画像形成システム、情報処理装置及びプログラム
【課題】画像形成の指示を簡単な操作で実現する。
【解決手段】情報処理装置の記憶部は、商品バーコードが表す商品バーコード情報と、医薬品の内容を説明する説明情報とを対応付けて記憶するとともに、操作シートに付された操作バーコードが表す情報と、印刷指示とを対応付けて記憶する。情報処理装置のCPUは、読取装置により読み取られた情報を取得する。そして、商品バーコード情報と、記憶部において画像形成の指示と対応付けて記憶されている操作バーコード情報とが取得されると、取得された商品バーコード情報と対応付けて記憶されている説明情報と、取得された操作バーコード情報と対応付けて記憶されている画像形成の指示とを出力する。画像形成装置は、情報処理装置から出力された説明情報及び画像形成の指示を受け取り、受け取った画像形成の指示に従って説明情報を表す画像を形成する。
【解決手段】情報処理装置の記憶部は、商品バーコードが表す商品バーコード情報と、医薬品の内容を説明する説明情報とを対応付けて記憶するとともに、操作シートに付された操作バーコードが表す情報と、印刷指示とを対応付けて記憶する。情報処理装置のCPUは、読取装置により読み取られた情報を取得する。そして、商品バーコード情報と、記憶部において画像形成の指示と対応付けて記憶されている操作バーコード情報とが取得されると、取得された商品バーコード情報と対応付けて記憶されている説明情報と、取得された操作バーコード情報と対応付けて記憶されている画像形成の指示とを出力する。画像形成装置は、情報処理装置から出力された説明情報及び画像形成の指示を受け取り、受け取った画像形成の指示に従って説明情報を表す画像を形成する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品の内容を説明する情報を出力する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
市販薬品の成分に関するデータを出力する技術が知られている。例えば、特許文献1には、バーコードリーダーで市販薬品の外装箱などに付されたバーコードデータを読み取り、その市販薬品の成分に関するデータをプリンターにより印刷させる技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−346379号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、データの印刷開始を指示したり、印刷する部数を指定したりするには、プリンターに接続された情報処理装置のマウスやキーボードなどを操作しなければならない。しかしながら、例えば利用者が情報処理装置の操作に不慣れな場合には、そのような操作を行うのに時間がかかってしまう。また、利用者が誤った操作をしてしまうと、利用者が意図した処理が行われないばかりか、他の処理に悪影響を及ぼす恐れもある。
本発明は、画像形成の指示を簡単な操作で実現する仕組みを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、情報を表す画像から当該情報を読み取る読取装置と、第1の画像が表す第1の情報と、商品の内容を説明する説明情報とを対応付けて記憶し、記録媒体に付された第2の画像が表す第2の情報と、画像形成の指示とを対応付けて記憶する記憶手段と、前記読取装置により読み取られた情報を取得する取得手段と、前記取得手段により前記第1の情報と前記第2の情報とが取得されると、取得された当該第1の情報と対応付けて前記記憶手段に記憶されている説明情報と、取得された当該第2の情報と対応付けて前記記憶手段に記憶されている画像形成の指示とを出力する出力手段と、前記出力手段から出力された説明情報及び画像形成の指示を受け取り、受け取った画像形成の指示に従って当該説明情報を表す画像を形成する画像形成装置とを備えることを特徴とする画像形成システムを提供する。これにより、画像形成の指示を簡単な操作で実現することができる。
【0006】
本発明に係る画像形成システムにおいて、前記記憶手段は、前記記録媒体に付された第3の画像が表す第3の情報と、画像形成の条件とを対応付けて記憶し、前記情報処理装置は、前記取得手段により前記第3の情報が取得されると、取得された当該第3の情報と対応付けて前記記憶手段に記憶されている画像形成の条件を指定する条件指定手段を有し、前記出力手段は、前記条件指定手段によって指定された画像形成の条件を出力し、前記画像形成装置は、前記出力手段から出力された画像形成の条件を受け取り、受け取った画像形成の条件に従って前記画像の形成を行ってもよい。これにより、画像形成の条件の指定を簡単な操作で行うことができる。
【0007】
本発明に係る画像形成システムにおいて、前記記憶手段は、予め設定された画像形成の部数を記憶し、前記第3の画像が表す第3の情報と、画像形成の部数を加算する指示とを対応付けて記憶し、前記条件指定手段は、前記取得手段により取得された第3の情報と前記加算する指示とが前記記憶手段において対応付けて記憶されている場合には、前記記憶手段に記憶されている画像形成の部数を加算し、加算した当該部数を画像形成の部数として指定し、前記出力手段は、前記条件指定手段によって指定された画像形成の部数を出力し、前記画像形成装置は、前記出力手段から出力された画像形成の部数だけ前記画像の形成を行ってもよい。これにより、画像形成の部数の指定を簡単な操作で行うことができる。
【0008】
本発明に係る画像形成システムにおいて、前記記憶手段は、前記記録媒体に付された第4の画像が表す第4の情報と、画像形成の部数を前記予め設定された部数に戻す指示とを対応付けて記憶し、前記条件指定手段は、前記取得手段により前記第4の情報が取得されると、前記記憶手段に記憶されている画像形成の部数を前記予め設定された部数に変更してもよい。これにより、簡単な操作で画像形成の部数を指定前の部数に戻すことができる。
【0009】
本発明に係る画像形成システムにおいては、前記記録媒体において、前記第3の画像と前記第4の画像とが対応する位置に配置されていてもよい。これにより、画像形成の部数を戻す操作をし易くすることができる。
【0010】
本発明に係る画像形成システムにおいて、前記記憶手段は、前記記録媒体に付された第5の画像が表す第5の情報と、文書のレイアウトとを対応付けて記憶し、前記条件指定手段は、前記取得手段により前記第5の情報が取得されると、取得された当該第5の情報と対応付けて前記記憶手段に記憶されている文書のレイアウトを指定し、前記出力手段は、前記取得手段により取得された第1の情報と対応付けて前記記憶手段に記憶されている説明情報を、前記条件指定手段によって指定されたレイアウトに基づいて整形して出力してもよい。これにより、文書のレイアウトの指定を簡単な操作で行うことができる。
【0011】
本発明に係る画像形成システムにおいて、前記画像形成装置は複数あり、前記記憶手段は、前記第5の画像が表す第5の情報と、前記複数の画像形成装置のいずれかを示す装置情報とを対応付けて記憶し、前記条件指定手段は、前記取得手段により前記第5の情報が取得されると、取得された当該第5の情報と対応付けて前記記憶手段に記憶されている装置情報が示す画像形成装置を指定し、前記出力手段は、前記取得手段により前記第1の情報と前記第2の情報とが取得されると、取得された当該第1の情報と対応付けて前記記憶手段に記憶されている説明情報と、取得された当該第2の情報と対応付けて前記記憶手段に記憶されている画像形成の指示とを、前記条件指定手段により指定された画像形成装置へと出力してもよい。これにより、使用する画像形成装置の指定を簡単な操作で行うことができる。
【0012】
本発明に係る画像形成システムにおいて、前記記憶手段は、前記記録媒体に付された第6の画像が表す第6の情報と、前記情報処理装置の処理の指示とを対応付けて記憶し、前記情報処理装置は、前記取得手段により前記第6の情報が取得されると、取得された当該第6の情報と対応付けて前記記憶手段に記憶されている指示の処理を行う処理手段を有してもよい。これにより、情報処理装置の処理の指示を簡単な操作で行うことができる。
【0013】
本発明に係る画像形成システムにおいて、前記情報処理装置は、前記取得手段により取得された情報に応じて行われる処理の内容又は結果を表す音声を出力する音声出力手段を有してもよい。これにより、読取装置で読み取られた情報に応じて行われる処理の内容又は結果を音声で把握することができる。
【0014】
本発明は、第1の画像が表す第1の情報と、商品の内容を説明する説明情報とを対応付けて記憶し、記録媒体に付された第2の画像が表す第2の情報と、画像形成の指示とを対応付けて記憶する記憶手段と、情報を表す画像から当該情報を読み取る読取装置により読み取られた情報を取得する取得手段と、前記取得手段により前記第1の情報と前記第2の情報とが取得されると、取得された当該第1の情報と対応付けて前記記憶手段に記憶されている説明情報と、取得された当該第2の情報と対応付けて前記記憶手段に記憶されている画像形成の指示とを出力する出力手段とを備えることを特徴とする情報処理装置を提供する。これにより、画像形成の指示を簡単な操作で実現することができる。
【0015】
本発明は、コンピューターを、第1の画像が表す第1の情報と、商品の内容を説明する説明情報とを対応付けて記憶し、記録媒体に付された第2の画像が表す第2の情報と、画像形成の指示とを対応付けて記憶する記憶手段と、情報を表す画像から当該情報を読み取る読取装置により読み取られた情報を取得する取得手段と、前記取得手段により前記第1の情報と前記第2の情報とが取得されると、取得された当該第1の情報と対応付けて前記記憶手段に記憶されている説明情報と、取得された当該第2の情報と対応付けて前記記憶手段に記憶されている画像形成の指示とを出力する出力手段として機能させるためのプログラムを提供する。これにより、画像形成の指示を簡単な操作で実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】画像形成システムの構成を示す図。
【図2】情報処理装置の構成を示すブロック図。
【図3】画像形成装置の構成を示すブロック図。
【図4】店員データの一例を示す図。
【図5】医薬品データベースの一例を示す図。
【図6】操作対応テーブルの一例を示す図。
【図7】操作シートの一例を示す図。
【図8】操作シートの一例を示す図。
【図9】印刷パターンの内容の一例を示す図。
【図10】画像形成システムの動作を示すシーケンス図。
【図11】説明文書の画像の一例を示す図。
【図12】変形例に係る印刷パターンの内容の一例を示す図。
【図13】変形例に係る説明文書の画像の一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0017】
[構成]
図1は、本実施形態に係る画像形成システム1の構成を示す図である。同図に示すように、この画像形成システム1は、情報処理装置10と、画像形成装置20と、読取装置30とを備えている。情報処理装置10と画像形成装置20とは、通信ケーブルL1を介して接続されている。また、情報処理装置10と読取装置30とは、通信ケーブルL2を介して接続されている。
【0018】
(情報処理装置)
情報処理装置10は、例えば持ち運びができる小型のコンピューター装置であり、医薬品の説明文書の印刷を制御する機能を有するアプリケーションプログラム(以下、「説明文書印刷アプリケーション」という)がインストールされている。
図2は、情報処理装置10の構成を示すブロック図である。同図に示すように、情報処理装置10は、CPU(Central Processing Unit)11と、メモリー12と、通信部13と、記憶部14と、操作部15と、表示部16とを備えている。CPU11は、メモリー12に記憶されているプログラムを実行することにより、情報処理装置10の各部を制御する。メモリー12は、例えばROM(Read Only Memory)とRAM(Random Access Memory)とを備えており、CPU11によって実行されるプログラムやデータを記憶する。通信部13は、画像形成装置20又は読取装置30とデータの送受信を行う。記憶部14は、例えばハードディスクを備えており、上述した説明文書印刷アプリケーションの他に、店員データ41、医薬品データベース(医薬品DB)42、操作対応テーブル43などを記憶する。この記憶部14は、本発明に係る記憶手段として機能する。操作部15は、例えばキーボードとマウスとを備えており、利用者の操作に応じた操作信号をCPU11に入力する。表示部16は、例えば液晶ディスプレイを備えており、CPU11の制御に応じた画像を表示する。
【0019】
(画像形成装置)
図3は、画像形成装置20の構成を示すブロック図である。同図に示すように、画像形成装置20は、CPU21と、メモリー22と、通信部23と、記憶部24と、表示操作部25と、画像形成部26とを備えている。CPU21は、メモリー22に記憶されているプログラムを実行することにより、画像形成装置20の各部を制御する。メモリー22は、例えばROMとRAMとを備えており、CPU21によって実行されるプログラムやデータを記憶する。通信部23は、情報処理装置10とデータの送受信を行う。記憶部24は、例えばハードディスクを備えており、各種のデータを記憶する。表示操作部25は、例えばタッチパネルを備えており、CPU21の制御に応じた画像を表示するとともに、利用者の操作に応じた操作信号をCPU21に入力する。画像形成部26は、例えばプリンター装置を備えており、画像データに応じた画像を用紙に形成して出力する。なお、以下の説明では、画像データに応じた画像を用紙に形成することを「印刷」という。
【0020】
(読取装置)
読取装置30は、例えばバーコードリーダーであり、バーコードが表すバーコード情報を読み取る。この「バーコード」とは、例えば縞模様状の線の太さによって数値や文字などの情報を表す画像である。つまり、読取装置は、バーコード(「情報を表す画像」に相当)からそのバーコードが表すバーコード情報を読み取る。また、読取装置30と情報処理装置10とは、例えばUSB(Universal Serial Bus)規格に従ってデータの送受信を行う。
【0021】
次に、情報処理装置10の記憶部14に記憶されているデータの内容について説明する。
図4は、店員データ41の一例を示す図である。同図に示すように、店員データ41には、「店員氏名」と「店員バーコード情報」と「資格」とが対応付けられている。「店員氏名」は、医薬品を販売する販売店の店員の氏名である。「店員バーコード情報」は、店員が有する店員カードに付された店員バーコードから読み取られる情報である。「資格」は、店員が有する資格を示す情報である。例えば、図の店員データ41では、店員氏名「○山○子」と資格「薬剤師」とが対応付けられている。これは、「○山○子」という店員が、薬剤師の資格を有していることを示している。また、図の店員データ41では、店員氏名「○山○男」と資格「登録販売者」とが対応付けられている。これは、「○山○男」という店員が、登録販売者の資格を有していることを示している。この「登録販売者」とは、薬剤師とは異なる資格であるが、医薬品の販売を行うことができる資格である。
【0022】
図5は、医薬品データベース42の一例を示す図である。同図に示すように、医薬品データベース42には、「商品バーコード情報」と「リスク区分」と「製品情報」と「説明情報」とが対応付けられている。「商品バーコード情報」は、医薬品の外箱に付されている商品バーコードから読み取られる情報である。「リスク区分」は、医薬品のリスク(副作用など)に応じて割り当てられる分類である。「製品情報」は、医薬品の製品概要を示す情報であり、「商品名」、「商品画像」などの情報が含まれる。「説明情報」は、医薬品の内容を説明する情報であり、「効能・効果」、「成分・分量」、「用法・容量」、「使用上の注意」などの情報が含まれる。つまり、記憶部14は、商品バーコード(「第1の画像」に相当)が表す商品バーコード情報(「第1の情報」に相当)と、医薬品(「商品」に相当)の内容を説明する説明情報とを対応付けて記憶する。この医薬品データベース42は、例えば1日に1回、医薬品データベース42を管理するサーバー装置からダウンロードされるようになっている。このとき、CPU11は、サーバー装置からダウンロードされた医薬品データベース42を予め決められた形式に変換した後、記憶部14に記憶させる。
【0023】
ここで、上述した「リスク区分」について詳細に説明する。販売店で販売される医薬品には、予め「第1類」、「第2類」、「第3類」のいずれの分類が割り当てられている。「第1類」は、リスクが高い医薬品に割り当てられる分類であり、例えばその医薬品を販売する場合には、薬剤師が積極的に情報提供を行う義務がある。「第2類」は、「第1類」の医薬品よりもリスクが低い医薬品に割り当てられる分類であり、例えばその医薬品を販売する場合には、薬剤師又は登録販売者が積極的に情報提供を行うように努力することが求められる。「第3類」は、リスクが低い医薬品に割り当てられる分類であり、例えばその医薬品を販売する場合に情報提供を行う必要はない。
【0024】
図6は、操作対応テーブル43の一例を示す図である。同図に示すように、操作対応テーブル43には、「操作バーコード情報」と「指示の内容」とが対応付けられている。この「操作バーコード情報」は、操作シートP1又は操作シートP2に付されている操作バーコードから読み取られる情報である。「指示の内容」は、操作バーコードから読み取られた情報に対応する指示を示す情報である。例えば、図の操作対応テーブル43では、操作バーコード情報「B010010B」と、「印刷開始」とが対応付けられている。これは、読取装置30により「B010010B」という操作バーコード情報が読み取られた場合には、画像形成装置20に対して印刷開始を指示することを示している。
【0025】
ここで、上述した操作シートP1,P2について説明する。
図7は、操作シートP1の一例を示す図である。同図に示すように、操作シートP1には、医薬品の説明文書を印刷する操作の手順とともに、説明文書の印刷を指示するときに用いられる複数の操作バーコードが配置されている。例えば、操作バーコードB1は、印刷開始を指示するときに用いられる。操作バーコードB2は、印刷部数を1部加算するときに用いられる。操作バーコードB3は、印刷部数を10部加算するときに用いられる。操作バーコードB4は、指定した印刷部数をクリアするときに用いられる。操作バーコードB5は、入力した全ての内容のキャンセルするときに用いられる。また、図に示すように、この操作シートP1では、印刷部数を加算するときに用いられる操作バーコードB2,B3(「第3の画像」に相当)と、指定した印刷部数をクリアするときに用いられる操作バーコードB4(「第4の画像」に相当)とが対応する位置に配置されている。この印刷部数は、印刷条件の1つである。つまり、操作シートP1においては、印刷条件を指定するための操作バーコードと、指定した印刷条件をクリアするための操作バーコードとが対応する位置に配置されている。
【0026】
図8は、操作シートP2の一例を示す図である。この操作シートP2には、説明文書の印刷以外の処理を指示するときに用いられる複数の操作バーコードが配置されている。例えば、操作バーコードB11は、情報処理装置10の電源をオフにするときに用いられる。操作バーコードB12は、情報処理装置10を再起動するときに用いられる。操作バーコードB13は、説明文書印刷アプリケーションを終了するときに用いられる。操作バーコートB14は、画像形成装置20の状態を確認するときに用いられる。操作バーコードB15は、説明文書印刷アプリケーションの状態を確認するときに用いられる。操作バーコードB16は、情報処理装置10の設定を変更するときに用いられる。操作バーコードB17は、医薬品データベース42を更新するときに用いられる。操作バーコードB18は、店員データ41を更新するときに用いられる。
【0027】
また、操作バーコードB19〜B22は、それぞれ印刷パターン1〜4を指定するときに用いられる。この印刷パターン1〜4には、予め印刷に関する各種の条件が登録されている。
図9は、印刷パターンの内容E1の一例を示す図である。この印刷パターンの内容E1は、例えば記憶部14に記憶されている。図の例では、印刷パターン1には、予め指定された標準の文字サイズが登録されている。印刷パターン2には、標準の文字サイズと、画像なしで印刷するという条件とが登録されている。印刷パターン3には、標準よりも大きい文字サイズが登録されている。印刷パターン4には、標準よりも大きい文字サイズと、画像なしで印刷するという条件とが登録されている。
【0028】
[動作]
次に、図10に示すシーケンス図を参照して、本実施形態の動作について説明する。ここでは、医薬品を販売する販売店に来店した来店客が、医薬品Xを選択し、店員からこの医薬品Xの説明を受ける場合を想定する。また、情報処理装置10のCPU11は、記憶部14に記憶されている説明文書印刷アプリケーションを実行して待機しているものとする。販売店の店員は、まず自分の店員カードに付されている店員バーコードを読取装置30で読み取らせる(ステップS11)。読取装置30は、この店員バーコードが表す店員バーコード情報を読み取り、情報処理装置10に送信する。情報処理装置10のCPU11は、読取装置30から送信されてきた店員バーコード情報を通信部13を介して受信し、受信した店員バーコード情報が、記憶部14に記憶されている店員データ41に登録されているか否かを判定する。例えば、受信した店員バーコード情報が店員データ41に含まれている場合、CPU11は、この店員バーコード情報が登録されていると判定し、ユーザ認証に成功したことを示すメッセージを表示部16に表示させる。一方、受信した店員バーコード情報が店員データ41に含まれていない場合、CPU11は、この店員バーコード情報が登録されていないと判定し、ユーザ認証に失敗したことを示すメッセージを表示部16に表示させて、この処理を終了する。
【0029】
ユーザ認証に成功したことを示すメッセージが表示部16に表示されると、店員は、医薬品Xの外箱に付されている商品バーコードを読取装置30で読み取らせる(ステップS12)。読取装置30は、この商品バーコードが表す商品バーコード情報「1111111x」を読み取り、情報処理装置10に送信する。情報処理装置10のCPU11は、読取装置30から送信されてきた商品バーコード情報を通信部13を介して受信し、メモリー12に記憶させる。つまり、CPU11は、読取装置30により読み取られた情報を取得する取得手段として機能する。また、CPU11は、記憶部14に記憶されている医薬品データベース42において、この商品バーコード情報に対応付けられた商品名を特定し、この商品名の医薬品が選択されたことを示す情報を表示部16に表示させる。この例では、図5に示した医薬品データベース42において、商品バーコード情報「1111111x」に対応付けられた「医薬品X」という商品名が特定され、「医薬品X」が選択されたことを示す情報が表示部16に表示される。
【0030】
続いて、店員は、操作シートP1に付されている操作バーコードを読取装置30で読み取らせて、印刷部数を指定する(ステップS13)。例えば、医薬品Xの説明文書を2部印刷したい場合、店員は、図7に示した操作シートP1の操作バーコードB2を読取装置30で1回読み取らせる。読取装置30は、この操作バーコードB2が表す操作バーコード情報「B110001B」を読み取り、情報処理装置10に送信する。情報処理装置10は、読取装置30から送信されてきた操作バーコード情報を通信部13を介して受信し、記憶部14に記憶されている操作対応テーブル43において、受信した操作バーコード情報に対応付けられた指示の内容を特定する。図6に示すように、操作対応テーブル43には、操作シートP1に付された操作バーコードB2(「第3の画像」に相当)が表す操作バーコード情報「B110001B」(「第3の情報」に相当)と、画像形成の部数を1部だけ加算する指示である「印刷部数+1」とが対応付けられている。そのため、この例では、この操作対応テーブル43において、操作バーコード情報「B110001B」に対応付けられた「印刷部数+1」が特定される。この場合、CPU11は、予め記憶部14に記憶されている初期設定の印刷部数の値である「1」に1を加算する。これにより、記憶部14に記憶されている印刷部数の値が「2」になり、印刷部数が2部に指定される。つまり、CPU11は、記憶部14において画像形成の部数を加算する指示と対応付けて記憶されている操作バーコード情報が取得されると、記憶部14に記憶されている印刷部数を加算し、加算した部数を印刷部数として指定する。また、CPU11は、記憶部14に記憶されている印刷部数の値に基づいて、指定された印刷部数を示す情報を表示部16に表示させる。この例では、印刷部数が2部に指定されたことを示す情報が表示部16に表示される。
【0031】
なお、記憶部14に記憶されている印刷部数の値は、上述した操作バーコードB2が読み取られる度に、1が加算される。また、図7に示した操作シートP1の操作バーコードB3が読み取られた場合には、記憶部14に記憶されている印刷部数の値に10が加算される。このようにして、店員は、図7に示した操作シートP1の操作バーコードB2又は操作バーコードB3を読取装置30で読み取らせることにより、所望の印刷部数を指定することができる。また、店員は、図7に示した操作シートP1の操作バーコードB4を読取装置30で読み取らせることにより、指定した印刷部数をクリアすることができる。この場合、読取装置30は、この操作バーコードB4が表すバーコード情報「B110000B」を読み取り、情報処理装置10に送信する。情報処理装置10は、読取装置30から送信されてきた操作バーコード情報を通信部13を介して受信し、記憶部14に記憶されている操作対応テーブル43において、受信した操作バーコード情報に対応付けられた指示の内容を特定する。図6に示すように、操作対応テーブル43には、操作シートP1に付された操作バーコードB4(「第4の画像」に相当)が表す操作バーコード情報「B110000B」(「第4の情報」に相当)と、印刷部数をクリアする指示である「印刷部数クリア」とが対応付けられている。そのため、この例では、この操作対応テーブル43において、操作バーコード情報「B110000B」に対応付けられた「印刷部数クリア」が特定される。この場合、CPU11は、記憶部14に記憶されている印刷部数の値を初期設定の値である「1」に戻す。つまり、CPU11は、記憶部14において印刷部数を予め設定された部数に戻す指示と対応付けて記憶されている操作バーコード情報が取得されると、記憶部14に記憶されている印刷部数を予め設定された部数に変更する。
【0032】
また、店員は、図7に示した操作シートP1の操作バーコードB5を読取装置30で読み取らせることにより、入力した内容を全てキャンセルすることができる。この場合、読取装置30は、この操作バーコードB5が表すバーコード情報「B010019B」を読み取り、情報処理装置10に送信する。情報処理装置10は、読取装置30から送信されてきた操作バーコード情報を通信部13を介して受信し、記憶部14に記憶されている操作対応テーブル43において、受信した操作バーコード情報に対応付けられた指示の内容を特定する。この例では、図6に示した操作対応テーブル43において、操作バーコード情報「B010019B」に対応付けられた「全キャンセル」という指示が特定される。この場合、CPU11は、メモリー12に記憶されている商品バーコード情報を削除するとともに、記憶部14に記憶されている印刷部数の値を初期設定の値である「1」に戻す。
【0033】
続いて、店員は、操作シートP1に付されている操作バーコードを読取装置30で読み取らせて、印刷指示を行う(ステップS14)。この例では、店員は、図7に示した操作シートP1の操作バーコードB1を読取装置30で読み取らせる。読取装置30は、この操作バーコードB1が表す操作バーコード情報「B010010B」を読み取り、情報処理装置10に送信する。情報処理装置10は、読取装置30から送信されてきた操作バーコード情報を通信部13を介して受信し、記憶部14に記憶されている操作対応テーブル43において、受信した操作バーコード情報に対応付けられた指示の内容を特定する。図6に示すように、操作対応テーブル43には、操作シートP1に付された操作バーコードB1(「第1の画像」に相当)が表す操作バーコード情報「B010010B」(「第1の情報」に相当)と、画像形成の指示である「印刷開始」とが対応付けられている。そのため、この例では、操作対応テーブル43において、操作バーコード情報「B010010B」に対応付けられた「印刷開始」という指示が特定される。
【0034】
続いて、CPU11は、メモリー12に記憶されている商品バーコード情報を特定し、記憶部14に記憶されている医薬品データベース42から、特定した商品バーコード情報に対応付けられた「リスク区分」、「製品情報」及び「説明情報」を抽出する(ステップS15)。この例では、図5に示した医薬品データベース42において、商品バーコード情報「1111111x」に対応付けられた「リスク区分」、「製品情報」及び「説明情報」が抽出される。続いて、CPU11は、抽出した「リスク区分」、「製品情報」及び「説明情報」に基づいて、説明文書の画像Iaを作成する(ステップS16)。このとき、CPU11は、予め設定された印刷パターンに従って、説明文書の画像Iaを作成する。この印刷パターンには、例えば文字サイズ、文書のレイアウト、画像の有無を指定する情報などが登録されている。例えば、印刷パターンにA4の用紙サイズに合わせた文書のレイアウトが登録されている場合、CPU11は、図11に示すように、「リスク区分」の情報と、「製品情報」に含まれる「商品名」、「販売者」(図示略)などの情報と、「説明情報」に含まれる「効能・効果」、「成分・分量」、「用法・容量」、「使用上の注意」などの情報をA4の用紙サイズに合わせたレイアウトで配置した説明文書の画像Iaを作成する。
【0035】
続いて、CPU11は、作成した説明文書の画像Iaを示す画像データと、記憶部14に記憶されている印刷部数の値とを含む印刷要求を作成し、作成した印刷要求を通信部13から画像形成装置20に送信する(ステップS17)。つまり、CPU11は、取得された商品バーコード情報と対応付けて記憶部14に記憶されている説明情報と、指定された画像形成の条件と、取得された操作バーコード情報と対応付けて記憶部14に記憶されている画像形成の指示とを出力する出力手段として機能する。なお、上述したステップS13の印刷部数の指定が行われずに、ステップS14の印刷指示が行われた場合には、印刷要求に含まれる印刷部数の値が初期設定値の「1」になる。画像形成装置20のCPU21は、情報処理装置10から送信されてきた印刷要求を通信部23を介して受信する(ステップS18)。続いて、CPU21は、画像形成部26により、受信した印刷要求に応じた印刷を行う(ステップS19)。具体的には、CPU21は、この印刷要求に含まれる画像データを画像形成部26に供給して、2部印刷するよう指示する。画像形成部26は、CPU21から供給された画像データに応じた説明文書の画像Iaを2部印刷する。つまり、画像形成装置20は、情報処理装置10から出力された説明情報、画像形成の条件及び画像形成の指示を受け取り、受け取った画像形成の条件に従って説明情報を表す画像を形成する。この例では、図11に示す説明文書の画像Iaが2部印刷される。店員は、この説明文書の画像Iaが印刷された用紙を来店客に渡して、来店客が選択した医薬品Xの説明を行う。来店客は、店員から医薬品Xの説明を受けた後、例えばこの医薬品Xを購入する。これにより、来店客は、医薬品Xを適切に服用することができる。
【0036】
また、情報処理装置10のCPU11は、画像形成装置20によって印刷が行われると、その印刷の履歴を表す履歴情報を記憶部14に記憶させる。この印刷履歴には、例えば印刷日時、印刷実施者、印刷内容などの情報が含まれる。この印刷実施者の情報には、例えば記憶部14に記憶されている店員データ41において、上述したステップS11にて読み取られた店員バーコード情報に対応付けられた「店員氏名」が用いられる。
【0037】
次に、上述した説明文書の印刷以外の処理を指示する操作について説明する。この操作には、図8に示す操作シートP2が用いられる。また、上述した操作対応テーブル43には、操作シートP2に付された操作バーコードB11〜B18(「第6の画像」に相当)が表す操作バーコード情報(「第6の情報」に相当)と、情報処理装置10の処理の指示とが対応付けられている。例えば、情報処理装置10の電源をオフにしたい場合、店員は、操作シートP2の操作バーコードB11を読取装置30で読み取らせる。読取装置30は、この操作バーコードB11が表す操作バーコード情報「B010502B」を読み取り、情報処理装置10に送信する。情報処理装置10は、読取装置30から送信されてきた操作バーコード情報を通信部13を介して受信し、記憶部14に記憶されている操作対応テーブル43において、受信した操作バーコード情報に対応付けられた指示の内容を特定する。この例では、図6に示した操作対応テーブル43において、操作バーコード情報「B010502B」に対応付けられた「電源オフ」という指示が特定される。この場合、CPU11は、情報処理装置10の電源をオフにする処理を行う。つまり、CPU11は、記憶部14において情報処理装置10の処理の指示と対応付けて記憶されている操作バーコード情報を取得すると、その操作バーコード情報と対応付けて記憶されている指示の処理を行う処理手段として機能する。
【0038】
また、例えば、説明文書の文字サイズを大きくしたい場合、店員は、操作シートP2の操作バーコードB21を読取装置30で読み取らせる。この場合、読取装置30は、この操作バーコードB21が表すバーコード情報「B120003B」を読み取り、情報処理装置10に送信する。情報処理装置10は、読取装置30から送信されてきた操作バーコード情報を通信部13を介して受信し、記憶部14に記憶されている操作対応テーブル43において、受信した操作バーコード情報に対応付けられた指示の内容を特定する。この例では、図6に示した操作対応テーブル43において、操作バーコード情報「B120003B」に対応付けられた「印刷パターン3」が特定される。この場合、CPU11は、この「印刷パターン3」を設定する。この後、印刷指示が行われると、CPU11は、設定された「印刷パターン3」に従って、説明文書の画像Iaを作成する。この例では、図9に示すように、「印刷パターン3」に標準よりも大きい文字サイズが登録されているため、CPU11は、説明文書の画像Iaに含まれる文字を標準よりも大きな文字サイズにする。これにより、文字サイズの大きい説明文書の画像が印刷される。
【0039】
以上説明した実施形態によれば、店員は、情報処理装置10の操作部15を操作しなくても、操作バーコードを読取装置30で読み取らせるだけで、印刷条件の指定や印刷指示を行うことができる。そのため、例えば店員が情報処理装置10の操作に不慣れであっても、簡単に医薬品の説明文書を印刷することができる。
【0040】
[変形例]
以上が実施形態の説明であるが、この実施形態の内容は以下のように変形し得る。また、以下の各変形例を適宜組み合わせてもよい。
(変形例1)
上述した読取装置30によりバーコード情報が読み取られた時に、そのバーコード情報の読み取りに応じて行われる処理の内容又は結果を表す音声で出力してもよい。この場合、情報処理装置10には、例えばD/A変換部とスピーカーとを有する音声出力部が設けられる。この音声出力部は、音声データに応じた音声を出力する音声出力手段として機能する。例えば、上述したように、読取装置30により図7に示した操作シートP1の操作バーコードB2を表す操作バーコード情報が読み取られて、記憶部14に記憶されている印刷部数の値が「2」になると、CPU11は、例えば「印刷部数は2部です」という音声を表す音声データを作成し、音声出力部からに供給する。この場合、音声出力部は、CPU11から供給された音声データに基づいて、「印刷部数は2部です」という音声を出力する。これにより、店員は、表示部16を見なくても、自分が指定した印刷部数を把握することができる。
【0041】
また、上述した読取装置30により店員バーコード情報が読み取られたときに、予め決められた時間間隔(例えば、数十秒間隔)で「ピッ」という定期通知音を出力してもよい。この場合、CPU11は、読取装置30から上述した店員バーコード情報が送信されてくると、予め決められた時間間隔でこの定期通知音を表す音声データを音声出力部に供給する。音声出力部は、CPU11から音声データが供給される度に、その音声データに応じた定期通知音を出力する。この場合、店員は、この定期通知音の出力により情報処置装置10が正常に動作していることが確認できるため、例えば表示部16を閉じた状態で情報処理装置10を利用することができる。また、CPU11は、定期通知音の出力が開始されてから、予め指定された時間を経ると、定期通知音を表す音声データの供給を中止する。定期通知音の出力が中止された場合、CPU11は、一旦上述した処理を終了する。この場合、店員は、再び自分の店員カードに付されている店員バーコードを読取装置30で読み取らせることにより、上述した処理を再開することができる。
【0042】
(変形例2)
上述した画像形成装置20は、複数設けられていてもよい。ここでは、画像形成システム1に、A4の用紙サイズに印刷する画像形成装置20aと、レシート紙に印刷する画像形成装置20bとが設けられている場合を想定する。この場合、店員は、操作部15を操作することにより、図9に示した印刷パターンの内容E1を書き換えて、画像形成装置20のいずれかを示す装置情報(例えば、装置名や通信アドレス)と、その画像形成装置20の用紙サイズに応じた文書のレイアウトとを登録する。例えば、店員は、図12に示すように、画像形成装置20aを示す装置情報である「画像形成装置a」と、A4の用紙サイズに応じた文書のレイアウトである「A4のレイアウト」とを印刷パターン1に登録し、画像形成装置20bを示す装置情報である「画像形成装置b」と、レシート紙の用紙サイズに応じた文書のレイアウトである「レシート紙のレイアウト」とを印刷パターン2に登録する。この場合、画像形成装置20の装置情報と、文書のレイアウトとは、印刷パターンを主キーとして、図6に示した操作対応テーブル43における操作バーコードB19〜B22(「第5の画像」に相当)が表す操作バーコード情報(「第5の情報」に相当)と対応付けられる。つまり、記憶部14において、操作シートP2に付された操作バーコードB19〜B22が表す操作バーコード情報と、文書のレイアウトと、画像形成装置20を示す装置情報とが対応付けて記憶されることになる。
【0043】
そして、例えば画像形成装置20bを使用して、説明文書の画像をレシート紙に印刷したい場合、店員は、まず図10に示した操作シートP2の操作バーコードB20を読取装置30で読み取らせる。この場合、読取装置30は、上述と同様に、この操作バーコードB20が表す操作バーコード情報「B120002B」を読み取り、情報処理装置10に送信する。情報処理装置10のCPU11は、上述と同様に、記憶部14に記憶されている操作対応テーブル43において、読取装置30から送信されてきた操作バーコード情報「B120002B」に対応付けられた「印刷パターン2」を特定し、この「印刷パターン2」を設定する。図12に示すように、この「印刷パターン2」には、画像形成装置20bを示す装置情報である「画像形成装置b」と、レシート紙の用紙サイズに応じた文書のレイアウトである「レシート紙のレイアウト」とが登録されている。つまり、CPU11は、記憶部14において文書のレイアウト及び装置情報と対応付けて記憶されている操作バーコード情報を取得すると、その操作バーコード情報と対応付けて記憶されている文書のレイアウトを指定するとともに、その操作バーコード情報と対応付けて記憶されている装置情報が示す画像形成装置20を指定する。
【0044】
続いて、店員は、上述と同様に、図7に示した操作シートP1を用いて印刷指示を行う。このとき、CPU11は、設定された「印刷パターン2」に登録された文書のレイアウトに従って、説明文書の画像Iaを作成する。この例では、CPU11は、図13に示すように、「リスク区分」の情報と、「製品情報」に含まれる「商品名」、「販売者」(図示略)などの情報と、「説明情報」に含まれる「効能・効果」、「成分・分量」、「用法・容量」、「使用上の注意」などの情報をレシート紙の用紙サイズに合わせたレイアウトで配置した説明文書の画像Ibを作成する。続いて、CPU11は、設定された「印刷パターン2」に登録された画像形成装置10bに対して、作成した説明文書の画像Ibを示す画像データを含む印刷要求を通信部13から送信する。つまり、CPU11は、取得した商品バーコード情報と対応付けて記憶部14に記憶されている説明情報を、上述にて指定されたレイアウトに基づいて整形して出力する。ここでいう「整形」とは、文字や画像を配置したり、文字の色や大きさを変えたりすることをいう。この場合、画像形成装置20bは、レシート紙の大きさに合わせてレイアウトされた説明文書の画像Ibをレシート紙に印刷する。
【0045】
このように、店員は、操作部15を操作して、印刷パターンの内容を書き換えることにより、所望の印刷パターンで印刷を行わせることができる。なお、印刷パターンの登録内容は、図11,12に示す例に限らない。例えば、印刷パターンに、「両面印刷」、「用紙サイズ」、「白黒又はカラー」などの印刷条件が登録されていてもよい。
【0046】
(変形例3)
上述した実施形態では、商品バーコードは医薬品の外箱に付されていたが、商品バーコードが付される対象はこれに限らない。例えば、複数の商品バーコードが一覧シートにまとめて付されていてもよい。この場合、店員は、この一覧シートを用いて、来店客が選択した医薬品に対応する商品バーコードを読取装置30で読み取らせる。
【0047】
(変形例4)
上述した操作シートP1に、商品の選択をクリアするときに用いられる操作バーコードが付されていてもよい。この操作バーコードとしては、例えば選択された全ての商品のクリアするための操作バーコード、最後に選択された商品をクリアするための操作バーコード、個別の商品をクリアするための操作バーコードなどが考えられる。例えば、読取装置30により、選択された全ての商品をクリアするための操作バーコードを表す操作バーコード情報が読み取られた場合、情報処理装置10のCPU11は、メモリー12に記憶されている商品バーコード情報を全て削除する。また、読取装置30により、最後に選択された商品をクリアするための操作バーコードを表す操作バーコード情報が読み取られた場合、CPU11は、メモリー12に記憶されている商品バーコード情報のうち、最後に記憶された商品バーコード情報を削除する。また、読取装置30により、個別の商品をクリアするための操作バーコードを表す操作バーコード情報が読み取られた場合、CPU11は、メモリー12に記憶されている商品バーコード情報を特定し、記憶部14に記憶されている医薬品データベース42において特定した商品バーコード情報と対応付けられた「商品名」を表示部16に表示させる。この場合、店員は、操作部15を操作することにより、表示部16に表示された「商品名」の中から選択をクリアするものを指定する。そして、CPU11は、操作部15の操作によって指定された「商品名」に対応する商品バーコード情報をメモリー12から削除する。
【0048】
(変形例5)
上述した画像形成システム1は、商品の販売情報を管理するPOS(Point of sale system)システムと連携することができる。例えば、POSシステムと連携して、医薬品の説明が完了したことが確認できない来店客には、その医薬品を販売しないようにしてもよい。この場合、情報処理装置10のCPU11は、上述した説明文書の画像を作成するときに、その画像中に説明済みバーコードを付す。そして、店員は、医薬品の説明が完了すると、この説明済みバーコードを読取装置30で読み取らせる。これにより、CPU11は、説明済みバーコードが表す情報が読み取られたか否かによって、医薬品の説明が完了したか否かを判定することができる。例えば、医薬品の説明が完了していないにも関わらず、その医薬品を販売する処理が行われた場合には、CPU11は、医薬品の説明が完了していないことを示す警告メッセージを表示部16に表示させる。また、この場合に、その医薬品の販売の中止を指示する情報をPOSシステムに送信してもよい。
【0049】
(変形例6)
上述した画像形成システム1は、顧客の購入履歴を記憶する購入履歴データベースと連携することができる。例えば、購入履歴データベースに基づいて、来店客が選択した医薬品を購入するのが初めてか否かを判定し、以前購入したことがある場合には、その医薬品の説明が不要であることを示すメッセージを表示部16に表示させてもよい。
【0050】
(変形例7)
上述した実施形態では、店員データ41に情報が登録されている店員であれば、誰でも印刷指示を行うことができたが、店員が有している資格に応じて印刷指示を制限してもよい。例えば、「薬剤師」の資格を有していない店員については、「第1類」の医薬品の説明文書の印刷指示が行えないようにし、「薬剤師」と「登録販売者」のいずれの資格も有していない店員については、「第1類」及び「第2類」の医薬品の説明文書の印刷指示を行えないようにしてもよい。この場合、CPU11は、読取装置30により店員バーコード情報が読み取られると、記憶部14に記憶されている店員データ41において、その店員バーコード情報に対応付けられた「資格」を特定する。さらに、CPU11は、読取装置30により商品バーコード情報が読み取られると、記憶部14に記憶されている医薬品データベース42において、この商品バーコード情報に対応付けられた「リスク分類」を特定する。そして、CPU11は、特定した資格が「薬剤師」ではない場合には、「リスク分類」が「第1類」の医薬品の説明文書の画像については、印刷指示が行われても印刷要求を行わない。また、CPU11は、「薬剤師」及び「登録販売者」のいずれの資格も特定されなかった場合には、「リスク分類」が「第1類」又は「第2類」の医薬品の説明文書の画像については、印刷指示が行われても印刷要求を行わない。
【0051】
(変形例8)
上述した実施形態では、バーコードを用いて操作を行う例を挙げて説明したが、バーコードに代えてQRコード(登録商標)などの2次元コードが用いられてもよい。この場合、2次元コードは、例えば上述した商品バーコード情報に代えて、商品名を表してもよい。また、2次元コードは、上述した操作バーコード情報に代えて、指示の内容を表してもよい。また、上述したバーコードに代えて、商品名や指示の内容を文字で表す文字画像が用いられてもよい。この場合、読取装置30は、この文字画像が表す文字を例えばOCR(Optical Character Reader)で読み取り、商品名や指示の内容を認識する。
【0052】
(変形例9)
上述した画像形成装置20のCPU21にて行なわれる処理は、CPU21と他のハードウェアとの協働によって行われてもよいし、CPU21に代えて1又は複数のハードウェアが行ってもよい。また、情報処理装置10のCPU11、画像形成装置20のCPU21によって行われる処理は、単一のプログラムによって実現されてもよいし、複数のプログラムによって実現されてもよい。また、情報処理装置10のCPU11、画像形成装置20のCPU21によって実行される各プログラムは、磁気テープや磁気ディスクなどの磁気記録媒体、光ディスクなどの光記録媒体、光磁気記録媒体、半導体メモリーなどの、コンピューター装置が読み取り可能な記録媒体に記憶された状態で提供し得る。また、このプログラムを、インターネットなどの通信回線経由でダウンロードさせることも可能である。
【符号の説明】
【0053】
1…画像形成システム、10…情報処理装置、11…CPU、12…メモリー、13…通信部、14…記憶部、15…操作部、16…表示部、20…画像形成装置、21…CPU、22…メモリー、23…通信部、24…記憶部、25…表示操作部、26…画像形成部、30…読取装置。
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品の内容を説明する情報を出力する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
市販薬品の成分に関するデータを出力する技術が知られている。例えば、特許文献1には、バーコードリーダーで市販薬品の外装箱などに付されたバーコードデータを読み取り、その市販薬品の成分に関するデータをプリンターにより印刷させる技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−346379号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、データの印刷開始を指示したり、印刷する部数を指定したりするには、プリンターに接続された情報処理装置のマウスやキーボードなどを操作しなければならない。しかしながら、例えば利用者が情報処理装置の操作に不慣れな場合には、そのような操作を行うのに時間がかかってしまう。また、利用者が誤った操作をしてしまうと、利用者が意図した処理が行われないばかりか、他の処理に悪影響を及ぼす恐れもある。
本発明は、画像形成の指示を簡単な操作で実現する仕組みを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、情報を表す画像から当該情報を読み取る読取装置と、第1の画像が表す第1の情報と、商品の内容を説明する説明情報とを対応付けて記憶し、記録媒体に付された第2の画像が表す第2の情報と、画像形成の指示とを対応付けて記憶する記憶手段と、前記読取装置により読み取られた情報を取得する取得手段と、前記取得手段により前記第1の情報と前記第2の情報とが取得されると、取得された当該第1の情報と対応付けて前記記憶手段に記憶されている説明情報と、取得された当該第2の情報と対応付けて前記記憶手段に記憶されている画像形成の指示とを出力する出力手段と、前記出力手段から出力された説明情報及び画像形成の指示を受け取り、受け取った画像形成の指示に従って当該説明情報を表す画像を形成する画像形成装置とを備えることを特徴とする画像形成システムを提供する。これにより、画像形成の指示を簡単な操作で実現することができる。
【0006】
本発明に係る画像形成システムにおいて、前記記憶手段は、前記記録媒体に付された第3の画像が表す第3の情報と、画像形成の条件とを対応付けて記憶し、前記情報処理装置は、前記取得手段により前記第3の情報が取得されると、取得された当該第3の情報と対応付けて前記記憶手段に記憶されている画像形成の条件を指定する条件指定手段を有し、前記出力手段は、前記条件指定手段によって指定された画像形成の条件を出力し、前記画像形成装置は、前記出力手段から出力された画像形成の条件を受け取り、受け取った画像形成の条件に従って前記画像の形成を行ってもよい。これにより、画像形成の条件の指定を簡単な操作で行うことができる。
【0007】
本発明に係る画像形成システムにおいて、前記記憶手段は、予め設定された画像形成の部数を記憶し、前記第3の画像が表す第3の情報と、画像形成の部数を加算する指示とを対応付けて記憶し、前記条件指定手段は、前記取得手段により取得された第3の情報と前記加算する指示とが前記記憶手段において対応付けて記憶されている場合には、前記記憶手段に記憶されている画像形成の部数を加算し、加算した当該部数を画像形成の部数として指定し、前記出力手段は、前記条件指定手段によって指定された画像形成の部数を出力し、前記画像形成装置は、前記出力手段から出力された画像形成の部数だけ前記画像の形成を行ってもよい。これにより、画像形成の部数の指定を簡単な操作で行うことができる。
【0008】
本発明に係る画像形成システムにおいて、前記記憶手段は、前記記録媒体に付された第4の画像が表す第4の情報と、画像形成の部数を前記予め設定された部数に戻す指示とを対応付けて記憶し、前記条件指定手段は、前記取得手段により前記第4の情報が取得されると、前記記憶手段に記憶されている画像形成の部数を前記予め設定された部数に変更してもよい。これにより、簡単な操作で画像形成の部数を指定前の部数に戻すことができる。
【0009】
本発明に係る画像形成システムにおいては、前記記録媒体において、前記第3の画像と前記第4の画像とが対応する位置に配置されていてもよい。これにより、画像形成の部数を戻す操作をし易くすることができる。
【0010】
本発明に係る画像形成システムにおいて、前記記憶手段は、前記記録媒体に付された第5の画像が表す第5の情報と、文書のレイアウトとを対応付けて記憶し、前記条件指定手段は、前記取得手段により前記第5の情報が取得されると、取得された当該第5の情報と対応付けて前記記憶手段に記憶されている文書のレイアウトを指定し、前記出力手段は、前記取得手段により取得された第1の情報と対応付けて前記記憶手段に記憶されている説明情報を、前記条件指定手段によって指定されたレイアウトに基づいて整形して出力してもよい。これにより、文書のレイアウトの指定を簡単な操作で行うことができる。
【0011】
本発明に係る画像形成システムにおいて、前記画像形成装置は複数あり、前記記憶手段は、前記第5の画像が表す第5の情報と、前記複数の画像形成装置のいずれかを示す装置情報とを対応付けて記憶し、前記条件指定手段は、前記取得手段により前記第5の情報が取得されると、取得された当該第5の情報と対応付けて前記記憶手段に記憶されている装置情報が示す画像形成装置を指定し、前記出力手段は、前記取得手段により前記第1の情報と前記第2の情報とが取得されると、取得された当該第1の情報と対応付けて前記記憶手段に記憶されている説明情報と、取得された当該第2の情報と対応付けて前記記憶手段に記憶されている画像形成の指示とを、前記条件指定手段により指定された画像形成装置へと出力してもよい。これにより、使用する画像形成装置の指定を簡単な操作で行うことができる。
【0012】
本発明に係る画像形成システムにおいて、前記記憶手段は、前記記録媒体に付された第6の画像が表す第6の情報と、前記情報処理装置の処理の指示とを対応付けて記憶し、前記情報処理装置は、前記取得手段により前記第6の情報が取得されると、取得された当該第6の情報と対応付けて前記記憶手段に記憶されている指示の処理を行う処理手段を有してもよい。これにより、情報処理装置の処理の指示を簡単な操作で行うことができる。
【0013】
本発明に係る画像形成システムにおいて、前記情報処理装置は、前記取得手段により取得された情報に応じて行われる処理の内容又は結果を表す音声を出力する音声出力手段を有してもよい。これにより、読取装置で読み取られた情報に応じて行われる処理の内容又は結果を音声で把握することができる。
【0014】
本発明は、第1の画像が表す第1の情報と、商品の内容を説明する説明情報とを対応付けて記憶し、記録媒体に付された第2の画像が表す第2の情報と、画像形成の指示とを対応付けて記憶する記憶手段と、情報を表す画像から当該情報を読み取る読取装置により読み取られた情報を取得する取得手段と、前記取得手段により前記第1の情報と前記第2の情報とが取得されると、取得された当該第1の情報と対応付けて前記記憶手段に記憶されている説明情報と、取得された当該第2の情報と対応付けて前記記憶手段に記憶されている画像形成の指示とを出力する出力手段とを備えることを特徴とする情報処理装置を提供する。これにより、画像形成の指示を簡単な操作で実現することができる。
【0015】
本発明は、コンピューターを、第1の画像が表す第1の情報と、商品の内容を説明する説明情報とを対応付けて記憶し、記録媒体に付された第2の画像が表す第2の情報と、画像形成の指示とを対応付けて記憶する記憶手段と、情報を表す画像から当該情報を読み取る読取装置により読み取られた情報を取得する取得手段と、前記取得手段により前記第1の情報と前記第2の情報とが取得されると、取得された当該第1の情報と対応付けて前記記憶手段に記憶されている説明情報と、取得された当該第2の情報と対応付けて前記記憶手段に記憶されている画像形成の指示とを出力する出力手段として機能させるためのプログラムを提供する。これにより、画像形成の指示を簡単な操作で実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】画像形成システムの構成を示す図。
【図2】情報処理装置の構成を示すブロック図。
【図3】画像形成装置の構成を示すブロック図。
【図4】店員データの一例を示す図。
【図5】医薬品データベースの一例を示す図。
【図6】操作対応テーブルの一例を示す図。
【図7】操作シートの一例を示す図。
【図8】操作シートの一例を示す図。
【図9】印刷パターンの内容の一例を示す図。
【図10】画像形成システムの動作を示すシーケンス図。
【図11】説明文書の画像の一例を示す図。
【図12】変形例に係る印刷パターンの内容の一例を示す図。
【図13】変形例に係る説明文書の画像の一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0017】
[構成]
図1は、本実施形態に係る画像形成システム1の構成を示す図である。同図に示すように、この画像形成システム1は、情報処理装置10と、画像形成装置20と、読取装置30とを備えている。情報処理装置10と画像形成装置20とは、通信ケーブルL1を介して接続されている。また、情報処理装置10と読取装置30とは、通信ケーブルL2を介して接続されている。
【0018】
(情報処理装置)
情報処理装置10は、例えば持ち運びができる小型のコンピューター装置であり、医薬品の説明文書の印刷を制御する機能を有するアプリケーションプログラム(以下、「説明文書印刷アプリケーション」という)がインストールされている。
図2は、情報処理装置10の構成を示すブロック図である。同図に示すように、情報処理装置10は、CPU(Central Processing Unit)11と、メモリー12と、通信部13と、記憶部14と、操作部15と、表示部16とを備えている。CPU11は、メモリー12に記憶されているプログラムを実行することにより、情報処理装置10の各部を制御する。メモリー12は、例えばROM(Read Only Memory)とRAM(Random Access Memory)とを備えており、CPU11によって実行されるプログラムやデータを記憶する。通信部13は、画像形成装置20又は読取装置30とデータの送受信を行う。記憶部14は、例えばハードディスクを備えており、上述した説明文書印刷アプリケーションの他に、店員データ41、医薬品データベース(医薬品DB)42、操作対応テーブル43などを記憶する。この記憶部14は、本発明に係る記憶手段として機能する。操作部15は、例えばキーボードとマウスとを備えており、利用者の操作に応じた操作信号をCPU11に入力する。表示部16は、例えば液晶ディスプレイを備えており、CPU11の制御に応じた画像を表示する。
【0019】
(画像形成装置)
図3は、画像形成装置20の構成を示すブロック図である。同図に示すように、画像形成装置20は、CPU21と、メモリー22と、通信部23と、記憶部24と、表示操作部25と、画像形成部26とを備えている。CPU21は、メモリー22に記憶されているプログラムを実行することにより、画像形成装置20の各部を制御する。メモリー22は、例えばROMとRAMとを備えており、CPU21によって実行されるプログラムやデータを記憶する。通信部23は、情報処理装置10とデータの送受信を行う。記憶部24は、例えばハードディスクを備えており、各種のデータを記憶する。表示操作部25は、例えばタッチパネルを備えており、CPU21の制御に応じた画像を表示するとともに、利用者の操作に応じた操作信号をCPU21に入力する。画像形成部26は、例えばプリンター装置を備えており、画像データに応じた画像を用紙に形成して出力する。なお、以下の説明では、画像データに応じた画像を用紙に形成することを「印刷」という。
【0020】
(読取装置)
読取装置30は、例えばバーコードリーダーであり、バーコードが表すバーコード情報を読み取る。この「バーコード」とは、例えば縞模様状の線の太さによって数値や文字などの情報を表す画像である。つまり、読取装置は、バーコード(「情報を表す画像」に相当)からそのバーコードが表すバーコード情報を読み取る。また、読取装置30と情報処理装置10とは、例えばUSB(Universal Serial Bus)規格に従ってデータの送受信を行う。
【0021】
次に、情報処理装置10の記憶部14に記憶されているデータの内容について説明する。
図4は、店員データ41の一例を示す図である。同図に示すように、店員データ41には、「店員氏名」と「店員バーコード情報」と「資格」とが対応付けられている。「店員氏名」は、医薬品を販売する販売店の店員の氏名である。「店員バーコード情報」は、店員が有する店員カードに付された店員バーコードから読み取られる情報である。「資格」は、店員が有する資格を示す情報である。例えば、図の店員データ41では、店員氏名「○山○子」と資格「薬剤師」とが対応付けられている。これは、「○山○子」という店員が、薬剤師の資格を有していることを示している。また、図の店員データ41では、店員氏名「○山○男」と資格「登録販売者」とが対応付けられている。これは、「○山○男」という店員が、登録販売者の資格を有していることを示している。この「登録販売者」とは、薬剤師とは異なる資格であるが、医薬品の販売を行うことができる資格である。
【0022】
図5は、医薬品データベース42の一例を示す図である。同図に示すように、医薬品データベース42には、「商品バーコード情報」と「リスク区分」と「製品情報」と「説明情報」とが対応付けられている。「商品バーコード情報」は、医薬品の外箱に付されている商品バーコードから読み取られる情報である。「リスク区分」は、医薬品のリスク(副作用など)に応じて割り当てられる分類である。「製品情報」は、医薬品の製品概要を示す情報であり、「商品名」、「商品画像」などの情報が含まれる。「説明情報」は、医薬品の内容を説明する情報であり、「効能・効果」、「成分・分量」、「用法・容量」、「使用上の注意」などの情報が含まれる。つまり、記憶部14は、商品バーコード(「第1の画像」に相当)が表す商品バーコード情報(「第1の情報」に相当)と、医薬品(「商品」に相当)の内容を説明する説明情報とを対応付けて記憶する。この医薬品データベース42は、例えば1日に1回、医薬品データベース42を管理するサーバー装置からダウンロードされるようになっている。このとき、CPU11は、サーバー装置からダウンロードされた医薬品データベース42を予め決められた形式に変換した後、記憶部14に記憶させる。
【0023】
ここで、上述した「リスク区分」について詳細に説明する。販売店で販売される医薬品には、予め「第1類」、「第2類」、「第3類」のいずれの分類が割り当てられている。「第1類」は、リスクが高い医薬品に割り当てられる分類であり、例えばその医薬品を販売する場合には、薬剤師が積極的に情報提供を行う義務がある。「第2類」は、「第1類」の医薬品よりもリスクが低い医薬品に割り当てられる分類であり、例えばその医薬品を販売する場合には、薬剤師又は登録販売者が積極的に情報提供を行うように努力することが求められる。「第3類」は、リスクが低い医薬品に割り当てられる分類であり、例えばその医薬品を販売する場合に情報提供を行う必要はない。
【0024】
図6は、操作対応テーブル43の一例を示す図である。同図に示すように、操作対応テーブル43には、「操作バーコード情報」と「指示の内容」とが対応付けられている。この「操作バーコード情報」は、操作シートP1又は操作シートP2に付されている操作バーコードから読み取られる情報である。「指示の内容」は、操作バーコードから読み取られた情報に対応する指示を示す情報である。例えば、図の操作対応テーブル43では、操作バーコード情報「B010010B」と、「印刷開始」とが対応付けられている。これは、読取装置30により「B010010B」という操作バーコード情報が読み取られた場合には、画像形成装置20に対して印刷開始を指示することを示している。
【0025】
ここで、上述した操作シートP1,P2について説明する。
図7は、操作シートP1の一例を示す図である。同図に示すように、操作シートP1には、医薬品の説明文書を印刷する操作の手順とともに、説明文書の印刷を指示するときに用いられる複数の操作バーコードが配置されている。例えば、操作バーコードB1は、印刷開始を指示するときに用いられる。操作バーコードB2は、印刷部数を1部加算するときに用いられる。操作バーコードB3は、印刷部数を10部加算するときに用いられる。操作バーコードB4は、指定した印刷部数をクリアするときに用いられる。操作バーコードB5は、入力した全ての内容のキャンセルするときに用いられる。また、図に示すように、この操作シートP1では、印刷部数を加算するときに用いられる操作バーコードB2,B3(「第3の画像」に相当)と、指定した印刷部数をクリアするときに用いられる操作バーコードB4(「第4の画像」に相当)とが対応する位置に配置されている。この印刷部数は、印刷条件の1つである。つまり、操作シートP1においては、印刷条件を指定するための操作バーコードと、指定した印刷条件をクリアするための操作バーコードとが対応する位置に配置されている。
【0026】
図8は、操作シートP2の一例を示す図である。この操作シートP2には、説明文書の印刷以外の処理を指示するときに用いられる複数の操作バーコードが配置されている。例えば、操作バーコードB11は、情報処理装置10の電源をオフにするときに用いられる。操作バーコードB12は、情報処理装置10を再起動するときに用いられる。操作バーコードB13は、説明文書印刷アプリケーションを終了するときに用いられる。操作バーコートB14は、画像形成装置20の状態を確認するときに用いられる。操作バーコードB15は、説明文書印刷アプリケーションの状態を確認するときに用いられる。操作バーコードB16は、情報処理装置10の設定を変更するときに用いられる。操作バーコードB17は、医薬品データベース42を更新するときに用いられる。操作バーコードB18は、店員データ41を更新するときに用いられる。
【0027】
また、操作バーコードB19〜B22は、それぞれ印刷パターン1〜4を指定するときに用いられる。この印刷パターン1〜4には、予め印刷に関する各種の条件が登録されている。
図9は、印刷パターンの内容E1の一例を示す図である。この印刷パターンの内容E1は、例えば記憶部14に記憶されている。図の例では、印刷パターン1には、予め指定された標準の文字サイズが登録されている。印刷パターン2には、標準の文字サイズと、画像なしで印刷するという条件とが登録されている。印刷パターン3には、標準よりも大きい文字サイズが登録されている。印刷パターン4には、標準よりも大きい文字サイズと、画像なしで印刷するという条件とが登録されている。
【0028】
[動作]
次に、図10に示すシーケンス図を参照して、本実施形態の動作について説明する。ここでは、医薬品を販売する販売店に来店した来店客が、医薬品Xを選択し、店員からこの医薬品Xの説明を受ける場合を想定する。また、情報処理装置10のCPU11は、記憶部14に記憶されている説明文書印刷アプリケーションを実行して待機しているものとする。販売店の店員は、まず自分の店員カードに付されている店員バーコードを読取装置30で読み取らせる(ステップS11)。読取装置30は、この店員バーコードが表す店員バーコード情報を読み取り、情報処理装置10に送信する。情報処理装置10のCPU11は、読取装置30から送信されてきた店員バーコード情報を通信部13を介して受信し、受信した店員バーコード情報が、記憶部14に記憶されている店員データ41に登録されているか否かを判定する。例えば、受信した店員バーコード情報が店員データ41に含まれている場合、CPU11は、この店員バーコード情報が登録されていると判定し、ユーザ認証に成功したことを示すメッセージを表示部16に表示させる。一方、受信した店員バーコード情報が店員データ41に含まれていない場合、CPU11は、この店員バーコード情報が登録されていないと判定し、ユーザ認証に失敗したことを示すメッセージを表示部16に表示させて、この処理を終了する。
【0029】
ユーザ認証に成功したことを示すメッセージが表示部16に表示されると、店員は、医薬品Xの外箱に付されている商品バーコードを読取装置30で読み取らせる(ステップS12)。読取装置30は、この商品バーコードが表す商品バーコード情報「1111111x」を読み取り、情報処理装置10に送信する。情報処理装置10のCPU11は、読取装置30から送信されてきた商品バーコード情報を通信部13を介して受信し、メモリー12に記憶させる。つまり、CPU11は、読取装置30により読み取られた情報を取得する取得手段として機能する。また、CPU11は、記憶部14に記憶されている医薬品データベース42において、この商品バーコード情報に対応付けられた商品名を特定し、この商品名の医薬品が選択されたことを示す情報を表示部16に表示させる。この例では、図5に示した医薬品データベース42において、商品バーコード情報「1111111x」に対応付けられた「医薬品X」という商品名が特定され、「医薬品X」が選択されたことを示す情報が表示部16に表示される。
【0030】
続いて、店員は、操作シートP1に付されている操作バーコードを読取装置30で読み取らせて、印刷部数を指定する(ステップS13)。例えば、医薬品Xの説明文書を2部印刷したい場合、店員は、図7に示した操作シートP1の操作バーコードB2を読取装置30で1回読み取らせる。読取装置30は、この操作バーコードB2が表す操作バーコード情報「B110001B」を読み取り、情報処理装置10に送信する。情報処理装置10は、読取装置30から送信されてきた操作バーコード情報を通信部13を介して受信し、記憶部14に記憶されている操作対応テーブル43において、受信した操作バーコード情報に対応付けられた指示の内容を特定する。図6に示すように、操作対応テーブル43には、操作シートP1に付された操作バーコードB2(「第3の画像」に相当)が表す操作バーコード情報「B110001B」(「第3の情報」に相当)と、画像形成の部数を1部だけ加算する指示である「印刷部数+1」とが対応付けられている。そのため、この例では、この操作対応テーブル43において、操作バーコード情報「B110001B」に対応付けられた「印刷部数+1」が特定される。この場合、CPU11は、予め記憶部14に記憶されている初期設定の印刷部数の値である「1」に1を加算する。これにより、記憶部14に記憶されている印刷部数の値が「2」になり、印刷部数が2部に指定される。つまり、CPU11は、記憶部14において画像形成の部数を加算する指示と対応付けて記憶されている操作バーコード情報が取得されると、記憶部14に記憶されている印刷部数を加算し、加算した部数を印刷部数として指定する。また、CPU11は、記憶部14に記憶されている印刷部数の値に基づいて、指定された印刷部数を示す情報を表示部16に表示させる。この例では、印刷部数が2部に指定されたことを示す情報が表示部16に表示される。
【0031】
なお、記憶部14に記憶されている印刷部数の値は、上述した操作バーコードB2が読み取られる度に、1が加算される。また、図7に示した操作シートP1の操作バーコードB3が読み取られた場合には、記憶部14に記憶されている印刷部数の値に10が加算される。このようにして、店員は、図7に示した操作シートP1の操作バーコードB2又は操作バーコードB3を読取装置30で読み取らせることにより、所望の印刷部数を指定することができる。また、店員は、図7に示した操作シートP1の操作バーコードB4を読取装置30で読み取らせることにより、指定した印刷部数をクリアすることができる。この場合、読取装置30は、この操作バーコードB4が表すバーコード情報「B110000B」を読み取り、情報処理装置10に送信する。情報処理装置10は、読取装置30から送信されてきた操作バーコード情報を通信部13を介して受信し、記憶部14に記憶されている操作対応テーブル43において、受信した操作バーコード情報に対応付けられた指示の内容を特定する。図6に示すように、操作対応テーブル43には、操作シートP1に付された操作バーコードB4(「第4の画像」に相当)が表す操作バーコード情報「B110000B」(「第4の情報」に相当)と、印刷部数をクリアする指示である「印刷部数クリア」とが対応付けられている。そのため、この例では、この操作対応テーブル43において、操作バーコード情報「B110000B」に対応付けられた「印刷部数クリア」が特定される。この場合、CPU11は、記憶部14に記憶されている印刷部数の値を初期設定の値である「1」に戻す。つまり、CPU11は、記憶部14において印刷部数を予め設定された部数に戻す指示と対応付けて記憶されている操作バーコード情報が取得されると、記憶部14に記憶されている印刷部数を予め設定された部数に変更する。
【0032】
また、店員は、図7に示した操作シートP1の操作バーコードB5を読取装置30で読み取らせることにより、入力した内容を全てキャンセルすることができる。この場合、読取装置30は、この操作バーコードB5が表すバーコード情報「B010019B」を読み取り、情報処理装置10に送信する。情報処理装置10は、読取装置30から送信されてきた操作バーコード情報を通信部13を介して受信し、記憶部14に記憶されている操作対応テーブル43において、受信した操作バーコード情報に対応付けられた指示の内容を特定する。この例では、図6に示した操作対応テーブル43において、操作バーコード情報「B010019B」に対応付けられた「全キャンセル」という指示が特定される。この場合、CPU11は、メモリー12に記憶されている商品バーコード情報を削除するとともに、記憶部14に記憶されている印刷部数の値を初期設定の値である「1」に戻す。
【0033】
続いて、店員は、操作シートP1に付されている操作バーコードを読取装置30で読み取らせて、印刷指示を行う(ステップS14)。この例では、店員は、図7に示した操作シートP1の操作バーコードB1を読取装置30で読み取らせる。読取装置30は、この操作バーコードB1が表す操作バーコード情報「B010010B」を読み取り、情報処理装置10に送信する。情報処理装置10は、読取装置30から送信されてきた操作バーコード情報を通信部13を介して受信し、記憶部14に記憶されている操作対応テーブル43において、受信した操作バーコード情報に対応付けられた指示の内容を特定する。図6に示すように、操作対応テーブル43には、操作シートP1に付された操作バーコードB1(「第1の画像」に相当)が表す操作バーコード情報「B010010B」(「第1の情報」に相当)と、画像形成の指示である「印刷開始」とが対応付けられている。そのため、この例では、操作対応テーブル43において、操作バーコード情報「B010010B」に対応付けられた「印刷開始」という指示が特定される。
【0034】
続いて、CPU11は、メモリー12に記憶されている商品バーコード情報を特定し、記憶部14に記憶されている医薬品データベース42から、特定した商品バーコード情報に対応付けられた「リスク区分」、「製品情報」及び「説明情報」を抽出する(ステップS15)。この例では、図5に示した医薬品データベース42において、商品バーコード情報「1111111x」に対応付けられた「リスク区分」、「製品情報」及び「説明情報」が抽出される。続いて、CPU11は、抽出した「リスク区分」、「製品情報」及び「説明情報」に基づいて、説明文書の画像Iaを作成する(ステップS16)。このとき、CPU11は、予め設定された印刷パターンに従って、説明文書の画像Iaを作成する。この印刷パターンには、例えば文字サイズ、文書のレイアウト、画像の有無を指定する情報などが登録されている。例えば、印刷パターンにA4の用紙サイズに合わせた文書のレイアウトが登録されている場合、CPU11は、図11に示すように、「リスク区分」の情報と、「製品情報」に含まれる「商品名」、「販売者」(図示略)などの情報と、「説明情報」に含まれる「効能・効果」、「成分・分量」、「用法・容量」、「使用上の注意」などの情報をA4の用紙サイズに合わせたレイアウトで配置した説明文書の画像Iaを作成する。
【0035】
続いて、CPU11は、作成した説明文書の画像Iaを示す画像データと、記憶部14に記憶されている印刷部数の値とを含む印刷要求を作成し、作成した印刷要求を通信部13から画像形成装置20に送信する(ステップS17)。つまり、CPU11は、取得された商品バーコード情報と対応付けて記憶部14に記憶されている説明情報と、指定された画像形成の条件と、取得された操作バーコード情報と対応付けて記憶部14に記憶されている画像形成の指示とを出力する出力手段として機能する。なお、上述したステップS13の印刷部数の指定が行われずに、ステップS14の印刷指示が行われた場合には、印刷要求に含まれる印刷部数の値が初期設定値の「1」になる。画像形成装置20のCPU21は、情報処理装置10から送信されてきた印刷要求を通信部23を介して受信する(ステップS18)。続いて、CPU21は、画像形成部26により、受信した印刷要求に応じた印刷を行う(ステップS19)。具体的には、CPU21は、この印刷要求に含まれる画像データを画像形成部26に供給して、2部印刷するよう指示する。画像形成部26は、CPU21から供給された画像データに応じた説明文書の画像Iaを2部印刷する。つまり、画像形成装置20は、情報処理装置10から出力された説明情報、画像形成の条件及び画像形成の指示を受け取り、受け取った画像形成の条件に従って説明情報を表す画像を形成する。この例では、図11に示す説明文書の画像Iaが2部印刷される。店員は、この説明文書の画像Iaが印刷された用紙を来店客に渡して、来店客が選択した医薬品Xの説明を行う。来店客は、店員から医薬品Xの説明を受けた後、例えばこの医薬品Xを購入する。これにより、来店客は、医薬品Xを適切に服用することができる。
【0036】
また、情報処理装置10のCPU11は、画像形成装置20によって印刷が行われると、その印刷の履歴を表す履歴情報を記憶部14に記憶させる。この印刷履歴には、例えば印刷日時、印刷実施者、印刷内容などの情報が含まれる。この印刷実施者の情報には、例えば記憶部14に記憶されている店員データ41において、上述したステップS11にて読み取られた店員バーコード情報に対応付けられた「店員氏名」が用いられる。
【0037】
次に、上述した説明文書の印刷以外の処理を指示する操作について説明する。この操作には、図8に示す操作シートP2が用いられる。また、上述した操作対応テーブル43には、操作シートP2に付された操作バーコードB11〜B18(「第6の画像」に相当)が表す操作バーコード情報(「第6の情報」に相当)と、情報処理装置10の処理の指示とが対応付けられている。例えば、情報処理装置10の電源をオフにしたい場合、店員は、操作シートP2の操作バーコードB11を読取装置30で読み取らせる。読取装置30は、この操作バーコードB11が表す操作バーコード情報「B010502B」を読み取り、情報処理装置10に送信する。情報処理装置10は、読取装置30から送信されてきた操作バーコード情報を通信部13を介して受信し、記憶部14に記憶されている操作対応テーブル43において、受信した操作バーコード情報に対応付けられた指示の内容を特定する。この例では、図6に示した操作対応テーブル43において、操作バーコード情報「B010502B」に対応付けられた「電源オフ」という指示が特定される。この場合、CPU11は、情報処理装置10の電源をオフにする処理を行う。つまり、CPU11は、記憶部14において情報処理装置10の処理の指示と対応付けて記憶されている操作バーコード情報を取得すると、その操作バーコード情報と対応付けて記憶されている指示の処理を行う処理手段として機能する。
【0038】
また、例えば、説明文書の文字サイズを大きくしたい場合、店員は、操作シートP2の操作バーコードB21を読取装置30で読み取らせる。この場合、読取装置30は、この操作バーコードB21が表すバーコード情報「B120003B」を読み取り、情報処理装置10に送信する。情報処理装置10は、読取装置30から送信されてきた操作バーコード情報を通信部13を介して受信し、記憶部14に記憶されている操作対応テーブル43において、受信した操作バーコード情報に対応付けられた指示の内容を特定する。この例では、図6に示した操作対応テーブル43において、操作バーコード情報「B120003B」に対応付けられた「印刷パターン3」が特定される。この場合、CPU11は、この「印刷パターン3」を設定する。この後、印刷指示が行われると、CPU11は、設定された「印刷パターン3」に従って、説明文書の画像Iaを作成する。この例では、図9に示すように、「印刷パターン3」に標準よりも大きい文字サイズが登録されているため、CPU11は、説明文書の画像Iaに含まれる文字を標準よりも大きな文字サイズにする。これにより、文字サイズの大きい説明文書の画像が印刷される。
【0039】
以上説明した実施形態によれば、店員は、情報処理装置10の操作部15を操作しなくても、操作バーコードを読取装置30で読み取らせるだけで、印刷条件の指定や印刷指示を行うことができる。そのため、例えば店員が情報処理装置10の操作に不慣れであっても、簡単に医薬品の説明文書を印刷することができる。
【0040】
[変形例]
以上が実施形態の説明であるが、この実施形態の内容は以下のように変形し得る。また、以下の各変形例を適宜組み合わせてもよい。
(変形例1)
上述した読取装置30によりバーコード情報が読み取られた時に、そのバーコード情報の読み取りに応じて行われる処理の内容又は結果を表す音声で出力してもよい。この場合、情報処理装置10には、例えばD/A変換部とスピーカーとを有する音声出力部が設けられる。この音声出力部は、音声データに応じた音声を出力する音声出力手段として機能する。例えば、上述したように、読取装置30により図7に示した操作シートP1の操作バーコードB2を表す操作バーコード情報が読み取られて、記憶部14に記憶されている印刷部数の値が「2」になると、CPU11は、例えば「印刷部数は2部です」という音声を表す音声データを作成し、音声出力部からに供給する。この場合、音声出力部は、CPU11から供給された音声データに基づいて、「印刷部数は2部です」という音声を出力する。これにより、店員は、表示部16を見なくても、自分が指定した印刷部数を把握することができる。
【0041】
また、上述した読取装置30により店員バーコード情報が読み取られたときに、予め決められた時間間隔(例えば、数十秒間隔)で「ピッ」という定期通知音を出力してもよい。この場合、CPU11は、読取装置30から上述した店員バーコード情報が送信されてくると、予め決められた時間間隔でこの定期通知音を表す音声データを音声出力部に供給する。音声出力部は、CPU11から音声データが供給される度に、その音声データに応じた定期通知音を出力する。この場合、店員は、この定期通知音の出力により情報処置装置10が正常に動作していることが確認できるため、例えば表示部16を閉じた状態で情報処理装置10を利用することができる。また、CPU11は、定期通知音の出力が開始されてから、予め指定された時間を経ると、定期通知音を表す音声データの供給を中止する。定期通知音の出力が中止された場合、CPU11は、一旦上述した処理を終了する。この場合、店員は、再び自分の店員カードに付されている店員バーコードを読取装置30で読み取らせることにより、上述した処理を再開することができる。
【0042】
(変形例2)
上述した画像形成装置20は、複数設けられていてもよい。ここでは、画像形成システム1に、A4の用紙サイズに印刷する画像形成装置20aと、レシート紙に印刷する画像形成装置20bとが設けられている場合を想定する。この場合、店員は、操作部15を操作することにより、図9に示した印刷パターンの内容E1を書き換えて、画像形成装置20のいずれかを示す装置情報(例えば、装置名や通信アドレス)と、その画像形成装置20の用紙サイズに応じた文書のレイアウトとを登録する。例えば、店員は、図12に示すように、画像形成装置20aを示す装置情報である「画像形成装置a」と、A4の用紙サイズに応じた文書のレイアウトである「A4のレイアウト」とを印刷パターン1に登録し、画像形成装置20bを示す装置情報である「画像形成装置b」と、レシート紙の用紙サイズに応じた文書のレイアウトである「レシート紙のレイアウト」とを印刷パターン2に登録する。この場合、画像形成装置20の装置情報と、文書のレイアウトとは、印刷パターンを主キーとして、図6に示した操作対応テーブル43における操作バーコードB19〜B22(「第5の画像」に相当)が表す操作バーコード情報(「第5の情報」に相当)と対応付けられる。つまり、記憶部14において、操作シートP2に付された操作バーコードB19〜B22が表す操作バーコード情報と、文書のレイアウトと、画像形成装置20を示す装置情報とが対応付けて記憶されることになる。
【0043】
そして、例えば画像形成装置20bを使用して、説明文書の画像をレシート紙に印刷したい場合、店員は、まず図10に示した操作シートP2の操作バーコードB20を読取装置30で読み取らせる。この場合、読取装置30は、上述と同様に、この操作バーコードB20が表す操作バーコード情報「B120002B」を読み取り、情報処理装置10に送信する。情報処理装置10のCPU11は、上述と同様に、記憶部14に記憶されている操作対応テーブル43において、読取装置30から送信されてきた操作バーコード情報「B120002B」に対応付けられた「印刷パターン2」を特定し、この「印刷パターン2」を設定する。図12に示すように、この「印刷パターン2」には、画像形成装置20bを示す装置情報である「画像形成装置b」と、レシート紙の用紙サイズに応じた文書のレイアウトである「レシート紙のレイアウト」とが登録されている。つまり、CPU11は、記憶部14において文書のレイアウト及び装置情報と対応付けて記憶されている操作バーコード情報を取得すると、その操作バーコード情報と対応付けて記憶されている文書のレイアウトを指定するとともに、その操作バーコード情報と対応付けて記憶されている装置情報が示す画像形成装置20を指定する。
【0044】
続いて、店員は、上述と同様に、図7に示した操作シートP1を用いて印刷指示を行う。このとき、CPU11は、設定された「印刷パターン2」に登録された文書のレイアウトに従って、説明文書の画像Iaを作成する。この例では、CPU11は、図13に示すように、「リスク区分」の情報と、「製品情報」に含まれる「商品名」、「販売者」(図示略)などの情報と、「説明情報」に含まれる「効能・効果」、「成分・分量」、「用法・容量」、「使用上の注意」などの情報をレシート紙の用紙サイズに合わせたレイアウトで配置した説明文書の画像Ibを作成する。続いて、CPU11は、設定された「印刷パターン2」に登録された画像形成装置10bに対して、作成した説明文書の画像Ibを示す画像データを含む印刷要求を通信部13から送信する。つまり、CPU11は、取得した商品バーコード情報と対応付けて記憶部14に記憶されている説明情報を、上述にて指定されたレイアウトに基づいて整形して出力する。ここでいう「整形」とは、文字や画像を配置したり、文字の色や大きさを変えたりすることをいう。この場合、画像形成装置20bは、レシート紙の大きさに合わせてレイアウトされた説明文書の画像Ibをレシート紙に印刷する。
【0045】
このように、店員は、操作部15を操作して、印刷パターンの内容を書き換えることにより、所望の印刷パターンで印刷を行わせることができる。なお、印刷パターンの登録内容は、図11,12に示す例に限らない。例えば、印刷パターンに、「両面印刷」、「用紙サイズ」、「白黒又はカラー」などの印刷条件が登録されていてもよい。
【0046】
(変形例3)
上述した実施形態では、商品バーコードは医薬品の外箱に付されていたが、商品バーコードが付される対象はこれに限らない。例えば、複数の商品バーコードが一覧シートにまとめて付されていてもよい。この場合、店員は、この一覧シートを用いて、来店客が選択した医薬品に対応する商品バーコードを読取装置30で読み取らせる。
【0047】
(変形例4)
上述した操作シートP1に、商品の選択をクリアするときに用いられる操作バーコードが付されていてもよい。この操作バーコードとしては、例えば選択された全ての商品のクリアするための操作バーコード、最後に選択された商品をクリアするための操作バーコード、個別の商品をクリアするための操作バーコードなどが考えられる。例えば、読取装置30により、選択された全ての商品をクリアするための操作バーコードを表す操作バーコード情報が読み取られた場合、情報処理装置10のCPU11は、メモリー12に記憶されている商品バーコード情報を全て削除する。また、読取装置30により、最後に選択された商品をクリアするための操作バーコードを表す操作バーコード情報が読み取られた場合、CPU11は、メモリー12に記憶されている商品バーコード情報のうち、最後に記憶された商品バーコード情報を削除する。また、読取装置30により、個別の商品をクリアするための操作バーコードを表す操作バーコード情報が読み取られた場合、CPU11は、メモリー12に記憶されている商品バーコード情報を特定し、記憶部14に記憶されている医薬品データベース42において特定した商品バーコード情報と対応付けられた「商品名」を表示部16に表示させる。この場合、店員は、操作部15を操作することにより、表示部16に表示された「商品名」の中から選択をクリアするものを指定する。そして、CPU11は、操作部15の操作によって指定された「商品名」に対応する商品バーコード情報をメモリー12から削除する。
【0048】
(変形例5)
上述した画像形成システム1は、商品の販売情報を管理するPOS(Point of sale system)システムと連携することができる。例えば、POSシステムと連携して、医薬品の説明が完了したことが確認できない来店客には、その医薬品を販売しないようにしてもよい。この場合、情報処理装置10のCPU11は、上述した説明文書の画像を作成するときに、その画像中に説明済みバーコードを付す。そして、店員は、医薬品の説明が完了すると、この説明済みバーコードを読取装置30で読み取らせる。これにより、CPU11は、説明済みバーコードが表す情報が読み取られたか否かによって、医薬品の説明が完了したか否かを判定することができる。例えば、医薬品の説明が完了していないにも関わらず、その医薬品を販売する処理が行われた場合には、CPU11は、医薬品の説明が完了していないことを示す警告メッセージを表示部16に表示させる。また、この場合に、その医薬品の販売の中止を指示する情報をPOSシステムに送信してもよい。
【0049】
(変形例6)
上述した画像形成システム1は、顧客の購入履歴を記憶する購入履歴データベースと連携することができる。例えば、購入履歴データベースに基づいて、来店客が選択した医薬品を購入するのが初めてか否かを判定し、以前購入したことがある場合には、その医薬品の説明が不要であることを示すメッセージを表示部16に表示させてもよい。
【0050】
(変形例7)
上述した実施形態では、店員データ41に情報が登録されている店員であれば、誰でも印刷指示を行うことができたが、店員が有している資格に応じて印刷指示を制限してもよい。例えば、「薬剤師」の資格を有していない店員については、「第1類」の医薬品の説明文書の印刷指示が行えないようにし、「薬剤師」と「登録販売者」のいずれの資格も有していない店員については、「第1類」及び「第2類」の医薬品の説明文書の印刷指示を行えないようにしてもよい。この場合、CPU11は、読取装置30により店員バーコード情報が読み取られると、記憶部14に記憶されている店員データ41において、その店員バーコード情報に対応付けられた「資格」を特定する。さらに、CPU11は、読取装置30により商品バーコード情報が読み取られると、記憶部14に記憶されている医薬品データベース42において、この商品バーコード情報に対応付けられた「リスク分類」を特定する。そして、CPU11は、特定した資格が「薬剤師」ではない場合には、「リスク分類」が「第1類」の医薬品の説明文書の画像については、印刷指示が行われても印刷要求を行わない。また、CPU11は、「薬剤師」及び「登録販売者」のいずれの資格も特定されなかった場合には、「リスク分類」が「第1類」又は「第2類」の医薬品の説明文書の画像については、印刷指示が行われても印刷要求を行わない。
【0051】
(変形例8)
上述した実施形態では、バーコードを用いて操作を行う例を挙げて説明したが、バーコードに代えてQRコード(登録商標)などの2次元コードが用いられてもよい。この場合、2次元コードは、例えば上述した商品バーコード情報に代えて、商品名を表してもよい。また、2次元コードは、上述した操作バーコード情報に代えて、指示の内容を表してもよい。また、上述したバーコードに代えて、商品名や指示の内容を文字で表す文字画像が用いられてもよい。この場合、読取装置30は、この文字画像が表す文字を例えばOCR(Optical Character Reader)で読み取り、商品名や指示の内容を認識する。
【0052】
(変形例9)
上述した画像形成装置20のCPU21にて行なわれる処理は、CPU21と他のハードウェアとの協働によって行われてもよいし、CPU21に代えて1又は複数のハードウェアが行ってもよい。また、情報処理装置10のCPU11、画像形成装置20のCPU21によって行われる処理は、単一のプログラムによって実現されてもよいし、複数のプログラムによって実現されてもよい。また、情報処理装置10のCPU11、画像形成装置20のCPU21によって実行される各プログラムは、磁気テープや磁気ディスクなどの磁気記録媒体、光ディスクなどの光記録媒体、光磁気記録媒体、半導体メモリーなどの、コンピューター装置が読み取り可能な記録媒体に記憶された状態で提供し得る。また、このプログラムを、インターネットなどの通信回線経由でダウンロードさせることも可能である。
【符号の説明】
【0053】
1…画像形成システム、10…情報処理装置、11…CPU、12…メモリー、13…通信部、14…記憶部、15…操作部、16…表示部、20…画像形成装置、21…CPU、22…メモリー、23…通信部、24…記憶部、25…表示操作部、26…画像形成部、30…読取装置。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報を表す画像から当該情報を読み取る読取装置と、
第1の画像が表す第1の情報と、商品の内容を説明する説明情報とを対応付けて記憶し、記録媒体に付された第2の画像が表す第2の情報と、画像形成の指示とを対応付けて記憶する記憶手段と、
前記読取装置により読み取られた情報を取得する取得手段と、
前記取得手段により前記第1の情報と前記第2の情報とが取得されると、取得された当該第1の情報と対応付けて前記記憶手段に記憶されている説明情報と、取得された当該第2の情報と対応付けて前記記憶手段に記憶されている画像形成の指示とを出力する出力手段と、
前記出力手段から出力された説明情報及び画像形成の指示を受け取り、受け取った画像形成の指示に従って当該説明情報を表す画像を形成する画像形成装置と
を備えることを特徴とする画像形成システム。
【請求項2】
前記記憶手段は、前記記録媒体に付された第3の画像が表す第3の情報と、画像形成の条件とを対応付けて記憶し、
前記情報処理装置は、
前記取得手段により前記第3の情報が取得されると、取得された当該第3の情報と対応付けて前記記憶手段に記憶されている画像形成の条件を指定する条件指定手段を有し、
前記出力手段は、前記条件指定手段によって指定された画像形成の条件を出力し、
前記画像形成装置は、前記出力手段から出力された画像形成の条件を受け取り、受け取った画像形成の条件に従って前記画像の形成を行う
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
【請求項3】
前記記憶手段は、予め設定された画像形成の部数を記憶し、前記第3の画像が表す第3の情報と、画像形成の部数を加算する指示とを対応付けて記憶し、
前記条件指定手段は、前記取得手段により取得された第3の情報と前記加算する指示とが前記記憶手段において対応付けて記憶されている場合には、前記記憶手段に記憶されている画像形成の部数を加算し、加算した当該部数を画像形成の部数として指定し、
前記出力手段は、前記条件指定手段によって指定された画像形成の部数を出力し、
前記画像形成装置は、前記出力手段から出力された画像形成の部数だけ前記画像の形成を行う
ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成システム。
【請求項4】
前記記憶手段は、前記記録媒体に付された第4の画像が表す第4の情報と、画像形成の部数を前記予め設定された部数に戻す指示とを対応付けて記憶し、
前記条件指定手段は、前記取得手段により前記第4の情報が取得されると、前記記憶手段に記憶されている画像形成の部数を前記予め設定された部数に変更する
ことを特徴とする請求項3に記載の画像形成システム。
【請求項5】
前記記録媒体において、前記第3の画像と前記第4の画像とが対応する位置に配置されている
ことを特徴とする請求項4に記載の画像形成システム。
【請求項6】
前記記憶手段は、前記記録媒体に付された第5の画像が表す第5の情報と、文書のレイアウトとを対応付けて記憶し、
前記条件指定手段は、前記取得手段により前記第5の情報が取得されると、取得された当該第5の情報と対応付けて前記記憶手段に記憶されている文書のレイアウトを指定し、
前記出力手段は、前記取得手段により取得された第1の情報と対応付けて前記記憶手段に記憶されている説明情報を、前記条件指定手段によって指定されたレイアウトに基づいて整形して出力する
ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の画像形成システム。
【請求項7】
前記画像形成装置は複数あり、
前記記憶手段は、前記第5の画像が表す第5の情報と、前記複数の画像形成装置のいずれかを示す装置情報とを対応付けて記憶し、
前記条件指定手段は、前記取得手段により前記第5の情報が取得されると、取得された当該第5の情報と対応付けて前記記憶手段に記憶されている装置情報が示す画像形成装置を指定し、
前記出力手段は、前記取得手段により前記第1の情報と前記第2の情報とが取得されると、取得された当該第1の情報と対応付けて前記記憶手段に記憶されている説明情報と、取得された当該第2の情報と対応付けて前記記憶手段に記憶されている画像形成の指示とを、前記条件指定手段により指定された画像形成装置へと出力する
ことを特徴とする請求項6に記載の画像形成システム。
【請求項8】
前記記憶手段は、前記記録媒体に付された第6の画像が表す第6の情報と、前記情報処理装置の処理の指示とを対応付けて記憶し、
前記情報処理装置は、
前記取得手段により前記第6の情報が取得されると、取得された当該第6の情報と対応付けて前記記憶手段に記憶されている指示の処理を行う処理手段を有する
ことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の画像形成システム。
【請求項9】
前記情報処理装置は、
前記取得手段により取得された情報に応じて行われる処理の内容又は結果を表す音声を出力する音声出力手段を有する
ことを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の画像形成システム。
【請求項10】
第1の画像が表す第1の情報と、商品の内容を説明する説明情報とを対応付けて記憶し、記録媒体に付された第2の画像が表す第2の情報と、画像形成の指示とを対応付けて記憶する記憶手段と、
情報を表す画像から当該情報を読み取る読取装置により読み取られた情報を取得する取得手段と、
前記取得手段により前記第1の情報と前記第2の情報とが取得されると、取得された当該第1の情報と対応付けて前記記憶手段に記憶されている説明情報と、取得された当該第2の情報と対応付けて前記記憶手段に記憶されている画像形成の指示とを出力する出力手段と
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項11】
コンピュータを、
第1の画像が表す第1の情報と、商品の内容を説明する説明情報とを対応付けて記憶し、記録媒体に付された第2の画像が表す第2の情報と、画像形成の指示とを対応付けて記憶する記憶手段と、
情報を表す画像から当該情報を読み取る読取装置により読み取られた情報を取得する取得手段と、
前記取得手段により前記第1の情報と前記第2の情報とが取得されると、取得された当該第1の情報と対応付けて前記記憶手段に記憶されている説明情報と、取得された当該第2の情報と対応付けて前記記憶手段に記憶されている画像形成の指示とを出力する出力手段
として機能させるためのプログラム。
【請求項1】
情報を表す画像から当該情報を読み取る読取装置と、
第1の画像が表す第1の情報と、商品の内容を説明する説明情報とを対応付けて記憶し、記録媒体に付された第2の画像が表す第2の情報と、画像形成の指示とを対応付けて記憶する記憶手段と、
前記読取装置により読み取られた情報を取得する取得手段と、
前記取得手段により前記第1の情報と前記第2の情報とが取得されると、取得された当該第1の情報と対応付けて前記記憶手段に記憶されている説明情報と、取得された当該第2の情報と対応付けて前記記憶手段に記憶されている画像形成の指示とを出力する出力手段と、
前記出力手段から出力された説明情報及び画像形成の指示を受け取り、受け取った画像形成の指示に従って当該説明情報を表す画像を形成する画像形成装置と
を備えることを特徴とする画像形成システム。
【請求項2】
前記記憶手段は、前記記録媒体に付された第3の画像が表す第3の情報と、画像形成の条件とを対応付けて記憶し、
前記情報処理装置は、
前記取得手段により前記第3の情報が取得されると、取得された当該第3の情報と対応付けて前記記憶手段に記憶されている画像形成の条件を指定する条件指定手段を有し、
前記出力手段は、前記条件指定手段によって指定された画像形成の条件を出力し、
前記画像形成装置は、前記出力手段から出力された画像形成の条件を受け取り、受け取った画像形成の条件に従って前記画像の形成を行う
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
【請求項3】
前記記憶手段は、予め設定された画像形成の部数を記憶し、前記第3の画像が表す第3の情報と、画像形成の部数を加算する指示とを対応付けて記憶し、
前記条件指定手段は、前記取得手段により取得された第3の情報と前記加算する指示とが前記記憶手段において対応付けて記憶されている場合には、前記記憶手段に記憶されている画像形成の部数を加算し、加算した当該部数を画像形成の部数として指定し、
前記出力手段は、前記条件指定手段によって指定された画像形成の部数を出力し、
前記画像形成装置は、前記出力手段から出力された画像形成の部数だけ前記画像の形成を行う
ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成システム。
【請求項4】
前記記憶手段は、前記記録媒体に付された第4の画像が表す第4の情報と、画像形成の部数を前記予め設定された部数に戻す指示とを対応付けて記憶し、
前記条件指定手段は、前記取得手段により前記第4の情報が取得されると、前記記憶手段に記憶されている画像形成の部数を前記予め設定された部数に変更する
ことを特徴とする請求項3に記載の画像形成システム。
【請求項5】
前記記録媒体において、前記第3の画像と前記第4の画像とが対応する位置に配置されている
ことを特徴とする請求項4に記載の画像形成システム。
【請求項6】
前記記憶手段は、前記記録媒体に付された第5の画像が表す第5の情報と、文書のレイアウトとを対応付けて記憶し、
前記条件指定手段は、前記取得手段により前記第5の情報が取得されると、取得された当該第5の情報と対応付けて前記記憶手段に記憶されている文書のレイアウトを指定し、
前記出力手段は、前記取得手段により取得された第1の情報と対応付けて前記記憶手段に記憶されている説明情報を、前記条件指定手段によって指定されたレイアウトに基づいて整形して出力する
ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の画像形成システム。
【請求項7】
前記画像形成装置は複数あり、
前記記憶手段は、前記第5の画像が表す第5の情報と、前記複数の画像形成装置のいずれかを示す装置情報とを対応付けて記憶し、
前記条件指定手段は、前記取得手段により前記第5の情報が取得されると、取得された当該第5の情報と対応付けて前記記憶手段に記憶されている装置情報が示す画像形成装置を指定し、
前記出力手段は、前記取得手段により前記第1の情報と前記第2の情報とが取得されると、取得された当該第1の情報と対応付けて前記記憶手段に記憶されている説明情報と、取得された当該第2の情報と対応付けて前記記憶手段に記憶されている画像形成の指示とを、前記条件指定手段により指定された画像形成装置へと出力する
ことを特徴とする請求項6に記載の画像形成システム。
【請求項8】
前記記憶手段は、前記記録媒体に付された第6の画像が表す第6の情報と、前記情報処理装置の処理の指示とを対応付けて記憶し、
前記情報処理装置は、
前記取得手段により前記第6の情報が取得されると、取得された当該第6の情報と対応付けて前記記憶手段に記憶されている指示の処理を行う処理手段を有する
ことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の画像形成システム。
【請求項9】
前記情報処理装置は、
前記取得手段により取得された情報に応じて行われる処理の内容又は結果を表す音声を出力する音声出力手段を有する
ことを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の画像形成システム。
【請求項10】
第1の画像が表す第1の情報と、商品の内容を説明する説明情報とを対応付けて記憶し、記録媒体に付された第2の画像が表す第2の情報と、画像形成の指示とを対応付けて記憶する記憶手段と、
情報を表す画像から当該情報を読み取る読取装置により読み取られた情報を取得する取得手段と、
前記取得手段により前記第1の情報と前記第2の情報とが取得されると、取得された当該第1の情報と対応付けて前記記憶手段に記憶されている説明情報と、取得された当該第2の情報と対応付けて前記記憶手段に記憶されている画像形成の指示とを出力する出力手段と
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項11】
コンピュータを、
第1の画像が表す第1の情報と、商品の内容を説明する説明情報とを対応付けて記憶し、記録媒体に付された第2の画像が表す第2の情報と、画像形成の指示とを対応付けて記憶する記憶手段と、
情報を表す画像から当該情報を読み取る読取装置により読み取られた情報を取得する取得手段と、
前記取得手段により前記第1の情報と前記第2の情報とが取得されると、取得された当該第1の情報と対応付けて前記記憶手段に記憶されている説明情報と、取得された当該第2の情報と対応付けて前記記憶手段に記憶されている画像形成の指示とを出力する出力手段
として機能させるためのプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2010−277189(P2010−277189A)
【公開日】平成22年12月9日(2010.12.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−126910(P2009−126910)
【出願日】平成21年5月26日(2009.5.26)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年12月9日(2010.12.9)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年5月26日(2009.5.26)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】
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