タッチパネル付ディスプレイ11である。
【0042】
コインメック44、ビルバリ45、レシートジャーナル処理部46は、課金機能の役割を果たす。コインメック44は、硬貨投入口16に対応して画像出力受付端末1内部に設けられ、硬貨の入出力を管理する。ビルバリ45は、紙幣挿入口17に対応して画像出力受付端末1内部に設けられ、紙幣の入出力を管理する。
【0043】
レシートジャーナル処理部46は、レシート取出口15に対応して画像出力受付端末1内部に設けられ、利用者の徴収金額や注文内容に応じたレシートを印刷する。
【0044】
複数のプリンタ47は、プリント物取出口19に対応して画像出力受付端末1内部に設けられ、プリント物を印刷する。複数のプリンタ47は、画像データを印刷する高解像度カラープリンタであり、熱転写プリンタあるいはインクジェット型など、プリンタの方式は特に問わない。
【0045】
なお、複数のプリンタ47は、画像出力受付端末1内部に設けられ、そこで印刷が行われるが、これに限らず、例えば、通信部34およびネットワークを介して接続されたプリンタサーバに画像データを転送し、そこで印刷を行わせることも勿論可能である。
【0046】
次に、図3および図4のフローチャートを参照して、画像出力受付端末1の処理について説明する。この処理は、画像出力受付端末1が起動中、常に実行されているものである。なお、画像出力受付端末1の起動中に表示される各画面を総称して、本発明では「画像出力サービス案内画面」と呼ぶ。
【0047】
ステップS1において、画像出力受付端末1の制御部31は、タッチパネル付ディスプレイ11に待ち受け画面を表示する。
【0048】
図5は、待ち受け画面の表示例を示す図である。図5に示すように、待ち受け画面には、画像出力受付端末1の概観を表わす画像、および、利用者が利用可能な入力メディアや携帯端末の概観を表わす画像が表示されている。利用者は、待ち受け画面において、「スタート」ボタン61を押下すると、画像出力サービス案内画面へと進むことができる。
【0049】
図3の説明に戻る。ステップS2において、画像出力受付端末1の制御部31は、利用者により、図5に示した待ち受け画面で「スタート」ボタン61が押下されたか否かを判定し、「スタート」ボタン61が押下されるまで待機する。そして、ステップS2において、画像出力受付端末1の制御部31は、「スタート」ボタン61が押下されたと判定した場合、ステップS3に進み、タッチパネル付ディスプレイ11に入力方法選択画面を表示する。
【0050】
図6は、入力方法選択画面の表示例を示す図である。図6に示すように、入力方法選択画面には、画像の入力方法を選択するための選択ボタンとして、「デジタルメディア」選択ボタン71、「オンラインサイト」選択ボタン72、「赤外線」選択ボタン73、「携帯端末」選択ボタン74、および「Bluetooth(登録商標)」選択ボタン75が一覧表示されている。これらの選択ボタンは、入力メディアや携帯端末などの概観を表わす画像およびそれらの名称を含んでおり、本発明では、総称して「オブジェクト」とも呼ぶ。
【0051】
また、入力方法選択画面には、前画面に戻ることが可能な「戻る」ボタン76、および、つり銭切れを視覚的に確認することが可能な画像も表示されている。
【0052】
利用者は、図6に示す入力方法選択画面において、利用する入力方法の選択ボタンを押下すると、次の画像出力サービス案内画面へと進むことができる。また利用者は、「戻る」ボタン76を押下すると、図5に示した待ち受け画面に戻ることができる。
【0053】
図3の説明に戻る。ステップS4において、画像出力受付端末1の制御部31は、利用者により、図6に示した入力方法選択画面で「デジタルメディア」選択ボタン71が選択(押下)されたか否かを判定し、「デジタルメディア」選択ボタン71が選択されたと判定した場合、ステップS5に進み、タッチパネル付ディスプレイ11にメディア選択画面を表示する。
【0054】
図7は、メディア選択画面の表示例を示す図である。図7に示すように、メディア選択画面には、利用する入力メディアを選択するためのメディア表示エリア81が表示されている。このメディア表示エリア81には、「メディアA」、「メディアB」、・・・「メディアH」の8種類の入力メディアの選択ボタンが表示されており、選択中の「メディアH」選択ボタン82が強調表示(表示領域が大きく)されている。これらの選択ボタンは、入力メディアの概観を表わす画像および名称を含んでおり、上述したように、本発明では、「オブジェクト」と呼ぶ。選択ボタンの表示順序は、例えば、名称順、あるいは利用頻度の高い順である。
【0055】
また、メディア選択画面には、選択ボタンを選択するためのスクロールボタン83R、83L、および、選択を決定するための「決定」ボタン84、注文をキャンセルすることが可能な「注文をやめる」ボタン85も表示されている。
【0056】
利用者は、図7に示すメディア選択画面において、利用する入力メディアの選択ボタンを、スクロールボタン83R、83Lを用いて選択し、「決定」ボタン84を押下することで、次の画像出力サービス案内画面へと進むことができる。また利用者は、「注文をやめる」ボタン85を押下すると、図5に示した待ち受け画面に戻ることができる。
【0057】
図3の説明に戻る。ステップS6において、画像出力受付端末1の制御部31は、利用者により、図7に示したメディア選択画面で所定のメディアに対応する選択ボタンが選択されたか否かを判定し、所定のメディアに対応する選択ボタンが選択されていないと判定した場合、ステップS7に進む。
【0058】
ステップS7において、画像出力受付端末1の制御部31は、利用者によりキャンセルされたか否か、すなわち、図7に示したメディア選択画面で「注文をやめる」ボタン85が押下されたか否かを判定し、キャンセルされていないと判定した場合、ステップS6に戻る。一方、画像出力受付端末1の制御部31は、利用者により「注文をやめる」ボタン85が押下されたと判定した場合、ステップS1に戻り、図5に示した待ち受け画面を再び表示する。
【0059】
ステップS6において、画像出力受付端末1の制御部31は、所定のメディアに対応する選択ボタンが選択されたと判定した場合、ステップS8に進み、タッチパネル付ディスプレイ11に同意画面を表示する。
【0060】
図8は、同意画面の表示例を示す図である。図8に示すように、同意画面には、画像出力サービスを受けるにあたっての注意事項が、図6に示した入力方法選択画面で選択された入力方法に応じた内容で表示されている。また、同意画面には、注意事項に同意するための(画像出力サービスを受けるための)「同意する」ボタン91、注意事項に同意できない場合の「同意しない」ボタン92、注文をキャンセルすることが可能な「注文キャンセル」ボタン93も表示されている。
【0061】
利用者は、図8に示す同意画面において、注意事項に同意する場合には、「同意する」ボタン91を押下することで、次の画像出力サービス案内画面へと進むことができる。また利用者は、注意事項に同意することができない場合には、「同意しない」ボタン92を押下することで、図5に示した待ち受け画面に戻ることができる。さらに利用者は、「注文キャンセル」ボタン93を押下した場合にも図5に示した待ち受け画面に戻ることができる。尚、「同意しない」ボタン92を押下した場合には、図6に示した入力方法選択画面に戻るように構成しても良い。
【0062】
図3の説明に戻る。ステップS9において、画像出力受付端末1の制御部31は、利用者により、図8に示した同意画面で「同意する」ボタン91が押下されたか否かを判定し、「同意する」ボタン91が押下されていないと判定した場合、ステップS10に進む。
【0063】
ステップS10において、画像出力受付端末1の制御部31は、利用者によりキャンセルされたか否か、すなわち、図8に示した同意画面で「同意しない」ボタン92または「注文キャンセル」ボタン93が押下されたか否かを判定し、キャンセルされていないと判定した場合、ステップS9に戻る。一方、画像出力受付端末1の制御部31は、利用者によりキャンセルされたと判定した場合、ステップS1に戻り、図5に示した待ち受け画面を再び表示する。
【0064】
ステップS9において、画像出力受付端末1の制御部31は、「同意する」ボタン91が押下されたと判定した場合、ステップS11に進み、タッチパネル付ディスプレイ11に選択されたメディアの挿入ガイダンス画面を表示する。
【0065】
図9は、メディアの挿入ガイダンス画面の表示例を示す図である。図9に示すように、メディアの挿入ガイダンス画面には、画像出力受付端末1のメディア投入口12の概観を表わす画像が表示され、その画像上に入力メディアの挿入を誘導するための矢印が重畳表示されている。また、入力メディアの挿入方向を視覚的に確認することが可能な画像も表示されている。
【0066】
さらに、メディアの挿入ガイダンス画面には、入力メディアを正しい挿入口および正しい方向に挿入した後で選択するための「OK」ボタン101、印刷をやめる(注文をやめる)ことが可能な「プリントをやめる」ボタン102、前の画面に戻ることが可能な「前の画面に戻る」ボタン103も表示されている。
【0067】
利用者は、図9に示すメディアの挿入ガイダンス画面において、入力メディアを正しい挿入口および正しい方向に挿入したことを確認し、「OK」ボタン101を押下することで、次の画像出力サービス案内画面へと進むことができる。また利用者は、「プリントをやめる」ボタン102を押下することで、図5に示した待ち受け画面に戻り、選択した入力メディアを間違えた場合に「前の画面に戻る」ボタン103を押下することで、図7に示したメディア選択画面に戻ることができる。
【0068】
図3の説明に戻る。ステップS12において、画像出力受付端末1の制御部31は、利用者により、入力メディアが挿入され、図9に示したメディアの挿入ガイダンス画面で「OK」ボタン101が押下されたか否かを判定し、未だそれらの操作がなされていないと判定した場合、ステップS13に進む。
【0069】
ステップS13において、画像出力受付端末1の制御部31は、利用者によりキャンセルされたか否か、すなわち、図9に示したメディアの挿入ガイダンス画面で「プリントをやめる」ボタン102が押下されたか否かを判定し、キャンセルされていないと判定した場合、ステップS12に戻る。一方、画像出力受付端末1の制御部31は、利用者によりキャンセルされたと判定した場合、ステップS1に戻り、図5に示した待ち受け画面を再び表示する。なお、図示を省略したが、「前の画面に戻る」ボタン103が押下された場合には、ステップS5に戻り、図7に示したメディア選択画面を再び表示させ、上述した処理が繰り返される。
【0070】
ステップS12において、画像出力受付端末1の制御部31は、入力メディアが挿入されて「OK」ボタン101が押下されたと判定した場合、図4に示すステップS14に進み、タッチパネル付ディスプレイ11にサービス選択画面を表示する。
【0071】
図10は、サービス選択画面の表示例を示す図である。図10に示すように、サービス選択画面には、「選んでプリント」選択ボタン111、「インデックスプリント」選択ボタン112、「分割プリント」選択ボタン113の3種類の選択ボタンが表示されている。また、サービス選択画面には、注文をキャンセルすることが可能な「注文キャンセル」ボタン114も表示されている。
【0072】
利用者は、図10に示すサービス選択画面において、利用するサービス内容の選択ボタンを選択(押下)することで、画像出力の実行へと処理を進めることができる。また利用者は、「注文キャンセル」ボタン114を押下すると、図5に示した待ち受け画面に戻ることができる。
【0073】
「選んでプリント」は、利用者が選択した画像データを印刷するサービスである。「インデックスプリント」は、入力メディアに記憶されている画像データのサムネイル画像を1つのページに一覧表示にして印刷するサービスである。「分割プリント」は、1つのページに複数の画像データを印刷するサービスである。
【0074】
図4の説明に戻る。ステップS15において、画像出力受付端末1の制御部31は、利用者により、図10に示したサービス選択画面で所定のサービス内容が選択されたか否かを判定し、所定のサービス内容が選択されていないと判定した場合、ステップS16に進む。
【0075】
ステップS16において、画像出力受付端末1の制御部31は、利用者によりキャンセルされたか否か、すなわち、図10に示したサービス選択画面で「注文キャンセル」ボタン114が押下されたか否かを判定し、キャンセルされていないと判定した場合、ステップS15に戻る。一方、画像出力受付端末1の制御部31は、利用者により「注文キャンセル」ボタン114が押下されたと判定した場合、ステップS1に戻り、図5に示した待ち受け画面を再び表示する。
【0076】
ステップS15において、画像出力受付端末1の制御部31は、所定のサービス内容が選択されたと判定した場合、ステップS17に進み、各種メディア読取部41によって読み取らせた入力メディアに記憶されている画像データを読み込む。
【0077】
ステップS18において、画像出力受付端末1の制御部31は、タッチパネル付ディスプレイ11に注文画面(不図示)を表示し、利用者に印刷注文する画像データの選択、印刷枚数の指定等を促す。
【0078】
ステップS19において、画像出力受付端末1の制御部31は、利用者からの印刷注文に対する代金の合計金額を算出し、タッチパネル付ディスプレイ11に算出結果(印刷代金)を表示する。
【0079】
ステップS20において、画像出力受付端末1の制御部31は、印刷対象の画像データを印刷データに変換し、印刷データを複数のプリンタ47で印刷させる。印刷されたプリント物は、プリント物取出口19から排出され、利用者に提供される。
【0080】
そして、印刷処理終了後、画像出力受付端末1の制御部31は、図5に示した待ち受け画面を再び表示し、待機状態となる。
【0081】
図3に示すステップS4において、画像出力受付端末1の制御部31は、利用者により、図6に示した入力方法選択画面で「デジタルメディア」選択ボタン71以外の選択ボタンが選択(押下)されたと判定した場合、ステップS21に進み、選択された通信手段での通信処理を行う。
【0082】
例えば、図6に示した入力方法選択画面で「オンラインサイト」選択ボタン72が選択された場合、ネットワークを介して接続された画像アップロードサーバ(不図示)と通信処理を行う。画像アップロードサーバは、利用者が、過去に入力メディアや携帯端末からネットワークを介してアップロードした画像データを記憶するサーバである。
【0083】
また例えば、図6に示した入力方法選択画面で「赤外線」選択ボタン73が選択された場合、携帯電話機などと赤外線通信を行い、「携帯端末」選択ボタン74が選択された場合、携帯端末と専用ケーブルでの有線通信または無線通信(例えば、Wi-Fi(wireless
fidelity))を行い、「Bluetooth(登録商標)」選択ボタン75が選択された場合、携帯電話機などとBluetooth(登録商標)通信を行う。
【0084】
ステップS21の処理の後、ステップS14に進み、画像出力受付端末1の制御部31は、図10に示したサービス選択画面を表示させ、上述した処理を繰り返し実行する。
【0085】
[発明の実施の形態における効果]
1.以上のように、入力メディアや携帯端末などの概観を表わす画像およびそれらの名称を含んだオブジェクトを表示することにより、利用者の操作性を向上させることができる。
【0086】
2.また、利用者に、種類の多い複数の入力メディアの中から所望の入力メディアを選択させる際、選択中のオブジェクトを他のオブジェクトよりも大きく強調表示することにより、利用者の視認性を向上させることができる。
【0087】
3.また、選択された所望の入力メディアの正しい挿入口および正しい挿入方向を表示することにより、利用者の誤操作を防止することができる。
【0088】
4.さらに、いずれの画像出力サービス案内画面においても、容易に注文をキャンセルすることができ、利用者が誤操作した場合にも、容易に待ち受け画面に戻ることができる。従って、安全かつ操作し易い画像出力サービス案内画面を表示することができる。
【0089】
[変形例]
1.以上においては、図7に示したように、オブジェクトが所定の順序で整列されたメディア選択画面の表示例について説明したが、本発明はこれに限らず、例えば、図11に示すようなメディア選択画面を表示することも可能である。
【0090】
図11のメディア選択画面の表示例の場合、複数の選択ボタンが3次元的にメディア表示エリア121に表示されており、選択中の「メディアH」選択ボタン122が強調表示(表示領域が大きく、かつ、複数の選択ボタンの中心となるように配置)されている。
【0091】
また、図11に示すメディア選択画面には、選択ボタンを選択するためのスクロールボタン123R、123L、および、選択を決定するための「決定」ボタン124、注文をキャンセルすることが可能な「注文をやめる」ボタン125も表示されている。利用者は、スクロールボタン123Lを押下することで、図中、点線矢印が示す方向に選択ボタンをスクロールさせることができる。
【0092】
なお、図7または図11の表示例では、選択中の選択ボタン82、122の表示領域を大きくすることで強調表示しているが、これに限らず、例えば、選択中の選択ボタンのコントラストを高くし、それ以外の他の選択ボタンのコントラストを低くするようにしてもよい。
【0093】
2.また以上においては、図6に示した入力方法選択画面で、「デジタルメディア」選択ボタン71が選択された場合、図7に示したメディア選択画面、図8に示した同意画面、図9に示したメディアの挿入ガイダンス画面に順に表示が遷移するようにしたが、本発明はこれに限らず、例えば、図6に示した入力方法選択画面で、「デジタルメディア」選択ボタン71が選択された場合、直ちに、図12に示すようなメディアの挿入ガイダンス画面を表示することも可能である。
【0094】
図12のメディアの挿入ガイダンス画面の表示例の場合、各メディアの挿入口への誘導およびメディアの正しい挿入方向がそれぞれ動画表示されている。また、図12に示すメディアの挿入ガイダンス画面には、注文をキャンセルすることが可能な「注文キャンセル」ボタン131、および前の画面に戻ることが可能な「戻る」ボタン132も表示されている。利用者は、動画を確認しながら、正しい挿入口および正しい挿入方向に入力メディアを挿入することができる。
【0095】
3.また以上においては、図10に示したサービス選択画面で、「選んでプリント」選択ボタン111、「インデックスプリント」選択ボタン112、「分割プリント」選択ボタン113の3種類の選択ボタンを表示させるようにしたが、本発明はこれに限らず、「カレンダプリント」、「かんたんプリント」、「CD/DVD書き込み」などのサービスを選択するための選択ボタンを表示させることもできる。
【0096】
「カレンダプリント」は、利用者が選択した画像データにカレンダを付随して印刷するサービスである。「かんたんプリント」は、利用者が所有する入力メディアや携帯端末内に記憶されている画像データを全て印刷するサービスである。「CD/DVD書き込み」は、利用者が選択した画像データをCD/DVDに書き込むサービスである。
【0097】
またこれらのサービスは、図6に示した入力方法選択画面での入力タイプに応じて表示方法を変更するようにしてもよい。
【0098】
4.また以上においては、図8に示した同意画面を図3に示したフローチャートのステップS8で表示させるようにしたが、本発明はこれに限らず、例えば、図5に示した待ち受け画面で「スタート」ボタン61が押下されたと判定した場合、直ちに、画像出力サービスを受けるにあたっての注意事項が表示された同意画面を表示することも可能である。
【0099】
このように、同意画面を図3に示したフローチャートのステップS2からステップS3に進む間で表示するようにしてもよい。
【0100】
5.また、以上においては、画像出力サービスを受けるにあたっての注意事項が表示された同意画面を単独で表示させるようにしたが、本発明はこれに限らず、例えば、画像出力受付端末1の起動中に表示される各画面(画像出力サービス案内画面)内に画像出力サービスを受けるにあたっての注意事項を併せて表示するようにしてもよい。
【0101】
以上、添付図面を参照しながら、本発明に係る画像出力受付端末等の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【符号の説明】
【0102】
1………画像出力受付端末
11………タッチパネル付ディスプレイ
31………制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
記憶媒体、携帯端末、あるいはネットワークを介して接続された外部装置に記憶されている画像データの印刷を受け付ける画像出力受付端末において、
前記記憶媒体、前記携帯端末、および前記外部装置をそれぞれ識別することが可能なオブジェクトの表示を制御する第1の表示制御手段と、
前記第1の表示制御手段により表示が制御されている複数の前記オブジェクトのうち、利用者の指示に応じて選択された所定のオブジェクトを強調表示するように制御する第2の表示制御手段と
を備えることを特徴とする画像出力受付端末。
【請求項2】
複数の前記オブジェクトは、前記記憶媒体、前記携帯端末、および前記外部装置の概観をそれぞれ表わす画像である
ことを特徴とする請求項1に記載の画像出力受付端末。
【請求項3】
複数の前記オブジェクトは、前記記憶媒体、前記携帯端末、および前記外部装置の名称をそれぞれ含む
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像出力受付端末。
【請求項4】
前記第1の制御手段は、複数の前記オブジェクトを所定の順序にて整列させて表示する
ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の画像出力受付端末。
【請求項5】
前記第2の表示制御手段は、選択された前記所定のオブジェクトの表示領域を大きくするように制御する
ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の画像出力受付端末。
【請求項6】
前記第2の表示制御手段は、選択された前記所定のオブジェクトの表示領域を大きくし、かつ、複数の前記オブジェクトの中心となるように配置し、選択された前記所定のオブジェクト以外の他のオブジェクトの表示領域を小さくするように制御する
ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の画像出力受付端末。
【請求項7】
前記第2の表示制御手段は、選択された前記所定のオブジェクトのコントラストを高くし、選択された前記所定のオブジェクト以外の他のオブジェクトのコントラストを低くする
ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の画像出力受付端末。
【請求項8】
前記第2の表示制御手段により強調表示された前記所定のオブジェクトが利用者の指示に応じて選択された場合、前記記憶媒体、前記携帯端末、または前記外部装置に応じた画像出力サービス案内画面を表示する
ことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の画像出力受付端末。
【請求項9】
記憶媒体、携帯端末、あるいはネットワークを介して接続された外部装置に記憶されている画像データの印刷を受け付ける画像出力受付端末の画像出力受付方法において、
前記記憶媒体、前記携帯端末、および前記外部装置をそれぞれ識別することが可能なオブジェクトの表示を制御する第1の表示制御ステップと、
前記第1の表示制御ステップで表示が制御された複数の前記オブジェクトのうち、利用者の指示に応じて選択された所定のオブジェクトを強調表示するように制御する第2の表示制御ステップと
を含むことを特徴とする画像出力受付方法。
【請求項10】
記憶媒体、携帯端末、あるいはネットワークを介して接続された外部装置に記憶されている画像データの印刷を受け付けるコンピュータにより読み取り可能な形式で記述されたプログラムであって、
前記記憶媒体、前記携帯端末、および前記外部装置をそれぞれ識別することが可能なオブジェクトの表示を制御する第1の表示制御ステップと、
前記第1の表示制御ステップで表示が制御された複数の前記オブジェクトのうち、利用者の指示に応じて選択された所定のオブジェクトを強調表示するように制御する第2の表示制御ステップと
を含む処理をコンピュータに実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2012−58804(P2012−58804A)
【公開日】平成24年3月22日(2012.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−198564(P2010−198564)
【出願日】平成22年9月6日(2010.9.6)
【出願人】(000002897)大日本印刷株式会社 (14,506)
【Fターム(参考)】